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JP2010028384A - 無線送信方法および装置 - Google Patents

無線送信方法および装置 Download PDF

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JP2010028384A JP2008186315A JP2008186315A JP2010028384A JP 2010028384 A JP2010028384 A JP 2010028384A JP 2008186315 A JP2008186315 A JP 2008186315A JP 2008186315 A JP2008186315 A JP 2008186315A JP 2010028384 A JP2010028384 A JP 2010028384A
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transmission
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Tsuguhide Aoki
亜秀 青木
Hiroki Mori
浩樹 森
Yasuhiko Tanabe
康彦 田邉
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

【課題】送信電力の増大を抑制しつつ、マルチユーザ無線受信装置における受信信号のダイナミックレンジの増大を軽減して、受信ダイナミックレンジの小さい安受信装置での受信を可能とする無線送信装置を提供する。
【解決手段】無線送信装置は、送信すべき信号からゲインを乗じてフィードバックされた信号を差し引くフィードバック処理を行うフィードバック処理部と、前記フィードバック処理後の信号に対して前記フィードバック処理による送信電力の増大を低減するための演算を行う演算部と、前記演算後の信号に対してビームフォーミング処理を行うビームフォーマと、前記ビームフォーミング処理後の信号を含む送信信号を送信する送信部と、前記送信信号を受信する無線受信装置における受信信号のダイナミックレンジを表す評価値を計算する計算部と、前記評価値に基づき前記受信信号のダイナミックレンジが最小または前記無線受信装置の受信ダイナミックレンジ内に収まるように、前記送信すべき信号を少なくとも一つの送信ストリームに割り当てる割り当て部を有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、特に複数の無線端末向けに送信を行う無線送信方法および装置に関する。
複数の送信アンテナを用いて同一周波数、同一時間に複数のユーザを多重する空間分割多元アクセス(Spatial Division Multiple Access (SDMA))方式は、周波数を有効活用できる技術として知られている。この技術を基地局と複数のユーザ(無線端末)との間で通信を行う無線通信システムに応用し、複数のユーザが互いに干渉することなくそれぞれのユーザ向けの送信信号のみを受信可能とする方式が知られている。
channel inversion(CI)方式は干渉を零にする規範であり、例えば基地局において複数の送信アンテナと複数のユーザとの間の複数の伝搬路状態を表す行列(以下、チャネル行列という)の逆行列に相当するウェイトWを送信信号に乗じることでビームフォーミングを行うことにより、干渉抑圧を行う。この規範はチャネル行列の逆行列を用いてSDMAを実現するため、channel inversion(CI)と呼ばれる。
しかし、チャネル行列の逆行列を用いると、場合によっては送信信号レベルが増大してしまい、送信電力を定格送信電力に合わせるために下げて送信しなければならない。このようにCI方式では送信電力を下げて送信を行うことにより、良好な特性が得られないという問題がある。
非特許文献1(G. Caire and S. Shamai (Shitz), “On the achievable throughput of a multiantenna Gaussian broadcast channel,” IEEE Trans. on Info. Theory, vol. 49, no. 7, pp. 1691-1706, Jul. 2003.)では、CI方式の問題を解決するZF(zero-forcing)−DPC(Dirty Paper Coding)を提案している。ZF−DPC方式では、チャネル行列Hのエルミート転置であるHをQR分解したQをビームフォーミングのためのウェイトWとして用いる。Qは直交行列であるから、CI方式で問題になる送信電力の増加は生じない。ビームフォーミングによって送信信号にウェイトWを乗じると、ユーザ1の無線端末はユーザ1向けの送信信号のみを受信し、ユーザ2の無線端末はユーザ1向けの送信信号およびユーザ2向けの送信信号の両方を受信することになる。
この場合、ユーザ1に対してはユーザ1の無線端末において最大ゲインが得られるような送信ビームで信号が送信される。従って、ユーザ1に対しては干渉抑圧をする必要がないため、最大比合成のビームで送信することが可能になり、CI方式よりも特性が向上する。このとき、ユーザ1の無線端末のダイバーシチオーダは1となる。ここで、ユーザ1に対する送信ビームはユーザ2の無線端末を考慮していないため、ユーザ1向けの送信信号はユーザ2にも届いてしまう。一方、ユーザ2向けの送信信号は、ユーザ1の無線端末への干渉を抑圧する必要があるため、ユーザ1の無線端末には届かないものの、ユーザ2の無線端末にも最大利得で届かず、ユーザ2の無線端末のダイバーシチオーダは1になる。
ところで、このままではユーザ2の無線端末はユーザ1向けの送信信号からの干渉を受けてしまうため、ZF−DPCでは送信信号にフィードバック処理によるプリコーディングを施す。このようにビームフォーミングとプリコーディングを併用することにより、ユーザ1およびユーザ2の無線端末は互いに干渉することなく基地局と通信することが可能になる。この場合、ユーザ1の無線端末のダイバーシチオーダは2となり、ユーザ2の無線端末のダイバーシチオーダは1である。他方、CI方式ではいずれのユーザもダイバーシチオーダが1である。従って、ZF−DPCはCIより優れた方式であるといえる。しかし、ZF−DPCでは干渉除去のみのためのプリコーディングを施した場合、送信電力が増加するという問題がある。
これに対し、非特許文献2(C. Windpassinger, R. Fischer, T. Vencel, and J.B. Huber, “Precoding in multiantenna and multiuser communications,” IEEE Trans. Wireless Communication, vol.3, no.4, pp.1305-1316, July 2004.)では、Tomlinson-Harashima Precoding(THP)を用いた送信電力低減方法を提案している。これは複素数で構成される送信信号に対して、THPで示されているようなモジュロ演算(非特許文献2では、モジュロリダクションと呼んでいる)を施すことで送信電力の低減を行う方法である。以下、この方法をマルチユーザTHPと呼ぶことにする。マルチユーザTHPは、送信電力の増加もなくユーザを同一時間、同一周波数で多重しながら、かつ一般的なSDMA方式より受信品質を改善できる。
G. Caire and S. Shamai (Shitz), "On the achievable throughput of a multiantenna Gaussian broadcast channel," IEEE Trans. on Info. Theory,. vol. 49, no. 7, pp. 1691-1706, Jul. 2003. C. Windpassinger, R. Fischer, T. Vencel, and J.B. Huber, "Precoding in multiantenna and multiuser communications," IEEE Trans. Wireless Communication, vol.3, no.4, pp.1305-1316, July 2004.
