JP2010156794A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着ベルト2と、該定着ベルト2に当接し且つ加圧して該定着ベルト2との間に定着ニップNを形成する定着装置1において、定着ニップNを通過する記録紙の紙厚が変化する等した場合に、定着画像の画像品質を低下させることなく該画像品質のばらつきを抑制可能な定着装置1を提供する。
【解決手段】加圧ローラ4を、加圧方向に移動可能に支持するとともに定着ベルト2に対して付勢して加圧する付勢支持機構80と、加圧ローラ4を回転駆動させるための駆動機構81とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】加圧ローラ4を、加圧方向に移動可能に支持するとともに定着ベルト2に対して付勢して加圧する付勢支持機構80と、加圧ローラ4を回転駆動させるための駆動機構81とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、複写機、プリンター等に用いられる、電子写真方式またはこれに類する方式の、トナーを用いて画像を形成する画像形成装置において、紙、フィルム等の記録材上に形成されたトナー像を加熱定着させるための定着装置に関するものである。
従来より、電子写真方式に用いられる定着方式としては、所定の温度に制御された定着ベルトと加圧ローラとの間で、記録材を所定圧力で挟持して送り出すことで、記録紙上のトナー像を溶融して該記録材上に定着(固着)させる熱ローラ方式が知られており、近年、省電力化やウォームアップ時間の短縮の要求が高まる中で、定着ベルトを、筒状(無端帯状)のベルト(以下、定着ベルトという)で構成したフィルム加熱方式が採用されつつある。
例えば特許文献1に示す定着装置では、前記筒状の定着ベルトの内側空間に加熱用のセラミックヒータが収容されている。
定着ベルトの両端部は、定着ベルトが加圧ローラに離接可能にスライド支持されている。定着ベルトは、その両端部に接続されたバネ部材により付勢されて加圧ローラに押し付けられており、これにより、定着ベルトが、セラミックヒータに密着するように変形して加圧ローラとの間にトナー像を加熱する定着ニップを形成するようになっている。そして、前記定着装置では、加圧ローラが駆動側ローラとされ、該加圧ローラがモータにより回転駆動されると、定着ベルトがこれに従動して回転するようになっている。加圧ローラ及び定着ベルトが回転すると、記録紙が該ローラ及びベルトにより挟持搬送されて前記定着ニップを通過し、該定着ニップにてトナー像が加熱され記録紙上に定着する。
また、例えば特許文献2に示す定着装置では、装置全体の熱容量を小さくするととも定着ベルトの加熱・放熱空間を広く設定し、さらに、薄膜の定着ベルトを用いることで、ウォームアップ時間の短縮を図るようにしている。該定着装置では、加熱体としてハロゲンランプを使用している。ハロゲンランプは、定着ベルトの内側面から所定距離離れた位置に設けられており、ハロゲンランプが定着ベルトの内側面を照射することによる輻射熱を利用して定着ベルトの昇温を図っている。
特開2002−323821号公報
特開2002−214953号公報
ところで、前記特許文献1に示す定着装置では、定着ベルトを、加圧ローラに対して離接移動可能に構成し且つ付勢バネにより押し付けるようにしているので、記録紙が定着ニップを通過する際に記録紙の厚さに応じて、定着ベルトの位置を変化させてニップ圧(記録紙を挟み込む圧力)を略一定に維持することができ、紙厚の違いによる定着画像の画質のばらつきを抑制可能になっている。
しかしながら、この定着装置では、加圧ローラに比べて変形し易い定着ベルトを紙厚に応じて移動させる構成を採用しているため、この移動中にベルトが蛇行する等して定着画像の画質が悪化するという問題がある。
また、前記特許文献2に示すように定着ベルトの内側空間にハロゲンランプを配設するものでは、定着ベルトの温度を所定温度に制御するために、ハロゲンランプの定着ベルト内面からの距離を一定に管理する必要があるが、このものにおいて、上述した、定着ベルトを加圧ローラに対し離接方向に移動させる構成を適用したとすると、ランプと定着ベルト内面との距離が紙厚に応じて変動するため、定着ベルトの温度制御が困難となり、延いては、定着画像の画質が悪化したり、定着ベルトの寿命が低下したりするという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録紙の紙厚が変化する等した場合に、定着画像の画像品質を低下させることなく該画像品質のばらつきを抑制しようとすることにある。
前記の目的を達成するために、この発明では、記録紙上のトナー像を定着する定着装置を対象として、所定の軸方向に延びる筒状に形成され、回転可能に支持された定着ベルトと、前記定着ベルトに対してその外周側から直接に又は間接に当接して該定着ベルトとの間に定着ニップを形成する加圧ローラと、前記定着ベルト内に設けられ、前記加圧ローラを前記定着ベルトの内周側から受け止めて該定着ベルトを支持する支持体と、前記定着ベルト内に設けられ、該定着ベルトを内周側から加熱する加熱源と、前記加圧ローラを回転駆動させる駆動機構と、前記加圧ローラを、前記定着ベルトに対してその外周側から内周側に向かって加圧するように付勢するとともに該加圧方向に移動可能に支持する付勢支持機構と、を備えているものとする。
これによれば、記録紙の紙厚が変化したり、記録紙上のトナー量が変化したり、加圧ローラがその温度変化により膨張/収縮したりした場合には、加圧ローラは、付勢支持機構により定着ベルト側に付勢された状態で、該変化量に応じた分だけ加圧方向に移動する。したがって、定着ニップを通過する記録紙に作用するニップ圧を、記録紙の紙厚変化等によらず略一定に維持することでき、定着画像の画質のばらつきを抑制することができる。
また、定着ベルトに比べて高剛性の加圧ローラを加圧方向に移動させる一方で、定着ベルトの位置を固定するようにしたことで、定着ベルトを移動させた場合に生じるそのシワや蛇行(所定の軸方向の蛇行)を抑制しながら、ニップ圧を略一定に維持することができる。こうして、前記所定の軸方向における記録紙へのトナーの定着性を均一化しつつ、ニップ圧を一定に保つことができ、この結果、定着画像の画像品質の低下を防止することができるとともに該画像品質のばらつきを抑えることができる。
以上説明したように、本発明の定着装置によると、例えば、記録紙の紙厚が変化したり、記録紙上のトナー量が変化したり、加圧ローラがその温度変化により膨張/収縮したりした場合において、定着画像の画像品質を低下させることなく該画像品質のばらつきを抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
(全体構成)
図1乃至図4はそれぞれ、本発明の実施形態に係る定着装置1の斜視図、横断面図、側面図、縦断面図である。以下、本明細書において、横断面とは、長手方向に直交する断面を意味し、縦断面とは、長手方向に沿った断面を意味する。
(全体構成)
図1乃至図4はそれぞれ、本発明の実施形態に係る定着装置1の斜視図、横断面図、側面図、縦断面図である。以下、本明細書において、横断面とは、長手方向に直交する断面を意味し、縦断面とは、長手方向に沿った断面を意味する。
この定着装置1は、所定の軸方向に延びる筒状に形成されたエンドレスの可撓性を有する定着ベルト2と、該定着ベルト2が所定の回転経路に沿って回転するように該定着ベルト2をその両端部において支持する経路形成部材3(図4参照)と、該定着ベルト2の外周面に押し当てられて該定着ベルト2との間で定着ニップNを形成し且つ該定着ニップNを通過する記録紙19を加圧する加圧ローラ4と、該加圧ローラ4を定着ベルト2に付勢して支持する付勢支持機構80と、該加圧ローラ4を回転駆動させるための駆動源としての回転電動モータ(図示省略)を含む駆動機構81と、定着ベルト2の内部に配設され、加圧ローラ4に加圧される定着ベルト2を内側から支持する支持体5と、定着ベルト2の内部に配設され、該定着ベルト2を内周面から加熱する加熱源としてのハロゲンランプ6と、ハロゲンランプ6から支持体5を遮蔽する遮蔽板7とを備えている。
前記加圧ローラ4は、詳細は後述するように芯金4aの回りに弾性層を形成してなるものであって、該芯金4aの軸方向両端部からその外側に延びる軸棒4c(軸心部材)を介して前記付勢支持機構80により支持されている。また、加圧ローラは、該軸棒を前記駆動機構81によって駆動することで図中に示した矢印の方向・向きに回転(自転)する。
