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JP2010040414A - 燃料電池スタックとそれを用いた燃料電池 - Google Patents

燃料電池スタックとそれを用いた燃料電池 Download PDF

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JP2010040414A JP2008203983A JP2008203983A JP2010040414A JP 2010040414 A JP2010040414 A JP 2010040414A JP 2008203983 A JP2008203983 A JP 2008203983A JP 2008203983 A JP2008203983 A JP 2008203983A JP 2010040414 A JP2010040414 A JP 2010040414A
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Abstract

【課題】組み立て性や取り替え性に優れたシーリング構造を有する燃料電池スタックとそれを用いた燃料電池を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の燃料電池スタック20は、アノード電極と、カソード電極と、アノード電極とカソード電極との間に介在する電解質膜とを積層した膜電極接合体24と、アノード電極へ供給される燃料およびカソード電極へ供給される酸化剤を含むガスが膜電極接合体24の積層方向とは異なる方向へ漏れるのを防ぐシーリング構造と、を備え、シーリング構造のアノード電極側での押圧力を、カソード電極側での押圧力より大きく設定した構成を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池スタックとそれを用いた燃料電池に関し、特に燃料電池スタックのシーリング構造に関する。
近年、電子機器のポータブル化、コードレス化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源として、小型かつ軽量で、高エネルギー密度を有する二次電池への要望も高まっている。また、小型民生用途のみならず、電力貯蔵用や電気自動車用などの長期に渡る耐久性や安全性が要求される大型の二次電池に対する技術開発も加速してきている。さらに、充電の必要な二次電池よりも燃料供給によって長時間連続使用が可能な燃料電池が注目されている。
燃料電池は、少なくとも、セルスタックを含む燃料電池スタックと、セルスタックに燃料を供給する燃料供給部と、酸化剤を供給する酸化剤供給部とを有する。そして、セルスタックは、一般に、アノード電極とカソード電極とこれらの電極の間に介在する電解質膜とからなる膜電極接合体とセパレータとを積層し、積層方向の両端にエンドプレートを配して構成されている。そのため、セルスタックには、アノード電極とカソード電極と電解質膜とを互いに緊密に積層することが必要となる。これは、電気化学反応を均等に行わせるためだけでなく、エンドプレートやセパレータに設けた燃料と酸化剤である酸素(空気)を流通させる溝により、エンドプレートやセパレータとアノード電極、カソード電極との間から燃料や酸素が漏れないように緊密に積層する必要があるためである。
それを実現するために、一方のセパレータに保持された凸リップと他方のセパレータに保持された凸リップとを組み合わせて電解質膜の両側からシールする構造のガスケットが開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1のシール構造では、燃料または酸化剤のガス流路では、対向する一方の凸リップを設けられないため、一方の凸リップだけではシール面圧の不足によりガス漏れなどを発生する可能性がある。
上記課題を回避するために、一方のセパレータに保持された平リップと他方のセパレータに保持された凸リップとの組み合わせができないガス流路などが形成されている領域において、膜電極接合体のガス拡散層の周辺部に舌片状の張り出し部を設けて、凸リップまたは平リップと張り出し部を組み合わせて、電解質膜の両側からシールする構造の例が開示されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、特許文献2においても、他方のセパレータには平リップしか設けられていないため、平リップと張り出し部との組み合わせによりシールする領域が生じる。その結果、平リップでは接触面積が広くなるため、高いシール面圧が得られず、確実なシール性能を実現できない場合がある。
そこで、それを解決するために、特許文献2のシール構造に、さらに平リップと張り出し部が組み合わせされる領域に第2シールを設け、必ず平リップと凸リップまたは凸リップと張り出し部との組み合わせでシールする構造の燃料電池用のガスケットが開示されている(例えば、特許文献3参照)。これにより、シール面圧を向上させ、高いシール性を確保できるとしている。
特開2001−185174号公報 特開2004−303723号公報 特開2008−97899号公報
しかしながら、特許文献3に示す燃料電池スタックのシール構造では、セパレータに凸リップまたは平リップが一体成形され、膜電極接合体の電解質膜の両側からシールするため、高い成形精度と位置合わせ精度が必要となる。同様に、マニホールドを介して燃料や酸化剤を各セルに供給するため、膜電極接合体の周囲だけでなくマニホールドの周囲をシールしなければならない。それにより、凸リップまたは平リップに高い平面精度および、反りなどによるシール性の低下を防止するために均一な加圧が要求される。その結果、生産性や組み立て効率が低下する。
また、一体成形されたセパレータに不具合がある場合、セパレータ自体を交換しなければならず、低コスト化が困難である。また、二重のシール構造であるため、シールのために大きな面積が必要となる。その結果、発電部の面積が制限され、発電部の面積を大きくすると、燃料電池スタックの小型化が困難となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、組み立て性や取り替え性に優れたシーリング構造を有する燃料電池スタックとそれを用いた燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池スタックは、アノード電極と、カソード電極と、アノード電極とカソード電極との間に介在する電解質膜とを積層した膜電極接合体と、アノード電極へ供給される燃料およびカソード電極へ供給される酸化剤を含むガスが膜電極接合体の積層方向とは異なる方向へ漏れるのを防ぐシーリング構造と、を備え、シーリング構造のアノード電極側での押圧力を、カソード電極側での押圧力より大きく設定した構成を有する。そして、シーリング構造として、少なくともアノード電極およびカソード電極を内在させる環状の基板と基板上に形成された環状の弾性体とからなるシーリング部材で構成される。
