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JP2010017460A - 靴底およびそれを用いた靴 - Google Patents

靴底およびそれを用いた靴 Download PDF

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JP2010017460A
JP2010017460A JP2008182658A JP2008182658A JP2010017460A JP 2010017460 A JP2010017460 A JP 2010017460A JP 2008182658 A JP2008182658 A JP 2008182658A JP 2008182658 A JP2008182658 A JP 2008182658A JP 2010017460 A JP2010017460 A JP 2010017460A
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Japan
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shoe sole
wear
rubber
rubber layer
shoe
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JP2008182658A
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Mitsuhiko Morimoto
光彦 森本
Atsushi Nakamura
篤史 仲村
Akita Nishijima
昭太 西嶋
Jun Shindo
潤 進藤
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Bridgestone Sports Co Ltd
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】ブタジエンゴムの配合量を増やすことなく耐摩耗性を向上させたゴム製の靴底を提供する。
【解決手段】ネオジウム・ブタジエンゴムを含有する耐摩耗性ゴム層12を底部の一部または全部に配設した靴底10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、底部に耐摩耗性に優れたゴム層を有する靴底およびそれを用いた靴に関する。
従来、靴底としてゴム製のものが多用されている。このようなゴム製の靴底としては、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)等のゴム類に、一酸化ケイ素(SiO)、酸化亜鉛(ZnO)等の添加剤を加えた組成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。上記ゴム製の靴底の耐磨耗性を向上させるためには、一般にブタジエンゴムの量を増やすことが行われる。
特開2005−58646号公報
しかし、ゴム組成物中におけるブタジエンゴムの比率が高まるほどゴム組成物が練りにくくなり、作業性が悪くなるという問題が生じる。したがって、単純にブタジエンゴムの量を増やしてゴム製の靴底の耐摩耗性を上げることは難しかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、ブタジエンゴムの配合量を増やすことなく耐摩耗性を向上させたゴム製の靴底およびそれを用いた靴を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために種々検討を行った結果、ネオジウムを触媒として重合させたブタジエンゴムであるネオジウム・ブタジエンゴムを靴底のゴム層に配合した場合、このゴム層の耐摩耗性が向上することを見出した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、下記(1)〜(8)の靴底および靴を提供する。
(1)ネオジウム・ブタジエンゴムを含有する耐摩耗性ゴム層を底部の一部または全部に配設したことを特徴とする靴底。
(2)前記耐摩耗性ゴム層におけるネオジウム・ブタジエンゴムの含有量は、ゴム成分100質量部の内の5質量部以上であることを特徴とする(1)の靴底。
(3)前記耐摩耗性ゴム層におけるネオジウム・ブタジエンゴム以外のゴム成分は、ブタジエンゴムおよび/またはイソプレンゴムであることを特徴とする(1)または(2)の靴底。
(4)少なくとも靴底の爪先部ならびに踏付け部の内側部分および外側部分に前記耐摩耗性ゴム層を配設したことを特徴とする(1)〜(3)の靴底。
(5)少なくとも靴底の爪先部および踏付け部の内側部分ならびに踵部の外側部分に前記耐摩耗性ゴム層を配設したことを特徴とする(1)〜(3)の靴底。
(6)少なくとも靴底の爪先部の内側部分、外側部分および前側部分、踏付け部の内側部分および外側部分、ならびに、踵部の内側部分、外側部分および後側部分に前記耐摩耗性ゴム層を配設したことを特徴とする(1)〜(3)の靴底。
(7)前記耐摩耗性ゴム層の底部には、縦長が2〜5mm、横幅が2〜5mmの突起が多数形成されていることを特徴とする(1)〜(6)の靴底。
(8)(1)〜(7)の靴底を用いたことを特徴とする靴。
以下、本発明につきさらに詳しく説明する。本発明の靴底における耐摩耗性ゴム層は、ネオジウム・ブタジエンゴムを含有するものである。ネオジウム・ブタジエンゴムとしては、ネオジウムを触媒として重合させたブタジエンゴムを使用することができ、具体的にはJSR株式会社製BR730を用いることができる。
耐摩耗性ゴム層における他のゴム成分としては、特に限定されず、通常のブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム等を使用することができるが、特に好ましいのはブタジエンゴムおよびイソプレンゴムの一方または両方である。ただし、ゴム組成物中におけるブタジエンゴムの比率が高まるほどゴム組成物が練りにくくなり、ブタジエンゴムが85質量部以上だと作業性が悪くなるので、ブタジエンゴムの含有量は、ゴム成分100質量部の内の85質量部未満、好ましくは75質量部以下とすることが適当である。通常のブタジエンゴムとして、具体的にはJSR株式会社製BR01を使用することができ、イソプレンゴムとして、具体的にはJSR株式会社製IR2200を使用することができる。
