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JP2010026492A - レンズ駆動制御装置および撮像装置 - Google Patents

レンズ駆動制御装置および撮像装置 Download PDF

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JP2010026492A JP2009049990A JP2009049990A JP2010026492A JP 2010026492 A JP2010026492 A JP 2010026492A JP 2009049990 A JP2009049990 A JP 2009049990A JP 2009049990 A JP2009049990 A JP 2009049990A JP 2010026492 A JP2010026492 A JP 2010026492A
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Koichi Sugiura
康一 杉浦
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】 起動時における退避レンズ群の異常起動動作を適確に検出する。
【解決手段】 レンズ駆動制御装置は、複数のレンズ群の一部の退避レンズ群である3群レンズ系1Bを撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記レンズ群の一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ退避レンズ群を前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴を駆動制御する。3群レンズ系1Bが退避位置から撮影光軸上までの間で移動する軌道内に設定された基準位置に、3群レンズ系1Bが達したことを3群位置検出装置9Bで検出する。3群レンズ系1Bを退避位置から撮影光軸上に移動させる起動時に、3群位置検出装置9Bの検出に基づいて起動の異常を判定する。3群位置検出装置9Bは、3群レンズ系1Bが基準位置に達したことを複数回検出した場合に、起動が異常であると判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させるとともに、前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納した沈胴状態と、該沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させるとともに、前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させた撮影状態とを含む複数の動作状態を有するレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御して動作状態を選択的に変更するレンズ駆動制御装置および前記レンズ駆動制御装置を用いて構成した撮像装置に関するものである。
いわゆるディジタルカメラ等のカメラや、カメラ機能を組み込んだ携帯電話のような携帯機器においては、多くの場合、携帯の便宜のために小型化、特に薄型化が要求される。携帯時における薄型化を実現するために、入れ子式の伸縮胴構成を用いてレンズ間隔を狭める、いわゆる沈胴式構造によって、撮影用レンズの撮影光軸方向寸法を短縮する構成が広く用いられている。
最近では、沈胴時における鏡胴のさらなる薄型化の手法として、複数のレンズ群のうちの物体側(被写体側)端部以外の一部のレンズ群である退避レンズ群を撮影光軸から外れた位置に退避させて、撮影状態でその退避レンズ群よりも物体側に位置するレンズ群を沈胴させるための沈胴スペースを確保し、前記複数のレンズ群のうちの撮影状態で前記退避レンズ群よりも物体側に位置する少なくとも一部のレンズ群を沈胴させる構造を用いる、いわゆるリトラクティング方式の沈胴式鏡胴がしばしば用いられる。
このようなリトラクティング方式の沈胴式鏡胴の一例が、特許文献1(特開2006−330657号公報)等に示されている。この特許文献1に開示されたリトラクティング方式の沈胴式鏡胴における動作、特に起動動作、について図8および図9を参照して具体的に説明する。図8は、起動動作時における退避レンズ群の動作を模式的に示しており、(a)は結像面側から見た背面図、そして(b)は上面から見た平面図である。
また、図9は、退避レンズ群が退避位置に位置しているか否かを検出するフォトインタラプタの動作を模式的に示しており、(a)は、退避レンズ群が退避位置に位置している状態の模式図、そして(b)は、退避レンズ群が退避位置から外れた状態の模式図である。
図8に示すように、退避レンズ群RGは、退避収納状態では、退避位置Aに位置している。退避レンズ群RGの起動動作は、撮影状態において撮影光軸上で退避レンズ群RGよりも物体側に位置する前側レンズ群が繰り出して、退避レンズ群RGを挿入する空間が撮影光軸上に形成された後に、退避位置Aから光軸位置Bに向けて回動動作して円弧状の起動を移動し、光軸位置Bに到達した後、撮影光軸に沿って物体方向に直進駆動され、撮影待機位置Cに到達する。
また、図9に示すように、退避レンズ群RGのレンズ保持枠RHには、遮光突起部RPが設けられており、図9(a)のように退避レンズ群RGのレンズ保持枠RHが退避位置にあるときに遮光突起部RPがフォトインタラプタPIを遮光する構造となっている。退避レンズ群RGが、図9(a)の退避収納状態から、図9(b)のように撮影光軸上へ向かう方向に駆動されて、遮光突起部RPがフォトインタラプタPIから離脱することによって、フォトインタラプタPIが透光状態となる構造となっている。この場合、フォトインタラプタPIの出力を基準位置信号として用いており、フォトインタラプタPIから遮光突起部RPが離脱するときに基準位置信号が変化する位置を基準位置としている。
図8に示されたように退避レンズ群RGが退避位置Aから光軸位置Bへ回動動作している間に、このレンズ鏡胴、例えばこのレンズ鏡胴が組み込まれたカメラ、を振り回したり、レンズ鏡胴に大きな振動を与えたりすると、移動しかかっていた退避レンズ群RGのレンズ保持枠RHが退避位置方向に戻り、あるいは、他の部材と干渉するなどする。その結果として、脱調などと称される駆動制御の空回り現象が発生して、退避レンズ群を正しく光軸上に位置させることができなくなってしまうことがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、起動時における退避レンズ群の異常起動動作を適確に検出することを可能とするレンズ駆動制御装置および撮像装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、起動時における退避レンズ群の基準位置近傍における揺動、他部材との干渉などの異常起動動作を適確に検出することを可能とするレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、起動時における退避レンズ群の駆動制御の空回りなどの異常起動動作を適確に検出することを可能とするレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、起動時における退避レンズ群の振動量を検出し、起動が異常であることを適確に判定することを可能とするレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、起動時における退避レンズ群の異常起動動作時に起動動作をリセットし、退避位置から起動動作をやり直し、正常な撮影待機状態に設定することを可能とするレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、起動が異常であると判定した場合に、複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させて、異常再起動を防止することを可能とするレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、再起動時における退避レンズ群の異常起動動作時に起動動作をさらにリセットし、異常再起動を防止することを可能とするレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、再起動時における退避レンズ群の異常起動動作時に起動リセット動作の極端な繰り返しを防止することを可能とするレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、退避レンズ群の高精度な位置制御を可能とするレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、退避レンズ群の基準位置近傍における振動量の検出をもとに、起動が異常であることを適確に判定することが可能なレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項10の目的は、特に、退避レンズ群の起動異常を検出し、起動不良を防止することが可能なレンズ駆動制御装置を提供することにある。
本発明の請求項11の目的は、起動時における退避レンズ群における揺動、他部材との干渉などの異常起動動作を適確に検出し、異常再起動を防止し得る撮像装置を提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、上述した目的を達成するために、
各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御するレンズ駆動制御装置において、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群が前記退避位置と前記撮影光軸上との間で移動する軌道内に設定された基準位置に、前記一部のレンズ群が達したことを検出する基準位置検出手段と、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させる起動時に、前記基準位置検出手段の検出に基づいて起動の異常を判定する異常判定手段と、
を備え、
前記異常判定手段は、前記基準位置検出手段が、前記一部のレンズ群が前記基準位置に達したことを複数回検出した場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、上述した目的を達成するために、
各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御するレンズ駆動制御装置において、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群が前記退避位置と前記撮影光軸上との間で移動する軌道内に設定された基準位置に、前記一部のレンズ群が達したことを検出する基準位置検出手段と、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群の駆動制御量を検出する駆動制御量検出手段と、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させる起動時に、前記基準位置検出手段および前記駆動制御量検出手段の検出に基づいて起動の異常を判定する異常判定手段と、