ところで、非特許文献2に開示されるマルチユーザTHPにおいては、受信信号はモジュロ演算で付加された信号成分により変化することになる。すなわち、チャネルの状態によっては、付加される信号成分によって受信信号が大きな値になる場合もあれば、小さくなる場合もある。このように、場合によっては受信電力が大きく変動することになるため、受信装置が受信可能な受信信号のダイナミックレンジ(受信ダイナミックレンジ)は非常に大きくなり、安価な受信装置での受信が不可能になってしまうと言う問題がある。
本発明は、送信電力の増大を抑制しつつ、マルチユーザ無線受信装置における受信信号のダイナミックレンジの増大を軽減して、受信ダイナミックレンジの小さい安価な無線受信装置での受信を可能とする無線送信方法および装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの観点によると、送信信号を複数のアンテナを用いて複数の無線受信装置に同一周波数かつ同一時間に送信を行う方法であって、送信電力の増大を低減するため、送信信号が既定のレベル内になるように摂動ベクトルを付加するステップと、前記送信信号を受信する前記受信器のダイナミックレンジが最小となるか、または前記受信信号のダイナミックレンジが前記無線受信装置の受信ダイナミックレンジ内に収まるように、前記送信すべき信号を少なくとも一つの送信ストリームに割り当てるステップと、を具備することを特徴とする無線送信方法が提供される。
本発明の他の観点によると、送信すべき信号にゲインを乗じ、無線受信装置において干渉となる信号をフィードバックして前記送信すべき信号から前記干渉となる信号を差し引くフィードバック処理を行うステップと、前記フィードバック処理後の信号に対して前記フィードバック処理による送信電力の増大を低減するための演算を行うステップと、前記演算後の信号に対し、前記フィードバック部で残留する干渉分を低減するためのビームフォーミング処理を行うステップと、前記ビームフォーミング処理後の信号を含む送信信号を送信するステップと、前記送信信号を受信する無線受信装置における受信信号のダイナミックレンジを表す評価値を計算するステップと、前記評価値に基づき前記受信信号のダイナミックレンジが最小となるか、または前記受信信号のダイナミックレンジが前記無線受信装置の受信ダイナミックレンジ内に収まるように、前記送信すべき信号を少なくとも一つの送信ストリームに割り当てるステップと、を具備することを特徴とする無線送信方法が提供される。
本発明の更に別の観点によると、送信すべき信号にゲインを乗じ、無線受信装置において干渉となる信号をフィードバックして前記送信すべき信号から前記干渉となる信号を差し引くフィードバック処理を行うフィードバック処理部と、前記フィードバック処理後の信号に対して前記フィードバック処理による送信電力の増大を低減するための演算を行う演算部と、前記演算後の信号に対し、前記フィードバック部で残留する干渉分を低減するためのビームフォーミング処理を行うビームフォーマと、前記ビームフォーミング処理後の信号を含む送信信号を送信する送信部と、前記送信信号を受信する無線受信装置における受信信号のダイナミックレンジを表す評価値を計算する計算部と、前記評価値に基づき前記受信信号のダイナミックレンジが最小となるか、または前記受信信号のダイナミックレンジが前記無線受信装置の受信ダイナミックレンジ内に収まるように、前記送信すべき信号を少なくとも一つの送信ストリームに割り当てる割り当て部と、を具備することを特徴とする無線送信装置が提供される。
本発明によると、送信電力の増大を抑制しつつ、マルチユーザ無線受信装置における受信信号のダイナミックレンジの増大を軽減して、受信ダイナミックレンジの小さい安価な無線受信装置での受信が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に従う無線送信装置および無線受信装置の概略構成について説明する。
<無線送信装置>
図1は、第1の実施形態に従う、マルチユーザTHPを用いた無線送信装置を示している。なお、本実施形態では3本の送信アンテナを用いて3人のユーザ(無線端末)をそれぞれ1つの送信ストリームに割り当てる例について述べる。送信アンテナをさらに増やして、各ユーザを2以上の送信ストリームに割り当てることも可能であるし、ユーザ数自体を増やすことも可能である。ここで、送信ストリームとは後述する<詳細説明>において説明する、送信信号のベクトルの要素である。つまり、「送信ストリームに割り当てる」処理とは、何番目のユーザの信号を、送信信号ベクトルの何番目の要素に割り当てるかと言う処理である。
ウェイト系列計算部100では、図示しない受信装置からフィードバックにより通知されるチャネル情報(伝搬路情報)を用いて、フィードバック部105のためのウェイトRとビームフォーマ106のためのウェイトQを計算する。ウェイトRおよびQの計算結果は、スケジューリング部101へも送られる。
一方、ユーザ1〜ユーザ3へ送信すべきデータ信号D1〜D3は、ユーザ割り当て部102へ入力される。ユーザ割り当て部102は、スケジューリング部101により制御され、ユーザ1〜ユーザ3へ送信するデータ信号D1〜D3をいずれかの送信ストリームに割り当てる処理を行う。データ信号D1〜D3は、図示しない変調部により従来知られている種々のデジタル変調方式、例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、ASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)、あるいは64QAMなどの変調方式によって変調されているものとする。
ユーザ割り当て部102から出力される送信信号sは、減算部103とモジュロ演算部104およびフィードバック部105からなる、破線で囲まれたフィードバック処理/モジュロ演算部により処理される。すなわち、送信信号sは減算部103およびフィードバック部105によりフィードバック処理が行われる。フィードバック部105では、減算部103から出力される信号に対して、あるゲインを乗じる処理を行う。さらにフィードバック処理後の信号に対して、モジュロ演算部104によりモジュロ演算が行われる。ここでいうモジュロ演算は一般的な(狭義の)モジュロ演算とは少し異なるので、その詳細については後述する。モジュロ演算部後のデータ信号vは、ビームフォーマ106に入力される。
