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JP2010151943A - カラー画像形成装置およびカラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像形成装置およびカラー画像形成方法 Download PDF

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JP2010151943A JP2008327717A JP2008327717A JP2010151943A JP 2010151943 A JP2010151943 A JP 2010151943A JP 2008327717 A JP2008327717 A JP 2008327717A JP 2008327717 A JP2008327717 A JP 2008327717A JP 2010151943 A JP2010151943 A JP 2010151943A
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JP2008327717A
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Kuniaki Nakano
久仁昭 仲野
Tomoyoshi Tanaka
知省 田中
Masashi Hirai
政志 平井
Tsutomu Osada
努 長田
Susumu Murakami
進 村上
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Sharp Corp
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Abstract

【課題】周囲環境の変化による印刷シートの抵抗値の変化に対し、より安定した転写性能を実現できるカラー画像形成装置等を提供する。
【解決手段】複数の感光体上に形成されたトナー画像が順次重ねて転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルトを張架し駆動する1次駆動ローラと、1次駆動ローラを逆バイアス電位にする逆バイアス用2次転写電源と、中間転写ベルトが1次駆動ローラに架けられる部分で印刷シートを介して接しトナー画像を印刷シート上に転写させる2次転写部と、2次転写部を正バイアス電位にする正バイアス用2次転写電源と、周囲の温湿度を検出する温湿度検出部と、検出された温湿度に基づき正バイアス用および逆バイアス用2次転写電源の動作を制御する制御部を備え、制御部は、検出された温湿度の値に応じて正バイアス用2次転写電源または逆バイアス用2次転写電源の何れか一方を動作させることを特徴とするカラー画像形成装置。
【選択図】図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置およびカラー画像形成方法に関し、詳しくは、中間転写ベルトを備え、多色画像形成を可能としたカラー画像形成装置に関するものである。
近年、オフィス文書のカラー化に伴い、カラー複写機、カラープリンター等、カラー画像形成を可能とした電子写真方式のカラー画像形成装置が開発されている。カラー画像形成装置は、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色分の画像形成ユニットでそれぞれトナー画像を形成し、各トナー画像を印刷シート(転写紙ともいう)に重ね合わせて転写(1次転写)することによってカラー画像を形成したのち、一括して印刷シートに転写する2次転写方式を採用する場合が多い。
タンデム方式のカラー画像形成装置においては、転写プロセスは周囲環境に対する安定性を考慮して定電流制御で行うのが一般的であるが、それでもなお周囲環境の影響を受けやすく、1次転写段階において転写濃度不足や転写ヌケ等の転写不良が発生することがある。
この現象をなくすため、従来から転写手段の抵抗値によって、定電流制御と定電圧制御とを切り換える方法が開示されている。
例えば、特許文献1は、感光体上に形成されたトナー像を中間転写ベルト裏面に配置される1次転写部材に高圧電源からバイアスを供給し前記中間転写ベルト上に1次転写し、このトナー像をバックアップローラに対して圧接される2次転写部材に高圧電源からバイアスを供給し印刷シートに2次転写する画像形成装置に関する。そして、前記1次転写部材の高圧電源は、1次転写のインピーダンスが所定値より大きいときは定電流に、小さいときは定電圧に制御し、前記2次転写部材の高圧電源は、2次転写のインピーダンスが所定値より大きいときは定電流に、小さいときは定電圧に制御することが開示されている。
また、特許文献2は、画像情報に応じたトナー像が形成される像担持体と、この像担持体に圧接し且つ複数本のローラに架設された無端状の中間転写ベルトと、前記像担持体のトナー像を前記中間転写ベルトに転写する1次転写手段と、前記中間転写ベルトに転写して保持されたトナー像を、転写体に一括転写する2次転写手段を有する画像形成装置に関する。そして、前記1次転写手段は動作時間を記憶する動作時間記憶機構を有し、前記1次転写手段への転写高圧電源が切り換え可能な定電圧制御する定電圧制御手段及び定電流制御する定電流制御手段によって制御され、前記定電圧制御手段及び定電流制御手段の切り換えは、前記動作時間記憶機構によって記憶された前記1次転写手段の動作時間が規定値を超えたときに行われることが開示されている。
さらに、2次転写段階で印刷シート上にトナー画像を転写する構造をとる場合には、1次転写と同様に、転写濃度不足や転写ヌケ等の転写不良が発生することがあり、その原因は印刷シートによる場合が多い。
特開2004−046262号公報 特開2007−316217号公報