前記定着装置1では、付勢支持機構80により加圧ローラ4を付勢して支持体5に対応する位置にて定着ベルト2の外周面に押し当てることで、定着ベルト2が加圧ローラ4と支持体5とで挟持された状態となって、定着ベルト2と加圧ローラ4との間に定着ニップNが形成される。この状態で加圧ローラ4が回転駆動されると、定着ベルト2は加圧ローラ4との摩擦力によって従動回転する。このとき、定着ベルト2は、経路形成部材3によって規制されて、所定の回転経路に沿って回転する。また、定着ベルト2は、ハロゲンランプ6の輻射熱により内周側から加熱されている。このとき、支持体5は、遮蔽板7によって遮蔽されているため、ハロゲンランプ6からの熱線の殆ど全てを遮蔽板7にて反射して定着ベルトの加熱に使用することができる。こうして、定着装置1は、定着ニップNに搬送されてくる記録紙19を、定着ベルト2によって加熱すると共に加圧ローラ4によって加圧して、該記録紙19上に形成されたトナー像を記録紙19に定着させる
(定着ベルト)
図5は、定着ベルト2の断面構造を示す図である。
(定着ベルト)
図5は、定着ベルト2の断面構造を示す図である。
前記定着ベルト2は、無端ベルトであって、内側から順に基材2a、弾性層2bおよび離型層2cの3層構造となっている。
前記基材2aは、厚さが90μmのフィルム状の部材であって、耐熱性のポリイミド樹脂からなる。尚、この基材2aの厚さは、40μm〜150μm程度の範囲とすることが好ましく、前記ポリイミド樹脂の他、フッ素樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アラミド樹脂等の耐熱性を有する材料を用いることができる。
ここで、ハロゲンランプ6からの熱線の吸収を良くするためには、基材2aは、熱放射率が0.9以上あるものが好ましく、ポリイミド樹脂にカーボンブラック、グラファイト、酸化鉄等を分散させて着色すると有効である。
尚、基材2aとしては、必ずしも耐熱性樹脂を用いる必要はなく、30〜50μm程度の厚みからなるステンレスやニッケルの金属チューブを用いてもよい。ただし、金属表面は、熱放射率が小さく、熱線の吸収が悪いので、内周面に熱線の吸収性と耐磨耗性とを兼ね備えた薄い耐熱性の樹脂層を設けることが好ましい。例えば、ポリイミド樹脂にフィラーを含有させたものを10〜50μm設けるとよい。
前記弾性層2bは、柔軟性のある厚さ150μmのシリコーンゴムからなる。この弾性層2bは、特にトナー付着量の多いカラー画像を定着する場合に、定着ベルト2表面が未定着画像の表面の凹凸に倣い易くするためのものである。この弾性層2bを設けることによって、定着されたカラー画像のグロスの均一化を図ることができる。尚、モノクロ画像を形成するために用いられる定着装置においては、弾性層2bは必ずしも必要ではない。
弾性層2bの材料としては、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどの耐熱性を有する弾性材料が好ましく、基材2aと同様に、カーボンブラック等を混ぜ合わせて黒色に着色すると、熱線の吸収性が良く、有効である。その厚さは、必要に応じて適宜調整してよいが、好ましくは50μm〜300μmである。
前記離型層2cは、溶融したトナーとの分離性を良くするために、厚さが30μmのPFAで形成されている。
離型層2cの材料としては、離型性及び耐久性の良好な材料が好ましく、一般にはフッ素樹脂が適している。フッ素樹脂としては、PFA、PTFE、FEPなどが用いられる。離型層2cの厚さは、トナー像への倣いやすさと耐久性の観点から適宜決められるが、好ましくは5μm〜40μm程度である。尚、この離型層2cも、用いるトナーやその他の条件により必要としない場合もある。
このように構成された定着ベルト2は、内径を34mmとし、全長(即ち、軸方向の長さ)をA3サイズの用紙の定着を可能とすべく340mmとした。また、その内面には、摺動摩擦を低減し且つ耐久性を確保するために、耐熱性のグリースを付与している。
また、定着ベルト2は、ハロゲンランプ6により加熱されると熱膨張する。このように熱膨張すると、定着ベルト2の寸法が変化することになるため、熱膨張は小さい方が好ましい。定着ベルト2の熱膨張率を小さくするためには、例えば、定着ベルト2の基材2aにポリイミド樹脂を用いた場合、そのポリイミド樹脂に金属や繊維系樹脂などの熱膨張防止剤を分散させることができる。
(経路形成部材)
図6は、支持体5、ハロゲンランプ6及び遮蔽板7と経路形成部材3との関係を模式的に示す経路形成部材3の正面図であり、図7は、経路形成部材3の斜視図であり、図4は、図2に示した定着装置のIV−IV線における縦断面図であり、図9は、定着ベルト2の回転経路の形状を模式的に示した横断面図である。
図6は、支持体5、ハロゲンランプ6及び遮蔽板7と経路形成部材3との関係を模式的に示す経路形成部材3の正面図であり、図7は、経路形成部材3の斜視図であり、図4は、図2に示した定着装置のIV−IV線における縦断面図であり、図9は、定着ベルト2の回転経路の形状を模式的に示した横断面図である。
前記経路形成部材3は、図6及び図7に示すように、定着ベルト2内に嵌め込まれる経路形成部31と、該経路形成部31に対して鍔状に接合されて定着ベルト2の軸方向端部からはみ出して該定着ベルト2の軸方向端面と対向するフランジ部33とを有している。このフランジ部33が対向部材を構成する。
経路形成部材3は、図4及び図8に示すように、定着ベルト2の両端部に設けられており、経路形成部31が定着ベルト2の端部に緩く嵌め込まれると共に、定着ベルト2の端部からはみ出したフランジ部33が定着装置1のフレーム11(図4参照)に取り付けられる。こうして、定着ベルト2は、経路形成部材3を介してフレーム11に対して回転自在に取り付けられる。すなわち、経路形成部材3は、定着ベルト2の回転経路を形成する機能だけでなく、定着ベルト2を回転自在に支持する機能も有している。
前記経路形成部31は、概略筒状に湾曲させた板状の部材で形成されていて、その外周面に経路形成面32が形成されている。
経路形成面32は、曲率半径が相対的に大きな大径部32a(図7参照)と、曲率半径が相対的に小さな小径部32bと、平面又は曲面で形成され、これら大径部32aと小径部32bとを滑らかに接続する接続部32cとを有している。さらに詳しくは、小径部32bに対向する位置に大径部32aが設けられている。こうして、経路形成面32の横断面(即ち、定着ベルト2の軸方向に直交する断面)は、小径部32bよりも大径部32a側に膨らんでいる。換言すれば、経路形成面32の横断面は、非円形であって、鶏卵状に形成されている。ここで、小径部32bよりも大径部32a側に膨らんでいるとは、小径部32bの曲率半径を有する円(即ち、小径部32bによって円周の一部が構成される円)よりも、大径部32aが外側に位置する形状を意味する。
本実施形態では、大径部32aの(経路形成面32の)曲率半径を約16mmとし、小径部32bの(経路形成面32の)曲率半径を約9mmとしている。
また、経路形成部31には切欠部31aが形成されていて、経路形成部31は、筒の一部を軸方向の全長に亘って切り取った形状をしている。詳しくは、切欠部31aを挟んで、経路形成面32の大径部32aと小径部32bとが配置されている。つまり、切欠部31aによって形成される経路形成部31の一端部には大径部32aが位置し、経路形成部31の他端部には小径部32bが位置する。また、経路形成部材3が定着装置1に組み込まれた際には、切欠部31aの位置は定着ニップNが形成される位置に相当し、定着ニップNの入口側に大径部32aが位置する一方、定着ニップNの出口側に小径部32bが位置する。
前記フランジ部33は、概略筒状に形成された経路形成部31の軸方向の一端部において、鍔状に拡がるように設けられた平板状の部材である。フランジ部33は、経路形成部31のような切欠部を有さず、切欠部31aに相当する部分にも設けられている。このフランジ部33は、取り付け穴33a,33a,…を介してネジ(図示省略)によりフレーム11に固定されている。フランジ部33における、経路形成部31が立設された面が、フレーム11に取り付けられる取付面33bとなる。
また、フランジ部33には(詳しくは、経路形成部31とフランジ部33との隅部には)、経路形成部31の外周を覆って環状に形成され、該経路形成部31と同じ方向に突出する片寄り規制部35が設けられている。
本実施形態において、片寄り規制部35は、ハロゲンランプ6からの熱線が遮蔽板7に遮られる陰領域K(即ち、遮蔽板7の陰となる領域)に設けられている。換言すれば、片寄り規制部35は、ハロゲンランプ6からの熱線が遮蔽板7に遮られずに照射される照射領域Lには設けられていない。
このように構成された経路形成部材3によってフレーム11に対して回転自在に支持された定着ベルト2は、その内周面が経路形成面32に摺接しながら回転するため、全周に亘って経路形成面32と略同様の形状の経路に沿って回転する。その結果、定着ベルト2の回転経路は、図9に示すように、経路形成面32と同様に非円形であって、詳しくは、曲率半径が相対的に大きな大径部と曲率半径が相対的に小さな小径部とを有した鶏卵状となる。
尚、前述の如く、定着ニップNに相当する部分には経路形成面32が存在しないため、定着ベルト2のうち定着ニップNが形成される部分の経路は経路形成部31によって規制されない。すなわち、経路形成部31は、定着ベルト2のうち定着ニップN以外の部分の回転経路を形成する。詳しくは後述するが、定着ベルト2のうち定着ニップNが形成される部分の経路は、加圧ローラ4及び支持体5の形状、並びに、加圧ローラ4の加圧力等に起因して形成される。
