JP2010059480A - Ti粒子分散マグネシウム基複合材料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マグネシウム素地中にチタン粒子を均一に分散させるとともに、チタンとマグネシウムとの界面密着性を向上させることによって、優れた強度を持つTi粒子分散マグネシウム基複合材料を提供する。
【解決手段】Ti粒子分散マグネシウム基複合材料は、マグネシウムの素地中にチタン粒子を均一に分散させたものである。素地を構成するマグネシウムとチタン粒子とが、それらの界面にチタン酸化物を介在させること無く良好な濡れ性を発揮して結合しており、230MPa以上の引張強度を有している。
【選択図】図6
【解決手段】Ti粒子分散マグネシウム基複合材料は、マグネシウムの素地中にチタン粒子を均一に分散させたものである。素地を構成するマグネシウムとチタン粒子とが、それらの界面にチタン酸化物を介在させること無く良好な濡れ性を発揮して結合しており、230MPa以上の引張強度を有している。
【選択図】図6
Description
本発明は、マグネシウム合金に関するものであり、特に、強度と延性の両方を向上することにより、家電製品、自動車用部品、航空機用部材など幅広い分野で使用可能なチタン(Ti)粒子分散マグネシウム基複合材料およびその製造方法に関するものである。
マグネシウム(Mg)は工業用金属材料のなかで最も比重が小さいことから、軽量化ニーズが強い二輪車、自動車、航空機などの部品や部材への利用が期待されている。しかしながら、鉄鋼材料やアルミニウム合金などの従来の工業用材料と比較すると強度が十分でないので、マグネシウム合金の利用は限定されているのが現状である。
このような課題を解決すべく、マグネシウムよりも高強度で高硬度の特性を有する粒子やファイバーなどを第2相として分散する複合材料の開発が進められている。分散する有効な第2相としてチタン(Ti)が考えられる。剛性を比較すると、Mg:45GPa、Ti:105GPaであり、硬さを比較すると、Mg:35〜45Hv(ビッカース硬さ)、Ti:110〜120Hvであることから、チタン粒子をマグネシウム素地中に分散することにより、マグネシウム基複合材料の強度および硬度を向上できる効果が期待できる。
また従来の複合材料では、酸化物、炭化物、窒化物などのセラミックス系粒子やセラミックス系ファイバーの分散が主流であったが、これらの粒子やファイバーはいずれも高い剛性および硬度を有するものの、延性に乏しいために、それらがマグネシウム合金に分散した際に複合材料そのものの延性(例えば、破断伸び)を低下させる。これに対して、チタンは金属であり、それ自体が延性に優れることから、チタン粒子をマグネシウムに添加・分散した際に複合材料の延性を低下させる問題はない。
他方、マグネシウムは耐腐食性に劣るといった問題がある。これはマグネシウムが卑なる特性を有しており、例えば、標準電極電位Es(水素HをゼロVとする)が−2.356Vと小さい。このようなマグネシウムの中に例えば、鉄(Fe:Es=−0.44V)や銅(Cu:Es=+0.34V)が少量含まれると、Mg−FeおよびMg−Cu間の電位差によってガルバニック腐食現象が進行する。これに対してチタンの標準電極電位は−1.75Vであり、Mgへの添加元素であるアルミニウム(Al:Es=−1.676V)と比較しても、Mgとの電位差はより小さい。すなわち、チタンをマグネシウムに分散することによる腐食現象への影響は小さいといえる。
以上のことから、マグネシウム素地中への分散強化材としてチタン粒子を用いることは、有効であると考えられる。