を備え、
前記異常判定手段は、前記基準位置検出手段が前記一部のレンズ群が前記基準位置に達したことを検出するまでの、前記駆動制御量検出手段によって検出される駆動制御量が、予め規定された値以上の場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、上記の目的を達成するために、
各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御するレンズ駆動制御装置において、
振動量を検出する振動量検出手段と、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させる起動時に、前記振動量検出手段の検出に基づいて起動の異常を判定する異常判定手段と、
を備え、
前記異常判定手段は、前記振動量検出手段が、規定値以上の振動量を検出した場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、起動が異常であると前記異常判定手段が判定した場合に、前記一部のレンズ群を前記退避位置に戻し、前記退避位置から再度前記撮影光軸上へ向かって移動させる起動動作を再度実行させる起動リセット手段をさらに含むことを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、起動が異常であると前記異常判定手段が判定した場合に、前記一部のレンズ群を前記退避位置に戻し、前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を沈胴させて前記沈胴状態とすることを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、前記起動リセット手段が再起動動作時に、該再起動動作が異常であると前記異常判定手段が判定した場合には、前記再起動動作を一旦中断させ、再起動動作をさらに繰り返し実行させる手段をさらに含むことを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、前記再起動動作が予め規定された回数繰り返された場合には、前記再起動動作を停止する手段をさらに含むことを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、パルスモータを用いて前記一部のレンズ群を駆動するレンズ駆動手段をさらに含むことを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群が前記退避位置と前記撮影光軸上の所定位置との間で移動する軌道内に設定された基準位置に、前記一部のレンズ群が達したことを検出する基準位置検出手段、を更に備え、
前記異常判定手段は、前記基準位置検出手段が前記一部のレンズ群が前記基準位置に達したことを検出した後に、前記振動量検出手段が規定値以上の振動量を検出した場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことを特徴としている。
請求項10に記載した本発明に係るレンズ駆動制御装置は、前記起動リセット手段が、起動が異常であると前記異常判定手段が判定した場合に、前記振動量検出手段が静止状態を所定時間検出した後、前記一部のレンズ群を前記退避位置に戻すことを特徴としている。
請求項11に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のレンズ駆動制御装置を用いて構成したことを特徴としている。
本発明によれば、起動時における退避レンズ群の異常起動動作を適確に検出することを可能とするレンズ駆動制御装置および撮像装置を提供することができる。
すなわち本発明の請求項1のレンズ駆動制御装置によれば、各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御するレンズ駆動制御装置において、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群が前記退避位置と前記撮影光軸上との間で移動する軌道内に設定された基準位置に、前記一部のレンズ群が達したことを検出する基準位置検出手段と、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させる起動時に、前記基準位置検出手段の検出に基づいて起動の異常を判定する異常判定手段と、
を備え、
前記異常判定手段は、前記基準位置検出手段が、前記一部のレンズ群が前記基準位置に達したことを複数回検出した場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことにより、
起動時における退避レンズ群の基準位置近傍における揺動、他部材との干渉などの異常起動動作を適確に検出することが可能となる。
また、本発明の請求項2のレンズ駆動制御装置によれば、各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御するレンズ駆動制御装置において、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群が前記退避位置と前記撮影光軸上との間で移動する軌道内に設定された基準位置に、前記一部のレンズ群が達したことを検出する基準位置検出手段と、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群の駆動制御量を検出する駆動制御量検出手段と、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させる起動時に、前記基準位置検出手段および前記駆動制御量検出手段の検出に基づいて起動の異常を判定する異常判定手段と、
を備え、
前記異常判定手段は、前記基準位置検出手段が前記一部のレンズ群が前記基準位置に達したことを検出するまでの、前記駆動制御量検出手段によって検出される駆動制御量が、予め規定された値以上の場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことにより、
特に、起動時における退避レンズ群の駆動制御の空回りなどの異常起動動作を適確に検出することが可能となる。
本発明の請求項3のレンズ駆動制御装置によれば、各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御するレンズ駆動制御装置において、
振動量を検出する振動量検出手段と、
前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させる起動時に、前記振動量検出手段の検出に基づいて起動の異常を判定する異常判定手段と、
を備え、
前記異常判定手段は、前記振動量検出手段が、規定値以上の振動量を検出した場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことにより、
特に、起動時における退避レンズ群の振動量を検出して、起動が異常であることを適確に判定することが可能となる。
本発明の請求項4のレンズ駆動制御装置によれば、起動が異常であると前記異常判定手段が判定した場合に、前記一部のレンズ群を前記退避位置に戻し、前記退避位置から再度前記撮影光軸上へ向かって移動させる起動動作を再度実行させる起動リセット手段をさらに含むことにより、
特に、起動時における退避レンズ群の異常起動動作時に起動動作をリセットし異常再起動を防止することが可能となる。
本発明の請求項5のレンズ駆動制御装置によれば、起動が異常であると前記異常判定手段が判定した場合に、前記一部のレンズ群を前記退避位置に戻し、前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を沈胴させて前記沈胴状態とすることにより、
特に、起動が異常であると判定した場合に、複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させて、異常再起動を防止することが可能となる。
本発明の請求項6のレンズ駆動制御装置によれば、前記起動リセット手段は、再起動動作時に、該再起動動作が異常であると前記異常判定手段が判定した場合には、前記再起動動作を一旦中断させ、再起動動作をさらに繰り返し実行させる手段をさらに含むことにより、
特に、再起動時における退避レンズ群の異常起動動作時に起動動作をさらにリセットし、異常再起動を防止することが可能となる。
さらに、本発明の請求項7のレンズ駆動制御装置によれば、前記再起動動作が予め規定された回数繰り返された場合には、前記再起動動作を停止する手段をさらに含むことにより、
特に、再起動時における退避レンズ群の異常起動動作時に起動リセット動作の極端な繰り返しを防止することが可能となる。
本発明の請求項8のレンズ駆動制御装置によれば、パルスモータを用いて前記一部のレンズ群を駆動するレンズ駆動手段をさらに含むことにより、
特に、退避レンズ群の高精度な位置制御が可能となる。
本発明の請求項9のレンズ駆動制御装置によれば、前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群が前記退避位置と前記撮影光軸上の所定位置との間で移動する軌道内に設定された基準位置に、前記一部のレンズ群が達したことを検出する基準位置検出手段、を更に備え、
前記異常判定手段は、前記基準位置検出手段が前記一部のレンズ群が前記基準位置に達したことを検出した後に、前記振動量検出手段が規定値以上の振動量を検出した場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことにより、
特に、退避レンズ群の基準位置近傍における振動量の検出をもとに、起動が異常であることを適確に判定することが可能となる。
本発明の請求項10のレンズ駆動制御装置によれば、前記起動リセット手段は、起動が異常であると前記異常判定手段が判定した場合に、前記振動量検出手段が静止状態を所定時間検出した後、前記一部のレンズ群を前記退避位置に戻すことにより、
特に、退避レンズ群の起動異常を検出して起動不良を防止することが可能となる。
本発明の請求項11のレンズ撮像装置によれば、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のレンズ駆動制御装置を用いて構成したことにより、
