JP2010134161A - クリーニング用タグ - Google Patents
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Abstract
【課題】被洗濯物に熱溶着で簡単に取り付けることができ、また取り付けた後のクリーニング時の撹拌その他で容易には外れず、クリーニング後の使用時には手指で簡単に引き裂くことのできる程度の引っ張り強度を備える。
【解決手段】被洗濯物P管理用の記録面4を備えたクリーニング用タグ1を、熱溶着可能な熱溶着性基材2に、熱不溶性繊維素材3を混入含有させて形成する。熱不溶性繊維素材3は耐熱性で、熱被溶着性の繊維素材とし、さらに熱不溶性繊維素材3は、熱溶着性基材2に対し20〜40%を含有して成るものとする。また、熱溶着性基材2は、融点が253〜257℃のポリエステル素材とする。
【選択図】図1
【解決手段】被洗濯物P管理用の記録面4を備えたクリーニング用タグ1を、熱溶着可能な熱溶着性基材2に、熱不溶性繊維素材3を混入含有させて形成する。熱不溶性繊維素材3は耐熱性で、熱被溶着性の繊維素材とし、さらに熱不溶性繊維素材3は、熱溶着性基材2に対し20〜40%を含有して成るものとする。また、熱溶着性基材2は、融点が253〜257℃のポリエステル素材とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、業務用クリーニングにおける衣類等である商品の管理のために、被洗濯物に取り付けるクリーニング用タグに関する。
従来、業務用クリーニングにおける衣類等の被洗濯物の商品管理においては、大量の商品である被洗濯物を管理するために、被洗濯物それぞれにクリーニング用タグを取り付けている。このクリーニング用タグは、紙やプラスチックから成る帯状のシートに商品管理用の記録面を設けており、該記録面に管理番号を記入したり、あるいは顧客名や取扱店などの情報をバーコード印刷により記入したりしてから、被洗濯物にステープラー等を使って取り付けられている。
ステープラーでクリーニング用タグを取り付ける場合は、当該ステープラーの被洗濯物が大量にあるとステープラー針の消耗が激しく、セットしたステープラー針が消耗した場合には作業を一時的に中断して針の補給を行わなければならず、作業性が非常に劣る不便さがある。
また、クリーニング用タグの取り外し時にステープラー針の針先端が指に突き刺さって怪我をしたり、被洗濯物を引っ掛けて損傷したりしてしまう虞もある。さらに、クリーニング後の長期の保管等によってステープラー針にサビが発生することがあり、そうすると、このサビによって被洗濯物を汚損させてしまうこともある。また、ステープラーに代わるものとして縫物針による糸の縫合を使用する場合もあるが、これでは作業性が非常に悪くて実用的でない。
近年においては、このように被洗濯物に対しクリーニング用タグを取り付けるに際し、従来のようなステープラーを使用せずにクリーニング用タグを取り付け可能とした粘着剤等を使った自己接着方式が多く採用されている。
例えば、特許文献1に開示されているように、耐洗紙や、ポリエステル、ポリプロピレン等のプラスチックシートからなる基材の片面に耐溶剤性に優れる感圧性接着剤を設けたドライクリーニング用識別タグが存在する。
また、特許文献2に開示されているように、エチレンテレフタレート単位以外の共重合成分を含有するポリエステル層と、共重合成分の少なくとも1成分を含有するポリエステル層との二種のポリエステル層を積層してなることで、被洗濯物に対する取り付け取り外しの作業性を良好にしたクリーニング用タグが存在する。
また、特許文献3に開示されているように、筆記または印刷適性を有する紙やプラスチックシートからなる基材の片面に粘着剤層を設け、基材および粘着剤層が耐溶剤性、耐薬品性、耐熱性、耐水性を有するクリーニング管理用タグが存在する。
また、特許文献4に開示されているように、好ましくは紙系シートからなる基材の一方の側に2種の粘着剤層を並列に設け、場合によりその反対側にインク受容層を設けたドライクリーニング用およびランドリークリーニング用タグが存在する。
