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JP2010109467A - 画像表示/像検知装置 - Google Patents

画像表示/像検知装置 Download PDF

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JP2010109467A
JP2010109467A JP2008277031A JP2008277031A JP2010109467A JP 2010109467 A JP2010109467 A JP 2010109467A JP 2008277031 A JP2008277031 A JP 2008277031A JP 2008277031 A JP2008277031 A JP 2008277031A JP 2010109467 A JP2010109467 A JP 2010109467A
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JP2008277031A
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Kenji Akitomo
謙二 秋友
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

【課題】表示画面の全体に画像を表示したままの状態で、表示画面に載置された原稿等の読み取りを高い精度で行なう。
【解決手段】画像を表示するとともに、近傍の像を読み取る表示/光センサ部300と、表示/光センサ部300に画像を表示させる表示データ生成部15と、表示/光センサ部300に対して対象物が載置された載置領域を検知する対象物検知部131と、表示/光センサ部300に上記画像を表示させているとき、対象物の読み取りが指示された場合、上記対象物が載置された載置領域を所定の単一色で表示させるように表示データ生成部15に指示する単一色表示制御部133とを備え、上記載置領域が上記単一色で表示されている状態で、表示/光センサ部300は、上記載置領域にて上記対象物の像を読み取る。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像の表示および対象物の読み取りを同時に行うことができる画像表示/像検知装置に関するものである。
従来から、画像の表示と、原稿等の読み取りとを同じ画面にて行なうことができる装置が知られている。特許文献1では、表示画面内に、画像表示のための複数の発光素子と、表示画面に載置された原稿等を読み取るための複数の受光素子とが配置された表示装置が開示されている。
特開平11−282411号公報(公開日:平成11年10月15日)
画像の表示と原稿等の読み取りとを同じ画面にて行なう装置において、原稿等の読み取りを高い精度で行なう場合、画像を表示するための発光の映り込みを防止または除去する必要がある。特許文献1に開示されている表示装置は、原稿等を読み取る場合、全ての発光素子を発光させた状態で、受光素子が原稿等からの反射光を受光し、該受光した反射光を電気信号に変換することによって、原稿の領域を検出した後、原稿領域とみなした近傍の発光素子のみを再び発光させることにより、原稿等の読み取りを行なう。つまり、この表示装置では、読み取り期間には、原稿領域近傍以外の発光素子は発光を一旦中止している。そのため、画像を表示するための発光の反射光を受光素子が受光しないため、原稿等の読み取り精度を高めることができる。
しかしながら、上記表示装置では、表示画面に画像を表示したままの状態で、表示画面に載置された原稿等の読み取りを行なうことができないので、原稿領域の検出を含め読み取りの度に表示画面全体の画像を消去する必要があるという問題がある。
また、表示画面に画像を表示したままの状態で、表示画面に載置された原稿等の読み取りを行なう場合は、読み取った画像から、原稿等が載置された領域に表示されていた画像を、一般的な画像処理により差し引く(減算する)といった手法を用いることにより、画像を表示するための発光の映り込みを除去することが考えられる。
しかしながら、上記画像処理を施しても映り込みが完全に除去されない場合があったり、上記画像処理を行うCPU(Central Processing Unit)の負荷が高くなるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示画面に画像を表示したままの状態で、表示画面に載置された原稿等の読み取りを高い精度で行なうことができる画像表示/像検知装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像表示/像検知装置は、画像を表示するとともに、近傍の像を読み取る面状部材を備える画像表示/像検知装置であって、上記面状部材に画像を表示させる画像表示制御手段と、上記面状部材に対して対象物が載置された載置領域を検知する対象物検知手段と、上記画像表示制御手段が上記面状部材に上記画像を表示させているとき、上記対象物の読み取りが指示された場合、上記対象物が載置された載置領域を所定の単一色で表示させるように上記画像表示制御手段に指示する表示色制御手段とを備え、上記載置領域が上記単一色で表示されている状態で、上記面状部材は、上記載置領域にて上記対象物の像を読み取ることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記面状部材に画像を表示させることができる。そして、上記面状部材に対して対象物が載置された載置領域を検知することができる。そして、上記面状部材に上記画像を表示させているとき、上記対象物の読み取りが指示された場合、上記対象物が載置された載置領域を所定の単一色で表示させることができる。そして、上記載置領域が上記単一色で表示されている状態で、上記載置領域にて上記対象物の像を読み取ることができる。
よって、上記面状部材に上記画像を表示させているとき、上記面状部材に上記対象物を載置した後、上記対象物が載置された領域を所定の単一色で表示させた上で、上記対象物の像を読み取ることができる。
したがって、ユーザは、上記面状部材に表示させた画像を見ながら、対象物の像を読み取ることができるという効果を奏する。
さらに、上記対象物が載置された領域を所定の単一色に表示させた状態で対象物の像を読み取るため、上記対象物が載置された領域に表示させていた画像の映り込みを防ぐことができ、その結果、対象物の像を読み取る精度を高めることができるという効果を奏する。
さらに、上記対象物が載置された領域のみを所定の単一色で表示するため、他の視認可能な表示領域に影響を与えることが無いという効果を奏する。
さらに、本発明に係る画像表示/像検知装置は、上記の構成において、上記載置領域の外縁の近傍を上記単一色で表示させるように上記画像表示制御手段に指示する構成としてもよい。
上記の構成によれば、さらに、上記載置領域の外縁の近傍を上記単一色で表示させることができる。
よって、上記面状部材に上記画像を表示させているとき、上記面状部材に上記対象物を載置した後、上記対象物が載置された領域および上記近傍を所定の単一色で表示させた上で、上記対象物の像を読み取ることができる。
したがって、上記対象物が載置された領域の近傍に表示させていた画像についても、映り込みを防ぐことができ、その結果、対象物の像を読み取る精度を、より高めることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る画像表示/像検知装置は、上記の構成において、上記対象物検知手段は、さらに、上記面状部材に対象物が載置されていないことを検知するものであり、上記対象物検知手段が上記面状部材に対象物が載置されていないことを検知したとき、上記表示色制御手段は、上記単一色での表示を中止して上記画像を表示するように上記画像表示制御手段に指示する構成としてもよい。
上記の構成によれば、さらに、上記面状部材に対象物が載置されていないことを検知することができる。そして、上記面状部材に対象物が載置されていないことを検知したとき、上記単一色での表示を中止して上記画像を表示させることができる。
よって、対象物が上記面状部材から取り除かれたとき、対象物を載置する前の状態(上記面状部材に画像が表示されている状態)に戻すことができる。
したがって、ユーザは、対象物を上記面状部材から取り除いたとき、対象物を載置する前と同じ状態で、上記面状部材に表示させている画像を見ることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る画像表示/像検知装置は、上記の構成において、上記面状部材にて、上記対象物の像の読み取りが完了したとき、上記表示色制御手段は、上記単一色での表示を中止して上記画像を表示するように上記画像表示制御手段に指示する構成としてもよい。
上記の構成によれば、さらに、上記面状部材にて、上記対象物の像の読み取りが完了したとき、上記単一色での表示を中止して上記画像を表示させることができる。
よって、上記対象物の像の読み取りが完了したとき、対象物を載置する前の状態(上記面状部材に画像が表示されている状態)に戻すことができる。
したがって、特に、ユーザは、上記対象物が載置されていた領域に表示させている画像を見ることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る画像表示/像検知装置は、上記の構成において、上記面状部材にて読み取った上記対象物の像の画像を、鏡像反転した状態で、記憶部に格納する検知画像格納部を備える構成としてもよい。
上記の構成によれば、さらに、上記面状部材にて読み取った上記対象物の像の画像を、鏡像反転した状態で、記憶部に格納することができる。
よって、上記対象物の像の画像の向きが正規な状態で、上記記憶部に記憶させることができる。
したがって、別途、上記記憶部から上記対象物の像の画像を読み出し、当該読み出した画像を用いて所望の処理を実行させることができるという効果を奏する。
しかも、対象物の像の画像は、鏡像反転した状態で記憶部に記憶するので、対象物の像の画像そのままの状態で(鏡像反転された状態で)読み出されることを防止することができる。
さらに、本発明に係る画像表示/像検知装置は、上記の構成において、上記画像表示制御手段が上記面状部材に画像を表示させているとき、上記面状部材にて読み取った上記対象物の像の画像を、鏡像反転した状態で、上記面状部材に表示させるように上記画像表示制御手段に指示する像表示制御手段を備える構成としてもよい。
上記の構成によれば、さらに、上記画像表示制御手段が上記面状部材に、上記面状部材にて読み取った上記対象物の像の画像を、鏡像反転した状態で、上記面状部材に表示させることができる。
よって、上記面状部材に表示した画像の表示を中断または中止せずに、対象物の像の画像を表示させることができる。
したがって、ユーザは、上記面状部材に表示した画像を見ながら、対象物の像の画像を確認することができるという効果を奏する。
しかも、対象物の像の画像は、鏡像反転した状態で表示するので、対象物の像の画像そのままの状態で(鏡像反転された状態で)表示されることを防止することができる。
さらに、本発明に係る画像表示/像検知装置は、上記の構成において、上記面状部材にて、当該面状部材に表示している上記対象物の像の画像の表示位置を移動させるユーザ操作を検知したとき、上記像表示制御手段は、上記表示している上記対象物の像の画像を、上記ユーザ操作に応じた位置に移動させて表示するように上記画像表示制御手段に指示する構成としてもよい。
上記の構成によれば、さらに、上記面状部材に表示している上記対象物の像の画像の表示位置を移動させるユーザ操作を検知したとき、上記表示している対象物の像の画像を、上記ユーザ操作に応じた位置に移動させて表示させることができる。
よって、ユーザ操作に応じて、上記対象物の像の画像の表示位置を変更することができる。
したがって、ユーザは、上記面状部材に表示した画像におけるユーザが注視したい領域と、上記面状部材に表示した対象物の像の画像とが、重ならないようにすることができるという効果を奏する。
なお、上記画像表示/像検知装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記画像表示/像検知装置をコンピュータにて実現させる上記画像表示/像検知装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る画像表示/像検知装置は、画像を表示するとともに、近傍の像を読み取る面状部材を備える画像表示/像検知装置であって、上記面状部材に画像を表示させる画像表示制御手段と、上記面状部材に対して対象物が載置された載置領域を検知する対象物検知手段と、上記画像表示制御手段が上記面状部材に上記画像を表示させているとき、上記対象物の読み取りが指示された場合、上記対象物が載置された載置領域を所定の単一色で表示させるように上記画像表示制御手段に指示する表示色制御手段とを備え、上記載置領域が上記単一色で表示されている状態で、上記面状部材は、上記載置領域にて上記対象物の像を読み取る。
よって、上記面状部材に上記画像を表示させているとき、上記面状部材に上記対象物を載置した後、上記対象物が載置された領域を所定の単一色で表示させた上で、上記対象物の像を読み取ることができる。
したがって、ユーザは、上記面状部材に表示させた画像を見ながら、対象物の像を読み取ることができるという効果を奏する。
さらに、上記対象物が載置された領域を所定の単一色に表示させた状態で対象物の像を読み取るため、上記対象物が載置された領域に表示させていた画像の映り込みを防ぐことができ、その結果、対象物の像を読み取る精度を高めることができるという効果を奏する。
さらに、上記対象物が載置された領域のみを所定の単一色で表示するため、他の視認可能な表示領域に影響を与えることが無いという効果を奏する。
本発明に係るデータ表示/センサ装置(画像表示/像検知装置)100は、概略的に言えば、画像を表示するとともに、近傍の像を検知することができるセンサ内蔵液晶パネル(面状部材)301(後述する)を備えており、センサ内蔵液晶パネル301にて映像等を表示している状態で、対象物の像の読み取りを行なうことができる装置である。