これまでに報告されているTi粒子分散マグネシウム複合材料に関する技術として、例えば、非特許文献1として、日本金属学会講演概要(2008年3月26日)p.355、No.464(片岡、北薗:Ti粒子分散Mg基複合材料の機械的特性に及ぼす微細組織の影響)、非特許文献2として、軽金属学会講演概要(2008年5月11日)p.13、No.7(北薗、片岡、駒津:マグネシウムの機械的特性に及ぼすチタン粒子添加の影響)、非特許文献3として、粉体粉末冶金講演概要集(2007年6月6日)p.148、No.2−51A(榎並、藤田、大原、五十嵐:バルクメカニカルアロイング法によるマグネシウム複合材料の開発)、非特許文献4として、粉体および粉末冶金、第55巻、第4号(2008)、p.244(榎並、藤田、本江、大原、五十嵐、近藤:バルクメカニカルアロイング法によるマグネシウム複合材料の開発)、非特許文献5として、軽金属、第54巻、第11号(2004)、p.522−526(佐藤、渡辺、三浦、三浦:遠心力固相法によるチタン粒子分散マグネシウム基傾斜機能材料の開発)などがある。
非特許文献1および非特許文献2においては、純マグネシウム板の表面に純チタン粒子を散布し、その上に純マグネシウム板を載せた状態で加熱および加圧することにより、チタン粒子を純マグネシウム板で挟みこんだ状態の複合材料を作製し、さらにこの複合材料を重ねて加熱および加圧することにより、チタン粒子が板の平面方向に配列したTi粒子分散マグネシウム基複合材料を作製することが開示されている。
非特許文献3および非特許文献4には、マグネシウム合金粉末と純チタン粉末とを混合し、金型内に充填した状態で強塑性加工を連続的に付与した後、熱間押出加工を施すことにより、Ti粒子分散マグネシウム基複合材料を作製することが開示されている。
上記の非特許文献1〜4のいずれの場合においても、加熱温度はマグネシウムの融点を十分に下回る温度とし、溶融することなく完全な固相温度域において複合材料を作製している。それぞれの複合材料に関する引張試験の結果において、Ti粒子を添加しない材料と比較して約5〜10%の強度増加が確認されたものの、延性(破断伸び)は約20〜30%低下している。これはマグネシウムとチタンとが化合物を形成しないため、両者の接合界面強度が十分でないことから、強度向上は十分でなく、反面、界面が応力集中部となり延性低下が生じたものと認められる。
以上のように、チタン粒子分散マグネシウム基複合材料において強度と延性の両者を顕著に向上させるには、Mg−Tiの界面における密着性を向上させる必要がある。
非特許文献5には、固相として存在するチタン粒子を含むマグネシウムまたはマグネシウム合金(AZ91D)の溶湯中に遠心力を印加し、分散粒子と溶湯との密度差に起因する遠心力の差により生じる移動速度差を用いて組成傾斜を制御する製造方法が記載されている。チタンの比重はマグネシウムの比重の2倍以上であるので、非特許文献5に開示された遠心力固相法によって、チタン粒子をマグネシウムまたはマグネシウム合金の溶湯中に均一に分散させることは困難である。実際に、この文献には、「この手法によってチタン粒子を分散させることは困難であることがわかった。」と記載されている。さらに、この文献には、アルミニウムを含むマグネシウム合金(AZ91D)の溶湯中にチタン粒子を投入して遠心力固相法を適用した場合、チタン粒子凝集部にアルミニウム濃度が非常に多くなっていること、およびチタン粒子の外周部にアルミニウムが固溶した領域も存在していたことが記載されている。その理由として、この文献には、「高アルミニウム濃度の初期融液が毛管現象によってチタン粒子間に浸透し、その凝集・焼結に関与した可能性がある。このように、アルミニウムを含むAZ91D合金に遠心力固相法を用いることは、融液組成から考えて問題があることが判明した。」と記載されている。
