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JP2010015230A - セキュリティタグ、セキュリティシステム、及びアンテナ装置 - Google Patents

セキュリティタグ、セキュリティシステム、及びアンテナ装置 Download PDF

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JP2010015230A JP2008172229A JP2008172229A JP2010015230A JP 2010015230 A JP2010015230 A JP 2010015230A JP 2008172229 A JP2008172229 A JP 2008172229A JP 2008172229 A JP2008172229 A JP 2008172229A JP 2010015230 A JP2010015230 A JP 2010015230A
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康志 小原
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Actuni
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Abstract

【課題】監視対象物に取り付けられたタグをより確実に検出でき、かつ他のアンテナ装置との干渉が無く、さらに監視対象物から取り外されたことを確実に把握可能なセキュリティタグ、当該セキュリティシステム、及びアンテナ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】監視対象物から取り外されたことを検知する取り外し検知手段9と、アンテナ装置3から送信されたアンテナ信号を受信するアンテナ信号受信手段6と、アンテナ信号からアンテナ識別情報を検出するアンテナ識別情報検出手段7と、アンテナ識別情報を検出した場合には、当該アンテナ識別情報を含む報知データを生成し、かつ取り外しが検出された場合には、アンテナ識別情報を含まない報知データを生成する報知データ生成手段10と、前記報知データを無線にて送信する報知データ送信手段11とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、監視対象物に取り付けるセキュリティタグ、当該セキュリティタグを用いたセキュリティシステム、及びアンテナ装置に関するものであり、より詳しくは、店舗や倉庫やオフィス等の監視領域内の商品や資産などの監視対象物に取り付けるセキュリティタグ、当該セキュリティタグを用いて監視対象物を監視するセキュリティシステム、及びアンテナ装置に関するものである。
従来、店舗等では商品にタグを取り付けたり、CDやDVD等の収納するケースにタグを収納しておき、商品がゲート装置間を通過したときに、ゲート装置がタグを検知して鳴動や発光等の報知動作を行い、不正な持ち出しを検知し店員等に知らせていた。
また、オフィスや倉庫等でも監視領域内に収納されているコンピュータ、書類、商品、資材等の資産にタグを取り付け、当該監視領域内から不正に持ち出されると、ゲート装置がタグを検知して鳴動や発光等の報知動作を行い、不正な持ち出しを検知し資産管理者等に知らせていた。
また、店舗に陳列される商品に取り付けられるRFIDタグと、店舗の出入口付近に配置されて前記RFIDタグに記録された商品IDを読み出す情報読取ゲートと、情報読取ゲートと通信可能に接続された情報処理装置とからなるシステムがある。
この情報処理装置は、RFIDに記録された商品ID、当該RFIDが取り付けられた商品の商品名、商品価格、商品入荷日、商品販売日、処理済フラグ等の項目が記録されたデータベースを備え、商品に取り付けられたRFIDタグがゲートを通過すると、ゲートはRFIDタグに記録されている商品IDを読み取り、情報処理装置に送信される。そして、情報処理装置は、当該商品IDと一致するデータをデータベースから検索し、一致する商品IDのデータがあった場合は、処理済みフラグに基づき販売済み状態か未販売状態かを判定し、未販売状態であれば警報処理を実行している(例えば、特許文献1参照。)。
なお、RFIDタグは、電池等の電源部を備えたアクティブタグと称されるものと、電源部を備えないパッシブタグと称されるものに区分される。
また、RFIDタグ以外のタグとして、共振回路を備えた共振タグもある。この共振タグは、ゲート装置間を通過すると、共振回路から出力された共振周波数に反応し、ゲート装置が鳴動動作を行う。さらに、共振タグに電池等の電源部を備えさせ、監視対象物から取り外されたときに鳴動動作を行う自鳴式の共振タグもある。
特開2005−284671号公報
上記特許文献1記載のRFIDタグは、電池等の電源部を備えていない所謂パッシブタグと称されるものであり、電源部からの電力供給を受けて信号を発信しないため、通信可能範囲は通常1m程度と狭いものであった。また、指向性も高くパッシブタグの向きによっては1mを大幅に下回ることもあった。そのため、ゲート装置間の距離を1m程度に設定しても、パッシブタグを検出できないことも少なからずあった。さらに、パッシブタグは上述のように電源部を備えていないため、監視対象物から不正に取り外されたとしても、鳴動や発光等の報知動作を実行できなかった。