このように定着ベルト2の回転経路が経路形成面32によって形成された結果、定着ベルト2のうち、定着ニップNの出口近傍の部分は、経路形成面32の小径部32bに沿って、曲率半径が小さくなっている。こうすることで、記録紙19が定着ニップNを通過して出て行くときに、記録紙19はそれ自身の復元力(こしの強さ)によって定着ベルト2から分離する。記録紙19が分離できるかどうかは、使用するトナーの種類や付着量、記録紙19の厚みやこわさ、定着ベルト2の表層の付着力の大小など様々な条件で決まる。本実施形態では、実験の結果(実験条件としては、薄紙(64g/m2紙)を用いてカラー3色重ね全面べた画像を定着した場合の結果)、出口側の曲率半径が約10mm以下であれば確実に分離できることがわかった。
一方、定着ベルト2のうち、遮蔽板7を挟んで、定着ニップNの出口部分と反対側の部分の回転経路は、経路形成面32の大径部32aに沿って曲率半径が大きくなっていて、該定着ニップNの出口部分よりも膨らんだ形状となっている。こうすることで、定着ベルト2にできるだけ曲げのストレスを与えることなく、摺動負荷を低減することができる。また、詳しくは後述するが、定着ニップNの入口近傍に大径部32aを設けることによって、定着ベルト2内において、遮蔽板7を挟んで、定着ニップNの出口部分と対向する部分にハロゲンランプ6を配置するための広い空間を確保することができる。ここで、定着ニップNの出口部分の反対側の部分が定着ニップNの出口部分よりも膨らんだ形状とは、定着ニップNの出口部分の曲率半径を有する円(即ち、定着ニップNの出口部分によって円周の一部が構成される円)よりも、該定着ニップNの出口部分の反対側の部分が外側に位置する形状を意味する。
また、経路形成部31は、定着ベルト2に対して内周側から当接しているため、定着ベルト2は内側への変形が規制される。そのため、定着ベルト2は、ハロゲンランプ6との距離が確保され、ハロゲンランプ6に近接し過ぎて破損してしまうことが防止される。
また、定着ベルト2の軸方向両端部が経路形成部材3,3によって支持された状態において、定着ベルト2の各軸方向端面は、図6に示すように、該経路形成部材3の環状突出部34と対向している。定着ベルト2の両端部に設けられた片寄り規制部35,35間の軸方向の距離は、定着ベルト2の全長よりも長くなっている。詳しくは、定着ベルト2の端面は、片寄り規制部35と所定の第1間隔を有して対向している。この第1間隔は、定着装置1の運転中において、定着ベルト2の熱膨張を考慮しつつ、定着ベルト2の軸方向への移動が許容される距離に設定されている。つまり、回転する定着ベルト2は、片寄り規制部35,35によって軸方向への移動が所定の許容範囲内に規制される。
尚、前記片寄り規制部35は、経路形成部31とフランジ部33との隅部に設けられているが、定着ベルト2の軸方向端面と対向するように位置する限りにおいては、任意の場所に設けることができる。例えば、片寄り規制部35を、経路形成部31の外周面との間に間隔を開けた状態でフランジ部33に設けてもよく、又はフランジ部33との間に間隔を開けた状態で経路形成部31の外周面のうち定着ベルト2から外側に出ている部分に設けてもよい。
また、経路形成面32は、この形状に限定されるものではない。ただし、定着ニップNの出口側の曲率半径を10mm以下となるように設定することが好ましい。さらには、その曲率部分を90度以上確保した上で、その他の部分をできるだけ大きく膨らませた形状にすることが好ましい。このように、定着ニップNの出口側の曲率半径を10mm以下とし、さらには、その曲率部分を90度以上確保することによって、記録紙19の分離がより確実となる。また、定着ニップNの出口側以外の部分を大きく膨らませることによって、ハロゲンランプ6を配置するための広い空間を確保することができる。
また、経路形成面32は、必ずしも全面が連続した形状である必要はなく、経路形成面32は部分的に切り欠かれた形状であってもよいことは言うまでもない。
(加圧ローラ)
加圧ローラ4は、直径18mmのSUS製の芯金4aと、該芯金4aの外周面上に形成されたシリコーンゴム4bと、シリコーンゴム4bの外周面に形成された厚さ50μmのPFA層(図示省略)とを有している。加圧ローラ4全体としての外径は、24mmである。シリコーンゴム4bは、厚みを約3mm、硬度を10度(JIS−A)、熱伝導率を0.4W/m・Kとしている。加圧ローラ4の全長(即ち、外形24mm部分の軸方向の長さ)は、定着ベルト2よりも若干短い332mmとした。
加圧ローラ4は、直径18mmのSUS製の芯金4aと、該芯金4aの外周面上に形成されたシリコーンゴム4bと、シリコーンゴム4bの外周面に形成された厚さ50μmのPFA層(図示省略)とを有している。加圧ローラ4全体としての外径は、24mmである。シリコーンゴム4bは、厚みを約3mm、硬度を10度(JIS−A)、熱伝導率を0.4W/m・Kとしている。加圧ローラ4の全長(即ち、外形24mm部分の軸方向の長さ)は、定着ベルト2よりも若干短い332mmとした。
この加圧ローラ4は、その軸心が定着ベルト2の軸方向と平行となった状態で、該定着ベルト2に対して外周側から当接し且つ押し付けられている。詳しくは、加圧ローラ4の両端には、図3,6に示すように、芯金4aを小径化した軸棒4cが延び出ており、この両軸棒4cがそれぞれ、保持レバー101を含む付勢支持機構80(詳細は後述する)によって回動自在に支持されている。また、両軸棒4cのうちの一方は、駆動機構81(詳細は後述する)に対して動力伝達可能に連結されている。
尚、定着ニップNに加圧ローラ4の全長(軸方向の最大長さ)よりも短い幅の記録紙19を連続して通過させた場合、加圧ローラ4における、記録紙19の幅よりも外側の領域では、記録紙19に熱を吸収されないため、温度が上昇する。そこで、シリコーンゴム4bとして、熱伝導性の良い材料を用いることによって、この記録紙19の外側の領域の温度上昇を効果的に防止できる。
(支持体)
前記支持体5は、図2に示すように、断面形状がT字形状をし、定着ベルト2の軸方向に延びる棒状の部材である。支持体5は、平板状の平板部51aと平板部51aの幅方向中央に立設されたリブ部51bとで構成された断面T字形状の支持体本体51と、該支持体本体51の平板部51aの、リブ部51bとは反対側に設けられた耐熱性樹脂製の断熱部材52と、定着ニップNを形成しやすくするために、断熱部材52よりも弾性のある耐熱性ゴムからなるニップ形成部材53とを有している。支持体本体51は、定着ベルト2及び経路形成部材3の外側まで延びており、経路形成部材3の外側でフレーム11に固定されている(図示省略)。
前記支持体5は、図2に示すように、断面形状がT字形状をし、定着ベルト2の軸方向に延びる棒状の部材である。支持体5は、平板状の平板部51aと平板部51aの幅方向中央に立設されたリブ部51bとで構成された断面T字形状の支持体本体51と、該支持体本体51の平板部51aの、リブ部51bとは反対側に設けられた耐熱性樹脂製の断熱部材52と、定着ニップNを形成しやすくするために、断熱部材52よりも弾性のある耐熱性ゴムからなるニップ形成部材53とを有している。支持体本体51は、定着ベルト2及び経路形成部材3の外側まで延びており、経路形成部材3の外側でフレーム11に固定されている(図示省略)。
支持体本体51の材料としては、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム、またこれらの金属の合金等を用いることができる。
断熱部材52の材料としては、PPS、液晶ポリマー、PEEK等を用いることができ、好ましくは熱伝導率が低く、支持体5と定着ベルト2の間を断熱するものがよい。
ニップ形成部材53の材料としては、シリコーンゴムや、フッ素ゴム等を用いることができる。
本実施形態においては、断熱部材52としてPPSを用い、ニップ形成部材53として硬度50度のシリコーンゴム、厚さ1.5mmのものを使用している。
また、ニップ形成部材53のうち加圧ローラ4と対向する部分にはニップ形成面53aが形成されている。このニップ形成面53aには、低摩擦係数の摺動シート54が設けられている。こうして、ニップ形成部材53は、摺動シート54を介して定着ベルト2の内周面に当接している。尚、この摺動シート54は必ずしも必要ではなく、ニップ形成部材53のニップ形成面53aにフッ素樹脂等の低摩擦材をコーティングしたものを用いてもよい。この摺動シート54としては、薄くて摩擦係数が小さく、耐摩耗性の高い材料を用いることが好ましい。
