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JP2009526070A - Hcvプロテアーゼ阻害薬とhcvポリメラーゼ阻害薬との組み合わせ、ならびにそれらに関連する処置の方法 - Google Patents

Hcvプロテアーゼ阻害薬とhcvポリメラーゼ阻害薬との組み合わせ、ならびにそれらに関連する処置の方法 Download PDF

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JP2009526070A
JP2009526070A JP2008554387A JP2008554387A JP2009526070A JP 2009526070 A JP2009526070 A JP 2009526070A JP 2008554387 A JP2008554387 A JP 2008554387A JP 2008554387 A JP2008554387 A JP 2008554387A JP 2009526070 A JP2009526070 A JP 2009526070A
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aryl
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シャオ トン,
ブルース エー. マルコム,
スエー−チェン ファン,
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Merck Sharp and Dohme LLC
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Schering Corp
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Abstract

HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善する必要のある対象において、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善するための同時または連続投与のための、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬およびHCV−796ではない少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬の併用に基づく薬剤、製薬組成物、製薬キット、および方法を開示する。一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式Iの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである。

Description

(発明の分野)
本発明は、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善するための同時または連続投与のための、上記治療または改善を必要とする対象における、(a)少なくとも1つのC型肝炎(HCV)プロテアーゼ阻害薬;および(b)HCV−796ではない少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬を個別に、または共に含む組み合わせに基づく薬剤、製薬組成物、製薬キット、および方法に関するものである。
(発明の背景)
HCVは、肝硬変および肝細胞癌の誘発に関与している。HCV感染に罹患している対象の予後は現在非常に不良である。HCV感染は、HCV感染に関連する免疫の不足または寛解のために他の型の肝炎よりも治療が困難である。現在のデータは、肝硬変診断の4年後における50%未満の生存率を示している。局在型の切除可能な肝細胞癌と診断された対象は、10〜30%の5年生存率を有するのに対して、局在型の切除不能な肝細胞癌の対象は1%未満の5年生存率を有する。
HCVの現在の治療としては、インターフェロン−α(INFα)ならびにリバビリンおよびインターフェロンによる併用療法が挙げられる。たとえば非特許文献1を参照。これらの療法は低い持続応答速度および頻繁な副作用に悩まされている。たとえば非特許文献2を参照。現在、HCV感染に利用できるワクチンはない。
HCVは、非A型、非B型肝炎(NANBH)において、特に血液関連NANBH(BB−NANBH)の主要な病原因子として見なされてきた(+)センス1本鎖RNAウイルスである(国際特許出願公開第WO 89/04669および欧州特許出願公開第EP 381 216を参照)。NANBHは、他の種類のウイルス誘発肝臓疾患、たとえばA型肝炎ウイルス(HAV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、デルタ肝炎ウイルス(HDV)、サイトメガロウイルス(CMV)およびエプスタインバーウイルス(EBV)からはもちろんのこと、他の型の肝臓疾患、たとえばアルコール依存症および原発性胆汁肝硬変から区別される。
近年、ポリペプチド処理およびウイルス複製に必要なHCVプロテアーゼが同定、クローニングおよび発現された(たとえば特許文献1を参照)。この約3000アミノ酸ポリタンパク質は、アミノ酸末端からカルボキシ末端まで、ヌクレオカプシドタンパク質(C)、エンベロープタンパク質(E1およびE2)ならびに複数の非構造タンパク質(NS1、2、3、4a、5aおよび5b)を含有する。NS3は、HCVゲノムの約1893個のヌクレオチドによってコードされた約68kdaタンパク質であり、2個の別個のドメイン:(a)約200個のN末端アミノ酸より成るセリンプロテアーゼドメイン;および(b)タンパク質のC末端におけるRNA依存性ATPaseドメインを有する。NS3プロテアーゼは、タンパク質配列、全体の3次元構造および触媒作用機構における類似性のために、キモトリプシンファミリーの一員と見なされる。他のキモトリプシン様酵素はエラスターゼ、第Xa因子、トロンビン、トリプシン、プラスミン、ウロキナーゼ、tPAおよびPSAである。HCV NS3セリンプロテアーゼは、NS3/NS4a、NS4a/NS4b、NS4b/NS5aおよびNS5a/NS5b接合部にてポリペプチド(ポリタンパク質)のタンパク質分解を担い、それゆえウイルス複製の間に5個のウイルスタンパク質の産生を担う。このことはHCV NS3セリンプロテアーゼを、抗ウイルス化学療法にとって魅力のある標的としている。
約6kdaのポリペプチドであるNS4aタンパク質がNS3のセリンプロテアーゼ活性の補助因子であることが決定されている。NS3/NS4a接合部のNS3/NS4aセリンプロテアーゼによる自己開裂は分子内で発生する(すなわちシス)が、他の開裂部位は分子間で処理される(すなわちトランス)。
HCVプロテアーゼの天然開裂部位の分析は、P1におけるシステインおよびP1’におけるセリンの存在と、これらの残基がNS4a/NS4b、NS4b/NS5aおよびNS5a/NS5b接合部で厳密に保存されることとを明らかにした。NS3/NS4a接合部はP1におけるトレオニンおよびP1’におけるセリンを含有する。NS3/NS4aでのCys−Thr置換は、この接合部でのトランス処理でなく、シスへの要求を説明すると仮定される。たとえばPizziら、Proc Natl Acad Sci(USA),91(3):888−892(1994),Faillaら、Fold Des,1(1):35−42(1996),Wangら、J Virol,78(2):700−709(2004)を参照。NS3/NS4a開裂部位も、他の部位よりも突然変異誘発に寛容性である。たとえばKolykhalovら、J Virol,68(11):7525−7533(1994)を参照。効率的な開裂には開裂部位の上流の領域内の酸性残基が必要であることも見出されている。たとえばKomodaら、J Virol,68(11):7351−7357(1994)を参照。
報告されているHCVプロテアーゼの阻害薬としては、抗酸化剤(国際特許出願公開第WO 98/14181を参照)、あるペプチドおよびペプチド類似体(たとえば国際特許出願公開第WO 98/17679,Landroら、Biochemistry,36(31):9340−9348(1997),Ingallinellaら、Biochemistry,37(25):8906−8914(1998),Llinas−Brunetら、Bioorg Med Chem Lett,8(13):1713−1718(1998)を参照)、70アミノ酸ポリペプチドエグリンcに基づく阻害薬(Martinら、Biochemistry,37(33):11459−11468(1998)、ヒト膵分泌性トリプシン阻害薬(hPSTI−C3)およびミニボディレパートリー(MBip)より親和性選択される阻害薬(Dimasiら、J Virol,71(10):7461−7469(1997))、cVE2(「ラクダ化」可変ドメイン抗体断片)(Martinら、Protein Eng,10(5):607−614(1997)、およびα1−抗キモトリプシン(ACT)(Elzoukiら、J Hepat,27(1):42−48(1997))が挙げられる。HCV RNAを選択的に破壊するように設計されたリボザイムが最近開示された(BioWorld Today,9(217):4(November 10,1998)を参照)。
1998年4月30日に公開されたPCT Publications,No.WO 98/17679(Vertex Pharmaceuticals Incorporated);1998年5月28日に公開されたWO 98/22496(F.Hoffmann−La Roche AG);および1999年2月18日に公開されたWO 99/07734(Boehringer Ingelheim Canada Ltd.)も参照する。
次の米国特許および係属米国特許出願は、HCVのNS−3セリンプロテアーゼ阻害薬としての各種のペプチドおよび/または他の化合物を開示している:2005年1月25日に付与された米国特許第6,846,802;2005年7月5日付与された米国特許第6,914,122;1991年5月21日に付与された米国特許第5,017,380;1989年3月14日に付与された米国特許第4,812,561;1990年6月12日に付与された米国特許第4,933,443;1987年1月6日に付与された米国特許第4,634,697;2005年1月4日に付与された米国特許第6,838,475;2004年10月5日に付与された米国特許第6,800,434;2001年7月19日に出願された米国特許出願第09/909,012(米国特許出願公開第2002/0160962に相当);2005年3月24日に出願された米国特許出願第11/089,192(米国特許出願公開第2005/0176648に相当);2005年6月28日に付与された米国特許第6,911,428;2001年7月19日に出願された米国特許出願第09/909,164(米国特許出願公開第2002/0068702に相当);2005年5月4日に出願された米国特許出願第11/121,433(米国特許出願公開第2005/0249702に対応);および2006年3月14日に付与された米国特許第7,012,066。
HCVポリメラーゼ阻害薬は公知である。たとえば(i)Ni,Zhi−Jie,Wagman,Allan S.Current Opinion in Drug Discovery and Development 2004 7(4)446;(ii)Tan,S−T;Pause,A.;Shi,Y.;Sonenberg,N.Nature Reviews 2002,1,867;および(iii)Beaulieu,P.L.;Tsantrizos,Y.S.Current Opinion in Investigational Drugs 2004,5,838を参照。
HCVの1つ以上の症状を治療、予防または改善するHCV感染のための新たな治療および療法、セリンプロテアーゼ、特にHCV NS3/NS4aセリンプロテアーゼの活性を調節する方法、およびHCVポリペプチドの処理を調節する方法への要求がある。
本発明の別の態様は、カテプシン活性を阻害することに関する。カテプシン(Cat)は、リソソームシステインプロテアーゼのパパインスーパーファミリに属する。カテプシンは正常なタンパク質分解ならびに標的タンパク質および組織の代謝回転はもちろんのこと、プロ酵素活性化によるタンパク質分解カスケードの開始およびMHCクラスII分子発現への参加にも関与している。Baldwin,Proc Natl Acad Sci,90(14):6796−6800(1993);Mizuochi,Immunol Lett,43(3):189−193(1994)。
しかしながら異常なカテプシン発現も、複数の重篤なヒト疾患状態に関与している。カテプシンは、乳房、肺、前立腺、神経膠芽腫および頭部/頸部癌細胞を含む癌細胞で大量に発現されることが示されており(Kos and Lah,Oncol Rep,5(6):1349−1361(1998);Yanら、Biol Chem,379(2):113−123(1998);Mort and Buttle,Int J Biochem Cell Biol,29(5):715−720(1997);Friedrichら、Eur J Cancer,35(1):138−144(1999))、乳癌、肺癌、脳腫瘍および頭部/頸部癌の患者の不十分な治療結果と関連している。Kos and Lah,同上。加えてカテプシンの異常な発現は、関節リウマチおよび骨関節炎を含む、複数の炎症性疾患状態で明白である。Keyszerら;Arthritis Rheum,38(7):976−984(1995)。
カテプシン活性の分子機構は完全に理解されていない。最近、カテプシンBの強制発現が血清枯渇誘発アポトーシス死から細胞を救出すること(Shibataら、Biochem Biophys Res Commun,251(1):199−203(1998))と、カテプシンBのアンチセンスオリゴヌクレオチドによる細胞の治療がアポトーシスを誘発することが示された。Isaharaら、Neuroscience,91(1):233−249(1999)。これらの報告は、カテプシンがアポトーシスの介在物質であるという早期の報告に反するカテプシンの抗アポトーシス役割を示唆している。Robertsら、Gastroenterology,113(5):1714−1726(1997);Jonesら、Am J Physiol,275(4Pt1):G723−730(1998)。
カテプシンKは、システインプロテアーゼのパパインスーパーファミリの一部である酵素のファミリの一員である。カテプシンB、H、L、NおよびSが文献に記載されている。最近、カテプシンKポリペプチドおよびこのようなポリペプチドをコードするcDNAは、米国特許第5,501,969に開示されている(そこではカテプシンOと呼ばれる)。カテプシンKは最近、発現、精製、およびキャラクタリゼーションされた。Bossardら、J Biol Chem,271(21):12517−12524(1996);Drakeら、J Biol Chem,271(21):12511−12516(1996);Brommeら、J.Biol.Chem,271(4):2126−2132(1996)。
カテプシンKは、文献ではカテプシンO、カテプシンXまたはカテプシンO2と多様に呼ばれている。カテプシンKという呼称は、より適切なものと見なされている(Nomenclature Committee of the International Union of Biochemistry and Molecular Biologyによって割り当てられた名称)。
システインプロテアーゼのパパインスーパーファミリのカテプシンは、ヒトを含む動物におけるタンパク質分解の正常な生理学的プロセスにおいて、たとえば結合組織の分解において機能する。しかしながら体内でのこれらの酵素のレベル上昇は、疾患に至る病的状態を引き起こしうる。それゆえカテプシンは、これに限定されるわけではないが、ニューモシスティス・カリニ、トリパノソーマ・クルーズ、トリパノソーマ・ブルース、およびクリチジア・ファシキュラータによる感染はもちろんのこと、住血吸虫症マラリア、腫瘍転移、異染性白質萎縮症、筋ジストロフィー、筋萎縮症なども含む各種の疾患状態に関与している。1994年3月3日に公開されたInternational Publication Number WO 94/04172、およびそこで引用された参考文献を参照。欧州特許出願第EP 0603 873 A1、およびそこで引用された参考文献も参照。ジンジパインと呼ばれるP.ジンジバリスからの2つの細菌システインプロテアーゼが歯肉炎の病因に関与している。Potempaら、Perspectives in Drug Discovery and Design,2:445−458(1994)。
カテプシンKは、過剰な骨および軟骨消失の疾患において原因的な役割を果たすと考えられている。骨は、ヒドロキシアパタイトの紡錘または皿形状結晶が包含されたタンパク質基質より成る。I型コラーゲンは、構造タンパク質の約90%を構成する骨の主要な構造タンパク質である。マトリクスの残り10%は、オステオカルシン、プロテオグリカン、オステオポンチン、オステオネクチン、トロンボスポンジン、フィブロネクチン、および骨シアロタンパク質を含む多数の非コラーゲン性タンパク質で構成される。骨格の骨は、生涯にわたって別個の病巣にて再構築を受ける。これらの病巣、または再構築単位は、骨吸収期と、続く骨置換期より成るサイクルを受ける。骨吸収は、造血系の多核細胞である破骨細胞によって実施される。骨粗鬆症およびページェット病などの複数の疾患状態において、骨吸収および形成間の正常なバランスが混乱して、各サイクルにおける骨の純損失がある。最終的にこのことは、骨の弱化につながり、最小限の外傷による骨折リスクの上昇を生じうる。
破骨細胞におけるカテプシンKの大量の選択的発現は、この酵素が骨吸収に不可欠であることを強く示唆している。それゆえカテプシンKの選択的阻害は、これに限定されるわけではないが、骨粗鬆症、歯肉炎および歯周病などの歯肉疾患、ページェット病、悪性高カルシウム血症、および代謝性骨疾患を含む、過剰な骨減少の疾患の有効な治療を提供する。カテプシンKレベルは、変形性関節症滑膜の軟骨吸収細胞で上昇することも証明されている。それゆえカテプシンKの選択的阻害も、これに限定されるわけではないが、骨関節炎および関節リウマチを含む、過剰な軟骨または基質の疾患を治療するのに有用であり得る。転移性新生細胞も通例、周囲の基質を分解する高レベルのタンパク質分解酵素を発現する。それゆえカテプシンKの選択的阻害は、ある新生疾患の治療にも有用であり得る。
カテプシンBおよびL抗原の発現と、その活性が早期直腸結腸癌の進行に関連していることの報告が参考文献にある。Troyら、(2004)Eur J Cancer,40(10):1610−6。これらの発見は、システインプロテアーゼが直腸結腸癌進行において重要な役割を果たすことを示唆している。
カテプシンLはグリオーマの悪性度に介在する重要なタンパク質であることが示されており、その阻害がその浸潤を減少させて、アポトーシス閾値を低下させることによって腫瘍細胞アポトーシスの上昇につながりうることが示唆されている。Levicarら、Cancer Gene Ther,10(2):141−151(2003)。
Katunumaら、Arch Biochem Biophys,397(2):305−311(2002)は、カテプシンLの特異性阻害薬である、CLIK−148の生体内での抗カルシウム血症および抗転移効果について報告している。本参考文献は、CLIK−148治療が心臓の左心室に植え込まれたメラノーマA375腫瘍の大腿骨および脛骨への遠隔骨転移を減少させたことも報告している。
Rousseletら、Cancer Res,64(1):146−151(2004)は、抗カテプシンL1本鎖断片(ScFv)がプロカテプシンL分泌に応じて、ヒトメラノーマの腫瘍形成性および転移性表現型を阻害しうることと、治療的細胞手法における分子ツールとしての抗カテプシンL ScFvの使用とを報告している。
Colella and Casey,Biotech Histochem,78(2):101−108(2003)は、システインプロテイナーゼカテプシンLおよびBがPC3前立腺癌細胞系の浸潤能力に関係することと、シスタチンなどのシステインプロテアーゼ阻害薬を抗転移剤として使用する可能性を報告している。
Kruegerら、Cancer Gene Ther,8(7):522−528(2001)は、骨肉腫細胞系MNNG/HOSにおいて、カテプシンLが遊走および基底膜分解を促進することによって細胞悪性腫瘍に影響を及ぼすことを報告している。
Frohlichら、Arch Dermatol Res,295(10):411−421(2004)は、カテプシンBおよびLが基底細胞癌(BCC)細胞の浸潤に関与することを報告している。
2005年4月20日に出願された「Compounds for Inhibiting Cathepsin Activity」という名称の米国特許仮出願第60/673,294は、多様な種類のペプチドおよび/または他の化合物をカテプシンの阻害薬として開示している。
米国特許第5,712,145号明細書 Berenguer and Wright,Proc Assoc Am Physicians,110(2):98−112(1998) Hoofnagle and di Bisceglie,N Engl J Med,336(5):347−356(1997)
カテプシンはしたがって、新規な化学治療薬の発見および多様な疾患に対して有効な治療方法のための魅力的な標的である。カテプシン活性の阻害およびこれらの障害の治療において有用な化合物および組成物への要求がある。
(発明の要旨)
本発明は、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善する必要がある対象において、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善するための同時または連続投与のための、(a)以下に詳説する式I〜XXVIIの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬と;(b)HCV−796でないが、Investigational DrugsデータベースおよびIMS Healthデータベースで下に示す構造:
Figure 2009526070
を有するとして同定され、またIMS Healthデータベースにおいて5−シクロプロピル−2−(4−フルオロフェニル)−6−[(2−ヒドロキシエチル)(メチルスルホニル)アミノ]−N−メチル−3−ベンゾフランカルボキサミドとして同定され、さらにChemical Abstractインデックス名3−ベンゾフランカルボキサミド、5−シクロプロピル−2−(4−フルオロフェニル)−6−[(2−ヒドロキシエチル)(メチルスルホニル)アミノ]−N−メチルに相当して、WO 2004041201にもさらに記載されている、Chemical Abstracts Services(CAS)番号691852−58−1によっても同定されている、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬;とを個別に、または共に含む組み合わせに基づく、薬剤、製薬組成物、製薬キット、および方法を提供する。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、下で詳説する式I〜XXVIの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式I:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式Iにおいて:
Yは、次の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノから成る群より選択され、但し、YはX11またはX12によって場合により置換され得;
11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、但し、X11は加えてX12によって場合により置換され得;
12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、但し、上記アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、X12より独立して選択される部分によって場合により置換され得;
はCORであり、RはCORであり、RはNHRであり、Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、
Figure 2009526070
から成る群より選択され、R’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、R13、およびR’は独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルから成る群より選択され;
Zは、O、N、CHまたはCRより選択され;
Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C=O、C=S、C(=N−CN)、またはSOより選択され;
Qは存在するか、または存在しないことがあり、Qが存在するとき、Qは、CH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、NR、S、またはSOであり;Qが存在しないとき、Mは存在するか、または存在せず;QおよびMが存在しないとき、AはLに直接結合され;
Aは、O、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、NR、S、SOまたは結合であり;
Eは、CH、N、CR、あるいはA、LまたはGに対する二重結合であり;
Gは存在するか、または存在しないことがあり、Gが存在するとき、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しないとき、Jは存在し、Eは、Gが結合されるように式Iの炭素原子に直接結合され;
Jは存在するか、または存在しないことがあり、Jが存在するときは、Jは(CH、(CHR)、または(CRR’)、SO、NH、NRまたはOであり;Jが存在しないとき、Gは存在し、Eは、Jに結合されるように式IのNに直接結合され;
Lは存在するか、または存在しないことがあり、Lが存在するとき、LはCH、CR、O、SまたはNRであり;Lが存在しないとき、Mは存在するか、または存在せず;Mが存在して、Lが存在しない場合、MはEに直接、独立して結合され、JはEに直接、独立して結合され;
Mは存在するか、または存在しないことがあり、Mが存在するとき、MはO、NR、S、SO、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
pは0〜6の数であり;
R、R’、R、RおよびRは、H;C〜C10アルキル;C〜C10アルケニル;C〜Cシクロアルキル;C〜Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル(ここで、上記シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、上記アルキルは1〜6個の炭素原子より成る);アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールから成る群より独立して選択され;
