JP2010143257A - Pneumatic tire - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to a pneumatic tire.
タイヤがキャッツアイのような路面上の突起物を乗り越えるとき、このタイヤのサイドウォールの部分がリムのフランジと突起物との間に挟まれて圧縮される場合がある。この圧縮は、カーカスに含まれるコードの切断を招来する。このコードの切断を伴う損傷は、ピンチカットと称される。このピンチカットは、タイヤの耐久性を阻害する。このピンチカットが抑制されうるタイヤの一例が、特開2007−168540公報に開示されている。このタイヤでは、サイド領域に位置する内腔面に周方向に延びる小リブが設けられている。 When a tire climbs over a protrusion on the road surface such as a cat's eye, a portion of the tire sidewall may be sandwiched between the flange of the rim and the protrusion and compressed. This compression leads to the cutting of the cords contained in the carcass. The damage accompanied by the cutting of the cord is called a pinch cut. This pinch cut hinders the durability of the tire. An example of a tire that can suppress this pinch cut is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2007-168540. In this tire, a small rib extending in the circumferential direction is provided on a lumen surface located in the side region.
成形不良を防止しつつ制音具の接着性が向上された制音具付空気入りタイヤが、特開2007−161070公報に開示されている。このタイヤの内腔面には、突条が複数形成されている。これら突条は、タイヤの成形時にブラダーによって設けられる。この突条は、制音具が固着される固着領域を延びる第一の凸条を含んでいる。
ピンチカットの抑制の観点から、カーカスにプライが追加される場合がある。このプライの追加は、カーカスの剛性に寄与しうる。この追加は、タイヤの質量増大及び乗り心地の低下を招来する。このプライの追加は、材料コスト及び生産時間にも影響する。このタイヤは、生産性を阻害してしまう。 A ply may be added to the carcass from the viewpoint of suppressing pinch cuts. The addition of this ply can contribute to the rigidity of the carcass. This addition leads to an increase in tire mass and a decrease in ride comfort. This addition of plies also affects material costs and production time. This tire hinders productivity.
本発明の目的は、乗り心地及び生産性を損なうことなく、耐久性に優れる空気入りタイヤの提供にある。 An object of the present invention is to provide a pneumatic tire excellent in durability without impairing riding comfort and productivity.
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド部と、一対のサイド部とからなる。各サイド部は、その内面に多数の凸条を備えている。この内面は、半径方向外側に位置するバットレス領域と、半径方向内側に位置するビード領域とを有している。このバットレス領域又はビード領域は、高密度領域である。この高密度領域における凸条の占有率は、20%以上である。 The pneumatic tire according to the present invention includes a tread portion and a pair of side portions. Each side portion has a large number of ridges on its inner surface. The inner surface has a buttress area located on the radially outer side and a bead area located on the radially inner side. This buttress area or bead area is a high density area. The occupancy rate of the ridges in this high density region is 20% or more.
好ましくは、このタイヤでは、上記高密度領域において、上記凸条とこの凸条の隣に位置する他の凸条との間の距離の、この凸条の高さに対する比は、2.5以上4.5以下である。 Preferably, in the tire, in the high density region, a ratio of a distance between the ridge and another ridge located adjacent to the ridge to a height of the ridge is 2.5 or more. 4.5 or less.
好ましくは、このタイヤでは、上記高密度領域に位置する凸条の高さは、0.3mm以上3mm以下である。この凸条の幅は、1mm以上4mm以下である。 Preferably, in this tire, the height of the ridges located in the high density region is not less than 0.3 mm and not more than 3 mm. The width of this ridge is 1 mm or more and 4 mm or less.
このタイヤでは、バットレス領域又はビード領域が、その凸条の占有率が20%である高密度領域である。このタイヤがキャッツアイのような路面上の突起物を乗り越えるときリムのフランジと突起物との間に挟まれて圧縮されても、この圧縮時の衝撃が緩衝されうる。このタイヤでは、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤは、耐久性に優れる。このタイヤでは、ピンチカットの抑制のために新たに部材を追加させる必要がないので、生産性が維持されうる。タイヤの剛性も適切に維持されうるので、乗り心地が阻害されることもない。 In this tire, the buttress area or the bead area is a high-density area in which the occupying ratio of the ridges is 20%. Even when the tire gets over a protrusion on the road surface such as a cat's eye and is compressed by being sandwiched between the flange of the rim and the protrusion, the impact at the time of compression can be buffered. In this tire, pinch cuts can be suppressed. This tire is excellent in durability. In this tire, since it is not necessary to add a new member for suppressing pinch cuts, productivity can be maintained. Since the rigidity of the tire can be appropriately maintained, the riding comfort is not hindered.
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 Hereinafter, the present invention will be described in detail based on preferred embodiments with appropriate reference to the drawings.