このように構成された支持体5は、定着ベルト2内において、定着ベルト2に対して外周側から加圧する加圧ローラ4の加圧力を受け止めて、定着ベルト2と加圧ローラ4との間に定着ニップNを形成させる。このとき、定着ベルト2が可撓性を有すると共に、加圧ローラ4及び支持体5のニップ形成部材53はそれぞれ弾性を有しているため、これらの材質及び加圧力に応じて、適宜変形し、定着ベルト2と加圧ローラ4との間に所定の幅(記録紙通過方向への寸法であって、以下、ニップ幅ともいう)で且つ平坦状のニップ面を有する定着ニップNが形成される。
さらに、本実施形態では、定着ベルト2の定着ニップNの入口側と出口側とに変形防止リブ8a,8bを軸方向に複数設けている。この変形防止リブ8a,8bは、通常時においては定着ベルト2に接触していない。しかし、定着ベルト2が何らかの原因で内方に変形した場合には、定着ベルト2の内周面に当接して、定着ベルト2が所定の回転経路を逸脱することがないよう、定着ベルト2の全長に亘ってその回転経路を一定の形状に規制するものである。
尚、支持体本体51は加圧ローラ4からの強い加圧力を受け止めるため、支持体5の軸方向中央部は、加圧ローラ4から逃げる方向にたわみを生じる。たわみが大きいと、ニップ幅が軸方向の端部と中央で大きく異なり、定着の不均一や記録紙19の走行不安定を引き起こす。そのため、支持体5は、軸の曲げ方向へのたわみに対する剛性が高いことが好ましい。そのため、支持体本体51の材料としてはヤング率の大きなステンレスや鉄材を用いるのが好ましい。また、軸の曲げ方向へのたわみに対する剛性を高めるべく、許容できる範囲で加圧ローラ4の加圧力が作用する方向への寸法を大きくした形状であることが好ましい。さらには、支持体本体51を予め、たわみ曲線に応じて加圧ローラ4側に凸状に湾曲させた形状として、加圧ローラ4からの加圧力を受けることによって、平坦に変形するように構成してもよい。例えば、支持体本体51を鉄製とし、加圧ローラ4の加圧力を294N(30kgf)とした場合、中央部で約0.7mmのたわみを発生するので、そのたわみ曲線に沿って中央部を凸の形状とすればよい。こうすることで、軸方向の全域に亘って均一なニップ幅と加圧力を確保することができる。尚、必ずしも支持体本体51を中央部凸形状に形成する必要はなく、断熱部材52やニップ形成部材53等を中央部凸形状としてもよい。すなわち、支持体5として中央部凸形状となっていれば、同様の効果を得られることは言うまでもない。
(ハロゲンランプ)
前記ハロゲンランプ6は、定着装置1の加熱源であって、円筒状のガラス管内にタングステンフィラメント63が配置されて構成されている。ハロゲンランプ6は、点灯される、フィラメント63から定着ベルト2へ向かって熱線が照射される。こうして、ハロゲンランプ6は、輻射によって定着ベルト2を非接触で加熱する。このハロゲンランプ6が加熱源を構成する。
前記ハロゲンランプ6は、定着装置1の加熱源であって、円筒状のガラス管内にタングステンフィラメント63が配置されて構成されている。ハロゲンランプ6は、点灯される、フィラメント63から定着ベルト2へ向かって熱線が照射される。こうして、ハロゲンランプ6は、輻射によって定着ベルト2を非接触で加熱する。このハロゲンランプ6が加熱源を構成する。
本実施形態に係るハロゲンランプ6は、100V用で約900Wの出力が可能となっている。このハロゲンランプ6の出力は、用いるトナーや記録紙19、定着速度、要求されるウォームアップ時間などによって適宜選択される。このハロゲンランプ6は、定着ベルト2内において、その軸心が定着ベルト2の軸方向と平行となるように配設され、その端部が定着ベルト2及び経路形成部材3の外側まで延びており、経路形成部材3の外側でフレーム11に固定されている(図示省略)。
ハロゲンランプ6は、図2に示すように、定着ベルト2の内部空間において、加圧ローラ4と定着ニップNの中心を結んだZ線よりも定着ニップNの入口側の広い空間、即ち、図9に示すように、断面形状が大径部と小径部とを有する鶏卵状をした定着ベルト2の内部空間において、大径部に相当する位置に配置されている。この大径部は、定着ベルト2が大きく膨らんで、内周面が拡大された部分である。また、定着ベルト2の内周面のうち、遮蔽板7よりもハロゲンランプ6側の空間に位置する部分の方が、遮蔽板7よりも支持体5側の空間に位置する部分よりも広くなっている。こうすることによって、定着ベルト2の断面形状を円形に形成する場合と比較して、ハロゲンランプ6からの熱線を定着ベルト2の内周面における広い範囲で吸収している。
本実施形態では、定着ベルト2とハロゲンランプ6との距離を6.5mm以上確保している。ハロゲンランプ6が配置されている場所は、定着ベルト2が大きく膨らんだ部分であるため、定着ベルト2とハロゲンランプ6との距離を容易に確保することができる。尚、定着ベルト2とハロゲンランプ6との最低距離は、使用する熱源の種類や、定着ベルトの材質や厚さなどによって適宜選択する必要がある。
また、ハロゲンランプ6は、フィラメントコイル63が略均一に巻かれた、両端部以外の大部分を占める発熱部61と、両端部に設けられた、ほとんど発熱しない非発熱部62とを有している。発熱部61においては、フィラメントコイル63が、定着装置1が想定している記録紙19の最大幅(本実施形態の場合、A3サイズの約300mm)内でほぼ均一に巻かれており、最大幅内ではできるだけ均一な発光分布が得られるようにしている。尚、定着ベルト2の厚みが極めて薄いため、一般のヒートローラ定着器で用いられるように両端部での発光量を多くして両端部の温度低下を防ぐ必要が無く、発光部の端部もほぼ均一な光量分布としている。一方、非発熱部62においては、発熱部61においてコイル状に巻かれたフィラメント63の端部を解いた状態でハロゲンランプ6の端部に設けられたコネクタ64まで延ばしている。こうすることで、非発熱部62は、ハロゲンランプ6を点灯しても、ほとんど発熱しないか、又は、発熱部61に比べて発熱量が著しく抑えられている。
本実施形態では、ハロゲンランプ6の発熱部61を320mmとし、両端の経路形成部材3,3の間(詳しくは、経路形成部31,31,の先端間)の距離(330mm)より短くなるように設定した。こうすることで、ハロゲンランプ6の端部は経路形成部材3の外側まで延びているが、経路形成部材3と重なる部分ではハロゲンランプ6が発熱しないようにして、経路形成部材3を積極的に加熱することを防止している。
尚、本実施形態では加熱源としてハロゲンランプ6を用いたが、加熱源としてはハロゲンランプに限定されるものではなく、立ち上がりが早く且つ赤外線を効率よく発光するものであれば任意の加熱源を採用することができる。たとえば、石英ガラス管内に発熱源として炭素系発熱材料を用いたカーボンランプヒーターは赤外線を効率よく発光し、立ち上がりも比較的早いので好適である。
また、ハロゲンランプ6が局所的に加熱することがないように、ハロゲンランプ6の周方向全体に熱線を放射する、指向性を有さない特性を持ったハロゲンランプ6を使用している。このように、指向性を有さないハロゲンランプ6を用いることが好ましい。ただし、指向性を有するハロゲンランプ6を用いてもよい。指向性を有するハロゲンランプにおいても、定着ベルト2を局所的に加熱しないという観点からは、照射範囲Lが可及的に広いことが好ましい。
(遮蔽板)
遮蔽板7は、ハロゲンランプ6に対して支持体5を遮蔽して、ハロゲンランプ6からの熱線が支持体5に直接吸収されることがないようにするものであって、定着ベルト2のみを効率よく加熱するためのものである。この遮蔽板7が遮蔽体を構成する。
遮蔽板7は、ハロゲンランプ6に対して支持体5を遮蔽して、ハロゲンランプ6からの熱線が支持体5に直接吸収されることがないようにするものであって、定着ベルト2のみを効率よく加熱するためのものである。この遮蔽板7が遮蔽体を構成する。
この遮蔽板7は、図2に示すように、定着ベルト2の内部においてハロゲンランプ6と支持体5との間で、定着ベルト2の軸方向に延びて設けられている。こうすることで、定着ベルト2の内周面は、その周方向において、ハロゲンランプ6からの熱線が照射される部分(照射領域Lに位置する部分。以下、照射部分ともいう。)と、遮蔽板7の陰となってハロゲンランプ6からの熱線が照射されない部分(陰領域Kに位置する部分。以下、非照射部分ともいう)とに分割される。
遮蔽板7は、断面山型の板状の部材であって、定着ベルト2の軸方向に直交する断面形状がハロゲンランプ6側に凸状に形成されている。遮蔽板7の材料としては熱放射率が0.1以下のものがよく、銅、アルミニウム、ステンレス等の表面光沢のある金属材料が好ましい。このように、遮蔽板7は、ハロゲンランプ6からの熱線をできる限り吸収しないように、少なくともハロゲンランプ6側の表面が光を反射するように形成されている。
この遮蔽板7は、その一部に接続部(図示省略)を設けて、該接続部を介して断熱部材52に固定している。そして、遮蔽板7と支持体5との間には断熱空間が形成されている。こうして、遮蔽板7は、支持体5との間が断熱されており、遮蔽板7が熱線を吸収して加熱されたとしても、その熱が支持体5に伝導しないように構成されている。