上記アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分が場合により、そして化学的に適切に置換されることがあり、「置換される」という上記用語が、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環式、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートから成る群より選択される1個以上の部分による任意の化学的に適切な置換を指し;
さらに単位N−C−G−E−L−J−Nは、5員または6員環式環構造を表し、但し上記単位N−C−G−E−L−J−Nが5員環式環構造であるとき、またはN、C、G、E、L、J、N、A、Q、およびMを含む式Iにおける2環式環構造が5員環式環構造を表すとき、上記5員環式環構造には環式環の一部としてのカルボニル基を欠いている。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式II:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式IIにおいて:
ZはNHであり;
Xは、アルキルスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロシクリルアルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、またはヘテロアリールアミノカルボニル部分であり、但し、Xは加えて、R12またはR13によって場合により置換され得;
はH;C〜C直鎖アルキル;C〜C分岐アルキルまたはCH−アリール(置換または非置換)であり;
12は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキル部分であり、但し、R12は加えてR13によって場合により置換され得;
13は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロ部分であり、但し、上記アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、R13より独立して選択される部分によって場合により置換され得;
P1a、P1b、P2、P3、P4、P5、およびP6は独立して:H;C〜C10直鎖または分岐鎖アルキル;C〜C10直鎖または分岐鎖アルケニル;C〜Cシクロアルキル、C〜C複素環式;(シクロアルキル)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキル(上記シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、そして上記アルキルは、1〜6個の炭素原子より成る);アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキル(上記アルキルは1〜6個の炭素原子より成る)であり;
上記アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクリル)アルキル部分は、R13によって場合により置換され、さらに上記P1aおよびP1bは、場合により相互に結合されてスピロ環式またはスピロ複素環式環を形成することができ、上記スピロ環式またはスピロ複素環式環は、0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子を含有して、さらにR13によって場合により置換することができ;
P1’は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリール−アルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール−アルキルであり、但し、上記P1’は加えてR13によって場合により置換され得る。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式III:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式IIIにおいて:
Gはカルボニルであり;
JおよびYは、同じまたは異なることがあり、部分:H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノから成る群より独立して選択され、但し、Yは加えてX11またはX12によって場合により置換され得;
11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキル部分から成る群より選択され、但し、X11は加えてX12によって場合により置換され得;
12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、但し、上記アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、X12より独立して選択される部分によって場合により置換され得;
はCORまたはC(OR)であり、Rは、H、OH、OR、NR10、CF、C、C、CF、RおよびCORから成る群より選択され、Rは、H、OH、OR、CHR10、およびNR10から成る群より選択され、R、R、RおよびR10は同じまたは異なることがあり、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、
Figure 2009526070
から成る群より独立して選択され、R’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、R13、およびR’は同じまたは異なることがあり、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルから成る群より独立して選択され;
Zは、O、N、またはCHより選択され;
Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C=O、C=S、またはSOより選択され;
R、R’、R、RおよびRは、H;C〜C10アルキル;C〜C10アルケニル;C〜Cシクロアルキル;C〜Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ;酸素、窒素、硫黄、またはリン原子(上記酸素、窒素、硫黄、またはリン原子の数は0〜6個である);(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル(ここで、上記シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、上記アルキルが1〜6個の炭素原子より成る);アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールから成る群より独立して選択され;
上記アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分が場合により置換されることがあり、「置換される」という上記用語が、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環式、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートから成る群より選択される1個以上の部分による任意の化学的に適切な置換を指す。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式IV:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式IVにおいて:
Yは、次の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノから成る群より選択され、但し、YがX11またはX12によって場合により置換され得;
11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、但し、X11は加えてX12によって場合により置換され得;
12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、但し、上記アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、X12より独立して選択される部分によって場合により置換され得;
は次の構造:
Figure 2009526070
より選択され;
kは、同じまたは異なりうる0〜5の数であり、R11は任意の置換基を示し、上記置換基それぞれがアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、ヒドロキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、およびニトロから成る群より独立して選択され、但し、R11(R11≠Hのとき)は、X11またはX12によって場合により置換され得;
Zは、O、N、CHまたはCRより選択され;
Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C=O、C=S、C(=N−CN)、またはS(O)より選択され;
Qは存在するか、または存在しないことがあり、Qが存在するとき、Qは、CH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、N(R)、S、またはS(O)であり;Qが存在しないとき、Mは存在するか、または存在せず;QおよびMが存在しないとき、AはLに直接結合され;
Aは、O、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R)、S、S(O)または結合であり;
Eは、CH、N、CR、あるいはA、LまたはGに対する二重結合であり;
Gは存在するか、または存在しないことがあり、Gが存在するとき、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しないとき、Jは存在し、Eは、Gが結合されるように式Iの炭素原子に直接結合され;
Jは存在するか、または存在しないことがあり、Jが存在するとき、Jは(CH、(CHR)、または(CRR’)、S(O)、NH、N(R)またはOであり;Jが存在しないとき、Gは存在し、Eは、Jに結合されるように式IのNに直接結合され;
Lは存在するか、または存在しないことがあり、Lが存在するとき、LはCH、C(R)、O、SまたはN(R)であり;Lが存在しないとき、次にMは存在するか、または存在せず;Mが存在して、Lが存在しない場合、MはEに直接、独立して結合され、JはEに直接、独立して結合され;
Mは存在するか、または存在しないことがあり、Mが存在するとき、MはO、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
pは0〜6の数であり;
R、R’、R、RおよびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH;C〜C10アルキル;C〜C10アルケニル;C〜Cシクロアルキル;C〜Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル(上記シクロアルキルが3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、そして、上記アルキルは1〜6個の炭素原子より成る);アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールから成る群より独立して選択され;上記アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は場合により置換され、「置換される」という上記用語が、同じまたは異なることがある1個以上の部分による置換を指し、それぞれアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環式、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートから成る群より独立して選択され;
さらに単位N−C−G−E−L−J−Nは、5員または6員環式環構造を表し、但し、上記単位N−C−G−E−L−J−Nが5員環式環構造であるとき、またはN、C、G、E、L、J、N、A、Q、およびMを含む式Iにおける2環式構造が5員環式環構造を表すとき、上記5員環式環構造には環式環の一部としてのカルボニル基を欠いている。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式V:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式Vにおいて:
(1)Rは、−C(O)Rまたは−B(OR)であり;
(2)Rは、H、−OH、−OR、−NR10、−C(O)OR、−C(O)NR10、−CF、−C、C、−CF、−R、−C(O)RまたはNRSOであり;
(3)Rは、H、−OH、−OR、または−CHR10であり;
(4)R、R、RおよびR10は、H:アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、
Figure 2009526070
から成る群より独立して選択され;
’、R’、R’、R’、R’、R11、R12およびR13は同じまたは異なることがあり、それぞれH、ハロゲン、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルケニル、アルキニル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルから成る群より独立して選択され;あるいは
12およびR13は一緒になって結合され、その組合せはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
14は、存在するか、または存在せず、存在する場合はH、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アリル、アルキル−ヘテロアリール、アルコキシ、アリール−アルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロアラルキルから成る群より選択され;
(5)RおよびR’は存在するか、または存在せず、存在する場合は、同じまたは異なることがあり、それぞれH、OH、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、(アリール)アルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、(アルキル)アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキルから成る群より独立して選択され、上記シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、上記アルキルは1〜6個の炭素原子より成り;
(6)L’は、H、OH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり;
(7)M’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロシクリルまたはアミノ酸側鎖であり;
あるいはL’およびM’は一緒になって結合されて環構造を形成し、構造式1の一部は:
Figure 2009526070
によって表され、構造式2は:
Figure 2009526070
によって表され、
式2において:
Eは存在するか、または存在せず、存在する場合、C、CH、NまたはC(R)であり;
Jは存在するか、または存在せず、存在する場合、Jは、(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、Gが存在するとき、Lは位置2と印をつけた窒素原子に直接結合され;
pは0〜6の数であり;
Lは存在するか、または存在せず、Lが存在するとき、LはC(H)またはC(R)であり;Lが存在しないとき、Mは存在するか、または存在せず;Mが存在して、Lが存在しない場合、MはEに直接、独立して結合され、そしてJはEに直接、独立して結合され;
Gは存在するか、または存在せず、Gが存在するとき、Gは(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)または(CRR’)であり;Gが存在しないとき、Jは存在し、Eは、位置1と印をつけた炭素原子に直接結合され;
Qは存在するか、または存在せず、Qが存在するとき、Qは、NR、PR、(CR=CR)、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)、O、NR、S、SO、またはSOであり;Qが存在しないとき、Mは(i)Aに直接結合されるか、または(ii)Lにおける独立した置換基である(ここで、上記独立した置換基は、−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’より選択される)か、あるいは(iii)存在しないかのいずれかであり;QおよびMの両方が存在しないとき、AはLに直接結合されるか、またはAがEにおける独立した置換基である(ここで、上記独立した置換基は、−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’より選択される)か、あるいはAは存在しないかのいずれかであり;
Aは存在するか、または存在せず、存在する場合、Aは、O、O(R)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R)、NRR’、S、S(O)、−OR、CH(R)(R’)またはNRR’であり;あるいはAはMに結合されて脂環式、脂肪族、またはヘテロ脂環式架橋を形成し;
Mは存在するか、または存在せず、Mが存在するとき、Mは、ハロゲン、O、OR、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;あるいはMはAに結合されて脂環式、脂肪族、またはヘテロ脂環式架橋を形成し;
(8)Z’は、構造式3:
Figure 2009526070
によって表されて:
式3において:
Yは、H、アリール、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキル−ヘテロアリール、ヘテロアルキル−ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノから成る群より選択され、Yは非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、X11またはX12より独立して選択される1または2個の置換基によって場合により置換され;
11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、X11は非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、独立して選択されるX12部分の1個以上によって場合により置換され;
12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、スルホニル尿素、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−スルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、上記アルキル、アルコキシ、およびアリールは、非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルより独立して選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換され;
Zは、O、N、C(H)またはC(R)であり;
31は、H、ヒドロキシル、アリール、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキル−ヘテロアリール、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノまたはヘテロシクロアルキルアミノであり、R31は非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、X13またはX14より独立して選択される1または2個の置換基によって場合により置換され;
13は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、X13は非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、独立して選択されるX14部分の1個以上によって場合により置換され;
14は、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−スルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、上記アルキル、アルコキシ、およびアリールは、非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルより独立して選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換され;
Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C(=O)、C(=S)、C(=N−CN)、またはS(O)であり;
(9)Xは、構造式4:
Figure 2009526070
によって表されて:
式4において:
aは、2、3、4、5、6、7、8または9であり;
b、c、d、eおよびfは、0、1、2、3、4または5であり;
Aは、C、N、SまたはOであり;
29およびR29’は独立して存在するか、または存在せず、存在する場合、同じまたは異なることがあり、それぞれ独立して、H、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシル、C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−から成る群より独立して選択され、YおよびYは同じまたは異なることがあり、水素、アルキル、アリール、およびアラルキルから成る群より独立して選択される1または2個の置換基であり;あるいは
29およびR29’は、その組合せが0〜6個の炭素の脂肪族またはヘテロ脂肪族鎖であるように一緒になって結合され;
30は存在するか、または存在せず、存在する場合、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキルから成る群より独立して選択される1または2個の置換基であり;
(10)Dは、構造式5
Figure 2009526070
によって表されて:
式5において:
32、R33およびR34は存在するか、または存在せず、存在する場合、独立してH、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、スピロアルキル、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシル、C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−から成る群より独立して選択される1または2個の置換基であり、YおよびYは同じまたは異なることがあり、水素、アルキル、アリール、およびアラルキルから成る群より独立して選択され;あるいは
32およびR34は、その組合せがシクロアルキル基の部分を形成するように一緒になって結合され;
gは、1、2、3、4、5、6、7、8または9であり;
h、i、j、k、lおよびmは、0、1、2、3、4または5であり;
Aは、C、N、SまたはOであり;
(11)構造式2:
Figure 2009526070
Figure 2009526070
であり、
W’はCHまたはNであるが、次の条件付除外(i)および(ii):条件付除外(i):Z’は−NH−R36でなく、R36は、H、Cまたは10アリール、ヘテロアリール、−C(O)−R37、−C(O)−OR37あるいは−C(O)−NHR37であり、R37は、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;および条件付除外(ii):Rは、−C(O)OH、−C(O)OHの薬学的に許容される塩、−C(O)OHのエステルまたは−C(O)NHR38でなく、R38は、C1〜8アルキル、C3〜6シクロアルキル、C6〜10アリールまたはC7〜16アラルキルから成る群より選択される;が適用される。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式VI:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式VIにおいて:
キャップは、H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノであり、上記アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノのそれぞれは非置換であるか、あるいは同じまたは異なることがあり、XおよびXより独立して選択される1または2個の置換基によって場合により独立して置換され;
P’は−NHRであり;
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Xは非置換であるか、あるいは同じまたは異なることがあり、独立して選択されるX部分の1個以上によって場合により独立して置換され;
は、ヒドロキシ、アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、ケト、エステルまたはニトロであり、上記アルキル、アルコキシ、およびアリールのそれぞれは、非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルより独立して選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換され;
Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C(=O)、C(=S)、C(=NH)、C(=N−OH)、C(=N−CN)、S(O)またはS(O)であり;
Qは存在するか、または存在しないことがあり、Qが存在するとき、Qは、N(R)、P(R)、CR=CR’、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)P、O、S、S(O)またはS(O)であり;Qが存在しないとき、Mは(i)Aに直接結合されるか、または(ii)MはLにおける独立した置換基であり、AはEにおける独立した置換基であるかのいずれかであり、上記独立した置換基は、−OR、−CH(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’より選択され;QおよびMの両方が存在しないとき、AはLに直接結合されるか、またはAは、−OR、CH(R)(R’)、−S(O)0−2Rまたは−NRR’より選択される、Eにおける独立した置換基であるかのいずれかであり;
Aは存在するか、または存在せず、存在する場合、Aは、−O−、−O(R)CH−、−(CHR)−、−(CHR−CHR’)−、(CRR’)、N(R)、NRR’、S、またはS(O)であり、Qが存在しないとき、Aは、−OR、−CH(R)(R’)または−NRR’であり;Aが存在しないとき、QまたはEのいずれかが結合によって結合されるか、またはQはMにおける独立置換基であり;
Eは存在するか、または存在せず、存在する場合、EはCH、N、C(R)であり;
