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JP2010135483A - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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JP2010135483A
JP2010135483A JP2008308575A JP2008308575A JP2010135483A JP 2010135483 A JP2010135483 A JP 2010135483A JP 2008308575 A JP2008308575 A JP 2008308575A JP 2008308575 A JP2008308575 A JP 2008308575A JP 2010135483 A JP2010135483 A JP 2010135483A
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Takushi Nishimura
拓志 西村
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Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
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Diamond Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】プラグホール上端面の構造に拘わらず、確実な防水性能を発揮する点火コイルを提供する。
【解決手段】プラグホールHOから露出する基端部2と、基端部2から突設されてプラグホールに挿入される略円筒状の突出部3とを有し、突出部3の基端側において径方向に延設された接続部3aの底面にレインカバー1を配置してプラグホールHOの上面を封止する。レインカバー1は、中央開口CTを有し、所定の厚さを有して径方向に広がる円盤部DSKと、円盤部DSKの周縁からプラグホールの上面に向けて延設されるリップ部LIPとを有して構成され、リップ部LIPは、径方向やや内向きに傾斜するリップ本体部LP1と、径方向外向きに屈曲してリップ本体部LP1に延設されるリップ先端部LP2とを有し、リップ先端部LP2は、その下面が径方向に延びる平坦な接触面を形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のプラグホールに挿入される点火コイルに関し、特に、プラグホール上端面の構造に拘わらず、確実な防水性能を発揮する点火コイルに関する。
一般に、エンジンなどの内燃機関では、燃焼室に近接するプラグホールに点火コイルを挿入し、プラグホールの底部に装着された点火プラグを駆動する方式を採っている。この種の点火コイルは、バッテリ電圧を受ける一次コイルと、一次コイルの電流遮断時に高電圧を発生する二次コイルとを内蔵するが、これら一次コイル及び二次コイルのほぼ全長をプラグホール内部に配置する方式(ペンシルタイプ)と、一次コイル及び二次コイルの全体をプラグホールの外部に配置する方式に大別される。但し、何れの方式を採る場合でも、プラグホール内部に水が浸入しないよう、点火コイルには、適宜な防水シール部材(以下、レインカバーと称す)が装着されている。
図4は、ペンシルタイプの点火コイルを例示したものであり、一次コイルL1及び二次コイルL2を内蔵して、その主要部がプラグホールHOに挿入される円筒状の突出部20と、一次コイルL1の電流を制御するスイッチング素子SWを内蔵してプラグホールHOから露出する略円筒状の基端部21とが示されている。
図示例の点火コイルでは、突出部20の最上部に、プラグホールHOから露出する接続部20aが設けられており、この接続部20aを上下方向に貫通する固定ボルトをネジ込むことで、点火コイルがエンジンブロックに固定される。但し、基端部21と同一平面上に接続部21a(不図示)を延設して、突出部20の全体がプラグホールHOに挿入される場合も多い。なお、図示例の場合、固定ボルトは、図4の背面側に配置され不図示であるが、ここでは、点火コイルをエンジンブロックに固定する直前の状態を図示している。