これにより、アノード電極側からの燃料の漏れを、シーリング構造の高い押圧力で確実にシールできる。また、弾性体の変形に伴う位置ずれを基板で防止するとともに、高い加工精度が可能で形状安定性の高い基板により、組み立てや取り替えが容易な燃料電池スタックを実現できる。
本発明によれば、高い位置決め精度でシール性に優れ、生産効率の高い燃料電池スタックとそれを用いた燃料電池を簡単な構成で実現できる。
本発明の第1の発明は、アノード電極と、カソード電極と、アノード電極とカソード電極との間に介在する電解質膜とを積層した膜電極接合体と、アノード電極へ供給される燃料およびカソード電極へ供給される酸化剤を含むガスが膜電極接合体の積層方向とは異なる方向へ漏れるのを防ぐシーリング構造と、を備え、シーリング構造のアノード電極側での押圧力を、カソード電極側での押圧力より大きく設定した構成を有する。
この構成により、アノード電極側からの燃料の漏れを、シーリング構造の高い押圧力で確実にシールできる。
本発明の第2の発明は、第1の発明において、膜電極接合体を、膜電極接合体の積層方向両側から挟むアノード側エンドプレートと、カソード側エンドプレートと、アノード側エンドプレートとカソード側エンドプレートの間に設けられたシーリング部材と、をさらに備え、電解質膜は、アノード電極およびカソード電極から露出するはみ出し部を有し、シーリング部材は、少なくともアノード電極およびカソード電極を内在させる環状の基板と基板上に形成された環状の弾性体とを備え、弾性体は、はみ出し部をアノード側エンドプレートへ押し付けるとともに、基板をカソード側エンドプレートに押し付けるように圧縮され、電解質膜のはみ出し部とシーリング部材とがシーリング構造を構成する。
これにより、押圧力による弾性体の変形に伴う位置ずれを基板で防止するとともに、高い加工精度が可能で形状安定性の高い基板により、組み立てや取り替えが容易な燃料電池スタックを実現できる。
本発明の第3の発明は、第2の発明において、カソード側エンドプレートのカソード電極に対向する面には、ガスを流通させるための溝形状のガス流路がカソード側エンドプレートの側面に到達して設けられ、基板は、ガス流路を跨ぐ部分において弾性体を圧縮するのに充分な強度を有する。
これにより、カソード電極の側面近傍に形成される供給および排出されるガス流路と基板で構成されるガスの注入口および排出口の断面積を均一に確保できる。また、ガス流路を跨ぐ基板の強度により、弾性体と電解質膜との押圧力の低下を防止し、確実なシーリング構造を実現できる。
本発明の第4の発明は、第2の発明において、弾性体のはみ出し部と接する面積が、弾性体の基板と密着する面積より小さい。これにより、電解質膜への押圧力を高め、アノード電極と電解質膜との密着力を向上させて燃料の漏れを確実にシールできる。
本発明の第5の発明は、第1の発明において、膜電極接合体を2枚備え、膜電極接合体同士の間に設けられたセパレータと、2枚の膜電極接合体を、膜電極接合体の積層方向の両側から挟むアノード側エンドプレートおよびカソード側エンドプレートと、アノード側エンドプレートとセパレータの間に設けられた第1シーリング部材と、セパレータとカソード側エンドプレートの間に設けられた第2シーリング部材と、をさらに備え、電解質膜はアノード電極およびカソード電極から露出するはみ出し部を有し、第1シーリング部材は、環状の第1基板と第1基板上に形成された環状の第1弾性体とを備え、第1弾性体は、はみ出し部をアノード側エンドプレートへ押し付けるとともに、第1基板をセパレータに押し付けるように圧縮し、第2シーリング部材は、環状の第2基板と第2基板上に形成された環状の第2弾性体とを備え、第2弾性体は、はみ出し部をセパレータへ押し付けるとともに、第2基板をカソード側エンドプレートに押し付けるように圧縮し、電解質膜のはみ出し部と第1シーリング部材、第2シーリング部材とがシーリング構造を構成する。
これにより、膜電極接合体をセパレータを介して2段に積層した燃料電池スタックにおいて、押圧力による各弾性体の変形に伴う位置ずれを各基板で防止するとともに、高い加工精度が可能で形状安定性の高い各基板により、組み立てや取り替えが容易な燃料電池スタックを実現できる。
本発明の第6の発明は、第5の発明において、カソード側エンドプレートとセパレータのカソード電極と対向する面にはそれぞれ、ガスを流通させるための溝形状のガス流路がカソード側エンドプレートおよびセパレータの側面に到達して設けられ、第1基板と第2基板は、ガス流路を跨ぐ部分において第1弾性体と第2弾性体を圧縮するのに充分な強度を有する。
これにより、膜電極接合体をセパレータを介して2段に積層した燃料電池スタックにおいて、カソード電極の側面近傍に形成される供給および排出されるガス流路と各基板で構成されるガスの注入口および排出口の断面積を均一に確保できる。また、ガス流路を跨ぐ各基板の強度により、各弾性体と電解質膜との押圧力の低下を防止し、確実なシーリング構造を実現できる。
本発明の第7の発明は、第5の発明において、第1弾性体および第2弾性体の電解質膜のはみ出し部と接する面積が、第1基板および第2基板と密着する第1弾性体および第2基板の面積より小さい。
これにより、膜電極接合体をセパレータを介して2段に積層した燃料電池スタックにおいて、電解質膜への押圧力を高め、アノード電極と電解質膜との密着力を向上させて燃料の漏れを確実にシールできる。
本発明の第8の発明は、第5の発明において、膜電極接合体を3枚以上備え、セパレータのうち、アノード側に配置されたセパレータとカソード側に配置されたセパレータの間に設けられた第3シーリング部材をさらに備え、第3シーリング部材は、環状の第3基板と第3基板上に形成された環状の第3弾性体とを備え、第3弾性体ははみ出し部をアノード側に配置されたセパレータへ押し付けるとともに、第3基板をカソード側に配置されたセパレータに押し付けるように圧縮され、電解質膜のはみ出し部と第1シーリング部材、第2シーリング部材と第3シーリング部材とでシーリング構造を構成する。
これにより、膜電極接合体をセパレータを介して、少なくとも3段に積層した燃料電池スタックにおいて、押圧力による各弾性体の変形に伴う位置ずれを各基板で防止するとともに、高い加工精度が可能で形状安定性の高い各基板により、組み立てや取り替えが容易な燃料電池スタックを実現できる。
