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JP2010006528A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2010006528A JP2008166900A JP2008166900A JP2010006528A JP 2010006528 A JP2010006528 A JP 2010006528A JP 2008166900 A JP2008166900 A JP 2008166900A JP 2008166900 A JP2008166900 A JP 2008166900A JP 2010006528 A JP2010006528 A JP 2010006528A
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Kiyoshi Okui
潔 奥井
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Abstract

【課題】連続印刷時、用紙供給部の切替時、搬送速度を上げて、用紙の到着遅れをなくしその後、搬送速度を低下させ、騒音量増加、モータの寿命短命化、給紙性能低下等の弊害をなくす。
【解決手段】画像形成装置は、回転速度が可変の給紙ローラ21を備えた複数の用紙カセット2と、用紙サイズセンサ6と、レジストローラと、用紙の搬送速度を制御する制御部8と、用紙切れを検出する用紙有無センサ23と、を備え、連続印刷中に用紙切れが検出された場合、制御部8は、同じサイズの用紙を収容する用紙カセット2を確認できた場合、給紙元を切り替え、切替後にレジストローラまでの搬送距離が長くなる場合、切替後の用紙カセット2の搬送速度をレジストローラに用紙の到着が遅れない速度まで上げ、更に、給紙ごとに給紙開始タイミングを早めつつ、切替後の用紙カセット2の搬送速度を下げる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の用紙カセット等の用紙供給部を備えたプリンタ、複合機、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置では、画像形成装置に収容する用紙の枚数を増加させ、又、複数のサイズの用紙を使用できるようにするため、用紙カセット等の用紙供給部を複数備えることが多い。又、画像形成装置は、標準装備として2つ程度の用紙カセットを備え、オプション装置として、同様の用紙カセットや、大容量の給紙装置が増設されることもある。そして、例えば、A4サイズのような使用頻度の高い用紙を複数の用紙カセット等に収容しておけば、使用者は、頻繁に用紙補給をせずに済む。
そして、一般に、用紙カセット等は縦積みされ、各用紙カセット等から、レジストローラやトナー像の転写位置や、画像形成位置等の、ある地点までの搬送距離が、各用紙カセットの位置により異なる。このように、搬送距離が異なると、同じ搬送速度で、同時に給紙を開始してもレジストローラ等への到着時間が異なる。言い換えると、最上段以外の用紙カセット等から供給された用紙は、最上段の用紙カセット等からの給紙に比べ、レジストローラ等への到着が遅れる場合がある。用紙が遅れて到着すれば、トナー像形成や転写等の画像形成動作を一時的に停止させる必要があり、印刷動作が間欠的となる。
このような、用紙カセット等の搬送距離差による用紙の到着遅れ解消を試みる発明が、特許文献1に記載されている。特許文献1には、複数の給紙段にそれぞれ配設された用紙収納部と、各用紙収納部の用紙を送り出す給紙コロと、その給紙コロにより送り出された用紙を作像部に向けて搬送する搬送部材を有する用紙搬送路とを備えた画像形成装置において、上記複数の給紙段の各給紙コロの回転速度を変更する給紙コロ回転速度変更手段を設けた画像形成装置が記載されている。これにより、作像部から最も遠くなる一番下の給紙段を選択して用紙を給紙しても、その給紙した用紙が作像部に到着する時間を、早めようとする(特許文献1:請求項1、段落[0007]等参照)。
特開平10−120216号
ここで、連続印刷中、給紙中の用紙カセット等で用紙切れが生じた場合、同じサイズの用紙を収容する用紙カセットがあれば、給紙を行う用紙カセット等を切り替えることで、印刷を継続することができる。しかし、この切替では、一般に、搬送速度は、各用紙供給部において同じであるため、切替後の用紙供給部の位置によって、用紙供給部からレジストローラ等までの搬送距離が長くなり、用紙到着が遅れる。又、最後の用紙がある程度搬送されなければ、用紙切れが検出されないので、用紙切れを検出してから給紙元の切り換えが行われた時点で、給紙を開始すべきタイミングを徒過している場合がある。従って、給紙元の切替時、レジストローラへの用紙到着遅れが生じやすいという問題がある。
そこで、特許文献1をみると、用紙供給部の切替についての記述はないものの、給紙コロ回転速度変更手段を設けるので、用紙供給部を切り替えても、レジストローラ等への到着遅れを防ぐことができる場合がある。しかし、特許文献1記載の発明は、給紙開始のタイミングは同じまま、一番上の給紙段の用紙収納部から作像部までの用紙搬送路の長さに対して長い分だけその選択された給紙段の給紙コロの回転速度を速める(特許文献1:段落[0008]等参照)。従って、一番上以外の給紙段の給紙コロは、高速で回転され続け、モータ駆動音や用紙と給紙コロの摩擦音が大きくなるので、騒音は大きくなり、又、給紙コロを回転させるモータの寿命も短くなるという問題がある。
又、搬送速度が上がれば、ジャム(詰まり)や斜め送りも生じやすく給紙性能が低下するところ、特許文献1記載の発明は搬送速度を高めた状態を維持するので、給紙性能は低くなる。又、給紙コロを高速回転させると、給紙コロと用紙との摩擦や滑りで給紙コロの摩耗が早くなる。この給紙コロの早期摩耗も給紙性能の低下を招き、又、部品交換頻度を高めるという不都合を引き起こす。このように、特許文献1記載の発明では、騒音や、モータの短寿命化、給紙性能低下、給紙コロの早期摩耗等の多くの問題、弊害を伴う。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、連続印刷時、用紙供給部の切替時、搬送速度を上げて、用紙の到着遅れをなくし、その後、搬送速度を低下させていき、騒音量増大、モータの寿命短命化、給紙性能低下等の弊害をなくすことを課題とする。
請求項1に係る画像形成装置は、画像形成に用いる複数の用紙を収容し、用紙と接し回転することで給紙、搬送するとともに、その回転速度が可変である給紙用回転体を備えた複数の用紙供給部と、各前記用紙供給部に収容される用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出体と、用紙に画像を形成する画像形成部に、タイミングをあわせて用紙を送り込むレジストローラと、前記給紙用回転体の回転速度を制御して搬送速度を制御する制御部と、前記各用紙供給部での用紙切れを検出する用紙切れ検出体と、を備え、前記用紙切れ検出体により連続印刷中に用紙切れが検出された場合、前記制御部は、前記用紙サイズ検出体により画像形成中の用紙サイズと同じサイズの用紙を収容する前記用紙供給部の存在を確認できた場合、用紙切れを起こしていない前記用紙供給部に給紙元を切り替えるとともに、前記制御部は、切替後に前記レジストローラまでの搬送距離が長くなった場合、切替前の前記用紙供給部の搬送速度よりも、切替後の前記用紙供給部の搬送速度を前記レジストローラに用紙の到着が遅れない速度まで上げ、更に、給紙ごとに給紙開始タイミングを早めつつ、切替後の前記用紙供給部の搬送速度を下げることとした。
