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JP2010022964A - 浮上分離装置、整流装置及び整流装置用分割セル - Google Patents

浮上分離装置、整流装置及び整流装置用分割セル Download PDF

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JP2010022964A JP2008188637A JP2008188637A JP2010022964A JP 2010022964 A JP2010022964 A JP 2010022964A JP 2008188637 A JP2008188637 A JP 2008188637A JP 2008188637 A JP2008188637 A JP 2008188637A JP 2010022964 A JP2010022964 A JP 2010022964A
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Abstract

【課題】本発明の目的は、装置の連続運転による処理水の水質悪化を抑制することができる浮上分離処理装置を提供することにある。
【解決手段】本発明は、被処理水中の被処理物質に気泡を付着させ、被処理物質を浮上物として分離する浮上分離装置であって、浮上槽10と、浮上槽10を垂直方向上部20a及び下部20bに区画する整流部22と、上部20aに被処理水を流入させる流入部12と、前記被処理物質が分離された処理水を下部20bから集水する集水部10cとを有し、整流部22は、前記処理水を通水させる複数の整流孔22aを備え、整流孔22aは、上部開口部と、前記上部開口部の面積より小さい下部開口部と、前記上部開口部から前記下部開口部に至るスロープ部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被処理水中の被処理物質に気泡を付着させ、被処理物質を浮上物として分離する浮上分離装置の技術に関する。
従来、被処理水中に含まれるSS成分、油分等の被処理物質を除去する方法として、被処理水と気泡とを混合して、浮上槽に供給し、被処理物質に気泡を付着させて浮上槽の水面に浮上させ、被処理物質を分離する浮上処理が知られている。なお、処理効率を上げるために、被処理水を浮上槽に供給する前に、凝集剤を添加して、被処理水中に含まれる被処理物質をフロック化させることも行われている。
例えば、特許文献1には、被処理水中の被処理物質に気泡を付着させ、被処理物質を浮上物として分離する浮上分離装置が公開されている。図8は、特許文献1の浮上分離装置の構成を示す模式図である。図8に示す浮上分離装置3において、浮上槽60の周壁60aは矩形であり、浮上槽60内は、上部開放の隔壁62a,下部開放の隔壁62bにより、被処理水が縦方向に迂回して流れる三つの室、第1の室64、第2の室66、第3の室68に区画されている。また、第2の室66の隔壁62aと隔壁62bとの間には、整流部70が水平に設置され、第2の室66が垂直方向上部67a及び下部67bに区画されている。整流部70には、複数の整流孔70aが形成されており、第2の室66から第3の室68に至る水は整流部70を通過する。第1の室64には、被処理水流入管72が接続されている。また、加圧水流入管74の一端は第1の室64に接続され、他端は空気溶解タンク75の出口に接続されている。第3の室68には、処理水排出管76が接続されている。空気溶解タンク75と処理水排出管76との間には、ポンプ78を介して連通管80が接続され、処理水排出管76を通る処理水の一部が連通管80を通り、空気溶解タンク75に供給される。空気溶解タンク75では、処理水に空気を溶解させ、加圧水が製造される。
このような浮上分離装置3において、被処理水流入管72から第1の室64に流入した被処理水、空気溶解タンク75から加圧水流入管74を通り第1の室64に流入した加圧水は、液面に向かって上昇して、隣接する第2の室66の上部67aに流入する。第2の室66の上部67aでは、加圧水に溶解していた気体が気泡として析出し、被処理水中の被処理物質(SS成分、油分等)に付着し、被処理物質が浮上分離される。被処理物質が除去された処理水は、整流部70に設けた整流孔70aを通り、第2の室66の下部67bに供給され、第3の室68から処理水排出管76へ排出される。
米国特許出願公開第2005/0115881号明細書
