JP2010031817A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】給油管の内面に溝が形成されないことで、安定した給油を行い、信頼性が高い圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】主軸部および主軸部の下方に形成した偏芯部を備えたシャフトと、偏芯部の下端に配設され一端が潤滑油中に開口する給油管122とを備え、給油管122は一部に鍛造工法にて形成されたフランジ部144を有し、フランジ部144が偏芯部の下端に当接して固定されたもので、給油管122の内面に溝を形成されることが無いため、遠心力により給油管122の内面を軸方向に流れる潤滑油の流れを阻害することはなく、安定した給油を実現することができる。
【選択図】図3
【解決手段】主軸部および主軸部の下方に形成した偏芯部を備えたシャフトと、偏芯部の下端に配設され一端が潤滑油中に開口する給油管122とを備え、給油管122は一部に鍛造工法にて形成されたフランジ部144を有し、フランジ部144が偏芯部の下端に当接して固定されたもので、給油管122の内面に溝を形成されることが無いため、遠心力により給油管122の内面を軸方向に流れる潤滑油の流れを阻害することはなく、安定した給油を実現することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は冷蔵庫等に使用される圧縮機の摺動部に潤滑油を供給する給油管の改良に関するものである。
従来、この種の圧縮機は、摺動部に潤滑油を供給するための給油管をシャフトの下方に備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の圧縮機を説明する。
図4は、特許文献1に記載された従来の圧縮機の縦断面図、図5は従来の圧縮機の要部拡大断面図、図6は従来の圧縮機の給油管の断面図である。
図4、図5、図6において、密閉容器1内には、電動要素2とこの電動要素2により駆動される圧縮要素3とが複数のスプリング4によって弾性的に保持され、底部に、潤滑油5を貯留している。
圧縮要素3は、シリンダ10と軸受け部13を形成するブロック11と、シリンダ10内に往復自在に嵌入されたピストン12と、軸受け部13に軸支され外周に螺旋溝14を有する主軸部15及びその下方に形成された偏芯部16を有するシャフト17と、偏芯部16とピストン12とを連結するコンロッド24と、偏芯部16の下端に配置された給油管22とを備えている。
電動要素2は、ブロック11の上方に固定され巻線30を施した固定子31とシャフト17の主軸部15に焼嵌め等で固定された回転子32から構成されている。
給油管22は、給油孔19に圧入される圧入部38と、偏芯部16の軸芯40と平行に形成されたストレート部41と、主軸部15の回転中心である軸芯42とほぼ一致する位置に下端開口部20を有する傾斜部43を備えている。
また、ストレート部41には給油管22の圧入代を規制するためのストッパー44を形成しており、溝45がストッパー44形成時に給油管22の内面に形成されている。ここで、ストッパー44を形成することで給油管22の給油孔19への圧入代を規制でき、確実な圧入を行うことで給油量の安定化を図ることができる。
そして、給油管22は、一端が給油孔19から螺旋溝14に連通し、他端の下端開口部20が潤滑油5中に開口している。
以上のように構成された圧縮機について以下にその動作を説明する。
電動要素2に通電されると回転子32は回転し、これに伴ってシャフト17が回転し、偏芯部16の運動がコンロッド24を介してピストン12に伝わることでピストン12はシリンダ10内で往復運動を行い、圧縮要素3が所定の圧縮動作を行う。
この時、シャフト17の回転に伴って給油管22が回転することで、潤滑油5は、給油管22の遠心力によって給油管22の下端開口部20から給油孔19を介して螺旋溝14から各摺動部へ給油され、潤滑と各部の冷却を行う。
特開平8−270562号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ストッパー44を一般的に安価と言われている紐出し工法により形成すると給油管22の内面に溝45が形成されるため、給油管内部を流れる給油量の低下を引き起こしたり、給油量の安定性が妨げられたりするといった課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、安定した給油を行うことができる給油管を備えることにより、信頼性が高い圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の圧縮機は、シャフトの偏芯部の下端に配設され一端が潤滑油中に開口する給油管を備え、給油管は一部に鍛造工法にて形成されたフランジ部を有し、フランジ部が偏芯部の下端に当接して固定されたもので、給油管の内面に溝が形成されないことで安定した給油を行うことができるという作用を有する。
