JP2010112201A - Uターン型egrクーラ - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換性能と目詰まり防止とを両立させることができ、さらに熱害防止を図ることができてコンパクトな構造のUターン型EGRクーラを提供する。
【解決手段】熱交換部を囲う角筒状のシェル1の同一端面に排気ガスの入口および出口を並列に設けるとともに、その反対端面を円弧状に形成した円弧ヘッダー2で閉塞してなるUターン型EGRクーラであって、上記熱交換部には、扁平管の一端に円弧部を設け閉塞してなるチューブ5を横置きにして多数積層し、このチューブ5内には、上記入口から円弧部までの間に内装されて往路部を形成するオフセットフィン8と、上記円弧部から上記出口までの間に内装されて復路部を形成するウェイビーフィン9とを並列配置した。
【選択図】図2
【解決手段】熱交換部を囲う角筒状のシェル1の同一端面に排気ガスの入口および出口を並列に設けるとともに、その反対端面を円弧状に形成した円弧ヘッダー2で閉塞してなるUターン型EGRクーラであって、上記熱交換部には、扁平管の一端に円弧部を設け閉塞してなるチューブ5を横置きにして多数積層し、このチューブ5内には、上記入口から円弧部までの間に内装されて往路部を形成するオフセットフィン8と、上記円弧部から上記出口までの間に内装されて復路部を形成するウェイビーフィン9とを並列配置した。
【選択図】図2
Description
本発明はEGRクーラに係り、特に、シェルの同一端面に排気ガスの出口と入口とを並設し、その反対端面に排気ガスがUターンする円弧ヘッダーを設けたUターン型EGRクーラに関する。
従来のプレートチューブタイプのEGRクーラでは、図9に示すように、扁平管にインナーフィン(例えばウェイビーフィン9)を挿入してろう付けしたチューブ11を使用していた。このチューブ11は、押出し成形による方法や、上下に2分割した上部プレート11aと下部プレート11bとをろう付けする方法によって製造する。
このようなチューブ11をシェル内で縦置きに多数並列して、シェルの一端を入口とし他端を出口として、チューブ11の内部を流れる排気ガスと周囲を流れる冷却水との間で熱交換を行うコア部を形成していた。
このようなチューブ11をシェル内で縦置きに多数並列して、シェルの一端を入口とし他端を出口として、チューブ11の内部を流れる排気ガスと周囲を流れる冷却水との間で熱交換を行うコア部を形成していた。
また、近年では図10のように、シェル1内のコア部のガス通路を往路と復路とに2分割し、入口パイプ3aから流入した排気ガスが往路を経て反対端面の円弧ヘッダー2でUターンし、復路を通過して、入口パイプ3aと同じ端面に設けた出口パイプ3bから排出されるUターン型EGRクーラも用いられている(特許文献1、特許文献2)。このUターン型EGRクーラでは排気ガスの入口と出口とを同じ側に設ける構造であるため、限られたエンジンルームのスペースを有効活用することができる。
従来のUターン型EGRクーラでも、図10に示すように扁平なチューブ11が縦置きに並列してエンドプレート10、12で固定されており、コア部の中央を境として往路と復路とに分けて使用されている。
図10中の矢印は排気ガスの流れを示している。出入口ヘッダー3の入口パイプ3aから流入した排気ガスは往路のチューブ11を通り反対側の円弧ヘッダー2内でUターンして、復路のチューブ11を通過し出入口ヘッダー3の出口パイプ3bから流出する構造となっている。また、各チューブ11の周囲では、冷却水が、シェル1の出入口ヘッダー3側下面に設けられた冷却水入口パイプ1aから円弧ヘッダー2側上面に設けられた冷却水出口パイプ1bに向かって流れており、排気ガスと冷却水との間で熱交換が行われる。
図10中の矢印は排気ガスの流れを示している。出入口ヘッダー3の入口パイプ3aから流入した排気ガスは往路のチューブ11を通り反対側の円弧ヘッダー2内でUターンして、復路のチューブ11を通過し出入口ヘッダー3の出口パイプ3bから流出する構造となっている。また、各チューブ11の周囲では、冷却水が、シェル1の出入口ヘッダー3側下面に設けられた冷却水入口パイプ1aから円弧ヘッダー2側上面に設けられた冷却水出口パイプ1bに向かって流れており、排気ガスと冷却水との間で熱交換が行われる。
