JP2010059854A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体への搭載性を損なうことなく、可変させたい吸気バルブ或いは排気バルブの開閉タイミングを可変動弁装置により確実に可変させることの可能な内燃機関を提供する。
【解決手段】クランクシャフト(10)の回転を吸気カムシャフト(20)及び排気カムシャフト(30)のいずれか一方に伝達する第1伝達手段(40)と、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの上記いずれか一方に設けられ、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか他方の回転位相を可変させるよう作動する可変動弁装置(50)と、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの上記いずれか一方の回転とともに可変動弁装置の作動を吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの上記いずれか他方に伝達する第2伝達手段(60)とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】クランクシャフト(10)の回転を吸気カムシャフト(20)及び排気カムシャフト(30)のいずれか一方に伝達する第1伝達手段(40)と、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの上記いずれか一方に設けられ、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか他方の回転位相を可変させるよう作動する可変動弁装置(50)と、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの上記いずれか一方の回転とともに可変動弁装置の作動を吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの上記いずれか他方に伝達する第2伝達手段(60)とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関に係り、詳しくは可変動弁装置の配置を最適化する技術に関する。
近年、車両に搭載されたエンジン(内燃機関)の低中速低負荷域及び高速高負荷域の双方の出力性能の向上を図ることを目的として、吸気バルブ或いは排気バルブの開閉タイミングを可変させることの可能な可変動弁装置が開発され実用化されている。
可変動弁装置としては、エンジン回転に応じて回転する吸気カムシャフト或いは排気カムシャフトとカムスプロケット間、即ちカムシャフトとクランクシャフト間の回転位相角を所定範囲内で連続的に変更することで吸気バルブ或いは排気バルブの開閉タイミングを可変制御可能な可変バルブタイミング(バリアブル・バルブ・タイミング;VVT)装置が知られている。
そして最近では、例えばダブルオーバヘッドカムシャフト(DOHC)型エンジンに関し、排気カムシャフトの一端に駆動用プーリを設けてクランクシャフトからのエンジン回転を伝達し、排気カムシャフトから吸気カムシャフトへ連結ギヤを介して当該回転を伝達するよう構成した動弁装置が開発されており、この場合において、可変バルブタイミング装置を排気カムシャフトの上記一端側に設け、吸気カムシャフトはクランクシャフトと同期させたまま排気カムシャフトだけ回転位相を可変させるようにした技術が公知である(特許文献1)。
特許第2878252号公報
ところで、可変バルブタイミング装置を排気カムシャフトや吸気カムシャフトの一端側に設ける構造では、一般に可変バルブタイミング装置が外方に突出するような構造とならざるを得ず、エンジンを車体に搭載する際、可変バルブタイミング装置が他の部材(例えば、エンジンマウント部材)と干渉する等して搭載の障害となり、エンジンの車体への搭載性が損なわれることがある。
例えば、上記特許文献1では、可変バルブタイミング装置を排気カムシャフトの一端側に設けるようにしているが、可変バルブタイミング装置の周辺に他の部材があると、可変バルブタイミング装置を当該他の部材と干渉しないようにエンジンを車体に搭載する必要が生じ、エンジンのレイアウトを最適なものにできないおそれがある。
この問題は、可変バルブタイミング装置を吸気カムシャフトの一端側に設ける場合も同様であり、特にエンジンを車幅方向に横置きする車両では、エンジンのトルクロール軸との関係から吸気カムシャフトの一端側近傍にエンジンマウント部材を配設することが多いため、可変バルブタイミング装置を吸気カムシャフトの一端側に設けると可変バルブタイミング装置と当該エンジンマウント部材とが極めて干渉し易く、顕著である。
この問題は、可変バルブタイミング装置を吸気カムシャフトの一端側に設ける場合も同様であり、特にエンジンを車幅方向に横置きする車両では、エンジンのトルクロール軸との関係から吸気カムシャフトの一端側近傍にエンジンマウント部材を配設することが多いため、可変バルブタイミング装置を吸気カムシャフトの一端側に設けると可変バルブタイミング装置と当該エンジンマウント部材とが極めて干渉し易く、顕著である。
