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JP2010021402A - 有機tft - Google Patents

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JP2010021402A
JP2010021402A JP2008181208A JP2008181208A JP2010021402A JP 2010021402 A JP2010021402 A JP 2010021402A JP 2008181208 A JP2008181208 A JP 2008181208A JP 2008181208 A JP2008181208 A JP 2008181208A JP 2010021402 A JP2010021402 A JP 2010021402A
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organic tft
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organic semiconductor
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JP2008181208A
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Jun Yamada
潤 山田
Takeya Hirao
雄也 平尾
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Konica Minolta Inc
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Abstract

【課題】製造工程の複雑化と高価格化を招くことなく、優れた特性と高い信頼性を得ることができる有機TFTを提供する。
【解決手段】第1の下地層の上に分離して不連続に形成されたソース電極・ドレイン電極およびソースバスと、ソース電極・ドレイン電極の上に有機半導体溶液を滴下し形成された有機半導体膜と、第2の下地層の上に形成された導電パターンと、を有し、ソース電極とソースバスは、導電パターンを介して電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機TFTに関する。
近年、基板上に薄膜トランジスタ(以下、TFTとも記す)を形成する技術が大幅に進歩し、特にアクティブマトリクス型の大画面表示装置の駆動素子への応用開発が進められている。現在実用化されているTFTは、a−Siやpoly−SiといったSi系の無機材料で製造されているが、このような無機材料を用いたTFTの製造においては、真空プロセスや高温プロセスを必要とし、製造コストに大きく影響を及ぼしている。
そこで、このような問題に対応する為、近年、有機材料を用いたTFT(以下、有機TFTとも記す)が種々検討されている。有機材料は無機材料に比べ、材料の選択肢が広く、また、有機TFTの製造工程においては、前述の真空プロセス、高温プロセスに代わり、印刷、塗布といった生産性に優れたプロセスが用いられる為、製造コストを抑えることができる。さらに耐熱性の乏しい、例えばプラスティックフィルム基板等にも形成することができる可能性があり、多方面への応用が期待されている。
有機半導体材料の塗布方法としては、有機半導体材料を溶解した溶液を直接塗布するインクジェット法、ディスペンサ法等の液滴塗布技術が知られている。有機半導体溶液は、このような印刷法に適するように調製できる為、有機半導体膜をパターンニングすることが可能である。これらの技術は、1.真空プロセスが不要、2.材料の浪費がない、3.直接パターニングできる為フォトリソグラフィ法と比べてエッチング工程が不要、といった利点がある。これにより、製造コストを抑えることができ、多方面で鋭意研究が行われている。