ところで、気泡が付着しても浮上することができない比重の重い被処理物質や、気泡が十分付着しなかった被処理物質は、浮上槽60の底部に沈殿する。図9は、特許文献1の浮上分離装置で用いられる整流部の構成を示す模式断面図である。図9に示すように、整流孔70a(図9では整流孔70aを斜線部で表している)は、浮上槽60の上部67a側に開口した上部開口部71aから浮上槽60の下部67b側に開口した下部開口部71bまで整流孔70aの水平断面積が同一となるように構成されている。このような構成では、上記沈殿物が、浮上槽60の下部67b側へ排出され難く、整流部70上に堆積してしまう。整流部70上に沈殿物が堆積していくと、整流孔70aを通過する処理水によって、一度に多量の沈殿物が、第3の室68側へ排出され易くなる。その結果、装置の連続運転による処理水の水質が悪化し、処理水の有効利用や環境水としての放流が不可能となってしまう。
そこで、本発明の目的は、装置の連続運転による処理水の水質悪化を抑制することができる浮上分離処理装置を提供することにある。
本発明は、被処理水中の被処理物質に気泡を付着させ、被処理物質を浮上物として分離する浮上分離装置であって、浮上槽と、前記浮上槽を垂直方向上部及び下部に区画する整流部と、前記上部に被処理水を流入させる流入部と、前記被処理物質が分離された処理水を前記下部から集水する集水部とを有し、前記整流部は、前記処理水を通水させる複数の整流孔を備え、前記整流孔は、上部開口部と、前記上部開口部の面積より小さい下部開口部と、前記上部開口部から前記下部開口部に至るスロープ部と、を有する。
また、前記浮上分離装置において、前記整流孔同士は、上部開口部同士が隣接するように配列されている。
また、前記浮上分離装置において、前記スロープ部の傾斜角は、45°〜75°の範囲であることが好ましく、一般的な凝集フロックの安息角である60°がより好ましい。
また、前記浮上分離装置において、前記整流部は、複数の分割セルにより構成され、前記分割セルは、少なくとも1つ以上の前記整流孔を有することが好ましい。
また、前記浮上分離装置において、前記上部開口部の面積に対する前記下部開口部の面積は、2〜10%の範囲であることが好ましい。
また、前記浮上分離装置において、前記浮上槽は矩形状でも、その他五角形以上の多角形状でもよいが、円筒状であることが好ましい。
また、本発明は、被処理水中の被処理物質に気泡を付着させ、被処理物質を浮上物として分離する浮上分離装置の浮上槽を垂直方向上部及び下部に区画する整流装置であって、前記整流装置は、処理水を通水させる複数の整流孔を備え、前記整流孔は、上部開口部と、前記上部開口部の面積より小さい下部開口部と、前記上部開口部から前記下部開口部に至るスロープ部と、を有する。
また、前記整流装置において、前記整流装置は、複数の分割セルにより構成され、前記分割セルは、少なくとも1つ以上の前記整流孔を有することが好ましい。
また、本発明は、被処理水中の被処理物質に気泡を付着させ、被処理物質を浮上物として分離する浮上分離装置の浮上槽を垂直方向上部及び下部に区画する整流装置を構成する整流装置用分割セルであって、前記整流装置用分割セルは、処理水を通水させる整流孔を少なくとも1つ以上備え、前記整流孔は、上部開口部と、前記上部開口部の面積より小さい下部開口部と、前記上部開口部から前記下部開口部に至るスロープ部と、を有する。
本発明の浮上分離装置によれば、整流部上への沈殿物の堆積を抑制し、装置の連続運転による処理水の水質悪化を抑制することができる。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る浮上分離装置の構成の一例を示す模式断面図である。図1に示す浮上分離装置1は、浮上槽10、流入部12、排出部14、整流部22(整流装置)を備える。
図1に示す浮上槽10の周壁10aは円筒形とされ、浮上槽10の底部10bは中央に向かって低位となるホッパ状とされている。また、底部10bの中央には、被処理物質のうちの沈殿物を溜めるピット18が設けられている。ピット18には、不図示の沈殿物排出口が設けられ、沈殿物排出管19が接続されている。浮上槽10の周壁10aは、矩形とされてもよい。しかし、浮上槽10の周壁10aを円筒形とすることにより、浮上槽10の中心部に配置される流入部12の開口部(開口部については後述する)から周壁10aまで、被処理水が拡がりながら流れることになる。従って、流入部12から出るときの流速は比較的速いが、周壁10aに当たる際の表面部の流れは比較的遅くなる。その結果、周壁10aのある一部分で急速な下降流が生じることもないため、浮上分離処理のために浮上槽全体を有効に活用することができ、処理能力を向上させることができる。
