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JP2010100440A - ソーダ石灰系ガラス組成物 - Google Patents

ソーダ石灰系ガラス組成物 Download PDF

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JP2010100440A
JP2010100440A JP2007029283A JP2007029283A JP2010100440A JP 2010100440 A JP2010100440 A JP 2010100440A JP 2007029283 A JP2007029283 A JP 2007029283A JP 2007029283 A JP2007029283 A JP 2007029283A JP 2010100440 A JP2010100440 A JP 2010100440A
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soda
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glass
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Yasukimi Nagashima
廉仁 長嶋
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

【課題】 ソーダ石灰系ガラス組成物において、高い透過率を得るために、全酸化鉄の含有量を制限し、CeO2を含まず、紫外線が照射されたときに透過率が高くなり得るガラス組成物を提供する。
【解決手段】 ソーダ石灰系ガラス組成物であって、酸化鉄を含み、Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23)が0.001質量%以上0.04質量%以下であり、TiO2に換算した全酸化チタンが0.075質量%以上0.5質量%以下含まれることを特徴とするソーダ石灰系ガラス組成物である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、高い透過率を有するソーダ石灰系ガラス組成物に関し、特に紫外線が照射されたときに、可視光の長波長域および近赤外光域の透過率がより高くなり得るソーダ石灰系ガラス組成物に関する。
例えば、太陽電池パネルのカバーガラスでは、発電効率の高いものが求められている。またガラス基板としては、太陽光における高いエネルギー変換感度を有する波長域、例えば結晶質シリコン系太陽電池の場合は900nm付近をピークとして400〜1100nm、CIS系太陽電池の場合は400〜1200nm、Cd−Te系太陽電池場合は300〜850nmにおいて、透過率の高いガラスが求められている。
このような目的のガラスとしては、純度の高い原料を用いることによって、鉄分を通常のソーダ石灰系ガラスよりも極めて少なくした透過率の高いガラス、いわゆる白板ガラスが用いられている。
本発明者は、例えば特開2000−143284号公報や特開2003−95691号公報において、高透過ガラスを提案している。
ガラス中に含まれる酸化鉄は、FeOとFe23の形で存在する。FeOは波長1100nm付近をピークに600〜1600nmに吸収を有し、Fe23は波長450nm以下に吸収を有する。そのため、ガラス中に含まれる酸化鉄の含有量のみならず、Fe2+とFe3+との比率も、透過率にとって重要である。
さらには、太陽光、とりわけ紫外線の照射によって、ガラスの透過率が低下することも好ましくない。
ところで、蛍光ランプ用のガラス組成物においては、耐ソラリゼーション性がよく検討されている。例えば、特開平6−92677号公報には、ソラリゼーションが起こりにくい蛍光ランプ用のソーダ石灰系(ソーダライム)ガラス組成物が開示されている。
米国特許第5346768号公報には、酸化バナジウムを含み350nm以下の紫外線を吸収するソーダライムガラスが開示されている。
特表20004−531445号公報には、重量%で、Fe23を0.01〜0.05、TiO2を0.05〜0.8含むホウケイ酸ガラスが開示されている。
