JP2010063283A - 永久磁石形モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】合成コギングトルクのピークを抑えることができて、振動や騒音を低減でき、また、永久磁石の誤挿入を防止できるようにする。
【解決手段】外転形のロータ20において、第1の磁石挿入穴23に挿入される第1の永久磁石25の軸方向の端面形状は、第2の永久磁石26が挿入される第2の磁石挿入穴24の開口部形状に対して径方向の厚さ寸法を大きく設定し、第2の永久磁石26の軸方向の端面形状は、第1の磁石挿入穴23の開口部形状に対して周方向の幅寸法を大きく設定する。ロータ20の回転時に第1及び第2の永久磁石25,26のステータコアのティース13a,13bに対する磁気吸引力(コギングトルク36a,36b)を時間的にずらすことができる。この結果、合成コギングトルク36cのピークを低減することが可能になり、モータの振動や騒音の低減化が可能になる。
【選択図】図1
【解決手段】外転形のロータ20において、第1の磁石挿入穴23に挿入される第1の永久磁石25の軸方向の端面形状は、第2の永久磁石26が挿入される第2の磁石挿入穴24の開口部形状に対して径方向の厚さ寸法を大きく設定し、第2の永久磁石26の軸方向の端面形状は、第1の磁石挿入穴23の開口部形状に対して周方向の幅寸法を大きく設定する。ロータ20の回転時に第1及び第2の永久磁石25,26のステータコアのティース13a,13bに対する磁気吸引力(コギングトルク36a,36b)を時間的にずらすことができる。この結果、合成コギングトルク36cのピークを低減することが可能になり、モータの振動や騒音の低減化が可能になる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロータコアの周方向に形成された複数個の磁石挿入穴にそれぞれ永久磁石を挿入配置した構成の永久磁石形モータに関する。
例えば外転形(アウターロータタイプ)の永久磁石形モータにおいては、ステータを囲繞するようにロータのロータコアが配置されている。そのロータコアには、周方向に複数個の磁石挿入穴が形成され、各磁石挿入穴に永久磁石が挿入配置されている。隣り合った永久磁石は、前記ステータに対する磁極の極性が反対となるように配置されている。そして、隣り合った磁石挿入穴の開口部形状は同一形状に設定されているとともに、隣り合った永久磁石の軸方向の端面形状も同一形状に設定されているのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
図7(a)には、この種の永久磁石形モータにおける要部の構成を模式的に示している。なお、この図7(a)においては、図を簡略化するため、ロータコア及びステータコアを展開した状態で示している。ロータコア1には、磁石挿入穴2が周方向に複数個形成されている(図では、隣り合った2個のみ示している)。磁石挿入穴2には、第1の永久磁石3と第2の永久磁石4が交互に挿入配置されている。隣り合った第1の永久磁石3と第2の永久磁石4は、ステータコアのティース5a,5bに対する磁極の極性が反対となるように配置されている。
ここで、各磁石挿入穴2の開口部形状は同一形状で、共に周方向に長い矩形状に形成されている。第1の永久磁石3及び第2の永久磁石4の軸方向の端面形状は同一形状で、それら磁石挿入穴2に挿入し得るように、磁石挿入穴2より少し小さい矩形状に形成されている。第1の永久磁石3と第2の永久磁石4は、ステータコアに対する磁極の極性が反対であるが、磁束の大きさは同じに設定されている。したがって、隣り合った第1の永久磁石3部分と第2の永久磁石4部分は、ステータコアに対する磁極が異なる以外は、同一の構成となっている。
特開2005−328616号公報
上記した構成のものの場合、ロータコア1とステータコア(ティース5a,5b)との間における、前記第1の永久磁石3及び第2の永久磁石4の磁束は、図7(b)に示すようになる。このため、ロータの回転時に第1及び第2の永久磁石3,4がティース5a,5bを横切る際に発生する磁気吸引力(コギングトルク)が、図7(c),(d)に示すように同じタイミングとなり(コギングトルク6a,6b参照)、図7(e)に示すように、合成コギングトルク6cが大きくなる。このため、モータの振動や騒音が大きくなるという問題がある。