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JP2010079042A - 鍵盤装置 - Google Patents

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JP2010079042A
JP2010079042A JP2008248572A JP2008248572A JP2010079042A JP 2010079042 A JP2010079042 A JP 2010079042A JP 2008248572 A JP2008248572 A JP 2008248572A JP 2008248572 A JP2008248572 A JP 2008248572A JP 2010079042 A JP2010079042 A JP 2010079042A
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Kenichi Nishida
賢一 西田
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Yamaha Corp
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Abstract

【課題】アコースティックピアノ同様の押鍵タッチ感を得ながら安定した演奏ができる鍵盤装置を提供する。
【解決手段】鍵盤装置は、押鍵に伴って回動する複数の鍵11と、複数の鍵11にそれぞれ対応して設けられて、押鍵によってそれぞれ弾性変形する複数のスイッチ部材24であって、鍵の回動中心部からの距離が低音部に比べて高音部にて短くなる位置に設けられた複数のスイッチ部材24とを備えている。スイッチ部材24のスイッチがオンするときの各鍵11の回動角度は同一である。離鍵時において、スイッチ部材24は、鍵11に当接して弾性変形し、その反力によって鍵11の前端を上方へ付勢する。スイッチ部材24の反力は、スイッチ部材24の変形量の小さな領域で一定または変形量の増加に従って減少する特性を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子オルガン、電子ピアノなどの鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されているように、アコースティックピアノに似た鍵タッチ感を実現した鍵盤装置は知られている。この鍵盤装置においては、鍵の回動中心からの距離が低音部に比べて高音部にて短くなる位置に反発力を有するスイッチ部材を配置している。これにより、押鍵反力(鍵前端を押鍵したときに演奏者が鍵から受ける反力)が低音部に比べて高音部にて小さくなり、アコースティックピアノに近似した鍵タッチ感が得られる。
特許第3074797号公報
上記従来の鍵盤装置に用いられるスイッチ部材は、複数の鍵に対して共通に、ゴム、シリコンなどの弾性部材によって構成される。したがって、押鍵によってスイッチ部材が押圧されて上下方向に変形すると、スイッチ部材は、その変形量に応じた反力を発生する。このスイッチ部材の上下方向の変形量に対する反力の特性を図8に示す。図8に示すように、押圧開始からスイッチ部材の上下方向の変形量が増加するに従って、スイッチ部材の反力F0が段階的に増加していく。スイッチ部材には押圧によって弾性変形し易い部分が複数設けられており、それらがスイッチ部材の上下方向の変形量の増加とともに、順次変形し始める。スイッチ部材の反力は、これらの部分が発する反力の合力からなるため、このような段階的な増加特性を有する。
また、従来の鍵盤装置の中には、離鍵状態においてスイッチ部材を各鍵下面に当接させて弾性変形させ、その反力により各鍵の前端を上方へ付勢しているものがある。この場合、各鍵の前端の上方への変位を規制する上限規制部材を各鍵に係合させて、離鍵状態における各鍵上面の高さを揃えている。ただし、離鍵状態においては、各スイッチ部材はオフしている。
しかし、上記の従来の鍵盤装置のように、鍵の回動中心からスイッチ部材までの距離が低音部に比べて高音部にて短くなる位置にスイッチ部材を配置し、かつ、スイッチ部材の反力を利用して離鍵時の各鍵の上面の高さを揃えるようにすると、次のような問題が生じる。すなわち、この従来の鍵盤装置では、発音時(すなわちスイッチ部材がオンするとき)の鍵の回動角度が音域によって異なるため、発音時におけるスイッチ部材の接点の接触面の角度が一定にならず安定した演奏ができなくなるという問題である。この問題を解決するために、スイッチ部材を取り付けるための基板を低音部に比べて高音部にて鍵に近づけて(すなわち、スイッチ部材が鍵の下方に配置されている場合には、上方に配置して)、離鍵状態におけるスイッチ部材の変形量を低音部に比べて高音部にて大きくすることが考えられる。これによれば、全鍵域において発音時の鍵の回動角度を同一にすることができるので、発音動作の安定化を図ることができる。