特開2000−143284号公報 特開2003−95691号公報 特開平6−92677号公報 米国特許第5346768号公報 特表20004−531445号公報
ところで、上述した白板ガラスにおいても、工業原料からの鉄分の混入が不可避である。この鉄分がFeOの形で存在すると、波長1100nm付近をピークとする吸収の影響が、600〜1600nmの近赤外線および可視光線域、特に太陽電池の効率が高い800nm付近の波長域にも現れる。そこで、このような微量の鉄分を含む高透過ガラスにおいても、Fe2+とFe3+との比率を制御する必要がある。つまり、Fe23に換算した全酸化鉄のうち、Fe23に換算したFeOの割合(いわゆる鉄比)を低く抑えて、Fe2+による吸収の影響を小さくするとよい。
本発明者による特開2000−143284号公報や特開2003−95691号公報にて開示した高透過ガラスでは、鉄比の調整に酸化セリウムを用いている。ガラス中に酸化セリウムを含むと、紫外線が照射されるとソラリゼーションにより透過率の低下を起こす虞があるので、含まないことが好ましい。
特開平6−92677号公報では、TiO2とCeO2のいずれかを必須で含む。その実施例2では、CeO2を含まず、重量百分率でFe23を0.01%含むが、TiO2を0.02%しか含まず、SO3は含んでいない。
米国特許第5346768号公報に開示されたソーダライムガラスは、0.1重量%以下のFe23と、0〜0.15重量%のTiO2とを含み、3〜7ppmのCoOと0.1〜0.3重量%のV25を必須で含んでいる。
特表20004−531445号公報に開示されたホウケイ酸ガラスは、高いソラリゼーション耐性を達成するために、Fe23及びTiO2の含有量を上記のように制限している。
本発明は、ソーダ石灰系ガラス組成物において、高い透過率を得るために、全酸化鉄の含有量を制限し、CeO2を含まず、紫外線が照射されたときに透過率が高くなり得るガラス組成物の提供を目的とする。
そこで、本発明は、
ソーダ石灰系ガラス組成物であって、
酸化鉄を含み、Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23)が0.001質量%以上0.04質量%以下であり、
TiO2に換算した全酸化チタンが0.075質量%以上0.5質量%以下含まれることを特徴とするソーダ石灰系ガラス組成物である。
また、本発明は別の観点から、
基本となるソーダ石灰系ガラス組成が、実質的に質量%で表示して、
65 ≦ SiO2 ≦ 80、
0 ≦ Al23 ≦ 5、
0 ≦ B23 ≦ 5、
0 ≦ Li2O ≦ 5、
5 ≦ Na2O ≦ 18、
0 ≦ K2O ≦ 10、
10 ≦ (Li2O+Na2O+K2O) ≦ 20、
0 ≦ MgO ≦ 10、
5 < CaO ≦ 15、
0 ≦ (SrO+BaO+ZnO) ≦ 5、
5 < (MgO+CaO+SrO+BaO) ≦ 15、
0 ≦ ZrO2 ≦ 5、
0.05 ≦ SO3 ≦ 0.5、
0 ≦ 酸化アンチモン ≦ 1、
からなるソーダ石灰系ガラス組成物において、
さらに、酸化鉄を含み、Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23)が0.001質量%以上0.04質量%以下であり、
TiO2に換算した全酸化チタンが0.075質量%以上0.5質量%以下含むことを特徴とするソーダ石灰系ガラス組成物である。
(ソーダ石灰系ガラス)
以下に、ソーダ石灰系ガラスにおける各成分について説明する。なお、各含有率は、質量%表示である。
(SiO2
SiO2はガラスの骨格を形成する主成分である。SiO2の含有率は、ガラスの耐久性を確保するために65%以上とし、ガラスの熔解性を確保するために80%以下とすることが望ましい。
(Al23
Al23はガラスの耐久性を向上させる任意成分である。Al23の含有率は、ガラスの熔解性を確保するために5%以下とすることが望ましい。より好ましくは0.5〜2.5%の範囲である。
(B23