ビームフォーマ106では、モジュロ演算後のデータ信号vに対して、複数のユーザ向けの送信ビームを形成する処理、すなわちビームフォーミング処理が行われる。直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing(OFDM))伝送あるいは直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)を用いる場合、ビームフォーミング処理後のデータ信号は、逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transformer(IFFT))ユニット107によりOFDM信号に変換された後、デジタル−アナログ変換器(DAC)108によりアナログ信号に変換され、複数(n)の送信RF(Radio Frequency)部109−1〜109−nに入力される。
なお、シングルキャリア伝送の場合、つまりOFDM伝送やOFDMA伝送のようなマルチキャリア伝送を用いない場合、IFFTユニット107は必要なく、ビームフォーマ106からの出力信号はDAC108に直接入力される。なお、いずれの場合もDAC108の前段に帯域制限のためのディジタルフィルタなどを用いることもある。
送信RF部109−1〜109−nは、周波数変換器(アップコンバータ)、電力増幅器および必要に応じてフィルタを有する。DAC108からのアナログ信号に変換されたパイロット信号およびデータ信号は、送信RF部109−1〜109−nにおいてRF帯の周波数にアップコンバートされ、さらに電力増幅がなされた後、送信アンテナ110−1〜110−nに供給されることによって送信される。
<無線受信装置>
図2は、第1の実施形態に従う無線受信装置を示している。図2に示す無線受信装置は基地局に備えられる図1の無線送信装置に対応して、複数ユーザの無線端末にそれぞれ備えられる。図1の無線送信装置から送信されるRF信号は、受信アンテナ301によって受信される。受信アンテナ301から出力される受信信号31は、受信RF部302に入力される。
受信RF部302は、低雑音増幅器(LNA)、周波数変換器(ダウンコンバータ)、および必要に応じてフィルタを有する。受信信号31は、受信RF部302において増幅された後、RF帯から例えばベースバンド帯の周波数にダウンコンバートされる。
受信RF部302から出力されるベースバンド帯の受信信号は、アナログ−デジタル変換器(ADC)303によってアナログ信号からデジタル信号に変換された後、高速フーリエ変換(fast Fourier transformer(FFT))ユニット304により復調(サブキャリア復調)される。FFTユニット304からの出力信号は、モジュロ演算部305およびチャネル推定部306に入力される。モジュロ演算部305およびチャネル推定部306からの出力信号は、復調部307に入力される。
ここでは、図1の無線送信装置がOFDM伝送のようなマルチキャリア伝送を用いていることに対応して、無線受信装置にFFTユニット304が設けられているが、シングルキャリア伝送の場合にはFFTユニット304は不要であり、ADC303からの出力信号はモジュロ演算部305およびチャネル推定部306に直接入力される。なお、いずれの場合もADC303の後に帯域制限のためのディジタルフィルタを用いることもある。
モジュロ演算部305では、図1中のモジュロ演算部104に対応したモジュロ演算が行われる。チャネル推定部306では、無線送信装置の送信アンテナ110−1〜110−nと各無線受信装置との間のチャネル推定、すなわち伝搬路応答(以下、チャネル応答という)の推定が行われる。復調部307は、チャネル推定部306からのチャネル推定値に基づいてFFTユニット304からの出力信号に対してチャネル等化を行った後、図1中の変調部101および102の変調に対応した復調処理、すなわち変調信号を信号点へデマッピングする処理を行う。
チャネル推定部306は、例えば図3に示されるように2つのメモリ401および402と直交処理部403および除算部(ビットシフト部)404を有する。チャネル推定部306の詳細な処理については後に説明する。
<詳細説明>
次に、本実施形態に従う無線送信装置および無線受信装置について、従来のCI、ZF−DPCおよびマルチユーザTHPの詳細と共に詳しく説明する。
本実施形態に従う無線送信装置は、例えば基地局と複数のユーザによって所持される無線端末とを有する無線通信システムの基地局に備えられる。無線通信システムは、複数のアンテナを用いて同一周波数、同一時間に複数のユーザ(無線端末)を多重するSDMA方式を利用している。
基地局は2つの送信アンテナTx1およびTx2(例えば、図1中のアンテナ110−1および110−2に相当)を持ち、ユーザ1およびユーザ2の無線端末はそれぞれ1本の受信アンテナRx1およびRx2を持っていると仮定する。ユーザ1およびユーザ2の無線端末への送信信号をそれぞれ
Figure 2010028384
とし、ユーザ1およびユーザ2の無線端末で受信される雑音信号を
Figure 2010028384
とすると、ユーザ1およびユーザ2の無線端末で受信される信号yは
Figure 2010028384
と書くことができる。ここでHは基地局と無線端末間のチャネル行列であり、h11は送信アンテナTx1からユーザ1の無線端末の受信アンテナRx1までのチャネル応答、h12は送信アンテナTx2から受信アンテナRx1までのチャネル応答、h21は送信アンテナTx1からユーザ2の無線端末の受信アンテナRx2までのチャネル応答、h22は送信アンテナTx2から受信アンテナRx2までのチャネル応答をそれぞれ示す。
ここで、ビームフォーマを用いて送信信号sに対して
Figure 2010028384
というウェイトWを乗算して送信すると、
Figure 2010028384
となり、ユーザ1およびユーザ2の無線端末は互いに干渉なく、それぞれs1およびs2のみを受信することが可能になるため、SDMAを実現できる。これが前述したCI方式である。
一方、非特許文献1に記載されたZF−DPCについて、図4および図5を用いて説明する。ZF−DPCでは、前述したようにチャネル行列Hのエルミート転置HをQR分解して得られるQを用いる。具体的には、
Figure 2010028384
として計算されたQをウェイトWとして用いる。ここで、Qは直交行列であり、かつユニタリ行列であるから、CI方式で問題になる送信電力の増加は生じない。
ビームフォーミングによって送信信号sにウェイトWを乗算すると、ユーザ1およびユーザ2の無線端末の受信信号は次のようになる。
Figure 2010028384
よって、ユーザ1の無線端末はユーザ1向けの送信信号s1のみを受信し、ユーザ2の無線端末はユーザ1向けの送信信号s1およびユーザ2向けの送信信号s2の両方を受信する。
図4は、このときのウェイトWが作るビームのイメージを示している。図4の例では、ユーザ1向けの送信信号s1はユーザ1の無線端末において最大ゲインが得られるようなビームで送信される。このユーザ1向けのビームについては、干渉抑圧を考慮する必要がないため、最大比合成ダイバーシチのためのビームとすることが可能になり、CI方式よりも特性が良い。
