JP2010001467A - ポリマー分散ポリオールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリオール(X)中で重合性不飽和基を有するモノマーを重合させることにより、ポリマー微粒子がポリオール中に分散した硬質ポリウレタンフォーム用のポリマー分散ポリオールを製造する方法において、ポリオール(X)は、オキシエチレン基含有量が15質量%以上であるポリエーテルポリオール(Y)を含み、かつ重合性不飽和基を有するモノマーは、含フッ素アクリレートまたは含フッ素メタクリレートを含む。
【選択図】なし
Description
該硬質フォームに用いられる発泡剤としては、水、低沸点のハイドロフルオロカーボン化合物や炭化水素化合物が主に用いられている。
また、発泡剤においては、環境への負荷を考慮して、低沸点のハイドロフルオロカーボン化合物を削減して水を増やしたり、引火性の点を考慮して、炭化水素化合物を削減して水を増やしたり、また、低沸点のハイドロフルオロカーボン化合物や炭化水素化合物を使用しないで水だけを使用したりする技術が検討されている。
しかし、ハイドロフルオロカーボン化合物もしくは炭化水素化合物と、水とを併用してフォームの低密度化を図ったり、または、水だけで発泡させたり等の水発泡によりフォームを低密度化した場合、フォームが顕著に収縮しやすくなってフォームの寸法安定性が悪くなる。
しかし、フォームの密度を高める対策では、原料の使用量が多くなるためコストアップとなる。また、フォームの気泡を連続気泡化する対策では、フォームの寸法安定性は向上するものの、充分な断熱性能を得ることができない。
すなわち、硬質フォームにおいては、発泡剤として水を多用する、または、水だけで発泡する場合、フォームの寸法安定性が良好で、充分な断熱性能を有するものが望まれている。
「ポリマー分散ポリオール」とは、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオール等のポリオール中に、ポリマー微粒子が分散したポリオールである。
該ポリマー分散ポリオールは、従来から、軟質フォームまたは半硬質フォームの硬度を向上させるために用いられている。
また、特許文献3に記載の方法において使用されるポリマー分散ポリオールは、分子量の小さい硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールと混合した際の貯蔵安定性が充分ではなく、また、硬質ポリウレタンフォームとした際の寸法安定性と断熱性能の両立が困難であることが分かった。
特許文献4に記載の方法では、寸法安定性と断熱性能の両立を目的としており、断熱性能すなわち熱伝導率についてはなお課題が残っていた。
なお、本発明における「貯蔵安定性」とは、ポリマー分散ポリオールと硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールとの混合物を貯蔵した場合に該混合物の均一性を保つことができる特性を意味する。貯蔵安定性が悪い場合、ポリマー微粒子がポリオール化合物から分離する、または該混合物中において、ポリマー分散ポリオールが移行して組成が不均一となる等、安定した品質の硬質ポリウレタンフォームを得ることが困難となる。
ポリエーテルポリオール(Y)はオキシエチレン基含有量が15質量%以上であり、かつ該ポリエーテルポリオール(Y)は水酸基価200〜800mgKOH/gのポリオールY1と水酸基価5〜84mgKOH/gのポリオールY2を含む。
また、本発明のポリマー分散ポリオールの製造方法において、前記ポリエーテルポリオール(Y)は、オキシエチレン基含有量が20質量%以上であることが好ましい。
また、本発明のポリマー分散ポリオールの製造方法において、前記ポリオールY1とポリオールY2の配合比率(Y1/Y2)が5/95〜70/30(質量比)であることが好ましい。
また、本発明のポリマー分散ポリオールの製造方法において、前記ポリオールY2は、多価アルコールに、プロピレンオキシドとエチレンオキシドとを付加重合させて得られるポリオキシアルキレンポリオールであることが好ましい。
また、本発明のポリマー分散ポリオールの製造方法においては、前記重合性不飽和基を有する全モノマー中の前記式(1)で表されるモノマーの割合が30〜100質量%であることが好ましい。
また、本発明のポリマー分散ポリオールの製造方法においては、前記式(1)で表されるモノマーが、Rfが炭素数3〜8のポリフルオロアルキル基であり、Zがアルキレン基またはアリーレン基であることが好ましい。
また、本発明のポリマー分散ポリオールの製造方法においては、前記式(1)で表されるモノマーが、下式(1−1)〜(1−3)で表されるモノマーのいずれかであることが好ましい。
本発明のポリマー分散ポリオールの製造方法は、ポリオール(X)中で重合性不飽和基を有するモノマーを重合させることにより、ポリマー微粒子がポリオール中に分散した硬質ポリウレタンフォーム用のポリマー分散ポリオールを製造する方法において、前記ポリオール(X)は特定のポリエーテルポリオール(Y)を含み、かつ前記重合性不飽和基を有するモノマーは、含フッ素アクリレートまたは含フッ素メタクリレートを含む。
本発明におけるポリオール(X)としては、たとえばポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールまたは末端に水酸基を有する炭化水素系ポリマーを使用することができる。
ただし、本発明において、ポリオール(X)は、オキシエチレン基含有量が15質量%以上であるポリエーテルポリオール(Y)を少なくとも含む。ポリエーテルポリオール(Y)は水酸基価200〜800mgKOH/gのポリオールY1と水酸基価5〜84mgKOH/gのポリオールY2を含む。
開始剤として具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、水、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、テトラメチロールシクロヘキサン、メチルグルコシド、ソルビトール、マンニトール、ズルシトール、シュークロース、トリエタノールアミン等の多価アルコール;ビスフェノールA、フェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物等の多価フェノール;ピペラジン、アニリン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、イソプロパノールアミン、アミノエチルエタノールアミン、アンモニア、アミノメチルピペラジン、アミノエチルピペラジン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等のアミノ化合物またはそれらの環状エーテル付加物が挙げられる。