ところで、このような有機TFTにおいて、優れた電気特性と高い信頼性を得る為には、有機半導体膜を適正な膜厚で所定の位置に精度良く形成する必要がある。しかしながら、有機TFTの有機半導体膜をインクジェット法やディスペンサ法等の印刷法を用いて形成する際には、有機半導体溶液の安定性、ノズル面の乾燥によるノズル詰り、ノズル面の乾燥によるノズル面の濃度上昇により滴下された有機半導体溶液の液滴の滴下速度のばらつき、滴下された液滴の着弾に至るまでの曲がり、等滴下に関して種々の不安定要素がある。また、滴下された液滴の着弾位置の表面状態や液滴の接触角によっては液滴が着弾位置から移動する場合がある。この為、50μmの精度が限界であり、フォトリソグラフィ法に優る高精細化は困難である。さらに、滴下された液滴が乾燥に至る前に濡れ広がり、隣接する画素にまで到達することにより、クロストークやリーク電流の増加等に繋がるパターニング不良、また、充分な膜厚が得られないこと、等によりトランジスタの良好な特性が得られないといった問題がある。
高精細化の1つの方法として、液滴の小径化が提案されているが、ノズル詰りや滴下された液滴の着弾に至るまでの曲がりに関しては、小径化する程不利になる為、得策とはいえない。
そこで、このような問題に対応する為に種々の技術が検討されている。例えば、撥液性を有する薄膜の上で液滴を滴下したい所定の位置にプラズマを照射し親液性にし、撥液性を有する周縁部に囲まれた親液性を有する領域を設ける。これにより、滴下された液滴の塗布領域外への流出を防止し、印刷精度を高める技術が知られている(特許文献1参照)。
また、下地層の上に形成されたソース電極・ドレイン電極の上に感光物質を含む疎水性(撥液性)を有するアクリル系合成樹脂からなる有機膜パターンを形成し、ソース電極・ドレイン電極の対向する所定の領域に開口部を設ける。そして、該開口部により露出した下地層に酸素プラズマを照射し親水性(親液性)にする。すなわち、有機膜パターンの表面は疎水性を有し、開口部の下地層は親水性を有する為、有機薄膜パターンがバンク(障壁)となる。これにより、滴下された液滴の塗布領域外への流出を防止し、印刷精度を高める技術が知られている(特許文献2参照)。
WO2004/096451 特開2007−288130号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2に開示されている方法では、下地層を親液化する為に、プラズマ照射といった工程を要し、さらに、特許文献2の場合は、有機膜パターンに開口部を設けバンクを形成する為に、フォトリソグラフィ法といった工程が必要となる。この為、製造工程の複雑化と製造コストの高価格化を招くといった問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、製造工程の複雑化と高価格化を招くことなく、優れた特性と高い信頼性を得ることができる有機TFTを提供することを目的とする。
上記目的は、下記の1乃至9いずれか1項に記載の発明によって達成される。
1.第1の下地層の上に分離して不連続に形成されたソース電極・ドレイン電極およびソースバスと、
前記ソース電極・ドレイン電極の上に有機半導体溶液を滴下し形成された有機半導体膜と、
第2の下地層の上に形成された導電パターンと、を有し、
前記ソース電極と前記ソースバスは、前記導電パターンを介して電気的に接続されていることを特徴とする有機TFT。
2.前記第1の下地層はゲート絶縁膜、前記第2の下地層はベース基板であることを特徴とする前記1に記載の有機TFT。
3.前記第2の下地層の上には、前記導電パターンおよびゲート電極が同じ材料で同時に形成されていることを特徴とする前記2に記載の有機TFT。
4.前記第1の下地層はゲート絶縁膜、前記第2の下地層は半導体保護膜であることを特徴とする前記1に記載の有機TFT。
5.前記第2の下地層の上には、前記導電パターンおよび画素電極が同じ材料で同時に形成されていることを特徴とする前記4に記載の有機TFT。
6.前記第1の下地層はベース基板、前記第2の下地層はゲート絶縁膜であることを特徴とする前記1に記載の有機TFT。
7.前記第2の下地層の上には、前記導電パターンおよびゲート電極が同じ材料で同時に形成されていることを特徴とする前記6に記載の有機TFT。
8.前記ソース電極と前記ソースバスは、前記第1の下地層または前記第2の下地層に設けられた開口部を通して前記導電パターンと電気的に接続されていることを特徴とする前記1乃至7のいずれか1項に記載の有機TFT。
9.前記有機半導体溶液は、インクジェット法またはディスペンサ法を用いて滴下されることを特徴とする前記1乃至8のいずれか1項に記載の有機TFT。
本発明によれば、ソース電極とソースバスを、第1の下地層の上に分離して不連続に形成し、第2の下地層の上に形成された導電パターンを介して接続する構成とした。これにより、ソース電極・ドレイン電極の上に有機半導体溶液を滴下し有機半導体膜を形成する際、滴下された有機半導体溶液の液滴がソースバスへ濡れ広がることがない。その結果、有機半導体膜を適正な膜厚で所定の位置に精度良く形成することができ、製造工程の複雑化と高価格化を招くことなく、優れた特性と高い信頼性を得ることができる。