一方、電源部を備えているアクティブタグは、電源部からの電力供給を受けて数十m程度の範囲で通信可能である。また、前記パッシブタグに比べると指向性が低く広範囲に信号を送信することが可能である。しかしながら、通信範囲が広いために、ゲート装置からの信号に対応してアクティブタグが信号を発信した場合、当該ゲート装置が信号を受信するだけでなく、他のゲート装置も当該信号を受信して報知動作を実行することもあった。
例えば、ゲート装置が設置されたフロアと、当該フロアの1階上又は1階下のフロアにゲート装置が設置された場合、あるフロアで発信された無線信号が当該フロアで受信されるだけでなく、1階上や1階下のフロアでも受信されることも少なからずあった。
より具体的説明すると、図3に示すように、ビルの1階部分にゲート装置3aが設置され、当該ゲート装置3aのほぼ上方位置の2階にゲート装置3dが設置された場合、セキュリティタグを取り付けたままの商品を1階のゲート装置3aを通過したときにセキュリティタグから発信される信号は、1階のゲート装置3aにて受信されるだけでなく、2階のゲート装置3dでも前記信号を受信することがあった。
さらに、自鳴式の共振タグの場合には、タグが監視対象物から取り外されたことを検出すると、鳴動や発光による報知動作を実行するが、店舗などでは比較的大きな音量でアナウンスや音楽が流れていることもあり、店員が気付き難いときもあった。同様に、店舗面積が広い場合にも、タグの報知動作に気付き難いときもあった。
加えて、倉庫やオフィス等の監視領域内では、作業者が一人だけになることもあり、このような状況で監視対象物から自鳴式タグを取り外した場合、自鳴式タグが鳴動等の報知動作を実行するものの、他に人がいなければ不正な行為が行われたにも拘わらず、気付かれることなくタグを取り外して監視対象物を持ち出すことが可能であった。
本発明は係る問題に鑑み、監視対象物に取り付けられたタグをより確実に検出でき、かつ他のアンテナ装置との干渉が無く、さらに監視対象物から取り外されたことを確実に把握可能なセキュリティタグ、当該セキュリティシステム、及びアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るセキュリティタグは、監視対象物に取り付けられるセキュリティタグであって、前記監視対象物から取り外されたことを検知する取り外し検知手段と、所定の位置に設置されたアンテナ装置から送信されたアンテナ信号を受信するアンテナ信号受信手段と、前記アンテナ信号を送信したアンテナ装置又はアンテナ装置群を識別するアンテナ識別情報を、前記アンテナ信号から検出するアンテナ識別情報検出手段と、前記アンテナ識別情報検出手段によってアンテナ識別情報を検出した場合には、当該アンテナ識別情報を含む報知データを生成し、かつ前記取り外し検知手段によって取り外しを検出した場合には、前記アンテナ識別情報検出手段によって検出されたアンテナ識別情報を含まない報知データを生成する報知データ生成手段と、電源部からの電力供給を受け、前記報知データを無線にて送信する報知データ送信手段とを備えたことを特徴とする。
したがって、アンテナ装置やアンテナ装置群を識別するアンテナ識別情報を含むアンテナ信号を受信し、このアンテナ識別情報を報知データに含ませて送信するので、どのアンテナに対応して報知データを送信したのか区別できる。また、取り外しを検知したときにも報知データを送信するので、不正な持ち出しだけでなく、タグの不正な取り外し行為も認識できる。
また、前記報知データ生成手段は、前記取り外し検知手段によって取り外しを検出した場合には、予め設定された識別情報をアンテナ識別情報として含ませた報知データを生成してもよい。
また、タグ毎に固有のタグ識別情報を記憶するタグ識別情報記憶部を備え、前記報知データ生成手段が、前記タグ識別情報を含めた報知データを生成してもよい。
さらに、本発明に係るセキュリティシステムは、前記セキュリティタグと、前記セキュリティタグに対して、自身を識別するアンテナ識別情報を含んだアンテナ信号を送信するアンテナ信号送信手段を備えたアンテナ装置と、前記セキュリティタグから送信された報知データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された報知データに含まれる識別情報を検出する識別情報検出手段を備えることを特徴とする。
したがって、アンテナ装置を識別するアンテナ識別情報を含んだアンテナ信号を送信し、このアンテナ信号をセキュリティタグが受信すると、当該アンテナ信号からアンテナ識別情報を検出し、検出したアンテナ識別情報を含んだ報知データを送信するので、この報知データに含まれるアンテナ識別情報に基づいて、不正な持ち出しを検出したアンテナ装置を特定できる。また、監視対象物からセキュリティタグが不正に取り外されたときには、アンテナ識別情報検出手段で検出されたアンテナ識別情報を含まない報知データを送信するので、報知データに基づいてセキュリティタグが不正に取り外されたことも検知できる。
また、前記受信手段は、監視領域内に設置された受信装置に設けてもよい。
さらに、前記アンテナ装置は、前記受信手段と、前記受信手段によって受信された報知データに含まれる識別情報と、自身に設定されたアンテナ識別情報とが一致するか否かを判定する識別情報判定手段と、前記識別情報判定手段によって識別情報が一致すると判定されたときに報知する報知手段とを備えてもよい。