Gは存在するか、または存在しないことがあり、Gが存在するとき、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しないとき、Jは存在し、Eは、位置1と印をつけた炭素原子に直接結合され;
Jは存在するか、または存在しないことがあり、Jが存在するとき、Jは、(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、Gが存在するとき、Lは位置2と印をつけた窒素原子に直接結合され;
Lは存在するか、または存在しないことがあり、Lが存在するとき、LはCH、N、またはCRであり;Lが存在しないとき、Mは存在するか、または存在せず;Mが存在して、Lが存在しない場合、MはEに直接、独立して結合され、JはEに直接、独立して結合され;
Mは存在するか、または存在しないときがあり、Mが存在するとき、MはO、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
pは0〜6の数であり;
R、R’およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、アルケニル、アルキニル、アリール−アルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクリル)アルキルから成る群より独立して選択され;
(CRR’)におけるRおよびR’は、その組合せがシクロアルキルまたはヘテロシクリル部分を形成するように一緒になって結合することができ;
はカルボニルである。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式VII:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式VIIにおいて:
Mは、O、N(H)、またはCHであり;
nは、0〜4であり;
は、−OR、−NRまたは
Figure 2009526070
であり;
およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれ水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノから成る群より独立して選択され;
およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、アリールおよびシクロアルキルから成る群より独立して選択され;あるいはRおよびRは、部分
Figure 2009526070
が、kが0〜2である
Figure 2009526070
によって表されるように、環式5〜7員環の一部を一緒になって形成し;
Xは、
Figure 2009526070
から成る群より選択され、
pは1〜2であり、qは1〜3であり、Pは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;
は、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
Figure 2009526070
から成る群より選択され、
Yは、O、SまたはNHであり、Zは、CHまたはNであり、R部分は同じまたは異なることがあり、各Rは、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシから成る群より選択される。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式VIII:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式VIIIにおいて:
Mは、O、N(H)、またはCHであり;
は−C(O)NHRであり、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノまたはアルキルアミノであり;
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ハロアルキルから成る群より選択され;
は、アルキル、シクロアルキル、アリールおよびアリールと縮合されたシクロアルキルから成る群より選択され;
およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、アリールおよびシクロアルキルから成る群より独立して選択され;あるいはRおよびRは、部分
Figure 2009526070
が、kが0〜2である
Figure 2009526070
によって表されるように、環式5〜7員環の一部を一緒になって形成し;
Xは、
Figure 2009526070
Figure 2009526070
から成る群より選択され、
pは1〜2であり、qは1〜3であり、Pは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;
は、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
Figure 2009526070
から成る群より選択され、
Yは、O、SまたはNHであり、Zは、CHまたはNであり、R部分は同じまたは異なることがあり、各Rは、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルコキシから成る群より独立して選択される。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式IX:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式IXにおいて:
Mは、O、N(H)、またはCHであり;
nは、0〜4であり;
は、−OR、−NRまたは
Figure 2009526070
であり;
およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれ水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノから成る群より独立して選択され;
およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、アリールおよびシクロアルキルから成る群より独立して選択され;あるいはRおよびRは、部分
Figure 2009526070
が、kが0〜2である
Figure 2009526070
によって表されるように、環式5〜7員環の一部を一緒になって形成し;
Xは、
Figure 2009526070
Figure 2009526070
から成る群より選択され、
pは1〜2であり、qは1〜3であり、Pは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;
は、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
Figure 2009526070
から成る群より選択され、
Yは、O、SまたはNHであり、Zは、CHまたはNであり、R部分は同じまたは異なることがあり、各Rは、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシから成る群より独立して選択される。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式X:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式Xにおいて:
はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
Figure 2009526070
が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合され;
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
Yは次の部分:
Figure 2009526070
より選択され;
Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17およびR18は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいはR15およびR16は、相互に結合されて4〜8員シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル構造を形成し、同様に、独立してR17およびR18は相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
上記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XI:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XIにおいて:
はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、NR10、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
Figure 2009526070
が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており(言い換えれば、ひとまとめにされたA−E−L−M);
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NR10が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
Yは次の部分:
Figure 2009526070
より選択され;
30およびY31は、
Figure 2009526070
より選択され、
uは0〜6の数であり;
Xは、O、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOより選択され;
Gは、NHまたはOであり;
15、R16、R17、R18、R19、T、T、TおよびTは、同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいはR17およびR18は、相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
上記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XII:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XIIにおいて:
はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
Figure 2009526070
が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており;
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
Yは次の部分:
Figure 2009526070
より選択され;
Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18およびR19は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R15およびR16は、相互に結合されて4〜8員環式構造を形成するか、またはR15およびR19は、相互に結合されて4〜8員環式構造を形成するかのいずれかであり、(ii)同様に、独立してR17およびR18は相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
上記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XIII:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XIIIにおいて:
はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
Figure 2009526070
が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており(言い換えれば、A−E−L−Mは一緒になる);
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
Yは次の部分:
Figure 2009526070
より選択され;
Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19およびR20は同じまたは異なることがあり、それぞれH、C〜C10アルキル、C〜C10ヘテロアルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10ヘテロアルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10ヘテロアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールから成る群より独立して選択され、あるいは:(i)R15およびR16は、相互に結合されて4〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成するか、またはR15およびR19は、相互に結合されて5〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成するか、またはR15およびR20は相互に結合されて5〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成するかのいずれかであり、(ii)同様に、独立してR17およびR18は相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
上記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XIV:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XIVにおいて:
はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
Figure 2009526070
が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており;
Eは、C(H)またはC=であり;
Lは、C(H)、C=、CHC=、またはC=CHであり;
R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
Yは次の部分:
Figure 2009526070
より選択され;
Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17およびR18は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R15およびR16は、相互に結合されて4〜8員環式構造を形成し、(ii)同様に、独立してR17およびR18は相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
上記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XV:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XVにおいて:
はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、シクロアルキル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
EおよびJは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR、SR、ハロ、およびS(O)Rから成る群より独立して選択され、あるいはEおよびJは相互に直接結合されて3〜8員シクロアルキル、または3〜8員ヘテロシクリル部分のいずれかを形成することができ;
Zは、N(H)、N=、またはOであり、但し、ZがOであるとき、Gが存在するか、または存在せず、Gが存在してZがOであるとき、GはC(=O)であり;
Gは存在するか、または存在しないことがあり、Gが存在する場合、GはC(=O)またはS(O)であり、Gが存在しないとき、ZはYに直接結合され;
Yは、
Figure 2009526070
Figure 2009526070
から成る群より選択され;
R、R、R、R、RおよびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;上記ヘテロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルのそれぞれは1〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子を独立して有し;
上記アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル部分のそれぞれは非置換であるか、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XVI:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XVIにおいて:
はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群よりして独立して選択され;
Yは次の部分:
Figure 2009526070
より選択され;
Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24およびR25は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R17およびR18は、相互に独立して結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)R15およびR19は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iii)R15およびR16は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iv)R15およびR20は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(v)R22およびR23は、同様に独立して、相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたは4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(vi)R24およびR25は、同様に独立して、相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたは4〜8員ヘテロシクリルを形成し;
上記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XVII:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XVIIにおいて:
はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
Figure 2009526070
が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合され;
Eは、C(H)またはC=であり;
Lは、C(H)、C=、CHC=、またはC=CHであり;
R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
Yは次の部分:
Figure 2009526070
より選択され;
30
Figure 2009526070
より選択され:
uは0〜1の数であり;
Xは、O、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOより選択され;
Gは、NHまたはOであり;
15、R16、R17、R18、R19、T、T、およびTは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいはR17およびR18は、相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
上記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XVIII:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XVIIIにおいて:
は、アルキル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、ヘテロアリールアルキル−、およびヘテロシクリルアルキルから成る群より選択され;
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびシクロアルキルから成る群より選択され;
AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、N(H)R、N(RR’)、SR、S(O)R、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
Figure 2009526070
が3、4、5、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており(言い換えれば、A−E−L−Mは一緒になる);
Eは、C(H)またはC(R)であり;
Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
RおよびR’は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはN(RR’)におけるRおよびR’は、N(RR’)が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、スピロ結合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群よりして独立して選択され;
Yは次の部分:
Figure 2009526070
より選択され;
Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19およびR20は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R17およびR18は、相互に独立して結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)R15およびR19は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iii)R15およびR16は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iv)R15およびR20は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;
上記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、スピロ結合シクロアルキル、およびヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XIX:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XIXにおいて:
Zは、ヘテロシクリル部分、N(H)(アルキル)、−N(アルキル)、−N(H)(シクロアルキル)、−N(シクロアルキル)、−N(H)(アリール、−N(アリール)、−N(H)(ヘテロシクリル)、−N(ヘテロシクリル)、−N(H)(ヘテロアリール)、および−N(ヘテロアリール)から成る群より選択され;
はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群よりして独立して選択され;
Yは次の部分:
Figure 2009526070
より選択され;
Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19、R20、およびR21は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R17およびR18は、相互に独立して結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)R15およびR19は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iii)R15およびR16は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iv)R15およびR20は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;
上記アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XX:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XXにおいて:
aは0または1であり;bは0または1であり;YはHまたはC1〜6アルキルであり;
Bは、H、式R−C(O)−のアシル誘導体または式R−SOのスルホニルであり、
は(i)カルボキシル、C1〜6アルカノイルオキシまたはC1〜6アルコキシによって場合により置換されたC1〜10アルキル;
(ii)カルボキシル、(C1〜6アルコキシ)カルボニルまたはフェニルメトキシカルボニルによって場合により置換されたC3〜7シクロアルキル;
(iii)C1〜6アルキル、ヒドロキシ、またはC1〜6アルキルによって場合により置換されたアミノによって場合により置換されたCまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキル;
(iv)C1〜6アルキル、ヒドロキシ、C1〜6アルキルによって場合により置換されたアミノ、またはC1〜6アルキルによって場合により置換されたアミドによって場合により置換されたHet;
であり;
は存在するとき、カルボキシルによって置換されたC1〜6アルキルであり;
は存在するとき、カルボキシルによって場合により置換されたC1〜6アルキルであり;
は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキルまたはC4〜10(アルキルシクロアルキル)であり;
は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキルまたはC4〜10(アルキルシクロアルキル)であり;
は、CH−R20、NH−R20、O−R20またはS−R20であり、R20は、R21によって場合により一、二または三置換された飽和または不飽和C3〜7シクロアルキルまたはC4〜10(アルキルシクロアルキル)であり、あるいはR20は、R21によって場合により一、二または三置換されたCまたはC10アリールまたはC7〜16アラルキルであり;
あるいはR20は、R21によって場合により一、二または三置換されたHetまたは(低級アルキル)−Hetであり、各R21は独立して、C1〜6アルキル;C1〜6アルコキシ;C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;C1〜6アルキル、CまたはC10アリール、C7〜16アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetによって場合により一置換されたアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CまたはC10アリール、C7〜16アラルキルまたはHetであり、上記アリール、アラルキルまたはHetは、R22によって場合により置換され;
