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JP2010074107A - 荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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高尚 東矢
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Abstract

【課題】ステージ位置を精度よく測定して、高精度な描画を実現可能な荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法を提供する。
【解決手段】第1のレーザ干渉計41と第2のレーザ干渉計42は、それぞれ、光源と、ステージ105に取り付けられるミラー104と、光源から出射された後にミラー104で反射されて戻った光を受光する光学系とを備える。第1のレーザ干渉計41および第2のレーザ干渉計42の測定方向は、X方向およびY方向のいずれとも平行でなく、X方向およびY方向に対して45度の角度をなすことが好ましい。
【選択図】図6

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法に関する。
マスク基板や半導体ウェハなどの試料上に微細パターンを描画する目的で、電子ビーム描画装置が用いられている。電子ビーム描画装置では、電子ビームを偏向制御できる範囲が限られているために、試料を移動しながらの描画によって、試料の全面にパターンを形成する。この際、ステージを移動させるとパターンを描画する位置も移動するので、移動中のステージの位置を測定して、電子ビームによる描画位置をステージの移動分だけ元に戻すことが必要になる。
ステージ位置の測定には、レーザ干渉計が用いられる。レーザ干渉計では、光の干渉を利用して、光の波長を基準に長さを計測している。例えば、ヘテロダイン方式のレーザ干渉計の場合、レーザ光源から出射された波長λとλの光を干渉させて得られたビート信号の位相を検出し、これによって長さを自動測定している。
しかしながら、測定を高精度に行おうとすると、レーザ干渉計における光学的非線形誤差が問題になる。この点について、以下で詳しく説明する。
レーザ干渉計の光源から出射された光は、λ/4板によって互いに直交する直線偏光となった後、偏光ビームスプリッタで2つに分割される。しかし、実際には、直線偏光のみとはならず、非直交成分や部分的に偏光した成分、さらには、偏光子のアライメント誤差などの影響による成分などが混ざり合う。非線形誤差は、こうした直線偏光以外の成分に起因して生じる。
非線形誤差の問題は、電子ビームの描画位置に対する要求が厳しくなるにしたがって大きくなると予想される。しかし、レーザ干渉計の調整によって非線形誤差を小さくするのには限界がある。そこで、測定をしながらリアルタイムでフィードバック補正をすることが必要になる。例えば、非特許文献1には、描画中にレーザ干渉計の位相情報を読み取り、これを装置にフィードバックして、非線形誤差を補正する方法が開示されている。
S. J. A. G. Cosijnsら、ヘテロダイン干渉計における非線形モデルと検証(Modeling and verifying non−linearities in heterodyne displacement interferometry)、Preprint submitted to Elsevier Science、2001年5月29日、p.1−19
しかしながら、従来の電子ビーム描画装置では、補正のための情報が十分に得られないという問題があった。
図9は、従来の電子ビーム描画装置において、ステージの移動方向とレーザ干渉計の測定方向との関係を示す図である。この図において、ステージ401は、X方向とY方向に連続移動する。ステージ401には試料(図示せず)が載置され、この試料に電子ビームの焦点が合わせられる。ここで、試料上の描画領域は、複数のストライプ領域に仮想的に分割されており、ステージ401がX方向に連続移動することで、ストライプ領域の1つについて描画が行われる。そして、このストライプ領域の描画が終わるとステージ401がY方向に移動し、次いで、逆向きのX方向にステージ401が連続移動することで、次のストライプ領域の描画が行われる。
図9において、レーザ干渉計402、403は、それぞれミラー404に入射する光の入射方向が、X方向およびY方向に平行となるように配置されている。このため、ステージ401がX方向に移動してストライプ領域を描画している間、Y方向の位置座標は一定であり、Y方向については、補正に必要な情報を取得することができない。したがって、従来の電子ビーム描画装置では、補正は、レーザ干渉計の一方の軸(x軸またはy軸)に作用するだけであり、両方の軸には作用しなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、X方向とY方向の両軸について補正に必要な情報を取得することにより、ステージ位置を精度よく測定して、高精度な描画を実現可能な荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法を提供することにある。