前記開始剤は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
環状エーテルとして具体的には、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、イソブチレンオキシド、1−ブテンオキシド、2−ブテンオキシド、トリメチルエチレンオキシド、テトラメチルエチレンオキシド、ブタジエンモノオキシド、スチレンオキシド、α−メチルスチレンオキシド、エピクロロヒドリン、エピフルオロヒドリン、エピブロモヒドリン、グリシドール、ブチルグリシジルエーテル、ヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、2−クロロエチルグリシジルエーテル、o−クロロフェニルグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、シクロヘキセンオキシド、ジヒドロナフタレンオキシド、ビニルシクロヘキセンモノオキシド等の3員環状エーテル基を有する化合物(モノエポキシド);オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等の4〜6員環状エーテル基を有する化合物が挙げられる。
前記のなかでも、3員環状エーテル基を有する化合物(モノエポキシド)が好ましく、炭素数2〜4のアルキレンオキシドがより好ましく、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、イソブチレンオキシド、1−ブテンオキシドまたは2−ブテンオキシドがさらに好ましく、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドが特に好ましい。
前記環状エーテルは、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
環状エーテルの2種以上を組み合わせて使用する場合、環状エーテルとしては、炭素数2〜4のアルキレンオキシドが好ましく、プロピレンオキシドとエチレンオキシドとの組み合わせが最も好ましい。その際、前記開始剤に、2種以上の環状エーテルの混合物を付加重合させたり、2種以上の環状エーテルを順次、付加重合させたりすることができる。
該ポリエーテルポリオール(Y)を含むことにより、硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール(後述)との相溶性が高まって、貯蔵安定性に優れたポリマー分散ポリオールが得られる。
該オキシエチレン基含有量が15質量%以上であると、ポリマー微粒子が安定に分散し、貯蔵安定性が向上したポリマー分散ポリオールが得られやすくなる。特に、該オキシエチレン基含有量が30質量%以上であると、より長期間の貯蔵安定性に優れたポリマー分散ポリオールが得られやすくなる。
本発明において、「オキシエチレン基含有量」とは、ポリオール化合物中のオキシエチレン基の割合を意味する。ポリオール化合物中のオキシエチレン基の割合(オキシエチレン基含有量)は日本電子社製、300MHz 1H−NMR(核磁気共鳴)装置を用い、重水素化クロロホルムを溶媒とし、ポリオキシアルキレンポリオールのNMRスペクトルを測定することにより測定できる。
ポリオールY1の水酸基価は200〜800mgKOH/gであり、300〜700mgKOH/gであることが好ましく、400〜700mgKOH/gであることがより好ましく、500〜700mgKOH/gであることが特に好ましい。該水酸基価が800mgKOH/g以下であると、低粘度であり、Y2との相溶性も得られやすいことから、貯蔵安定性を良好にすることができる。200mgKOH/g以上であると分散ポリマーの効果が得られやすく、寸法安定性と断熱性能の両立がしやすい。
またポリオールY2の水酸基価は5〜84mgKOH/gであり、10〜67mgKOH/gであることが好ましく、10〜60mgKOH/gであることが特に好ましい。該水酸基価が84mgKOH/g以下であると、低粘度でありながら貯蔵安定性を良好にすることができ、5mgKOH/g以上であると貯蔵安定性が良好になるため好ましい。
該ポリオキシアルキレンポリオールであると、硬質ウレタンフォームを製造する際、ポリマー分散ポリオールのより少量の添加で断熱性能と寸法安定性の両立が可能となる。また、少量の添加で性能を発現することから、硬質ウレタンフォーム用ポリオール中に混合した際、ポリマー微粒子が安定に分散し、貯蔵安定性が向上できる。
前記ポリエーテルポリオール(Y)の含有量は、ポリオール(X)中、50質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが最も好ましい。該含有量が50質量%以上、最も好ましくは100質量%であると、ポリマー微粒子が安定に分散し、貯蔵安定性が向上したポリマー分散ポリオールが得られやすくなる。
本発明における重合性不飽和基を有するモノマーは、含フッ素アクリレートまたは含フッ素メタクリレート(以下、「含フッ素モノマー」ということがある。)を含む。
該含フッ素モノマーを含むことにより、硬質ポリウレタンフォーム用ポリオール(後述)との相溶性が高まって、貯蔵安定性に優れたポリマー分散ポリオールが得られる。また、硬質ポリウレタンフォームとした際に良好な断熱性能が得られる。さらに、前記ポリオール(X)中でのポリマー微粒子の分散安定性が良好となり、また、硬質ポリウレタンフォームとした際に寸法安定性が向上する。
前記式(1)中、Rfは、炭素数1〜18のポリフルオロアルキル基である。Rfにおいて、炭素数は1〜18であり、1〜10であることが好ましく、3〜8であることがより好ましい。
Rfは、アルキル基中のフッ素原子の割合(アルキル基中の水素原子がフッ素原子に置換されている個数の割合)が、80%以上であることが好ましく、全部の水素原子がフッ素原子で置換されていることが好ましい。炭素数が18以下であると、硬質ポリウレタンフォーム製造における発泡時、フォームの安定性が良好となり好ましい。