この場合、スイッチ部材の変形による反力は、低音部に比べて高音部にて大きくなる傾向を示す。この場合、低音部に比べて高音部にてスイッチ部材を鍵支点に近づけることにより、低音部に比べて高音部にて押鍵反力を小さくする前記従来技術の効果が弱められるという問題が生じる。この点について、図8及び図9を用いて説明する。図8に示すように、スイッチ部材の押圧開始から上下方向の変形量が小さい範囲において、変形量の増加に伴って反力も増加する特性を有する場合がある(図8のB1)。この場合、離鍵時においては、低音部の鍵Lのスイッチ部材の上下方向の変形量L0と鍵Lに比べて音高の高い高音部の鍵Uのスイッチ部材の上下方向の変形量U0とを比較すると、変形量U0の方が大きい。そして、これらの変形量L0及び変形量U0は、いずれも図8のB1の範囲内にある。したがって、離鍵時において、鍵Lに比べて鍵Uのスイッチ部材反力F0が大きくなる。
次に低音部の鍵Lの回動角度に対する押鍵反力FLb及び高音部の鍵Uの回動角度に対する押鍵反力FUbについて図9を用いて説明する。この鍵盤装置では、低音部に比べて高音部にてスイッチ部材を鍵支点に近づけている。そのため、各鍵のスイッチ部材反力F0が同じ大きさであれば、各鍵前端に発生する押鍵反力は、てこの原理により、スイッチ部材が鍵支点に近いほど小さくなる。しかし、上記のとおり、離鍵時においては、鍵Lに比べて鍵Uのスイッチ部材反力F0の方が大きくなっている。したがって、押鍵開始時において、低音部の押鍵反力は、高音部の押鍵反力に比べてそれほど大きくならない。また、離鍵時において、鍵Uのスイッチ部材反力F0が、鍵Lに比べて極めて大きい場合には、押鍵開始時における高音部の押鍵反力FUbが低音部の押鍵反力FLbよりも大きくなることさえある。
このように、スイッチ部材の反力特性によっては、押鍵開始時において、高音部に比べて低音部にて押鍵反力を十分に大きくすることができず、アコースティックピアノの鍵タッチ感を実現できないという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、離鍵時の各鍵の上面を同一平面上に位置させ、かつ、発音時の各鍵の回動角度をほぼ同一(すなわち同一)にするとともに、高音部に比べて低音部にて押鍵反力を十分に大きくして、アコースティックピアノの鍵タッチ感を実現した電子楽器の鍵盤装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、押鍵に伴って回動する複数の鍵と、複数の鍵との係合により、複数の鍵の前端の上方への変位を規制する上限規制部材と、複数の鍵にそれぞれ対応して設けられて、押鍵に伴って押圧されることにより弾性変形する複数のスイッチ部材であって、鍵の回動中心部からの距離が低音部に比べて高音部にて短くなる位置に設けられ、弾性変形してオン・オフ状態の変化により楽音の発生を制御する複数のスイッチ部材とを備えた鍵盤装置において、複数のスイッチ部材は、離鍵時において、複数の鍵によって弾性変形され、前記弾性変形により複数のスイッチ部材が発生する反力によって複数の鍵の前端を上方へ付勢して、複数の鍵を上限規制部材に係合させることにより、複数の鍵の上面を同一平面上に位置させ、離鍵時における複数のスイッチ部材の上下方向の変形量を低音部に比べて高音部にて大きくして、複数のスイッチ部材のオン・オフ状態が変化するときの複数の鍵の回動角度が全鍵域においてほぼ同一(すなわち同一)になるように複数のスイッチ部材を配置し、複数のスイッチ部材の特性を、変形開始直後から所定の小さな変形量に至る小さな変形量領域で、変形による反力が一定、または変形による反力が変形量の増加に従って減少するようにそれぞれ設定したことにある。
この場合、各スイッチ部材は押離鍵によりオン・オフする1つのスイッチまたは2以上のスイッチで構成される。そして、各スイッチ部材のオン・オフ状態の変化により前記楽音の発生を制御するとは、例えば、楽音の発生開始、発生終了、2つのスイッチがオンする時間差による楽音要素の制御などを言う。また、この場合、前記小さな変形量の上限は、例えば離鍵時における高音部の鍵に対応したスイッチ部材の変形量である。また、前記小さな変形量の上限は、例えば前記スイッチ部材を構成するいずれかのスイッチのオン・オフ状態が変化するときの変形量であってもよい。