浮上槽10には、集水部10cが設けられている。集水部10cは、被処理物質を除去した処理水を後述する浮上槽10の下部20bから集水するものであり、浮上槽10の下部20b側、すなわち整流部22より垂直方向下方に配置される。
また、浮上槽10には、被処理物質のうち、液面に浮上した浮上物23(いわゆるスカム)を排出するための浮上物ポット24が設けられている。なお、通常の場合、浮上槽10の表面上に浮上物23を掻き寄せるスキマーが設けられており、浮上物23を浮上物ポット24に掻き寄せる。また、浮上物ポット24は、掻き寄せられてくる浮上物23が水面上から浮上物ポット24内に落下するように、その浮上槽10側の境界部分に水面下から水面上に至るスロープを有することが好適である。
浮上槽10内には、浮上槽10を垂直方向の上部20a及び下部20bに区画する整流部22が設けられている。そして、整流部22には、処理水を通水させる複数の整流孔22aが形成されている。図2は、本実施形態で用いられる整流部の構成の一例を示す模式上面図である。図3は、図2のA−A線における整流部の構成の一例を示す模式断面図である。本実施形態では、整流孔22a(図3では、整流孔22aを斜線部で表している)は、浮上槽10の上部20a側に開口した上部開口部25aと、浮上槽10の下部20b側に開口した下部開口部25bと、上部開口部25aから下部開口部25bに至るスロープ部25cとを有している。
通常、浮上槽10の上部20aにおいて気泡が付着しても浮上することができない比重の重い被処理物質や、気泡が十分付着しなかった被処理物質の一部は、整流部22上へ堆積する。しかし、本実施形態では、下部開口部25bより面積の大きい上部開口部25a及びスロープ部25cにより、沈殿物を下部開口部25b側へ排出され易い構造となっている。そのため、沈殿物は、整流部22上及び整流孔22a内にはほとんど堆積しない。また、図3に示すように、整流孔22a同士は、上部開口部25a同士が隣接するように配列されることが好ましい。上記構成により、上部開口部25a間に隙間がなくなるため、沈殿物が整流部22上に堆積することを効果的に抑制することができる。上部開口部25aの形状は特に制限されるものではないが、上部開口部25aを隙間なく隣接させることが出来る点で、正方形等の多角形状であることが好ましい。
図3に示すように、スロープ部25cは、上部開口部25aから下部開口部25bへ徐々に傾斜するような構成、すなわち上部開口部25aから下部開口部25bに向かって整流孔22a内の水平断面積が徐々に縮小されるように構成されている。しかし、スロープ部25cの形状は、沈殿物を下部開口部25b側へ排出し易い形状であれば、上記に制限されるものではない。図4は、図2のA−A線における整流部の構成の他の一例を示す模式断面図である。例えば、図4に示すように、スロープ部25cが、上部開口部25aから下方所定位置までは徐々に傾斜するように構成され、当該所定位置から下部開口部25bまでは垂直面とする構成、すなわち、上部開口部25aから下方所定位置までは、整流孔22a内の水平断面積が徐々に縮小されるように構成されて、当該所定位置から下部開口部25bまでは整流孔22a内の水平断面積が同一となるように構成されているものであってもよい。
スロープ部25cの傾斜角(θ)は、45°〜75°の範囲であることが好ましく、より好ましくは60°の範囲である。スロープ部25cの傾斜角が45°より小さいと、沈殿物がスロープ部25c上に堆積する場合がある。また、スロープ部25cの傾斜角が75°より大きいと、整流部22の強度を充分に確保することができない場合がある。
整流部22は、樹脂材料等から構成される板に、上記説明した整流孔22aを形成した一体構造であってもよいが、異なるサイズの浮上槽に対して、本実施形態の整流部22を容易に設置することができる点で、整流部22は、樹脂材料等から構成される複数の分割セル(整流装置用分割セル)により構成されていることが好ましい。図5(A)〜(C)は、分割セルの構成を示す模式斜視図である。図5(A)〜(C)に示すように、分割セル27には、少なくとも上記説明した整流孔22aが少なくとも1つ以上形成されている。当該分割セル27を浮上槽10のサイズに合うように組み合わせることによって、整流部22が形成される。一体構造の整流部22又は分割セル27により構成される整流部22は、不図示のフレーム、架台等により浮上槽10の周壁10a等に固定される。
