JP2010035373A - 鉄道車両駆動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄道車両が惰性で走行している状態から電力変換手段を起動させる場合に、過渡電流や永久磁石形同期電動機のトルクショックを防止しながら起動することが可能な鉄道車両駆動制御装置を提供する。
【解決手段】本発明装置は、電力変換手段10が動作を開始する場合に、第1の電力変換回路12のスイッチング素子のON・OFF動作を開始させる第1の電力変換回路起動指令と、第2の電力変換回路22のスイッチング素子のON・OFF動作を開始させる第2の電力変換回路起動指令と、直流電圧検出手段の出力を入力し、第1の電力変換回路の出力電圧の目標値である直流電圧指令値を演算し、に第1の電力変換回路起動指令と第2の電力変換回路起動指令と直流電圧検出手段の出力と直流電圧指令値を入力し、第1の電力変換回路、第2の電力変換回路それぞれのスイッチング素子をON・OFF制御する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明装置は、電力変換手段10が動作を開始する場合に、第1の電力変換回路12のスイッチング素子のON・OFF動作を開始させる第1の電力変換回路起動指令と、第2の電力変換回路22のスイッチング素子のON・OFF動作を開始させる第2の電力変換回路起動指令と、直流電圧検出手段の出力を入力し、第1の電力変換回路の出力電圧の目標値である直流電圧指令値を演算し、に第1の電力変換回路起動指令と第2の電力変換回路起動指令と直流電圧検出手段の出力と直流電圧指令値を入力し、第1の電力変換回路、第2の電力変換回路それぞれのスイッチング素子をON・OFF制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動機を駆動源とした鉄道車両の駆動を制御するための鉄道車両駆動制御装置に関する。
従来、車両を駆動する永久磁石形同期電動機と、直流又は交流の電源電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧(nは交流の相数を表す任意の数)に変換して永久磁石形同期電動機に交流電力を供給する電力変換手段とを備えた鉄道車両駆動制御装置であって、電力変換手段には、直流または交流の電源電圧を任意の直流電圧に変換する第1の電力変換回路と、第1の電力変換回路が供給する直流電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧に変換して出力する第2の電力変換回路を具備した構成の鉄道車両駆動制御装置が知られている。このような鉄道車両駆動制御装置では、その運転を開始する場合や、走行中に保護機能が保護検知したために一旦鉄道車両駆動制御装置を停止した後に再度運転を開始する手順は次の通りである。まず、充電用開閉器を投入して電力変換手段の第1の電力変換回路と第2の電力変換回路との間の中間直流回路に設けた平滑コンデンサを充電する。充電用開閉器を投入すると、第1の電力変換回路に内蔵されているスイッチング素子の逆並列ダイオードを経由して充電回路抵抗器で制限された電流によって平滑コンデンサが充電される。そして平滑コンデンサの充電が完了した後に回路開閉器を投入するとともに、充電用開閉器を開放する。
上記の回路開閉器を投入するタイミングについては、充電回路抵抗器の抵抗値と平滑コンデンサの静電容量から予め求められる充電時間を考慮して、充電用開閉器を投入した後に前述の充電時間が経過したことで、回路開閉器を投入するとともに充電用開閉器を開放する。または別の方式として、直流電圧検出手段の出力信号である電圧検出値を監視して平滑コンデンサの電圧が予め設定された閾値を超えたときに回路開閉器を投入するとともに充電用開閉器を開放する構成とすることもある。
回路遮断器と回路開閉器が投入されて鉄道車両駆動制御装置の回路が構成された後、第1の電力変換回路と第2の電力変換回路はそれぞれが内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始して起動する。
ところで、鉄道車両の場合、加速する場合と制動する場合には車両駆動用電動機に電力変換手段から電力を供給するが、惰性で走行する場合には電力変換手段を停止する(車両駆動用電動機に電流を流さない)という鉄道車両特有の運転方法が一般的に行われている。また、永久磁石形同期電動機は、回転子の回転にともなってその端子に永久磁石の磁束による誘起電圧を発生する。したがって、鉄道車両の走行中には永久磁石形同期電動機の端子には誘起電圧(永久磁石誘起電圧)が発生している。
鉄道車両が惰性で走行している状態(電力変換手段が停止状態)から電力変換手段を起動する場合、過渡電流や永久磁石形同期電動機のトルクショックを防止しながら円滑に起動することが望ましい。このためには、第2の電力変換回路の電源である直流電圧を、第1の電力変換回路による電力変換によって永久磁石誘起電圧よりも大きい電圧に調整した状態で、第2の電力変換回路のスイッチング素子のON・OFF動作によって第2の電力変換回路の出力電圧(永久磁石形同期電動機への印加電圧)を調整しながら起動する必要がある。
この動作を実現するために、従来は、起動指令が入力されると電力変換手段が停止状態での直流電圧検出値を初期値とし、永久磁石形同期電動機の回転に伴う永久磁石誘起電圧の大きさを考慮した直流電圧指令値へステップ状に引き上げる。そして直流電圧指令値は、永久磁石型同期電動機の回転角検出器により検出した回転角検出値に基づいて算出した値を用いている。
永久磁石形同期電動機を駆動制御(電動機電流を制御または発生トルクを制御)するためには、永久磁石形同期電動機の回転子(ロータ)の回転角と回転方向および回転周波数を認識する必要がある。このために、従来の鉄道車両駆動制御装置では、永久磁石形同期電動機に回転角検出手段を設けていた。
しかしながら、従来の鉄道車両駆動制御装置では、次のような問題点があった。前述の回転角検出手段を永久磁石形同期電動機に設ける方法は、車両駆動用電動機が車軸や台車に取り付けられる鉄道車両特有の形態を考えると、回転角検出手段も、汚損が激しい場所、また走行に伴なう車軸からの振動を受ける場所に取り付けられることになり、回転角検出手段自体、および回転角検出手段への配線の、強度、耐久性、信頼性を十分に考慮しなくてはならないという問題点がある。
この問題点を解決する方法として、回転角検出手段を設けずに、電力変換手段から永久磁石形同期電動機へ供給される電流と電圧から、回転子の回転方向と回転周波数および回転角を推定する方法がある。そして、電力変換手段から永久磁石形同期電動機へ供給される電流と電圧から回転方向と回転周波数および回転角を推定する方法の主要例としては、永久磁石形同期電動機の誘起電圧を利用する方法と、高周波電圧重畳方法とがある。
永久磁石形同期電動機の誘起電圧を利用する方法は、例えば、特許第3692085号公報(特許文献1)に記載されているように、永久磁石形同期電動機が駆動制御される状態において、回転子の回転に伴って誘起される誘起電圧成分が制御回転座標軸の磁束方向と直交する方向に現れることを利用して、回転子回転角を推定するとともに回転方向と回転周波数を推定する方法である。
また、高周波電圧重畳方法としては、例えば、特許第3719910号公報(特許文献2)に記載されているように、永久磁石形同期電動機を駆動制御する電圧指令に高周波成分を重畳して、その高周波成分に応答する電流を検出することにより永久磁石形同期電動機のインピーダンスを推定、または評価関数を演算することにより回転子回転角を推定するとともに回転方向と回転周波数を推定する方法である。
ところが、前述の、電力変換手段から永久磁石形同期電動機へ供給される電流と電圧から回転子の回転方向と回転周波数および回転角を推定する方法は、電力変換手段が動作して永久磁石同期電動機に電力を供給している状態の時のみ可能な方法であり、電力変換手段が停止している場合、つまり鉄道車両が惰性で走行している場合には回転子の回転方向と回転周波数および回転角を推定することが不可能である。これは、鉄道車両が惰性で走行している場合には、回転角検出値および回転角周波数が認識できないことになり、第2の電力変換回路を円滑に起動するために十分な直流電圧の大きさを指令する直流電圧指令値を電力変換手段を起動する前に演算できない問題点があった。
また、前述の電力変換手段から永久磁石形同期電動機へ供給される電流と電圧から回転子の回転方向と回転周波数および回転角を推定する方法では、電力変換手段を起動する場合に、起動してから短時間(例えば数10ms)のうちに、電動機電流の安定した制御と、回転子の回転方向と回転周波数および回転角の安定した推定演算が同時に行えるようにする必要がある。このためには、電力変換手段が起動してから前記推定演算が安定するまでの期間は前述の第2の電力変換回路の出力電圧の調整(可変)余裕が十分に必要で、第2の電力変換回路の電源である直流電圧を、永久磁石誘起電圧に対して十分大きい値にしておく必要があった。