また、本発明に係るアンテナ装置は、監視対象物に取り付けられるセキュリティタグに対して、自身を識別するアンテナ識別情報を含んだアンテナ信号を送信するアンテナ信号送信手段と、前記セキュリティタグから送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された信号に含まれる識別情報を検出する識別情報検出手段と、前記識別情報判定手段によって識別情報が一致すると判定されたときに報知する報知手段とを備えることを特徴とする。
したがって、自身が送信したアンテナ信号に反応したセキュリティタグからの信号を受信したときには、報知動作を実行する。一方、他のアンテナ装置から送信されたアンテナ信号に反応したセキュリティタグからの信号を受信したときには、報知動作を実行しない。したがって、自身のアンテナ信号に対応したセキュリティタグを検出し、報知することができる。
本発明に係るセキュリティタグ及びセキュリティシステムは、アンテナ装置から送信されたアンテナ信号を受信すると、当該アンテナ信号からアンテナ識別情報を検出し、このアンテナ識別情報を含んだ報知データを送信するので、この報知データに基づいて不正な持ち出しを検出したアンテナ装置を容易に特定できる。
また、監視対象物からセキュリティタグが不正に取り外されたときには、アンテナ識別情報検出手段で検出されたアンテナ識別情報を含まない報知データを送信するので、報知データに基づいてセキュリティタグが不正に取り外されたことも検知できる。
つまり、報知データに含まれるアンテナ識別情報によって、セキュリティタグが不正に取り外されても、又は監視領域内から不正に持ち出されても同一のタグで不正行為を判定できる。しかも、不正に持ち出された場合には、アンテナ装置から送信されたアンテナ信号に対応して送信された報知データを、当該アンテナ信号を送信した以外の装置が受信しても、報知データに基づいて不正な持ち出しを検出したアンテナ装置を特定できるので、報知データの出力やアンテナ装置間の位置等を考慮する必要性がない。
また、不正にセキュリティタグが取り外されたときには、報知動作だけでなく、報知データを送信するので、報知動作が気付かれない又は気付かれ難い環境でも、確実にセキュリティタグが取り外されたことを検出できる。
さらに、電源部からの電力供給を受けて送信しているので、広範囲に報知データを送信することができる。
そして、取り外し検知手段によって取り外しが検知された場合には、予め設定された識別情報をアンテナ識別情報として含ませているので、報知データに含まれるアンテナ識別情報を検出するだけで、不正に取り外されたのか、不正な持ち出しがどのアンテナ装置の設置位置で行われたかを容易に判定できる。
タグ毎に固有のタグ識別情報を記憶するタグ識別情報記憶部を備え、このタグ識別情報を報知データに含ませているので、このタグ識別情報と商品情報とを対応させたデータベースを予め備えていれば、盗難された又は盗難されるおそれのある商品情報を容易に特定できる。また、オフィス等の監視領域でも同様に、タグ識別情報と資産情報とを対応させたデータベースを備えていれば、どの資産が不正に持ち出されるのか、又はタグが取り外されたのかが理解できる。
報知データを受信する受信手段が監視領域内に設置された受信装置に設けられているので、監視領域内に複数の受信装置を設置することにより、報知データの受信領域を自由に設定できる。特に、店舗の奥などのように店員や買い物客等の人の目に付きにくい場所や、無人の監視領域内に配置し、セキュリティタグの不正な取り外しをより確実に検出できる。
さらに、アンテナ装置に、自身に設定されたアンテナ識別情報と、報知データに含まれているアンテナ識別情報とが一致するか否かを判定する識別情報判定手段と、判定結果としてアンテナ識別情報が一致する場合には盗難を報知する報知手段とを備えているので、自身のアンテナ信号に基づいて送信された報知データのみに対応して報知動作を実行できる。
本発明に係るセキュリティシステム1は、図1に示すように、セキュリティタグ2、アンテナ装置3、受信装置4、コンピュータ5によって構成される。
以下に示す実施形態では、店舗を監視領域とし、店舗内の商品にセキュリティタグ2を取り付けた場合を一例に挙げて説明するが、監視領域が倉庫やオフィス等であってもよく、監視対象物は倉庫やオフィス等の監視領域に収納されているコンピュータ、書類、商品、資材等であってもよい。
前記セキュリティタグ(以下、「タグ」と称す。)2は、商品や商品が収納されたケースなどの監視対象物に取り付けられ、監視対象物から取り外されたことを検知すると、鳴動や発光の一方又は双方の報知動作を行い、店員や警備員等の監視者に不正行為を報知する。
タグ2としては、ワイヤー式、貼付式、ケース式等と呼ばれるものがある。
ワイヤー式のタグ2は、本体部とワイヤー部とから主に構成され、ワイヤー部を商品の孔などに通して監視対象物に繋留する。そして、ワイヤー部が切断されたり、ワイヤー部が本体部から引き抜かれたりすると、報知動作を行う。
貼付式のタグ2は、バネの付勢力により進退自在に突出するボタンを本体に備えており、当該ボタンが設けられた面を商品に接当させ、ボタンが本体内に押し込まれた状態になるようにして商品に取り付ける。そして、タグ2が商品から取り外されると、ボタンが本体から突出し報知動作を行う。なお、貼付式のタグ2は商品にテープ等で接着させても良いし、合成樹脂製のラップ等でタグ2を商品に取り付けてもよい。
ケース式のタグ2は、バネの付勢力により進退自在に突出するボタンを備えた本体部と、この本体部と商品を収納する合成樹脂製のケース部とから構成され、ケース部内に商品を収納することにより、商品に接当したボタンを本体部内に押し込んだ状態になるようにし、商品がケース部から取り出されると、ボタンが本体部からボタンが突出し、報知動作を行う。
