[go: up one dir, main page]

JP2010146937A - 照明光学系および照明光の生成方法 - Google Patents

照明光学系および照明光の生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010146937A
JP2010146937A JP2008325335A JP2008325335A JP2010146937A JP 2010146937 A JP2010146937 A JP 2010146937A JP 2008325335 A JP2008325335 A JP 2008325335A JP 2008325335 A JP2008325335 A JP 2008325335A JP 2010146937 A JP2010146937 A JP 2010146937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical system
illumination
illumination optical
rod integrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008325335A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuji Hyakumura
和司 百村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2008325335A priority Critical patent/JP2010146937A/ja
Publication of JP2010146937A publication Critical patent/JP2010146937A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】生成される照明光の光軸近傍の照度低下を防止し、照明光を利用する光学系の特性改善および低コスト化を実現する。
【解決手段】光源部20から出射される光源光50を、入射端面31からロッドインテグレータ30を通過させて出射端面32から照明光51として出力する照明光学系10において、ロッドインテグレータ30における入射端面31の近傍にアキシコン40を配置し、光源光50が、アキシコン40、ロッドインテグレータ30を順に通過して照明光51として出力されるようにして、照明光51の光軸Cの近傍における照度の低下を防止し、光軸Cの近傍の光束で十分に光量を得られるようにして、照明光を利用する光学系の特性改善および低コスト化を実現する。
【選択図】 図2A

Description

本発明は、照明光学系および照明光の生成方法に関する。
たとえば、特許文献1に開示されているように、超高圧水銀ランプなどを光源とする照明光学系では、光源像の近傍にロッドインテグレータの入射端面を置き、超高圧水銀ランプから出射される光を、ロッドインテグレータを通過させて光学的に均質化した後、射出端面から照明光として出力する構成が知られている。
ロッドインテグレータは一般的には矩形断面をもった直方体形状をしており、その内部で反射を繰り返すことで照度分布を均一化させる。
ところで、ロッドインテグレータは照明光を均一化するのに用いられるが、ロッドインテグレータの反射面である側面は平行に配置されているので、ロッドインテグレータを通過する照明光は、その照度は均一化されるが、その角度分布は変更されないまま出射される。
図1Aに示されるように、超高圧水銀ランプ100には発光部分であるアークの両側に一対の電極101および電極102を持ち、この部分が遮蔽物として作用するために、光軸方向の放射強度が低くなっている。
すなわち、図1Aは、紙面内の上下方向(光軸方向)(図中では、0°と180°)が電極の対向方向を示しており、出射方向(0°側)およびランプを支持する口金103の側(180°)の方向が死角となって放射強度が極端に低くなることが判る。
この結果、従来技術のように単にロッドインテグレータ通過させただけでは、ロッドインテグレータから出射される照明光の光束の断面内において、中心の光軸近傍の光量が極端に減少し、中抜け状態の不均一な分布となることが明らかになった。
図1Bおよび図1Cは、このことを示すシミュレーションを示す概念図である。
すなわち、図1Bは、光軸方向に対向する電極101および102の間に形成されるアーク放電から光軸に交差する方向に光105が出力される状態を数千本の複数の光線でシミュレーションした状態を示している。ただし、本明細書では、見易やすさのため、光線の本数を減らして図示してある。他の図面も同様である。
また、図1Cは、この光105が、電極102の背後に位置する反射鏡104で反射されてロッドインテグレータ106に入射し、照明光107として出射される状態を複数の光線でシミュレーションした状態を示している。
図1Dは、数十万本の光線を使用してこのシミュレーションを行った結果を示す線図である。
なお、この図1Dは、ロッドインテグレータ106の出射端から1m遠方に置いた曲率半径1000mm、有効半径450mmの図示しない球状スクリーン上での照度分布を示している。
すなわち、図1Dにおいて、縦軸は照度、横軸は、光軸を中心として、当該光軸に直交する方向の1軸上の座標を示している。
上述の図1Bおよび図1Cに示されるシミュレーションの結果、図1Dの照明光107
の配光分布107aの曲線で示されるように、超高圧水銀ランプ100のような光源の場合、ロッドインテグレータ106から出射される照明光107は、光軸近傍の照度が極端に低くなることが判る。このことは、光学系の光軸近傍部分の光を有効に使えないことを意味する。
