JP2010081227A - 動画像復号装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、H.264符号化方式で符号化されたビデオデータを含む動画像コンテンツのトリック再生を可能とすることを目的としている。
【解決手段】コマ飛ばし再生を行うとき複数のアクセスユニットを含む符号化ビデオデータからIDRアクセスユニットを抽出し、この抽出したIDRアクセスユニットの先頭に、IDRアクセスユニットの境界を示す境界情報であるアクセスユニットデリミタNALが存在しないか判定する。そして、アクセスユニットデリミタNALが存在しない場合には、IDRアクセスユニットの先頭に、アクセスユニットデリミタNALの情報を挿入し、このアクセスユニットデリミタNALを検出することでアクセスユニットの境界を特定し、IDRアクセスユニットからなる符号化ビデオデータをデコードする。
【選択図】図2
【解決手段】コマ飛ばし再生を行うとき複数のアクセスユニットを含む符号化ビデオデータからIDRアクセスユニットを抽出し、この抽出したIDRアクセスユニットの先頭に、IDRアクセスユニットの境界を示す境界情報であるアクセスユニットデリミタNALが存在しないか判定する。そして、アクセスユニットデリミタNALが存在しない場合には、IDRアクセスユニットの先頭に、アクセスユニットデリミタNALの情報を挿入し、このアクセスユニットデリミタNALを検出することでアクセスユニットの境界を特定し、IDRアクセスユニットからなる符号化ビデオデータをデコードする。
【選択図】図2
Description
この発明は、動画像復号装置、特にH.264ビデオ符号化ストリームのトリック再生技術(例えばコマ飛ばし再生)に関する。
動画像のコンテンツを再生する際、トリック再生と呼ばれる再生方法があり、例えば、コマ飛ばし再生がそれである。例えば、動画像のコンテンツは、動画像を構成する複数のフレームが符号化された状態で記憶媒体に記憶されており、このような記憶媒体に記憶された動画像のコンテンツに基づいてコマ飛ばし再生を行う場合、ランダムアクセスポイントを抽出し、このランダムアクセスポイントのフレームを再生することによって行われる。
例えば、動画像がMPEG-4符号化方式に基づいて符号化されている場合、ランダムアクセスポイントは、動画像のコンテンツに含まれているCI(Configuration Information)とI-VOP(イントラ符号化されたフレーム)を特定することでコマ飛ばし再生をおこなうことができる。
例えば、特許文献1には、MPEG-4符号化方式によって符号化された動画像のコンテンツのトリック再生について触れており、早送り再生を行う際、動画像のコンテンツに含まれるIフレームおよびIフレームのフレームサイズを抽出し、指定された再生速度と復号処理能力に基づいてIフレームを動的に間引きすることで早送り再生を行う技術が開示されている。
このように早送り再生する際、動画像を構成する複数のフレームからイントラ符号化されたフレームであるIフレームを抽出することによって行われる。
特開2006−135896号公報
このように、MPEG-4符号化方式によって符号化された動画像のコンテンツの場合には、ランダムアクセスポイント単位のビデオフレームを連続してビデオデコード部に入力することで、コマ飛ばし再生のようなトリック再生を実現している。
一方、H.264符号化方式で符号化された動画像のコンテンツの場合も、同様に、ランダムアクセスポイントにてIDR(Instantaneous Decoding Refresh)ピクチャと呼ばれるNAL(Network Abstraction Layer) Unitを含んだアクセスユニットを抜き出してビデオデコード部に送ることで、コマ飛ばし再生を実現することができる。ここで、IDRピクチャとは、そのピクチャよりも前のピクチャの情報を一切使わなくても、それ以降のピクチャが正しく復号できることを意味する特別なピクチャである。
ところで、図5に示すとおり、H.264符号化方式に基づいて符号化された動画像のコンテンツでは、フレーム番号(frame_num)がIDRアクセスユニットで0になり、その後、フレームごとに1ずつ値がカウントアップされてゆき、次のIDRアクセスユニットで0に戻るという決まりがある。