何れにしても、点火コイルの取付時には、基端部21の直下、又は、図4に示すように、接続部20aの直下には、レインカバー30が装着される。レインカバー30は、ゴムなどの弾性体で構成され、突出部20の外径寸法に対応する中央開口を有する円盤部DSKと、円盤部DSKの周縁から下方に円筒状に延びるリップ部LIPとに大別される。そして、円盤部DSKには、レインカバー30の内外を連通させるガス通路GSが溝状に形成されており、プラグホール内部が気密状態となることを防止している。なお、外部からプラグホールまで水が浸入しないよう、十分に距離を確保したガス通路GSが形成されている。
ところで、従来のレインカバー30は、リップ部LIPの最先端が内向きに傾斜され、且つ、容易に弾性変形するよう薄型化されている。そして、この内向きの変形構造に対応して、プラグホールHOの上端の周囲には、突条PRが円環状に形成されており、図4の状態から固定ボルトを締め込むと、リップ部LIPが更に内向きに屈曲されて突条PRに当接されるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平08−162253号公報 特開2002−299004号公報
上記の通り、従来のレインカバー30は、突条PRに当接されて機能するよう構成されているため、点火コイルがエンジンブロック上面の構成を制約してしまうという問題があった。
また、従来の点火コイルを、突条PRが存在しないエンジンブロックに装着した場合には、適切な防水性能が発揮できないことがあった。例えば、ガス通路GSの途中が、何等かの理由で詰まった場合には、プラグホールHOの内部が負圧になると防水性能を発揮できず、エンジンブロック上部の液滴を吸い込んでしまうおそれがあった。すなわち、変形容易に構成されたリップ部LIPの先端は、プラグホールHOの内部が負圧に対応して内向きに変形するが、この変形を受け止める箇所が存在しない場合には、エンジンブロックの封止面に隙間が生じてしまい、液滴の浸入を阻止できない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、エンジンブロック上面の構成を制約することがなく、プラグホール上端面の構造に拘わらず、確実な防水性能を発揮する点火コイルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電磁結合された一次コイルと二次コイルとを内蔵し、前記二次コイルに発生する高電圧を、プラグホールに配置された点火プラグに供給する点火コイルであって、前記プラグホールから露出する基端部と、前記基端部から突設されてプラグホールに挿入される略円筒状の突出部とを有し、前記基端部の底面、又は、前記突出部の基端側において径方向に延設された接続部の底面に弾性シール部材を配置して前記プラグホールの上面を封止しており、前記弾性シール部材は、前記突出部の外径に対応する中央開口を有し、所定の厚さを有して径方向に広がる円盤部と、前記円盤部の周縁から前記プラグホールの上面に向けて延設されるリップ部と、を有して構成され、前記リップ部は、前記突出部の軸方向に対して径方向やや内向きに傾斜するリップ本体部と、径方向外向きに屈曲して前記リップ本体部に延設されるリップ先端部とを有し、前記リップ先端部は、その下面が径方向に延びる平坦な接触面を形成していることを特徴とする。
前記接触面は、点火コイルの装着時におけるリップ先端部の押圧力が最低状態であって、且つ、プラグホール内が最大負圧状態となるワーストケースにおいても、リップ先端部が適切な封止性能を維持するよう設定される。具体的には、ワーストケースでも封止性能を維持する摩擦力が要求されるが、通常の弾性材料を使用する場合には、適切な接触面として、リップ本体部の厚みに対して、1.5〜2.0倍の幅に設定するのが好適である。なお、リップ本体部の厚みは、好ましくは、円盤部の厚みに対して、0.5〜0.6倍に設定される。
また、前記接続部に固定具を使用して点火コイルを装着した状態では、前記リップ本体部は、径方向外向きにやや膨出可能に構成されるのが好適である。このように構成すると、点火コイルの組付け時におけるエンジンブロックへの押圧力が、前記リップ部の弾性力として蓄えられ、点火コイルの製造上又は組付け上の寸法誤差や、運転時の振動による位置ずれを吸収することができ、封止性能を適切に維持することができる。
また、径方向外向きにやや膨出することで、弾性シール部材で封止される内部空間を広げる傾向となるので、プラグホール内の急激な圧力変動に対しても、弾性シール部材が柔軟に弾性変形することで封止性能を維持することができる。