この構成によれば、切替前の用紙供給部の搬送速度よりも、切替後の用紙供給部の搬送速度をレジストローラに用紙が遅れない速度まで上げるので、レジストローラへの用紙の到着が遅れず、画像形成を一時的に停止させる必要が無く、用紙供給部の切替による生産性の低下を防ぐことができる。そして、給紙を行うごとに給紙開始タイミングを早めつつ、切替後の用紙供給部の搬送速度を下げるので、用紙供給部から生ずる騒音を次第に低下させることができる。又、給紙用回転体の高速回転状態(搬送速度を上げた状態)を維持しないから、給紙モータ等の回転機構の長寿命化、ジャムや斜め送りの抑制による基本的な給紙性能の向上を図ることもできる。又、給紙用回転体を高速回転させ続けないので、給紙用回転体の早期摩耗も防ぐことができ、経時による給紙性能の低下や部品交換の高頻度化を防ぐことができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記制御部は、最も前記レジストローラまでの搬送距離が短い前記用紙供給部から、予め定められた基準となる搬送速度である標準搬送速度で搬送を行う際の前記レジストローラへの到着時間と同じ時間に到着するように、切替後の前記用紙供給部の搬送速度を上げることとした。この構成によれば、請求項1記載の効果に加え、レジストローラに到着するまでの時間を基準とするので、各用紙供給部からレジストローラまでの距離は予め明らかであるから、搬送速度を容易に定めることができ、搬送速度を的確に制御することができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の発明において、切替後の前記用紙供給部の搬送速度を下げる場合、前記制御部は、前記標準搬送速度と同じ速度まで下げることとした。この構成によれば、上げた搬送速度を、やがて標準搬送速度まで下げるので、通常の騒音レベルに抑えることができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の発明において、2以上の前記用紙供給部に同じサイズの用紙が収容されている場合、前記制御部は、前記レジストローラまでの搬送距離が長い前記用紙供給部を印刷時に優先的に使用する設定を行うこととした。制御部は、レジストローラまでの搬送距離が長い用紙供給部を印刷時に優先的に使用する設定を行うので、用紙供給部の切替時に、搬送距離は短くなりやすく、用紙のレジストローラへの到着遅れを減らすことができる。従って、搬送速度を上げなくてもよい場合も生じ、装置から発生する騒音量の増大や、モータの短命化等の弊害の発生を防ぐことができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、前記用紙供給部から前記レジストローラまで用紙を搬送する搬送路上に設けられる搬送ローラを備え、前記制御部は、前記搬送ローラの搬送速度を、前記用紙供給部の搬送速度と同じ速度とすることとした。用紙の長さや、搬送距離等の要因から、給紙用回転体だけでは、レジストローラまで搬送できないため、搬送ローラが設けられる場合、この構成によれば、搬送ローラによる搬送速度を、用紙供給部による搬送速度と同速とするので、搬送速度の差による用紙のジャム(詰まり)や、レジストローラへの到着遅れを防ぐことができる。
又、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の発明において、各用紙供給部には、それぞれ、各給紙用回転体を回転させる給紙モータが設けられ、前記制御部は、それぞれの前記給紙モータの回転速度を制御することで、搬送速度の上昇及び低下を制御することとした。この構成は、各用紙供給部に、各給紙用回転体を回転させる給紙モータを、それぞれ1つ設けるので、制御部は、各給紙モータの回転を制御すれば、用紙供給部の搬送速度を容易に可変させる制御を行える。尚、本発明は、好適例の1つである。
上述したように、本発明によれば、連続印刷時、給紙元を切り替えても、一時的に搬送速度を上げるので生産性が低下しない。従って、用紙切れを検出してからでも、レジストローラに用紙の到着が遅れることがない。又、その後、搬送速度は一時的にしか上げないので、騒音増大や、給紙性能の低下や、給紙ローラ等の回転体の早期摩耗もない。
以下、本発明の実施形態について図1〜6を参照しつつ説明する。但し、各実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略構成)
まず、図1及び図2を用いて、本発明の実施形態における電子写真方式のプリンタ1(画像形成装置に相当)の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略構成を示す模型的断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る用紙サイズセンサ(用紙サイズ検出体に相当)6の説明図である。
本実施形態のプリンタ1は、図1に示すように、プリンタ1内に、計3段の用紙カセット2(用紙供給部に相当)、用紙搬送路3、画像形成部4、定着部5等が設けられる。
本実施形態のプリンタ1では、画像形成に用いる複数の用紙を収容し、用紙と接し回転することで給紙、搬送するとともに、その回転速度が可変である給紙ローラ21(給紙用回転体に相当)を備えた用紙カセット2が設けられ、3つの用紙カセット2が垂直方向に積まれる(最上段のものには、「2A」と、中段のものには「2B」と、最下段のものには「2C」と符号を付す)。尚、用紙カセット2は、2段でもよく、4段以上積み重ねられても良い。そして、各用紙カセット2は、各種(例えば、プリンタ1用紙、普通紙、再生紙、厚紙、OHPシート、ラベル用紙等)、各サイズ(例えば、A4、A3、B4、B5、レターサイズ等)の複数の用紙を収容する。尚、図1は、用紙カセット2A、2B、2Cに、同一サイズの用紙が収容されていることを示している。
又、各用紙カセット2は、プリンタ1に対し着脱可能であり、用紙が無くなれば、カセットを引き出して用紙の補給が行われる。尚、本実施形態では、構成は共通するので、各用紙カセット2A〜2Cにおける「A」、「B」、「C」の符号は、特に説明する場合を除き省略し、各用紙カセット2において、共通する部材には、同一の符号を付す。
又、各用紙カセット2には、給紙ローラ21(給紙用回転体に相当)が、各用紙カセット2上部の用紙搬送方向(図1において破線で図示)下流側にそれぞれ設けられる。この各給紙ローラ21は、給紙モータM2(図3参照)により給紙時に回転される。そして、各用紙カセット2内に、それぞれ、用紙を載置するための昇降板22が設けられる。これら各昇降板22は、上下方向に移動し、例えば、弾性体により上方向に付勢され(モータ等を用いてもよい)、最上位の用紙を各給紙ローラ21に当接させる。そして、印刷時、各用紙カセット2では、最上位の用紙から1枚ずつ用紙が供給される。