本発明におけるタグは、上記ワイヤー式のタグ、貼付式のタグ、ケース式のタグに限定されるものでは無く、監視対象物からの取り外しが検知できれば他の方式であってもよい。
タグ2は、図1に示すように、アンテナ信号受信手段6、アンテナ識別情報検出手段7、タグ識別情報記憶部8、取り外し検知手段9、報知データ生成手段10、報知データ送信手段11、報知手段12を備えている。また、タグ2には、電池等の電源部、制御手段等も備えている。
前記アンテナ信号受信手段6は、アンテナ装置3から送信されたアンテナ信号を受信する。アンテナ信号受信手段6は、所定の周波数帯域の信号を受信する。アンテナ信号はタグ2のトリガ信号としても機能し、アンテナ信号受信手段6がアンテナ信号を受信することに応じて、制御手段はタグ2をスリープ状態から起動状態に移行する。
なお、アンテナ信号受信手段6は、所定の周波数帯域の信号のみ受信可能に構成し、当該周波数帯以外の信号が送信されてもアンテナ信号を受信しないように構成してもよい。
本発明におけるスリープ状態とは、前記取り外し検知手段9による取り外しの検知、及び前記アンテナ信号受信手段6によるアンテナ信号の受信のみ可能な状態であり、後述するように、アンテナ識別情報を検出したり、報知データの生成や送信が不可能な状態である。なお、前記取り外し検知手段9やアンテナ信号受信手段6が電源部からの電力供給を必要としないときには、電源部は自然放電のみの消耗となる。
他方、起動状態とは、電源部からの電力供給を受け、アンテナ識別情報を検出したり、報知データの生成や送信や報知動作が可能な状態である。
前記アンテナ識別情報検出手段7は、前記アンテナ信号受信手段6によって受信されたアンテナ信号の中からアンテナ装置3を識別するアンテナ識別情報を検出する。
アンテナ識別情報は、後述するようにアンテナ装置3に記憶されている識別情報であり、例えば、図2に示すように、店舗の出入口Gaに設置されたアンテナ装置3a、出入口Gbに設置されたアンテナ装置3b、出入口Gcに設置されたアンテナ装置3cのいずれのアンテナ装置3から出力された信号かを識別するための情報である。なお、アンテナ識別情報は、アンテナ装置3毎に異なった識別情報を設定するが、複数のアンテナ装置3,…,3が隣接して設置する場合には、これらのアンテナ装置3,…,3を1つのアンテナ装置群として同一のアンテナ識別情報を設置してもよい。
前記タグ識別情報記憶部8は、タグ識別情報を記憶するものである。タグ識別情報は、タグ2毎に固有に設定される識別情報であってもよいし、監視領域毎に共通の識別情報を設定してもよいし、店舗毎に共通の識別情報を設定してもよい。
前記取り外し検知手段9は、タグ2が商品等の監視対象物から取り外されたことを検知する。前述のように、ワイヤー式のタグ2であれば、ワイヤーが切断されたり、抜き取られたりすることを検知する。また、貼付式のタグ2の場合には、タグの本体内に押し込まれていたボタンが突出することで取り外しを検知する。ケース式のタグ2は、ケース部内に収納されていた商品が取り出されることによって、本体部内に押し込まれていたボタンが突出することで取り外しを検知する。
取り外し検知手段9が、取り外しを検知すると、前記制御手段はタグ2を前記スリープ状態から起動状態に移行する。
なお、取り外し検知手段9が取り外しを検知していないときには、タグ2はスリープ状態を維持する。
前記報知データ生成手段10は、前記タグ識別情報記憶部8に記憶さえているタグ識別情報を読み出す。そして、前記アンテナ識別情報検出手段7によってアンテナ識別情報を検出した場合には、当該アンテナ識別情報と前記タグ識別情報とを含む報知データを作成する。
また、取り外し検知手段によって取り外しが検出された場合には、予め設定された取り外し識別情報と前記タグ識別情報とを含む報知データを生成する。
前記取り外し識別情報は、前記アンテナ装置3に設定されているアンテナ識別情報と異なっていればどのような情報であってもよい。例えば、全てのタグ2に共通した取り外し識別情報を設定してもよいし、監視領域毎に共通した取り外し識別情報を設定してもよいし、監視対象物毎に共通した取り外し識別情報を設定してもよいし、全てのタグ2に異なった取り外し識別情報を設定してもよい。
より具体的に説明すると、全てのタグ2に共通の取り外し識別情報を設定する場合は、取り外し識別情報として「0(ゼロ)」を設定し、アンテナ識別情報として「0」以外の識別情報を予め設定する。
また、監視領域毎に取り外し識別情報を設定する場合は、図3に示すように、1階部分の監視領域S1で使用されるタグ2には取り外し識別情報として「1」を予め設定し、2階部分の監視領域S2で使用されるタグ2には取り外し識別情報として「2」を予め設定する。このとき、アンテナ識別情報として、前記識別番号「1」及び「2」以外の情報が設定される。
さらに、別の例としては、監視領域S1で使用されるタグ2の取り外し識別情報として「10」〜「19」のいずれか、監視領域S2で使用されるタグ2の取り外し識別情報として「20」〜「29」のいずれかを設定するようにしておけば、当該取り外し識別情報に基づいて、どの監視領域で不正な取り外しか行われたかが分かる。
さらに、前記タグ識別情報記憶部8に記憶されている識別情報を取り外し識別情報として使用してもよい。
また、アンテナ識別情報として確保されているデータ領域にデータを設定しない(例えば、NULLデータを設定する)ことで、取り外し識別情報としてもよい。