本発明の第9の発明は、第8の発明において、カソード側エンドプレートおよびセパレータのカソード電極と対向する面に、ガスを流通させるための溝形状のガス流路がカソード側エンドプレートおよびセパレータの側面に到達して設けられ、第1基板、第2基板および第3基板は、ガス流路を跨ぐ部分において第1弾性体、第2弾性体および第3弾性体を圧縮するのに充分な強度を有する。
これにより、膜電極接合体をセパレータを介して、少なくとも3段に積層した燃料電池スタックにおいて、カソード電極の側面近傍に形成される供給および排出されるガス流路と各基板で構成されるガスの注入口および排出口の断面積を均一に確保できる。また、ガス流路を跨ぐ各基板の強度により、各弾性体と電解質膜との押圧力の低下を防止し、確実なシーリング構造を実現できる。
本発明の第10の発明は、第8の発明において、第1弾性体、第2弾性体および第3弾性体の電解質膜のはみ出し部と接する面積が、第1基板、第2基板および第3基板と密着する第1弾性体、第2弾性体および第3弾性体の面積より小さい。
これにより、膜電極接合体をセパレータを介して、少なくとも3段に積層した燃料電池スタックにおいて、電解質膜への押圧力を高め、アノード電極と電解質膜との密着力を向上させて燃料の漏れを確実にシールできる。
本発明の第11の発明は、第1から第10の発明による燃料電池スタックと、アノード電極に燃料を供給する燃料供給部と、カソード電極に酸化剤を供給する酸化剤供給部とを有する燃料電池である。
この構成により、耐漏液性に優れ、さらに組み立てや取り替えが容易な、信頼性の高い燃料電池を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、直接メタノール型燃料電池(DMFC)を例に、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、本明細書に記載された基本的な特徴に基づく限り、以下に記載の内容に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1における燃料電池の発電動作を説明する断面模式図である。
以下に、図1および図2を用いて、燃料電池の概略と動作について説明する。
図1に示すように、燃料電池は、少なくとも、燃料電池スタック1、燃料タンク4、燃料ポンプ5、空気ポンプ6、制御部7、蓄電部8とDC/DCコンバータ9とを有する。また、燃料電池スタック1は、発電部を有し、発電された電力は、正極端子2と負極端子3から出力される。そして、出力された電力は、DC/DCコンバータ9に入力される。このとき、燃料ポンプ5は燃料タンク4の中の燃料を燃料電池スタック1のアノード電極11に供給し、空気ポンプ6は酸化剤である空気などのガスを燃料電池スタック1のカソード電極12に供給する。また、制御部7は燃料ポンプ5と空気ポンプ6の駆動を制御するとともに、DC/DCコンバータ9を制御して外部機器(図示せず)への出力と蓄電部8への充放電を制御する。燃料タンク4と燃料ポンプ5と制御部7は、燃料電池スタック1内のアノード電極11に燃料を供給する燃料供給部を構成している。一方、空気ポンプ6と制御部7は、燃料電池スタック1内のカソード電極12に酸化剤などのガスを供給する酸化剤供給部を構成している。
以下に、燃料電池スタック1の構造および動作について簡単に説明する。
図2に示すように、燃料電池スタック1は、起電部である膜電極接合体(MEA)14と、MEA14を挟むように配置された、アノード側エンドプレート15とカソード側エンドプレート16を有する。なお、燃料電池スタックが、MEA14を複数枚積層して構成される場合、MEA14間にセパレータを設け、セパレータを介して積層される。そして、アノード側エンドプレート15とカソード側エンドプレート16は、MEA14の積層方向両端を挟んでいる。
また、MEA14は、アノード電極11、カソード電極12、アノード電極11とカソード電極12との間に介在する電解質膜13とが積層して構成されている。そして、アノード電極11はアノード側エンドプレート15の側から順に、拡散層11A、微多孔層(MPL)11B、触媒層11Cを積層して構成されている。同様に、カソード電極12は、カソード側エンドプレート16の側から順に、拡散層12A、微多孔層(MPL)12B、触媒層12Cを積層して構成されている。さらに、正極端子2はカソード電極12に、負極端子3はアノード電極11に、それぞれ電気的に接続されている。
ここで、拡散層11A、12Aは、例えばカーボンペーパー、カーボンフェルト、カーボンクロスなどからなる。MPL11B、12Bは、例えばポリテトラフルオロエチレンまたはテトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体とカーボンとから構成されている。そして、触媒層11C、12Cは、白金やルテニウムなど、各電極反応に適した触媒を炭素表面に高分散させ、この触媒体をバインダーにより結着させることで形成されている。また、電解質膜13は、水素イオンを透過するイオン交換膜、例えばパーフルオロスルホン酸・テトラフルオロエチレン共重合体で構成されている。アノード側エンドプレート15、カソード側エンドプレート16とセパレータは、例えばカーボン材やステンレス鋼で構成され、アノード電極11には燃料を流通させる燃料流路15A、カソード電極12には酸化剤などのガスを流通するガス流路16Aが、例えば溝形状で設けられている。
上記のように構成された燃料電池スタック1は、図1と図2に示すように、アノード電極11に燃料であるメタノールを含む水溶液が燃料ポンプ5によって供給され、カソード電極12に空気ポンプ6によって加圧された酸化剤である空気などのガスが供給される。そして、アノード電極11に供給されたメタノール水溶液とこれに由来するメタノールと水蒸気は拡散層11AにてMPL11Bの全面に拡散し、さらにMPL11Bを通過して触媒層11Cに達する。同様に、カソード電極12に供給された空気に含まれる酸素は、拡散層12AでMPL12Bの全面に拡散し、MPL12Bを通過して触媒層12Cに達する。また、触媒層11Cに達したメタノールは(1)式のように反応し、触媒層12Cに達した酸素は(2)式のように反応する。
Figure 2010040414
Figure 2010040414
その結果、電力が発生するとともに、アノード電極11側には二酸化炭素が、カソード電極12側には水が、それぞれ反応生成物として生成する。そして、二酸化炭素は燃料電池外へと排気されるとともに、カソード電極12で反応しない窒素などの気体や未反応の酸素も、同様に燃料電池外へと排気される。このとき、アノード電極11側ではメタノール水溶液中のメタノールが全て反応するわけではないので、一般的に、図1に示すように排出されたメタノール水溶液を燃料ポンプ5へ戻す。また、アノード電極11の反応では水が消費されるため、図1に示すようにカソード電極12で生成した水をアノード電極11側へ戻してもよい。