特許文献1は、1次転写及び2次転写時のインピーダンスの大きさが所定値より大きい場合に、定電流制御を行う高圧電源を用いるものであるが、必要以上の電圧が印加されてしまう欠点が、また、上記特許文献2は、1次転写時の転写性向上を目的としているが、2次転写時までは考慮していない。
中間転写ベルトおよび2次転写部(2次転写ベルトあるいは2次転写ローラ)を採用するカラー画像形成装置においては、印刷シートの剥離性や搬送性に優れているものの、カラー画像形成装置の高湿環境下の2次転写時では、印刷シートが吸湿により抵抗値が低下する。このため、単に定電流制御を行うと転写に必要な電圧が得られず、濃度不足などの画質劣化を起こしてしまう問題がある。また、低湿環境下の2次転写時では、印刷シートの抵抗が上昇する。このため、定電流制御を行うと必要以上の電圧が印加され、放電等による画質劣化が発生するという問題がある。
また、2次転写時に印刷シートに対してどちら側から転写高圧電源を印加するかによっても大きな違いが起こることが判明した。すなわち、高湿環境下で、2次転写ローラ側から2次転写電圧を印加するいわゆる正バイアス印加方式では、対向電極(1次駆動ローラ)に電流が流れない。電流は、印刷シートを伝って、隣接する部材に逃げるため、転写電流不足になりやすい。逆に、低湿環境下では、1次駆動ローラ側から2次転写電流を印加するいわゆる逆バイアス印加方式では、対向電極(2次転写ローラ)に電流が流れにくい。電流は、中間転写ベルトを伝って流れるため、転写電流が不足しやすい。
この発明は、上記問題点に鑑み、周囲環境の変化による印刷シートの抵抗値の変化(特に、低温低湿下および高温高湿下での変化)に対し、より安定した転写性能が得られるカラー画像形成装置およびカラー画像形成方法を提供するものである。
この発明は、複数の感光体と、前記感光体上にそれぞれ形成されたトナー画像を順次重ねて転写するために各感光体に接して移動する中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを張架し駆動する1次駆動ローラと、前記1次駆動ローラの周面を逆バイアス電位にするための逆バイアス用2次転写電源と、前記中間転写ベルトが1次駆動ローラの周面に架けられる部分で印刷シートを介して接し前記トナー画像を前記印刷シート上に転写させる2次転写部と、2次転写部を正バイアス電位にするための正バイアス用2次転写電源と、周囲の温湿度を検出する温湿度検出部と、検出された温湿度に基づき正バイアス用2次転写電源および逆バイアス用2次転写電源の動作を制御する制御部を備え、前記制御部は、検出された温湿度の値に応じて正バイアス用2次転写電源または逆バイアス用2次転写電源の何れか一方を動作させて前記印刷シートにトナー画像を転写させることを特徴とするカラー画像形成装置を提供する。
また、異なる観点から、この発明は、複数の感光体と各感光体上にそれぞれ形成されたトナー画像を順次重ねるために各感光体に接して移動する中間転写ベルトと、中間転写ベルトを張架し駆動する1次駆動ローラと、中間転写ベルトが1次駆動ローラの周面に架けられる部分で印刷シートを介して接し前記トナー画像を前記印刷シート上に転写させる2次転写部を備えるカラー画像形成装置に係る画像形成方法であって、周囲の温湿度を検出し、検出された前記温湿度に基づいて、逆バイアス用2次転写電源を用いて1次駆動ローラの周面を逆バイアス電位にすべきか、または、正バイアス用2次転写電源を用いて2次転写部を正バイアス電位にすべきかを決定し、その決定に基づいて正バイアス用2次転写電源または逆バイアス用2次転写電源の何れか一方を動作させて前記印刷シートにトナー画像を転写させる処理をコンピュータが実行することを特徴とするカラー画像形成方法を提供する。
この発明において、前記制御部は、検出された温湿度の値に応じて正バイアス用2次転写電源または逆バイアス用2次転写電源の何れか一方を動作させて前記印刷シートにトナー画像を転写させるので、周囲環境の変化による印刷シートの抵抗値の変化(特に、低温低湿下および高温高湿下での変化)に対し、より安定した転写性能を実現することができる。
この発明において、中間転写ベルトは、複数の感光体上に形成されたトナー画像がその表面に重ねあわされて転写されるものである。通常は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分のトナー画像が重ねあわされフルカラー画像が再現される。ただし、この発明はそれに限定されるものでなく、ブラックと赤など特定色のみを用いるいわゆるマルチカラーや、同じ色成分について高濃度部と低濃度部を重ね合わせる態様なども含む。中間転写ベルトは、例えば、ポリカーボネート等の樹脂にカーボンブラックが混入された無端状のベルトであり、いわゆるタンデム方式のデジタル複合機用に市場で用いられているものであってもよい。
1次駆動ローラは、回転によりその周に架けられた中間転写ベルトを駆動するローラである。1次駆動ローラには、2次転写用の電圧が印加されるため、導電性の材質からなる。トナー画像を重ね合わせる際の位置ずれ(レジストレーション)の精度を確保するために、1次駆動ローラには高い真円度が要求される。そのため、1次駆動ローラの構造の一例としては、アルミニウム製のローラ部材がベアリングを介してステンレス製のシャフトに取り付けられる。ただし、この発明にかかる1次駆動ローラの構成はこれに限定されない。
1次駆動ローラは、逆バイアス用2次転写電源の出力が電気的に接続される。逆バイアス用2次転写電源が動作すると、中間転写ベルトに転写される帯電トナーの極性と逆極性の電圧が1次駆動ローラに印加されるように構成されている。また、逆バイアス用2次転写電源を動作させないときは、1次駆動ローラが接地電位に保たれるように構成される。