日本金属学会講演概要(2008年3月26日)p.355、No.464(片岡、北薗:Ti粒子分散Mg基複合材料の機械的特性に及ぼす微細組織の影響) 軽金属学会講演概要(2008年5月11日)p.13、No.7(北薗、片岡、駒津:マグネシウムの機械的特性に及ぼすチタン粒子添加の影響) 粉体粉末冶金講演(2007年6月6日)p.148、No.2−51A(榎並、藤田、大原、五十嵐:バルクメカニカルアロイング法によるマグネシウム複合材料の開発) 粉体および粉末冶金、第55巻、第4号(2008)、p.244(榎並、藤田、本江、大原、五十嵐、近藤:バルクメカニカルアロイング法によるマグネシウム複合材料の開発) 軽金属、第54巻、第11号(2004)、p.522−526(佐藤、渡辺、三浦、三浦:遠心力固相法によるチタン粒子分散マグネシウム基傾斜機能材料の開発)
日本金属学会講演概要(2008年3月26日)p.355、No.464(片岡、北薗:Ti粒子分散Mg基複合材料の機械的特性に及ぼす微細組織の影響) 軽金属学会講演概要(2008年5月11日)p.13、No.7(北薗、片岡、駒津:マグネシウムの機械的特性に及ぼすチタン粒子添加の影響) 粉体粉末冶金講演(2007年6月6日)p.148、No.2−51A(榎並、藤田、大原、五十嵐:バルクメカニカルアロイング法によるマグネシウム複合材料の開発) 粉体および粉末冶金、第55巻、第4号(2008)、p.244(榎並、藤田、本江、大原、五十嵐、近藤:バルクメカニカルアロイング法によるマグネシウム複合材料の開発) 軽金属、第54巻、第11号(2004)、p.522−526(佐藤、渡辺、三浦、三浦:遠心力固相法によるチタン粒子分散マグネシウム基傾斜機能材料の開発)
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、マグネシウム素地中にチタン粒子を均一に分散させるとともに、チタンとマグネシウムとの界面密着性を向上させることによって、優れた強度を持つTi粒子分散マグネシウム基複合材料を提供することである。
本発明に従ったTi粒子分散マグネシウム基複合材料は、マグネシウムの素地中にチタン粒子を均一に分散させたものである。その特徴は、素地を構成するマグネシウムとチタン粒子とが、それらの界面にチタン酸化物を介在させること無く良好な濡れ性を発揮して結合していること、およびマグネシウム基複合材料が230MPa以上の引張強度を有していることにある。
本発明によれば、適正量のチタン粒子がマグネシウムの素地中に良好な濡れ性を発揮して均一に分散しているからこそ、230MPa以上の高い引張強度を有するマグネシウム基複合材料が得られる。
本発明の一つの実施形態は、上記のTi粒子分散マグネシウム基複合材料を製造するための粉末に向けられるものである。この粉末は、チタン粒子がマグネシウム素地中に均一に分散している鋳造材を粉末となるように機械加工することによって得られる。
本発明の他の実施形態における粉末は、上記のTi粒子分散マグネシウム基複合材料を製造するための粉末であって、チタン粒子が均一に分散しているマグネシウムの溶湯をアトマイズ法によって粉末状に凝固させることによって得られる。
本発明に従ったTi粒子分散マグネシウム基複合材料の製造方法は、マグネシウムの溶湯中にチタン粒子を投入する工程と、チタン粒子が溶湯内で均一に分散するように溶湯を撹拌する工程と、溶湯を凝固させてマグネシウムの素地中にチタン粒子を均一に分散させた複合素材を得る工程と、複合素材に対して熱間塑性加工を施して引張強度が230MPa以上のマグネシウム基複合材料を得る工程とを備える。
一つの実施形態では、上記の複合素材を得る工程は、溶湯を凝固させてマグネシウムの素地中にチタン粒子を分散させた鋳造材を得ることと、鋳造材に対して機械加工を施して粉末状にすることと、粉末を圧粉固化して圧粉成形体を得ることとを含む。