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、合成コギングトルクのピークを抑えることができて、振動や騒音を低減でき、また、永久磁石の誤挿入を防止できる永久磁石形モータを提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明の永久磁石形モータは、ステータと、このステータに対して回転可能に設けられ、周方向に第1の磁石挿入穴と第2の磁石挿入穴を交互に複数個有したロータコアと、軸方向の端面形状が前記第1の磁石挿入穴の開口部形状に対応した形状をなしていて、前記第1の磁石挿入穴にそれぞれ挿入配置された複数個の第1の永久磁石と、軸方向の端面形状が前記第2の磁石挿入穴の開口部形状に対応した形状をなしていて、前記ステータに対する磁極の極性が前記第1の永久磁石とは反対となるように前記第2の磁石挿入穴にそれぞれ挿入配置された複数個の第2の永久磁石とを備え、前記第1の永久磁石の軸方向の端面形状は、前記第2の磁石挿入穴の開口部形状に対して、径方向の厚さ寸法及び周方向の幅寸法のうち少なくとも一方が大きいことを特徴とする。
本発明によれば、第1の磁石挿入穴に挿入される第1の永久磁石と、第2の磁石挿入穴に挿入される第2の永久磁石では、軸方向の端面形状が異なっている。このため、ロータの回転時に第1及び第2の永久磁石のステータコアに対する磁気吸引力(コギングトルク)を時間的にずらすことができ、この結果、合成コギングトルクのピークを低減することが可能になり、モータの振動や騒音の低減化が可能になる。また、第1の永久磁石は、第2の磁石挿入穴には挿入することができないから、永久磁石の誤挿入を防止できるようになる。
以下、本発明の一実施例について図1〜図6を参照して説明する。本発明のモータは、例えばドラム式の洗濯機において、水槽内に回転可能に配設された回転ドラムを回転駆動するモータに用いられる。
図6には、モータ11の概略的な斜視図が示されている。このモータ11は、アウターロータタイプのDCブラシレスモータである。このモータ11のステータ12は、外周部に多数個のティース13を有するステータコア14と、各ティース13に巻回されたステータコイル15と、合成樹脂製の取付部16とを備えた構成となっていて、その取付部16を介して前記水槽に取り付けられる。
図6には、モータ11の概略的な斜視図が示されている。このモータ11は、アウターロータタイプのDCブラシレスモータである。このモータ11のステータ12は、外周部に多数個のティース13を有するステータコア14と、各ティース13に巻回されたステータコイル15と、合成樹脂製の取付部16とを備えた構成となっていて、その取付部16を介して前記水槽に取り付けられる。
ロータ20は、外周部に環状壁21aを有する浅底容器状の磁性体製のフレーム21と、環状壁21aの内周部に配置された円環状をなすロータコア22と、このロータコア22に周方向に交互に形成された複数個の第1の磁石挿入穴23及び第2の磁石挿入穴24と、第1の磁石挿入穴23にそれぞれ挿入配置された第1の永久磁石25及び第2の磁石挿入穴24にそれぞれ挿入配置された第2の永久磁石26とを備えた構成となっていて、ロータコア22の内周面がステータコア14の外周面(各ティース13の外周面)に対して隙間を介して対向配置される。前記フレーム21の中央部に設けられた軸取付部27が、前記回転ドラムに取着された回転軸に連結され、ロータ20により回転ドラムが直接回転駆動されるようになる。
次に、ロータ20における前記第1及び第2の永久磁石25,26部分について、図1〜図5を参照して詳しく説明する。図1及び図2において、第1の磁石挿入穴23の開口部形状は周方向に長い矩形状をなしている。この第1の磁石挿入穴23の開口部形状において、径方向の厚さ寸法をA1、周方向の幅寸法をA2とする(図2、図3(a)参照)。第2の磁石挿入穴24の開口部形状は、第1の第1の磁石挿入穴23の開口部形状に対して、径方向の厚さ寸法が小さく、周方向の幅寸法が大きく設定されている。ここで、第2の磁石挿入穴24の開口部形状において、径方向の厚さ寸法をB1、周方向の幅寸法をB2とすると(図2、図4(a)参照)、A1>B1,A2<B2の関係がある。
第1の磁石挿入穴23に挿入される第1の永久磁石25の軸方向の端面形状は、第1の磁石挿入穴23の開口部形状より若干小さいが、それに対応した形状に設定されている。第1の永久磁石25の軸方向の端面形状において、径方向の厚さ寸法をC1、周方向の幅寸法をC2とする(図2、図3(b)参照)。第2の磁石挿入穴24に挿入される第2の永久磁石26の軸方向の端面形状は、第2の磁石挿入穴24の開口部形状より若干小さいが、それに対応した形状に設定されている。第2の永久磁石26の軸方向の端面形状において、径方向の厚さ寸法をD1、周方向の幅寸法をD2とすると(図2、図4(b)参照)、C1>D1,C2<D2の関係がある。
