[go: up one dir, main page]

JP2010114797A - 板状アンテナ - Google Patents

板状アンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP2010114797A
JP2010114797A JP2008287413A JP2008287413A JP2010114797A JP 2010114797 A JP2010114797 A JP 2010114797A JP 2008287413 A JP2008287413 A JP 2008287413A JP 2008287413 A JP2008287413 A JP 2008287413A JP 2010114797 A JP2010114797 A JP 2010114797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
hot
antenna
dipole element
protruding portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008287413A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Shimabara
正隆 嶋原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Antenna Co Ltd filed Critical Nippon Antenna Co Ltd
Priority to JP2008287413A priority Critical patent/JP2010114797A/ja
Publication of JP2010114797A publication Critical patent/JP2010114797A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】 小型でありながら2周波の帯域において広帯域で動作可能な板状アンテナを提供する。
【解決手段】 板状アンテナ1は、ホットダイポール素子10とアースダイポール素子11とを備えている。ホットダイポール素子10は、細長い矩形の板状に形成され、短辺の端部から細長い矩形状の突出部10aが延伸するよう形成されており、アースダイポール素子11は、ホットダイポール素子10と同形状とされて細長い矩形の板状に形成され、短辺の端部から、細長い矩形状とされていると共に突出部10aに対向するよう延伸されている突出部11aが形成されている。突出部10aと突出部11aに、給電ケーブル12から給電されている。突出部10aおよび突出部11aの寸法を調整することにより給電ケーブル12に板状アンテナ1を整合できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、板状の素子からなるアンテナと給電手段とを整合させる整合回路が内蔵されている板状アンテナに関するものである。
従来、無線通信機器に搭載される送受信用のアンテナとして、携帯に便利なように小型のアンテナが望まれている。従来の小型のアンテナの一例の構成を示す正面図を図27に示す。
図27に示す板状アンテナ100は、ダイポールアンテナとされており、細長い矩形の板状のホットダイポール素子110とアースダイポール素子111とを備えている。ホットダイポール素子110およびアースダイポール素子111は金属板を加工して細長い矩形状に形成されている。ホットダイポール素子110とアースダイポール素子111との端部が向かい合う部位が給電点とされて、給電点に同軸ケーブルとされている給電ケーブル112が接続されている。この場合、ホットダイポール素子110の端部に給電ケーブル112の芯線112aが接続され、アースダイポール素子111の端部に給電ケーブル112のシールド導体112bが接続される。これにより、ホットダイポール素子110とアースダイポール素子111とからなるダイポールアンテナとされる板状アンテナ100が構成される。
従来の板状アンテナ100において、ホットダイポール素子110およびアースダイポール素子111の長さLを約71.6mmとし、その幅Wを約20mmとした際の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図28に示す。図28を参照すると、VSWRは逆三角形のマーク1で示す900MHzにおいて最も小さくなり約1.4が得られている。また、VSWRが2.0以下の比共振帯域は約18.6%が得られている。そして、2000MHzにおけるVSWRは逆三角形のマーク2で示すように約7.2となり、2000MHz帯は実用上ほぼ使用できない周波数帯域となっている。このことから、上記寸法とした際のホットダイポール素子110とアースダイポール素子111は、900MHzのみに共振しているものと推測される。
さらに、90°と270°の軸上に配置されている従来の板状アンテナ100におけるホットダイポール素子110およびアースダイポール素子111の面に垂直な面内の900MHz帯におけるアンテナ放射パターンを図29に示す。図29を参照すると、板状アンテナ100の放射パターンは8の字パターンとされて板状アンテナ100の面から垂直な両方向に強く放射され、板状アンテナ100の長軸方向にはほぼ放射されない。この場合、板状アンテナ100に平行な面における長軸方向の直線偏波が放射され、図29における約0°方向および約180°方向で約2.3dBiの最大ゲインが得られている。また、この放射パターンにおける半値角は約79degとなっている。
さらにまた、従来の板状アンテナ100の2000MHz帯における上記垂直な面内のアンテナ放射パターンを図30に示す。図30を参照すると、板状アンテナ100の放射パターンは略8の字パターンとされて板状アンテナ100の面から垂直な両方向に強く放射され、板状アンテナ100の長軸方向にはほぼ放射されない。この場合、板状アンテナ100に平行な面における長軸方向の直線偏波が放射され、図30における約0°方向および約180°方向で約4.3dBiの高い最大ゲインが得られている。また、この放射パターンにおける半値角は約45degと狭くなっている。
従来の板状アンテナ100では、小型でありながら900MHz帯の比帯域として約18.6%が得られると共に、良好な放射パターンが得られている。しかしながら、無線通信機器によっては、2周波の帯域において動作することが要求されると共に、要求される比帯域として20%以上の比帯域が要求される。しかしながら、従来の板状アンテナ100ではこの要求に応えることができないという問題点があった。
そこで、本発明は小型でありながら2周波の帯域において広帯域で動作可能な板状アンテナを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の板状アンテナは、細長い矩形状に形成されている第1ホット素子と、該第1ホット素子の短辺の端部から延伸するように設けられた細長い矩形状の第2ホット素子と、細長い矩形状に形成されて、第1ホット素子のほぼ長軸上に配置されている第1アース素子と、該第1アース素子の短辺の端部から延伸すると共に、長辺が第2ホット素子の長辺に対向するように設けられた細長い矩形状の第2ホット素子と、第2ホット素子と第2アース素子とに給電する給電手段とを備え、対向して配置された前記第2ホット素子および前記第2アース素子を整合手段とする構成を最も主要な特徴としている。