他の実施形態では、上記の複合素材を得る工程は、溶湯をアトマイズ法によって粉末状に凝固させることと、粉末を圧粉固化して圧粉成形体を得ることとを含む。
他の局面において、この発明に従ったTi粒子分散マグネシウム基複合材料の製造方法は、マグネシウム粉末とチタン粒子とを混合する工程と、混合粉末をマグネシウム粉末の液相発生温度よりも高い温度に保持する工程と、高い温度に保持された混合粉末を焼結固化する工程と、焼結固化体に対して熱間塑性加工を施して引張強度が230MPa以上のマグネシウム基複合材料を得る工程とを備える。
上記に記載の本発明の構成の技術的意義または作用効果については、以下の項目で詳細に説明する。
本願の発明者らは、チタンとマグネシウムとの界面密着性の向上を可能としたチタン粒子分散マグネシウム複合材料を開発すべく、両者の濡れ性に着目し、その特性評価を行なうとともに、優れた濡れ性を利用した複合材料の製造方法の検討を行った。
(1)純マグネシウムと純チタンとの濡れ性
本願の発明者らは、純チタン板と純マグネシウム液滴との濡れ性を調べた。具体的には、高真空状態において溶融した純マグネシウムの液滴(800℃に保持)を酸化マグネシウム(MgO)製ノズル先端から純チタン板表面に静的に配置し、800℃における純Mgと純Tiとの濡れ性を連続撮影して評価した。その結果を図1に示す。
本願の発明者らは、純チタン板と純マグネシウム液滴との濡れ性を調べた。具体的には、高真空状態において溶融した純マグネシウムの液滴(800℃に保持)を酸化マグネシウム(MgO)製ノズル先端から純チタン板表面に静的に配置し、800℃における純Mgと純Tiとの濡れ性を連続撮影して評価した。その結果を図1に示す。
図1に示すようにTi板表面に接触した時点(t=0秒)で濡れ角は約50°となり、時間の経過と共に濡れ角は減少して6分後には13°に至った。一般に濡れ角が90°を下回ると濡れ現象が生じたと判断し、その値が0°に近づくにつれて濡れ性が向上する。マグネシウムとの濡れ性が良好と言われる炭化チタニウム(TiC)は、900℃において濡れ角が約33°(参考文献:A. Contrerasaら:Scripta Materialia, 48 (2003) 1625-1630)であることを考えると、純Mgと純Tiとの濡れ性は極めて良好であると認められる。
濡れ性の評価後に、試験片上で凝固後の純Mgとチタン板との界面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した。その結果を図2に示す。溶融したMgはチタン板と接触した全域に亘り、隙間・空隙なく良好に密着していることが認められる。
比較のために、従来技術(非特許文献1〜4)で報告されているような複合材料、すなわちマグネシウム粉末の固相温度で純チタン粉末と純マグネシウム粉末の混合粉末を加熱および加圧した複合材料を作製し、両者の接合界面を観察した。その結果を図3に示す。複合材料を作製するにあたり、加熱温度を520度とし、純マグネシウムの融点(650度)よりも低く設定して完全固相状態とした。矢印で示すようにTi粒子とMg素地との界面には、多数の隙間・空隙が観察されており、密着性が十分でないことがわかる。したがって、従来技術で開示されている製造方法においては、Mgの融点を下回る固相温度で加熱・焼結するためMgとTiとの密着性が十分でなく、その結果、複合材料における強度および延性の向上が得られなかったと考えられる。
(2)Ti粒子分散マグネシウム溶湯を用いた複合材料