さらに、遮蔽板7の端部は、経路形成部材3の外側まで延びている。こうすることによって、ハロゲンランプ6から熱を受けたとしても、その熱を定着ベルト2外へ放熱することができ、遮蔽板7が変形したり、変色したりすることを防止することができる。尚、遮蔽板7の材料として銅やアルミニウムなど熱伝導性の良い金属を用いることによって、遮蔽板7の熱をより効率良く放熱することができる。遮蔽板7の熱をさらに効率良く放熱させるために、例えば、遮蔽板7のうち、経路形成部材3より外側の部分の面積を広くする構成にしたり、遮蔽板7の端部をフレーム11に接触させたりしてもよい。
また、遮蔽板7をハロゲンランプ6側に凸状に形成することによって、遮蔽板7を平坦な部材で形成する構成と比較して、定着ベルト2の内周面のうち照射部分の面積(換言すれば、横断面上の周長)を拡大することができる。すなわち、同じ構成の支持体5を遮蔽する場合、遮蔽板7を平板で構成すると、定着ベルト2内における遮蔽板7よりも支持体5側の空間の横断面は、略半円状又は略弓形状になる。それに対し、遮蔽板7をハロゲンランプ6側に凸状に形成すると、定着ベルト2内における遮蔽板7よりも支持体5側の空間の横断面は、中心角が180°未満の略扇形状となり、定着ベルト2の内周面のうち支持体5側の空間に位置する部分を可及的に低減することができる。その結果、定着ベルト2の照射部分の面積を可及的に拡大することができる。
別の見方をすると、仮に、定着ベルト2の内周面のうち、遮蔽板7に覆われた部分の面積を同じとすると、遮蔽板7を平板で構成する場合、支持体5を収容する空間が略半円状又は略弓形状となるのに対し、遮蔽板7をハロゲンランプ6側に凸状に形成する場合、支持体5を収容する空間が略扇形状となり、前述の略半円状又は略弓形状よりも拡大することができる。
さらに、仮に遮蔽板7を支持体5側に凸状に形成すると、遮蔽板7はハロゲンランプ6から見て凹面となり、ハロゲンランプ6から放射されて遮蔽板7で反射する熱線が、定着ベルト2の内周面の所定の箇所に集中する可能性がある。それに対し、遮蔽板7をハロゲンランプ6側に凸状に形成することによって、ハロゲンランプ6から照射されて遮蔽板7で反射する熱線は、様々な方向に散乱し、定着ベルト2の内周面の所定の箇所に集中することを防止することができる。
(付勢支持機構及び駆動機構の構成)
前記加圧ローラ4を支持する付勢支持機構80は、図1及び図3に示すように、加圧ローラ4の軸方向の両側端部にそれぞれ設けられており、各付勢支持機構80は、前記定着ベルト2の軸心方向に略平行に延び且つ前記フレーム11に取付け固定された固定ピン100と、一端部が固定ピン100に対して揺動可能に支持された保持レバー101と、該保持レバー101の他端部に接続された第1スプリング102(ローラ付勢部材に相当)と、を備えている。
前記加圧ローラ4を支持する付勢支持機構80は、図1及び図3に示すように、加圧ローラ4の軸方向の両側端部にそれぞれ設けられており、各付勢支持機構80は、前記定着ベルト2の軸心方向に略平行に延び且つ前記フレーム11に取付け固定された固定ピン100と、一端部が固定ピン100に対して揺動可能に支持された保持レバー101と、該保持レバー101の他端部に接続された第1スプリング102(ローラ付勢部材に相当)と、を備えている。
前記第1スプリング102は、引っ張りコイルスプリングからなるものであって、保持レバー101に対して、固定ピン100回りに図3の時計回り方向の付勢力を付与する。換言すると、第1スプリング102は、固定ピン100回りに、加圧ローラ4を定着ベルト2に近づける側(押し付ける側)に付勢するとも言える。加圧ローラ4は、この第1スプリング102の付勢力によって定着ベルト2に押し付けられて定着ベルト2を加圧する(定着ベルト2に対して力を加える)。これによって、定着ベルト2及び加圧ローラ4間に前記定着ニップNが形成される。
加圧ローラ4から定着ベルト2に作用する加圧力は、本実施形態では、定着ニップNのニップ面に垂直な方向に作用し、以下の説明ではこの方向(図2の上下方向)を加圧方向というものとする。
前記加圧ローラ4の軸方向両端部を支持する前記各軸棒4cは、それぞれ前記各付勢支持機構80の保持レバー101(保持レバーの長手方向中間部)に回動可能に支持されている。これにより、加圧ローラ4は、軸棒4cを介して各保持レバー101に対して回動可能に支持されることとなる。
前記駆動機構81は、加圧ローラ4の両端部を支持する各軸棒4cのうちの一方に連結されていて(加圧ローラ4の軸方向の一側にのみ配設されていて)、当該軸棒4cを介して加圧ローラ4に回転力を付与する。
より詳細には、駆動機構81は、前記回転電動モータと、該モータの回転動力を加圧ローラ4(軸棒4c)へと伝達する動力伝達機構81aとを備えている。
動力伝達機構81aは、前記一方の軸棒4cに回転一体に取付られた加圧ローラギヤ103と、該加圧ローラギヤ103に噛合する揺動ギヤ104と、該揺動ギヤ104に噛合して前記電動モータの出力軸に連結ピン110を介して回転一体に取り付けられた駆動伝達ギヤ105と、を有しており、電動モータの回転動力が、前記駆動伝達ギヤ105、揺動ギヤ104、加圧ローラギヤ103の順で加圧ローラ4へと伝達されるようになっている。
各ギヤ103乃至105は、本実施形態では、平歯車(スパギヤ)により構成されており、駆動伝達ギヤ105と加圧ローラギヤ103とのピッチ円直径は等しいものとされ、揺動ギヤ104のピッチ円直径は、駆動伝達ギヤ105及び加圧ローラギヤ103のピッチ円直径よりも大きい。駆動伝達ギヤ105及び加圧ローラギヤ103の歯数は、揺動ギヤ104との関係で理論上可能な最低歯数とされており、これにより、動力伝達機構81a全体のコンパクト化を図っている。
前記電動モータは、フレーム11(所定の固定部材)に取付け固定されており、前記連結ピン110は、フレーム11に対して電動モータを介して、位置を固定した状態で回動可能に支持されている
前記揺動ギヤ104は、基端部が連結ピン110に揺動可能に支持されたアーム部材106の先端部に、支持ピン107を介して回動可能に取り付けられている。
前記揺動ギヤ104は、基端部が連結ピン110に揺動可能に支持されたアーム部材106の先端部に、支持ピン107を介して回動可能に取り付けられている。
アーム部材106の先端部には、第2スプリング108(ギヤ付勢部材に相当)が取り付けられている。
第2スプリング108は、引っ張りコイルスプリングからなるものであって、その一端部が前記フレーム11に取り付けられ、他端部が該アーム部材106の先端部に取り付けられている。そして、第2スプリング108は、アーム部材106に対して連結ピン110回りに、図3の反時計回り方向の付勢力を付与する。換言すると、第2スプリング108は、アーム部材106に対して、連結ピン110回りに、揺動ギヤ104を加圧ローラギヤ103に押し付ける側(両ギヤ間のバックラッシが減じる側)の付勢力を付与する。
前記駆動伝達ギヤ105及び加圧ローラギヤ103は、図3に示すように、加圧ローラ4の軸心方向(各ギヤ103乃至105の軸心方向及び定着ベルト2の軸心方向に一致する方向であって、以下、Z軸方向という)から見て、揺動ギヤ104の軸心を通り且つ前記加圧方向に延びる直線Cを挟んで、互いに対向して(対称に)配設されている。
駆動伝達ギヤ105及び揺動ギヤ104の接触点と、加圧ローラギヤ103及び揺動ギヤ104の接触点と、揺動ギヤ104の軸心と、を結んで形成される三角形は、直線Cを対称軸とする二等辺三角形を構成している。前記固定ピン100の軸心は、Z軸方向から見て、駆動伝達ギヤ105の軸心と加圧ローラギヤ103の軸心とを結ぶ直線D上に位置しており、この直線Dはニップ面に平行に延びている。
前記駆動伝達ギヤ105及び加圧ローラギヤ103はそれぞれ、Z軸方向から見て、記録紙19が前記定着ニップNを通過中に、すなわち、駆動源である電動モータからの回転動力が、加圧ローラギヤ103に対し、その加圧ローラギヤ103に噛合している駆動伝達ギヤ105で伝達され、その加圧ローラギヤ103(つまり加圧ローラ)の軸心回りに作用して、該各ギヤ105、103を回転させているときに、該各ギヤ105,103と前記揺動ギヤ104との接触点における力の作用線がX軸方向(ニップ面に平行で且つZ軸方向に対して垂直な方向であって、図3の左右方向)を向くように、つまり、駆動源からの回転動力が前記加圧方向とは垂直な方向の動力に変換されるように、初期状態において、前記直線C上からずれた位置に配設されている。ここで、初期状態とは、記録紙19が定着ニップNを通過する前の状態(定着ニップNに記録紙19が存在しない状態)であって、加圧ローラ4が定着ベルト2に当接して支持体5が該加圧ローラ4を受け止めることでその移動が停止した状態(端的には、駆動伝達ギヤ105及び加圧ローラギヤ103が回転していない状態)をいう。記録紙19が定着ニップNを通過することにより加圧ローラギヤ103及び揺動ギヤ104の位置が紙厚の分だけ変化するが、その変化量は十分に小さいので、各ギヤ103乃至105を以下のように配設することで、記録紙19が定着ニップNを通過する前及び通過中の両状態において、各ギヤ103乃至105間に作用する力をX軸方向に向けることができる。