Rは、水素原子またはメチル基である。すなわち、前記式(1)で表されるモノマーは、Rが水素原子であればアクリレートとなり、Rがメチル基であればメタクリレートとなる。
Zは、フッ素原子を含まない2価の連結基であり、炭化水素基が好ましく、たとえばアルキレン基、アリーレン基が挙げられ、アルキレン基がより好ましい。該アルキレン基は、炭素数1〜10のアルキレン基が好ましく、炭素数1〜5のアルキレン基が特に好ましく、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。なお、式(1)におけるZとRfはRfの炭素数が少なくなるように区切る。
前記式(1)で表されるモノマーの具体例を以下に例示する。
前記含フッ素モノマーの使用量は、前記重合性不飽和基を有する全モノマーに対し、10〜100質量%であることが好ましく、30〜100質量%であることがより好ましい。
特に、前記重合性不飽和基を有する全モノマー中の前記式(1)で表されるモノマーの割合は、20〜100質量%であることが好ましく、30〜100質量%であることがより好ましく、40質量%以上であることが最も好ましい。
該式(1)で表されるモノマーの割合が、20質量%以上、特に30質量%以上であると、硬質ポリウレタンフォームとした際に良好な断熱性能が得られる。
前記より、本発明におけるポリマー微粒子は、含フッ素モノマー単独からなる重合体であってもよく、含フッ素モノマーと他の重合性不飽和基を有するモノマーとの共重合体であってもよい。なかでも、前記ポリオール(X)中でのポリマー微粒子の分散安定性が良好なことから、ポリマー微粒子は共重合体であることが好ましい。
「マクロモノマー」とは、片末端にラジカル重合性不飽和基を有する低分子量のポリマーまたはオリゴマーのことをいう。
前記のなかでも、アクリロニトリル、酢酸ビニルまたはスチレンが好ましく、より長期間(たとえば1ヶ月間程度)の貯蔵安定性が良好となることから酢酸ビニルが特に好ましい。
前記含フッ素モノマー以外のモノマーは、1種、または2種以上を使用することができる。
前記含フッ素モノマーとアクリロニトリルとを併用し、さらに、ポリオール(X)としてオキシエチレン基含有量が60質量%以上のポリエーテルポリオール(Y)を使用することが好ましい。これにより、貯蔵安定性が特に優れると共に、硬質ポリウレタンフォームとした際に良好な断熱性能を発揮するポリマー分散ポリオールが得られる。
また、アクリロニトリルとスチレンとの混合割合は、質量比で0:100〜100:0であることが好ましく、90:10〜10:90であることがより好ましい。
該混合割合であると、本発明に係るポリマー分散ポリオールと硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールとの混合物を貯蔵した場合の貯蔵安定性と、硬質ポリウレタンフォームとした際における寸法安定性および断熱性能がいずれも向上し、それら特性がバランスよく得られる。
該混合割合であると、本発明に係るポリマー分散ポリオールと硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールとの混合物を貯蔵した場合の貯蔵安定性に優れ、硬質ポリウレタンフォームとした際における寸法安定性に優れ、断熱性能に優れ、それら特性がバランスよく得られる。
本発明のポリマー分散ポリオールの製造方法は、ポリオール(X)中で重合性不飽和基を有するモノマーを重合させることにより、該モノマーが重合したポリマー微粒子がポリオール中に分散した硬質ポリウレタンフォーム用のポリマー分散ポリオールを製造する方法であれば、特に限定されるものではない。たとえば、ポリオール(X)中でのポリマー微粒子の分散安定性が良好なことから、必要に応じて溶媒の存在下、ポリオール(X)中で重合性不飽和基を有するモノマーを重合し、直接ポリマー微粒子を析出させてポリマー分散ポリオールを得る製造方法が好適な方法として挙げられる。
(1)反応器内にポリオール(X)の一部を仕込み、撹拌下、該反応器内に残りのポリオール(X)、重合性不飽和基を有するモノマー、重合開始剤等の混合物を、徐々にフィードして重合を行うバッチ法。
(2)ポリオール(X)、重合性不飽和基を有するモノマー、重合開始剤等の混合物を、撹拌下、反応器内に連続的にフィードして重合を行い、同時に、生成したポリマー分散ポリオールを連続的に反応器から排出する連続法。
本発明においては、(1)、(2)のいずれの製造方法も用いることができる。
具体的には、たとえば2,2−アゾビス−イソブチロニトリル(以下、「AIBN」と略す。)、2,2−アゾビス−2−メチルブチロニトリル(以下、「AMBN」と略す)、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、ベンゾイルペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、アセチルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、過硫酸塩等が挙げられる。なかでも、AIBN、AMBNが好ましい。
該重合開始剤は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
該重合開始剤の使用量は、ポリオール(X)、含フッ素モノマーを含む重合性不飽和基を有する全モノマーおよび必要に応じて使用される安定化剤またはグラフト化剤(後述)の合計100質量部に対し、0.01〜10質量部であることが好ましい。
前記溶媒は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリマー分散ポリオールの製造において、溶媒を使用する場合、該溶媒と前記ポリオール(X)との混合割合は、質量比で0:100〜60:40であることが好ましく、0:100〜40:60であることがより好ましい。該混合割合の範囲であると、ポリマー粒子同士の凝集が抑制され、ポリマー微粒子が安定に分散したポリマー分散ポリオールが得られやすくなる。
重合性不飽和基を有するモノマーの重合が終了した後、該溶媒は除去される。溶媒の除去方法は、通常、減圧加熱により行われる。また、常圧加熱または減圧常温下により行うこともできる。この際、溶媒とともに未反応モノマーも除去される。