本発明の板状アンテナでは、板状アンテナの全体により第1の使用周波数帯において動作し、第2ホット素子と第2アース素子とにより第2の使用周波数帯において動作するようになる。また、整合手段とされる第2ホット素子および第2アース素子の長さや間隔あるいは幅を調整することにより給電手段と整合させられるようになる。これにより、2周波の帯域において動作可能とすることができると共に、従来の板状アンテナより広帯域化することができる。また、整合手段が板状アンテナに内蔵されるようになり、整合手段を備える板状アンテナとしても小型の板状アンテナとすることができる。
本発明の板状アンテナ0の原理的な構成を示す平面図を図1に示す。
図1に示す板状アンテナ0は、矩形の細長い板状の第1ホット素子01aと、この第1ホット素子01aの短辺の一端に電気的に接続されるよう設けられた矩形の細長い板状の第2ホット素子01bからなるホットダイポール素子01と、矩形の細長い板状の第1アース素子02aと、この第1アース素子02aの短辺の一端に電気的に接続されるよう設けられた矩形の細長い板状の第2アース素子02bからなるアースダイポール素子02とを備えている。ホットダイポール素子01と、アースダイポール素子02とでダイポールアンテナが構成され、第2ホット素子01bの一側面と第2アース素子02bの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子01とアースダイポール素子02とは一部重なるように配置されており、第2ホット素子01bと第2アース素子02bとの間に給電する給電部04が設けられている。なお、図1に示す板状アンテナ0においては、第2ホット素子01bは第1ホット素子01aと別体とされていると共に、第2アース素子02bは第1アース素子02aと別体とされている
そして、第2ホット素子01bと第2アース素子02bとが対向して配置されてインピーダンス回路となることを利用して、板状アンテナ0を給電部04に整合させる整合回路03が構成されている。整合回路03においては、第2ホット素子01bと第2アース素子02bとの間隔や、第2ホット素子01bおよび第2アース素子02bの長さや幅を調整することにより、整合回路03のインピーダンスを変化させることで給電部04に板状アンテナ0を整合させている。また、第1ホット素子01aと第2ホット素子01bとを合わせた長さ、および、第1アース素子02aと第2アース素子02bとを合わせた長さはL1とされ、長さL1は第1の使用周波数帯に共振する長さとされている。また、第2ホット素子01bと第2アース素子02bの長さはL2とされ、長さL2は第2の使用周波数帯に共振する長さとされている。これにより、板状アンテナ0は2周波の帯域において動作するようになる。また、整合回路03が板状アンテナ0に内蔵されるようになり、整合回路03では第2ホット素子01bと第2アース素子02bとが対向するよう重なって配置されることから、小型の板状アンテナ0とすることができる。
次に、本発明の第1実施例の板状アンテナ1の構成を示す平面図を図2に示す。
図2に示す第1実施例の板状アンテナ2は、金属板を加工して作成されたダイポールアンテナとして動作するホットダイポール素子10とアースダイポール素子11とを備えている。ホットダイポール素子10は、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部10aが一端部から突出するよう形成されている。アースダイポール素子11はホットダイポール素子10とは同一の形状とされて、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部11aが一端部から突出するよう形成されている。アースダイポール素子11は、ホットダイポール素子10をほぼ180°回転して配置した関係とされている。なお、突出部10aはホットダイポール素子10に一体に形成されていると共に、突出部11aはアースダイポール素子11に一体に形成されている。すなわち、突出部10aおよび突出部11aは、図1に示す板状アンテナ0における第2ホット素子01bおよび第2アース素子02bに相当し、突出部10aおよび突出部11aを除いたホットダイポール素子10とアースダイポール素子11の部分が、図1に示す板状アンテナ0における第2ホット素子01bおよび第2アース素子02bに相当している。
突出部10aの一側面と突出部11aとの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子10とアースダイポール素子11とは一部重なるように配置されている。また、突出部10aの所定位置に同軸ケーブルとされる給電ケーブル12の芯線12aが接続され、突出部11aの所定位置に給電ケーブル12のシールド導体12bが接続されて、ホットダイポール素子10とアースダイポール素子11とに給電されている。この場合、突出部10aと突出部11aとが対向して配置されてインピーダンス回路となることを利用して、板状アンテナ1を給電ケーブル12に整合させている。整合させる際には、突出部10aと突出部11aとの間隔Gpや、突出部10aおよび突出部11aの長さFLや幅Fwを調整することにより、両者の間のインピーダンスを変化させることで給電ケーブル12に板状アンテナ1を整合させている。また、ホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11における切り欠かれていない長辺の長さはAL、切り欠かれている長辺の長さはELとされ、短辺の長さ(幅)はEWとされている。
第1実施例の板状アンテナ1を900MHz帯と2000MHz帯の2周波において動作させる際の板状アンテナ1の寸法の一例を上げると、ホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11の長辺の長さELは約50mm、突出部10aおよび突出部11aの長さFLは約30mmとされ、長さALはEL+FLとされて約80mmとされる。また、短辺の長さEWは約20mmとされ、突出部10aおよび突出部11aの幅Fwは約8mm、突出部10aと突出部11aとの間の間隔Gpは約4mmとされる。また、給電ケーブル12の芯線12aは突出部10aの先端に接続され、シールド導体12bは、突出部10aの先端に対応する突出部11aの位置に接続されている。
上記寸法とされると共に、給電ケーブル12の特性インピーダンスが約50Ωとされている際の第1実施例の板状アンテナ1の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図3に示す。図3を参照すると、VSWRは逆三角形のマーク1で示す900MHzにおいて最も小さくなり約1.0の良好なVSWRが得られている。また、VSWRが2.0以下の900MHz帯における比共振帯域は約22.8%の広帯域が得られている。さらに、2000MHzにおけるVSWRは逆三角形のマーク2で示すように約1.2の良好なVSWRが得られており、VSWRが2.0以下の2000MHz帯における比共振帯域は約27.9%の広帯域が得られている。このように、上記寸法とした板状アンテナ1は900MHz帯と2000MHz帯の2周波の帯域において広帯域で動作するようになる。また、突出部10aおよび突出部11aからなる整合手段が板状アンテナ1に内蔵されるようになり、整合手段では突出部10aおよび突出部11aとが対向するよう重なって配置されることから、小型の板状アンテナ1とすることができる。