又、各用紙カセット2の上方に、各用紙カセット2での用紙切れ(用紙の有無)を検出するための用紙有無センサ23(用紙切れ検出体に相当)が設けられる。各用紙有無センサ23は、例えば、発光部(例えば、LED)と受光量に応じて電流(電圧)を出力する受光部(例えば、フォトダイオード)を有する光センサで構成できる。例えば、用紙有無センサ23の管状のL字型部分の内部の端部に発光部を、他端に受光部を配し、受光部は、紙有りの状態では、用紙の反射光を受光し、用紙無し状態では、昇降板22の反射光を受光する。尚、昇降板22の光の照射部分に穴を設け、用紙無し状態では、受光無としてもよい。このように、例えば、用紙の有無により、受光部の受光量を変化させ、出力電流(電圧)の変化により、用紙切れが発生したかを検出する。尚、用紙有無センサ23は、上記のような例に限られず、用紙の有無を検出できればよい。
又、各昇降板22には、用紙の載置位置規制のため、規制部材24が設けられる。この規制部材24は、各カセットにおいて、用紙の上下方向規制用の規制部材24aと左右方向規制用の規制部材24bの少なくとも2種の規制部材24が設けられる。そして、各規制部材24は、スライド可能であり、収容する用紙サイズに合わせて移動させることができる。そして、各用紙カセット2には、収容される用紙のサイズを検出するため、各用紙カセット2の下方に用紙サイズセンサ6が、設けられる。
図2に示すように、用紙サイズセンサ6は、各規制部材24のスライド量(位置)に応じて抵抗が変化する可変抵抗61、61´を利用して用紙のサイズを検出する。そして、用紙サイズセンサ6は、用紙の上下方向のサイズを検出するため、可変抵抗61と抵抗62を直列接続した回路と、用紙の左右方向のサイズを検出するため、可変抵抗61´と抵抗62´を直列接続した回路の2つの回路で構成することができる。そして、各回路は、一端に任意の電圧V1が、他端にグランドが接続される。そして、可変抵抗61と抵抗62の間の電圧Vref1と、可変抵抗61´と抵抗62´の間の電圧がVref1´が参照電圧として取り出される。
具体的に、各回路では、例えば、各規制部材24に可変抵抗61、61´のつまみや、スライドボリュームが接続され、各規制部材24のスライドに連動し、可変抵抗61、61´の抵抗値が変えられる。この抵抗値の変化により、各回路での分圧比が変化し、Vref1、Vref1´が変化する。これらのVref1、Vref1´に基づき、用紙サイズを検出することができる(詳細は後述)。
用紙搬送路3は、用紙カセット2から供給された用紙を、案内、搬送する通路である(図1で、搬送経路を破線で図示)。用紙搬送路3には、搬送モータM3(図3参照)の駆動を受け、例えば、用紙カセット2からレジストローラ対32まで用紙を搬送する搬送路上に設けられ、搬送時に回転する複数の搬送ローラ対31(31a、31b、31c)や、搬送される用紙を一時的に停止させ、撓ませることで用紙の斜行を修正し、画像を用紙に形成する画像形成部4に、タイミングをあわせて用紙を送り込むレジストローラ対32等が設けられる。尚、レジストローラ対32への用紙到着検出のため、透過型光センサ等で構成されるレジストセンサ7が設けられる。
例えば、レジストセンサ7は、LED等の発光部に、フォトダイオード等の受光部を向かい合わせ、発光部と受光部の間には、搬送される用紙に接し、用紙の搬送方向と平行な方向で回動する遮光板を設けておく。そして搬送されてきた用紙が遮光板を回動させ、それにより遮光状態が解除され、受光部の出力が変化する。尚、搬送される用紙を挟むようにして発光部と受光部を設け、用紙が搬送されると、受光部への光の入射が遮られるものでもよい。そして、このレジストセンサ7によりレジストローラ対32への用紙の到着が検出され、後述の制御部8により、用紙到着の遅延の有無も検出できる。
前記画像形成部4は、用紙に画像を形成するため、トナー像を形成し、用紙にトナー像の転写を行う。具体的に、画像形成部4は、図1中に示す矢印方向に回転可能に支持された感光体ドラム41、感光体ドラム41の周囲に配設された帯電装置42、露光装置43、現像装置44、転写ローラ45、清掃装置46等を備える。
感光体ドラム41は、画像形成部4の略中心に設けられ、メインモータM4の駆動を受け、定められた速度で所定方向に回転する。帯電装置42は、感光体ドラム41の上方に設けられ、感光体ドラム41の表面を所定電位に帯電させる。露光装置43は、例えば、レーザ走査ユニット等で構成され、印刷する画像データに基づき、帯電後の感光体ドラム41に光を照射し、走査・露光を行い、静電潜像を形成する。現像装置44は、感光体ドラム41の右方に設けられ、トナーを帯電させ、感光体ドラム41上の静電潜像にトナーを供給して現像する。尚、トナーを収容し、現像装置44にトナーを補給するコンテナ44aが現像装置44に取り付けられる。
そして、感光体ドラム41の下方に設けられる転写ローラ45は、感光体ドラム41に圧接し、転写ニップN(転写位置)が形成される。形成されたトナー像の転写ニップ進入タイミングにあわせ、レジストローラ対32から用紙が送り出され、転写ニップNに用紙とトナー像が進入する。この際、転写ローラ45に所定の電圧を印加し、感光体ドラム41上に形成されたトナー像が、用紙に転写される。尚、清掃装置46は、転写の終了後、次のトナー像形成のため、感光体ドラム41の表面に残留するトナーを清掃する。
前記定着部5は、用紙に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。本実施形態における定着部5は、主として、発熱源が内蔵される加熱ローラ51と加圧ローラ52とで構成される。そして、加圧ローラ52は、加熱ローラ51に圧接し、定着ニップが形成される。そして、加熱ローラ51と加圧ローラ52は、印刷時に回転し、定着ニップに進入した用紙を搬送するとともに、用紙通過時にトナー像を加熱・加圧し、その結果、トナーが溶融し、用紙に定着する。そして、定着後の用紙は、排出トレイ(不図示)等に排出され、1枚の画像形成処理が完了する。
(ハードウェア構成及び用紙に関する検出)
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係るプリンタ1のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係るプリンタ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、本実施形態のプリンタ1は、例えば、用紙カセット2からの給紙ローラ21の回転速度を制御して搬送速度制御や給紙開始タイミングなど、用紙供給制御等の各種動作制御を行う制御部8を有する。制御部8は、主として、印刷を行う画像データや、外部との通信制御や、基本的な動作制御等を行うコントローラ基板81と、用紙搬送や画像形成部4、定着部5の駆動制御を行うエンジン基板91で構成される。
そして、コントローラ基板81には、CPU82(Central Processing Unit)、ROM83(Read-Only Memory)、ASIC84(Application Specific Integrated Circuit)、RAM85(Random Access Memory)、I/F回路86、87(インターフェイス回路)が搭載される。CPU82は、プログラム、データ、入力信号等に基づき、演算や信号処理等を行い、プリンタ1の各部の制御を行う。ROM83は、CPU82の制御で必要なプログラム、データを記憶する。ASIC84は、画像データに対し画像処理を施す専用回路で、多様な画像処理を行うため、複数の回路が組み合わされた電子回路である。このASIC84に印刷を行う画像データを入力すると、設定に応じて、例えば、濃度変更処理やズーム(拡大・縮小)等、多様な画像処理後の画像データが生成され、RAM85に送られる。RAM85は、画像データやプログラム等を一時的に展開、記憶する。
