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JP2009537201A - 灌流イメージングの方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、灌流イメージングの方法、ならびに後イメージングデータ操作の方法およびそのためのプログラムに関する。

Description

本発明は、灌流イメージングの方法、ならびに後イメージングデータ操作およびそのためのプログラムに関する。
灌流イメージングは、体内の物理構造ならび組織の機能・生存度の両方を検出するために使用され得る。灌流イメージングは、脳、心臓または肝臓に損傷(発作、腫瘍、梗塞などによって生じる)のある患者を調べるために、特に有用である。灌流イメージング手法の例としては、磁気共鳴イメージング(MRI)、医用超音波検査法(音波造影法)、陽電子断層撮影法(PET)およびコンピュータ断層撮影法(CT)がある。
一般のMRI灌流手法において、造影剤(例えば、アマルシャム(Amersham)およびシェーリング(Schering)によってOmniscan(登録商標)またはMagnevist(登録商標)として市販されるものなどのガドリニウムキレート)が患者の血管系へボーラス投与され、そして造影剤ボーラスが対象領域における組織を通過する時間を含む期間にわたり対象領域からの画像が集められる。例えば、MRIにおいては、高速画像取り込みシーケンス(例えば、スピンエコー、グラジエントリコール(GRASSまたはFLASH)、エコープラナー(EPI)、RARE、ハイブリッド、半励起など)が使用される。灌流イメージングのためのMR造影剤のそのようなシーケンスおよびボーラス投与は、当該分野において周知である(例えば、「Biomedical Magnetic Resonance Imaging」、Ed. Wehrli et al、VCH、1988を参照)。
臨床の現場においては、一連の灌流画像を精査し、そしてその結果を定性的に評価することが一般に行われる。
しかし、多くの場合、定量的な結果(例えば、局部的な血流量、局部的な血液体積、局部的な平均通過時間、局部的な到達時間、局部的な透過性表面積の積およびピークまでの局部的な時間の絶対測定値)が所望される(例えば、Rempp et al、Radiology 193:637〜641(1994)およびVonken et al、MRM 41:343〜350(1999)を参照)。
薬物動態モデリングを使用して、血漿流量、血漿体積、平均通過時間、血管外細胞外体積、透過性表面積の積およびピークまでの時間、またはより生理学的でない灌流パラメータ(毛細管移動定数Ktransなど)に対するボクセル別の値が抽出される。造影剤の再循環および造影剤の漏れが含まれる。
MRマルチパス灌流イメージングのためにこれまでに導入された薬物動態モデルのうちの最も一般的なものは、ジョンソン(Johnson)およびウィルソン(Wilson)の断熱近似モデルである(aaJW)[Henderson et al. JMRI、Vol.12:991〜1003(2000)]。しかし、aaJWモデルには複数のパラメータが存在するので、aaJWモデルは、比較不安定であり、かつ元のデータにおける低い信号対ノイズ比の影響を非常に受けやすい。
各ボクセルについて観測されるトレーサ灌流信号は、未知のボクセル別動脈入力関数および未知のボクセル別組織残留関数(または、インパルス応答関数)の畳み込みである。
組織残留関数は、時刻tにある組織領域内に造影剤のうちのどれだけがまだ存在するかを記述し、かつしたがってその組織の生理学的パラメータ(例えば、血液体積および平均通過時間)に依存する関数である。動脈入力関数は、どのように造影剤が組織ボクセルに送達されるかを記述し、かつしたがって器官内の血管構造の印象を与える。
薬物動態モデリングでは、未知のボクセル別組織残留関数は、既知のパラメータ形式を有すると仮定されるが、パラメータ値は未知である。トレーサ到達の時間遅延およびトレーサのピークまでの時間は、ボクセル別動脈入力関数因子のみによって指定される。すべての残りの灌流パラメータは、流量によって拡大・縮小される(flow scaled)ボクセル別組織残留関数因子によって指定される。
マルチパス薬物動態モデリングを使用して灌流パラメータを見つけるすべての公知の方法には問題がある。例えば、未知のボクセル別動脈入力関数は、1つの既知の動脈入力関数に置き換えられ得る。この値は、一般に、血管内のボクセルを手動または自動で特定することによって見つけられる。この血管は、対象組織から離れた位置に存在し得る。さらに、使用された血管から対象組織の動脈入力関数のすべての遅延およびばらつきは、無視される。これらのモデリングの単純化は、推定された灌流パラメータに大きな誤差を生じさせ得る。理想的には、ボクセル別動脈入力関数は、遅延およびばらつきを回避するように使用されるべきである。加えて、同じ患者を連続して検査した場合に測定される流速、移動および飽和が大きいと、大きな血管の動脈入力関数に大きなばらつきを招く。
驚くべきことに、本発明者らは、ボクセル別aaJWモデルとブラインド逆畳み込み方法とを組み合わせることによって、特に磁気共鳴イメージング分野において、増強された灌流イメージングが可能であることを見出した。また、本発明の方法を使用することによって、動脈入力関数および組織残留関数の値が著しくより臨床的に有益となる。
また、本発明の方法は、血漿流量、血漿体積、平均通過時間、摂取率、透過性表面積の積、血管外細胞外液体積、およびピークまでの時間の高品質生理学的パラメトリック画像を提供する。これらのパラメトリック画像は、生理学的パラメータの直接的な定量的推定値を与える、すなわち、得られる結果は、生理学的に正確である。そのような高品質画像は、従来生成されなかったし、かつこれらのパラメトリック値のすべてを導出することが可能な公知の単一方法はなかった。さらに、本発明の方法は、実験ノイズに著しくは影響されない。
推定されたボクセル別動脈入力関数は、造影剤ボーラスが繰り返し画像化領域を通過する際に、造影剤ボーラスのばらつきおよび遅延における変化を指定する。組織残留関数は、手動で特定された動脈入力関数のみを使用することによって導入された遅延およびばらつきの効果を劣化することなく見つけられる。結果として、すべての血管パラメータに対する推定方式は、線形、簡単かつノイズに対して頑強となる。
したがって、一局面によると、本発明は、灌流イメージングデータを処理する方法であって、ブラインド逆畳み込みアルゴリズムならびにジョンソン(Johnson)およびウィルソン(Wilson)の断熱近似モデル(aaJW)の使用を含む、方法を提供する。好ましくは、データは、ボクセル毎に処理される、すなわち、ボクセル別ブラインド逆畳み込みアルゴリズムおよびボクセル別aaJWモデルが使用される。好ましくは、処理対象のデータは、一続きの時間値[t]において記録される。最も好ましくは、ボクセル別ブラインド逆畳み込みアルゴリズムおよびボクセル別aaJWモデルは、一続きの時間値[t]において処理された灌流イメージングデータに適用される。
本発明のさらなる局面は、灌流イメージングの方法であって、ブラインド逆畳み込みアルゴリズムおよびaaJWモデルの使用を介して、一続きの時間値[t]において、被験者の対象領域の画像を対象領域のボクセルから生成することを含む、方法である。
本発明のさらなる局面は、灌流画像の画像処理の方法であって、ブラインド逆畳み込みアルゴリズムおよびaaJWモデルの使用および画像の生成を含む、方法である。好ましくは、データは、ボクセル毎に処理される、すなわち、ボクセル別ブラインド逆畳み込みアルゴリズムおよびボクセル別aaJWモデルが使用される。好ましくは、処理対象の灌流画像は、一続きの時間値[t]において記録された一続きのデータポイントを含む。