特開平2−235976号公報
特開平3−231849号公報
特開平4−9200号公報
特開平7−110656号公報
しかしながら、従来における例えば特許文献1に開示されているクリーニング用タグの感圧性接着剤、特許文献3に開示されているクリーニング管理用タグの粘着剤層、特許文献4に開示されているドライクリーニング用およびランドリークリーニング用タグの2種の粘着剤層それぞれが基材の片面に設けられているが、これらは、その全てが粘着力のみで保持させているだけであって、粘着後の引っ張り強度を確保するための芯材なるものが設けられていないから、クリーニング用タグの粘着安定性に欠けるものとなり、クリーニング中に基材が被洗濯物から簡単に外れて脱落する等の虞がある。
また、特許文献2に開示されているクリーニング用タグのように、二種のポリエステル層を積層してなる場合では、被洗濯物に対する取り付け取り外しの作業性が良好となるものの、被洗濯物に対するクリーニング用タグの粘着性および耐水性等の問題に対しては何等の改良もなされていない。
一方、このタグ自体をポリエステル等の熱溶着性素材によって形成しておき、所定の熱溶着機の熱溶着作用でタグ本体を接合する方法がある。これによると、例えば被洗濯物のボタンホール等に挿通した後に二つ折りして重ね合わせた部分の端部相互を熱溶着で接合することで固定可能であっても、その溶着状態は重ね合わせた部分の一方が溶融された窪み状となって他方に接合しているから、接合力が十分ではなく、引き剥がし強度が必然的に脆弱なものとなる。このような脆弱性のために、例えば洗濯中、洗濯後の搬送・保管その他に際し外れてしまうことがある。
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、被洗濯物に取り付けた後のクリーニング時における撹拌その他のクリーニング作業時では容易には外れず、クリーニング後の被洗濯物の着用・使用時等には手指で簡単に引き裂くことができる程度の引っ張り強度を備えたクリーニング用タグを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、被洗濯物P管理用の記録面4を備えたクリーニング用タグ1であって、該クリーニング用タグ1は、熱溶着可能な熱溶着性基材2に、熱不溶性繊維素材3を混入含有させて成るものである。
熱不溶性繊維素材3は、耐熱性で、熱非溶着性の繊維素材とすることができ、また、熱溶着性基材2に対し20〜40%を含有させて成るものとでき、特に重量比で熱溶着性基材2を70%、不溶性芯素材3を30%とすることが好適ある。
一方、熱溶着性基材2は、融点が253〜257℃のポリエステル素材とすることができる。
更には、重ね合わせた熱溶着時で、重ね合わせ部位の熱溶着性基材2が溶融され、重ね合わせ部位の熱不溶性繊維素材3が互いに絡まり合うようになっているものとして構成することができる。
熱不溶性繊維素材3は、耐熱性で、熱非溶着性の繊維素材とすることができ、また、熱溶着性基材2に対し20〜40%を含有させて成るものとでき、特に重量比で熱溶着性基材2を70%、不溶性芯素材3を30%とすることが好適ある。
一方、熱溶着性基材2は、融点が253〜257℃のポリエステル素材とすることができる。
更には、重ね合わせた熱溶着時で、重ね合わせ部位の熱溶着性基材2が溶融され、重ね合わせ部位の熱不溶性繊維素材3が互いに絡まり合うようになっているものとして構成することができる。
以上のように構成された本発明に係るクリーニング用タグ1にあって、被洗濯物Pに取り付けるに際し、ボタンホール、衣類用タグその他の所定の取付部位に挿通した後に二つ折りしてタグ本体自体の端部相互を重ね合わせて所定の熱溶着機によるホーン先端部である熱溶着部にて熱溶着させるとき、熱溶着性基材2は溶融されて重ね合わせ部分にて接合させる。
このとき、熱溶着性基材2は重ね合わせの溶着部分それぞれが溶融されるも、溶着部分の熱不溶性繊維素材3は加熱によっては溶融せずに互いに絡まり状になり、重ね合わせた溶着部分を一体状にして固定化させる。