本願第1の発明にかかる荷電粒子ビーム描画装置は、試料を載置した状態でX方向およびY方向に移動するステージと、
レーザ干渉計を用いてステージの位置を測定する測定部と、
測定部で得られた測定値に基づいて、試料の所望の位置に荷電粒子ビームでパターンを描画する描画部とを備えており、
レーザ干渉計による測定方向が、荷電粒子ビームの描画方向と平行でないことを特徴とする。
描画方向は、荷電粒子ビームによる描画中にステージが移動する方向に一致する。
レーザ干渉計は、光源と、ステージに取り付けられるミラーと、光源から出射された後にミラーで反射されて戻った光を受光する光学系とを備えることができる。この場合、ミラーに入射する光の入射方向は、荷電粒子ビームの描画方向と平行でないとすることができる。
本願第1の発明においては、測定方向が、X方向およびY方向のいずれとも平行でないとすることができる。また、描画方向が、X方向およびY方向のいずれとも平行でないとすることもできる。
本願第1の発明においては、測定方向が、描画方向に対して45度の角度をなすことが好ましい。例えば、測定方向が、X方向およびY方向に対して45度の角度をなすことが好ましく、あるいは、描画方向が、X方向およびY方向に対して45度の角度をなすことが好ましい。
本願第2の発明は、試料が載置されたステージをX方向とY方向に移動させながら試料に所定のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
レーザ干渉計を用いてステージのX方向とY方向の位置を測定する測定工程と、
測定工程で得られた測定値を位置データに変換する変換工程と、
少なくとも1周期分の非線形誤差に対応する位置データを取得する取得工程と、
取得工程で取得した位置データに対応させて、測定値に含まれる非線形誤差成分に関する補正係数を算出する算出工程と、
補正係数を用いて位置データを補正する補正工程と、
補正工程で得られた補正位置データを用いて、試料の所望の位置に荷電粒子ビームでパターンを描画する描画工程とを有し、
レーザ干渉計による測定方向が、荷電粒子ビームの描画方向と平行でないことを特徴とする。
測定工程は、ステージに取り付けたミラーにレーザ光を入射させて、ステージのX方向とY方向の位置を測定する工程とすることができる。この場合、ミラーに入射するレーザ光の入射方向は、荷電粒子ビームの描画方向と平行でないとすることができる。
描画方向は、荷電粒子ビームによる描画中にステージが移動する方向に一致する。
本願第2の発明においては、測定方向が、X方向およびY方向のいずれとも平行でないとすることができる。また、描画方向が、X方向およびY方向のいずれとも平行でないとすることもできる。
測定方向は、描画方向に対して45度の角度をなすことが好ましい。例えば、測定方向が、X方向およびY方向に対して45度の角度をなすことが好ましく、あるいは、描画方向が、X方向およびY方向に対して45度の角度をなすことが好ましい。
本発明の荷電粒子ビーム描画装置によれば、X方向とY方向の両軸について補正に必要な情報を取得して、ステージ位置を精度よく測定することができる。したがって、荷電粒子ビームを用いた高精度な描画を実現できる。
本発明の荷電粒子ビーム描画方法によれば、X方向とY方向の両軸について非線形誤差の補正に必要な情報を取得してステージ位置を求めるので、荷電粒子ビームによる高精度な描画が可能となる。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態における電子ビーム描画装置の構成を示す概念図である。
図1において、電子ビーム描画装置100は、描画部の一例となる電子鏡筒102、描画演算部113、描画室103、ステージ105、駆動部106と、測定部の一例となるレーザ干渉計300、位置演算部109、位置データ格納部110、補正位置データ作成部111とを備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207および偏向器208が配置されている。また、レーザ干渉計300は、レーザ光源となるレーザヘッド107、ミラー104、光学系112および受光部108を有している。
電子銃201から出た電子線200は、照明レンズ202を介して、矩形の孔を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。これによって、電子線200は、まず矩形状に成形される。次いで、第1のアパーチャ203を通過した電子線200は、投影レンズ204によって第2のアパーチャ206上に投影される。第2のアパーチャ206上での電子線200の位置は、偏向器205によって制御される。そして、そのビーム形状と寸法を変化させることができる。第2のアパーチャ206を通過した電子線200は、対物レンズ207で焦点を合わせられた後、偏向器208により偏向されて、描画室103内に移動可能に配置されたステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。
図2は、ステージ移動の様子を説明する図である。