以下に、本発明の実施の形態1における燃料電池スタックの構造、特に本発明のポイントとなるシーリング構造について、図3から図8を用いて詳細に説明する。
図3(a)は本発明の実施の形態1における燃料電池スタックの分解斜視図で、図3(b)は図3(a)のA−A線断面図である。このとき、図3(b)においては、図3(a)に各構成要素を一体化した燃料電池スタックの断面図で示している。
また、図4から図8は、本発明の実施の形態1における燃料電池スタックを構成する構成要素を説明する図である。
そして、図4(a)は膜電極接合体の平面図で、図4(b)は図4(a)のA−A線断面図である。図5(a)はシーリング部材の平面図で、図5(b)は図5(a)のA−A線断面図である。図6(a)はアノード側エンドプレートの平面図で、図6(b)は図6(a)のA−A線断面図、図6(c)は図6(a)のB−B線断面図、図6(d)は図6(a)のC−C線断面図である。図7(a)はカソード側エンドプレートの平面図で、図7(b)は図7(a)のA−A線断面図、図7(c)は図7(a)のB−B線断面図、図7(d)は図7(a)のC−C線断面図である。図8(a)はカソード側エンドプレートとシーリング部材を載置した状態を説明する平面図で、図8(b)は図8(a)のA−A線断面図、図8(c)は図8(a)のB−B線断面図、図8(d)は図8(a)のC−C線断面図である。
図3に示すように、本実施の形態の燃料電池スタック20は、アノード側エンドプレート40、膜電極接合体24、シーリング構造を実現するシーリング部材30とカソード側エンドプレート50とが積層され、図示しない締結部材を介して一体化して構成されている。
ここで、膜電極接合体24は、図4に示すように、電解質膜24Bがアノード電極24Aとカソード電極24Cとに挟まれて構成されるとともに、アノード電極24Aとカソード電極24Cの外周から露出したはみ出し部25を有している。また、シーリング部材30は、図5に示すように、少なくともアノード電極またはカソード電極の外周よりも大きい開口部32を設けた環状の基板34と、基板34の一方の面に形成され、少なくとも膜電極接合体の電解質膜のはみ出し部と当接する弾性体36とから構成されている。このとき、基板として、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルニトリル(PEN)やポリイミドなどを用いることができる。そして、基板の機械的な強度として、燃料電池スタックの積層時の押圧力よりも十分大きいことが重要である。そのため、例えば押圧力が0.2MPaの場合、1GPa以上のヤング率を有する材料が、特に好ましい。そのため、27GPa程度のヤング率を有するガラスエポキシ基板(FR−4)などであれば十分である。また、弾性体として、例えば1MPaから5MPaのヤング率を有する、例えばゴム系樹脂などが用いられる。この場合、膜電極接合体の電解質膜のヤング率と同程度かそれ以上のヤング率を有する材料が、特に好ましい。具体的には、フッ素ゴム、エチレン・プロロピレン系ゴム、水素化ニトリルゴムなどの高飽和型ゴム、水素化スチレンブタジエン共重合体、水素化スチレンイソプレン共重合体などの高飽和型熱可塑性エラストマーなどを用いることができる。
そして、アノード側エンドプレート40は、図6に示すように、少なくとも膜電極接合体のアノード電極面と対向する面に、メタノールなどの燃料が流通する燃料流路42が、例えばつづら折り状の溝形状で設けられている。このとき、図6(b)および図6(d)に示すように、燃料流路42の燃料の注入口44または排出口46として、アノード側エンドプレート40の、例えば2方向の側面に燃料流路42に到達する貫通孔が設けられる。
また、カソード側エンドプレート50は、図7に示すように、少なくとも膜電極接合体のカソード電極面と対向する面に、酸化剤となる空気などのガスが流通するガス流路52が、例えばつづら折り状の溝形状で、かつ燃料流路と直交するように設けられている。このとき、図7(b)および図7(d)に示すように、ガス流路52の酸化剤の注入口54または排出口56が、カソード側エンドプレート50の、例えば2方向の側面まで溝形状のまま到達するように設けられる。これは、アノード側エンドプレートの燃料の注入口のように、貫通孔を介して空気などを注入する場合に生じる圧力損失を低減するために、側面まで溝形状のままガス流路を形成することが好ましいことによるものである。
上記で説明した各構成要素を、図3に示すように積層することにより、シーリング部材30の弾性体36が、膜電極接合体24の電解質膜24Bのはみ出し部25を介してアノード側エンドプレート40と当接され、シーリング部材30の基板34がカソード側エンドプレート50と当接して燃料電池スタック20が形成される。このとき、シーリング部材30として、凸状の弾性体36が基板34に形成されているので、電解質膜24Bと当接する面積は、基板34と当接する面積より小さいため、大きな押圧力で電解質膜24Bを圧縮し、高いシール面圧で気密封止できる。
これにより、アノード電極に供給されるメタノールなどの燃料や反応後に生じる未反応メタノールや二酸化炭素などのアノード側エンドプレート40と電解質膜24Bの接続面を介する漏液を確実に防止できる。
一方、カソード側エンドプレート50に形成されたガス流路52の注入口54または排出口56近傍(図8(a)中に円で示す領域)の溝形状の上面は、図8(b)または図8(d)に示すように、シーリング部材30の基板34で跨いでシールされる。このとき、基板34の機械的な強度は、燃料電池スタックの積層時の押圧力よりも十分に大きいため、押圧力によるガス流路上の基板34の溝内への変形が抑制される。その結果、溝上でもシーリング部材の弾性体を介して電解質膜を圧縮する押圧力が低下しないため、シール性能の低下を防止できる。
また、シーリング部材の基板の片側に設けた弾性体で電解質膜を押圧するため、図3(b)に示すように、電解質膜が、例えばS字状に変形してシーリング構造が実現され、それにより空間が形成される。そして、この空間に、例えばメタノールなどの燃料が保存されるため、燃料電池が使用されない期間に乾燥などによる燃料の減少を抑制して、発電時の立ち上がり時間の短縮や、長期間の保存を可能にできる。一方、基板を介してカソード側エンドプレートと密着してシールする場合、燃料電池の発電初期においては、注入される空気などのガスが、基板とカソード側エンドプレートを介して漏れる可能性がある。しかし、漏れるものが空気であるため、安全性に問題を生じることがない。さらに、発電の進行とともに、発生する水蒸気の結露や水分が、基板とカソード側エンドプレートとの界面に侵入することで、水分を介してシーリング構造を実現できるため、発電中の漏れを効率的に防止できる。