本発明の一好適な実施形態において、ブラインド逆畳み込みアルゴリズムおよびaaJWモデルは、パラメータであるボクセル別動脈入力関数c[t]およびボクセル別組織残留関数r[t]の生成において使用される。
本発明の一好適な実施形態において、また、ボクセル別生理学的パラメータである血漿流量、血漿体積、平均通過時間、摂取率、透過性表面積の積、血管外細胞外液体積およびピークまでの時間のうちの少なくとも1つが決定される。
本発明の一好適な実施形態において、上記パラメータのうちの少なくとも1つまたはすべての画像が別々に生成される。
本発明の一好適な実施形態において、ブラインド逆畳み込み方法が繰り返し使用される。特に好ましくは、ブラインド逆畳み込み方法を繰り返し使用して、ボクセル別動脈入力関数c[t]および拡大・縮小されるボクセル別組織残留関数u[t]の値を得る。
本発明の一好適な実施形態において繰り返しループは、4回以上の繰り返し回数を含み、さらに好ましくは、6回以上の繰り返し回数を含む。
本発明の一好適な実施形態において、aaJWを使用して、拡大・縮小されるボクセル別組織残留関数u[t]からボクセル別組織残留関数r[t]を生成する。
本発明の一好適な実施形態において、ボクセル別動脈入力関数c[t]の初期推定値は、観測されるボクセル別トレーサ濃度c[t]である。
本発明の一好適な実施形態において、ボクセル別動脈入力関数c[t]の初期推定値は、第1のパス動脈入力関数である。
本発明の一好適な実施形態において、拡大・縮小されるボクセル別組織残留関数u[t]の積分値の初期推定値は、1である。
本発明の一好適な実施形態において、灌流イメージング方法は、磁気共鳴イメージング(MRI)、医用超音波検査法(音波造影法)、陽電子断層撮影法(PET)、およびコンピュータ断層撮影法(CT)である。最も好ましくは、磁気共鳴イメージング(MRI)である。
本発明の一好適な実施形態において、ブラインド逆畳み込み方法は、ルーシー−リチャードソン(Lucy−Richardson)逆畳み込み方法、またはランドウェバー(Landweber)方法とウィーナーフィルタリングとの組み合わせである。最も好ましくは、ルーシー−リチャードソン逆畳み込み方法である。
本発明の一好適な実施形態において、低速水交換方式モデルがaaJWモデルに組み込まれる。
本発明の一好適な実施形態において、平均細胞内滞留時間のボクセル別の値が生成される。
本発明のさらなる局面は、本発明の方法において使用されるデータ処理装置であって、装置は、一続きの時間値(t)に対して対象領域のボクセルについての1セットの灌流イメージング信号値を入力として受け取る手段と、ブラインド逆畳み込みアルゴリズムならびにジョンソンおよびウィルソンの断熱近似モデル(aaJW)の使用を含む、1セットの灌流イメージング信号値からパラメータ(好ましくは、薬物動態パラメータ)を生成する手段とを有する、装置である。
本発明のさらなる局面は、命令を搭載するコンピュータソフトウェア製品であって、命令は、本発明の方法において使用されるデータ処理装置上で実行される場合に、装置が、一続きの時間値(t)に対して対象領域のボクセルについての1セットの灌流イメージング信号値を入力として受け取り、かつブラインド逆畳み込みアルゴリズムならびにジョンソンおよびウィルソンの断熱近似モデル(aaJW)の使用を含む、1セットの灌流イメージング信号値からパラメータの値を生成する手段を有するように構成されるようにする、コンピュータソフトウェア製品である。
本発明のさらなる局面においては、灌流イメージングデータを処理して、前方駆出率を生成する方法であって、薬物動態コンセンサスモデルおよびブラインド逆畳み込みアルゴリズムの使用を含む、方法が提供される。好ましくは、左心室の前方駆出率が生成される。
発明の詳細な説明
aaJWの2コンパートメントモデルは、毛細管通過時間および血管内トレーサの組織増強に対する寄与の両方を考慮する。このモデルにおいて、トレーサが分配される空間は、2つの円柱に分割され、トレーサはその間で交換される。
内側の円柱は、血漿空間である。造影剤濃度は、時間およびこの円柱に沿った距離の両方とともに変化する。外側の円柱は、血管外細胞外空間であり、かつ十分に混合されたコンパートメントであると仮定される。この円柱内の造影剤濃度は、時間のみとともに変化する。造影剤は、2つのコンパートメントの間を流れ得るが、血漿空間と血管外細胞外空間との間の造影剤の交換に対する2つの速度定数は、同じである必要はない。
測定応答の線形性、および血漿流量が測定期間にわたって一定のままであることを仮定すると、ある体積の組織におけるトレーサの濃度は、以下のとおりである。
Figure 2009537201
ここで、記号*は、1次元の畳み込み演算子であり、Fは、血漿流量であり、およびt=1、2、...、Tは、離散時間サンプルである。c[t]は、組織トレーサ濃度であり、c[t]は、動脈血漿のトレーサ濃度であり、およびr[t]は、組織残留関数である。
aaJWモデルに対する組織残留関数(インパルス応答関数)は、以下のとおりである。
Figure 2009537201
ここで、Tは、平均毛細管通過時間であり、およびkは、血管外細胞外空間から血管内空間へのトレーサの通過に対する速度定数であり、νは、組織(漏れ空間)の単位体積当たりの血管外細胞外体積であり、およびEは、摂取率(extraction fraction)である。中央体積定理(central volume theorem)を使用すると、ν=F・Tであり、ここで、νは、組織の単位体積当たりの血漿体積である。
平均移送時間に関するいくつかの仮定がaaJWモデルに適用され得る。平均毛細管通過時間Tは、信号のサンプリング時間s[t]未満であり得る。そして、aaJWモデルは、以下のとおりである。
Figure 2009537201
Tc=Δs、ここで、Δsは、サンプリング間隔である(単位:秒)。再度中央体積定理を使用すると、この場合、ν=F・Δsである。しかし、Tの組織依存性分散についてのすべての情報は、失われる。
血管内血漿体積をすべてまとめて無視すると(すなわち、T=0)、以下が得られる。
Figure 2009537201
しかし、νおよびTについてのすべての情報が失われる。血漿流量または透過性表面積の積を推定するために、灌流パターン(流量制限型、拡散制限型)についてのさらなる仮定が必要とされる。
本発明の一好適な実施形態において、毛細管移動定数Ktrans=F・Eは、kと同じであると仮定され、t≧Tに対するaaJWモデル残留関数は、以下のとおりである。
Figure 2009537201
摂取率Eは、毛細管床を通る1回のトレーサ通過の間に血漿から周辺の組織へ全方向に拡散するトレーサの割合である。摂取率Eは、Fおよび透過性表面積の積PSに以下のとおり関係付けられる。
Figure 2009537201
すべてのこれらの関数およびパラメータは、ボクセル毎に推定される。ボクセル別表記を導入すると、式(1)は、以下のとおり記載され得る。
Figure 2009537201
ここで、i=1、2、...、Iおよびj=1、2、...、Jである。IおよびJは、それぞれxおよびy方向のボクセルの数である。この形式の式(7)を後述のように使用して、2つの因子ci,j [t]およびui,j[t]を繰り返しブラインド逆畳み込み手順によって別々に見つける。このように、各ボクセル(i,j)に対して、動脈血漿のトレーサ濃度関数ci,j [t]、およびそれに対応する拡大・縮小される組織残留関数ui,j[t]が見つけられる。
