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JP2010084184A - 基板処理装置 - Google Patents

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JP2010084184A JP2008253842A JP2008253842A JP2010084184A JP 2010084184 A JP2010084184 A JP 2010084184A JP 2008253842 A JP2008253842 A JP 2008253842A JP 2008253842 A JP2008253842 A JP 2008253842A JP 2010084184 A JP2010084184 A JP 2010084184A
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Tomohito Komatsu
智仁 小松
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Abstract

【課題】拡散空間を備えたシャワーヘッド方式を採用しても、均一な基板処理を可能とする基板処理装置を提供すること。
【解決手段】反応ガス供給部6が、反応ガス供給管71bに接続され、処理空間Sに対して反応ガスBを吐出する複数の吐出孔64を有する拡散空間63を含み、反応ガス供給管71bに接続されて拡散空間63の内部に設けられ、この拡散空間63の内部において拡散空間63の平面方向に沿って環状をなし、拡散空間63に対して反応ガスBを吐出する複数の小孔104を有し、末端102が閉塞している環状部位103を有した反応ガス吐出部100を備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、半導体基板等の被処理基板に対して成膜等の基板処理を行う基板処理装置に関する。
半導体デバイスにおいては、金属配線層や、下層のデバイスと上層の配線層との接続部であるコンタクトホール、上下の配線層同士の接続部であるビアホールなどの層間の電気的接続のためのタングステン(W)の埋め込み層、さらには埋め込み層形成に先だって、配線金属の拡散を防止するために形成されるチタン(Ti)膜および窒化チタン(TiN)膜の2層構造のバリア層など金属系の薄膜が用いられる。
このような金属系の薄膜は物理的蒸着(PVD)を用いて成膜されていたが、最近のようにデバイスの微細化および高集積化が特に要求され、デザインルールが特に厳しくなって、それにともなって線幅やホールの開口径が一層小さくなり、しかも高アスペクト化されるにつれ、コンタクトホールやビアホールを構成するW膜や、バリア層を構成するTi膜やTiN膜をPVD膜で成膜することが困難となってきた。
そこで、これらの膜を、より良質の膜を形成することが期待できる化学的蒸着(CVD)で成膜することが行われている(例えば、特許文献1、特許文献2)。そして、CVDによりW膜を成膜する場合には、反応ガスとしてWF(六フッ化タングステン)およびSiH(シラン)が用いられ、Ti膜を成膜する場合には、反応ガスとしてTiCl(四塩化チタン)およびH(水素)が用いられ、TiN膜を成膜する場合には、反応ガスとしてTiClとNH(アンモニア)またはMMH(モノメチルヒドラジン)とが用いられる。
ここで、特許文献1にも記載されているようにW膜を成膜する場合には、反応ガスであるWFとSiHとはシャワーヘッドの手前で合流した後、シャワーヘッドの拡散空間内において混合され、処理空間に吐出される。また、特許文献2にも記載されているように、Ti膜やTiN膜を成膜する場合には、反応ガスであるTiClガスと、Hガス又はNHガス又はMMHガスとはシャワーヘッドの上下に配された別々の拡散空間から、処理室内の処理空間に、異なる吐出孔から吐出され、吐出後に混合されるポストミックス方式が採用されている。
特開平11−006069号公報 特開平10−189488号公報
しかしながら、このような拡散空間を備えたシャワーヘッド方式では、反応ガスは拡散空間の中心に供給され拡散空間の外周方向に拡散しつつ処理空間に吐出するため、ガス濃度が拡散空間の中心部分において高く、外周方向に向かうにつれ低くなる傾向が生じる。