22は、C1〜6アルキル;C1〜6アルコキシ;C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミドまたは(低級アルキル)アミドであり;
は、ハロゲンによって場合により置換されたC1〜6アルキルまたはC2〜6アルケニルであり;
Wは、ヒドロキシまたはN置換アミノである。
式XXの化合物の上に示した構造において、用語P6、P5、P4、P3、P2およびP1は、当業者に通常公知である各アミノ酸部分を示している。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XXI:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XXIにおいて:
Bは、H、CまたはC10アリール、C7〜16アラルキル;Hetまたは(低級アルキル)−Hetであり、そのすべてはC1〜6アルキル;C1〜6アルコキシ;C1〜6アルカノイル;ヒドロキシ;ヒドロキシアルキル;ハロ;ハロアルキル;ニトロ;シアノ;シアノアルキル;C1〜6アルキルによって場合により置換されたアミノ;アミド;または(低級アルキル)アミドによって場合により置換され;
あるいはBは、式R−C(O)−のアシル誘導体;式R−O−C(O)−のカルボキシル;式R−N(R)−C(O)−のアミド;式R−N(R)−C(S)−のチオアミド;または式R−SOのスルホニルであり;

(i)カルボキシルによって場合により置換されたC1〜10アルキル、C1〜6アルカノイル、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ、アミド、または(低級アルキル)アミド;
(ii)すべてヒドロキシ、カルボキシル、(C1〜6アルコキシ)カルボニル、C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ、アミド、または(低級アルキル)アミドによって場合により置換された、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルコキシ、またはC4〜10アルキルシクロアルキル;
(iii)C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ;アミド;または(低級アルキル)アミド;
(iv)すべてC1〜6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、あるいはC1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノによって場合により置換された、CまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキル;あるいは
(v)いずれもC1〜6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、またはC1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノによって場合により置換された、Hetまたは(低級アルキル)−Het;
であり;
は、HまたはC1〜6アルキルであり;
但し、Rがアミドまたはチオアミドであるときに、Rが(ii)シクロアルコキシではなく;
Yは、HまたはC1〜6アルキルであり;
は、すべてヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、C1〜6チオアルキル、アミド、(低級アルキル)アミド、CまたはC10アリール、あるいはC7〜16アラルキルによって場合により置換された、C1〜8アルキル、C3〜7シクロアルキル、またはC4〜10アルキルシクロアルキルであり;
は、CH−R20、NH−R20、O−R20またはS−R20であり、R20は、飽和または不飽和C3〜7シクロアルキルまたはC4〜10(アルキルシクロアルキル)であり、そのすべてがR21によって場合により一、二または三置換され、あるいはR20は、R21によって場合により一、二または三置換されたCまたはC10アリールまたはC7〜14アラルキルであり;
あるいは、R20は、Hetまたは(低級アルキル)−Hetであり、両方がR21によって場合により一、二または三置換され;
各R21は独立して、C1〜6アルキル;C1〜6アルコキシ;低級チオアルキル;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;C1〜6アルキル、CまたはC10アリール、C7〜14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetによって場合により一または二置換されたアミノ;C1〜6アルキル、CまたはC10アリール、C7〜14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetによって場合により一置換されたアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CまたはC10アリール、C7〜14アラルキルあるいはHetであり、上記アリール、アラルキルまたはHetは、R22によって場合により置換され;
22は、C1〜6アルキル;C3〜7シクロアルキル;C1〜6アルコキシ;C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ;スルホニル;(低級アルキル)スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミド;(低級アルキル)アミド;またはC1〜6アルキルによって場合により置換されたHetであり;
は、H;すべてがハロゲンによって場合により置換された、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜6アルケニル、またはC2〜6アルキニルである。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XXII:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XXIIにおいて:
Wは、CHまたはNであり;
21は、H、ハロ、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C3〜6シクロアルコキシ、ヒドロキシ、またはN(R23であり、各R23は独立して、H、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;
22は、H、ハロ、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6チオアルキル、C1〜6アルコキシ、C3〜6シクロアルコキシ、C2〜7アルコキシアルキル、C3〜6シクロアルキル、Cまたは10アリールあるいはHetであり、Hetは、窒素、酸素および硫黄から成る群より選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5、6または7員飽和または不飽和複素環であり;
上記シクロアルキル、アリールまたはHetは、R24によって置換され、R24は、H、ハロ、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、C3〜6シクロアルコキシ、NO、N(R25、NH−C(O)−R25またはNH−C(O)−NH−R25であり、各R25は独立して:H、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;あるいはR24はNH−C(O)−OR26であり、R26は、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;Rは、ヒドロキシ、NH、または式−NH−R31の基であり、R31は、Cまたは10アリール、ヘテロアリール、−C(O)−R32、−C(O)−NHR32または−C(O)−OR32であり、R32は、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;
Dは、O、S、またはN−R41より独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を場合により含有する、5〜10原子飽和または不飽和アルキレン鎖であり、R41は、H、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキルまたは−C(O)−R42であり、R42は、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキルあるいはCまたは10アリールであり;Rは、Hであるか、または上記鎖Dのいずれかの炭素原子における1〜3個の置換基からであり、上記置換基は、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、オキソ、チオおよびC1〜6チオアルキルから成る群より独立して選択され、Aは、式−C(O)−NH−Rのアミドであり、Rは、C1〜8アルキル、C3〜6シクロアルキル、Cまたは10アリールおよびC7〜16アラルキルから成る群より選択され;またはAは、カルボン酸である。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XXIII:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XXIIIにおいて:
は、結合またはジフルオロメチレンであり;
は水素であり;
およびRはそれぞれ独立して、場合により置換された脂肪族基、場合により置換された環式基、または場合により置換された芳香族基であり;
、RおよびRはそれぞれ独立して:
場合により置換された(1,1−または1,2−)シクロアルキレン;あるいは
場合により置換された(1,1−または1,2−)ヘテロシクリレン;あるいは
場合により置換された脂肪族基、場合により置換された環式基または場合により置換された芳香族基から成る群より選択された1個の置換基によって置換されたメチレンまたはエチレン)であり、メチレンまたはエチレンは、脂肪族基置換基によってさらに場合により置換され;あるいは;R、R、RおよびR10はそれぞれ独立して、水素または場合により置換された脂肪族基であり;
Figure 2009526070
は、置換された単環式アザヘテロシクリルまたは場合により置換された多環式アザヘテロシクリルまたは場合により置換された多環式アザヘテロシクレニルであり、不飽和は、R−L−(N(R)−R−C(O)−)N(R)−R−C(O)−N部分を持ち、−C(O)−N(R)−R−C(O)C(O)NR部分が結合されている環に対して遠位の環内にあり;Lは、−C(O)−、−OC(O)−、−NR10C(O)−、−S(O)−、または−NR10S(O)−であり;nは、0または1であり;
ただし、
Figure 2009526070
が置換された
Figure 2009526070
であるときに、Lは、−OC(O)−であり、Rは、場合により置換された脂肪族であり;またはR、RおよびRの少なくとも1つが、場合により置換された脂肪族基、場合により置換された環式基または場合により置換された芳香族基から成る群より選択された1個の置換基によって置換されたエチレンであり、エチレンは脂肪族基置換基によってさらに場合により置換され;あるいはRは、場合により置換された脂肪族である。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XXIV:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XXIVにおいて:
Wは:
Figure 2009526070
であり;
mは、0または1であり;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり;いずれのR炭素原子も、Jによって場合により置換され;
Jは、アルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアルキル、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アラルカノイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、アシル、スルホニル、またはスルホンアミドであり、1〜3個のJ基によって場合により置換され;
は、アルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、スルホニル、またはスルホンアミドであり;
Lは、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、いずれかの水素がハロゲンによって場合により置換され、任意の末端炭素原子に結合した任意の水素またはハロゲン原子がスルフヒドリルまたはヒドロキシによって場合により置換され;
は結合であり;
は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、1〜3個のJ基によって場合により置換され;
およびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり、1〜3個のJ基によって場合により置換され;
Xは、結合、−C(H)(R)−、−O−、−S−、または−N(R)−であり;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり、1〜3個のJ基によって場合により置換され;
は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アラルカノイル、ヘテロシクラノイル、ヘテロアラルカノイル、−C(O)R14、−SO14、またはカルボキサミドであり、1〜3個のJ基によって場合により置換され;あるいはRおよびZは、それらが結合される原子と共に、1〜3個のJ基によって場合により置換された窒素含有単環式または2環式系を形成し;
14は、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり;
Yは、結合、−CH−、−C(O)−、−C(O)C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)(NR)−であり、Rは上で定義した通りであり;
Zは、アルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、−OR、または−N(Rであり、いずれかの炭素原子がJによって場合により置換され、Rは上で定義した通りであり;
は、結合または
Figure 2009526070
であり;
は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、1〜3個のJ基によって場合により置換され;
Mは、1〜3個のJ基によって場合により置換された、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり、いずれかのアルキル炭素原子がヘテロ原子によって置換されることがあり;
Vは、結合、−CH−、−C(H)(R11)−、−O−、−S−、または−N(R11)−であり;
11は、水素またはC1〜3アルキルであり;
Kは、結合、−O−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)(NR11)−であり、R11は上で定義した通りであり;
Tは、−R12、−アルキル−R12、−アルケニル−R12、−アルキニル−R12、−OR12、−N(R12、−C(O)R12、−C(=NOアルキル)R12、または
Figure 2009526070
であり;
12は、水素、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキリデニル、またはヘテロシクロアルキリデニルであり、1〜3個のJ基によって場合により置換され、あるいは第1のR12および第2のR12が、それらが結合される窒素原子と共に、1〜3個のJ基によって場合により置換される単環式または2環式環系を形成し;
10は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、1〜3個の水素J基によって場合により置換され;
15は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、1〜3個のJ基によって場合により置換され;
16は、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルである。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XXV:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XXVにおいて:
Eは、CHOまたはB(OH)を表し;
は、低級アルキル、ハロ−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、ヘテロアリール−低級アルキル、低級アルケニルまたは低級アルキニルを表し;
は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、アミノカルボニル−低級アルキルまたは低級シクロアルキル−低級アルキルを表し;
は、水素または低級アルキルを表し;
あるいはRおよびRは共に、ヒドロキシによって場合により置換されるジまたはトリメチレンを表し;
は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、低級アルケニル、アリールまたは低級シクロアルキルを表し;
は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表し;
は、水素または低級アルキルを表し;
は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表し;
は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキルまたはアリール低級アルキルを表し;
は、低級アルキル−カルボニル、カルボキシ−低級アルキル−カルボニル、アリール−カルボニル、低級アルキル−スルホニル、アリールスルホニル、低級アルコキシ−カルボニルまたはアリール−低級アルコキシカルボニルを表す。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XXVI:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルであり;
式XXVIにおいて:
Bは、式R11−C(O)−のアシル誘導体であり、R11は、カルボキシルによって場合により置換されるC1〜10アルキルであり;あるいはR11は、C1〜6アルキルによって場合により置換されるCまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキルであり;
aは、0または1であり;
は存在するとき、カルボキシ(低級)アルキルであり;
bは、0または1であり;
は存在するとき、C1〜6アルキル、またはカルボキシ(低級)アルキルであり;
Yは、HまたはC1〜6アルキルであり;
は、C1〜10アルキル;C3〜10シクロアルキルであり;
は、C1〜10アルキル;C3〜10シクロアルキルであり;
Wは、式:
Figure 2009526070
の基であり、
が、カルボキシルによって場合により置換されたC1〜10アルキルまたはC3〜7シクロアルキル;CまたはC10アリール;あるいはC7〜16アラルキルであり;あるいは
Wは、式:
Figure 2009526070
の基であり、
Xは、CHまたはNであり;
’は、Xを結合して5または6員環を形成するC3〜4アルキレンであり、上記環は、OH;SH;NH;カルボキシル;R12;OR12、SR12、NHR12またはNR1212’によって場合により置換され、R12およびR12’は独立して:
環式C3〜16アルキルまたは非環式C1〜16アルキルまたは環式C3〜16アルケニルまたは非環式C2〜16アルケニルであり、上記アルキルまたはアルケニルは、NH、OH、SH、ハロ、またはカルボキシルによって場合により置換され;上記アルキルまたはアルケニルは、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;あるいは
12およびR12’は独立して、C1〜6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルによって場合により置換されるCまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキルであり;上記アリールまたはアラルキルは、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;
上記環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは、第2の5、6、または7員環と場合により縮合されて環式系または複素環を形成し、上記第2の環は、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキル;CまたはC10アリール、あるいは複素環によって場合により置換され;上記第2の環は、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;
Qは、式:
Figure 2009526070
の基であり、
ZはCHであり;
Xは、OまたはSであり;
は、H、いずれもチオまたはハロによって場合により置換されるC1〜6アルキルまたはC1〜6アルケニルであり;
13はCO−NH−R14であり、R14は、水素、環式C3〜10アルキルまたは非環式C1〜10アルキルまたは環式C3〜10アルケニルまたは非環式C2〜10アルケニルであり、上記アルキルまたはアルケニルは、NH、OH、SH、ハロ、またはカルボキシルによって場合により置換され;上記アルキルまたはアルケニルは、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;あるいは
14は、C1〜6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルによって場合により置換され、あるいはさらなるC3〜7シクロアルキル、CまたはC10アリール、あるいは複素環によって置換される、CまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキルであり;上記アリールまたはアラルキルは、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;
上記環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは、第2の5、6、または7員環と場合により縮合されて環式系または複素環を形成し、上記第2の環は、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルによって場合により置換され;あるいはさらなるC3〜7シクロアルキル、CまたはC10アリール、あるいは複素環によって置換され;上記第2の環は、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;
但し、ZがCHであるとき、R13はαアミノ酸またはそのエステルではなく;
Qは、式:
Figure 2009526070
のホスホナート基であり、
15およびR16は独立して、C6〜20アリールオキシであり;Rは上で定義した通りである。
式XXVIの化合物の上に示した構造において、用語P6、P5、P4、P3、P2およびP1は、当業者に通常公知である各アミノ酸部分を示している。それゆえ、式XXVIの化合物の実際の構造は:
Figure 2009526070
である。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、構造式XXVII:
Figure 2009526070
の化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
本発明は、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善するための、上記治療または改善を必要とする対象における、同時または連続投与のための、薬剤およびそれを用いた方法であって:
(a)少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬であって、
Figure 2009526070
あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬と;
(b)HCV−796ではない、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と;
を個別にまたは共に含む、薬剤および方法も提供する。
本発明は、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善するための、上記治療または改善を必要とする対象における、同時または連続投与のための、薬剤およびそれを用いた方法であって:
(a)少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬であって、
Figure 2009526070
あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬と;
(b)HCV−796ではない、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と;
を個別にまたは共に含む、薬剤および方法も提供する。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬は、
Figure 2009526070
あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬は:
Figure 2009526070
である。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬は:
Figure 2009526070
である。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬は:
Figure 2009526070
である。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬は:
Figure 2009526070
である。
別の実施形態において、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬は、
Figure 2009526070
あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬は、2’メチル−アデノシン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬は、インドール−N−アセトアミド、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬は、ベンゾチアジアジン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、1日当たり約100〜約3600mgの量の範囲で投与される。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、
Figure 2009526070
Figure 2009526070
Figure 2009526070
あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、
Figure 2009526070
あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
一実施形態において、薬剤は少なくとも1つの他の治療剤を含む。好ましくは、少なくとも1つの他の治療剤は、リバビリン、レボビリン、VP50406、ISIS14803、ヘプタザイム、VX497、サイモシン、マクサマイン、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロン、IL−10に対して特異的な抗体である。一実施形態において、少なくとも1つの他の治療剤はインターフェロンであり、別の実施形態において、さらにリバビリンを含む。一実施形態において、少なくとも1つの他の治療剤はIL−10に対して特異性の抗体、好ましくはヒト化12G8である。
一実施形態において、インターフェロンはペグ化インターフェロンである。好ましくは、インターフェロンは、インターフェロン−アルファ、PEG−インターフェロンアルファコンジュゲート、インターフェロンアルファ融合ポリペプチド、コンセンサスインターフェロン、またはその2つ以上の混合物から成る群より選択される。好ましくは、インターフェロンは、Roferon(商標)、Pegasys(商標)、Intron(商標)、PEG−Intron(商標)、Berofor−Alpha(商標)、およびInfergen(商標)から成る群より選択される。一実施形態において、インターフェロンは少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される。
一実施形態において、薬剤は、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される少なくとも1つのアルド−ケトレダクターゼ(AKR)競合物質を、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量でさらに含む。一実施形態において、少なくとも1つのAKRの競合物質はAKR基質、またはAKR阻害薬である。一実施形態において、AKR基質は、フィブラート、5α−ジヒドロキシテストステロン、ドラセトロン、ドキソルビシン、17β−エストラジオール、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、ケトチフェン、ナルトレキソン、Z−10−オキソノルトリプチリン、エストロン、S−1360 HIVインテグラーゼ阻害薬、プロゲステロン、プロスタグランジン、ソルビニル、テストステロン、チボロン、トルレスタット、ナリンゲニン、またはその2つ以上の混合物である。好ましくはフィブラートは、ベンザフィブラート、ベザフィブラート、ビニフィブラート、シプロフィブラート、クリノフィブラート、クロフィブラート、フェノフィブラート、ゲムフィブロジル、リフィブロール、またはその2つ以上の混合物である。別の実施形態において、AKR阻害薬は、AKR1C1 AKR阻害薬、AKR1C2 AKR阻害薬、AKR1C3 AKR阻害薬、AKR1C4 AKR阻害薬、ナリンゲニン、またはその2つ以上の混合物である。好ましい一実施形態において、AKR阻害薬は、ベンゾジアゼピン、シクロオキシゲナーゼ(COX)2阻害薬、NSAID、テストステロン、ナリンゲニン、またはその2つ以上の混合物である。好ましくは、ベンゾジアゼピンは、クロキサゾラム、ジアゼパム、エスタゾラム、フルニトラゼパム、ニトラゼパム、メダゼパム、またはその2つ以上の混合物である。好ましくは、COX2阻害薬はセレコキシブである。好ましくは、NSAIDは、イブプロフェン、ジクロフェナク、ジフルニサル、フルフェナム酸、インドメタシン、メフェナム酸、ナプロキセン、またはその2つ以上の混合物である。好ましい一実施形態において、少なくとも1つのAKR競合物質はジフルニサルである。好ましくは、ジフルニサルは、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量で投与される。一実施形態において、ジフルニサルは1日当たり約1000mg〜約1500mgの投薬範囲で投与される。
一実施形態において、薬剤は少なくとも1つのシトクロムP450阻害薬(たとえばシトクロムP450アイソエンザイム3A4(CYP3A4)阻害薬)をさらに含む。一実施形態において、薬剤は、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される少なくとも1つのCYP3A4阻害薬を、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量でさらに含む。好ましい一実施形態において、少なくとも1つのCYP3A4阻害薬はリトナビル、ケトコナゾール、またはクラリスロマイシンである。
一実施形態において、薬剤はCYP3A4阻害薬およびAKR競合物質の両方をさらに含む。好ましくは、CYP3A4阻害薬はリトナビル、ケトコナゾール、またはクラリスロマイシンであり;AKR競合物質はジフルニサルである。
なお別の実施形態において、薬剤は透過性糖タンパク質(Pgp)阻害薬、好ましくはリトナビルをさらに含む。
本発明は、薬剤の治療有効量および薬学的に許容される担体を含む製薬組成物も提供する。
本発明は、併用されたまたは別個の単位投薬形であって、有効量での(a)および(b)の投与に適切である形の薬剤と、(a)および(b)の投与のための説明書とを含む製薬キットも提供する。
一実施形態において、製薬キットは、少なくとも1つのAKR競合物質、好ましくはジフルニサルをさらに含む。好ましくは、ジフルニサルは、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量で投与される。
本発明は、対象に薬剤の有効量を投与するステップを含む、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害をその必要がある対象において治療または改善するための方法も提供する。好ましい一実施形態において、薬剤の投与は経口投与、静脈内投与、髄腔内投与、または皮下投与である。
一実施形態において、上記方法は、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を向上させるために十分な量で少なくとも1つのAKR競合物質を投与するステップをさらに含む。好ましい実施形態において、AKR競合物質はジフルニサルである。
一実施形態において、上記方法は、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を向上させるために十分な量で少なくとも1つのCYP3A4阻害薬を投与するステップをさらに含む。好ましい一実施形態において、少なくとも1つのCYP3A4阻害薬はリトナビル、ケトコナゾール、またはクラリスロマイシンである。
好ましい一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、下で詳説する式Ia、Ib、またはIcの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される。別の好ましい実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、下で詳説する式I、式XIVの化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される。一実施形態において、上記方法は、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬をAKR競合物質と同時にまたは連続して投与するステップを含む。好ましい一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、下で詳説する式Ia、Ib、またはIcの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される。別の好ましい実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、
Figure 2009526070
あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである。好ましい一実施形態において、投与されたジフルニサルの量は、HCVプロテアーゼ阻害薬の血中濃度を上昇させるのに十分である。一実施形態において、対象は治療未経験である。別の実施形態において、対象は治療経験がある。
(発明の詳細な説明)
本発明は、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害の治療または改善を必要とする対象において、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害の治療または改善するための同時または連続投与のための、(a)少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬;および(b)HCV−796ではない少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬を個別に、または共に含む併用に基づく薬剤、製薬組成物、製薬キット、および方法に関するものである。
一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、上で詳説した式I〜XXVIの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される。
一実施形態において、上の(b)における「HCVポリメラーゼ阻害薬」は、HCV−796を除く任意の公知のHCVポリメラーゼ阻害薬も指す。本発明の常法で使用されうる適切なHCVポリメラーゼ阻害薬の非制限的な例(HCV−796を除く)は、「HCVポリメラーゼ阻害薬」の見出しの下で本出願に記載された特許および公報に開示されている。
HCVプロテアーゼ阻害薬
一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、次の文書(参考として本明細書に組み入れられている)で言及されるHCVプロテアーゼ阻害薬の群より選択される:
Figure 2009526070
Figure 2009526070
Figure 2009526070
好ましくは、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、式I〜XXVIIの化合物(上に記載)の群より選択される化合物である。特に好ましい実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、参考として本明細書に組み入れられている、米国特許第7,012,066に実施例XXIVとして、448〜451列に開示された式Iである。
好ましくは、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、1日当たり約100〜約3600mgの投薬範囲(たとえば1日当たり
Figure 2009526070
)で投与される。好ましい一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、1日当たり約400〜約2500mgの量の範囲で投与される。HCVプロテアーゼ阻害薬の投薬量は単回用量(すなわちQD)として投与されうるか、または1日当たり2〜4回(すなわちBID、TID、またはQID)に分割されうる。好ましくは、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は経口投与される。
少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、式Ia、Ib、またはIcの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される一実施形態において、好ましい投薬量範囲は1日当たり約400mg〜2400mgである。少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、式Ia、Ib、またはIcの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される好ましい一実施形態において、投薬量は、約400mg TIDとして投与される、1日当たり約1200mgである。少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、式Ia、Ib、またはIcの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される別の好ましい実施形態において、投薬量は、約800mg QD、BID、またはTIDとしてそれぞれ投与される、1日当たり約800mg、1600mg、または2400mgである。
少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、式XXVII、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される別の実施形態において、好ましい投薬量範囲は1日当たり約1350mg〜約2500mgである。少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、式XXVII、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルから成る群より選択される好ましい実施形態において、投薬量は、約450mg TID、約750 BID、または約1250 BIDとしてそれぞれ投与される、1日当たり約1350mg、約2250mg、または約2500mgである。
これらの公報で開示されたすべてのHCVプロテアーゼ阻害薬化合物は、本発明の常法で適していると見なされるべきであるが、このような化合物の代表的な非制限的例のみ下で説明する。
式Iの適切なHCVプロテアーゼ阻害薬の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられているWO 2003/062265の48頁〜75頁に開示されている。
一実施形態において、参考として本明細書に組み入れられている米国特許第7,012,066で実施例XXIVとして448〜451列に開示された、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、
Figure 2009526070
およびその薬学的に許容される塩または溶媒和物から成る群より選択される。
式Iaの化合物は、2005年11月10日に公開されたUS2005/0249702に開示されているように、式IbおよびIcのその異性体/またはジアステレオマーに分離された。一実施形態において、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬は、式Icの化合物およびその薬学的に許容される塩または溶媒和物から成る群より、HCV NS3セリンプロテアーゼの強力な阻害薬として選択される。
Figure 2009526070
式Icの化合物の化学名は、(1R,2S,5S)−N−[(1S)−3−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−2,3−ジオキソプロピル]−3−[(2S)−2−[[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]アミノ]−3,3−ジメチル−1−オキソブチル]−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキサミドである。
式Iの化合物を作製するプロセスは、参考として本明細書に組み入れられている、米国特許出願公開第2005/0059648、2005/0020689および2005/0059800に開示されている。
同様に、式Iの適切な化合物は、Bogenら、J Med Chem,49:2750−2757(2006)にも記載されている、下に再現したSCH446211(SCH6)の構造を含む:
Figure 2009526070
式IIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、WO02/08256および米国特許第6,800,434の5〜247段落に開示されている。
式IIIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO02/08187および米国特許出願公開第2002/0160962の3頁22段落〜132頁に開示されている。
式IVの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、2005年5月17日に付与された米国特許第6,894,072の5段落54行〜49段落48行に開示されている。
式Vの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、米国特許出願公開第2005/0119168、3頁[0024]〜215頁[0833]段落に開示されている。
式VIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、米国特許出願公開第2005/0085425、3頁0023段落〜139頁に開示されている。
式VII、VIII、およびIXの適切な化合物の非制限的な例はもちろんのこと、その作製方法も、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/051980および米国特許出願公開第2005/0164921の3頁[0026]段落〜113頁[0271]段落に開示されている。
式Xの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/085275および米国特許出願公開第2005/0267043の4頁[0026]段落〜519頁[0444]段落に開示されている。
式XIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/087721および米国特許出願公開第2005/0288233の3頁[0026]段落〜280頁[0508]段落に開示されている。
式XIIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/087725および米国特許出願公開第2005/0245458の4頁[0026]段落〜194頁[0374]段落に開示されている。
式XIIIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/085242および米国特許出願公開第2005/0222047の3頁[0026]段落〜209頁[0460]段落に開示されている。
式XIVの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/087731の8頁、20行〜683頁、6行に開示されている。特に参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/087731で化合物484
Figure 2009526070
として言及される次の構造を含むこのような化合物の調製は、299頁、実施例792〜355頁、実施例833に見出される。
式XVの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/058821および米国特許出願公開第2005/0153900の4頁[0028]段落〜83頁[0279]段落に開示されている。
式XVIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/087730および米国特許出願公開第2005/0197301の3頁[0026]段落〜156頁[0312]段落に開示されている。
式XVIIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/085197および米国特許出願公開第2005/0209164の3頁[0026]段落〜87頁[0354]段落に開示されている。
式XVIIIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、米国特許出願公開第2006/0046956の4頁、[0024]段落〜50頁、[0282]段落に開示されている。
式XIXの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2005/113581および米国特許出願公開第2005/0272663の3頁[0026]段落〜76頁に開示されている。
式XXの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2000/09558の4頁、17行〜85頁に開示されている。
式XXIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO2000/09543の4頁、14行〜124頁に開示されている。
式XXIIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書にそれぞれ組み入れられている、国際特許出願公開第WO2000/59929および米国特許第6,608,027の65段落、65行〜141段落、20行に開示されている。
式XXIIIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO02/18369の4頁、4行〜311頁に開示されている。
式XXIVの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書にそれぞれ組み入れられている、米国特許出願公開第2002/0032175、2004/0266731および米国特許第6,265,380の3段落、35行〜121段落および6,617,309の3段落、40行〜121段落に開示されている。
式XXVの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO 1998/22496の3頁〜122頁に開示されている。
式XXVIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、国際特許出願公開第WO1998/17679の5頁、20行〜108頁、9行に開示されている。
式XXVIIの適切な化合物の非制限的な例およびその作製方法は、参考として本明細書に組み入れられている、米国特許第6,143,715の3段落、6行〜62段落、20行に開示されている。
HCVポリメラーゼ阻害薬
本発明の組成物および方法での使用に適切なHCVポリメラーゼ阻害薬としては、これに限定されるわけではないが、次の特許および公報に開示された化合物が挙げられ、その開示はその全体が本明細書に組み入れられている:
Figure 2009526070
Figure 2009526070
Figure 2009526070
Figure 2009526070
HCVポリメラーゼ阻害薬のアッセイは、Harperら、J Med Chem,48:1314−1317(2005)に記載されている。
一実施形態において、好ましいHCVポリメラーゼ阻害薬は、次の化合物のクラスより選択される:2’−メチル−アデノシン(たとえば参考として本明細書に組み入れられている、Migliaccioら、J Biol Chem,278:49164−49170(2003)およびWO 2002/057425(たとえば21ページ、5行)に開示された式XL)、ベンゾチアジアジン(たとえば参考として本明細書に組み入れられている、Dhanakら、J Biol Chem,277:38322−38327(2002)およびWO 2001/085172(たとえば4頁、6〜24行)に開示された式XLI)、およびインドール−N−アセトアミド(たとえば参考として本明細書に組み入れられている、Harperら、J Med Chem,48:1314−1317(2005)およびWO 2003/010140(たとえば2ページ、25行〜13頁、11行)に開示された式XLII)。
Figure 2009526070
本発明の実施で有用なHCVポリメラーゼ阻害薬の特定の非制限的な具体例が意図され、そして:基B、R、R、R、R、R12、R13、およびYは、参考として本明細書に組み入れられているWO 02/057425に定義されている通りである、式XLIIIの類似体;A、B、XおよびYが、参考として本明細書に組み入れられているWO 01/85172定義されている通りである、式XLIaのベンゾチアジアジン化合物;基R、R、Ar、A、X、X、X、Xが、参考として本明細書に組み入れられているWO 04/087714に定義されている通りである、式XLIIaのインドール;基A、B、R、L、K、M、YおよびZが、参考として本明細書に組み入れられているWO 2003/010140に定義されている通りである、Boehringer Ingelheim,Japan Tobacco and GeneLabs Technologies,Inc.からの式XLIIIaの化合物(たとえばBealieuら、“Discovery and charaterization of novel indole−based non−nucleoside allosteric inhibitors of HCV NS5b polymerase,”ACS,Seattle 2006,Robertsら、“Potent allosteric inhibitors of the HCV NS5b RNA dependent RNA polymerase,”12th Symposium on Hepatitis C and Related Viruses,Montreal,Canada,October 2−6,2005に開示されている;基R、R、R、Q、Y、A、X、およびZが、参考として本明細書に組み入れられているWO 2004/002977に定義されている通りである、Pfizer,Inc.,NewYork,New Yorkからの式XLIVaの化合物;
Figure 2009526070
が含まれる。
加えて、本明細書で有用なHCVポリメラーゼ阻害薬は、次の式によって表される化合物を含み、式中、内部にXと印を付けた環は、アリールまたはヘテロアリール環であり、R10は、−COH、C(O)NH、C(O)NHアルキル、−C(O)NHSOアルキル、トリアゾール、テトラゾールであり;R11は、アルキル、−(CH−シクロプロピル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環であり;R12は、同じまたは異なることがあり、それぞれOH、ハロゲン、アルコキシ、CN、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルキル、およびアルキル(アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、アルコキシおよび/またはCNによって置換される)から成る群より選択される1個以上の置換基であり得る:
Figure 2009526070