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において、上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向であり、紙面との垂直方向が周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、バンド14、インナーライナー16及びチェーファー18を備えている。このタイヤ2は、トレッド部Tと、一対のサイド部Sとに区分されうる。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a part of a
トレッド4は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、トレッド面20を備えている。このトレッド面20は、路面と接地する。トレッド面20には、溝22が刻まれている。この溝22により、トレッドパターンが形成されている。トレッド4に溝22が刻まれなくてもよい。
The tread 4 is made of a crosslinked rubber having excellent wear resistance. The tread 4 has a shape protruding outward in the radial direction. The tread 4 includes a
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウールは、軸方向外向きに凸な形状を呈している。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
The
ビード8は、サイドウォール6よりも半径方向略内側に位置している。ビード8は、コア24と、このコア24から半径方向外向きに延びるエイペックス26とを備えている。コア24は、リング状である。コア24は、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス26は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス26は、高硬度な架橋ゴムからなる。
The
カーカス10は、プライ28からなる。プライ28は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。プライ28は、コア24の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。
The
図示されていないが、プライ28は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は70°から90°である。換言すれば、このカーカス10はラジアル構造を有する。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。バイアス構造のカーカス10が採用されてもよい。
Although not shown, the
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12の端30は、トレッド4の端の近傍に位置している。ベルト12は、内側層32及び外側層34からなる。図示されていないが、内側層32及び外側層34のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、10°以上35°以下である。内側層32のコードの傾斜方向は、外側層34のコードの傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。
The
バンド14は、ベルト12を覆っている。このタイヤ2では、バンド14の端36の位置は軸方向においてベルト12の端30の位置に一致する。図示されていないが、このバンド14は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは実質的に周方向に延びており、螺旋状に巻かれている。バンド14は、いわゆるジョイントレス構造を有する。このコードによりベルト12が拘束されるので、ベルト12のリフティングが抑制される。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
The
インナーライナー16は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー16は、架橋ゴムからなる。インナーライナー16には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー16は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
The
チェーファー18は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー18がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー18は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー18が用いられてもよい。
The
図1において、実線LMはベルト12の端30を通る直線であり、タイヤ2の内面38に直交している。この実線LMが、トレッド部Tとサイド部Sとの境界である。図1中、点PAがこの実線LAと内面38との交点である。この点PAは、このサイド部Sの内面38の半径方向外側に位置する端(外端)でもある。実線BBLは、ビードベースラインである。このビードベースラインは、タイヤ2が装着されるリムのリム径(JATMA参照)を規定する線である。実線L0は、点PAを通り、ビードベースラインに平行な直線である。両矢印線HAは、ビードベースラインからこの実線L0までの半径方向高さを表している。この高さHAは、サイド部Sの内面38aの半径方向高さである。両矢印線HBは、ビードベースラインから赤道面までの半径方向高さを表している。この高さHBは、タイヤ高さである。このタイヤ2が性能を安定に発揮しうるという観点から、この高さHAの、この高さHBに対する比率は、60%以上がより好ましく、70%以上が特に好ましい。この比率は、95%以下がより好ましく、90%以下が特に好ましい。
In FIG. 1, a solid line LM is a straight line passing through the
図1において、実線L1は実線L0から半径方向において上記高さHAの20%に相当する距離離れた位置にある。点PBは、この実線L1と内面38aとの交点である。実線L2は、ビードベースラインから半径方向においてこの高さHAの55%に相当する距離離れた位置にある。点PCは、この実線L2と内面38aとの交点である。実線L3は、ビードベースラインから半径方向においてこの高さHAの10%に相当する距離離れた位置にある。点PDは、この実線L3と内面38aとの交点である。このタイヤ2では、内面38aにおいて、点PAから点PBまでの部分がバットレス領域40であり、点PCから点PDまでの部分がビード領域42である。このバットレス領域40とビード領域42との間に位置する部分が境界領域44である。このタイヤ2では、このサイド部Sの内面38aは、半径方向外側に位置するバットレス領域40と、半径方向内側に位置するビード領域42とを有している。
In FIG. 1, the solid line L1 is located at a position away from the solid line L0 in the radial direction by a distance corresponding to 20% of the height HA. Point PB is the intersection of this solid line L1 and
図2は、図1のタイヤ2の内面38の一部が示された展開図である。この図2において、上下方向が半径方向であり、左右方向が周方向であり、紙面との垂直方向が軸方向である。実線LAは、上記点PAの位置を表している。実線LBは、上記点PBの位置を表している。実線LCは、上記点PCの位置を表している。実線LDは、上記点PDの位置を表している。
FIG. 2 is a development view showing a part of the
図示されているように、このタイヤ2では、サイド部Sがその内面38aに多数の凸条46をさらに備えている。このタイヤ2では、これら凸条46は、この内面38aのトレッド部Tの側に位置している第一の凸条46aと、この内面38aの半径方向内側に位置する端48(内端)の側に位置している第二の凸条46bと、この内面38aの内端48から外端に向かって延在する第三の凸条46cとから構成されている。
As shown in the figure, in the
第一の凸条46aの一端50aは、直線LA上に位置している。この第一の凸条46aは、この一端50aから半径方向内向きに右下がりに延在している。この第一の凸条46aは、周方向に対して傾斜している。この第一の凸条46aの他端50bは、境界領域44に位置している。このタイヤ2では、この第一の凸条46aはバットレス領域40及び境界領域44の一部に配置されている。
One
第二の凸条46bの一端52aは、上記第一の凸条46aの他端50bの半径方向内側に位置している。この第二の凸条46bは、第一の凸条46aと半径方向において離間している。この第二の凸条46bは、この一端52aから、半径方向内向きに右下がりに延在している。この第二の凸条46bは、周方向に対して傾斜している。この第二の凸条46bの一端52a及び他端52bは、ビード領域42に位置している。このタイヤ2では、この第二の凸条46bはこのビード領域42に位置している。
One
第三の凸条46cの一端54は、サイド部Sの内面38aの内端48に位置している。この第三の凸条46cは、この一端54から半径方向外向きに右上がりに延在している。この第三の凸条46cは、周方向に対して傾斜している。このタイヤ2では、この第三の凸条46cの傾斜方向は上記第一の凸条46aの傾斜方向とは逆である。この第三の凸条46cの傾斜方向は、上記第二の凸条46bの傾斜方向とは逆である。図示されているように、このタイヤ2では、第三の凸条46cは内面38aの全体に配置されている。
One