I/F回路86は、外部装置を接続するための端子(コネクタ等)を有する回路であり、このI/F回路86により、ネットワーク等を介して、ユーザ端末100(PC)とプリンタ1間でデータ通信可能となる。そして、印刷時には、ユーザ端末100にインストールされるプリンタドライバソフトウェアを利用して、ユーザ端末100から、印刷を行う画像データや、印刷に使用する用紙サイズ等の印刷設定データが送信され、I/F回路86を経て、制御部8(コントローラ基板81)に入力される。
尚、I/F回路87は、エンジン基板91のI/F回路97と接続され、エンジン基板91とコントローラ基板81を通信可能に接続するための回路である。このI/F回路87とI/F回路97の接続により、コントローラ基板81からエンジン基板91に動作指示データや、露光装置43に入力して印刷を行う画像処理済の画像データ等が送られ、エンジン基板91が、印刷プロセスの制御を行う。
そして、エンジン基板91には、CPU92、ROM93、RAM94、入力ポート95、出力ポート96が設けられる。CPU92は、各種演算、処理を行って、給紙、用紙搬送や感光体ドラム41等の各部材の駆動制御等、主として、画像形成プロセスの制御を行う。ROM93は、CPU92の制御に必要な制御用プログラム、データを記憶する。RAM94は、制御に必要な各種プログラム、データを一時的に展開するメモリである。
そして、エンジン基板91の入力ポート95には、例えば、各用紙有無センサ23、各用紙サイズセンサ6、レジストセンサ7が接続され、各センサの出力がエンジン基板91に入力される。そして、各センサの出力状態から、CPU92が比較や演算を行って、用紙切れの有無や、用紙サイズやレジストローラ対32への到着が検出される。
例えば、CPU92による用紙有無の検出は、例えば、ROM93に、用紙有無を判定するための閾値電圧を記憶しておき、CPU92が、用紙有無センサ23の出力電圧と閾値電圧を比較し、その大小関係を確認することで、用紙の有無を検出することができる。
又、例えば、CPU92による用紙サイズの検出では、あらかじめ各用紙サイズについて、各規制部材24を位置あわせし、この時のVref1、Vref1´を取得し、例えば、ROM93にデータやテーブルとして記憶しておく。この作業を収容予定の用紙サイズごとに(例えば、A4、B4等)について行っておく。そして、実際に用紙サイズセンサ6から出力されるVref1、Vref1´とROM93に記憶されたVref1、Vref1´とを順次比較する。そして、ROM93に記憶されたもののうち、最も値の近いVref1、Vref1´を特定し、制御部8(CPU92)は、そのVref1、Vref1´に対応する用紙サイズが用紙カセット2に収容されていると判定する。
又、例えば、CPU92によるレジストローラ対32への用紙の到着は、レジストセンサ7の出力変化により検出できる。言い換えると、レジストローラ対32への用紙の到着を、レジストセンサ7の出力変化により、CPU92が検出できればよい。このように、本実施形態のプリンタ1は、各用紙カセット2での用紙有無、用紙サイズ、及び、レジストローラ対32への用紙到着を少なくとも検出できる。
又、画像形成プロセスの制御のため、エンジン基板91の出力ポート96には、給紙モータ2、搬送モータM3、メインモータM4等の各種モータが接続される、これらの給紙モータM2、搬送モータM3等には、例えば、ステッピングモータを用いることができる。制御部8(CPU92)は、出力ポート96から各モータに入力するパルスの制御を行って、パルスの入力の有無により各モータのON/OFFや、パルス周波数を変化させて回転速度を制御できる。
ここで、各モータとその回転制御について詳説しておく。
まず、給紙モータM2を説明する。本実施形態では、給紙モータM2は、各給紙ローラ21を回転させるため、各用紙カセット2に設けることができる(本実施形態では、計3つの給紙モータM2を備えることになるが、図3では、便宜上、1つの給紙モータM2のみを図示)。本発明は、給紙ローラ21の回転速度を変化させ、用紙カセット2からの搬送速度を変化させるので、給紙モータM2は、各用紙カセット2に設ける方が、制御が容易となる。即ち、制御部8は、それぞれの給紙モータM2の回転速度を制御することで、搬送速度の上昇及び低下を制御する。尚、全ての給紙ローラ21の回転駆動力の供給を1つの給紙モータM2で行うことも可能であるが、その際には、クラッチによって、各給紙ローラ21の回転のON/OFFを制御する必要がある。
そして、各給紙モータM2、各給紙ローラ21を共通するものとすれば、給紙モータM2にステッピングモータを用いる場合、給紙モータM2への入力パルスの制御のみで搬送速度比を決定することができる。例えば、用紙カセット2Aの搬送速度に対し、用紙カセット2Cの搬送速度を2倍にする場合は、用紙カセット2Cの給紙モータM2への単位時間あたりの入力パルス数を、用紙カセット2Aの給紙モータM2に対して2倍とする。
そして、本実施形態のプリンタ1では、最上段の用紙カセット2Aは、レジストローラ対32までの距離が最も近いので、基本的に一定速度で搬送を行う。この搬送速度は、予め定められた基準となる搬送速度である標準搬送速度であり、制御部8の指示に基づき、用紙カセット2Aは、給紙を行い、連続印刷時には、用紙間隔が一定となるように、予め設定されるタイミングで(一定の時間間隔で)、給紙動作を行う。言い換えると。最もレジストローラ対32に近く搬送距離が短い用紙カセット2Aから搬送を行っても、レジストローラ対32への到達が遅れず、最低限確保すべき搬送速度が、標準搬送速度である。
又、用紙カセット2の切替があった場合、制御部8は、用紙カセット2Aが給紙を行った場合と同じタイミングでレジストローラ対32に用紙が到着するように、最上段以外の用紙カセット2(即ち、用紙カセット2B、2C)の搬送速度を上げる。言い換えると、用紙カセット2B、2Cの搬送速度は、用紙カセット2Aの搬送速度以上となり得る。
更に、本発明では、最上段以外の用紙カセット2への切替があった場合、給紙開始タイミングを早めつつ、搬送速度を下げるが、この場合、基準とする用紙カセット2Aの搬送速度と同じ速度、即ち、標準搬送速度まで下げる。これにより、プリンタ1から生ずる騒音は、いずれの用紙カセット2から給紙を行っても、最終的に同じとなる。
次に、搬送ローラ対31を回転させる搬送モータM3について説明する。用紙サイズが小さい場合や、各用紙カセット2からレジストローラ対32までの搬送距離や、用紙カセット2を積み重ねる数によっては、用紙カセット2の給紙ローラ21の駆動だけでは、レジストローラ対32まで用紙を搬送することができない場合がある。そこで、各用紙カセット2からレジストローラ対32までの用紙搬送路上に搬送ローラ対31が複数設けられる。搬送ローラ対31は、給紙モータM2等によって回転させることもできるが、本実施形態のプリンタ1は、搬送ローラ対31に接続される搬送モータM3を備える。
そして、本実施形態のプリンタ1では、各用紙カセット2の搬送速度は可変であり、ジャムやレジストローラ対32への用紙到着遅れを防止するため、搬送ローラ対31の周速度(搬送速度)も可変とする必要がある。そのため、制御部8は、搬送ローラ対31の回転速度を制御して、搬送速度を制御する。