このようなことから、この問題は、一方で、排気バルブ或いは吸気バルブの開閉タイミングを可変させたいにも拘わらず、可変バルブタイミング装置を排気カムシャフト或いは吸気カムシャフトの一端側に設けることができず、排気バルブ或いは吸気バルブの開閉タイミングを可変させることができないといった事態を招くことになり、好ましいことではない。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、車体への搭載性を損なうことなく、可変させたい吸気バルブ或いは排気バルブの開閉タイミングを可変動弁装置により確実に可変させることの可能な内燃機関を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の内燃機関は、クランクシャフトと、吸気バルブを開閉するカムを有した吸気カムシャフトと、排気バルブを開閉するカムを有した排気カムシャフトと、前記クランクシャフトの回転を前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトのいずれか一方に伝達する第1伝達手段と、前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか一方に設けられ、前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトのいずれか他方の回転位相を可変させるよう作動する可変動弁装置と、前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか一方の回転とともに前記可変動弁装置の作動を前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか他方に伝達する第2伝達手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2の内燃機関では、請求項1において、前記第1伝達手段は、無端状のチェーンまたはベルトであって、前記クランクシャフトと前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの少なくとも前記いずれか一方とに掛け渡されており、前記クランクシャフトの回転を該いずれか一方にのみ伝達することを特徴とする。
また、請求項3の内燃機関では、請求項2において、前記無端状のチェーンまたはベルトは、前記クランクシャフトと前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトとの両方に掛け渡されており、前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか他方には、前記クランクシャフトの回転を前記無端状のチェーンまたはベルトを介しては該いずれか他方に伝達しない非伝達手段を有することを特徴とする。
また、請求項3の内燃機関では、請求項2において、前記無端状のチェーンまたはベルトは、前記クランクシャフトと前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトとの両方に掛け渡されており、前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか他方には、前記クランクシャフトの回転を前記無端状のチェーンまたはベルトを介しては該いずれか他方に伝達しない非伝達手段を有することを特徴とする。
また、請求項4の内燃機関では、請求項3において、前記非伝達手段は、遊び車であることを特徴とする。
また、請求項5の内燃機関では、請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか一方は前記排気カムシャフトであり、前記いずれか他方は前記吸気カムシャフトであることを特徴とする。
また、請求項5の内燃機関では、請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか一方は前記排気カムシャフトであり、前記いずれか他方は前記吸気カムシャフトであることを特徴とする。
請求項1の内燃機関によれば、クランクシャフトの回転が第1伝達手段により吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか一方に伝達され、当該いずれか一方の回転は第2伝達手段により吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか他方に伝達されるが、この際、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか一方に設けられた可変動弁装置の作動が第2伝達手段により当該いずれか一方の回転とともに吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか他方に伝達され、当該いずれか他方の回転位相が適宜可変操作される。
従って、例えば吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか他方に車体への搭載性にかかわるような設置スペース上の制約があって可変動弁装置を設けることができない場合であっても、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか一方に当該いずれか他方用の可変動弁装置を設けることで、当該可変動弁装置の作動を第2伝達手段によって吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか他方へ伝達することができる。