i,j [t]が対象のボクセルにおける組織トレーサ濃度関数から得られるので、トレーサボーラスが血管ツリーを通って対象のボクセルへ移動することによって生じるすべての遅延およびばらつきは、ci,j [t]に含まれる。これは、完全に異なる解剖学的位置からのボクセル別でないc[t]を使用することと対照的である。
任意の動脈内に完全に位置する任意のボクセルを通過するci,j [t]=1、2、...、Tの積分値Ωi,jは、第1パスモデルにおけるすべてのボクセルに対して同じでなければならない。第1パスモデルは、以下のとおりである。
Figure 2009537201
ここで、i=1、2、...、I、j=1、2、...、Jである。式(7)から分かるように、Ωは、Fi,jおよびその他の血管体積灌流パラメータを絶対的に計算するためには既知でなければならない。反対に、時間依存性パラメータである平均通過時間Tci,jおよびピークまでの時間τi,jは、Ωを知らずに、逆畳み込みの前に、常に絶対値で与えられる。本発明の一好適な実施形態において、積分値Ωは、例えば、動脈、別の大きな血管内または左側の心室内に対象領域マスクを描くことによって手動で見つけられ得る。よりよい推定は、前ボーラス注入を使用することによって見つけられ得る。あるいは、積分値Ωは、自動的に見つけられ得る、例えば、集団統計を使用して、適用したトレーサ用量、体重および体の体積から推定され得る。
本発明の一実施形態において、ci,j [t]は、Ω=Ωi,j=1、i=1、2、...、I、j=1、2、...、Jを設定することによって、対象のボクセルを通る全トレーサ量に対して、完全に自動的に拡大・縮小され得る。このようにスケーリングを制限することで、Fi,j、v i,jおよびv i,jの推定値は、絶対値ではなく、相対値に限定される。
i,j [t]およびFi,j・ri,j[t]が別々に見つけられるので、薬物動態パラメータの推定は、簡単になる。ri,j[t]に遅延はなく、遅延は、ci,j [t]に存在する。したがって、ボクセルに対するピークまでの時間τi,jは、単に、すべてのボクセルに共通の固定開始点からci,j [t]の最大点までの時間である。
本発明の一実施形態において、同時刻におけるすべてのボクセルに対するci,j [t]の時間展開は、従来の方法で表示され得る(例えば、ビデオを介して)。これにより、トレーサの遅延およびばらつきにおける局部的な差を視覚的に評価することが可能になる。
パラメータT i,j、Fi,jおよびKtrans i,jは、log(Fi,j・ri,j[t])に対して二乗平均フィッティング手順を行うことによって同時に見つけられ得る。対数関数logは、Fi,j・ri,j[t]の最後の因子を予想される減衰指数関数から線形関数へ変換する。この手順を以下の好適な例を用いて例示する。Tの後の通過時間に対する式(5)の関連項の対数は、以下のとおり与えられる。
Figure 2009537201
ここで、kep i,jは、k i,j/v i,jに等しい。
trans i,jは、Fi,j・Eから推定される。Ktrans i,j=k i,jの場合、血管外細胞外体積割合v i,jも推定され得る。
本発明の方法において、ci,j [t]の第1パス部分を特定することによって改善された推定値が見つけられ得る。簡単な検索手順を使用して、ci,j [t]の第1パス最大点の後のci,j [t]の第1の局所最小値が見つけられる。この局所最小値は、ci,j [t]の第1パスセグメントに対する時間の上限とされる。そこで、v i,jは、単に、開始時点から局所最小時点までのci,j [t]の時間積分値である。
この手順の好適な実施形態は、以下のように例示される。MR記録の構成に基づいて、第1のパスパルスの持続時間の推定値が選択され得る(例えば、25個の時間サンプル)。次いで、これらの(25−Δ)個のサンプル内のボクセル別のci,j [t]に対する絶対最大値が見つけられる。Δは、通常2〜8の範囲にある。これは、サンプル時間tmaxである。次に、範囲[tmax,25]内のボクセル別のci,j [t]に対する絶対最小値が見つけられる。これは、サンプル時間tminである。この最小値は、ボクセル内の第1のパスパルスの終点として得られる。そこで、血漿体積は、単にt=1からt=tminまでのci,j [t]の時間積分値である。
最後に、中央体積定理を使用して、T i,j=v i,j/Fi,jからT i,jが推定され得る。
一旦これらのパラメータのうちのいずれか1つの値が決定されると、そのパラメトリック画像(または、「マップ」)が当該技術分野において公知の標準方法のいずれかによって生成され得る。個々のパラメトリック画像は、例えば本発明の装置によって、別々にかつ自動的に生成され得る。本方法は、実験ノイズによって著しく影響されず、かつこれらのパラメータを正確に決定することが可能なので、生成される画像は、従来技術と違って、高品質である。
本発明の一実施形態において、低速水交換方式がaaJWモデルに組み込まれ得る(T.Yankeelev et al、ISMTM conference、Seattle、2006、Incorporating the effects of transcytolemmal waterexchange in the referenceregion model for DCE−MRI analysis)。この実施形態において、さらに平均細胞内滞留時間のボクセル別の値およびそのパラメトリック画像を生成することが可能である。また、この拡張によって、特に対象領域が腫瘍である場合、ボクセル別の値およびその他のパラメータに対するパラメータマップの精度が改善される。
本発明の方法において、ブラインド逆畳み込み方法を使用して、各ボクセルの動脈入力関数ci,j [t]およびそれに対応する拡大・縮小される組織残留関数ui,j[t]が分離される。本発明の好適なブラインド畳み込み方法は、ルーシー−リチャードソン(Lucy−Richardson)逆畳み込み方法、またはランドウェバー(Landweber)方法とウィーナー(Wiener)フィルタリングとの組み合わせを含む。最も好適な実施形態において、ルーシー−リチャードソン逆畳み込み方法が適用される。
ルーシー−リチャードソン逆畳み込み方法は、灌流イメージング(特に、MR灌流イメージング)に適用される場合、他の逆畳み込み方法と比較して、いくつかの利点を有する。ルーシー−リチャードソン逆畳み込み方法は、正値性、エネルギー保存およびサポートの画像拘束条件を自動的に満たす。重要なのは、動脈入力関数および組織残留関数の両方に固有の正値性拘束条件によって、実質的に解空間が低減され、かつしたがってこの方法がノイズに対して頑強にされる。
ルーシー−リチャードソン逆畳み込みアルゴリズムは、ポアッソン分布ノイズの付加した画像に対して、空間ドメインにおいて機能する。ui,j[t]およびci,j [t]に対する期待値最大化(EM)アルゴリズムは、以下のとおり与えられる。
Figure 2009537201
Figure 2009537201
ここで、sは、繰り返し回数である。ボクセルを表示する添え字(i,j)は、省略した。EMアルゴリズムであるので、単独で使用される場合、最適値に収束することが保証される。最適値は、入力関数が与えられると、最大事後確率または尤度である。
大域最適値からのその距離は、動脈入力関数の初期推定値によって決定される。アルゴリズムは、繰り返しループにおいて2回使用され得る。最適値は、通常局所値になる。まず、拡大・縮小される組織残留関数が推定される。次に、この新しい推定値を使用して、同じアルゴリズムを用いて動脈入力関数の新しい推定値が見つけられる。繰り返しを開始するために、u[t]の初期値は、最初の40〜100個の時間フレームに対して一定に設定され、かつ後のフレームに対してはゼロに設定される。u[t]の積分値は、1.0に設定される。動脈入力関数に対して、すべてのtでc [t]=c[t]である。