2次転写部は、中間転写ベルト上の前記トナー画像を前記印刷シート上に転写させるべく、中間転写ベルトが1次駆動ローラに架かる部分に印刷シートを介して接するように配置される導電性の部材である。後述する実施例では、2次転写ベルトを含む転写ユニットが2次転写部に相当する。2次転写ベルトは、中間転写ベルトと同様の材質からなる無端状のベルトである。ただし、これに限定されず、中間転写ベルトが1次駆動ローラに架かる部分に印刷シートを介して接するように配置される導電性の2次転写ローラが、2次転写部であってもよい。
2次転写ローラは、スチール等の導電性の軸の周囲に導電性ゴムあるいは樹脂からなる弾性層が形成されたものであってもよい。
2次転写部は、正バイアス用2次転写電源の出力が電気的に接続される。正バイアス用2次転写電源が動作すると、中間転写ベルトに転写される帯電トナーの極性と同極性の電圧が2次転写部に印加されるように構成されている。また、正バイアス用2次転写電源を動作させないときは、2次転写部が接地電位に保たれるように構成される。
温湿度検出部は、雰囲気の温湿度を検出する公知の温湿度センサーが適用可能である。また、制御部の具体的態様は、マイクロコンピュータまたはCPU、制御プログラムを格納するROM、マイクロコンピュータの処理のためのワークエリアおよび画像データの記憶領域を提供するRAMなどが実装された制御基板ユニットであり、主として前記マイクロコンピュータまたはCPUが制御プログラムを実行することによりその機能が実現される。制御部は、温湿度検出部の検出結果を読み取り、その検出値に基づいて2次転写電源の動作を制御することができるように回路が構成されている。
以下、この発明の好ましい態様について説明する。
前記正バイアス用2次転写電源および前記逆バイアス用2次転写電源は、その出力特性を定電圧制御または定電流制御にそれぞれ切り換え可能であり、前記制御部は、検出された温湿度の値に応じて動作すべき電源の出力特性をその温湿度の値に応じて定電圧制御または定電流制御に切り換えるよう制御するようにしてもよい。このようにすれば、周囲の温湿度に応じて定電圧制御または定電流制御に切り換えるので、周囲環境の変化に対してより安定した転写性能を得ることができる。
また、前記制御部は、検出された温湿度の値に応じて動作すべき電源の定電圧特性の基準電圧値および/または定電流特性の基準電流値をその温湿度の値に応じて決定するようにしてもよい。このようにすれば、周囲の温湿度に応じた定電圧特性の基準電圧値または定電流特性の基準電流値が決定されるので、周囲環境の変化に対してより安定した転写性能を得ることができる。
さらに、温湿度検出部の検出結果に基づいて印刷シートに含まれる絶対水分量を決定するための換算テーブルを格納する格納部をさらに備え、前記制御部は、前記換算テーブルを参照して動作させるべき電源およびその出力特性を決定するようにしてもよい。このようにすれば、周囲の温湿度の検出結果に基づいて印刷シートに含まれる絶対水分量を求め、求められた絶対水分量に応じた制御をおこなうので、周囲環境の変化に対する印刷シートの特性変化を精度よく推測することができ、従って、周囲環境の変化に対し安定した転写性能を得ることができる。
前記2次転写部は、前記中間転写ベルトの移動方向に沿って回転し前記印刷シートを移動させるベルト状の部材を含んでなるものであってもよい。すなわち、2次転写部が2次転写ベルトを含んでいてもよい。
また、前記トナー画像は、帯電したトナーを用いて形成され、前記正バイアス用2次転写電源と前記逆バイアス用2次転写電源は、その出力電圧の極性が互いに異なり、正バイアス用2次転写電源の極性は前記トナーの帯電極性と逆であり、逆バイアス用2次転写電源の極性は前記トナーの帯電極性と同一であってもよい。このようにすれば、温湿度の変化に対して抵抗値の変化が小さい中間転写ベルトおよび2次転写ベルトと温湿度の変化に対して抵抗値の変化が大きい印刷シートの、各抵抗値の大小に応じて正バイアス用2次転写電源と前記逆バイアス用2次転写電源のより適切な方を動作させ、安定した転写性能を得ることができる。
さらにまた、各感光体上に担持されたトナー画像を中間転写ベルト上に転写するため、各感光体に対応して配置され、1次転写電圧が断続的に印加される1次転写ローラと、1次転写ローラにより中間転写ベルトのオモテ面に転写されたトナー画像が2次転写部に達するまでの位置にあって中間転写ベルトの裏面と接しかつ所定の電位に保たれる導電性のローラとをさらに備えていてもよい。このようにすれば、1次転写ローラと1次駆動ローラとの間に、所定電位に保たれた前記導電性ローラが配置されているので、当該ローラが配置されない構成と比較すると、中間転写ベルトに沿って1次駆動ローラへ流れ込む電流が1次転写ローラに印加される断続的な電圧に影響されて変動する現象が抑制される。
前記中間転写ベルトの表面抵抗値が109.5Ω/□以上1011Ω/□未満であってもよい。
ここで示した種々の好ましい態様は、それら複数を組み合わせることもできる。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
≪カラー画像形成装置の構成≫
まず、この発明のカラー画像形成装置の機構的な構成についてその概要を説明する。
図1は、この発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。画像形成装置50は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシートに対して多色および単色の画像を形成するものである。そして、図示するように、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4、中間転写ベルト(中間転写ベルトユニット)8、定着ユニット12と、用紙搬送路S、給紙トレイ10および排紙トレイ15等より構成された電子写真方式の画像形成装置である。
