JP2010111548A - チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体の製造方法 - Google Patents
チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010111548A JP2010111548A JP2008286817A JP2008286817A JP2010111548A JP 2010111548 A JP2010111548 A JP 2010111548A JP 2008286817 A JP2008286817 A JP 2008286817A JP 2008286817 A JP2008286817 A JP 2008286817A JP 2010111548 A JP2010111548 A JP 2010111548A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- source powder
- aluminum
- combustible
- parts
- precursor mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明のチタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体の製造方法は、チタニウム源粉末、アルミニウム源粉末および燃焼性粒子を含む前駆体混合物を所定の形状の成形体に成形し、該成形体を非燃焼性雰囲気下で1400℃以上の温度で焼結してチタン酸アルミニウムを生成させたのち、該成形体を燃焼性雰囲気下で焼結することにより前記燃焼性粒子を燃焼させることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
該成形体を非燃焼性雰囲気下で1400℃以上の温度で焼結してチタン酸アルミニウムを生成させたのち、
該成形体を燃焼性雰囲気下で焼結することにより前記燃焼性粒子を燃焼させることを特徴とする。
該成形体を非燃焼性雰囲気下で1400℃以上の温度で焼結してチタン酸アルミニウムを生成させたのち、
該成形体を燃焼性雰囲気下で焼結することにより前記燃焼性粒子を燃焼させることを特徴とする。
前駆体混合物を構成するチタニウム源粉末とは、チタン酸アルミニウムを構成するチタニウム(チタン)成分となり得る化合物の粉末を指す。このようなチタニウム源粉末としては、酸化チタンが好ましい。酸化チタンとして、具体的には、酸化チタン(IV)、酸化チタン(III)、酸化チタン(II)などが挙げられる。中でも、汎用的な酸化チタン(IV)が特に好ましい。酸化チタン(IV)の結晶型としては、アナターゼ型、ルチル型、ブルッカイト型などが挙げられ、中でも汎用的なアナターゼ型、ルチル型が特に好ましい。なお、酸化チタンはアモルファスであっても勿論よい。
前記前駆体混合物に含まれる成分のうち、前記燃焼性成分以外の成分の合計量100重量部あたり、チタニア換算のチタニウム源粉末の使用量は、好ましくは30〜70重量部、より好ましくは40〜60重量部である。チタニウム源粉末には不可避的に含まれる不純物が含まれていてもよい。
また、前駆体混合物を構成するアルミニウム源粉末とは、チタン酸アルミニウムを構成するアルミニウム成分となる化合物の粉末であり、たとえばアルミナ(酸化アルミニウム)の粉末が挙げられる。アルミナの結晶型としては、Y型、δ型、θ型、α型などが挙げられ、アモルファスであってもよい。アルミナとしては、焼結時の結晶変態がなく、収縮が小さいため、α型のアルミナが好ましい。
前記前駆体混合物に含まれる成分のうち、前記燃焼性成分以外の成分の合計量100重量部あたり、アルミナ換算のアルミニウム源粉末の使用量は、好ましくは10〜60重量部、より好ましくは20〜50重量部である。アルミニウム源粉末には不可避的に含まれる不純物が含まれていてもよい。
本発明における前駆体混合物は、チタン酸アルミニウムへの反応がより低温で開始されるため、マグネシウム源粉末をさらに含んでいることが好ましい。ここで、マグネシウム源粉末とは、チタン酸アルミニウムマグネシウムを構成するマグネシウム成分となる化合物の粉末であり、たとえばマグネシア(酸化マグネシウム)およびアルミン酸マグネシウム(マグネシアスピネル)の粉末が挙げられる。
また、前駆体混合物を構成するケイ素源粉末とは、シリコン成分となってチタン酸アルミニウム系セラミックスに含まれ得る化合物の粉末であって、たとえば、二酸化ケイ素、一酸化ケイ素などの酸化ケイ素(シリカ)の粉末が挙げられる。
本発明において燃焼性成分とは、チタン酸アルミニウム焼結体の前駆体混合物中に添加される成分である非金属成分であり、燃焼性雰囲気下における一定温度の加熱で燃焼する成分である。該燃焼性成分としては、造孔剤、結合剤、潤滑剤、後述の分散剤、粉砕助剤、解膠剤などとして前駆体混合物中に添加される成分が挙げられる。造孔剤としては、例えば、グラファイト等の炭素材、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂類、でんぷん、ナッツ殻、クルミ殻、コーンなどの植物系材料、氷またはドライアイスなどが挙げられる。結合剤(バインダー)としては、例えば、メチルセルロース、カルポキシメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースなどのセルロース類、ポリビニルアルコールなどのアルコール類、リグニンスルホン酸塩などの塩、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等のワックス、EVA、ポリエチレン、ポリスチレン、液晶ポリマー、エンジニアリングプラスチックなどの熱可塑性樹脂などが挙げられる。