図1で試料101への描画は、駆動部106でステージ105をX方向に連続移動させながら行われる。この際、試料101の描画(露光)面は、図2に示すように、電子線200が偏向可能な領域、すなわち、複数の短冊状のストライプ領域に仮想的に分割されており、電子線200は、このストライプ領域の1つに照射される。電子線200のショット位置は、ステージ105の移動に追従しており、1つのストライプ領域の描画を終えると、ステージ105を駆動部106によりY方向にステップ送りする。そして、逆向きのX方向に連続移動しながら、次のストライプ領域の描画を行なう。
図1でステージ105の位置は、レーザ干渉計300を用いて測定される。レーザ干渉計300は、光源であるレーザヘッド107と、ステージ105の側面に取り付けられるミラー104と、光学系112と、光学系112からの光を受光して位置演算部109に送る受光部108とを有する。
図3は、ステージ近傍の構成を示す図である。但し、本発明におけるステージとレーザ干渉計との相対的位置を示すものではない。
図3に示すように、レーザ干渉計300には、ステージ105のY方向の位置を測定する第1のレーザ干渉計300aと、ステージ105のX方向の位置を測定する第2のレーザ干渉計300bとがある。
第1のレーザ干渉計300aにおいて、レーザヘッド107aから出射したレーザ光は、ミラー2で曲げられてビームスプリッタ3に入射する。そして、レーザ光は、ビームスプリッタ3で参照光と測定光に分けられた後、それぞれインターフェロメータ4、6に入射する。インターフェロメータ4、6は、内部に半透鏡を有していて、この半透鏡によって入射した光を異なる2つの光路に分ける。ここでは、参照光の一方をリファレンスミラー5に入射させ、測定光の一方をステージ105に取り付けられたミラー104に入射させる。そして、これらのミラーによって反射された反射光を観測している。
第2のレーザ干渉計300bも第1のレーザ干渉計300aと同様であり、レーザヘッド107bから出射したレーザ光は、ミラー8で曲げられてビームスプリッタ9に入射する。そして、レーザ光は、ビームスプリッタ9で参照光と測定光に分けられた後、それぞれインターフェロメータ10、12に入射する。インターフェロメータ10は、リファレンスミラー11に参照光を入射させ、インターフェロメータ12は、ステージ105に取り付けられたミラー104に測定光を入射させる。そして、これらのミラーによって反射された反射光によって、半透鏡の表面に干渉縞が作られる。
レーザ干渉計300は、例えば、ヘテロダイン干渉計とすることができる。図4を用いて、ヘテロダイン干渉計の構成を説明する。
光源31には、ゼーマン効果を利用した2周波レーザを用いることができる。ビームスプリッタ32、33は、所定の偏光成分を通過させて、他の偏光成分を反射する光学素子である。ここでは、ビームスプリッタ32を透過した光(f、f)を測定光とし、ビームスプリッタ32で反射した光(f−f)を参照光として分離している。また、ビームスプリッタ33で反射した光(f)は、コーナーキューブ34によって再びビームスプリッタ33に戻される。同様に、ビームスプリッタ33を透過した光(f)も、コーナーキューブ35によってビームスプリッタ33に戻される。検出器36では、これらの反射光のビート信号が検出される。
ここで、周波数がわずかに異なる光(f、f)の電場は、それぞれ次式で表される。但し、αとαは光の振幅を、φとφは光の位相を表す。
Figure 2010074107

上記2つの光を重ね合わせると、検出される光の強度Iは次式のようになる。但し、f(=f−f)は光ビート周波数であり、Δ(=φ−φ)は2つの光の位相差である。
Figure 2010074107
このように、周波数がわずかに異なる二光波を干渉させて、周波数(f−f)の光のビート信号を観測する。ここで、ビート信号の位相は、それぞれの光の光路差に比例しており、λ/1000程度の精度で測定できる。したがって、ヘテロダイン干渉を利用すれば、高精度での長さ測定が可能になる。
しかしながら、レーザ干渉計による長さ測定の結果には、上述したような非線形誤差が含まれる。すなわち、測定結果は、理想的には、レーザ干渉計から測定対象までの距離とその位置データとが完全にリニアリティ(線形)の関係になるはずであるが、非線形誤差が生じることによって、これらは図5に示すような関係となる。つまり、非線形誤差がない場合には点線の関係が成立するが、非線形誤差があることによって、両者の関係は実線のようになる。その結果、正確なステージ位置を特定することができなくなってしまう。
非線形誤差は、レーザ光の波長(λ)の1/m(mは整数)の周期で現れる。例えば、ステージが1mm/秒の速度で移動し、非線形誤差がλ/4の周期で現れるとすると、He−Neレーザを用いたレーザ干渉計での周波数は、
1(mm/秒)/(633nm/4)=6.3(kHz)
となる。ここで、機械的な振動の周波数、すなわち、ステージの移動速度に対応する周波数は、通常は1kHz未満であるので、非線形誤差と区別することが可能である。