上記のように構成した鍵盤装置においては、前記小さな変形量領域で、スイッチ部材の変形による反力が一定、または変形による反力が変形量の増加に従って減少する。したがって、押鍵開始時において、低音部の押鍵反力を高音部に比べて十分に大きくすることができる。これにより、離鍵時の各鍵の上面を同一平面上に位置させ、かつ、発音時の各鍵の回動角度をほぼ同一にするとともに、アコースティックピアノの鍵タッチ感を実現することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明すると、図1(A)及び図1(B)は、本発明に係る鍵盤装置の縦断側面図である。図1(A)は図2に示す低音部の鍵Lについて示しており、図1(B)は図2に示す高音部の鍵Uについて示している。複数の鍵11は所定数ずつ(例えば白鍵ならば3つ又は4つずつ、黒鍵ならば5つずつ)複数のグループに分けられている。各グループに属する鍵11は、鍵ユニット12として樹脂により一体成型されている。各鍵ユニット12においては、複数の鍵11が各鍵11から後方にそれぞれ延設された垂直方向に薄肉の延設部13をそれぞれ介して、横方向に延設されて垂直方向に薄肉の連結部14に共通に接続されている。複数の鍵ユニット12の連結部14は、上下に重ねられて鍵フレーム15の後端部にねじ16により固定されている。この構成により、各鍵11は、それらの前端部を延設部13の弾性変形により上下方向に揺動可能にして、連結部14にて鍵フレーム15に支持されている。
鍵フレーム15は、複数の鍵11の下方にて横方向に延設されている。鍵フレーム15は金属または樹脂の一体成型により、又は金属及び樹脂との複合により、適宜凹凸を有する板状に構成された部材である。鍵11は、中間部位置にて、それらの下面からストッパ片17を下方に一体的に延設させている。このストッパ片17は、下部を後方へ屈曲させた突出部17aを有する。ストッパ片17の突出部17aは、鍵フレーム15の縦壁部に設けた開口部18から後方へ侵入し、鍵11の前部の上下方向の変位を許容する。開口部18を含む縦壁部の上端から後方へ向かう水平部下面には、鍵11の前端部の上限位置を規定する上限ストッパ19が固着されている。一方、開口部18を含む縦壁部の下端から前方へ向かう水平部上面には、鍵11の前端部の下限位置を規定する下限ストッパ20が固着されている。上限ストッパ19及び下限ストッパ20は、横方向(紙面に垂直方向)に延設された長尺状かつ平板状の緩衝材(例えばフェルト)で構成されて、鍵11のストッパ片17の突出部17aとの衝突による衝撃を緩和するようになっている。
鍵11のストッパ片17の後方位置には、スイッチ駆動部21がそれぞれ設けられている。スイッチ駆動部21の下方の鍵フレーム15上には、基板22が固着されている。基板22上には、スイッチ部材24が取り付けられる。
次にスイッチ部材24について説明する。図3はスイッチ部材24の構成を示す断面図である。スイッチ部材24は、ゴム、シリコンなどの弾性部材によって一体成型される。スイッチ部材24は、スイッチ駆動部21によって押圧される被駆動部25を有する。被駆動部25の下方にはスカート部26が形成される。スカート部26はスカート上部26a及びテーパ部26bからなる。スカート上部26aは、小さな曲率半径を有する湾曲部であって、スカート上部26aの上部が被駆動部25の下端に接続される。そして、スカート上部26aの下端から、さらに下方に向かうほどテーパ状に広がったテーパ部26bが設けられる。また、スカート部26の内側には、鍵11に対応して前後に配置した一対の第1接点部27及び第2接点部28が設けられている。第1接点部27及び第2接点部28は、それぞれ半球状に(いわゆる「おわん型」)に形成され、それぞれの半球状部分の下端から円柱状部分が下方へ突出している。第1接点部27及び第2接点部28の円柱状部分の下端部には、導電性材料(例えばカーボンインク)で形成された第1可動接点29及び第2可動接点30が設けられている。スカート部26の下端には、台座部31が設けられ、その下面から複数の突起状の脚部32が延設されている。脚部32が、基板22に設けられた貫通孔33に嵌挿されることにより、スイッチ部材24が基板22に取り付けられる。さらに、基板22上には、第1固定接点34及び第2固定接点35が設けられている。この第1固定接点34及び第2固定接点35は、スイッチ部材24に含まれる。そして、第1可動接点29及び第1固定接点34が第1スイッチSW1aを構成し、第2可動接点30及び第2固定接点35が第2スイッチSW2aを構成する。