なお、実際の超高圧水銀ランプではアーク領域は高温のガスで形成されるので上述のシミュレーションモデルのように中央部の照度が完全に欠落することはないが、中央部の照度が周辺に比べて落ちる現象が発生することには変わりがない。
なお、図1Dの配光分布107aの曲線は、ギザギザの凹凸を有しているが、これは有限本数の光線でシミュレーションしたことが原因であり、実際は、凹凸の頂点部分の包絡線のように滑らかとなる。
このような、光軸近傍の照度が極端に低い中抜けの配光分布107aのような配光特性は、照明光を利用する光学系にとっては好ましいものではない。
すなわち、このような中抜け状態の配光特性の照明光107を利用する場合、利用する光束の口径を大きくして光量を確保する必要がある。
ところが、一般に光学系は収差を有しており、光束の口径が大きくなるほど、光学素子が大口径化して、その影響を受けやすくなる。
あるいは必要な光量を確保するために大きなNAをもった光学系を採用する結果、照明光107を利用するシステムのコスト高の要因となる。
特開2008−164801号公報
本発明の目的は、生成される照明光の光軸近傍の照度低下を防止し、照明光を利用する光学系の特性改善および低コスト化を実現することが可能な照明光学系および照明光の生成方法を提供することにある。
本発明の第1の観点は、発光手段から出射される光を導くロッドインテグレータと、
前記ロッドインテグレータにおける前記光の入射端の近傍に配置され、レンズ作用を具備した光学素子と、
を含む照明光学系を提供する。
本発明の第2の観点は、発光手段から出射される光を、レンズ作用を具備した光学素子およびロッドインテグレータを順に通過させて照明光を得る照明光の生成方法を提供する。
本発明によれば、生成される照明光の光軸近傍の照度低下を防止し、照明光を利用する光学系の特性改善および低コスト化を実現することが可能な照明光学系および照明光の生成方法を提供することができる。
本実施の形態では、一態様として、超高圧水銀ランプとともに照明光学系を構成するロッドインテグレータの入射端にアキシコンあるいはレンズを配置し、照明光の光軸近傍の配光特性を改善する。
たとえば、照明光学系において、光源像のできるロッドインテグレータの入射端面近傍にアキシコンを配置する。
従来の照明光学系では超高圧水銀ランプの形状から光軸方向の光強度が不足しており、配光特性に中抜け状態が生じていた。
本発明者らは、照明光学系のロッドインテグレータの入射端にアキシコンあるいはレンズを配置することで、照明光の光軸近傍の照度を高めるように配光特性を変えることができることを見出した。
このように、照明光の光軸近傍の照度を高めることにより、照明光を利用する光学系では、当該光学系の収差の小さな光軸近傍部分を活用でき、光学系の特性を改善することができる。
また、小さなNAあるいは大きなFナンバーの光学系を採用することができ、照明光を利用する任意の光学システムのコストダウンが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図2Aは、本発明の一実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。
図2Bは、本実施の形態の照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。
図2Cは、本実施の形態の照明光学系に用いられるロッドインテグレータの構成の一例を示す斜視図である。
図2Dは、本実施の形態の照明光学系に用いられる光源部の構成の一例を示す斜視図である。
図2Eは、本実施の形態の照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。
図2Fは、本実施の形態の照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。
図2Aに例示されるように、本実施の形態の照明光学系10は、光源部20(発光手段)と、ロッドインテグレータ30を備えている。
後述のように、光源部20は、光軸C0の方向に対向する電極22および電極23と、この電極22と電極23間のアーク放電によって発生する光源光50をロッドインテグレータ30に向けて反射する反射鏡26を備えている。
反射鏡26は、光軸C0を対称軸とする回転対称な形状を呈し、光軸C0の上に、反射鏡26、電極22、電極23、ロッドインテグレータ30が同軸に配置されている。
すなわち、図2Dに例示されるように、一例として、本実施の形態の光源部20は、超高圧水銀ランプ21と、反射鏡26を備えている。
超高圧水銀ランプ21は、内部に一対の電極を有する発光部21aと、この発光部21aの両端に連設された一対の封止部21bとからなる。
一対の封止部21bには、一対の電極22および電極23の各々の電極棒22bおよび電極棒23bの基端部と外部リード線24aを接続する金属箔24が封止されている。
すなわち、個々の電極22および電極23は、超高圧水銀ランプ21の発光部21aに
対向して位置する電極棒22bのおよび電極棒23b先端部に電極コイル22aおよび電極コイル23aが設けられた構成となっている。
一方の電極23の側の外部リード線(図示せず)は口金25に電気的に接続され、他方の電極22の外部リード線24aは図示しない電力供給線に接続される。
発光部21aには発光金属としての水銀、アルゴン等の希ガスが封入されている。超高圧水銀ランプ21は、一方の電極23の側の封止部21bに設けられた口金25が、接着剤28を介して反射鏡26の支持筒部27に一体に固定されている。
反射鏡26はガラス、金属あるいはセラミックからなり、回転対称鏡面の内面に反射特性に優れた蒸着膜からなる反射面を有している。