ここで、本発明では、用紙カセット2の切替があった場合、切替先の用紙カセット2の搬送速度を上げる場合があるが、各用紙カセット2からレジストローラ対32までの搬送距離や用紙サイズによっては、切替後の用紙カセット2の給紙開始時、先の用紙がレジストローラ対32に向け、まだ搬送中である場合が生じ得る。このとき、各用紙カセット2からレジストローラ対32までの搬送速度を一律に変化させると、用紙のジャムや、レジストローラ対32に用紙が速く到着しすぎることが考えられる。
そこで、例えば、本実施形態のプリンタ1は、最下段の用紙カセット2Cからレジストローラ対32の搬送経路上に3つの搬送ローラ対31を備えるが(上方から搬送ローラ対31a、31b、31c(図1参照))、これらの3つの搬送ローラ31a〜31cを回転させる搬送モータM3を複数備える構成とする。例えば、図3に示すように、搬送ローラ対31aに搬送モータM3aを接続し、搬送ローラ対31b、31cに、別の搬送モータM3bを接続し、搬送ローラ対31aと搬送ローラ対31b、31cとを異なる速度で回転させることで、用紙カセット2からレジストローラ対32までの用紙搬送路内で搬送速度を可変とする。これにより、上記問題を回避することができる。尚、搬送モータM3を3つ以上設けても構わない。
一方、最下段の用紙カセット2からレジストローラ対32までの搬送距離が比較的短く、搬送ローラ対31の搬送速度を一律に変化させても問題がない場合は、用紙カセット2からレジストローラ対32までの搬送ローラ対31を回転させるための搬送モータM3は1つで良い。従って、搬送モータM3の設置数は、用紙カセット2からレジストローラ対32までの距離や収容する用紙サイズ等を勘案して、定めればよい。
次に、メインモータM4の駆動を説明する。例えば、メインモータM4は、感光体ドラム41や加熱ローラ51(加圧ローラ52)やレジストローラ対32を回転させるための駆動力を提供する。尚、レジストローラ対32は、他のモータで回転させても良い。
又、そして、例えば、レジストローラ対32は、用紙到着後、ひとまず回転せず、トナー像の形成に合わせて用紙の搬送を行うので、例えば、電磁クラッチからなるクラッチ10を、メインモータM4との間に有する。このクラッチ10は、例えば、出力ポート96からの信号がHighとなれば、クラッチミートし、レジストローラ対32の回転がONされる。このように、制御部8のCPU92が出力ポート96からクラッチ10に向けての信号を制御することにより、適切なタイミングでレジストローラ対32を回転させることができる。尚、本実施形態のプリンタ1では、ジャムを防止するため、感光体ドラム41や加熱ローラ51(加圧ローラ52)やレジストローラ対32の周速度(搬送速度)を同じ速度とすることができる。
尚、図3において、コントローラ基板81に接続される操作表示部88は、例えば、プリンタ1の正面上方に設けられ、エラー状態やジョブ進行状態を示すためのLED等の表示部分と、使用する用紙カセット2の選択入力等、プリンタ1の操作・設定を行うための複数のキーを有する。いわゆる操作パネルである。
(用紙供給制御)
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係る用紙供給制御の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の画像形成時の用紙供給制御の一例を記すフローチャートである。
本実施形態のプリンタ1は、複数の用紙カセット2を有し、各用紙カセット2には、同一サイズの用紙を収容することが可能である。そして、同一サイズの用紙が複数の用紙カセット2に収容されている場合、連続印刷中、給紙していた用紙カセット2で用紙切れが起きれば、他の用紙カセット2に切り替えて印刷を続けることが可能である。
しかし、用紙切れ検出後、別の用紙カセット2から給紙を行っても、もし、全ての給紙ローラ21の回転速度(周速度)が同じならば、レジストローラ対32や転写ニップNへの到着が遅れる場合がある。例えば、最上段の用紙カセット2Aから、中段や最下段の用紙カセット2B、2Cに切り替えると、レジストローラ対32や転写ニップNまでの搬送距離は長くなり、レジストローラ対32等への到着が遅れやすい。尚、用紙カセット2B、2Cからの給紙開始タイミングを早めることも考えられるが、用紙有無センサ23で用紙切れを検知するには、最後の用紙の後端が用紙有無センサ23を通過し切らなければならず、用紙切れ検出にはある程度の時間を要し、切替時にいきなり給紙開始タイミングを早めることができないこともある。
そこで、本実施形態のプリンタ1は、制御部8(CPU92)の制御により、給紙モータM2の回転速度を制御して搬送速度を可変とする。これにより、用紙有無センサ23による用紙切れの検出後、下段の用紙カセット2に切り替えても、レジストローラ対32への到着が遅れない。この用紙供給制御の一例を図4を用いて以下に説明する。
まず、図4に示すスタートは、主電源投入時である。そして、主電源投入後、プリンタ1が印刷可能な状態とするためのウォームアップ処理が行われる(ステップ♯1)。このウォームアップ処理では、制御部8のCPU82、92が必要なデータ、プログラムのROM83、93等からの読み出しや、定着可能温度までの定着部の昇温等が行われる。そして、本実施形態のプリンタ1では、電源投入時、2以上の用紙カセット2に同じサイズの用紙が収容されていることが検出された場合、制御部8は、レジストローラ32までの搬送距離が長い用紙カセット2を印刷時に優先的に使用する設定を行う(デフォルト設定の変更)。これにより、用紙カセット2の切替時、レジストローラ対32までの搬送距離が長くなることが少なくなる。
そして、ウォームアップ処理終了後、制御部8は、ユーザ端末100等から、画像データや印刷設定データの送信の有無を確かめる(ステップ♯2)。即ち、ステップ#2は、待機状態である。尚、印刷終了後(後述のステップ♯4、14、17等)、ステップ♯2の待機状態に移行するが、この時、ウォームアップ処理と同様、同サイズの用紙を収容する用紙カセット2があれば、より下段のものを使用する設定が自動的に行われてもよい。
そして、この確認は、ユーザ端末100等から印刷用の画像データの送信があるまで行われる(ステップ♯2のNo)。一方、画像データ等の送信があった場合(ステップ♯2のYes)、制御部8は、給紙モータM2や搬送モータM3を制御し、いずれかの用紙カセット2から給紙と用紙搬送が行われる(ステップ♯3)。尚、本来、ユーザ端末100や操作表示部88で指定される、印刷を行うサイズの用紙有無を確認するが、ここでは、指定された用紙が少なくとも1つの用紙カセット2に既に収容されているとして以下、説明する。
次に、制御部8は、次の給紙の必要性を確認する(ステップ♯4)。即ち、複数枚の印刷を連続して行う連続印刷で、連続して給紙を行うべきかを確認する。もし、次の給紙が必要なければ(ステップ♯4のNo)、印刷を終了し、ステップ♯2に戻る。一方、次の給紙が必要ならば(ステップ♯4のYes)、制御部8は、現在の用紙カセット2で用紙切れが生じたかを確認する(ステップ♯5)。もし、用紙切れでなければ(ステップ♯5のNo)、現在の用紙カセット2から給紙を行えばよく、搬送速度を変化させなくても、レジストローラ対32への用紙到着は遅れないので、給紙元となる用紙カセット2を変更せず給紙を行い(ステップ♯6)、ステップ♯4に戻る。