図3は、図2のIII−III線に沿った拡大断面図である。この図3には、第一の凸条46aの断面が示されている。この第一の凸条46aは、内面38aから突出している。図示されているように、第一の凸条46aと、この第一の凸条46aの隣に位置する別の第一の凸条46aとは、所定の間隔を空けて配置されている。なお、この図2のIII−III線は、第一の凸条46aの長手方向に直交している。
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view taken along line III-III in FIG. FIG. 3 shows a cross section of the
このタイヤ2では、第一の凸条46aの断面の輪郭は円弧である。図示されているように、この第一の凸条46aの断面形状は付け根56aから先端58aに向かって先細りな形状を呈している。このタイヤ2では、この断面が、台形、半円、三角形等のような形状にされてもよい。
In the
図4は、図2のIV−IV線に沿った拡大断面図である。この図4には、第二の凸条46bの断面が示されている。この第二の凸条46bは、内面38aから突出している。図示されているように、第二の凸条46bと、この第二の凸条46bの隣に位置する別の第二の凸条46bとは、所定の間隔を空けて配置されている。なお、この図2のIV−IV線は、第二の凸条46bの長手方向に直交している。
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG. FIG. 4 shows a cross section of the
このタイヤ2では、第二の凸条46bの断面の輪郭は円弧である。図示されているように、この第二の凸条46bの断面形状は付け根56bから先端58bに向かって先細りな形状を呈している。この第二の凸条46bの断面形状は、上記第一の凸条46aのそれと同じである。このタイヤ2では、この断面が、台形、半円、三角形等のような形状にされてもよい。
In the
図5は、図2のV−V線に沿った拡大断面図である。この図5には、第三の凸条46cの断面が示されている。この第三の凸条46cは、内面38aから突出している。図示されているように、第三の凸条46cと、この第三の凸条46cの隣に位置する別の第三の凸条46cとは、所定の間隔を空けて配置されている。なお、この図2のV−V線は、第三の凸条46cの長手方向に直交している。
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view taken along line VV in FIG. FIG. 5 shows a cross section of the
このタイヤ2では、第三の凸条46cの断面の輪郭は円弧である。図示されているように、この第三の凸条46cの断面形状は付け根56cから先端58cに向かって先細りな形状を呈している。この第三の凸条46cの断面形状は、上記第一の凸条46aのそれと同じである。このタイヤ2では、この断面が、台形、半円、三角形等のような形状にされてもよい。
In the
このタイヤ2がキャッツアイのような路面上の突起物を乗り越えるとき、サイド部Sがリムのフランジと突起物との間に挟まれて圧縮される。このサイド部Sは軸方向外向きに凸な形状を呈しているので、最大幅を有する部分において屈曲する。この屈曲により、このサイド部Sの内面38aにおいては、バットレス領域40に位置する部分とビード領域42に位置する部分とが接触する。
When the
前述したように、このタイヤ2では、凸条46は内面38aから突出している。凸条46は、上記圧縮時の衝撃を緩衝しうる。このタイヤ2では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
As described above, in the
このタイヤ2では、バットレス領域40が、多数の凸条46で適切に占有されている。このバットレス領域40は、これら凸条46が高密度に存在する領域(高密度領域)である。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
In the
このタイヤ2では、バットレス領域40が凸条46で占有されている比率は、境界領域44が凸条46で占有されている比率よりも大きい。このタイヤ2では、質量の増加が抑制されつつ上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。このタイヤ2では、剛性も適切に維持されうるので、乗り心地が阻害されることもない。なお、本明細書では、この比率は、凸条46の占有率と称される。
In the
このタイヤ2では、ビード領域42が、多数の凸条46で適切に占有されている。このビード領域42は、これら凸条46が高密度で存在する領域(高密度領域)である。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
In the
このタイヤ2では、ビード領域42における凸条46の占有率は、境界領域44における凸条46の占有率よりも大きい。このタイヤ2では、質量の増加が抑制されつつ上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。このタイヤ2では、剛性も適切に維持されうるので、乗り心地が阻害されることもない。
In the
このタイヤ2は、以下のようにして製造される。まず、フォーマー(図示されず)に、トレッド4、サイドウォール6等のようなタイヤ2を構成するゴム部材が供給される。次に、このフォーマーにおいて、これらゴム部材がアッセンブリーされる。このアッセンブリーにより、ローカバー(未架橋タイヤとも称される)が得られる。次に、このローカバーが、開かれたモールドに投入される。投入のとき、ブラダーは収縮している。投入により、ブラダーはローカバーの内側に位置する。次に、ガスの充填によりブラダーが膨張する。この膨張により、ローカバーは変形する。この変形は、シェーピングと称されている。次に、モールドが締められる。次に、ブラダーの内圧が高められる。ローカバーは、モールドのキャビティ面とブラダーの外面とに挟まれて、加圧される。ローカバーは、ブラダー及びモールドからの熱伝導により、加熱される。加圧と加熱とにより、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴム組成物が架橋反応を起こし、タイヤ2が得られる。
The
このタイヤ2の製造に使用されるブラダー(図示されず)には、溝が設けられている。このタイヤ2では、この溝にローカバーのゴム組成物が流入して、このゴム組成物が架橋反応を起こすことにより、凸条46が形成される。このタイヤ2では、ピンチカットの抑制のために新たに部材を追加させる必要がない。このタイヤ2では、生産コストの上昇が抑えられうる。このタイヤ2は、既存の生産工程で製造されうる。このタイヤ2では、生産性が維持されうる。
The bladder (not shown) used for manufacturing the
前述したように、このタイヤ2では、凸条46は周方向に対して傾斜している。このタイヤ2の製造に用いられるブラダーに設けられる、この凸条46の形成のための溝も、周方向に対して傾斜している。このタイヤ2では、この溝がローカバーとブラダーとの間に存在するエアーの排出に寄与しうるので、ベアの発生が抑制されうる。このタイヤ2は、外観品質に優れる。
As described above, in the
このタイヤ2では、バットレス領域40における凸条46の占有率は20%以上である。この占有率が20%以上に設定されることにより、バットレス領域40に位置する凸条46が上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ2では、このバットレス領域40に位置する凸条46がピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。タイヤ2の質量が適切に維持されうるという観点から、この占有率は95%以下がより好ましく、90%以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、バットレス領域40における凸条46の占有率は、次のようにして得られうる。まず、バットレス領域40が1cm四方の小領域に区画される。次に、この小領域について、この凸条46が存在している部分の面積がこの凸条46の付け根56の輪郭に基づいて計測される。次に、得られた計測値に基づいて、平均値が算出される。このようにして得られた平均値を百分率で示した数値が、このバットレス領域40における凸条46の占有率である。このタイヤ2では、後述するビード領域42及び境界領域44における凸条46の占有率も同様にして得られうる。
In the
このタイヤ2では、ビード領域42における凸条46の占有率は20%以上である。この占有率が20%以上に設定されることにより、ビード領域42に位置する凸条46が上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ2では、このビード領域42に位置する凸条46がピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。タイヤ2の質量が適切に維持されうるという観点から、この占有率は95%以下がより好ましく、90%以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、タイヤ2の質量過大が抑制されうるという観点から、境界領域44における凸条46の占有率は20%未満であるのが好ましく、15%以下がより好ましく、10%以下が特に好ましい。タイヤ2の製造時におけるエアーの排出を促し、外観品質が維持されうるという観点から、この占有率は3%以上が好ましい。
In the
このタイヤ2では、質量の増加が抑制されつつ上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうるという観点から、バットレス領域40における凸条46の占有率と境界領域44におけるそれとの差は、10%以上が好ましく、20%以上がより好ましい。凸条46の占有率の上限は100%であるので、この差の上限値は100%である。
In the
このタイヤ2では、質量の増加が抑制されつつ上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうるという観点から、ビード領域42における凸条46の占有率と境界領域44におけるそれとの差は、10%以上が好ましく、20%以上がより好ましい。凸条46の占有率の上限は100%であるので、この差の上限値は100%である。