なお、本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(KあるいはBK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2(2a、2b、2c、2d)、感光体ドラム3(3a、3b、3c、3d)、帯電器5(5a、5b、5c、5d)、クリーナユニット4(4a、4b、4c、4d)は各色に応じてそれぞれ4個ずつ設けられている。それぞれ、符号末尾の英文字は、aがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに対応する。各色に対応した4種類の潜像が各感光体ドラム3の周面に形成される。すなわち、各色に対応した4つの画像ステーションが構成されている。
以下、4つの画像ステーションを代表して、一つの画像ステーションについてその構成を説明する。他の画像ステーションも同様の構成を有している。したがって、符号末尾の英文字は省略する。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段である。帯電手段としては、図2に示すような非接触型のチャージャー帯電器のほかに、ブラシ型帯電器や接触型のチャージャー型の帯電器ローラが用いられてもよい。
露光ユニット1は、帯電した感光体の表面を選択的に露光する露光手段である。露光手段としては、図1に示すレーザスキャニングユニット(LSU)のほかに、ELやLEDなどの発光素子をアレイ状に並べた書込みヘッドを用いてもよい。LSU1は、レーザ照射部およびポリゴンミラーを有する。そして、LSU1は、レーザ照射部からのレーザビームLを回転するポリゴンミラーに反射させて偏向し、感光体の表面を走査させる。レーザビームLは、原稿を読み取って生成され、あるいは外部のコンピュータで生成された画像データに応じて変調されたものである。
画像データで変調されたレーザビームLで帯電した感光体ドラム3が走査、露光されることにより、感光体ドラム3の表面には、画像データに応じた電位の像(静電潜像)が形成される。現像器2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を、それぞれK、C、M、Yのいずれかの色のトナーにより現像(顕像化)するものである。クリーナユニット4は、現像され、後述するように転写された後、感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
感光体ドラム3の上方には、中間転写ベルトユニット8が配置されている。中間転写ベルトユニット8は、中間転写ベルト7、1次駆動ローラ8−1、中間転写ベルトテンション機構8−3、中間転写ベルト従動ローラ8−2、中間転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)、および中間転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
1次駆動ローラ8−1、中間転写ベルトテンション機構8−3、中間転写ローラ6、中間転写ベルト従動ローラ8−2等は、中間転写ベルト7を張架し、矢印B方向に回転駆動させるものである。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルトテンション機構8−3の中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されている。中間転写ローラ6には、感光体ドラム3上に形成されたトナー像を、中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアス電圧が印加される。
中間転写ベルト7は、各色用の感光体ドラム3にそれぞれ接触するように設けられている。感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像は、中間転写ローラ6に印加された転写バイアス電圧によって、中間転写ベルト7に順次転写される。これによって、中間転写ベルト7上にカラーのトナー像(多色トナー像)が多層状に転写される。中間転写ベルト7は、厚さ60μm〜150μm程度のフィルムが無端状に形成されたものである。
前述のように、中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7の裏側に接触しており、感光体ドラム3から中間転写ベルト7へトナー像を転写させる転写手段である。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために数百ボルト程度の電圧の転写バイアス電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の電圧)が印加される。
中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面に、導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)が被覆されたローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルトに対して略均一な電圧を印加することができる。本実施例では、転写手段として手転写ローラを使用しているが、それ以外にブラシ状の転写電極(転写ブラシ)を中間転写ベルト7の裏側に接触させて転写手段とすることもできる。
中間転写ベルト7に転写されたトナー像は、中間転写ベルト7の移動に伴って、2次転写ユニット11に移動する。なお、変形例として、2次転写ユニット11が2次転写ベルト11a(この発明の2次転写部に相当する)、駆動ローラ11b、従動ローラ11cおよびテンションローラ11dを有さず、転写ローラ11eが直接印刷シートを搬送するように構成されていてもよい。その構成の場合、この発明の2次転写部は、転写ローラ11eに相当する。