この場合、第1の磁石挿入穴23に挿入された第1の永久磁石25を挿入するとともに、第2の磁石挿入穴24に第2の永久磁石26を挿入した状態で、合成樹脂28(図2、図3(c)、図4(c)に斜線で示す)による樹脂成形により、第1の永久磁石25及び第2の永久磁石26をロータコア22に一体化している。
ここで、第1の永久磁石25及び第2の永久磁石26は、共に例えばNd系(ネオジム系)の高磁力の希土類の材料により構成されている。この場合、第1の永久磁石25の保磁力は、第2の永久磁石26の保磁力より低くなる材料により構成されている。したがって、第1の永久磁石25と第2の永久磁石26は、特性が異なる材料により構成されている。
また、図2に示すように、ロータコア22において、第1の永久磁石25が配置された第1の磁極部30におけるステータ12と対向する面30a、及び第2の永久磁石26が配置された第2の磁極部31におけるステータ12と対向する面31aは、それぞれの周方向の中央部がステータ12側へ凸となる円弧状に形成している。したがって、第1の磁極部30の面30aとステータ12の外周円12aとの間の隙間32は、第1の磁極部30の周方向の中央部よりも第1の磁極部30の両端部側が広くなるように形成されている(図2の隙間寸法E1,E2参照)。また、第2の磁極部31の面31aとステータ12の外周円12aとの間の隙間33も、第2の磁極部31の周方向の中央部よりも第2の磁極部31の両端部側が広くなるように形成されている(図2の隙間寸法E3,E4参照)。
さらに、ロータコア22において、第2の磁極部31の周方向の幅寸法F2を、第1の磁極部30の周方向の幅寸法F1よりも大に設定している(F1<F2)。
このような構成のモータ11においては、ロータコア22とステータコア14(ティース13a,13b)との間における、前記第1の永久磁石25及び第2の永久磁石26の磁束は、図1(b)に示すようになる。すなわち、磁束が「0」になる変態点34が、第1の磁極部30と第2の磁極部31との間の磁極間35に対して周方向の一方側、この場合第1の磁極部30側にずれるようになる。このため、ロータ20の回転時に第1及び第2の永久磁石25,26がティース13a,13bを横切る際に発生する磁気吸引力(コギングトルク)のピークが、図1(c),(d)に示すようにずれるようになる(コギングトルク36a,36b参照)。この結果、図1(e)に示すように、合成コギングトルク36cのピークを、従来の合成コギングトルク6cよりも抑えることができる。このため、モータ11の振動や騒音を低減することが可能となる。
このような構成のモータ11においては、ロータコア22とステータコア14(ティース13a,13b)との間における、前記第1の永久磁石25及び第2の永久磁石26の磁束は、図1(b)に示すようになる。すなわち、磁束が「0」になる変態点34が、第1の磁極部30と第2の磁極部31との間の磁極間35に対して周方向の一方側、この場合第1の磁極部30側にずれるようになる。このため、ロータ20の回転時に第1及び第2の永久磁石25,26がティース13a,13bを横切る際に発生する磁気吸引力(コギングトルク)のピークが、図1(c),(d)に示すようにずれるようになる(コギングトルク36a,36b参照)。この結果、図1(e)に示すように、合成コギングトルク36cのピークを、従来の合成コギングトルク6cよりも抑えることができる。このため、モータ11の振動や騒音を低減することが可能となる。
そして、本実施形態のモータ11を用いた洗濯機においては、前記モータ11は、図示しない制御装置によって制御する。洗濯機において、例えば標準の洗濯コースを行う場合、給水行程、洗い行程、排水行程、1回目の中間脱水行程、給水行程、1回目のすすぎ行程、排水行程、2回目の中間脱水行程、給水行程、2回目のすすぎ行程、排水行程、最終脱水行程の順に行われる。
このうち、洗い行程では、モータ11により回転ドラムを例えば50〜60rpmの低い回転速度で正逆交互に回転させることによって行う。すすぎ行程では、洗剤を用いないこと以外は洗い行程と同様な制御となる。中間脱水行程及び最終脱水行程では、モータ11により回転ドラムを例えば1000〜1500rpmの高速度で一方向に回転させることで、洗濯物を遠心脱水する。この場合、洗い行程及びすすぎ行程では、モータ11としては高いトルクが必要となる。これに対して、中間脱水行程及び最終脱水行程では、モータ11としては高いトルクは必要なく、高速回転が必要となる。
そこで、本実施形態においては、洗い行程の前の給水行程、及びすすぎ行程の前の給水行程において、前記ロータ20における前記第1及び第2の永久磁石25,26のうち、保磁力が弱いとされる第1の永久磁石25の磁束を増加させるべく、増磁動作を行なう。増磁動作は、ロータ20を所定の位置に位置させた状態で、ステータコイル15への通電を制御することにより、第1の永久磁石25を増磁させる。第1の永久磁石25を増磁させることで、モータ11としては高トルクを発揮できる。