本発明の圧縮機は、ストレート部に偏芯部との当たりを鍛造工法にて形成することで安定した給油を行うことができ、信頼性が高い圧縮機を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に潤滑油を貯留するとともに、電動要素および前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、主軸部および前記主軸部の下方に形成した偏芯部を備えたシャフトと、前記偏芯部の下端に配設され一端が前記潤滑油中に開口する給油管とを備え、前記給油管は一部に鍛造工法にて形成されたフランジ部を有し、前記フランジ部が前記偏芯部の下端に当接して固定されたものであり、安定した給油を行うことができ、信頼性が高い圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、給油管は、偏芯部の軸芯と平行に形成されたストレート部と、潤滑油中に開口する下端開口部が主軸部の軸芯とほぼ一致する傾斜部とを有するとともに、前記ストレート部にフランジ部を形成し、前記偏芯部の給油孔内にストレート部の一部が嵌合されて固定されたものであり、給油管の内面に溝が形成されないことで、さらに安定した給油を行うことができるとともに、偏芯部に対する給油管の固定位置を正確で容易に定めることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、給油管を鍛造工法により形成することで、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、さらに安価に製造することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、圧縮機の電動要素は、少なくとも商用電源周波数以下の運転周波数を含む複数の回転数でインバータ駆動されるものであり、給油量の低下する低速回転運転時においても、さらに安定した給油を確保することができるので、信頼性が高い圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における圧縮機の縦断面図、図2は同実施の形態における圧縮機の要部拡大断面図、図3は同実施の形態における給油管の断面図である。
図1は、本発明の実施の形態1における圧縮機の縦断面図、図2は同実施の形態における圧縮機の要部拡大断面図、図3は同実施の形態における給油管の断面図である。
図1、図2、図3において、密閉容器101内には、電動要素102とこの電動要素102により駆動される圧縮要素103とが複数のスプリング104によって弾性的に保持され、底部には潤滑油105を貯留している。
圧縮要素103は、シリンダ110と、軸受け部113を形成するブロック111と、シリンダ110内に往復自在に嵌入されたピストン112と、軸受け部113に軸支され外周に螺旋溝114を有する主軸部115及びその下方に形成された偏芯部116からなるシャフト117と、偏芯部116とピストン112を連結するコンロッド124と、偏芯部116下端に配置された給油管122とを備えている。
電動要素102は、ブロック111の上方に固定され、巻線130を施した固定子131と内部に磁石132が配設された回転子133を有しており、回転子133はシャフト117の主軸部115に焼嵌め等で固定されている。
回転子133はインバータ回路(図示せず)によって、商用電源周波数以下の運転周波数を含む複数の運転周波数で駆動される。
給油管122は、一端が給油孔119から螺旋溝114に連通し、下端開口部120が潤滑油105中に開口するとともに、偏芯部116の軸芯136と平行に形成されたストレート部141と、主軸部115の軸芯137とほぼ一致する位置に下端開口部120を有する傾斜部143を備え、さらに、ストレート部141には、ストレート部141の外径より大きく拡がったフランジ部144が給油管122の成形時に鍛造工法により同時に形成されている。
そして、フランジ部144の反傾斜部143側のストレート部である圧入部135が、給油孔119に圧入されて固定され、その際に、フランジ部144が偏芯部116の下端に当接し、圧入代が定まることになる。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
インバータ回路から電動要素102に通電されると、回転子133は回転しこれに伴ってシャフト117が回転し、偏芯部116の運動がコンロッド124を介してピストン112に伝わることでピストン112はシリンダ110内で往復運動を行い、圧縮要素103が所定の圧縮動作を行う。
シャフト117の回転に伴って給油管122が回転することで、潤滑油105は、給油管122の遠心力によって給油管122の下端開口部120から給油孔119を介して螺旋溝114から各摺動部へ給油され、潤滑と各部の冷却を行う。
ここで、給油管122に設けたフランジ部144は給油管122を鍛造工法にて成型した際に同時に形成されているので、給油管122の内面には、従来の給油管22にあった溝45は無く、遠心力により給油管122の内面を軸方向に流れる潤滑油105の流れを阻害することはない。
そのため、各部摺動部への潤滑油105の安定供給が実現する。