すなわち、駆動伝達ギヤ105は、Z軸方向から見て、前記直線Cに対して該ギヤ105の回転方向の後側に圧力角β分だけずれた位置に配設され、加圧ローラギヤ103は、直線Cに対して該ギヤ105の回転方向の前側に圧力角α分だけずれた位置に配設されている。
ここで、圧力角βとは、駆動伝達ギヤ105及び揺動ギヤ104の噛合状態における圧力角(両ギヤ104,105の接点における圧力角)に略等しくであり、圧力角αとは、加圧ローラギヤ103及び揺動ギヤ104の噛合状態における圧力角(両ギヤ103,104の接点における圧力角)である。圧力角α,βは、例えば15°又は20°に設定されている。
各ギヤ103乃至105の位置関係をより詳細に説明すると、以下の通りである。すなわち、各ギヤ103乃至105は、図3に示すように、Z軸方向から見て、揺動ギヤ104の軸心と加圧ローラギヤ103の軸心とを結ぶ直線Bと、前記直線C(加圧方向に伸びる直線C)とのなす角が圧力角αに一致するように、且つ、揺動ギヤ104の軸心と駆動伝達ギヤ105の軸心とを結ぶ直線Aと、前記直線Cとのなす角が圧力角βに一致するように配設されている。
ここで、加圧ローラギヤ103、揺動ギヤ104、駆動伝達ギヤ105のピッチ円半径をそれぞれr1,r2,r3とし、加圧ローラギヤ103の軸心から前記直線Cに下ろした線分の長さをL1とし、駆動伝達ギヤ105の軸心から直線Cに下ろした線分の長さL2とすると、以下の関係式が成立する。
(動作説明)
このように構成された定着装置1の動作を詳しく説明する。
このように構成された定着装置1の動作を詳しく説明する。
前記加圧ローラ4が、支持体5に対応する位置において、定着ベルト2の外周面に付勢支持機構80によって所定の加圧力で押し付けられると、定着ベルト2が加圧ローラ4と支持体5とで挟み込まれた状態となり、定着ベルト2と加圧ローラ4との当接部に定着ニップNが形成される。この状態で、前記駆動機構81(前記モータ)によって加圧ローラ4が回転駆動されると、定着ベルト2は、加圧ローラ4との摩擦力により従動回転する。尚、定着ベルト2の内周面は摺動シート54を介して支持体5と接触しているため、定着ベルト2と支持体5との間の摩擦力は小さく、定着ベルト2は摺動シート54に対して滑りながら移動していく。このとき、定着ベルト2は、その両端部に経路形成部材3の経路形成部31が嵌め込まれているため、経路形成面32に沿った形状をほぼ保ったまま回転する。このとき、定着ベルト2は、その両端部の経路形成部31のフランジ部33に設けられた片寄り規制部35によって、軸方向への移動が所定の範囲内に規制されている。
定着ベルト2が従動回転し始めると、ほぼ同時にハロゲンランプ6が点灯されて、定着ベルト2の内面を照射する。このとき、定着ベルト2は回転しており、定着ベルト2の内周面のうち、遮蔽板7に覆われていない照射領域Lに位置する部分が、ハロゲンランプ6からの熱線を順次吸収していく。こうして、定着ベルト2は急速に昇温する。尚、このときハロゲンランプ6から出て遮蔽板7に当たった熱線もほとんどが反射されて、照射領域Lに位置する定着ベルト2に吸収される。
定着ベルト2がやがて所定の温度に達すると、トナー像を担持した記録紙19が定着ニップNに搬送されてくる。記録紙19上のトナー像は、定着ニップNにおいて、高温となった定着ベルト2によって加熱溶融されると共に、加圧ローラ4によって加圧されて、記録紙19上に順次定着される。尚、定着ベルト2の温度は、不図示のサーミスタで検知され、温度制御装置によりハロゲンランプ6が適宜ON、OFFされることで、定着に必要な一定の温度に制御される。
トナー像が定着された記録紙19は、定着ニップNから排出される。定着ニップNの出口側では、定着ベルト2の曲率半径が小さくなっているため、記録紙19はそれ自身の復元力によって定着ベルト2から順次分離していく。記録紙19の後端が定着ニップNを通過することで、定着装置1の定着処理が終了する。
ここで、前記実施形態1では、加圧ローラ4(加圧ローラギヤ103)は、保持レバー101により固定ピン100回りに揺動可能に支持されるとともに第1スプリング102の付勢力でもって定着ベルト2に一定圧で押し付けられている。このため、例えば、記録紙19の厚さ(種類)が変化したり、記録紙19上の付着トナー量が変化したり、加圧ローラ4がその温度変化により膨張/収縮する等した場合でも、保持レバー101が固定ピン100回りに回動することにより加圧ローラ4の位置が該変化分に相当する量だけ変化して(つまり、定着ニップ面を通る記録紙19の厚み分、記録紙19上の付着したトナーの量(厚み)の分、又は、加圧ローラ4の温度変化による膨張/収縮分だけ変化して)、加圧ローラ4は定着ベルト2に対して一定圧で押し付けられることとなる。よって、定着画像の画像品質を、記録紙厚の変化等によらず一定に維持することが可能となる。
また、定着ベルトに比べて剛性が高く変形し難い加圧ローラ4を定着ベルト2に対して移動可能として押し付けるようにしたことで、定着ベルト2を加圧ローラ4に押し付けるようにした場合に比べて、定着ベルト2のシワや蛇行(定着ベルト2の摺動回転に伴うその軸方向の蛇行)の発生を抑制することができ、定着画像の画像品質の低下を防止することができる。
また、加圧ローラ側に比べて構成が複雑な定着ベルト側を固定することができ、装置全体の構成を簡素化することができる。また、定着ベルト2の内面と加熱源としてのハロゲンランプ6との距離を一定に維持することができるので、定着ベルト2の温度制御を容易化することができるとともに、定着ベルト2がその耐熱温度を超えるのを確実に防止することが可能となる。
また、前記実施形態1では、加圧ローラギヤ103に噛合する揺動ギヤ104は、アーム部材106を介して連結ピン110回りに揺動可能に支持され且つ第2スプリング108によって付勢されて加圧ローラギヤ103に一定圧で押し付けられている。したがって、前記のように記録紙厚が変化する等して加圧ローラギヤ103(加圧ローラ4)の前記加圧方向の位置が変化したとしても、この変化量に応じた分だけアーム部材106が連結ピン110回りに揺動して揺動ギヤ104の位置が変化し、揺動ギヤ104は加圧ローラギヤ103に対して一定圧で押し付けられることとなる。こうして、揺動ギヤ104より加圧ローラギヤ103に作用する押圧力を、記録紙19の厚さ等によらず一定圧に維持することができ(揺動ギヤ104と加圧ローラギヤ103との噛合い力を一定に維持することができ)、延いては、加圧ローラ4を定着ベルト2に対して一定圧で押し付けて定着画像の画像品質のばらつきを抑制することが可能となる。
また、前記実施形態1では、噛合している前記各ギヤ103乃至105は、互いの間において各軸心回りに作用する力の作用線が前記加圧方向に対して垂直になるように配設されている。
このため、画像形成中に、すなわち、各ギヤ103乃至105が回転しているときに、駆動源からの、前記加圧方向とは垂直な方向に変換された動力が、すべて各ギヤを軸心回りに回転させる作用力となり、加圧ローラギヤ103に対して昇降方向の力(前記加圧方向の力)が発生することもない。したがって、前記実施形態1の如く、加圧ローラ4の軸方向(Z軸方向)の一側にのみ加圧ローラギヤ103(駆動機構81)を連結するようにした場合であっても、定着ベルト2及び加圧ローラ4間に作用する圧力(ニップ圧)をZ軸方向の略全体に亘って均一化することができる。よって、加圧ローラ4のZ軸方向におけるトナーの定着速度のバラツキを抑制して、定着画像の画像品質をより一層向上させることが可能となる。
また、モータの駆動前と駆動後とでニップ圧が変化しないため、モータ駆動後にニップ圧が増加する過程で定着画像の画像品質が乱れるのを防止することができる。
また、前記実施形態1では、保持レバー101を揺動支持する固定ピン100は、Z軸方向から見て、その軸心と加圧ローラ4(加圧ローラギヤ103)の軸心とを結ぶ直線Dが前記加圧方向に垂直になるように配設されている。これによれば、揺動ギヤ104より加圧ローラギヤ103に対して作用するX軸方向(加圧方向に垂直な方向)の駆動力によって、保持レバー101が固定ピン100回りに揺動するのを防止することができる。したがって、加圧ローラ4の位置変動を抑制して、トナー像を記録紙19に安定して定着させることができる。
また、前記実施形態1では、駆動伝達ギヤ105及び揺動ギヤ104の接触点と、加圧ローラギヤ103及び揺動ギヤ104の接触点と、揺動ギヤ104の軸心と、を結んで形成される三角形は、直線Cを対称軸とする二等辺三角形を構成している。こうすることで、揺動ギヤ104に対して駆動伝達ギヤ105より作用する力F2と、揺動ギヤ104に対して加圧ローラギヤ103より作用する力F1とが互いに打ち消しあってキャンセルされることとなる。これにより、揺動ギヤ104の位置変動を極力抑制することができ、したがって、揺動ギヤ104と加圧ローラギヤ103との位置関係、延いては加圧ローラ4と定着ベルト2との位置関係を一定に保って、定着画像の画質のばらつきを抑制することができる。