本実施の形態によれば、基板の片側に形成した弾性体で構成されたシーリング部材を介して、電解質膜の片側を圧縮して押圧する簡単な構成で、確実なシーリング構造を実現できる。そのため、各構成要素の位置決めなどを簡略した、組み立て性に優れた燃料電池スタックを実現できる。
また、本実施の形態によれば、シーリング部材を形状安定性の高い基板で構成するため、カソード側エンドプレートなどと一体化して形成する必要がない。その結果、各構成要素を載置しながら積層して燃料電池スタックを形成できるため、組み立て後に、構成要素に不具合が生じても、簡単に取り替えることができ、高い生産性や低コストで燃料電池スタックを作製できる。
なお、本実施の形態では、シーリング部材とアノード側エンドプレートおよびカソード側エンドプレートが、平面で接触する例で説明したが、これに限られない。例えば、アノード側エンドプレートにシーリング部材の弾性体と対向する位置に、半円状の凹部を形成してもよく、カソード側エンドプレートに、シーリング部材の基板と嵌合する凹部を設けてもよい。これにより、さらにシーリング性能や位置決め精度が向上する。
また、本実施の形態によれば、ガス流路と燃料流路が互いに直交する配置を例に説明したが、これに限られない。例えば、同一方向で形成しても、所定の角度で対向するように形成してもよい。これにより、設計の自由度を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、シールド部材の基板の幅を一定にした例で説明したが、これに限られない。例えば、ガス流路の溝を跨ぐ位置の基板の面積を大きくしてもよい。これにより、溝の位置での基板の機械的な強度をさらに高め、弾性体の押圧力による変形をさらに抑制し、シーリング性能を向上できる。
また、本実施の形態によれば、ガス流路や燃料流路の断面形状を、四角形状で図示して説明したが、これに限られない。例えば、断面形状が半円状、三角や台形などの多角形状でもよい。
また、本実施の形態によれば、ガス流路や燃料流路の注入口や排出口を対向する側面や隣接する側面に設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、1つの側面に注入口や排出口を設けてもよく、燃料ポンプや空気ポンプなどの配置や燃料電池の設計により任意に配置することができる。
また、本実施の形態では、ガス流路を2本配置した図面で説明したが、これに限られず、必要な空気量や燃料電池スタックの構成により任意にガス流路を設けることができる。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2における燃料電池スタックについて、図9を用いて説明する。
図9は、本発明の実施の形態2における燃料電池スタックの構造を説明する断面図である。図10(a)は、本発明の実施の形態2における燃料電池スタックのセパレータの構造を説明する透視平面図で、図10(b)は図10(a)のA−A線断面図、図10(c)は図10(a)のB−B線断面図、図10(c)は図10(a)のC−C線断面図である。そして、実施の形態2の燃料電池スタック60は、2枚の膜電極接合体を、燃料流路とガス流路を有するセパレータ80を介して積層する点で、実施の形態1の燃料電池スタック20と異なる。
すなわち、図9に示すように、本実施の形態の燃料電池スタック60は、アノード側エンドプレート40、2枚の第1膜電極接合体64と第2膜電極接合体65、それらの間に設けたセパレータ80、シーリング構造を実現する第1シーリング部材70と第2シーリング部材75およびカソード側エンドプレート50とが積層され、図示しない締結部材を介して一体化して構成されている。
ここで、第1膜電極接合体64と第2膜電極接合体65は、図4に示した実施の形態1の膜電極接合体24と同様に、第1電解質膜64Bおよび第2電解質膜65Bが、第1アノード電極64Aおよび第2アノード電極65Aと第1カソード電極64Cおよび第2カソード電極65Cとに挟まれて構成される。そして、第1電解質膜64Bおよび第2電解質膜65Bは、第1アノード電極64Aおよび第2アノード電極65Aと第1カソード電極64Cおよび第2カソード電極65Cの外周から露出した第1はみ出し部64Dと第2はみ出し部65Dを有している。
また、第1シーリング部材70は、図5に示した実施の形態1のシーリング部材30と同様に、少なくとも第1アノード電極または第1カソード電極の外周よりも大きい開口部を設けた環状の第1基板72と、第1基板72の一方の面に形成され、少なくとも第1膜電極接合体の第1電解質膜の第1はみ出し部と当接する第1弾性体74とから構成されている。同様に、第2シーリング部材75は、少なくとも第2アノード電極または第2カソード電極の外周よりも大きい開口部を設けた環状の第2基板76と、第2基板76の一方の面に形成され、少なくとも第2膜電極接合体の第2電解質膜の第2はみ出し部と当接する第2弾性体78とから構成されている。
そして、アノード側エンドプレート40は、図6に示した実施の形態1と同様に、少なくとも第1膜電極接合体の第1アノード電極面と対向する面に、メタノールなどの燃料が流通する燃料流路42が、例えばつづら折り状の溝形状で設けられている。このとき、図6(b)および図6(d)に示すように、燃料流路42の燃料の注入口または排出口が、アノード側エンドプレート40の、例えば2方向の側面に燃料流路42に到達する貫通孔(図示せず)が設けられる。
また、カソード側エンドプレート50は、図7に示した実施の形態1と同様に、少なくとも第2膜電極接合体の第2カソード電極面と対向する面に、酸化剤となる空気などガスが流通するガス流路52が、例えばつづら折り状の溝形状で、かつ燃料流路と直交するように設けられている。このとき、図7(b)および図7(d)に示すように、ガス流路52の酸化剤の注入口54または排出口56が、カソード側エンドプレート50の、例えば2方向の側面まで溝形状のまま到達するように設けられる。
そして、第1膜電極接合体64の第1カソード電極64Cと第2膜電極接合体65の第2アノード電極65A間に設けられるセパレータ80は、図10に示すように、一方の面に溝形状のガス流路82を有し、他方の面に溝形状の燃料流路85を有している。このとき、図10(a)、図10(b)および図10(d)に示すように、ガス流路82の酸化剤の注入口83または排出口84が、セパレータ80の一方の面で、例えば2方向の側面まで溝形状のまま到達するように設けられる。同様に、燃料流路85の燃料の注入口86または排出口87として、セパレータ80の他方の面で、例えば2方向の側面に燃料流路85に到達する貫通孔が設けられる。なお、セパレータは、例えばカーボン材やステンレス鋼で構成される。