特許第3692085号公報
特許第3719910号公報
本発明は、これらの従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、車両を駆動する永久磁石形同期電動機に回転角検出手段を設ける必要がなく、かつ、鉄道車両が惰性で走行している状態から電力変換手段を起動させる場合に、過渡電流や永久磁石形同期電動機のトルクショックを防止しながら起動することが可能な鉄道車両駆動制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの特徴は、車両を駆動する永久磁石形同期電動機と、電源電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧(nは交流の相数を表す任意の数)に変換して前記永久磁石形同期電動機に交流電力を供給する電力変換手段を有し、前記電力変換手段には、直流または交流の電源電圧を任意の直流電圧に変換する第1の電力変換回路と、前記第1の電力変換回路が供給する直流電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧に変換して出力する第2の電力変換回路が内蔵されており、さらに、前記電力変換手段が動作を開始する場合に、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第1の電力変換回路起動指令と、前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第2の電力変換回路起動指令を出力する起動指令出力手段と、前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路の間の直流回路の電圧を検出する直流電圧検出手段と、前記第1の電力変換回路起動指令と第2の電力変換回路起動指令、および前記直流電圧検出手段の出力を入力として、前記第1の電力変換回路が電力変換して出力する直流電圧の目標値である直流電圧指令値を演算して出力する直流電圧指令演算手段と、前記第1の電力変換回路起動指令と前記第2の電力変換回路起動指令と前記直流電圧検出手段の出力と前記直流電圧指令値を入力として、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子と、前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子の、それぞれのON・OFF動作のためのゲート信号を出力する制御手段を有する鉄道車両駆動制御装置である。
本発明の別の特徴は、車両を駆動する永久磁石形同期電動機と、電源電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧(nは交流の相数を表す任意の数)に変換して前記永久磁石形同期電動機に交流電力を供給する電力変換手段を有し、前記電力変換手段には、直流または交流の電源電圧を任意の直流電圧に変換する第1の電力変換回路と、前記第1の電力変換回路が供給する直流電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧に変換して出力する第2の電力変換回路が内蔵されており、さらに、前記電力変換手段が動作を開始する場合に、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第1の電力変換回路起動指令と、前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第2の電力変換回路起動指令を出力する起動指令出力手段と、前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路の間の直流回路の電圧を検出する直流電圧検出手段と、前記電力変換手段と前記永久磁石形同期電動機との間のn相回路のうちの2つの相の間に生じる線間電圧のうち、少なくとも1つの線間電圧を検出するための電動機電圧検出手段と、前記電動機電圧検出手段の出力を入力として、前記永久磁石形同期電動機の回転に伴う永久磁石誘起電圧の線間電圧の振幅値を演算して出力する振幅値演算手段と、前記直流電圧検出手段の出力と、前記振幅値演算手段の出力および、前記第1の電力変換回路起動指令と第2の電力変換回路起動指令を入力として、前記第1の電力変換回路が電力変換して出力する直流電圧の目標値である直流電圧指令値を演算して出力する直流電圧指令演算手段と、前記第1の電力変換回路起動指令と前記第2の電力変換回路起動指令と前記直流電圧検出手段の出力と前記直流電圧指令値を入力として、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子と、前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子の、それぞれのON・OFF動作のためのゲート信号を出力する制御手段を有する鉄道車両駆動制御装置である。
また、本発明の別の特徴は、車両を駆動する永久磁石形同期電動機と、電源電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧(nは交流の相数を表す任意の数)に変換して前記永久磁石形同期電動機に交流電力を供給する電力変換手段を有し、前記電力変換手段には、直流または交流の電源電圧を任意の直流電圧に変換する第1の電力変換回路と、前記第1の電力変換回路が供給する直流電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧に変換して出力する第2の電力変換回路が内蔵されており、さらに、前記電力変換手段が動作を開始する場合に、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第1の電力変換回路起動指令と、前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第2の電力変換回路起動指令を出力する起動指令出力手段と、前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路の間の直流回路の電圧を検出する直流電圧検出手段と、前記電力変換手段と前記永久磁石形同期電動機との間のn相回路のうちの2つの相の間に生じる線間電圧のうち、少なくとも1つの線間電圧を検出するための電動機電圧検出手段と、前記電動機電圧検出手段の出力を入力として、前記永久磁石形同期電動機の回転に伴う永久磁石誘起電圧の線間電圧の周波数を演算して出力する回転周波数演算手段と、前記直流電圧検出手段の出力と、前記回転周波数演算手段の出力および、前記第1の電力変換回路起動指令と第2の電力変換回路起動指令を入力として、前記第1の電力変換回路が電力変換して出力する直流電圧の目標値である直流電圧指令値を演算して出力する直流電圧指令演算手段と、前記第1の電力変換回路起動指令と前記第2の電力変換回路起動指令と前記直流電圧検出手段の出力と前記直流電圧指令値を入力として、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子と、前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子の、それぞれのON・OFF動作のためのゲート信号を出力する制御手段を有する鉄道車両駆動制御装置である。
本発明の鉄道車両駆動制御装置によれば、車両を駆動する永久磁石形同期電動機に回転角検出手段を設ける必要がなく、かつ、鉄道車両が惰性で走行している状態から電力変換手段を起動させる場合に、過渡電流や永久磁石形同期電動機のトルクショックを防止しながら起動することが可能である。
また、本発明の鉄道車両駆動制御装置によれば、電力変換手段から永久磁石形同期電動機へ供給される電流と電圧から回転子の回転方向と回転周波数および回転角を推定する方法において、電力変換手段が起動してから前記推定演算が安定するまでの期間の電力変換手段の出力電圧の調整(可変)余裕が十分に確保できるため、電力変換手段を起動してから短時間のうちに、電動機電流の制御を安定化させることと、回転子の回転方向と回転周波数および回転角の推定演算を安定化させることを同時に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成を示している。図1において、1は直流電源である架線、2は集電器、3は回路遮断器、4は回路開閉器、5は充電用開閉器、6は充電回路抵抗器、7は平滑リアクトル、8は車輪、9は帰線であるレール、10は電力変換手段、12はチョッパ回路で成る第1の電力変換回路、13A,13Bは第1の電力変換回路12のスイッチング素子、14は電源電圧検出手段、15は平滑コンデンサ、16は直流電圧検出手段、21は車両を駆動する永久磁石形同期電動機、22はインバータ回路で成る第2の電力変換回路、23U〜23Zは第2の電力変換回路22のスイッチング素子、24U〜24Wは電動機電流検出手段、201は制御部である。