尚、前記実施形態1では、Z軸方向から見て、固定ピン100の軸心が前記直線D上に位置するものとされているが、これに限ったものではなく、例えば、図12に示すように、固定ピン100を、Z軸方向から見て、その軸心が直線Dよりも定着ベルト2側に位置するように配設してもよい。この場合には、保持レバー101を、固定ピン100の軸心と加圧ローラギヤ103の軸心とを結ぶ直線に沿って延びる傾斜部101aと、前記直線Dに沿って延びる水平部101bとで構成すればよい。尚、このような構成をとった場合でも、前記加圧方向は図12における上下方向に一致する。
(実施形態2)
図11及び図12は、本発明の実施形態2を示し、動力伝達機構81a(駆動機構81)の構成を前記実施形態1とは異ならせたものである。尚、付勢支持機構80や定着ベルト2等その他の機械要素の構成については、前記実施形態1と同様であるためその詳細な説明を省略する。また、図1及び図3と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図11及び図12は、本発明の実施形態2を示し、動力伝達機構81a(駆動機構81)の構成を前記実施形態1とは異ならせたものである。尚、付勢支持機構80や定着ベルト2等その他の機械要素の構成については、前記実施形態1と同様であるためその詳細な説明を省略する。また、図1及び図3と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態に係る動力伝達機構81aは、駆動伝達ギヤ105及び加圧ローラギヤ103代えて駆動プーリ120及び従動プーリ121(加圧ローラプーリ)を設けるとともに、両プーリ120,121間に掛け回された駆動ベルト123を介して動力伝達を行うように構成されている。
具体的には、駆動プーリ120は、不図示のモータの出力軸に回転一体に取付けられ、従動プーリ121は、前記加圧ローラ4の軸棒4cに回転一体に取付けられており、モータの回転動力は、駆動プーリ120、駆動ベルト123、及び従動プーリ121を介して加圧ローラ4(軸棒4c)へと伝達される。
駆動プーリ120と従動プーリ121とは、ピッチ円直径が等しくなっていて、Z軸方向から見たときに、前記初期状態においてそれぞれの軸心を通る直線Dが加圧方向に垂直(ニップ面に平行)になるように配設されている。そして、この直線D上に、保持レバー101を揺動支持する固定ピン100の軸心が位置している。
このような構成によれば、記録紙19の紙厚が変化する等した場合には、この変化量に応じた分だけ保持レバー101が固定ピン100回りに揺動して加圧ローラ4の位置が変化し、加圧ローラ4は第1スプリング102の付勢力によって定着ベルト2に一定圧で押付けられることとなる。よって、記録紙19の紙厚等の変化によらず定着圧を一定に保って、定着画像の画像品質のばらつきを抑制することができる。ここで、加圧ローラ4が固定ピン100回りに揺動することで、加圧ローラ4に対して駆動ベルト123より該ローラ4の揺動方向とは逆向きの力(張力)が働くが、記録紙19の厚みやトナー付着量、加圧ローラの膨張/収縮によって起こる加圧ローラの揺動量は小さく、したがって、この逆向きの力は無視し得る程小さい。
(実施形態3)
図13及び図14は、本発明の実施形態3を示し、付勢支持機構80の構成を前記各実施形態とは異ならせたものである。尚、動力伝達機構81a(駆動機構81)や、定着ベルト2等のその他の機械要素の構成は、前記実施形態1と同様であるためその詳細な説明を省略する。また、図1及び図3と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図13及び図14は、本発明の実施形態3を示し、付勢支持機構80の構成を前記各実施形態とは異ならせたものである。尚、動力伝達機構81a(駆動機構81)や、定着ベルト2等のその他の機械要素の構成は、前記実施形態1と同様であるためその詳細な説明を省略する。また、図1及び図3と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
すなわち、付勢支持機構80は、前記加圧ローラ4の軸方向両端部の軸棒4cに嵌合する支持孔130fを有するスペーサ部材130と、該スペーサ部材130を挟み込むようにして加圧方向に移動可能に案内する一対のガイドブラケット131と、加圧ローラ4を定着ベルト2に押し付けるべくスペーサ部材130を定着ベルト2側へと付勢する付勢スプリング132と、を備えている。
前記各ガイドブラケット131はフレーム11(図4参照)に対してボルトで固定されている。図14中、符号131fはそのためのボルト挿通孔である。
付勢スプリング132は、圧縮コイルスプリングからなるものであって、フレーム11に設けられたガイド穴11aに挿入されて前記スペーサ部材130を該フレーム11に対して弾性支持する。
各ガイドブラケット131は、スペーサ部材130に当接する案内面131aを有している。案内面131aは、前記加圧方向(図14の上下方向)に延びるとともにX軸方向に垂直に形成されている。
以上のように構成された定着装置1では、記録紙19の紙厚が変化する等した場合には、スペーサ部材130がガイドブラケット131の案内面131aに摺接しながら該変化分に相当する量だけ移動して加圧ローラ4の位置が変化し、加圧ローラ4は定着ベルト2に対して付勢スプリング132の付勢力でもって一定圧で押し付けられることとなる。こうして、加圧ローラ4を、記録紙19の厚さ等によらず定着ベルト2に対して一定圧で押し付けることができ、定着画像の画像品質のばらつきを抑制することが可能となる。
尚、スペーサ部材130は、軸棒4cに対して滑り性のよい樹脂材等で構成することが好ましい。こうすることで、加圧ローラ4の回転性を向上させてその回転速度変動を抑えることができ、延いては、加圧ローラ4及び定着ベルト2間の圧力(ニップ圧)の変動を抑制することができる。
また、ガイドブラケット131についても滑り性のよい部材を使用することが好ましい。これにより、記録紙19の紙厚が変化したりした場合に、加圧ローラ4を加圧方向にスムーズに移動させることができ、該ローラ4とガイドブラケット131(案内面131a)との間に生じる加圧方向の摺動抵抗によりニップ圧が変動するのを確実に防止することができる。
前記実施形態3では、動力伝達機構81aの構成を前記実施形態1と同様にギヤ伝達機構としたが、例えば、前記実施形態2と同様にベルト伝達機構を採用するようにしてもよい。
(他の実施形態)
本発明の構成は、前記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、前記各実施形態では、加圧ローラ4を定着ベルト2に直接に当接させてニップを形成するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば図15に示すように、加圧ローラ4を加圧ベルト150を介して(間接的に)定着ベルト2に当接させるようにしてもよい。具体的には、加圧ローラ4に対して平行に並ぶ従動ローラ151を設けておき、両ローラ4,151間に加圧ベルト150を巻き掛けるようにすればよい。そして、加圧ローラ4及び従動ローラ50の直径寸法を同じにして、Z軸方向から見て、それぞれの軸心を通る直線Dがニップ面に平行になるようにすれば、加圧ローラ4(加圧ベルト150)に対して加圧方向の力が作用することもないので、前記各実施形態と同様の作用効果を得ながら、ニップ幅を十分に確保して安定した記録紙搬送が可能となる。
本発明の構成は、前記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、前記各実施形態では、加圧ローラ4を定着ベルト2に直接に当接させてニップを形成するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば図15に示すように、加圧ローラ4を加圧ベルト150を介して(間接的に)定着ベルト2に当接させるようにしてもよい。具体的には、加圧ローラ4に対して平行に並ぶ従動ローラ151を設けておき、両ローラ4,151間に加圧ベルト150を巻き掛けるようにすればよい。そして、加圧ローラ4及び従動ローラ50の直径寸法を同じにして、Z軸方向から見て、それぞれの軸心を通る直線Dがニップ面に平行になるようにすれば、加圧ローラ4(加圧ベルト150)に対して加圧方向の力が作用することもないので、前記各実施形態と同様の作用効果を得ながら、ニップ幅を十分に確保して安定した記録紙搬送が可能となる。
また、前記実施形態では、モータの動力を加圧ローラ4に伝達するべく動力伝達機構81aを設けるようにしているが、必ずしも設ける必要はなく、モータを加圧ローラ4(軸棒4c)に直結するようにしてもよい。
本発明は、定着ベルトやその他構成部品にダメージを与えることなく大きな電力の投入を可能としウォームアップ時間の短縮を図ることを目的とした定着装置に有用である。