前記報知データ送信手段11は、前記報知データ生成手段10で生成された報知データを送信する。前記報知データは1回だけ送信してもよいが、所定の回数(例えば、5回、10回)送信してもよい。また、所定の時間(例えば、5分間)だけ繰り返し送信してもよいし、店員等によって報知の停止制御を受けるまで繰り返し送信してもよい。なお、信号を複数回送信する場合には、報知データを連続的に送信してもよいし、所定の時間間隔を設けて送信してもよい。
報知データ送信手段11が送信する報知データは、指向性が強くない方が好ましく、ほぼ全方向に向けてデータを送信することが好ましい。
前記報知手段12は、前記アンテナ信号受信手段6によってアンテナ信号を受信したとき、及び前記取り外し検知手段9によって取り外しが検知されたときに、音や光で報知動作を行う。前記報知動作は、停止制御を受けるまで行ってもよいし、所定の時間(例えば、5分間)の間連続して動作し、その後停止してもよい。
なお、タグ2が報知動作を行っているときに、店員等により停止制御の処理を受けると、タグ2の動作状態を起動状態からスリープ状態に変更する。つまり、電源部からの電力供給を停止させる。
また、商品を販売したときには、商品に取り付けられているタグ2は、正当な手続きで店員によって取り外されるため、報知動作を実行したり、報知データの送信は行われない。
つぎに、タグ2にアンテナ信号を送信するアンテナ装置3について説明する。
アンテナ装置3としては、図3に示すように、ゲート型のアンテナ装置3であってもよい。また、アンテナ信号送信手段14を構成するアンテナ部(図示しない)を床、壁面、天井等に埋め込む構成にし、当該アンテナ部からアンテナ信号を送信してもよい。
床、壁面、天井等にアンテナ部を埋め込んだ場合には、店舗の美観を損なうことが無く、デザイン性に優れた店舗とすることができる。
一方、ゲート型の場合には、ゲート型のアンテナ装置3を店舗の所定箇所に設置するだけでよく、埋め込みタイプのアンテナ装置3に比べて、設置工事が容易であるだけでなく、アンテナ装置の設置位置も変更可能であり、店舗レイアウトの変更に伴いアンテナ装置3の設置位置も変更可能である。
また、マット内にアンテナ信号送信手段14を構成するアンテナ部を備え、当該マットを出口に設置し、出口を通過したタグ2にアンテナ信号を送信可能としてもよい。
アンテナ装置3は、アンテナ識別情報記憶部13、アンテナ信号送信手段14を備えている。また、アンテナ装置3が、タグ2から送信された報知データを受信する場合には、受信手段15、識別情報判定手段16、報知手段17、送信手段18を備えてもよい。
前記アンテナ識別情報記憶部13は、アンテナ装置3又はアンテナ装置群を識別するアンテナ識別情報を記憶する。例えば、図2に示すように、3か所の出入口Ga,Gb,Gcには、それぞれ1対のアンテナ装置3a,3b,3cが設置されている場合には、アンテナ装置3a,3b,3cのそれぞれにアンテナ識別情報「a」,「b」,「c」がそれぞれ記憶されている。
また、出入口Gが広く複数のアンテナ装置3,…,3によって、出入口Gを通過するタグ2を検出するときには、複数のアンテナ装置3,…,3に同じアンテナ識別情報を設定してもよい。例えば、1台のアンテナ装置3のアンテナ信号の送信可能範囲が2mの場合、3m幅の出入口をカバーするためには、2台以上のアンテナ装置3を設置する必要性がある。このような場合、1つの出入口に設置する複数のアンテナ装置3に同じアンテナ識別情報を設置してもよいし、それぞれ異なったアンテナ識別情報を設定してもよい。
前記アンテナ信号送信手段14は、前記アンテナ識別情報記憶部13に記憶されている自身のアンテナ識別情報を読み出し、当該アンテナ識別情報を含むアンテナ信号を送信する。アンテナ信号は、連続的に送信してもよいし、所定の時間間隔(例えば、0.5秒や1秒)毎に送信してもよい。所定の時間間隔毎にアンテナ信号を送信する場合には、その時間間隔を短くした方が、タグ2が出入口Gを通過したときのアンテナ信号を受信する確率を高めることができより好ましい。
前記受信手段15は、タグ2から送信された報知データを受信する。
前記識別情報判定手段16は、受信した報知データに含まれる識別情報と、自身のアンテナ識別情報記憶部13に記憶されているアンテナ識別情報とが一致するか否かを判定する。
前記報知手段17は、前記識別情報判定手段16によって自身に設定されているアンテナ識別情報と報知データに含まれる識別情報とが一致する場合には、音や光で報知動作を行う。
前記送信手段18は、前記受信手段15が報知データを受信すると、アンテナ装置3に予め設定された受信装置識別情報を当該報知データに付加し、このデータを有線や無線でコンピュータ5に送信する。
なお、送信手段18は、報知データに自身のアンテナ識別情報が含まれなくても当該報知データをコンピュータ5に送信することにより、アンテナ装置3の近くで商品からタグ2を取り外したときに送信される報知データを受信し、コンピュータ5に送信する。
前記受信装置4は、受信手段19を備えている。また、受信装置4を識別する受信装置識別情報を記憶する受信装置識別情報記憶部(図示しない)を備え、受信した報知データに自身の受信装置識別情報を付加し、このデータを有線や無線でコンピュータ5に送信する。
前記コンピュータ5は、入力手段20、識別情報検出手段21、通知手段22等を備えている。
前記入力手段20は、受信装置4から送信された報知データや、アンテナ装置3から送信された報知データを入力する。