第1の電力変換回路12はチョッパ回路であり、2個のスイッチング素子13A,13Bを内蔵しており、このスイッチング素子13A,13Bを任意にON・OFF動作させることによって、直流電源(架線1)から供給される直流電圧を任意の大きさの電圧の直流電圧に昇圧して変換する。第1の電力変換回路12で昇圧された直流電圧は、第2の電力変換回路22の電源として供給される。
図1では、第1の電力変換回路12が内蔵するスイッチング素子13Aと13Bは、適用例として、逆並列に接続されたダイオードを内蔵したIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)としているが、電流を導通(ON)・阻止(OFF)する機能を有した素子であれば種類はIGBTに限定されない。また、ダイオードを内蔵しないIGBTを適用してこれと逆並列に別構成要素のダイオードを接続した回路構成としてもよい。
第2の電力変換回路22はインバータ回路であり、スイッチング素子23U〜23Zを内蔵しており、この6個のスイッチング素子23U〜23Zを任意にON・OFF動作させることによって、直流電圧を任意の電圧と任意の周波数の3相交流電圧に変換する。
図1では、第2の電力変換回路22が内蔵するスイッチング素子23U〜23Zは、適用例として、逆並列に接続されたダイオードを内蔵したIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)としているが、電流を導通(ON)・阻止(OFF)する機能を有した素子であれば種類はIGBTに限定されない。また、ダイオードを内蔵しないIGBTを適用してこれと逆並列に別構成要素のダイオードを接続した回路構成としてもよい。
第1の電力変換回路12のスイッチング素子のON・OFF動作の方法および第2の電力変換回路22のスイッチング素子のON・OFF動作の方法については、一般的な方式としてパルス幅変調(PWM)方式があり、他の方式もあるが、周知の技術であるとともにどの方式を適用しても本発明の鉄道車両駆動制御装置の実施の形態には影響しないため説明を省略する。
平滑コンデンサ15は、第1の電力変換回路12から出力されて第2の電力変換回路22に供給される直流電圧を安定させる作用を持つ。
永久磁石形同期電動機21は、その回転子が歯車などを介して駆動用車輪の車軸と接続されるか、または回転子が駆動用車輪の車軸と直接接続されて鉄道車両を駆動するためのもので、例えば永久磁石同期電動機や永久磁石補助形リラクタンス電動機などであり、永久磁石を利用し、それ故にその回転子(ロータ)の回転により誘起電圧を発生する方式の電動機である。永久磁石形同期電動機21には電力変換手段10からU相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iwの3相交流電力が供給される。またこのとき、永久磁石形同期電動機21のそれぞれの端子には電力変換手段10から線間電圧Vuv、Vvw、Vwuが印加される。
回路遮断器3は、機能的には開閉器の一種であり、直流電源である架線と電力変換手段10との回路の接続・切り離しを行う。充電用開閉器5と充電回路抵抗器6は、電力変換手段10を起動する前に第1の電力変換回路12と第2の電力変換回路22の間の中間直流回路に設けた平滑コンデンサ15を充電するためのものである。平滑リアクトル7は、架線1から電力変換手段10への電流を平滑する機能を有する。
電力変換手段10を起動する前に回路遮断器3と充電用開閉器5が投入され、第1の電力変換回路12が内蔵しているスイッチング素子13Aの逆並列ダイオードを経由して充電回路抵抗器6で制限された電流によって平滑コンデンサ15を充電する。平滑コンデンサ15の充電が完了した後に回路開閉器4が投入され架線1と電力変換手段10が接続される。架線1と電力変換手段10の間の回路が接続されるとともに充電用開閉器5が開放される。回路開閉器4を投入するタイミングについては、例えば、充電回路抵抗器6の抵抗値と平滑コンデンサ15の静電容量から求められる充電時間を考慮して、充電用開閉器5を投入した後に前記充電時間が経過したことで回路開閉器4を投入する。
図2は、図1に示した本発明の第1の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の制御部201の内部構成を示している。図2では、本実施の形態の動作を理解しやすくするために、構成要素と、各構成要素への入力および各構成要素から出力される信号として、本実施の形態の動作の説明に関係する信号のみを記載しており、例えば、回路遮断器3の投入指令信号、回路開閉器4の投入指令信号、充電用開閉器5の投入指令信号などは、記載を省略している。
図2の制御部201において、202はスイッチング制御手段、203は起動指令出力手段、204は第1の電力変換回路起動指令、205は第2の電力変換回路起動指令、206は直流電圧指令演算手段、207は直流電圧指令値である。また、111は電流検出手段11の出力信号であり電流検出値に相当する。114は電源電圧検出手段14の出力信号であり電源電圧検出値に相当する。116は直流電圧検出手段16の出力信号で直流電圧検出値に相当する。124U〜124Wは電動機電流検出手段24U〜24Wの出力信号であり、電動機電流検出値に相当する。
スイッチング制御手段202は、第1の電力変換回路12の各スイッチング素子13A,13BをON・OFF動作させるためのゲート信号113A,113Bと、第2の電力変換回路22の各スイッチング素子23U〜23ZをON・OFF動作させるためのゲート信号123U〜123Zを出力する。第1の電力変換回路起動信号204が入力されると、第1の電力変換回路12の各スイッチング素子13A,13BをON・OFF動作させるためのゲート信号113A,113Bの出力を開始し、直流電圧指令値207を目標値として第1の電力変換回路12で電力変換を行うようにゲート信号113A,113Bを出力する。また、第2の電力変換回路起動信号205が入力されると、第2の電力変換回路22の各スイッチング素子23U〜23ZをON・OFF動作させるためのゲート信号123U〜123Zの出力を開始する。
起動指令出力手段203は、電力変換手段10が動作を開始する場合に、第1の電力変換回路12が内蔵する各スイッチング素子13A,13BのON・OFF動作を開始する指令である第1の電力変換回路起動指令204と、第2の電力変換回路22が内蔵する各スイッチング素子23U〜23ZのON・OFF動作を開始する指令である第2の電力変換回路起動指令205を出力する。
この起動指令出力手段203は、図3に示したように、先ず第1の電力変換回路起動指令204を出力し、電力変換手段10の第1の電力変換回路12が起動した後に、第2の電力変換回路起動指令205を出力することを特徴とする。ここで、図3における時素Tdは、第1の電力変換回路12が起動してからその出力である直流電圧が安定するまでの時間を考慮した値に設定してある。
この順序の動作によって、電力変換手段10が動作を開始する場合に、チョッパ回路である第1の電力変換回路12が起動して直流電圧の供給を開始した後に、インバータ回路である第2の電力変換回路22を起動すること可能になる。
直流電圧指令演算手段206は、第1の電力変換回路起動指令204と、第2の電力変換回路起動指令205と、直流電圧検出手段16の検出値である出力信号116を入力として、第1の電力変換回路12が電力変換して出力する直流電圧の目標値としての直流電圧指令値207を、スイッチング制御手段202に対して出力する。
図4は直流電圧指令演算手段206の内部構成を示している。図5は直流電圧指令演算手段206が出力する直流電圧指令値207を表している。直流電圧指令演算手段206に第1の電力変換回路起動指令204と第2の電力変換回路起動指令205がともに入力されていないとき(起動指令が0のとき)、選択1と選択2によって直流電圧検出値Vdc(116)が直流電圧指令値VRef(207)として出力される。
第1の電力回路起動指令204が入力されると(起動指令が1のとき)、選択1が第1の直流電圧指令値VRef1を選択し、直流電圧指令値VRef(207)が初期値の直流電圧検出値Vdcから第1の直流電圧指令値VRef1へ切り替わって出力される。
第2の電力回路起動指令205が入力されると(起動指令が1のとき)、オンディレイ時素T1を経過してから選択2が第2の直流電圧指令値VRef2を選択し、第2の直流電圧指令値VRef2が直流電圧指令値VRef(207)として出力される。