超高圧水銀ランプ21は、一対の電極22および電極23の対向方向(ランプ軸、すなわち光軸C)が、回転対称形状の反射鏡26の軸と同軸となるように反射鏡26に固定されている。
これにより、超高圧水銀ランプ21はランプ軸が反射鏡26の中心軸(光軸C)と略一致するようにして反射鏡26に固着されている。
なお、反射鏡26には導入孔(図示せず)が形成されており、この導入孔に前述の電力供給線が貫通されており、この電力供給線は反射鏡26の背面側に導かれる。
図2Cに例示されるように、本実施の形態のロッドインテグレータ30は、長さ方向の両端面が入射端面31および出射端面32をなす角柱形状を呈しており、光源部20の光軸Cに同軸に配置されている。
そして、光源部20から出射される光源光50は、反射鏡26により、ロッドインテグレータ30の入射端面31に向かって収束されて入射し、反対側の出射端面32から照明光51として出力される。
本実施の形態の照明光学系10の場合、光源部20とロッドインテグレータ30の間には、当該ロッドインテグレータ30における入射端面31の近傍にアキシコン40(レンズ作用を具備した光学素子)が同軸に配置されている。
図2Bに例示されるように、このアキシコン40は、光源部20の側に面する位置に、凹形円錐面40aを備えた構成となっており、この凹形円錐面40aが、光源部20およびロッドインテグレータ30と同軸に光軸C上に位置するように配置される。
なお、図2Aにおける光源光50の2本の光線は、超高圧水銀ランプ21からの光線の角度分布の中で最も強い光線の光路を代表的に例示している。
そして、反射鏡26により光源光50は、集光位置Pに収束するようにしてロッドインテグレータ30に入射する。
この集光位置Pは、光源である電極22および電極23や両者間に形成されるアーク等の光源像が結像される位置である。
そして、本実施の形態の場合、光の分散作用をなす凹形円錐面40aを備えたアキシコン40は、集光位置Pよりも光源部20に近い位置に配置される。
すなわち、集光位置Pに収束される光源光50は、集光位置Pの手前に配置されたアキシコン40によって分散されてロッドインテグレータ30の入射端面31に入射する構成となっている。
このように、本実施の形態の照明光学系10では、光源部20からロッドインテグレータ30に至る光源光50の光路上に、当該光源光50に対して屈折作用をもつアキシコン40を配置することで、ロッドインテグレータ30の出射端面32から出射される照明光51における光軸Cの回りの照度分布等の配光特性を変化させることができる。
すなわち、本実施の形態の照明光学系10では、ロッドインテグレータ30における入射端面31の近傍にアキシコン40を設けたことにより、後述のシミュレーション結果のように、照明光51は、従来技術のように光軸Cの近傍の中央部の光量が低下せず、逆に当該中央部に強いピークを持つように配光特性が改善される。
本実施の形態の照明光学系10の場合、アキシコン40の凹形円錐面40aでの傾角θ(すなわち、光軸Cに直交する平面と凹形円錐面40aの稜線とのなす角度)は、一例として、16.36度(円錐定数=−12.6)に設定されている。
なお、本実施の形態の場合、このアキシコン40における凹形円錐面40aの傾角θは、1°から45°の範囲(1°≦θ≦45°)で任意設定できる。
すなわち、この傾角θの範囲に対応して、アキシコン40の凹形円錐面40aの円錐定数(conic constant)は、−3300から−2の範囲に任意に設定される。
なお、上述の円錐定数は、アキシコン40の凹形円錐面40aを定義する以下の(1)式に用いられる定数である。
この(1)式において、Zは光軸方向の位置、cは面の曲率、kは円錐定数、rは光軸からの距離を示す。
なお、曲率cが十分大きければ、以下の(2)式で、凹形円錐面40a(Axicon)を近似して表すことができる。
図2Eは、上述のようなアキシコン40を備えた構成の本実施の形態の照明光学系10における光源光50および照明光51の光路のシミュレーションを示し、図2Fは、このシミュレーション結果を示している。
なお、上述と同様に、図2Fに例示される照明光51の配光分布51aは、ロッドインテグレータ30の出射端面32から出射した照明光51を、当該出射端面32から1m遠方に置いた曲率半径1000mm、有効半径450mmの図示しない球状スクリーン上に投写した場合の照度分布を示している。
すなわち、図2Fにおいて、縦軸は照度、横軸は、光軸を中心として、当該光軸に直交する方向の1軸上の座標を示している。
すなわち、横軸の中心は、光軸Cと球状スクリーンの交点での照度、すなわち、光軸Cの近傍(光路断面の中央部)の照度を示している。
この図2Fから明らかなように、ロッドインテグレータ30の入射端面31の側にアキシコン40を配置した構成の本実施の形態の照明光学系10によれば、ロッドインテグレータ30から出射される照明光52は、光軸Cの近傍(光路断面の中央部)に照度のピークがくるような照度分布となっている。
このため、照明光51を利用する後段の光学系では、照明光51の光束の有効径を必要以上に大きく設計することなく、光軸Cの近傍の照明光52を利用するだけで十分な光量を確保できる。
このため、照明光51を利用する任意の光学系においては、照明光51の光束の口径を大きくする場合に比較して、収差等の光学誤差を低減して高性能化できる。
また、照明光51を利用する任意の光学系において、必要な光量を確保するために、必要以上に大きなNA(開口数)をもった高価な光学系を採用する必要もなく、照明光51を利用するシステムのコスト低減を実現できる。
(実施の形態2)
図3Aは、本発明の他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。