安定化剤またはグラフト化剤の好適なものとしては、たとえば分子内に不飽和結合を有する化合物が挙げられる。具体的には、開始剤としてビニル基、アリル基、イソプロピル基等の不飽和結合含有基を有する活性水素化合物に、アルキレンオキシドを反応させて得られた高分子量のポリオールまたはモノオール;ポリオールに、無水マレイン酸、無水イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸またはその酸無水物を反応させた後、必要に応じてプロピレンオキシド、エチレンオキシド等のアルキレンオキシドを付加して得られた高分子量のポリオールまたはモノオール;2−ヒドロキシエチルアクリレート、ブテンジオール等の不飽和アルコールと他のポリオールとポリイソシアネートとの反応物;アリルグリシジルエーテル等の不飽和エポキシ化合物とポリオールとの反応物等が挙げられる。
これらの安定化剤またはグラフト化剤は、水酸基を有していてもよく、水酸基を有していなくてもよいが、水酸基を有していることが好ましい。
該安定化剤またはグラフト化剤は、ポリオール(X)、重合性不飽和基を有するモノマーおよび重合開始剤等と共に混合して配合することができる。
本発明により製造されるポリマー分散ポリオールは、硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールとの相溶性が高く、貯蔵安定性に優れたものである。
該硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールとしては、たとえばポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、末端に水酸基を有する炭化水素系ポリマー等、通常、硬質ポリウレタンフォームを製造する際に用いられるポリオールが挙げられる。
該硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールは、その平均官能基数が2〜8であることが好ましい。
なお、官能基数とは、硬質ポリウレタンフォームを製造する際、ポリイソシアネート成分と反応するポリオールの官能基(水酸基)の数を意味し、たとえばポリエーテルポリオールの場合、該ポリエーテルポリオールを製造する際に使用した開始剤の活性水素数に等しい。
硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールとして具体的には、前記ポリオール(X)について例示するものと同様のものが挙げられる。
該平均水酸基価が200mgKOH/g以上であると、得られる硬質ポリウレタンフォームの強度が出やすいため好ましい。該平均水酸基価が800mgKOH/g以下であると、得られる硬質ポリウレタンフォームの脆さが出難いため好ましい。
本発明において、平均水酸基価とは、ポリオール成分を構成する全ポリオール化合物の水酸基価の平均値を意味する。
また、ポリオール成分中のポリマー微粒子の割合が0.001質量%以上であることが好ましく、0.005質量%以上であることがより好ましく、0.01質量%以上であることがさらに好ましい。一方、該ポリマー微粒子の割合は5質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい。
ポリオール成分中のポリマー分散ポリオールおよびポリマー微粒子の割合がそれぞれ下限値以上であると、硬質ポリウレタンフォームとした際に寸法安定性および断熱性能が共に向上する。一方、上限値以下であると、両者の相溶性がより高まって、貯蔵安定性が向上し、硬質ポリウレタンフォームを安定に製造できる。また、ポリオール成分として適度な粘度が得られやすく液安定性が向上する。
製造の際は予め、硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールと、本発明に係るポリマー分散ポリオールとを混合してポリオール成分を調製し、該ポリオール成分と、ポリイソシアネート成分以外の一部または全部との混合物(ポリオールシステム液)を調製しておくことが好ましい。
なお、発泡剤は、ポリオールシステム液に予め配合しておいてもよく、ポリオールシステム液にポリイソシアネート成分を混合した後に配合してもよく、なかでもポリオールシステム液に予め配合しておくことが好ましい。
以下の実施例において、水酸基価は、JIS K1557(1970年版)に準拠して測定した。粘度は、JIS K1557(1970年版)に準拠して測定した。ポリマー微粒子の濃度(固形分)は、重合性不飽和基を有するモノマーの仕込み量を微粒子濃度(固形分)とした。
表1、表2に示す配合比に従って、下記製造例1〜19によりポリマー分散ポリオールF1〜F19を製造した。
ポリマー分散ポリオール製造時の配合組成、得られたポリマー分散ポリオールF1〜F19の水酸基価(mgKOH/g)、粘度(mPa・s)、ポリマー微粒子の濃度(固形分;質量%)、ポリオールY2とポリオールY1の比率(Y2/Y1、質量%)およびポリオール(Y)中のオキシエチレン基(%)を表1及び表2にそれぞれ示す。
ポリオール(Y)中のオキシエチレン基(%)はポリオール(Y)全体を100質量%としたときの含有量を割合(%)で示した。
表1、表2の配合組成において、ポリオールD、E、F、G、NとマクロモノマーM1とM2および重合性不飽和基を有するモノマーは「g」;重合開始剤は、ポリオールD、E、F、G、Nと重合性不飽和基を有する全モノマーとの合計100質量部に対する「質量部」の値である。
・ポリエーテルポリオール(Y)
以下のポリオールE、F、GはポリオールY1に該当し、ポリオールD、NはポリオールY2に該当する。
ポリオールD:開始剤としてグリセリンを用い、該グリセリンに、エチレンオキシドを付加重合した後、プロピレンオキシド(PO)とエチレンオキシド(EO)との混合物[PO/EO=46.2/53.8(質量比)]を付加重合させた、ポリオールD中のオキシエチレン基含有量65質量%、水酸基価が48mgKOH/gのポリオキシアルキレンポリオール。
ポリオールE:開始剤としてグリセリンを用い、該グリセリンに、プロピレンオキシド(PO)を付加重合した、水酸基価が400mgKOH/gのポリオキシアルキレンポリオール。
ポリオールN:開始剤としてグリセリンを用い、該グリセリンに、プロピレンオキシドを付加重合した後、プロピレンオキシド(PO)とエチレンオキシド(EO)との混合物[PO/EO=88.2/11.8(質量比)]を付加重合させた、ポリオールN中のオキシエチレン基含有量7質量%、水酸基価が56mgKOH/gのポリオキシアルキレンポリオール。