もし、用紙が切れれば(ステップ♯5のYes)、制御部8は、次に、同一サイズの用紙を収容する用紙カセット2が存在するかを確認する(ステップ♯7)。もし、なければ(ステップ♯7のNo)、印刷を継続できないので、制御部8は、用紙なし処理を実行する(ステップ♯8)。ここで、用紙なし処理とは、操作表示部88のLEDを点灯や点滅させる用紙切れのエラー表示や、印刷動作停止が挙げられる。その後、使用者が用紙補充を行ったことを、制御部8は用紙有無センサ23等で確認する(ステップ♯9)。もし、用紙が補充されれば(ステップ♯9のYes)、補充のあった用紙カセット2から給紙が再開される(ステップ♯10)。
一方、同一サイズの用紙を収容する用紙カセット2があれば(ステップ♯7のYes)、制御部8は、切替後の用紙カセット2の位置から、最上層の用紙カセット2Aと同じ速度(標準搬送速度)で用紙を搬送した場合、レジストローラ対32への用紙の到着が遅れるか、即ち、切替後に搬送距離が長くなるかを確認する(ステップ♯11)。ここで、ウォームアップ処理で、より下段の用紙カセット2を使用する設定が行われるが、使用者の給紙元の選択設定があった場合は、その設定が優先され、切替後に搬送距離が長くなる場合は、存在する。
例えば、切替先が現在よりも上段の用紙カセット2である場合など、遅れないならば(ステップ♯11のNo)、生産性は低下しないので、設定を変更せず、給紙元となる用紙カセット2を切り替え、標準搬送速度で給紙を行った後(ステップ♯12)、ステップ♯4に戻る。もし、用紙カセット2からレジストローラ対32までの搬送距離が長くなるならば(ステップ♯11のYes)、制御部8は、生産性を低下させない(レジストローラ対32への用紙の到着が遅れない)速度で搬送が行われるように、給紙ローラ21の回転速度を上げ、搬送速度を上げる設定を行い、その設定で1枚給紙を行う(ステップ♯13)。この時、給紙ローラ21の駆動のみではレジストローラ対32に用紙を到着させることができない場合、搬送ローラ対31の搬送速度(回転速度)の設定も合わせて行われる。例えば、制御部8は、全ての又は一部の搬送ローラ対31の搬送速度を、用紙カセット2の搬送速度と同じ速度とする。
即ち、用紙有無センサ23により連続印刷中に用紙切れが検出された場合、制御部8は、用紙サイズセンサ6により画像形成中の用紙サイズと同じサイズの用紙を収容する用紙カセット2の存在を確認できた場合、用紙切れを起こしていない用紙カセット2に給紙元を切り替えるとともに、制御部8は、切替後にレジストローラ対32までの搬送距離が長くなった場合、切替前の用紙カセット2の搬送速度よりも、切替後の用紙カセット2の搬送速度をレジストローラ対32に用紙の到着が遅れない速度まで上げる。この時、制御部8は、最もレジストローラ対32までの搬送距離が短い用紙カセット2Aでの通常の搬送速度で搬送を行った際のレジストローラ対32への到着時間と等しくなるように、切替後の用紙供給部の搬送速度を上げる。
次に、生産性を低下させない搬送速度で給紙を1枚行った後、更に、給紙を行う必要があるか、即ち、ジョブが残っているかを確認する(ステップ♯14)。ステップ♯14の段階で全ジョブが完了すれば(ステップ♯14のNo)、ステップ♯2に戻ればよい。
一方、ジョブがまだ残っていれば(ステップ♯14のYes)、制御部8は、次の給紙について、先の給紙よりも給紙ローラ21の回転速度を下げる等により搬送速度を下げ、レジストローラ対32への用紙の到着が遅れないように、給紙開始のタイミングを早める設定を行い、その設定で次の用紙の給紙を行う(ステップ♯15)。即ち、制御部8は、給紙ごとに給紙開始タイミングを早めつつ、切替後の用紙カセット2の搬送速度を下げる。この時、給紙ローラ21の駆動のみではレジストローラ対32に用紙を到着させることができない場合、搬送ローラ対31による搬送速度(回転速度)を下げる設定や駆動時間の設定も合わせて行われる。例えば、制御部8は、全ての又は一部の搬送ローラ対31の搬送速度を、用紙カセット2の搬送速度と同じ速度とする。
次に、制御部8は、給紙元の用紙カセット2からの搬送速度が、最上層の用紙カセット2Aの搬送速度と同じ速度にまで下げられたかを確認する(ステップ♯16)。即ち、切替後の用紙カセット2の搬送速度を下げる場合、制御部8は、最もレジストローラ対32までの搬送距離が短い用紙カセット2Aの通常の搬送速度と同じ速度まで低下させる。もし、同じ速度でなければ(ステップ♯16のNo)、ステップ♯14に戻る。一方、同じ速度であれば(ステップ♯16のYes)、ジョブが完了するまで、設定された給紙タイミングと最上層の用紙カセット2Aの搬送速度と同じ速度で給紙を継続する(ステップ♯17)。その後、ステップ♯2に戻る。
尚、上昇させた搬送速度は、一気に最上層の用紙カセット2Aの搬送速度にまで下げてもよい。又、複数枚(例えば、2〜5枚等)かけて、最上層の用紙カセット2Aの搬送速度にまで下げてもよい。搬送速度を下げる度合は、適宜設定することができる。
次に、図5及び図6に基づき、実例を挙げて、本実施形態のプリンタ1の用紙供給制御を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る用紙供給制御の一例を説明するための説明図である。図6は、本発明の実施形態に係る各ローラの回転状態の一例を示すタイミングチャートである。
まず、図5を用いて、本実施形態のプリンタ1の給紙タイミングの一例を説明する。そして、各ローラの回転速度(搬送速度)や各地点の距離や各用紙カセット2からレジストローラ対32までの搬送距離は、以下のように設定されているものとして説明する。尚、以下の設定は、説明用のものであり、プリンタ1によって、任意に、又は、仕様上設定され、以下の例には限らない。
・A点−レジストローラ対32間の距離 50mm
・レジストローラ対32−B点間の距離 50mm
・A点−B点間の距離(LAB) 100mm
・レジストローラ対32
周速度(搬送速度) 100mm/s
・用紙カセット2A(最上段の用紙カセット2)
(1)給紙ローラ周速度(搬送速度) 200mm/s
(2)給紙位置からレジストローラ対32までの距離(L1) 200mm
・用紙カセット2B(中段の用紙カセット2)
(1)給紙ローラ周速度(搬送速度) 200〜300mm/s
(2)給紙位置からレジストローラ対32までの距離(L2) 300mm
・用紙カセット2C(最下段の用紙カセット2)
(1)給紙ローラ周速度(搬送速度) 200〜400mm/s
(2)給紙位置からレジストローラ対32までの距離(L3) 400mm
更に、以上のように設定した場合、先に給紙した用紙後端がA点の位置(レジストローラ対32から50mmの位置)にある時に、次の用紙の先端がレジストローラ対32に
到着していれば、トナー像の形成や転写が停止せず、生産性の低下がないとする。
用紙カセット2Aは、搬送速度が200mm/sで、給紙位置からレジストローラ対32までの距離L1は、200mmなので、給紙開始からレジストローラ対32に到着するまで1秒を有する。
用紙カセット2Bは、搬送速度を300mm/sとすることが可能であり、給紙位置からレジストローラ対32までの距離L2は、300mmなので、最短で1秒間で給紙開始からレジストローラ対32に用紙を到着させることができる。