図3Bは、本実施の形態の照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。
図3Cは、本実施の形態の照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。
図3Dは、本実施の形態の照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。
この実施の形態2の照明光学系11では、上述の照明光学系10におけるアキシコン40の代わりに、凸形円錐面41aを備えたアキシコン41(レンズ作用を具備した光学素子)を用いる点が異なっており、他は同様である。
従って、同一要素には共通の符号を付して重複した説明は割愛する。
図3Aに例示されるように、ロッドインテグレータ30における入射端面31の側に、凸形円錐面41aを光源部20に向けた姿勢でアキシコン41が設けられている。
この場合、図3Bに例示されるように、アキシコン41は、光軸方向に凸の凸形円錐面41aを備えた構成となっている。
このアキシコン41は、光の収束作用を持つため、図3Aに例示されるように、アキシコン41(ロッドインテグレータ30の入射端面31)の位置は、光源光50の集光位置Pよりも光源部20から遠い位置に配置されている。
すなわち、このアキシコン41は、当該アキシコン41の前方で集光位置Pに収束して分散する光源光50を収束してロッドインテグレータ30の入射端面31に導く構成となっている。
このアキシコン41における凸形円錐面41aの傾角θは、一例として13.62°(円錐定数k=−18.03)に設定されている。
この実施の形態2の照明光学系11の場合も、図3Cおよび図3Dのシミュレーション結果から明らかなように、光源部20から出射された光源光50を、アキシコン41およびロッドインテグレータ30を通過させることによって、出射端面32から出射される照明光52の光軸Cの近傍での照度が低下することなく、照明光52の光束断面内での配
光分布52aがほぼ一様になるように改善されている。
この結果、上述の実施の形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図4Aは、本発明のさらに他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。
図4Bは、本実施の形態の照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。
図4Cは、本実施の形態の照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。
図4Dは、本実施の形態の照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。
この実施の形態3の照明光学系12では、光学素子としてアキシコン40の代わりに凹レンズ42(レンズ作用を具備した光学素子)を用いる点が上述の実施の形態1の照明光学系10と異なっており、他は同様である。従って、同一要素には共通の符号を付して重複した説明は割愛する。
図4Aに例示されるように、この実施の形態3の照明光学系12では、ロッドインテグレータ30における入射端面31の近傍に、凹レンズ面42aを光源部20の側に向けた姿勢で、凹レンズ42が同軸に配置されている。
この場合、凹レンズ42は、図4Bに例示されるように、たとえば、曲率半径Rが−12.1mmの凹レンズ面42aを備え、この凹レンズ42を、をロッドインテグレータ30の入射端面31の近傍に同軸に配置している。
そして、光源部20から出射した光源光50は、凹レンズ42、ロッドインテグレータ30を順に通過して出射端面32から照明光53として出力される。
なお、凹レンズ42であるため、集光位置Pのよりも光源部20に近い側に凹レンズ42を配置している。
すなわち、集光位置Pの前方に設けられた凹レンズ42は、集光位置Pに向かって収束する光源光50を分散させてロッドインテグレータ30の入射端面31に入射させるように構成されている。
この実施の形態3の照明光学系12の場合も、図4Cおよび図4Dのシミュレーション結果から明らかなように、ロッドインテグレータ30の出射端面32から出力される照明光53の配光分布53aには、光軸Cの近傍の光束の中央部に強いピークが見られ、光軸Cの近傍の照度が低下するという技術的課題が解決されるように配光特性が改善されていることがわかる。
従って、上述の実施の形態1の照明光学系10と同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
図5Aは、本発明のさらに他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。
図5Bは、本実施の形態の照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。
図5Cは、本実施の形態の照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。
図5Dは、本実施の形態の照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。
この実施の形態4の照明光学系13では、光学素子としてアキシコン40(アキシコン41)の代わりに凸レンズ43(レンズ作用を具備した光学素子)を用いる点が上述の実施の形態1(実施の形態2)の照明光学系10(照明光学系11)と異なっており、他は同様である。従って、同一要素には共通の符号を付して重複した説明は割愛する。