23はガラスの耐久性向上のため、あるいは熔解助剤としても使用される任意成分である。B23の含有率は、B23の揮発等の影響を防ぐために5%以下とすることが望ましい。また、B23は、窯の寿命を保つために、含有させないことが望ましい。
(Na2O)
Na2Oは、ガラスの熔解促進剤として用いられる必須成分である。Na2Oの含有率は、熔解促進効果を確保するために5%超とする一方、ガラスの耐久性を確保するために18%以下とすることが望ましい。
(Li2O)
Li2Oは、Na2Oと同様にガラスの熔解促進剤として用いられ、また熱膨張係数,低温粘性を調整するのに有効な任意成分である。Li2OはNa2Oに比して原料が高価なので、経済性確保のために5%以下とすることが望ましい。
(K2O)
2Oは、Li2O,Na2Oと同様に、ガラスの熔解促進剤として用いられる任意成分である。K2OはNa2Oに比して原料が高価なので、経済性確保のために10%以下とすることが望ましい。
(Li2O+Na2O+K2O)
Li2O,Na2OおよびK2Oの合計は、熔解促進効果を確保するために10%以上とする一方、ガラスの耐久性を確保するために20%以下とすることが望ましい。Li2O,Na2OおよびK2Oの合計は、13%超とすることが望ましい。
(MgO)
MgOは、ガラスの耐久性を向上させるとともに、成形時の失透温度、粘度を調整するのに用いられる任意成分である。MgOの含有率は、失透温度を抑えるために10%以下とする一方、2%以上とすることが望ましい。
(CaO)
CaOは、MgOと同様に、ガラスの耐久性を向上させるとともに、成形時の失透温度、粘度を調整するのに用いられる必須成分である。CaOの含有率は、熔解性を確保するために5%超とする一方、失透温度を抑えるために15%以下とすることが望ましい。
(MgO+CaO+SrO+BaO+ZnO)
MgO,CaO,SrO,BaO,ZnOの合計は、ガラスの耐久性を確保するために5%超とする一方、失透温度を抑えたり、また熱膨張係数が大きくなりすぎるのを防ぐために、15%以下とする。コストの上昇を抑え、ガラスの化学的耐久性を確保するために、これらの合計は10%超とすることが望ましい。
なお、これらの合計が少ない、例えば10%以下の場合、Na2Oを多めに(例えば、12%以上)含有させることが望ましい。これは、熔解性を確保し、ガラス融液の粘度の上昇を抑えるためである。
(MgO+CaO)
MgOとCaOの合計は、ガラスの耐久性を確保するために5%超とする一方、失透温度を抑えるために15%以下とすることが望ましい。コストの上昇を抑え、ガラスの化学的耐久性を確保するために、MgOとCaOの合計は10%超とすることが望ましい。
なお、MgOとCaOの合計が少ない、例えば10%以下の場合、Na2Oを多めと含有させることが望ましい。これは、熔解性を確保し、ガラス融液の粘度の上昇を抑えるためである。
(ZrO2
ZrO2は、ガラスの耐久性を向上させるとともに、成形時の失透温度を調整するのに有効な任意成分である。ZrO2の含有率は、5%以下が望ましく、高価な原料でもあるので、1%未満とすることが望ましい。
(SO3
SO3はガラスの清澄を促進する必須成分である。SO3の含有率は、清澄効果を確保するために0.05%以上とする一方、ガラス中への泡の残留を抑えたり、リボイルを抑制するために、0.3以下とすることが望ましい。SO3の含有率が0.1%以上とすると、十分な清澄効果を確保することができる。
(酸化アンチモン)
酸化アンチモンは、鉄分の内のFeOの割合を下げるのに有効であり、またガラスの清澄を促進する、任意成分である。酸化アンチモンは複数の価数を取るので、3価のアンチモン酸化物(Sb23)に換算した含有率で表すものとする。
ただし、酸化アンチモンは原料が高価であり、1%未満とすることが望ましい。また、酸化アンチモンは環境負荷物質でもあり、またガラスの着色を抑えるためには、含ませないことがより望ましい。
(全酸化鉄(T−Fe23))
酸化鉄は、主に原料の不純物として不可避的に含まれる成分であって、本発明の必須成分である。目的とする高い透過率を得るためには、全酸化鉄(T−Fe23)が0.04%以下であることが必要であり、0.02%以下であることが望ましい。また、Fe23に換算したFeOの割合は、全酸化鉄の25%以下であることが望ましい。