用紙カセット2Cは、搬送速度を400mm/sとすることが可能であり、給紙位置からレジストローラ対32までの距離L3は、400mmなので、最短で1秒間で給紙開始からレジストローラ対32に用紙を到着させることができる。
そして、レジストローラ対32の搬送速度は、100mm/sなので、A点から逆算して、A点から1秒前に、先の用紙の後端は、100mm前のB点に存在する(A−B間は、100mm)。従って、各用紙カセット2A、2B、2Cから、先の用紙の後端がB点を通過したときに給紙を開始すれば、生産性を低下させることはない。
ここで、用紙カセット2Aの用紙切れにより、用紙カセット2Cに切り替えた場合、制御部8は、用紙カセット2Cは、用紙カセット2Aよりも搬送速度(給紙ローラ21の回転速度)を早くすれば、レジストローラ対32への用紙到着は遅れない。しかし、上記の例で言えば、用紙カセット2Cの搬送速度を用紙カセット2Aの搬送速度の2倍とする必要がある。これでは、給紙モータM2から生ずる騒音は大きくなり、モータの寿命は短くなり、給紙ローラ21は摩耗しやすくなる。
そこで、用紙カセット2Aから、下段の用紙カセット2B、2Cへの切替があれば、給紙を経るごとに、新たな給紙元となる用紙カセット2B、2Cの搬送速度(給紙ローラ21の回転速度)を下げつつ、給紙タイミングを早める。
具体的に、用紙カセット2Cを例に挙げて説明する。もし、用紙カセット2Cの搬送速度を300mm/sに落とした場合、先の給紙開始タイミングと同じタイミングで給紙すれば(先の用紙の後端がB点に到達したとき。以下同じ)、1秒間で300mm進む。しかし、用紙カセット2Cからレジストローラ対32までの搬送距離は400mmなので、400−300=100mm足りず、レジストローラ対32への到着が遅れる。従って、100mm分だけ給紙開始タイミングを早める必要がある。
そして、搬送速度が300mm/sで100mm進むためには、100mm/300mm/s=1/3秒必要である。そうすると、レジストローラ対32の搬送速度は、100mm/sなので、100/3mm(100mm/s×1/3秒)だけB点よりも用紙搬送方向上流側の地点(この地点をC点として図5に図示)に先の用紙の後端にあると認められる場合に、用紙カセット2Cから300mm/sで給紙を開始すれば、レジストローラ対32に用紙の到着が遅れない。
更に、用紙カセット2Cの搬送速度を200mm/s(最上段の用紙カセット2Aと同じ搬送速度)に下げた場合、先の給紙開始タイミングと同じタイミングで給紙すれば、1秒間で200mm進む。しかし、用紙カセット2Cからレジストローラ対32までの搬送距離は、400mmなので、400−200=200mm足りず、レジストローラ対32への到着が遅れる。従って、200mm分だけ給紙開始タイミングを早める必要がある。
そして、搬送速度が200mm/sで200mm進むためには、1秒必要である。そうすると、レジストローラ対32の搬送速度は、100mm/sなので、100mmだけB点よりも用紙搬送方向上流側の地点(この地点をD点として図5に図示)に先の用紙の後端にあると認められた場合に、用紙カセット2Cから200mm/sで給紙を開始すれば、レジストローラ対32に用紙の到着が遅れない。
尚、用紙カセット2Aから用紙カセット2Bに切り替えられた場合について説明しておくと、用紙カセット2Bの搬送速度を300mm/sから200mm/s(最上段の用紙カセット2Aと同じ搬送速度)に落とした場合、先の給紙開始タイミングと同じタイミングで給紙すれば、1秒間で200mm進む。しかし、用紙カセット2Bからレジストローラ対32までの搬送距離は、300mmなので、300−200=100mm足りない。従って、100mm分だけ給紙開始タイミングを早める必要がある。
そして、搬送速度が200mm/sで100mm進むためには、0.5秒必要である。そうすると、レジストローラ対32の搬送速度は、100mm/sなので、50mmだけB点よりも用紙搬送方向上流側の地点(この地点をE点として図5に図示)に、先の用紙の後端にあると認められた場合に、用紙カセット2Cから200mm/sで給紙を開始すれば、レジストローラ対32に用紙の到着が遅れない。
尚、先に搬送された用紙がB点、C点、D点、E点のいずれに存在するかは、例えば、用紙サイズセンサ6により、印刷を行っている用紙のサイズは判明しているので、各サイズの用紙の搬送方向における長さを、例えば、ROM93に記憶しておく。そして、レジストローラ対32の搬送速度(周速度)と、レジストローラ対32の搬送開始からの時間から、用紙の後端が、レジストローラ対32から用紙搬送方向上流側のどの位置に存在するか演算により求めることができる。
例えば、用紙の搬送方向での長さをD[mm]とし、レジストローラ対32の搬送開始からの経過時間をT[s]とし、レジストローラ対32の搬送速度をX[mm/s]とし、レジストローラ対32から搬送方向上流側の後端の位置をY[mm]とすると、
D=XT+Yなので、Y=D−XT[mm]として容易に、CPU92等によって、演算により求めることができる。又、レジストローラ対32の搬送開始からの経過時間も、CPU92は、計時機能を内蔵するものであれば、CPU92がカウントしても良いし、別途、タイマ(計時部)を設けて、カウントをしても良い(図3参照)。
尚、上記の例では、各用紙カセット2A、2B、2Cの給紙ローラ21の搬送速度について説明したが、制御部8は、各給紙ローラ21による用紙搬送速度が変化した場合、あわせて搬送ローラ対31a、31b、31cによる用紙の搬送速度も変化させればよい。
次に、図6により、図5に示した例における給紙ローラ21の回転開始タイミングの一例を説明する。尚、図6では、最上段の用紙カセット2Aから、最下段の用紙カセット2Cに給紙元を切り替えた場合の給紙タイミングの変化を示している。
図6における最も上方のラインは、レジストローラ対32のON/OFFを示している。即ち、High状態では、レジストローラ対32が回転し、Low状態では、レジストローラ対32が停止していることを示している。そして、図6に示すA、B、C、Dは、図5の例を示したA点、B点、C点、D点を用紙の後端が用紙の後端が通過する時点の一例を示している。
尚、図5で示したように、レジストローラ対32から用紙の後端が抜けると、以後、用紙は、感光体ドラム41等により搬送される(尚、感光体ドラム41と転写ローラ45の周速度は、レジストローラ対32と同じ)ので、B点からA点に到る前に、レジストローラ対32は回転を停止する。更に、用紙を撓ませ、用紙の反発力で、レジストローラ対32のニップに用紙の先端を沿わせて斜行を修正するため、後の用紙がレジストローラ対32に到着しても(Aの時点)、Aの時点を超えて、短時間、用紙は搬送させられ続ける。
そして、図6における中段のラインは、最上段の用紙カセット2Aの給紙ローラ21(給紙モータM2)の回転のON/OFFを示している(High状態でON)。尚、用紙切れのため、1度目の給紙ローラ21の回転の後、以後、回転しないことを示している。
そして、図6における最下方のラインは、用紙カセット2Cの給紙ローラ21のON/OFFを示している。用紙カセット2Aから用紙カセット2Cへの切替時、まず、用紙切れを検知するまでの時間を考慮して、先の用紙の後端がB点まで搬送された際に、用紙カセット2は給紙を開始する。この時、用紙カセット2Cの給紙モータM2を用紙カセット2Aの給紙モータM2よりも高速で回転させる。