請求項5に係る発明は、電磁結合された一次コイルと二次コイルとを内蔵し、前記二次コイルに発生する高電圧を、プラグホールに配置された点火プラグに供給する点火コイルであって、前記プラグホールから露出する基端部と、前記基端部から突設されてプラグホールに挿入される略円筒状の突出部とを有し、前記基端部の底面、又は、前記突出部の基端側において径方向に延設された接続部の底面に弾性シール部材を配置して前記プラグホールの上面を封止しており、前記弾性シール部材は、前記突出部の外径に対応する中央開口を有し、所定の厚さを有して径方向に広がる円盤部と、前記円盤部の周縁から前記プラグホールの上面に向けて延設されるリップ部と、を有して構成され、前記リップ部は、前記突出部の軸方向に延びるリップ本体部と、径方向内向きに屈曲して前記リップ本体部に延設されるリップ先端部とを有し、前記リップ先端部の外周面は、前記プラグホールの上面に対して、25°〜45°の傾斜面を形成し、前記接続部に固定具を使用して点火コイルを装着した状態では、前記外周面のほぼ全体が前記上面に接触するよう構成されている。
本発明者の実験によれば、リップ先端部の外周面の傾斜角を25°〜45°に設定しておけば、通常の弾性材料を使用する限り、前記したワーストケースでも確実な封止性能を維持することが確認されている。本発明においても、点火コイルを装着した状態では、リップ本体部は、径方向外向きにやや膨出可能に構成されているのが好ましい。
請求項7に係る発明は、電磁結合された一次コイルと二次コイルとを内蔵し、前記二次コイルに発生する高電圧を、プラグホールに配置された点火プラグに供給する点火コイルであって、前記プラグホールから露出する基端部と、前記基端部から突設されてプラグホールに挿入される略円筒状の突出部とを有し、前記基端部の底面、又は、前記突出部の基端側において径方向に延設された接続部の底面に弾性シール部材を配置して前記プラグホールの上面を封止しており、前記弾性シール部材は、前記突出部の外径に対応する中央開口を有し、所定の厚さを有して径方向に広がる円盤部と、前記円盤部の周縁から前記プラグホールの上面に向けて延設されるリップ部と、を有して構成され、前記リップ部は、前記突出部の軸方向に延びる内外二重に形成された内側と外側のリップ本体部と、径方向内向きに屈曲して前記外側のリップ本体部に延設されるリップ先端部とを有し、前記リップ先端部の外周面は、前記プラグホールの上面に対して傾斜面を形成し、前記接続部に固定具を使用して点火コイルを装着した状態では、前記外周面が前記上面に接触するよう構成されている。
本発明では、封止面が内外二重に形成される上、外側の封止面が所定幅を有して円環状に形成されるので確実な封止性能を発揮することができる。
また、請求項8に係る発明は、電磁結合された一次コイルと二次コイルとを内蔵し、前記二次コイルに発生する高電圧を、プラグホールに配置された点火プラグに供給する点火コイルであって、前記プラグホールから露出する基端部と、前記基端部から突設されてプラグホールに挿入される略円筒状の突出部とを有し、前記基端部の底面、又は、前記突出部の基端側において径方向に延設された接続部の底面に弾性シール部材を配置して前記プラグホールの上面を封止しており、前記弾性シール部材は、前記突出部の外径に対応する中央開口を有し、所定の厚さを有して径方向に広がる円盤部と、前記円盤部の周縁から前記プラグホールの上面に向けて延設されるリップ部と、を有して構成され、前記リップ部は、前記突出部の軸方向に延びるリップ本体部と、前記リップ本体部に延設されて径方向内外に分枝するリップ先端部とを有し、前記接続部に固定具を使用して点火コイルを装着した状態では、前記分枝したリップ先端部の少なくとも外側が、延設方向に弾性変形するよう構成されている。
本発明でも、封止面が内外二重に形成される上、外側の封止面が所定幅を有して円環状に形成されるので確実な封止性能を発揮することができる。
なお、請求項9に係る発明は、上記何れかの点火コイルに装着される弾性シール部材である。
上記した本発明によれば、エンジンブロック上面の構成を制約することがなく、プラグホール上端面の構造に拘わらず、確実な防水性能を発揮する点火コイルを実現することができる。
以下、実施例に基づいて本発明を更に説明する。図1(b)は、独特の形状を有するレインカバー1を装着した点火コイルCLを略記したものであり、一次コイルL1、二次コイルL2、及びスイッチング素子SWなどを省略して図示している。すなわち、図1では、本実施例の主要部だけを示しており、コイルケースCAに外嵌されたレインカバー1を中心に図示している。