各フレームは、符号化された少なくとも1つのマクロブロックから構成され、符号化の基本単位であるスライスのフレーム番号を比較してゆくことで、フレーム(アクセスユニット)の境界を検出することができる。即ち、フレーム番号の値が変わったところが新しいアクセスユニットの始まりであると認識できる。
しかしながら、上記のとおり、フレーム番号は、IDRアクセスユニットでゼロに戻るという決まりから、IDRアクセスユニットが連続した場合、フレーム番号が、連続するIDRアクセスユニットでゼロになり、フレーム番号ではアクセスユニットの境界を判別することができない。
一方、IDRピクチャに対する上記スライスのヘッダ(スライスヘッダ)にはIDR識別子(idr_pic_idc)というIDが記載されており、IDRアクセスユニットが連続した場合は、連続するIDRアクセスユニットでIDR識別子の値を変えなければならないという決まりがある。
そこで、フレーム番号とIDR識別子を確認することで、IDRアクセスユニットを動画像のコンテンツから抽出することができる。
例えば、図6(A)に示されるようなH.264符号化方式で符号化された動画像のコンテンツを用いてコマ飛ばし再生を実現したとすると、上記の通りフレーム番号とIDR識別子に基づいてIDRアクセスユニットの抽出が行われ、図6(B)に示すように複数のIDRアクセスユニットを連続して処理することが可能となるため、これらのIDRアクセスユニットをデコードすることでコマ飛ばし再生を行うことができる。
しかしながら、図6の場合、元々が連続していないIDRアクセスユニットを連続させたことから、IDR識別子の値が共に0であったIDRアクセスユニットが連続することになってしまい、これは、IDRアクセスユニットが連続した場合は、IDR識別子の値を変えなければならないとの決まりに合わないことになり、エラーとなってしまう。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、H.264符号化方式によって符号化された動画像のコンテンツのトリック再生を可能とすることを目的としている。
本発明の一態様による動画像復号装置は、モードを指定する入力に応じて通常再生モード又はコマ飛ばし再生モードのいずれかを設定する動作モード切替部と、前記動作モード切替部によってコマ飛ばし再生モードが設定されると、入力された符号化ビデオデータに含まれる複数のアクセスユニットからIDRアクセスユニットを抽出する抽出部と、前記抽出したIDRアクセスユニットの先頭に、前記IDRアクセスユニットの境界を示す境界情報が存在するか判定する判定手段と、前記判定手段によって前記境界情報がないことが検出された場合、前記IDRアクセスユニットの先頭に、前記境界情報を挿入する境界情報挿入部と、前記コマ飛ばし再生モードが設定されているときは、前記IDRアクセスユニットに含まれるIDR識別子に基づいたエラー判定を行わないように制御する判定制御手段とを備えることを特徴とする。
また本発明の一態様による動画像復号装置は、モードを指定する入力に応じて通常再生モード又はコマ飛ばし再生モードのいずれかを設定する動作モード切替部と、前記動作モード切替部によってコマ飛ばし再生モードが設定されると、入力された符号化ビデオデータに含まれる複数のアクセスユニットからIDRアクセスユニットを抽出する抽出部と、前記抽出したIDRアクセスユニットに含まれているIDR識別子の示す値が、連続した2つのIDRアクセスユニットで同じ値を示すか否かを検出する検出手段と、前記検出手段によって、連続した2つのIDRアクセスユニットで同じ値を示すことが検出された場合は、一方のIDR識別子の値を別の値に変更する変更手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の動画像復号装置によれば、H.264ビデオ符号化ストリームのトリック再生を可能とし、低レートであっても高画質な画像での動画再生を可能とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(1)第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る動画像復号装置の一例である携帯電話機10の概略構成を示すブロック図である。