なお、本明細書において、対象物とは、読み取り対象となる物体を指している。具体的には、文字や画像などが記された文書などを想定している。例えば、名刺、各種資料、書籍、カード、チラシなどが対象物に該当する。
また、対象物の像の読み取りを、以下では、スキャンとも称する。
(発明の要点)
データ表示/センサ装置100の主要な特徴は、動画像や静止画像などの画像を表示しているセンサ内蔵液晶パネル301に載置した対象物のスキャンを行なうにあたり、センサ内蔵液晶パネル301における載置領域を、所定の単一色で表示した状態で、対象物のスキャンを行なうことである。このとき、載置領域以外の領域は、上記画像を表示したままの状態である。
上記特徴により、ユーザは、上記画像を見ながら、対象物のスキャンを行なうことができる。さらに、載置領域およびその近傍を単一色で表示した状態で対象物のスキャンを行なうため、センサ内蔵液晶パネル301にて表示している上記画像の影響を受けずに対象物のスキャンを行なうことができる。つまり、スキャン時に、上記画像が映り込むことを防ぐことができるので、スキャン精度を高めることができる。
なお、載置領域に上記画像を表示したまま対象物のスキャンを行なった場合、上記画像の光が対象物によって反射され、スキャンデータに上記画像が映り込む場合があり、一般的にスキャン精度は低くなる。
また、上述のように、載置領域のみを単一色で表示してもよいが、載置領域およびその近傍を単一色で表示することが望ましい。これにより、載置領域の近傍に表示される上記画像の映り込みについても防止することができ、スキャン精度をより高めることができるからである。
なお、上記近傍とは、載置領域の外側の領域であって、載置領域の外縁から所定範囲の領域である。また、上記所定範囲の領域とは、載置領域にてスキャンを行なう際に、映像等の映りこみを防止することが可能な大きさの領域である。
また、データ表示/センサ装置100のさらなる特徴は、対象物をセンサ内蔵液晶パネル301から取り除いたとき、または、対象物のスキャンが終了したときは、載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止し、単一色を表示する前に表示していた上記画像を表示することである。
そのため、特に、対象物を取り除いた後、ユーザは、対象物を載置する前の状態(動画像や静止画像などの画像が表示されている状態)で、引き続き上記画像を見ることができる。
また、以上のように、対象物のスキャンを行なうときは載置領域およびその近傍を単一色で表示するとともに、対象物を取り除いたとき、または、対象物のスキャンが終了したときは、載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止するため、対象物のスキャンを行なうために単一色に表示にした領域を常時設けておく必要がなく、上記画像の表示領域が制限されることはない。
また、対象物のスキャンデータを、センサ内蔵液晶パネル301上の、載置領域と重ならない位置に、上記画像に重畳して表示させてもよい。これにより、ユーザは、上記画像を見ながら、スキャンデータを確認することができる。
さらに、上記表示させたスキャンデータは、ユーザ操作により、表示位置を移動できてもよい。これにより、ユーザは、上記画像におけるユーザが注視したい領域と、スキャンデータとが、重ならないようにすることができる。なお、上記ユーザ操作は、ユーザがスキャンデータを指やペンなどでタッチした状態から、センサ内蔵液晶パネル301上を指やペンなどでなぞる(ドラッグする)ことによって行なうことを想定している。
(センサ内蔵液晶パネルの概要)
上記データ表示/センサ装置100が備えるセンサ内蔵液晶パネル301は、データの表示に加え、対象物の画像検出が可能な液晶パネルである。ここで、対象物の画像検出とは、例えば、ユーザが指やペンなどでポインティング(タッチ)した位置の検出や、印刷物等の画像の読み取り(スキャン)である。なお、表示に用いるデバイスは、液晶パネルに限定されるものではなく、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどであってもよい。
図2を参照しながら、センサ内蔵液晶パネル301の構造について説明する。図2は、センサ内蔵液晶パネル301の断面を模式的に示す図である。なお、ここで説明するセンサ内蔵液晶パネル301は一例であり、表示面と読取面とが共用されているものであれば、任意の構造のものが利用できる。
図示のとおり、センサ内蔵液晶パネル301は、背面側に配置されるアクティブマトリクス基板51Aと、表面側に配置される対向基板51Bとを備え、これら基板の間に液晶層52を挟持した構造を有している。アクティブマトリクス基板51Aには、画素電極56、データ信号線57、光センサ回路32(図示せず)、配向膜58、偏光板59などが設けられる。対向基板51Bには、カラーフィルタ53r(赤)、53g(緑)、53b(青)、遮光膜54、対向電極55、配向膜58、偏光板59などが設けられる。また、センサ内蔵液晶パネル301の背面には、バックライト307が設けられている。
なお、光センサ回路32に含まれるフォトダイオード6は、青のカラーフィルタ53bを設けた画素電極56の近傍に設けられているが、この構成に限定されるものではない。赤のカラーフィルタ53rを設けた画素電極56の近傍に設けてもよいし、緑のカラーフィルタ53gを設けた画素電極56の近傍に設けてもよい。
次に、図3(a)および図3(b)を参照しながら、ユーザが、指やペンで、センサ内蔵液晶パネル301上をタッチした位置を検出する2種類の方法について説明する。
図3(a)は、反射像を検知することにより、ユーザがタッチした位置を検出する様子を示す模式図である。バックライト307から光63が出射されると、フォトダイオード6を含む光センサ回路32は、指などの対象物64により反射された光63を検知する。これにより、対象物64の反射像を検知することができる。このように、センサ内蔵液晶パネル301は、反射像を検知することにより、タッチした位置を検出することができる。
また、図3(b)は、影像を検知することにより、ユーザがタッチした位置を検出する様子を示す模式図である。図3(b)に示すように、フォトダイオード6を含む光センサ回路32は、対向基板51Bなどを透過した外光61を検知する。しかしながら、ペンなどの対象物62がある場合は、外光61の入射が妨げられるので、光センサ回路32が検知する光量が減る。これにより、対象物62の影像を検知することができる。このように、センサ内蔵液晶パネル301は、影像を検知することにより、タッチした位置を検出することもできる。
上述のように、フォトダイオード6は、バックライト307より出射された光の反射光(影像)を検知してもよいし、外光による影像を検知してもよい。また、上記2種類の検知方法を併用して、影像と反射像とを両方を同時に検知するようにしてもよい。
(データ表示/センサ装置の要部構成)
次に、図4を参照しながら、上記データ表示/センサ装置100の要部構成について説明する。図4は、データ表示/センサ装置100の要部構成を示すブロック図である。図示のように、データ表示/センサ装置100は、1または複数の表示/光センサ部300、回路制御部600、データ処理部700、主制御部800、記憶部901、一次記憶部902、操作部903、外部通信部907、音声出力部908、および音声入力部909を備えている。
表示/光センサ部300は、いわゆる光センサ内蔵液晶表示装置である。表示/光センサ部300は、センサ内蔵液晶パネル301、バックライト307、それらを駆動するための周辺回路309を含んで構成される。
センサ内蔵液晶パネル301は、マトリクス状に配置された複数の画素回路31および光センサ回路32を含んで構成される。センサ内蔵液晶パネル301の詳細な構成については後述する。
周辺回路309は、液晶パネル駆動回路304、光センサ駆動回路305、信号変換回路306、バックライト駆動回路308を含む。
液晶パネル駆動回路304は、回路制御部600の表示制御部601からのタイミング制御信号(TC1)およびデータ信号(D)に従って、制御信号(G)およびデータ信号(S)を出力し、画素回路31を駆動する回路である。画素回路31の駆動方法の詳細については後述する。
光センサ駆動回路305は、回路制御部600のセンサ制御部602からのタイミング制御信号(TC2)に従って、信号線(R)に電圧を印加し、光センサ回路32を駆動する回路である。光センサ回路32の駆動方法の詳細については後述する。
信号変換回路306は、光センサ回路32から出力されるセンサ出力信号(SS)をデジタル信号(DS)に変換し、該変換後の信号をセンサ制御部602に送信する回路である。
バックライト307は、複数の白色LED(Light Emitting Diode)を含んでおり、センサ内蔵液晶パネル301の背面に配置される。そして、バックライト駆動回路308から電源電圧が印加されると、バックライト307は点灯し、センサ内蔵液晶パネル301に光を照射する。なお、バックライト307は、白色LEDに限らず、他の色のLEDを含んでいてもよい。また、バックライト307は、LEDに代えて、例えば、冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)を含むものであってもよい。
バックライト駆動回路308は、回路制御部600のバックライト制御部603からの制御信号(BK)がハイレベルであるときは、バックライト307に電源電圧を印加し、逆に、バックライト制御部603からの制御信号がローレベルであるときは、バックライト307に電源電圧を印加しない。
次に、回路制御部600について説明する。回路制御部600は、表示/光センサ部300の周辺回路309を制御するデバイスドライバとしての機能を備えるものである。回路制御部600は、表示制御部601、センサ制御部602、バックライト制御部603、および表示データ記憶部604を備えている。
表示制御部601は、データ処理部700の表示データ処理部701から表示データを受信するとともに、表示データ処理部701からの指示に従って、表示/光センサ部300の液晶パネル駆動回路304に、タイミング制御信号(TC1)およびデータ信号(D)を送信し、上記受信した表示データをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる。
なお、表示制御部601は、表示データ処理部701から受信した表示データを、表示データ記憶部604に一次記憶させる。そして、当該一次記憶させた表示データに基づいて、データ信号(D)を生成する。表示データ記憶部604は、例えば、VRAM(video random access memory)などである。
センサ制御部602は、データ処理部700のセンサデータ処理部703からの指示に従って、表示/光センサ部300の光センサ駆動回路305に、タイミング制御信号(TC2)を送信し、センサ内蔵液晶パネル301にてスキャンを実行させる。
また、センサ制御部602は、信号変換回路306からデジタル信号(DS)を受信する。そして、センサ内蔵液晶パネル301に含まれる全ての光センサ回路32から出力されたセンサ出力信号(SS)に対応するデジタル信号(DS)に基づいて、画像データを生成する。つまり、センサ内蔵液晶パネル301の読み取り領域全体で読み取った画像データを生成する。そして、該生成した画像データをセンサデータ処理部703に送信する。
バックライト制御部603は、表示データ処理部701およびセンサデータ処理部703からの指示に従って、表示/光センサ部300のバックライト駆動回路308に制御信号(BK)を送信し、バックライト307を駆動させる。
なお、データ表示/センサ装置100が、複数の表示/光センサ部300を備える場合、表示制御部601は、データ処理部700から、どの表示/光センサ部300にて表示データを表示するかの指示を受けたとき、当該指示に応じた表示/光センサ部300の液晶パネル駆動回路304を制御する。また、センサ制御部602は、データ処理部700から、どの表示/光センサ部300にて対象物のスキャンを行なうかの指示を受けたとき、当該指示に応じた表示/光センサ部300の光センサ駆動回路305を制御するとともに、当該指示に応じた表示/光センサ部300の信号変換回路306からデジタル信号(DS)を受信する。
次に、データ処理部700について説明する。データ処理部700は、主制御部800から受信する「コマンド」に基づいて、回路制御部600に指示を与えるミドルウェアとしての機能を備えるものである。なお、コマンドの詳細については後述する。
データ処理部700は、表示データ処理部701およびセンサデータ処理部703を備えている。そして、データ処理部700が、主制御部800からコマンドを受信すると、該受信したコマンドに含まれる各フィールド(後述する)の値に応じて、表示データ処理部701およびセンサデータ処理部703の少なくとも一方が動作する。
表示データ処理部701は、主制御部800から表示データを受信するとともに、データ処理部700が受信したコマンドに従って、表示制御部601およびバックライト制御部603に指示を与え、上記受信した表示データをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる。なお、コマンドに応じた、表示データ処理部701の動作については、後述する。
センサデータ処理部703は、データ処理部700が受信したコマンドに従って、センサ制御部602およびバックライト制御部603に指示を与える。
また、センサデータ処理部703は、センサ制御部602から画像データを受信し、当該画像データをそのまま画像データバッファ704に格納する。そして、センサデータ処理部703は、データ処理部700が受信したコマンドに従って、画像データバッファ704に記憶されている画像データに基づいて、「全体画像データ」、「部分画像データ(部分画像の座標データを含む)」、および「座標データ」の少なくともいずれか1つを、主制御部800に送信する。なお、全体画像データ、部分画像データ、および座標データについては、後述する。また、コマンドに応じた、センサデータ処理部703の動作については、後述する。