さらに、上記寸法とされると共に、給電ケーブル12の特性インピーダンスが約50Ωとされている際の90°と270°の軸上に配置されている第1実施例の板状アンテナ1におけるホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11の面に垂直な面内の900MHz帯におけるアンテナ放射パターンを図4に示す。図4を参照すると、板状アンテナ1の放射パターンは8の字パターンとされて板状アンテナ1の面から垂直な両方向に強く放射され、板状アンテナ1の長軸方向にはほぼ放射されない。この場合、板状アンテナ1に平行な面における長軸方向の直線偏波が放射され、図4における約0°方向および約180°方向で約2.2dBiの最大ゲインが得られている。また、この放射パターンにおける半値角は約74degが得られている。
さらにまた、第1実施例の板状アンテナ1における上記垂直な面内の2000MHz帯におけるアンテナ放射パターンを図5に示す。図5を参照すると、板状アンテナ1の放射パターンは歪んだ8の字パターンとされて板状アンテナ1の面から略垂直な両方向に強く放射されると共に、板状アンテナ1の長軸方向にも弱く放射されている。この場合、板状アンテナ1に平行な面における長軸方向の直線偏波が放射され、図5における約24°方向および約156°方向で約1.7dBiの最大ゲインが得られている。また、この放射パターンにおける半値角は約111degと広角の半値角が得られている。このように、上記寸法とした第1実施例の板状アンテナ1は900MHz帯と2000MHz帯の2周波の帯域において通信上問題のない放射パターンが得られている。
次に、第1実施例の板状アンテナ1において各部の寸法を変化させた際の給電点のインピーダンスの変化について説明する。図6は、第1実施例の板状アンテナ1における各部の寸法を示しており、図2に示す寸法に加えて給電部13の接続位置が示されている。給電部13は芯線12aとシールド導体12bとを有する給電ケーブル12であり、給電部13はホットダイポール素子10の突出部10aの先端から長さPpの位置における突出部10aおよび対応する位置の突出部11aに接続される。
まず、突出部10aおよび突出部11aの幅Fwを2mmから10mmまで変化させた際の板状アンテナ1の給電部13が接続される給電点におけるアンテナインピーダンスの変化を図7および図8に示す。この場合、ホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11の長辺の長さELは約50mm、突出部10aおよび突出部11aの長さFLは約30mm、突出部10aと突出部11aとの先端間の間隔Gp’は約5mm、突出部10aと突出部11aとの側面間の間隔Gpは約4mm、給電部13の接続位置を示す長さPpは約0mmとされ、ホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11の幅EWは幅Fwに連動しEW=(2Fw+Gp)とされる。また、ホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11の板厚は約1mmとされ、給電部13のインピーダンスは約50Ω(給電ケーブル12の特性インピーダンスが約50Ω)とされている。
図7は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のレジスタンス成分の変化を示しており、突出部10aおよび突出部11aの幅Fwを2mmから10mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約47Ωとほぼ一定になり、2000MHzにおいては約39Ωとほぼ一定となる。また、図8は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のリアクタンス成分の変化を示しており、突出部10aおよび突出部11aの幅Fwを2mmから10mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約−14Ωから約+4Ωに変化するようになり、2000MHzにおいては約−37Ωから約+5Ωに変化するようになるため、給電点におけるインピーダンスの微調整を行うことができる。なお、幅Fwを約8mmとしたときに、給電点におけるアンテナインピーダンスは900MHzにおいて約47.5−2.7Ωになり、2000MHzにおいて約40.6−0.3Ωとなって純抵抗に近づくと共に、給電部13のインピーダンスである50Ωに最も整合されるインピーダンスが得られるようになる。
次に、対向配置されている突出部10aおよび突出部11aの側面間の間隔Gpを2mmから10mmまで変化させ、突出部10aおよび突出部11aの幅Fwを間隔Gpに連動させてFw=(EW−Gp)/2とし、ホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11の幅EWを約20mmとした際の板状アンテナ1の給電部13が接続される給電点におけるアンテナインピーダンスの変化を図9および図10に示す。なお、板状アンテナ1における他の各部の寸法は上記した寸法と同様とされている。
図9は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のレジスタンス成分の変化を示しており、対向配置されている突出部10aおよび突出部11aの側面間の間隔Gpを2mmから10mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約50Ωとほぼ一定になるが、2000MHzにおいては約18Ωから約135Ωに変化するようになる。また、図10は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のリアクタンス成分の変化を示しており、対向配置されている突出部10aおよび突出部11aの側面間の間隔Gpを2mmから10mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約−15Ωから約+42Ωに変化するようになり、2000MHzにおいては約−15Ωから約+10Ωに変化するようになるため、インピーダンスの調整を行うことができる。なお、間隔Gpを約4mmとしたときに、給電点におけるアンテナインピーダンスは900MHzで約47.5−2.7Ωになり、2000MHzで約40.6−0.3Ωとなって純抵抗に近づくと共に、給電部13のインピーダンスである50Ωに最も整合されるインピーダンスが得られるようになる。
次に、突出部10aおよび突出部11aの長さFLを15mmから45mmまで変化させ、突出部10aおよび突出部11aの幅Fwを約8mm、ホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11の幅EWを約20mmとした際の板状アンテナ1の給電部13が接続される給電点におけるアンテナインピーダンスの変化を図11および図12に示す。なお、板状アンテナ1における他の各部の寸法は上記した寸法と同様とされている。
図11は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のレジスタンス成分の変化を示しており、突出部10aおよび突出部11aの長さFLを15mmから45mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約47Ωとほぼ一定になるが、2000MHzにおいては約32Ωから約80Ωに変化するようになる。また、図12は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のリアクタンス成分の変化を示しており、突出部10aおよび突出部11aの長さFLを15mmから45mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約−9Ωから約+4Ωに変化するようになり、2000MHzにおいては約−61Ωから約+13Ωに変化するようになるため、インピーダンスの調整を行うことができる。なお、長さFLを約30mmとしたときに、給電点におけるアンテナインピーダンスは900MHzで約47.5−2.7Ωとなり、2000MHzで約40.6−0.3Ωとなって純抵抗に近づくと共に、給電部13のインピーダンスである50Ωに最も整合されるインピーダンスが得られるようになる。