耐摩耗性ゴム層におけるネオジウム・ブタジエンゴムの含有量は、ゴム成分100質量部の内の5質量部以上とすることが適当である。ネオジウム・ブタジエンゴムの含有量がゴム成分100質量部の内の5質量部より少ないと、耐摩耗性ゴム層の耐摩耗性が不十分になることがある。上記含有量のより好ましい値は5〜75質量部、特に20〜75質量部である。
耐摩耗性ゴム層を形成するゴム組成物中には、老化防止剤、無機充填剤、補強剤、シランカップリング剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、加硫剤、加硫促進剤等の成分を適宜配合することができる。
耐摩耗性ゴム層の硬度は、JIS−A硬度で50〜80゜、特に65〜75゜であることが好ましい。耐摩耗性ゴム層は、ピコ摩耗試験における摩耗量が0.04cc以下、特に0.01cc以下であることが好ましい。
本発明では、少なくとも靴底の爪先部ならびに踏付け部の内側部分および外側部分に耐摩耗性ゴム層を配設することができる。このようにした場合、テニス、バドミントン等の前後方向のみならず横方向にも激しい動きをし、上記部分が摩耗しやすいスポーツに好適な靴を得ることができる。
また、本発明では、少なくとも靴底の爪先部および踏付け部の内側部分ならびに踵部の外側部分に耐摩耗性ゴム層を配設することができる。このようにした場合、ウォーキングシューズ、ランニングシューズ、ゴルフシューズ等の上記部分が摩耗しやすいスポーツに好適な靴を得ることができる。
さらに、本発明では、少なくとも靴底の爪先部の内側部分、外側部分および前側部分、踏付け部の内側部分および外側部分、ならびに、踵部の内側部分、外側部分および後側部分に耐摩耗性ゴム層を配設することができる。このようにした場合、あらゆるスポーツに好適な靴を得ることができる。
本発明の靴底は、単層構造としてもよく、ミッドソールと地面に接するアウトソールとからなる2層構造としてもよい。靴底を単層構造とする場合、靴底全体を上記耐摩耗性ゴム層で形成する。靴底を2層構造とする場合、アウトソールを上記耐摩耗性ゴム層で形成する。また、ミッドソールの材質としては、例えば、発泡ゴム、発泡プラスチックといった弾性発泡体や、非発泡のゴム類等を挙げることができ、より具体的には、EVA(エチレンビニルアセテート)発泡体、通常の発泡ゴム、発泡ポリウレタン等を好適に用いることができる。内層の材質の硬度は、アスカ−C硬度で55〜65゜とすることが好ましい。
本発明の靴底においては、耐摩耗性ゴム層の底部に、縦長が2〜5mm、横幅が2〜5mmの突起を多数形成することができる。上記のような微少な突起は摩耗しやすいため、この突起をネオジウム・ブタジエンゴムを含有する耐摩耗性ゴム層で形成することにより、突起を摩耗しにくくして、靴底の機能性を長く維持させることができる。
本発明の靴底は、耐摩耗性ゴム層の耐摩耗性が高いため、靴底の機能性を長く維持させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明するが、本発明は下記例に限定されるものではない。図1は本発明の一実施形態に係る靴底を示す底面図である。
本例の靴底10は、アウトソール12とミッドソール14とからなる2層構造のもので、中央部には硬質プラスチックからなるプレート16が固定されている。アウトソール12は、ネオジウム・ブタジエンゴムを含有する非発泡の耐摩耗性ゴム層により形成されている。アウトソール12は、中央部に縦長の開口部18を有するものであり、靴底の爪先部20の内側部分、外側部分および前側部分(実質的には爪先部20のほぼ全体)、踏付け部22の内側部分および外側部分、土踏まず部24の内側部分および外側部分、ならびに、踵部26の内側部分、外側部分および後側部分を覆っている。ミッドソール14は、アスカ−C硬度が55〜65゜のEVA発泡体により形成されている。
また、アウトソール12の底部には、図1、図2に示すように、縦長(高さ)aが4mm程度、横幅(径)bが4mm程度の逆円錐台形状の突起28が多数形成されているとともに、この逆円錐台形状の突起28を囲んで、縦長(高さ)cが3mm程度、横幅(径)dが3mm程度の逆多角錐台形状の突起30が複数(本例では6個)形成されている。このような微少な突起28、30は摩耗しやすいが、本例ではこれらの突起28、30をネオジウム・ブタジエンゴムを含有する耐摩耗性ゴム層で形成することにより、突起28、30を摩耗しにくくしている。
(靴の実履き評価)
図1に示した靴底を作製し、この靴底を用いてテニスシューズを作製した。アウトソールを形成するゴム層としては、表1に示す組成のものを用いた。モニター3名に実施例1、比較例1(従来品)のテニスシューズ各1足を渡した。それぞれのシューズについて、14日ずつ、砂入り人工芝で形成されたテニスコートで1日当たり4〜5時間テニスをして、両シューズの比較をしてもらった。結果を表2に示す。表2の結果より、本発明の靴底は、ネオジウム・ブタジエンゴムを含有する耐摩耗性ゴム層を有するため、従来品に比べて靴底の機能性が長く維持されることがわかる。
Figure 2010017460
Figure 2010017460
(ピコ摩耗試験)
表3に示す組成のゴム層のサンプルを作製し、JIS K6264に規定されているピコ摩耗試験に準じて試験を行った。試験は、荷重44N、回転数100回/分の条件で、1分ごとに刃の回転を逆回転にするようにして、4分間行った。結果は、サンプルの試験前の重量から試験後の重量を引いて摩耗量を求め、これを比重で割って算出した。結果を図3のグラフに示す。図3より、ネオジウム・ブタジエンゴムの配合量を75部のように大量にしなくても、20部の配合量の耐摩耗性の向上が見られ、したがって少量のネオジウム・ブタジエンゴムの配合によって十分な耐摩耗性向上効果が得られることがわかる。
Figure 2010017460
本発明の一実施形態に係る靴底を示す底面図である。 図1の靴底の突起を示す断面図である。 実施例におけるピコ摩耗試験の結果を示すグラフである。
符号の説明
10 靴底
12 アウトソール
14 ミッドソール
20 爪先部
22 踏付け部
24 土踏まず部
26 踵部
28 突起
30 突起