薬剤、組成物、および方法
エナンチオマー、立体異性体、ジアステレオマー、回転異性体、互変異性体およびラセミ化合物を含む、本発明の薬剤、組成物、および方法で使用される各種の化合物の異性体(存在する場合)も、本発明の一部として考慮する。本発明は、dおよびI異性体を純粋形およびラセミ混合物を含む混合物の両方で含む。異性体は、従来の技法を使用して、光学的に純粋な、または光学的に濃縮された開始物質を反応させることによって、あるいは本発明の化合物の異性体を分離することによって調製されうる。異性体は、たとえば二重結合が存在するときに幾何異性体も含み得る。本発明の化合物の多形は、結晶性またはアモルファスにかかわらず、本発明の一部として考慮される。本化合物の(+)異性体は、本発明の好ましい化合物である。
別途指摘しない限り、本明細書で示す構造は、1個以上の同位体標識原子の存在においてのみ異なる化合物も含むものとする。たとえば二重水素または三重水素による水素の置換、あるいは13C−または14C−標識炭素による炭素の置換を除いて本構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。
本発明で使用されるある化合物が代わりの互変異性形で存在しうることは当業者に明らかとなるであろう。本化合物のそのような互変異性形はすべて本発明の範囲内である。別途指摘しない限り、どちらの互変異性体の表現も他方を含むものとする。たとえば両方の異性体(1)および(2)が考慮される:
Figure 2009526070
式中、R’は、HまたはC1〜6非置換アルキルである。
プロドラッグおよび溶媒和物も本明細書で考慮する。プロドラッグの議論はT.HiguchiおよびV.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987)14 of the A.C.S.Symposium Series,およびBioreversible Carriers in Drug Design,(1987)Edward B.Roche,ed.,American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressに掲載されている。「プロドラッグ」という用語は、生体内で変換されて式(I)の化合物あるいは化合物の薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物を生じる化合物(たとえば薬物前駆体)を意味する。この変換は、各種の機構によって(たとえば代謝または化学プロセスによって)、たとえば血液中での加水分解によって発生し得る。プロドラッグの使用の議論はT.HiguchiおよびV.Stella,「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」Vol.14 of the A.C.S.Symposium Series,およびBioreversible Carriers in Drug Design,ed.Edward B.Roche,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に掲載されている。
たとえば式(I)の化合物あるいは化合物の薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物がカルボン酸官能基を含有する場合、プロドラッグは、酸基の水素原子の、たとえば(C〜C)アルキル、(C〜C12)アルカノイル−オキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル(たとえばβ−ジメチルアミノエチル)、カルバモイル−(C〜C)アルキル、N,N−ジ(C〜C)アルキルカルバモイル−(C〜C)アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C〜C)アルキルなどの基による置換によって生成されたエステルを含み得る。
同様に式(I)の化合物がアルコール官能基を含有する場合、プロドラッグは、アルコール基の水素原子の、たとえば(C〜C)アルカノイルオキシメチル、1−((C〜C)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C〜C)アルカノイルオキシ)エチル、(C〜C)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C〜C)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C〜C)アルカノイル、α−アミノ(C〜C)アルカニル、アリールアシルおよびα−アミノアシル、またはα−アミノアシル−α−アミノアシル(ここで各αアミノアシル基は、天然型L−アミノ酸、P(O)(OH)、−P(O)(O(C〜C)アルキル)またはグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形のヒドロキシル基の除去から生じたラジカル)より独立して選択される)などの基による置換によって生成され得る。
式(I)の化合物がアミン官能基を含む場合、プロドラッグは、アミン基中の水素原子の、たとえばR−カルボニル、RO−カルボニル、NRR’−カルボニル(ここでRおよびR’はそれぞれ独立して、(C〜C10)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ベンジルであり、またはR−カルボニルは天然型α−アミノアシルまたは天然型α−アミノアシル、−C(OH)C(O)OY(ここでYは、H、(C〜C)アルキル、またはベンジルである)、−C(OY)Y(ここでYは、(C〜C)アルキルであり、Yは、(C〜C)アルキル、カルボキシ(C〜C)アルキル、アミノ(C〜C)アルキルまたはモノ−N-またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノアルキルである)、−C(Y)Y(ここでYは、Hまたはメチルであり、Yは、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノモルホリノ、ピペリジン−1−イルまたはピロリジン−1−イルである)などの基による置換によって生成され得る。
「溶媒和物」は、本発明の化合物の1個以上の溶媒分子との物理的結合を意味する。この物理的結合は、異なる程度の、イオンおよび共有結合(水素結合を含む)を含む。ある例において、溶媒和物はたとえば1個以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に包含されているときに単離が可能であろう。「溶媒和物」は、液相溶媒和物および単離可能な溶媒和物の両方を含む。適切な溶媒和物の非制限的な例としては、エタノレート、メタノレートなどが挙げられる。「水和物」は、溶媒分子がHOである溶媒和物である。溶媒和物の調製は一般に公知である。それゆえたとえばCairaら、J.Pharm Sci.,93(3),601−611(2004)は、酢酸エチル中の抗真菌性フルコナゾールならびに水からの抗真菌性フルコナゾールの溶媒和物の調製について記載している。溶媒和物、半水和物、水和物などの同様の調製物は、van Tonderら、AAPS PharmSciTech.,5(1):E12(2004);およびA.L.Binghamら、Chem.Commun.,603−604(2001)によって記載されている。代表的で非制限的なプロセスは、周囲温度より高温の所望の溶媒(有機または水あるいはその混合物)の所望の量に化合物を溶解させるステップと、次に標準方法によって単離される結晶を形成するのに十分な速度で溶媒を冷却するステップとを含む。分析技法、たとえばIR分光法は、溶媒和物(または水和物)としての結晶中の溶媒(または水)の存在を示す。
「有効量」または「治療有効量」は、適切なヒト対象において所望の治療または改善効果を生じるためのHCVに対して有効な量を意味する。
「HCVの症状、またはHCVに関連する障害」は下で説明する。急性C型肝炎感染の症状としては、食欲減退、疲労、腹痛、黄疸、掻痒、およびインフルエンザ様症状が挙げられる。慢性C型肝炎は、6ヶ月を超えて持続するC型肝炎ウイルスによる感染と定義される。慢性C型肝炎の経過は、人によりかなり異なる。HCVに感染した実質的にすべての人々が、肝生検で炎症の証拠を有するが、肝臓の瘢痕化(線維症)の進行速度は、著しい個体間での可変性を示す。特に肝疾患を示す症状は通例、肝臓の実質的な瘢痕化が発生するまで存在しない。しかしながらC型肝炎は全身性疾患であり、患者は症状の非存在から進行した肝臓疾患の発症前の消耗性疾患までの範囲にわたる幅広い臨床徴候を経験しうる。慢性C型肝炎に関連する全身徴候および症状としては、疲労、インフルエンザ様症状、筋肉痛、関節痛、間欠性微熱、掻痒、睡眠障害、腹痛(特に右上四分円)、食欲変化、悪心、消化不良、認知変化、うつ病、頭痛、および気分変動が挙げられる。
いったん慢性C型肝炎が肝硬変に進行すると、肝機能低下または肝循環における血圧上昇、門脈圧亢進として既知の状態のいずれかによって一般に引き起こされる徴候および症状が表れることがある。肝硬変の考えられる徴候および症状としては、腹水(腹部での体液の蓄積)、挫傷および出血傾向、骨痛、静脈瘤(特に胃および食道における静脈拡張)、脂肪便(fatty stools)(脂肪便(steatorrhea))、黄疸、ならびに肝性脳症として既知の認知障害症候群が挙げられる。
慢性C型肝炎を有する一部の人々は、甲状腺炎(甲状腺の炎症)、晩発性皮膚ポルフィリン症、クリオグロブリン血症(血管炎の形)および糸球体腎炎(腎臓の炎症)、特に膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)http://en.wikipedia.org/wiki/Hepatitis C − note− johnson# note−johnsonなどのHCVの存在に関連する医学的現象のために診断される。C型肝炎は乾燥症候群、扁平苔癬、真性糖尿病にも、そしてB細胞リンパ増殖性障害にも関連している。
C型肝炎の診断が疾患の急性期の間に行われることはまれであるのは、感染した人々の大部分が疾患のこの期の間に症状を経験しないためである。急性期の症状を経験する人々は、医学的な配慮を求めるほど悪いことはまれである。慢性期C型肝炎の診断も、疾患になって何十年も発生しない進行した肝臓疾患が発症するまで、症状の特殊性の非存在または不足のために困難である。
慢性C型肝炎は、病歴、説明のつかない症状、あるいは日常的な血液検査中に見出される異常な肝臓酵素または肝機能検査に基づいて疑われることがある。時折、C型肝炎は、献血(血液提供者はC型肝炎を含む多くの血液媒介疾患についてスクリーニングされる)または接触者追跡などの標的化スクリーニングの結果として診断される。
C型肝炎検査は、HCVに対する抗体を検出するために使用される血清学的血液検査で始まる。抗HCV抗体は、曝露後15週以内に対象の80%で、曝露後5ヶ月以内に>90%で、曝露後6ヶ月までに>97%で検出されうる。全体として、HCV抗体検査はC型肝炎ウイルスへの曝露に対して強い陽性の予測値を有するが、抗体をまだ発生(抗体陽転)していない、あるいは検出するには不十分なレベルの抗体を有する対象を見落とすことがある。普通ではないが、HCVに感染した人々のごく一部がウイルスに対する抗体を決して発生せず、したがってHCV抗体スクリーニングを使用した検査で決して陽性を示さないことに注目するのも重要である。
抗HCV抗体はウイルスへの曝露を示すが、進行中の感染が存在するかどうかを判定できない。陽性の抗HCV抗体検査を有する人はすべて、C型肝炎ウイルス自体の存在についての追加試験を受けて、現在の感染が存在するかどうかを判定する必要がある。ウイルスの存在は、分子核酸検査法、たとえばポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、転写介在増幅(TMA)または分岐DNA(b−DNA)を使用して検査する。すべてのHCV核酸分子試験は、ウイルスが存在するかどうかを検出するだけでなく、血中に存在するウイルスの量(HCVウイルス負荷)も測定する能力を有する。HCVウイルス負荷は、インターフェロンベース治療に対する応答の確率を判定するのに重要な因子であるが、疾患の重症度も疾患進行の可能性も示さない。
HCV感染が確認された人々において、遺伝子型試験が一般に推奨される。C型肝炎には6つの主要な遺伝子型があり、数字で示される(たとえば遺伝子型1、遺伝子型2など)。HCV遺伝子型検査を使用して、インターフェロンベース治療に対する必要な期間および潜在的応答を判定する。
本明細書の化合物への言及は、別途指摘しない限り、その塩、エステルおよび溶媒和物への言及を含むとして理解される。「塩」という用語は、無機および/または有機酸によって形成された酸性塩、ならびに無機および/または有機塩基によって形成された塩基性塩を示す。加えて式Iの化合物は塩基性部分、たとえばこれに限定されるわけではないがピリジンまたはイミダゾール、および酸性部分、たとえばこれに限定されるわけではないがカルボン酸を含有する場合、双性イオン(内塩)が形成でき、本明細書で使用する「塩」という用語に含まれる。薬学的に許容される(すなわち非毒性、生理学的に許容される)塩が好ましいが、他の塩も有用である。本発明の各種の式の化合物の塩はたとえば、本発明の化合物を、を一定量(例えば、等量)の酸または塩基と、塩がその中で沈殿するような媒体中で反応させるか、または水性の媒体中で反応させ、続いて凍結乾燥させることにより形成され得る。塩基性(または酸性)製薬化合物からの薬学的に有用な塩の形成に適切であると一般に見なされる酸(および塩)は、たとえばS.Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences(1977)66(1)1−19;P.Gould,International J.of Pharmaceutics(1986)33201−217;Andersonら、The Practice of Medicinal Chemistry(1996),Academic Press,New York;in The Orange Book(Food & Drug Administration,Washington,D.C.on their website);およびP.Heinrich Stahl,Camille G.Wermuth(Eds.),Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(2002)Int’l.Union of Pure and Applied Chemistry,pp.330−331によって議論される。これらの開示はそれへの参考として本明細書に組み入れられる。
例示的な酸添加塩としては、アセテート、アジペート、アルギナート、アスコルベート、アスパルテート、ベンゾアート、ベンゼンスルホナート、ビサルフェート、ボラート、ブチラート、シトレート、カンファレート、カンファースルホナート、シクロペンタンプロピオナート、ジグルコナート、ドデシルサルフェート、エタンスルホナート、フマラート、グルコヘプタノアート、グリセロホスフェート、ヘミサルフェート、ヘプタノアート、ヘキサノアート、ヒドロクロライド、ヒドロブロミド、ヒドロヨージド、2−ヒドロキシエタンスルホナート、ラクテート、マレアート、メタンスルホナート、メチルサルフェート、2−ナフタレンスルホナート、ニコチナート、ニトレート、オキサラート、パモアート、ペクチナート、パーサルフェート、3−フェニルプロピオナート、ホスフェート、ピクラート、ピバラート、プロピオナート、サリチラート、スクシナート、サルフェート、スルホナート(たとえば本明細書で挙げたようなスルホナート)、タートラート、チオシアナート、トルエンスルホナート(トシラートとしても公知)、ウンデカノアートなどが挙げられる。
例示的な塩基性塩としては、アンモニウム塩、アルキル金属塩(たとえばナトリウム、リチウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(たとえばカルシウムおよびマグネシウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩)、有機塩基(たとえば有機アミン)との塩、たとえばベンザチン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ヒドラバミン(N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミンにより形成)、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グルカミド、t−ブチルアミン、ピペラジン、フェニルシクロヘキシルアミン、コリン、トロメタミン、およびアルギニン、リジンなどのアミノ酸との塩などが挙げられる。塩基性窒素含有基は、低級アルキルハライド(たとえばメチル、エチル、プロピル、およびブチルクロライド、ブロミドおよびヨージド)、ジアルキルサルフェート(たとえばジメチル、ジエチル、ジブチル、およびジアミルサルフェート)、長鎖ハライド(たとえばデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルクロライド、ブロミドおよびヨージド)、アラルキルハライド(たとえばベンジルおよびフェネチルブロミド)およびその他などの薬剤によって4級化されうる。
このような酸性塩および塩基性塩基はすべて、本発明の範囲内の薬学的に許容される塩であるものとする。すべての酸性および塩基性塩は、エステルおよび溶媒和物と同様に、本発明の目的では対応する化合物の遊離形と同等と見なされる。
本化合物の薬学的に許容されるエステルは、次の群を含む:(1)エステル基のカルボン酸部の非カルボニル部分が直鎖または分岐鎖アルキル(たとえばアセチル、n−プロピル、t−ブチル、またはn−ブチル)、アルコキシアルキル(たとえばメトキシメチル)、アラルキル(たとえばベンジル)、アリールオキシアルキル(たとえばフェノキシメチル)、アリール(たとえば場合によりハロゲン、C1〜4アルキル、またはC1〜4アルコキシまたはアミノによって置換されるフェニル)から選択される、ヒドロキシ基のエステル化によって得たカルボン酸エステル;(2)スルホナートエステル、たとえばアルキル−またはアラルキルスルホニル(たとえばメタンスルホニル);(3)アミノ酸エステル(たとえばL−バリルまたはL−イソロイシル);(4)ホスホナートエステルおよび(5)モノ−、ジ−またはトリホスフェートエステル。ホスフェートエステルは、たとえばC1〜20アルコールまたはその反応性誘導体によって、あるいは2,3−ジ(C6〜24)アシルグリセロールによってさらにエステル化されうる。
このようなエステルにおいて、別途規定しない限り、存在するいずれのアルキル部分も好ましくは、1〜18個の炭素原子、特に好ましくは1〜6個の炭素原子、さらに好ましくはは1〜4個の炭素原子を含有する。このようなエステルに存在するいずれのシクロアルキル部分も好ましくは、3〜6個の炭素原子を含有する。このようなエステルに存在するいずれのアリール部分も好ましくは、フェニル基を含む。
別の実施形態において、本発明は、本発明のペプチドを活性成分として含む製薬組成物を提供する。製薬組成物は一般に、薬学的に許容される担体希釈剤、賦形剤または担体(本明細書では集合的に担体物質と呼ぶ)をさらに含む。そのHCV阻害活性のために、このような製薬組成物はHCVおよび関連障害を治療するのに有用性を持つ。
本発明の別の実施形態は、たとえばHCV、カテプシン活性の阻害などの疾患の治療のための、上で開示した製薬組成物の使用を提供する。方法は、本発明の製薬組成物の治療有効量を、このような1つ以上の疾患を有し、治療が必要な患者に投与するステップを含む。
なお別の実施形態において、本発明の組成物は、少なくとも1つの他の治療剤(たとえば抗ウイルスおよび/または免疫調節剤)と併用して、ヒトのHCVの治療に使用されうる。他の治療剤の例としては、リバビリン(式L、Schering−Plough Corporation,Madison,New Jerseyより)およびレボビリン(商標)(ICN Pharmaceuticals,Costa Mesa,Californiaより)、VP50406(商標)(Viropharma,Incorporated,Exton,Pennsylvaniaより)、ISIS14803(商標)(ISIS Pharmaceuticals,Carlsbad,Californiaより)、ヘプタザイム(商標)(Ribozyme Pharmaceuticals,Boulder,Coloradoより)、VX497(商標)(Vertex Pharmaceuticals,Cambridge,Massachusettsより)、チモシン(商標)(SciClone Pharmaceuticals,San Mateo,Californiaより)、マキサミン(商標)(Maxim Pharmaceuticals,San Diego,California)、ミコフェノール酸モフェチル(Hoffman−LaRoche,Nutley,New Jerseyより)、インターフェロン(たとえばインターフェロン−アルファ、PEG−インターフェロン−アルファコンジュゲート)、IL−10に対して特異的な抗体(たとえば参考として本明細書に組み入れられているUS2005/0101770の[0086]〜[0104]段落に開示されている抗体、たとえばヒト化12G8、ヒトIL−10に対するヒト化モノクローナル抗体、ヒト化12G8軽鎖および重鎖をコードする核酸を含有するプラスミドは、American Type Culture Collection(ATCC)に寄託番号PTA−5923およびPTA−5922としてそれぞれ寄託された)などが挙げられる。「PEG−インターフェロン−アルファコンジュゲート」は、PEG分子に共有結合したインターフェロンアルファ分子である。例示的なPEG−インターフェロンアルファコンジュゲートとしては、PEG化インターフェロンアルファ−2a(たとえば商標名Pegasys(商標)で販売されているような)の形のインターフェロンアルファ−2a(Roferon(商標)、Hoffman La−Roche,Nutley,New Jerseyより)、PEG化インターフェロンアルファ−2b(たとえば商標名PEG−Intron(商標)で販売されているような)の形の、インターフェロンアルファ−2b(Intron(商標)、Schering−Plough Corporation)、インターフェロンアルファ−2c(Berofor−Alpha(Berofor Alpha)(商標)、Boehringer Ingelheim,Ingelheim,Germanyより)、インターフェロンアルファ融合ポリペプチド、または天然型インターフェロンアルファのコンセンサス配列の決定によって定義されるようなコンセンサスインターフェロン(Infergen(商標)、Amgen,Thousand Oaks,Californiaより)が挙げられる。
Figure 2009526070
少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬を含む薬剤は、インターフェロンアルファ、PEG−インターフェロンアルファコンジュゲート、インターフェロンアルファ融合ポリペプチド、またはコンセンサスインターフェロンと併用して、同時にまたは連続して本発明の方法に従ってHCV治療の期間にわたって推奨される投薬量で投与されうる。インターフェロンアルファの市販形としては、インターフェロンアルファ2aおよびインターフェロンアルファ2b、そして上記の両方のインターフェロンアルファのPEG化形も挙げられる。皮下注射によって3MIU(12mcg)/0.5mL/TIWで投与されるIntronAインターフェロンアルファ2b(Schering−Plough Corp.より市販)の推奨投薬は、初回治療では24週または48週にわたる。皮下注射によって1.5mcg/kg/週で、40〜150mcg/週の範囲で投与されるPEG化されたPEG−Intronインターフェロンアルファ2b(Schering−Plough Corp.より市販)の推奨投薬は、少なくとも24週にわたる。皮下または筋肉内注射によって3MIU(11.1mcg/mL)/TlWで投与されるRoferonAインターフェロンアルファ2a(Hoffmann−La Rocheより市販)の推奨投薬量は、少なくとも48〜52週にわたり、あるいは6MIU/TIWで12週、続いて3MIU/TIWで36週にわたる。皮下注射によって180mcg/1mLまたは180mcg/0.5mLで投与されるPEG化されたペガサスインターフェロンアルファ2a(Hoffmann−La Rocheより市販)の推奨投薬は、週1回、少なくとも24週にわたる。皮下注射によって9mcg/TIWで投与されるInfergenインターフェロンアルファコン−1(Amgenより市販)の推奨投薬量は、初回治療では24週、そして非応答性治療または再発治療では最高15mcg/TIWで24週にわたる。場合により、HCVを含む広範囲のウイルスに対して活性を持つ合成ヌクレオチド類似体であるリバビリンは、インターフェロンおよび少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬と併用して含まれうる。リバビリンの推奨投薬量は、少なくとも24週にわたって1日当たり600〜1400mgの範囲である(Schering−PloughからのREBETOLリバビリンまたはHoffmann−La RocheからのCOPEGUSリバビリンとして市販)。
本発明の組成物および併用は、任意のC型肝炎ウイルス(HCV)遺伝子型のヒト対象も治療するのに有用であり得る。HCVタイプおよびサブタイプは、その抗原性、ウイルス血症のレベル、生じた疾患の重症度およびインターフェロン療法に対する応答が異なりうる。(Hollandら、“Hepatitis C genotyping by direct sequencing of the product from the Roche Amplicor Test:methodology and application to a South Australian population,”Pathology,30(2):192−195(1998))。Simmondsらの命名法(“Classification of hepatitis C virus into six major genotypes and a series of subtypes by phylogenetic analysis of the NS−5 region,”J Gen Virol,74(Pt11):2391−2399(1993))は、幅広く使用され、2つ以上の関連サブタイプ、たとえば1a、1bを持つ6つの主要な遺伝子型1〜6の単離物に分類される。追加の遺伝子型7〜10および11が提案されているが、この分類が基づく系統発生基盤が疑問視されており、それゆえタイプ7、8、9および11単離物はタイプ6として、タイプ10単離物はタイプ3として再割り当てされている。(Lamballerieら、“Classification of hepatitis C variants in six major types based on analysis of the envelope 1 and nonstructural 5B genome regions and complete polyprotein sequences,”J Gen Virol,78(Pt1):45−51(1997))。主要な遺伝子型は、55〜72%(平均64.5%)の配列類似性を有するとして定義され、そしてタイプ内のサブタイプはNS−5領域で配列決定されたとき、75%〜86%の類似性(平均80%)を有するとして定義されている。(Simmondsら、“Identification of genotypes of hepatitis C by sequence comparisons in the core,E1 and NS−5 regions,”J Gen Virol,75(Pt 5):1053−1061(1994))。