同図において、携帯電話機10は、携帯電話10の全体の動作を制御する制御部1、動画像コンテンツなどの各種データを記憶するための記憶部2、着信時の相手情報、携帯電話機10の動作状況、動画像コンテンツを再生した際のビデオデータなどを表示するためのディスプレイ3、複数のキーからなる入力部4、携帯電話網の基地局と無線通信するための無線部5、前記基地局との間で送受信される信号の変換処理を行うための信号処理部6、通話を行う際に話者の音声を取り込むためのマイクロフォン7、及び通話時の相手の音声や動画像コンテンツを再生する際のオーディオデータを出力するためのスピーカ8から構成されている。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る動画像復号装置の一例である携帯電話機10の概略構成を示すブロック図である。同図において、携帯電話機10は、携帯電話10の全体の動作を制御する制御部1、動画像コンテンツなどの各種データを記憶するための記憶部2、着信時の相手情報、携帯電話機10の動作状況、動画像コンテンツを再生した際のビデオデータなどを表示するためのディスプレイ3、複数のキーからなる入力部4、携帯電話網の基地局と無線通信するための無線部5、前記基地局との間で送受信される信号の変換処理を行うための信号処理部6、通話を行う際に話者の音声を取り込むためのマイクロフォン7、及び通話時の相手の音声や動画像コンテンツを再生する際のオーディオデータを出力するためのスピーカ8から構成されている。
なお、このような携帯電話機10で再生される動画像コンテンツは、H.264の符号化方式によって符号化された複数のフレームから構成されており、さらに、各フレームは少なくとも1つのマクロブロックを含むスライスによって構成され、各スライスは、イントラ予測符号化、インター予測符号化のいずれかに基づいて符号化される。携帯電話機10で再生される動画像コンテンツのフレームの中には、特定のスライスを含むIDRピクチャと、非IDRピクチャが含まれている。IDRピクチャは、イントラ予測符号化に基づいて符号化されたIスライスまたはSIスライス(スイッチングIスライス)からなる。IDRピクチャはIDRアクセスユニットの中に含まれ、非IDRピクチャは非IDRアクセスユニットの中に含まれる。
図2は、制御部1によって行われる本実施の形態に係る動画像コンテンツの復号処理を説明するための図であり、制御部1の内部構成の一例を示している。図2の制御部1は、記憶部2に記憶されている動画像コンテンツを読み出し、この動画像コンテンツから符号化オーディオデータと符号化ビデオデータを分離し、符号化オーディオデータをオーディオデコード部50へ、そして符号化ビデオデータをビデオデコード部40へそれぞれ供給する分離部20と、分離部20から受け取った符号化ビデオデータを、再生モードに応じてビデオデコード部40に供給するビデオデータ中継処理部30と、符号化ビデオデータを復号してビデオデータを出力するビデオデコード部40と、通常の再生かトリック再生かに応じて復号時の再生モードを切換える動作モード切替部60と、ビデオデコード40を制御するデコード制御部70と、トリック再生時に境界情報を挿入する境界情報挿入部80を備えている。
続いて、以上の構成からなる携帯電話機10によって、動画像コンテンツがトリック再生されるときの処理について、図6(A)及び(B)を参照して説明する。
まず、ユーザが入力部4のキーを操作し、記憶部2に記憶されている任意の動画像コンテンツの再生を指示すると、この指示を受けた制御部1は、指定された動画像コンテンツを記憶部2から読み出して再生処理を実行する。このとき、記憶部2から読み出された動画像コンテンツは分離部20によって符号化オーディオデータと符号化ビデオデータに分離され、符号化オーディオデータはオーディオデコード部50に、そして符号化ビデオデータはビデオデータ中継処理部30にそれぞれ出力される。
なお、このときは入力部4から通常再生の指示が入力されているため、動作モード切替部60は、ビデオデータ中継処理部30、デコード制御部70、及び境界情報挿入部80に対して通常の再生処理を行う旨を指示する。