また画像形成装置周辺の環境条件を測定する温湿度センサー90を備えている。温湿度センサー90は、この発明の温度検出部に相当する。
中間転写ベルト7と2次転写ローラ11eは、所定のニップ幅を持つように圧接されている。また、2次転写ローラ11eには、トナー像を後述するシートに転写させるためのバイアス電圧が印加されている(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。2次転写ローラ11eと前記1次駆動ローラ8−1は、その何れか一方が硬質材料(金属等)からなり、他方が芯金の表面に軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)が被覆された弾性ローラである。これによって、所定幅のニップが定常的に得られる。
感光体ドラム3の表面への接触により、シートに画像を転写する領域以外にも、中間転写ベルト7にトナーが付着する。また、2次転写ローラ11eによってシートへの転写が行われずに中間転写ベルト7上に残存するトナーが存在する。これらのトナーは、次工程でトナーの混色が発生する原因となり得る。このため、中間転写ベルトクリーニングユニット9が設けられており、中間転写ベルト7上のトナーが除去・回収される。中間転写ベルトクリーニングユニット9には、クリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードの端部が、中間転写ベルト7に接触してトナーを除去する。中間転写ベルトクリーニングユニット9が接触する部分において、中間転写ベルト7は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ8−2で支持されている。
給紙トレイ10は、画像形成に使用するシートを蓄積しておくためのトレイである。給紙トレイ10は、画像形成装置50の露光ユニット1の下方に設けられている。また、本画像形成装置50の上部には、排紙トレイ15が設けられている。排紙トレイ15には、印刷済みのシートがフェイスダウンで排出されて堆積する。
また、本画像形成装置50には、給紙トレイ10のシートを2次転写ユニット11や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。さらに、給紙トレイ10から排紙トレイ15までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ16,レジストローラ14、2次転写ユニット11、定着部12、シートを搬送する搬送ローラ25(25−1〜25−8)等が配されている。
搬送ローラ25−1〜25−4は、シートの搬送を促進・補助するための、小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10から、シートを1枚ずつ用紙搬送路Sに供給する。
また、レジストローラ14は、用紙搬送路Sを搬送されてくるシートを、一旦所定位置に停止させるものである。そして、中間転写ベルト7上のトナー像の先端とシートの先端を同期させるタイミングでシートを2次転写ユニット11へ搬送する機能を有している。
定着ユニット12は、ヒートローラ31,加圧ローラ32,等を備えており、ヒートローラ31および加圧ローラ32は、シートを挟んで回転するようになっている。
また、ヒートローラ31は、図示しない温度検出器からの信号に基づき、制御基板40の制御部によって所定の定着温度となるようにその内部に配置された図示しないヒーターが制御される。ヒートローラ31は、加圧ローラ32との間を通過搬送されるシートを熱圧着する。これによって、シートに転写された多色トナー像が溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着する。
なお、多色トナー像の定着後のシートは、搬送ローラ25−5、25−6によって用紙搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態で(多色トナー像を下側に向けて)、排紙トレイ15上に排出されるようになっている。
次に、シート搬送経路を詳細に説明する。本画像形成装置には予めシートを収納する給紙カセット10が配置されている。
給紙トレイ10の端部には、各々のピックアップローラ16が配置され、シートを1枚ずつ搬送路に導くようになっている。
給紙カセット10から搬送されるシートは搬送路中の搬送ローラ25−1〜25−4によってレジストローラ14まで搬送されて停止する。レジストローラ14は、停止したシートの先端と中間転写ベルト7上のトナー像の先端を整合させるタイミングで停止したシートを2次転写ユニット11へ送りだす。送り出されたシートは、2次転写ユニット11で中間転写ベルト7上のトナー像が転写される。その後、シートは定着部12を通過する。このとき、シート上の未定着トナーは熱で溶融し、定着部12を通過後は、自然に冷却されてシート上に固着する。その後、シートは搬送ローラ25−5を経て排紙ローラ25−6から排紙トレイ15上に排出される。
排紙トレイ15の下方には、制御基板40が配置されている。制御基板40は、画像形成装置50の各部の動作を制御するためのマイクロコンピュータ、マイクロコンピュータが実行する制御プログラムを格納するROM、マイクロコンピュータの処理のためのワークエリアおよび画像データの記憶領域を提供するRAMを有する。前記マイクロコンピュータは、制御プログラムを実行することによって制御部として機能する。前述した画像形成、トナー像の転写、シートの搬送や定着部の温度制御などは、制御部の機能によって実現される。また、前記制御部は、この発明に係る2次転写電源の動作および後述する切換手段70を制御する。
また、制御基板40は、入力回路と出力回路を有している。入力回路には、画像形成装置50内の各部に配置されたセンサーからの信号が入力され、マイクロコンピュータが入力された信号を用いて処理を行えるように構成されている。出力回路は、各部に配置された負荷を駆動するための信号を出力する回路である。