具体的に確認すると、図1(a)は、コイルケースCAの平面図、図1(c)は、コイルケースCAの中央断面図を示している。また、図1(b)は、レインカバー1を装着したコイルケースCAを、プラグホールHOに挿入した状態を示し、図1(e)は、レインカバー1の平面図であり、図1(d)は、図1(e)のA−A断面図を示している。
図1(b)及び図1(c)に示す通り、図示のコイルケースCAは、スイッチング素子SWを内蔵する角型筒状の基端部2と、基端部2から略円筒状に突出する突出部3とに大別されて構成されている。突出部3は、その基端側から先端側に向けて、当接フランジFLを底面に設けた接続部3aと、円筒状のケース本体部3bと、やや小径のケース先端部3cとに区分され、ケース本体部3bとケース先端部3cだけがプラグホールHOに挿入されている。
接続部3aとケース本体部3bには、その軸方向全長にわたって、一次コイルL1及び二次コイルL2が同心状に収容され、ケース先端部3cには絶縁ゴム材が外嵌される。なお、プラグホールHOに挿入される使用状態では、不図示の点火プラグが、コイルケースのケース先端部3cの中に受け入れられる。
図1(c)に示す通り、円筒状のケース本体部3bの基端側は、他の部分よりやや大径の装着部4と、装着部4に向けて拡径される傾斜部5とが形成されている。そして、傾斜部5と装着部4との連結箇所に段差が形成されて、傾斜部5から装着部4に案内されたレインカバー1が確実に保持されるようになっている。
接続部3aは、基端部2の直下において、ケース本体部3bの基端を径方向外方に延設して構成され、その一部にボルト穴BTが形成されている。そして、接続部3aの底面には、基端部2の周縁形状に対応する周縁形状を有する当接フランジFLが形成されている。なお、当接フランジFLは、ケース本体部3bに直交する平坦面を形成している。
点火コイルCLの装着時には、接続部3aのボルト穴BTに挿入したボルトをエンジンブロックに締め込む。すると、ケース本体部3bがプラグホールHOに案内されて直進することに対応して、当接フランジFLも、プラグホールHOの軸方向に正しく降下することになる。
レインカバー1は、ゴム材などの弾性体であり、図1(d)(e)に示す通り、ケース本体部3bの外径寸法と同一径の中央開口CTを有する円盤部DSKと、円盤部DSKの周縁から下方に延びる略円筒状のリップ部LIPとで構成されている。なお、円盤部DSKの外径寸法は、当接フランジFLの外径寸法より小さく形成されることで、当接フランジFLの平坦面によって円盤部DSKの全体が均一に押圧されるようになっている。
図1(e)に示すように、レインカバー1の円盤部DSKの上面には、凹溝状のガス通路GS1,GS2が二重に形成されて、レインカバー1の内外を連通させている。図1(e)の矢印は、外部からプラグホール内部への空気の流通方向を示しており、ガス通路GS1を並列的な経路を経由して半周した後、ガス通路GS2を更に逆向きに半周してプラグホールHOに至ることを示している。
レインカバー1のリップ部LIPは、円盤部DSKの厚さの50〜60%程度の板厚Wを有するリップ本体部LP1と、リップ本体部LP1から径方向外方に屈曲されて延設されるリップ先端部LP2とに区分されて構成されている。そして、リップ本体部LP1は、径方向内向きに傾斜する一方、リップ先端部LP2の下面は、径方向に延びる平坦な接触面を形成している(図1(d)参照)。リップ接触面は、リップ本体部LP1の厚みWの1.5〜2.0倍程度の接触幅Dを有して円環状に形成される。なお、前記の各寸法は、点火コイルCLの装着時におけるリップ先端部LP2の押圧力が最低状態であって、且つ、プラグホールHOが最大負圧状態となるワーストケースにおいても、リップ先端部LP2が適切な封止性能を維持するよう設定された設計値である。
そして、点火コイルCLの装着時に、当接フランジFLがやや降下してレインカバーを軸方向に押圧すると、リップ本体部LP1の中央部が外方にやや膨出すると共に、リップ先端部LP2の下面全体がエンジンブロック上面に強く当接されることになる。そのため、仮に、ガス通路GS1,GS2の一部が閉塞されて、プラグホールHOが負圧になっても、接触幅Dの接触抵抗によって封止状態が確実に維持されるので、液進入のおそれがない。
すなわち、点火コイルCLの組付け時におけるエンジンブロックへの押圧力が、弾性変形したリップ本体部LP1の弾性力として蓄えられるので、点火コイルCLの製造上又は組付け上の寸法誤差や、運転時の振動による位置ずれを吸収することができ、封止性能を適切に維持することができる。また、リップ本体部LP1が径方向外向きにやや膨出することで、封止される内部空間を広げる傾向となり、プラグホールHO内の急激な圧力変動に対しても有効に対処できる。