次に、主制御部800は、アプリケーションプログラムを実行するものである。主制御部800は、記憶部901に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部902に読み出して実行する。
主制御部800で実行されるアプリケーションプログラムは、センサ内蔵液晶パネル301に表示データを表示させたり、センサ内蔵液晶パネル301にて対象物のスキャンを行なわせるために、データ処理部700に対して、コマンドおよび表示データを送信する。また、コマンドに「データ種別」を指定した場合は、当該コマンドの応答として、全体画像データ、部分画像データ、および座標データの少なくともいずれか1つを、データ処理部700から受信する。
なお、回路制御部600、データ処理部700、および主制御部800は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)およびメモリ等で構成することができる。また、データ処理部700は、ASIC(application specific integrate circuit)などの回路で構成されていてもよい。
次に、記憶部901は、図示のように、主制御部800が実行するプログラムおよびデータを格納するものである。なお、主制御部800が実行するプログラムは、アプリケーション固有のプログラムと、各アプリケーションが共用可能な汎用プログラムとに分離されていてもよい。
次に、操作部903は、データ表示/センサ装置100のユーザの入力操作を受けつけるものである。操作部903は、例えば、スイッチ、リモコン、マウス、キーボードなどの入力デバイスで構成される。そして、操作部903は、データ表示/センサ装置100のユーザの入力操作に応じた制御信号を生成し、該生成した制御信号を主制御部800へ送信する。
なお、上記スイッチの例としては、電源のオンとオフとを切り替える電源スイッチ905、予め所定の機能が割り当てられているユーザスイッチ906などのハードウェアスイッチを想定している。
その他、データ表示/センサ装置100は、無線/有線通信によって外部装置と通信を行なうための外部通信部907、音声を出力するためのスピーカ等の音声出力部908、音声信号を入力するためのマイク等の音声入力部909などを適宜備えていてもよい。
(コマンドの詳細)
次に、図5および図6を参照しながら、主制御部800からデータ処理部700に送信されるコマンドの詳細について説明する。図5は、コマンドのフレーム構造の一例を模式的に示す図である。また、図6は、コマンドに含まれる各フィールドに指定可能な値の一例、および、その概要を説明する図である。
図5に示すように、コマンドは、「ヘッダ」、「データ取得タイミング」、「データ種別」、「スキャン方式」、「スキャン画像階調」、「スキャン解像度」、「スキャンパネル」、「表示パネル」、および「予備」の各フィールドを含んでいる。そして、各フィールドには、例えば、図6に示す値が指定可能である。
「ヘッダ」フィールドは、フレームの開始を示すフィールドである。「ヘッダ」フィールドであることが識別可能であれば、「ヘッダ」フィールドの値は、どのような値であってもよい。
次に、「データ取得タイミング」フィールドは、データを主制御部800へ送信すべきタイミングを指定するフィールドである。「データ取得タイミング」フィールドには、例えば、“00”(センス)、“01”(イベント)、および“10”(オール)という値が指定可能である。
ここで、“センス”は、最新のデータを直ちに送信すること指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「データ取得タイミング」フィールドの値が“センス”であるコマンドを受信すると、「データ種別」フィールドにて指定されている最新のデータを、直ちに、主制御部800に送信する。
また、“イベント”は、センサ制御部602から受信する画像データに変化が生じたタイミングで送信すること指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「データ取得タイミング」フィールドの値が“イベント”であるコマンドを受信すると、「データ種別」フィールドにて指定されているデータを、センサ制御部602から受信する画像データに、所定の閾値より大きい変化が生じたタイミングで、主制御部800に送信する。
また、“オール”は、所定周期でデータを送信すること指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「データ取得タイミング」フィールドの値が“オール”であるコマンドを受信すると、「データ種別」フィールドにて指定されているデータを、所定周期で、主制御部800に送信する。なお、上記所定周期は、光センサ回路32にてスキャンを行なう周期と一致する。
次に、「データ種別」フィールドは、センサデータ処理部703から取得するデータの種別を指定するフィールドである。なお、「データ種別」フィールドには、例えば、“001”(座標)、“010”(部分画像)、および“100”(全体画像)という値が指定可能である。さらに、これらの値を加算することによって、“座標”と、“部分画像”/“全体画像”とを、同時に指定可能である。例えば、“座標”と“部分画像”とを同時に指定する場合、“011”と指定することができる。
センサデータ処理部703は、「データ種別」フィールドの値が“全体画像”であるコマンドを受信すると、画像データバッファ704に記憶している画像データそのものを主制御部800に送信する。画像データバッファ704に記憶している画像データそのものを、「全体画像データ」と称する。
また、センサデータ処理部703は、「データ種別」フィールドの値が“部分画像”であるコマンドを受信すると、センサ制御部602から受信する画像データから、所定の閾値より大きい変化が生じた部分を含む領域を抽出し、該抽出した領域の画像データを主制御部800に送信する。ここで、当該画像データを、「部分画像データ」と称する。なお、上記部分画像データが複数抽出された場合、センサデータ処理部703は、該抽出されたそれぞれの部分画像データを主制御部800に送信する。
さらに、センサデータ処理部703は、「データ種別」フィールドの値が“部分画像”であるコマンドを受信したとき、部分画像データにおける代表座標を検出し、当該代表座標の部分画像データにおける位置を示す座標データを主制御部800に送信する。なお、上記代表座標とは、例えば、上記部分画像データの中心の座標、上記部分画像データの重心の座標などが挙げられる。
次に、センサデータ処理部703は、「データ種別」フィールドの値が“座標”であるコマンドを受信すると、上記代表座標の全体画像データにおける位置を示す座標データを主制御部800に送信する。なお、上記部分画像データが複数抽出された場合、センサデータ処理部703は、該抽出された、それぞれの部分画像データの、全体画像データにおける代表座標を検出し、当該代表座標を示す座標データのそれぞれを主制御部800に送信する(多点検出)。
なお、全体画像データ、部分画像データ、および座標データの具体例については、模式図を参照しながら後述する。
次に、「スキャン方式」フィールドは、スキャン実行時に、バックライト307を点灯するか否かを指定するフィールドである。「スキャン方式」フィールドには、例えば、“00”(反射)、“01”(透過)、および“10”(反射/透過)という値が指定可能である。
“反射”は、バックライト307を点灯した状態でスキャンを行なうこと指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「スキャン方式」フィールドの値が“反射”であるコマンドを受信すると、光センサ駆動回路305とバックライト駆動回路308とが同期して動作するように、センサ制御部602とバックライト制御部603とに指示を与える。
また、“透過”は、バックライト307を消灯した状態でスキャンを行なうことを指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「スキャン方式」フィールドの値が“透過”であるコマンドを受信すると、光センサ駆動回路305を動作させ、バックライト駆動回路308と動作させないようにセンサ制御部602とバックライト制御部603とに指示を与える。なお、“反射/透過”は、“反射”と“透過”とを併用してスキャンを行なうことを指定するものである。
次に、「スキャン画像階調」フィールドは、部分画像データおよび全体画像データの階調を指定するフィールドである。「スキャン画像階調」フィールドには、例えば、“00”(2値)、および“01”(多値)という値が指定可能である。
ここで、センサデータ処理部703は、「スキャン画像階調」フィールドの値が“2値”であるコマンドを受信すると、部分画像データおよび全体画像データをモノクロデータとして、主制御部800に送信する。
また、センサデータ処理部703は、「スキャン画像階調」フィールドの値が“多値”であるコマンドを受信すると、部分画像データおよび全体画像データを多階調データとして、主制御部800に送信する。
次に、「スキャン解像度」フィールドは、部分画像データおよび全体画像データの解像度を指定するフィールドである。「解像度」フィールドには、例えば、“0”(高)および“1”(低)という値が指定可能である。
ここで、“高”は、高解像度を指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「スキャン解像度」フィールドの値が“高”であるコマンドを受信すると、部分画像データおよび全体画像データを高解像度で主制御部800に送信する。例えば、画像認識などの画像処理を行なう対象の画像データ(指紋などの画像データ)には、“高”を指定することが望ましい。
また、“低”は、低解像度を指定するものである。よって、センサデータ処理部703は、「スキャン解像度」フィールドの値が“低”であるコマンドを受信すると、部分画像データおよび全体画像データを低解像度で主制御部800に送信する。例えば、タッチした位置等が分かる程度でよい画像データ(タッチした指や手の画像データなど)には、“低”を指定することが望ましい。
次に、「スキャンパネル」フィールドは、どの表示/光センサ部300にて対象物のスキャンを行なうかを指定するフィールドである。「スキャンパネル」フィールドには、例えば、“001”(第1の表示/光センサ部300)、“010”(第2の表示/光センサ部300)という値が指定可能である。なお、これらの値を加算することによって、複数の表示/光センサ部300を同時に指定可能である。例えば、第1および第2の表示/光センサ部300を同時に指定する場合、“011”と指定することができる。
ここで、センサデータ処理部703は、受信したコマンドの「スキャンパネル」フィールドに指定された表示/光センサ部300の光センサ駆動回路305およびバックライト駆動回路308を制御するように、センサ制御部602およびバックライト制御部603に指示を与える。
次に、「表示パネル」フィールドは、どの表示/光センサ部300にて表示データを表示させるかを指定するフィールドである。「スキャン画像階調」フィールドには、例えば、“001”(第1の表示/光センサ部300)、“010” (第2の表示/光センサ部300)という値が指定可能である。なお、これらの値を加算することによって、複数の表示/光センサ部300を同時に指定可能である。例えば、第1および第2の表示/光センサ部300を同時に指定する場合、“011”と指定することができる。
ここで、表示データ処理部701は、例えば、「表示パネル」フィールドの値が第1の表示/光センサ部300であるコマンドを受信すると、第1の表示/光センサ部300に表示データを表示させるために、表示/光センサ部300の液晶パネル駆動回路304およびバックライト駆動回路308を制御するように、表示制御部601およびバックライト制御部603に指示を与える。
次に、「予備」フィールドは、上述したフィールドにて指定可能な情報以外の情報をさらに指定する必要がある場合に、適宜指定されるフィールドである。
なお、主制御部800にて実行されるアプリケーションは、コマンドを送信するにあたり、上述したフィールドを全て使用する必要はなく、使用しないフィールドには無効値(NULL値など)を設定しておけばよい。
また、ユーザが指やペンなどでタッチした位置の座標データを取得したいときは、「データ種別」フィールドに“座標”を指定したコマンドをデータ処理部700に送信することとなるが、指やペンなどは動きがあるため、さらに、当該コマンドの「データ取得タイミング」フィールドに“オール”を指定し、座標データを取得するようにすることが望ましい。また、タッチした位置の座標データが取得できればよいため、スキャンの精度は高くなくてもよい。したがって、上記コマンドの「解像度」フィールドの値は“低”を指定しておけばよい。
また、コマンドの「データ種別」フィールドに“座標”を指定した場合において、例えば、ユーザが、複数の指やペンなどでセンサ内蔵液晶パネル301を同時にタッチした場合は、該タッチした位置の座標データのそれぞれを取得することができる(多点検出)。
また、原稿などの対象物の画像データを取得する場合、「データ種別」フィールドに“全体画像”を指定したコマンドをデータ処理部700に送信することとなるが、原稿などの対象物は、通常、静止させた状態でスキャンを実行することが一般的であるため、周期的にスキャンを実行する必要はない。従って、この場合は、「データ取得タイミング」フィールドに“センス”または“イベント”を指定することが望ましい。なお、原稿などの対象物をスキャンするときは、ユーザが文字を読みやすいように、スキャン精度は高い方が望ましい。したがって、「解像度」フィールドには“高”を指定することが望ましい。
(全体画像データ/部分画像データ/座標データ)
次に、図7を参照しながら、全体画像データ、部分画像データ、および座標データについて、例を挙げて説明する。図7(a)に示す画像データは、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に置かれていないときに、センサ内蔵液晶パネル301全体をスキャンした結果として得られる画像データである。また、図7(b)に示す画像データは、ユーザが指でセンサ内蔵液晶パネル301をタッチしているときに、センサ内蔵液晶パネル301全体をスキャンした結果として得られる画像データである。