本発明者らは、上記の結果に基づき、マグネシウム素地とTi粒子との界面の密着性を向上させるために、以下の方法でTi粒子分散マグネシウム基複合材料を作製した。まず、素地を構成するマグネシウムあるいはマグネシウム合金の融点よりも高い温度にマグネシウム溶湯を保持し、この溶湯中に適正量のTi粒子を添加した。チタン粒子が溶湯中で均一に分散するように溶湯を十分に撹拌した後に、溶湯を凝固させた。このような製法で作製したマグネシウム基複合素材においては、素地を構成するマグネシウムとチタン粒子とが、それらの界面にチタン酸化物を介在させること無く、良好な濡れ性を発揮して優れた密着性を持って結合している。このマグネシウム基複合素材に対して熱間塑性加工を施すことによって、230MPa以上の引張強度を有するTi粒子分散マグネシウム基複合材料を得ることができた。
本発明者らは、上記の結果に基づき、マグネシウム素地とTi粒子との界面の密着性を向上させるために、以下の方法でTi粒子分散マグネシウム基複合材料を作製した。まず、素地を構成するマグネシウムあるいはマグネシウム合金の融点よりも高い温度にマグネシウム溶湯を保持し、この溶湯中に適正量のTi粒子を添加した。チタン粒子が溶湯中で均一に分散するように溶湯を十分に撹拌した後に、溶湯を凝固させた。このような製法で作製したマグネシウム基複合素材においては、素地を構成するマグネシウムとチタン粒子とが、それらの界面にチタン酸化物を介在させること無く、良好な濡れ性を発揮して優れた密着性を持って結合している。このマグネシウム基複合素材に対して熱間塑性加工を施すことによって、230MPa以上の引張強度を有するTi粒子分散マグネシウム基複合材料を得ることができた。
チタン粒子をマグネシウム素地中に均一に分散させた複合素材は、従来の鋳造法やダイキャスト法などによっても製造することが可能である。またそれらの鋳造材に対して切削加工や粉砕加工などの機械加工を施して粉末状にすることができる。このようにして得られたマグネシウム基複合粉末においては、チタン粒子がマグネシウムの素地中に均一に分散している。このマグネシウム基複合粉末の組織写真の一例を図4に示す。図4を参照すれば明らかなように、Ti粒子とMg素地との界面には空隙は見られず、良好な密着性を有していることが認められる。
チタン粒子をマグネシウム素地中に均一に分散させたマグネシウム基複合粉末は、チタン粒子を均一に分散させているマグネシウムの溶湯をアトマイズ法によって凝固させることによっても得られる。具体的な手法として、本発明者らは、カーボン製坩堝内で純マグネシウムを溶解し、その溶湯中に純チタン粉末(平均粒子径:29.8μm)を3mass%添加し、十分に攪拌した後、その溶湯を坩堝底部から溶湯流として排出し、この溶湯流に高圧水を噴射すること(水アトマイズ法)により、凝固した粉末を得た。得られた粉末の外観写真と粉末内部の組織観察結果を図5に示す。この水アトマイズ粉末においても、Ti粒子とMg素地との界面には空隙は見られず、良好な密着性を有していることが認められる。
以上のように、マグネシウム溶湯中にチタン粒子を添加し、十分に均一攪拌処理を施した後、鋳造法あるいはダイカスト法によりマグネシウム基複合素材とする場合、あるいはチタン粒子を均一に分散させているマグネシウム溶湯をアトマイズ法によって直接粉末化する場合のいずれにおいても、チタン粒子と素地のマグネシウムとは、優れた濡れ性によって空隙のない良好な密着性を有して結合する。
鋳造法またはダイキャスト法で作製したTi粒子分散マグネシウム基複合素材を所定の温度に加熱した後に、この素材に対して熱間押出加工、熱間圧延加工、鍛造加工などの熱間塑性加工を施すことで、素地の結晶粒は微細化して複合材料の強度は更に向上する。例えば、複合材料の引張強度は230MPa以上となる。
また鋳造材から切削加工等の機械加工によって作製したTi粒子分散マグネシウム基複合粉末、または溶湯流に高圧水や高圧ガスを噴射して得られたTi粒子分散マグネシウム基複合粉末を圧粉固化して圧粉成形体や焼結固化体を作製し、必要に応じて引き続いて熱間押出加工、熱間圧延加工、鍛造加工などの熱間塑性加工を施すことにより、複合粉末同士を冶金的に結合または焼結したTi粒子分散マグネシウム基複合材料を創製することが可能である。