この発明は、拡散空間を備えたシャワーヘッド方式を採用しても、均一な基板処理を可能とする基板処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の第1の態様に係る基板処理装置は、被処理基板が載置される載置台が配置され、前記被処理基板に対して処理を行う処理空間を有する処理室と、前記処理室の上部に前記載置台と対向して設けられた反応ガス供給部と、反応ガス供給機構と、前記反応ガス供給機構から前記反応ガス供給部へ反応ガスを供給する反応ガス供給管と、を備え、前記反応ガス供給部が、前記反応ガス供給管に接続され、前記処理空間に対して前記反応ガスを吐出する複数の吐出孔を有する拡散空間を含み、前記反応ガス供給管に接続されて前記拡散空間の内部に設けられ、この拡散空間の内部において前記拡散空間の平面方向に沿って環状をなし、前記拡散空間に対して前記反応ガスを吐出する複数の小孔を有し、末端が閉塞している環状部位を有した反応ガス吐出部を備えている。
また、この発明の第2の態様に係る基板処理装置は、被処理基板が載置される載置台が配置され、前記被処理基板に対して処理を行う処理空間を有する処理室と、前記処理室の上部に前記載置台と対向して設けられた反応ガス供給部と、反応ガス供給機構と、前記反応ガス供給機構から前記反応ガス供給部へ第1の反応ガスを供給する第1の反応ガス供給管と、前記反応ガス供給機構から前記反応ガス供給部へ第2の反応ガスを供給する第2の反応ガス供給管と、を備え、前記反応ガス供給部が、前記第1の反応ガス供給管に接続され、前記処理空間に対して前記第1の反応ガスを吐出する複数の吐出孔を有する第1の拡散空間と、前記第1の拡散空間から隔離されて前記第1の拡散空間の上方に配置されるとともに、前記第2の反応ガス供給管に接続され、前記処理空間に対して前記第2の反応ガスを前記第1の拡散空間を貫通して吐出する複数の吐出管を備える第2の拡散空間と、を含み、前記第2の反応ガス供給管に接続されて前記第2の拡散空間の内部に設けられ、この第2の拡散空間の内部において前記拡散空間の平面方向に沿って環状をなし、前記第2の拡散空間に対して前記第2の反応ガスを吐出する複数の小孔を有し、末端が閉塞している環状部位を有した反応ガス吐出部を備えている。
この発明によれば、拡散空間を備えたシャワーヘッド方式を採用しても、均一な基板処理を可能とする基板処理装置を提供できる。
以下、この発明の一実施形態を、シャワーヘッドのポストミックス方式を例として、図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通の部分には共通の参照符号を付す。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置を概略的に示す断面図である。本例では、基板処理装置としてTiN膜を、CVD成膜するTiN成膜装置を例示するが、もちろん、Ti膜を成膜するTi成膜装置やTi膜とTiN膜とを成膜するTi/TiN成膜装置、Ti、TiN膜以外の膜を成膜する成膜装置にも適用できることはもちろんである。
図1に示すように、基板処理装置は、気密に構成された略円筒状の処理室1を有しており、その中には被処理基板である半導体ウエハWを水平に支持する載置台2が円筒状の支持部材3により支持された状態で配置されている。載置台2にはヒーター4が埋め込まれており、このヒーター4はヒーター電源5から給電されることにより半導体ウエハWを所定の温度に加熱する。
処理室1の天壁1aには、反応ガス供給部、本例ではシャワーヘッド6が設けられている。シャワーヘッド6は反応ガス供給機構7に接続される。反応ガス供給機構7からは第1の反応ガス供給管71aと、第2の反応ガス供給管71bが延び、それぞれ反応ガス供給機構7から反応ガス供給部6へ第1の反応ガスA、及び第2の反応ガスBを供給する。
本例のシャワーヘッド6は、第1の拡散空間61と、第2の拡散空間63とを含んで構成される。第1の拡散空間61は、第1の反応ガス供給管71aに接続され、処理室1の処理空間Sに対して第1の反応ガスAを吐出する複数の吐出孔62を有する。第2の拡散空間63は、第1の拡散空間61から隔離されて第1の拡散空間61の上方に配置される。これとともに、第2の拡散空間は、第2の反応ガス供給管71bに接続され、処理空間Sに対して第2の反応ガスBを第1の拡散空間61を貫通して吐出する複数の吐出管64を備えている。