ここで、第1の電力変換回路起動指令204が入力される前(図5における時間軸のT0の範囲)における直流電圧指令値207は、図4と図5では直流電圧検出値116と同じ値を出力する例で記載しているが、第1の電力変換回路12が停止状態における直流電圧の目標値であるから実質的に意味を持たないので、直流電圧指令値207はゼロを出力することにしてもよいし、直流電圧検出値116の値を出力することにしてもよい。また、時素T1は、例えばインバータ回路である第2の電力変換回路22が起動してから永久磁石形同期電動機21の電動機電流の制御が安定するまでの時間を考慮して決定される。このことにより、第2の電力変換回路22が起動してから永久磁石形同期電動機21の電動機電流の制御が安定するまでの時素を経過してから直流電圧指令値207の推移を開始することができる。
図6は直流電圧指令演算手段206Aの別の構成例を示している。図7は直流電圧指令演算手段206が出力する直流電圧指令値207を表している。図6の直流電圧指令演算手段206Aは、図4の直流電圧指令演算手段206の構成に加えて、直流電圧指令値207の演算に一次遅れ関数の演算器2061を追加したものである。この構成により、図5に示したような直流電圧指令値207の推移のステップ状の急変化を防止することができる。
図8は直流電圧指令演算手段206Bの別の構成例を示している。図9は直流電圧指令演算手段206Bが出力する直流電圧指令値207を表している。図8の直流電圧指令演算手段206Bは、図4の直流電圧指令演算手段206の構成に加えて、直流電圧指令値207の演算に変化率制限の関数の演算器2062を追加したものである。この構成にすることでも、直流電圧指令値207の推移のステップ状の急変化を防止することができる。
図10は直流電圧指令演算手段206Cの別の構成例を示している。図10の直流電圧指令演算手段206Cは、図8の直流電圧指令演算手段206Bと比較して、第1の直流電圧指令値VRef1の値の設定の方法が異なる。第1の直流電圧指令値VRef1は次式を満たす値に設定される。
VRef1>VmMax (式3)
VmMax=Φf×ωrMax (式4)
ここで、VRef1は第1の直流電圧指令値、VmMaxは永久磁石形同期電動機の最高運転回転数での誘起電圧振幅、Φfは永久磁石形同期電動機の永久磁石磁束の大きさ、ωrMaxは永久磁石形同期電動機の最高運転回転数のロータ角周波数である。
VmMax=Φf×ωrMax (式4)
ここで、VRef1は第1の直流電圧指令値、VmMaxは永久磁石形同期電動機の最高運転回転数での誘起電圧振幅、Φfは永久磁石形同期電動機の永久磁石磁束の大きさ、ωrMaxは永久磁石形同期電動機の最高運転回転数のロータ角周波数である。
または第1の直流電圧指令値VRef1の値の設定の別の方法として、次式の値に設定することもできる。
VRef1=VmMax+VL (式5)
VmMax=Φf×ωrMax (式6)
ここで、VRef1は第1の直流電圧指令値、VLは電圧余裕、VmMaxは永久磁石形同期電動機の最高運転回転数での誘起電圧振幅、Φfは永久磁石形同期電動機の永久磁石磁束の大きさ、ωrMaxは永久磁石形同期電動機の最高運転回転数のロータ角周波数である。
VmMax=Φf×ωrMax (式6)
ここで、VRef1は第1の直流電圧指令値、VLは電圧余裕、VmMaxは永久磁石形同期電動機の最高運転回転数での誘起電圧振幅、Φfは永久磁石形同期電動機の永久磁石磁束の大きさ、ωrMaxは永久磁石形同期電動機の最高運転回転数のロータ角周波数である。
図10に示した直流電圧指令演算手段206Cの構成により、第2の電力変換回路22が起動するタイミングにおいて、スイッチング制御手段202が永久磁石形同期電動機21の回転数(ロータ周波数)を演算できない状態であっても、第2の電力変換回路22は、永久磁石形同期電動機21の回転に伴う永久磁石誘起電圧に対して十分な大きさの電圧を出力することができる。
尚、図4に示した直流電圧指令演算手段206、図6に示した直流電圧指令演算手段206A、図8に示した直流電圧指令演算手段206Bのいずれにおいて、第1の電圧指令値VRef1を図10の直流電圧指令演算手段206Cと同様に設定する構成にすることもできる。
(第2の実施の形態)図11〜図14を用いて、本発明の第2の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置について説明する。本実施の形態の回路構成は、第1の実施の形態と同様に図1に示したものである。本実施の形態の特徴は、図11に示す制御部201Aにあり、この制御部201Aの構成と動作が第1の実施の形態とは異なる。
図11に示した本実施の形態における制御部201Aは、図2に示した第1の実施の形態における制御部201と比較して、スイッチング制御手段202から出力されて直流電圧指令演算手段206Dに入力されるロータ周波数208が追加された構成である。尚、第1の実施の形態の制御部201と共通する構成要素には共通の符号を用いる。
ロータ周波数208は、スイッチング制御手段202で電力変換手段10から永久磁石形同期電動機21へ供給される電流と電圧から推定した回転子の回転周波数である。
図12は直流電圧指令演算手段206Dの構成を示している。第2の直流電圧指令値VRef2は、スイッチング制御手段202で演算されたロータ周波数fr(208)を入力として次式で演算される。この第2の直流電圧指令値VRef2を図13に示す。
VRef2=K1×frABS+C1 (式7)
frABS=|fr| (式8)
ここで、VRef2は第2の直流電圧指令値、frABSはロータ周波数frの絶対値、frはロータ周波数、K1は係数1、C1は定数1である。
frABS=|fr| (式8)
ここで、VRef2は第2の直流電圧指令値、frABSはロータ周波数frの絶対値、frはロータ周波数、K1は係数1、C1は定数1である。
第2の直流電圧指令値VRef2は、上記式7または式9の値をロータ周波数frに対応するテーブルとして構成することもできる。
ここで、直流電圧指令演算手段206Dに入力されるロータ周波数208は、永久磁石形同期電動機21のロータ(回転子)の回転数を表す信号であるから、ロータ周波数の代わりに回転数や回転角周波数また回転角速度などの信号であっても、同様な機能が得られる。
また、図12に示した直流電圧指令値VRefの演算には変化率制限の演算器2062を設けているが、これを図6と同様に一次遅れ関数の演算器2061に代えることもできる。
その他の構成要素と動作については、前述の本発明の第1の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置と同様である。
(第3の実施の形態)本発明の第3の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成を図15に示す。本実施の形態の鉄道車両駆動制御装置は、図1に示した第1の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置に加えて、電力変換手段10と永久磁石形同期電動機21との間の回路の線間電圧を検出するための、電動機電圧検出手段25を備え、制御部201Bがこの電動機電圧検出手段25の信号125を入力して用いることを特徴としている。尚、本実施の形態にあっても、他の実施の形態と共通する構成要素については共通する符号を用いて説明する。
図16は、本実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の制御部201Bの構成を示している。図16において、125は電動機電圧検出手段25の出力信号であり、電動機電圧検出値に相当する。209は振幅値演算手段、210は振幅値である。
振幅値演算手段209は、電動機電圧検出手段25の出力信号125を入力として、第2の電力変換回路22が停止している場合の、永久磁石形同期電動機の回転子(ロータ)の回転に伴う永久磁石誘起電圧の線間電圧の振幅値を演算して出力する。振幅値演算手段209の動作を図17で説明する。電動機電圧検出手段25の出力信号125は電動機電圧検出値に相当するから、この電動機電圧検出値がゼロを横切るゼロクロス毎(半周期毎)の電動機電圧検出値の絶対値の最大値を検出することで、振幅値Vmを演算する。
また振幅値Vmの別の演算方法を図18で説明する。電動機電圧検出値がゼロを横切るゼロクロス毎(半周期毎)の時間T2を検出することで、次式によって回転周波数(電気角周波数)の絶対値FmABSから振幅値Vmを演算することもできる。
Vm=Φf×2×π×FmABS (式11)
FmABS=0.5/T2 (式12)
ここで、Vmは振幅値、Φfは永久磁石形同期電動機の永久磁石磁束の大きさ、FmABSは回転周波数の絶対値、T2はゼロクロス毎の時間である。
FmABS=0.5/T2 (式12)
ここで、Vmは振幅値、Φfは永久磁石形同期電動機の永久磁石磁束の大きさ、FmABSは回転周波数の絶対値、T2はゼロクロス毎の時間である。
また、本実施の形態の制御部201Bにおける特徴部である直流電圧指令演算手段206Eの構成を図19に示す。第1の直流電圧指令値VRef1は次式を満たす値に設定される。
VRef1>Vm (式13)