上記の各構成要素を積層することにより、図9に示すように、第1シーリング部材70の第1弾性体74が、第1膜電極接合体64の第1電解質膜64Bの第1はみ出し部64Dを介してアノード側エンドプレート40と当接され、第1シーリング部材70の第1基板72がセパレータ80のガス流路82形成面と当接される。同様に、第2シーリング部材75の第2弾性体78が、第2膜電極接合体65の第2電解質膜65Bの第2はみ出し部65Dを介してセパレータ80の燃料流路85の形成面と当接され、第2シーリング部材75の第2基板76がカソード側エンドプレート50のガス流路52形成面と当接される。
以上により、燃料電池スタック60が形成される。このとき、第1シーリング部材70および第2シーリング部材75として、凸状の第1弾性体74および第2弾性体78が第1基板72および第2基板76に形成されている。そのため、第1弾性体74および第2弾性体78の第1電解質膜64Bおよび第2電解質膜65Bと当接する面積は、第1基板72および第2基板76と当接する面積より小さいので、大きな押圧力で第1電解質膜64Bおよび第2電解質膜65Bを圧縮して、高いシール面圧で気密封止できる。
これにより、第1アノード電極および第2アノード電極に供給されるメタノールなどの燃料や反応後に生じる未反応メタノールや二酸化炭素などのアノード側エンドプレート40と第1電解質膜64Bおよびセパレータと第2電解質膜65Bの接続面を介する漏液を確実に防止できる。
一方、セパレータ80およびカソード側エンドプレート50に形成されたガス流路52、82の注入口54、83または排出口56、84近傍の溝形状の上面は、図8を用いて説明したように、第1シーリング部材70の第1基板72および第2シーリング部材75の第2基板76で跨いでシールされる。このとき、第1基板72および第2基板76の機械的な強度は、燃料電池スタックの積層時の押圧力よりも十分に大きいため、押圧力によるガス流路上の第1基板72および第2基板76の溝内への変形が抑制される。その結果、溝上でも第1シーリング部材および第2シーリング部材の第1弾性体および第2弾性体を介して第1電解質膜および第2電解質膜を圧縮する押圧力が低下しないため、シール性能の低下を防止できる。
本実施の形態によれば、2枚の膜電極接合体をセパレータを介して積層した燃料電池スタックにおいても、第1シーリング部材および第2シーリング部材を介して、第1電解質膜および第2電解質膜の片側から圧縮して押圧する簡単な構成で、確実なシーリング構造を実現できる。
また、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、各シーリング部材を形状安定性の高い基板で構成するため、カソード側エンドプレートやセパレータなどと一体化して形成する必要がない。その結果、各構成要素を載置しながら積層して締結することにより燃料電池スタックを形成できるため、組み立て後に、構成要素に不具合が生じても、簡単に取り替えることができ、高い生産性や低コストで燃料電池スタックを作製できる。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3における燃料電池スタックについて、図11を用いて説明する。
図11は、本発明の実施の形態3における燃料電池スタックの構造を説明する断面図である。そして、実施の形態3の燃料電池スタック90は、3枚の膜電極接合体を有し、1枚の膜電極接合体を燃料流路とガス流路を有する2枚のセパレータ間に積層する点で、実施の形態2の燃料電池スタック60と異なる。以下では、実施の形態2の燃料電池スタック60と異なる構成要素を中心に説明する。
すなわち、図11に示すように、本実施の形態の燃料電池スタック90は、実施の形態2の燃料電池スタック60のセパレータ80と第2膜電極接合体65の第2アノード電極65A間に、第3膜電極接合体94とシーリング構造を実現する第3シーリング部材100とセパレータ110を挿入して、アノード側エンドプレート40とカソード側エンドプレート50を介して積層し、図示しない締結部材を介して一体化して構成されている。
ここで、第3膜電極接合体94は、図4に示した実施の形態1の膜電極接合体24と同様に、第3電解質膜94Bが、第3アノード電極94Aと第3カソード電極94Cとに挟まれて構成される。そして、第3電解質膜94B、第3アノード電極94Aと第3カソード電極94Cの外周から露出した第3はみ出し部94Dを有している。
また、第3シーリング部材100は、図5に示した実施の形態1のシーリング部材30と同様に、少なくとも第3アノード電極または第3カソード電極の外周よりも大きい開口部を設けた環状の第3基板102と、第3基板102の一方の面に形成され、少なくとも第3膜電極接合体の第3電解質膜の第3はみ出し部と当接する第3弾性体104とから構成されている。
そして、第3膜電極接合体94の第3カソード電極94Cと第2膜電極接合体65の第2アノード電極65A間に設けられるセパレータ110は、図10に示した実施の形態2のセパレータ80と同様に、一方の面に溝形状のガス流路112を有し、他方の面に溝形状の燃料流路115を有している。
上記の各構成要素を積層することにより、図11に示すように、第3シーリング部材100の第3弾性体104が、第3膜電極接合体94の第3電解質膜94Bの第3はみ出し部94Dを介してセパレータ80の燃料流路85の形成面と当接され、第3シーリング部材100の第3基板102がセパレータ110のガス流路112形成面と当接される。そして、セパレータ110の燃料流路115の形成面と第2膜電極接合体65の第2アノード電極65Aとを対向して、第2シーリング部材75の第2弾性体78が第2電解質膜65Bの第2はみ出し部65Dを介してセパレータ110の燃料流路115の形成面と当接される。他の構成は実施の形態2と同様であり説明を省略する。
以上により、燃料電池スタック90が形成される。このとき、第1シーリング部材や第2シーリング部材と同様に、第3シーリング部材100として、凸状の第3弾性体104が第3基板102に形成されている。そのため、第3弾性体104の第3電解質膜94Bと当接する面積は、第3基板102と当接する面積より小さいので、大きな押圧力で第3電解質膜94Bを圧縮して、高いシール面圧で気密封止できる。
これにより、第3アノード電極に供給されるメタノールなどの燃料や反応後に生じる未反応メタノールや二酸化炭素などのセパレータ80と第3電解質膜94Bの接続面およびセパレータ110と第2電解質膜65Bの接続面を介する漏液を確実に防止できる。