第1の反応ガスAは、本例では四塩化チタン(TiCl)ガスを含むガス、第2の反応ガスBはアンモニア(NH)ガスを含むガスである。TiClガスは、第1の反応ガス供給源72aから供給され、マスフローコントローラ(MFC)73a及びバルブ74aを介して第1の反応ガス供給管71aに供給される。また、NHガスは、第2の反応ガス供給源72bから供給され、MFC73b及びバルブ74bを介して第2の反応ガス供給管71bに供給される。
TiClガスを含むガス(第1の反応ガスA)は、第1の拡散空間61内に拡散された後、複数の吐出孔62を介して処理空間Sに吐出され、NHガスを含むガス(第2の反応ガスB)は、第2の拡散空間63内に拡散された後、複数の吐出管64を介して処理空間Sに吐出される。
複数の吐出孔62と複数の吐出管64は基本的に交互に配置されている。本例では、基本的に交互に配置された複数の吐出孔62及び複数の吐出管64から、TiClガスを含むガス及びNHガスを含むガスを処理空間Sに均等に吐出させることで、これらのガスを処理空間Sで混合する、いわゆるポストミックス方式を採用している。
また、チャンバー1の底壁1bには、真空ポンプを含む排気装置8が接続されており、排気装置8を作動させることにより処理室1の内部は所定の真空度まで減圧することが可能とされている。
制御機構9は、マイクロプロセッサ(コンピュータ)からなるプロセスコントローラ91と、オペレータが基板処理装置を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、基板処理装置システムの稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等を含むユーザーインターフェース92と、基板処理装置で実行される各種処理をプロセスコントローラ91の制御にて実現するための制御プログラムや、各種データ、および処理条件に応じて基板処理装置に処理を実行させるためのプログラム、すなわちレシピが格納された記憶部93と、を備えている。
レシピは記憶部93の中の記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は、ハードディスクであってもよいし、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。必要に応じて、任意のレシピを、ユーザーインターフェース92からの指示等にて記憶部93から呼び出し、プロセスコントローラ91に実行させることで、プロセスコントローラ91の制御下で、基板処理装置での所望の処理が行われる。
このような装置によりTiN膜を成膜するには、まず、処理室1の処理空間S内に半導体ウエハWを搬送し、ヒーター4によりウエハWを例えば450〜600℃の温度に加熱しながら、排気装置8により処理空間Sを真空引きして高真空状態にする。
次いで、NHガスを含むガス(第2の反応ガスB)を、所定の流量で処理空間Sに対して吐出させ処理空間Sの内部圧力を、例えば、1〜10Torrとし、プリアニールを行う。
次いで、処理空間Sの内部圧力を、例えば0.1〜1Torrとし、NHガスを含むガスの流量を維持したまま、TiClを含むガス(第1の反応ガスA)を、所定の流量で5〜20秒間程度流してTiN膜の成膜を行う。その後、NHガスを含むガス雰囲気でのアフターアニールを行うことで、成膜を終了する。
ところで、第1の反応ガスAと第2の反応ガスBとを処理空間S内において混合するポストミックス方式においては、処理空間S内において、第1の反応ガスAと、第2の反応ガスをいかに均一に混合するかが重要である。
一つの解は、複数の吐出孔62と複数の吐出管64とを基本的に交互に配置し、第1の反応ガスAと第2の反応ガスBとを処理空間Sに偏りなく均等に吐出させることである。処理空間Sに均等に吐出させることで、第1の反応ガスAと、第2の反応ガスとの均一な混合が促進される。
しかしながら、複数の吐出孔62と複数の吐出管64とを基本的に交互に配置しただけでは、反応ガスの偏り、特に濃度の偏りが完全には解決されない。この要因の一つに、第2の拡散空間63の内部における第2の反応ガスBの濃度の偏りがある。第1の拡散空間61内には多数の吐出管64が林立しており、反応ガスAはこれらの吐出管64に衝突しながら比較的濃度の偏りがなく拡散空間61内を拡散するのに対し、第2の拡散空間63内では反応ガスBが外周方向に直線的に拡散することからこのような濃度の偏りが生じ易いものと思われる。