ここで、VRef1は第1の直流電圧指令値、Vmは振幅値である。
ここで、VRef1は第1の直流電圧指令値、Vmは振幅値である。
または、第1の直流電圧指令値VRef1の値の設定の別の方法として、次式の値に設定することもできる。
VRef1=Vm+VL (式14)
ここで、VRef1は第1の直流電圧指令値、Vmは振幅値、VLは電圧余裕である。
ここで、VRef1は第1の直流電圧指令値、Vmは振幅値、VLは電圧余裕である。
また、直流電圧指令演算手段206Eは、図19に示した構成に加えて、図6に示した構成例と同様に直流電圧指令値VRefに一次遅れ関数の演算器2061を設けたり、図8に示した構成例と同様に直流電圧指令値VRefに変化率制限の関数の演算器2062を設けたりすることもできる。
図15から図19に示した第3の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成により、第2の電力変換回路22が起動するタイミングにおいて、スイッチング制御手段202が永久磁石形同期電動機21の回転数(ロータ周波数)を演算できない状態であっても、第2の電力変換回路22は、永久磁石形同期電動機21の回転に伴う永久磁石誘起電圧に対して十分な大きさの電圧を出力することができる。
その他の構成要素と動作については、前述の本発明の第1の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置と同様である。
(第4の実施の形態)本発明の第4の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置について、図20を用いて説明する。本発明の第4の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の特徴は、図20に示した制御部201Cの構成にある。その他の構成は、第3の実施の形態と共通であるので、共通する符号を用いて説明する。
図20に示した制御部201Cは、図16に示した第3の実施の形態の制御部201Bと比較して、スイッチング制御手段202から出力されて直流電圧指令演算手段206Fに入力されるロータ周波数208が追加された構成である。
この直流電圧指令演算手段206Fの構成を示している。第2の直流電圧指令値VRef2は、スイッチング制御手段202で演算されたロータ周波数fr(208)を入力として、前述の式7と式8の関数で演算される。この第2の直流電圧指令値VRef2は前述の図13と同様である。また、第2の直流電圧指令値VRef2の別の例の演算方法として、前述の式9と式10で演算される。この第2の直流電圧指令値VRef2は前述の図14と同様である。第2の直流電圧指令値VRef2は、前記式7または式9の値をロータ周波数frに対応するテーブルとして構成することもできる。
また、直流電圧指令演算手段206Fは、図21に示した構成に加えて、図6に示した構成例と同様に直流電圧指令値VRefに一次遅れ関数の演算器2061を設けた構成や、図8に示した構成例と同様に直流電圧指令値VRefに変化率制限の関数の演算器2062を設けた構成にすることもできる。
その他の構成要素と動作については、前述の本発明の第3の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置と同様であり、本発明の効果を同様に得ることができる。
(第5の実施の形態)本発明の第5の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置について、図22、図23を用いて説明する。本発明の第5の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置は、前述の本発明の第3の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置に比較して、制御部201Dの構成と動作が異なる。
図22は、本実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の制御部201Dの構成を示している。図22において、211は回転周波数演算手段、212は回転周波数絶対値である。回転周波数演算手段211は、電動機電圧検出手段25の出力信号125を入力として、第2の電力変換回路22が停止している場合の、永久磁石形同期電動機の回転子(ロータ)の回転に伴う永久磁石誘起電圧の線間電圧の周波数を演算して出力する。回転周波数演算手段211の動作は前述の図18および式12と同様であり、電動機電圧検出値がゼロを横切るゼロクロス毎(半周期毎)の時間T2を検出することで、回転周波数(電気角周波数)の絶対値FmABSを演算して出力する。
直流電圧指令演算手段206Gの構成を図23に示す。直流電圧指令演算手段206Gでは、回転周波数絶対値FmABS(212)の値を設定値Cf1と比較して選択3によって第1の直流電圧指令値VRef1の値を切り替える。
また、直流電圧指令演算手段206Gは、図23に示した構成に加えて、図6に示した構成例と同様に直流電圧指令値VRefに一次遅れ関数の演算器2061を設けた構成や、図8に示した構成例と同様に直流電圧指令値VRefに変化率制限の関数の演算器2062を設けた構成にすることもできる。
本実施の形態によれば、図22と図23に示した鉄道車両駆動制御装置の構成により、第2の電力変換回路22が起動するタイミングにおいて、スイッチング制御手段202が永久磁石形同期電動機21の回転数(ロータ周波数)を演算できない状態であっても、第2の電力変換回路22は、永久磁石形同期電動機21の回転に伴う永久磁石誘起電圧に対して十分な大きさの電圧を出力することができる。
その他の構成要素と動作については、前述の本発明の第3の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置と同様である。
(第6の実施の形態)本発明の第6の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置を図24、図25を用いて説明する。本実施の形態の鉄道車両駆動制御装置は、前述の第5の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置に比較して、制御部201Eの構成と動作が異なる。
図24に示した制御部201Eは、図22に示した制御部201Dの構成と比較して、スイッチング制御手段202から出力されて直流電圧指令演算手段206Hに入力されるロータ周波数208が追加された構成を特徴としている。
図25は直流電圧指令演算手段206Hの構成を示している。第2の直流電圧指令値VRef2は、スイッチング制御手段202で演算されたロータ周波数fr(208)を入力として、前述の式7と式8の関数で演算される。この第2の直流電圧指令値VRef2は前述の図13と同様である。また、第2の直流電圧指令値VRef2の別の例の演算方法として、前述の式9と式10で演算される。この第2の直流電圧指令値VRef2は前述の図14と同様である。
第2の直流電圧指令値VRef2は、前記式7または式9の値をロータ周波数frに対応するテーブルとして構成することもできる。
また、直流電圧指令演算手段206Hは、図25に示した構成に加えて、図6に示した構成例と同様に直流電圧指令値VRefに一次遅れ関数の演算器2061を設けた構成や、図8に示した構成例と同様に直流電圧指令値VRefに変化率制限の関数の演算器2062を設けた構成にすることもできる。
その他の構成要素と動作については、前述の本発明の第5の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置と同様であり、本発明の効果を同様に得ることができる。
(第7の実施の形態)図26は、本発明の第7の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の回路構成を示している。前述の第1から第6の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置において、図1や図15に示した構成の回路開閉器4と充電用開閉器5と充電回路抵抗器6の構成について、図26に示したように回路開閉器4と充電用開閉器5を直列接続した回路構成としてもよい。この回路構成の場合は、電力変換手段10を起動する場合に回路遮断器3と回路開閉器4と充電用開閉器5を全て投入した状態とする。
図26に示した本実施の形態の構成は、回路開閉器4と充電用開閉器5と充電回路抵抗器6の構成と動作が異なるのみで、その他の構成要素と動作については、本発明の第1から第6の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置と同様であり、制御部201についても制御部201A〜201Eの構成をとることができ、また同様の効果を奏する。