In the
図3において、両矢印線H1は内面38aから第一の凸条46aの先端58aまでの高さを表している。この高さH1は、第一の凸条46aの半径方向高さである。両矢印線W1は、第一の凸条46aの幅を表している。この幅W1は、第一の凸条46aの一方の付け根56aから他方の付け根56aまでの長さを計測することにより得られる。両矢印線D1は、一の第一の凸条46aとこの一の第一の凸条46aの隣に位置する他の第一の凸条46aとの間の間隔である。この間隔D1は、一の第一の凸条46aの付け根56aからこの他の第一の凸条46aの付け根56aまでの長さを計測することにより得られる。
In FIG. 3, the double arrow line H1 represents the height from the
このタイヤ2では、高さH1は0.3mm以上3mm以下であるのが好ましい。この高さH1が0.3mm以上に設定されることにより、第一の凸条46aが上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ2では、この第一の凸条46aがピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この高さH1は0.4mm以上がより好ましい。この高さH1が3mm以下に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この観点から、この高さH1は、1.0mm以下がより好ましく、0.6mm以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、幅W1は1mm以上4mm以下であるのが好ましい。この幅W1が1mm以上に設定されることにより、第一の凸条46aが上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ2では、この第一の凸条46aがピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この幅W1は1.5mm以上がより好ましい。この幅W1が4mm以下に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この観点から、この幅W1は、2mm以下がより好ましい。
In the
このタイヤ2では、間隔D1は4mm以下であるのが好ましい。この間隔D1が4mm以上に設定されることにより、バットレス領域40における凸条46の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが効果的に抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この間隔D1は2mm以上がより好ましい。タイヤ2の質量が適切に維持されうるという観点から、この距離D1は、1.5mm以上がより好ましい。
In the
このタイヤ2では、間隔D1の高さH1に対する比は、2.5以上4.5以下であるのが好ましい。この比が2.5以上に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この比が4.5以下に設定されることにより、バットレス領域40における凸条46の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが効果的に抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
In the
図4において、両矢印線H2は内面38aから第二の凸条46bの先端58bまでの高さを表している。この高さH2は、第二の凸条46bの半径方向高さである。両矢印線W2は、第二の凸条46bの幅を表している。この幅W2は、第二の凸条46bの一方の付け根56bから他方の付け根56bまでの長さを計測することにより得られる。両矢印線D2は、一の第二の凸条46bとこの一の第二の凸条46bの隣に位置する他の第二の凸条46bとの間の間隔である。この間隔D2は、一の第二の凸条46bの付け根56bからこの他の第二の凸条46bの付け根56bまでの長さを計測することにより得られる。
In FIG. 4, the double arrow line H2 represents the height from the
このタイヤ2では、高さH2は0.3mm以上3mm以下であるのが好ましい。この高さH2が0.3mm以上に設定されることにより、第二の凸条46bが上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ2では、この第二の凸条46bがピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この高さH2は0.4mm以上がより好ましい。この高さH2が3mm以下に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この観点から、この高さH2は、1.0mm以下がより好ましく、0.6mm以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、幅W2は1mm以上4mm以下であるのが好ましい。この幅W2が1mm以上に設定されることにより、第二の凸条46bが上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ2では、この第二の凸条46bがピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この幅W2は1.5mm以上がより好ましい。この幅W2が4mm以下に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この観点から、この幅W2は、2mm以下がより好ましい。
In the
このタイヤ2では、間隔D2は4mm以下であるのが好ましい。この間隔D2が4mm以上に設定されることにより、ビード領域42における凸条46の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが効果的に抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この間隔D2は2mm以上がより好ましい。タイヤ2の質量が適切に維持されうるという観点から、この距離D2は、1.5mm以上がより好ましい。
In the
このタイヤ2では、間隔D2の高さH2に対する比は、2.5以上4.5以下であるのが好ましい。この比が2.5以上に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この比が4.5以下に設定されることにより、ビード領域42における凸条46の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが効果的に抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
In the
図5において、両矢印線H3は内面38aから第三の凸条46cの先端58cまでの高さを表している。この高さH3は、第三の凸条46cの半径方向高さである。両矢印線W3は、第三の凸条46cの幅を表している。この幅W3は、第三の凸条46cの一方の付け根56cから他方の付け根56cまでの長さを計測することにより得られる。両矢印線D3は、一の第三の凸条46cとこの一の第三の凸条46cの隣に位置する他の第三の凸条46cとの間の間隔である。この間隔D3は、一の第三の凸条46cの付け根56cからこの他の第三の凸条46cの付け根56cまでの長さを計測することにより得られる。
In FIG. 5, the double arrow line H3 represents the height from the
このタイヤ2では、高さH3は0.3mm以上3mm以下であるのが好ましい。この高さH3が0.3mm以上に設定されることにより、第三の凸条46cが上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ2では、この第三の凸条46cがピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この高さH3は0.4mm以上がより好ましい。この高さH3が3mm以下に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この観点から、この高さH3は、1.0mm以下がより好ましく、0.6mm以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ2では、幅W3は1mm以上4mm以下であるのが好ましい。この幅W3が1mm以上に設定されることにより、第三の凸条46cが上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ2では、この第三の凸条46cがピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この幅W3は1.5mm以上がより好ましい。この幅W3が4mm以下に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この観点から、この幅W3は、2mm以下がより好ましい。
In the
このタイヤ2では、間隔D3は4mm以下であるのが好ましい。この間隔D3が4mm以上に設定されることにより、バットレス領域40及びビード領域42における凸条46の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが効果的に抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この間隔D3は2mm以上がより好ましい。タイヤ2の質量が適切に維持されうるという観点から、この距離D3は、1.5mm以上がより好ましい。
In the
このタイヤ2では、間隔D3の高さH3に対する比は、2.5以上4.5以下であるのが好ましい。この比が2.5以上に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この比が4.5以下に設定されることにより、バットレス領域40及びビード領域42における凸条46の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが効果的に抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