ポリオールG:開始剤としてグリセリンを用い、該グリセリンに、POのみを付加重合させた、ポリオールG中のオキシエチレン基含有量 0質量%、水酸基価650mgKOH/gのポリオキシアルキレンポリオール。
ポリオールS:開始剤としてグリセリンを用い、該グリセリンに、エチレンオキシドを付加重合した後、プロピレンオキシド(PO)とエチレンオキシド(EO)との混合物[PO/EO=48.0/52.0(質量比)]を付加重合させた、ポリオールS中のオキシエチレン基含有量60質量%、水酸基価が28mgKOH/gのポリオキシアルキレンポリオール。
含フッ素モノマー(f):下記化学式(1−1)で表されるモノマー(旭硝子社製)を用いた。
アクリロニトリル(純正化学社製)。
スチレン(ゴードー溶剤社製)。
酢酸ビニル(純正化学社製)。
・重合開始剤
2,2−アゾビス−2−メチルブチロニトリル(商品名:ABN−E、日本ヒドラジン工業社製; 以下、「AMBN」と略す。)。
マクロモノマーM1:ポリオールD、トルエンジフェニルジイソシアネート(商品名:T−80、日本ポリウレタン工業社製)および2−ヒドロキシエチルメタクリレート(純正化学社製)を、ポリオールD/トルエンジフェニルジイソシアネート/2−ヒドロキシエチルメタクリレート=1/1/1のモル比率となるように仕込み、60℃で1時間反応させた後さらに80℃で6時間反応させることで得られた、水酸基価40mgKOH/gの重合性不飽和基を有するマクロモノマー。
マクロモノマーM2:ポリオールS、トルエンジフェニルジイソシアネート(商品名:T−80、日本ポリウレタン工業社製)および2−ヒドロキシエチルメタクリレート(純正化学社製)を、ポリオールE/トルエンジフェニルジイソシアネート/2−ヒドロキシエチルメタクリレート=1/1/1のモル比率となるように仕込み、60℃で1時間反応させた後さらに80℃で6時間反応させることで得られた、水酸基価21mgKOH/gの重合性不飽和基を有するマクロモノマー。
製造例1:ポリマー分散ポリオールF1の製造
5L加圧反応槽中に、全量を100質量%としてポリオールDを75質量%分とポリオールGを4質量%分およびマクロモノマーM1の1質量%分を仕込み、120℃に保ちながら、残り20質量%分の酢酸ビニル、含フッ素モノマー(f)および重合開始剤(AMBN)の混合物を、撹拌しながら2時間かけてフィードし、全フィード終了後、同温度下で約0.5時間撹拌を続けた。その後、未反応モノマーを減圧下、120℃で3時間除去することによりポリマー分散ポリオールF1を製造した。結果を表1に示す。
ポリオールDとポリオールGの使用量を以下の通りに変更した他は実施例1と同様にしてポリマー分散ポリオールF2〜8を製造した。結果を表1に示す。
製造例2:ポリオールDを71.1質量%分、ポリオールGを7.9質量%分。
製造例3:ポリオールDを63.2質量%分、ポリオールGを15.8質量%分。
製造例4:ポリオールDを55.3質量%分、ポリオールGを23.7質量%分。
製造例5:ポリオールDを47.4質量%分、ポリオールGを31.6質量%分。
製造例6:ポリオールDを39.5質量%分、ポリオールGを39.5質量%分。
製造例7:ポリオールDを23.7質量%分、ポリオールGを55.3質量%分。
製造例8:ポリオールDを15.8質量%分、ポリオールGを63.2質量%分。
5L加圧反応槽中に、全量を100質量%としてポリオールDを39.5質量%分とポリオールGを39.5質量%分およびマクロモノマーM2の1質量%分を仕込み、120℃に保ちながら、残り20質量%分の酢酸ビニル、含フッ素モノマー(f)および重合開始剤(AMBN)の混合物を、撹拌しながら2時間かけてフィードし、全フィード終了後、同温度下で約0.5時間撹拌を続けた。その後、未反応モノマーを減圧下、120℃で3時間除去することによりポリマー分散ポリオールF9を製造した。結果を表2に示す。
ポリオールDの使用量を23.7質量%分、ポリオールGの使用量を55.3質量%分に変更した以外は、製造例9と同様にしてポリマー分散ポリオールF10を製造した。結果を表2に示す。
表2の重合性不飽和基を有するモノマー組成の割合を用いた以外は、製造例5と同様にしてポリマー分散ポリオールF11〜F13をそれぞれ製造した。結果を表2に示す。
5L加圧反応槽中に、全量を100質量%としてポリオールDを47.4質量%分とポリオールGを31.6質量%分およびマクロモノマーM1の1質量%分を仕込み、120℃に保ちながら、残り20質量%分のアクリロニトリル、含フッ素モノマー(f)および重合開始剤(AMBN)の混合物を、撹拌しながら2時間かけてフィードし、全フィード終了後、同温度下で約0.5時間撹拌を続けた。その後、未反応モノマーを減圧下、120℃で3時間除去することによりポリマー分散ポリオールF14を製造した。結果を表2に示す。
表2の重合性不飽和基を有するモノマー組成の割合を用いた以外は、製造例14と同様にしてポリマー分散ポリオールF15を製造した。結果を表2に示す。
5L加圧反応槽中に、全量を100質量%としてポリオールDを84.6質量%分とポリオールFを4.4質量%分およびマクロモノマーM1の1質量%分を仕込み、120℃に保ちながら、残り10質量%分の酢酸ビニル、含フッ素モノマー(f)および重合開始剤(AMBN)の混合物を、撹拌しながら2時間かけてフィードし、全フィード終了後、同温度下で約0.5時間撹拌を続けた。その後、未反応モノマーを減圧下、120℃で3時間除去することによりポリマー分散ポリオールF16を製造した。結果を表2に示す。
5L加圧反応槽中に、全量を100質量%としてポリオールDを47.4質量%分とポリオールEを31.6質量%分およびマクロモノマーM1の1質量%分を仕込み、120℃に保ちながら、残り20質量%分の酢酸ビニル、含フッ素モノマー(f)および重合開始剤(AMBN)の混合物を、撹拌しながら2時間かけてフィードし、全フィード終了後、同温度下で約0.5時間撹拌を続けた。その後、未反応モノマーを減圧下、120℃で3時間除去することによりポリマー分散ポリオールF17を製造した。結果を表2に示す。
5L加圧反応槽中に、全量を100質量%としてポリオールDを47.4質量%分とポリオールNを31.6質量%分およびマクロモノマーM1の1質量%分を仕込み、120℃に保ちながら、残り20質量%分の酢酸ビニル、含フッ素モノマー(f)および重合開始剤(AMBN)の混合物を、撹拌しながら2時間かけてフィードし、全フィード終了後、同温度下で約0.5時間撹拌を続けた。その後、未反応モノマーを減圧下、120℃で3時間除去することによりポリマー分散ポリオールF18を製造した。結果を表2に示す。