これにより、車体への搭載性を損なうことなく、可変させたい吸気バルブ或いは排気バルブの開閉タイミングを可変動弁装置によって確実に可変させることができる。
請求項2の内燃機関によれば、第1伝達手段は無端状のチェーンまたはベルトであって、クランクシャフトと吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの少なくともいずれか一方とに掛け渡されてクランクシャフトの回転を当該いずれか一方にのみ伝達するようにしているので、第1伝達手段として無端状のチェーンまたはベルトを用いるような一般的な従来の構成において、車体への搭載性を損なうことなく、可変させたい吸気バルブ或いは排気バルブの開閉タイミングを可変動弁装置によって確実に可変させることができる。
請求項2の内燃機関によれば、第1伝達手段は無端状のチェーンまたはベルトであって、クランクシャフトと吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの少なくともいずれか一方とに掛け渡されてクランクシャフトの回転を当該いずれか一方にのみ伝達するようにしているので、第1伝達手段として無端状のチェーンまたはベルトを用いるような一般的な従来の構成において、車体への搭載性を損なうことなく、可変させたい吸気バルブ或いは排気バルブの開閉タイミングを可変動弁装置によって確実に可変させることができる。
請求項3の内燃機関によれば、無端状のチェーンまたはベルトはクランクシャフトと吸気カムシャフト及び排気カムシャフトとの両方に掛け渡されており、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか他方にはクランクシャフトの回転を無端状のチェーンまたはベルトを介しては該いずれか他方に伝達しない非伝達手段を有しているので、例えば内燃機関のうちチェーンまたはベルトを掛け渡す側の面の中央部分には内燃機関の補機等の種々の部材を配設することが多いのであるが、クランクシャフトの回転を非伝達手段により吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか他方に直接伝達しないようにしつつ、上記中央部分をチェーンまたはベルトが通らないようにして補機等の設置スペースとして有効に利用することが可能である。
これにより、より一層車体への搭載性を損なうことなく、可変させたい吸気バルブ或いは排気バルブの開閉タイミングを可変動弁装置によって確実に可変させることができる。
請求項4の内燃機関によれば、非伝達手段を遊び車(空転プーリ、空転スプロケット、空転歯車等)で簡単に構成することができる。
請求項5の内燃機関によれば、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか一方は排気カムシャフトであり、いずれか他方は吸気カムシャフトであるので、排気カムシャフトに可変動弁装置が設けられ、当該可変動弁装置の作動が第2伝達手段により吸気カムシャフトに伝達されて当該吸気カムシャフトの回転位相が適宜可変操作される。
請求項4の内燃機関によれば、非伝達手段を遊び車(空転プーリ、空転スプロケット、空転歯車等)で簡単に構成することができる。
請求項5の内燃機関によれば、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトのいずれか一方は排気カムシャフトであり、いずれか他方は吸気カムシャフトであるので、排気カムシャフトに可変動弁装置が設けられ、当該可変動弁装置の作動が第2伝達手段により吸気カムシャフトに伝達されて当該吸気カムシャフトの回転位相が適宜可変操作される。
従って、例えば内燃機関を車幅方向に横置きする車両では、内燃機関のトルクロール軸との関係から吸気カムシャフトの一端側近傍にエンジンマウント部材を配設することが多く、可変動弁装置を吸気カムシャフトの一端側に設けると可変動弁装置と当該エンジンマウント部材とが干渉し易いのであるが、このような場合であっても、吸気カムシャフト用の可変動弁装置を排気カムシャフト側に設け、当該可変動弁装置の作動を第2伝達手段によって吸気カムシャフトに伝達することができ、可変動弁装置とエンジンマウント部材との干渉を回避しつつ吸気カムシャフトの回転位相を可変操作することができる。
これにより、特に吸気バルブの開閉タイミングを可変させたい場合において、車体への搭載性を損なうことなく、吸気バルブの開閉タイミングを可変動弁装置によって確実に可変させることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
先ず、第1実施例について説明する。
図1を参照すると、車両に搭載された本発明の第1実施例に係る内燃機関の正面図が概略的に示されており、図2を参照すると、当該内燃機関の上視図の一部が概略的に示されており、以下、図1、2に基づき第1実施例について説明する。
先ず、第1実施例について説明する。
