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JP2010114087A - 高分子電解質、これを含むリチウム電池、高分子電解質の製造方法、及びリチウム電池の製造方法 - Google Patents

高分子電解質、これを含むリチウム電池、高分子電解質の製造方法、及びリチウム電池の製造方法 Download PDF

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JP2010114087A JP2009257085A JP2009257085A JP2010114087A JP 2010114087 A JP2010114087 A JP 2010114087A JP 2009257085 A JP2009257085 A JP 2009257085A JP 2009257085 A JP2009257085 A JP 2009257085A JP 2010114087 A JP2010114087 A JP 2010114087A
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Abstract

【課題】高分子電解質、これを含むリチウム電池、高分子電解質の製造方法、及びリチウム電池の製造方法を提供する。
【解決手段】リチウム塩と、有機溶媒と、フッ素化合物と、下記化学式1の単量体が重合されて生成される重合体とを含む高分子電解質が提示される:
[化1]
C=C−(OR)−OCH=CH
該式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、1ないし1,000である。
【選択図】図1

Description

本発明は、高分子電解質、これを含むリチウム電池、高分子電解質の製造方法、及びリチウム電池の製造方法に関する。
電子紙(electronic paper)のようなフレキシブル(flexible)電子機器が、次世代製品として大きな感心の対象になっている。このようなフレキシブル電子機器のエネルギー源として、二次電池が使われうる。フレキシブル電子機器に使われる二次電池は、フレキシブルであらねばならず、電解液漏れの問題があってはならない。従って、高分子電解質を使用することが適している。
フレキシブル電子機器の製造には、蒸着方式の薄膜工程及び印刷(printing)方式が使われうる。蒸着方式は、条件が複雑であり、製造コストが高いので、印刷方式が適している。従って、二次電池も、印刷方式で製造されることが適し、前記二次電池に含まれる高分子電解質も、印刷方式で製造されることが適している。
従来の高分子電解質は、単量体と開始剤とを混合した電解液に、紫外線(UV)、電子ビームまたは熱を照射し、光硬化または熱硬化を行わせる方法で製造される。このような方法は、別途の硬化装置が要求され、印刷方式に適用し難い。
従って、別途の硬化装置なしに印刷方式に適用できる、高分子電解質の製造方法が要求されている。
本発明が解決しようとする課題は、新しい高分子電解質を提供することである。
本発明が解決しようとする課題はまた、前記高分子電解質を含むリチウム電池を提供することである。
本発明が解決しようとする課題はまた、前記高分子電解質の製造方法を提供することである。
本発明が解決しようとする課題はまた、前記リチウム電池の製造方法を提供することである。
前記課題を解決するために本発明は、第1リチウム塩と、有機溶媒と、フッ素化合物と、下記化学式1の単量体が重合されて生成される重合体とを含むゲル高分子電解質を提供する:
[化1]
C=C−(OR)−OCH=CH
前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、1ないし1,000である。
前記課題を解決するために本発明はまた、カソードと、アノードと、前記ゲル高分子電解質とを含むリチウム電池を提供する。
前記課題を解決するために本発明はまた、フッ素化合物及び有機溶媒を含む第1溶液と、下記化学式1の単量体及び有機溶媒を含む第2溶液とをそれぞれ準備する段階と、前記第1溶液と第2溶液とを混合する段階とを含み、前記第1溶液または前記第2溶液が第1リチウム塩をさらに含むゲル高分子電解質の製造方法を提供する:
[化1]
C=C−(OR)−OCH=CH
前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、1ないし1,000である。
前記課題を解決するために本発明はまた、電極と、フッ素化合物及び有機溶媒を含む第1溶液と、下記化学式1の単量体及び有機溶媒を含む第2溶液とをそれぞれ準備する段階と、前記電極上に、前記第1溶液と第2溶液とをコーティングまたは印刷し、ゲル高分子電解質を形成させる段階とを含み、前記ゲル高分子電解質が第1リチウム塩をさらに含むリチウム電池の製造方法を提供する:
[化1]
C=C−(OR)−OCH=CH
前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、1ないし1,000である。
本発明によれば、電解液内で残留水分と反応し、プロトン酸(protonic acid)またはルイス酸(Lewis acid)を生成できるフッ素化合物と、ビニル基を含む単量体とを混合することによって、別途の硬化装置なしに、常温で簡単にゲル高分子電解質が製造され、前記高分子電解質を含むリチウム電池は、初期効率、容量維持率のような充放電特性が向上する。
本発明の一具現例によるリチウム電池の概略図である。
以下、例示的な具現例によるゲル高分子電解質、これを含むリチウム電池、ゲル高分子電解質の製造方法、及びリチウム電池の製造方法について、さらに詳細に説明する。
一具現例によるゲル高分子電解質は、第1リチウム塩、有機溶媒、フッ素化合物及び下記化学式1の単量体が重合されて生成される重合体を含む:
[化1]
C=C−(OR)−OCH=CH
前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、1ないし1,000である。
前記フッ素化合物は、有機溶媒中の残留水分と反応し、プロトン酸(protonic acid)またはルイス酸(Lewis acid)を生成し、前記第1リチウム塩は、前記有機溶媒中の残留水分と反応してプロトン酸またはルイス酸を生成することはない。すなわち、前記第1リチウム塩は、残留水分に対して不活性である。
前記化学式1の単量体が重合されて重合体が生成される過程は、例えば、次の通りである。まず、前記フッ素化合物と有機溶媒中の極微量の残留水分とが反応し、プロトン酸またはルイス酸が生成される。前記生成されたプロトン酸またはルイス酸が、前記化学式1の単量体のカルボカチオン(carbocation)を活性化させ、陽イオン性重合を開始させる重合開始剤の役割を行う。前記陽イオン性重合によって、架橋されたポリビニルエーテル系重合体が生成される。前記化学式1の単量体内に、2個の作用基を含むことによって、多様な架橋反応が進められ、ポリビニルエーテル系重合体のマトリックスが形成されうる。