すなわち、この実施の形態4の照明光学系13では、図5Aに例示されように、光源部20に対向するロッドインテグレータ30の入射端面31の近傍に凸レンズ43が同軸に配置され、光源部20から出射された光源光50は、凸レンズ43、ロッドインテグレータ30を順に通過して、出射端面32から照明光54として出力される。
図5Bに例示されるように、本実施の形態の凸レンズ43は、一例として、曲率半径Rが6.2mmの凸レンズ面43aを備えている。
この場合、凸レンズ43は、集光作用をなすため、光源光50の集光位置Pよりも光源部20から遠方に配置している。
すなわち、凸レンズ43は、当該凸レンズ43の前方の集光位置Pに収束された後に分散する光源光50を捕捉してロッドインテグレータ30の入射端面31に入射させる構成となっている。
本実施の形態4の照明光学系13の場合も、ロッドインテグレータ30の前段に凸レンズ43を備えたことにより、図5Cおよび図5Dのシミュレーション結果からあきらかなように、照明光54における光軸Cの近傍の照度の低下が防止され、光軸Cの近傍にピークを持つように照明光54の配光分布54aが改善されているので、上述の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態5)
図6Aは、本発明のさらに他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。
図6Bは、本実施の形態の照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。
図6Cは、本実施の形態の照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。
図6Dは、本実施の形態の照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。
この実施の形態5の照明光学系14では、光学素子としてアキシコン40の代わりにフレネルレンズ44(レンズ作用を具備した光学素子)を用いる点が上述の実施の形態1の照明光学系10と異なっており、他は同様である。従って、同一要素には共通の符号を付して重複した説明は割愛する。
すなわち、この実施の形態5の照明光学系14では、図6Aに例示されように、光源部20に対向するロッドインテグレータ30の入射端面31の近傍にフレネルレンズ44が同軸に配置され、光源部20から出射された光源光50は、フレネルレンズ44、ロッドインテグレータ30を順に通過して、出射端面32から照明光55として出力される。
図6Bに例示されるように、本実施の形態のフレネルレンズ44は、光軸Cの回りに同心円状に刻設された凹形レンズパターン面44aを備えている。
このフレネルレンズ44は、上述の凹形のアキシコン40に相当し、その傾角θは、一
例として、16.8°(円錐定数k=−12.0)に設定されている。
また、フレネルレンズ44は凹形レンズパターン面44aにより光源光50の分散作用をなすため、光源光50の光束の集光位置Pよりも光源部20に近接して配置されている。
集光位置Pの前方に配置されたフレネルレンズ44は、集光位置Pに向かって収束する光源光50を分散させてロッドインテグレータ30の入射端面31に入射させる構成となっている。
この実施の形態5の照明光学系14の場合も、図6Cおよび図6Dのシミュレーション結果から明らかなように、照明光55における光軸Cの近傍の照度の低下が防止され、光軸Cの近傍にピークを持つように照明光55の配光分布55aが改善されているので、上述の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態6)
図7Aは、本発明のさらに他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。
図7Bは、本実施の形態の照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。
図7Cは、本実施の形態の照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。
図7Dは、本実施の形態の照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。
この実施の形態6の照明光学系15では、光学素子としてアキシコン40の代わりにフレネルレンズ45(レンズ作用を具備した光学素子)を用いる点が上述の実施の形態1の照明光学系10と異なっており、他は同様である。従って、同一要素には共通の符号を付して重複した説明は割愛する。
すなわち、この実施の形態6の照明光学系15では、図7Aに例示されように、光源部20に対向するロッドインテグレータ30の入射端面31の近傍にフレネルレンズ45が同軸に配置され、光源部20から出射された光源光50は、フレネルレンズ45、ロッドインテグレータ30を順に通過して、出射端面32から照明光56として出力される。
図7Bに例示されるように、本実施の形態のフレネルレンズ45は、光軸Cの回りに同心円状に刻設された凸形レンズパターン面45aを備えている。
このフレネルレンズ45は、上述の凸形状のアキシコン41に相当するフレネルレンズで、たとえば、傾角θは13.62度(円錐定数k=−18.03)である。
このフレネルレンズ45は、光源光50の集光作用をもつため、光源部20から集光位置Pよりも遠方に配置されている。
すなわち、フレネルレンズ45は、前方の集光位置Pに収束して分散する光源光50を収束してロッドインテグレータ30の入射端面31に入射させる構成となっている。