図1を参照すると、車両に搭載された本発明の第1実施例に係る内燃機関の正面図が概略的に示されており、図2を参照すると、当該内燃機関の上視図の一部が概略的に示されており、以下、図1、2に基づき第1実施例について説明する。
内燃機関(以下、エンジンという)1は、例えば吸気管噴射式(Multi Point Injection:MPI)のダブルオーバヘッドカムシャフト(DOHC)型直列4気筒ガソリンエンジンであって、車両前部のエンジンルーム内に長手方向が車幅方向となるように、即ち横置きとなるように搭載されている。
これら図1に示すように、エンジン1は、大きくは、シリンダブロック2の下部にクランクケース4が接合されるとともに、シリンダブロック2の上部にシリンダヘッド6が載置され、さらにシリンダヘッド6にロッカカバー8が載置されて構成されている。
これら図1に示すように、エンジン1は、大きくは、シリンダブロック2の下部にクランクケース4が接合されるとともに、シリンダブロック2の上部にシリンダヘッド6が載置され、さらにシリンダヘッド6にロッカカバー8が載置されて構成されている。
シリンダブロック2とクランクケース4との間には長手方向に延びてピストンの運動を回転運動に変換するクランクシャフト10が軸支されている。また、シリンダヘッド6には、クランクシャフト10とそれぞれ平行に延びて、排気バルブ(図示せず)を開閉作動させるカムを有した排気カムシャフト20と、吸気バルブ(図示せず)を開閉作動させるカムを有した吸気カムシャフト30とが軸支されている。
図示したクランクシャフト10の一端側には、クランクプーリ12が結合されており、排気カムシャフト20には、クランクプーリ12から駆動力を受けるための駆動用排気カムプーリ22が結合されており、これらクランクプーリ12と駆動用排気カムプーリ22とには、無端状のタイミングベルト(第1伝達手段)40が掛け渡されている。これにより、エンジン1が作動してクランクシャフト10が回転すると、クランクシャフト10の回転がタイミングベルト40を介して駆動用排気カムプーリ22に伝達され、排気カムシャフト20がクランクシャフト10の回転と同期回転する。
また、排気カムシャフト20の駆動用排気カムプーリ22よりも外側には、排気カムシャフト20の回転を入力とし、この入力に対して回転位相を所定範囲で可変させて出力可能な可変バルブタイミング(バリアブル・バルブ・タイミング;VVT)装置(以下、VVT装置という)(可変動弁装置)50が接続されている。
そして、駆動用排気カムプーリ22とVVT装置50との間には、排気カムシャフト20に回転自在に外嵌されて連動用排気カムプーリ24が配設されており、この連動用排気カムプーリ24にはVVT装置50の出力軸52が結合されている。
そして、駆動用排気カムプーリ22とVVT装置50との間には、排気カムシャフト20に回転自在に外嵌されて連動用排気カムプーリ24が配設されており、この連動用排気カムプーリ24にはVVT装置50の出力軸52が結合されている。
即ち、VVT装置50は、排気カムシャフト20の回転を位相を変えて連動用排気カムプーリ24に伝達可能に構成されている。
VVT装置50としては、ベーン式、ヘリカルギヤ式、電磁モータ式等が知られているが、ここでは何れをも適用可能である。なお、これら各方式のVVT装置50は公知であり、その構造の詳細についてはここでは説明を省略する。
VVT装置50としては、ベーン式、ヘリカルギヤ式、電磁モータ式等が知られているが、ここでは何れをも適用可能である。なお、これら各方式のVVT装置50は公知であり、その構造の詳細についてはここでは説明を省略する。
一方、吸気カムシャフト30には、連動用排気カムプーリ24から駆動力を受けるための吸気カムプーリ32が結合されており、これら連動用排気カムプーリ24と吸気カムプーリ32とには、無端状のタイミングベルト(第2伝達手段)60が掛け渡されている。これにより、連動用排気カムプーリ24が回転すると、この連動用排気カムプーリ24の回転がタイミングベルト60を介して吸気カムプーリ32に伝達され、吸気カムシャフト30が連動用排気カムプーリ24と同期回転する。
このように駆動用排気カムプーリ22、連動用排気カムプーリ24、吸気カムプーリ32、タイミングベルト40、VVT装置50、タイミングベルト60が構成されていると、上述したように、VVT装置50は、排気カムシャフト20の回転を位相を変えて連動用排気カムプーリ24に伝達可能であることから、排気カムシャフト20についてはエンジン1の作動に伴いクランクシャフト10と同期回転させることが可能である一方、吸気カムシャフト30に対しては排気カムシャフト20の回転とともにVVT装置50の作動をも併せて伝達可能である。
即ち、上記のように構成することにより、VVT装置50を排気カムシャフト20側に設けながら、VVT装置50によって吸気カムシャフト30だけをクランクシャフト10の回転に対して可変させて回転させることが可能であり、吸気バルブの開閉タイミングだけを可変操作可能である。
これにより、例えば図2を参照するとエンジンマウント部材70が併せて示されており、通常、エンジン1を車幅方向に横置きする場合、エンジン1のトルクロール軸との関係からこのように吸気カムシャフト20の一端側近傍にエンジンマウント部材70を配設することが多く、故に吸気カムシャフト20の一端側には設置スペース上の制約が生じ易いのであるが、このような状況下で吸気バルブの開閉タイミングを可変させたい場合であっても、VVT装置50を排気カムシャフト20側に設けることで、VVT装置50とエンジンマウント部材70との干渉を回避しつつ吸気バルブの開閉タイミングを可変させることができる。