図6は、本実施の形態におけるステージとレーザ干渉計との相対的な位置関係の一例である。この図から分かるように、第1のレーザ干渉計41と第2のレーザ干渉計42の測定方向は、それぞれステージ105の移動方向(X方向およびY方向)に対して平行でなく、所定の角度をなして配置されている。より詳しくは、第1のレーザ干渉計41において、光源(図示せず)から出射されて、ステージ105に取り付けられたミラー104に入射する光の入射方向(実線の矢印)は、X方向およびY方向のいずれとも平行でない。同様に、第2のレーザ干渉計42において、光源(図示せず)から出射されて、ステージ105に取り付けられたミラー104に入射する光の入射方向(実線の矢印)も、X方向およびY方向のいずれとも平行でない。尚、第1のレーザ干渉計41および第2のレーザ干渉計42の構成は、図3で説明した第1のレーザ干渉計300aおよび第2のレーザ干渉計300bと同様である。また、ミラー104に入射する光の入射方向は、通常は、ミラー104で反射された光の反射方向に平行である(以下、同じ。)。
図6の配置によれば、X方向とY方向の両方について、補正に必要な位置情報を取得することができる。つまり、レーザ干渉計の測定方向がステージの移動方向と平行になるようにしたのでは、ステージがX方向に移動してストライプ領域を描画している間、Y方向の位置座標は一定であり、Y方向について補正に必要な情報を取得することができない。しかし、図6の配置にすれば、ステージ105がX方向に移動している間、第1のレーザ干渉計41を用いて測定されるY方向の位置は一定ではなく、第2のレーザ干渉計42により測定されるX方向の位置と同様に変化する。すなわち、X方向とY方向の両方について、補正に必要な情報を取得することができる。
図6の配置において、レーザ干渉計の測定方向は、電子ビームの描画方向に対して45度の角度をなしていることが好ましい。すなわち、レーザ干渉計の測定方向は、X方向およびY方向に対して45度の角度をなしていることが好ましい。例えば、ミラー104に入射する光の入射方向が、X方向およびY方向に対して45度の角度をなしていることが好ましい。この場合、ステージ105の位置座標(x’、y’)と、レーザ干渉計300の測定方向をステージ105の移動方向と平行にした場合の位置座標(x、y)との間には、次式の関係が成立する。
Figure 2010074107
したがって、ステージの制御側の(x’、y’)を上記関係を用いて(x、y)に置き換えればよいので、新たなデータ処理をしなくて済む。
図7は、本実施の形態におけるステージとレーザ干渉計との相対的な位置関係の他の例である。この図から分かるように、描画方向(点線の矢印)は、ステージ105の移動方向(X方向およびY方向)に対して平行でない。すなわち、第1のレーザ干渉計41と第2のレーザ干渉計42の測定方向は、電子ビームの描画方向に対して平行でなく、所定の角度をなして配置されている。より詳しくは、第1の光学系41において、光源から出射されて、ステージ105に取り付けられたミラー104に入射する光の入射方向(実線の矢印)は、電子ビームの描画方向と平行でない。同様に、第2の光学系42において、光源から出射されて、ステージ105に取り付けられたミラー104に入射する光の入射方向(実線の矢印)も、電子ビームの描画方向と平行でない。尚、第1の光学系41および第2の光学系42の構成は、図3で説明した第1の光学系300aおよび第2の光学系300bと同様である。
図7の配置によっても、X方向とY方向の両方について、補正に必要な位置情報を取得することができる。つまり、電子ビームの描画方向がX方向に平行であり、レーザ干渉計の測定方向が描画方向と平行になるようにしたのでは、ステージ105が移動してストライプ領域を描画している間、描画方向に垂直な方向(すなわち、Y方向)の位置座標は一定であり、この方向について補正に必要な情報を取得することができない。しかし、図7の配置にすれば、電子ビームの描画方向がステージ105の移動方向と平行でないので、第1の光学系41の測定方向をX方向と平行にし、第2の光学系42の測定方向をY方向と平行にしても、X方向とY方向の両方について、補正に必要な情報を取得することができる。
図7の配置において、レーザ干渉計の測定方向は、電子ビームの描画方向に対して45度の角度をなしていることが好ましい。すなわち、描画方向は、X方向およびY方向に対して45度の角度をなしていることが好ましい。例えば、ミラー104に入射する光の入射方向が、電子ビームの描画方向に対して45度の角度をなしていることが好ましい。この場合には、ステージに対するレーザ干渉計の測定方向が従来と同じであるので、ステージ制御の座標変換は必要なく、描画側のデータ処理を簡単に済ませることができる。
図8は、本実施の形態における電子ビーム描画方法を示す図である。
図8に示すように、まず、レーザ干渉計を用いて、ステージのX方向とY方向の位置測定が行われる。具体的には、ステージに取り付けたミラーにレーザ光を照射して、ステージのX方向とY方向の位置測定が行われる。レーザ干渉計による測定方向、すなわち、ステージの側面に照射されるレーザ光の照射方向は、電子ビームの描画方向と平行でない。例えば、測定方向は、X方向とY方向のいずれとも平行でないとすることができる。また、描画方向は、X方向およびY方向のいずれとも平行でないとすることもできる。測定方向は、描画方向に対して45度の角度をなすことが好ましい。例えば、測定方向は、X方向およびY方向に対して45度の角度をなすことが好ましく、あるいは、描画方向は、X方向およびY方向に対して45度の角度をなすことが好ましい。得られた測定値は、位置データに変換される。この変換工程は、図1の位置演算部109で行われる。