次の給紙では、図6に示すように、制御部8は、パルスの周波数を落とす等により、用紙カセット2Cの搬送速度を落とすが、同時に、生産性低下の防止のため、先に給紙した用紙の後端がC点にさしかかったときに給紙を開始して、給紙開始タイミングを早める。更に、次の用紙の給紙時には、用紙カセット2Cの搬送速度を落とし、かつ、Dの地点から給紙を開始して、給紙開始タイミングを早める。
そして、最終的には、最下段の用紙カセット2の給紙における給紙モータM2の回転速度と、最上段の用紙カセット2の給紙モータM2の回転速度と同等にして、騒音や給紙モータM2の寿命等の均一化を図る。
このようにして、本実施形態の構成によれば、切替前の用紙供給部の搬送速度よりも、切替後の用紙供給部(例えば、用紙カセット2)の搬送速度をレジストローラに用紙が遅れない速度まで上げるので、レジストローラへの用紙の到着が遅れず、画像形成を一時的に停止させる必要が無く、用紙供給部の切替による生産性の低下を防ぐことができる。そして、給紙を行うごとに給紙開始タイミングを早め、切替後の用紙供給部の搬送速度を下げるので、用紙供給部から生ずる騒音を次第に低下させることができる。又、給紙用回転体(例えば、給紙ローラ21)の高速回転状態を維持しないから、給紙モータM2等の回転機構の長寿命化や、ジャムや斜め送りの抑制による基本的な給紙性能の向上を図ることができる。又、給紙用回転体を高速で回転させ続けないので、給紙用回転体の早期摩耗も防ぐことができ、経時による給紙性能の低下や部品交換の高頻度化を防ぐことができる。
又、レジストローラに到着するまでの時間を基準として、搬送速度を上げるので、各用紙供給部からレジストローラまでの距離は予め明らかであるから、搬送速度を容易に定めることができ、搬送速度を的確に制御することができる。又、搬送速度を上げても、やがて、最もレジストローラまでの搬送距離が短い用紙供給部の搬送速度まで下げるので、最小限度の騒音に抑えることができる。又、給紙モータM2の長寿命化や、給紙性能の向上や、給紙用回転体の早期摩耗を防ぐことができる。又、制御部8は、レジストローラ対32までの搬送距離が長い用紙供給部を印刷時に優先的に使用する設定を行うので、用紙供給部の切替時に、搬送距離は短くなることが多くなり、用紙のレジストローラへの到着遅れを減らすことができる。従って、搬送速度を上げなくてもよい場合も生じ、装置から発生する騒音量の増大や、モータの短命化等の弊害の発生を防ぐことができる。
又、用紙の長さや、搬送距離等の要因から、給紙用回転体だけでは、レジストローラまで搬送できないため、搬送ローラが設けられる場合、この構成によれば、搬送ローラによる搬送速度を、用紙供給部による搬送速度と同じ速度とするので、給紙用回転体と搬送ローラの回転速度の差による用紙のジャム(詰まり)や、レジストローラへの到着遅れを防ぐことができる。各給紙用回転体を回転させる給紙モータM2を各用紙供給部には、それぞれ1つ設けるので、制御部8は、各給紙モータM2の回転を制御すれば、用紙供給部の搬送速度を容易に可変させる制御を行える。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は複数の用紙カセット等の用紙供給部を有する画像形成装置に利用可能である。
本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す模型的断面図である。 本実施形態に係る用紙サイズセンサの説明図である。 本実施形態に係るプリンタのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るプリンタの画像形成時の用紙供給制御の一例を記すフローチャトである。 本実施形態に係る用紙供給制御の一例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る各ローラの回転状態の一例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
2(2A、2B、2C) 用紙カセット(用紙供給部)
21 給紙ローラ(給紙用回転体)
23 用紙有無センサ(用紙切れ検出体)
31(31a、31b、31c) 搬送ローラ対(搬送ローラ)
32 レジストローラ対(レジストローラ)
4 画像形成部
6 用紙サイズセンサ(用紙サイズ検出体)
8 制御部
M2 給紙モータ
M3 搬送モータ

Claims (6)

  1. 画像形成に用いる複数の用紙を収容し、用紙と接し回転することで給紙、搬送するとともに、その回転速度が可変である給紙用回転体を備えた複数の用紙供給部と、
    各前記用紙供給部に収容される用紙のサイズを検出する用紙サイズ検出体と、
    用紙に画像を形成する画像形成部に、タイミングをあわせて用紙を送り込むレジストローラと、
    前記給紙用回転体の回転速度を制御して搬送速度を制御する制御部と、
    前記各用紙供給部での用紙切れを検出する用紙切れ検出体と、を備え、
    前記用紙切れ検出体により連続印刷中に用紙切れが検出された場合、
    前記制御部は、前記用紙サイズ検出体により画像形成中の用紙サイズと同じサイズの用紙を収容する前記用紙供給部の存在を確認できた場合、用紙切れを起こしていない前記用紙供給部に給紙元を切り替えるとともに、
    前記制御部は、切替後に前記レジストローラまでの搬送距離が長くなった場合、切替前の前記用紙供給部の搬送速度よりも、切替後の前記用紙供給部の搬送速度を前記レジストローラに用紙の到着が遅れない速度まで上げ、更に、給紙ごとに給紙開始タイミングを早めつつ、切替後の前記用紙供給部の搬送速度を下げることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、最も前記レジストローラまでの搬送距離が短い前記用紙供給部から、予め定められた基準となる搬送速度である標準搬送速度で搬送を行う際の前記レジストローラへの到着時間と同じ時間に到着するように、切替後の前記用紙供給部の搬送速度を上げることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 切替後の前記用紙供給部の搬送速度を下げる場合、
    前記制御部は、前記標準搬送速度と同じ速度まで下げることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 2以上の前記用紙供給部に同じサイズの用紙が収容されている場合、
    前記制御部は、前記レジストローラまでの搬送距離が長い前記用紙供給部を印刷時に優先的に使用する設定を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記用紙供給部から前記レジストローラまで用紙を搬送する搬送路上に設けられる搬送ローラを備え、
    前記制御部は、前記搬送ローラの搬送速度を、前記用紙供給部の搬送速度と同じ速度とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 各用紙供給部には、それぞれ、各給紙用回転体を回転させる給紙モータが設けられ、
    前記制御部は、それぞれの前記給紙モータの回転速度を制御することで、搬送速度の上昇及び低下を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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