これにより、例えば図2を参照するとエンジンマウント部材70が併せて示されており、通常、エンジン1を車幅方向に横置きする場合、エンジン1のトルクロール軸との関係からこのように吸気カムシャフト20の一端側近傍にエンジンマウント部材70を配設することが多く、故に吸気カムシャフト20の一端側には設置スペース上の制約が生じ易いのであるが、このような状況下で吸気バルブの開閉タイミングを可変させたい場合であっても、VVT装置50を排気カムシャフト20側に設けることで、VVT装置50とエンジンマウント部材70との干渉を回避しつつ吸気バルブの開閉タイミングを可変させることができる。
このように、本発明の第1実施例に係る内燃機関によれば、エンジン1の車体への搭載性を損なうことなく、可変させたい吸気バルブの開閉タイミングをVVT装置50によって確実に可変させることが可能である。
また、図1、2に車両前方向(Fr)を示すように、一般に横置きのエンジン1は吸気系統を前側に排気系統を後側として車体に搭載されるのであるが、VVT装置50を後側の排気カムシャフト20側に設けることで、エンジンルーム内におけるエンジン1のレイアウトに余裕ができる。これにより、例えば車両の衝突時において、車体の潰れ量を十分に確保して乗員の安全性の向上を図ることが可能である。
また、図1、2に車両前方向(Fr)を示すように、一般に横置きのエンジン1は吸気系統を前側に排気系統を後側として車体に搭載されるのであるが、VVT装置50を後側の排気カムシャフト20側に設けることで、エンジンルーム内におけるエンジン1のレイアウトに余裕ができる。これにより、例えば車両の衝突時において、車体の潰れ量を十分に確保して乗員の安全性の向上を図ることが可能である。
さらに、横置きのエンジン1は吸気系統を前側に排気系統を後側として図1のように後方に傾斜した姿勢で設置されるのが一般的であり、この場合、VVT装置50を後方の吸気カムシャフト20側に設けることで、エンジン1とエンジンルームを塞ぐフード80との距離(隙間)を比較的大きくすることができる。これにより、歩行者保護の強化を図ることが可能である。
次に、第2実施例について説明する。
図3を参照すると、車両に搭載された本発明の第2実施例に係る内燃機関の正面図が概略的に示されており、図4を参照すると、当該内燃機関の上視図の一部が概略的に示されており、以下、図3、4に基づき第2実施例について説明する。
第2実施例では、タイミングベルト40に代えて無端状のタイミングベルト40’がクランクプーリ12と駆動用排気カムプーリ22のみならず吸気カムシャフト30にも掛け渡されている点が上記第1実施例と相違しており、以下、第1実施例と異なる部分について説明する。
図3を参照すると、車両に搭載された本発明の第2実施例に係る内燃機関の正面図が概略的に示されており、図4を参照すると、当該内燃機関の上視図の一部が概略的に示されており、以下、図3、4に基づき第2実施例について説明する。
第2実施例では、タイミングベルト40に代えて無端状のタイミングベルト40’がクランクプーリ12と駆動用排気カムプーリ22のみならず吸気カムシャフト30にも掛け渡されている点が上記第1実施例と相違しており、以下、第1実施例と異なる部分について説明する。
図4に示すように、吸気カムシャフト30には、連動用排気カムプーリ24から駆動力を受けるための吸気カムプーリ32が結合されるとともに、吸気カムプーリ32の内側に位置して空転プーリ(非伝達手段、遊び車)34が空転自在に外嵌されている。
即ち、図5を参照すると、図4においてタイミングベルト40’を外した状態の内燃機関の上視図が示されているが、同図に示すように、空転プーリ34は駆動用排気カムプーリ22に対応するよう位置して吸気カムシャフト30に外嵌されている。
即ち、図5を参照すると、図4においてタイミングベルト40’を外した状態の内燃機関の上視図が示されているが、同図に示すように、空転プーリ34は駆動用排気カムプーリ22に対応するよう位置して吸気カムシャフト30に外嵌されている。
そして、これらクランクプーリ12と駆動用排気カムプーリ22と空転プーリ34とにタイミングベルト40’が掛け渡されている。
このようにタイミングベルト40’が掛け渡されていると、エンジン1が作動してクランクシャフト10が回転したとき、空転プーリ34は吸気カムシャフト30周りで空転するためにクランクシャフト10の回転が直接吸気カムシャフト30に伝達されることはなく、上記第1実施例の場合と同様、クランクシャフト10の回転はタイミングベルト40’を介して駆動用排気カムプーリ22にだけ伝達され、排気カムシャフト20がクランクシャフト10の回転と同期回転する。
このようにタイミングベルト40’が掛け渡されていると、エンジン1が作動してクランクシャフト10が回転したとき、空転プーリ34は吸気カムシャフト30周りで空転するためにクランクシャフト10の回転が直接吸気カムシャフト30に伝達されることはなく、上記第1実施例の場合と同様、クランクシャフト10の回転はタイミングベルト40’を介して駆動用排気カムプーリ22にだけ伝達され、排気カムシャフト20がクランクシャフト10の回転と同期回転する。