上記の実施形態では、マグネシウムの溶湯中に適正量のチタン粒子を投入するものであったが、他の実施形態として、次の製法によってTi粒子分散マグネシウム基複合材料を得ることも可能である。この実施形態では、マグネシウム粉末とチタン粒子とを混合し、この混合粉末を所定の温度に保持して焼結固化する。ここで重要なことは、混合粉末をマグネシウム粉末の液相発生温度よりも高い温度に保持することである。このような高い温度に保持することにより、焼結後の焼結固化体中では、素地を構成するマグネシウムとチタン粒子とが、それらの界面にチタン酸化物を介在させること無く、良好な濡れ性を発揮して優れた密着性を持って結合したものとなる。この焼結固化体に対して熱間塑性加工を施すことによって、230MPa以上の引張強度を有するTi粒子分散マグネシウム基複合材料を得ることができる。
純度99.8%の純マグネシウム塊と平均粒子径29.8μmのチタン粉末とを出発原料として準備した。純マグネシウム塊をカーボン坩堝内で750℃に加熱して溶解し、その溶湯中に上記のTi粒子を全体の重量比率で0.5mass%、1.5mass%、2.8mass%の3条件で添加した。その後、Ti粒子の偏析および底部への沈降を防ぐために、溶湯を十分に均一攪拌処理した後、水アトマイズ法によってTi粒子分散マグネシウム基複合粉末を作製した。
一方、比較として純度99.9%の純マグネシウム粉末(平均粒子径162μm)を準備し、上記のTi粉末の比率が0.5mass%、1.5mass%、2.8mass%となるように両者を秤量した後、乾式ボールミルを用いて混合処理を施して、Mg−Ti混合粉末を作製した。
これらの粉末をカーボン型に充填し、放電プラズマ焼結装置を用いて真空雰囲気中で550℃にて30分間(加圧力:30MPa)加圧することで、粉末同士を焼結固化して直径45mmの押出用ビレットを作製した。それぞれのTi粒子分散マグネシウム粉末ビレットをアルゴンガス雰囲気中で200℃にて5分間保持し,直ちに熱間押出加工(押出比:37)を施して直径7mmの丸棒押出材を作製した。
なお、比較として、Ti粒子を含まない純マグネシウム粉末についても上記の製造手順に基づいて丸棒押出材を作製した。
得られた3種類のマグネシウム粉末押出材から引張試験片を採取し、常温にて引張強度試験を行った。Ti粒子を含まない純Mg粉末、および2つの製法により作製した2.8mass%のTi粒子を含むMg粉末をそれぞれ用いた押出材における応力−歪曲線を図6に示す。
Ti粒子を含まない純マグネシウム粉末押出材の強度および伸び特性と比較して、本発明による水アトマイズ法を用いたTi粒子分散マグネシウム基複合粉末押出材の引張強さおよび耐力は約35〜40%増加し、また破断伸びは同等であり15%以上の高い値を示した。
一方、比較材であるTi粒子とMg粉末との混合粉末を用いて作製した押出材では、引張強さおよび耐力は僅かに3〜6%程度増加するものの、破断伸びは10%未満と低減した。引張試験後の試料破断面を観察したところ、比較材ではTi粒子とマグネシウム素地との界面において亀裂が進展しており、両者の密着性が十分でないためにTi粒子添加による強度改善効果が得られなかったことが認められた。
Ti添加量に対する各押出材の引張強さ(TS)および耐力(YS)の変化を図7に示す。本発明による水アトマイズ法を用いたTi粒子分散マグネシウム基複合粉末押出材においては、引張強さおよび耐力は共に、Ti粒子含有量の増加に対して増大しており、Ti粒子の均一分散による高強度化の効果が確認された。これは前述したように溶湯におけるTi粒子とマグネシウムとの優れた濡れ性による両者の密着性向上による結果である。