ユーザ1の無線端末の受信信号は、y1=r11 *1 + n1となる。このとき、ユーザ1の無線端末のダイバーシチオーダは2となる。このユーザ1向けのビームはユーザ2の無線端末を考慮していないため、ユーザ1向けの送信信号s1はユーザ2の無線端末にも届いてしまう。一方、ユーザ2向けの送信信号s2は、ユーザ1の無線端末への干渉を抑圧する必要がある。その結果、ユーザ2向けの送信信号s2は、ユーザ1の無線端末には届かないものの、ユーザ2の無線端末にも最大利得で届かず、ユーザ2の無線端末のダイバーシチオーダは1になる。
ところで、このままではユーザ2の無線端末はユーザ1向けの送信信号s1からの干渉を受けてしまうことになる。すなわち、ユーザ2の無線端末の受信信号はy2=r21 *1 + r22 *2 + n2となり、ここでr21 *s1がs1からの干渉成分である。そこで、ZF−DPCでは図5に示されるように送信信号ムs1およびs2にフィードバック処理を含むプリコーディングを施してから、ビームフォーミングを行う。図5では、次式で示すプリコーディング信号s’を生成する。
Figure 2010028384
このようなプリコーディング(フィードバック処理)を施すと、プリコーディング信号s’にウェイトWによるビームフォーミングを施して得られる最終的な送信信号x’は次式となる。
Figure 2010028384
このときの受信信号y’は次のように書くことができる。
Figure 2010028384
ここでBは
Figure 2010028384
式(10)より、ZF−DPCではビームフォーミングとプリコーディングを併用することにより、ユーザ1およびユーザ2は互いの干渉なく通信することが可能になる。
すなわち、図5に示されるようにユーザ1の無線端末の受信信号は、プリコーディングを行わない図4の場合と同様にy1=r11 *s1 + n1となる。一方、ユーザ2の無線端末の受信信号は、y2=r22 *s2 + n2となり、干渉成分r21 *s1がキャンセルされる。このようにビームフォーミングとプリコーディングを併用することにより、ユーザ1およびユーザ2の無線端末は互いの干渉なく基地局と通信を行うことが可能になる。
ところで、式(10)で示したように送信信号に対してプリコーディング、すなわちフィードバック処理を施した場合、フィードバック処理後の信号s’は式(8)に示したようになる。
ここで、s1およびs2の電力を1として規格化した場合でも、式(8)のs2-s1r12 */ r22 *(s2-s1r12 (1)*/ r22 (1)*とする)は、1より大きくなってしまう可能性があるため、送信電力が増大するという問題がある。この問題を避けるため、前述したように非特許文献2においてTHPを用いた送信電力低減方法、すなわち複素数で構成される送信信号にモジュロ演算を施す方法が提案されている。以下、この非特許文献2で提案されている送信電力低減方法の原理と問題点について、図6および図7を参照して説明する。図6は送信信号点のIQ平面上でのコンスタレーションを示し、図7は受信信号点のIQ平面上でのコンスタレーションを示している。
まず、キャンセリング前の送信信号のs1およびs2の振幅Aを下記で表すとする。
Figure 2010028384
ここで、Mは変調多値数、mは電力を1に規格化するための係数であり、QPSKの場合はM=4、m=√2である。よって、QPSKの信号点は
Figure 2010028384
となる。今、図6において左上の信号点s2=(-1/√2+j/√2)を送信する場合、信号点s2がプリコーディングにより右上の白抜きの点s2’に移ったとする。このとき、マルチユーザTHPではプリコーディング後の信号s2-s1r12 (1)*/ r22 (1)*に対して実数N=2√M/m=2√2の整数倍を実軸上および虚軸上で引き算あるいは足し算し、振幅がI相,Q相共に±√M/m=±2√2以内になるようにして電力低減を行う。この処理はモジュロ演算と似ているため、C. Windpassingerらはモジュロリダクションとも呼んでいる。
今、モジュロ演算においてI相に対してNを1回、Q相に対してNを1回減算し、
Figure 2010028384
としたときに、振幅±√M/mが±√2以下になったとする。すなわち、点s2’が矢印のように振幅が±√M/m=±2√2以内の点s2”に移ったとする。この場合、モジュロ演算(モジュロリダクション)を行うことで、送信シンボルは±√M/m=±2√2に収まるため、送信電力を増加させることなく送信を行うことができる。
一方、受信側では雑音成分を無視すれば式(10)に従うと
Figure 2010028384
が受信される。よって、式(15)の信号をチャネル応答に相当するゲインr22 *で除算すると、受信信号はs2-N-jNとなり、図7の白抜き点となる。この受信信号はフィードバック処理前の振幅±√M/m=±2√2を超えているため、受信側ではI相およびQ相で1回ずつ式(13)のNを加算することで、信号s2を回復することが可能になる。この方式が前述したマルチユーザTHPであり、送信電力を増加させることなくユーザを同一時間、同一周波数で多重しながら、かつ従来のSDMA方式より受信品質を改善できるという特徴がある。
ここで、式(15)に示されるように、受信信号はモジュロ演算で付加された信号成分(−N−jN)により変化することになる。つまり、チャネル(伝搬路)の状態によっては式(15)の値が大きくなる場合もあれば、小さくなる場合もある。このように場合によっては受信電力が大きく変動することになるため、受信装置に入力される受信信号のダイナミックレンジは非常に大きくなり、安価な受信装置での受信が不可能になってしまうという問題がある。
本実施形態では、このようなダイナミックレンジの増大を以下のようにして軽減する。以下、本実施形態における受信信号のダイナミックレンジ増大を軽減する原理について説明する。ここでは、3ユーザをそれぞれ1つの送信ストリームに割り当てて送信を行う場合を例として考える。モジュロ演算まで考慮すると、マルチユーザTHPにおける受信信号をベクトルで表すと次式のように書くことができる。
Figure 2010028384
ここで、dは式(14)における−N−jNに相当する、モジュロ演算で加えられた信号成分のベクトルであり、xが±√M/m以内に入るように付加されたものである。以下、このベクトルdを摂動ベクトル(perturbation vector)と呼ぶことにする。
式(16)におけるs1〜s3は、それぞれユーザ1〜ユーザ3への送信信号をそれぞれ表し、式(16)の送信信号ベクトルsの一番上の要素から順に第1送信ストリーム〜第3送信ストリームと呼ぶことにする。すなわち、式(16)はユーザの番号と送信ストリームの番号が同じになるように各ユーザの送信信号を各送信ストリームに割り当てる場合である。式(16)によると、受信信号のダイナミックレンジは摂動ベクトルd(d1, d2, d3)の大きさによって左右されることが分かる。次に、どのようにして摂動ベクトルdが送信側で加えられるかについて説明する。