(第8の実施の形態)図27は、本発明の第8の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成を示している。本発明の第1から第7の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置において、図1や図15に示した構成に加えて、図27に示した本実施の形態のように、電力変換手段10と永久磁石形同期電動機21との間の回路に、電動機回路開閉器26を設けてもよい。この構成の場合には、電力変換手段10を起動する時に、制御部201Fは回路遮断器3と回路開閉器4の投入に加えて電動機回路開閉器26を投入することになる。
尚、図27に示した本実施の形態の構成は、電動機回路開閉器26が追加されたのみで、その他の構成要素と動作については、前述の本発明の第1から第6の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置と同様であり、制御部201Fについても電動機回路開閉器26の投入制御機能と共に制御部201A〜201Eの構成をとることができ、また同様の効果を奏する。
(第9の実施の形態)本発明の第9の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置を、図28と図29を用いて説明する。前述の本発明の第1から第8の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の図1や図15に示した構成では、永久磁石形同期電動機21と第2の電力変換回路22をそれぞれ1台ずつ備えた構成としているが、1台の鉄道車両駆動制御装置が複数の永久磁石形同期電動機を駆動制御する場合には、複数の永久磁石形同期電動機と、これに対応する複数の第2の電力変換回路を備えることになる。
図28に示した構成は、永久磁石形同期電動機と電力変換手段10A内の第2の電力変換回路をそれぞれ2台ずつ備える場合の構成例であり、永久磁石形同期電動機と第2の電力変換回路と電動機電流検出手段を組み合わせて1単位の駆動群として構成しており、この駆動群を2組有した構成であり、以下それぞれを第1駆動群と第2駆動群と呼称して説明する。
図28の各構成要素を以下に説明する。10Aは電力変換手段、31は第1駆動群の永久磁石形同期電動機、32は第1駆動群の第2の電力変換回路、33U〜33Zは第1駆動群の第2の電力変換回路のスイッチング素子、34U〜34Wは第1駆動群の電動機電流検出手段である。41は第2駆動群の永久磁石形同期電動機、42は第2駆動群の第2の電力変換回路、43U〜43Zは第2駆動群の第2の電力変換回路のスイッチング素子、44U〜44Wは第2駆動群の電動機電流検出手段である。
図29は、図28に示した鉄道車両駆動制御装置の制御部201Gの構成例を示した図である。この図29では、本実施の形態の動作を理解しやすくするために、各構成要素への入力および各構成要素から出力される信号、および構成要素として、本発明の実施の形態の動作の説明に関係する信号と構成要素のみを記載しており、例えば、回路遮断器3の投入指令信号、回路開閉器4の投入指令信号、充電用開閉器5の投入指令信号などは、記載を省略している。
134U〜134Wは第1駆動群の電動機電流検出手段34U〜34Wの検出値にあたる出力信号であり、また144U〜144Wは第2駆動群の電動機電流検出手段44U〜44Wの検出値にあたる出力信号である。
133U〜133Zは、第1駆動群の第2の電力変換回路32の各スイッチング素子をON・OFF動作させるためのゲート信号であり、また、143U〜143Zは、第2駆動群の第2の電力変換回路42の各スイッチング素子をON・OFF動作させるためのゲート信号である。
その他の構成要素と動作については、本発明の第1から第8の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成と同様である。
図28、図29に示した本実施の形態の鉄道車両駆動制御装置では、電力変換手段10A内に駆動群を第1駆動群と第2駆動群との2組を備え、1台の鉄道車両駆動制御装置が駆動制御を行う永久磁石形同期電動機の数を2台の構成としており、これは駆動群の数が増加したのみで、本実施の形態における各構成要素の動作は第1から第8の実施の形態と同様であり、本発明の効果を同様に得ることができる。
また、前述の本発明の第2から第8の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成例においても、鉄道車両駆動制御装置が駆動制御する永久磁石形同期電動機を複数とする場合には、同様に複数の駆動群を備えて構成することができる。また制御部201Gについても、複数の駆動群を制御する機能と共に制御部201A〜201Eの構成をとることができる。
(第10の実施の形態)本発明の第10の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成を図30に示す。前述の本発明の第1から第9の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成は、鉄道車両駆動制御装置の電源(架線)が直流電圧の場合であったが、本実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成は、電源(架線)が交流電圧の場合である。図31は本実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の制御部201Fの構成を示している。
図30において、61は交流電源である架線、62は変圧器の1次巻線、63は変圧器の2次巻線、64は変圧器の3次巻線、10Bは電力変換手段であり、12Aはコンバータ回路である第1の電力変換回路、13U〜13Yはコンバータ回路のスイッチング素子である。尚、その他の構成用については、第1から第9の実施の形態と共通する構成要素には共通の符号を用いて説明する。
コンバータ回路である第1の電力変換回路12Aは、スイッチング素子13U〜13Yを内蔵しており、この4個のスイッチング素子をゲート信号113U〜113Yによって任意にON・OFF動作させることによって、変圧器2次巻線63から供給される電力変換手段10の電源である交流電圧を任意の大きさの電圧の直流電圧に変換する機能を有している。図30では、スイッチング素子13U〜13Yは、適用例として、逆並列に接続されたダイオードを内蔵したIGBTとして記載しているが、電流を導通(ON)・阻止(OFF)する機能を有した素子であれば種類はIGBTに限定されない。また、ダイオードを内蔵しないIGBTを適用してこれと逆並列に別構成要素のダイオードを接続した回路構成としてもよい。
インバータ回路である第2の電力変換回路22の電源である直流電圧は第1の電力変換回路12Aによって供給される。
コンバータ回路である第1の電力変換回路12Aのスイッチング素子のON・OFF動作の方法については、例えばパルス幅変調(PWM)方式などがあるが、周知の技術であるとともにどの方式を適用しても本発明の鉄道車両駆動制御装置の実施の形態には影響しないため説明を省略する。
充電用開閉器5と充電回路抵抗器6は、電力変換手段10Bを起動する前に中間直流回路の平滑コンデンサ15を充電するためのものある。電力変換手段10Bを起動する前に充電用開閉器5が投入され、第1の電力変換回路12Aが内蔵しているスイッチング素子13U〜13Yの逆並列ダイオードを経由して充電回路抵抗器6で制限された電流によって平滑コンデンサ15を充電する。平滑コンデンサ15の充電が完了した後に回路開閉器4が投入され変圧器2次巻線63と第1の電力変換回路12Aとの間の交流回路が接続されるとともに充電用開閉器5が開放される。回路開閉器4を投入するタイミングについては、充電回路抵抗器6の抵抗値と平滑コンデンサ15の静電容量から求められる充電時間を考慮して、充電用開閉器5を投入した後に前記充電時間が経過したことで回路開閉器4を投入する。または別の方式として、直流電圧検出手段16の検出値を監視して平滑コンデンサ15の電圧が予め設定された閾値を超えたときに回路開閉器4を投入する方式としてもよい。
その他の構成要素およびその動作については、本発明の第1の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の制御部201とスイッチング制御手段206の構成と同様であり、本発明の効果を同様に得ることができる。また、制御部201Fは第1から第9の実施の形態のように制御部201A〜201Eのいずれかの構成をとることができ、また直流電圧指令演算手段206についても、他の実施の形態のように直流電圧指令演算手段206A〜206Hのいずれかの構成をとることができる。