特に、起動時における退避レンズ群の揺動、他部材との干渉などの異常起動動作を適確に検出し、異常再起動を防止することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。 図1のレンズ駆動制御装置に係る1−2群駆動制御量検出パルスとズームポジションとの関係を示す図である。 図1のレンズ駆動制御装置に係る1−2群レンズ系の位置と1−2群基準位置検出信号との関係を模式的に示す図である。 図1のレンズ駆動制御装置に係る3群レンズ系の位置と3群基準位置検出信号との関係を模式的に示す図である。 図1のレンズ駆動制御装置に係るレンズ鏡胴を沈胴収納状態から撮影待機状態へ遷移させる起動動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置の主要部分となる3群レンズ系を退避位置から撮影待機位置へ駆動する起動制御動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置の主要部分となる3群レンズ系を退避位置から撮影待機位置へ駆動する起動制御動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るレンズ駆動制御装置が適用されるリトラクティング方式のレンズ鏡胴の起動動作時における退避レンズ群の動作を模式的に示しており、(a)は結像面側から見た背面図、そして(b)は上面から見た平面図である。 一般的な、レンズ駆動制御系における退避レンズ群が退避位置に位置しているか否かを検出するフォトインタラプタの動作を模式的に示しており、(a)は、退避レンズ群が退避位置に位置している状態の模式図、そして(b)は、退避レンズ群が退避位置から外れた状態の模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置の主要部分となる3群レンズハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置の主要部分となる3群レンズ系を退避位置から撮影待機位置へ駆動する起動制御動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明のレンズ駆動制御装置を詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置を説明するための図である。図1は、レンズ駆動制御装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図、図2は、1−2群駆動制御量検出パルスとズームポジションとの関係を示す図、図3は、1−2群位置と1−2群基準位置検出信号との関係を示す図、図4は、3群位置と3群基準位置検出信号との関係を示す図、図5は、レンズ鏡胴を沈胴(収納)状態から撮影待機状態へ遷移させる起動動作を説明するためのタイミングチャート、そして図6は、本発明の主要部分となるレンズ群のうちの特に3群を、3群退避位置から3群撮影待機位置へ駆動するための起動制御動作を説明するためのフローチャートである。
図1に示すレンズ駆動制御装置100は、典型的には、ディジタルカメラ等のカメラ(撮像蔵置)に組み込まれて用いられ、撮影レンズ1、絞り2、シャッタ3、1−2群モータ4A、3群モータ4B、第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4E、シャッタモータ4F、制御装置5、望遠スイッチ6A、広角スイッチ6B、1−2群駆動制御量検出装置7、1−2群駆動制御量検出装置駆動回路8、1−2群位置検出装置9A、3群位置検出装置9B、1−2群位置検出装置駆動回路10A、3群位置検出装置駆動回路10B、温度センサ11および電源スイッチ12を具備している。
撮影レンズ1は、各々1つ以上のレンズを含む複数のレンズ群を有する光学系として構成されており、この場合1−2群レンズ系1Aおよび3群レンズ系1Bを備えている。これら1−2群レンズ系1Aと3群レンズ系1Bの間に絞り2およびシャッタ3が介挿されている。絞り2は、明確には図示していないが、第1絞り2Aと第2絞り2Bとで構成されている。制御装置5は、モータドライバ5AおよびCPU(中央処理装置)5Bで構成されている。モータドライバ5Aは、1−2群モータ4A、3群モータ4B、第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4Eおよびシャッタモータ4Fを駆動する。CPU5Bは、モータドライバ5A、1−2群駆動制御量検出装置駆動回路8、1−2群位置検出装置駆動回路10Aおよび3群位置検出装置駆動回路10B等の装置各部を制御する。CPU5Bには、ズーミング用スイッチとしての望遠スイッチ6Aと広角スイッチ6B、温度センサ11および電源スイッチ12等が結合されている。
図1のレンズ駆動制御装置100において、撮影レンズ1は、それぞれ1つ以上のレンズを含む3つのレンズ群を備えており、物体、つまり被写体に面する対物面側から、順次、第1レンズ群(1群)、第2レンズ群(2群)、第3レンズ群(3群)の順で配列されている。ここで、第1レンズ群である1群レンズ系と第2レンズ群である2群レンズ系とは、一体的に用いられて、1−2群レンズ系1Aを構成している。この場合、1−2群レンズ系1Aにおける1群レンズ系と2群レンズ系は、例えば、共通の駆動系により異なる形状のカムを介して動作させることによって、全体として一体的に動作しつつ相対距離を変化させるようにする。第3レンズ群は、それ自体で退避レンズ群としての3群レンズ系1Bを構成している。
1−2群レンズ系1Aおよび3群レンズ系1Bは、撮影状態では、レンズ鏡胴内に共通の撮影光軸上に配置される。ここで、1−2群レンズ系1Aの後方には、3群レンズ系1Bとの間に、撮影レンズ1内を通過する被写体からの光量を制御する第1絞り2Aおよび第2絞り2Bからなる絞り2と、撮影時の露光時間を制御するシャッタ3とが配置されている。
1−2群レンズ系1Aは、例えば撮影倍率、つまり焦点距離、を変化させるためのズーム用レンズ群であり、3群レンズ系1Bは、撮影レンズ1によって結像される被写体の光学像を、3群レンズ系1Bの後方に位置する露光面(図示されていない)に合焦させるためのフォーカス用レンズ群である。物体側のレンズ群である1−2群レンズ系1Aと、その後方の3群レンズ系1Bとは、それぞれ1−2群モータ4Aと3群モータ4Bとによって駆動され、撮影状態では、撮影光軸に沿って平行に移動して目標とする光学系を成立させる。
また、携帯時等の非撮影状態は、収納状態であり、図8に示すように、撮影状態から収納状態への移行に際して、退避レンズ群である3群レンズ系1Bが、撮影光軸に沿って像面方向(物体、つまり被写体から離れる方向)に後退した後に、撮影光軸から外れた位置に退避し(いわゆるリトラクト動作)、3群レンズ系1Bが退避したことによって撮影光軸上に生じた空間に1−2群レンズ系1Aが沈胴して、撮影光軸に沿う寸法を非常に短くして薄型化を実現する。
そして、収納状態から撮影状態への移行に際しては、1−2群レンズ系1Aが、撮影光軸上で物体方向(物体、つまり被写体に近付く方向)に移動して後方に空間を形成し、この後方の空間に、3群レンズ系1Bが進入して撮影光軸上に位置し、撮影光軸に沿って物体方向に移動して撮影待機状態となる。なお、3群レンズ系1Bの退避位置と撮影光軸上位置との間の移動は、図8に示したように、撮影光軸外で且つ撮影光軸とほぼ平行な軸線を中心とする回動動作によって移動させるようにしても良いし、撮影光軸に直交する直線に沿う直進動作によって移動させるようにしても良い。
ここで、1−2群レンズ系1Aを駆動する1−2群モータ4Aとしては、DC(直流)モータを用いており、3群レンズ系1Bを駆動する3群モータ4Bとしては、パルスモータを用いている(駆動機構等については、特殊な構成を用いる必要はないので、図示していない)。
DCモータは、印加される駆動電圧に応じて駆動速度が変化するモータであり、印加する電圧を変化させるだけの簡単な操作で、1−2群レンズ系1Aを駆動する駆動速度を調整することができる。なお、DCモータは、一般に、供給電力が同じであれば、パルスモータよりも高速回転とすることができ、また、負荷の変化に応じて駆動電流が変化するという特性があるため、負荷の増大で駆動電流が増大し、結果として駆動トルクが増えるため、負荷変動に強く、滑らかな駆動動作特性を得ることができる。したがって、ズーム位置に対応してカムの傾斜が変化し、負荷トルクが変動するような駆動、例えばレンズ群繰り出しのためのカム筒の駆動に好適である。
また、DCモータは、デューティ比(一周期あたりのオン状態の時間の割合)に対応しても駆動速度が変化するモータであり、DCモータに供給する駆動通電時間の比を変化させるだけの簡単な操作で、1−2群レンズ系1Aの駆動速度を調整することができる。
その反面、DCモータを停止させる際には、慣性によって、停止制御を行ってから実際に停止するまでのずれ、いわゆるオーバーランの発生が避けられず、希望した位置に正確に停止させることが困難である。この点について、パルスモータは、パルスを与えることでステップ的に駆動するため、任意の目標位置に停止させることは容易であるが、トルク変動に対してはさほど強くないため、トルク変動が少ない場合の制御に適している。
また、第1絞り2A、第2絞り2Bおよびシャッタ3を、それぞれ駆動するための第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4Eおよびシャッタモータ4Fが設けられており、これら第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4Eおよびシャッタモータ4Fの動作によって、各対応する第1絞り2A、第2絞り2Bおよびシャッタ3がそれぞれ駆動される(駆動機構等については、特殊な構成を用いる必要はないので、図示していない)。
なお、1−2群モータ4A、3群モータ4B、第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4Eおよびシャッタモータ4Fの各モータは、モータドライバ5Aに電気的に結合されており、モータドライバ5Aによって集中的に制御される。
モータドライバ5Aは、CPU5Bに電気的に結合されており、CPU5Bから、1−2群モータ4A、3群モータ4B、第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4Eおよびシャッタモータ4Fの各モータを駆動制御するために必要な情報、例えば駆動電圧、駆動タイミング、駆動制御量および駆動方向等の情報を得る。そして、モータドライバ5Aは、CPU5Bから得たこれらの情報に基づいて、1−2群モータ4A、3群モータ4B、第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4Eおよびシャッタモータ4Fの各モータの駆動制御を行う。
さらに、1−2群モータ4Aには、その回転に伴って回転量、例えば回転数、に応じてパルスを発生する1−2群駆動制御量検出装置7が設けられている。この1−2群駆動制御検出装置7は、1−2群駆動制御量検出装置駆動回路8に電気的に結合されており、その1−2群駆動制御量検出装置駆動回路8によって1−2群駆動制御量検出装置7が駆動される。1−2群駆動制御量検出装置7が出力する回転量に応じたパルスは、CPU5Bに取り込まれる。