前記識別情報検出手段21は、前記入力手段20によって入力された報知データからアンテナ識別情報と取り外し識別情報とを検出する。また、報知データに付加された前記受信装置識別情報を検出する。
前記報知データにアンテナ識別情報が含まれるか否かによって、タグ2がアンテナ装置3が設置されている場所を通過して報知データが送信されたのか、タグ2が監視対象物から取り外されて報知データを送信したか判定できる。また、コンピュータ5に入力された報知データに付加された受信装置識別情報に基づいて、報知データを受信した受信装置4を特定することができる。つまり、報知データを送信しているタグ2の位置を推定することが可能となる。
前記通知手段22は、コンピュータ5に接続された表示部に盗難と思われる行為が発生したことを表示したり、店員等が所持する携帯端末に盗難と思われる行為が発生したことを通知する。
また、前記タグ識別情報記憶部8に記憶されているタグ識別情報が、タグ2毎に異なっている場合には、当該タグ識別情報と商品名、商品ID等の商品情報とを対応させたデータベースをコンピュータ5に備えさせ、不正な持ち出しや取り外しが発生したときに、タグ識別情報に基づいて不正行為が行われた商品を特定可能にしてもよい。
つぎに、図1,4〜6に基づいて、セキュリティシステム1におけるタグ2、アンテナ装置3、受信装置4、コンピュータ5のそれぞれの処理について説明する。
まず、タグ2の処理について図4のフロー図に基づき説明する。
タグ2は、スリープ状態で待機している。そして、監視対象物から取り外されたか否かを判定し、取り外された場合にはステップ2(S2)に移行し、取り外されていない場合にはステップ3(S3)に移行する。
タグ2が監視対象物から取り外された場合には、タグ2をスリープ状態から起動状態に移行させ、電源部からの電力供給を受ける(S2)。そして、ステップ6(S6)以降の処理を行う(S1)。また、取り外されていない場合には、アンテナ信号受信手段6がアンテナ装置3から送信されたアンテナ信号を受信したか否かを判定する(S3)。アンテナ信号を受信していない場合には、ステップ1(S1)に移行し、スリープ状態を維持する。アンテナ信号を受信した場合にはタグ2をスリープ状態から起動状態に移行させ、電源部からの電力供給を受ける(S4)。そして、送信されたアンテナ信号に含まれるアンテナ識別情報を検出し(S5)、ステップ6(S6)に移行する。
さらに、報知データ生成手段10がタグ識別情報記憶部8に記憶されているタグ識別情報を読み出し(S6)、報知データを生成する(S7)。このとき、アンテナ信号を受信した場合の報知データは、報知データにアンテナ識別情報が含まれる。
報知データ送信手段11は、生成された報知データを送信し(S8)、鳴動や発光による報知動作を実行する。
つぎに、アンテナ装置3の処理について図5のフロー図に基づき説明する。
アンテナ装置3は、図5のフロー図の処理と並行して、アンテナ識別情報を含んだアンテナ信号を連続的又は所定の周期毎に送信している。よって、アンテナ装置3のアンテナ信号の送信エリア内にタグ2が入ると、当該アンテナ信号をタグ2が受信し、報知データを送信する。
アンテナ装置3の受信手段15は、アンテナ信号を送信すると共に、タグ2から送信された報知データを受信したか否かを判定し、報知データを受信した場合はステップ12(S12)に移行し、報知データを受信していない場合は、報知データの受信を受信するまで当該処理を繰り返す(S11)。
そして、受信手段15が報知データを受信すると、アンテナ装置3に予め設定された受信装置識別情報を、受信した報知データに付加する(S12)。送信手段18は、前記受信装置識別情報が付加された報知データを、コンピュータ5に送信する(S13)。
また、識別情報判定手段16は、受信した報知データに含まれるアンテナ識別情報と、自身のアンテナ識別情報とが一致するか否かを判定し(S14)、一致する場合は報知動作を実行し(S15)、一致しない場合には処理を終了する。
つまり、自身のアンテナ信号を受信したタグ2が送信した報知データを受信したときに報知動作を実行する。また、受信手段15が受信した報知データは全てコンピュータ5に送信し、コンピュータ5でデータ処理をする。
受信装置4は、報知データを受信すると、受信装置4に予め設定された受信装置識別情報を受信した報知データに付加し、コンピュータ5に送信する。
コンピュータ5は、図6に示すように、受信装置4やアンテナ装置3から送信された報知データを入力する(S21)。入力手段20によって入力された報知データは、当該報知データにアンテナ識別情報が存在するか否かを判定する(S22)。アンテナ識別情報が存在しない場合には、報知データに含まれる受信装置識別情報を検出する(S23)。 そして、前記アンテナ識別情報又は受信装置識別情報に基づいて、報知データを送信したタグ2の位置を推定し、店員等への通知動作を実行する(S25)。
つぎに、報知データを送信したタグ2の位置の推定を図2に基づいて説明する。図2は、監視対象領域S1としての店舗内に陳列された監視対象物である商品にタグ2が取り付けられている。当該店舗には、3か所の出入口Ga,Gb,Gcが設けられ、各出入口にはゲート型の1対のアンテナ装置3a,3b,3cがそれぞれ設置されている。つまり、3つの出入口Ga〜Gcにそれぞれ設置された1対のアンテナ装置3の間を通過しなければ、店舗の外に商品を持ち出せない。また、1対のアンテナ装置3の間には、前記アンテナ信号が出力されている。