前記ポリビニルエーテル系重合体は、重合過程で完全に硬化される前に、第1リチウム塩、有機溶媒及びフッ素化合物を含む電解液が含まれうる。結果として、前記重合体に、第1リチウム塩、有機溶媒及びフッ素化合物を含む電解液が含浸され、ゲル状の高分子電解質が得られる。
前記ゲル状の高分子電解質は、アノード活物質と電解液との非可逆反応を抑制し、充放電時に活物質と電極との構造を維持させる構造支持体の役割を行えるので、前記ゲル高分子電解質を採用したリチウム電池の充放電特性が向上しうる。
しかし、前記化学式1の単量体の重合反応が急速に進められ、重合体が有機溶媒に含浸される前に完全に硬化されれば、有機溶媒が重合体内部に含浸されえない。結果として、前記硬化された重合体が有機溶媒から分離される。例えば、前記分離された重合体が電極表面に付着されれば、有機溶媒と電極表面との接触が遮断され、電極反応が不可能になる。
前記ゲル高分子電解質は、フッ素化合物から生成されるプロトン酸またはルイス酸と単量体との反応によって形成されるので、別途の硬化装置や開始剤が要求されない。また、前記フッ素化合物の含有量及び/または種類を調節することによって、単量体の重合反応速度を調節できる。
また、前記化学式1の単量体の重合は、常温で行われうる。前記常温は、例えば、リチウム塩が析出される温度を超えて有機溶媒の沸点未満の温度範囲でありうる。例えば、10ないし40℃でありうる。
他の一具現例によるゲル高分子電解質で、前記プロトン酸またはルイス酸を生成できるフッ素化合物は、例えば、フッ化有機化合物、フッ素を含有する第2リチウム塩、またはそれらの混合物でありうる。
前記フッ化有機化合物は、下記化学式2ないし8からなる群から選択された一つ以上の化合物であるが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、電解液中で残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成できるフッ化有機化合物であるならば、いずれも使われうる。
Figure 2010114087
前記式で、RないしRは互いに独立して、水素、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、RないしRは互いに独立して、フッ素原子、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、RないしRのうち一つ以上がフッ素原子である。
前記フッ素を含む第2リチウム塩は、LiBF、LiPF、LiAsF、LiSbF、LiPF(CFCFであるか、またはそれらの混合物であるが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、電解液中で残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成できるリチウム塩であるならば、いずれも使われうる。
例えば、前記フッ素を含む第2リチウム塩が電解液に高濃度で含まれれば、前記フッ素を含む第2リチウム塩が有機溶媒中の残留水分と反応して生成されるプロトン酸またはルイス酸の量が、急増しうる。従って、前記プロトン酸またはルイス酸によって開始される重合反応の速度が急速化しうる。結果として、前記フッ素を含む第2リチウム塩が前記単量体と混合される瞬間に、重合反応が瞬時の間に進められることによって、前記単量体の反復単位だけを含む完全に硬化された重合体が形成され、電解液から分離しうる。
前記第1リチウム塩は、LiCFCO、LiN(COCF、LiN(COCFCF、LiCFSO、LiCFCFSO、LiCSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(C2p+1SO)(C2q+1SO)(p及びqは整数)、リチウムジフルオロ(オキサレート)ボレート(LiFOB:lithium difluoro(oxalato)borate)、リチウムビス(オキサレート)ボレート(LiBOB:lithium bis(oxalato)borate)、リチウム(マロネートオキサレート)ボレート(LiMOB:lithium(malonato oxalato)borate)、またはそれらの混合物でありうるが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、電解液中で残留水分と反応してプロトン酸またはルイス酸を生成しないリチウム塩であるならば、いずれも使用できる。
すなわち、前記第1リチウム塩は、フッ素を含まなかったり、またはフッ素を含んでいるとしても、プロトン酸またはルイス酸を生成しないリチウム塩である。例えば、フッ素原子が炭素原子に連結され、水分と反応しないリチウム塩である。これに比べ、前記フッ素を含む第2リチウム塩は、水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成するリチウム塩である。
前記ゲル高分子電解質で、前記フッ素化合物の含有量は、ゲル高分子電解質総重量の0.1ないし30重量%でありうる。例えば、前記フッ素化合物の含有量は、ゲル高分子電解質総重量の0.5ないし20重量%でありうる。
前記ゲル高分子電解質で、前記重合体の含有量は、ゲル高分子電解質総重量の0.1ないし30重量%でありうる。例えば、前記重合体の含有量は、電解質総重量の0.5ないし20重量%でありうる。しかし、前記ゲル高分子電解質の含むリチウム電池の充放電特性が向上しうるならば、前記重合体が前記範囲以外で使われることも可能である。
前記ゲル高分子電解質で、前記プロトン酸またはルイス酸を生成しない第1リチウム塩の濃度は、0.01ないし2.0Mでありうる。前記濃度範囲がゲル状の重合体を含むゲル高分子電解質の製造に適している。しかし、前記プロトン酸またはルイス酸を生成しない第1リチウム塩の濃度が、前記0.5〜2M範囲以外で使われることも可能である。
前記ゲル高分子電解質で、前記有機溶媒は、高誘電率溶媒、低沸点溶媒、またはそれらの混合溶媒でありうる。前記高誘電率溶媒は、誘電率が30ないし100であることが、前記ゲル高分子電解質に適し、前記低沸点溶媒は、沸点が77ないし150℃であることが、前記ゲル高分子電解質に適するが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、当技術分野で使われうる有機溶媒であるならば、いずれも可能である。
前記高誘電率溶媒は、当技術分野で一般的に使われるものであるならば、特別に制限されるものではなく、例えば、フッ化エチレンカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートのような環状カーボネート;ガンマ−ブチロラクトン;及び/またはそれらの混合物などが使われうる。
前記低沸点溶媒は、当技術分野で一般的に使われるものであるならば、特別に制限されるものではなく、例えば、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネートのような鎖型カーボネート;ジメトキシエタン;ジエトキシエタン;脂肪酸エステル誘導体;及び/またはそれらの混合物などが使われうる。
前記高誘電率溶媒と低沸点溶媒とが混合された混合溶媒で、混合体積比は、高誘電率溶媒:低沸点溶媒の比が1:1ないし1:9であることが適している。前記範囲が放電容量及び充放電寿命の側面で適するが、前記範囲以外でも使われうる。