即ち、第2の反応ガス供給管71bと第2の拡散空間63との接続箇所は、一般的に第2の拡散空間63の中心部分にある。第2の反応ガスBは、第2の拡散空間63の中心部分から、第2の拡散空間63の外周部分に向けて直線的に拡散されていた。このため、第2の反応ガスBの濃度が、第2の拡散空間63の中心部分において高く、その外周部分に向かうにつれて低くなる傾向があった。このような第2の拡散空間63の内部における第2の反応ガスBの濃度分布が処理空間Sにも反映され、結果として、処理空間Sにおける第2の反応ガスBの濃度分布は、処理空間Sの中心部分、即ちウエハWの中心部分で高くなり、処理空間Sの外周部分、即ちウエハWの外周部分に向かうにつれて低くなっていた。
このような処理空間Sにおける第2の反応ガスBの濃度分布によって、第1の反応ガスAと第2の反応ガスとの均一な混合が阻害され、より均一な膜厚、より均一な膜質を持つ膜の成膜が困難となっていた。
そこで、一実施形態においては、第2の拡散空間63の内部における第2の反応ガスBの濃度分布を、次のようにして改善した。
図2は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置が備えるシャワーヘッド6の第2の拡散空間63を示す平面図である。図2に示す平面は、図1に示すII−II線に示す部分にほぼ対応している。また、図3は、図2に示す反応ガス吐出部100の断面図である。
図2に示すように、一実施形態に係る基板処理装置が備えるシャワーヘッド6は、その第2の拡散空間63の内部に、反応ガス吐出部100を備えている。
反応ガス吐出部100は、第2の拡散空間63の内部において、この第2の拡散空間63のほぼ中心で第2の反応ガス供給管71bに接続される。さらに、本例の反応ガス吐出部100は、第2の拡散空間63のほぼ中心に位置した第2の反応ガス供給管71bとの接続箇所101から、この第2の拡散空間63の平面方向に沿って第2の拡散空間63の外周方向に向かって延び、さらに折れ曲がって環状をなし、末端102が閉塞している環状部位103を有している。環状部位103には、第2の拡散空間63に対して第2の反応ガスBを吐出する複数の小孔104が設けられている。
複数の小孔104のそれぞれのコンダクタンスは、ウエハWに対して処理を行っている際に、小孔104を介して第2の拡散空間63に吐出される第2の反応ガスBの吐出速度が音速となるように設定されている。小孔104のコンダクタンスは、図3に示すように、小孔104の孔径dを調節することで調節することができる。
小孔104を介して第2の拡散空間63に吐出される第2の反応ガスBの吐出速度が音速となれば、上流の圧力(環状部位103の内部圧力P1)は、下流の圧力(第2の拡散空間63の内部圧力P2)の影響を受けなくなる。この結果、小孔104に対して環状部位103が十分太ければ(環状部位103の内径が、小孔104の直径の少なくとも10倍以上であれば)、第2の拡散空間63の内部圧力P2が場所により異なっていても、環状部位103の内部圧力P1はこの空間内のどの場所においても一定となる。このため全ての小孔104からは同じ流量の反応ガスBが、環状部位103の内外周に向かって音速で吐出されることになり、第2の拡散空間63の内部における第2の反応ガスBの濃度差の発生を抑制することができる。
また、このように第2の反応ガスBの吐出速度を音速とするには、ウエハWに対して処理を行っている際に、第2の拡散空間63の内部圧力P2と環状部位103の内部圧力P1との圧力比P2/P1を、臨界圧力比以下に設定されると良い。
図4は、圧力比(P2/P1)と吐出される第2の反応ガスBの質量流量との関係を示す図である。
図4に示すように、第2の拡散空間63の内部圧力P2と環状部位103の内部圧力P1との圧力比P2/P1が、臨界圧力比以下となると、環状部位103から第2の拡散空間63に吐出される第2の反応ガスBの質量流量は、環状部位103の内部圧力P1に比例した一次関数となる。そこで反応ガスBの質量流量を制御するためには、例えばMFC73bを用いて、拡散空間63の圧力を制御すればよい。
臨界圧力比は、第2の反応ガスBの種類、及び温度等で変化するが、おおよそ環状部位103の内部圧力P1が、第2の拡散空間63の内部圧力P2の2倍以上に設定されれば、どのような気体であっても臨界圧力比を満たすことができる。このため、ウエハWに対して処理を行っている際に、環状部位103の内部圧力P1を、第2の拡散空間63の内部圧力P2の2倍以上に設定しておけば、常に、圧力比P2/P1が臨界圧力比以下の状態を満足することができる。