流量によって拡大・縮小される残留関数の血管パラメータは、畳み込みの2つの因子の繰り返しノンパラメトリック推定が完了した後で推定され得る。しかし、また、これらのパラメータは、拡大・縮小される残留関数の各繰り返し更新の直後に推定され得る。次いで、パラメータ値を使用して、拡大・縮小される残留関数の更新されたパラメトリック推定値が構築され得る。このアルゴリズムは、ノンパラメトリックアルゴリズムよりもlog尤度関数を低減する(おそらく、増加されたノイズ頑強性による)。
外側の繰り返しループは、4回以上の繰り返し、好ましくは6回以上の繰り返しを含み得る。例えば、4〜100回、好ましくは4〜10回、より好ましくは6〜10回、および最も好ましくは6〜8回である。
2つの内側ループについての好適な繰り返し回数は、1回であるが、1〜10回であり得る。
本発明の方法は、シングルパスデータおよびマルチパスデータに対して使用され得るが、マルチパスデータが好ましくは使用される。マルチパスとは、造影剤を対象組織に2回以上(例えば、2〜10回)通すことを意味する。
本発明の方法は、灌流イメージングデータを処理して前方駆出率を生成する(薬物動態コンセンサスモデルおよびブラインド逆畳み込みアルゴリズムの使用を含む)際に使用され得る。これは、後述される。
本発明の一実施形態において、左心室のトレーサ濃度関数は、1つの十分に混合されたコンパートメントに対して、マルチパス動脈入力関数および左心室インパルス応答の畳み込みとしてモデル化され得る。このインパルス応答は、パルス周波数が既知の場合、前方駆出率評価に対する単一コンパートメント指数関数モデルによって補間され得る。これは、式(4)の薬物動態モデル(薬物動態コンセンサスモデル)が前方駆出率を推定するための単一コンパートメント指数関数モデルに対して心室内で有効であるというのに等しい。
したがって、左心室内では、二重ブラインド逆畳み込み方式を用いれば、マルチパス左心室入力関数および左心室指数関数インパルス応答関数を推定できることになる。唯一必要な変更は、式(4)において合成定数−k/vを単一定数1/τに置き換えることである。すなわち、以下に与えられる。
Figure 2009537201
ここで、tは、サンプル番号である。パルス間隔がΔtであり、かつサンプリング間隔がΔsであるならば、駆出率efは、以下のとおりである。
Figure 2009537201
ここで、τ=τ・Δsである。
対応するモデリングは、左心房に対して行われ得る。左心房も単一の十分に混合されたコンパートメントと考えられ得る。末梢静脈注入すると、右心房および右心室は、十分に混合されないことがあり得る。
上記または当該分野で公知のブラインド逆畳み込み方法のいずれかを薬物動態コンセンサスモデルとの組み合わせて使用して、駆出率を決定し得る。また、駆出率のパラメトリック画像は、本明細書中に記載されるような方法または当該分野で公知の方法のいずれかによって生成され得る。
本発明の方法を行うために、本明細書中のアルゴリズムにおいて使用されるパラメータの値がイメージングデバイスおよびイメージングシーケンスの特性ならびに必要に応じて造影剤にしたがって設定される必要がある。したがって、操作者がコンピュータに使用される造影剤の性質を指定するだけでいいように、適切なパラメータ設定がパラメトリック灌流画像生成を行うために使用されるコンピュータプログラム中へ予めロードされ得る。実際には、計算に必要なパラメータの適切な値が自動的に選択され得るように、機械の製造者によって供給されるプログラムは参照テーブルを含み得る。したがって、本発明の方法が与え得るパラメータの高品質な個々のパラメトリック画像が容易に生成され得る。
本発明の方法における使用に適用可能な灌流イメージング手法の例としては、磁気共鳴イメージング(MRI)、医用超音波検査法(音波造影法)、陽電子断層撮影法(PET)およびコンピュータ断層撮影法(CT)がある。特に、好適なのは、MRIを使用することである。
MRIが適用されるならば、スピンエコー(TまたはTイメージング)またはグラジエントエコー(T イメージング)信号生成に基づいたエコープラナーシーケンスの使用が好適である。
当該技術水準において公知のいずれかの従来の手法を本発明の方法と組み合わせて、観測データの品質を改善し得る。例えば、解像度は、ゼロパディング(シンク補間およびゼロフィリングとしても知られる)によって改善され得る。ゼロパディングは、フーリエ変換する前にゼロを生データに付加することを単に含む。ゼロパディングを適用することによって、動脈入力関数と組織残留関数との間の畳み込みのラップアラウンド効果(wrap around effects)が起きることが回避される。そうしなければ、ラップアラウンド効果がフーリエドメインに生じる。
MR画像におけるエッジアーチファクトは、観測シーケンスの最後の部分をガンマ関数で近似することによって観測時間シーケンスデータセットをゼロに近づくように外挿することによって、最小化され得る。ゼロパディングおよびガンマ関数の使用の両方は、周知の方法であるが、本明細書中に記載の方法と組み合わせる場合は、特定の値を取る。
本発明の方法は、2次元および3次元空間記録に適用され得る。3次元データセットは、2次元データセット(「スライス」)に分割され得、この場合、時間が第3の次元である。一好適な実施形態において、計算中の種々の位置間の相互作用はない、すなわち、各「スライス」および各ボクセルに対する計算は、他のスライスまたは他のボクセルに対して独立である。
必要なサンプリングレートおよび時間サンプルの数が一連の因子に依存することは、当業者の知るところである。例えば、イメージング方法および使用される造影剤の性質、単独の造影剤「ボーラス」が投与できる程度、および対象組織の血管特性は、すべて影響を有する。公知のサンプリング定理(ナイキストーシャノンサンプリング定理など)を適用して、適切なサンプリングレートが確保され得る。したがって、当該技術水準におけるすでに利用可能な知見から、当業者は、対象領域および使用される灌流イメージング手法に基づいて、過度の負担なく、適切なサンプリングレートで取得される適切な数の時間サンプルを選択することができる。
一般に、好ましくは0.1〜5秒当たり1時間サンプルのサンプリングレート、より好ましくは1〜3秒当たり、より好ましくは1.5〜3秒当たり1時間サンプルのレートが適用され得る。利用可能な装置のイメージングおよび処理能力によるが、一般に、サンプリングレートが高くなるほど、得られる推定値はよりよくなる。
取られるサンプルの数は、100〜1000、より好ましくは100〜500、例えば、150、200、300などであり得る。一般に、あるサンプリングレートにおいて、血管特性が遅いほど、より多くのサンプルが必要とされる。例えば、血管腫瘍特性が低速の組織に対しては、1秒当たり1.5のサンプリングレートで300個のサンプルを取れば、通常、ガドリニウムキレート造影剤を用いたMRIイメージングに対しては非常によい結果が得られる。同様の状況下における血管特性が中高速の組織に対しては、1秒当たり1.5のサンプリングレートおよび150〜200個のサンプルが適用可能である。これらの特性は、他の灌流イメージング手法に必要なパラメータの目安として使用され得る。当業者は、過度の負担なく、必要なパラメータを選択することが容易にできる。
本発明の一実施形態において、本発明の方法は、造影剤(好ましくは、ポーラスの形態)を予め投与された被験者に対して実施される。当業者は、適用される灌流イメージングの方法に基づいて適切な公知の造影剤を選択することができる。