吸気カムシャフト30については、上記第1実施例の場合と全く同様、連動用排気カムプーリ24と同期回転する。即ち、第2実施例においても、VVT装置50によって吸気カムシャフト30だけをクランクシャフト10の回転に対して可変させて回転させることが可能であり、吸気バルブの開閉タイミングだけを可変操作可能である。
そして、このようにタイミングベルト40’が掛け渡されていることで、図3から明らかなように、上記第1実施例のタイミングベルト40の場合と比べてタイミングベルト40’により囲まれる範囲が広くなり、エンジン1のタイミングベルト40’を掛け渡す側の面、即ちエンジン1の前面の中央部分にタイミングベルト40’の通らない領域を広く形成することが可能である。これにより、例えばエンジン1の上記中央部分には、図3に示すような補機90が配設されることが多いが、補機90その他の部材をタイミングベルト40’との干渉なく配設することができる。
そして、このようにタイミングベルト40’が掛け渡されていることで、図3から明らかなように、上記第1実施例のタイミングベルト40の場合と比べてタイミングベルト40’により囲まれる範囲が広くなり、エンジン1のタイミングベルト40’を掛け渡す側の面、即ちエンジン1の前面の中央部分にタイミングベルト40’の通らない領域を広く形成することが可能である。これにより、例えばエンジン1の上記中央部分には、図3に示すような補機90が配設されることが多いが、補機90その他の部材をタイミングベルト40’との干渉なく配設することができる。
このように、第2実施例によれば、タイミングベルト40’をクランクプーリ12と駆動用排気カムプーリ22とともに吸気カムシャフト30に外嵌された空転プーリ34に掛け渡すことで、クランクシャフト10の回転を吸気カムシャフト30に直接伝達しないようにしつつ、エンジン1の前面の中央部分をタイミングベルト40’が通らないようにして補機90等の設置スペースとして有効に利用することが可能である。
これにより、より一層エンジン1の車体への搭載性を損なうことなく、可変させたい吸気バルブの開閉タイミングをVVT装置50によって確実に可変させることが可能である。
また、ここでは非伝達手段として空転プーリ34を用いるようにしているので、非伝達手段を空転プーリ34によって簡単に構成することができる。
また、ここでは非伝達手段として空転プーリ34を用いるようにしているので、非伝達手段を空転プーリ34によって簡単に構成することができる。
以上で本発明に係る内燃機関の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、排気カムシャフト20側にVVT装置50を設けて吸気カムシャフト30の回転位相を可変する場合について説明したが、状況に応じ、これとは逆に吸気カムシャフト30側にVVT装置50を設けて排気カムシャフト20の回転位相を可変するようにしてもよい。
例えば、上記実施形態では、排気カムシャフト20側にVVT装置50を設けて吸気カムシャフト30の回転位相を可変する場合について説明したが、状況に応じ、これとは逆に吸気カムシャフト30側にVVT装置50を設けて排気カムシャフト20の回転位相を可変するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、各プーリ12、22、24、32、34をタイミングベルト40、60で連結するようにしているが、各プーリ12、22、24、32、34をスプロケットに代え、タイミングベルト40、60をタイミングチェーンに代えるようにしてもよい。さらに、各プーリ12、22、24、32、34をギヤに代え、タイミングベルトやタイミングチェーンに代えて複数のギヤを組み合わせるようにしてもよい。
1 エンジン(内燃機関)
10 クランクシャフト
12 クランクプーリ
20 排気カムシャフト
22 駆動用排気カムプーリ
24 連動用排気カムプーリ
30 吸気カムシャフト
32 吸気カムプーリ
34 空転プーリ(非伝達手段)
40 タイミングベルト(第1伝達手段)
50 VVT装置(可変動弁装置)
60 タイミングベルト(第2伝達手段)
10 クランクシャフト
12 クランクプーリ
20 排気カムシャフト
22 駆動用排気カムプーリ
24 連動用排気カムプーリ
30 吸気カムシャフト
32 吸気カムプーリ
34 空転プーリ(非伝達手段)
40 タイミングベルト(第1伝達手段)
50 VVT装置(可変動弁装置)
60 タイミングベルト(第2伝達手段)
Claims (5)
- クランクシャフトと、
吸気バルブを開閉するカムを有した吸気カムシャフトと、
排気バルブを開閉するカムを有した排気カムシャフトと、
前記クランクシャフトの回転を前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトのいずれか一方に伝達する第1伝達手段と、
前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか一方に設けられ、前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトのいずれか他方の回転位相を可変させるよう作動する可変動弁装置と、