この通常再生が指示された場合は、境界情報挿入部80は動作せず、また、ビデオデータ中継処理部30は分離部20で分離された符号化ビデオデータ、即ち、IDRアクセスユニットと非IDRアクセスユニットからなるデータをそのままビデオデコード部40に中継処理する。一方、デコード制御部70は、ビデオデコード部40に対してビデオデータの再生タイミングを示すタイムスタンプの値に合わせて復号処理するように指示する。
この結果、ビデオデコード部40は、符号化ビデオデータを復号して動画像を構成する動画像フレームを生成する。この動画像フレームは、ビデオデータとして、図示しない表示制御部を介してディスプレイ3に表示される。
一方、上記のようにして符号化ビデオデータが通常再生されているときに、入力部4のキーを操作することでコマ飛ばし再生が指示されると、この指示を受け取った動作モード切替部60は、ビデオデータ中継処理部30、デコード制御部70、及び境界情報挿入部80に対してコマ飛ばし再生処理を行うよう指示を出す。
ビデオデータ中継処理部30がコマ飛ばし再生処理を行う旨の指示を受けると、分離部20で分離された符号化ビデオデータに含まれるアクセスユニットから、フレーム番号frame_numがゼロのアクセスユニットを解析することで、IDRアクセスユニットの抽出を行う。そして、抽出したIDRアクセスユニットを境界情報挿入部80へ渡す。
例えば、図6(A)に示される先頭のIDRアクセスユニットの直前でコマ飛ばし再生の指示があったとすると、先頭のIDRアクセスユニットのフレーム番号frame_numはゼロであることから、このIDRアクセスユニットが境界情報挿入部80に送られ、以後、フレーム番号frame_numが1〜5である非IDRアクセスユニットが破棄され、続くフレーム番号frame_numがゼロのIDRアクセスユニットが境界情報挿入部80へ送られる。このようにして、図6(B)に示されるように、IDRアクセスユニットのみが境界情報挿入部80へ送られる。
コマ飛ばし再生処理の指示を受けた境界情報挿入部80は、ビデオデータ中継処理部30からIDRアクセスユニットを受け取ると、このIDRアクセスユニットの先頭にアクセスユニットデリミタNALを挿入し、アクセスユニットデリミタNALが付加されたIDRアクセスユニットを生成してビデオデータ中継処理部30へ戻す。
なお、ビデオデータ中継処理部30は、上述のようにしてIDRアクセスユニットの抽出を行った際、各IDRアクセスユニットの先頭に、アクセスユニットの境界を示すアクセスユニットデリミタNALが存在するか否かをチェックする。そして、アクセスユニットデリミタNALが検出された場合は、既にアクセスユニットデリミタNALが存在しているため、このIDRアクセスユニットを境界情報挿入部80へは送られない。
以上のようにして、全てのIDRアクセスユニットの先頭にアクセスユニットデリミタNALが挿入された状態となり、各IDRアクセスユニットはビデオデータ中継処理部30からビデオデコード部40へと送られる。
デコード制御部70は、動作モード切替部60からコマ飛ばし再生の指示を受けると、ビデオデコード部40に対して、各IDRアクセスユニットに含まれるタイムスタンプを参照せず、IDRアクセスユニットを受信したタイミングでデコード処理を行うとともに、IDR識別子のチェック、即ち、IDRアクセスユニットが連続した場合にIDR識別子の値を変えなければならないとのルールに反していないかのシンタックスのエラー判定は行わないように指示する。
そして、ビデオデコード部40は、デコード制御部70からタイムスタンプを参照せず、かつIDR識別子のシンタックスのエラー判定を行わないでデコード処理を行う旨の指示を受けると、通常のデコード処理から、ビデオデータ中継処理部30から受け取ったIDRアクセスユニットを受け取る毎にデコードする処理に切り替える。このとき、ビデオデータ中継処理部30から受け取るIDRアクセスユニットには、アクセスユニットデリミタNALが存在していることから、ビデオデコード部40では、アクセスユニットの境界を検出することが可能となるため、IDRアクセスユニットが連続して供給された場合でも、動画像コンテンツを再生することができる。