チューブ11のインナーフィンとしては、図5に示すような熱交換性能に優れたオフセットフィン8が使われていた。しかし、オフセットフィン8は幾重にも重なるスリット状のフィン形状で煤が付着しやすく、エンジンの排気ガス中に含まれる粒子が煤としてフィンに付着し、時間とともにインナーフィンに付着した煤が成長して最終的に目詰まりを起こすことがあった。
また、チューブ入口側に堆積した煤の塊が排気ガスの圧力で吹き飛ばされ、チューブ出口側で引っかかり再び堆積して目詰まりの原因になることがあった。
また、チューブ入口側に堆積した煤の塊が排気ガスの圧力で吹き飛ばされ、チューブ出口側で引っかかり再び堆積して目詰まりの原因になることがあった。
チューブにインナーフィンを挿入しないシェルチューブタイプのEGRクーラでは、煤による目詰まりを起こしづらく有利であるが、近年の車両のEGR率の増加によりEGRクーラでは熱交換性能が重視されており、コンパクトで熱交換効率の高いプレートチューブタイプのEGRクーラで目詰まり対策が求められていた。
そのため、図6に示すような目詰まりしづらいウェイビーフィン9もインナーフィンとして用いられている(図9)。
ウェイビーフィン9は一枚の板を折り曲げた波板状の形状であり、切れ込みがなく煤が付着しづらいが、オフセットフィン8よりも熱交換性能に劣る。このため、EGR率の増大に伴いEGRクーラの高い熱交換性能が求められる場合には、チューブの本数を増やしたり、チューブの長さを延ばすなど、EGRクーラを大きくする必要があり、Uターン型EGRクーラにおいてもコンパクトに作ることは困難であった。
ウェイビーフィン9は一枚の板を折り曲げた波板状の形状であり、切れ込みがなく煤が付着しづらいが、オフセットフィン8よりも熱交換性能に劣る。このため、EGR率の増大に伴いEGRクーラの高い熱交換性能が求められる場合には、チューブの本数を増やしたり、チューブの長さを延ばすなど、EGRクーラを大きくする必要があり、Uターン型EGRクーラにおいてもコンパクトに作ることは困難であった。
また、エンジンの仕様や使われ方によって煤の発生量や湿り具合が変化するため、このような従来のEGRクーラでは熱交換性能と目詰まり防止との両立が難しかった。
EGRクーラの上流に煤回収フィルタを設置することも考えられているが、高温に耐え得るフィルタが必要であったり、部品点数が増えることによるコストの増加、設置スペースの確保が必要であるなどの問題があった。
EGRクーラの上流に煤回収フィルタを設置することも考えられているが、高温に耐え得るフィルタが必要であったり、部品点数が増えることによるコストの増加、設置スペースの確保が必要であるなどの問題があった。
目詰まりを起こす煤の微粒子は、排気ガスの温度が高い場合は乾燥してインナーフィンに付着しづらく、排気ガスの温度が低くなると湿気を帯び、インナーフィンへ付着しやすくなる傾向がある。このため、温度の低い排気ガスの出口側で煤が堆積しやすい。
また、図10に示すように、従来のUターン型EGRクーラではエンドプレート12によってシェル1内部のコア部と円弧ヘッダー2内部とを仕切っており、排気ガスが円弧ヘッダー2を通過する際には冷却水との熱交換は行われていなかった。このため、円弧ヘッダー2に排気ガスの熱が直接伝わって高温になり、エンジンルーム内への熱害も問題となっていた。
また、特許文献1のように曲り度の異なる複数のチューブを用いた場合、複数の型が必要になりコストがかかっていた。特許文献2では円弧ヘッダーでも熱交換を行うが、構造が複雑なものになっており、材料費もかかっていた。
また、特許文献1のように曲り度の異なる複数のチューブを用いた場合、複数の型が必要になりコストがかかっていた。特許文献2では円弧ヘッダーでも熱交換を行うが、構造が複雑なものになっており、材料費もかかっていた。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、熱交換性能と目詰まり防止とを両立させることができ、さらに熱害防止を図ることができてコンパクトな構造のUターン型EGRクーラを提供することをその課題とする。