Claims (8)

  1. ネオジウム・ブタジエンゴムを含有する耐摩耗性ゴム層を底部の一部または全部に配設したことを特徴とする靴底。
  2. 前記耐摩耗性ゴム層におけるネオジウム・ブタジエンゴムの含有量は、ゴム成分100質量部の内の5質量部以上であることを特徴とする請求項1に記載の靴底。
  3. 前記耐摩耗性ゴム層におけるネオジウム・ブタジエンゴム以外のゴム成分は、ブタジエンゴムおよび/またはイソプレンゴムであることを特徴とする請求項1または2に記載の靴底。
  4. 少なくとも靴底の爪先部ならびに踏付け部の内側部分および外側部分に前記耐摩耗性ゴム層を配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴底。
  5. 少なくとも靴底の爪先部および踏付け部の内側部分ならびに踵部の外側部分に前記耐摩耗性ゴム層を配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴底。
  6. 少なくとも靴底の爪先部の内側部分、外側部分および前側部分、踏付け部の内側部分および外側部分、ならびに、踵部の内側部分、外側部分および後側部分に前記耐摩耗性ゴム層を配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴底。
  7. 前記耐摩耗性ゴム層の底部には、縦長が2〜5mm、横幅が2〜5mmの突起が多数形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の靴底。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の靴底を用いたことを特徴とする靴。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102754962A (zh) * 2011-04-26 2012-10-31 萨洛蒙股份有限公司 具有改良鞋底的鞋
USD788427S1 (en) * 2016-02-14 2017-06-06 Nike, Inc. Shoe outsole

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