以上の通り、本実施例によれば、プラグホール上端面の構造に拘わらず、所定の封止性能を発揮するので、この点火コイルCLを使用する限り、プラグホールの上面に特に突条を設ける必要もない。
以上、本発明の第一実施例について説明したが、必ずしも、図1(d)に示すリップ形状に限定されるものではない。
図2は、エンジンブロックに押圧された状態で、十分な接触面積を確保する第二実施例のレインカバー1を示している。すなわち、このレインカバー1は、第一実施例と同様に、円盤部DSKとリップ部LIPとで構成されるが、リップ部LIPが、円盤部DSKに直交するリップ本体部LP1と、リップ本体部LP1から内方に傾斜するリップ先端部LP2とで構成される点に特徴がある。
そして、リップ本体部LP1の板厚Wは、円盤部DSKの厚さの50〜60%程度に設定され、リップ先端部LP2の外周面は、エンジンブロックの上端面との傾斜角θが、25°〜45°程度に設定されている。ここで、傾斜角θは、レインカバー1の材質の弾性率や、装着時の締め付け距離などに対応して決定されるが、何れにしても、点火コイルCLの装着状態ではリップ先端部LP2の外周面が、平坦な接触面を形成してエンジンブロック上面に強く当接されるよう構成されている。
そのため、第二実施例においても第一実施例と同様、確実な封止性能を発揮することができる。
図3(a)〜図3(c)は、第三実施例のレインカバー1を図示したものである。何れも、円盤部DSKに直交するリップ本体部LP1を有し、点火コイルの装着時にリップ先端部LP2が弾性変形して、エンジンブロックとの接触面積が増加する点に特徴がある。
図3(a)のレインカバーでは、二列のリップ本体部LP1a,LP1bが設けられ、外側のリップ本体部LP1aだけにリップ先端部LP2が延設されている。リップ先端部LP2は、内向きの傾斜して構成されると共に、点火コイルの装着時には、リップ先端部LP2の外表面と、内側リップ本体部LP1bの先端面とで連続する大きな接触面積が確保できるようになっている。
また、図3(b)のレインカバーは、リップ本体部LP1から外方に傾斜して延設される外側リップ先端部LP2aと、リップ本体部LP1に連続して下方に延設される内側リップ先端部LP2bとを有して構成されている。そして、外側リップ先端部LP2aが内側リップ先端部LP2bより、点火コイルの軸方向にやや長く設定されている。そのため、点火コイルの装着時には、外側リップ先端部LP2aの内表面と、内側リップ先端部LP2bの先端面とで大きな接触面積が確保できることになる。
一方、図3(c)のレインカバーでは、リップ本体部LP1から外方に傾斜して延設される外側リップ先端部LP2aと、リップ本体部LP1から内方に傾斜して延設される内側リップ先端部LP2bとを有して構成されている。この場合には、点火コイルの装着時には、外側リップ先端部LP2aと内側リップ先端部LP2bとが、外方と内方に延びることで、大きな接触面積が確保される。なお、図1〜図3において、ガス通路GSが2重または3重に形成されているが、特に限定されるものではない。
以上、本発明の実施例について具体的に説明したが、具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。特に、本発明は、ペンシルタイプの点火コイルの限定されるものではないのは勿論である。
第一実施例の点火コイルを説明する図面である。 第二実施例の点火コイルを説明する図面である。 第三実施例の点火コイルを説明する図面である。 従来例の点火コイルを説明する図面である。
符号の説明
HO プラグホール
2 基端部
3 突出部
3a 接続部
1 弾性シール部材
CT 中央開口
DSK 円盤部
LIP リップ部
LP1 リップ本体部
LP2 リップ先端部

Claims (9)

  1. 電磁結合された一次コイルと二次コイルとを内蔵し、前記二次コイルに発生する高電圧を、プラグホールに配置された点火プラグに供給する点火コイルであって、前記プラグホールから露出する基端部と、前記基端部から突設されてプラグホールに挿入される略円筒状の突出部とを有し、前記基端部の底面、又は、前記突出部の基端側において径方向に延設された接続部の底面に弾性シール部材を配置して前記プラグホールの上面を封止しており、
    前記弾性シール部材は、前記突出部の外径に対応する中央開口を有し、所定の厚さを有して径方向に広がる円盤部と、前記円盤部の周縁から前記プラグホールの上面に向けて延設されるリップ部と、を有して構成され、