別の実施形態において、薬剤および製薬組成物を使用して、細胞増殖性疾患を治療できる。本明細書で提供する化合物、組成物および方法によって治療されうるこのような細胞増殖性疾患状態としては、これに限定されるわけではないが、癌(下でさらに議論される)、過形成、心肥大、自己免疫疾患、真菌障害、関節炎、移植片拒絶、炎症性腸疾患、免疫障害、炎症、これに限定されるわけではないが、外科手術、血管形成などを含む医療処置後に誘発される細胞増殖が挙げられる。治療は、細胞増殖を阻害することを含む。ある症例では、細胞が過剰増殖または低増殖状態(異常状態)になく、なお処置を必要とすることが認識されうる。たとえば創傷治癒中に、細胞は「正常に」増殖しうるが、増殖向上が所望であり得る。それゆえ一実施形態において、本発明は本明細書で、これらの障害または状態のいずれか1つに罹患した細胞またはヒト対象あるいはそれに罹患しそうな対象への利用を含む。
本明細書で提供する方法は、固形腫瘍、たとえば皮膚、乳房、脳、結腸、胆嚢、甲状腺、子宮頸癌、精巣癌などを含む癌の治療に特に有用である。さらに詳細には、本発明の化合物、組成物および方法によって治療されうる癌は、これに限定されるわけではないが:
心臓:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫および奇形腫;
肺:気管支原性癌(扁平細胞、未分化小型細胞、未分化大型細胞、腺癌)、肺胞(細気管支)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫;
消化管:食道(扁平上皮癌、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋肉腫)、膵臓(導管腺癌、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸(腺癌、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫);
尿生殖路:腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍(腎芽細胞腫)、リンパ腫、白血病)、膀胱および尿道(扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、睾丸(精上皮腫、奇形腫、胚性癌腫、奇形癌、絨毛癌、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、類腺腫瘍、脂肪腫);
肝臓:肝細胞腫(肝細胞癌)、胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫;
骨:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫瘍脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨腫)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫および巨細胞腫瘍;
神経系:頭蓋(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、上衣腫、胚細胞腫(松果体腫)、多形神経膠芽腫、乏突起細胞腫、神経鞘腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍)、脊髄(神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫);
婦人科:子宮(子宮体癌)、子宮頸部(子宮頸癌、腫瘍前子宮頸部異形成)、卵巣(卵巣癌、漿液性嚢胞腺癌、ムチン性嚢胞腺癌、分類不能癌)、顆粒膜−莢膜細胞腫瘍、セルトリ−ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、陰門(扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、黒色腫)、膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫、胎児性横紋筋肉腫)、ファロピオ管(癌腫);
血液:血液(骨髄性白血病(急性および慢性)、急性リンパ芽球性白血病、急性および慢性リンパ球性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群)、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫)、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、毛様細胞リンパ腫、バーケットリンパ腫、前骨髄球白血病;
皮膚:悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬;
副腎:神経芽細胞腫;および
他の腫瘍:色素性乾皮症、角化棘細胞腫および甲状腺濾胞癌を含む;
を含む。
本明細書で使用する場合、癌の治療は、上で識別された状態のいずれか1つに罹患した癌性細胞の治療を含む。
本発明の薬剤および製薬組成物は、癌の化学的予防でも有用であり得る。化学的予防は、開始変異原性事象を遮断すること、すでに侵襲に罹患した前癌細胞の進行を遮断することまたは腫瘍再発を阻害することのいずれかによって、浸潤癌の発症を阻害することとして定義される。
本発明の薬剤および製薬組成物は、腫瘍血管新生および転移を阻害することにも有用であり得る。
本発明の薬剤および製薬組成物は、米国特許第6,284,480に記載されているように、bimCキネシンサブグループの真菌メンバーの活性を調節することによって、抗真菌剤としても有用であり得る。
本化合物は、1つ以上の他の公知の治療剤および抗癌剤との併用でも有用である。本化合物と他の抗癌剤または化学治療剤との併用は、本発明の範囲内である。そのような薬剤の例は、Cancer Principles and Practice of Oncology by V.T.Devita and S.Hellman(editors),6th edition(February 15,2001),Lippincott Williams & Wilkins Publishersに見出されうる。当業者は、関連する薬物および癌の特定の特徴に基づいてどの薬剤の併用が有用であるかを認識できるであろう。そのような抗癌剤としては、これに限定されるわけではないが、次の:エストロゲンレセプタモジュレータ、アンドロゲンレセプタモジュレータ、レチノイドレセプタモジュレータ、細胞毒性/細胞分裂阻害剤、抗増殖剤、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害薬、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬および他の血管新生阻害薬、細胞増殖および生存シグナル伝達の阻害薬、アポトーシス誘発剤および細胞周期チェックポイントを妨害する薬剤が挙げられる。本化合物は、放射線療法と同時投与されるときにも有用である。
「エストロゲンレセプタモジュレータ」という句は、機構とは無関係に、エストロゲンのレセプタへの結合を妨害または阻害する化合物を指す。エストロゲンレセプタモジュレータの例としては、これに限定されるわけではないが、タモキシフェン、ラロキシフェン、イドキシフェン、LY353381、LY117081、トレミフェン、フルベストラント、4−[7−(2,2−ジメチル−1−オキソプロポキシ−4−メチル−2−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]−2H−1−ベンゾピラン−3−イル)−フェニル−2,2−ジメチルプロパノアート、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン−2,4−ジニトロフェニル−イドラゾン、SH646が挙げられる。
「アンドロゲンレセプタモジュレータ」という句は、機構とは無関係に、アンドロゲンのレセプタへの結合を妨害または阻害する化合物を指す。アンドロゲンレセプタモジュレータの例としては、フィナステリドおよび他の5α−レダクターゼ阻害薬、ニルタミド、フルタミド、ビカルタミド、リアロゾール、およびアビラテロンアセテートが挙げられる。
「レチノイドレセプタモジュレータ」という句は、機構とは無関係に、レチノイドのレセプタへの結合を妨害または阻害する化合物を指す。そのようなレチノイドレセプタモジュレータの例としては、ベキサロテン、トレチノイン、13−シス−レチノイン酸、9−シス−レチノイン酸、ジフルオロメチルオレニチン、ILX23−7553、トランス−N−(4’−ヒドロキシフェニル)レチンアミド、およびN−4−カルボキシフェニルレチンアミドが挙げられる。
「細胞毒性/細胞分裂阻害剤」という句は、細胞の機能を直接妨害することによって細胞死を引き起こす、または細胞増殖を阻害する、あるいは細胞真菌症を阻害または妨害する化合物を指し、アルキル化剤、腫瘍壊死因子、インタカレータ、低酸素活性化化合物、微小管阻害薬/微小管安定化剤、有糸分裂キネシンの阻害薬、細胞分裂進行に関与するキナーゼの阻害薬、代謝拮抗物質;生物反応修飾物質;ホルモン/抗ホルモン治療剤、造血成長因子、モノクローナル抗体標的化治療剤、モノクローナル抗体治療薬、トポイソメラーゼ阻害薬、プロテアソーム阻害薬およびユビキチンリガーゼ阻害薬を含む。
細胞毒性剤の例としては、これに限定されるわけではないが、セルテネフ、カケクチン、イホスファミド、タソネルミン、ロニダミン、カルボプラチン、アルトレタミン、プレドニムスチン、ジブロモダルシトール、ラニムスチン、フォテムスチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、テモゾロマイド(Schering−Plough Corporationによるテモダール(商標)、Kenilworth,New Jersey)、シクロホスファミド、ヘプタプラチン、エストラムスチン、インプロスルファントシラート、トロホスファミド、ニムスチン、ジブロスピジウムクロライド、プミテパ、ロバプラチン、サトラプラチン、プロフィロマイシン、シスプラチン、ドキソルビシン、イロフルベン、デキシフォスファミド、シス−アミンジクロロ(2−メチル−ピリジン)プラチナ、ベンジルグアニン、グルホスファミド、GPX100、(トランス、トランス、トランス)−ビス−μ−(ヘキサン−1,6−ジアミン)−μ−[ジアミン−プラチナ(II)]ビス[ジアミン(クロロ)プラチナ(II)]テトラクロライド、ジアリジジニルスペルミン、三酸化ヒ素、1−(11−ドデシルアミノ−10−ヒドロキシウンデシル)−3,7−ジメチルキサンチン、ゾルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、ビサントレン、ミトキサントロン、ピラルビシン、ピナフィド、バルルビシン、アムルビシン、アンチネオプラストン、3’−デアンシノ−3’−モルホリノ−13−デオキソ−10−ヒドロキシカルミノマイシン、アナマイシン、ガラルビシン、エリナフィド、MEN10755、4−デメトキシ−3−デアミノ−3−アジリジニル−4−メチルスルホニル−ダウノルビシン(WO 00/50032を参照)、メトトレキサート、ゲムシタビン、およびその混合物が挙げられる。
低酸素活性化化合物の例は、チラパザミンである。
プロテアソーム阻害薬の例としては、これに限定されるわけではないが、ラクタシスチンおよびボルテゾミブが挙げられる。
微小管阻害薬/微小管安定化剤の例としては、パクリタキセル、ビンデシンサルフェート、3’,4’−ジデヒドロ−4’−デオキシ−8’−ノルビンカロイコブラスチン、ドセタキセル、リゾキシン、ドラスタチン、ミボブリンイセチオナート、アウリスタチン、セマドチン、RPR109881、BMS184476、ビンフルニン、クリプトフィシン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、アンヒドロビンブラスチン、N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル−N−メチル−L−バリル−L−プロリル−L−プロリン−t−ブチルアミド、TDX258、エポチロン(たとえば米国特許第6,284,781および6,288,237を参照)およびBMS188797が挙げられる。
トポイソメラーゼ阻害薬の特定の例は、トポテカン、ハイカプタミン、イリノテカン、ルビテカン、6−エトキシプロピオニル−3’,4’−O−エキソ−ベンジリデン−シャールトルーシン、9−メトキシ−N,N−ジメチル−5−ニトロピラゾロ[3,4,5−kl]アクリジン−2−(6H)プロパンアミン、1−アミノ−9−エチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−4−メチル−1H,12H−ベンゾ[デ]ピラノ[3’,4’:b,7]−インドリジノ[1,2b]キノリン−10,13(9H,15H)ジオン、ルルトテカン、7−[2−(N−イソプロピルアミノ)エチル]−(20S)カンプトセシン、BNP1350、BNPI1100、BN80915、BN80942、エトポシドホスフェート、テニポシド、ソブゾキサン、2’−ジメチルアミノ−2’−デオキシ−エトポシド、GL331、N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−9−ヒドロキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルボキサミド、アスラクリン、(5a,5aB,8aa,9b)−9−[2−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルアミノ]エチル]−5−[4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル]−5,5a,6,8,8a,9−ヘキソヒドロフロ(3’,4’:6,7)ナフト(2,3−d)−1,3−ジオキソール−6−オン、2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−7−ヒドロキシ−8−メトキシベンゾ[c]−フェナントリジニウム、6,9−ビス[(2−アミノエチル)アミノ]ベンゾ[g]イソキノリン−5,10−ジオン、5−(3−アミノプロピルアミノ)−7,10−ジヒドロキシ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)−6H−ピラゾロ[4,5,1−de]アクリジン−6−オン、N−[1−[2−(ジエチルアミノ)エチルアミノ]−7−メトキシ−9−オキソ−9H−チオキサンテン−4−イルメチル]ホルムアミド、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アクリジン−4−カルボキサミド、6−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]−3−ヒドロキシ−7H−インデノ[2,1−c]キノリン−7−オン、ジメンサ、およびカンプトスターである。
本化合物と併用して使用されうる他の有用な抗癌剤としては、チミジレートシンターゼ阻害薬、たとえば5−フルオロウラシルが挙げられる。
一実施形態において、有糸分裂キネシンの阻害薬としては、これに限定されるわけではないが、KSPの阻害薬、MKLP1の阻害薬、CENP−Eの阻害薬、MCAKの阻害薬、Kif14の阻害薬、Mphosph1の阻害薬、およびRab6−KIFLの阻害薬が挙げられる。
「細胞分裂進行に関与するキナーゼの阻害薬」という句は、これに限定されるわけではないが、オーロラキナーゼの阻害薬、Polo様キナーゼ(PLK)の阻害薬(特にPLK−1の阻害薬)、bub−1の阻害薬およびbub−R1の阻害薬を含む。
「抗増殖剤」という句は、アンチセンスRNAおよびDNAオリゴヌクレオチド、たとえばG3139、ODN698、RVASKRAS、GEM231、およびINX3001、ならびに代謝拮抗物質、たとえばエノシタビン、カルモフール、テガフール、ペントスタチン、ドキシフルイジン、トリメトレキセート、フルダラビン、カペシタビン、ガロシタビン、シタラビンオクホスファート、フォステアビン、ナトリウム水和物、ラルチトレキシド、パルチトレキシド、エミテフール、チアゾフリン、デシタビン、ノラトレキセド、ペメトレキセド、ネルザラビン、2’−デオキシ−2’−メチリデンシチジン、2’−フルオロメチレン−2’−デオキシシチジン、N−[5−(2,3−ジヒドロ−ベンゾフリル)スルホニル]−N’−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、N6−[4−デオキシ−4−[N2−[2(E),4(E)−テトラデカジエノイル]グリシルアミノ]−L−グリセロ−B−L−マンノ−ヘプトピラノピラノシル]アデニン、アプリジン、エクチナサイジン、トロキサシタビン、4−[2−アミノ−4−オキソ−4,6,7,8−テトラヒドロ−3H−ピリミジノ[5,4−b][1,4]チアジン−6−イル−(S)−エチル]−2,5−チエノイル−L−グルタミン酸、アミノプテリン、5−フルオロウラシル、アラノシン、11−アセチル−8−(カルバモイルオキシメチル)−4−ホルミル−6−メトキシ−14−オキサ−1,11−ジアザテトラクロ(7.4.1.0.0)−テトラデカ−2,4,6−トリエン−9−イル酢酸エステル、スウェインソニン、ロメトレキソール、デクスラゾキサン、メチオニナーゼ、2’−シアノ−2’−デオキシ−N4−パルミトイル−1−B−D−アラビノフラノシルシトシンおよび3−アミノピリジン−2−カルボキサルデヒドチオセミカルバゾンを含む。
モノクローナル抗体標的化治療剤の例としては、癌細胞特異性または標的細胞特異性モノクローナル抗体に結合した細胞毒性剤または放射性同位体を有する治療剤が挙げられる。例としては、ベキサールが挙げられる。
癌を治療するのに有用なモノクローナル抗体治療薬の例としては、エルビタックス(セツキシマブ)が挙げられる。
「HMG−CoAレダクターゼ阻害薬」という句は、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−CoAレダクターゼの阻害薬を指す。使用されうるHMG−CoAレダクターゼ阻害薬の例としては、これに限定されるわけではないが、ロバスタチン、シンバスタチン(Zocol(登録商標))、プラバスタチン(Pravachol(登録商標))、フルバスタチンおよびアトルバスタチン(Lipitor(登録商標);米国特許第5,273,995、4,681,893、5,489,691および5,342,952を参照)が挙げられる。本方法で使用されうるこれらのおよび追加のHMG−CoAレダクターゼ阻害薬の構造式は、M.Yalpani,“Cholesterol Lowering Drugs”の87ページ,Chemistry & Industry,pp.85−89(5 February 1996)ならびに米国特許第4,782,084および4,885,314に記載されている。HMG−CoAレダクターゼ阻害薬という用語は本明細書で使用される場合、すべての薬学的に許容されるラクトンおよび開酸形(すなわち遊離酸を形成するためにラクトン環が開環される場合)はもちろんのこと、HMG−CoAレダクターゼ阻害活性を有する化合物の塩およびエステル形も含み、したがってそのような塩、エステル、開酸およびラクトン形の使用は、本発明の範囲に含まれる。
「プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬」という句は、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ酵素のいずれか1つまたはいずれかの併用を阻害する化合物を指し、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ(FPTase)、ゲラニルゲラニル−タンパク質トランスフェラーゼI型(GGPTase−I)、およびゲラニルゲラニル−タンパク質トランスフェラーゼII型(GGPTase−II、Rab GGPTaseとも呼ばれる)を含む。
プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬の例は、次の公報および特許に見出されうる;
Figure 2009526070
血管新生に対するプレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬の役割の例としては、European of Cancer,Vol.35,No.9,pp.1394−1401(1999)を参照。
ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬の例としては、SARASAR(商標)(Schering−Plough Corporation,Kenilworth,New Jerseyによる、4−[2−[4−[(11R)−3,10−ジブロモ−8−クロロ−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル−]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]−1−ピペリジンカルボキサミド)、チピファルニブ(Janssen PharmaceuticalsによるZarnestra(登録商標)またはR115777)、L778.123(Merck & Company,Whitehouse Station,New Jerseyによるファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬)、BMS214662(Bristol−Myers Squibb Pharmaceuticals,Princeton,New Jerseyによるファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬)が挙げられる。
「血管新生阻害薬」という句は、機構とは無関係に、新しい血管の形成を阻害する化合物を指す。血管新生阻害薬の例としては、これに限定されるわけではないが、チロシンキナーゼ阻害薬、たとえばチロシンキナーゼレセプタFlt−1(VEGFR1)およびFlk−1/KDR(VEGFR2)の阻害薬、表皮由来、線維芽細胞由来、または血小板由来成長因子の阻害薬、MMP(マトリクスメタロプロテアーゼ)阻害薬、インテグリンブロッカー、インターフェロンα(たとえばIntronおよびPEG−Intron)、インターロイキン−12、ペントサンポリサルフェート、アスピリンおよびイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)はもちろんのこと、セレコキシブおよびロフェコキシブなどの選択性シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬を含む、シクロオキシゲナーゼ阻害薬(
Figure 2009526070
)、ステロイド性抗炎症薬(たとえばコルチコステロイド、ミネラロコルチコイド、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレド、ベータメタゾン)、カルボキシアミドトリアゾール、コンブレタスタチンA−4、スクアラミン、6−O−クロロアセチル−カルボニル)−フマギロール、サリドマイド、アンギオスタチン、トロポニン−1、アンギオテンシンIIアンタゴニスト(Fernandezら、J Lab Clin Med,105(2):141−145(1985)を参照)、およびVEGFに対する抗体(Brower,Nature Biotechnol,17(10):963−968(1999);Kimら、Nature,362(6423):841−844(1993);WO 00/44777;およびWO 00/61186を参照)が挙げられる。
血管新生を調節または阻害する、および本発明の化合物と併用して使用されうる他の治療剤としては、凝固および線維素溶解系を調節または阻害する薬剤が挙げられる。(Korte,Clin.Chem.La.Med.38(8):679−692(2000)の総説を参照)。凝固および線維素溶解経路を調節または阻害するそのような薬剤の例の例としては、これに限定されるわけではないが、ヘパリン(Zacharski and Ornstein,Thromb.Haemost.80(1):10−23(1998))、低分子量ヘパリンおよびカルボキシペプチダーゼU阻害薬(活性トロンビン活性化線維素溶解阻害薬の阻害薬[TAFIa]としても公知)(Boumaら、Thromb Res.101(5):329−354(2001)を参照)が挙げられる。TAFIa阻害薬の例は、PCT Publication WO 03/013,526に記載されている。
「細胞周期チェックポイントを妨害する薬剤」という句は、細胞周期チェックポイントシグナルを導入するタンパク質キナーゼを阻害して、それにより癌細胞をDNA破壊剤に感作させる化合物を指す。このような薬剤の例としては、ATR、ATM、Chk1およびChk2キナーゼならびにcdkおよびcdcキナーゼ阻害薬が挙げられ、特に7−ヒドロキシスタウロスポリン、フラボピリドール、CYC202(Cyclacel)およびBMS−387032によって例証される。
「細胞増殖および生存シグナル伝達経路の阻害薬」という句は、細胞表面レセプタおよびこれらの表面レセプタ下流のシグナル伝達カスケードを阻害する薬剤を指す。このような薬剤としては、EGFRの阻害薬(たとえばゲフィチニブおよびエルロチニブ)、EGFRに対する抗体(たとえばC225)、ERB−2の阻害薬(たとえばトラスツズマブ)、IGFRの阻害薬、サイトカインレセプタの阻害薬、METの阻害薬、PI3Kの阻害薬(たとえばLY294002)、セリン/トレオニンキナーゼ(これに限定されるわけではないが、WO 02/083064、WO 02/083139、WO 02/083140およびWO 02/083138に記載されているようなAktの阻害薬を含む)、Rafキナーゼの阻害薬(たとえばBAY−43−9006)、MEEKの阻害薬(たとえばCI−1040およびPD−098059)、mTORの阻害薬(たとえばWyeth CCI−779)、およびC−ablキナーゼの阻害薬(たとえばGLEEVEC(商標),Novartis Pharmaceuticals)が挙げられる。このような薬剤としては、小分子阻害化合物および抗体アンタゴニストが挙げられる。
「アポトーシス誘発剤」という句は、TNFレセプタファミリメンバ(TRAILレセプタを含む)のアクチベータを含む。
本発明は、選択性COX−2阻害薬であるNSAIDとの併用も含む。本明細書の目的では、COX−2の選択性阻害薬であるNSAIDは、細胞またはミクロソームアッセイによって評価されたCOX−1のIC50に対するCOX−2のIC50の比によって測定されるように、COX−2をCOX−1の少なくとも100倍阻害する特異性を持つNSAIDと定義される。本発明の治療方法で特に有用であるCOX−2の阻害薬は:3−フェニル−4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−2−(5H)−フラノン;および5−クロロ−3−(4−メチルスルホニル)フェニル−2−(2−メチル−5ピリジニル)ピリジン;またはその薬学的に許容される塩である。
COX−2の特異的阻害薬として記載されている、したがって本発明で有用である化合物としては、これに限定されるわけではないが、パレコキシブ、Celebrex(登録商標)およびBextra(登録商標)またはその薬学的に許容される塩が挙げられる。