ポリエステル素材の熱溶着性基材2は、例えば融点が253〜257℃の加熱で溶融されるも、熱不溶性繊維素材3である耐熱性で、熱非溶着性の繊維素材は溶融せずに溶着後の熱溶着性基材2中で引っ張り強度を保持するための芯材として残存し、クリーニング用タグ1の端部同士の溶着強度を向上させる。すなわち、この熱不溶性繊維素材3は、あたかも、ちょうどコンクリート材中に混入する骨材と同様な役目を果たし、溶融部分においての重ね合わせ部分相互間で絡み合わされ、一体性を実現させる。
このとき、熱溶着性基材2は重ね合わせの溶着部分それぞれが溶融されるも、溶着部分の熱不溶性繊維素材3は加熱によっては溶融せずに互いに絡まり状になり、重ね合わせた溶着部分を一体状にして固定化させる。
ポリエステル素材の熱溶着性基材2は、例えば融点が253〜257℃の加熱で溶融されるも、熱不溶性繊維素材3である耐熱性で、熱非溶着性の繊維素材は溶融せずに溶着後の熱溶着性基材2中で引っ張り強度を保持するための芯材として残存し、クリーニング用タグ1の端部同士の溶着強度を向上させる。すなわち、この熱不溶性繊維素材3は、あたかも、ちょうどコンクリート材中に混入する骨材と同様な役目を果たし、溶融部分においての重ね合わせ部分相互間で絡み合わされ、一体性を実現させる。
本発明に係るクリーニング用タグ1によれば、被洗濯物Pの所定の取付部位に挿通し、タグ本体自体の端部同士の熱溶着によって簡単に取り付けることができ、また、被洗濯物Pに取り付けた後のクリーニング時における撹拌その他でも容易には外れないばかりでなく、クリーニング後で被洗濯物Pを使用するときには手指等で簡単に引き裂くことができる等、簡便に使用できる。
すなわち、これは本発明に係るクリーニング用タグ1は、熱溶着可能な熱溶着性基材2に、熱不溶性繊維素材3を混入含有させて成るものとしたからであり、これによって、所定の熱溶着機にてクリーニング用タグ1自体の端部同士を溶着した際には、熱不溶性繊維素材3は溶融せずに溶着後の熱溶着性基材2中で引っ張り強度等を保持するための芯材として重ね合わせ部分で一体状で残存し、被洗濯物Pに取り付けた後のクリーニング時における撹拌その他で容易には外れない。
熱不溶性繊維素材3は、耐熱性で、熱非溶着性の繊維素材としたので、互いに熱溶着されるクリーニング用タグ1の端部同士の引っ張り強度を、繊維素材相互の絡まり状による熱不溶性繊維素材3の熱不溶性によって容易に確保できる。
熱不溶性繊維素材3は、熱溶着性基材2に対し20〜40%を含有させて成ることで、熱溶着機にて溶着させた部分はクリーニング中の撹拌によって例えば激しく揉まれても熱不溶性繊維素材3によって強度が維持されるため、溶着後のクリーニング用タグ1の端部同士が剥離して被洗濯物Pから脱落することがない。しかもクリーニング後の使用時には手指等で簡単に引き裂くことのできる程度の引っ張り強度を備えているから、顧客等が被洗濯物Pからクリーニング用タグ1を取り外す際に、ハサミやカッター等の道具を使用することなく手指で容易に取り外すことができる。
熱溶着性基材2は、融点が253〜257℃のポリエステル素材としたので、高強度性・耐磨耗性・耐水性・耐久性・耐薬品性と共に十分な弾力性を有するクリーニング用タグ1が作成可能となる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を詳細に説明する。図において示される符号1は、衣類等の被洗濯物Pに対し、例えば超音波溶着機能を備えている所定の加熱溶着機による熱溶着作用で取り付け可能として成る、商品管理用の記録面4を備えたクリーニング用タグである。尚、この超音波溶着とは熱可塑性樹脂を微細な超音波振動と加圧力によって瞬時に溶融して接合する加工技術である。
クリーニング用タグ1自体は、図1に示すように、例えばポリエステル素材等による熱溶着可能な熱溶着性基材2に、この熱溶着性基材2に対する溶融加熱温度によっても溶融しない熱不溶性繊維素材3を混入含有させることで形成され、製紙行程で製造された後はシート状あるいは紙状を呈している。