ユーザが指でセンサ内蔵液晶パネル301をタッチしたとき、当該タッチした近傍の光センサ回路32が受光する光量が変化するため、当該光センサ回路32が出力する電圧に変化が生じ、その結果として、センサ制御部602が生成する画像データのうち、ユーザがタッチした部分の画素値の明度に変化が生じることとなる。
図7(b)に示す画像データでは、図7(a)に示す画像データと比べると、ユーザの指に該当する部分の画素値の明度が高くなっている。そして、図7(b)に示す画像データにおいて、明度が所定の閾値より大きく変化している画素値を全て含む最小の矩形領域(領域PP)が、“部分画像データ”である。
なお、領域APで示される画像データが、“全体画像データ”である。
また、部分画像データ(領域PP)の代表座標Zの、全体画像データ(領域AP)における座標データは(Xa,Ya)であり、部分画像データ(領域PP)における座標データは(Xp,Yp)である。
(センサ内蔵液晶パネルの構成)
次に、図8を参照しながら、センサ内蔵液晶パネル301の構成、および、センサ内蔵液晶パネル301の周辺回路309の構成について説明する。図8は、表示/光センサ部300の要部、特に、センサ内蔵液晶パネル301の構成および周辺回路309の構成を示すブロック図である。
センサ内蔵液晶パネル301は、光透過率(輝度)を設定するための画素回路31、および、自身が受光した光の強度に応じた電圧を出力する光センサ回路32を備えている。なお、画素回路31は、赤色、緑色、青色のカラーフィルタのそれぞれに対応するR画素回路31r、G画素回路31g、B画素回路31bの総称して用いる。
画素回路31は、センサ内蔵液晶パネル301上の列方向(縦方向)にm個、行方向(横方向)に3n個配置される。そして、R画素回路31r、G画素回路31g、およびB画素回路31bの組が、行方向(横方向)に連続して配置される。この組が1つの画素を形成する。
画素回路31の光透過率を設定するには、まず、画素回路31に含まれるTFT(Thin Film Transistor)33のゲート端子に接続される走査信号線Giにハイレベル電圧(TFT33をオン状態にする電圧)を印加する。その後、R画素回路31rのTFT33のソース端子に接続されているデータ信号線SRjに、所定の電圧を印加する。同様に、G画素回路31gおよびB画素回路31bについても、光透過率を設定する。そして、これらの光透過率を設定することにより、センサ内蔵液晶パネル301上に画像が表示される。
次に、光センサ回路32は、一画素毎に配置される。なお、R画素回路31r、G画素回路31g、およびB画素回路31bのそれぞれの近傍に1つずつ配置されてもよい。
光センサ回路32にて光の強度に応じた電圧を出力させるためには、まず、コンデンサ35の一方の電極に接続されているセンサ読み出し線RWiと、フォトダイオード36のアノード端子に接続されているセンサリセット線RSiとに所定の電圧を印加する。この状態において、フォトダイオード36に光が入射されると、入射した光量に応じた電流がフォトダイオード36に流れる。そして、当該電流に応じて、コンデンサ35の他方の電極とフォトダイオード36のカソード端子との接続点(以下、接続ノードV)の電圧が低下する。そして、センサプリアンプ37のドレイン端子に接続される電圧印加線SDjに電源電圧VDDを印加すると、接続ノードVの電圧は増幅され、センサプリアンプ37のソース端子からセンシングデータ出力線SPjに出力される。そして、当該出力された電圧に基づいて、光センサ回路32が受光した光量を算出することができる。
次に、センサ内蔵液晶パネル301の周辺回路である、液晶パネル駆動回路304、光センサ駆動回路305、およびセンサ出力アンプ44について説明する。
液晶パネル駆動回路304は、画素回路31を駆動するための回路であり、走査信号線駆動回路3041およびデータ信号線駆動回路3042を含んでいる。
走査信号線駆動回路3041は、表示制御部601から受信したタイミング制御信号TC1に基づいて、1ライン時間毎に、走査信号線G1〜Gmの中から1本の走査信号線を順次選択し、該選択した走査信号線にハイレベル電圧を印加するとともに、その他の走査信号線にローレベル電圧を印加する。
データ信号線駆動回路3042は、表示制御部601から受信した表示データD(DR、DG、およびDB)に基づいて、1ライン時間毎に、1行分の表示データに対応する所定の電圧を、データ信号線SR1〜SRn、SG1〜SGn、SB1〜SBnに印加する(線順次方式)。なお、データ信号線駆動回路3042は、点順次方式で駆動するものであってもよい。
光センサ駆動回路305は、光センサ回路32を駆動するための回路である。光センサ駆動回路305は、センサ制御部602から受信したタイミング制御信号TC2に基づいて、センサ読み出し信号線RW1〜RWmの中から、1ライン時間毎に1本ずつ選択したセンサ読み出し信号線に所定の読み出し用電圧を印加するとともに、その他のセンサ読み出し信号線には、所定の読み出し用電圧以外の電圧を印加する。また、同様に、タイミング制御信号TC2に基づいて、センサリセット信号線RS1〜RSmの中から、1ライン時間毎に1本ずつ選択したセンサリセット信号線に所定のリセット用電圧を印加するとともに、その他のセンサリセット信号線には、所定のリセット用電圧以外の電圧を印加する。
センシングデータ出力信号線SP1〜SPnはp個(pは1以上n以下の整数)のグループにまとめられ、各グループに属するセンシングデータ出力信号線は、時分割で順次オン状態になるスイッチ47を介して、センサ出力アンプ44に接続される。センサ出力アンプ44は、スイッチ47により接続されたセンシングデータ出力信号線のグループからの電圧を増幅し、センサ出力信号SS(SS1〜SSp)として、信号変換回路306へ出力する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について、図1および図9から図15に基づいて説明すると以下の通りである。ここでは、データ表示/センサ装置100は、通信ネットワーク上のテレビ会議装置とテレビ会議を行なう機能を備えているケースを例に挙げて説明する。なお、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100は、表示/光センサ部300を1つ備える構成であるが、複数備えていてもよい。
図9を参照しながら、データ表示/センサ装置100、および、通信ネットワーク上のテレビ会議装置1030を含むテレビ会議システムの概略構成を説明する。図9は、当該テレビ会議システムの概略構成を示す模式図である。データ表示/センサ装置100およびテレビ会議装置1030は、それぞれ通信ネットワーク1020に通信可能に接続されており、一般的に知られている技術を用いて、相互にテレビ会議を行うことが可能であるものとする。そして、データ表示/センサ装置100に接続されている撮像装置1010にて撮像されたデータ表示/センサ装置100のユーザの映像等が、テレビ会議装置1030の表示部1031に表示され、逆に、テレビ会議装置1030に接続されている撮像装置1032にて撮像されたテレビ会議装置1030のユーザの映像等が、データ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301に表示されるものとする。なお、テレビ会議装置1030には、各種データを格納するデータ記憶部1033を備えている。
上記構成を備えるテレビ会議システムにおいて、データ表示/センサ装置100とテレビ会議装置1030との間でテレビ会議が行なわれているときに、データ表示/センサ装置100のユーザが所持している資料を、データ表示/センサ装置100のセンサ内蔵液晶パネル301にてスキャンし、その結果として得られる画像データを、テレビ会議装置1030のユーザに送信するというケースを例に挙げて説明する。このとき、テレビ会議を行っている最中であるので、センサ内蔵液晶パネル301に表示している相手側(テレビ会議装置1030のユーザ)の映像等の表示を中断しないことが望ましい。
(データ表示/センサ装置を用いて対象物のスキャンを行う様子)
次に、図10から図12を参照しながら、データ表示/センサ装置100が、映像を表示したまま対象物のスキャンを行う処理の典型例について説明する。なお、ここでは、処理の概要について説明し、各処理の詳細については後述する。
まず、図10を参照しながら、スキャンを行なう対象物について具体例に説明する。図示のように、ここでは、スキャンを行なう対象物として、文字や図表などが記された資料Pを想定している。図10(a)は、資料Pの表面を示した図である。資料Pの表面には、文字や図表が記載されている。なお、資料Pをスキャンする際は、資料Pの表面をスキャンするものとする。図10(b)は、資料Pの裏面を示した図である。
次に、図11および図12を参照しながら、データ表示/センサ装置100を用いて、映像を表示したまま資料Pをスキャンする様子について説明する。
まず、図11(a)は、センサ内蔵液晶パネル301に、テレビ会議の相手側(テレビ会議装置1030のユーザ)の映像を表示している様子を示す図である。
次に、図11(b)は、ユーザが、資料Pをスキャンすることを目的として、センサ内蔵液晶パネル301に、資料Pを載置した様子を示す図である。なお、資料Pの表面をスキャンするために、資料Pの表面をセンサ内蔵液晶パネル301に向けた状態で載置している。よって、データ表示/センサ装置100のユーザには、図示のとおり、資料Pの裏面が見えている状態である。
次に、図11(c)は、データ表示/センサ装置100が、資料Pが載置されたことを検知し、資料Pの載置領域およびその近傍を、白色などの単一色に表示した様子を示す図である。図示のとおり、資料Pの、載置領域およびその近傍(領域SAとする)では、テレビ会議の相手側の映像を表示せず、単一色で表示する。
なお、上記近傍として、どの程度の領域を割り当てるかは、予め定められているものとする。また、近傍の領域が割り当てられていない場合、載置領域のみを単一色で表示すればよい。
そして、領域SAを単一色で表示した状態で、資料Pの表面のスキャンが実行される。このように、載置領域およびその近傍を単一色で表示しておくことにより、テレビ会議の相手側の映像の影響を受けることなく、資料Pのスキャンを実行することができ、スキャンの精度を高めることができる。
また、対象物の載置領域およびその近傍以外は、テレビ会議の相手側の映像を表示したままであるので、ユーザは、テレビ会議の相手側の映像を見ながら、資料Pのスキャンを実行することができる。
次に、図11(d)は、図11(c)で示す状態において資料Pをスキャンした結果として得られる画像データであるスキャンデータSCDを、テレビ会議の相手側の映像に重畳して表示した様子を示す図である。このとき、領域SAと重ならない位置にスキャンデータSCDを表示している。
なお、資料Pの表面をスキャンしているので、スキャンデータSCDは、資料Pの表面の画像データである。
また、対象物をスキャンした場合、一般的には、対象物のスキャンした面と鏡像の関係にある画像データが得られるので、当該得られた画像データを、一般的に知られている手法により鏡像反転した画像データを、表示および記憶している。
次に、図11(e)は、資料Pのスキャンが終了した後、ユーザが、資料Pをセンサ内蔵液晶パネル301から取り除いた様子を示す図である。図示のとおり、領域SAでは、単一色での表示を中止し、テレビ会議の相手側の映像を表示している。
次に、図11(f)は、図11(e)の状態から、ユーザが、手FでスキャンデータSCDをドラッグする等により移動させて、スキャンデータSCDの表示位置を変更した様子を示す図である。このように、スキャンデータSCDは、センサ内蔵液晶パネル301上の任意の位置に移動させることができる。
次に、図12は、所定のユーザ操作をトリガとして、スキャンデータSCDを、テレビ会議の相手側の装置(テレビ会議装置1030)に転送する様子を示した図である。ここでは、図11(d)に示した状態において、スキャンデータSCDをテレビ会議装置1030に転送するユーザ操作が行われたものとする。このとき、スキャンデータSCDは、通信ネットワーク1020を介して、テレビ会議装置1030のデータ記憶部1033に格納された後、テレビ会議装置1030の表示部1031に表示されている。
(載置領域およびその近傍)
次に、図13を参照しながら、載置領域およびその近傍の一例について説明する。図13は、載置領域およびその近傍の一例を示す模式図である。なお、ここでは、対象物である資料Pの形状が矩形であって、横長がXであり、縦長がYであるものとする。
まず、センサ内蔵液晶パネル301における領域RAが、資料Pの載置領域である。領域RAは資料Pと同じ形状であるから、横長がXであり縦長がYである矩形である。
そして、載置領域の近傍は、載置領域の外側の領域であって、載置領域の外縁から所定範囲の領域であるから、当該所定範囲の長さをWとすると、横長がX+2Wであり縦長がY+2Wである矩形領域SAが、載置領域およびその近傍となる。
なお、Wの値は、予め定められていてもよいし、ユーザ設定可能になっていてもよい。また、対象物の形状は矩形に限られない。そのため、領域RAおよび領域SAの形状も矩形に限られず、対処物の形状に応じた形状となる。
(データ表示/センサ装置のより詳細な構成)
次に、図1を参照しながら、データ表示/センサ装置100のより詳細な構成について説明する。なお、ここでは、説明を分かりやすくするために、主制御部800と表示/光センサ部300との間に位置するデータ処理部700および回路制御部600の動作については説明を省略する。ただし、正確には、データの表示および対象物のスキャンを行うにあたり、主制御部800の各部が、データ処理部700にコマンドを送信し、データ処理部700がコマンドに基づいて回路制御部600を制御し、回路制御部600が表示/光センサ部300に対して信号を送信する。また、主制御部800は、データ処理部700に対して送信したコマンドに対する応答として、データ処理部700から、全体画像データ、部分画像データ、および座標データを取得する。