次に、突出部10aおよび突出部11aの切り欠かれている長辺の長さELを30mmから60mmまで変化させ、突出部10aおよび突出部11aの幅Fwを約8mm、ホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11の幅EWを約20mmとした際の板状アンテナ1の給電部13が接続される給電点におけるアンテナインピーダンスの変化を図13および図14に示す。なお、板状アンテナ1における他の各部の寸法は上記した寸法と同様とされている。
図13は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のレジスタンス成分の変化を示しており、突出部10aおよび突出部11aの切り欠かれている長辺の長さELを30mmから60mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約11Ωから約96Ωに変化するようになり、2000MHzにおいては約27Ωから約58Ωに変化するようになる。また、図14は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のリアクタンス成分の変化を示しており、突出部10aおよび突出部11aの切り欠かれている長辺の長さELを30mmから60mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約−50Ωから約−3Ωに変化するようになり、2000MHzにおいては約0Ωから約+20Ωに変化するようになるため、インピーダンスの調整を行うことができる。そして、長さELを変化させることにより板状アンテナ1の共振周波数の調整を行うことが好適となる。なお、長さELを約50mmとしたときに、給電点におけるアンテナインピーダンスは900MHzで約47.5−2.7Ωとなり、2000MHzで約40.6−0.3Ωとなって純抵抗に近づくと共に、給電部13のインピーダンスである50Ωに最も整合されるインピーダンスが得られるようになる。
次に、給電部13の接続位置を示す長さPpを0mmから16mmまで変化させ、突出部10aおよび突出部11aの幅Fwを約8mm、ホットダイポール素子10およびアースダイポール素子11の幅EWを約20mmとした際の板状アンテナ1の給電部13が接続される給電点におけるアンテナインピーダンスの変化を図15および図16に示す。なお、板状アンテナ1における他の各部の寸法は上記した寸法と同様とされている。
図15は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のレジスタンス成分の変化を示しており、給電部13の接続位置を示す長さPpを0mmから16mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約50Ωと一定になるが、2000MHzにおいては約24Ωから約41Ωに変化するようになる。また、図16は給電点におけるアンテナインピーダンスの内のリアクタンス成分の変化を示しており、給電部13の接続位置を示す長さPpを0mmから16mmまで変化させた際に、900MHzにおいては約−5Ωとほぼ一定になるが、2000MHzにおいては約−38Ωから約0Ωに変化するようになるため、インピーダンスの調整を行うことができる。そして、長さPpを変化させることにより板状アンテナ1の共振周波数の調整を行うことが好適となる。なお、長さPpを約0mmとしたときに、給電点におけるアンテナインピーダンスは900MHzで約47.5−2.7Ωとなり、2000MHzで約40.6−0.3Ωとなって純抵抗に近づくと共に、給電部13のインピーダンスである50Ωに最も整合されるインピーダンスが得られるようになる。
以上のように、第1実施例の板状アンテナ1における突出部10aおよび突出部11aの幅Fw、長さFL、対向配置されている突出部10aと突出部11aとの側面間の間隔Gp、突出部10aおよび突出部11aの切り欠かれている長辺の長さEL、給電部13の接続位置を示す長さPpを変化させることにより、板状アンテナ1のインピーダンスを制御して、整合しやすいインピーダンスとすることができるため、共振周波数の設定が容易になるとともに、比帯域の増大化が可能となる。
次に、本発明の第2実施例の板状アンテナ2の構成を示す平面図を図17に示す。
図17に示す第2実施例の板状アンテナ2は、金属板を加工して作成されたホットダイポール素子20とアースダイポール素子21とを備えている。ホットダイポール素子20は、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部20aが形成されており、他端部にメアンダライン状に屈曲された屈曲部20bが形成されている。アースダイポール素子21はホットダイポール素子20とは同一の形状とされて、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部21aが形成されており、他端部にメアンダライン状に屈曲された屈曲部21bが形成されている。アースダイポール素子21は、ホットダイポール素子20をほぼ180°回転して配置した関係とされている。
突出部20aの一側面と突出部21aとの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子20とアースダイポール素子21とは一部重なるように配置されている。また、突出部20aと突出部21aとの所定位置に給電部23が接続されている。この場合、突出部20aと突出部21aとが対向して配置されてインピーダンス回路となることを利用して、板状アンテナ2を給電部23に整合させている。整合させる際には、第1実施例の板状アンテナ1における各部の寸法を調整する手段と同様の手段により整合させることができる。さらに、屈曲部20b、21bによりインピーダンス調整を行える。第2実施例の板状アンテナ2は、屈曲部20b,21bの作用により板状アンテナ2を3周波以上に複共振化することができるようになり、3周波以上の帯域において広帯域で動作するようになる。また、突出部20aおよび突出部21aからなる整合手段が板状アンテナ2に内蔵されるようになり、整合手段では突出部20aおよび突出部21aとが対向するよう重なって配置されることから、小型の板状アンテナ2とすることができる。
なお、図1に示す板状アンテナ0における第1ホット素子01aおよび第1アース素子02aの他端に、図17に示す屈曲部20bおよび屈曲部21bをそれぞれ形成するようにしてもよい。
次に、本発明の第3実施例の板状アンテナ3の構成を示す平面図を図18に示す。
図18に示す第3実施例の板状アンテナ3は、金属板を加工して作成されたホットダイポール素子30とアースダイポール素子31とを備えている。ホットダイポール素子30は、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部30aと分割された突出片30bとが形成されている。アースダイポール素子31はホットダイポール素子30とは同一の形状とされて、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部31aと分割された突出片31bとが形成されている。アースダイポール素子31は、ホットダイポール素子30をほぼ180°回転して配置した関係とされている。