さらに他の具現例によるリチウム電池は、カソードと、アノードと、前記ゲル高分子電解質とを含む。前記リチウム電池は、例えば、次の通り製造されうる。
まず、カソード極板を準備する。
カソード活物質、導電剤、結合剤及び溶媒が混合され、カソード活物質の組成物が準備される。前記カソード活物質の組成物がアルミニウム集電体上に直接コーティング及び乾燥されてカソード極板が製造されたり、または前記カソード活物質の組成物が別途の支持体上にキャスティングされた後、この支持体から剥離されて得られたフィルムが、前記アルミニウム集電体上にラミネーションされてカソード極板が製造されうる。異なったものとしては、前記カソード活物質の組成物が過量の溶媒を含む電極インク状で製造され、支持体上にインクジェット方式、あるいはグラビア(gravure)印刷方式で印刷され、カソード極板が製造されうる。印刷方式は、前記方式に限定されるものではなく、一般的なコーティング及び印刷に使われうるあらゆる方法が使われうる。
前記カソードに使われるカソード活物質は、リチウム含有金属酸化物であり、当業界で一般的に使われるものであるならば、制限なしにいずれも使われうる。例えば、LiCoO、LiMnO2(x=1,2)、LiNi1−xMnO2(0<x<1)、Ni1−x−yCoMnO2(0≦x≦0.5、0≦y≦0.5)、LiFePOなどである。
前記導電剤としては、カーボンブラックが使われ、結合剤としては、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレンのコポリマー、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリテトラフルオロエチレン、またはそれらの混合物、またはポリイミド、ポリアミドイミド、スチレンブタジエンゴム系ポリマー、アクリレート系ゴム、ナトリウムカルボキシメチルセルロースなどが使われ、溶媒としては、N−メチルピロリドン、アセトン、水などが使われうる。
前記カソード活物質、導電剤、結合剤及び溶媒の含有量は、リチウム電池で一般的に使われるレベルである。
次に、アノード極板を準備する。
前述のカソード極板の場合と同一に、アノード活物質、導電剤、結合剤及び溶媒が混合され、アノード活物質組成物が製造される。前記アノード活物質の組成物が銅集電体に直接コーティング及び乾燥され、アノード極板が準備されたり、または別途の支持体上にキャスティングし、この支持体から剥離させたアノード活物質フィルムが、銅集電体にラミネーションされてアノード極板が得られる。異なったものとしては、前記アノード活物質の組成物が過量の溶媒を含む電極インク状に製造され、支持体上にインクジェット方式、あるいはグラビア印刷方式で印刷されてアノード極板が製造されうる。印刷方式は、前記方式に限定されるものではなく、一般的なコーティング及び印刷に使われうるあらゆる方法を使用できる。
前記アノード活物質、導電剤、結合剤及び溶媒の含有量は、リチウム電池で一般的に使われるレベルである。
前記アノードに使われるアノード活物質としては、黒鉛粒子などの黒鉛系材料、シリコン微粒子などのリチウムとの合金が可能な金属、黒鉛/シリコン複合体、リチウムチタンオキシド(LiTi12)などの遷移金属酸化物などが使われうるが、それらに限定されるものではなく、当技術分野で使われるものであるならば、いずれも使われうる。例えば、黒鉛粒子は、天然黒鉛、人造黒鉛などである。黒鉛粒子のサイズは、5ないし30μmが適している。シリコン微粒子のサイズは、50nmないし10μmが適するが、必ずしもこのような範囲に限定されるものではない。前記黒鉛粒子とシリコン微粒子は、機械的ミーリング(mechanical milling)のような当技術分野で使われる一般的な方法によって複合化され、黒鉛/シリコン複合体が形成されうる。
前記導電剤、結合剤及び溶媒は、前記カソード極板の製造に使われるものと同一でありえる。
前記カソード活物質の組成物及びアノード活物質の組成物に可塑剤が付加され、電極板の内部に、気孔が形成されうる。
次に、セパレータを準備する。
前記カソードとアノードは、セパレータによって分離され、前記セパレータとしては、リチウム電池で一般的に使われるものであるならば、いずれも使用可能である。電解質のイオン移動に対して低抵抗であり、かつ電解液含湿能にすぐれたセパレータが適している。例えば、ガラスファイバ、ポリエステル、テフロン(登録商標)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはそれらの化合物のうちから選択された材質であり、不織布または織布の形態でもよい。さらに具体的に、リチウムイオン電池では、ポリエチレン、ポリプロピレンのような巻取り可能なセパレータが使われ、リチウムイオンポリマー電池では、有機電解液含浸能にすぐれるセパレータが使われうる。
前記セパレータは、下記方法によって製造されうる。高分子樹脂、充填剤及び溶媒を混合してセパレータ組成物を準備した後、前記セパレータ組成物が電極の上部に直接コーティング及び乾燥され、セパレータフィルムが形成されたり、または前記セパレータ組成物が支持体上にキャスティング及び乾燥された後、前記支持体から剥離されたセパレータフィルムが電極上部にラミネーションされて形成されうる。
前記高分子樹脂は、特別に限定されるものではなく、電極板の結合剤として使われる物質であるならば、いずれも使用可能である。例えば、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレンのコポリマー、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレートまたはそれらの混合物が使われうる。ヘキサフルオロプロピレンの含有量が8ないし25重量%であるフッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレンのコポリマーを使用することが適している。
次に、電解質を準備する。
電解質としては、前記例示的な一具現例によるゲル高分子電解質が使われうる。例えば、前記ゲル高分子電解質は、第1リチウム塩、有機溶媒、フッ素化合物及び下記化学式1の単量体が重合されて生成される重合体を含むことができる:
[化1]
C=C−(OR)−OCH=CH
前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、1ないし1,000である。
前述のカソード極板とアノード極板との間にセパレータが配され、電池構造体が形成される。このような電池構造体が、ワインディングされたり、または折りたたまれ、円筒形電池ケースや、または角形電池ケースに収容された後、前記ケースに、前記フッ素化合物及び有機溶媒を含む第1電解液と、前記化学式1の単量体及び有機溶媒を含む第2電解液とが順次に注入され、リチウムイオンポリマー電池が完成されうる。前記第1電解液と第2電解液とが混合されつつ、重合反応が進められることによって、重合体が有機溶媒に含浸されたゲル状のゲル高分子電解質が得られる。