≪2次転写部付近の構成≫
図2は2次転写前後の配置を模式的に示したものである。最後に位置する感光体ドラム3aにはマイナストナー(黒丸で示す)が担持されており、1次転写ローラ6aにプラス電圧が印加されて中間転写ベルト7へ転写され、矢印A方向に進んでいく。
2次転写段階で転写高圧電源がONされるタイミングは、2次転写部へ印刷シート6060が給送されるタイミングと同期している。
2次転写方式としては、2次転写ローラ11eから1次駆動ローラ(2次転写部に対向するローラ)8−1に対して正バイアス用2次転写電源71よりプラス電流を印加する方式と、1次駆動ローラ8−1から2次転写ローラ11eに対して逆バイアス用2次転写電源72よりマイナス電流を印加する方式とがあるが、この発明では、2つの転写方式を切換える切換手段70を備えている。切換手段70は、前記制御部によって制御される。なお、変形例として、正バイアス用2次転写電源71および逆バイアス用2次転写電源72が、各電源の電圧発生をオン/オフする制御入力信号を有し、前記制御部が各電源の制御入力信号を制御してそれらの動作を制御するようにしてもよい。
さらに、図3は2次転写前帯電手段(PTC、Pre Tranfer Charger)が配置された部分を模式的に示したものである。PTCの目的は、中間転写ベルト7上のマイナストナー(黒丸)に対して、帯電量不足による2次転写性の低下を防止するために、マイナス電圧を印加するものである。
また図5では、中間転写ベルト7を挟んでPTC80に対向する位置にPTC対向ローラ81が配備されている。PTC対向ローラ81は、中間転写ベルト7を張架させてPTCとの距離を一定にさせることができる。また、それ自体は接地されているため、電流が中間転写ベルトを伝って広がるのを防止できる。PTC対向ローラ81は、この発明において、「1次転写ローラにより中間転写ベルトのオモテ面に転写されたトナー画像が2次転写部に達するまでの位置にあって中間転写ベルトの裏面と接するように配置され、所定の電位に保たれる導電性のローラ」に相当するものである。
なお、PTC80がONされるタイミングは、2次転写部へ転写紙が給送されるタイミングと同期し、中間転写ベルト7上のトナー画像の先端がPTC80の真上に来る約200msec前にONさせるように制御する。従い、1次転写ローラ6aとPTC80とが電圧が印加されるタイミングは、1次転写ローラ6aの方が早くなる。
≪2次転写電源の制御≫
ここで、具体例について説明する。
画像形成装置の環境条件は、温湿度センサー90を用いて測定する。測定される温湿度の全範囲を予めA〜Eの5つの領域に分割し、各領域に対応していずれの2次転写電源を動作させるか、および、動作させる2次転写電源の出力特性が、予備実験の結果に基づいて予め定められている。図4に示すような水分量データにおいて、各データがA〜Eのどの領域に相当するかが定義されている。従って、温湿度センサー90の測定結果が、どの領域に属するかが判断できる。例えば、28℃、80%では、絶対水分量は21.76g/m3であるが、その測定結果はEの領域に入っている。そこで、表1に示す領域に対応させた2次転写方式を採用する。
Figure 2010151943
28℃、80%では、絶対水分量の領域Eが2次転写時に選択される。
基本的に、領域BCDについては、正バイアス用2次転写電源を動作させ、定電流制御を行うものとする。
なお、この発明では、定電圧制御方式では、基準電圧を1.5KVに固定し、定電流制御方式では、基準電流を30μAに固定して実施した。ただし、前記基準電圧、基準電流は測定された温湿度に応じて切り換えるようにしてもよい。
≪実験例≫
実施例1
図3に示す2次転写形態において、画像形成装置を各A〜Eの環境に設置して、上記表1に示す2次転写方式で転写性を評価した。
2次転写性の評価方法としては、中間転写ベルト上に黒トナーのみを0.5mg/cm2の量を担持させた全面ハーフトーン画像を印刷シート60に2次転写し、定着を実施した転写紙上の反射濃度をマクベス濃度計(商品名:RD914、マクベス社製)にて測定した。測定ポイント50点を無作為に抽出し、その光学反射濃度のバラツキがどの程度あるか測定した。
比較例1、2
2次転写方式として、定電流制御だけのもの、定電圧制御だけのものを用いて実施例1と同様のテストを行った。
実施例2
図5に示す2次転写前帯電に対向するPTC対向ローラ81を採用した形態において、実施例1と同様のテストを行った。
なお、これまでのテストでは、中間転写ベルトおよび2次転写ベルトの表面抵抗は、全て1010Ω/□のものを用いた。
それらの結果を表2に示す。
Figure 2010151943
実施例1、2では、どの環境下においても同レベルの2次転写性を維持することができる。また、PTC対向ローラ81を有する方が、低温低湿から高温高湿までの光学反射濃度のフレを小さく抑えることができる。PTC対向ローラ81は、2次転写電流が1次転写ローラにまで逃げていくことを防止する効果を有すると考えられる。PTC対向ローラ81を配置することにより、周囲環境の変化に対してより安定した2次転写を実現することができる。
それに対し、比較例1では、低温低湿時の濃度はキープできるが、高温高湿になると光学反射濃度が低下する。この理由としては、高温高湿になると印刷シート60の吸湿が多くなり印加した転写電流の殆どが印刷シート60に流れてしまうからである。また、低温低湿時には転写抜けなどの画質欠陥が発生する。
比較例2では、見かけ全領域において光学反射濃度が確保できているが、高温高湿になると実質的な転写に寄与する電流が目減り(印刷シート60を介して流れる電流が増える)ため、転写電流が極端に多く必要となる欠点がある。
実施例3