図1は、データ表示/センサ装置100のより詳細な構成を示すブロック図である。図示のように、記憶部901は、表示色情報記憶部21およびスキャンデータ記憶部22を含んでいる。
表示色情報記憶部21は、載置領域およびその近傍の領域に表示する単一色を特定可能な色情報を予め記憶するものである。なお、ここでは、単一色として、特に、白、赤、緑、青などを想定している。表示色情報記憶部21に記憶する色情報は、単一色を特定可能な情報であれば、特に限定されない。例えば、R値、G値、B値の組(例えば、「255、255、255」)などを記憶しておいてもよい。なお、上記色情報は、予め定められていてもよいし、ユーザ設定可能になっていてもよい。
スキャンデータ記憶部22は、対象物のスキャンデータを、読み出し可能な状態で記憶するものである。なお、スキャンデータを読み出し可能とするために、スキャンデータは、識別情報を対応付けた状態でスキャンデータ記憶部22に記憶されることが望ましい。上記識別情報とは、スキャンデータを一意に特定可能なものであればよく、例えば、格納日時などを含んだ情報が挙げられる。
次に、主制御部800について説明する。図示のように、主制御部800は、対象物スキャン処理部、表示データ生成部15、データ転送処理部17、およびテレビ会議通信処理部19を含んでいる。
まず、対象物スキャン処理部13について説明する。対象物スキャン処理部13は、センサ内蔵液晶パネル301上に載置された対象物のスキャンを行ない、スキャンデータをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させるものである。そのために、対象物スキャン処理部は、対象物検知部131、載置領域情報保持部132、単一色表示制御部133、対象物スキャン実行部134、スキャンデータ保持部135、スキャンデータ表示制御部136、およびスキャンデータ格納部137を含んでいる。
対象物検知部131は、まず、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置されたこと、および、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上から取り除かれたことを検知する。
上記検知は、所定周期で、センサ内蔵液晶パネル301の全体をスキャンさせ、その結果として得られる画像データ(つまり、データ処理部700から所定周期で得られる全体画像データ)のうち、時間的に連続して得られる2つの画像データの差分を調べることにより行なう。
ここで、センサ内蔵液晶パネル301に対象物が載置されていない場合は、対象物の反射像が検知されることは無いため、例えば図7(a)で示したように、上記得られる画像データの各画素値の明度は、ほぼ一定である。なお、センサ内蔵液晶パネル301に映像等が表示されているときであっても、対象物が載置されていない場合は、当該映像等の反射像が検知されることは無いと考えてよい。一方、センサ内蔵液晶パネル301に対象物が載置されている場合は、対象物の反射像が検知されるため、例えば図7(b)で示したように、対象物が載置された部分の画素値の明度は変化している。
したがって、所定周期で得られる全体画像データのうち、時間的に連続して得られる2つの画像データを比較したとき、時間的に前の画像データに、画素値の明度が所定閾値以上変化した領域が存在せず、かつ、時間的に後の画像データに、画素値の明度が所定閾値以上変化した領域が存在する場合、対象物検知部131は、センサ内蔵液晶パネル301に対象物が載置されたことがわかる。
また、時間的に前の画像データに、画素値の明度が所定閾値以上変化している領域が存在し、かつ、時間的に後の画像データに、画素値の明度が所定閾値以上変化している領域が存在しない場合、対象物検知部131は、センサ内蔵液晶パネル301から対象物が取り除かれたことがわかる。
なお、対象物検知部131は、センサ制御部602が生成する画像データに変化が生じたタイミングでデータ処理部700から送信される部分画像データを取得することによって、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置されたことを検知してもよい。
次に、対象物検知部131は、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置されたことを検知した後、載置領域を認識し、当該認識した認識領域を表す情報(以下、載置領域情報)を取得し、該取得した載置領域情報を載置領域情報保持部132に読み出し可能に保持させる。
載置領域情報は、例えば、載置領域の画像データそのもの、載置領域の形状を示すデータ(例えば、載置領域の外縁上の特徴点となる座標など)、載置領域の代表座標(例えば、中心座標や重心座標)など、または、それらの組合せである。
載置領域の画像データは、全体画像データから、画素値の明度が所定閾値以上変化している領域を抽出することによって取得することができる。また、上記載置領域の形状を示すデータや、載置領域の代表座標は、載置領域の画像データを一般的な手法で画像解析することによって、取得することができる。なお、載置領域が矩形である場合、載置領域の形状を示すデータは、例えば、当該矩形の4頂点の座標データである。
なお、載置領域情報を取得するタイミングは、(1)対象物検知部131は、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置されたことを検知したことをトリガとして、直ちに、載置領域情報の取得を行なってもよいし、(2)対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置された状態で所定時間(T1とする)経過後に、載置領域情報の取得を行なってもよい。対象物を載置し始めてから載置し終わるまでに所定の時間を要する場合、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置されたことを検知してから所定時間T1(例えば数秒)経過後に、載置領域情報の取得を行なうことが望ましい。
なお、所定周期で取得している全体画像データにおける、画素値の明度が所定閾値以上変化している領域の位置および大きさが、所定時間T1の間、変化していないとき、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置された状態で所定時間T1が経過したと判定する。
また、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置された後、ユーザ操作をトリガとして、載置領域情報の取得を行なってもよい。
なお、対象物検知部131による、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置されたことの検知は、所定のユーザ操作(例えば、操作部903を介して行なわれる所定のボタン押下など)をトリガとして開始されてもよい。
次に、単一色表示制御部133について説明する。単一色表示制御部133は、所定トリガに応じて、センサ内蔵液晶パネル301における載置領域およびその近傍を単一色で表示するように制御する。上記所定トリガは、対象物の読み取りが指示されたことを示すものであれば特に限定されない。例えば、(1)対象物検知部131が、載置領域情報を載置領域情報保持部132に保持させたことを上記所定トリガとしてもよいし、(2)ユーザが、操作部903を介して、対象物の読み取りを指示したことを上記所定トリガとしてもよい。
そのために、単一色表示制御部133は、まず、表示色情報記憶部21に予め設定されている色情報を読み出す。次に、載置領域情報保持部132から載置領域情報を読み出し、該読み出した載置領域情報に基づいて載置領域を算出するとともに、載置領域の近傍を算出する。
その後、単一色表示制御部133は、上記算出した載置領域およびその近傍を、表示色情報記憶部21から読み出した色情報に基づく単一色で表示する指示を、表示データ生成部15に通知する。
なお、上記近傍とは、載置領域の外側の領域であって、載置領域の外縁から所定範囲の領域である。当該所定範囲は、予め定められていてもよいし、ユーザ設定可能になっていてもよい。
また、単一色表示制御部133は、(1)対象物検知部131が、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上から取り除かれたことを検知したこと、または、(2)対象物スキャン実行部134が、スキャンデータを、スキャンデータ保持部135に保持させたことをトリガとして、載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止する指示を、表示データ生成部15に通知する。
次に、対象物スキャン実行部134について説明する。対象物スキャン実行部134は、単一色表示制御部133が、載置領域およびその近傍を単一色で表示する指示を、表示データ生成部15に通知したことをトリガとして、センサ内蔵液晶パネル301にスキャンを実行させる。そして、その応答としてデータ処理部700から全体画像データを取得すると、該取得した全体画像データにおける、対象物の領域部分の画像データを抽出する。なお、対象物スキャン実行部134は、載置領域情報保持部132から載置領域情報を読み出し、当該読み出した載置領域情報に基づいて、上記対象物の領域を決定する。
そして、対象物スキャン実行部134は、上記抽出した画像データをスキャンデータとして、スキャンデータ保持部135に読み出し可能に保持させる。
ここで、光センサの特性が赤色に対して感度が高い場合は、載置領域およびその近傍に表示している単一色を赤にして、得られた赤単色の画像を緑、青にも適用・合成することで、精度の高いモノクロ画像の取得が可能になる。光センサの特性が緑、あるいは青に対する感度が高い場合も同様である。
なお、上記抽出した画像データを鏡像反転したものをスキャンデータとしてスキャンデータ保持部135に保持してもよいし、この時点では、鏡像反転せずにスキャンデータ保持部135に保持してもよい。
次に、スキャンデータ表示制御部136について説明する。スキャンデータ表示制御部136は、スキャンデータの表示、および、ユーザの移動操作に応じたスキャンデータの再表示、ユーザの非表示操作に応じたスキャンデータの非表示を制御する。
スキャンデータ表示制御部136は、スキャンデータ保持部135に保持されている最新のスキャンデータを読み出し、当該読み出したスキャンデータをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる指示を、表示データ生成部15に通知する。このとき、スキャンデータ表示制御部136は、載置領域情報保持部132から載置領域情報を読み出し、当該読み出した載置領域情報に基づいて、載置領域と重ならないようにスキャンデータを表示可能な位置を算出し、当該位置にスキャンデータを表示させる指示を、表示データ生成部15に通知する。なお、ユーザがスキャンデータを確認しやすくするために、スキャンデータの表示領域と載置領域との距離は、できるだけ近い方が望ましい。
また、対象物検知部131が、センサ内蔵液晶パネル301から対象物が取り除かれたことを検知した場合、スキャンデータ表示制御部136は、載置領域にスキャンデータを表示し直してもよい。この場合、スキャンデータ表示制御部136は、載置領域情報保持部132から載置領域情報を読み出し、当該読み出した載置領域情報で示される載置領域にスキャンデータを表示させる指示を、表示データ生成部15に通知する。併せて、載置領域にスキャンデータを表示し直す前にスキャンデータを表示していた領域の表示を、当該領域にスキャンデータを表示する前の状態に戻す指示を、表示データ生成部15に通知する。
なお、スキャンデータ保持部135に保持されているスキャンデータが鏡像反転された状態のものでない場合、スキャンデータ表示制御部136は、スキャンデータ保持部135に保持されているスキャンデータを読み出した後、当該読み出したスキャンデータを、一般的な画像処理により鏡像反転させ、当該鏡像反転させたスキャンデータをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる指示を、表示データ生成部15に通知する。
次に、スキャンデータ表示制御部136は、センサ内蔵液晶パネル301に表示されているスキャンデータを移動させるユーザ操作が行われたことを検知すると、当該ユーザ操作に従って、スキャンデータを表示しなおす指示を、表示データ生成部15に通知する。なお、当該ユーザ操作は、ユーザがスキャンデータを指やペンなどでタッチした状態から、センサ内蔵液晶パネル301上を指やペンなどでなぞることによって行なうことを想定している。
ここで、ユーザが、センサ内蔵液晶パネル301上を指やペンなどでタッチしたとき、光センサ回路32が、指やペンなどの反射像を検知するので、その結果として、データ処理部700から、上記タッチした位置を示す座標データを取得することができる。したがって、上記取得した座標データで示される位置が、センサ内蔵液晶パネル301にスキャンデータを表示している領域内にある場合、ユーザがスキャンデータをタッチしたことがわかる。
そして、データ処理部700から、ユーザの指やペンなどの座標データを取得するようにしておけば、スキャンデータを移動させるユーザ操作(スキャンデータを指やペンなどでタッチした状態からセンサ内蔵液晶パネル301上をなぞる操作)が行なわれている期間に取得した座標データに基づいて、スキャンデータの移動先の位置を求めることができる。
したがって、スキャンデータ表示制御部136は、直前にスキャンデータを表示させた位置から、上記移動先の位置に、スキャンデータを表示しなおす指示を、表示データ生成部15に通知する。
次に、スキャンデータ格納部137について説明する。スキャンデータ格納部137は、スキャンデータを格納するユーザ操作が行なわれたことをトリガとして、スキャンデータ保持部135に保持されているスキャンデータを、スキャンデータ記憶部22に格納する。なお、スキャンデータ格納部137は、スキャンデータと、当該スキャンデータの識別情報とを対応付けた状態でスキャンデータ記憶部22に格納することが望ましい。上記識別情報とは、スキャンデータを一意に識別するものであって、スキャンデータ記憶部22からスキャンデータを読み出す際に、スキャンデータを特定可能なものであればよく、例えば、格納日時などを含むものが挙げられる。