例えば、報知データにアンテナ装置(ゲート装置)3aのアンテナ識別情報が含まれているときには、アンテナ装置3aの間を通過したことによって、タグ2が報知データを送信したと判定できる。このように、報知データにアンテナ識別情報が存在しているときには、当該アンテナ識別情報に対応したアンテナ装置3の位置で持ち出し等の不正行為が実行されたことが分かる。同様に、他のアンテナ装置3の間をタグが通過すると、それぞれのアンテナ識別情報に基づいて、どの出入口で不正な持ち出しが発生したかを特定することができる。
一方、報知データにアンテナ識別情報が存在しない場合には、店舗等の監視領域S1内にて監視対象物からタグ2が取り外されたときであり、受信装置識別情報に基づいてタグ2が取り外された位置を推定する。例えば、店舗内のX1地点でタグ2が取り外された場合、受信装置4bの受信領域24bと受信装置4cの受信領域24cとの双方が重なり合った領域内で、タグ2は報知データを送信する。そして、この報知データを受信装置4b及び受信装置4cのみが受信し、受信した報知データに自身の受信装置識別情報を付加してコンピュータ5に送信する。コンピュータ5は報知データにアンテナ識別情報が存在しないので、タグ2が取り外されたと判定し、さらに受信装置4b及び受信装置4cにて報知データを受信したことから、受信領域24bと受信領域24cの重なり合った領域内で、不正な取り外し行為が行われたことが分かる。同様に、X2地点でタグ2が取り外された場合、受信装置4aのみが受信するので、受信装置4aの受信領域24a内で他の受信領域と重なり合わない領域内で不正な取り外し行為が行われたことが分かる。
なお、受信装置4の受信手段19や、アンテナ装置3の受信手段15に、報知データの受信強度を測定する受信強度測定部(図示しない)を備えさせ、この受信強度の情報も報知データに付加してコンピュータ5に送信してもよい。この場合、この受信強度に基づいて、報知データを送信したタグ2と受信装置4と距離も推定することができ、より正確にタグ2の位置を推定できる。
また、アンテナ装置3は、前記識別情報判定手段16によって受信した報知データに含まれるアンテナ識別情報と自身のアンテナ識別情報とが一致するか否かを判定し、アンテナ識別情報が一致したアンテナ装置のみが報知動作を実行するので、例えば、アンテナ装置3aとアンテナ装置3bのように、報知データの受信領域23aと23bが重なり合っているような場合に、アンテナ装置3bからのアンテナ信号に応じてタグ2が報知データを送信すると、アンテナ装置3aは報知動作を実行せず、アンテナ装置3bのみが報知動作を実行する。このように、アンテナ装置3が接近して設置されていたとしても、不正な持ち出し行為を検出したアンテナ装置3を容易に特定できる。
さらに、店舗内に撮影領域を変更可能な監視カメラ等の撮影手段(図示しない)を設置し、前記コンピュータ5からの制御信号に基づいて撮影領域を切り替えてもよい。このとき、上述したように、報知データに基づいて推定したタグ2の位置の情報を基に撮影手段を制御してもよい。
つぎに、本発明のセキュリティシステム1を、上下階で隣接した店舗に設置したときについて、図3に基づいて説明する。1階部分の店舗は、図2で示したように、3か所の出入口に1対のアンテナ装置3a,3b,3cがそれぞれ設置され、この階の店舗内を1つの監視領域S1とし、この監視領域S1内の所定の位置には、前記受信装置4が5つ設置されている。
2階部分の店舗は、1つの出入口に1対のアンテナ装置3dが設置され、この2階の店舗内を1つの監視領域S2としている。また、1階のアンテナ装置3aのほぼ上方位置に2階のアンテナ装置3dが設置されると共に、監視領域S2内の所定の位置に4つの受信装置4f,4g,4iが設置されている。
本発明とは異なり、仮に、アンテナ識別情報に関係無く、タグ2から送信された報知データを受信すると、アンテナ装置が報知動作をしたり、コンピュータ5が通知動作をするようなシステムの場合、1階部分のアンテナ装置3aの間をタグ2が通過すると、アンテナ装置3aのアンテナ信号に対応してタグ2が報知データを送信する。この報知データは、アンテナ装置3aが受信するだけでなく、同一階で近傍に設置されたアンテナ装置3bや、アンテナ装置3aの上方位置に設置されたアンテナ装置3dでも受信され、アンテナ装置3b及びアンテナ装置3dでも報知動作が実行される。
つまり、1階部分で行われた不正行為を1階部分で検知するだけでなく、2階部分でも検知する。特に、1階部分で発生した不正な持ち出しによって、2階部分の装置で報知動作が実行された場合、2階部分のゲート装置3dを通過した人に不快な思いをさせてしまったり、ゲート装置3dが故障したと思われることもある。このように上下階にわたって報知データが送信及び受信されるのは、報知データが床材等を通過するだけでなく、階段やエスカレータ等の空間を利用して伝わる場合もある。
しかしながら、本発明のように、アンテナ装置3から送信されるアンテナ信号に自身のアンテナ識別情報を含ませ、このアンテナを受信したタグ2が当該アンテナ識別情報を含んだ報知データを送信することにより、どのアンテナ装置3において不正な持ち出しが発生したのかが明確にすることができ、1階部分で不正な持ち出しが起こっても、2階のゲート装置3dが間違った報知動作を行うことが無い。
仮に、図3に示すように、監視領域S1と監視領域S2とで取り外し識別情報が同じ場合には、監視領域S2内で不正な取り外しが行われると、タグ2から報知データが送信される。この報知データは、2階の監視領域S2内の受信装置4f〜4iが受信するだけでなく、1階の監視領域S1内の受信装置4a〜4eが受信することもあり、どの監視領域Sで不正な取り外しが発生したかを特定することが困難であった。特に、受信装置4を天井に設置した場合には、2階の床面と1階の天井との距離が近いため、2階部分から送信された報知データを1階部分の受信装置4が受信することが頻繁にあった。