上記前駆体混合物は、たとえば、チタニウム源粉末、アルミニウム源粉末、ケイ素源粉末(または、チタニウム源粉末、アルミニウム源粉末、マグネシウム源粉末、ケイ素源粉末)を混合することにより得ることができる。混合は、乾式で行ってもよいし、湿式で行ってもよい。燃焼性成分は、この混合時に添加してもよく、上記混合後に燃焼性成分を加えてさらに別途混合を行なってもよいが、製造効率の点からは同時に混合することが好ましい。
上述した前駆体混合物は、所定の形状に成形される。ここで、所定の形状とは、たとえば、ハニカム形状、ペレット状、平板状などの形状が挙げられ、中でも、幾何学的表面積が大きいという理由から、ハニカム形状が好ましい。ハニカム形状の断面形状は、円形、楕円形、四角形、三角形などが挙げられ、ハニカム体の全体の形態は円筒体、角筒体などが挙げられる。
本発明の焼結体の製造方法は、成形体を非燃焼性雰囲気下で1400℃以上の温度で焼結してチタン酸アルミニウムを生成させたのち、
該成形体を燃焼性雰囲気下で焼結することにより前記燃焼性粒子を燃焼させることを特徴としている。
酸化チタン(IV)粉末1594.6g、αアルミナ粉末804g、マグネシアスピネル粉末560g、ガラスフリット191g、および、焼結性成分として、造孔剤として機能するメチルメタアクリレート粒子350g、バインダーとして機能するメチルセルロース241.2g、バインダーとして機能するヒドロキシプロピルメチルセルロース22.8g、さらに、潤滑剤としてユニルーブ326.6g、グリセリン28.4gをミキサーにて混合し前駆体混合物を得る。このとき、前記前駆体混合物に含まれる成分のうち、前記燃焼性成分以外の成分の合計量(チタニウム源粉末、アルミニウム源粉末、マグネシウム源粉末およびケイ素源粉末の合計量)100質量部に対して、チタニア換算のチタニウム源粉末の使用量は50.6質量部、アルミナ換算のアルミニウム源粉末の使用量は38.3質量部、マグネシア換算のマグネシウム源粉末の使用量は5.0質量部、シリカ換算のケイ素源粉末の使用量は6.1質量部である。この前駆体混合物に水844gを添加し、3段押出し機により、ハニカム状の成形体を得る。
酸化チタン(IV)粉末1594.6g、αアルミナ粉末804g、マグネシアスピネル粉末560g、ガラスフリット191g、および、焼結性成分として、造孔剤として機能するメチルメタアクリレート粒子350g、バインダーとして機能するメチルセルロース241.2g、バインダーとして機能するヒドロキシプロピルメチルセルロース22.8g、さらに、潤滑剤としてユニルーブ326.6g、グリセリン28.4gをミキサーにて混合し前駆体混合物を得る。このとき、前記前駆体混合物に含まれる成分のうち、前記燃焼性成分以外の成分の合計量(チタニウム源粉末、アルミニウム源粉末、マグネシウム源粉末およびケイ素源粉末の合計量)100質量部に対して、チタニア換算のチタニウム源粉末の使用量は50.6質量部、アルミナ換算のアルミニウム源粉末の使用量は38.3質量部、マグネシア換算のマグネシウム源粉末の使用量は5.0質量部、シリカ換算のケイ素源粉末の使用量は6.1質量部である。この前駆体混合物に水844gを添加し、3段押出し機により、ハニカム状の成形体を得る。
酸化チタン(IV)粉末1594.6g、αアルミナ粉末804g、マグネシアスピネル粉末560g、および、ガラスフリット191gをボールミルで混合し、1430℃で焼成し、さらに、衝撃式粉砕機にて、焼成品を粉砕し、中心粒径25μmのチタン酸アルミニウム系セラミックス粉末を調製した。
Claims (8)
- チタニウム源粉末、アルミニウム源粉末および燃焼性粒子を含む前駆体混合物を所定の形状の成形体に成形し、
該成形体を非燃焼性雰囲気下で1400℃以上の温度で焼結してチタン酸アルミニウムを生成させたのち、
該成形体を燃焼性雰囲気下で焼結することにより前記燃焼性粒子を燃焼させることを特徴とする、チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体の製造方法。 - 前記前駆体混合物がマグネシウム源粉末をさらに含む、請求項1に記載の製造方法。
- 前記前駆体混合物がケイ素源粉末をさらに含む、請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記成形体を非燃焼性雰囲気下で1100〜1350℃の温度範囲に3時間以上保持した後、1400℃以上の温度に昇温し、同温度で焼結する工程を含む、請求項2または3に記載の製造方法。
- 前記燃焼性成分の配合量は、前記前駆体混合物100重量部に対し1〜50重量部である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 前記前駆体混合物に含まれる成分のうち、前記燃焼性成分以外の成分の合計量100重量部あたり、チタニア換算のチタニウム源粉末の使用量は30〜70重量部であり、アルミナ換算のアルミニウム源粉末の使用量は10〜60重量部である、請求項1に記載の方法。