一方、従来の製法であるTi粉末とMg粉末との混合粉末を用いて固相温度域で焼結・押出固化した場合、Ti粒子の添加量が増加するに連れて押出材の引張強さおよび耐力は低下する傾向にあり、Ti粒子による分散強化が十分でないことが認められた。
実施例1と同様に、純度99.8%の純マグネシウム塊と平均粒子径29.8μmのチタン粉末とを出発原料として準備した。マグネシウム塊をカーボン坩堝内で750℃に加熱して溶解し、その溶湯中に上記のTi粒子を全体の重量比率で1mass、3mass%、5mass%の3条件で添加した。その後、Ti粒子の偏析および底部への沈降を防ぐために、溶湯を十分に均一攪拌処理した後、円筒状金型に鋳込んで直径60mmのビレットを作製した。各鋳込みビレットから機械加工により直径45mmの押出用ビレットを作製し、各ビレットをアルゴンガス雰囲気中で200℃にて5分間保持し、直ちに熱間押出加工(押出比:37)を施して直径7mmの丸棒押出材を作製した。
各押出材の光学顕微鏡観察結果を図8に示す。Ti粒子添加量が増加するにつれて押出材におけるTi粒子の割合も増大しており、またTi粒子を5mass%添加した場合においてもTi粒子の凝集・偏析現象は見られず、マグネシウム素地中に均一に分散していることがわかる。
各押出材の引張試験結果を表1に示す。
実施例1と同様に、本発明による鋳造法を用いて作製したTi粒子マグネシウム基複合材料に対して押出加工を施して得られる押出材において、Ti粒子の含有量が増加するに伴い、引張強さおよび耐力は共に増大し、しかも破断伸びの顕著な低下は見られない。以上の結果より本発明によるTi粒子分散マグネシウム基複合材料においては、Ti粒子の凝集・偏析を伴うことなく、Ti粒子の添加によってマグネシウム素材の強度向上が可能となる。
実施例1と同様に、純度99.8%の純マグネシウム塊と平均粒子径29.8μmのチタン粉末とを出発原料として準備した。マグネシウム塊をカーボン坩堝内で750℃に加熱して溶解し、その溶湯中に上記のTi粒子を全体の重量比率で2mass%および4mass%の条件でそれぞれ添加した。その後、Ti粒子の偏析および底部への沈降を防ぐために、溶湯を十分に均一攪拌処理した後、円筒状金型に鋳込んで直径60mmのビレットを作製した。各鋳込みビレットから切削加工により全長1〜4mm程度の切粉を作製した。
各切粉を組織観察した結果、Ti粒子は凝集・偏析することなくMg素地中に均一に分散していた。そして、切粉をSKD11製金型に充填して油圧プレスにより加圧力600MPaを付与して直径45mmの粉末成形体ビレットを作製した。各ビレットをアルゴンガス雰囲気中で300℃にて5分間保持し、直ちに熱間押出加工(押出比:37)を施して直径7mmの丸棒押出材を作製した。
それぞれのマグネシウム粉末押出材から引張試験片を採取し、常温にて引張強度試験を行ったところ、2mass%Tiを含む切粉を用いた押出材では、引張強さ:264MPa、破断伸び:15.4%、4mass%Tiを含む切粉を用いた押出材では、引張強さ:294MPa、破断伸び:13.74%が得られた。Ti粒子の添加量の増加に伴い、破断伸びの著しい低下を伴うことなく、引張強さは増大しており、また実施例1で記載した比較材の特性を比較すると、同一量のTi粒子を含む場合であっても明らかに引張強さおよび耐力は増大している。
以上の結果より、上述した本発明の製法によって得られたTi粒子分散マグネシウム基複合材料では、Ti粒子の凝集・偏析を伴うことなく、Ti粒子の添加によってマグネシウム素材の強度向上が可能となる。
実施例1と同様に、純度99.8%の純マグネシウム塊と平均粒子径22.8μmのチタン合金粉末(Ti−6.1Al%−3.8V/mass%)とを出発原料として準備した。マグネシウム塊をカーボン坩堝内で750℃に加熱して溶解し、その溶湯中に上記のTi合金粒子を全体の重量比率で1mass%、3mass%、5mass%の3条件で添加した。その後、Ti合金粒子の偏析および底部への沈降を防ぐために、溶湯を十分に均一攪拌処理を施した後、円筒状金型に鋳込んで直径60mmのビレットを作製した。