FeOの吸収を抑え、波長800nm付近の光の透過率を確保するために、Fe23に換算したFeOの割合を25%以下とすることが望ましく、15%以下であることがより望ましい。
なお、全酸化鉄に対するFe23に換算したFeO割合である鉄比を、FeO比ということがある。
(TiO2
TiO2は、本発明が目的とするUV照射時の透過率を向上させる酸化物として、必須に含まれる微量成分である。TiO2を0.075%以上含ませることにより、UV照射時の透過率を向上させられ、その望ましい範囲は0.1%以上であり、もっとも望ましい範囲は0.2%以上である。一方、500〜600nm付近の透過率を確保し、またガラスが黄色味を帯びさせないために、その含有量は0.5%以下の範囲で低く抑えることが望ましい。
(CeO2,V25
本発明によるソーダ石灰系ガラス組成物は、実質的にCeO2を含まない。
さらに、実質的にV25を含まない。このほか、ガラスを着色させる成分、例えばCoO,Se,NiO,Mn23,Cr23,CuOなどは実質的に含まない。
(清澄剤)
本発明によるソーダ石灰系ガラス組成物では、上述したSO3を必須で含む。さらに、これ以外の清澄剤は、本発明の目的を逸脱しない範囲で、含ませることができる。例えば、塩素,フッ素などを含ませてもよい。
本発明によるソーダ石灰系ガラス組成物は、全酸化鉄の含有率を制限し、CeO2を含ませず、微量の必須成分としてTiO2を含ませたので、高い透過率を有し、紫外線が照射されたときに、太陽電池として変換効率の高い、可視光の長波長域および近赤外光域の透過率が高くなり得るという効果を奏する。
以下に、実施例・比較例を示して、本発明を詳しく説明する。
実施例は、表1に示したガラス組成となるように、原料バッチ(以下、バッチと呼ぶ場合がある)をそれぞれ調合した。原料は、通常のガラス製造に用いられるものを使用した。比較例は、表2に示したガラス組成となるようし、実施例と同様に調合した。
Figure 2010100440
Figure 2010100440
調合したバッチは、白金ルツボの中で熔融および清澄した。まず、このルツボを1600℃に設定した電気炉で、4時間保持してバッチを熔融した。その後、ガラス融液の入ったルツボを炉外に取り出し、いったん室温で放冷固化してガラス体を得た。このガラス体をルツボから取り出して徐冷操作を施した。徐冷操作は、このガラス体を700℃に設定した別の電気炉の中で1時間保持した後、その電気炉の電源を切り、室温まで冷却することによって行なった。この徐冷操作を経たガラス体を試料ガラスとした。
(ガラス組成の定量)
試料ガラスを粉砕し、蛍光X線分析法(理学電機工業製、RIX3001)により、ガラス組成の定量を行った。なお、ホウ素(B)については、発光分光分析法(島津製作所製、ICPS-1000IV)により定量を行った。
(透過率の測定)
得られた各実施例と各比較例の試料ガラスにおける透過率Tを、分光光度計を用いて測定した。使用した波長は、400nm,550nm,800nm,1000nmである。測定結果を表2に併せて示した。
次に、各試料ガラスに高圧水銀ランプ(GE製H12T3,750W)からのUV光(主な紫外線波長:296,302,313,365,405nm)を24時間照射した。UV照射後の透過率Tを測定し、その結果を表2に併せて示した。さらに、UV照射前後の透過率の差ΔTを算出し、表1と表2に併せて示した。
なお比較例4では、800nmにおける透過率Tが87.4%とよくなかったので、UV照射には供さなかった。
各実施例において、800nmと1000nmにおけるΔTは、いずれも正の値であり、UV照射によって透過率が向上していることが分かった。実施例3は、UV照射前の800nmにおける透過率Tが89.6%であったが、UV照射により透過率が大きく向上していた。
比較例1〜4は、TiO2の含有率が本発明のガラス組成物の範囲より小さい例である。比較例1や2では、UV照射によって1000nmにおける透過率が低下していた。また400nmにおける透過率が大きく低下した。
比較例5では、UV照射によって1000nmと800nmにおいて、透過率は向上しているものの、TiO2の含有率が多いので、それによる着色の虞がある。