1−2群駆動制御量検出装置7は、撮影レンズ1が最も望遠状態になったときと、最も広角状態になったときとの間で、所定のパルス数、この場合例えば1280個、のパルスを出力するように設定されている。そして、最も望遠状態になったときと、最も広角状態になったときとの間の全区間が、所定の数に区切られ、例えば16等分されて、80パルス毎に一区間に区切られる。この16の区間の17個の区切りには位置指標、いわゆるズームポジションZp1,Zp2,…,Zp17が設定されている。
ここで、1−2群駆動制御量検出装置7の出力パルスとズームポジションZp1〜Zp17との関係の一例を図2に示す。図2に示したパルス数は、基準位置を0としてカウントしており、広角端が200パルス、望遠端が1800パルス、これら広角端と望遠端との間で1600パルスであり、広角端と望遠端との間を16等分して100パルス毎に各区間が区切られている。したがって、この場合のズームポジションZp1,Zp2,…,Zp17は、それぞれ200,300,…,1800パルスとなる。基準位置から収納位置に向かうときは、負の値でカウントするものとし、収納位置は、−600パルスとなっている。
一方、3群モータ4Bは、CPU5Bからの指示にしたがってモータドライバ5Aから入力されたパルス数に応じた駆動制御量・駆動速度で駆動される。
また、1−2群レンズ系1Aおよび3群レンズ系1Bに各対応して、それぞれの基準位置を検出する1−2群位置検出装置9Aおよび3群位置検出装置9Bが備えられており、1−2群レンズ系1Aおよび3群レンズ系1Bがそれぞれ基準位置に位置しているか否かが検出される。
図3には、1−2群レンズ系1Aの位置と1−2群位置検出装置9Aによる基準位置検出信号との関係の一例を示し、また、図4には、3群レンズ系1Bの位置と3群位置検出装置9Bによる基準位置検出信号との関係の一例を示している。
これら1−2群位置検出装置9Aおよび3群位置検出装置9Bは、それぞれ1−2群位置検出装置駆動回路10Aおよび3群位置検出装置駆動回路10Bによって駆動される。また、1−2群位置検出装置駆動回路10Aおよび3群位置検出装置駆動回路10Bによって検出された位置情報は、CPU5Bに取り込まれる。
CPU5Bには、望遠撮影を行う場合に、撮影レンズ1の焦点距離を長く、倍率を高倍率化するために操作するズームスイッチとしての望遠スイッチ(望遠SW)6Aおよび広角撮影を行う場合に、撮影レンズ1の焦点距離を短く、倍率を低倍率化するために操作するズームスイッチとしての広角スイッチ(広角SW)6Bが電気的に接続されている。
これら望遠スイッチ6Aおよび広角スイッチ6Bが操作されると、CPU5Bは、望遠スイッチ6Aおよび広角スイッチ6Bの操作に応じて、それぞれ、1−2群モータ4Aおよび3群モータ4Bを制御する。
なお、1−2群レンズ系1Aを構成する1群レンズ系および2群レンズ系は、これら2つのレンズ群の間隔がカム機構によって機械的に調整されるカム筒(図示されていない)に係合されており、1−2群モータ4Aによって1−2群レンズ系1Aが駆動される際に、1群レンズ系および2群レンズ系がそれぞれ所定の動作軌跡に従って移動し、1群レンズ系と2群レンズ系との間隔が所定の間隔(変動間隔または一定間隔)となるように機械的に駆動される。
また、CPU5Bには、温度センサ11が接続されている。温度センサ11は、温度に対応して変化する電圧値を出力し、CPU5Bは、この電圧値をA/D変換することで、温度情報を取得する。この実施の形態においては、温度センサ11が、例えば1℃あたり10mV変化する特性があるものとすると、そのような特性に基づく種々の温度に対応する電圧値をCPU5Bまたは温度センサ11に予め記憶させておき、それによって、現在温度を把握することができる。
次に、このようなレンズ鏡胴を沈胴収納状態から撮影待機状態へ移動させるための起動動作について、図5のタイミングチャートを参照して説明する。
レンズ鏡胴の制御開始時には、まず、レンズ鏡胴各部の初期設定を開始する。初期設定においては、モータ系を駆動するモータドライバの初期化および位置を検出する位置検出装置の初期化を行う。すなわち、1−2群モータ4A、3群モータ4B、第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4Eおよびシャッタモータ4Fの各モータを駆動するモータドライバ5Aを初期化し、そして1−2群位置検出装置9Aおよび3群位置検出装置9B等を初期化する。
1−2群位置検出装置9Aによる検出結果は、1−2群レンズ系1Aが基準位置に達しておらず収納位置にあるか、1−2群レンズ系1Aが基準位置に達しているかを示す。また、3群位置検出装置9Bによる検出結果は、3群レンズ系1Bが基準位置に達しておらず収納位置にあるか、3群レンズ系1Bが基準位置に達しているかを示す。
1−2群位置検出装置9Aによる検出結果は、1−2群レンズ系1Aが収納位置にあることを示し、且つ3群位置検出装置9Bによる検出結果は、3群レンズ系1Bが収納位置にあることを示している場合には、1−2群レンズ系1Aを広角位置へ向かって移動させるべく、DCモータからなる1−2群モータ4Aを駆動させる。
1−2群モータ4Aの駆動による1−2群レンズ系1Aの駆動制御量は、1−2群駆動制御量検出装置7によって検出する。1−2群駆動制御量検出装置7は、1−2群モータ4Aによる1−2群レンズ系1Aの駆動制御量に基づいて、1−2群レンズ系1Aの駆動制御量を検出する。1−2群駆動制御量検出装置7は、例えば、1−2群モータ4Aの回転軸等の駆動伝達系の回転部に外周部に遮光部と透光部を交互に形成したスリット円盤の外周部をフォトインタラプタ(PI)に挿入し、フォトインタラプタの出力として一定回転量毎にパルス状の信号を出力するロータリーエンコーダを構成し、フォトインタラプタの出力信号(PI信号)のエッジ部をカウントすることによって駆動制御量を検出する。
1−2群モータ4Aの起動開始直後の所定の起動期間は、DCモータによる突入電流を防止するために駆動電圧を定常電圧(例えば、3.8V)よりも低め(例えば、2.0V)に設定する。起動期間完了後は、駆動電圧を上昇させて定常電圧とする。
1−2群モータ4Aを起動してから50ms(例えばPI信号50パルス分に相当するものとする)を経過した後、シャッタモータ4Fによってシャッタ3を全開制御し、シャッタ3を全開状態に設定する。次に、第1絞りモータ4Dおよび第2絞りモータ4Eにより中間絞り制御を行って、第1絞り2Aおよび第2絞り2Bからなる絞り2を中間の絞り開度、すなわち中間絞り状態、に設定する。これらシャッタモータ4F並びに第1絞りモータ4Dおよび第2絞りモータ4Eの駆動期間は、1−2群モータ4Aの駆動中であり、この期間中は、1−2群レンズ系1Aとシャッタ3および絞り2との同時駆動が行われることになる。
絞り駆動が完了すると、1−2群位置検出装置9Aによる基準位置検出待ちとなる。1−2群位置検出装置9Aによる基準位置信号(HP(ホームポジション)信号)がL(低レベル)からH(高レベル)に変化した個所、L→H変化点、が1−2群レンズ系1Aの基準位置(HP位置)となる。
1−2群レンズ系1Aの基準位置(HP)を検出すると、1−2群レンズ系1Aの位置情報をリセットする。この位置を基準として、1−2群駆動制御量検出装置7によるパルス状の検出信号(PI信号)をカウントすることにより、1−2群レンズ系1Aの基準位置から広角端位置(Wide位置)までの駆動制御量を検出して、1−2群レンズ系1Aの駆動制御量の制御を行う。広角端位置は、予め設定され記憶されているが、記憶媒体にEEPROM(電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ)等の不揮発性メモリを用いることによって変更記憶可能となっている。
そして、1−2群レンズ系1Aが広角端位置に到達する前の予め規定されたパルス数の期間は、停止制御期間となっており、広角端位置までの残りパルス数に応じて1−2群モータ4Aの駆動電圧を漸次下げるようにしている。このような制御によって広角端位置到達時のオーバーランの発生量を低減している。1−2群駆動制御量検出装置7による検出信号をカウントし、1−2群レンズ系1Aが広角端位置に到達したことを検出した場合は、1−2群レンズ系1Aの駆動を停止させるためにブレーキ制御を行う。このブレーキ制御期間中のオーバーランの量もカウントし、最終的な1−2群レンズ系1Aの位置を決定する。
また、1−2群モータ4Aによる1−2群レンズ系1Aの駆動制御中に、1−2群位置検出装置9Aによって、1−2群レンズ系1Aが基準位置(HP)に位置したことを検出すると、3群モータ4Bによる3群レンズ系1Bの撮影待機位置方向への駆動を開始する。このとき、1−2群モータ4Aによる1−2群レンズ系1Aの駆動制御も行われているので、1−2群レンズ系1Aが広角端位置へ到達するまでの間は、1−2群レンズ系1Aと3群レンズ系1Bとを同時に並行して駆動制御することになる。
なお、この場合、3群モータ4Bとして、例えばパルスモータを用いており、3群モータ4Bの駆動時のパルスレートを、通常の駆動時よりも高めに設定することによって、3群モータ4Bの駆動時間を短縮化するようにしている。そして、3群モータ4Bの駆動制御としては、3群位置検出装置9Bによる基準位置の検出待ちとなる。
3群位置検出装置9Bから出力される位置信号(HP信号)が、LからHに変化した個所が、3群の基準位置(HP位置)となる。3群位置検出装置9Bの位置信号出力によって、基準位置(HP位置)を検出すると、3群レンズ系1Bの位置情報をリセットする。この位置を基準とし、この基準位置から撮影待機位置までの駆動制御量をパルスモータからなる3群モータ4Bによりパルス駆動していく。撮影待機位置は、予め定められて、位置情報として記憶されているが、記憶媒体としてEEPROM等の不揮発性メモリを用いるによって変更可能となっている。
なお、この場合、1−2群モータ4A、3群モータ4B、第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4Eおよびシャッタモータ4Fの各モータのうちで、DCモータを用いた1−2群モータ4Aの定常時の所要電流値が最も低いため、同時駆動のタイミングは、1−2群モータ4Aの定常時に重なるように設定している。すなわち、1−2群モータ4Aとシャッタモータ4F、1−2群モータ4Aと第1絞りモータ4D、1−2群モータ4Aと第2絞りモータ4Eおよび1−2群モータ4Aと3群モータ4Bがそれぞれ同時駆動となるように駆動制御している。
ちなみに、この実施の形態においては、DCモータの1−2群モータ4Aの定常時の電流値は約125mAであるのに対し、パルスモータの3群モータ4Bの定常時の電流値は約185mA、シャッタモータ4Fの定常時の電流値は約160mAであり、そして絞り用の第1絞りモータ4Dおよび第2絞りモータ4Eモータの定常時の電流値はそれぞれ約200mAとなっている。