このようにしてIDRアクセスユニットをデコード処理することで得られた動画像フレームは、図示しない表示制御部を介してディスプレイ3に表示される。このとき、表示される動画像コンテンツは、IDRアクセスユニットをデコードして得られた画像フレームが次々と表示されるため、コマ飛ばし再生となっている。そして、このコマ飛ばし再生は、入力部4のキーが操作され、通常再生に戻すとの指示が入力されるまで継続する。
このように、図2のビデオデータ中継処理部30は、動作モード切替部60によってコマ飛ばし再生モードが設定されると、入力された符号化ビデオデータに含まれる複数のアクセスユニットからIDRアクセスユニットを抽出する抽出部と、抽出したIDRアクセスユニットの先頭に、IDRアクセスユニットの境界を示す境界情報が存在するか判定する判定手段と、判定手段によって境界情報がないことが検出された場合、IDRアクセスユニットの先頭に、境界情報を挿入する境界情報挿入部とを有する。また、ビデオデコード部40は、コマ飛ばし再生モードが設定されているときは、IDRアクセスユニットに含まれるIDR識別子に基づいたエラー判定を行わないように制御する判定制御手段を有する。
(2)第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は本発明の第2の実施の形態に係る制御部100の内部構成を示している。図3の制御部100は、図2とビデオデータ中継処理部110と動作モード切替部120が異なっており、他の構成は同じである。このため、ここでは、ビデオデータ中継処理部110と動作モード切替部120の機能について説明し、他の構成についてはその説明を省略する。
まず、ビデオデータ中継処理部110は、図4に詳細構成を示すように、データ切替部111、IDRアクセスユニット抽出部112、NALヘッダ解析部113、スライスヘッダパース(構文解析)・置換部114、及びデータ供給部115からなる。
データ切替部111は、動画像コンテンツの再生モードが通常再生かトリック再生(コマ飛ばし再生)かによって分離部20から受け取った符号化ビデオデータをデータ供給部115またはIDRアクセスユニット抽出部112に出力する。
IDRアクセスユニット抽出部112は、データ切替部111から受け取った符号化ビデオデータに含まれるアクセスユニットのフレーム番号frame_numをチェックすることで、IDRアクセスユニットの抽出を行う。つまり、上述の通り、フレーム番号frame_numがゼロのアクセスユニットの抽出を行う。
NALヘッダ解析部113は、IDRアクセスユニット抽出部112から受け取ったIDRアクセスユニットに含まれるスライスデータを含んだNALユニット(以下、スライスNALと呼ぶ。)を検索し、スライスNALの先頭位置情報(スタートポイント)と共にIDRアクセスユニットをスライスヘッダパース・置換部114へ出力する。
スライスヘッダパース・置換部114は、NALヘッダ解析部113から受け取ったIDRアクセスユニットとスライスNALの先頭位置情報からIDRアクセスユニット中のスライスNAL開始位置を特定でき、当該位置から開始されるスライスヘッダを解析して、IDR識別子の値を読み取る。そして、読み取ったIDR識別子の値が、一つ前のIDRアクセスユニットから抽出したIDR識別子と同じ値である場合は、その値を1だけインクリメントした値に置き換えた後、IDRアクセスユニットをデータ供給部115に出力する。
そして、データ供給部115は、データ切替部111またはスライスヘッダパース・置換部114から受け取ったアクセスユニットをビデオデコード部40に出力する。
さて、以上のように構成された制御部100によって動画像コンテンツが再生されるときの処理について説明する。
まず、ユーザが入力部4のキーを操作することで、記憶部2に記憶されている任意の動画像コンテンツの再生が指示されると、上記の例で示したように、通常再生の処理が行われる。このとき、動作モード切替部120からは、ビデオデータ中継処理部110とデコード制御部70に対して通常再生で動作する旨を指示する信号が出力される。