このとき、前記第1電解液または第2電解液の中に、第1リチウム塩がさらに含まれうる。
異なったものとしては、前記リチウム電池で前記ゲル高分子電解質は、カソード極板及び/またはアノード極板上に、コーティング及び印刷されることによって形成できる。例えば、アノード極板及び/またはカソード極板の上に、前記フッ素化合物及び有機溶媒を含む第1電解液と、前記化学式1の単量体及び有機溶媒を含む第2電解液とを同時に、または順次にコーティングまたは印刷することによって、ゲル高分子電解質が形成され、前記カソード極板及び/またはアノード極板間にセパレータが配され、電池構造体が形成され、前記電池構造剤が、ワインディングされたり、または折りたたまれ、円筒形電池ケースや角形電池ケースに収容され、リチウムイオンポリマー電池が完成されうる。
図1は、一具現例によるリチウム電池の概略図である。図1から分かるように、前記リチウム電池1は、カソード3、アノード2及びセパレータ4を含む。前記カソード3、アノード2及びセパレータ4が、ワインディングされたり、または折りたたまれ、電池ケース5に収容される。次に、前記電池ケース5に、第1電解液及び第2電解液が注入され、キャップ(cap)アセンブリ6で密封され、リチウム電池1が完成される。前記電池ケース5は、円筒形、角形、ポーチ(pouch)型などでありうる。前記リチウム電池は、リチウムイオン電池でありうる。
前記リチウムイオンポリマー電池は、電池形態の変形が可能なフレキシブル電池でありうる。例えば、前記リチウムイオンポリマー電池は、容易に曲がりうる。
さらに他の一具現例によるゲル高分子電解質の製造方法は、フッ素化合物及び有機溶媒を含む第1溶液と、下記化学式1の単量体及び有機溶媒を含む第2溶液とをそれぞれ準備する段階と、前記第1溶液と第2溶液とを混合する段階とを含み、前記第1溶液または前記第2溶液が第1リチウム塩をさらに含む:
[化1]
C=C−(OR)−OCH=CH
前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、1ないし1,000である。
前記ゲル高分子電解質の製造方法で、前記フッ素化合物が有機溶媒中の残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成し、前記第1リチウム塩が前記残留水分に対して不活性である。前記第1溶液と第2溶液とを混合することによって、前記フッ素化合物が有機溶媒中の残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成し、前記プロトン酸またはルイス酸によって、前記化学式1の単量体の陽イオン性重合反応が開始し、重合体が得られる。
前記化学式1の単量体が重合されて生成される重合体は、前記第1リチウム塩、有機溶媒及びフッ素化合物を含む電解液に含浸されることによって、ゲル状になりうる。例えば、前記重合体は、完全に硬化される前に、前記第1リチウム塩、有機溶媒及びフッ素化合物を含む電解液が含まれうる。前記重合体が完全に硬化された後には、前記電解液が含まれ得ない。
前記化学式1の単量体の重合は、常温で進められうる。前記常温は、例えば、リチウム塩が析出される温度を超えて有機溶媒の沸点未満の温度範囲でありうる。例えば、10ないし40℃でありうる。
また、前記重合は、前記フッ素化合物が有機溶媒中の残留水分と反応して生成されるプロトン酸またはルイス酸によって開始されるので、熱、紫外線のような他の重合開始イニシエータ(initiator)を要求しない。従って、前記ゲル高分子電解質の製造過程が、簡単であって容易である。
また、前記ゲル高分子電解質の製造方法で、前記第1溶液と第2溶液とが混合されれば、前記プロトン酸またはルイス酸を生成できるフッ素化合物の種類及び含有量によって、重合反応の速度が調節されうる。例えば、前記フッ素化合物の含有量が少ないか、あるいはフッ素化合物の含有量が多くても、前記フッ素化合物が生成するプロトン酸またはルイス酸の濃度が低い場合、重合反応の速度が遅くなることがある。これに反し、前記フッ素化合物の含有量が多かったり、またはフッ素化合物の含有量が少なくても、前記フッ素化合物が生成するプロトン酸またはルイス酸の濃度が高い場合、重合反応の速度が速くなりうる。
前記ゲル高分子電解質の製造方法で、第1溶液と第2溶液とが混合される具体的な方法は、当技術分野で使われうる方法であるならば、特別に限定されるものではない。例えば、カソード極板及び/またはアノード極板上に、前記第1溶液と第2溶液とが同時に、または順次にコーティングまたは印刷されることよって、前記第1溶液と第2溶液とが混合されうる。
前記プロトン酸またはルイス酸を生成できるフッ素化合物は、フッ化有機化合物、フッ素を含む第2リチウム塩、またはそれらの混合物でありうる。
例えば、前記フッ化有機化合物は、下記化学式2ないし8からなる群から選択された一つ以上の化合物であるが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、電解液中で残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成できるフッ化有機化合物であるならば、いずれも使われうる:
Figure 2010114087
前記式で、RないしRは互いに独立して、水素、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、RないしRは互いに独立して、フッ素原子、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、RないしRのうち一つ以上がフッ素原子である。
前記フッ素を含む第2リチウム塩は、LiBF、LiPF、LiAsF、LiSbF、LiPF(CFCFまたはそれらの混合物であるが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、電解液中で残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成できるリチウム塩であるならば、いずれも使われうる。
前記第1リチウム塩は、水分と反応してプロトン酸またはルイス酸を生成するものではない。すなわち、有機溶媒中の微量水分に対して不活性である。前記第1リチウム塩は、水分と反応してプロトン酸またはルイス酸を形成する水素イオンを生成しない。
例えば、前記第1リチウム塩は、LiCl、LiI、LiAlO、LiAlCl、LiClO、LiCFCO、LiN(COCF、LiN(COCFCF、LiCFSO、LiCFCFSO、LiCSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(C2p+1SO)(C2q+1SO)(p及びqは整数)、リチウムジフルオロ(オキサレート)ボレート(LiFOB)、リチウムビス(オキサレート)ボレート(LiBOB)、リチウム(マロネートオキサレート)ボレート(LiMOB)またはそれらの混合物であるが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、電解液中で水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成しないリチウム塩であるならば、いずれも使用できる。