中間脱水行程の前の排水行程、及び最終脱水行程の前の排水行程において、前記ロータ20における第1の永久磁石25の磁束を減少させるべく、減磁動作を行なう。減磁動作は、ロータ20を所定の位置に位置させた状態で、ステータコイル15への通電を制御することにより、第1の永久磁石25を減磁させる。第1の永久磁石25を減磁させることで、モータ11としては高速回転に適したものとなる。このようにロータ20における第1の永久磁石25を増磁、減磁することで、モータ11の効率をよくすることが可能となる。
上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
ロータ20において、第1の磁石挿入穴23に挿入される第1の永久磁石25と、第2の磁石挿入穴24に挿入される第2の永久磁石26では、軸方向の端面形状が異なっている。このため、ロータ20の回転時に第1及び第2の永久磁石25,26のステータコア14に対する磁気吸引力(コギングトルク36a,36b)を時間的にずらすことができ、この結果、合成コギングトルク36cのピークを低減することが可能になり、モータ10の振動や騒音の低減化が可能になる。
ロータ20において、第1の磁石挿入穴23に挿入される第1の永久磁石25と、第2の磁石挿入穴24に挿入される第2の永久磁石26では、軸方向の端面形状が異なっている。このため、ロータ20の回転時に第1及び第2の永久磁石25,26のステータコア14に対する磁気吸引力(コギングトルク36a,36b)を時間的にずらすことができ、この結果、合成コギングトルク36cのピークを低減することが可能になり、モータ10の振動や騒音の低減化が可能になる。
第1の永久磁石25の軸方向の端面形状は、第2の磁石挿入穴24の開口部形状に対して、径方向の厚さ寸法C1がB1より大きいため(C1>D1)、図5(b)に示すように、第1の永久磁石25を第2の磁石挿入穴24に挿入することができない。このため、第1の永久磁石25を第2の磁石挿入穴24に誤って挿入してしまうことを防止できる。
また、第2の永久磁石26の軸方向の端面形状は、第1の磁石挿入穴23の開口部形状に対して、周方向の幅寸法D2がA2より大きいため(D2>A1)、図5(a)に示すように、第2の永久磁石26を第1の磁石挿入穴23に挿入することができない。このため、第2の永久磁石26を第1の磁石挿入穴23に誤って挿入してしまうことも防止できる。
ロータコア22にあって第1の永久磁石25が配置された第1の磁極部30におけるステータ12と対向する面30aは、ステータ12との間の隙間32が第1の磁極部30の周方向の中央部よりも第1の磁極部30の両端部側が広くなるような円弧状に形成されている。また、ロータコア22にあって第2の永久磁石26が配置された第2の磁極部31におけるステータ12と対向する面31aも、ステータ12との間の隙間33が第2の磁極部31の周方向の中央部よりも第2の磁極部31の両端部側が広くなるような円弧状に形成されている。この構成によれば、第1の磁極部30と第2の磁極部31との間の磁極間35とステータ12との間の隙間を大きくできるので、コギングトルクを小さくでき、モータ11の振動及び騒音を一層低減できるようになる。
ロータコア22において、第1の永久磁石25を配置した第1の磁極部30の周方向の幅寸法F1と、第2の永久磁石26を配置した第2の磁極部31の周方向の幅寸法F2とを異ならせたことにより、コギングトルクのピークを容易にずらすことが可能になり、これによってもモータ11の振動及び騒音を低減できるようになる。
隣り合った第1の永久磁石25と第2の永久磁石26は、特性が異なる材料により構成した。これにより、ステータ12に作用する第1の永久磁石25と第2の永久磁石26の磁束の分布を異ならせやすくなる。これに伴い、コギングトルクのピークを容易にずらすことが可能になり、これによってもモータ11の振動及び騒音を低減できるようになる。
第1の永久磁石25及び第2の永久磁石26は、共に高磁力のNd系の材料により構成した。高磁力の第1の永久磁石25及び第2の永久磁石26を用いた場合、磁束密度が高く、通常の構成では振動が大きくなりやすいが、上記した構成を採用することにより、高トルクでありながら、低振動、低騒音のモータを実現することが可能となる。第1の永久磁石25及び第2の永久磁石26の材料としては、Nd系に限られず、Sm系(サマリウム系)、アルニコ等の高磁力の希土類の材料が好ましい。