第1接点部27は第2接点部28よりも長く形成され、第1可動接点29の下面は第2可動接点30の下面よりも低くなっている。そのため、被駆動部25が押圧されてスカート部26が変形すると、最初に第1可動接点29が第1固定接点34に接触(オン)し、次に第2可動接点30が第2固定接点35に接触(オン)する。すなわち、第1スイッチSW1a及び第2スイッチSW2aがこの順にオンする。これは、第1スイッチSW1aがオンしてから第2スイッチSW2aがオンするまでの時間を計測することにより、押健時における鍵タッチ強さ(押鍵速度)を検出するためである。そして、第2スイッチSW2aがオンした時点で、前記鍵タッチ強さで楽音信号が発生され始める。また、被駆動部25の上面から第1接点部27及び第2接点部28のそれぞれの半球状部分の頂点に向かって円柱状の空洞が設けられている。これにより、第1スイッチSW1a及び第2スイッチSW2aがオンした後に、第1接点部27及び第2接点部28の半球状部分が弾性変形し易いようにして、鍵タッチ感を向上させている。
次に、押鍵に対するスイッチ部材24の反力について説明する。スイッチ部材24の上下方向の変形量に対する反力の関係を図4に示す。この図において、スカート部反力fsaは、スカート部26が弾性変形することにより発生するものである。第1接点部反力f1aは第1接点部27の半球状部分が弾性変形することにより発生するものである。第2接点部反力f2aは、第2接点部28の半球状部分が弾性変形することにより発生するものである。スイッチ部材24のスイッチ部材反力Fsは、スカート部反力fsa、第1接点部反力f1a及び第2接点部反力f2aの総和からなる。被駆動部25の押圧開始から第1スイッチSW1aがオンするまでのスイッチ部材24の上下方向の変形量の範囲(図4のA1)においては、第1接点部反力f1a及び第2接点部反力f2aが「0」であるから、スイッチ部材24のスイッチ部材反力Fsはスカート部反力fsaのみからなる。ここで、スカート部反力fsaは、被駆動部25の押圧開始直後、急激に反力が増加し、その後第1スイッチSW1aがオンするまで反力が一定である傾向(以下、水平特性という(図示fh))、または被駆動部25の押圧開始直後、急激に反力が増加し、その後反力が減少する傾向(以下、減少特性という(図示fd))にある。このような水平特性または減少特性は、スカート部26のテーパ部26bがスイッチ部材24の上下方向の変形量が小さい段階で座屈することによるものである。そして、水平特性または減少特性が本発明の特徴の一つである。
第1スイッチSW1aがオンした後、第2スイッチSW2aがオンするまでのスイッチ部材24の上下方向の変形量の範囲(図4のA2)においては、変形量の増加に伴い、第1接点部27の半球状部分が弾性変形するため、スカート部反力fsaに第1接点部反力f1aを加えたものが、スイッチ部材反力Fsとなる。この範囲(図4のA2)では、スイッチ部材24の上下方向の変形量の増加とともに、スカート部反力fsaは徐々に減少する。一方、第1接点部反力f1aはスイッチ部材24の上下方向の変形量の増加とともに増加するが、その増加率は徐々に減少し、第2スイッチSW2aがオンする直前の増加率は「0」になっている。スイッチ部材反力Fsとしては第1スイッチSW1aがオンした後、再び増加する。そして、第2スイッチSW2aがオンする直前に僅かに減少する。
第2スイッチSW2aがオンした後のスイッチ部材24の上下方向の変形量の範囲(図4のA3)においては、第2接点部28の半球状部分も弾性変形し始めるため、スカート部反力fsa及び第1接点部反力f1aにさらに第2接点部反力f2aを加えたものがスイッチ部材反力Fsとなる。この範囲(図4のA3)では、スカート部反力fsa及び第1接点部反力f1aは、スイッチ部材24の上下方向の変形量の増加に伴って徐々に減少し、その後、再び増加する。また、第2接点部反力f2aは、スイッチ部材24の上下方向の変形量の増加とともに増加し、一度ピークに達した後、減少傾向に転ずるが、その後再び増加する。スイッチ部材反力Fsとしては、第2スイッチSW2aがオンした後再び増加し、ピークに達した後、減少傾向に転ずるがその後急激に増加する。
前記のような形状及び特性を有するスイッチ部材24は、コスト低減のために、すべての鍵11について共通に構成されている。少なくとも、所定鍵域の複数の鍵11について共通に構成されている。また、上記背景技術の項で説明したとおり、スイッチ部材24の弾性による押鍵反力を低音部に比べて高音部にて小さくするために、鍵11の揺動中心(すなわち連結部14)からスイッチ部材24の中心部までの距離が短くなるようにスイッチ部材24を配置している。本実施形態では、図2に示すように、スイッチ部材24が、その中心部から鍵11の揺動中心までの距離が低音部から高音部向かうに従って徐々に短くなるように配置されている。
一方、鍵盤装置においては、離鍵時において、全ての鍵11(詳しくは、全ての白鍵11及び黒鍵11のそれぞれ)の前端上面が、同一高さ(すなわち同一水平面上)に位置している必要がある。また、一方では、押鍵による楽音信号の発生制御においては、演奏の違和感を避けるために、全ての鍵11の押鍵時の回動角度が同一である状態で楽音信号を発生開始させるという要求がある。すなわち、押鍵により第2スイッチSW2aがオンする時点では、全ての鍵11の前端の回動角度が同一であることが好ましい。