なお、スキャンデータ保持部135に保持されているスキャンデータが鏡像反転された状態のものでない場合、スキャンデータ格納部137は、スキャンデータ保持部135に保持されているスキャンデータを読み出した後、当該読み出したスキャンデータを、一般的な画像処理にて鏡像反転させ、当該鏡像反転させたスキャンデータを、スキャンデータ記憶部22に格納する。
次に、表示データ生成部15について説明する。表示データ生成部15は、多地点接続送信部11から受信する映像をセンサ内蔵液晶パネル301に表示させるとともに、対象物スキャン処理部13からの指示に応じて、載置領域およびその近傍を単一色で表示させたり、スキャンデータをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させるように、表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。
まず、対象物スキャン処理部13からの指示が無く、多地点接続送信部11から映像データを受信しているのみの場合、表示データ生成部15は、該受信した映像データをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。
次に、対象物スキャン処理部13の単一色表示制御部133から載置領域およびその近傍を単一色で表示する指示を受け付けたとき、表示データ生成部15は、当該指示に基づいて、載置領域およびその近傍を単一色で表示する表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。なお、多地点接続送信部11から映像データを受信しているときは、載置領域およびその近傍のみを単一色で表示し、その他の領域には当該映像データを表示するような表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。
なお、表示データ生成部15は、単一色表示制御部133から載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止する指示を受け付けるまで、載置領域およびその近傍を単一色で表示する表示データを生成し続ける。
一方、対象物スキャン処理部13の単一色表示制御部133から載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止する指示を受け付けたとき、表示データ生成部15は、当該指示に基づいて、載置領域およびその近傍の単一色での表示を行なわない(元の状態に戻した)表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。したがって、多地点接続送信部11から映像データを受信しているときは、載置領域およびその近傍に、当該映像データを表示するような表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。
次に、対象物スキャン処理部13のスキャンデータ表示制御部136からスキャンデータを表示する指示を受け付けると、表示データ生成部15は、当該指示に基づいて、スキャンデータを表示させる表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。なお、多地点接続送信部11から映像データを受信しているときは、当該映像データにスキャンデータを重畳した表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。
なお、表示データ生成部15は、ユーザ操作等によってスキャンデータの表示を中止する指示を受け付けるまで、スキャンデータを重畳した表示データを生成し続ける。
次に、データ転送処理部17について説明する。データ転送処理部17は、スキャンデータを外部装置に転送するユーザ操作が行なわれたことをトリガとして、スキャンデータ保持部135またはスキャンデータ記憶部22に記憶されている転送対象のスキャンデータを読み出し、該読み出したスキャンデータを、外部通信部907を介して、外部装置に送信する。当該外部装置とは、例えば、テレビ会議の相手先の装置などである。
なお、センサ内蔵液晶パネル301に表示中のスキャンデータを転送する場合は、スキャンデータ保持部135からスキャンデータを読み出し、一方、スキャンデータ記憶部22に記憶されているスキャンデータを転送する場合は、転送対象となるスキャンデータをユーザ選択させる等して、スキャンデータ記憶部22からスキャンデータを読み出す。
次に、テレビ会議通信処理部19について説明する。テレビ会議通信処理部19は、自装置と、通信ネットワーク上の1または複数のテレビ会議装置との間で、テレビ会議を実現するための各種処理を行なう。テレビ会議を実現するための各種処理は、一般的に知られた処理であり、本発明の本質的部分ではないので、ここでは説明を省略する。
テレビ会議通信処理部19は、リモコンなどの操作部903をユーザが操作することによって、通信ネットワーク上のテレビ会議装置との間、または、通信ネットワーク上の多地点間でテレビ会議を実現するための各種制御を行なう多地点接続制御装置と通信可能に接続し、音声および映像の送受信を行なう。
テレビ会議通信処理部19は、マイク等の音声入力部909にて入力された音声の信号、および、カメラ等の撮像装置1010にて撮像した映像の信号を受信し、上記音声および映像の信号を、外部通信部907を介して、通信ネットワーク上のテレビ会議装置、または、通信ネットワーク上の多地点間で1つのテレビ会議を実現するための各種制御を行なう多地点接続制御装置に送信する。
また、通信ネットワーク上のテレビ会議装置、または、多地点接続制御装置から、外部通信部907を介して、相手側の音声および映像の信号を受信するとともに、音声出力部908に音声データを、表示データ生成部15に映像データを送信する。
なお、テレビ会議通信処理部19は、通信ネットワーク上の多地点間で1つのテレビ会議を実現するための各種制御を行なう多地点接続制御部191を含んでいてもよいし、通信ネットワーク上に設けられた、多地点接続制御部191に相当する機能を備えた多地点接続制御装置と外部通信部907を介して通信可能に接続されていてもよい。
なお、上記各種ユーザ操作は、操作部903(スイッチ、リモコン、マウス、キーボードなど)を操作することにより行われることを想定しているが、これに限定されるものではなく、センサ内蔵液晶パネル301上に表示したメニュー画像やボタン画像などをユーザがタッチすることによって行われてもよい。なお、この場合、当該メニュー画像やボタン画像などを表示している領域内に位置する座標データをデータ処理部700から受信することにより、ユーザが当該メニュー画像やボタン画像などをタッチしたことがわかる。
(主制御部の動作例)
次に、再び図11を参照しながら、主制御部800の動作例について、主制御部800からデータ処理部700に送信されるコマンドに触れながら、説明する。
なお、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100は、表示/光センサ部300を1つ備えるものであるため、表示/光センサ部300にてデータ表示を行なう場合は、「表示パネル」フィールドの値として“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドをデータ処理部700に送信するものとし、また、表示/光センサ部300にてスキャンを行なう場合は、「スキャンパネル」フィールドの値として“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドをデータ処理部700に送信するものとして説明する。
まず、図11(a)に示すように、センサ内蔵液晶パネル301に映像を表示するために、表示データ生成部15は、テレビ会議通信処理部19から受信した映像データをセンサ内蔵液晶パネル301に表示するための表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。併せて、表示データ生成部15は、「表示パネル」フィールドの値として“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドを、データ処理部700に送信する。
次に、図11(b)に示すように対象物である資料Pが載置されたことを検知するために、対象物検知部131は、予め「データ取得タイミング」フィールドに“オール”を指定し、「データ種別」フィールドに“全体画像”を指定し、「スキャンパネル」フィールドに“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドを、データ処理部700に送信する。なお、「スキャン方式」フィールドには“反射”を指定することが望ましい。また、「スキャン画像階調」フィールドは“高”でも“低”でもよい。
以上により、データ処理部700から所定周期で全体画像データが得られる。そして、対象物検知部131は、所定周期で得られる全体画像データのうち、時間的に連続して得られる2つの画像データを比較し、時間的に前の画像データに、画素値の明度が所定閾値以上変化した領域が存在せず、かつ、時間的に後の画像データに、画素値の明度が所定閾値以上変化した領域が存在する場合、資料Pが載置されたことを検知する。
なお、資料Pがセンサ内蔵液晶パネル301上に載置されたことを検知する別の方法として、対象物検知部131は、「データ取得タイミング」フィールドに“イベント”を指定し、「データ種別」フィールドに“部分画像”を指定し、「スキャンパネル」フィールドに“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドを、データ処理部700に送信してもよい。
この場合、資料Pがセンサ内蔵液晶パネル301上に載置されたとき、光センサ回路32が、資料Pの反射像を検知するので、その結果、データ処理部700がセンサ制御部602から受信する画像データに変化が生じる。したがって、データ処理部700は、上述したコマンドの応答として、変化が生じた部分(つまり、対象物の領域)の部分画像データ(部分画像における座標データを含む)を対象物検知部131に送信する。
よって、対象物検知部131は、データ処理部700から、対象物の領域を示す部分画像データを受信したとき、センサ内蔵液晶パネル301に対象物が載置されたことを検知する。
そして、資料Pが載置領域に載置されたことを検出すると、対象物検知部131は、全体画像データから、画素値の明度が所定閾値以上変化している領域を抽出することによって、載置領域を認識する。
次に、データ表示/センサ装置100は、資料Pの載置領域およびその近傍を、単一色に表示する(図11(c))。そのために、単一色表示制御部133が、上記載置領域およびその近傍を、表示色情報記憶部21から読み出した色情報に基づく単一色で表示する指示を表示データ生成部15に送信し、表示データ生成部15は、当該指示に応じて上記載置領域およびその近傍を上記単一色で表示するための表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。併せて、表示データ生成部15は、「表示パネル」フィールドの値として“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドを、データ処理部700に送信する。
その後、データ表示/センサ装置100は、スキャンを実行する。そのために、対象物スキャン実行部134は、「データ取得タイミング」フィールドに“センス”を指定し、「データ種別」フィールドに“全体画像”を指定し、「スキャンパネル」フィールドに“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドを、データ処理部700に送信する。なお、「スキャン方式」フィールドには“反射”を指定することが望ましい。また、「スキャン画像階調」フィールドは“高”を指定することが望ましい。
以上により、データ処理部700から、上記コマンドを送信した時点で最新の全体画像データが得られる。そして、対象物検知部131は、当該得られた全体画像データのうち、載置領域情報保持部132から読み出した載置領域情報に基づいて、資料Pの領域の画像データを読み取り、当該読み取った画像データをスキャンデータSCDとしてスキャンデータ保持部135に保持させる。
次に、データ表示/センサ装置100は、スキャンデータSCDを映像に重畳して表示する(図11(d))。そのために、スキャンデータ表示制御部136は、スキャンデータ保持部135から読み出したスキャンデータSCDを表示する指示を表示データ生成部15に送信し、表示データ生成部15は、当該指示に応じて上記スキャンデータSCDを映像に重畳した表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。併せて、表示データ生成部15は、「表示パネル」フィールドの値として“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドを、データ処理部700に送信する。
次に、資料Pのスキャンが終了した後、ユーザが、資料Pをセンサ内蔵液晶パネル301から取り除いたとき(図11(e))、対象物検知部131が、資料Pがセンサ内蔵液晶パネル301上から取り除かれたことを検知する。ここで、対象物検知部131は、すでにデータ処理部700に送信しているコマンドの応答として、データ処理部700から所定周期で全体画像データを得ている。したがって、対象物検知部131は、所定周期で得られる全体画像データのうち、時間的に連続して得られる2つの画像データを比較し、時間的に前の画像データに、画素値の明度が所定閾値以上変化した領域が存在し、かつ、時間的に後の画像データに、画素値の明度が所定閾値以上変化した領域が存在しない場合、センサ内蔵液晶パネル301に資料Pが取り除かれたことを検知する。