この通常再生が開始されると、分離部20で分離され、ビデオデータ中継処理部110に入力された符号化ビデオデータは、データ切替部111を介してデータ供給部115に渡される。そして、データ供給部115からビデオデコード部40へと供給される。
一方、ビデオデコード部40は、デコード制御部70から通常再生の指示を受けるため、ビデオデータ中継処理部110から受け取るアクセスユニットそれぞれについて、タイムスタンプで定められた再生タイミングに併せて復号処理を行い、動画像を構成する複数の動画像フレームが得られる。この結果、ビデオデコード部40から出力された動画像フレームは、ビデオデータとして表示制御部を介してディスプレイ3に表示される。
一方、上記のようにして符号化ビデオデータが通常再生されているときに、入力部4のキーを操作することでコマ飛ばし再生が指示されたとすると、この指示を受け取った動作モード切替部120は、ビデオデータ中継処理部110、デコード制御部70に対してコマ飛ばし再生処理を行うよう指示を出す。
ビデオデータ中継処理部110がコマ飛ばし再生処理を行う旨の指示を受けると、分離部20から受信した符号化ビデオデータは、データ切替部111を介してIDRアクセスユニット抽出部112に入力される。
IDRアクセスユニット抽出部112は、データ切替部111から受け取るアクセスユニットのフレーム番号frame_numを解析することで、フレーム番号frame_numがゼロのIDRアクセスユニットを抽出してNALヘッダ解析部113に出力する。
そして、NALヘッダ解析部113は、受け取ったIDRアクセスユニットを解析し、このIDRアクセスユニットに含まれるスライスデータを含んだNALユニットを特定し、このスライスデータのスライスヘッダに対してスタートポイント(先頭位置情報)を添えてスライスヘッダパース・置換部114に出力する。
スライスヘッダパース・置換部114は、NALヘッダ解析部113からIDRアクセスユニットを受け取ると、NALヘッダ解析部113によってスライスヘッダに添えられたスタートポイントを検出することで、特定のスライスデータのスライスヘッダを解析し、IDR識別子を抽出する。そして、この抽出したIDR識別子が、直前に解析した特定のスライスデータのスライスヘッダから抽出したIDR識別子と同じ値であるか比較し、この結果、不一致であればそのままの値で、また一致していれば今回抽出したIDR識別子の値を1だけインクリメントした値に変更したIDRアクセスユニットを生成して、このIDRアクセスユニットをデータ供給部115へ渡す。
例えば、図6(B)に示されるように、IDR識別子idr_pic_idcが同じ値を示す3つのIDRアクセスユニットがIDRアクセスユニット抽出部112で抽出されたとすると、最初のIDRアクセスユニットから抽出したIDR識別子idr_pic_idcと2つ目のIDRアクセスユニットから抽出したIDR識別子がともにゼロであることから、スライスヘッダパース・置換部114は、2つ目のIDRアクセスユニットから抽出したIDR識別子idr_pic_idcの値を1に変更する(図6(C))。続いて、3つ目のIDRアクセスユニットから抽出されるIDR識別子idr_pic_idcはゼロを示しているが、1つ前、つまり2つ目のIDRアクセスユニットから抽出されたIDR識別子idr_pic_idcの値は1に変更されていることから、2つのIDR識別子を比較した結果は不一致となるため、この3つ目のIDRアクセスユニットから抽出されたIDR識別子idr_pic_idcの値は変更されないことになる。
この結果、図6(C)の例では、各IDRアクセスユニットのIDR識別子idr_pic_idcの値は“0”、“1”、“0”となる。
このようにしてIDR識別子の値が同じであるIDRアクセスユニットが連続して並ばないように変更されてデータ供給部115からビデオデコード部40に供給されることになる。
そして、ビデオデコード部40は、デコード制御部70からコマ飛ばし再生処理の指示を受け、各IDRアクセスユニットに含まれるタイムスタンプを参照することなく、復号処理を行い、得られた動画像フレームの出力を行う。そして、第1の実施の形態とは異なり、同じ値が連続したIDRアクセスユニットがビデオデコード部40に供給されることがないため、ビデオデコード部40では、シンタックスのエラー判定を変更することなく、通常通りの判定を行えばよいことになる。