次に、本発明の第1の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置において、起動時に、3群レンズ系1Bが、図8の退避位置(A)から、撮影待機位置(C)へ駆動する起動制御動作を図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、3群位置検出装置9Bによる基準位置信号に基づく退避判定を行う(ステップS101)。ステップS101の退避判定において、3群位置検出装置9Bの基準位置信号がHである場合には、3群レンズ系1Bが、基準位置〜撮影状態の位置にあるので、3群レンズ系1Bの起動制御の開始時であるにもかかわらず3群レンズ系1Bが非退避状態にある(退避状態に戻っていない)と判定し、退避処理を行う(ステップS102)。ステップS102の退避処理においては、3群レンズ系1Bを基準位置以前の退避位置(退避収納状態〜基準位置の位置)へ移動させる。その後は、スタート点、すなわちステップS101に戻り、3群位置検出装置9Bによる退避判定を行い、ステップS101で退避状態と判定されるまで退避処理を繰り返す。退避処理自体は、本発明の目的に直接関係がないため詳細な説明は割愛する。
ステップS101の退避判定において、3群位置検出装置9Bの基準位置信号がLである場合には、3群レンズ系1Bが、退避収納状態〜基準位置の位置にあるので、3群レンズ系1Bが退避状態にあると判定して、本来の起動処理を開始する。すなわち、具体的には、ステップS101の退避判定において、3群位置検出装置9Bの基準位置信号がLで、3群レンズ系1Bが退避状態にあると判定した場合には、3群モータ4Bの駆動を開始して、3群レンズ系1Bを撮影光軸に向かう方向へ移動させる(ステップS103)。
その後、3群位置検出装置9Bによる3群レンズ系1Bの基準位置検出判定を行う(ステップS104)。ステップS104の基準位置検出判定において、基準位置(基準位置信号がLからHに切り替わる位置)が未検出である場合には、基準位置の検出待ちとなる。
3群モータ4Bによる3群レンズ系1Bの駆動中は、パルスモータである3群モータ3Bの駆動パルス数によって駆動制御量のカウントを行って、3群レンズ系1Bの駆動制御量を監視している。ステップS104の基準位置検出判定で、基準位置が未検出の場合には、3群モータ3Bの駆動パルス数のカウントによる3群レンズ系1Bの駆動制御量を判定する(ステップS105)。
ステップS105の駆動制御量判定にて、駆動制御量のカウント値が規定パルス数未満の場合(すなわち、予め規定した規定パルス数に達していない場合)には、ステップS104に戻り、3群レンズ系1Bの基準位置が検出されるまで、ステップS104とステップS105を交互に繰り返し、待ち状態となる。ステップS105の駆動制御量判定にて、カウント値が規定パルス数に到達している場合は、ステップS104で基準位置が検出されていない状態でステップS105で規定数パルスに到達したことになるので、エラー処理を行う(ステップS106)。この場合、所定の駆動制御量に相当する駆動が行われているにもかかわらず、基準位置に到達しておらず、駆動制御に関して何らかのエラーが発生したと考えられるので、エラー処理を行うようにしている。ステップS106のエラー処理では、3群モータ4Bの駆動を停止して、必要なエラー表示を行うなどして処理を終了する。
ステップS104の基準位置検出判定において、3群位置検出装置9Bによって(基準位置信号がLからHに切り替わる)基準位置を検出した場合には、3群モータ3Bの駆動パルスのカウント数である3群レンズ系1Bの駆動制御量カウント値を(0に)リセットして、3群レンズ系1Bの撮影待機位置への駆動を開始し(ステップS107)、駆動制御量をカウントする(ステップS108)。このようにして、3群レンズ系1Bの基準位置から撮影待機位置までの駆動制御量に相当する500パルスがカウントされ、3群レンズ系1Bが停止位置、つまり撮影待機位置まで駆動されたことが検出されるのを待つ(ステップS109)。
ステップS109の3群レンズ系1Bの停止位置検出判定において、停止位置未達、すなわち500パルスのカウントが未検出の場合には、3群位置検出装置9Bによる3群レンズ系1Bの基準位置検出判定を行う(ステップS110)。このステップS110では、ステップS104とは逆に、3群レンズ系1Bが、基準位置から移動を開始した後に、基準位置に戻って、3群位置検出装置9Bの基準位置信号がHからLに信号が切替るか否かを判定する。ステップS110の基準位置検出判定において、基準位置が未検出の場合には、ステップS108に戻り、駆動制御量(駆動パルス数)をカウントしながら、ステップS109において、3群レンズ系1Bが停止位置まで駆動されたことが検出されたか否かが判定され、未検出であればステップS110に戻り、この動作を繰り返して、停止位置検出待ちとなる。
ステップS110の基準位置検出判定にて、基準位置信号がHからLに切替った場合は、振動等によって3群レンズ系1Bが退避位置まで一瞬戻ったことを意味しているので、異常起動として3群レンズ系1Bの駆動を停止させる(ステップS111)。その後、リセット回数が予め規定した回数未満であるか否かを判定する起動リセット判定にてリセット回数を判定する(ステップS112)。ステップS112の起動リセット判定において、リセット回数が規定値未満であれば、1秒経過するのを待ち(ステップS113)、その後に3群レンズ系1Bの退避処理を行ってリセット回数をインクリメント(+1)する(ステップS114)。ステップS114の3群レンズ系1Bの退避処理においては、3群レンズ系1Bが基準位置よりも撮影光軸に近い側に戻っていれば(すなわち基準位置信号がHであれば)、退避処理を行い、戻っていなければ(基準位置信号がLの状態であれば)、基準信号がHになるまで待ち、Hとなってから退避処理を行う。退避処理後は、再度、起動処理のスタート点に戻り、ステップS101の3群退避判定から起動処理を行う。
ステップS112における起動リセット判定にてリセット回数が規定回数に到達したと判定された場合には、エラー処理を行う(ステップS115)。ステップS115のエラー処理では、3群モータ4Bの駆動を停止させて処理を終了する。
また、ステップS111の3群停止処理の後にS112の起動リセット判定を行わずに、3群レンズ系1Bの退避処理を行うことで、3群レンズ系1Bの起動処理を終了してもよい。この場合、ステップS111の3群停止処理の後に、3群レンズ系1Bの退避処理を行うものである。退避処理内容は、S114の退避処理と同じである。また、3群レンズ系1Bの退避処理後に、1−2群レンズ系1Aを収納位置に移動させることにより、レンズ鏡胴を沈胴収納状態とする。更に、レンズ駆動制御装置100の電源をOFFさせる。
ステップS109の停止位置検出判定において、停止位置に到達したと判定された場合には、3群モータ4Bの停止処理を行って3群レンズ系1Bの駆動制御を停止させ(ステップS116)、処理を終了する。
以上により3群レンズ系1Bの起動処理が完了する。なお、1−2群レンズ系1Aの起動処理については、本発明の要旨とは直接関係はないので、詳細な説明は割愛する。
上述のようにして、退避レンズ群である3群レンズ系1Bの起動異常を検出し、再起動処理を繰り返すことにより、退避レンズ群の起動不良を防止する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置を説明する。基本的な構成および動作については、図1〜図5に関連して説明した本発明の第1の実施の形態の場合と実質的に同様である。そして図7は、本発明の主要部分となるレンズ群のうちの特に3群を、3群退避位置から3群撮影待機位置へ駆動するための本発明の第2の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置における起動制御動作を説明するためのフローチャートである。
すなわち、本発明の第2の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置において、起動時に3群レンズ系1Bが、図8の退避位置(A)から、撮影待機位置(C)へ駆動する起動制御動作を図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、3群位置検出装置9Bによる基準位置信号に基づく退避判定を行う(ステップS201)。ステップS201の退避判定において、3群位置検出装置9Bの基準位置信号がHである場合には、3群レンズ系1Bが、基準位置〜撮影状態の位置にあるので、3群レンズ系1Bの起動制御の開始時であるにもかかわらず3群レンズ系1Bが非退避状態にあると判定し、退避処理を行う(ステップS202)。ステップS202の退避処理においては、3群レンズ系1Bを基準位置以前の退避位置(退避収納状態〜基準位置の位置)へ移動させる。その後は、スタート点、すなわちステップS201に戻り、3群位置検出装置9Bによる退避判定を行い、ステップS201で退避状態と判定されるまで退避処理を繰り返す。退避処理自体は、本発明の目的に直接関係がないため詳細な説明は割愛する。
ステップS201の退避判定において、3群位置検出装置9Bの基準位置信号がLである場合には、3群レンズ系1Bが、退避収納状態〜基準位置の位置にあるので、3群レンズ系1Bが退避状態にあると判定して、本来の起動処理を開始する。すなわち、具体的には、ステップS201の退避判定において、3群位置検出装置9Bの基準位置信号がLで、3群レンズ系1Bが退避状態にあると判定した場合には、3群モータ4Bの駆動を開始して、3群レンズ系1Bを撮影光軸に向かう方向へ移動させる(ステップS203)。
その後、3群位置検出装置9Bによる3群レンズ系1Bの基準位置検出判定を行う(ステップS204)。ステップS204の基準位置検出判定において、(基準位置信号がLからHに切り替わる)基準位置が未検出である場合には、基準位置の検出待ちとなる。
3群モータ4Bによる3群レンズ系1Bの駆動中は、パルスモータである3群モータ3Bの駆動パルス数によって駆動制御量のカウントを行って、3群レンズ系1Bの駆動制御量を監視している。ステップS204の基準位置検出判定で、基準位置が未検出の場合には、3群モータ3Bの駆動パルス数のカウントによる3群レンズ系1Bの駆動制御量を判定する(ステップS205)。
ステップS205の駆動制御量判定にて、駆動制御量のカウント値が規定パルス数未満の場合(予め規定した規定パルス数に達していない場合)には、ステップS204に戻り、3群レンズ系1Bの基準位置が検出されるまで、ステップS204とステップS205を交互に繰り返し、待ち状態となる。ステップS205の駆動制御量判定にて、カウント値が規定パルス数に到達している場合は、ステップS204で基準位置が検出されていない状態でステップS205で規定パルスに到達したことになるので、エラー処理を行う(ステップS206)。この場合、既に所定の駆動制御量に相当する駆動が行われているにもかかわらず、基準位置に到達しておらず、駆動制御に関して何らかのエラーが発生したと考えられるので、エラー処理を行うようにしている。ステップS206のエラー処理では、3群モータ4Bの駆動を停止して、必要なエラー表示を行うなどして処理を終了する。