しかし、監視領域S毎に前記取り外し識別情報をタグ2に設定すると、タグ2が監視対象物から不正に取り外されたときでも、取り外し識別情報に基づいてどの監視領域Sで不正な取り外しが発生したかが容易に分かる。
また、タグ2が監視対象物から取り外された場合には、単に報知動作を行うだけでなく報知データを送信するので、例えば、アナウンスや音楽が大音量で出力されている環境や、店舗面積が広い場合のように、タグ2の報知動作に気付き難い環境であっても、報知データが送信されることにより、確実に不正な取り外しが発生したことを検知することができる。
さらに、オフィスや倉庫等のような監視領域内で作業者が一人しかいない状況で不正にタグ2が取り外された場合、報知動作しか実行されないときにはタグが不正に取り外されたことが分からないが、本発明のように報知データを送信することにより、タグが不正な取り外されたことが分かる。
なお、図3では各階毎に1つの監視領域Sを設定しているが、1つの階に複数の監視領域Sを設定してもよい。
セキュリティタグ及びセキュリティシステムのブロック図である。 監視領域についての説明図である。 1階と2階とに監視領域が設けられたときの説明図である。 セキュリティタグの動作フロー図である。 アンテナ装置の動作フロー図である。 コンピュータの動作フロー図である。
符号の説明
1 セキュリティシステム
2 セキュリティタグ
3 アンテナ装置
4 受信装置
5 コンピュータ
6 アンテナ信号受信手段
7 アンテナ識別情報検出手段
8 タグ識別情報記憶部
9 取り外し検知手段
10 報知データ生成手段
11 報知データ送信手段
12 報知手段
13 アンテナ識別情報記憶部
14 アンテナ信号送信手段
15 受信手段
16 識別情報判定手段
17 報知手段
18 送信手段
19 受信手段
20 入力手段
21 識別情報検出手段
22 通知手段
23 受信領域
24 受信領域
G 出入口
S 監視領域

Claims (7)

  1. 監視対象物に取り付けられるセキュリティタグであって、
    前記監視対象物から取り外されたことを検知する取り外し検知手段と、
    所定の位置に設置されたアンテナ装置から送信されたアンテナ信号を受信するアンテナ信号受信手段と、
    前記アンテナ信号を送信したアンテナ装置又はアンテナ装置群を識別するアンテナ識別情報を、前記アンテナ信号から検出するアンテナ識別情報検出手段と、
    前記アンテナ識別情報検出手段によってアンテナ識別情報を検出した場合には、当該アンテナ識別情報を含む報知データを生成し、かつ前記取り外し検知手段によって取り外しを検出した場合には、前記アンテナ識別情報検出手段によって検出されたアンテナ識別情報を含まない報知データを生成する報知データ生成手段と、
    電源部からの電力供給を受け、前記報知データを無線にて送信する報知データ送信手段とを備えたことを特徴とするセキュリティタグ。
  2. 前記報知データ生成手段は、前記取り外し検知手段によって取り外しを検出した場合には、予め設定された識別情報をアンテナ識別情報として含ませた報知データを生成してなる請求項1記載のセキュリティタグ。
  3. タグ毎に固有のタグ識別情報を記憶するタグ識別情報記憶部を備え、
    前記報知データ生成手段は、前記タグ識別情報を含めた報知データを生成してなる請求項1又は2記載のセキュリティタグ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のセキュリティタグと、
    前記セキュリティタグに対して、自身を識別するアンテナ識別情報を含んだアンテナ信号を送信するアンテナ信号送信手段を備えたアンテナ装置と、
    前記セキュリティタグから送信された報知データを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された報知データに含まれる識別情報を検出する識別情報検出手段とを備えることを特徴とするセキュリティシステム。
  5. 前記受信手段は、監視領域内に設置された受信装置に設けられてなる請求項4記載のセキュリティシステム。
  6. 前記アンテナ装置は、
    前記受信手段と、
    前記受信手段によって受信された報知データに含まれる識別情報と、自身に設定されたアンテナ識別情報とが一致するか否かを判定する識別情報判定手段と、
    前記識別情報判定手段によって識別情報が一致すると判定されたときに報知する報知手段とを備えてなる請求項4又は5記載のセキュリティシステム。
  7. 監視対象物に取り付けられるセキュリティタグに対して、自身を識別するアンテナ識別情報を含んだアンテナ信号を送信するアンテナ信号送信手段と、
    前記セキュリティタグから送信された信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された信号に含まれる識別情報を検出する識別情報検出手段と、
    前記識別情報判定手段によって識別情報が一致すると判定されたときに報知する報知手段とを備えることを特徴とするアンテナ装置。
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