5L加圧反応槽中に、全量を100質量%としてポリオールDを79質量%分およびマクロモノマーM1の1質量%分を仕込み、120℃に保ちながら、残り20質量%分の酢酸ビニル、含フッ素モノマー(f)および重合開始剤(AMBN)の混合物を、撹拌しながら2時間かけてフィードし、全フィード終了後、同温度下で約0.5時間撹拌を続けた。その後、未反応モノマーを減圧下、120℃で3時間除去することによりポリマー分散ポリオールF19を製造した。結果を表2に示す。
表3〜表8に示す試験例1〜54の配合比に従って、製造例1〜19で製造されたポリマー分散ポリオールF1〜F17または下記ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末を、下記ポリオールA〜CおよびH、Iを混合したポリオールに添加して貯蔵安定性評価サンプルを調製した。
そして、該評価サンプルを、23℃で2ヶ月間貯蔵し、1週間および1ヶ月間、6週間、2ヶ月間貯蔵したときの評価サンプルの外観(分離状態)を目視観察し、下記評価基準により、貯蔵安定性を評価した。
評価基準
○:均一な分散溶液であった。
×:ポリマー微粒子またはPTFE粉末と、ポリオールとが分離していた。
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末(商品名:ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末fluon L−173、旭硝子社製)。
ポリオールA:開始剤としてトリレンジアミンを用い、該トリレンジアミンに、EOとPOとEOとを、この順序で付加重合させた、水酸基価が350mgKOH/gであり、EOとPOとの合計に対するEOの割合が33質量%のポリエーテルポリオール。
ポリオールB:開始剤としてN−(2−アミノエチル)ピペラジンを用い、該N−(2−アミノエチル)ピペラジンに、EOのみを付加重合させた、水酸基価が350mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
ポリオールC:開始剤としてシュークロースとグリセリンとの混合物(質量比で5:4)を用い、該混合物に、POのみを付加重合させた、水酸基価が380mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
ポリオールH:ジエチレングリコールとテレフタル酸とを重縮合して得られた、水酸基価が200mgKOH/gのポリエステルポリオール。
ポリオールI:ノニルフェノール、ホルムアルデヒドおよびジエタノールアミンをモル比1対1.4対2.1で反応させて得られたマンニッヒ縮合物にPO、EOをこの順で付加して得られた水酸基価が300mgKOH/g、付加させたPOとEOの合計量に対するEOの割合は60質量%であるポリオール。
一方、PTFE粉末を使用した試験例18、36、54、および試験例54は、貯蔵安定性が悪いことが確認された。
したがって、本発明のポリマー分散ポリオールの製造方法により製造されたポリマー分散ポリオールF1〜F7およびF9〜F17は、硬質ポリウレタンフォーム用ポリオールとの相溶性が高く、貯蔵安定性に優れていることが確認できた。
表9〜表14に示す製造例20〜65の配合比に従って、下記製造方法により硬質ポリウレタンフォームを製造した。
表9〜表14の配合組成において、各原料の使用量の単位は「質量部」である。
・ポリオール成分
前記ポリオールA〜DおよびポリオールH、I、Fと下記ポリオールJ、L、M、O、P、Q、R、PTFE粉末、ポリマー分散ポリオールF2、F5、F6〜F7及びF9〜F19。
ポリオールJ:アニリン(1モル)、フェノール(0.99モル)、パラホルムアルデヒド(0.64モル)およびジエタノールアミン(2.2モル)を反応させてマンニッヒ化合物を得た。該マンニッヒ化合物にPOのみを付加重合させて得られた、水酸基価が540mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
ポリオールL:開始剤としてグリセリンを用い、該グリセリンに、POのみを付加重合させた、水酸基価が400mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
ポリオールM:開始剤としてエチレンジアミンを用い、該エチレンジアミンに、POのみを付加重合させた、水酸基価が300mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
ポリオールO:開始剤としてソルビトールを用い、該ソルビトールに、POのみを付加重合させた、水酸基価が500mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
ポリオールP:開始剤として2,2-ビス(4'ヒドロキシフェニル)プロパンを用い、該2,2-ビス(4'ヒドロキシフェニル)プロパンに、EOのみを付加重合させた、水酸基価が280mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
ポリオールQ:開始剤としてモノエタノールアミンを用い、該モノエタノールアミンに、POのみを付加重合させた、水酸基価が350mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
ポリオールR:開始剤としてペンタエリスリトールを用い、該ペンタエリスリトールに、POのみを付加重合させた、水酸基価が400mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
・発泡剤A:水。
発泡剤B:シクロペンタン(商品名:マルカゾールFH、丸善石油化学社製)。
発泡剤C:1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa:ハネウエル社製)。
・整泡剤:シリコーン系整泡剤(商品名:SZ−1671、東レ・ダウコーニング社製)。
・触媒A:N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン(商品名:TOYOCAT−MR、東ソー社製)。
・触媒B:トリエチレンジアミン(商品名:TEDA−L33、東ソー社製)。