突出部30aおよび突出片30bの一側面と突出部31aおよび突出片31bとの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子30とアースダイポール素子31とは一部重なるように配置されている。また、2つに分割されている突出部30aと突出片30bとの間は集中定数素子34により接続されていると共に、2つに分割されている突出部31aと突出片31bとの間も集中定数素子34により接続されている。さらに、突出部30aと突出片31bとの間も集中定数素子34により接続されており、突出片30bと突出部31aとに給電部33から給電されている。この場合、突出部30a、突出片30b、突出部31a、突出片31bの間に接続されている3つの集中定数素子34のインピーダンス値を調整することにより、給電部33に板状アンテナ33を整合させることができる。第3実施例の板状アンテナ3は、例えば900MHz帯と2000MHz帯との2周波において広帯域で動作するようになる。また、突出部30a、突出片30b、突出部31a、突出片31bおよび複数の集中定数素子34からなる整合手段が板状アンテナ3に内蔵されるようになり、突出部30aおよび突出片30bと突出部31aおよび突出片31bとが対向するよう重なって配置されることから、小型の板状アンテナ3とすることができる。
なお、図1に示す板状アンテナ0における第2ホット素子01bおよび第2アース素子02bをそれぞれ2つに分割して、その間に図18に示すように集中定数素子34をそれぞれ接続するようにしてもよい。
次に、本発明の第4実施例の板状アンテナ4の構成を示す平面図を図19に側面図を図20に示す。
これらの図に示す第4実施例の板状アンテナ4は、金属板を加工して作成されたホットダイポール素子40とアースダイポール素子41とを備えている。ホットダイポール素子40は、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部40aが形成されている。アースダイポール素子41はホットダイポール素子40とは同一の形状とされて、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部41aが形成されている。アースダイポール素子41は、ホットダイポール素子40をほぼ180°回転して配置した関係とされている。そして、突出部40aの一側面と突出部41aとの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子40とアースダイポール素子41とは一部重なるように配置されている。また、突出部40aと突出部41aとの所定位置に給電部43が接続されている。さらに、ホットダイポール素子40とアースダイポール素子41の下側に対面するように平板状の細長い矩形の反射板44が所定間隔で配置されている。
第4実施例の板状アンテナ4は、突出部40aと突出部41aとが対向して配置されてインピーダンス回路となることを利用して、板状アンテナ4を給電部43に整合させている。整合させる際には、第1実施例の板状アンテナ1における各部の寸法を調整する手段と同様の手段により整合させることができる。また、反射板44を有していることから板状アンテナ4の放射パターンや利得の制御を行うことができる。さらに、第4実施例の板状アンテナ4は、例えば900MHz帯と2000MHz帯の2周波の帯域において広帯域で動作するようになる。また、突出部40aおよび突出部41aからなる整合手段が板状アンテナ4に内蔵されるようになり、整合手段では突出部40aおよび突出部41aとが対向するよう重なって配置されることから、小型の板状アンテナ4とすることができる。
なお、図1に示す板状アンテナ0におけるホットダイポール素子01とアースダイポール素子02の下側に対面するように、図19,図20に示す平板状の細長い矩形の反射板44を所定間隔で配置するようにしてもよい。
次に、本発明の第5実施例の板状アンテナ5の構成を示す平面図を図21に、側面図を図22に示す。
これらの図に示す第5実施例の板状アンテナ5は、金属板を加工して作成されたホットダイポール素子50とアースダイポール素子51とを備えている。ホットダイポール素子50は、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部50aが形成されている。アースダイポール素子51はホットダイポール素子50とは同一の形状とされて、ほぼ矩形の細長い板状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部51aが形成されている。アースダイポール素子51は、ホットダイポール素子50をほぼ180°回転して配置した関係とされている。そして、突出部50aの一側面と突出部51aとの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子50とアースダイポール素子51とは一部重なるように配置されている。また、突出部50aと突出部51aとの所定位置に給電部53が接続されている。さらに、ホットダイポール素子50とアースダイポール素子51の下側に対面するように平板状の細長い矩形の反射板54が所定間隔で配置されており、反射板54の両端には折曲部54aがそれぞれ形成されている。
第5実施例の板状アンテナ5は、突出部50aと突出部51aとが対向して配置されてインピーダンス回路となることを利用して、板状アンテナ5を給電部53に整合させている。整合させる際には、第1実施例の板状アンテナ1における各部の寸法を調整する手段と同様の手段により整合させることができる。また、第5実施例の板状アンテナ5は、例えば900MHz帯と2000MHz帯の2周波の帯域において広帯域で動作するようになる。また、突出部50aおよび突出部51aからなる整合手段が板状アンテナ5に内蔵されるようになり、整合手段では突出部50aおよび突出部51aとが対向するよう重なって配置されることから、小型の板状アンテナ5とすることができる。さらに、両端に折曲部54aが設けられている反射板54とすることにより、板状アンテナ5を小型化することができると共に、板状アンテナ5において更なる放射パターンおよび利得の制御を行うことができるようになる。
なお、図1に示す板状アンテナ0におけるホットダイポール素子01とアースダイポール素子02の下側に対面するように、図21,図22に示す両端に折曲部54aが設けられている反射板54を所定間隔で配置するようにしてもよい。
次に、本発明の第6実施例の板状アンテナ6の構成を示す斜視図を図23に示す。
図23に示す第6実施例の板状アンテナ6は、金属板を加工して作成されたホットダイポール素子60とアースダイポール素子61とを備えている。ホットダイポール素子60は、ほぼ矩形の細長い板を長軸を中心とする円弧にほぼ沿うよう湾曲して形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部60aが形成されている。アースダイポール素子61はホットダイポール素子60とは同一の形状とされて、ほぼ矩形の細長い板を長軸を中心とする円弧にほぼ沿うよう湾曲して形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部61aが形成されている。アースダイポール素子61は、ホットダイポール素子60をほぼ180°回転して配置した関係とされている。そして、突出部60aの一側面と突出部61aとの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子60とアースダイポール素子61とは一部重なるように配置されている。また、突出部60aと突出部61aとの所定位置に給電部63が接続されている。