以下図面に基づいて、本発明に係る有機TFTの実施の形態を説明する。尚、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
〔実施形態1〕
最初に実施形態1による有機TFTの構成を図1を用いて説明する。図1において、紙面左図は実施形態1による有機TFT1の平面模式図、右図は断面模式図である。
有機TFT1は、図1に示すように、ベース基板P、ゲート電極G、導電パターンCP、ゲート絶縁膜IF、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSB、有機半導体膜SF、及び図示しない半導体保護膜等から構成される、ボトムゲートボトムコンタクト型の有機TFTである。
このような構成の有機TFT1において、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBは、ゲート絶縁膜IF(第1の下地層)の上に分離して不連続に形成され、ソース電極SとソースバスSBは、ベース基板P(第2の下地層)の上に形成された導電パターンCPを介して接続されている。
ソース電極S・ドレイン電極Dは、金属薄膜で形成されている為、周辺のゲート絶縁膜IFの表面よりも表面エネルギーが高く有機半導体溶液が濡れ広がりやすい。この為、有機半導体溶液を滴下する際、ソース電極SとソースバスSBとがゲート絶縁膜IFの上で連続して形成されていると、滴下された有機半導体溶液は、ソースバスSBの方向へ濡れ広がりチャネル部に残留する溶液量が減少する。その結果、有機半導体膜SFをチャネル部に適正な膜厚で安定して形成することが困難である。
そこで、本願発明者らは、これらの問題に対応する為、鋭意検討した結果、ソース電極SとソースバスSBを、ゲート絶縁膜IFの上に分離して不連続に形成し、ベース基板Pの上に形成された導電パターンCPを介して接続する構成を見出した。これにより、ソース電極S・ドレイン電極Dの上に有機半導体溶液を滴下し有機半導体膜SFを形成する際、滴下された有機半導体溶液の液滴がソースバスSBへ濡れ広がるのを防止することができ、有機半導体膜SFを適正な膜厚で所定の位置に精度良く形成することができる。
次に、このような構成の有機TFT1の製造工程の一例を図2を用いて説明する。図2(a)〜図2(e)は、有機TFT1の製造工程の一例を示す模式図であり、紙面左図は平面模式図、右図は断面模式図である。
最初に、ベース基板Pの上にゲート電極G、導電パターンCPを形成する(図2(a))。ベース基板Pの材料は、特に限定されることはなく、例えば、ソーダガラス、無アルカリガラス等のガラスやフレキシブルなプラスティックフィルム等の樹脂製シートを用いることができる。プラスティックフィルムとしては、具体的には、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ボリカーボネート(PC)、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)等からなるフィルム等が挙げられる。このようなプラスティックフィルムを用いることで、ガラス基板を用いる場合に比べて軽量化を図ることができ、可搬性を高めることができるとともに、衝撃に対する耐性を向上させることができる。また、ステンレスや真鍮などの金属板を用いることもできる。
ゲート電極G、導電パターンCPの材料としては、スパッタリング法や蒸着で薄膜を形成する場合は、Au、Ag、Pb、Al、Cr、Pt、Cu、Mo、ITOやこれらにドーパントを加えた材料等を用いることができる。液滴塗布法の場合は、Agナノ粒子、Auナノ粒子、AgPbナノ粒子等の金属ナノ粒子を溶媒に分散した金属ナノ粒子インク、ITOナノ粒子等の金属酸化物を溶媒に分散した金属酸化物ナノ粒子インク、PEDOT/PSS等の有機材料を溶媒に分散した有機材料分散インク等を用いることができる。形成方法としては、スパッタリング法や蒸着法等を用いて電極材料の薄膜が表面に形成されたベース基板Pを、フォトリソグラフィ法を用いてパターンニングする方法や、種々の印刷法やインクジェット法等の液滴塗布法を用いて所望の部分のみに薄膜を形成することができる。