細胞外液に分散する従来の造影剤(Gd DTPA、Gd DTPA−BMAおよびGd HPDO3Aなど)を本発明の方法において使用して、透過性表面積の積および細胞外血管外液体積ならびに上記のその他の生理学的パラメータの推定を可能にし得る。そのような剤は、MR造影剤製造者(例えば、シェーリング、アマルシャム、ナイコメド(Nycomed)など)の特許文献において十分に記載される。
血管内貯留型(pooling)造影剤(すなわち、脈管構造に滞留する造影剤)は、透過性表面積の積および細胞外血管外液体積のいずれの推定も可能でない。なぜなら、血液プール剤は、毛細管壁を通過しないからである。しかし、上記のすべての他の生理学的パラメータは、血液プール造影剤(例えば、シェーリングのVasovist)を使用して推定され得る。
本発明を実現するために使用されるコンピュータソフトウェア製品は、物理的担体(ディスク、テープまたは他の記憶デバイスなど)の形態で提供されるか、または遠隔地から(例えば、インターネットなどのネットワークを介して)送信される信号として提供され得る。
ここで、本発明を以下の実施例および添付の図面を参照して説明する。
図1は、灌流記録からの解剖学的画像を示す。a)は、左後部に上皮内癌を有する左乳房の軸方向断面を示す。b)は、左心室壁内に陳旧性梗塞を有する心臓の軸方向断面を示す。c)は、左正常腎臓の冠状断面を示す。 図2は、乳管内上皮内癌(一様目盛)を示す。横座標:0〜1。縦座標:0〜276s。a)は、腫瘍からの48個のボクセル内の観測トレーサ濃度の平均を示す。b)は、同じボクセルの推定トレーサ濃度を示す。c)は、同じボクセルの推定動脈入力関数を示す。d)は、同じボクセルの組織残留関数を示す。 図3は、左後部における上皮内癌を有する乳房を示す。a)は、組織100mlかつ1分当たりの血漿流量(単位:ml)(ウィンドウ:0〜200ml)を示す。b)組織100ml当たりの血漿体積(単位:ml)(ウィンドウ:0〜15ml)を示す。c)は、組織100ml当たりの血管外細胞外液体積(単位:ml)(ウィンドウ:0〜7ml)を示す。d)1ml当たりの摂取率(単位:ml)(ウィンドウ:0〜0.4)を示す。e)平均通過時間(単位:秒)(範囲:0〜5.4s)を示す。f)ピークまでの時間(単位:秒)(範囲:0〜52s)を示す。 図4は、陳旧性梗塞を有する心臓を示す(一様目盛)。横座標:0〜1。縦座標:0〜65.5s。a)は、正常な心筋層の62個のボクセルの観測トレーサ濃度の平均を示す。b)同じボクセルの推定トレーサ濃度を示す。c)同じボクセルの推定動脈入力関数を示す。d)同じボクセルの組織残留関数を示す。 図5は、側壁梗塞を有する左心室を示す。a)は、組織100mlかつ1分当たりの血漿流量(単位:ml)(ウィンドウ:0〜400ml)を示す。b)組織100ml当たりの血漿体積(単位:ml)(ウィンドウ:0〜12ml)を示す。c)は、組織100ml当たりの血管外細胞外液体積(単位:ml)(ウィンドウ:0〜8ml)を示す。d)1ml当たりの摂取率(単位:ml)(ウィンドウ:0〜0.4)を示す。e)平均通過時間(単位:秒)(範囲:0〜2.08s)を示す。f)ピークまでの時間(単位:秒)(範囲:0〜20s)を示す。 図6は、正常な腎臓皮質を示す(一様目盛)。横座標:0〜1。縦座標:0〜186s。a)は、皮質からの73個のボクセルの観測トレーサ濃度の平均を示す。b)同じボクセルの推定トレーサ濃度を示す。c)同じボクセルの推定動脈入力関数を示す。d)同じボクセルの組織残留関数を示す。 図7は、正常腎臓皮質を示す(なお、髄質および腎盤に対する結果は無効である)。a)は、組織100mlかつ1分当たりの血漿流量(単位:ml)(ウィンドウ:0〜400ml)を示す。b)組織100ml当たりの血漿体積(単位:ml)(ウィンドウ:0〜25ml)を示す。c)は、組織100ml当たりの(皮質糸球体ろ過速度(GFR)中の)毛細管移動定数F・E(単位:ml)(範囲:0〜127ml)を示す。d)1ml当たりの摂取率(単位:ml)(ウィンドウ:0〜0.4)を示す。e)平均通過時間(単位:秒)(範囲:0〜4.0s)を示す。f)ピークまでの時間(単位:秒)(範囲:7.0〜15.0s)を示す。
実施例
患者に対する検査は、地元の倫理委員会によって承認された。左乳房に乳管内上皮内癌腫瘍を有する1人の女性(57歳)の乳房を、うつぶせの姿勢で、1.5テスラ全身装置(インテラ(Intera)、フィリップス(Philips))における乳房送信コイルおよび並列処理(センス)受信ボディコイルを用いて検査した。陳旧性心臓梗塞を有する1人の女性(46歳)の心臓および1人の志願者(54歳男性)の腎臓を、あおむけの姿勢で、3.0テスラ全身装置(GEシグマエキサイト(GE Signa Excite)、ミルウォーキー、米国)における8チャネル表面送信コイルおよび並列処理(センス)受信ボディコイルを使用して検査した。記録中の乳房の動きは、1ボクセルより小さかった。位置合わせは、不要であった。心臓および腎臓画像の位置ずれを最小限にするために、中程度に息を吸ってから息を完全にとめた状態で前造影画像シーケンスを記録した。数回強制的に息を吸って吐いてをしてから中程度に息を吸った状態で後造影画像シーケンスを記録した。必要に応じて、検査志願者は、記録中に数回息をし、かつ中程度に息を吸った状態で息をとめ続けた。検査中はずっと、鼻カテーテルによって酸素(3リットル・分−1)を与えて、なるべく呼吸を低減した。
画像データは、オフラインコンピュータに転送され、後処理された。その手順は、C言語で実現された(いくつかの数値レシピ(Numerical Recipes)ルーチンを含む)。フリーのXITEパッケージ(オスロ大学インフォマティクス部、ノルウェー)およびMATLAB(マスワークス(Mathworks)、ネイティック、MA、米国)に基づく画像処理ツールを画像ハンドリング、視覚化および評価のために使用した。動きのアーチファクトをなるべく低減するために、画像化ボリュームのすべての前造影および後造影画像は、1つのボリューム画像時間シーケンスにマージし、そして最大尤度位置合わせアルゴリズムを使用して自動的に平行移動して位置合わせした。平面における両方向の最大平行移動は、10〜20ボクセルであった。各画像ボリュームに対するすべての可能な平行移動は、現代のデスクトップコンピュータ上で12〜24時間の計算時間をかけて力任せに(by brute force)試験した。
呼吸の生じた心臓または腎臓の画像は棄却した。呼吸のない対応の新しい画像は、前後のボリューム画像を使用して線形補間によって生成した。位置合わせのためのボリューム対象領域は、手動で描いた。
位置合わせに続いて、同じバターワース低域通過フィルタリングを各時間シーケンスに対して行って、帯域外ノイズを低減した。カットオフ周波数は、−π/2およびπ/2ラジアンであり、かつ相対カットオフ周波数は、0:3ラジアンであった。
実施例I:記録
乳房 磁化率コントラスト増強灌流イメージングのために、マルチセクション2次元マルチショットエコープラナー二重エコーT2−重み付け(ST1/T2.PERF)平行画像取り込みシーケンスを乳房の軸方向平面において使用した。すべてのセクションに対して、フリップ角度α=40度、TR=1210ms、TE=6.0ms、TE=30.0msである。24個の平行セクションは、スライス厚が5mmであり、かつ面内ボクセルサイズが1.1×1.1mmであった。これは、ボクセル体積が6.05mmであることに相当する。取り込みマトリクスサイズは、85個の位相エンコードステップおよび256個の周波数エンコードステップを有し、かつ最終の画像マトリクスは、256×256ピクセルであった。位相エンコードは、行方向に行った。