いま、図1に示すようにフィードバック処理/モジュロ演算部の出力(モジュロ演算後の信号)をv=B-1(s+d)と置くと、vの各要素viはv1から順に計算されて次のように書くことができる。
Figure 2010028384
ここで、本実施形態でいうモジュロ演算の処理を改めて以下のように定義する。
Figure 2010028384
式(18)のMOD( )defが狭義のモジュロ演算を表している。式(18)は、モジュロ演算後の信号viはI相,Q相共に±√M/m以内に入るように、フィードバック処理後の信号si’に対して摂動ベクトルdiが付加される、と言う意味である。また、式(18)の処理はI相およびQ相で独立に行われる。
第1送信ストリーム、つまり式(17)の一行目で計算されるユーザ1への送信信号は、キャンセルすべき信号成分がないため摂動ベクトルはd1=0であり、モジュロ演算後の信号はv1=s1’-s1である。第2送信ストリーム、つまり式(17)の二行目で計算されるユーザ2への送信信号は、ユーザ2への送信信号s2に対して、ユーザ1への送信信号の干渉成分v1(r*12/r*22)を引いたs1’が±√M/m以内に収まるように摂動ベクトルd2が加えられてv2が生成される。よって、例えばd2の実数成分は式(18)よりreal(d2)=real(s’2)-real(v2)となる。なお、real()は実数成分を表す。同様に、第3送信ストリーム、つまり式(17)の第三行目で計算されるユーザ3への送信信号の摂動ベクトルd3の実数成分はreal(d3)=real(s’3)-real(v3)となる。
図8に、フィードバック処理後の信号si’と摂動ベクトルdiの関係を示す。図18に示されるように、モジュロ演算の特徴上、摂動ベクトルdiはフィードバック処理後の信号si’に対して階段状に変化することがわかる。
ここで、ユーザ3への信号ストリームs3の場合、摂動ベクトルd3の実数部が最も大きくなるのは
Figure 2010028384
が最も大きくなるときと考えてよい。図8よりsi’の増加に対してdiは増加するから、diの最大値はsi’の最大値のときに得られると考えてよい。よって摂動ベクトルd3の実部の最大値は、次式のようになる。
Figure 2010028384
一般には、第k送信ストリームにおける摂動ベクトルdkの実数成分の最大値は次式のように書くことができる。
Figure 2010028384
すなわち、一般に第i番目の送信ストリームに割り当てられたユーザの無線端末で受信される信号は、
Figure 2010028384
となる。なお、式(22)右辺第2項および第3項は、それぞれ摂動ベクトルdiの実数成分および虚数成分の最大値を表す。よって、
Figure 2010028384
で示す摂動ベクトルdiの最大値di,maxが小さければ受信信号のダイナミックレンジは小さく、di,maxが大きければ受信信号のダイナミックレンジは大きくなることが分かる。従って、受信信号のダイナミックレンジを小さくするには、式(23)のdi,maxを小さくすれば良いことが分かる。
ところで、di,maxは
Figure 2010028384
に影響される。これはチャネル行列から式(6)に基づいて計算した値である。式(16)では第1送信ストリームにユーザ1、第2送信ストリームにユーザ2、第3送信ストリームにユーザ3をそれぞれ割り当てたが、式(6)の性質上、ユーザ割り当てを変えると式(24)の値も変わることがわかる。よって、各ユーザを各送信ストリームに割り当てたときのdi,maxの値を予め計算し、最もdi,maxが小さくなるように各ユーザを各送信ストリームに割り当てれば良いことになる。本実施形態では、このようにdi,maxが最も小さくなるように各ユーザを各送信ストリームに割り当てるようにすることをスケジューリングと呼ぶ。スケジューリングはスケジューリング部101によって行われ、実際の割り当てはユーザ割り当て部102によって行われる。以上が本実施形態における受信信号のダイナミックレンジを小さくする原理である。
次に、図1の各ブロックの詳細について説明する。ウェイト計算部100およびスケジューリング部101は、互いに情報を共有しながら受信信号のダイナミックレンジが最小になるような(言い換えれば、di,maxが小さくなるような)ユーザ割り当てを計算により求め、これに基づきユーザ割り当て部102は各ユーザを各送信ストリームに割り当てる。以下、図9に示すフローチャートを用いてウェイト計算部100およびスケジューリング部101の詳細な動作を説明する。
まず、最初にユーザ割り当ての候補数、すなわち複数のユーザと複数の送信ストリームとの組み合わせ数を決定する(ステップS1)。3ユーザを3つの送信ストリームに割り当てる場合、組み合わせ数は3×2×1=6通りとなる。続いて、組み合わせ数に相当する6回のループがスタートする(ステップS2)。
ループがスタートすると、まずユーザと送信ストリームとの組み合わせに応じて各ユーザに対しチャネル行列Hの行を割り当てる。例えば、初期状態ではユーザ1のチャネルが第1行目、ユーザ2のチャネルが第2行目、ユーザ3のチャネルが3列目といったように割り当てを行う(ステップS3)。
チャネルの割り当ては次式のような行列を用いて計算される。例えば、割り当てがなされた後の見かけ上の伝搬路H’は次式のように書くことが出来る。
Figure 2010028384
ここで、ストリーム1にユーザ3、ストリーム2にユーザ2、ストリーム3にユーザ1をそれぞれ割り当てるというように、ユーザの番号とストリーム番号を逆順に割り当てる場合、Pは次式となる。
Figure 2010028384
ここでPはある行、列において、「1」が一つ、それ以外が「0」となる行列である。スケジューリング、すなわちストリームの割り当てとは、このPをどのように設定するかである。この見かけ上の伝搬路行列H’を用いて次に、ウェイト計算部100によりウェイトを計算する。具体的には、式(6)に基づいてR’を計算し、式(11)に基づいてB’を計算する(ステップS4)。
次に、スケジューリング部101において受信信号のダイナミックレンジを表す評価値を計算する(ステップS5)。すなわち、例えば式(23)に示した摂動ベクトルの最大値di,maxを計算する。評価値については、式(23)の絶対値を使っても良いし、電力を計算しても良い。また、例えば3つの送信ストリームが存在する場合、最も多くのシンボルをキャンセルする3つ目の送信ストリーム(最終送信ストリーム)に対応するdi,maxを評価値としても良いし、全ての送信ストリームに対応するdi,maxを計算し、最も大きなdi,maxを評価値としても良い。また、それぞれの送信ストリームに対応するdi,maxの値にそれぞれ重み付けをして合成した値を最終的な評価値としても良い。あるいは、式(23)の中で割り当てによって変化する式(24)のみを計算して比較しても良い。