次に、ゲート絶縁膜IFを形成する(図2(b))。ゲート絶縁膜IFの材料としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化チタン等の無機酸化物や、窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の無機窒化物を用いることができる。あるいは、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリレート、光ラジカル重合系、光カチオン重合系の光硬化性樹脂、アクリロニトリル成分を含有する共重合体、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコール、ノボラック樹脂、シアノエチルプルラン等の有機化合物等も用いることができる。形成方法としては、例えば、真空蒸着法、CVD法、スパッタリング法、大気圧プラズマ法等のほか、スピンコート等の塗布法によって形成された絶縁膜を、フォトリソグラフィ法等を用いてパターニングする方法や、種々の印刷法やインクジェット等の液滴塗布法を用いて所望の部分のみに薄膜を形成することができる。尚、この時、ゲート絶縁膜IFの導電パターンCPの両端に位置する領域には、開口部IFa、IFbを形成する。
次に、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBを形成する(図2(c))。ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBの材料としては、ゲート電極Gの場合と同様の材料を用いることができる。ゲート絶縁層IFが形成されたベース基板Pを洗浄後、前述のゲート電極Gの形成方法と同様に、フォトリソグラフィ法や、種々の印刷法や液滴塗布法等を用いて形成することができる。尚、この時、ソース電極S、ソースバスSBは、それぞれゲート絶縁膜IFに形成された開口部IFa、IFbを通して、ベース基板Pの上に形成された導電パターンCPと接続され導通する。
次に、ソース電極S・ドレイン電極Dで形成されるチャネル部の上に有機半導体溶液SLを滴下した後(図2(d))、乾燥させて有機半導体膜SFを形成する(図2(e))。
有機半導体の材料としては、多環芳香族化合物や共役系高分子等を用いることができるが、特に限定されない。高分子材料、オリゴマー、低分子材料でもよく、成膜後に分子が分子間相互作用により規則正しく配列し結晶となるものが特に好ましい。ペンタセン、ポルフィリン、フタロシアニン、オリゴチオフェン、オリゴフェニレン、ポリチオフェン、ポリフェニレン、及びこれら誘導体等を用いることができる。具体的には、ペンタセン、6,13−ビス(トリイソプロピルシリルエチニル)ペンタセン、テトラベンゾポルフィリン、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)等を用いることができる。また、これらの前駆体を成膜した後に熱処理すること等で有機半導体材料等に変換することもできる。
有機半導体溶液SLの塗布方法は、スクリーン印刷、インクジェット法、マイクロコンタクトプリント、SIJ、ディスペンサ法、凸版、転写等の印刷法を用いると、塗布と同時にパターニングもできる為、製造コストを低減することができ好適である。とりわけ、インクジェット法、SIJ、ディスペンサ法等の液滴塗布法を用いるのが特に好適である。
液滴塗布法を用いる場合には、有機半導体の材料は、前述の材料のなかでも、溶媒に溶解または分散させるものが好適で、有機低分子材料に溶解性を高める為に可溶性の側鎖を設けたものや、半導体の前駆体の溶液についても適用可能である。
また、有機半導体溶液SLに用いる溶媒は、有機半導体材料の溶解度とインクジェット法で吐出を行う為に必要な粘弾性、及び沸点を有するものであれば特に限定されるものではなく、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類、アルコール類、ケトン類、エーテル類、エステル類、ハロゲン化炭化水素類、フェノール類等から有機半導体材料に適した溶媒を選択することができる。
尚、図示しない半導体保護膜は、有機半導体膜SFを外部雰囲気から遮断、保護する為に適宜形成する。
〔実施形態2〕
最初に実施形態2による有機TFTの構成を図3を用いて説明する。図3において、紙面左図は実施形態2による有機TFT1の平面模式図、右図は断面模式図である。