これらのような方法にて、第2の拡散空間63における第2の反応ガスBの濃度差の発生を抑制することができる。
また、第2の拡散空間63における第2の反応ガスBの濃度差の発生を抑制に加え、第2の拡散空間63から処理空間Sへの均一な第2の反応ガスBの吐出を実現するには、吐出管64を格子状に配列し、環状部位103の内側に配置された吐出管64の数と、環状部位103の外側に配置された吐出管64の数とを同じにすると良い。
なお、図2に示すように、吐出管64が格子状に等間隔で配列した場合には、反応ガス吐出部100の環状部位103内側における第2の拡散空間63の平面面積と、反応ガス吐出部100の環状部位103外側における第2の拡散空間63の平面面積とが同じとなる。図2に示す例では、吐出管64の数は、一部、環状部位103の下に隠れている吐出管64も存在するが、これらを除外して数えた場合、おおよそ内側、外側の双方で(500±25)個ずつとなり、最大で10%程度の相違はあるものとする。しかも、内側における第2の拡散空間63の平面面積は、外側における第2の拡散空間63の平面面積と同じになっている。
あるいは、吐出管64を格子状に等間隔で配列しなくても、環状部位103内側における第2の拡散空間63の平面面積と、外側における第2の拡散空間63の平面面積とを同じにして、環状部位103の内側と外側の吐出管64の数を同じにしてもよい(内側と外側の吐出管64の流路断面積が同じ場合)。
あるいは、環状部位103の内側と外側の吐出管64の数が異なっていても、環状部位103内側における第2の拡散空間63の平面面積と外側における第2の拡散空間63の平面面積を同じにして、内側の吐出管64の流路断面積の総和と、外側の吐出管64の流路断面積の総和とを等しくしてもよい。
なお、本明細書においては、“環状部位103内側における第2の拡散空間63の平面面積”、“環状部位103外側における第2の拡散空間63の平面面積”とは、次のように定義する。
反応ガス供給部6の第2の拡散空間63を画定する底板に対して、環状部位103を投影した場合において、内側における第2の拡散空間63の平面面積は、環状部位103の内周より内側部分の底板の面積であり、外側における第2の拡散空間63の平面面積は、環状部位103の外周より外側部分の底板の面積である。
このように、一実施形態に係る基板処理装置によれば、拡散空間における反応ガスの濃度差の発生を抑制できたことにより、拡散空間を備えたシャワーヘッド方式を採用しても、均一な基板処理を可能とする基板処理装置を提供できる。
以上、この発明を一実施形態に基づき説明したが、この発明は上記一実施形態に限られるものではない。また、上記一実施形態が唯一の実施形態でもない。
例えば、上記実施形態においては、環状部位103は円形であったが、円形でなくとも例えば楕円形であっても良く、また正六角形のような多角形のものであっても良い。
また、例えば、上記実施形態においては、TiN膜の成膜を例に説明したが、この発明はTiN膜の成膜に限られるものではなく、Ti膜を成膜するTi成膜装置やTi膜とTiN膜とを成膜するTi/TiN成膜装置にも適用できる。
例えば、Ti膜を成膜する場合には、第2の反応ガスBを、NHガスに代えて、Hガスとすれば良い。また、Ti膜とTiN膜とを成膜する場合には、第2の反応ガスBをNHガス、又はHガスに切り換え可能なように構成すれば良い。
また、上記実施形態は拡散空間における反応ガスの濃度差の発生を抑制できるものであるから、ポストミックス方式に限らず、1つの拡散空間から反応ガスを処理空間に供給する形態、即ち拡散空間を備えたシャワーヘッド方式であれば、この発明は適用できる。このようなシャワーヘッド方式の基板処理装置の一例としては、例えば、図1に示したポストミックス方式の基板処理装置の反応ガス供給部6から、第1の拡散空間61を取り去り、複数の吐出管64を複数の吐出孔とすれば良い。
さらに、基板処理装置としては成膜装置に限らず、エッチング装置であっても良い。