一方、セパレータ110に形成されたガス流路112の注入口または排出口近傍の溝形状の上面は、図8を用いて説明したように、第3シーリング部材100の第3基板102で跨いでシールされる。このとき、第3基板102の機械的な強度は、燃料電池スタックの積層時の押圧力よりも十分に大きいため、押圧力によるガス流路上の第3基板102の溝内への変形が抑制される。その結果、溝上でも第3シーリング部材の第3弾性体で第3電解質膜を圧縮する押圧力が低下しないため、シール性能の低下を防止できる。
本実施の形態によれば、3枚の膜電極接合体をセパレータを介して積層した燃料電池スタックにおいても、実施の形態2の燃料電池スタックと同様に、各電解質膜の片側から圧縮して押圧する簡単な構成で、確実なシーリング構造を実現できる。
また、本実施の形態によれば、実施の形態2と同様に、各シーリング部材を形状安定性の高い基板で構成するため、カソード側エンドプレートやセパレータなどと一体化して形成する必要がない。その結果、各構成要素を載置しながら積層して締結することにより燃料電池スタックを形成できるため、組み立て後に、構成要素に不具合が生じても、簡単に取り替えることができ、高い生産性や低コストで燃料電池スタックを作製できる。
なお、本実施の形態では、3枚の膜電極接合体を例に説明したが、これに限られない。例えば、複数のセパレータを介して、3枚以上の膜電極接合体を積層した燃料電池スタックを形成してもよい。これにより、外部機器に要求される、電圧、電流や電力に応じて、並列接続や直列接続など、任意の構成を有する燃料電池スタックを実現できる。
以下に、一例として、6枚の膜電極接合体を有する燃料電池スタック150を図12に示す。図12(a)は、本発明の実施の形態3における燃料電池の別の例の構造を示す斜視図で、図12(b)は図12(a)のA−A線断面図である。
図12に示すように、実施の形態3の燃料電池スタックと同様に、燃料電池スタック150は、6枚の膜電極接合体とそれらの間に設けられた5枚のセパレータと、それらを上下から挟むアノード側エンドプレートとカソード側エンドプレートとから構成されている。このとき、必要に応じて、燃料電池スタックを均一に加圧保持するために、アノード側バッキングプレート120とカソード側バッキングプレート122が設けられる。ここで、アノード側バッキングプレート120やカソード側バッキングプレート122は、例えば絶縁性の樹脂、セラミックやガラス繊維を含む樹脂や絶縁膜をコーティングされた金属板などで構成されている。なお、アノード側バッキングプレートやカソード側バッキングプレートは、上記各実施の形態において、同様に設けてもよいことはいうまでもない。
上記各実施の形態では、DMFCを例に説明したがこれに限られず、燃料電池スタックと同様の発電素子を用いる燃料電池であれば本発明の構成の適用が可能である。例えば、水素を燃料とする、いわゆる高分子固体電解質燃料電池やメタノール改質型の燃料電池などにも適用できる。
また、上記各実施の形態では、基本的に燃料やガスの漏れを防止した信頼性に優れる燃料電池スタックを例に説明したが、これに限られない。例えば、図1に示すように、少なくとも上記各実施の形態の燃料電池スタックと、アノード電極に燃料を供給する燃料供給部と、カソード電極に酸化剤を供給する酸化剤供給部とにより燃料電池を構成してもよい。これにより、耐漏液性に優れ、さらに組み立てや取り替えが容易な、信頼性の高い燃料電池を実現できる。
本発明の燃料電池スタックとそれを用いた燃料電池によれば、高い信頼性と、小型で携帯性が特に要望される電子機器の電源として有用である。
本発明の実施の形態1における燃料電池の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における燃料電池の発電動作を説明する断面模式図 (a)本発明の実施の形態1における燃料電池スタックの分解斜視図(b)図3(a)のA−A線断面図 (a)本発明の実施の形態1における燃料電池スタックの膜電極接合体の平面図(b)図4(a)のA−A線断面図 (a)本発明の実施の形態1における燃料電池スタックのシーリング部材の平面図(b)図5(a)のA−A線断面図 (a)本発明の実施の形態1における燃料電池スタックのアノード側エンドプレートの平面図(b)図6(a)のA−A線断面図(c)図6(a)のB−B線断面図(d)図6(a)のC−C線断面図 (a)本発明の実施の形態1における燃料電池スタックのカソード側エンドプレートの平面図(b)図7(a)のA−A線断面図(c)図7(a)のB−B線断面図(d)図7(a)のC−C線断面図 (a)本発明の実施の形態1における燃料電池スタックのカソード側エンドプレートとシーリング部材を載置した状態を説明する平面図(b)図8(a)のA−A線断面図(c)図8(a)のB−B線断面図(d)図8(a)のC−C線断面図 本発明の実施の形態2における燃料電池スタックの構造を説明する断面図 (a)本発明の実施の形態2における燃料電池スタックのセパレータの構造を説明する透視平面図(b)図10(a)のA−A線断面図(c)図10(a)のB−B線断面図(d)図10(a)のC−C線断面図 本発明の実施の形態3における燃料電池スタックの構造を説明する断面図 (a)本発明の実施の形態3における燃料電池の別の例の構造を示す斜視図(b)図12(a)のA−A線断面図
符号の説明
1,20,60,90,150 燃料電池スタック
2 正極端子
3 負極端子
4 燃料タンク
5 燃料ポンプ
6 空気ポンプ
7 制御部
8 蓄電部
9 DC/DCコンバータ
11 アノード電極
11A,12A 拡散層
11B,12B 微多孔層(MPL)
11C,12C 触媒層
12 カソード電極
13 電解質膜
14,24 膜電極接合体(MEA)
15,40 アノード側エンドプレート
15A,42,85,115 燃料流路
16,50 カソード側エンドプレート
16A,52,82,112 ガス流路
24A アノード電極
24B 電解質膜
24C カソード電極
25 はみ出し部
30 シーリング部材
32 開口部
34 基板
36 弾性体
44,54,83,86 注入口
46,56,84,87 排出口
64 第1膜電極接合体
64A 第1アノード電極
64B 第1電解質膜
64C 第1カソード電極
64D 第1はみ出し部
65 第2膜電極接合体
65A 第2アノード電極
65B 第2電解質膜
65C 第2カソード電極
65D 第2はみ出し部
70 第1シーリング部材
72 第1基板
74 第1弾性体
75 第2シーリング部材
76 第2基板
78 第2弾性体
80,110 セパレータ
94 第3膜電極接合体
94A 第3アノード電極
94B 第3電解質膜
94C 第3カソード電極
94D 第3はみ出し部
100 第3シーリング部材
102 第3基板
104 第3弾性体
120 アノード側バッキングプレート
122 カソード側バッキングプレート