MR信号をトレーサ濃度に変換し、そしてT効果を除去するために、二重エコーT 重み付けシーケンスには、前コントラスト画像シーケンスが必要でない(後述を参照)。Gd−DTPA(Magnevist)(0.1mmol/kg)をパワーインジェクタ(2ml/s、7.5s)を使用してボーラス注入し、その直後に30mlの生理食塩水を流した後、ボーラスの通過を各セクションのその後の80枚の画像(サンプリング間隔3.63s)によってモニターした。
心臓 緩和度コントラスト増強灌流イメージングのために、T重み付け反転回復グラジエントエコー(SPGR)平行画像取り込みシーケンスを心臓の軸方向平面内で使用した。すべてのセクションに対して、TI=10ms、TR=6:32ms、TE=1:192msであった。6つの平行セクションは、スライス厚が8mm、スライス間隔が17mm、かつ面内ボクセルサイズが1.25×1.25mmであった。これは、ボクセル体積が12.5mmであることに相当する。取り込みマトリクスサイズは、128×128であり、かつ画像マトリクスサイズは、256×256であった。視野は、320×320mmであり、かつ位相エンコードは、行方向に行った。
MR信号をトレーサ濃度に変換できるように、3つの短い前コントラスト画像シーケンス(各10フレームであり、それぞれのフリップα=10、25、30度)を記録した。ガドジアミド(Gadodiamid)(Omniscan)(0.1mmol/kg)をパワーインジェクタ(4ml/s、5s)を使用してボーラス注入し、その直後に20mlの生理食塩水を流した後、ボーラスの通過を各セクションのその後の115枚の画像(サンプリング間隔1.71sかつフリップ角度α=25度)によってモニターした。
腎臓 緩和度コントラスト増強灌流イメージングのために、T重み付けLAVA画像取り込みシーケンスを冠状平面内で使用した。すべてのセクションに対して、TR=2:668ms、TE=1.132msであった。LAVAは、両面内方向における高速低角度飽和回復グラジエントエコーシーケンス(センスファクター(Sense factor)が2)である。14個の平行セクションは、スライス厚が5mmであり、かつ面内ボクセルサイズが1:3672×1:3673mmであった。これは、ボクセル体積が9:35mmであることに相当する。取り込みマトリクスサイズは、128×128であり、かつ画像マトリクスサイズは、256×256であった。視野は、350×350mmであった。同じセクションの2つの連続画像フレーム間のサンプリング間隔は、1.856sであった。マンガン硫酸塩を有する大きなパッドを表面コイルと体との間に使用して、誘電効果の劣化をなるべく低減した。
MR信号をトレーサ濃度に変換できるように、4つの短い前コントラスト画像シーケンス(各10フレームであり、それぞれのフリップα=4、8、12、15度)を記録した。低用量のガドブトロール(gadobutrol)(Gadovist)(0.01mmol/kg)をパワーインジェクタ(3ml/s、5s)を用いてボーラス注入し、その直後に20mlの生理食塩水を流した後、ボーラスの通過を各セクションのその後の112枚の画像(サンプリング間隔1.856sかつフリップ角度α=12度)によってモニターした。
実施例2:トレーサ濃度の推定
時間ドメインにおける組織残留関数のエイリアジング効果を回避するために、各トレーサ時間シーケンスの最後の25個の時間サンプルについて、組織残留関数をゼロに設定した。各画像シーケンスのうちの最初の3つの画像を棄却して、安定な状態の信号強度を確保した。調査される器官に対して、血液および組織における緩和度を一定と仮定し、かつ細胞膜を横断する水交換が高速であると仮定した。ガドリニウムトレーサの緩和度値は、血管パラメータの定量化には必要でない。しかし、同じ検査中では、すべての組織に対して同じ緩和度が仮定されなければならない。
組織緩和度から、トレーサ濃度を計算した。ガドリニウムトレーサのガドジアミド(Omniscan)の緩和度の値は、B=3.0Telsaで3.2s−1mmol−1である。これは、以下のトレーサ濃度を与える。
Figure 2009537201
ここで、κは、定常磁場の所定の強度Bにおけるコントラスト媒体の緩和度の値である。
乳房 二重エコーT 重み付けイメージングによって、Tに関する仮定なしに、緩和速度(R [t]=T −1[t])を直接定量することが可能になる。エコープラナーパルスシーケンスの記録信号s[t]は、以下によって与えられる。
Figure 2009537201
式(14)を操作すると、以下の横緩和度変化が得られる。
Figure 2009537201
ここで、下付き文字のpreは、対応する前コントラスト信号を示す。面内ボクセル添え字(i、j)は、理解しやすくするために省略した。
心臓 緩和速度R[t]=T −1[t]は、以下の式にしたがって、記録信号(s)から、各画像t(t=1、2、...、T)におけるボクセルi,j(i=1、2、...、256、j=1、2、...、256)ごとに計算した。
Figure 2009537201
ここで、a=Ecosα、E=e−R1・TR、αは、フリップ角度、およびnは、k空間の中心に対応するn番目の位相エンコードラインである。ここでは、n=1だけを使用した。面内添え字(i,j)は、理解しやすくするために省略した。TIは、反転時間であり、およびTRは、繰り返し時間である。
Figure 2009537201
s[0]=con・ρ・sin(α)は、フリップ角度依存性キャリブレーション定数であり、受信側ゲインconおよびボクセルのプロトン密度ρを含む。受信側ゲインconもまた、B場不均一性および空間的に変化する受信側感度により、ボクセル別である。ボクセル別conおよびρ値は、トレーサ実験の間、一定であると仮定した。推定ボクセル別con値および式(16)を使用して、各ボクセルの緩和速度R[t]を式(16)の線形化式を使用して推定した(Press et al.、Numerical Recipes in C)。
腎臓 緩和速度R[t]=T −1[t]は、以下の式にしたがって、記録信号s[t]から、各画像t(t=1、2、...、T)におけるボクセルi,j(i=1、2、...、256、j=1、2、...、256)ごとに計算した。
Figure 2009537201
ここで、αは、フリップ角度であり、および面内添え字(i、j)は、理解しやすくなるように省略した。s[0]=con・ρ・sin(α)は、フリップ角度依存性キャリブレーション定数であり、受信側ゲインconおよびボクセルのプロトン密度ρを含む。受信側ゲインconもまた、B場不均一性および空間的に変化する受信側感度により、ボクセル別である。ボクセル別conおよびρ値は、トレーサ実験の間、一定であると仮定した。値は、ネルサーおよびミード(Nelser and Mead)の多次元の滑降シンプレックス法を使用して推定した。
動脈入力関数 血液c[t]だけをボクセルからの有する動脈入力関数の積分値は、画像化ボリュームにおける大きな動脈内に対象領域を描くことによって推定した。同じ患者を連続して検査した場合に測定される流速、移動、飽和およびT 効果が大きいと、大きな血管の動脈入力関数が大きくばらつく。したがって、同じ検査からのすべてのセクションに対して、1セクションからの1つの動脈入力関数を使用した。乳房および心臓記録に対して、マスクをそれぞれ肺動脈および左心室内に描いた。腎臓記録に対して、マスクを腰下行大動脈内に描いた。
実施例3:インビボ実験
調査した器官の概観を与えるために、造影剤あり(図1a、c)または造影剤なし(図1b)の灌流シリーズの平均時間値を取ることによって解剖学的画像を得た。