本実施形態では、上部開口部25aの面積に対する下部開口部25bの面積(以下、開口面積率と呼ぶ場合がある)は、2〜10%の範囲とすることが好ましい。開口面積率が2%より低いと、整流孔22aを流れる処理水の流速が速くなり、処理水と共に沈殿物が集水部10c側に流れ込み易くなり、処理水の水質を悪化させる場合がある。また、装置を流れる処理水の損失水頭が上昇するため、その分、浮上槽10の水位を上げる必要があり、装置が大型化してしまう。また、開口面積率が10%より大きいと、整流部22の整流効果が充分に発揮されない場合がある。
流入部12は、ガイド筒26と、ガイド筒26内に設けられる導入管28と有する。導入管28には、被処理水流入管30が接続され、導入管28は浮上槽10の底部10bの中央に形成されたピット18から浮上槽10内に延設されている。被処理水流入管30には加圧水流入管32が接続されている。浮上槽10内に設けられるガイド筒26は、底部10bや、周壁10aにフレームなどで固定される。また、ガイド筒26を上方から吊り下げてもよい。ガイド筒26を設けることにより、導入管28から供給される被処理水及び加圧水を浮上槽10の中央部分から均一に流入させることができる。
本実施形態の流入部12は、浮上槽10の上部20aで開口しており、当該開口部から浮上槽10の上部20aに(加圧水を混合させた)被処理水を供給させる。ここで、本実施形態のように流入部12が、ガイド筒26と導入管28から構成されている場合、少なくともガイド筒26の開口部26aが上部20aで開口していればよい。本実施形態の流入部12は、必ずしもガイド筒26を備える必要はない。例えば、流入部12が導入管28のみから構成されていてもよい。この場合、導入管28の開口部28aが上部20aで開口している必要がある。特に、被処理水は、浮上槽10の上部20aの中心部に流入させることが好ましく、例えば、浮上槽10の上部20aの水平断面における中心から周壁10aまでの距離に対し、中心から1/3以内の領域に流入させることが好ましい。
流入部12の開口部(図1ではガイド筒26の開口部26a)の位置は、浮上槽10の上部20a、すなわち整流部22より垂直方向上方であれば特に制限されるものではない。しかし、流入部12の開口部の位置が液面付近にあると、流入部12の開口部から供給される被処理水が液面に噴き上げて、液面を乱し、液面に浮上した浮上物23の再沈降を招く虞がある。
排出部14は、処理水取出管38、水位調整槽40、処理水排出管42を備える。処理水取出管38の一端は、浮上槽10に設けられた集水部10cに接続されており、処理水取出管38の他端は、水位調整槽40の入口に接続されている。また、水位調整槽40の出口には処理水排出管42が接続されている。
次に、本実施形態に係る浮上分離装置による運転方法の一例を説明する。まず、被処理水流入管30から被処理水を流入させると共に、加圧水流入管32から高圧下で気体を溶解させた加圧水を流入させる。加圧水は、処理水の一部を空気溶解タンクに導入し、ここにおいて高圧下で空気を溶解させて生成する。
加圧水流入管32を通る加圧水は、被処理水流入管30を通る被処理水に混合される。被処理水及び加圧水からなる混合液は被処理水流入管30から、導入管28に供給される。被処理水及び加圧水は導入管28を介し、導入管28の開口部28aからガイド筒26内に供給される。ガイド筒26内に供給された(浮上槽10の液面に向かって上昇する)被処理水及び加圧水は、ガイド筒26の開口部26aから浮上槽10の上部20aに流入する。浮上槽10の上部20a(及びガイド筒26内)は、大気圧状態であるため、加圧水に溶解していた気体が気泡として析出し、被処理水中の被処理物質(SS成分、油分等)に付着し、被処理物質が浮上分離される。このようにして浮上した被処理物質(浮上物23)は、浮上物ポット24に収集される。浮上物23の収集は、通常、後述する浮上物スキマーによって行われるが、その他の方法によって行われてもよい。浮上物ポット24に収集された浮上物23は、浮上物ポット24の排出口に接続された浮上物排出管44から排出される。気泡の発生方法としては、上記のように加圧水を用いる方法に制限されるものではなく、その他に、例えば、界面活性剤等の気泡発生剤を被処理水に添加する方法等であってもよい。また、被処理水自体を空気溶解タンクに導入し、ここで被処理水に直接空気を溶解する全量加圧方式を採用してもよい。