本発明において、上記課題が解決される手段は以下の通りである。
第1の発明は、熱交換部を囲う角筒状のシェルの一方側の端面に排気ガスの入口および出口を並列に設けるとともに、その反対側の端面を円弧状に形成した円弧ヘッダーで閉塞してなるUターン型EGRクーラであって、上記熱交換部には、扁平管の一端に円弧部を設け閉塞してなるチューブを横置きにして多数積層し、このチューブ内には、上記入口から円弧部までの間に内装されて往路部を形成するオフセットフィンと、上記円弧部から上記出口までの間に内装されて復路部を形成するウェイビーフィンとを並列配置したことを特徴とする。
第1の発明は、熱交換部を囲う角筒状のシェルの一方側の端面に排気ガスの入口および出口を並列に設けるとともに、その反対側の端面を円弧状に形成した円弧ヘッダーで閉塞してなるUターン型EGRクーラであって、上記熱交換部には、扁平管の一端に円弧部を設け閉塞してなるチューブを横置きにして多数積層し、このチューブ内には、上記入口から円弧部までの間に内装されて往路部を形成するオフセットフィンと、上記円弧部から上記出口までの間に内装されて復路部を形成するウェイビーフィンとを並列配置したことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、上記チューブは、上壁および側壁からなる上部プレートと、底板および側壁からなる下部プレートとを接合して形成されることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、上記チューブの上壁および底板の少なくとも一方から、上記往路部と上記復路部との間を仕切る仕切部を突設成形したことを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、上記チューブの上壁および底板の少なくとも一方から、上記往路部と上記復路部との間を仕切る仕切部を突設成形したことを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、上記チューブを多数積層し、その出入口側の端部をエンドプレートで結束固定してなるチューブアッセンブリを、上記シェルおよび上記円弧ヘッダーの組立体に挿入してなることを特徴とする。
第1の発明によれば、上記熱交換部には、扁平管の一端に円弧部を設け閉塞してなるチューブを横置きにして多数積層したことにより、1つのチューブで往路と復路とを実現できて部品点数を削減することができる。各チューブの規格も同一であり、型数を削減することもできる。また、円弧ヘッダーの内部でもチューブ内の排気ガスとチューブ周囲の冷却水との間で熱交換が行われるとともに、排気ガスと円弧ヘッダーとを冷却水によって遮熱することができて、エンジンルームへの熱害を防止することができる。
また、このチューブ内には、上記入口から円弧部までの間に内装されて往路部を形成するオフセットフィンと、上記円弧部から上記出口までの間に内装されて復路部を形成するウェイビーフィンとを並列配置したことにより、チューブ内の排気ガス通路を往路部と復路部とに分けることができて製造工数を削減することができる。さらに、排気ガスの温度が高く煤が付着しづらい往路部ではオフセットフィンにより熱交換性能を高め、排気ガスの温度が低く煤が付着しやすい復路部ではウェイビーフィンにより目詰まりを防止することができて、熱交換性能と目詰まり防止とを両立させることができる。
第2の発明によれば、上記チューブは、上壁および側壁からなる上部プレートと、底板および側壁からなる下部プレートとを接合して形成されることにより、チューブを容易に製造することができる。
第3の発明によれば、上記チューブの上壁および底板の少なくとも一方から、上記往路部と上記復路部との間を仕切る仕切部を突設成形したことにより、チューブ内の排気ガス通路が明確に往路と復路とに分けられるため、インナーフィンをチューブに配置する際にズレのない位置決めを容易に行うことができ、また、高温高圧に耐えられるチューブを形成することができる。