腫瘍を有する乳房 aaJWモデルに対して、腫瘍の対象領域内の造影剤の観測時間経過、および対応する推定動脈入力関数および組織残留関数の畳み込みは、重なり合った(図2a、b)。例外は、2つの曲線の最近の部分であり、そこでは推定造影剤濃度が急峻に低減した。この低減は、離散畳み込みの境界効果によって生じた。この重なり合いは、かなり実際に近い動脈入力関数および組織残留関数が見つかったことを示す(図2c、d)。
aaJWモデルを使用すると、血漿流量および血漿体積(図3a、b)は、正常乳房および上皮内癌と異ならなかった(表1;1a、1d)。反対に、通過時間(図3e)、摂取率(図3d)、透過性表面積の積および血管外細胞外空間(図3c)は、上皮内癌に対するよりも正常乳房組織に対するほうが明らかにより低かった(表1;1a、1d)。これらの結果は、非常に漏れの大きい毛細管が乳房癌腫に存在するという観察結果と一致する。
最後に、ピークまでの時間は、正常乳房組織に対するよりも上皮内癌に対するほうがより短かった(表1;1a、1d、図3f)。これは、腫瘍細胞が動脈供給に対して逆行効果を有することを意味するに違いない。
ブラインド逆畳み込みを用いたコンセンサスモデルは、aaJWモデルよりも血漿流量および血漿体積に対してずっと低い推定値を与えた。しかし、最も実質的な変化は、平均通過時間および毛細管移動定数において見られた(表1;1a、1b、1d、1e)。これらの大きな違いは、おそらくコンセンサスモデルにおいて存在する簡略化によって引き起こされ得る近似誤差によって生じたものである。
ブラインド逆畳み込みを用いたコンセンサスモデルおよびそれを用いないコンセンサスモデルの血漿流量および通過時間は、反対方向に約2倍異なり、他方血漿体積は、同様であった(表1;1b、1c)。これらの違いは、ブラインドコンセンサスモデルの組織残留関数の実質的な付加的ばらつきを除去することによって最もよく説明され得る。遅延のS.D./平均比においては、著しい違いはなかった。
コンセンサスモデルを使用して正常乳房および上皮内癌の血管パラメータ値を比較すると、それらの値における変化は漸次大きくなった(表1;1c、1f)。これは、癌腫が大きくなり、そしてその下の間質性組織を侵襲する場合に予期されるものである。
梗塞を有する心臓 aaJWモデルを使用した心臓に対しても、腫瘍の対象領域内の造影剤の観測された時間経過、およびそれに対応する推定動脈入力関数および組織残留関数の畳み込みは、よく重なり合った(図4a、b)。この観察結果は、かなり実際に近い動脈入力関数および組織残留関数が見つかったことを示す(図4c、d)。
aaJWモデルを使用すると、血漿流量、血漿体積、摂取率(図5a、b、d)、透過性表面積の積および血管外細胞外体積(図5c)は、正常心筋層におけるよりも陳旧性梗塞におけるほうが明らかにより小さかった。反対に、ピークまでの時間は、正常心筋層におけるよりも陳旧性梗塞領域におけるほうが実質的により長かった(表2;1a、1d、図5f)。通過時間においては、違いがなかった(図5e)。血管パラメータにおけるこれらすべての変化は、正常心筋層および陳旧性瘢痕組織の微小血管特性における差異と一致した。
平均通過時間は、コンセンサスモデルに対するよりもaaJWモデルに対するほうが明らかにより短く、かつ対応する標準偏差もより小さかった(表2;1a、1b、1d、1e)。これらの大きな違いは、おそらくコンセンサスモデルにおいて存在する簡略化によって引き起こされ得る近似誤差によって生じたものである。左心室のマスク内(450ボクセル)の前方駆出率の平均値は、0:21±0:00であった。
腎臓皮質 aaJWモデルに対して、皮質の対象領域内の造影剤の観測された時間経過、およびそれに対応する推定動脈入力関数および組織残留関数の畳み込みは、完全に重なり合った(図6a、b)。やはり、この観察結果は、かなり実際に近い動脈入力関数および組織残留関数が見つかったことを示す(図6c、d)。
aaJWモデルを使用すると、平均糸球体ろ過速度は、56ml/組織100ml/分であった(図6c)。大人の健常な男性の腎臓のそれぞれの重さは、約150gであり、かつ皮質は、腎臓の約70%を構成する。これらの値および組織密度1.03g/mlを使用すると、総糸球体ろ過速度は、114ml/分となった。
短い平均通過時間は、腎臓動脈から腎臓皮質へ血液が通過することによって生じる動脈入力関数の付加的なばらつきを除去することによって説明される(図7e)(表3;1a)。小さな血漿体積は、内部に中心体積を使用することによって生じる(表3;1a、図7b)。
摂取率(図7d)は、使用される逆畳み込みまたはパラメータ推定方法にあまり依存しないほうがよい。なぜなら、漏れ項および血管内血漿率項は、血漿流量および動脈入力関数によって同程度に影響されるからである(式(1、2))。腎臓皮質の透過性表面積の積は、大きい(表3;1a、図7b)。
実施例4:左心室の研究
SonoVue(登録商標)をボーラス注入により投与された2人の志願者の左心室を標準のGEの超音波スキャナおよび標準のフィリップス(Philips)の超音波スキャナを使用して検査した。GEのスキャナを使用して4回スキャンおよびフィリップスのスキャナを使用して1回のスキャンを行い、そしてデータセットを記録した。
左心室に対する前方駆出率は、記録されたデータセットから、ブラインド逆畳み込みおよび薬物動態コンセンサスモデルを使用し、およびまた、心収縮期および心拡張期における心内膜境界を描く公知の方法を使用することによって計算した。前方駆出率を計算するための本発明の方法を使用すると、すべての記録に対してよい一致が得られた。
マルチパス動的コントラスト増強灌流イメージングにおけるボクセル別動脈入力関数および組織残留関数のブラインド逆畳み込みのための方法が初めて提示された。本発明によって、血管パラメータの推定を線形、簡単かつノイズに対して頑強にすることが可能にされる。本発明の方法によって、公知の方法よりも臨床的により実際に近い血管パラメータを導出できる。
Figure 2009537201
表1a。乳房の灌流パラメータ。平均+S.D.。血漿流量(単位:ml/組織100ml/分)。aaJWモデルを用いた血漿体積(単位:ml/組織100ml)。研究1b:コンセンサスモデルを用いた正常乳房組織の結果。研究1c:コンセンサスモデルおよび公知の動脈入力関数を用いた正常乳房組織の結果。研究1c:コンセンサスモデルおよび公知の動脈入力関数を用いた正常乳房組織の結果。研究1d:aaJWモデルを用いた乳管内癌腫腫瘍上皮の結果。研究1e:コンセンサスモデルを用いた乳管内癌腫腫瘍上皮の結果。研究1f:コンセンサスモデルおよび公知の動脈入力関数を用いた乳管内上皮内癌腫瘍の結果。グループ1における標準偏差は、正常乳房の220個のボクセル内のばらつき、および乳管内上皮内癌腫瘍の48個のボクセル内のばらつきを示す。1.03g/mlに等しいと仮定される組織密度は、グループ2、3、4および6の組織100ml当たりに与えられる単位に換算する際に使用される。毛細管においてヘマトクリットを使用して推定したグループ5における血漿流量およびグループ6における血漿体積は、0.75である。
Figure 2009537201
表1b 乳房の灌流パラメータの続き。透過性表面積(PS)の積(単位:ml/組織100ml/分)。血管外細胞外液体積(EEV)(単位:ml/組織100ml)。FE(単位:ml/100ml/分 組織)。ピークまでの時間(単位:秒)。
Figure 2009537201