有機TFT1は、図3に示すように、ベース基板P、ゲート電極G、ゲート絶縁膜IF、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSB、有機半導体膜SF、半導体保護膜PF、及び画素電極E、導電パターンCP等から構成され、実施形態1の場合と同様のボトムゲートボトムコンタクト型の有機TFTである。
このような構成の有機TFT1において、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBは、ゲート絶縁膜IF(第1の下地層)の上に分離して不連続に形成され、ソース電極SとソースバスSBは、半導体保護膜PF(第2の下地層)の上に形成された導電パターンCPを介して接続されている。
このような構成においても、ソース電極SとソースバスSBとは、ゲート絶縁膜IFの上で分離して不連続に形成されている。これにより、実施形態1の場合と同様に、ソース電極S・ドレイン電極Dの上に有機半導体溶液を滴下し有機半導体膜SFを形成する際、滴下された有機半導体溶液の液滴がソースバスSBへ濡れ広がるのを防止することができ、有機半導体膜SFを適正な膜厚で所定の位置に精度良く形成することができる。
次に、このような構成の有機TFT1の製造工程の一例を図4を用いて説明する。図4(a)〜図4(h)は、有機TFT1の製造工程の一例を示す模式図であり、紙面左図は平面模式図、右図は断面模式図である。
図4(a)〜図4(e)に示す、ゲート電極Gの形成から有機半導体保護膜SFの形成に至る工程は、実施形態1の場合の導電性パターンCPの形成工程、及びソース電極SとソースバスSBの導電性パターンCPとの接続工程を除いて概ね同様なのでその説明は省略する。
図4(f)において、半導体保護膜PFを形成する。半導体保護膜PFの材料としては、パレリンC、SiO、SiNx等を用いることができるが、有機半導体膜SFを保護する性能が充分であれば特に限定されない。また、形成方法も、通常用いられている方法で実施されればよく、特に限定されるものではない。
次に、半導体保護膜PFのソース電極S、ソースバスSB、及びドレイン電極Dの端部に位置する領域に、開口部PFa、PFb、及びPFcを形成する(図4(g))。形成方法としては、例えばレーザーを用いることができる。
次に、画素電極E、導電パターンCPを形成する(図4(h))。画素電極E、導電パターンCPの材料としては、ゲート電極Gの場合と同様の材料を用いることができる。また、形成方法もゲート電極Gの場合と同様に、フォトリソグラフィ法や、種々の印刷法や液滴塗布法等を用いて形成することができる。尚、この時、導電パターンCPの両端は、それぞれ半導体保護膜PFに形成された開口部PFa、PFbを通して、ゲート絶縁膜IFの上に形成されたソース電極S、ソースバスSBと接続され導通する。また、画素電極Eは、半導体保護膜PFに形成された開口部PFcを通して、ゲート絶縁膜IFの上に形成されたドレイン電極Dと接続され導通する。
〔実施形態3〕
最初に実施形態3による有機TFTの構成を図5を用いて説明する。図5において、紙面左図は実施形態3による有機TFT1の平面模式図、右図は断面模式図である。
有機TFT1は、図5に示すように、ベース基板P、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSB、有機半導体膜SF、ゲート絶縁膜IF、及びゲート電極G、導電パターンCP等から構成される、トップゲートボトムコンタクト型の有機TFTである。
このような構成の有機TFT1において、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBは、ベース基板P(第1の下地層)の上に分離して不連続に形成され、ソース電極SとソースバスSBは、ゲート絶縁膜IF(第2の下地層)の上に形成された導電パターンCPを介して接続されている。
このような構成においても、ソース電極SとソースバスSBとは、ベース基板Pの上で分離して不連続に形成されている。これにより、実施形態1の場合と同様に、ソース電極S・ドレイン電極Dの上に有機半導体溶液を滴下し有機半導体膜SFを形成する際、滴下された有機半導体溶液の液滴がソースバスSBへ濡れ広がるのを防止することができ、有機半導体膜SFを適正な膜厚で所定の位置に精度良く形成することができる。
次に、このような構成の有機TFT1の製造工程の一例を図6を用いて説明する。図6(a)〜図6(e)は、有機TFT1の製造工程の一例を示す模式図であり、紙面左図は平面模式図、右図は断面模式図である。