1 定着装置
2 定着ベルト
4 加圧ローラ
11 フレーム(所定の固定部材)
19 記録紙
33 経路形成部材
80 付勢支持機構
81 駆動機構
81a 動力伝達機構
100 固定ピン(第1支持ピン)
101 保持レバー(レバー部材)
102 第1スプリング(ローラ付勢部材)
103 加圧ローラギヤ
104 揺動ギヤ(中間ギヤ)
105 駆動伝達ギヤ
106 アーム部材
108 第2スプリング(ギヤ付勢部材)
110 連結ピン(第2支持ピン)
120 駆動プーリ
121 加圧ローラプーリ
123 駆動ベルト(動力伝達ベルト)
130 スペーサ部材(案内部材)
131 ガイドブラケット(案内部材)
132 付勢スプリング(ローラ付勢部材)
2 定着ベルト
4 加圧ローラ
11 フレーム(所定の固定部材)
19 記録紙
33 経路形成部材
80 付勢支持機構
81 駆動機構
81a 動力伝達機構
100 固定ピン(第1支持ピン)
101 保持レバー(レバー部材)
102 第1スプリング(ローラ付勢部材)
103 加圧ローラギヤ
104 揺動ギヤ(中間ギヤ)
105 駆動伝達ギヤ
106 アーム部材
108 第2スプリング(ギヤ付勢部材)
110 連結ピン(第2支持ピン)
120 駆動プーリ
121 加圧ローラプーリ
123 駆動ベルト(動力伝達ベルト)
130 スペーサ部材(案内部材)
131 ガイドブラケット(案内部材)
132 付勢スプリング(ローラ付勢部材)
Claims (14)
- 記録紙上のトナー像を定着する定着装置であって、
所定の軸方向に延びる筒状に形成され、回転可能に支持された定着ベルトと、
前記定着ベルトに対してその外周側から直接に又は間接に当接して該定着ベルトとの間に定着ニップを形成する加圧ローラと、
前記定着ベルト内に設けられ、前記加圧ローラを前記定着ベルトの内周側から受け止めて該定着ベルトを支持する支持体と、
前記定着ベルト内に設けられ、該定着ベルトを内周側から加熱する加熱源と、
前記加圧ローラを回転駆動させる駆動機構と、
前記加圧ローラを、前記定着ベルトに対してその外周側から内周側に向かって加圧するように付勢するとともに該加圧方向に移動可能に支持する付勢支持機構と、
を備えていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1記載の定着装置において、
前記駆動機構は、動力を発生する駆動源と、該駆動源の動力を前記加圧ローラに伝達する動力伝達機構とを含み、
前記動力伝達機構は、前記駆動源の動力を、前記加圧ローラの軸心方向から見て、前記加圧方向に垂直な方向の力に変換して、該変換した力を該加圧ローラに対してその軸心回りに作用させるように構成されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1記載の定着装置において、
前記付勢支持機構は、
前記加圧ローラの軸心方向に平行に配設され且つ所定の固定部材に支持された第1支持ピンと、
前記第1支持ピンに揺動可能に支持されるとともに前記加圧ローラを回転可能に支持するレバー部材と、
前記レバー部材を、前記第1支持ピン回りに、前記加圧ローラが前記定着ベルトを加圧するように付勢するローラ付勢部材と、
を備えていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1記載の定着装置において、
前記付勢支持機構は、
前記加圧ローラの両端部を回動可能に支持するとともに前記加圧方向にスライド移動可能に案内する案内部材と、
前記加圧ローラの両端部を、前記定着ベルトに向かって付勢するローラ付勢部材と、
を備えていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1記載の定着装置において、
前記駆動機構は、動力を発生する駆動源と、該駆動源の動力を前記加圧ローラに伝達する動力伝達機構とを含み、
前記動力伝達機構は、
前記加圧ローラに回転一体に取付けられた加圧ローラギヤと、
前記加圧ローラギヤに噛合して前記駆動源からの動力を該加圧ローラギヤへと伝達する中間ギヤと、
前記中間ギヤの軸心方向に平行に配設され、所定の固定部材に支持された第2支持ピンと、
前記第2支持ピンに揺動可能に支持されるとともに前記中間ギヤを回動可能に支持するアーム部材と、
前記アーム部材を、前記第2支持ピン回りに、前記中間ギヤを前記加圧ローラギヤに押し付ける側に付勢するギヤ付勢部材と、
を備えていることを特徴とする定着装置。 - 請求項5記載の定着装置において、
前記動力伝達機構は、
前記中間ギヤに噛合して前記駆動源からの動力を該中間ギヤへと伝達する駆動伝達ギヤを含んでおり、
前記駆動伝達ギヤは、前記第2支持ピンにより前記アーム部材とは独立に回動可能に支持されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項5記載の定着装置において、
前記加圧ローラギヤは、該加圧ローラギヤの軸心方向から見て、前記記録紙が前記定着ニップを通過中に当該ギヤと前記中間ギヤとの間に作用する力の方向が前記加圧方向に対して略垂直になるようにするべく、前記定着ベルトに前記加圧ローラが当接してその移動が停止した初期状態において、前記加圧ローラギヤの軸心と前記中間ギヤの軸心とを通る直線が前記加圧方向に対して該両ギヤの接点における圧力角分だけ傾くように配設されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項6記載の定着装置において、
前記駆動伝達ギヤは、該駆動伝達ギヤの軸心方向から見て、前記記録紙が前記定着ニップを通過中に当該ギヤと前記中間ギヤとの間に作用する力の方向が前記加圧方向に対して略垂直になるようにするべく、前記定着ベルトに前記加圧ローラが当接してその移動が停止した初期状態において、前記駆動伝達ギヤの軸心と前記中間ギヤの軸心とを通る直線が前記加圧方向に対して該両ギヤの接点における圧力角分だけ傾くように配設されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1記載の定着装置において、
前記駆動機構は、動力を発生する駆動源と、該駆動源の動力を前記加圧ローラに伝達する動力伝達機構とを含み、
前記動力伝達機構は、
前記加圧ローラに回転一体に取付けられた加圧ローラプーリと、
前記加圧ローラプーリに対して、前記駆動源の動力を動力伝達ベルトを介して伝達する駆動プーリと、
を備え、
前記駆動プーリは、所定の固定部材に回動可能に支持されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項9記載の定着装置において、
前記加圧ローラプーリと前記駆動プーリとのピッチ円直径は同じであり、
前記駆動プーリは、前記定着ベルトに前記加圧ローラが当接してその移動が停止した初期状態において、該駆動プーリの軸心方向から見て、該駆動プーリの軸心と前記加圧ローラプーリの軸心とを通る直線が前記加圧方向に垂直になるように配設されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の定着装置において、
前記定着ベルト内に設けられ、該定着ベルトの内周面の少なくとも一部と摺接して該定着ベルトの回転経路を形成する経路形成面を持つ経路形成部材を備えていることを特徴とする定着装置。 - 請求項11記載の定着装置において、
前記経路形成部材は、前記定着ベルトの軸方向両端部に設けられていることを特徴とする定着装置。 - 請求項11記載の定着装置において、
前記定着ベルト内において前記所定の軸方向に延びて設けられ、前記支持体を前記加熱源から遮蔽する遮蔽体を備えていることを特徴とする定着装置。 - 請求項11乃至13のいずれか一項に記載の定着装置において、
前記経路形成部材によって形成される前記定着ベルトの回転経路は、前記所定の軸方向から見て、曲率半径が大きな大径部と曲率半径が小さな小径部とを有した鶏卵状をなしていることを特徴とする定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008334402A JP2010156794A (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | 定着装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021018299A (ja) * | 2019-07-18 | 2021-02-15 | 株式会社リコー | 定着装置および画像形成装置 |
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-
2008
- 2008-12-26 JP JP2008334402A patent/JP2010156794A/ja active Pending
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