第6実施例の板状アンテナ6は、突出部60aと突出部61aとが対向して配置されてインピーダンス回路となることを利用して、板状アンテナ6を給電部63に整合させている。整合させる際には、第1実施例の板状アンテナ1における各部の寸法を調整する手段と同様の手段により整合させることができる。また、第6実施例の板状アンテナ6は、例えば900MHz帯と2000MHz帯の2周波の帯域において広帯域で動作するようになる。また、突出部60aおよび突出部61aからなる整合手段が板状アンテナ6に内蔵されるようになり、整合手段では突出部60aおよび突出部61aとが対向するよう重なって配置されることから、小型の板状アンテナ6とすることができる。さらに、ホットダイポール素子60とアースダイポール素子61とは湾曲して形成されていることから、板状アンテナ6をさらに小型化することができる。
次に、本発明の第7実施例の板状アンテナ7の構成を示す斜視図を図24に示す。
図24に示す第7実施例の板状アンテナ7は、金属板を加工して作成されたホットダイポール素子70とアースダイポール素子71とを備えている。ホットダイポール素子70は、ほぼ矩形の細長い板を長軸を中心とする円にほぼ沿うよう湾曲されて断面C字状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部70aが形成されている。アースダイポール素子71はホットダイポール素子70とは同一の形状とされて、ほぼ矩形の細長い板を長軸を中心とする円にほぼ沿うよう湾曲されて断面C字状に形成され、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部71aが形成されている。アースダイポール素子71は、ホットダイポール素子70をほぼ180°回転して配置した関係とされている。そして、突出部70aの一側面と突出部71aとの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子70とアースダイポール素子71とは一部重なるように配置されている。また、突出部70aと突出部71aとの所定位置に給電部73が接続されている。
このように、第7実施例の板状アンテナ7は、第6実施例におけるホットダイポール素子60およびアースダイポール素子61の湾曲度を、断面がC字状になるまで湾曲したものとされており、他の構成は第6実施例と同様とされているので、その説明は省略する。なお、第7実施例の板状アンテナ7においても、例えば900MHz帯と2000MHz帯の2周波の帯域において広帯域で動作するようになり、より小型化することができる。
なお、図1に示す板状アンテナ0におけるホットダイポール素子01とアースダイポール素子02を、図23あるいは図24に示すように湾曲させるようにしてもよい。
次に、本発明の第8実施例の板状アンテナ8の構成を示す斜視図を図25に示す。
図25に示す第8実施例の板状アンテナ8は、金属板を加工して作成されたホットダイポール素子80とアースダイポール素子81とを備えている。ホットダイポール素子80は、ほぼ矩形の細長い板からなり、その長軸が湾曲されて形成されており、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部80aが形成されている。アースダイポール素子81はホットダイポール素子80とは同一の形状とされて、ほぼ矩形の細長い板からなり、その長軸が湾曲されて形成されており、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部81aが形成されている。アースダイポール素子81は、ホットダイポール素子80をほぼ180°回転して配置した関係とされている。そして、突出部80aの一側面と突出部81aとの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子80とアースダイポール素子81とは一部重なるように配置されている。また、突出部80aと突出部81aとの所定位置に給電部83が接続されている。
第8実施例の板状アンテナ8は、突出部80aと突出部81aとが対向して配置されてインピーダンス回路となることを利用して、板状アンテナ8を給電部83に整合させている。整合させる際には、第1実施例の板状アンテナ1における各部の寸法を調整する手段と同様の手段により整合させることができる。また、第8実施例の板状アンテナ8は、例えば900MHz帯と2000MHz帯の2周波の帯域において広帯域で動作するようになる。また、突出部80aおよび突出部81aからなる整合手段が板状アンテナ8に内蔵されるようになり、整合手段では突出部80aおよび突出部81aとが対向するよう重なって配置されることから、小型の板状アンテナ8とすることができる。さらに、ホットダイポール素子80とアースダイポール素子81とは、その長軸が湾曲されて形成されていることから、板状アンテナ8をさらに小型化することができる。
次に、本発明の第9実施例の板状アンテナ9の構成を示す斜視図を図26に示す。
図26に示す第9実施例の板状アンテナ9は、金属板を加工して作成されたホットダイポール素子90とアースダイポール素子91とを備えている。ホットダイポール素子90は、ほぼ矩形の細長い板からなり、その長軸が湾曲されて断面がほぼ半円になるよう形成されており、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部90aが形成されている。アースダイポール素子91はホットダイポール素子90とは同一の形状とされて、ほぼ矩形の細長い板からなり、その長軸が湾曲されて断面がほぼ半円になるよう形成されており、一端部において一部が矩形状に切り欠かれて矩形の細長い板状の突出部91aが形成されている。アースダイポール素子91は、ホットダイポール素子90をほぼ180°回転して配置した関係とされている。そして、突出部90aの一側面と突出部91aとの一側面とが対向するように、ホットダイポール素子90とアースダイポール素子91とは一部重なるように配置されている。また、突出部90aと突出部91aとの所定位置に給電部93が接続されている。
このように、第9実施例の板状アンテナ9は、第8実施例におけるホットダイポール素子80およびアースダイポール素子81の湾曲度を、板状アンテナ9がほぼリング状になるまで湾曲したものとされており、他の構成は第8実施例と同様とされているので、その説明は省略する。なお、第9実施例の板状アンテナ9においても、例えば900MHz帯と2000MHz帯の2周波の帯域において広帯域で動作するようになり、より小型化することができる。
なお、図1に示す板状アンテナ0におけるホットダイポール素子01とアースダイポール素子02を、図25あるいは図26に示すように湾曲させるようにしてもよい。
以上説明した本発明にかかる板状アンテナは、900MHz帯および2000MHz帯において動作可能なアンテナとしたが、これに限ることはなくホットダイポール素子およびアースダイポール素子の寸法を変更することにより、任意の2周波帯において動作可能なアンテナとすることができる。また、本発明にかかる板状アンテナは、携帯電話機において送受信電力増強のための外部アンテナとして用いたり、アンテナを装着していない通信モジュールのアンテナとして利用することができる。
また、本発明にかかる板状アンテナは、金属板を加工して形成されていたが、これに限ることはなく、板状アンテナをプリント基板や絶縁フィルム上に蒸着や貼着あるいはプリントにより形成することができる。さらに、給電部(給電ケーブル)のインピーダンスは50Ωに限るものではなく、75Ω等の他のインピーダンスとしてもよい。