- 前記前駆体混合物に含まれる成分のうち、前記燃焼性成分以外の成分の合計量100重量部あたり、マグネシア換算のマグネシウム源粉末の使用量は0.1〜20重量部である、請求項2に記載の方法。
- 前記前駆体混合物に含まれる成分のうち、前記燃焼性成分以外の成分の合計量100重量部あたり、シリカ(SiO2)換算のケイ素源粉末の使用量は、0.1〜20質量部である、請求項3に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008286817A JP2010111548A (ja) | 2008-11-07 | 2008-11-07 | チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008286817A JP2010111548A (ja) | 2008-11-07 | 2008-11-07 | チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010111548A true JP2010111548A (ja) | 2010-05-20 |
Family
ID=42300422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008286817A Pending JP2010111548A (ja) | 2008-11-07 | 2008-11-07 | チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010111548A (ja) |
-
2008
- 2008-11-07 JP JP2008286817A patent/JP2010111548A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4769978B2 (ja) | チタン酸アルミニウム系セラミックス焼成体の製造方法 | |
JP4844770B2 (ja) | チタン酸アルミニウム系焼成体の製造方法 | |
JP4965734B1 (ja) | グリーン成形体及びハニカム構造体の製造方法 | |
WO2010098348A1 (ja) | チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体の製造方法およびチタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体 | |
WO2011037177A1 (ja) | セラミックス焼成体の製造方法 | |
JP5368081B2 (ja) | チタン酸アルミニウム系焼成体の製造方法 | |
JP5685458B2 (ja) | 多孔質チタン酸アルミニウムマグネシウムの製造方法および多孔質チタン酸アルミニウムマグネシウム | |
WO2011027783A1 (ja) | セラミックス焼成体の製造方法 | |
WO2011111666A1 (ja) | グリーン成形体、及び、チタン酸アルミニウム焼成体の製造方法 | |
JP2010189204A (ja) | チタン酸アルミニウム系粒状焼結体の製造方法、ならびにチタン酸アルミニウム系焼結体の製造方法 | |
US20120220445A1 (en) | Process for producing aluminum titanate-based fired body, and aluminum titanate-based fired body | |
JP5535505B2 (ja) | 多孔質セラミックス成形体の製造方法および多孔質セラミックス成形体 | |
JP2010111547A (ja) | チタン酸アルミニウム系多孔質焼成体の製造方法 | |
JP2011020899A (ja) | チタン酸アルミニウム系焼成体の製造方法 | |
JP2010111548A (ja) | チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結体の製造方法 | |
JP2011241116A (ja) | チタン酸アルミニウム焼結体の製造方法及びチタン酸アルミニウム焼結体 | |
JP2010138035A (ja) | チタン酸アルミニウム系焼成体の製造方法 | |
JP2012036079A (ja) | グリーン成形体、および、チタン酸アルミニウム焼成体の製造方法 | |
JP2010215486A (ja) | チタン酸アルミニウム系焼成体の製造方法 | |
WO2012176888A1 (ja) | チタン酸アルミニウム系セラミックス及び成形体 | |
JP5391246B2 (ja) | チタン酸アルミニウム系焼成体の製造方法 | |
JP2012001413A (ja) | グリーン成形体及びハニカム焼成体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110310 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20120323 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120618 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120626 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121023 |