前記ゲル高分子電解質の製造方法で、前記フッ素化合物の含有量は、第1溶液と第2溶液との混合液総重量の0.1ないし30重量%でありうる。前記含有量範囲が、前記化学式1の単量体の陽イオン性重合反応の速度調節に適している。すなわち、前記含有量範囲が、ゲル状の重合体を含むゲル高分子電解質の製造に適している。例えば、前記フッ素化合物の含有量は、第1溶液と第2溶液との混合液総重量の0.5ないし20重量%でありうる。
前記ゲル高分子電解質の製造方法で、化学式1の化合物の含有量は、第1溶液と第2溶液との混合液総重量の0.1ないし30重量%でありうる。すなわち、前記含有量範囲がゲル状の重合体を含むゲル高分子電解質に適している。例えば、前記重合体の含有量は、第1溶液と第2溶液との混合液総重量の0.5ないし20重量%でありうる。しかし、前記ゲル高分子電解質を含むリチウム電池の充放電特性が向上しうるならば、前記重合体が前記範囲以外で使われることも可能である。
前記ゲル高分子電解質の製造方法で、前記化学式1の化合物の分子量が約100ないし約1,000でありうる。前記分子量範囲が、ゲル状の重合体を含むゲル高分子電解質の製造に適している。
さらに他の具現例によるリチウム電池の製造方法は、電極、フッ素化合物を含む第1溶液と、下記化学式1の単量体を含む第2溶液とをそれぞれ準備する段階と、前記電極上に、前記第1溶液と第2溶液とをコーティングまたは印刷し、ゲル高分子電解質を形成させる段階とを含み、前記ゲル高分子電解質が、有機溶媒及び第1リチウム塩をさらに含む:
[化1]
C=C−(OR)−OCH=CH
前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、2ないし1,000である。
前記リチウム電池の製造方法で、ゲル高分子電解質を形成させる段階は、第1溶液と第2溶液とを電極上に同時にまたは順次に適用し、コーティングまたは印刷できる。
前記リチウム電池の製造方法で、前記フッ素化合物は、有機溶媒中の残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成でき、前記第1リチウム塩が前記残留水分に対して不活性でありうる。
前記リチウム電池の製造方法で、電極上に第1溶液と第2溶液とが同時にまたは順次にコーティングまたは印刷されることによって、前記第1溶液に含まれたフッ素化合物が有機溶媒の残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸が生成され、前記プロトン酸またはルイス酸によって、前記第2溶液に含まれた前記化学式1の単量体の陽イオン性重合反応が開始される。
前記重合反応によって重合体が完全に硬化される前に、前記重合体が前記第1溶液及び/または第2溶液に含まれた第1リチウム塩、有機溶媒及びフッ素化合物を含む電解液に含浸されることによって、ゲルが形成されうる。
また、前記化学式1の単量体の陽イオン性重合反応は、前記フッ素化合物が有機溶媒中の残留水分と反応して生成されるプロトン酸またはルイス酸によって開始されるので、熱、紫外線のような他の重合開始イニシエータを要求しない。従って、前記ゲル高分子電解質の製造過程が簡単であって容易である。
前記リチウム電池の製造方法で、前記化学式1の単量体の陽イオン性重合は、常温で進められうる。すなわち、前記リチウム電池の製造方法は、硬化装置及び開始剤なしに、コーティング法あるいは印刷法によって、常温でゲル高分子電解質を形成するので、製造が容易である。
前記リチウム電池の製造方法で、前記プロトン酸またはルイス酸を生成できるフッ素化合物が、フッ化有機化合物、フッ素を含む第2リチウム塩、またはそれらの混合物でありうる。
前記リチウム電池の製造方法で、前記フッ化有機化合物は、下記化学式2ないし8からなる群から選択された一つ以上の化合物であるが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、電解液中で水分と反応してプロトン酸またはルイス酸を生成できるフッ化有機化合物であるならば、いずれも使われうる:
Figure 2010114087
前記式で、RないしRは互いに独立して、水素、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、RないしRは互いに独立して、フッ素原子、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、RないしRのうち一つ以上がフッ素原子である。
前記リチウム電池の製造方法で、フッ素を含む第2リチウム塩は、LiBF、LiPF、LiAsF、LiSbF、LiPF(CFCFであるか、またはそれらの混合物であるが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、電解液中で水分と反応してプロトン酸またはルイス酸を生成できるリチウム塩であるならば、いずれも使われうる。
前記第1リチウム塩は、水分と反応してプロトン酸またはルイス酸を生成するものではない。すなわち、有機溶媒中の微量水分に対して不活性である。前記第1リチウム塩は、水分と反応しプロトン酸またはルイス酸を形成する水素イオンを生成するものではない。
例えば、前記第1リチウム塩は、LiCFCO、LiN(COCF、LiN(COCFCF、LiCFSO、LiCFCFSO、LiCSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(C2p+1SO)(C2q+1SO)(p及びqは整数)、リチウムジフルオロ(オキサレート)ボレート(LiFOB)、リチウムビス(オキサレート)ボレート(LiBOB)、リチウム(マロネートオキサレート)ボレート(LiMOB)またはそれらの混合物であるが、必ずしもそれらに限定されるものではなく、電解液中で水分と反応してプロトン酸またはルイス酸を生成しないリチウム塩であるならば、いずれも使用できる。
以下、実施例及び比較例を介して、技術的思想についてさらに詳細に説明する。ただし、以下の実施例は、技術的思想を例示するためのものであり、それらのみで技術的思想の範囲が限定されるものではない。
(複合系アノード活物質の製造)
製造例1
平均粒径25μmの黒鉛粒子(C1SR、日本炭素)3g及び平均粒径100nmのシリコン微粒子(球形、米国・Nanostructured & Amorphous Materials,Inc.)1.5gを、High Energy Ball Mill(SPEX、8000M)を使用して60分間ミーリング(milling)し、黒鉛/シリコン複合体を製造した。
(複合体アノード活物質を含むリチウム電池の製造)
実施例1
前記製造例1で製造されたアノード活物質70重量部、黒鉛系導電剤(SFG6、Timcal Inc.)15重量部、及びN−メチルピロリドンに5重量%の含有量でポリフッ化ビニリデン(PVdF)を溶解させた溶液30重量部をメノウ乳鉢(agate mortar)で混合し、スラリーを製造した。前記スラリーを、ドクターブレードを使用し、15μm厚の銅集電体上に約60μm厚に塗布し、100℃の熱風乾燥器で2時間乾燥させた後、真空、120℃の条件で、2時間さらに乾燥させてアノード板を製造した。