その後、データ表示/センサ装置100は、資料Pの載置領域およびその近傍の単一色の表示を中止する。そのために、単一色表示制御部133が、上記載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止する指示を表示データ生成部15に送信し、表示データ生成部15は、当該指示に応じて、テレビ会議通信処理部19から受信した映像データのみをセンサ内蔵液晶パネル301に表示するための表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。
次に、ユーザが、手FでスキャンデータSCDをドラッグする等により移動操作を行うと、データ表示/センサ装置100は、スキャンデータSCDの表示位置を変更する(図11(f))。そのために、スキャンデータ表示制御部136は、ユーザがスキャンデータをタッチしてセンサ内蔵液晶パネル301上をなぞっている間における、ユーザの指やペンなどの座標データを、データ処理部700から取得する。そのために、スキャンデータ表示制御部136は、スキャンデータを表示させた後に、「データ取得タイミング」フィールドに“イベント”を指定し、「データ種別」フィールドに“座標”を指定し、「スキャンパネル」フィールドに“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドを、データ処理部700に送信する。なお、「スキャン方式」フィールドには、“反射”を指定することが望ましい。また、「スキャン画像階調」フィールドは、“高”でも“低”でもよい。
そして、スキャンデータ表示制御部136は、データ処理部700から取得した座標データに基づいて、スキャンデータSCDの移動先の位置を求めた後、当該移動先の位置にスキャンデータSCDを再表示する指示を、表示データ生成部15に送信する。
そして、表示データ生成部15は、上記移動先の位置に上記スキャンデータSCDを重畳表示させる表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信する。併せて、表示データ生成部15は、「表示パネル」フィールドの値として“第1表示/光センサ部(001)”を指定したコマンドを、データ処理部700に送信する。
(対象物のスキャンを行う処理の流れ1)
次に、図14を参照しながら、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100において、映像を表示させたまま、対象物のスキャンを行う処理の流れの一例について説明する。図14は、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100において、映像を表示させたまま、対象物のスキャンを行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
なお、ここでは、テレビ会議通信処理部19により、データ表示/センサ装置100と、通信ネットワーク上の1または複数のテレビ会議装置との間で、テレビ会議が行なわれている状態にあるものとする。そして、テレビ会議通信処理部19は、外部通信部907を介して、テレビ会議の相手側の音声および映像の信号を受信しているものとする。
まず、テレビ会議通信処理部19が表示データ生成部15に映像データを送信し、そして、表示データ生成部15が当該映像データをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信することによって、センサ内蔵液晶パネル301に映像を表示させる(ステップS21)。なお、ステップS21は、図11(a)にて説明した状態に相当する。
次に、対象物検知部131は、センサ内蔵液晶パネル301に対象物が載置されたことを検知した場合(ステップS22)、対象物が載置された状態で所定時間T1(例えば数秒)が経過したことがわかると(ステップS23にてYES)、載置領域を認識し、載置領域情報を載置領域情報保持部132に保持する(ステップS24)。
次に、単一色表示制御部133が、載置領域情報保持部132に保持した載置領域情報、および、表示色情報記憶部21に予め設定されている色情報に基づいて、載置領域およびその近傍を、単一色で表示する指示を表示データ生成部15に通知し、表示データ生成部15が、載置領域およびその近傍を単一色で表示する表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信することによって、センサ内蔵液晶パネル301上の載置領域およびその近傍を単一色で表示させる(ステップS25)。なお、ステップS25は、図11(c)にて説明した状態に相当する。
次に、対象物スキャン実行部134が、センサ内蔵液晶パネル301にスキャンを実行させ(ステップS26)、その応答として得られた全体画像データから対象物の領域をスキャンデータとして抽出する(ステップS27)。そして、対象物スキャン実行部134は、上記抽出したスキャンデータを、スキャンデータ保持部135に保持させる(ステップS28)。
次に、スキャンデータ表示制御部136が、載置領域情報保持部132から、載置領域情報を読み出して、当該読み出した載置領域情報に基づいて、載置領域と重ならない任意の領域にスキャンデータを表示させるように表示データ生成部15に通知し、表示データ生成部15が、スキャンデータを重畳表示させる表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信することによって、センサ内蔵液晶パネル301にスキャンデータを表示させる(ステップS29)。なお、ステップS29は、図11(d)にて説明した状態に相当する。
次に、対象物検知部131が、センサ内蔵液晶パネル301から対象物が取り除かれたことを検知した場合(ステップS30にてYES)、単一色表示制御部133が、載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止する指示を、表示データ生成部15に通知するとともに、スキャンデータ表示制御部136が、載置領域にスキャンデータを表示させる指示を表示データ生成部15に通知する。そして、表示データ生成部15は、当該指示に基づいて、載置領域に対してスキャンデータを表示させる表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信することによって、センサ内蔵液晶パネル301上の載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止させるとともに、ステップS29にて表示していたスキャンデータの表示を、スキャンデータを表示する前に表示していた表示へと戻す(ステップS31)。なお、ステップS31は、図11(e)にて説明した状態に相当する。ただし、ステップS31では、図11(e)における領域SAにスキャンデータSCDを表示するとともに、図11(e)においてスキャンデータSCDを表示している領域の表示は、スキャンデータSCDを表示する前の表示に戻す。
そして、スキャンデータに対するユーザ操作があった場合において(ステップS32にてYES)、当該ユーザ操作が、スキャンデータの移動操作であれば(ステップS33にて“移動操作”)、スキャンデータ表示制御部136が、移動先の位置にスキャンデータを表示しなおす指示を表示データ生成部15に通知し、表示データ生成部15が、移動先の位置にスキャンデータを重畳表示させる表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信することによって、センサ内蔵液晶パネル301にスキャンデータを表示させる(ステップS34)。なお、ステップS34は、図11(f)にて説明した状態に相当する。
また、上記ユーザ操作が、スキャンデータの転送操作であれば(ステップS33にて“転送操作”)、データ転送処理部17が、スキャンデータ保持部135またはスキャンデータ記憶部22に記憶されている転送対象のスキャンデータを読み出し、該読み出したスキャンデータを、外部通信部907を介して、外部装置に送信する(ステップS35)。
また、上記ユーザ操作が、スキャンデータの保存操作であれば(ステップS33にて“保存操作”)、スキャンデータ格納部137が、スキャンデータ保持部135に保持されているスキャンデータを、スキャンデータ記憶部22に格納する(ステップS36)。
(対象物のスキャンを行う処理の流れ2)
上述では、対象物検知部131が、センサ内蔵液晶パネル301から対象物が取り除かれたことを検知した場合(ステップS30)、載置領域およびその近傍を単一色での表示を中止する(ステップS31)という処理の流れを例に挙げた。しかしながら、載置領域およびその近傍の単色表示は、対象物のスキャン精度を高めるために行なうものであるから、対象物のスキャンが完了した時点で、載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止してもよい。この場合の処理の流れについて、以下で説明する。
図15を参照しながら、データ表示/センサ装置100において、映像を表示させたまま、対象物のスキャンを行う処理の流れの他の一例について説明する。図15は、データ表示/センサ装置100において、映像を表示させたまま、対象物のスキャンを行う処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。
ステップS21からステップS28までの流れは、図14を用いて説明した処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
ステップS28にて、対象物スキャン実行部134が、スキャンデータを、スキャンデータ保持部135に保持させたことをトリガとして、単一色表示制御部133が、載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止する指示を、表示データ生成部15に通知し、表示データ生成部15は、当該指示に基づいて、載置領域およびその近傍の単一色での表示を行なわない表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信することによって、センサ内蔵液晶パネル301上の載置領域およびその近傍を単一色での表示を中止させる(ステップS41)。
次に、スキャンデータ表示制御部136が、載置領域情報保持部132から、載置領域情報を読み出して、当該読み出した載置領域情報に基づいて、載置領域と重ならない任意の領域にスキャンデータを表示させるように表示データ生成部15に通知し、表示データ生成部15が、スキャンデータを重畳表示させる表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信することによって、センサ内蔵液晶パネル301にスキャンデータを表示させる(ステップS42)。
なお、ステップS42の後の処理の流れについては、図14に示すステップS32からステップS36までの流れと同じである。
〔実施の形態2〕
上述の実施の形態では、対象物が載置された状態で所定時間T1(例えば数秒)が経過したことがわかると(ステップS23にてYES)、対象物のスキャンを1回だけ行なう(ステップS24〜S28)という形態について説明した。しかしながら、対象物のスキャンを行なうタイミングは、上述に限定されるものではない。本実施の形態では、センサ内蔵液晶パネル301上から対象物が取り除かれるまで、対象物のスキャンを繰り返し行なう形態について説明する。本実施の形態について図1および図16に基づいて説明すると以下の通りである。
なお、説明の便宜上、実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。また、実施の形態1にて説明した処理と同一に処理については、その説明を省略する。
(主制御部800の構成)
本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100の主制御部800の構成のうち、実施の形態1で説明した構成と異なる構成について、以下で説明する。なお、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100の記憶部901は、実施の形態1で説明した構成と同じである。
対象物検知部131は、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上に載置されたことを検知した直後、および、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上から取り除かれたことを検知しなかった場合に、載置領域を認識し、当該認識した認識領域の載置領域情報を取得し、該取得した載置領域情報を載置領域情報保持部132に読み出し可能に保持させる。
次に、対象物スキャン実行部134は、センサ内蔵液晶パネル301にスキャンを実行させた応答としてデータ処理部700から取得した全体画像データからスキャンデータを抽出し、当該抽出したスキャンデータをスキャンデータ保持部135に読み出し可能に保持させる。このとき、上記保持させたスキャンデータと、上記保持させたときの時刻とを対応づけて、スキャンデータ保持部135に保持させる。
スキャンデータ保持部135は、複数の所定数のスキャンデータを、先入れ先出し方式で保持するものとする。なお、保持されてから所定の時間を経過したスキャンデータは、削除してもよい。
次に、スキャンデータ表示制御部136は、センサ内蔵液晶パネル301に表示させるスキャンデータをスキャンデータ保持部135から読み出すにあたり、対象物検知部131が、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上から取り除かれたことを検知した時刻から所定時間(T2とする)だけ前の時点で、スキャンデータ保持部135に保持されていた最新のスキャンデータを、スキャンデータ保持部135から読み出す。そして、当該読み出したスキャンデータをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる指示を、表示データ生成部15に通知する。