第3の発明によれば、上記チューブの上壁および底板の少なくとも一方から、上記往路部と上記復路部との間を仕切る仕切部を突設成形したことにより、チューブ内の排気ガス通路が明確に往路と復路とに分けられるため、インナーフィンをチューブに配置する際にズレのない位置決めを容易に行うことができ、また、高温高圧に耐えられるチューブを形成することができる。
第4の発明によれば、上記チューブを多数積層し、その出入口側の端部をエンドプレートで結束固定してなるチューブアッセンブリを、上記シェルおよび上記円弧ヘッダーの組立体に挿入してなることにより、円弧ヘッダーの内部でも確実にチューブ内の排気ガスとチューブ周囲の冷却水との熱交換を実現するとともに、排気ガスと円弧ヘッダーとを冷却水によって遮熱することができて、エンジンルームへの熱害を防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係るUターン型EGRクーラについて説明する。
本発明の第1実施形態に係るUターン型EGRクーラは、図1に示すように、角筒状のシェル1の両端に円弧ヘッダー2と出入口ヘッダー3とをそれぞれ接合してなり、シェル1および円弧ヘッダー2にはチューブアッセンブリ4(図2)を内蔵している。
本発明の第1実施形態に係るUターン型EGRクーラは、図1に示すように、角筒状のシェル1の両端に円弧ヘッダー2と出入口ヘッダー3とをそれぞれ接合してなり、シェル1および円弧ヘッダー2にはチューブアッセンブリ4(図2)を内蔵している。
ステンレス鋼(SUS)製のシェル1は、幅広な角筒状に形成され、出入口ヘッダー3側の下面には冷却水入口パイプ1aが接続され、円弧ヘッダー2側の上面には冷却水出口パイプ1bが接続され、内部を冷却水が流通するようになっている。
SUS製または鋼製の円弧ヘッダー2は、略半円状に形成された上面と底面とが、それぞれの円弧状部分に設けた側壁により接続されて形成されている。上面および下面の直径にあたる部分は側壁を設けずに開口してあり、シェル1と接合される。
SUS製または鋼製の円弧ヘッダー2は、略半円状に形成された上面と底面とが、それぞれの円弧状部分に設けた側壁により接続されて形成されている。上面および下面の直径にあたる部分は側壁を設けずに開口してあり、シェル1と接合される。
SUS製または鋼製の出入口ヘッダー3は、一面を開口した箱形で、この開口面でシェル1と接続される。この開口面と対向する面には、入口パイプ3aと出口パイプ3bとが左右に並列して接続され(図1では右が入口パイプ3a、左が出口パイプ3b)、入口パイプ3aと出口パイプ3bの中間位置に出入口ヘッダー3の内部を左右に二分する仕切板3cが設けられている。
シェル1および円弧ヘッダー2に内蔵されるチューブアッセンブリ4は、図2のように、SUS製の扁平なチューブ5を横置きにして多数積層して構成されている。
個々のチューブ5は、扁平管の一端を円弧状の側壁で閉塞した形状であり、内部にはオフセットフィン8とウェイビーフィン9とが左右の2列に並んで内装されている(図2、図4)。
個々のチューブ5は、扁平管の一端を円弧状の側壁で閉塞した形状であり、内部にはオフセットフィン8とウェイビーフィン9とが左右の2列に並んで内装されている(図2、図4)。
このチューブ5は、図4に示すように、チューブ5の上壁部分から側壁を垂下した上部プレート6と、チューブ5の底板部分に側壁を立設した下部プレート7とからなり、上部プレート6を下部プレート7に被せ、溶接またはろう付けにて接合して形成する。このとき、上部プレート6の側壁が下部プレート7の側壁よりも一回り外側に設けられているため、下部プレート7の側壁は上部プレート6の側壁に内接する(図3(a))。
また、上部プレート6の上壁の上面には複数のダボ6aが所定の間隔で設置され、チューブ5を積層してチューブアッセンブリ4を形成したとき、冷却水が流通するための間隙を各チューブ5の相互の間に設けることができる(図2、図4)。