In the
図2において、両矢印線HCはトレッド部Tとサイド部Sとの境界を示す実線LAから第一の凸条46aの他端50bまでの半径方向高さを表している。両矢印線HDは、ビードベースラインから第二の凸条46bの一端52aまでの半径方向高さを表している。なお、図2中、両矢印線HAはサイド部Sの内面38aの半径方向高さである。このタイヤ2では、この高さHCで示される部分及びこの高さHDで示される部分は緩衝部と称される。
In FIG. 2, the double arrow line HC represents the height in the radial direction from the solid line LA indicating the boundary between the tread portion T and the side portion S to the
このタイヤ2では、高さHCの高さHAに対する比率は、10%以上30%以下であるのが好ましい。この比率が10%以上に設定されることにより、バットレス領域40における凸条46の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この比率は15%以上がより好ましい。この比率が30%以下に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この観点から、この比率は25%以下がより好ましい。
In the
このタイヤ2では、高さHDの高さHAに対する比率は、30%以上70%以下であるのが好ましい。この比率が10%以上に設定されることにより、ビード領域42における凸条46の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ2では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ2では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この観点から、この比率は50%以上がより好ましい。この比率が70%以下に設定されることにより、タイヤ2の質量が適切に維持されうる。この観点から、この比率は60%以下がより好ましい。
In the
本発明では、タイヤ2及び後述するタイヤの各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用タイヤ2の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。
In the present invention, the dimensions and angles of the
図6は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤ60の一部が示された展開図である。この図6において、上下方向が半径方向であり、左右方向が周方向であり、紙面との垂直方向が軸方向である。この図6には、このタイヤ60を構成するサイド部Sの内面62が示されている。この内面62には、多数の凸条64が設けられている。このタイヤ60では、これら凸条64の構成以外は、図1のタイヤ2と同等である。このタイヤ60も、トレッド部Tと一対のサイド部Sとから構成される。
FIG. 6 is a development view showing a part of a
この図6において、実線LAはトレッド部Tとサイド部Sとの境界を表している。この境界は、このサイド部Sの内面62の外端でもある。実線BBLは、ビードベースラインである。両矢印線HAは、ビードベースラインから実線LAまでの半径方向高さを表している。この高さHAは、サイド部Sの内面62の半径方向高さである。実線LBは、実線LAから半径方向において上記高さHAの20%に相当する距離離れた位置にある。実線LCは、ビードベースラインから半径方向においてこの高さHAの55%に相当する距離離れた位置にある。実線LDは、ビードベースラインから半径方向においてこの高さHAの10%に相当する距離離れた位置にある。このタイヤ60では、この内面38において、実線LAから実線LBまでの部分がバットレス領域66であり、実線LCから実線LDまでの部分がビード領域68である。このバットレス領域66とビード領域68との間に位置する部分が境界領域70である。このタイヤ60では、このサイド部Sの内面62は、半径方向外側に位置するバットレス領域66と、半径方向内側に位置するビード領域68とを有している。
In FIG. 6, the solid line LA represents the boundary between the tread portion T and the side portion S. This boundary is also the outer end of the
図示されているように、このタイヤ60では、内面62に設けられる凸条64は、その内端72から半径方向外側に向かって左上がりに延在する第一の凸条64aと、その内端72から半径方向外側に向かって右上がりに延在する第二の凸条64bと、この内面62のトレッド部Tの側に位置している第三の凸条64cと、この内面62の内端48の側に位置している第四の凸条64dとから構成されている。
As shown in the drawing, in the
第一の凸条64aは、周方向に対して傾斜している。第一の凸条64aは、サイド部Sの内面62の全体に配置されている。図示されていないが、この第一の凸条64aは、内面62から突出している。この第一の凸条64aの断面の輪郭は、円弧である。
The
第二の凸条64bは、周方向に対して傾斜している。第二の凸条64bは、サイド部Sの内面62の全体に配置されている。図示されていないが、この第二の凸条64bは、内面62から突出している。この第二の凸条64bの断面の輪郭は、円弧である。この第二の凸条64bと上記第一の凸条64aとは、交差している。これら凸条64は、格子状に配置されている。
The
第三の凸条64cは、バットレス領域66及び境界領域70の一部に配置されている。この第三の凸条64cは、一の第二の凸条64bからこの一の第二の凸条64bに並列する別の第二の凸条64bに向かって延在している。この第三の凸条64cは、第一の凸条64aに沿っている。この第三の凸条64cは、周方向に対して傾斜している。図示されていないが、この第三の凸条64cは、内面62から突出している。この第三の凸条64cの断面の輪郭は、円弧である。
The
この第四の凸条64dは、ビード領域68に配置されている。この第四の凸条64dは、一の第二の凸条64bからこの一の第二の凸条64bに並列する別の第二の凸条64bに向かって延在している。この第四の凸条64dは、第一の凸条64aに沿っている。この第四の凸条64dは、周方向に対して傾斜している。図示されていないが、この第四の凸条64dは、内面62から突出している。この第四の凸条64dの断面の輪郭は、円弧である。
The
前述したように、このタイヤ60では、凸条64は内面62から突出している。凸条64は、上記圧縮時の衝撃を緩衝しうる。このタイヤ60では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ60は、耐久性に優れる。
As described above, in the
このタイヤ60では、バットレス領域66が、多数の凸条64で適切に占有されている。このバットレス領域66は、これら凸条64が高密度で存在する領域(高密度領域)である。このタイヤ60では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ60では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ60は、耐久性に優れる。
In the
このタイヤ60では、バットレス領域66における凸条64の占有率は、境界領域70における凸条64の占有率よりも大きい。このタイヤ60では、質量の増加が抑制されつつ上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ60では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ60は、耐久性に優れる。このタイヤ60では、剛性も適切に維持されうるので、乗り心地が阻害されることもない。
In the
このタイヤ60では、バットレス領域66における凸条64の占有率は20%以上である。この占有率が20%以上に設定されることにより、バットレス領域66に位置する凸条64が上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ60では、このバットレス領域66に位置する凸条64がピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ60は、耐久性に優れる。タイヤ60の質量が適切に維持されうるという観点から、この占有率は95%以下がより好ましく、90%以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ60では、ビード領域68が、多数の凸条64で適切に占有されている。このビード領域68は、これら凸条64が高密度で存在する領域(高密度領域)である。このタイヤ60では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ60では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ60は、耐久性に優れる。
In the
このタイヤ60では、ビード領域68における凸条64の占有率は、境界領域70における凸条64の占有率よりも大きい。このタイヤ60では、このタイヤ60では、質量の増加が抑制されつつ上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ60では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ60は、耐久性に優れる。このタイヤ60では、剛性も適切に維持されうるので、乗り心地が阻害されることもない。
In the