前記離鍵時の条件を満足させるために、本実施形態では、離鍵時において、スイッチ駆動部21をスイッチ部材24の被駆動部25に当接させてスイッチ部材24を弾性変形させている。そして、この弾性変形による反力によって鍵11の前端を上方へ付勢し、上限ストッパ19の上方への変位規制により、全ての鍵11の前端上面の高さを一致させている。一方、前述した鍵11の揺動中心からスイッチ部材24の中心部までの距離が低音部よりも高音部で短いという条件を考慮して、全ての鍵11の押鍵時の回動角度が同一である状態で楽音信号を発生開始させるという要求を満足させるためには、離鍵状態から押鍵によって楽音信号を発生させるまでのスイッチ駆動部21のストローク量は、低音部に比べて高音部にて短くなる。そして、前述したようにスイッチ部材24はすべての鍵11について共通に構成されていることを考慮すれば、離鍵状態から押鍵によって楽音信号を発生させるまでのスイッチ部材24の変形量は、低音部に比べて高音部にて小さくなる。このことは、離鍵状態におけるスイッチ部材24の変形量を、低音部に比べて高音部にて大きくしておくことを意味する。そして、これを実現するために、スイッチ部材24が取り付けられた基板22の上面を、低音部に比べて高音部にて上方すなわちスイッチ駆動部21に近づけておく必要がある。本実施形態では、これを実現するために、基板22は、押鍵時に第2スイッチSW2aがオンするときの鍵11の回動角θと同じ角度だけ、基板22の後部側より前部側が下方に位置するように傾斜して配置されている。
次に、上記のように構成した鍵盤装置の動作について説明する。離鍵時においては、延設部13及びスイッチ部材24の弾性力によって、鍵11の前端が上方へ付勢されている。これにより、ストッパ片17aの上面が上限ストッパ19の下面に当接して鍵11は静止し、各鍵11の上面が同一平面上にある(図1(A)及び図1(B))。鍵11を押鍵すると、鍵11は、その揺動中心(すなわち連結部14)を中心として、図1(A)及び図1(B)において反時計回りに回転する。そして、鍵11の回転に伴いスイッチ駆動部21が被駆動部25を押圧し、スイッチ部材24の上下方向の変形量がさらに増加する。その後、第1スイッチSW1a及び第2スイッチSW2aがこの順にオンして、第1接点部27及び第2接点部28のそれぞれの半球状部分が弾性変形する。そして、ストッパ片17aの下面が下限ストッパ20の上面に当接すると鍵11の回転が停止する。一方、鍵11が離鍵されると、延設部13及びスイッチ部材24の弾性力によって鍵11の前端が上方へ付勢されて、鍵11は、その揺動中心(すなわち連結部14)を中心として、図1(A)及び図1(B)において時計回りに回転する。ストッパ片17aの上面が上限ストッパ19の下面に当接すると、鍵11は静止し、元の位置(図1(A)及び図1(B))に復帰する。
低音部の鍵Lの回動角度に対する押鍵反力FLa及び高音部の鍵Uの回動角度に対する押鍵反力FUaを図5に示す。この鍵盤装置では、低音部から高音部に向かうに従ってスイッチ部材24を鍵支点に近づけているため、各鍵前端に発生する押鍵反力は、てこの原理により、各鍵11のスイッチ部材反力Fsに、鍵支点(すなわち連結部14)から各スイッチ部材24までの距離LSの鍵支点から鍵前端までの距離LKに対する比(LS/LK)を乗算したものとなる。また、低音部から高音部に向かうに従ってスイッチ部材24を鍵支点に近づけているから、押鍵による鍵回動角度の増加に対して、高音部ほどスイッチ部材24の上下方向の変形量の増加率が小さい。したがって、図5に示すように、押鍵反力FLa及び押鍵反力FUaはスイッチ部材反力Fsの特性(図4)を縦軸方向に縮小し、さらに横軸方向に拡大したような特性になっている。図5においては、スイッチ部材24が減少特性を有する場合の押鍵反力を破線で示し、水平特性を有する場合の押鍵反力を実線で示す。ただし、第1スイッチSW1aがオンした後の押鍵反力FLa及び押鍵反力FUaは、スイッチ部材24が減少特性または水平特性のいずれの特性を有しても反力特性は同一なので、それぞれ実線で示す。
ここで、離鍵時における鍵L及び鍵Uのスイッチ部材24の変形量をそれぞれL0及びU0とすると、上記のとおり、L0よりもU0の方が大きい。スカート部反力fsaが水平特性を有する場合、離鍵時において鍵L及び鍵Uのスイッチ部材反力Fsは同じ大きさである。一方、スカート部反力fsaが減少特性を有する場合、離鍵時において鍵Lのスイッチ部材反力Fsが鍵Uよりも大きい。したがって、押鍵開始時の押鍵反力FLaは、前記水平特性の場合も、減少特性の場合も、押鍵反力FUaより十分に大きくなる。また、押鍵反力FLaに比べて押鍵反力FUaの横軸方向の拡大率が大きくなっているが、第2スイッチSW2aがオンするときの鍵の回動角度θは同一となっている。