図5で説明したように、非線形誤差はレーザ光の波長(λ)の1/m(mは整数)の周期で現れるので、少なくとも1周期分の非線形誤差に対応する位置データが取得されて、図1の位置データ格納部110に格納される。次に、位置データ格納部110に格納された位置データに対応させて、測定値に含まれる非線形誤差成分に関する補正係数が算出される。そして、この補正係数を用いて位置データの補正が行われて、補正後の位置データが作成される。これらの処理は、図1の補正位置データ作成部111で行われる。作成された補正位置データは、図1の描画演算部113に入力される。描画演算部113は、補正位置データに基づいて偏向器208を制御し、ステージ105上の試料101の所望する位置に電子ビームが照射されるようにする。これにより、試料101の所望の位置に電子ビームで所定のパターンを描画することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することができる。例えば、上記実施の形態では電子ビームを用いたが、本発明はこれに限られるものではなく、イオンビームなどの他の荷電粒子ビームを用いた場合にも適用可能である。
本実施の形態における電子ビーム描画装置の構成を示す概念図である。 ステージ移動の様子を説明する図である。 ステージ近傍の構成を示す図である。 ヘテロダイン干渉計の構成を説明する図である。 非線形誤差を説明する図である。 本実施の形態におけるステージとレーザ干渉計との相対的な位置関係の一例である。 本実施の形態におけるステージとレーザ干渉計との相対的な位置関係の他の例である。 本実施の形態における電子ビーム描画方法を示す図である。 従来の電子ビーム描画装置において、ステージの移動方向とレーザ干渉計の測定方向との関係を示す図である。
符号の説明
100 電子ビーム描画装置
102 電子鏡筒
103 描画室
104、2、8 ミラー
105 ステージ
106 駆動部
107、107a、107b レーザヘッド
108 受光部
109 位置演算部
110 位置データ格納部
111 補正位置データ作成部
112 光学系
113 描画演算部
200 電子線
201 電子銃
202 照明レンズ
203 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205、208 偏向器
206 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
300 レーザ干渉計
300a、41 第1のレーザ干渉計
300b、42 第2のレーザ干渉計
3 ビームスプリッタ
4、6、10、12 インターフェロメータ
5 リファレンスミラー
31 光源
32、33 ビームスプリッタ
34、35 コーナーキューブ
36 検出器


Claims (5)

  1. 試料を載置した状態でX方向およびY方向に移動するステージと、
    レーザ干渉計を用いて前記ステージの位置を測定する測定部と、
    前記測定部で得られた測定値に基づいて、前記試料の所望の位置に荷電粒子ビームでパターンを描画する描画部とを備えており、
    前記レーザ干渉計による測定方向が、前記荷電粒子ビームの描画方向と平行でないことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記測定方向が、前記X方向および前記Y方向のいずれとも平行でないことを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記描画方向が、前記X方向および前記Y方向のいずれとも平行でないことを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記測定方向は、前記描画方向に対して45度の角度をなすことを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 試料が載置されたステージをX方向とY方向に移動させながら前記試料に所定のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
    レーザ干渉計を用いて前記ステージのX方向とY方向の位置を測定する測定工程と、
    前記測定工程で得られた測定値を位置データに変換する変換工程と、
    少なくとも1周期分の非線形誤差に対応する前記位置データを取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した位置データに対応させて、前記測定値に含まれる非線形誤差成分に関する補正係数を算出する算出工程と、
    前記補正係数を用いて前記位置データを補正する補正工程と、
    前記補正工程で得られた補正位置データを用いて、前記試料の所望の位置に荷電粒子ビームで前記パターンを描画する描画工程とを有し、
    前記レーザ干渉計による測定方向は、前記荷電粒子ビームの描画方向と平行でないことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019146861A1 (ko) * 2018-01-23 2019-08-01 한국표준과학연구원 위상천이 편향측정법에서 비선형 응답특성을 보상하기 위한 시스템 및 방법

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