・触媒C:N,N’N”−トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−トリアジン(商品名:POLYCAT 41、AIR PRODUCTS社製)。
・触媒D:2−エチルヘキサン酸カリウムのジエチレングリコール溶液(カリウム濃度15%、商品名:DABCO K−15、AIR PRODUCTS社製)。
・触媒E:アミノアルコール類の混合物(商品名:TOYOCAT−RX7、東ソー社製)。
・触媒F:N,N−ジメチルシクロへキシルアミン(商品名:カオーライザーNO.10、花王社製)。
・触媒G:ポリエチレンポリアミン(商品名:TOYOCAT−TT、東ソー社製)。
・触媒H:1,2−ジメチルイミダゾール70%とエチレングリコール30%の混合物(商品名:TOYOCAT−DM70、東ソー社製)。
・触媒I:4級アンモニウム塩とエチレングリコールの混合物(商品名:TOYOCAT−TRX、東ソー社製)。
ポリイソシアネート:ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(クルードMDI)(商品名:MR−200、日本ポリウレタン工業社製)。
[表9〜14]
1Lポリビーカーに、表9〜表14に示す配合比に従い、ポリオール成分100質量部、発泡剤、整泡剤、難燃剤および触媒をそれぞれ投入し、これらを撹拌機でよく混合し、ポリオールシステム液を得た。
ポリイソシアネートの使用量は、発泡剤が水のみの場合はイソシアネート指数(INDEX)で110、130または164とし、発泡剤に炭化水素化合物を用いた系はイソシアネート指数で105とし、また、発泡剤としてハイドロフルオロカーボン化合物を用いた系はイソシアネート指数で110とし、それぞれにおいて比較した。イソシアネート指数(INDEX)とは、ポリオール組成物およびその他の活性水素化合物の活性水素の合計当量に対するイソシアネート基の数の割合を100倍して表現される値である。
ポリオールシステム液とポリイソシアネート成分の原料双方の液温を20℃に保温した後、回転数3000rpmで5秒間撹拌混合した。その直後、縦200×横200×高さ200mmの木製ボックスに投入し、自由発泡を行い、ボックスフリー発泡による硬質ポリウレタンフォームを製造した。
表14に記載の例については、冷凍車や冷凍倉庫に用いられる金属面材を両面に張り合わせた断熱パネルを想定し、縦(X)400mm×横(Y)400mm×厚さ(T)50mmのアルミ製の金型を用いて、パネル発泡による硬質ポリウレタンフォームを製造した。
すなわち、ポリオールシステム液とポリイソシアネート成分の原料双方の液温を20℃に保持し、回転数3000rpmで5秒間撹拌混合した液を、縦(X)方向が垂直方向、横(Y)方向が水平方向となるように設置した当該金型へ注入した。全体密度が28kg/m3から29kg/m3となるように所定量注入し、注入部位を閉じることでパック充填させ、ウレタンフォームを成形した。
[表9〜13]
得られた各製造例の、ボックスフリー発泡による硬質ポリウレタンフォームについて、ゲルタイム(秒)、密度としてボックスフリー密度(単位:kg/m3)、圧縮強度(単位:MPa)、寸法安定性として寸法変化率(単位:%)、熱伝導率(単位:mW/m・K)をそれぞれ下記の方法で測定した。
また、貯蔵安定性として下記評価を行った。それらの結果を表9〜表13に示す。
全密度(ボックスフリー密度)の測定は、JIS K7222(1998年版)に準拠し、質量と体積から求めた。
(圧縮強度の評価)
圧縮強度は、JIS A9511に準拠して測定した。試料片は発泡フォームのコア部を切り出し、大きさは、5cm×5cm×5cmとした。また、重力方向に対して平行方向(//)および垂直方向(⊥)の圧縮強度について測定した。表9〜表13中、「//+⊥」は、平行方向(//)の圧縮強度と、垂直方向(⊥)の圧縮強度とを足し合わせた圧縮強度を表す。
ASTM D 2126−75に準じた方法で測定し、発泡剤が水のみの場合は高温寸法安定性および湿熱寸法安定性の2条件の評価を行い、発泡剤として水と炭化水素化合物を併用する場合は−30℃低温寸法安定性と湿熱寸法安定性の2条件の評価を行い、発泡剤として水とハイドロフルオロカーボン化合物を併用する場合は0℃低温寸法安定性と−30℃低温寸法安定性の2条件の評価を行った。
試料として各例の硬質ポリウレタンフォームを用い、1時間養生の後、縦(X)100mm×横(Y)150mm×厚さ(T)75mmを切り出して用いた。高温寸法安定性は前記試料片を70℃、湿熱寸法安定性は70℃で相対湿度95%、低温寸法安定性は−30℃または0℃のそれぞれの雰囲気下に、24時間もしくは50時間保存し、増加した長さ(厚さ)を、保存前の長さ(厚さ)に対する寸法変化率(単位:%)で表した。寸法変化率において、負の数値は収縮を意味し;絶対値が大きいことは、寸法変化が大きいことを意味する。
また、2条件で各3方向(X、Y、T)の全6方向についての寸法変化率(単位%)に基づいて、下記の評価基準で寸法安定性を評価した。
評価基準
◎:6方向の寸法変化率の中の絶対値の最大値が1%未満であった。
○:6方向の寸法変化率の中の絶対値の最大値が1%以上5%未満であった。
△:6方向の寸法変化率の中の絶対値の最大値が5%以上10%未満であった。
×:6方向の寸法変化率の中の絶対値の最大値が10%以上であった。
熱伝導率(単位:mW/m・K)は、JIS A1412に準拠し、熱伝導率測定装置(製品名:オートラムダHC−074型、英弘精機社製)を用いて、平均温度20℃で測定した。
断熱性能は、下記評価基準により評価した。
評価基準
発泡剤が水のみの場合は以下の基準とした。
○:熱伝導率が27以下であった。
×:熱伝導率が27超であった。
発泡剤として水と炭化水素化合物を併用した場合は以下の基準とした。
○:熱伝導率が22以下であった。
×:熱伝導率が22超であった。
発泡剤として水とハイドロフルオロカーボン化合物を併用した場合は以下の基準とした。
○:熱伝導率が21以下であった。
×:熱伝導率が21超であった。
各製造例の配合比に従って、ポリオールD以外のポリオール成分を混合した後に、ポリマー分散ポリオール、PTFE粉末、またはポリオールDをそれぞれ添加、混合して混合ポリオール300gを調製し、蓋付きガラス瓶に入れた。そして、23℃で1週間、1ヶ月間、6週間および2ヶ月間貯蔵し、貯蔵後の混合ポリオールの上層から注射器で上層液100gを抜き取り、下層から下層液100gが取れるように中層液を廃棄し、下層から下層液100gの混合ポリオールを採取した。