第1の磁石挿入穴23に第1の永久磁石25を挿入するとともに、第2の磁石挿入穴24に第2の永久磁石26を挿入した状態で、それら第1の永久磁石25および第2の永久磁石26を合成樹脂28による樹脂成形によりロータコア22に一体化したことにより、ロータ20の剛性がアップし、一層低振動のモータ11を提供できるようになる。この場合、合成樹脂28を、磁極間35の内周部にも設けることが好ましい。
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
第1の永久磁石25の軸方向の端面形状は、第2の磁石挿入穴24の開口部形状に対して、径方向の厚さ寸法と周方向の幅寸法の両方を大きくなるように設定することもできる。この場合、第2の磁石挿入穴24に挿入される第2の永久磁石26の端面形状は、第1の永久磁石25が挿入される第1の磁石挿入穴23の開口部形状に対して、径方向の厚さ寸法と周方向の幅寸法の両方が小さくなるように設定されることになる。
第1の永久磁石25の軸方向の端面形状は、第2の磁石挿入穴24の開口部形状に対して、径方向の厚さ寸法と周方向の幅寸法の両方を大きくなるように設定することもできる。この場合、第2の磁石挿入穴24に挿入される第2の永久磁石26の端面形状は、第1の永久磁石25が挿入される第1の磁石挿入穴23の開口部形状に対して、径方向の厚さ寸法と周方向の幅寸法の両方が小さくなるように設定されることになる。
図面中、11はモータ、12はステータ、13,13a,13bはティース、14はステータコア、15はステータコイル、20はロータ、22はロータコア、23は第1の磁石挿入穴、24は第2の磁石挿入穴、25は第1の永久磁石、26は第2の永久磁石、28は合成樹脂、30は第1の磁極部、30aは面、31は第2の磁極部、31aは面、32,33は隙間、35は磁極間を示す。
Claims (7)
- ステータと、
このステータに対して回転可能に設けられ、周方向に第1の磁石挿入穴と第2の磁石挿入穴を交互に複数個有したロータコアと、
軸方向の端面形状が前記第1の磁石挿入穴の開口部形状に対応した形状をなしていて、前記第1の磁石挿入穴にそれぞれ挿入配置された複数個の第1の永久磁石と、
軸方向の端面形状が前記第2の磁石挿入穴の開口部形状に対応した形状をなしていて、前記ステータに対する磁極の極性が前記第1の永久磁石とは反対となるように前記第2の磁石挿入穴にそれぞれ挿入配置された複数個の第2の永久磁石とを備え、
前記第1の永久磁石の軸方向の端面形状は、前記第2の磁石挿入穴の開口部形状に対して、径方向の厚さ寸法及び周方向の幅寸法のうち少なくとも一方が大きいことを特徴とする永久磁石形モータ。 - 前記第1の永久磁石の軸方向の端面形状は、前記第2の磁石挿入穴の開口部形状に対して、径方向の厚さ寸法が大きく、
前記第2の永久磁石の軸方向の端面形状は、前記第1の磁石挿入穴の開口部形状に対して、周方向の幅寸法が大きいことを特徴とする請求項1記載の永久磁石形モータ。 - 前記ロータコアにあって前記第1の永久磁石及び前記第2の永久磁石が配置された各磁極部における前記ステータと対向する面は、前記ステータとの間の隙間が磁極部の周方向の中央部よりも磁極部の両端部側が広くなるような円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の永久磁石形モータ。
- 前記第1の永久磁石と前記第2の永久磁石は、特性が異なる材料により構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の永久磁石形モータ。
- 前記第1の永久磁石及び前記第2の永久磁石のうち少なくとも一方は、Nd系、Sm系、アルニコ等の高磁力の希土類の材料により構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の永久磁石形モータ。
- 前記第1の磁石挿入穴に前記第1の永久磁石を挿入するとともに、前記第2の磁石挿入穴に前記第2の永久磁石を挿入した状態で、それら第1の永久磁石および第2の永久磁石を樹脂成形により前記ロータコアに一体化したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の永久磁石形モータ。
- 前記ロータコアにおいて、前記第1の永久磁石を配置した第1の磁極部の周方向の幅寸法と、前記第2の永久磁石を配置した第2の磁極部の周方向の幅寸法とを異ならせたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の永久磁石形モータ。
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2008
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