この熱不溶性繊維素材3は、耐熱性で、熱非溶着性の繊維素材のものであり、所定量で混沙させることで、直接的に筆記・印字可能なものとすることもできる。また、場合によっては、クリーニング用タグ1を構成する熱溶着性基材2は耐水性に優れているものの、一層の筆記または印刷適性を考慮して、その少なくとも片側面には例えばインク受容層等の形成による記録面4が設けられることもある。尚、記録面4自体は、被洗濯物のクリーニング管理用の各種情報が表示・表記されるものとなっていれば足り、タグ本体1面自体とすることも可能である。
ポリエステルはナイロンに次ぐ高強度を有し、耐磨耗性・耐水性・耐久性・耐薬品性と共に十分な弾力性を有している。また、ポリエステルはナイロンやアクリルと比べると耐熱性が高く、その融点は253〜257℃である。
このポリエステルはエステル結合をもつ高分子の総称であり、繊維では主としてテレフタル酸またはテレフタル酸ジメチルとエチレングリコールの縮合反応によって得られるポリエチレンテレフタレートを示し、水のように単純な分子を分離しながら結合を繰り返して高分子になる重縮合反応により高分子を合成している。工業的には、TPAまたはDMTとエチレングリコールとを反応させ、ビス−βrヒドロキシエチレンテレフタレートあるいはその低結合体として、引き続き高温真空下で脱水縮重合により高分子化させる2段階の工程で製造される。
もとより、熱溶着性基材2はポリエステルに限られることはなく、化学工業の技術の発展・高度化等により新たに開発された耐熱性と熱熔着性を具備し、価格の安い素材が新たに提供された場合はそれらの新素材によることも可能である。
熱不溶性繊維素材3としては、加熱によっても溶融しない素材とされ、場合によっては熱溶着性基材2が溶融される所定の融点よりも高い融点を有している素材であっても良く、熱溶着性基材2に対して例えば重量比で20〜40%で混入含有させてある。これによって熱溶着性基材2の端部同士が重ね合わされて、熱溶着機のホーン部H及びアンビルAによって熱溶着された際には、図4に示すように重ね合わせ部分の熱溶着性基材2が溶融し、窪み状となった後でも残存したままで、重ね合わせ部分の熱不溶性繊維素材3が互いに絡まり状となるようにしており、熱溶着後では、その溶着部分でいわば芯状となる。そのために、クリーニング時の攪拌作用によっては簡単に離反せず、逆に手指で簡単に引き裂くことのできる程度の適度な引っ張り強度が付与されるのであり、更には直接に筆記可能なものとする。
特に、重量比で熱溶着性素材2を70%、不溶性芯素材3を30%とすることで、重ね合わせた部分相互の加熱溶着時には不溶性芯素材3が絡まり状に残存し、重ね合わせ部分はクリーニング時の攪拌によっては離反せず、クリーニング終了後の使用時では指先等で簡単に引き裂きでき、また、耐水性・油性ペン等による筆記も円滑であり、攪拌によっても消失することがなかった。
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用の一例について説明する。先ず、図2に示すように、クリーニング用タグ1上に形成した、あるいは図示を省略したがクリーニング用タグ1自体の表面である記録面4上に、直接に商品管理のための各種情報を筆記またはバーコード印刷等により記入しておく。
このクリーニング用タグ1を、図2に示すように被洗濯物Pである例えば上着のボタン孔P1やズボンのベルト通し(図示せず)等に挿通してから記録面4側が表側となるようにループ状に丸めたり、二つ折りしたりして裏面の端部同士を当接する。
そして、クリーニング用タグ1の端部同士の重ね合わせ部分に例えば超音波溶着等を採用した加熱溶着機のホーン部HをアンビルAと共に挟み込むように押し当てることで、重ね合わせ部分同士を溶着接合する(図3(A),(B)参照)。このとき、熱不溶性繊維素材3は溶融せずに溶着後の熱溶着性基材2中で引っ張り強度を保持するための芯材として残存した状態となり、クリーニング用タグ1の重ね合わせた溶着部分同士をしっかりと溶着固定する。