次いで、前記<硬質ポリウレタンフォームの製造>において、ポリオール成分100質量部に代えて、上層液100質量部または下層液100質量部を用いた以外は、<硬質ポリウレタンフォームの製造>と同様にして硬質ポリウレタンフォームを製造した。
そして、得られた硬質ポリウレタンフォームの特性から、下記評価基準に基づいて貯蔵安定性を評価した。
貯蔵安定性が悪い場合、貯蔵中に上層もしくは下層にポリマー分散ポリオールが移行して、混合ポリオールの上下の組成が異なり、これを用いて製造された硬質ポリウレタンフォームの特性に影響を与える。そのため、上層液と下層液の各々を用いた場合の発泡状態、または、得られる硬質ポリウレタンフォームの寸法変化率により貯蔵安定性を評価できる。
評価基準
○:上層液および下層液を発泡したもののいずれにも発泡不良が見られず、かつ硬質ポリウレタンフォームの寸法変化率の絶対値がいずれも5%未満であった。
×:上層液および下層液を発泡したもののいずれかに発泡不良が見られるか、またはいずれかの硬質ポリウレタンフォームの寸法変化率の絶対値が5%以上であった。
表14における硬質ポリウレタンフォームの評価は以下の方法で行った。すなわち、ゲルタイム(秒)およびボックスフリー密度(単位:kg/m3)を上記と同じ方法で測定した。
パネル発泡による硬質ポリウレタンフォームについて、発泡開始から20分経過後に、成形したフォームを取り出し、24時間養生後、全体密度、圧縮強度、寸法安定性、熱伝導率および貯蔵安定性を評価した。全体密度として、フォーム重量を、充填したアルミ金型の容積で除した値(単位:kg/m3)で示した。圧縮強度、は下記の方法で測定した。寸法安定性は下記の方法で高温寸法安定性と湿熱寸法安定性の2条件で寸法変化率(単位:%)を測定し、評価を行った。熱伝導率および貯蔵安定性は上記と同じ方法で評価した。これらの結果を表14に示す。
成形したフォームのコア部から、縦(X)40mm×横(Y)40mm×厚さ(T)40mmに切り出し、X,Y,Tの3方向について、JIS A 9511に準拠した方法で圧縮強度を測定した。
(パネル発泡の寸法安定性評価)
高温寸法安定性は成形したフォームのコア部から縦(X)200mm×横(Y)100mm×厚さ(T)25mmに切り出し、また湿熱寸法安定性は表面スキンを残した状態で縦(X)200mm×横(Y)150mm×厚さ(T)50mmに切り出し、上記寸法安定性の評価方法と同様に測定し、評価した。
特に、ポリオールY1(ポリオールG)を、ポリオール(Y)全体を100質量%としたときに5%〜70%で使用したポリマー分散ポリオール(F2、F5〜F7、F9〜F15)を用いた製造例20〜28および製造例29〜35、製造例42〜47、製造例51、52、56、57、61、62は、ポリオールY1を用いずに調製したポリマー分散ポリオール(F18、F19)を用いた製造例38、39、48、53、58、63と比べて、ポリマー分散ポリオールの使用量が少ないにもかかわらず、同等の良好な寸法安定性および断熱性能が得られる。このことも優れた貯蔵安定性(6週間、2ヶ月)に寄与していると考えられる。
これにより、ポリマー分散ポリオールの製造方法において、ポリエーテルポリオール(Y)中のオキシエチレン基含有量が15質量%以上であって、水酸基価200〜800mgKOH/gのポリオールY1と水酸基価5〜84mgKOH/gのポリオールY2を含み、かつ重合性不飽和基を有するモノマーとしてアクリロニトリルまたは酢酸ビニルを含むことにより、さらに顕著な貯蔵安定性の向上効果が得られることが分かった。
製造例40、49、54、59、64に示すように、PTFE粉末を用いた場合、貯蔵安定性(1週間、1ヶ月間、6週間、2ヶ月間)が悪いことが確認された。
ポリマー微粒子を含まないポリオールDを用いて製造された製造例41、50、55、60、65の硬質ポリウレタンフォームは、寸法安定性が悪いことが確認された。
また、該ポリマー分散ポリオールを用いることにより、軽量化が図られ、断熱性能および寸法安定性が共に優れた硬質ポリウレタンフォームが得られる。
Claims (10)
- ポリオール(X)中で重合性不飽和基を有するモノマーを重合させることにより、ポリマー微粒子がポリオール中に分散した、硬質ポリウレタンフォーム用のポリマー分散ポリオールを製造する方法において、
前記ポリオール(X)は、以下のポリエーテルポリオール(Y)を含み、かつ前記重合性不飽和基を有するモノマーは、含フッ素アクリレートまたは含フッ素メタクリレートを含むことを特徴とするポリマー分散ポリオールの製造方法。
ポリエーテルポリオール(Y)はオキシエチレン基含有量が15質量%以上であり、かつ該ポリエーテルポリオール(Y)は水酸基価200〜800mgKOH/gのポリオールY1と水酸基価5〜84mgKOH/gのポリオールY2を含む。 - 前記重合性不飽和基を有するモノマーが、さらにアクリロニトリル、酢酸ビニル及びスチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載のポリマー分散ポリオールの製造方法。
- 前記ポリエーテルポリオール(Y)は、オキシエチレン基含有量が20質量%以上である、請求項1〜3のいずれかに記載のポリマー分散ポリオールの製造方法。
- 前記ポリオールY1とポリオールY2の配合比率(Y1/Y2)が5/95〜70/30(質量比)である、請求項1〜4のいずれかに記載のポリマー分散ポリオールの製造方法。
- 前記ポリオールY2は、多価アルコールに、プロピレンオキシドとエチレンオキシドとを付加重合させて得られるポリオキシアルキレンポリオールである、請求項1〜5のいずれかに記載のポリマー分散ポリオールの製造方法。
- 前記重合性不飽和基を有する全モノマー中の前記式(1)で表されるモノマーの割合が30〜100質量%である、請求項2〜6のいずれかに記載のポリマー分散ポリオールの製造方法。
- 前記式(1)で表されるモノマーが、Rfが炭素数3〜8のポリフルオロアルキル基であり、Zがアルキレン基またはアリーレン基である、請求項2〜7のいずれかに記載のポリマー分散ポリオールの製造方法。
- 前記ポリマー微粒子の濃度が1〜50質量%である、請求項1〜9のいずれかに記載のポリマー分散ポリオールの製造方法。
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