前記アノード板を使用し、リチウム金属を相対電極として、隔離膜としてポリプロピレン隔離膜(セパレータ、Celgard 3510)を使用し、下記第1電解液及び第2電解液を順次に添加し、20℃の温度で、CR−2016規格のコインセルを製造した。
第1電解液は、1.3M LiN(SOがエチレンカーボネート(EC)+ジエチルカーボネート(DEC)(3:7体積比)に溶けている溶液50重量部に、フルオロエチレンカーボネート(FEC)20重量部を添加して製造した。
第2電解液は、1.3M LiN(SOがEC+DEC(3:7体積比)に溶けている溶液50重量部に、ジエチレングリコールジビニルエーテル(DEGDVE)3重量部を添加して製造した。
実施例2
第2電解液で、ジエチレングリコールジビニルエーテル3重量部の代わりに、トリエチレングリコールジビニルエーテル(TEGDVE)2重量部を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法で製造した。
実施例3
第2電解液で、ジエチレングリコールジビニルエーテル3重量部の代わりに、ポリエチレングリコールジビニルエーテル(PEGDVE)(Aldrich社、米国、分子量240)2重量部を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法で製造した。
実施例4
第2電解液で、ジエチレングリコールジビニルエーテル3重量部の代わりに、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル(1,4−BDDVE)1重量部を使用したことを除いては、実施例1と同じ方法で製造した。
比較例1
第2電解液に、ジエチレングリコールジビニルエーテル(DEGDVE)を添加しないことを除いては、実施例1と同じ方法で製造した。
比較例2
第1電解液に、フルオロエチレンカーボネート(FEC)を添加しないことを除いては、実施例1と同じ方法で製造した。
比較例3
第1電解液で、LiN(SOの代わりに、LiPFを使用したことを除いては、実施例1と同じ方法で製造した。
(遷移金属酸化物のカソード活物質を含むリチウム電池の製造1)
実施例5
平均粒径200nmのリチウム鉄リン酸塩(LiFePO、Phostech Lithium、米国)80重量部、黒鉛系導電剤(Super−P、Timcal Inc.)10重量部、及びポリフッ化ビニリデン(PVdF)10重量部をN−メチルピロリドン溶媒に溶解させ、固形分5重量%溶液を製造した後、厚さ15μmのアルミニウム集電体上に、インクジェット・プリンタ(Dimatix社、米国)を使用して数十回印刷し、活物質層の総厚が8μmであるカソード板を製造した。
前記カソード板を使用し、リチウム金属を相対電極として、隔離膜としてポリプロピレン隔離膜(セパレータ、Celgard 3510)を使用し、下記第1電解液及び第2電解液を順次に添加し、20℃の温度で、CR−2016規格のコインセルを製造した。
第1電解液は、1.3MLiN(SOがEC+DEC(3:7体積比)に溶けている溶液50重量部に、0.5M LiBFを添加して製造した。
第2電解液は、1.3M LiN(SOがEC+DEC(3:7体積比)に溶けている溶液50重量部に、ジエチレングリコールジビニルエーテル(DEGDVE)2.5重量部を添加して製造した。
実施例6
第2電解液で、ジエチレングリコールジビニルエーテル2.5重量部の代わりに、ジエチレングリコールジビニルエーテル5重量部を使用したことを除いては、実施例5と同じ方法で製造した。
実施例7
第2電解液で、ジエチレングリコールジビニルエーテル2.5重量部の代わりに、ジエチレングリコールジビニルエーテル10重量部を使用したことを除いては、実施例5と同じ方法で製造した。
実施例8
第2電解液で、ジエチレングリコールジビニルエーテル2.5重量部の代わりに、トリエチレングリコールジビニルエーテル10重量部を使用したことを除いては、実施例5と同じ方法で製造した。
比較例4
第2電解液に、ジエチレングリコールジビニルエーテル(DEGDVE)を添加しないことを除いては、実施例5と同じ方法で製造した。
(遷移金属酸化物アノード活物質を含むリチウム電池の製造(2))
実施例9
平均粒径100nmのリチウムチタンオキシド(LiTi12、nGimat、米国)80重量部、黒鉛系導電剤(Super−P、Timcal Inc.)10重量部、及びポリフッ化ビニリデン(PVdF)10重量部をN−メチルピロリドン溶媒に溶解させ、固形分5重量%溶液を製造した後、厚さ15μmの銅集電体上に、インクジェット・プリンタ(Dimatix社、米国)を使用して数十回印刷し、活物質層の総厚が4μmであるアノード板を製造した。
前記アノード板を使用し、リチウム金属を相対電極として、隔離膜としてポリプロピレン隔離膜(セパレータ、Celgard 3510)を使用し、下記第1電解液及び第2電解液を順次に添加し、20℃の温度で、CR−2016規格のコインセルを製造した。
第1電解液は1.3M LiN(SOがEC+DEC(3:7体積比)に溶けている溶液50重量部に、0.5M LiBFを添加して製造した。
第2電解液は、1.3M LiN(SOがEC+DEC(3:7体積比)に溶けている溶液50重量部に、ジエチレングリコールジビニルエーテル(DEGDVE)2.5重量部を添加して製造した。
実施例10
第2電解液で、ジエチレングリコールジビニルエーテル2.5重量部の代わりに、ジエチレングリコールジビニルエーテル5重量部を使用したことを除いては、実施例9と同じ方法で製造した。
実施例11
第2電解液で、ジエチレングリコールジビニルエーテル2.5重量部の代わりに、ジエチレングリコールジビニルエーテル10重量部を使用したことを除いては、実施例9と同じ方法で製造した。
実施例12
第2電解液で、ジエチレングリコールジビニルエーテル2.5重量部の代わりに、トリエチレングリコールジビニルエーテル10重量部を使用したことを除いては、実施例9と同じ方法で製造した。
比較例5
第2電解液に、ジエチレングリコールジビニルエーテル(DEGDVE)を添加しないことを除いては、実施例9と同じ方法で製造した。
実施例1ないし12及び比較例1ないし5で製造されたリチウム電池のゲル高分子電解質に含まれたフッ素化合物及び重合体の含有量を下記表1に示した。
Figure 2010114087
評価例1:充放電実験
実施例1ないし4及び比較例1ないし3で製造されたリチウム電池に対し、アノード活物質1g当たり100mAの電流で、電圧が0.001V(vs.Li)に至るまで充電し、10分間の休止期を経た後、再び同じ電流で、電圧が1.5V(vs.Li)に至るまで放電した。これを3回目のサイクルまで反復した後、4回目のサイクルから47回目のサイクルまで200mA/gの電流で充放電し、48回目のサイクルから50回目のサイクルまで、再び100mA/gの電流で充放電した。初期効率、容量維持率及び200mA/gでの平均効率を測定した。その結果を下記表2に示した。
評価例2:充放電実験