また、前述の第1から第9の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置の構成例においても、鉄道車両駆動制御装置の電源(架線)が交流電圧である場合には、図30と図31に示した構成例と同様に、1次巻線62と2次巻線63および3次巻線64を有する変圧器などを設けて構成し、第1の電力変換回路12Aをコンバータ回路とすることで、鉄道車両駆動制御装置を構成することができる。
(第11の実施の形態)図32を用いて、本発明の第11の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置について説明する。本発明の第1の実施の形態から第9の実施の形態の鉄道車両駆動制御装置では、それぞれの実施の形態を示した図におけるインバータ回路である第2の電力変換回路22と、第1駆動群の第2の電力変換回路32、第2駆動群の第2の電力変換回路42、および、図30の構成におけるコンバータ回路である第1の電力変換回路12Aの内部回路について、それぞれ2レベル回路で構成した例で示したが、図32に示す鉄道車両駆動制御装置のように、電力変換手段10Cにおけるコンバータ回路である第1の電力変換回路12Bを中性点クランプ形の3レベル回路で構成した場合においても本発明の効果を同様に得ることができる。ただし、制御回路201Fは、電力変換手段10Cにおける第1の電力変換回路12Bのスイッチング素子13U1,13U2,13V1,13V2,13X1,13X2,13Y1,13Y2を制御することになる。
また、インバータ回路である第2の電力変換回路22を中性点クランプ形の3レベル回路で構成しても、またコンバータ回路とインバータ回路の両方を中性点クランプ形の3レベル回路で構成してもよい。つまり、本発明の実施の形態として示した図におけるコンバータ回路である第1の電力変換回路12Bは、交流電圧を任意の大きさの直流電圧に変換するコンバータ回路であれば、その内部回路の構成によらず適用可能であり、本発明の効果を同様に得ることができる。また同様に、本発明の実施の形態として示した各図におけるインバータ回路である第2の電力変換回路22と第1駆動群の第2の電力変換回路32と第2駆動群の第2の電力変換回路42は、直流電圧を任意の大きさの電圧と任意の周波数の交流電圧に変換するインバータ回路であれば、その内部回路の構成によらず適用可能であり、本発明の効果を同様に得ることができる。
1 直流電源(架線)
2 集電器
3 回路遮断器
4 回路開閉器
5 充電用開閉器
6 充電回路抵抗器
7 平滑リアクトル
8 車輪
9 レール(帰線)
10,10A,10B 電力変換手段
11 電流検出手段
12,12A,12B 第1の電力変換回路
13A,13B チョッパ回路スイッチング素子
13U〜13Y コンバータ回路スイッチング素子
14 電源電圧検出手段
15 平滑コンデンサ
16 直流電圧検出手段
21 永久磁石形同期電動機
22 第2の電力変換回路(インバータ回路)
23U〜23Z 第2の電力変換回路スイッチング素子
24U〜24W 電動機電流検出手段
25 電動機電圧検出手段
26 電動機回路開閉器
27 回転角検出手段
31 第1駆動群の永久磁石形同期電動機
32 第1駆動群の第2の電力変換回路
33U〜33Z 第1駆動群の第2の電力変換回路スイッチング素子
34U〜34W 第1駆動群の電動機電流検出手段
41 第2駆動群の永久磁石形同期電動機
42 第2駆動群の第2の電力変換回路
43U〜43Z 第2駆動群の第2の電力変換回路スイッチング素子
44U〜44W 第2駆動群の電動機電流検出手段
61 交流電源(架線)
62 変圧器1次巻線
63 変圧器2次巻線
64 変圧器3次巻線
111 電流検出手段の出力信号
113A,113B チョッパ回路ゲート信号
113U〜113Y コンバータ回路ゲート信号
114 電源電圧検出手段の出力信号
116 直流電圧検出手段の出力信号
123U〜123Z 第2の電力変換回路ゲート信号
124U〜124W 電動機電流検出手段の出力信号
125 電動機電圧検出手段の出力信号
127 回転角検出手段の出力信号
133U〜133Z 第1駆動群の第2の電力変換回路ゲート信号
134U〜134W 第1駆動群の電動機電流検出手段の出力信号
143U〜143Z 第2駆動群の第2の電力変換回路ゲート信号
144U〜144W 第2駆動群の電動機電流検出手段の出力信号
201,201A〜201F 制御部
202 制御手段
203 起動指令出力手段
204 第1の電力変換回路起動指令
205 第2の電力変換回路起動指令
206,206A〜206H 直流電圧指令演算手段
207 直流電圧指令値
208 ロータ周波数
209 振幅値演算手段
210 振幅値
211 回転周波数演算手段
212 回転周波数絶対値
213 起動指令
2 集電器
3 回路遮断器
4 回路開閉器
5 充電用開閉器
6 充電回路抵抗器
7 平滑リアクトル
8 車輪
9 レール(帰線)
10,10A,10B 電力変換手段
11 電流検出手段
12,12A,12B 第1の電力変換回路
13A,13B チョッパ回路スイッチング素子
13U〜13Y コンバータ回路スイッチング素子
14 電源電圧検出手段
15 平滑コンデンサ
16 直流電圧検出手段
21 永久磁石形同期電動機
22 第2の電力変換回路(インバータ回路)
23U〜23Z 第2の電力変換回路スイッチング素子
24U〜24W 電動機電流検出手段
25 電動機電圧検出手段
26 電動機回路開閉器
27 回転角検出手段
31 第1駆動群の永久磁石形同期電動機
32 第1駆動群の第2の電力変換回路
33U〜33Z 第1駆動群の第2の電力変換回路スイッチング素子
34U〜34W 第1駆動群の電動機電流検出手段
41 第2駆動群の永久磁石形同期電動機
42 第2駆動群の第2の電力変換回路
43U〜43Z 第2駆動群の第2の電力変換回路スイッチング素子
44U〜44W 第2駆動群の電動機電流検出手段
61 交流電源(架線)
62 変圧器1次巻線
63 変圧器2次巻線
64 変圧器3次巻線
111 電流検出手段の出力信号
113A,113B チョッパ回路ゲート信号
113U〜113Y コンバータ回路ゲート信号
114 電源電圧検出手段の出力信号
116 直流電圧検出手段の出力信号
123U〜123Z 第2の電力変換回路ゲート信号
124U〜124W 電動機電流検出手段の出力信号
125 電動機電圧検出手段の出力信号
127 回転角検出手段の出力信号
133U〜133Z 第1駆動群の第2の電力変換回路ゲート信号
134U〜134W 第1駆動群の電動機電流検出手段の出力信号
143U〜143Z 第2駆動群の第2の電力変換回路ゲート信号
144U〜144W 第2駆動群の電動機電流検出手段の出力信号
201,201A〜201F 制御部
202 制御手段
203 起動指令出力手段
204 第1の電力変換回路起動指令
205 第2の電力変換回路起動指令
206,206A〜206H 直流電圧指令演算手段
207 直流電圧指令値
208 ロータ周波数
209 振幅値演算手段
210 振幅値
211 回転周波数演算手段
212 回転周波数絶対値
213 起動指令
Claims (8)
- 車両を駆動する永久磁石形同期電動機と、
直流又は交流の電源電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧(nは交流の相数を表す任意の数)に変換して前記永久磁石形同期電動機に交流電力を供給する電力変換手段とを備えた鉄道車両駆動制御装置であって、
前記電力変換手段には、前記直流または交流の電源電圧を任意の直流電圧に変換する第1の電力変換回路と、前記第1の電力変換回路が供給する直流電圧を前記任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧に変換して出力する第2の電力変換回路を具備し、
前記鉄道車両駆動制御装置は、さらに、
前記電力変換手段が動作を開始する場合に、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第1の電力変換回路起動指令と前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第2の電力変換回路起動指令とを出力する起動指令出力手段と、
前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路との間の直流回路の電圧を検出する直流電圧検出手段と、
前記第1の電力変換回路起動指令、第2の電力変換回路起動指令、および前記直流電圧検出手段の出力を入力として、前記第1の電力変換回路が電力変換して出力する直流電圧の目標値である直流電圧指令値を演算して出力する直流電圧指令演算手段と、
前記第1の電力変換回路起動指令、前記第2の電力変換回路起動指令、前記直流電圧検出手段の出力、および前記直流電圧指令値を入力として、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子と前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のそれぞれのON・OFF動作のためのゲート信号を出力する制御手段とを備えたことを特徴とする鉄道車両駆動制御装置。 - 車両を駆動する永久磁石形同期電動機と、