最初に、ベース基板Pの上にソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBを形成する(図6(a))。ベース基板P、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBの材料、及び形成方法は、実施形態1の場合と概ね同様でありその説明は省略する。
次に、ソース電極S・ドレイン電極Dで形成されるチャネル部の上に有機半導体溶液SLを滴下した後(図6(b))、乾燥させて有機半導体膜SFを形成する(図6(c))。有機半導体の材料、及び有機半導体溶液SLの塗布方法は、実施形態1の場合と概ね同様でありその説明は省略する。
次に、ゲート絶縁膜IFを形成する(図6(d))。ゲート絶縁膜IFの材料、及び形成方法は、実施形態1の場合と概ね同様でありその説明は省略する。尚、この時、ゲート絶縁膜IFのソース電極S、ソースバスSBの端部に位置する領域に、開口部IFa、IFbを形成する。
次に、ゲート電極G、導電パターンCPを形成する(図6(e))。ゲート電極G、導電パターンCPの材料、形成方法は、実施形態1の場合と概ね同様でありその説明は省略する。尚、この時、導電パターンCPの両端は、それぞれゲート絶縁膜IFに形成された開口部IFa、IFbを通して、ベース基板Pの上に形成されたソース電極S、ソースバスSBと接続され導通する。
尚、前述の実施形態1、実施形態2において、ソース電極S・ドレイン電極Dの形状は、矩形に形成されているが、図7に示すように、半円状に形成しても良い。ソース電極S・ドレイン電極Dのチャネル部に滴下された有機半導体溶液SLの液滴は、表面張力により丸くなろうとする力が作用する。この為、電極形状を液滴の形状に合わせて丸型にすると、ソース電極S・ドレイン電極Dの上での着弾安定性が高く、形成される有機半導体膜SFの位置精度を高めることができる。
次に、本発明の実施形態に係る有機TFT1の実施例を説明する。
(実施例1)
実施例1は、実施形態1による有機TFTの実施例である。
最初に、Cr膜が膜厚125nmで表面にスパッタされた板厚0.7mmのガラス基板(図2(a):ベース基板P)に、感光性レジストを塗布した後、ゲート電極G、導電パターンCPの形状を有するフォトマスクを介して露光、現像して、ゲート電極G、導電パターンCPの形状のレジスト層を形成した。Crのエッチング後、レジスト層を除去し、ゲート電極G、導電パターンCPを形成した(図2(a))。
次に、スピンコート法を用いて、感光性材料を塗布し厚み500nmのゲート絶縁膜IFを形成した(図2(b))。尚、この時、フォトリソグラフィ法を用いてゲート絶縁膜IFの導電パターンCPの両端に位置する領域には、開口部IFa、IFbを形成した。
次に、ゲート絶縁膜IFの上に、リフトオフレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングした後、スパッタリング法を用いて、Crを厚み5nm、Auを厚み50nmでこの順に成膜した。その後、常温のジメチルホルムアミドで超音波洗浄を行い不要部分のリフトオフレジストを除去し、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBを形成した(図2(c))。チャネル長であるソース電極Sとドレイン電極Dとの間の距離は10μm、チャネル幅は100μmとした。尚、この時、ソース電極S、ソースバスSBは、それぞれゲート絶縁膜IFに形成された開口部IFa、IFbを通して、ベース基板Pの上に形成された導電パターンCPと接続され導通した。
次に、ソース電極S・ドレイン電極Dで形成されるチャネル部の上に、有機半導体溶液SLとして沸点207.4℃のテトラリンに6,13−ビストリイソプロピルシリルエチニルペンタセンを5質量%溶解した溶液を、インクジェット法を用いて滴下した後(図2(d))、乾燥させて有機半導体膜SFを形成し、(図2(e))、ボトムゲートボトムコンタクト型の有機TFT1を完成させた。尚、インクジェット法としては、コニカミノルタ社製のインクジェットヘッドを用いた。また、滴下パターンは横100×縦80dot、ピッチ352.5μmであり、1回スキャンで所定のチャネル領域に、有機半導体溶液SLを滴下した。
(実施例2)
実施例2は、実施形態2による有機TFTの実施例である。
最初に、Cr膜が膜厚125nmで表面にスパッタされた板厚0.7mmのガラス基板(図4(a):ベース基板P)に、感光性レジストを塗布した後、ゲート電極Gの形状を有するフォトマスクを介して露光、現像して、ゲート電極Gの形状のレジスト層を形成した。Crのエッチング後、レジスト層を除去し、ゲート電極Gを形成した(図4(a))。