表2a 心臓の灌流パラメータ。表1と同じ単位。研究1a:aaJWモデルを使用した、左心室側壁に梗塞を有する1人の心臓の正常心筋層における結果。研究1b:コンセンサスモデルを使用した、左心室側壁に梗塞を有する1人の心臓の正常心筋層における結果。研究1c:公知の動脈入力関数を用いたコンセンサスモデルを使用した、左心室側壁に梗塞を有する1人の心臓の正常心筋層における結果。研究1d:aaJWモデルを使用した、1人の心臓における左心室側壁の梗塞心筋層における結果。研究1e:コンセンサスモデルを使用した、1人の心臓における左心室側壁の梗塞心筋層における結果。研究1f:公知の動脈入力関数を用いたコンセンサスモデルを使用した、1人の心臓における左心室側壁の梗塞心筋層における結果。グループ1における標準偏差は、正常心筋層の62個のボクセル内のばらつき、および大きな梗塞を有する心臓の85個のボクセル内のばらつきを示す。その他の標準偏差は、患者間のばらつきを表す。1.03g/mlに等しいと仮定される組織密度は、グループ2、3、4、6および7の組織100ml当たりに与えられる単位に換算する際に使用される。毛細管においてヘマトクリットを使用して推定したグループ5における血漿流量およびグループ6における血漿体積は、0.75である。
Figure 2009537201
表2b 心臓の灌流パラメータの続き
Figure 2009537201
表3a ヒトの腎臓皮質の灌流パラメータ。平均+S.D.。表1と同じ単位。皮質マスクにおける73個のボクセル。研究1a:aaJWモデルを用いた正常ヒト腎臓皮質の結果。研究1b:コンセンサスモデルを用いた正常ヒト腎臓皮質の結果。研究1c:公知の動脈入力関数を使用したコンセンサスモデルを用いた常ヒト腎臓皮質の結果。
Figure 2009537201
表3b ヒトの腎臓皮質の灌流パラメータの続き。糸球体ろ過速度(GFR)(単位:ml/組織100ml/分)。

Claims (28)

  1. 灌流イメージングデータを処理する方法であって、ブラインド逆畳み込みアルゴリズムならびにジョンソン(Johnson)およびウィルソン(Wilson)の断熱近似モデル(aaJW)の使用を含む、方法。
  2. 灌流イメージングの方法であって、ブラインド逆畳み込みアルゴリズムおよびaaJWモデルの使用を介して、一続きの時間値[t]において、被験者の対象領域の画像を前記対象領域のボクセルから生成することを含む、方法。
  3. 灌流画像の画像処理の方法であって、ブラインド逆畳み込みアルゴリズムおよびaaJWモデルの使用および画像の生成を含む、方法。
  4. 前記ブラインド逆畳み込みアルゴリズムおよび前記aaJWモデルは、パラメータであるボクセル別動脈入力関数c[t]およびボクセル別組織残留関数r[t]の生成において使用される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 前記方法は、ボクセル別パラメータである血漿流量、血漿体積、平均通過時間、摂取率(extraction fraction)、透過性表面積の積、血管外細胞外液体積、およびピークまでの時間のうちの少なくとも1つの生成をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 血漿流量、血漿体積、平均通過時間、摂取率、透過性表面積の積、血管外細胞外液体積およびピークまでの時間が生成される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記パラメータのうちのいずれか1つの個別の画像が生成される、請求項4または5に記載の方法。
  8. 請求項4または6に記載のすべてのパラメータの個別の画像が生成される、請求項4または6に記載の方法。
  9. 前記ブラインド逆畳み込み方法が繰り返し使用される、請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法。
  10. 前記ブラインド逆畳み込み方法を繰り返し使用して、前記ボクセル別動脈入力関数c[t]および拡大・縮小される(scaled)ボクセル別組織残留関数u[t]の値を得る、請求項9に記載の方法。
  11. 前記繰り返しループは、4回以上の繰り返し回数を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記繰り返しループは、6〜10回の繰り返し回数を含む、請求項11に記載の方法。
  13. aaJWを使用して、前記拡大・縮小されるボクセル別組織残留関数u[t]からボクセル別組織残留関数r[t]を生成する、請求項10〜12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 前記ボクセル別動脈入力関数c[t]の初期推定値は、観測されるボクセル別トレーサ濃度c[t]である、請求項10〜13のいずれか1つに記載の方法。
  15. 前記ボクセル別動脈入力関数c[t]の初期推定値は、第1のパス動脈入力関数の積分値である、請求項10〜13のいずれか1つに記載の方法。
  16. 前記拡大・縮小されるボクセル別組織残留関数u[t]の積分値の初期推定値は、1である、請求項10〜15のいずれか1つに記載の方法。
  17. 前記灌流イメージング方法は、磁気共鳴イメージング(MRI)、医用超音波検査法(音波造影法)、陽電子断層撮影法(PET)、およびコンピュータ断層撮影法(CT)である、請求項1〜16のいずれか1つに記載の方法。
  18. 前記灌流イメージング方法は、磁気共鳴イメージング(MRI)である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ブラインド逆畳み込み方法は、ルーシー−リチャードソン(Lucy−Richardson)逆畳み込み方法、またはランドウェバー(Landweber)方法とウィーナーフィルタリングとの組み合わせである、請求項1〜18のいずれか1つに記載の方法。
  20. 前記ブラインド逆畳み込み方法は、ルーシー−リチャードソン逆畳み込み方法である、請求項19に記載の方法。
  21. 低速水交換方式モデルがaaJWモデルに組み込まれる、請求項1〜20のいずれか1つに記載の方法。
  22. 平均細胞内滞留時間のボクセル別の値が生成される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記ボクセル別平均細胞内滞留時間の個別の画像が生成される、請求項22に記載の方法。
  24. 前記灌流イメージングデータは、マルチパスデータである、請求項1〜23のいずれか1つに記載の方法。
  25. 請求項1〜24のいずれか1つに記載の方法において使用されるデータ処理装置であって、前記装置は、一続きの時間値(t)に対して対象領域のボクセルについての1セットの灌流イメージング信号値を入力として受け取る手段と、ブラインド逆畳み込みアルゴリズムならびにジョンソンおよびウィルソンの断熱近似モデル(aaJW)の使用を含む、前記1セットの灌流イメージング信号値からパラメータを生成する手段とを有する、装置。
  26. 命令を搭載するコンピュータソフトウェア製品であって、前記命令は、請求項1〜24のいずれか1つに記載の方法において使用されるデータ処理装置上で実行される場合に、前記装置が、一続きの時間値(t)に対して対象領域のボクセルについての1セットの灌流イメージング信号値を入力として受け取り、かつブラインド逆畳み込みアルゴリズムならびにジョンソンおよびウィルソンの断熱近似モデル(aaJW)の使用を含む、前記1セットの灌流イメージング信号値からパラメータの値を生成する手段を有するように構成されるようにする、コンピュータソフトウェア製品。
  27. 灌流イメージングデータを処理して、前方駆出率を生成する方法であって、薬物動態コンセンサスモデルおよびブラインド逆畳み込みアルゴリズムの使用を含む、方法。
  28. 左心室の前方駆出率が生成される、請求項26に記載の方法。
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