図4に示すように、上部プレート6を下部プレート7に被せる前に、下部プレート7にはオフセットフィン8およびウェイビーフィン9を並列に敷設しておき、ろう付けにて接合する。入口パイプ3aの奥に対応する位置にはオフセットフィン8を配置して往路部とし、出口パイプ3bの奥に対応する位置にはウェイビーフィン9を配置して復路部とする。最も奥側で平面形状が略半円状の部分、すなわち円弧部にはインナーフィンを設けず、排気ガスが往路部から復路部へUターンできるようにする。
図5に示すように、オフセットフィン8は1枚のSUS板に切り込みを入れ、プレスによって所定の規則でオフセットすることで成形されており、高温の排気ガスが効率良く熱交換を行える形状のインナーフィンとなっている。
他方ウェイビーフィン9は、図6に示すように、切り込みのない1枚のSUS板を幾何学的に折り曲げて形成する形状であり、スリット状の切り込みがないため目詰まりしづらい形状となっている。ウェイビーフィン9は切り込みがない1枚の板で形成されるため、チューブ5内にろう付けした際に復路部を往路部に対し気密状態とすることができ、チューブ5内に特別な仕切りを設けることなく往路部と復路部とを区切ることができる。
他方ウェイビーフィン9は、図6に示すように、切り込みのない1枚のSUS板を幾何学的に折り曲げて形成する形状であり、スリット状の切り込みがないため目詰まりしづらい形状となっている。ウェイビーフィン9は切り込みがない1枚の板で形成されるため、チューブ5内にろう付けした際に復路部を往路部に対し気密状態とすることができ、チューブ5内に特別な仕切りを設けることなく往路部と復路部とを区切ることができる。
このようなチューブ5を多数積層し、チューブ5の開口端側をSUS製のエンドプレート10で束ねて固定し、チューブアッセンブリ4を構成する(図2)。このチューブアッセンブリ4をシェル1および円弧ヘッダー2の組立品に挿入し、組立品の開口部を出入口ヘッダー3により閉塞し、溶接またはろう付けにて接合して、Uターン型EGRクーラを形成する。出入口ヘッダー3をシェル1に接合する際、出入口ヘッダー3の仕切板3cがチューブアッセンブリ4のエンドプレート10に突き当たるように設定してあり、排気ガスの流入側と流出側とを仕切る役割を果たす。
図1中の破線矢印は、このように構成したUターン型EGRクーラにおける排気ガスの流れを示している。
入口パイプ3aから出入口ヘッダー3に流入した排気ガスは、各チューブ5の往路部に流れ込み、円弧部でUターンした後復路部を通過して、出入口ヘッダー3の出口パイプ3bから流出する。この排気ガスは往路部と復路部とを通過する際に、シェル1内のチューブ5周囲を流れる冷却水により冷却される。さらに、円弧ヘッダー2内部にもチューブ5の円弧部が収容されているから、排気ガスと冷却水との間で熱交換が行われ、熱交換効率が向上するとともに、排気ガスと円弧ヘッダー2とを冷却水によって遮熱することができて、エンジンルームへの熱害を防止することができる。
入口パイプ3aから出入口ヘッダー3に流入した排気ガスは、各チューブ5の往路部に流れ込み、円弧部でUターンした後復路部を通過して、出入口ヘッダー3の出口パイプ3bから流出する。この排気ガスは往路部と復路部とを通過する際に、シェル1内のチューブ5周囲を流れる冷却水により冷却される。さらに、円弧ヘッダー2内部にもチューブ5の円弧部が収容されているから、排気ガスと冷却水との間で熱交換が行われ、熱交換効率が向上するとともに、排気ガスと円弧ヘッダー2とを冷却水によって遮熱することができて、エンジンルームへの熱害を防止することができる。
また、排気ガスの温度が高く煤が付着しづらい往路部ではオフセットフィン8により効率的に熱交換が行われる。一方、排気ガスの温度が低い復路部では煤が湿気を帯びて付着しやすくなるため、ウェイビーフィン9により目詰まりを防止することができて、熱交換性能と目詰まり防止とを両立させることができる。また、オフセットフィン8とウェイビーフィン9とを並列配置したことにより、チューブ5内の排気ガス通路を往路部と復路部とに分けることができて製造工数を削減することができる。
<別態様>
別態様として、チューブ5の上壁および底板の少なくとも一方から、オフセットフィン8とウェイビーフィン9との間に、往路部と復路部とを仕切る仕切部5aを突出させてもよい。