Claims (11)

  1. アノード電極と、カソード電極と、前記アノード電極と前記カソード電極との間に介在する電解質膜とを積層した膜電極接合体と、
    前記アノード電極へ供給される燃料および前記カソード電極へ供給される酸化剤を含むガスが前記膜電極接合体の積層方向とは異なる方向へ漏れるのを防ぐシーリング構造と、を備え、
    前記シーリング構造の前記アノード電極側での押圧力を、前記カソード電極側での押圧力より大きく設定したことを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 前記膜電極接合体を、前記膜電極接合体の積層方向両側から挟むアノード側エンドプレートと、カソード側エンドプレートと、
    前記アノード側エンドプレートと前記カソード側エンドプレートの間に設けられたシーリング部材と、をさらに備え、
    前記電解質膜は、前記アノード電極および前記カソード電極から露出するはみ出し部を有し、
    前記シーリング部材は、少なくとも前記アノード電極および前記カソード電極を内在させる環状の基板と前記基板上に形成された環状の弾性体とを備え、
    前記弾性体は、前記はみ出し部を前記アノード側エンドプレートへ押し付けるとともに、前記基板を前記カソード側エンドプレートに押し付けるように圧縮され、
    前記電解質膜の前記はみ出し部と前記シーリング部材とが前記シーリング構造を構成していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記カソード側エンドプレートの前記カソード電極に対向する面には、前記ガスを流通させるための溝形状のガス流路が前記カソード側エンドプレートの側面に到達して設けられ、
    前記基板は、前記ガス流路を跨ぐ部分において前記弾性体を圧縮するのに充分な強度を有することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記弾性体の前記はみ出し部と接する面積が、前記弾性体の前記基板と密着する面積より小さいことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池スタック。
  5. 前記膜電極接合体を2枚備え、
    前記膜電極接合体同士の間に設けられたセパレータと、
    2枚の前記膜電極接合体を、前記膜電極接合体の積層方向の両側から挟むアノード側エンドプレートおよびカソード側エンドプレートと、
    前記アノード側エンドプレートと前記セパレータの間に設けられた第1シーリング部材と、
    前記セパレータと前記カソード側エンドプレートの間に設けられた第2シーリング部材と、をさらに備え、
    前記電解質膜は前記アノード電極および前記カソード電極から露出するはみ出し部を有し、
    前記第1シーリング部材は、環状の第1基板と前記第1基板上に形成された環状の第1弾性体とを備え、前記第1弾性体は、前記はみ出し部を前記アノード側エンドプレートへ押し付けるとともに、前記第1基板を前記セパレータに押し付けるように圧縮し、
    前記第2シーリング部材は、環状の第2基板と前記第2基板上に形成された環状の第2弾性体とを備え、前記第2弾性体は、前記はみ出し部を前記セパレータへ押し付けるとともに、前記第2基板を前記カソード側エンドプレートに押し付けるように圧縮し、
    前記電解質膜の前記はみ出し部と前記第1シーリング部材、第2シーリング部材とが前記シーリング構造を構成していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタック。
  6. 前記カソード側エンドプレートと前記セパレータの前記カソード電極と対向する面にはそれぞれ、前記ガスを流通させるための溝形状のガス流路が前記カソード側エンドプレートおよび前記セパレータの側面に到達して設けられ、
    前記第1基板と第2基板は、前記ガス流路を跨ぐ部分において前記第1弾性体と第2弾性体を圧縮するのに充分な強度を有することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池スタック。
  7. 前記第1弾性体および前記第2弾性体の前記電解質膜の前記はみ出し部と接する面積が、前記第1基板および前記第2基板と密着する前記第1弾性体および前記第2基板の面積より小さいことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池スタック。
  8. 前記膜電極接合体を3枚以上備え、
    前記セパレータのうち、アノード側に配置されたセパレータとカソード側に配置されたセパレータの間に設けられた第3シーリング部材をさらに備え、
    前記第3シーリング部材は、環状の第3基板と前記第3基板上に形成された環状の第3弾性体とを備え、前記第3弾性体は前記はみ出し部を前記アノード側に配置されたセパレータへ押し付けるとともに、前記第3基板を前記カソード側に配置されたセパレータに押し付けるように圧縮され、
    前記電解質膜の前記はみ出し部と前記第1シーリング部材、第2シーリング部材と第3シーリング部材とで前記シーリング構造を構成していることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池スタック。
  9. 前記カソード側エンドプレートおよび前記セパレータの前記カソード電極と対向する面に、前記ガスを流通させるための溝形状のガス流路が前記カソード側エンドプレートおよび前記セパレータの側面に到達して設けられ、
    前記第1基板、第2基板および第3基板は、前記ガス流路を跨ぐ部分において前記第1弾性体、第2弾性体および第3弾性体を圧縮するのに充分な強度を有することを特徴とする請求項8に記載の燃料電池スタック。
  10. 前記第1弾性体、前記第2弾性体および前記第3弾性体の前記電解質膜の前記はみ出し部と接する面積が、前記第1基板、前記第2基板および前記第3基板と密着する前記第1弾性体、前記第2弾性体および前記第3弾性体の面積より小さいことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池スタック。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池スタックと、
    前記アノード電極に燃料を供給する燃料供給部と、
    前記カソード電極に酸化剤を供給する酸化剤供給部と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
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