次に、ユーザ割り当て部102により、ステップS5で計算された評価値の値を閾値と比較する(ステップS6)。閾値としては、過去に計算された組み合わせにおける評価値を用いる。di,maxは小さい方が良いため、過去に計算した組み合わせにおける評価値(閾値)の方が現在計算している組み合わせにおける評価値よりも良好な場合は、ステップS3に戻って次の組み合わせに進む。
もし、過去に計算した組み合わせにおける評価値(閾値)よりも現在計算している組み合わせにおける評価値の方が良好な場合は、現在の評価値を保存し(ステップS7)、また、現在の組み合わせで構成したチャネル行列とウェイトも保存する(ステップS8)。
ユーザと送信ストリームとの全ての組み合わせ(セット)についてステップS3〜S8の処理が終わってなければ、残りのセットについてS3〜S8の処理を行い、全てのセットについてS3〜S8の処理が終われば終了とし(ステップS9)、ループは終了する(ステップS10)。
今、仮に第1送信ストリームにユーザ3、第2送信ストリームにユーザ2、第3送信ストリームにユーザ1をそれぞれ割り当てたときに、最も評価値di,maxが小さくなったと仮定する。このとき、ユーザ割り当て部102ではスケジューリング部101により制御され、送信ストリームsの入れ替え、すなわち各送信ストリームに対する各ユーザの割り当ての変更を行う。入れ替え後の送信ストリームのベクトルは、本例ではs’=P×s=[s’3, s’2, s’1]Tとなる。
次に、フィードバック処理/モジュロ演算部ではステップS8で保存されたウェイトを用いて処理が行われる。このようにスケジューリングを行った後のフィードバック処理/モジュロ演算部の出力(モジュロ演算後の信号)v’は、スケジューリング後のウェイトB’および摂動ベクトルd’を用いてv’=B’-1(s’+d’)と表される。このモジュロ演算後の信号v’は、ビームフォーマ106に送られ、ステップS8で保存されたウェイトQ’を用いて処理が行われる。ビームフォーマ106の出力は、x’=Q’v’=B’-1(s’+d’)となる。
一方、図2の無線受信装置における受信信号は、式(16)をスケジューリング後の信号に置き換えて次のように書ける。
Figure 2010028384
このときモジュロ演算により受信信号に付加されている信号成分である摂動ベクトルd’1, d’2,d’3は、図9の処理により最小になっているため、受信信号y’のダイナミックレンジは最小になる。従って、無線受信装置のアナログ回路(例えば、受信RF部302)およびデジタル回路(ADC303およびFFTユニット304等)に対する負担が軽減され、廉価な無線受信装置を実現することが可能になる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態では受信可能な信号のダイナミックレンジ(受信ダイナミックレンジという)の小さい廉価な無線受信装置の使用を前提とした場合に、最も特性の良い送信を行う手法について説明する。本実施形態では受信信号のダイナミックレンジを予め決められた値に制限した場合に、良好な特性が得られるようなスケジューリングを行う。
今、例えばユーザ3の無線受信装置の受信ダイナミックレンジの絶対値がV3,maxであったとする。この場合、式(16)中に示したユーザ3の無線受信装置の受信信号のうち、s3+d3はV3,maxでしか取れないことになる。つまり一般化して、i番目の無線受信装置の受信ダイナミックレンジがVi,maxである、という制約がある場合は、
Figure 2010028384
となるため、摂動ベクトルにも制限がかかり、
Figure 2010028384
となる。なお、
Figure 2010028384
とおく。つまり、受信ダイナミックレンジに制限がある場合、フィードバック処理/モジュロ演算部の出力は±√M/m以内に収まらない場合もある。
そこで、受信ダイナミックレンジに制限をかけた場合にフィードバック処理/モジュロ演算部の出力がいくつになるか計算する。
摂動ベクトルを加える前の信号の最大値は、
Figure 2010028384
であるから、制限のある摂動ベクトルを加えた後の信号vの最大値は
Figure 2010028384
となる。ただし、min(a,b)はaかbのうちの小さい方を出力する関数と定義する。
すなわち、制限のかかった摂動ベクトルがフィードバック処理およびモジュロ演算を施したsk,max’よりも十分に大きい場合は、第1の実施形態と同様にvi,maxは±√M/m以内に抑えることができる。逆に、制限のかかった摂動ベクトルが十分に大きくない場合は、制約のある中での最小の値|sk,max’-di,max|となる。vi,maxが±√M/mを超えてしまった場合、送信装置は全体的に電力を絞って送信を行うため、受信装置では受信電力のロスが生じてしまう。つまり、vi,maxは小さければ小さいほど良い。よって受信装置の受信ダイナミックレンジに制限がある場合は、その制限の中でvi,maxを計算し、最もvi,maxを小さくできるように送信ストリーム割り当てを行えばよい。以上が第2の実施形態の原理である。
第2の実施形態に従う無線送信装置の構成は、第1の実施形態と同じく図1に示した通りであるため、説明を省略する。次に、図9を参照してスケジューリングの詳細について説明を行う。図9において、ステップS1からS4までは第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
本実施形態では、ステップS5で計算される評価値は式(32)に示されるvi,maxである。vi,maxについては、最も下位の送信ストリームの値のみ用いても良いし、全ての送信ストリームのvi,maxの和を用いても良いし、これらのvi,maxを重み付け合成して用いても良い。
次に、計算された評価値の値を閾値と比較する(ステップS6)。閾値としては、過去に計算された組み合わせにおける評価値を用いる。di,maxは小さい方が良いため、過去に計算した組み合わせにおける評価値(閾値)の方が現在計算している組み合わせにおける評価値よりも良好な場合は、ステップS3に戻って次の組み合わせに進む。
もし、過去に計算した組み合わせにおける評価値(閾値)よりも現在計算している組み合わせにおける評価値の方が良好な場合は、現在の評価値を保存する(ステップS7)。以降の処理は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
このように第2の実施形態では、予め定められた受信装置の受信ダイナミックレンジの制限のなかで、最も特性が良くなる割り当て方法を決定するため、廉価な受信装置を用いても良好な通信品質を提供することが可能になる。