前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか一方の回転とともに前記可変動弁装置の作動を前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか他方に伝達する第2伝達手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関。 - 前記第1伝達手段は、無端状のチェーンまたはベルトであって、前記クランクシャフトと前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの少なくとも前記いずれか一方とに掛け渡されており、前記クランクシャフトの回転を該いずれか一方にのみ伝達することを特徴とする、請求項1記載の内燃機関。
- 前記無端状のチェーンまたはベルトは、前記クランクシャフトと前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトとの両方に掛け渡されており、
前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか他方には、前記クランクシャフトの回転を前記無端状のチェーンまたはベルトを介しては該いずれか他方に伝達しない非伝達手段を有することを特徴とする、請求項2記載の内燃機関。 - 前記非伝達手段は、遊び車であることを特徴とする、請求項3記載の内燃機関。
- 前記吸気カムシャフト及び前記排気カムシャフトの前記いずれか一方は前記排気カムシャフトであり、前記いずれか他方は前記吸気カムシャフトであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか記載の内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008226174A JP2010059854A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008226174A JP2010059854A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 内燃機関 |
Publications (1)
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JP2010059854A true JP2010059854A (ja) | 2010-03-18 |
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ID=42186923
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JP2008226174A Withdrawn JP2010059854A (ja) | 2008-09-03 | 2008-09-03 | 内燃機関 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010059854A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101558384B1 (ko) | 2014-04-02 | 2015-10-07 | 현대자동차 주식회사 | 리턴 스프링과 캠샤프트-인-캠샤프트를 포함하는 밸브 트레인 레이아웃 구조 |
FR3036730A1 (fr) * | 2015-06-01 | 2016-12-02 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Systeme de distribution d'un moteur a combustion interne comprenant un dephaseur |
-
2008
- 2008-09-03 JP JP2008226174A patent/JP2010059854A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101558384B1 (ko) | 2014-04-02 | 2015-10-07 | 현대자동차 주식회사 | 리턴 스프링과 캠샤프트-인-캠샤프트를 포함하는 밸브 트레인 레이아웃 구조 |
US9494059B2 (en) | 2014-04-02 | 2016-11-15 | Hyundai Motor Company | Valve train layout structure including return spring and camshaft-in-camshaft |
FR3036730A1 (fr) * | 2015-06-01 | 2016-12-02 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Systeme de distribution d'un moteur a combustion interne comprenant un dephaseur |
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