本発明の板状アンテナの原理的な構成を示す平面図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの構成を示す平面図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの900MHz帯におけるアンテナ放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの2000MHz帯におけるアンテナ放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの各部の寸法を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの突出部および突出部の幅Fwを変化させた際のアンテナインピーダンスのレジスタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの突出部の幅Fwを変化させた際のアンテナインピーダンスのリアクタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの突出部間の間隔Gpを変化させた際のアンテナインピーダンスのレジスタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの突出部間の間隔Gpを変化させた際のアンテナインピーダンスのリアクタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの突出部の長さFLを変化させた際のアンテナインピーダンスのレジスタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの突出部の長さFLを変化させた際のアンテナインピーダンスのリアクタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの切り欠かれていない長辺の長さELを変化させた際のアンテナインピーダンスのレジスタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの切り欠かれていない長辺の長さELを変化させた際のアンテナインピーダンスのリアクタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの給電点の位置を示す長さPpを変化させた際のアンテナインピーダンスのレジスタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第1実施例にかかる板状アンテナの給電点の位置を示す長さPpを変化させた際のアンテナインピーダンスのリアクタンス成分の変化を示す図である。 本発明の第2実施例にかかる板状アンテナの構成を示す平面図である。 本発明の第3実施例にかかる板状アンテナの構成を示す平面図である。 本発明の第4実施例にかかる板状アンテナの構成を示す平面図である。 本発明の第4実施例にかかる板状アンテナの構成を示す側面図である。 本発明の第5実施例にかかる板状アンテナの構成を示す平面図である。 本発明の第5実施例にかかる板状アンテナの構成を示す側面図である。 本発明の第6実施例にかかる板状アンテナの構成を示す斜視図である。 本発明の第7実施例にかかる板状アンテナの構成を示す斜視図である。 本発明の第8実施例にかかる板状アンテナの構成を示す斜視図である。 本発明の第9実施例にかかる板状アンテナの構成を示す斜視図である。 従来の板状アンテナの一例の構成示す平面図である。 従来の板状アンテナの電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を示す図である。 従来の板状アンテナの900MHz帯におけるアンテナ放射パターンを示す図である。 従来の板状アンテナの2000MHz帯におけるアンテナ放射パターンを示す図である。
符号の説明
0 板状アンテナ、1 板状アンテナ、2 板状アンテナ、3 板状アンテナ、4 板状アンテナ、5 板状アンテナ、6 板状アンテナ、7 板状アンテナ、8 板状アンテナ、9 板状アンテナ、01 ホットダイポール素子、01a 第1ホット素子、01b 第2ホット素子、02 アースダイポール素子、02a 第1アース素子、02b 第2アース素子、03 整合回路、04 給電部、10 ホットダイポール素子、10a 突出部、11 アースダイポール素子、11a 突出部、12 給電ケーブル、12a 芯線、12b シールド導体、13 給電部、20 ホットダイポール素子、20a 突出部、20b 屈曲部、21 アースダイポール素子、21a 突出部、21b 屈曲部、23 給電部、30 ホットダイポール素子、30a 突出部、30b 突出片、31 アースダイポール素子、31a 突出部、31b 突出片、33 板状アンテナ、33 給電部、34 集中定数素子、40 ホットダイポール素子、40a 突出部、41 アースダイポール素子、41a 突出部、43 給電部、44 反射板、50 ホットダイポール素子、50a 突出部、51 アースダイポール素子、51a 突出部、53 給電部、54 反射板、54a 折曲部、60 ホットダイポール素子、60a 突出部、61 アースダイポール素子、61a 突出部、63 給電部、70 ホットダイポール素子、70a 突出部、71 アースダイポール素子、71a 突出部、73 給電部、80 ホットダイポール素子、80a 突出部、81 アースダイポール素子、81a 突出部、83 給電部、90 ホットダイポール素子、90a 突出部、91 アースダイポール素子、91a 突出部、93 給電部、100 板状アンテナ、110 ホットダイポール素子、111 アースダイポール素子、112 給電ケーブル、112a 芯線、112b シールド導体

Claims (9)

  1. 細長い矩形の板状に形成されている第1ホット素子と、該第1ホット素子の短辺の端部から延伸するように設けられた細長い矩形状の第2ホット素子からなるホットダイポール素子と、
    細長い矩形の板状に形成されて、前記第1ホット素子とほぼ長軸が合わされて配置されている第1アース素子と、該第1アース素子の短辺の端部から延伸すると共に、一側辺が前記第2ホット素子の一側辺に対向するように設けられた細長い矩形状の第2ホット素子からなるアースダイポール素子と、
    前記第2ホット素子と前記第2アース素子とに給電する給電手段とを備え、
    前記第1ホット素子の長辺と前記第2ホット素子の長辺との和の長さ、および、前記第1アース素子の長辺と前記第2アース素子の長辺との和の長さが、第1の使用周波数帯のほぼ中心周波数に共振する長さとされ、前記第2ホット素子の長辺の長さおよび前記第2アース素子の長辺の長さが第2の使用周波数帯のほぼ中心周波数に共振する長さとされ、
    対向して配置された前記第2ホット素子および前記第2アース素子により、前記給電手段に整合させる整合手段が構成されていることを特徴とする板状アンテナ。
  2. 細長い矩形の板状に形成され、一短辺の端部から細長い矩形状の第1突出部が延伸するよう形成されているホットダイポール素子と、
    細長い矩形の板状に形成され、一短辺の端部から、細長い矩形状とされていると共に一側辺が前記第1突出部の一側辺に対向するよう延伸されている第2突出部が形成されており、前記ホットダイポール素子とほぼ長軸が合わされて配置されているアースダイポール素子と、
    前記第1突出部と前記第2突出部とに給電する給電手段とを備え、
    前記ホットダイポール素子および前記アースダイポール素子の長辺の長さが、第1の使用周波数帯のほぼ中心周波数に共振する長さとされ、前記第1突出部および前記第2突出部の長辺の長さが第2の使用周波数帯のほぼ中心周波数に共振する長さとされ、