特に、給油管122の遠心力が小さくなるために汲み上げられる潤滑油量が少なくなる商用電源周波数以下の低速回転時においても安定した給油量、給油特性が得られ、高い信頼性を実現できる。
また、フランジ部144が偏芯部116の下端に当接するまで、給油管122の圧入部135を偏芯部116の給油孔119に圧入すれば、給油管122を所定の位置に配置することができ、位置ずれによる給油量の低下や給油阻害を引き起こすことを容易に防止することができる。
なお、給油管122を鍛造工法にて成型した際に、フランジ部144を同時に形成されているので、フランジ部144及び給油管122を安価に製造、成型することができる。
なお、本発明の実施例においては、給油管122が遠心ポンプ作用を有するよう、ストレート部141と傾斜部143を備えた給油管122にて説明したが、圧縮要素103に潤滑油を供給する給油管であれば、内部に潤滑油の流れの抵抗となる溝や凹凸を形成することを防止することができ、同様に実施可能である。
以上のように本発明にかかる圧縮機は、ストレート部に偏芯部との当たりを鍛造工法にて形成することで安定した給油を行うことができ、信頼性が高い圧縮機を提供することができるので、空気調和機、自販機、冷凍ショーケース、除湿機などの用途にも適用できる。
101 密閉容器
102 電動要素
103 圧縮要素
105 潤滑油
115 主軸部
116 偏芯部
117 シャフト
119 給油孔
120 下端開口部
122 給油管
136 偏芯部の軸芯
137 主軸部の軸芯
141 ストレート部
143 傾斜部
144 フランジ部
102 電動要素
103 圧縮要素
105 潤滑油
115 主軸部
116 偏芯部
117 シャフト
119 給油孔
120 下端開口部
122 給油管
136 偏芯部の軸芯
137 主軸部の軸芯
141 ストレート部
143 傾斜部
144 フランジ部
Claims (4)
- 密閉容器内に潤滑油を貯留するとともに、電動要素および前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は、主軸部および前記主軸部の下方に形成した偏芯部を備えたシャフトと、前記偏芯部の下端に配設され一端が前記潤滑油中に開口する給油管とを備え、前記給油管は一部に鍛造工法にて形成されたフランジ部を有し、前記フランジ部が前記偏芯部の下端に当接して固定されている圧縮機。
- 給油管は、偏芯部の軸芯と平行に形成されたストレート部と、潤滑油中に開口する下端開口部が主軸部の軸芯とほぼ一致する傾斜部とを有するとともに、前記ストレート部にフランジ部を形成し、前記偏芯部の給油孔内に前記ストレート部の一部が嵌合されて固定された請求項1に記載の圧縮機。
- 給油管を鍛造工法により形成した請求項1または2に記載の圧縮機。
- 電動要素は少なくとも商用電源周波数以下の運転周波数を含む複数の回転数でインバータ駆動される請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008197332A JP2010031817A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008197332A JP2010031817A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | 圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010031817A true JP2010031817A (ja) | 2010-02-12 |
Family
ID=41736572
Family Applications (1)
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JP2008197332A Pending JP2010031817A (ja) | 2008-07-31 | 2008-07-31 | 圧縮機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2010031817A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107976236A (zh) * | 2018-01-24 | 2018-05-01 | 广州能源检测研究院 | 音速喷嘴气体流量标准装置的新型稳流结构及稳流方法 |
-
2008
- 2008-07-31 JP JP2008197332A patent/JP2010031817A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107976236A (zh) * | 2018-01-24 | 2018-05-01 | 广州能源检测研究院 | 音速喷嘴气体流量标准装置的新型稳流结构及稳流方法 |
CN107976236B (zh) * | 2018-01-24 | 2023-08-18 | 广州能源检测研究院 | 音速喷嘴气体流量标准装置的稳流结构及稳流方法 |
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