なお、本実施形態では各ユーザの受信装置の受信ダイナミックレンジの絶対値Vi,maxの情報が送信装置で必要であるため、なんらかの方法を用いてVi,maxの値を送信装置に通知する必要がある。
まず、一つにはVi,maxの値を量子化して例えば4ビットといったような制御情報として送信する手法が考えられる。この場合、ユーザ割り当て部102はスケジューリング部101により制御され、この制御情報に従って受信装置の受信信号のダイナミックレンジが受信装置の受信ダイナミックレンジ内に収まるようにモジュロ演算部104で付加される信号成分を制限すべく送信ストリーム割り当てを行う。
他の方法として、モジュロ演算部104においてモジュロ演算に伴う信号成分である摂動ベクトルを何回加算、あるいは減算できるかを表す数値(加減算回数)γの制限を示す制御情報として送信しても良い。例えば、γ=3でQPSKの場合は、γはN=2√M/m=2√2の値をI相およびQ相に3回までは加算、あるいは減算できるかを示す。この場合、ユーザ割り当て部102はスケジューリング部101により制御され、加減算回数γを示す制御情報に従って受信装置の受信信号のダイナミックレンジが受信ダイナミックレンジ内に収まるように、モジュロ演算部104における摂動ベクトルの加減算回数の制限が満たされるように送信ストリーム割り当てを行う。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。第3の実施形態では、無線送信装置で多重可能なユーザ数以上のユーザ(無線受信装置)が存在した場合、その中から多重可能な最適なユーザを抽出し、さらにそのユーザの中から第1あるいは第2の実施形態に基づいてスケジューリングを行う。
図10は、第3の実施形態に従う無線送信装置であり、第1および第2の実施形態との唯一の違いは、ユーザ割り当て部102に送信装置で多重可能なユーザ数(ここでは3とする)以上のユーザへ送信すべきデータ信号D1〜D5が入力されている点である。
本実施形態の動作は、図9に示したフローチャートに従っており、第1の実施形態と唯一異なる点はユーザと送信ストリームとの組み合わせ数の違いである。本実施形態では、5ユーザから最適な3ユーザを選択して送信を行う。この場合、組み合わせ数は5×4×3=60通りになる。これら60通りの組み合わせに関して、ステップS1からS9までの処理を行う。この処理に基づいて選択された最適な3ユーザへのデータ信号がユーザ割り当て部102によって送信ストリームに割り当てられ、送信が行われる。
ここで、第3の実施形態におけるスケジューリングでの評価値としては、第1の実施形態のように最も受信信号のダイナミックレンジが小さくなる組み合わせを選ぶこともできるし、第2の実施形態のように受信装置の受信ダイナミックレンジを制限した上で、最も受信特性の良い評価値を選択することも可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態に従う無線送信装置の構成は図1と同じであるため、説明を省略する。第4の実施形態は第3の実施形態とほぼ同じであるが、スケジューリングにおける処理の流れが異なる。
図11のフローチャートを参照して本実施形態の処理手順を説明する。本実施形態では5ユーザから、まずスケジューリング部101において第1の規範に従って、収容する3ユーザを選択し、次にユーザ割り当て部102において第2の規範で当該3ユーザの送信ストリームへの割り当てを行う。ここで、第1の規範は第1の実施形態、あるいは第2の実施形態で用いた規範が使用可能である。第1の規範については様々な方式が適用可能であるが、ここではGreedyアルゴリズムを用いた例を説明する。Greedyアルゴリズムの詳細は、Z.Tuらによる’ Multiuser Diversity for a Dirty Paper Approach’に記載されている。
まず、最初にGreedyアルゴリズムを用いて5ユーザの中から3ユーザを選択するループを開始する(ステップS11)。続いて、Greedyアルゴリズムを用いて受信装置の受信信号のダイナミックレンジについての評価値を計算する(ステップS12)。評価値としては、例えば既に選択されたユーザに対してビームフォーマ106がヌルを向けるようなフィードフォワード型のウェイトを用いた際の受信電力が用いられる。一人目のユーザを選ぶときは、既に選択されたユーザがいないため、ウェイトは最大比合成のウェイトとなる。ここでは、5番目のユーザが選択されたとする(ステップS13)。
続いて、収容ユーザ数に達したかの判定を行う(ステップS14)。本例では無線送信装置が1ユーザしか決定していないために、ステップS12に戻ってループ処理を行う。2番目のユーザを収容する場合には、先ほど収容候補とした5番目のユーザにのみにヌルを向けた場合のフィードフォワード型のウェイトを用いて、受信信号のダイナミックレンジの評価値、すなわちユーザの受信電力を計算する(ステップS12)。これに基づいて最も受信電力が大きなユーザを選択する(ステップS13)。この例では、3番目のユーザが選択されたとする。同様にして、次のループで1番目のユーザが選択されたとする。
以上のように1,3,5番目のユーザを選択したら、ステップS14において収容ユーザに達した判定が下されるために、ユーザ選択のためのループを終了し(ステップS15)、収容ユーザが決定される(ステップS16)。
続いて、今度は選択された1,3,5番目のユーザに対して受信装置の受信ダイナミックレンジを考慮したスケジューリングを行う。ステップS17からS25までの処理は、第1および第2の実施形態の図9中に示したステップS2からS10までの処理と同様であるため、説明を省略する。
このように本実施形態では、マルチユーザTHPにおいて収容ユーザを比較的計算量の少ないGreedyアルゴリズムを用いて決定し、その後収容ユーザ内部での送信ストリーム割り当ては受信装置の受信ダイナミックレンジを考慮して送信を行うことができる。従って、無線送信装置の演算量も減らしつつ、良好な通信品質を保ったまま簡易な無線受信装置を提供することが可能になる。
なお、本実施形態ではシングルキャリア方式を仮定して説明を行ったが、マルチキャリア方式を用いて本発明を実施することも可能である。また、本実施形態ではチャネル情報は受信装置からのフィードバックで得る例について説明をしたが、チャネル情報については送信装置を有する無線機が受信を行った際に推定したチャネル情報を用いることも可能である。