その他、この発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で様々に変形可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置を概略的に示す断面図 この発明の一実施形態に係る基板処理装置が備えるシャワーヘッドの第2の拡散空間を示すを示す平面図 図2に示す反応ガス吐出部100の断面図 圧力比(P2/P1)と吐出される第2の反応ガスBの質量流量との関係を示す図
符号の説明
1…処理室、2…載置台、6…反応ガス供給部、61…第1の拡散空間、62…吐出孔、63…第2の拡散空間、64…吐出管、7…反応ガス供給機構、71a…第1の反応ガス供給管、71b…第2の反応ガス供給管、100…反応ガス吐出部、102…末端、103…環状部位、104…小孔、A…第1の反応ガス、B…第2の反応ガス。

Claims (6)

  1. 被処理基板が載置される載置台が配置され、前記被処理基板に対して処理を行う処理空間を有する処理室と、
    前記処理室の上部に前記載置台と対向して設けられた反応ガス供給部と、
    反応ガス供給機構と、
    前記反応ガス供給機構から前記反応ガス供給部へ反応ガスを供給する反応ガス供給管と、を備え、
    前記反応ガス供給部が、前記反応ガス供給管に接続され、前記処理空間に対して前記反応ガスを吐出する複数の吐出孔を有する拡散空間を含み、
    前記反応ガス供給管に接続されて前記拡散空間の内部に設けられ、この拡散空間の内部において前記拡散空間の平面方向に沿って環状をなし、前記拡散空間に対して前記反応ガスを吐出する複数の小孔を有し、末端が閉塞している環状部位を有した反応ガス吐出部を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記小孔のコンダクタンスが、前記被処理基板に対して処理を行っている際に、前記小孔を介して前記拡散空間に吐出される前記反応ガスの吐出速度が音速となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記被処理基板に対して処理を行っている際に、前記拡散空間の内部圧力P2と前記環状部位の内部圧力P1との圧力比P2/P1が、前記反応ガス吐出部から前記拡散空間に吐出される前記反応ガスの質量流量が前記内部圧力P1に比例した一次関数となる臨界圧力比以上に設定されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記被処理基板に対して処理を行っている際に、前記環状部位の内部圧力P1が、前記拡散空間の内部圧力P2の2倍以上に設定されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  5. 前記環状部位内側における前記拡散空間の平面面積と、前記環状部位外側における前記拡散空間の平面面積とが同じであることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 被処理基板が載置される載置台が配置され、前記被処理基板に対して処理を行う処理空間を有する処理室と、
    前記処理室の上部に前記載置台と対向して設けられた反応ガス供給部と、
    反応ガス供給機構と、
    前記反応ガス供給機構から前記反応ガス供給部へ第1の反応ガスを供給する第1の反応ガス供給管と、
    前記反応ガス供給機構から前記反応ガス供給部へ第2の反応ガスを供給する第2の反応ガス供給管と、を備え、
    前記反応ガス供給部が、
    前記第1の反応ガス供給管に接続され、前記処理空間に対して前記第1の反応ガスを吐出する複数の吐出孔を有する第1の拡散空間と、
    前記第1の拡散空間から隔離されて前記第1の拡散空間の上方に配置されるとともに、前記第2の反応ガス供給管に接続され、前記処理空間に対して前記第2の反応ガスを前記第1の拡散空間を貫通して吐出する複数の吐出管を備える第2の拡散空間と、を含み、
    前記第2の反応ガス供給管に接続されて前記第2の拡散空間の内部に設けられ、この第2の拡散空間の内部において前記拡散空間の平面方向に沿って環状をなし、前記第2の拡散空間に対して前記第2の反応ガスを吐出する複数の小孔を有し、末端が閉塞している環状部位を有した反応ガス吐出部を備えていることを特徴とする基板処理装置。
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Citations (3)

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