次に、スピンコート法を用いて、感光性材料を塗布し厚み500nmのゲート絶縁膜IFを形成した(図4(b))。尚、ゲート電極Gの端子部等の保護にはリフトオフレジスト(ゼオン社製)を予めスピンコート法にて塗布した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングしておき保護膜とした。ゲート絶縁膜IFを形成した後、常温のジメチルホルムアミドで超音波洗浄を行い不要部分のリフトオフレジストを除去し、端子出しを行った。
次に、ゲート絶縁膜IFの上に、リフトオフレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングした後、スパッタリング法を用いて、Crを厚み5nm、Auを厚み50nmでこの順に成膜した。その後、常温のジメチルホルムアミドで超音波洗浄を行い不要部分のリフトオフレジストを除去し、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBを形成した(図4(c))。チャネル長であるソース電極Sとドレイン電極Dとの間の距離は10μm、チャネル幅は100μmとした。
次に、ソース電極S・ドレイン電極Dで形成されるチャネル部の上に、有機半導体溶液SLとして沸点207.4℃のテトラリンに6,13−ビストリイソプロピルシリルエチニルペンタセンを5質量%溶解した溶液を、インクジェット法を用いて滴下した後(図4(d))、乾燥させて有機半導体膜SFを形成した(図4(e))。尚、インクジェット法としては、コニカミノルタ社製のインクジェットヘッドを用いた。また、滴下パターンは横100×縦80dot、ピッチ352.5μmであり、1回スキャンで所定のチャネル領域に、有機半導体溶液SLを滴下した。
次に、有機半導体膜SFが形成されたベース基板Pの上全面にパレリンCを成膜し半導体保護膜PFを形成した(図4(f))。
次に、半導体保護膜PFのソース電極S、ソースバスSB、及びドレイン電極Dの端部に位置する領域に、レーザーを用いて開口部PFa、PFb、及びPFcを形成した(図4(g))。
次に、半導体保護膜PFの上に、リフトオフレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法を用いてパターンニングした後、スパッタリング法を用いてITO薄膜を形成した。その後、不要部分のリフトオフレジストを除去し、画素電極E、導電パターンCPを形成した(図4(h))。この時、導電パターンCPの両端は、それぞれ半導体保護膜PFに形成された開口部PFa、PFbを通して、ゲート絶縁膜IFの上に形成されたソース電極S、ソースバスSBと接続され導通した。また、画素電極Eは、半導体保護膜PFに形成された開口部PFcを通して、ゲート絶縁膜IFの上に形成されたドレイン電極Dと接続され導通した。このようにして、ボトムゲートボトムコンタクト型の有機TFT1を完成させた。
(実施例3)
実施例3は、実施形態3による有機TFTの実施例である。
最初に、板厚0.7mmのガラス基板(図6(a):ベース基板P)に、リフトオフレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法を用いてパターンニングした後、スパッタリング法を用いてAuを厚み50nmで成膜した。その後、不要な部分のリフトオフレジストを除去し、ソース電極S・ドレイン電極D、ソースバスSBを形成した(図6(a))。
次に、ソース電極S・ドレイン電極Dで形成されるチャネル部の上に、有機半導体溶液SLとして沸点207.4℃のテトラリンに6,13−ビストリイソプロピルシリルエチニルペンタセンを5質量%溶解した溶液を、インクジェット法を用いて滴下した後(図6(b))、乾燥させて有機半導体膜SFを形成した(図6(c))。尚、インクジェット法としては、コニカミノルタ社製のインクジェットヘッドを用いた。また、滴下パターンは横100×縦80dot、ピッチ352.5μmであり、1回スキャンで所定のチャネル領域に、有機半導体溶液SLを滴下した。
次に、スピンコート法を用いて、感光性材料を成膜し厚み500nmのゲート絶縁膜IFを形成した(図6(d))。尚、この時、フォトリソグラフィ法を用いてゲート絶縁膜IFの導電パターンCPの両端に位置する領域には、開口部IFa、IFbを形成した。