なお、このように、対象物が取り除かれた時点から所定時間T2だけ前の時点でスキャンデータ保持部135に保持されていた最新のスキャンデータを読み出す理由は、対象物が取り除かれたことを検知したときにスキャンデータ保持部135に保持されている最新のスキャンデータは、ユーザが対象物を取り除く途中の段階で得られたスキャンデータである可能性があり、そして、対象物が取り除かれた時点から所定時間T2だけ前の時点でスキャンデータ保持部135に保持されていた最新のスキャンデータであれば、ユーザが対象物を取り除く操作を行う前の状態(対象物が完全に載置されていた状態)のときに得られたスキャンデータであると考えてよいからである。
(対象物のスキャンを行う処理の流れ)
図16を参照しながら、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100において、映像を表示させたまま、対象物のスキャンを行う処理の流れの他の一例について説明する。図16は、本実施の形態に係るデータ表示/センサ装置100において、映像を表示させたまま、対象物のスキャンを行う処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。
ステップS21およびステップS22までの流れは、実施の形態1の図14を用いて説明した処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
ステップS22にて、対象物検知部131が、センサ内蔵液晶パネル301に対象物が載置されたことを検知したことをトリガとして、対象物検知部131は、載置領域を認識し、載置領域情報を載置領域情報保持部132に保持させる(ステップS51)。
次に、単一色表示制御部133が、ステップS25と同様に、センサ内蔵液晶パネル301上の載置領域およびその近傍を単一色で表示させる(ステップS52)。そして、対象物スキャン実行部134が、センサ内蔵液晶パネル301にスキャンを実行させ(ステップS53)、その応答として得られた全体画像データから対象物の領域をスキャンデータとして抽出する(ステップS54)。そして、対象物スキャン実行部134は、上記抽出したスキャンデータを、スキャンデータ保持部135に保持させる(ステップS55)。
次に、対象物検知部131が、センサ内蔵液晶パネル301から対象物が取り除かれたことを検知しなかった場合(ステップS56にてNO)、再度、ステップS51からステップS55までの処理を行う。
一方、センサ内蔵液晶パネル301から対象物が取り除かれたことを検知した場合(ステップS56にてYES)、単一色表示制御部133が、ステップS31と同様に、載置領域およびその近傍の単一色での表示を中止する指示を、表示データ生成部15に通知し、表示データ生成部15は、当該指示に基づいて、載置領域およびその近傍の単一色での表示を行なわない表示データを生成し、該生成した表示データをデータ処理部700に送信することによって、センサ内蔵液晶パネル301上の載置領域およびその近傍を単一色での表示を中止させる(ステップS57)。
その後、スキャンデータ表示制御部136が、対象物検知部131が、対象物がセンサ内蔵液晶パネル301上から取り除かれたことを検知した時刻から所定時間T2だけ前の時点で、スキャンデータ保持部135に保持されていた最新のスキャンデータを、スキャンデータ保持部135から読み出し、当該読み出したスキャンデータをセンサ内蔵液晶パネル301に表示させる指示を、表示データ生成部15に通知することによって、センサ内蔵液晶パネル301にスキャンデータを表示させる(ステップS58)。
なお、ステップS58の後に続く処理の流れについては、図14に示すステップS32からステップS36までの流れと同じである。
〔補足事項〕
上述の各実施形態では、載置領域およびその近傍を単一色に表示した状態で、対象物のスキャンを1回だけ行なう形態について説明したが、対象物のスキャンを行なうにあたり、以下の3種類のスキャンのそれぞれを1回ずつ連続して行なうことによって、カラー画像のスキャンデータを得るようにしてもよい。3種類のスキャンとは、(1)載置領域およびその近傍を赤色に表示した状態でのスキャン、(2)載置領域およびその近傍を緑色に表示した状態でのスキャン、(3)載置領域およびその近傍を青色に表示した状態でのスキャンである。
ここで、載置領域およびその近傍を赤色に表示した状態で、対象物のスキャンを行なうと、対象物に記されている赤色の文字等は読み取られず、赤色から遠い色の文字等ほど明瞭に読み取られた画像データを得ることができる。
同様に、載置領域およびその近傍を緑色に表示した状態で、対象物のスキャンを行なうと、対象物に記されている緑色の文字等は読み取られず、緑色から遠い色の文字等ほど明瞭に読み取られた画像データを得ることができる。
同様に、載置領域およびその近傍を青色に表示した状態で、対象物のスキャンを行なうと、対象物に記されている青色の文字等は読み取られず、青色から遠い色の文字等ほど明瞭に読み取られた画像データを得ることができる。
したがって、上述した3種類のスキャンを実行することによって得られる3つの画像データの差分に基づいて、一般的な画像処理を施すことにより、カラー画像のスキャンデータを得ることができる。
〔付記事項〕
上述では、データ表示/センサ装置100の構成として、データ処理部700や回路制御部600を備える構成について説明したが、この構成に限定されるものではない。例えば、主制御部800が回路制御部600を直接制御し、主制御部800が全体画像データ/部分画像データ/座標データを生成するような構成であってもよい。また、主制御部800が表示/光センサ部300を直接制御するような構成であってもよい。
最後に、データ表示/センサ装置100の主制御部800、データ処理部700、回路制御部600は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、データ表示/センサ装置100は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるデータ表示/センサ装置100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記データ表示/センサ装置100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、データ表示/センサ装置100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、画像などの表示処理および対象物のスキャン処理を行う装置に適用できる。特に、映像を表示している状態で、対象物のスキャン処理を行うことが想定され得るテレビ会議装置などに好適に適用できる。
本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置の詳細構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置が備えるセンサ内蔵液晶パネルの断面を示す模式図である。 図3(a)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置が備えるセンサ内蔵液晶パネルにて反射像を検知することにより、ユーザがタッチした位置を検出する様子を示す模式図である。図3(b)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置が備えるセンサ内蔵液晶パネルにて影像を検知することにより、ユーザがタッチした位置を検出する様子を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置で用いられるコマンドのフレーム構造の一例を示す模式図である。 図5に示したコマンドに含まれる各フィールドに指定可能な値の一例、および、その概要を示す説明図である。 図7(a)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置にて、対象物がセンサ内蔵液晶パネル上に置かれていないときに、センサ内蔵液晶パネル全体をスキャンした結果として得られる画像データである。図7(b)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置にて、ユーザが指でセンサ内蔵液晶パネルをタッチしているときに、スキャンした結果として得られる画像データである。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置が備えるセンサ内蔵液晶パネルの構成およびその周辺回路の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置を含むテレビ会議システムの概略構成を示す模式図である。 図10(a)は、対象物である資料の表面を示した説明図である。図10(b)は、対象物である資料の裏面を示した説明図である。 図11(a)は、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置が、テレビ会議の相手側の映像を表示している様子を示す図である。図11(b)は、対象物である資料が、本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置に載置された様子を示す図である。図11(c)は、載置領域およびその近傍を、単一色に表示した様子を示す図である。図11(d)は、対象物である資料をスキャンした結果として得られる画像データであるスキャンデータを、テレビ会議の相手側の映像に重畳して表示した様子を示す図である。図11(e)は、ユーザが、対象物である資料を取り除いた様子を示す図である。図11(f)は、ユーザが、スキャンデータを移動させて、スキャンデータの表示位置を変更した様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置を含むテレビ会議システムにおいて、データ表示/センサ装置から、テレビ会議の相手先の装置に対して、スキャンデータを転送した様子を示す図である。 載置領域およびその近傍の一例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置において、映像を表示させたまま、対象物のスキャンを行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置において、映像を表示させたまま、対象物のスキャンを行う処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るデータ表示/センサ装置において、映像を表示させたまま、対象物のスキャンを行う処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
22 スキャンデータ記憶部(記憶部)
13 対象物スキャン処理部
15 表示データ生成部(画像表示制御手段)
100 データ表示/センサ装置(画像表示/像検知装置)
131 対象物検知部(対象物検知手段)
132 載置領域情報保持部
133 単一色表示制御部(表示色制御手段)
134 対象物スキャン実行部
135 スキャンデータ保持部
136 スキャンデータ表示制御部(像表示制御手段)
137 スキャンデータ格納部(検知画像格納部)
300 表示/光センサ部
301 センサ内蔵液晶パネル(面状部材)
700 データ処理部
800 主制御部
RA 載置領域
P 資料(対象物)
SCD スキャンデータ(対象物の像の画像)

Claims (7)

  1. 画像を表示するとともに、近傍の像を読み取る面状部材を備える画像表示/像検知装置であって、
    上記面状部材に画像を表示させる画像表示制御手段と、
    上記面状部材に対して対象物が載置された載置領域を検知する対象物検知手段と、
    上記画像表示制御手段が上記面状部材に上記画像を表示させているとき、上記対象物の読み取りが指示された場合、上記対象物が載置された載置領域を所定の単一色で表示させるように上記画像表示制御手段に指示する表示色制御手段とを備え、
    上記載置領域が上記単一色で表示されている状態で、上記面状部材は、上記載置領域にて上記対象物の像を読み取ることを特徴とする画像表示/像検知装置。
  2. 上記表示色制御手段は、さらに、上記載置領域の外縁の近傍を上記単一色で表示させるように上記画像表示制御手段に指示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示/像検知装置。
  3. 上記対象物検知手段は、さらに、上記面状部材に対象物が載置されていないことを検知するものであり、
    上記対象物検知手段が上記面状部材に対象物が載置されていないことを検知したとき、上記表示色制御手段は、上記単一色での表示を中止して上記画像を表示するように上記画像表示制御手段に指示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示/像検知装置。
  4. 上記面状部材にて、上記対象物の像の読み取りが完了したとき、上記表示色制御手段は、上記単一色での表示を中止して上記画像を表示するように上記画像表示制御手段に指示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示/像検知装置。
  5. 上記面状部材にて読み取った上記対象物の像の画像を、鏡像反転した状態で、記憶部に格納する検知画像格納部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示/像検知装置。
  6. 上記画像表示制御手段が上記面状部材に画像を表示させているとき、上記面状部材にて読み取った上記対象物の像の画像を、鏡像反転した状態で、上記面状部材に表示させるように上記画像表示制御手段に指示する像表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示/像検知装置。
  7. 上記面状部材にて、当該面状部材に表示している上記対象物の像の画像の表示位置を移動させるユーザ操作を検知したとき、上記像表示制御手段は、上記表示している上記対象物の像の画像を、上記ユーザ操作に応じた位置に移動させて表示するように上記画像表示制御手段に指示することを特徴とする請求項6に記載の画像表示/像検知装置。
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