ガイド筒26の開口部26aから浮上槽10の上部20aに供給された被処理水が、浮上槽10の周壁10aに達すると、周壁10aに沿って流れる下降流となる。そこで、本実施形態では、ガイド筒26の開口部26aが浮上槽10の上部20aの中心部において垂直方向上方に開口するとともに、浮上槽10の周壁10aを円筒状にすることが好ましい。上記構成によって、図2に示すように被処理水は放射状に拡がりながら流れる分散流れとなって、浮上槽10の周壁10aに達する。その結果、開口部26aから供給された被処理水の流れは、浮上槽10の周壁10aに到達するまでに緩やかになり、周壁10aに沿って流れる被処理水の下降流も緩やかになる。したがって、急速な下降流によって生じる処理水の水質の悪化は抑制される。
ここで、流入部12の開口部(図1ではガイド筒26の開口部26a)の形状は特に制限されるものではないが、流入部12の開口部から供給される被処理水が放射状に分散し易くなる点で、その上部において上方に向けてテーパ状に広がっていることが好ましい。また、流入部12の開口部の水平断面積は、特に制限されるものではないが、流入部12を流れる被処理水の流速を適切に制御することができる点で、好ましくは浮上槽10の水平断面積の1/30〜1/3の範囲、より好ましくは浮上槽10の水平断面積の1/20〜1/8の範囲とするのがよい。流入部12の開口部の水平断面積が浮上槽10の水平断面積の1/30より小さいと、流入部12から出る際の被処理水の流速が速くなるため、被処理水は浮上槽10の表層部を流れ、開口部から浮上槽10の周壁10aに向かって流れる被処理水の流速も速くなり、浮上槽10の液面に乱れが生じやすく、液面に浮上した浮上物23の再沈降を招く虞がある。また、浮上槽10の周壁10aに沿って流れる被処理水の下降流も速くなるため、整流部22の全体を有効に利用することができず、その整流効果が減少し、処理水の水質が悪化する可能性がある。また、流入部12の開口部の水平断面積が浮上槽10の水平断面積の1/3より大きいと、浮上槽10の面積を確保することが難しくなり、浮上槽10の水面積負荷が大きくなり、効率的な浮上処理が行えなくなる。
浮上槽10の上部20aにおいて、被処理物質が除去された処理水は、整流部22に設けた整流孔22aを通り、浮上槽10の下部20bに供給される。整流部22の下部開口部25bにより、上部20aから下部20bへ流れる処理水の流れは整流される。すなわち、上部20aから下部20bへ流れる処理水の流速は、整流部22の整流効果により、どの場所でもほぼ均一とされる。その結果、浮上槽10の上部20a全体を浮上分離処理に使用することが可能となり、効率的に気泡を被処理物質に付着させることができるため、処理能力を向上させることができる。
また、上記でも説明したように、通常、気泡が付着しても浮上することができない比重の重い被処理物質や、気泡が十分付着しなかった被処理物質の一部は、整流部22上に堆積する。しかし、本実施形態の整流部22は、下部開口部25bより面積の大きい上部開口部25a(上部開口部25a同士が隣接していることが好ましい)及び上部開口部25aから下部開口部25bに至るスロープ部25cが形成されているため、整流部22上、整流孔22a内には、沈殿物がほとんど堆積しない。その結果装置の連続運転による処理水の水質悪化を抑制することができるため、処理水の有効利用や環境水としての放流が可能となる。
整流部22に形成された整流孔22aを通って、浮上槽10の下部20bに供給された処理水は、浮上槽10の集水部10cから処理水取出管38を通り、水位調整槽40に供給される。水位調整槽40には可動堰41が設けられている。この可動堰41の高さを調整することで、浮上槽10における水位を調整でき、浮上槽10の水位が浮上物23の浮上物ポット24への排出に適した水位に調整される。そして、処理水が水位調整槽40の出口から処理水排出管42へ排出される。なお、可動堰41を間欠的に上昇させ、これによって浮上槽10内の浮上物23を浮上物ポット24へオーバーフローさせることも可能である。
図6は、本発明の他の実施形態に係る浮上分離装置の構成の一例を示す模式断面図である。図6に示す浮上分離装置2は、図1に示す浮上分離装置1に浮上物スキマー50、沈殿物掻き寄せ機52を設けたものである。図6に示す浮上分離装置2において、図1に示す浮上分離装置1と同様の構成については、同一の符合を付し、その説明を省略する。