このタイヤ60では、ビード領域68における凸条64の占有率は20%以上である。この占有率が20%以上に設定されることにより、ビード領域68に位置する凸条64が上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ60では、このビード領域68に位置する凸条64がピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ60は、耐久性に優れる。タイヤ60の質量が適切に維持されうるという観点から、この占有率は95%以下がより好ましく、90%以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ60の製造に使用されるブラダー(図示されず)にも、図1のタイヤ60の製造に用いられるブラダーと同じように、溝が設けられている。このタイヤ60では、この溝にゴム組成物が流入して、このゴム組成物が架橋反応を起こすことにより、凸条64が形成される。このタイヤ60では、ピンチカットの抑制のために新たに部材を追加させる必要がない。このタイヤ60では、生産コストの上昇が抑えられうる。このタイヤ60は、既存の生産工程で製造されうる。このタイヤ60では、生産性が維持されうる。
The bladder (not shown) used for manufacturing the
前述したように、このタイヤ60では、凸条64は周方向に対して傾斜している。このタイヤ60の製造に用いられるブラダーに設けられる、この凸条64の形成のための溝も、周方向に対して傾斜している。このタイヤ60では、この溝がローカバーとブラダーとの間に存在するエアーの排出に寄与しうるので、ベアの発生が抑制されうる。このタイヤ60は、外観品質に優れる。
As described above, in the
このタイヤ60では、トレッド部Tとサイド部Sとの境界を示す実線LAから第三の凸条64cの半径方向内側に位置する端74(内端)までの部分は第一の緩衝部と称される。図6において、両矢印線HEは、この第一の緩衝部の半径方向高さを表している。このタイヤ60では、ビードベースラインから第四の凸条64dの半径方向外側に位置する端76(外端)までの部分は第二の緩衝部と称される。図6において、両矢印線HFは、この第二の緩衝部の半径方向高さを表している。
In the
このタイヤ60では、高さHEの高さHAに対する比率は、10%以上30%以下であるのが好ましい。この比率が10%以上に設定されることにより、バットレス領域66における凸条64の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ60では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ60では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ60は、耐久性に優れる。この観点から、この比率は15%以上がより好ましい。この比率が30%以下に設定されることにより、タイヤ60の質量が適切に維持されうる。この観点から、この比率は25%以下がより好ましい。
In the
このタイヤ60では、高さHFの高さHAに対する比率は、30%以上70%以下であるのが好ましい。この比率が10%以上に設定されることにより、ビード領域68における凸条64の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ60では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ60では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ60は、耐久性に優れる。この観点から、この比率は50%以上がより好ましい。この比率が70%以下に設定されることにより、タイヤ60の質量が適切に維持されうる。この観点から、この比率は60%以下がより好ましい。
In the
図7は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤ78の一部が示された展開図である。この図7において、上下方向が半径方向であり、左右方向が周方向であり、紙面との垂直方向が軸方向である。この図7には、このタイヤ78を構成するサイド部Sの内面80が示されている。この内面80には、多数の凸条82が設けられている。このタイヤ78では、これら凸条82の構成以外は、図1のタイヤ2と同等である。このタイヤ78も、トレッド部Tと一対のサイド部Sとから構成される。
FIG. 7 is a developed view showing a part of a
この図7において、実線LAはトレッド部Tとサイド部Sとの境界を表している。この境界は、このサイド部Sの内面80の外端でもある。実線BBLは、ビードベースラインである。両矢印線HAは、ビードベースラインから実線LAまでの半径方向高さを表している。この高さHAは、サイド部Sの内面80の半径方向高さである。実線LBは、実線LAから半径方向において上記高さHAの20%に相当する距離離れた位置にある。実線LCは、ビードベースラインから半径方向においてこの高さHAの55%に相当する距離離れた位置にある。実線LDは、ビードベースラインから半径方向においてこの高さHAの10%に相当する距離離れた位置にある。このタイヤ78では、この内面80において、実線LAから実線LBまでの部分がバットレス領域84であり、実線LCから実線LDまでの部分がビード領域86である。このバットレス領域84とビード領域86との間に位置する部分が境界領域88である。このタイヤ78では、このサイド部Sの内面80は、半径方向外側に位置するバットレス領域84と、半径方向内側に位置するビード領域86とを有している。
In FIG. 7, the solid line LA represents the boundary between the tread portion T and the side portion S. This boundary is also the outer end of the
図示されているように、このタイヤ78では、内面80に設けられる凸条82は、そのトレッド部Tの側に位置している第一の凸条82aと、その内端90の側に位置している第二の凸条82bとから構成されている。
As shown in the figure, in this
第一の凸条82aの一端92aは、直線LA上に位置している。この第一の凸条82aは、この一端92aから半径方向内向きに右下がりに延在している。この第一の凸条82aは、周方向に対して傾斜している。この第一の凸条82aの他端92bは、境界領域88に位置している。このタイヤ78では、この第一の凸条82aはバットレス領域84及び境界領域88の一部に配置されている。図示されていないが、この第一の凸条82aは、内面80から突出している。この第一の凸条82aの断面の輪郭は、円弧である。
One
第二の凸条82bの一端94aは、上記第一の凸条82aの他端94bの半径方向内側に位置している。この第二の凸条82bは、第一の凸条82aと半径方向において離間している。この第二の凸条82bは、この一端94aから、半径方向内向きに右下がりに延在している。この第二の凸条82bは、周方向に対して傾斜している。この第二の凸条82bの一端94a及び他端94bは、ビード領域86に位置している。このタイヤ78では、この第二の凸条82bはこのビード領域86に位置している。図示されていないが、この第二の凸条82bは、内面80から突出している。この第二の凸条82bの断面の輪郭は、円弧である。
One
前述したように、このタイヤ78では、凸条82は内面80から突出している。凸条82は、上記圧縮時の衝撃を緩衝しうる。このタイヤ78では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ78は、耐久性に優れる。
As described above, in the
このタイヤ78では、バットレス領域84が、多数の凸条82で適切に占有されている。このバットレス領域84は、これら凸条82が高密度で存在する領域(高密度領域)である。このタイヤ78では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ78では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ78は、耐久性に優れる。
In the
このタイヤ78では、バットレス領域84における凸条82の占有率は、境界領域88における凸条82の占有率よりも大きい。このタイヤ78では、質量の増加が抑制されつつ上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ78では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ78は、耐久性に優れる。このタイヤ78では、剛性も適切に維持されうるので、乗り心地が阻害されることもない。
In the
このタイヤ78では、バットレス領域84における凸条82の占有率は20%以上である。この占有率が20%以上に設定されることにより、バットレス領域84に位置する凸条82が上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ78では、このバットレス領域84に位置する凸条82がピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ78は、耐久性に優れる。タイヤ78の質量が適切に維持されうるという観点から、この占有率は95%以下がより好ましく、90%以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ78では、ビード領域86が、多数の凸条82で適切に占有されている。このビード領域86は、これら凸条82が高密度で存在する領域(高密度領域)である。このタイヤ78では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ78では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ78は、耐久性に優れる。
In the
このタイヤ78では、ビード領域86における凸条82の占有率は、境界領域88における凸条82の占有率よりも大きい。このタイヤ78では、このタイヤ78では、質量の増加が抑制されつつ上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ78では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ78は、耐久性に優れる。このタイヤ78では、剛性も適切に維持されうるので、乗り心地が阻害されることもない。