上記のように構成した鍵盤装置においては、押鍵開始時の低音部の押鍵反力FLaを高音部の押鍵反力FUaに比べて十分に大きくすることができるので、演奏者は低音部と高音部の押鍵反力の違いを感知できる。したがって、離鍵時の各鍵11の上面を同一平面上に位置させ、かつ、第2スイッチSW2aがオンするとき(すなわち発音時)の各鍵11の回動角度を同一にするとともに、アコースティックピアノの鍵タッチ感を実現することができる。
前記スイッチ部材24の水平特性及び減少特性による効果を他の比較例を参照しながら詳細に説明する。すなわち、水平特性及び減少特性以外の特性である、押圧開始から第1スイッチがオンするまでスイッチ部材の変形量の増加に従って連続的に反力が上昇する上昇特性を有するスイッチ部材を例に挙げて具体的に説明する。例えば、上昇特性を有するスイッチ部材としては図7に示すようなものが考えられる。このスイッチ部材24Aは図7の断面図に示されているように、上記のスカート部26に代えて湾曲部36を有する。この湾曲部は、内部に空洞を有する半球状(いわゆる「おわん型」)に形成されている。その他の構成については、スイッチ部材24と同様であるので、スイッチ部材24と同一の付号を付して、その説明を省略する。
次に、スイッチ部材24Aの押鍵に対する反力について説明する。スイッチ部材24Aの上下方向の変形量に対する反力の関係を図8に示す。この図において、湾曲部反力fsbは、湾曲部36が弾性変形することにより発生するものである。被駆動部25の押圧開始後、第1スイッチSW1cがオンするまでのスイッチ部材24Aの上下方向の変形量の範囲(図8のA1)においては、変形量の増加とともに湾曲部反力fsbが増加するが、徐々にその増加率は減少する。第1接点部反力f1b及び第2接点部反力f2bは、上記実施形態の第1接点部反力f1a及び第2接点部反力f2aと同じである。そして、スイッチ部材反力F0は、湾曲部反力fsb、第1接点部反力f1b及び第2接点部反力f2bの総和からなる。
スイッチ部材24Aを上記本発明の実施形態に係る鍵盤装置に適用した場合の低音部の鍵Lの回動角度に対する押鍵反力FLb及び高音部の鍵Uの回動角度に対する押鍵反力FUbを図9に示す。図5の説明と同様に、押鍵反力FLb及び押鍵反力FUbはスイッチ部材反力F0の特性(図8)を縦軸方向に縮小し、さらに横軸方向に拡大したような特性になる。離鍵時におけるスイッチ部材24Aの上下方向の変形量は、低音部の鍵Lよりも高音部の鍵Uの方が大きいから、鍵Lよりも鍵Uのスイッチ部材反力F0が大きい。このため、押鍵開始時において、押鍵反力FLbは押鍵反力FUbよりわずかに大きくなっているが、その差が不十分であり、演奏者は低音部と高音部の押鍵反力の違いを感知できない。
このように、上昇特性を有するスイッチ部材24Aを適用した鍵盤装置においては、押鍵開始時の低音部の押鍵反力FLbを高音部の押鍵反力FUbに比べて十分に大きくすることができないため、アコースティックピアノの鍵タッチ感を実現できない。これに対し、図4のような、水平特性または減少特性を有するスイッチ部材24を適用した場合は、押鍵開始時の低音部の押鍵反力FLbを高音部の押鍵反力FUbに比べて十分に大きくすることができるので、アコースティックピアノの鍵タッチ感を実現できる。
なお、上記実施形態では、第1スイッチSW1a及び第2スイッチSW2aが共通のスカート部26の内部に配置されているが、これに代えて、第1スイッチSW1a及び第2スイッチSW2aそれぞれに対してスカート部を独立して設けたスイッチ部材37としてもよい。すなわち、図6に示すように、スイッチ駆動部21によって同時に押圧される第1被駆動部38及び第2被駆動部39が設けられ、それぞれの下部にスイッチ部材24と同様な第1スカート部40及び第2スカート部41が設けられる。第1スカート部40及び第2スカート部41の下端には、スイッチ部材24と同様な台座部42が設けられ、第1スカート部40と第2スカート部41は台座部42を介して結合される。また、台座部42の下面に設けられた脚部43が基板22に設けられた貫通孔44に嵌挿されることで、スイッチ部材37が基板22に取り付けられる。そして、第1スカート部40の内側に第1スイッチSW1bが設けられ、第2スカート部41の内側に第2スイッチSW2bが設けられる。各スイッチの構成はスイッチ部材24と同様である。すなわち、第1スイッチSW1bは、第1接点部45、第1可動接点46及び第1固定接点47からなり、第2スイッチSW2bは第2接点部48、第2可動接点49及び第2固定接点50からなる。