この実施の形態6の照明光学系15の場合も、図7Cおよび図7Dのシミュレーション結果から明らかなように、照明光56における光軸Cの近傍の照度の低下が防止され、光軸Cを中心として広い範囲で均一な照度をもつように、照明光56の配光分布56aが改善されているので、上述の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
超高圧水銀ランプの照度分布を示す線図である。 超高圧水銀ランプの電極の近傍における光の出力分布のシミュレーションを示す概念図である。 超高圧水銀ランプおよびロッドインテグレータを用いた従来技術の照明光学系のシミュレーションを示す概念図である。 従来技術の照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。 本発明の一実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系に用いられるロッドインテグレータの構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系に用いられる光源部の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。 本発明の他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。 本発明のさらに他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。 本発明のさらに他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。 本発明のさらに他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。 本発明のさらに他の実施の形態である照明光の生成方法を実施する照明光学系の構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系に用いられる光学素子の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系の効果を検証するためのシミュレーションの一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である照明光学系のシミュレーションの結果を示す線図である。
符号の説明
10 照明光学系
11 照明光学系
12 照明光学系
13 照明光学系
14 照明光学系
15 照明光学系
20 光源部
21 超高圧水銀ランプ
21a 発光部
21b 封止部
22 電極
22a 電極コイル
22b 電極棒
23 電極
23a 電極コイル
23b 電極棒
24 金属箔
24a 外部リード線
25 口金
26 反射鏡
27 支持筒部
28 接着剤
30 ロッドインテグレータ
31 入射端面
32 出射端面
40 アキシコン
40a 凹形円錐面
41 アキシコン
41a 凸形円錐面
42 凹レンズ
42a 凹レンズ面
43 凸レンズ
43a 凸レンズ面
44 フレネルレンズ
44a 凹形レンズパターン面
45 フレネルレンズ
45a 凸形レンズパターン面
50 光源光
51 照明光
51a 配光分布
52 照明光
52a 配光分布
53 照明光
53a 配光分布
54 照明光
54a 配光分布
55 照明光
55a 配光分布
56 照明光
56a 配光分布
光軸
P 集光位置

Claims (14)

  1. 発光手段から出射される光を導くロッドインテグレータと、
    前記ロッドインテグレータにおける前記光の入射端の近傍に配置され、レンズ作用を具備した光学素子と、
    を含むことを特徴とする照明光学系。
  2. 請求項1記載の照明光学系において、
    前記光学素子は、アキシコン(円錐レンズ)からなることを特徴とする照明光学系。
  3. 請求項2記載の照明光学系において、
    前記アキシコンにおける前記光の入射面の円錐定数(conic constant)が−3300から−2の範囲であることを特徴とする照明光学系。
  4. 請求項2記載の照明光学系において、
    前記アキシコンにおける前記光の入射する円錐面と、前記光の光軸に直交する平面のなす傾角が1度から45度の範囲であることを特徴とする照明光学系。
  5. 請求項1記載の照明光学系において、
    前記光学素子は、凸レンズまたは凹レンズからなることを特徴とする照明光学系。
  6. 請求項5記載の照明光学系において、
    前記凸レンズの曲率半径は3mmから100mmの範囲であることを特徴とする照明光学系。
  7. 請求項5記載の照明光学系において、
    前記凹レンズの曲率半径は−100mmから−4mmの範囲であることを特徴とする照明光学系。
  8. 請求項1記載の照明光学系において、
    前記光学素子は、フレネルレンズからなることを特徴とする照明光学系。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の照明光学系において、
    前記発光手段は、超高圧水銀ランプと、前記超高圧水銀ランプから出射される光を前記ロッドインテグレータに向けて反射する反射鏡と、を含むことを特徴とする照明光学系。
  10. 発光手段から出射される光を、レンズ作用を具備した光学素子およびロッドインテグレータを順に通過させて照明光を得ることを特徴とする照明光の生成方法。
  11. 請求項10記載の照明光の生成方法において、
    前記光学素子としてアキシコン(円錐レンズ)を用いることを特徴とする照明光の生成方法。
  12. 請求項10記載の照明光の生成方法において、
    前記光学素子として凸レンズまたは凹レンズを用いることを特徴とする照明光の生成方法。
  13. 請求項10記載の照明光の生成方法において、