In the
このタイヤ78では、ビード領域86における凸条82の占有率は20%以上である。この占有率が20%以上に設定されることにより、ビード領域86に位置する凸条82が上記圧縮時の衝撃を効果的に緩衝しうる。このタイヤ78では、このビード領域86に位置する凸条82がピンチカットの抑制に寄与しうる。このタイヤ78は、耐久性に優れる。タイヤ78の質量が適切に維持されうるという観点から、この占有率は95%以下がより好ましく、90%以下が特に好ましい。
In the
このタイヤ78の製造に使用されるブラダー(図示されず)にも、図1のタイヤ78の製造に用いられるブラダーと同じように、溝が設けられている。このタイヤ78では、この溝にゴム組成物が流入して、このゴム組成物が架橋反応を起こすことにより、凸条82が形成される。このタイヤ78では、ピンチカットの抑制のために新たに部材を追加させる必要がない。このタイヤ78では、生産コストの上昇が抑えられうる。このタイヤ78は、既存の生産工程で製造されうる。このタイヤ78では、生産性が維持されうる。
The bladder (not shown) used for manufacturing the
前述したように、このタイヤ78では、凸条82は周方向に対して傾斜している。このタイヤ78の製造に用いられるブラダーに設けられる、この凸条82の形成のための溝も、周方向に対して傾斜している。このタイヤ78では、この溝がローカバーとブラダーとの間に存在するエアーの排出に寄与しうるので、ベアの発生が抑制されうる。このタイヤ78は、外観品質に優れる。
As described above, in the
図7において、両矢印線HGはトレッド部Tとサイド部Sとの境界を示す実線LAから第一の凸条82aの他端92bまでの半径方向高さを表している。両矢印線HHは、ビードベースラインから第二の凸条82bの一端94aまでの半径方向高さを表している。このタイヤ78では、この高さHGで示される部分及びこの高さHHで示される部分は緩衝部と称される。
In FIG. 7, the double arrow line HG represents the height in the radial direction from the solid line LA indicating the boundary between the tread portion T and the side portion S to the
このタイヤ78では、高さHGの高さHAに対する比率は、10%以上30%以下であるのが好ましい。この比率が10%以上に設定されることにより、バットレス領域84における凸条82の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ78では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ78では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ78は、耐久性に優れる。この観点から、この比率は15%以上がより好ましい。この比率が30%以下に設定されることにより、タイヤ78の質量が適切に維持されうる。この観点から、この比率は25%以下がより好ましい。
In the
このタイヤ78では、高さHHの高さHAに対する比率は、30%以上70%以下であるのが好ましい。この比率が10%以上に設定されることにより、ビード領域86における凸条82の占有率が適切に維持されうる。このタイヤ78では、上記圧縮時の衝撃が効果的に緩衝されうる。このタイヤ78では、ピンチカットが抑制されうる。このタイヤ78は、耐久性に優れる。この観点から、この比率は50%以上がより好ましい。この比率が70%以下に設定されることにより、タイヤ78の質量が適切に維持されうる。この観点から、この比率は60%以下がより好ましい。
In the
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。 Hereinafter, the effects of the present invention will be clarified by examples. However, the present invention should not be construed in a limited manner based on the description of the examples.
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤを得た。このタイヤサイズは、225/45R18である。このタイヤの内面には、図2に示された構成を有する多数の凸条が設けられている。これらの凸条の断面形状は、半円である。これらの凸条の半径方向高さは、2mmである。このタイヤでは、バットレス領域における凸条の占有率は60%であり、ビード領域における凸条の占有率は60%であり、境界領域における凸条の占有率は7%である。
[Example 1]
A pneumatic tire of Example 1 having the basic configuration shown in FIG. 1 and having the specifications shown in Table 1 below was obtained. The tire size is 225 / 45R18. A large number of ridges having the configuration shown in FIG. 2 are provided on the inner surface of the tire. The cross-sectional shape of these ridges is a semicircle. The height in the radial direction of these ridges is 2 mm. In this tire, the ridge occupation ratio in the buttress area is 60%, the ridge occupation ratio in the bead area is 60%, and the ridge occupation ratio in the boundary area is 7%.
[実施例2から3及び比較例3]
凸条の占有率を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[Examples 2 to 3 and Comparative Example 3]
A tire was obtained in the same manner as in Example 1 except that the occupancy ratio of the ridges was as shown in Table 1 below.
[実施例10]
凸条の半径方向高さを4mmとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[Example 10]
A tire was obtained in the same manner as in Example 1 except that the height of the ridges in the radial direction was 4 mm.
[実施例4から8及び比較例4]
本体の内面に図7で示された構成を有する多数の凸条を設けて、凸条の占有率を変えた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[Examples 4 to 8 and Comparative Example 4]
A tire was obtained in the same manner as in Example 1 except that a large number of ridges having the configuration shown in FIG. 7 were provided on the inner surface of the main body and the occupancy of the ridges was changed.
[実施例9]
本体の内面に図6で示された構成を有する多数の凸条を設けて、凸条の占有率を変えた他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[Example 9]
A tire was obtained in the same manner as in Example 1 except that a large number of ridges having the configuration shown in FIG. 6 were provided on the inner surface of the main body and the occupancy of the ridges was changed.
[比較例1]
比較例1は、市販されている従来のタイヤである。この比較例1では、サイド部Sの内面の内端から半径方向外向きに延在する多数の凸条が設けられている。バットレス領域における凸条の占有率、境界領域における凸条の占有率及びビード領域における凸条の占有率は、いずれも10%である。
[Comparative Example 1]
Comparative Example 1 is a conventional tire that is commercially available. In the comparative example 1, a large number of ridges extending outward in the radial direction from the inner end of the inner surface of the side portion S are provided. The occupancy ratio of the ridges in the buttress area, the occupancy ratio of the ridges in the boundary area, and the occupancy ratio of the ridges in the bead area are all 10%.