ステップS204の基準位置検出判定において、3群位置検出装置9Bによって(基準位置信号がLからHに切り替わる)基準位置を検出した場合には、基準位置検出までの3群レンズ系1Bの駆動制御量のパルス数と予め設定した規定パルス数とを比較判定する3群基準位置駆動制御量判定を行う(ステップS207)。
すなわち、ステップS207の3群基準位置駆動制御量判定においては、3群レンズ系1Bの退避状態から基準位置検出までの駆動制御量のパルス数が規定パルス数以上か否かを判定する。規定パルス数は、退避位置から基準位置までの正常な駆動制御量に対応するパルス数正常値+αとして設定しておき、ステップS207の3群基準位置駆動制御量判定において、基準位置検出までのパルス数が、規定パルス数以上のパルス数に達した場合には、振動等の要因によってパルスモータが脱調し、空回り現状が発生したものとみなし、異常起動として3群レンズ系1Bの駆動を停止させる(ステップS208)。その後、リセット回数が予め規定した回数未満であるか否かを判定する起動リセット判定にてリセット回数を判定する(ステップS209)。ステップS209の起動リセット判定において、リセット回数が規定値未満であれば、1秒経過するのを待ち(ステップS210)、その後に3群レンズ系1Bの退避処理を行ってリセット回数をインクリメント(+1)する(ステップS211)。
ステップS211の3群レンズ系1Bの退避処理においては、3群レンズ系1Bが基準位置よりも撮影光軸に近い側に戻っていれば(基準位置信号がHの状態であれば)、退避処理を行い、戻っていなければ(基準位置信号がLの状態であれば)、基準信号がHになるまで待ち、Hになってから退避処理を行う。退避処理後は、再度、起動処理のスタート点に戻り、ステップS201の3群退避判定から起動処理を行う。
ステップS209における起動リセット判定にてリセット回数が規定回数に到達したと判定された場合には、エラー処理を行う(ステップS212)。ステップS212のエラー処理では、3群モータ4Bの駆動を停止させて処理を終了する。
また、ステップS208の3群停止処理の後にS209の起動リセット判定を行わずに、3群レンズ系1Bの退避処理を行うことで、3群レンズ系1Bの起動処理を終了してもよい。この場合、ステップS208の3群停止処理の後に、3群レンズ系1Bの退避処理を行うものである。退避処理内容は、S211の退避処理と同じである。また、3群レンズ系1Bの退避処理後に、1−2群レンズ系1Aを収納位置に移動させることにより、レンズ鏡胴を沈胴収納状態とする。更に、レンズ駆動制御装置100の電源をOFFさせる。
ステップS207の3群基準位置駆動制御量判定において、基準位置検出までのパルス数が、規定パルス数に達しておらず、規定パルス数未満のパルス数である場合には、3群モータ3Bの駆動パルスのカウント数である3群レンズ系1Bの駆動制御量カウント値を(0に)リセットして、3群レンズ系1Bの撮影待機位置への駆動を開始し(ステップS213)、駆動制御量をカウントする(ステップS214)。このようにして、3群レンズ系1Bの基準位置から撮影待機位置までの駆動制御量に相当する500パルスがカウントされ、3群レンズ系1Bが停止位置、つまり撮影待機位置まで駆動されたことが検出されるのを待つ(ステップS215)。
すなわち、ステップS215の3群レンズ系1Bの停止位置検出判定において、停止位置に到達しておらず、500パルスのカウントが未検出の場合には、ステップS214に戻り、駆動制御量(駆動パルス数)をカウントしながら、ステップS215における3群レンズ系1Bの停止位置検出判定を行い、未検出であればステップS214に戻る動作を繰り返して、停止位置検出を待つ。
ステップS215における3群レンズ系1Bの停止位置検出判定において、停止位置に到達したと判定された場合には、3群モータ4Bの停止処理を行って3群レンズ系1Bの移動を停止させ(ステップS216)、処理を終了する。
以上により3群レンズ系1Bの起動処理が完了する。なお、この場合も、1−2群レンズ系1Aの起動処理については、本発明の要旨とは直接関係はないので、詳細な説明は割愛する。
上述のようにして、退避レンズ群である3群レンズ系1Bの起動異常を検出し、再起動処理を繰り返すことにより、退避レンズ群の起動不良を防止する。
なお、上述の各実施の形態においては、1群レンズ系(第1レンズ群)〜3群レンズ系(第3レンズ群)からなる3群構成のレンズ系において、3群レンズ系1Bを退避レンズとして説明したが、例えば、第2レンズ群を退避レンズ群としても良く、4群構成における第4レンズ群からなる4群レンズ系など他のレンズ構成における物体側端部のレンズ群以外の所要のレンズ群を退避レンズとして、退避可能な構成としても良い。
また、各実施の形態においては、基準位置を退避位置に近い位置に設定したものとして説明したが、基準位置は、退避位置近傍に限定されず、退避位置から撮影光軸上までの間の退避レンズ群の移動軌道上の適宜なる位置に設けられていればよい。
また、上述した第1の実施の形態においては、基準位置検出によって、退避レンズ群が基準位置に達したことを複数回検出した場合に、起動が異常であると判定するものとし、第2の実施の形態においては、基準位置検出によって退避レンズ群が基準位置に達したことを検出するまでの駆動制御量が予め規定された値に達した場合に、起動が異常であると判定するものとしたが、これらを組み合わせて、基準位置検出によって、退避レンズ群が基準位置に達したことを複数回検出した場合と、退避レンズ群が基準位置に達したことを検出するまでの駆動制御量が予め規定された値に達した場合と、のいずれにおいても起動が異常であると判定するものとしてもよい。
尚、「一部のレンズ群、例えば、退避レンズ群が、基準位置に達した」ということは、「基準位置信号がLからHに切り替わるとき、およびHからLに切り替わるとき」に対応することを意味する。
次に、本発明の第3の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置について説明する。
図10は、本発明の第3の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図であり、図11は、第3の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置の主要部分となる3群レンズ系が基準位置にあるか否かを判定し、退避位置から撮影待機位置または退避位置へ駆動する起動制御動作を説明するためのフローチャートである。
この第3の実施の形態は、特に、加速度センサを付設し、X軸方向とY軸方向の加速度値を測定し、該加速度値によって振動量を判定し、規定値以上の振動量を検出した場合に、振動が異常であるか否かを判定し、所要の処理を施すようにした点が上述の第1の実施の形態と異なる点である。
また、第3の実施の形態に係る図10のブロック図は、第1の実施の形態に係る図1のブロック図に対し、加速度センサ13が追加された点および1−2群基準位置検出装置9C、3群基準位置検出装置9D、1−2群基準位置検出装置駆動回路10Cおよび3群基準位置検出装置駆動回路10Dの名称が、図1のブロック図の1−2群位置検出装置9A、3群位置検出装置9B、1−2群位置検出装置駆動回路10Aおよび3群位置検出装置駆動回路10Bと異なっているが、両者は、共に、各基準位置を検出する機能を有し、実質的には構成、作用は同様である。
そこで、上述したところと、一部共通するが、第3の実施の形態に係るレンズ駆動制御装置について、図10および図11を中心として説明する。
図10において、撮影レンズ1は、それぞれが複数のレンズを有する3つのレンズ群を備え、対物側から第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群の順に配列されている。ここで、第1レンズ群と第2レンズ群とは一体化されて、第1−2レンズ群を構成している。
以下、第1−2レンズ群を1−2群レンズ系1A(対物側のレンズ群)、第3レンズ群を3群レンズ系1Bとして説明する。
1−2群レンズ系1Aおよび3群レンズ系1Bは、光軸を共通にして、鏡胴内に配置されている。ここで、1−2群レンズ系1Aの後方には、被写体から撮影レンズ1内に通過する光量を制御する第1絞り2Aおよび第2絞り2Bからなる絞り2、並びに、撮影時の露光時間を制御するシャッタ3が設置されている。
1−2群レンズ系1Aは、撮影倍率を変化させるためのズーム用レンズ群であり、3群レンズ系1Bは、この3群レンズ系1Bの後方に位置する露光面(図示省略)に、被写体の像を合焦させるためのフォーカス用レンズ群である。対物側のレンズ群である1−2群レンズ系1Aおよび3群レンズ系1Bは、それぞれ1−2群モータ4Aおよび3群モータ4Bにより駆動され、光軸に平行に移動して目標の光学系が成立する。
ここで、1−2群レンズ系1Aを駆動する1−2群モータ4Aは、直流(DC)モータであり、3群レンズ系1Bを駆動する3群モータ4Bはパルスモータである(駆動機構は、図示省略)。
DCモータは、印加される駆動電圧に応じて駆動速度が変化するレンズ駆動装置であり、印加する電圧を変化させるだけの簡単な操作で、1−2群レンズ系1Aの駆動速度を調整することができる。
なお、DCモータは、一般に、供給電力が同じであれば、パルスモータよりも高速回転にすることができ、また、負荷の変化に応じて駆動電流が変化するという特性があるため、負荷の増大で駆動電流が増大し、結果として駆動トルクが増えるため、負荷変動に強く、滑らかな動作を得ることができる。
したがって、ズーム位置に応じてカムの傾斜が変化(負荷トルクが変化)するような、例えばカム筒の駆動に好適である。
また、DCモータは、デューティ比(周期に占めるオン状態の時間の割合)に応じて駆動速度が変化するレンズ駆動装置でもあり、レンズ駆動装置に入力する駆動通電時間の比を変化させるだけの簡単な操作で、1−2群レンズ系1Aの駆動速度を調整することができる。
反面、DCモータを停止させる際には、慣性によって、停止制御を行ってから実際に停止するまでのずれ、いわゆるオーバーランが起こり、希望した位置に停止させることが困難である。この点、パルスモータは、パルスを与えることで駆動するため、任意の目標位置に停止させるのは容易であるが、トルク変動に対しては強くないため、トルク変動が少ない場合の制御に適している。
また、第1絞り2A、第2絞り2Bおよびシャッタ3には、それぞれを駆動するための第1絞りモータ4D、第2絞りモータ4Eおよびシャッタモータ4Fがそれぞれ設けられ、これらモータ4D,4Eおよび4Fの動作によって、対応する第1絞り2A、第2絞り2Bおよびシャッタ3がそれぞれ駆動される(駆動機構は、図示省略)。なお、これら各モータ4A〜4Fは、モータドライバ5Aに電気的に接続されて、集中的な制御に供される。
モータドライバ5Aは、電気的に接続されたCPU5Bから、各モータ4A〜4Fを駆動制御するのに必要な情報、例えば駆動電圧、駆動タイミング、駆動制御量、駆動方向等を得、これらの情報に基づいて各モータ4A〜4Fの駆動制御を行う。