    前記リップ部は、前記突出部の軸方向に対して径方向やや内向きに傾斜するリップ本体部と、径方向外向きに屈曲して前記リップ本体部に延設されるリップ先端部とを有し、前記リップ先端部は、その下面が径方向に延びる平坦な接触面を形成していることを特徴とする内燃機関用の点火コイル。
  2. 前記接触面の径方向の幅は、前記リップ本体部の厚みに対して、1.5〜2.0倍に設定されている請求項1に記載の点火コイル。
  3. 前記リップ本体部の厚みは、前記円盤部の厚みに対して、0.5〜0.6倍に設定されている請求項1又は2に記載の点火コイル。
  4. 前記接続部に固定具を使用して点火コイルを装着した状態では、前記リップ本体部は、径方向外向きにやや膨出可能に構成されている請求項1〜3の何れかに記載の点火コイル。
  5. 電磁結合された一次コイルと二次コイルとを内蔵し、前記二次コイルに発生する高電圧を、プラグホールに配置された点火プラグに供給する点火コイルであって、前記プラグホールから露出する基端部と、前記基端部から突設されてプラグホールに挿入される略円筒状の突出部とを有し、前記基端部の底面、又は、前記突出部の基端側において径方向に延設された接続部の底面に弾性シール部材を配置して前記プラグホールの上面を封止しており、
    前記弾性シール部材は、前記突出部の外径に対応する中央開口を有し、所定の厚さを有して径方向に広がる円盤部と、前記円盤部の周縁から前記プラグホールの上面に向けて延設されるリップ部と、を有して構成され、
    前記リップ部は、前記突出部の軸方向に延びるリップ本体部と、径方向内向きに屈曲して前記リップ本体部に延設されるリップ先端部とを有し、前記リップ先端部の外周面は、前記プラグホールの上面に対して、25°〜45°の傾斜面を形成し、
    前記接続部に固定具を使用して点火コイルを装着した状態では、前記外周面のほぼ全体が前記上面に接触するよう構成されたことを特徴とする内燃機関用の点火コイル。
  6. 点火コイルを装着した状態では、前記リップ本体部は、径方向外向きにやや膨出可能に構成されている請求項5に記載の点火コイル。
  7. 電磁結合された一次コイルと二次コイルとを内蔵し、前記二次コイルに発生する高電圧を、プラグホールに配置された点火プラグに供給する点火コイルであって、前記プラグホールから露出する基端部と、前記基端部から突設されてプラグホールに挿入される略円筒状の突出部とを有し、前記基端部の底面、又は、前記突出部の基端側において径方向に延設された接続部の底面に弾性シール部材を配置して前記プラグホールの上面を封止しており、
    前記弾性シール部材は、前記突出部の外径に対応する中央開口を有し、所定の厚さを有して径方向に広がる円盤部と、前記円盤部の周縁から前記プラグホールの上面に向けて延設されるリップ部と、を有して構成され、
    前記リップ部は、前記突出部の軸方向に延びる内外二重に形成された内側と外側のリップ本体部と、径方向内向きに屈曲して前記外側のリップ本体部に延設されるリップ先端部とを有し、前記リップ先端部の外周面は、前記プラグホールの上面に対して傾斜面を形成し、前記接続部に固定具を使用して点火コイルを装着した状態では、前記外周面が前記上面に接触するよう構成されたことを特徴とする内燃機関用の点火コイル。
  8. 電磁結合された一次コイルと二次コイルとを内蔵し、前記二次コイルに発生する高電圧を、プラグホールに配置された点火プラグに供給する点火コイルであって、前記プラグホールから露出する基端部と、前記基端部から突設されてプラグホールに挿入される略円筒状の突出部とを有し、前記基端部の底面、又は、前記突出部の基端側において径方向に延設された接続部の底面に弾性シール部材を配置して前記プラグホールの上面を封止しており、
    前記弾性シール部材は、前記突出部の外径に対応する中央開口を有し、所定の厚さを有して径方向に広がる円盤部と、前記円盤部の周縁から前記プラグホールの上面に向けて延設されるリップ部と、を有して構成され、
    前記リップ部は、前記突出部の軸方向に延びるリップ本体部と、前記リップ本体部に延設されて径方向内外に分枝するリップ先端部とを有し、
    前記接続部に固定具を使用して点火コイルを装着した状態では、前記分枝したリップ先端部の少なくとも外側が、延設方向に弾性変形するよう構成されたことを特徴とする内燃機関用の点火コイル。
  9. 請求項1〜8の何れかの点火コイルに装着される弾性シール部材。
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