中間転写ベルト7の抵抗値の影響について検討を行った。抵抗値の測定器としては、ハイレスター(商品名:ダイアインスツルメンツ製)を用いた。なお、抵抗値の調整には、中間転写ベルト7中の導電材であるカーボンブラックの含有量を変化させることで行った。
また、評価方法としては、同様に感光体ドラム3aに黒トナーを0.5mg/cm2の量を担持させたときの2次転写性を、環境条件N/N(25℃、60%)で測定した。そのときの2次転写条件は表1に従った。
その結果を表3に示す。
Figure 2010151943
以上より、109Ω/□では、1次転写濃度が確保できず、1012Ω/□ではH/H環境で抵抗値が低下してしまう関係から、実使用上の問題があることが判明した。従い、中間転写ベルトの表面抵抗が109.5Ω/□から1011Ω/□の範囲であれば、特に問題を発生させず良好であることがわかる。量産時の抵抗値のばらつきを考慮すれば、特に1010Ω/□が好ましい。
≪周囲環境の変化に対する正バイアス/逆バイアス切り換えの効果≫
以下、周囲環境に応じて正バイアスと逆バイアスを切り換える効果について、発明者の知見をより詳細に述べる。
図6は、図5の説明図に対応する2次転写付近の構成を示す説明図であって、この発明のカラー画像形成装置において、高湿環境下で正バイアスでの2次転写を行った場合、転写電流の一部が2次転写ベルトの駆動ローラ11b、従動ローラ11cへ逃げていく様子を示す説明図である。図7は、図6の1次駆動ローラ8−1と2次転写ローラ11eとの間をさらに拡大して示した説明図である。図6で、印刷シート60の抵抗をRsheet、中間転写ベルト7および2次転写ベルト11の抵抗はいずれも等しいとしてRbeltで示している。ここで、RbeltはRsheetに比べて環境依存が殆どないことを前提としている。
常湿環境下では、正バイアス、定電流制御で2次転写が問題なく行われるが、高湿環境下では、中間転写ベルトに比べて印刷シート60の抵抗が低い(Rsheet<Rbelt)。このため、正バイアスでの2次転写を行った場合、2次転写ローラ11eから流出した2次転写電流は、導電性の2次転写ベルト11を通過後、より抵抗の低い印刷シート60に沿う方向へ流れてしまう(図7(a)参照)。したがって、1部の電流しかトナー層TLまで到達しないため、2次転写が不十分になる。図6および図7(a)の例では、2次転写ローラに流れる全電流が+100μAであり、このうち印刷シート60に沿って+80μAの電流が流れていき、残りの+20μAが2次転写に実質的に寄与していることを示す。
そこで、逆バイアスでの2次転写とすると、1次駆動ローラ8−1へ流れ込む電流のうち、印刷シート60に沿って流れ込む電流および2次転写ローラ11eから流れ込む電流は、いずれもトナー層を通過した後、中間転写ベルト7を経て1次駆動ローラ8−1に流れ込む(図7(b)参照)。このように、逆バイアスで2次転写を行うと、印刷シート60に沿って流れ込む電流も2次転写に寄与するため、高湿環境下での2次転写が安定する。
一方、低湿環境下では、中間転写ベルトに比べて印刷シート60の抵抗が高い(Rsheet>Rbelt)。
図8は、この発明のカラー画像形成装置において、低湿環境下で逆バイアスでの2次転写を行った場合、転写電流の一部が中間転写ベルトに沿ってPTC対抗ローラ81および1次転写ローラ6等へ逃げていく様子を示す説明図である。図9は、図8の1次駆動ローラ8−1と2次転写ローラ11eとの間をさらに拡大して示した説明図である。
高湿環境下と同様に逆バイアスでの2次転写を行うと、1次駆動ローラ8−1へは、抵抗の高い印刷シート60から流れ込む電流の他に、中間転写ベルト7に沿って配置される部材、例えば、PTC対向ローラ81等から中間転写ベルト7に沿って流れ込む電流が加わる(図8および図9(a)参照)。なお、図2のようにPTC対向ローラ81が配置されていない構成では、1次転写ローラ6から中間転写ベルト7に沿って流れ込む電流が加わる。したがって、1次駆動ローラ8−1へ流れ込む電流の1部のみがトナー層TLを通過するに過ぎず、2次転写が不十分になる。図8および図9(a)の例では、1次駆動ローラ8−1に流れる全電流が−100μAであり、このうち中間転写ベルト7に沿って流れ込む電流が−80μAであり、残りの−20μAが2次転写に実質的に寄与していることを示す。
そこで、正バイアスでの2次転写とすると、2次転写ローラ11eから流出した電流の大半は、トナー層TLおよび中間転写ベルト7を経て1次駆動ローラ8−1へ流れる。低湿環境下では、印刷シート60の抵抗が中間転写ベルトの抵抗よりも高いからである(図9(b)参照)。このように、2次転写ローラ11eから流出した電流の大半が2次転写に寄与するため、低湿環境下での2次転写が安定する。例えば、2次転写ローラ11eから流出する全電流が+100μAの場合、印刷シート60や中間転写ベルト7に沿って逃げる電流は+10μAであり、1次駆動ローラ8−1へ+90μAの電流が流れていく。実際には、2次転写ローラ11eに流す電流を約+30μAに抑えても良好な2次転写性能を得ることができる。
以上、添付図面を参照しながらこの発明の好適な実施形態について説明したが、この発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然にこの発明の技術的範囲に属するものと解される。