ここで、1−2群モータ4Aには、その回転に伴い回転数に応じた数のパルスを発生する1−2群駆動制御量検出装置7が備えられている。この1−2群駆動制御量検出装置7は、電気的に接続された1−2群駆動制御量検出装置駆動回路8によって駆動される。また、1−2群駆動制御量検出装置7が出力したパルスは、CPU5Bに取り込まれる。
1−2群駆動制御量検出装置7は、撮影レンズ1が最も望遠状態になったときと、最も広角状態になったときとの間で、例えば1280個など所定の数のパルスを出力するように設定されている。
そして、この最も望遠状態になったときと、最も広角状態になったときとの間の全区間が、図2に示すように、所定の数(例えば16等分)に区切られる(80パルスごとに1等分区間)、この16の区間の17個の区切りには、位置指標、いわゆるズームポジションZp1,Zp2,…,Zp17が設定されている。
ここで、1−2群駆動制御量検出装置7の出力パルスとズームポジションZp1,Zp2,…,Zp17との関係を図2に示す。
図2に示したパルス数は、基準位置を0としてカウントしている。基準位置から収納位置に向かうときは、負の値でカウントするものとする。
一方、3群モータ4Bは、CPU5Bからの指示にしたがってモータドライバ5Aから入力されたパルス数に応じた駆動速度で駆動される。
また、1−2群レンズ系1A、3群レンズ系1Bには、それぞれの基準位置を検出する1−2群基準位置検出装置9C、3群基準位置検出装置9Dが備えられており、各レンズ系1A,1Bが基準位置にあるかどうかが検出される。図3に、1−2群基準位置検出装置9Cによる基準位置検出信号と1−2群レンズ系1Aの位置関係を示す。また、図4に、3群基準位置検出装置9Dによる基準位置検出信号と3群レンズ系1Bの位置関係を示す。
この1−2群基準位置検出装置9C、3群基準位置検出装置9Dは、それぞれ1−2群基準位置検出装置駆動回路10C、3群基準位置検出装置駆動回路10Dによって駆動される。また、各群基準位置検出装置駆動回路10C,10Dによって検出された位置は、CPU5Bに取り込まれる。
CPU5Bには、望遠撮影を行う場合に撮影レンズ1の倍率を高倍率化するために操作する望遠スイッチ(図10において望遠SWと記載)6Aおよび広角撮影を行う場合に撮影レンズ1の倍率を低倍率化するために操作する広角スイッチ(図10において広角SWと記載)6Bが電気的に接続されており、CPU5Bは、この望遠スイッチ6Aおよび広角スイッチ6Bの操作に応じて1−2群モータ4Aおよび3群モータ4Bを制御する。
そして、上記モータドライバ5AとCPU5Bとが、制御装置5を構成している。
なお、1−2群レンズ系1Aを構成する1群レンズおよび2群レンズは、これら2つのレンズ群の間隔がカム機構によって機械的に調整されるカム筒(図示省略)に取り付けられており、1−2群モータ4Aにより1−2群レンズ系1Aが駆動される際に、1群レンズと2群レンズとの間隔が所定の間隔となるように機械的に駆動される。
また、CPU5Bには、温度センサ11が接続されている。温度センサ11は、温度毎に異なる電圧値を出力し、CPU5Bは、この電圧値をA/D変換することで、取得する。この第3の実施の形態の温度センサ11は、1℃あたり10mV変化する特性があるため任意の温度での電圧値を記憶することで、現在温度を把握することができる。
また、CPU5Bには、加速度センサ13が接続されている。加速度センサ13は、X軸方向とY軸方向の加速度値をデジタル値で出力し、CPU5Bは、この加速度値によって振動量を判定している。
次に、第3の実施の形態におけるレンズ駆動制御装置において、鏡胴を沈胴状態から待機状態に移動させる起動動作を、図5のタイミングチャートを用いて説明する。
鏡胴制御開始時は、鏡胴系の初期設定を開始する。
初期設定は、モータ系を駆動するモータドライバの初期化、位置を検出する位置検出装置の初期化を行う。
1−2群基準位置検出装置9Cによる検出結果が収納位置であり、かつ、3群基準位置検出装置9Dによる検出結果が収納位置である場合に、1−2群モータ4AをWide方向へ駆動させる。
1−2群モータ4Aによる駆動制御量は、1−2群駆動制御量検出装置7によって検出する。1−2群駆動制御量検出装置7によるパルス状の信号(PI信号)のエッジ部をカウントすることによって駆動制御量を検出する。
1−2群モータ4Aの起動開始直後の起動期間は、DCモータによる突入電流防止のために駆動電圧を定常電圧よりも低めに設定する。
起動期間完了後は、駆動電圧を定常電圧にアップさせる。
1−2群モータ4Aの起動後50ms(PI信号:50pulse分)後、シャッタモータ4Fにより全開制御を行い、シャッタ全開状態に設定する。
次に、第1、第2絞りモータ4D,4Eにより、中間絞り制御を行い、中間絞り状態に設定する。
シャッタ3、絞り2の駆動期間は、1−2群モータ4Aとの同時駆動中となる。
絞り駆動が完了すると、1−2群基準位置検出装置9Cによる基準位置検出待ちとなる。
1−2群基準位置検出装置9Cによる基準位置信号(HP信号)がL→Hに変化したところが1−2群レンズ系1Aの基準位置(HP位置)となる。
1−2群レンズ系1Aの基準位置(HP位置)を検出すると、1−2群レンズ系1Aの位置情報をリセットする。この位置を基準にWide位置までの駆動制御量を1−2群駆動制御量検出装置7によるパルス状の信号(PI信号)をカウントすることにより1−2群駆動制御量の駆動制御を行う。Wide位置は、予め定められているが、EEPROM等の不揮発性メモリによって変更可能となっている。
Wide位置到達前規定パルス期間は、停止制御期間となっており、Wide位置までの残パルス数に応じて駆動電圧を下げている。これによりWide位置到達時のオーバーラン量を軽減させている。1−2群駆動制御量検出装置7によるPI信号をカウントし、Wide位置に到達した場合は、1−2群レンズ系1Aの駆動を停止するためにブレーキ制御を行う。このブレーキ期間中のオーバーラン量もカウントし、最終的な1−2群レンズ系1Aの位置を決定する。
また、1−2群レンズ系1Aの基準位置(HP位置)を検出すると、3群モータ4Bの待機位置方向への駆動を開始する。1−2群レンズ系1Aとの同時駆動制御となる。3群モータ駆動時のパルスレートを通常駆動時よりも速めに設定することで、3群駆動時間を短縮化している。
3群レンズ系1A側としては、3群基準位置検出装置9Dによる基準位置検出待ちとなる。
3群基準位置検出装置9Dによる基準位置信号(HP信号)がL→Hに変化したところが3群レンズ系1Bの基準位置(HP位置)となる。
3群レンズ系1Bの基準位置(HP位置)を検出すると、3群レンズ系1Bの位置情報をリセットする。この位置を基準に待機位置までの駆動制御量を3群モータ4Bによりパルス駆動していく。待機位置は、予め定められているが、EEPROM等の不揮発性メモリによって変更可能となっている。
なお、1−2群モータ4AであるDCモータの定常時の電流値が一番低いため、同時駆動タイミングは、1−2群モータ4Aの定常時に重なるように設定している。すなわち、1−2群モータ4Aとシャッタモータ4F、1−2群モータ4Aと絞りモータ4D、4E、1−2群モータ4Aと絞りモータ4D、4E、1−2群モータ4Aと3群モータ4Bとが同時駆動となるように駆動制御している。
本実施の形態では、DCモータの定常時の電流値は約125mAに対し、3群モータ4Bは、約185mA、シャッタモータ4Fは約160mA、絞りモータ4D、4Eはそれぞれ約200mAとなっている。
次に、図8の3群レンズ系1Bを、退避位置(A)から、3群レンズ系1Bの撮影待機位置(C)に駆動する起動制御方法を図11のフローチャートを用いて説明する。
図11のフローチャートにおいて、ステップS302の退避処理からステップS316の3群停止処理は、図6のステップS102の退避処理からステップS116の3群停止処理と同様の処理が行われるが、特に、ステップS317の振動判定、ステップS318の振動判定が新たに加わった処理内容であり、ステップS313の静止待ち(振動判定)の処理が、図6のステップS113の1秒待ちの処理と処理内容が異なっている。
また、ステップS301の3群基準位置判定が図6のステップS101の3群退避判定と異なっているが、処理手順は、ほぼ同様である。
まず、3群基準位置検出装置9Dによる基準位置判定を行う(ステップS301)。3群基準位置信号がHの場合は、3群レンズ系1Bの位置が非退避状態と判断し、退避処理を行う(ステップS302)。退避処理内容は、3群レンズ系1Bを退避位置に移動させることである。その後は、ステップS301の3群基準位置判定において、再度3群基準位置判定を行う(ステップS301)。詳細は、本実施の形態の目的に直接関係ないため割愛する。
3群基準位置信号がLの場合は、3群レンズ系1Bの位置が退避位置状態であると判定し起動処理を行う。具体的には、3群モータ4Bを光軸方向へ駆動させる(ステップS303)。
その後、ステップS304に進み3群基準位置検出装置9Dによる3群基準位置検出判定により基準位置(LからHに切り替わる位置)の検出待ちとなる。
3群基準位置検出装置9Dによる基準位置検出判定(ステップS304)により基準位置(LからHに切り替わる位置)を未検出の場合は、振動判定を行う(ステップS317)。
ステップS317の振動判定では、加速度センサ13の出力が第1閾値以上の場合を振動状態としている。また、振動状態において、加速度センサ13の出力が第2閾値以下を5秒間継続した場合に静止状態に復帰したと判断している。閾値の値としては、第1閾値>第2閾値となる。
ステップS317において、振動判定にて静止状態(未検出)と判定された場合は、ステップS305の駆動制御量の判定をする。
振動判定にて振動状態と判定された場合は、異常起動状態と判断し、3群駆動を停止させる(ステップS311)。その後起動リセット判定にてリセット回数を判定し(ステップS312)、規定未満であれば、静止待ち後、3群退避処理を行う(ステップS314)。ステップS313の静止待ち(ステップS313)では、加速度センサ13の出力結果から、振動状態から静止状態に復帰するまでの待ち状態となる。3群退避処理では、3群枠が光軸側に戻っていれば(基準位置信号がHであれば)、退避処理を行い、戻っていなければ(基準位置信号がL状態であれば)、基準信号がHとなるまで待ち、Hとなった場合に退避処理を行う。退避処理後は、再度3群基準位置判定を行う(ステップS301)。
ステップS312の起動リセット判定にてリセット回数が規定回数に到達した場合は、エラー処理を行う(ステップS315)。エラー処理では、3群モータ4Bの駆動を停止する。
また、ステップS311の3群停止処理後にS312の起動リセット判定を行わずに、3群レンズ系1Bの退避処理を行うことで、3群レンズ系1Bの起動処理を終了してもよい。この場合、ステップS311の3群停止処理の後に、3群レンズ系1Bの退避処理を行うものである。退避処理内容は、S314の退避処理と同じである。また、3群レンズ系1Bの退避処理後に、1−2群レンズ系1Aを収納位置に移動させることにより、レンズ鏡胴を沈胴収納状態とする。更に、レンズ駆動制御装置100の電源をOFFさせる。