このように構成すると、押鍵開始から第1スイッチSW1bがオンするまでのスイッチ部材37の上下方向の変形量の範囲においては、第1スカート部40及び第2スカート部41がそれぞれ弾性変形して発生する反力の合力が、スイッチ部材37としての反力となる。ここで、第1スカート部40及び第2スカート部41が弾性変形して発生する反力も、図4に示すような、水平特性(図示fh)または減少特性(図示fd)を有するように構成すれば、その合力も水平特性(図示fh)または減少特性(図示fd)を有する。これにより、押鍵開始時の低音部の押鍵反力FLaを高音部の押鍵反力FUaに比べて演奏者が感知できる程度に大きくすることができる。したがって、上記実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態及びその変形例においては、第2スイッチSW2a,SW2bがオンするときの鍵11の回動角度が全鍵域において同一となるようにした。しかし、第1スイッチがオンするときの鍵11の回動角度と第2スイッチがオンするときの鍵11の回動角度の差は、小さい。したがって、第1スイッチSW1a,SW1bがオンするときの鍵11の回動角度が同じになるように、離鍵時において基板22の上面を低音部に比べて高音部にて鍵11に近づけて配置してもよい。具体的には、第1スイッチSW1a,SW1bがオンするときの鍵11の回動角度と同じ角度だけ基板22の後部側より前部側が下方に位置するように傾斜させて配置するとよい。
また、押鍵によって、第1スイッチSW1a,SW1bがオンした後、第2スイッチSW2a,SW2bがオンするまでの間の変形量D1に達したときの鍵11の回動角度が全鍵域において同一の角度αとなるように、離鍵時において、基板22の上面を低音部に比べて高音部にて鍵11に近づけて配置してもよい。具体的には、角度αだけ基板22の後部側より前部側が下方に位置するように傾斜させて配置するとよい。
また、上記実施形態及びその変形例においては、押圧開始から第1スイッチSW1a,SW1bがオンするときまでのスイッチ部材反力Fsが水平特性または下降特性を有するようにした。しかし、少なくとも押圧開始から最高音の鍵11に対応するスイッチ部材24,37の離鍵時の変形量に達するまでの範囲において、スイッチ部材反力Fsが水平特性または下降特性を有するようにしてもよい。
これらのように構成しても、離鍵時の各鍵11の上面を同一平面上に位置させ、かつ、発音時の各鍵11の回動角度をほぼ同一にするとともに、アコースティックピアノの鍵タッチ感を実現することができる。
また、上記実施形態及び変形例においては、1つのスイッチ部材に2つのスイッチを設ける構成を示した。しかし、これに限られるものではなく、鍵タッチ強さ(押鍵速度)を検出する必要のない場合には、第1スイッチSW1a,SW1bまたは第2スイッチSW2a,SW2bのいずれか一方だけを設けたスイッチ部材としてもよい。この場合もスイッチがオンするときの鍵11の回動角度が同一になるように基板22を配置し、少なくとも押圧開始から最高音の鍵11に対応するスイッチ部材24,37の離鍵時の変形量に達するまでの範囲内において、スイッチ部材反力Fsが水平特性または下降特性を有するようにすればよい。このように構成しても、上記実施形態及びその変形例と同様の効果が得られる。
一方、スイッチ部材をさらに多くのスイッチ(3つ以上)で構成してもよい。例えばスイッチ部材を第1スイッチ、第2スイッチ及び第3スイッチからなる3つのスイッチで構成してもよい。この場合、押鍵時には、第1スイッチ、第2スイッチ及び第3スイッチの順にオンするように構成する。一方、離鍵時には、第3スイッチ、第2スイッチ及び第1スイッチの順にオフするように構成する。この場合、第2スイッチがオンしてから第3スイッチがオンするまでの時間を計測して押鍵速度を検出し、第3スイッチがオンしたとき楽音の発生を開始するように制御する。そして、第1スイッチがオフしたときに楽音の発生を終了するように制御する。
スイッチ部材をこのような3つのスイッチで構成した場合も、スイッチ部材24と同様に、押鍵に伴って弾性変形するスカート部を設け、その内部にこれらの3つのスイッチを設けるようにすればよい。また、スイッチ部材37と同様に第1スイッチ、第2スイッチ及び第3スイッチに対し、それぞれスカート部を設けるようにしてもよい。そして、第3スイッチがオンするときの鍵11の回動角度が全鍵域において同一になるように、離鍵時において基板22の上面を低音部に比べて高音部にて鍵11に近づけて配置すればよい。なお、第1スイッチがオンするときと第3スイッチがオンするときの鍵11の回動角度差が小さいために、いずれかのスイッチがオンするときの鍵11の回動角度が全鍵域において同一になるように、離鍵時において基板22の上面を低音部に比べて高音部にて鍵11に近づけて配置してもよい。