直流又は交流の電源電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧(nは交流の相数を表す任意の数)に変換して前記永久磁石形同期電動機に交流電力を供給する電力変換手段とを備えた鉄道車両駆動制御装置であって、
前記電力変換手段には、前記直流または交流の電源電圧を任意の直流電圧に変換する第1の電力変換回路と、前記第1の電力変換回路が供給する直流電圧を前記任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧に変換して出力する第2の電力変換回路を具備し、
前記鉄道車両駆動制御装置は、さらに、
前記電力変換手段が動作を開始する場合に、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第1の電力変換回路起動指令と前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第2の電力変換回路起動指令とを出力する起動指令出力手段と、
前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路との間の直流回路の電圧を検出する直流電圧検出手段と、
前記電力変換手段と前記永久磁石形同期電動機との間のn相回路のうちの2つの相の間に生じる線間電圧のうち、少なくとも1つの線間電圧を検出するための電動機電圧検出手段と、
前記電動機電圧検出手段の出力を入力として、前記永久磁石形同期電動機の回転に伴う永久磁石誘起電圧の線間電圧の振幅値を演算して出力する振幅値演算手段と、
前記直流電圧検出手段の出力、前記振幅値演算手段の出力、前記第1の電力変換回路起動指令、および前記第2の電力変換回路起動指令を入力として、前記第1の電力変換回路が電力変換して出力する直流電圧の目標値である直流電圧指令値を演算して出力する直流電圧指令演算手段と、
前記第1の電力変換回路起動指令、前記第2の電力変換回路起動指令、前記直流電圧検出手段の出力、および前記直流電圧指令値を入力として、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子と前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子とのそれぞれのON・OFF動作のためのゲート信号を出力する制御手段とを備えたことを特徴とする鉄道車両駆動制御装置。 - 車両を駆動する永久磁石形同期電動機と、
直流又は交流の電源電圧を任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧(nは交流の相数を表す任意の数)に変換して前記永久磁石形同期電動機に交流電力を供給する電力変換手段とを備えた鉄道車両駆動制御装置であって、
前記電力変換手段には、前記直流または交流の電源電圧を任意の直流電圧に変換する第1の電力変換回路と、前記第1の電力変換回路が供給する直流電圧を前記任意の電圧と任意の周波数のn相交流電圧に変換して出力する第2の電力変換回路を具備し、
前記鉄道車両駆動制御装置は、さらに、
前記電力変換手段が動作を開始する場合に、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第1の電力変換回路起動指令と前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子のON・OFF動作を開始する指令である第2の電力変換回路起動指令とを出力する起動指令出力手段と、
前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路との間の直流回路の電圧を検出する直流電圧検出手段と、
前記電力変換手段と前記永久磁石形同期電動機との間のn相回路のうちの2つの相の間に生じる線間電圧のうち、少なくとも1つの線間電圧を検出するための電動機電圧検出手段と、
前記電動機電圧検出手段の出力を入力として、前記永久磁石形同期電動機の回転に伴う永久磁石誘起電圧の線間電圧の周波数を演算して出力する回転周波数演算手段と、
前記直流電圧検出手段の出力、前記回転周波数演算手段の出力、前記第1の電力変換回路起動指令、および前記第2の電力変換回路起動指令を入力として、前記第1の電力変換回路が電力変換して出力する直流電圧の目標値である直流電圧指令値を演算して出力する直流電圧指令演算手段と、
前記第1の電力変換回路起動指令、前記第2の電力変換回路起動指令、前記直流電圧検出手段の出力、および前記直流電圧指令値を入力として、前記第1の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子と前記第2の電力変換回路が内蔵するスイッチング素子とのそれぞれのON・OFF動作のためのゲート信号を出力する制御手段とを備えたことを特徴とする鉄道車両駆動制御装置。 - 前記起動指令出力手段は、前記電力変換手段が動作を開始する場合に、先ず第1の電力変換回路起動指令を出力し、その後遅れて第2の電力変換回路起動指令を出力し、
前記直流電圧指令演算手段は、大きさの異なる複数の直流電圧指令値を切り替えて出力することが可能であり、前記第1の電力変換回路起動指令が入力されると先ず前記直流電圧検出手段の出力である直流電圧検出値を初期値として第1の直流電圧指令値へ推移する前記直流電圧指令値を出力し、前記第2の電力変換回路起動指令が入力された後に第2の直流電圧指令値を前記直流電圧指令値として出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両駆動制御装置。 - 前記直流電圧指令演算手段は、出力である前記直流電圧指令値を第1の直流電圧指令値から第2の直流電圧指令値へ切り替える場合または推移する場合に、前記第2の電力変換回路起動指令が入力されてから予め設定された時間が経過後に前記第2の直流電圧指令値への切り替えまたは推移を開始することを特徴とする請求項4に記載の鉄道車両駆動制御装置。
- 前記直流電圧指令演算手段が出力する前記直流電圧指令値について、前記直流電圧検出手段の出力である直流電圧検出値を初期値として前記第1の直流電圧指令値へ推移する場合、または、前記第1の直流電圧指令値から前記第2の直流電圧指令値へ切り替える場合または推移する場合に、前記直流電圧指令値の推移が任意の関数に従って演算されて出力されることを特徴とする請求項4または5に記載の鉄道車両駆動制御装置。
- 前記直流電圧指令演算手段が演算する前記第1の直流電圧指令値が、前記永久磁石形同期電動機の回転に伴う永久磁石誘起電圧の線間電圧の振幅値よりも大きい値であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の鉄道車両駆動制御装置。
- 前記直流電圧指令演算手段が演算する前記第2の直流電圧指令値が、前記永久磁石形電動機の回転数に対応した関数またはテーブルの値であることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の鉄道車両駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008196662A JP2010035373A (ja) | 2008-07-30 | 2008-07-30 | 鉄道車両駆動制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008196662A JP2010035373A (ja) | 2008-07-30 | 2008-07-30 | 鉄道車両駆動制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010035373A true JP2010035373A (ja) | 2010-02-12 |
Family
ID=41739188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008196662A Pending JP2010035373A (ja) | 2008-07-30 | 2008-07-30 | 鉄道車両駆動制御装置 |
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---|---|
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- 2008-07-30 JP JP2008196662A patent/JP2010035373A/ja active Pending
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