この発明の実施形態の一例として示すカラー画像形成装置を模式断面図である。 図1に示すこの発明のカラー画像形成装置における2次転写付近を拡大して示す説明図である。 図2と異なる態様を示す説明図であり、この発明のカラー画像形成装置において、2次転写前帯電手段(PTC)を設置した態様の説明図である。 この発明のカラー画像形成装置において、絶対水分量の領域を示すテーブルの一例を示す説明図である。 図3とさらに異なる態様を示す説明図であり、この発明のカラー画像形成装置において、PTCに対向する位置に導電性ローラ(PTC対向ローラ)を設置した場合の概略図である。 この発明のカラー画像形成装置において、高湿環境下で正バイアスでの2次転写を行った場合に、転写電流が流れる経路を示す説明図である。 この発明のカラー画像形成装置において、図6の1次駆動ローラ8−1と2次転写ローラ11eとの間をさらに拡大して示した説明図である。(a)は正バイアス、(b)は逆バイアスである。 この発明のカラー画像形成装置において、低湿環境下で逆バイアスでの2次転写を行った場合に、転写電流が流れる経路を示す説明図である。 この発明のカラー画像形成装置において、図8の1次駆動ローラ8−1と2次転写ローラ11eとの間をさらに拡大して示した説明図である。(a)は逆バイアス、(b)は正バイアスである。
符号の説明
6 1次転写ローラ
7 中間転写ベルト
8−1 1次駆動ローラ
11 2次転写ユニット
11a 2次転写ベルト
11b 駆動ローラ
11c 従動ローラ
11d テンションローラ
11e 2次転写ローラ
50 画像形成装置
60 印刷シート
70 切換手段
80 PTC
81 PTC対向ローラ
90 温湿度センサー

Claims (9)

  1. 複数の感光体と、
    前記感光体上にそれぞれ形成されたトナー画像を順次重ねて転写するために各感光体に接して移動する中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトを張架し駆動する1次駆動ローラと、
    前記1次駆動ローラの周面を逆バイアス電位にするための逆バイアス用2次転写電源と、
    前記中間転写ベルトが1次駆動ローラの周面に架けられる部分で印刷シートを介して接し前記トナー画像を前記印刷シート上に転写させる2次転写部と、
    2次転写部を正バイアス電位にするための正バイアス用2次転写電源と、
    周囲の温湿度を検出する温湿度検出部と、
    検出された温湿度に基づき正バイアス用2次転写電源および逆バイアス用2次転写電源の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、検出された温湿度の値に応じて正バイアス用2次転写電源または逆バイアス用2次転写電源の何れか一方を動作させて前記印刷シートにトナー画像を転写させることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記正バイアス用2次転写電源および前記逆バイアス用2次転写電源は、その出力特性を定電圧制御または定電流制御にそれぞれ切り換え可能であり、
    前記制御部は、検出された温湿度の値に応じて動作すべき電源の出力特性をその温湿度の値に応じて定電圧制御または定電流制御に切り換えるよう制御する請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記制御部は、検出された温湿度の値に応じて動作すべき電源の定電圧特性の基準電圧値および/または定電流特性の基準電流値をその温湿度の値に応じて決定する請求項2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 温湿度検出部の検出結果に基づいて印刷シートに含まれる絶対水分量を決定するための換算テーブルを格納する格納部をさらに備え、
    前記制御部は、前記換算テーブルを参照して動作させるべき電源およびその出力特性を決定する請求項3に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記2次転写部は、前記中間転写ベルトの移動方向に沿って回転し前記印刷シートを移動させるベルト状の部材を含んでなる請求項1〜4の何れか一つに記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記トナー画像は、帯電したトナーを用いて形成され、
    前記正バイアス用2次転写電源と前記逆バイアス用2次転写電源は、その出力電圧の極性が互いに異なり、正バイアス用2次転写電源の極性は前記トナーの帯電極性と逆であり、逆バイアス用2次転写電源の極性は前記トナーの帯電極性と同一である請求項1〜5の何れか一つに記載のカラー画像形成装置。
  7. 各感光体上に担持されたトナー画像を中間転写ベルト上に転写するため、各感光体に対応して配置され、1次転写電圧が断続的に印加される1次転写ローラと、
    1次転写ローラにより中間転写ベルトのオモテ面に転写されたトナー画像が2次転写部に達するまでの位置にあって中間転写ベルトの裏面と接しかつ所定の電位に保たれる導電性のローラとをさらに備える請求項1〜6の何れか一つに記載のカラー画像形成装置。
  8. 前記中間転写ベルトの表面抵抗値が109.5Ω/□以上1011Ω/□未満である請求項1〜7の何れか一つに記載のカラー画像形成装置。
  9. 複数の感光体と各感光体上にそれぞれ形成されたトナー画像を順次重ねるために各感光体に接して移動する中間転写ベルトと、中間転写ベルトを張架し駆動する1次駆動ローラと、中間転写ベルトが1次駆動ローラの周面に架けられる部分で印刷シートを介して接し前記トナー画像を前記印刷シート上に転写させる2次転写部を備えるカラー画像形成装置に係る画像形成方法であって、
    周囲の温湿度を検出し、
    検出された前記温湿度に基づいて、逆バイアス用2次転写電源を用いて1次駆動ローラの周面を逆バイアス電位にすべきか、または、正バイアス用2次転写電源を用いて2次転写部を正バイアス電位にすべきかを決定し、
    その決定に基づいて正バイアス用2次転写電源または逆バイアス用2次転写電源の何れか一方を動作させて前記印刷シートにトナー画像を転写させる処理をコンピュータが実行することを特徴とするカラー画像形成方法。
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