[比較例2]
比較例2は、市販されている従来のタイヤである。この比較例2では、サイド部Sの内面の内端から半径方向外向きに延在する多数の凸条が設けられている。バットレス領域における凸条の占有率、境界領域における凸条の占有率及びビード領域における凸条の占有率は、いずれも15%である。
[Comparative Example 2]
Comparative Example 2 is a conventional tire that is commercially available. In this comparative example 2, a large number of ridges extending radially outward from the inner end of the inner surface of the side portion S are provided. The occupancy ratio of the ridges in the buttress area, the occupancy ratio of the ridges in the boundary area, and the occupancy ratio of the ridges in the bead area are all 15%.
[外観評価]
試作タイヤの外観を目視で観察した。この結果が、外観品質に優れる場合が「G」、外観品質に劣る場合が「B」として、下記表1及び表2に示されている。
[Appearance evaluation]
The appearance of the prototype tire was visually observed. The results are shown in Table 1 and Table 2 below as “G” when the appearance quality is excellent and “B” when the appearance quality is inferior.
[生産性評価]
一本の試作タイヤを生産するのに要するコストを計算することにより、生産性を評価した。この結果が、この生産コストが比較例1のそれと同等以下である場合が「G」、この生産コストが比較例1のそれよりも大きい場合が「B」として、下記表1及び表2に示されている。
[Productivity evaluation]
Productivity was evaluated by calculating the cost required to produce a single prototype tire. The results are shown in Tables 1 and 2 below as “G” when the production cost is equal to or lower than that of Comparative Example 1 and “B” when the production cost is higher than that of Comparative Example 1. Has been.
[乗り心地評価]
試作タイヤを、排気量が2500ccである乗用車(FR車)に装着した。なお、このタイヤの内圧を240kPaとした。ホイールのサイズは、18×8Jである。この乗用車を、アスファルト製路面の上で、走行テストを行い、乗り心地についてドライバーによる官能評価を行った。この結果が、比較例1を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、良好であることが示される。この結果が、下記表1及び表2に示されている。
[Riding comfort evaluation]
The prototype tire was mounted on a passenger car (FR car) having a displacement of 2500 cc. The internal pressure of this tire was 240 kPa. The size of the wheel is 18 × 8J. This passenger car was subjected to a running test on an asphalt road surface and a driver's sensory evaluation was performed on the ride comfort. This result is expressed as an index value with Comparative Example 1 as 100. Larger values indicate better results. The results are shown in Tables 1 and 2 below.
[耐カット性評価]
試作タイヤをリムに装着して、耐カット性評価装置の水平固定軸に固着した。リムのサイズは18×8J、タイヤの内圧は230kPaとされた。ブロック状の錘(質量300kg)を自由落下させ、この試作タイヤのトレッド面(タイヤ赤道面から一方のトレッドの端までの部分)に衝突させた。この錘の衝突により、サイドウォールを局部的に湾曲させた。衝突後のサイドウォールの外観を目視で観察し、ピンチカットの発生(サイドウォールの膨れ)の有無を確認した。ピンチカットの発生が無ければ、さらに高い位置から錘を自由落下させタイヤに衝突させた。このピンチカットの発生が確認された時点における錘の高さと上記質量との積(破壊エネルギー)を計算し、この計算値に基づいて耐カット性を評価した。この結果が、比較例1を100とした指数値で表されている。この値が大きいほど、耐カット性に優れることが示される。この結果が、下記表1及び表2に示されている。
[Cut resistance evaluation]
The prototype tire was mounted on the rim and secured to the horizontal fixed shaft of the cut resistance evaluation device. The rim size was 18 × 8 J, and the tire internal pressure was 230 kPa. A block-shaped weight (mass 300 kg) was freely dropped and collided with the tread surface (the portion from the tire equator surface to the end of one tread) of the prototype tire. The sidewall was locally bent by the collision of the weight. The appearance of the side wall after the collision was visually observed to check for the occurrence of pinch cuts (side wall swelling). If there was no pinch cut, the weight was allowed to fall freely from a higher position and hit the tire. The product (fracture energy) of the height of the weight and the mass when the occurrence of this pinch cut was confirmed was calculated, and cut resistance was evaluated based on this calculated value. This result is expressed as an index value with Comparative Example 1 as 100. It shows that it is excellent in cut resistance, so that this value is large. The results are shown in Tables 1 and 2 below.
表1及び表2に示されるように、実施例のタイヤは生産性、乗り心地及び耐カット性に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。 As shown in Tables 1 and 2, the tires of the examples are excellent in productivity, ride comfort and cut resistance. From this evaluation result, the superiority of the present invention is clear.
本発明に係るタイヤは、種々の車両に装着されうる。。 The tire according to the present invention can be mounted on various vehicles. .
2、60、78・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・バンド
16・・・インナーライナー
18・・・チェーファー
20・・・トレッド面
22・・・溝
24・・・コア
26・・・エイペックス
28・・・プライ
32・・・内側層
34・・・外側層
38、38a、62、80・・・内面
40、66、84・・・バットレス領域
42、68、86・・・ビード領域
44、70、88・・・境界領域
46、46a、46b、46c、64、64a、64b、64c、82、82a、82b、82c・・・凸条
2, 60, 78 ... tire 4 ... tread 6 ...
Claims (3)
各サイド部が、その内面に多数の凸条を備えており、
この内面が、半径方向外側に位置するバットレス領域と、半径方向内側に位置するビード領域とを有しており、
このバットレス領域又はビード領域が、高密度領域であり、
この高密度領域における凸条の占有率が、20%以上である空気入りタイヤ。 It consists of a tread part and a pair of side parts,
Each side part has a large number of ridges on its inner surface,
This inner surface has a buttress area located radially outward and a bead area located radially inside,
This buttress area or bead area is a high density area,
A pneumatic tire in which the occupancy ratio of the ridges in the high density region is 20% or more.
この凸条の幅が、1mm以上4mm以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。 The height of the ridges located in the high density region is 0.3 mm or more and 3 mm or less,
The tire according to claim 1 or 2, wherein a width of the ridge is 1 mm or more and 4 mm or less.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008319358A JP2010143257A (en) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | Pneumatic tire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008319358A JP2010143257A (en) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | Pneumatic tire |
Publications (1)
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JP2010143257A true JP2010143257A (en) | 2010-07-01 |
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Family Applications (1)
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JP2008319358A Withdrawn JP2010143257A (en) | 2008-12-16 | 2008-12-16 | Pneumatic tire |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010143257A (en) |
-
2008
- 2008-12-16 JP JP2008319358A patent/JP2010143257A/en not_active Withdrawn
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