また、本実施形態では主にTomlinson-Harashima Precodingを用いる場合のダイナミックレンジ低減方法、あるいは受信装置の受信ダイナミックレンジの制約の中で最も良好な特性を得るための手法について説明したが、本発明はPeelらの”A vector-perturbation technique for near-capacity multiantenna multiuser communication\−Part II: Perturbation”に示されている摂動ベクトル計算方法およびビームフォーミング方法を用いる場合にも適用可能である。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に従う無線送信装置を示すブロック図 同実施形態に従う無線受信装置を示すブロック図 図2中のチャネル推定部の詳細を示すブロック図 ビームフォーミングの効果を説明する図 プリコーディングおよびビームフォーミングの効果を説明する図 同実施形態を説明するためのIQ平面上での送信信号点のコンスタレーションを示す図 同実施形態を説明するためのIQ平面上での受信信号点のコンスタレーションを示す図 フィードバック処理後の信号と摂動ベクトルの関係を示す図 同実施形態における送信処理を説明するためのフローチャート 本発明の他の実施形態に従う無線送信装置を示すブロック図 同実施形態における送信処理を説明するためのフローチャート
符号の説明
100・・・ウェイト計算部
101・・・スケジューリング部(評価値計算部)
102・・・ユーザ割り当て部
103・・・減算部
104・・・モジュロ演算部
105・・・フィードバック部
106・・・ビームフォーマ
107・・・IFFTユニット
108・・・デジタル−アナログ変換器
109−1〜109−n・・・送信RF部
110−1〜110−n・・・送信アンテナ
301・・・受信アンテナ
302・・・受信RF部
303・・・アナログ−デジタル変換器
304・・・FFTユニット
305・・・モジュロ演算部
306・・・チャネル推定部
307・・・復調部

Claims (12)

  1. 送信信号を複数のアンテナを用いて複数の無線受信装置に同一周波数かつ同一時間に送信を行う無線送信方法において、
    送信電力の増大を低減するため、送信信号が既定のレベル内になるように摂動ベクトルを付加するステップと、
    前記送信信号を受信する前記受信器のダイナミックレンジが最小となるか、または前記受信信号のダイナミックレンジが前記無線受信装置の受信ダイナミックレンジ内に収まるように、前記送信すべき信号を少なくとも一つの送信ストリームに割り当てるステップと、を具備することを特徴とする無線送信方法。
  2. 前記摂動ベクトルを付加するステップは、Tomlinson-Harashima Precodingを用いることを特徴とする請求項1記載の無線送信方法。
  3. 送信すべき信号にゲインを乗じ、無線受信装置において干渉となる信号をフィードバックして前記送信すべき信号から前記干渉となる信号を差し引くフィードバック処理を行うステップと、
    前記フィードバック処理後の信号に対して前記フィードバック処理による送信電力の増大を低減するための演算を行うステップと、
    前記演算後の信号に対し、前記フィードバック部で残留する干渉分を低減するためのビームフォーミング処理を行うステップと、
    前記ビームフォーミング処理後の信号を含む送信信号を送信するステップと、
    前記送信信号を受信する無線受信装置における受信信号のダイナミックレンジを表す評価値を計算するステップと、
    前記評価値に基づき前記受信信号のダイナミックレンジが最小となるか、または前記受信信号のダイナミックレンジが前記無線受信装置の受信ダイナミックレンジ内に収まるように、前記送信すべき信号を少なくとも一つの送信ストリームに割り当てるステップと、を具備することを特徴とする無線送信方法。
  4. 送信すべき信号にゲインを乗じ、無線受信装置において干渉となる信号をフィードバックして前記送信すべき信号から前記干渉となる信号を差し引くフィードバック処理を行うフィードバック処理部と、
    前記フィードバック処理後の信号に対して前記フィードバック処理による送信電力の増大を低減するための演算を行う演算部と、
    前記演算後の信号に対し、前記フィードバック部で残留する干渉分を低減するためのビームフォーミング処理を行うビームフォーマと、
    前記ビームフォーミング処理後の信号を含む送信信号を送信する送信部と、
    前記送信信号を受信する無線受信装置における受信信号のダイナミックレンジを表す評価値を計算する計算部と、
    前記評価値に基づき前記受信信号のダイナミックレンジが最小となるか、または前記受信信号のダイナミックレンジが前記無線受信装置の受信ダイナミックレンジ内に収まるように、前記送信すべき信号を少なくとも一つの送信ストリームに割り当てる割り当て部と、を具備することを特徴とする無線送信装置。
  5. 前記送信部は、複数のアンテナを用いて前記送信信号を送信することを特徴とする請求項4に記載の無線送信装置。
  6. 前記計算部は、複数の送信ストリームと複数の無線受信装置との全ての組み合わせについて前記評価値を計算し、
    前記割り当て部は、前記評価値が最小となる一つの組み合わせを決定し、該決定した組み合わせに基づいて前記割り当てを行うことを特徴とする請求項4に記載の無線送信装置。
  7. 前記割り当て部は、前記受信信号のダイナミックレンジが前記無線受信装置の受信ダイナミックレンジ内に収まるように、前記演算部で付加される信号成分を制限すべく前記割り当てを行うことを特徴とする請求項4に記載の無線送信装置。
  8. 前記割り当て部は、前記無線受信装置から前記受信ダイナミックレンジを示す情報を受け取ることを特徴とする請求項4または6のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  9. 前記割り当て部は、前記無線受信装置から前記演算により付加される信号成分の加減算回数の制限を示す情報を受け取り、該制限が満たされるように前記割り当てを行うことを特徴とする請求項4に記載の無線送信装置。
  10. 前記計算部は、複数の送信ストリームとm(複数)個の無線受信装置との全ての組み合わせについて前記評価値を計算し、
    前記割り当て部は、前記評価値が小さい順から前記複数の送信ストリームとn(n<m)個の無線受信装置との組み合わせを選択し、該選択した組み合わせに基づいて前記割り当てを行うことを特徴とする請求項4に記載の無線送信装置。
  11. m(複数)個の無線受信装置の中からある規範を用いてn(n<m)個の無線受信装置を選択する手段をさらに備え、前記計算部および前記割り当て部は、前記選択した無線受信装置に対応して前記評価値の計算および前記割り当てを行うことを特徴とする請求項4記載の無線送信装置。
  12. 前記規範としてGreedyアルゴリズムを用いることを特徴とする請求項11記載の無線送信装置。
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