本発明によるソーダ石灰系ガラス組成物は、高い透過率を有し、さらにソラリゼーションもおこさないので、UV照射による透過率の低下もないので、太陽電池パネルのカバーガラスに、好ましく用いることができる。

Claims (12)

  1. ソーダ石灰系ガラス組成物であって、
    酸化鉄を含み、Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23)が0.001質量%以上0.04質量%以下であり、
    TiO2に換算した全酸化チタンが0.075質量%以上0.5質量%以下含まれることを特徴とするソーダ石灰系ガラス組成物。
  2. 基本となるソーダ石灰系ガラス組成が、実質的に質量%で表示して、
    65 ≦ SiO2 ≦ 80、
    0 ≦ Al23 ≦ 5、
    0 ≦ B23 ≦ 5、
    0 ≦ Li2O ≦ 5、
    5 ≦ Na2O ≦ 18、
    0 ≦ K2O ≦ 10、
    10 ≦ (Li2O+Na2O+K2O) ≦ 20、
    0 ≦ MgO ≦ 10、
    5 < CaO ≦ 15、
    0 ≦ (SrO+BaO+ZnO) ≦ 5、
    5 < (MgO+CaO+SrO+BaO) ≦ 15、
    0 ≦ ZrO2 ≦ 5、
    0.05 ≦ SO3 ≦ 0.5、
    0 ≦ 酸化アンチモン ≦ 1、
    からなるソーダ石灰系ガラス組成物において、
    さらに、酸化鉄を含み、Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23)が0.001質量%以上0.04質量%以下であり、
    TiO2に換算した全酸化チタンが0.075質量%以上0.5質量%以下含むことを特徴とするソーダ石灰系ガラス組成物。
  3. 前記全酸化チタンが0.1質量%以上0.5質量%以下である請求項2に記載のソーダ石灰系ガラス組成物。
  4. 前記Fe23に換算した全酸化鉄が0.02質量%以下であり、前記全酸化鉄中における、Fe23に換算したFeOの割合が、25%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載のソーダ石灰系ガラス組成物。
  5. 石灰系ガラス組成物におけるMgOとCaOの合計(MgO+CaO)が、
    5 < (MgO+CaO) ≦ 15、
    である請求項2に記載のソーダ石灰系ガラス組成物。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載のソーダ石灰系ガラス組成物において、
    前記ガラス組成物を厚み5mmとしたとき、波長800nmの光の透過率が91%以上であるソーダ石灰系ガラス組成物。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載のソーダ石灰系ガラス組成物において、
    前記ガラス組成物を厚み5mmとし、紫外線波長域の光を照射したときの、波長800nmの透過率の上昇が0.7%以上であるソーダ石灰系ガラス組成物。
  8. 請求項7に記載のソーダ石灰系ガラス組成物において、
    前記波長800nmの透過率の上昇が0.9%以上であるソーダ石灰系ガラス組成物。
  9. 請求項1〜8いずれか1項に記載のソーダ石灰系ガラス組成物において、
    前記ガラス組成物を厚み5mmとし、紫外線波長域の光を照射したときの、波長550nmの透過率の低下が0.1%以下であるソーダ石灰系ガラス組成物。
  10. 請求項9に記載のソーダ石灰系ガラス組成物において、
    前記波長550nmの透過率の低下がないソーダ石灰系ガラス組成物。
  11. 請求項1〜10いずれか1項に記載のソーダ石灰系ガラス組成物において、
    前記ガラス組成物は実質的にCeO2を含まないソーダ石灰系ガラス組成物。
  12. 請求項1〜10いずれか1項に記載のソーダ石灰系ガラス組成物において、
    前記ガラス組成物は実質的にV25を含まないソーダ石灰系ガラス組成物。
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