実施例5ないし8及び比較例4で製造されたリチウム電池に対し、カソード活物質1g当たり15mAの電流で、電圧が4.1V(vs.Li)に至るまで充電し、10分間の休止期を経た後、再び同じ電流で、電圧が2.7V(vs.Li)に至るまで放電した。これを50サイクルまで反復した。初期効率、容量維持率及び15mA/gでの平均効率を測定した。その結果を下記表2に示した。
評価例3:充放電実験
実施例9ないし12及び比較例5で製造されたリチウム電池に対し、アノード活物質1g当たり15mAの電流で電圧が、1.1V(vs.Li)に至るまで充電し、10分間の休止期を経た後、再び同じ電流で電圧が2.0V(vs.Li)に至るまで放電した。これを50サイクルまで反復した。初期効率、容量維持率及び15mA/gでの平均効率を測定した。その結果を下記表2に示した。
実施例1ないし12及び比較例1ないし5で得られたリチウム電池の高分子電解質の状態及び充放電特性を下記表2に示した。下記表2で、初期効率、容量維持率及び200mA/gでの平均効率(実施例1ないし4及び比較例1ないし3)、15mA/gでの平均効率(実施例5ないし12及び比較例4ないし5)は、下記数式1ないし4から計算される。
[数1]
初期効率=最初のサイクル放電容量/最初のサイクル充電容量
[数2]
50回目のサイクルでの容量維持率=50回目のサイクル放電容量/最初のサイクル放電容量
[数3]
200mA/gでの平均効率=各サイクルでの(放電容量/充電容量)の平均
[数4]
15mA/gでの平均効率=各サイクルでの(放電容量/充電容量)の平均
Figure 2010114087
前記表1及び表2から分かるように、実施例1ないし4は、比較例1及び2に比べ、初期効率、容量維持率及び平均効率がいずれも上昇した。
前記比較例3は、第1電解液と第2電解液とが混合されつつ、重合反応が急進されることによって、有機溶媒に含浸されたゲル状の重合体が含まれたゲル高分子電解質が形成されずに、有機溶媒から分離された固体重合体が得られ、充放電実験が不可能であった。
実施例1ないし4は、ゲル状の重合体が含まれたゲル高分子電解質が形成されることによって、前記ゲル高分子電解質が、表面の不規則的な複合系アノード活物質と電解液との非可逆反応を抑制し、充放電時に、活物質と電極との構造を維持させる構造支持体の役割を行うために、充放電特性が向上しうる。
実施例5ないし8は、比較例4に比べ、初期効率、容量維持率及び平均効率が上昇した。特に、容量維持率が顕著に向上した。
実施例9ないし12は、比較例5に比べ、初期効率、容量維持率及び平均効率が上昇した。特に、容量維持率が顕著に向上した。
1 リチウム電池
2 アノード
3 カソード
4 セパレータ
5 電池ケース
6 キャップアセンブリ

Claims (37)

  1. リチウム塩と、有機溶媒と、フッ素化合物と、下記化学式1の単量体が重合されて生成される重合体とを含む高分子電解質:
    [化1]
    C=C−(OR)−OCH=CH
    前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、1ないし1,000である。
  2. 前記フッ素化合物が、有機溶媒中の残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成し、前記リチウム塩が、前記有機溶媒中の残留水分に対して不活性であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  3. 前記重合体は、有機溶媒中の残留水分とフッ素化合物とが反応して生成されるプロトン酸またはルイス酸と前記化学式1の単量体との反応によって得られることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  4. 前記重合体に第1リチウム塩、有機溶媒及びフッ素化合物を含む電解液が含浸されたことを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  5. 前記フッ素化合物が、フッ化有機化合物及びフッ素を含むリチウム塩からなる群から選択された一つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  6. 前記フッ化有機化合物が、下記化学式2ないし8からなる群から選択された一つ以上の化合物を含むことを特徴とする請求項5に記載の高分子電解質:
    Figure 2010114087
    前記式で、RないしRは互いに独立して、水素、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、RないしRは互いに独立して、フッ素原子、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、
    ないしRのうち一つ以上がフッ素原子である。
  7. 前記フッ素を含むリチウム塩が、LiBF、LiPF、LiAsF、LiSbF、及びLiPF(CFCFから構成された群から選択された一つ以上であることを特徴とする請求項5に記載の高分子電解質。
  8. 前記リチウム塩が、LiCFCO、LiN(COCF、LiN(COCFCF、LiCFSO、LiCFCFSO、LiCSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(C2p+1SO)(C2q+1SO)(p及びqは整数)、リチウムジフルオロ(オキサレート)ボレート(LiFOB)、リチウムビス(オキサレート)ボレート(LiBOB)、及びリチウム(マロネートオキサレート)ボレート(LiMOB)からなる群から選択された一つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  9. 前記フッ素化合物の含有量が、高分子電解質総重量の0.1ないし30重量%であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  10. 前記フッ素化合物の含有量が、高分子電解質総重量の0.5ないし20重量%であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  11. 前記重合体の含有量が、高分子電解質総重量の0.1ないし30重量%であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  12. 前記重合体の含有量が、高分子電解質総重量の0.5ないし20重量%であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  13. 前記高分子電解質が、ゲル高分子電解質であることを特徴とする請求項1に記載の高分子電解質。
  14. カソードと、
    アノードと、
    請求項1ないし請求項13のうち、いずれか1項に記載の高分子電解質とを含むリチウム電池。
  15. フッ素化合物及び有機溶媒を含む第1溶液と、下記化学式1の単量体及び有機溶媒を含む第2溶液とをそれぞれ準備する段階と、
    前記第1溶液と第2溶液とを混合する段階とを含み、
    前記第1溶液または前記第2溶液が、リチウム塩をさらに含むゲル高分子電解質の製造方法:
    [化1]
    C=C−(OR)−OCH=CH