    対向して配置された前記第1突出部および前記第2突出部により、前記給電手段に整合させる整合手段が構成されていることを特徴とする板状アンテナ。
  3. 前記ホットダイポール素子および前記アースダイポール素子における外側の端部側に屈曲部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の板状アンテナ。
  4. 前記第2ホット素子および前記第2アース素子が2分割されて形成されており、2分割された前記第2ホット素子が整合用の集中定数素子により接続されていると共に、2分割された前記第2アース素子が整合用の集中定数素子により接続されており、さらに、2分割された前記第2ホット素子と2分割された前記第2アース素子とが整合用の集中定数素子により接続されていることを特徴とする請求項1記載の板状アンテナ。
  5. 前記第1突出部および前記第2突出部が2分割されて形成されており、2分割された前記第1突出部が整合用の集中定数素子により接続されていると共に、2分割された前記第2突出部が整合用の集中定数素子により接続されており、さらに、2分割された前記第1突出部と2分割された前記第2突出部とが整合用の集中定数素子により接続されていることを特徴とする請求項2記載の板状アンテナ。
  6. 前記ホットダイポール素子および前記アースダイポール素子が、細長い矩形の平板状とされている反射板上に所定間隔離隔されて配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の板状アンテナ。
  7. 前記反射板の両短辺側が、ほぼ直角に屈曲されていることを特徴とする請求項5記載の板状アンテナ。
  8. 前記ホットダイポール素子および前記アースダイポール素子が、長軸を中心とする円弧にほぼ沿うよう湾曲して形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の板状アンテナ。
  9. 前記ホットダイポール素子および前記アースダイポール素子の長軸が湾曲されて形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の板状アンテナ。
JP2008287413A 2008-11-10 2008-11-10 板状アンテナ Withdrawn JP2010114797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008287413A JP2010114797A (ja) 2008-11-10 2008-11-10 板状アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008287413A JP2010114797A (ja) 2008-11-10 2008-11-10 板状アンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010114797A true JP2010114797A (ja) 2010-05-20

Family

ID=42302983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008287413A Withdrawn JP2010114797A (ja) 2008-11-10 2008-11-10 板状アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010114797A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106099354A (zh) * 2016-08-05 2016-11-09 深圳前海科蓝通信有限公司 一种双频内置天线及其设计方法
JP2019080161A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 日星電気株式会社 ダイポールアンテナ
JP2021064916A (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 日本アンテナ株式会社 ダイポールアンテナ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106099354A (zh) * 2016-08-05 2016-11-09 深圳前海科蓝通信有限公司 一种双频内置天线及其设计方法
JP2019080161A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 日星電気株式会社 ダイポールアンテナ
JP6997588B2 (ja) 2017-10-24 2022-01-17 日星電気株式会社 ダイポールアンテナ
JP2021064916A (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 日本アンテナ株式会社 ダイポールアンテナ
JP7292807B2 (ja) 2019-10-17 2023-06-19 日本アンテナ株式会社 ダイポールアンテナ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1652269B1 (en) Broadband multi-dipole antenna with frequency-independent radiation characteristics
TWI344726B (ja)
US7956812B2 (en) Wide-band antenna and manufacturing method thereof
US20040169612A1 (en) Multiband branch radiator antenna element
JP4170828B2 (ja) アンテナ及びアンテナ用誘電体基板
WO2012029390A1 (ja) アンテナ装置及び無線通信機
TWI448006B (zh) 具多頻帶之天線
CN204375933U (zh) 宽频天线
JP6478510B2 (ja) アンテナ
CN107210531A (zh) 具有开口端迹线的偶极子天线元件
JP2014053885A (ja) マルチバンドアンテナ
TW200824189A (en) Multi frequency antenna
JP2005117490A (ja) 小型アンテナ及び多周波共用アンテナ
JP2010114797A (ja) 板状アンテナ
TWI426657B (zh) Double V-type dual-band antenna
KR101523026B1 (ko) 다중대역 옴니 안테나
JP4195038B2 (ja) デュアルバンドアンテナ
US20200266545A1 (en) Broad band dipole antenna
CN102340051A (zh) 双v型双频天线
TW201008033A (en) Multi-frequency antenna and an electronic device having the multi-frequency antenna thereof
TWI492452B (zh) 耦合饋入式迴圈天線
JP6343527B2 (ja) メタヘリカルアンテナ
CN100470929C (zh) 低旁瓣双频暨宽频平面型端射天线
CN102104188B (zh) 具多频带的天线
JP2008167467A (ja) 小型アンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120110