さらに、第1スイッチがオンするときの鍵11の回動角度と第3スイッチがオンするときの間の変形量D2に達するときの鍵11の回動角度が全鍵域において同一の角度βになるように、離鍵時において基板22の上面を低音部に比べて高音部にて鍵11に近づけて配置してもよい。具体的には、いずれかのスイッチがオンするときの鍵11の回動角度と同じ角度または角度βだけ基板22の後部側より前部側が下方に位置するように傾斜させて配置するとよい。また、少なくとも押圧開始から最高音の鍵11に対応するスイッチ部材の離鍵時の変形量に達するまで範囲内において、スイッチ部材反力Fsが水平特性または下降特性を有するようにすればよい。このように構成することにより、上記実施形態及びその変形例と同様の効果が得られる。
さらに、上記実施形態及び各種変形例では、スイッチ部材24,37を、その中心部から鍵11の揺動中心までの距離が低音部から高音部に向かうに従って徐々に短くなるように配置した。しかし、これに代えて、スイッチ部材24,37を、その中心部から鍵11の揺動中心までの距離が低音部から高音部に向かうに従って、隣り合う複数の鍵11のグループごと(例えばオクターブごとまたは半オクターブごと)に段階的に短くなるように配置してもよい。そして、この場合も、楽音の発生を制御するためにスイッチ部材24,37のオン・オフ状態が変化するときの、鍵11の回動角度を同じにする必要がある。このために、離鍵時におけるスイッチ部材24,37の上下方向の変形量を、前記グループごとに、低音部に比べて高音部にて大きくする。具体的には、スイッチ部材24,37が取り付けられる基板22の上下方向の位置を、前記グループごとに、低音部に比べて高音部にて高く配置する。このように構成すると、押鍵反力が、低音部から高音部に向かうに従って前記複数の鍵11のグループごとに段階的に小さくなる。これによっても、低音部から高音部に向かうに従って押鍵反力が小さくなるので、アコースティックピアノの鍵タッチ感を模擬することは可能である。その他の効果は上記実施形態と同様である。
(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る鍵盤装置の縦断側面図である。 図1の鍵盤装置のスイッチ部材の配置を示す図である。 図1の鍵盤装置のスイッチ部材の詳細断面図である。 図3のスイッチ部材の上下方向の変形量に対する反力の特性を示すグラフである。 図1の鍵盤装置の鍵回動角度に対する押鍵反力の特性を示すグラフある。 本発明の変形例に係るスイッチ部材の詳細断面図である。 図3のスイッチ部材との比較のために示すスイッチ部材の詳細断面図である。 図7のスイッチ部材の上下方向の変形量に対する反力の特性を示すグラフである。 図7のスイッチ部材を用いた鍵盤装置の鍵回動角度に対する押鍵反力の特性を示すグラフある。
符号の説明
11・・・鍵、22・・・基板、21・・・スイッチ駆動部、24,37・・・スイッチ部材、26,40,41・・・スカート部、25,38,39・・・被駆動部、29,46・・・第1可動接点、30,49・・・第2可動接点、34,47・・・第1固定接点、35,50・・・第2固定接点、SW1a,SW1b・・・第1スイッチ、SW2a,SW1b・・・第2スイッチ、FLa,FUa・・・押鍵反力

Claims (1)

  1. 押鍵に伴って回動する複数の鍵と、
    前記複数の鍵との係合により、前記複数の鍵の前端の上方への変位を規制する上限規制部材と、
    前記複数の鍵にそれぞれ対応して設けられて、押鍵に伴って押圧されることにより弾性変形する複数のスイッチ部材であって、前記鍵の回動中心部からの距離が低音部に比べて高音部にて短くなる位置に設けられ、弾性変形してオン・オフ状態の変化により楽音の発生を制御する複数のスイッチ部材とを備えた鍵盤装置において、
    前記複数のスイッチ部材は、離鍵時において、前記複数の鍵によって弾性変形され、前記弾性変形により前記複数のスイッチ部材が発生する反力によって前記複数の鍵の前端を上方へ付勢して、前記複数の鍵を前記上限規制部材に係合させることにより、前記複数の鍵の上面を同一平面上に位置させ、
    離鍵時における前記複数のスイッチ部材の上下方向の変形量を低音部に比べて高音部にて大きくして、前記複数のスイッチ部材のオン・オフ状態が変化するときの前記複数の鍵の回動角度が全鍵域においてほぼ同一になるように前記複数のスイッチ部材を配置し、
    前記複数のスイッチ部材の特性を、変形開始直後から所定の小さな変形量に至る小さな変形量領域で、変形による反力が一定、または変形による反力が変形量の増加に従って減少するようにそれぞれ設定したことを特徴とする鍵盤装置。
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