浮上物スキマー50は、液面に浮上した浮上物23を掻き寄せるためのものである。浮上物スキマー50は、モータ54のシャフトに固定されている。モータ54が駆動することにより、浮上物スキマー50が回転され、液面に浮上した浮上物23が掻き寄せられる。浮上物スキマー50は、羽根、螺旋羽根等のスクレーパー部を有しており、水面の流れ及びスクレーパー部の移動により浮上物23が半径方向外側に移動させられ、浮上槽10に設けられた浮上物ポット24に集められ、浮上物排出管44から排出される。浮上物スキマー50を設けることにより、浮上物23を効率的に排出することができるため、処理水の水質悪化を抑制することができる。
沈殿物掻き寄せ機52は、浮上槽10の底部10bに沈殿した沈殿物を掻き寄せるためのものである。沈殿物掻き寄せ機52はガイド筒26に取り付けられると共に、支持体56により沈殿物掻き寄せ機52の角度調整、補強がなされている。そして、ガイド筒26は、モータ54のシャフトに取り付けられ、モータ54の駆動により回転される。すなわち、沈殿物掻き寄せ機52はモータ54の駆動により、ガイド筒26と一体に回転される。沈殿物掻き寄せ機52が回転することにより、浮上槽10の底部10bに沈殿した沈殿物が掻き寄せられ、浮上槽10のピット18に集められ、沈殿物排出管19から排出される。なお、この沈殿物掻き寄せ機52も、羽根、螺旋羽根等のスクレーパー部を有しており、このスクレーパー部によって内側方向に沈殿物を掻き寄せる。
ここで、従来は、沈殿物を清掃するため定期的なメンテナンスが必要であったが、沈殿物掻き寄せ機52を設けることにより、沈殿物を効率的に排出することができるため、メンテナンス回数を減らし、装置の長期連続運転が可能となる。
なお、整流部22上に沈殿する沈殿物を掻き取り、整流部22の整流孔22aから下方に落下排出させる整流部スクレーパーを設けてもよいが、上記でも説明したように、本実施形態の整流部22上には、ほとんど沈殿物が堆積しないため、必ずしも整流部スクレーパーを備える必要はない。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
図6の浮上分離装置2を用い、下記の条件で被処理水の浮上分離処理を行い、浮上分離後の処理水の濁度を測定した。実施例で用いた整流部22は、図3に示すように、上部開口部25aと上部開口部25aの面積より小さい下部開口部25bと、上部開口部25aから下部開口部25bに至るスロープ部25cとを有する整流孔22aを有し、整流孔22a同士は、上部開口部25a同士が隣接するように配列されているものである。整流部22の厚さは7.4cm、径は160cm、整流孔22aの開口面積率は6.25%(上部開口部25aの面積が64cm、下部開口部25bの面積が4cm)、スロープ部25cの傾斜角は60°である。浮上分離装置に供給する被処理水は、予め攪拌槽にて凝集剤と混合させ、フロック形成槽にて凝集処理されたものを用いた。
<試験条件>
被処理水流量:40m/hr
日平均被処理水濁度:2〜5度
凝集処理時に用いた凝集剤:ポリ塩化アルミニウム(PAC)を10〜20mg/L添加
被処理水の攪拌槽滞留時間:3分
攪拌槽での攪拌強度:200s−1
被処理水のフロック形成槽滞留時間:6分
フロック形成槽での攪拌強度:40s−1
被処理水の浮上分離槽滞留時間:8分
浮上槽水平断面積:1.94m
浮上槽有効断面積(流入部の開口部面積を除いた浮上槽水平断面積):1.69m
浮上槽の水平断面積に対する処理速度:20.6m/h
浮上槽有効断面積に対する処理速度:23.7m/h
試験時間:30日間連続運転
(比較例)
比較例で用いた整流部は、図9に示すように、上部開口部同士は所定の間隔を開けて配置されているものである。それ以外は、実施例と同様の条件で試験を行った。
図7は、被処理水濁度、実施例及び比較例の処理水濁度の結果を表す図である。図7に示すように、実施例では、30日間の連続運転でも、処理水の濁度が急激に高くなることもなく、安定した処理が可能であると判った。これに対し、比較例では、30日間の連続運転の間に2回、処理水の濁度が急激に高くなり(3.2度、4.8度)、30日間の連続運転では安定した処理を行うことができなかった。実施例の整流部は、下部開口部より面積の大きい上部開口部(さらに、上部開口部同士が隣接)及びスロープ部が形成されているため、整流部上又は整流孔内に沈殿物が堆積することがなく、沈殿物が処理水と共に浮上槽から排出されることが抑制された結果である。