クリーニング後の被洗濯物Pからクリーニング用タグ1を取り外す際には、溶着後の熱溶着性基材2中で熱不溶性繊維素材3は溶融していないから、クリーニング用タグ1の溶着部分以外の部分等を手指等で引き裂くことで取り外せば良い。
次に、本形態におけるクリーニング用タグ1を使用した場合と従来との比較例について説明する。先ず、熱溶着性基材2として例えば合成紙を2枚合わせにして合計0.42mmの厚さとし、それを熱溶着機として例えば超音波溶着機等で被洗濯物Pに溶着させた従来方式による場合では、図4に示すように、その溶着部分は2枚合わせて1.4mmとなり、激しく撹拌される洗濯機の中でクリーニング用タグ1が被洗濯物Pから外れ、脱落することがあった。
これに対し、本形態におけるクリーニング用タグ1の熱溶着性基材2に対し熱不溶性繊維素材3が20〜40%で混入含有されていることにより、超音波溶着機で被洗濯物Pに溶着させた部分は約0.266mmとなり(図3(C)参照)、洗濯機の水槽の中で被洗濯物Pが激しく揉まれてもクリーニング用タグ1が被洗濯物Pより外れたり、脱落したりすることがなかった。しかも、クリーニング後の使用時にはクリーニング用タグ1を手指等で簡単に引き裂くことができた。
H…加熱溶着機のホーン部 A…アンビル
P…被洗濯物
1…クリーニング用タグ 2…熱溶着性基材
3…熱不溶性繊維素材 4…記録面
P…被洗濯物
1…クリーニング用タグ 2…熱溶着性基材
3…熱不溶性繊維素材 4…記録面
Claims (5)
- 被洗濯物管理用の記録面を備えたクリーニング用タグであって、該クリーニング用タグは、熱溶着可能な熱溶着性基材に、熱不溶性繊維素材を混入含有させて成ることを特徴とするクリーニング用タグ。
- 熱不溶性繊維素材は、耐熱性で、熱非溶着性の繊維素材である請求項1記載のクリーニング用タグ。
- 熱不溶性繊維素材は、熱溶着性基材に対し20〜40%を含有させて成る請求項1または2記載のクリーニング用タグ。
- 熱溶着性基材は、融点が253〜257℃のポリエステル素材である請求項1乃至3のいずれか記載のクリーニング用タグ。
- 重ね合わせた熱溶着時で、重ね合わせ部位の熱溶着性基材が溶融され、重ね合わせ部位の熱不溶性繊維素材が互いに絡まり合うようになっている請求項1乃至4のいずれか記載のクリーニング用タグ。
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JP2008309574A JP2010134161A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | クリーニング用タグ |
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JP2008309574A JP2010134161A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | クリーニング用タグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2010134161A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110373909A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-10-25 | 浙江森马服饰股份有限公司 | 一种可以用手撕掉的洗唛及其制备方法 |
-
2008
- 2008-12-04 JP JP2008309574A patent/JP2010134161A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110373909A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-10-25 | 浙江森马服饰股份有限公司 | 一种可以用手撕掉的洗唛及其制备方法 |
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