図3(b)、図7、図8に示すように、この別態様ではチューブ5の下部プレート7の底板部分を凸状に折り曲げた仕切部5aを長手方向に延設している。図3(c)のようにチューブ5の上壁と底板との双方から仕切部5aを突出成形してもよく、また、上壁のみに仕切部5aを設けてもよい。
別態様として、チューブ5の上壁および底板の少なくとも一方から、オフセットフィン8とウェイビーフィン9との間に、往路部と復路部とを仕切る仕切部5aを突出させてもよい。
図3(b)、図7、図8に示すように、この別態様ではチューブ5の下部プレート7の底板部分を凸状に折り曲げた仕切部5aを長手方向に延設している。図3(c)のようにチューブ5の上壁と底板との双方から仕切部5aを突出成形してもよく、また、上壁のみに仕切部5aを設けてもよい。
この仕切部5aによりチューブ5内で往路部と復路部とを明確に分けられるため、オフセットフィン8およびウェイビーフィン9をチューブ5に配置する際にがたつきや左右のズレを防止して、容易に位置決めすることができる。
また、仕切部5aによりチューブ5の剛性が上がるため、高温高圧に耐えられるチューブ5を実現できる。
また、仕切部5aによりチューブ5の剛性が上がるため、高温高圧に耐えられるチューブ5を実現できる。
1 シェル
1a 冷却水入口パイプ
1b 冷却水出口パイプ
2 円弧ヘッダー
3 出入口ヘッダー
3a 入口パイプ
3b 出口パイプ
3c 仕切板
4 チューブアッセンブリ
5 チューブ
5a 仕切部
6 上部プレート
6a ダボ
7 下部プレート
8 オフセットフィン
9 ウェイビーフィン
10 エンドプレート
11 チューブ
11a 上部プレート
11b 下部プレート
12 エンドプレート
1a 冷却水入口パイプ
1b 冷却水出口パイプ
2 円弧ヘッダー
3 出入口ヘッダー
3a 入口パイプ
3b 出口パイプ
3c 仕切板
4 チューブアッセンブリ
5 チューブ
5a 仕切部
6 上部プレート
6a ダボ
7 下部プレート
8 オフセットフィン
9 ウェイビーフィン
10 エンドプレート
11 チューブ
11a 上部プレート
11b 下部プレート
12 エンドプレート
Claims (4)
- 熱交換部を囲う角筒状のシェルの一方側の端面に排気ガスの入口および出口を並列に設けるとともに、その反対側の端面を円弧状に形成した円弧ヘッダーで閉塞してなるUターン型EGRクーラであって、
上記熱交換部には、扁平管の一端に円弧部を設け閉塞してなるチューブを横置きにして多数積層し、
このチューブ内には、上記入口から円弧部までの間に内装されて往路部を形成するオフセットフィンと、上記円弧部から上記出口までの間に内装されて復路部を形成するウェイビーフィンとを並列配置したことを特徴とするUターン型EGRクーラ。 - 上記チューブは、上壁および側壁からなる上部プレートと、底板および側壁からなる下部プレートとを接合して形成されることを特徴とする請求項1記載のUターン型EGRクーラ。
- 上記チューブの上壁および底板の少なくとも一方から、上記往路部と上記復路部との間を仕切る仕切部を突出成形したことを特徴とする請求項1記載のUターン型EGRクーラ。
- 上記チューブを多数積層し、その出入口側の端部をエンドプレートで結束固定してなるチューブアッセンブリを、上記シェルおよび上記円弧ヘッダーの組立体に挿入してなる請求項1記載のUターン型EGRクーラ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008283449A JP2010112201A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | Uターン型egrクーラ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008283449A JP2010112201A (ja) | 2008-11-04 | 2008-11-04 | Uターン型egrクーラ |
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Cited By (6)
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