本実施形態に係る浮上分離装置の構成の一例を示す模式断面図である。 本実施形態で用いられる整流部の構成の一例を示す模式上面図である。 図2のA−A線における整流部の構成の一例を示す模式断面図である。 図2のA−A線における整流部の構成の他の一例を示す模式断面図である。 (A)〜(C)は、分割セルの構成を示す模式斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る浮上分離装置の構成の一例を示す模式断面図である。 被処理水濁度、実施例及び比較例の処理水濁度の結果を表す図である。 特許文献1の浮上分離装置の構成を示す模式図である。 特許文献1の浮上分離装置で用いられる整流部の構成を示す模式断面図である。
符号の説明
1〜3 浮上分離装置、10,60 浮上槽、10a,60a 周壁、10b 底部、10c 集水部、12 流入部、14 排出部、18 ピット、19 沈殿物排出管、20a,67a 上部、20b,67b 下部、22,70 整流部、22a,70a 整流孔、23 浮上物、24 浮上物ポット、25a,71a 上部開口部、25b,71b 下部開口部、25c スロープ部、26 ガイド筒、26a,28a 開口部、27 分割セル、28 導入管、30,72 被処理水流入管、32,74 加圧水流入管、38 処理水取出管、40 水位調整槽、41 可動堰、42,76 処理水排出管、44 浮上物排出管、50 浮上物スキマー、52 沈殿物掻き寄せ機、54 モータ、56 支持体、62a,62b 隔壁、64 第1の室、66 第2の室、68 第3の室、75 空気溶解タンク、78 ポンプ、80 連通管。

Claims (9)

  1. 被処理水中の被処理物質に気泡を付着させ、被処理物質を浮上物として分離する浮上分離装置であって、
    浮上槽と、前記浮上槽を垂直方向上部及び下部に区画する整流部と、前記上部に被処理水を流入させる流入部と、前記被処理物質が分離された処理水を前記下部から集水する集水部とを有し、
    前記整流部は、前記処理水を通水させる複数の整流孔を備え、
    前記整流孔は、上部開口部と、前記上部開口部の面積より小さい下部開口部と、前記上部開口部から前記下部開口部に至るスロープ部と、を有することを特徴とする浮上分離装置。
  2. 請求項1記載の浮上分離装置であって、前記整流孔同士は、上部開口部同士が互いに隣接するように配列していることを特徴とする浮上分離装置。
  3. 請求項1記載の浮上分離装置であって、前記スロープ部の傾斜角は、45°〜75°の範囲であることを特徴とする浮上分離装置。
  4. 請求項1記載の浮上分離装置であって、前記整流部は、複数の分割セルにより構成され、前記分割セルは、少なくとも1つ以上の前記整流孔を有することを特徴とする浮上分離装置。
  5. 請求項1記載の浮上分離装置であって、前記上部開口部の面積に対する前記下部開口部の面積は、2〜10%の範囲であることを特徴とする浮上分離装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の浮上分離装置であって、前記浮上槽は円筒状であることを特徴とする浮上分離装置。
  7. 被処理水中の被処理物質に気泡を付着させ、被処理物質を浮上物として分離する浮上分離装置の浮上槽を垂直方向上部及び下部に区画する整流装置であって、
    前記整流装置は、処理水を通水させる複数の整流孔を備え、
    前記整流孔は、上部開口部と、前記上部開口部の面積より小さい下部開口部と、前記上部開口部から前記下部開口部に至るスロープ部と、を有することを特徴とする整流装置。
  8. 請求項7記載の整流装置であって、前記整流装置は、複数の分割セルにより構成され、前記分割セルは、少なくとも1つ以上の前記整流孔を有することを特徴とする整流装置。
  9. 被処理水中の被処理物質に気泡を付着させ、被処理物質を浮上物として分離する浮上分離装置の浮上槽を垂直方向上部及び下部に区画する整流装置を構成する整流装置用分割セルであって、
    前記整流装置用分割セルは、処理水を通水させる整流孔を少なくとも1つ以上備え、
    前記整流孔は、上部開口部と、前記上部開口部の面積より小さい下部開口部と、前記上部開口部から前記下部開口部に至るスロープ部と、を有することを特徴とする整流装置用分割セル。
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