各鋳込みビレットから機械加工により直径45mmの押出用ビレットを作製し、各ビレットをアルゴンガス雰囲気中で200℃にて5分間保持し、直ちに熱間押出加工(押出比:37)を施して直径7mmの丸棒押出材を作製した。そして各マグネシウム粉末押出材から引張試験片を採取し、常温にて引張試験を行った。
その結果を表2に示す。なお、実施例2に記載の純Ti粒子を用いた際の押出材の引張強さを比較値として用いた。
Ti−6Al−4V合金粉末を用いた場合においても、本発明によるTi粒子分散マグネシウム基複合材料においては、Ti合金粒子は凝集・偏析することなく素地中に均一に分散し、その添加量が増加するに伴い、引張強さは増大しており、また純Ti粒子を添加した場合と比較して引張強さの増加量は増大している。つまり、分散する粒子の硬度・強度がより増加することでマグネシウム複合材料の強度も更に向上する。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、優れた強度を有するTi粒子分散マグネシウム基複合材料およびその製造方法として、有利に利用され得る。
Claims (7)
- マグネシウムの素地中にチタン粒子を均一に分散させたTi粒子分散マグネシウム基複合材料において、
素地を構成するマグネシウムとチタン粒子とが、それらの界面にチタン酸化物を介在させること無く良好な濡れ性を発揮して結合しており、230MPa以上の引張強度を有していることを特徴とする、Ti粒子分散マグネシウム基複合材料。 - 請求項1に記載のTi粒子分散マグネシウム基複合材料を製造するための粉末であって、
チタン粒子がマグネシウム素地中に均一に分散している鋳造材を粉末となるように機械加工することによって得られる、Ti粒子分散マグネシウム基複合粉末。 - 請求項1に記載のTi粒子分散マグネシウム基複合材料を製造するための粉末であって、
チタン粒子が均一に分散しているマグネシウムの溶湯をアトマイズ法によって粉末状に凝固させることによって得られる、Ti粒子分散マグネシウム基複合粉末。 - マグネシウムの溶湯中にチタン粒子を投入する工程と、
前記チタン粒子が前記溶湯内で均一に分散するように前記溶湯を撹拌する工程と、
前記溶湯を凝固させてマグネシウムの素地中に前記チタン粒子を均一に分散させた複合素材を得る工程と、
前記複合素材に対して熱間塑性加工を施して引張強度が230MPa以上のマグネシウム基複合材料を得る工程とを備える、Ti粒子分散マグネシウム基複合材料の製造方法。 - 前記複合素材を得る工程は、前記溶湯を凝固させてマグネシウムの素地中にチタン粒子を分散させた鋳造材を得ることと、
前記鋳造材に対して機械加工を施して粉末状にすることと、
前記粉末を圧粉固化して圧粉成形体を得ることとを含む、請求項4に記載のTi粒子分散マグネシウム基複合材料の製造方法。 - 前記複合素材を得る工程は、前記溶湯をアトマイズ法によって粉末状に凝固させることと、
前記粉末を圧粉固化して圧粉成形体を得ることとを含む、請求項4に記載のTi粒子分散マグネシウム基複合材料の製造方法。 - マグネシウム粉末とチタン粒子とを混合する工程と、
前記混合粉末をマグネシウム粉末の液相発生温度よりも高い温度に保持する工程と、
前記高い温度に保持された混合粉末を焼結固化する工程と、
前記焼結固化体に対して熱間塑性加工を施して引張強度が230MPa以上のマグネシウム基複合材料を得る工程とを備える、Ti粒子分散マグネシウム基複合材料の製造方法。
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