    前記光学素子としてフレネルレンズを用いることを特徴とする照明光の生成方法。
  14. 請求項10から請求項13のいずれか1項に記載の照明光の生成方法において、
    前記発光手段として超高圧水銀ランプを用いることを特徴とする照明光の生成方法。
JP2008325335A 2008-12-22 2008-12-22 照明光学系および照明光の生成方法 Withdrawn JP2010146937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008325335A JP2010146937A (ja) 2008-12-22 2008-12-22 照明光学系および照明光の生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008325335A JP2010146937A (ja) 2008-12-22 2008-12-22 照明光学系および照明光の生成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010146937A true JP2010146937A (ja) 2010-07-01

Family

ID=42567113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008325335A Withdrawn JP2010146937A (ja) 2008-12-22 2008-12-22 照明光学系および照明光の生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010146937A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012123371A (ja) * 2010-11-05 2012-06-28 Mie Univ 凹型レンズおよび光学部材、ならびにこれらを使用した照明装置
JP2012204074A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Japan Seru:Kk 照明装置
JP2014149391A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Hitachi High-Technologies Corp パターン形成装置及びパターン形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012123371A (ja) * 2010-11-05 2012-06-28 Mie Univ 凹型レンズおよび光学部材、ならびにこれらを使用した照明装置
JP2012204074A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Japan Seru:Kk 照明装置
JP2014149391A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Hitachi High-Technologies Corp パターン形成装置及びパターン形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1208649C (zh) 使用双椭球反射镜将光源的光耦合到目标
US7400805B2 (en) Compact light collection system and method
CN1809785B (zh) 光源装置、照明装置及投影式显示装置
JP2016534513A (ja) 均一な照明を生成する光学系
US8308307B2 (en) Illuminator and projector
JP2015501508A (ja) 光源システムおよびレーザ光源
JP2016522986A (ja) 発光装置及び関連する光源システム
JP2013130835A (ja) ホモジナイザ、ホモジナイザ装置および照明装置
JP5684438B1 (ja) 光源光学系、ファイバ光源、顕微鏡および自動車用前照灯
JP4722312B2 (ja) ランプ、集光光学系および画像表示装置
US20060044531A1 (en) Morphing light guide
JP2009510669A (ja) 最適化された倍率を有するデュアル放物面状リフレクタおよびデュアル楕円面状リフレクタシステム
JP2017107776A (ja) 発光装置および照明装置
US20060198139A1 (en) Light source device for projector
JP2006085150A (ja) 発光装置のための光学システム
JP2010146937A (ja) 照明光学系および照明光の生成方法
JP6189638B2 (ja) 光学系
JP6315720B2 (ja) 露光照明装置
US7736028B2 (en) Light source apparatus, lighting apparatus and projection display apparatus
JP5373373B2 (ja) ランプ装置
WO2013118272A1 (ja) 照明光学系および投写型表示装置
JP2009053263A (ja) 光制御素子及び光制御パネル並びにそれを用いた光制御装置
JP6517285B2 (ja) 光学系
CN101849138B (zh) 照明系统,高压放电灯和图像投影系统
JP2009230933A (ja) 光源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120306