    前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、2ないし1,000である。
  16. 前記フッ素化合物が、有機溶媒中の残留水分と反応してプロトン酸またはルイス酸を生成し、前記リチウム塩が前記有機溶媒中の残留水分に対して不活性であることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  17. 前記ゲルが、前記化学式1の単量体が重合されて生成される重合体に、前記リチウム塩、有機溶媒及びフッ素化合物を含む電解液が含浸されて形成されることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  18. 前記重合が、常温で行われることを特徴とする請求項17に記載の高分子電解質の製造方法。
  19. 前記フッ素化合物が、フッ化有機化合物及びフッ素を含むリチウム塩からなる群から選択された一つ以上であることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  20. 前記フッ化有機化合物が、下記化学式2ないし8からなる群から選択された一つ以上の化合物を含むことを特徴とする請求項19に記載の高分子電解質の製造方法:
    Figure 2010114087
    前記式で、RないしRは互いに独立して、水素、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、RないしRは互いに独立して、フッ素原子、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、
    ないしRのうち少なくとも一つは、フッ素原子である。
  21. 前記フッ素を含むリチウム塩が、LiBF、LiPF、LiAsF、LiSbF、及びLiPF(CFCFから構成された群から選択された一つ以上であることを特徴とする請求項19に記載の高分子電解質の製造方法。
  22. 前記リチウム塩が、LiCFCO、LiN(COCF、LiN(COCFCF、LiCFSO、LiCFCFSO、LiCSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(CpF2p+1SO)(C2q+1SO)(p及びqは整数)、リチウムジフルオロ(オキサレート)ボレート(LiFOB)、リチウムビス(オキサレート)ボレート(LiBOB)、及びリチウム(マロネートオキサレート)ボレート(LiMOB)からなる群から選択された一つ以上であることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  23. 前記フッ素化合物の含有量が、第1溶液と第2溶液との混合液総重量の0.1ないし30重量%であることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  24. 前記フッ素化合物の含有量が、第1溶液と第2溶液との混合液総重量の0.5ないし20重量%であることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  25. 前記化学式1の化合物の含有量が、第1溶液と第2溶液との混合液総重量の0.1ないし30重量%であることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  26. 前記化学式1の化合物の含有量が、第1溶液と第2溶液との混合液総重量の0.5ないし20重量%であることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  27. 前記化学式1の化合物の分子量が、約100ないし約1,000であることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  28. 前記高分子電解質が、ゲル高分子電解質であることを特徴とする請求項15に記載の高分子電解質の製造方法。
  29. 電極と、フッ素化合物及び有機溶媒を含む第1溶液と、下記化学式1の単量体及び有機溶媒を含む第2溶液とをそれぞれ準備する段階と、
    前記電極上に、前記第1溶液と第2溶液とをコーティングまたは印刷し、高分子電解質を形成させる段階とを含み、
    前記高分子電解質が、リチウム塩をさらに含むリチウム電池の製造方法:
    [化1]
    C=C−(OR)−OCH=CH
    前記式で、Rは、C−C10アルキレン基であり、nは、2ないし1,000である。
  30. 前記高分子電解質を形成させる段階は、
    第1溶液と第2溶液とを、電極上に同時にまたは順次に適用することを特徴とする請求項29に記載のリチウム電池の製造方法。
  31. 前記フッ素化合物が、有機溶媒中の残留水分と反応し、プロトン酸またはルイス酸を生成し、前記リチウム塩が前記有機溶媒中の残留水分に対して不活性であることを特徴とする請求項29に記載のリチウム電池の製造方法。
  32. 前記ゲルが、前記化学式1の単量体が重合されて生成される重合体に、前記第1リチウム塩、有機溶媒及びフッ素化合物を含む電解液が含浸されて形成されることを特徴とする請求項29に記載のリチウム電池の製造方法。
  33. 前記重合が、常温で進められることを特徴とする請求項32に記載のリチウム電池の製造方法。
  34. 前記フッ素化合物が、フッ化有機化合物及びフッ素を含むリチウム塩からなる群から選択された一つ以上の化合物を含むことを特徴とする請求項29に記載のリチウム電池の製造方法。
  35. 前記フッ化有機化合物が、下記化学式2ないし8からなる群から選択された一つ以上の化合物を含むことを特徴とする請求項34に記載のリチウム電池の製造方法:
    Figure 2010114087
    前記式で、RないしRは互いに独立して、水素、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、RないしRは互いに独立して、フッ素原子、またはフッ素原子で置換されるかまたは非置換のC−C10アルキル基であり、
    ないしRのうち少なくとも一つは、フッ素原子である。
  36. 前記フッ素を含むリチウム塩が、LiBF、LiPF、LiAsF、LiSbF、及びLiPF(CFCFから構成された群から選択された一つ以上であることを特徴とする請求項34に記載のリチウム電池の製造方法。
  37. 前記リチウム塩が、LiCFCO、LiN(COCF、LiN(COCFCF、LiCFSO、LiCFCFSO、LiCSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(C2p+1SO)(C2q+1SO)(p及びqは整数)、リチウムジフルオロ(オキサレート)ボレート(LiFOB)、リチウムビス(オキサレート)ボレート(LiBOB)、及びリチウム(マロネートオキサレート)ボレート(LiMOB)からなる群から選択された一つ以上であることを特徴とする請求項29に記載のリチウム電池の製造方法。
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