このように、図3のビデオデータ中継処理部110は、動作モード切替部120によってコマ飛ばし再生モードが設定されると、入力された符号化ビデオデータに含まれる複数のアクセスユニットからIDRアクセスユニットを抽出する抽出部と、抽出したIDRアクセスユニットに含まれているIDR識別子の示す値が、連続した2つのIDRアクセスユニットで同じ値を示すか否かを検出する検出手段と、検出手段によって、連続した2つのIDRアクセスユニットで同じ値を示すことが検出された場合は、一方のIDR識別子の値を別の値に変更する変更手段とを有する。
なお、上記説明では、IDRアクセスユニット抽出部112によって抽出された各IDRアクセスユニットに含まれるIDR識別子idr_pic_idcがシンタックスのエラー判定でエラー判定されないように変更することとしているが、これに代えて、第1の実施の形態で行ったと同様に、ビデオデータ中継処理部110内に境界情報挿入部を設けることで、コマ飛ばし再生を行わせることも出来る。この場合、図4のNALヘッダ解析部113とスライスヘッダパース・置換部114に代えて境界情報挿入部が用いられ、この境界情報挿入部によってアクセスユニットデリミタNALが挿入されたIDRアクセスユニットがデータ供給部115へと渡される。
1、100 制御部
2 記憶部
3 ディスプレイ
4 入力部
5 無線部
6 信号処理部
7 マイクロフォン
8 スピーカ
10 携帯電話機
20 分離部
30、110 ビデオデータ中継処理部
40 ビデオデコード部
60、120 動作モード切替部
70 デコード制御部
80 境界情報挿入部
111 データ切替部
112 IDRアクセスユニット抽出部
113 NALヘッダ解析部
114 スライスヘッダパース・置換部
115 データ供給部
2 記憶部
3 ディスプレイ
4 入力部
5 無線部
6 信号処理部
7 マイクロフォン
8 スピーカ
10 携帯電話機
20 分離部
30、110 ビデオデータ中継処理部
40 ビデオデコード部
60、120 動作モード切替部
70 デコード制御部
80 境界情報挿入部
111 データ切替部
112 IDRアクセスユニット抽出部
113 NALヘッダ解析部
114 スライスヘッダパース・置換部
115 データ供給部
Claims (2)
- モードを指定する入力に応じて通常再生モード又はコマ飛ばし再生モードのいずれかを設定する動作モード切替部と、
前記動作モード切替部によって前記コマ飛ばし再生モードが設定されると、入力された符号化ビデオデータに含まれる複数のアクセスユニットからIDRアクセスユニットを抽出する抽出部と、
前記抽出したIDRアクセスユニットの先頭に、前記IDRアクセスユニットの境界を示す境界情報が存在するか判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記境界情報がないことが検出された場合、前記IDRアクセスユニットの先頭に、前記境界情報を挿入する境界情報挿入部と、
前記コマ飛ばし再生モードが設定されているときは、前記IDRアクセスユニットに含まれるIDR識別子に基づいたエラー判定を行わないように制御する判定制御手段と
を備えることを特徴とする動画像復号装置。 - モードを指定する入力に応じて通常再生モード又はコマ飛ばし再生モードのいずれかを設定する動作モード切替部と、
前記動作モード切替部によって前記コマ飛ばし再生モードが設定されると、入力された符号化ビデオデータに含まれる複数のアクセスユニットからIDRアクセスユニットを抽出する抽出部と、
前記抽出したIDRアクセスユニットに含まれているIDR識別子の示す値が、連続した2つのIDRアクセスユニットで同じ値を示すか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段によって、前記連続した2つのIDRアクセスユニットで同じ値を示すことが検出された場合は、一方のIDR識別子の値を別の値に変更する変更手段と、
を備えることを特徴とする動画像復号装置。
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