また、3群モータ4Bの駆動中は、3群モータ4Bの駆動パルス数によって駆動制御量のカウントを行う。
駆動制御量判定(ステップS305)にて規定パルス数未満の場合は、ステップS301の3群基準位置判定にて、3群基準位置検出まで待ち状態となる。駆動制御量判定にて規定パルス数に到達しても基準位置検出不可の場合は、エラー処理を行う(ステップS306)。エラー処理では、3群モータ4Bの駆動を停止する。
3群基準位置検出装置9Dによる基準位置検出判定により基準位置(LからHに切り替わる位置)を検出した場合は、駆動制御量カウント数をリセット(0)し、待機位置までの駆動制御量である500パルス検出待ちとなる(ステップS309の停止位置検出判定待ち)。
ステップS309の3群停止位置検出判定で、停止位置に到達していない場合は、振動判定を行う(ステップS318)。
振動判定では、加速度センサ13の出力が第1閾値以上の場合を振動状態としている。また、振動状態において、加速度センサ13の出力が第2閾値以下を5秒間継続した場合に静止状態に復帰したと判断している。閾値の値としては、第1閾値>第2閾値となる。
振動判定(ステップS318)にて振動状態と判定された場合は、異常起動状態と判断し、3群レンズ系1Bの駆動を停止させる(ステップS311)。その後起動リセット判定(ステップS312)にてリセット回数を判定し、規定未満であれば、静止待ち(ステップS313)後、3群退避処理を行う(ステップS314)。静止待ちでは、加速度センサ13の出力結果から、振動状態から静止状態に復帰するまでの待ち状態となる。3群退避処理では、3群枠が光軸側に戻っていれば(基準位置信号がHであれば)、退避処理を行い、戻っていなければ(基準位置信号がL状態であれば)、基準信号がHとなるまで待ち、Hとなった場合に退避処理を行う。退避処理後は、再度ステップS301の3群基準位置判定を行う。
起動リセット判定(ステップS312)にてリセット回数が規定回数に到達した場合は、エラー処理を行う(ステップS315)。エラー処理では、3群モータ4Bの駆動を停止する。
また、ステップS311の3群停止処理後にS312の起動リセット判定を行わずに、3群レンズ系1Bの退避処理を行うことで、3群レンズ系1Bの起動処理を終了してもよい。この場合、ステップS311の3群停止処理の後に、3群レンズ系1Bの退避処理を行うものである。退避処理内容は、S314の退避処理と同じである。また、3群レンズ系1Bの退避処理後に、1−2群レンズ系1Aを収納位置に移動させることにより、レンズ鏡胴を沈胴収納状態とする。更に、レンズ駆動制御装置100の電源をOFFさせる。
振動判定(ステップS318)にて静止状態と判定された場合は、駆動制御量をカウント(ステップS308)しながら停止位置検出待ちを繰り返す。
3群停止位置検出判定(ステップS309)で、停止位置に到達した場合は、3群モータ4Bの停止処理を行う(ステップS316)。
これで、3群レンズ系1Bの起動処理が完了となる。1−2群レンズ系1Aの起動処理については、割愛する。
上記のような3群レンズ系1Bの起動処理を実施することにより、起動時における退避レンズ群の振動、他部材との干渉などの異常動作を適確に検出することができ、さらには、再起動処理を繰り返すことにより、退避レンズ群(レンズ枠)の起動不良を防止乃至は回避することが可能となる。
尚、上述した本発明に係るレンズ駆動制御装置を用いることにより、撮像装置、例えば、ディジタルカメラ等のカメラ、カメラ機能を組み込んだ携帯電話(携帯情報端末装置)を構成することができる。
1 撮影レンズ
1A 1−2群レンズ系
1B 3群レンズ系
2 絞り
2A 第1絞り
2B 第2絞り
3 シャッタ
4A 1−2群モータ
4B 3群モータ
4D 第1絞りモータ
4E 第2絞りモータ
4F シャッタモータ
5 制御装置
5A モータドライバ
5B CPU(中央処理装置)
6A 望遠スイッチ(ズーミング用スイッチ)
6B 広角スイッチ(ズーミング用スイッチ)
7 1−2群駆動制御量検出装置
8 1−2群駆動制御量検出装置駆動回路
9A 1−2群位置検出装置
9B 3群位置検出装置
9C 1−2群基準位置検出装置
9D 3群基準位置検出装置
10A 1−2群位置検出装置駆動回路
10B 3群位置検出装置駆動回路
10C 1−2群基準位置検出装置駆動回路
10D 3群基準位置検出装置駆動回路
11 温度センサ
12 電源スイッチ
13 加速度センサ
100 レンズ駆動制御装置
特開2006−330657号公報

Claims (11)

  1. 各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御するレンズ駆動制御装置において、
    前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群が前記退避位置と前記撮影光軸上との間で移動する軌道内に設定された基準位置に、前記一部のレンズ群が達したことを検出する基準位置検出手段と、
    前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させる起動時に、前記基準位置検出手段の検出に基づいて起動の異常を判定する異常判定手段と、
    を備え、
    前記異常判定手段は、前記基準位置検出手段が、前記一部のレンズ群が前記基準位置に達したことを複数回検出した場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことを特徴とするレンズ駆動制御装置。
  2. 各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御するレンズ駆動制御装置において、
    前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群が前記退避位置と前記撮影光軸上との間で移動する軌道内に設定された基準位置に、前記一部のレンズ群が達したことを検出する基準位置検出手段と、
    前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群の駆動制御量を検出する駆動制御量検出手段と、
    前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させる起動時に、前記基準位置検出手段および前記駆動制御量検出手段の検出に基づいて起動の異常を判定する異常判定手段と、
    を備え、
    前記異常判定手段は、前記基準位置検出手段が前記一部のレンズ群が前記基準位置に達したことを検出するまでの、前記駆動制御量検出手段によって検出される駆動制御量が、予め規定された値以上の場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことを特徴とするレンズ駆動制御装置。
  3. 各々1個以上のレンズを有するレンズ群からなる複数のレンズ群の一部のレンズ群を撮影光軸から外れた退避位置に退避させ且つ前記複数のレンズ群の少なくとも一部を沈胴させてレンズ群を収納する沈胴状態から前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を前記撮影光軸方向に移動させ且つ前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させることにより撮影状態とするレンズ鏡胴における前記複数のレンズ群の少なくとも一部を駆動制御するレンズ駆動制御装置において、
    振動量を検出する振動量検出手段と、
    前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群を前記退避位置から前記撮影光軸上に移動させる起動時に、前記振動量検出手段の検出に基づいて起動の異常を判定する異常判定手段と、
    を備え、
    前記異常判定手段は、前記振動量検出手段が、規定値以上の振動量を検出した場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことを特徴とするレンズ駆動制御装置。
  4. 起動が異常であると前記異常判定手段が判定した場合に、前記一部のレンズ群を前記退避位置に戻し、前記退避位置から再度前記撮影光軸上へ向かって移動させる起動動作を再度実行させる起動リセット手段をさらに含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のレンズ駆動制御装置。
  5. 起動が異常であると前記異常判定手段が判定した場合に、前記一部のレンズ群を前記退避位置に戻し、前記複数のレンズ群の前記少なくとも一部を沈胴させて前記沈胴状態とすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに1項に記載のレンズ駆動制御装置。
  6. 前記起動リセット手段は、再起動動作時に、該再起動動作が異常であると前記異常判定手段が判定した場合には、前記再起動動作を一旦中断させ、再起動動作をさらに繰り返し実行させる手段をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動制御装置。
  7. 前記再起動動作が予め規定された回数繰り返された場合には、前記再起動動作を停止する手段をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のレンズ駆動制御装置。
  8. パルスモータを用いて前記一部のレンズ群を駆動するレンズ駆動手段をさらに含むことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のレンズ駆動制御装置。
  9. 前記複数のレンズ群の前記一部のレンズ群が前記退避位置と前記撮影光軸上の所定位置との間で移動する軌道内に設定された基準位置に、前記一部のレンズ群が達したことを検出する基準位置検出手段、を更に備え、
    前記異常判定手段は、前記基準位置検出手段が前記一部のレンズ群が前記基準位置に達したことを検出した後に、前記振動量検出手段が規定値以上の振動量を検出した場合に、起動が異常であると判定する手段を含むことを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動制御装置。
  10. 前記起動リセット手段は、起動が異常であると前記異常判定手段が判定した場合に、前記振動量検出手段が静止状態を所定時間検出した後、前記一部のレンズ群を前記退避位置に戻すことを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動制御装置。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のレンズ駆動制御装置を用いて構成したことを特徴とする撮像装置。
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