次に、ゲート絶縁膜IFの上に、リフトオフレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法を用いてパターンニングした後、スパッタリング法を用いてCr薄膜を成膜した。その後、不要部分のリフトオフレジストを除去し、ゲート電極G、導電パターンCPを形成した(図6(e))。尚、この時、導電パターンCPの両端は、それぞれゲート絶縁膜IFに形成された開口部IFa、IFbを通して、ベース基板Pの上に形成されたソース電極S、ソースバスSBと接続され導通した。このようにして、トップゲートボトムコンタクト型の有機TFT1を完成させた。
このようにして実施例毎に、有機TFT1を20素子製作し、その有機半導体膜SFの形状を光学顕微鏡及びAFM(キーエンス社製)にて観察したところ、形状、膜厚ともに殆どばらつきなく、精度よくチャネル部に形成されていることが確認できた。
このように本発明の実施形態に係る有機TFT1は、ソース電極SとソースバスSBを、第1の下地層の上に分離して不連続に形成し、第2の下地層の上に形成された導電パターンを介して接続する構成とした。これにより、ソース電極S・ドレイン電極Dの上に有機半導体溶液を滴下し有機半導体膜SFを形成する際、滴下された有機半導体溶液の液滴がソースバスSBへ濡れ広がることがない。その結果、有機半導体膜SFを適正な膜厚で所定の位置に精度良く形成することができ、製造工程の複雑化と高価格化を招くことなく、優れた特性と高い信頼性を得ることができる。
本発明の実施形態1による有機TFTの構成を示す図である。 本発明の実施形態1による有機TFTの製造工程を示す模式図である。 本発明の実施形態2による有機TFTの構成を示す図である。 本発明の実施形態2による有機TFTの製造工程を示す模式図である。 本発明の実施形態3による有機TFTの構成を示す図である。 本発明の実施形態3による有機TFTの製造工程を示す模式図である。 ソース電極・ドレイン電極の別例による形状を示す図である。
符号の説明
1 有機TFT(有機薄膜トランジスタ)
CP 導電パターン
D ドレイン電極
E 画素電極
G ゲート電極
IF ゲート絶縁膜
P ベース基板
PF 半導体保護膜
S ソース電極
SB ソースバス
SF 有機半導体膜
SL 有機半導体溶液

Claims (9)

  1. 第1の下地層の上に分離して不連続に形成されたソース電極・ドレイン電極およびソースバスと、
    前記ソース電極・ドレイン電極の上に有機半導体溶液を滴下し形成された有機半導体膜と、
    第2の下地層の上に形成された導電パターンと、を有し、
    前記ソース電極と前記ソースバスは、前記導電パターンを介して電気的に接続されていることを特徴とする有機TFT。
  2. 前記第1の下地層はゲート絶縁膜、前記第2の下地層はベース基板であることを特徴とする請求項1に記載の有機TFT。
  3. 前記第2の下地層の上には、前記導電パターンおよびゲート電極が同じ材料で同時に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の有機TFT。
  4. 前記第1の下地層はゲート絶縁膜、前記第2の下地層は半導体保護膜であることを特徴とする請求項1に記載の有機TFT。
  5. 前記第2の下地層の上には、前記導電パターンおよび画素電極が同じ材料で同時に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の有機TFT。
  6. 前記第1の下地層はベース基板、前記第2の下地層はゲート絶縁膜であることを特徴とする請求項1に記載の有機TFT。
  7. 前記第2の下地層の上には、前記導電パターンおよびゲート電極が同じ材料で同時に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の有機TFT。
  8. 前記ソース電極と前記ソースバスは、前記第1の下地層または前記第2の下地層に設けられた開口部を通して前記導電パターンと電気的に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の有機TFT。
  9. 前記有機半導体溶液は、インクジェット法またはディスペンサ法を用いて滴下されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の有機TFT。
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