血管新生阻害薬の他の例としては、これに限定されるわけではないが、エンドスタチン、ウクライン、ランピルナーゼ、IM862、5−メトキシ−4−[2−メチル−3−(3−メチル−2−ブテニル)オキシラニル]−1−オキサスピロ[2,5]オクタ−6−イル(クロロアセチル)カルバメート、アセチルジナナリン、5−アミノ−1−[[3,5−ジクロロ−4−(4−クロロベンゾイル)フェニル]メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド、CM101、スクアラミン、コンブレタスタチン、RPI4610、NX31838、硫酸化マンノペンタオースホスフェート、7,7−(カルボニル−ビス[イミノ−N−メチル−4,2−ピロロカルボニルイミノ[N−メチル−4,2−ピロール]−カルボニルイミノ]−ビス−(1,3−ナフタレンジスルホナート)、および3−[(2,4−ジメチルピロール−5−イル)メチレン]−2−インドリノン(SU5416)が挙げられる。
上で使用したように、「インテグリンブロッカー」は、生理学的リガンドのαβインテグリンへの結合を選択的にアンタゴナイズ、阻害または中和する化合物を、生理学的リガンドのαβインテグリンへの結合を選択的にアンタゴナイズ、阻害または中和する化合物を、生理学的リガンドのαβインテグリンおよびαvβインテグリンの両方への結合をアンタゴナイズ、阻害または中和する化合物を、毛細管内皮細胞で発現された特定のインテグリンの活性をアンタゴナイズ、阻害または中和する化合物を指す。上記用語は、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβおよびαβインテグリンのアンタゴニストも指す。上記用語は、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβおよびαβインテグリンの任意の組み合わせのアンタゴニストも指す。
チロシンキナーゼ阻害薬のある例としては、N−(トリフルオロメチルフェニル)−5−メチルイソキサゾール−4−カルボキサミド、3−[(2,4−ジメチルピロール−5−イル)メチリデニル]インドリン−2−オン、17−(アリルアミノ)−17−デメトキシゲルダナマイシン、4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−7−メトキシ−6−[3−(4−モルホリニル)プロポキシル]キナゾリン、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−4−キナゾリンアミン、BIBX1382、2,3,9,10,11,12−ヘキサヒドロ−10−(ヒドロキシメチル)−10−ヒドロキシ−9−メチル−9,12−エポキシ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3’,2’,1’−kl]ピロロ[3,4−i][1,6]ベンゾジアゾシン−1−オン、SH268、ゲニステイン、STI571、CEP2563、4−(3−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンメタンスルホナート、4−(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ−6,7−ジメトキシキナゾリン、4−(4’−ヒドロキシフェニル)アミノ−6,7−ジメトキシキナゾリン、SU6668、STI571A、N−4−クロロフェニル−4−(4−ピリジルメチル)−1−フタラジンアミン、およびEMD121974が挙げられる。
抗癌化合物以外の化合物との併用も本方法に含まれる。たとえば本化合物とPPAR−γ(すなわちPPAR−ガンマ)アゴニストおよびPPAR−δ(すなわちPPAR−デルタ)アゴニストとの併用は、特定の悪性腫瘍の治療に有用である。PPAR−γおよびPPAR−δは、核ペルオキシソーム増殖剤活性化レセプタγおよびδである。内皮細胞上でのPPAR−γの発現および血管新生へのその関与は、文献で報告されている(Gralinskiら、J Cardiovasc Pharmacol,31(6):909−913(1998);Xinら、J Biol Chem,274(13):9116−9121(1999);Murataら、Invest Ophthalmol Vis Sci,41(8):2309−2317(2000)参照)。さらに最近では、PPAR−γアゴニストは試験管内でVEGFに対する血管新生応答を阻害することが示されている;トログリタゾンおよびロシグリタゾンマレアートはいずれもマウスの網膜血管新生の発症を阻害する(Murataら、Arch.Ophthamol.119(5):709−717(2001))。PPAR−γアゴニストおよびPPAR−γ/αアゴニストの例としては、これに限定されるわけではないが、チアゾリジンジオン(たとえばDRF2725、CS−011、トログリタゾン、ロシグリタゾン、およびピオグリタゾン)、フェノフィブラート、ゲムフィブロジル、クロフィブレート、GW2570、SB219994、AR−H039242、JTT−501、MCC−555、GW2331、GW409544、NN2344、KRP297、NP0110、DRF4158、NN622、GI262570、PNU182716、DRF552926、2−[(5,7−ジプロピル−3−トリフルオロメチル−1,2−ベンズイソキサゾール−6−イル)オキシ]−2−メチルプロピオン酸、および2(R)−7−(3−(2−クロロ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)−2−エチルクロマン−2−カルボン酸が挙げられる。
一実施形態において、本化合物と併用して使用されうる有用な抗癌(抗新生物としても公知)剤としては、これに限定されるわけではないが、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロランブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、フルダラビンホスフェート、オキサリプラチン、ロイコビリン、オキサリプラチン(Eloxatin(商標)、Sanofi−Synthelabo Pharmaeuticals,Franceより)、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、ミトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド、17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、ドロモスタノロンプロピオナート、テストラクトン、メゲストロールアセテート、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、メドロキシプロゲステロンアセテート、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシ尿素、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾール、ナベルビン、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン(Reloxafine)、ドロロキサフィン(Droloxafine)、ヘキサメチルメラミン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、シクロホスファミド(サイトキサン)、ゲムシタビン、インターフェロン、ペグ化インターフェロン、エルビタックス、およびその2つ以上の混合物が挙げられる。
本発明の別の実施形態は、癌の治療のための遺伝子療法と併用された本化合物の使用である。癌治療の遺伝的方法の概要について、(Hallら、Am J Hum Genet 61(4):785−789(1997)およびKufeら、Cancer Medicine,5th Ed,pp876−889,BC Decker,Hamilton(2000)を参照)。遺伝子治療は、いずれかの腫瘍抑制遺伝子を送達するために使用されうる。そのような遺伝子の例は、これに限定されるわけではないが、組換えウイルス媒介遺伝子移入によって送達されうるp53(たとえば米国特許第6,069,134を参照)、uPA/uPARアンタゴニスト(Liら、“Adenovirus−Mediated Delivery of a uPA/uPAR Antagonist Suppresses Angiogenesis−Dependent Tumor Growth and Dissemination in Mice,”Gene Ther,5(8):1105−1113(1998)、およびインターフェロンガンマ(Fathallah−Shaykh,J Immunol 164(1):217−222(2000)を参照)が挙げられる。
本化合物はまた、固有の多剤耐性(MDR)、特にトランスポータタンパク質の高レベルの発現と関連するMDRの1つ以上の阻害薬と併用して投与されうる。そのようなMDR阻害薬としては、p−糖タンパク質(P−gp)の阻害薬、たとえばLY335979、XR9576、OC144−093、R101922、VX853およびPSC833(バルスポドール)が挙げられる。
本化合物はまた、単独の、または放射線治療を伴う本発明の化合物の使用から生じうる、急性、遅延、晩期、および予測的嘔吐を含む、悪心または嘔吐を治療する1つ以上の制吐剤と併用して利用されうる。嘔吐の予防または治療のために、本発明の化合物は、1つ以上の他の制吐剤、特にニューロキニン−1レセプタアンタゴニスト、5HT3レセプタアンタゴニスト、たとえばオンダンセトロン、グラニセトロン、トロピセトロン、およびザチセトロン、GABABレセプタアゴニスト、たとえばバクロフェン、コルチコステロイド、たとえばデカドロン(デキサメタゾン)、ケナログ、アリストコート、ナサリド、プレフェリド、ベネコルテンまたは米国特許第2,789,118、2,990,401、3,048,581、3,126,375、3,929,768、3,996,359、3,928,326および3,749,712に記載されているもの、抗ドーパミン作用薬、たとえばフェノチアジン(たとえばプロクロルペラジン、フルフェナジン、チオリダジンおよびメソリダジン)、メトクロプラミドまたはドロナビノールと併せて使用されうる。一実施形態において、ニューロキニン−1レセプタアンタゴニスト、5HT3レセプタアンタゴニスト、およびコルチコステロイドから選択される制吐剤は、本化合物の投与時に生じうる嘔吐の処置または予防のためのアジュバントとして投与される。
本化合物と併せて使用されうるニューロキニン−1レセプタアンタゴニストの例は、米国特許第5,162,339、5,232,929、5,242,930、5,373,003、5,387,595、5,459,270、5,494,926、5,496,833、5,637,699、および5,719,147に記載されており、その内容は参考として本明細書に組み入れられている。実施形態において、本発明の薬剤および製薬組成物と併用して使用するためのニューロキニン−1レセプタアンタゴニストは、米国特許第5,719,147に記載されている、2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン、またはその薬学的に許容される塩から選択される。
本発明の化合物はまた、1つ以上の免疫増強薬、たとえばレバミゾール、イソプリノシンおよびザダキシンと共に投与されうる。
それゆえ本発明は:エストロゲンレセプタモジュレータ、アンドロゲンンレセプタモジュレータ、レチノイドンレセプタモジュレータ、細胞毒性/細胞分裂阻害剤、抗増殖剤、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害薬、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、血管新生阻害薬、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、固有多剤耐性の阻害薬、制吐剤、免疫増強薬、細胞増殖および生存シグナル伝達の阻害薬、細胞サイクルチェックポイントを妨害する薬剤、およびアポトーシス誘発剤から選択される第2の化合物と併用した、本化合物の使用(たとえば細胞増殖性疾患を治療または予防するための)を含む。
ヒト対象におけるHCVの1つ以上の症状を治療、予防または改善のための、HCVに関連する障害を治療する、HCVの活性を調節する、あるいはカテプシン活性または関連する障害を阻害する方法であって、治療が必要なヒト対象に上の組成物または治療併用の有効量を投与するステップを含む方法も提供する。
このようなカテプシン関連障害の例としては、増殖性疾患、たとえば癌、自己免疫疾患、ウイルス疾患、真菌疾患、神経/神経変性障害、関節炎、炎症、抗増殖性(たとえば眼網膜症)、神経、脱毛症および心血管疾患が挙げられる。これらの疾患および障害の多くは、その開示が本明細書に組み入れられているU.S.6,413,974に挙げられている。
治療されうる疾患の他の例としては、炎症性疾患、たとえば臓器移植拒絶、移植片対宿主病、関節炎、関節リウマチ、炎症性腸疾患、アトピー性皮膚炎、乾癬、喘息、アレルギー、多発性硬化症、固定薬疹、皮膚遅延型過敏応答、結核様らい、I型糖尿病、およびウイルス性髄膜炎が挙げられる。
治療されうる疾患の他の例としては、B型肝炎ウイルスおよび関連疾患、A型肝炎ウイルスおよび関連疾患、HIVおよび関連疾患(たとえばAIDS)などが挙げられる。
治療されうる疾患の別の例は、心血管疾患である。
治療されうる疾患の他の例としては、うつ病などの中枢神経系疾患、認知機能疾患、パーキンソン病などの神経変性疾患、アルツハイマー病などの老年性認知症、および器質起源の精神病が挙げられる。
治療されうる疾患の他の例としては、骨減少を特徴とする疾患、たとえば骨粗鬆症;歯肉疾患、たとえば歯肉炎および歯周病;ならびに過剰な軟骨またはマトリクス分解を特徴とする疾患、たとえば変形性関節症および関節リウマチが挙げられる。
一実施形態において、本発明は:細胞分裂阻害剤、細胞毒性剤、タキサン、トポイソメラーゼII阻害薬、トポイソメラーゼI阻害薬、チューブリン相互作用剤、ホルモン剤、チミジレートシンターゼ阻害薬、代謝拮抗薬、アルキル化剤、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬、シグナル伝達阻害薬、EGFRキナーゼ阻害薬、EGFRに対する抗体、C−ablキナーゼ阻害薬、ホルモン療法併用、およびアロマターゼ併用から選択される第2の化合物と併用された、本化合物の組成物および使用を含む。
ヒト対象に関して「治療未経験」という用語は、リバビリンまたはこれに限定されるわけではないがインターフェロン−アルファを含むいずれかのインターフェロンによって治療されていない対象を指す。対照的に、ヒト対象に関して「治療経験」という用語は、リバビリンまたはこれに限定されるわけではないがインターフェロン−アルファを含むいずれかのインターフェロンによって治療されている対象を指す。
「癌を治療する」または「癌の治療」という用語は、癌性状態に罹患した哺乳類への投与を、そして癌性細胞を死滅させることによって癌性状態を軽減する効果を、しかし癌の成長および/または転移の阻害をもたらす効果をも指す。
一実施形態において、第2の化合物として使用される血管新生阻害薬は、チロシンキナーゼ阻害薬、表皮由来成長因子の阻害薬、線維芽細胞由来成長因子の阻害薬、血小板由来成長因子の阻害薬、MW(マトリクスメタロプロテアーゼ)阻害薬、インテグリンブロッカー、インターフェロン−α、インターロイキン−12、ペントサンポリサルフェート、シクロオキシゲナーゼ阻害薬、カルボキシアミドトリアゾール、コンブレタスタチンA−4、スクアラミン、6−(O−クロロアセチルカルボニル)−フマギロール、サリドマイド、アンギオスタチン、トロポニン−1、またはVEGFに対する抗体から選択される。実施形態において、エストロゲンレセプタモジュレータはタモキシフェンまたはラロキシフェンである。
本発明には、放射線治療および:エストロゲンレセプタモジュレータ、アンドロゲンンレセプタモジュレータ、レチノイドンレセプタモジュレータ、細胞毒性/細胞分裂阻害剤、抗増殖剤、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害薬、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、血管新生阻害薬、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、固有多剤耐性の阻害薬、制吐剤、免疫増強薬、細胞増殖および生存シグナル伝達の阻害薬、細胞サイクルチェックポイントを妨害する薬剤、およびアポトーシス誘発剤から選択される少なくとも一つ化合物と併用して、本発明の少なくとも1つの化合物の治療有効量を投与するステップを含む、癌を治療する方法も含まれる。
本発明のなお別の実施形態は、パクリタキセルまたはトラスツズマブと併用して、本発明の少なくとも1つの化合物の治療有効量を投与するステップを含む、癌を治療する方法である。
本発明は、本発明の少なくとも1つの化合物の治療有効量と、エストロゲンレセプタモジュレータ、アンドロゲンンレセプタモジュレータ、レチノイドレセプタモジュレータ、細胞毒性/細胞分裂阻害剤、抗増殖剤、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、血管新生阻害薬、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、細胞増殖および生存シグナル伝達の阻害薬、細胞サイクルチェックポイントを妨害する薬剤、およびアポトーシス誘発剤から選択される少なくとも1つの化合物を含む、本明細書で挙げる各種の疾患状態の細胞増殖性疾患(たとえば癌、過形成、心肥大、自己免疫疾患、真菌障害、関節炎、移植片拒絶、炎症性腸疾患、免疫障害、炎症および医療処置後の細胞増殖)を治療または予防するのに有用な製薬組成物も含む。
カテプシン阻害薬によって治療されている疾患が炎症性疾患であるとき、本発明の実施形態は:(a)本カテプシン阻害薬の少なくとも1つの化合物(たとえば式I〜XXVIIによる化合物)あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの治療有効量を、(b)疾患修飾抗リウマチ薬;非ステロイド性抗炎症薬;COX−2選択的阻害薬;COX−1阻害薬;免疫抑制薬(非制限的な例としては、メトトレキサート、シクロスポリン、FK506);ステロイド;PDE IV阻害薬、抗TNF−α化合物、TNF−アルファ−コンバターゼ阻害薬、サイトカイン阻害薬、MMP阻害薬、糖質コルチコイド、ケモカイン阻害薬、CB2−選択的阻害薬、p38阻害薬、生物学的応答調節物質;抗炎症剤および治療薬から成る群より選択される少なくとも1つの薬剤を同時にまたは連続して投与するステップを含む。
本発明の別の実施形態は、T細胞介在走化性を治療が必要な患者において阻害または遮断する方法に関し、上記方法は、本カテプシン阻害薬の少なくとも1つの化合物(たとえば式I〜XXVIIによる化合物)あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの治療有効量を患者に投与するステップを含む。
本発明の別の実施形態は、本カテプシン阻害薬による少なくとも1つの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの治療有効量を患者に投与するステップを含む、炎症性腸疾患を治療が必要な患者において治療する方法に関する。
本発明の別の実施形態は、本カテプシン阻害薬による少なくとも1つの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの治療有効量を患者に投与するステップを含む、移植片拒絶を治療が必要な患者において治療または予防する方法に関する。
本発明の別の実施形態は、(a)本カテプシン阻害薬による少なくとも1つの化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの治療有効量を、(b)シクロスポリンA、FK−506、FTY720、ベータインターフェロン、ラパマイシン、ミコフェノール酸塩、プレドニゾロン、アザチオプリン、シクロホスファミドおよび抗リンパ球グロブリンから成る群より選択される少なくとも1つの化合物と同時にまたは連続して患者に投与するステップを含む方法に関する。
本発明の別の実施形態は、多発性硬化症を治療が必要な患者において治療する方法に関し、上記方法は:(a)少なくとも1つのアルド−ケトレダクターゼ阻害薬および本発明による少なくとも一つのカテプシン阻害薬化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの治療有効量を、(b)ベータ−インターフェロン、酢酸ガラティラメル、糖質コルチコイド、メトトレキサート、アゾチオプリン、ミトキサントロン、VLA−4阻害薬および/またはCB2選択的阻害薬から成る群より選択される少なくとも1つの化合物と同時にまたは連続して患者に投与するステップを含む。
本発明の別の実施形態は、多発性硬化症を治療が必要な患者において治療する方法に関し、上記方法は、本併用の治療有効量を、メトトレキセート、シクロスポリン、レフルニミド、スルファサラジン、β−メタゾン、β−インターフェロン、酢酸ガラティラメル、プレドニゾン、エトネルセプト(etonercept)、およびインフリキシマブから成る群より選択される少なくとも1つの化合物と同時にまたは連続して患者に投与するステップを含む。
本発明の別の実施形態は、関節リウマチを治療が必要な患者において治療する方法に関し、上記方法は、本併用の治療有効量を、COX−2阻害薬、COX阻害薬、免疫抑制薬、ステロイド、PDE IV阻害薬、抗TNF−α化合物、MMP阻害薬、糖質コルチコイド、ケモカイン阻害薬、CB2選択的阻害薬、カスパーゼ(ICE)阻害薬および関節リウマチの治療に必要とされる他のクラスの化合物から成る群より選択される少なくとも1つの化合物と同時にまたは連続して患者に投与するステップを含む。
本発明の別の実施形態は、乾癬を治療が必要な患者において治療する方法に関し、上記方法は、本併用の治療有効量を、免疫抑制薬、ステロイド、および抗TNF−α化合物から成る群より選択される少なくとも1つの化合物と同時にまたは連続して患者に投与するステップを含む。
本発明の別の実施形態は、炎症性疾患、関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性腸疾患、移植片拒絶、乾癬、固定薬疹、皮膚遅延型過敏応答、結核様らい、I型糖尿病、ウイルス性髄膜炎および腫瘍から成る群より選択される疾患を治療の必要がある患者において治療する方法に関し、このような方法は、本併用あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの有効量を患者に投与するステップを含む。
本発明の別の実施形態は、炎症性疾患、関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性腸疾患、移植片拒絶、乾癬、固定薬疹、皮膚遅延型過敏応答、結核様らい、および癌から成る群より選択される疾患を治療の必要がある患者において治療する方法に関し、このような方法は、本併用あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの有効量を患者に投与するステップを含む。
本発明の別の実施形態は、炎症性疾患、関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性腸疾患、移植片拒絶、乾癬、固定薬疹、皮膚遅延型過敏応答および結核様らい、I型糖尿病、ウイルス性髄膜炎および癌から成る群より選択される疾患を治療の必要がある患者において治療する方法に関し、このような方法は、本併用あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの有効量を、疾患修飾抗リウマチ薬;非ステロイド性抗炎症薬;COX−2選択的阻害薬;COX−1阻害薬;免疫抑制薬;ステロイド;PDE IV阻害薬、抗TNF−α化合物、MMP阻害薬、糖質コルチコイド、ケモカイン阻害薬、CB2選択的阻害薬、生物学的応答調節物質;抗炎症剤および治療薬から成る群より選択される少なくとも1つの薬剤と同時にまたは連続して患者に投与するステップを含む。
本発明が本併用あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの量を投与するステップに加えて、心血管疾患を治療する方法を含むとき、上記方法は、下で述べるコレステロール生合成阻害薬および/または脂質低下剤などの1つ以上の薬理作用物質または治療剤あるいは薬剤を必要があるヒト対象に投与するステップをさらに含む。
本発明の組成物、治療併用および方法で使用するためのコレステロール生合成阻害薬の非制限的な例としては、コレステロール生合成での律速ステップであるHMG CoAレダクターゼの競合阻害薬、スクアレンシンターゼ阻害薬、スクアレンエポキシダーゼ阻害薬およびその2つ以上の混合物が挙げられる。適切なHMG CoAレダクターゼ阻害薬の非制限的な例としては、スタチン、たとえばロバスタチン(たとえば、Merck & Co.より入手できるMevacor(登録商標))、プラバスタチン(たとえば、Bristol Meyers Squibbより入手できるPravacol(登録商標))、フルバスタチン、シンバスタチン(たとえば、Merck & Co.より入手できるZocor(登録商標))、アトルバスタチン、セリバスタチン、ロスバスタチン、リバスタチン(ナトリウム7−(4−フルオロフェニル)−2,6−ジイソプロピル−5−メトキシメチルピリジン−3−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプタタノアート、CI−981およびピタバスタチン(たとえば日本のNegma KowaのNK−104);HMG CoAシンセターゼ阻害薬、たとえばL−659、699((E,E)−11−[3’R−(ヒドロキシ−メチル)−4’−オキソ−2’R−オキセタニル]−3,5,7R−トリメチル−2,4−ウンデカジエン酸);スクアレン合成阻害薬、たとえばスクアレスタチン1;およびスクアレンエポキシダーゼ阻害薬、たとえばNB−598((E)−N−エチル−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−3−[(3,3’−ビチオフェン−5−イル)メトキシ]ベンゼン−メタンアミンヒドロクロライド)ならびに他のステロール生合成阻害薬、たとえばDMP−565が挙げられる。好ましいHMG CoAレダクターゼ阻害薬としては、ロバスタチン、プラバスタチンおよびシンバスタチンが挙げられる。
別の実施形態において、治療方法は、本発明の組み合わせあるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルの量を、1つ以上の心血管剤および1つ以上のステロール生合成阻害薬と併用して投与するステップを含む。
別の代わりの実施形態において、本発明の治療方法は、ニコチン酸(ナイアシン)および/またはその誘導体を、場合により上記の心血管剤およびステロール吸収阻害薬と共に投与するステップをさらに含み得る。
本明細書で使用する場合、「ニコチン酸誘導体」とは、入手可能な場合には酸形、塩、エステル、両性イオンおよび互変異性体を含む、ピリジン−3−カルボキシラート構造またはピラジン−2−カルボキシラート構造を含む化合物を意味する。ニコチン酸誘導体の例としては、ニセリトロール、ニコフラノースおよびアシピモクス(5−メチルピラジン−2−カルボン酸4−オキシド)が挙げられる。ニコチン酸およびその誘導体は、VLDLおよびその代謝産物LDLの肝臓での産生を阻害して、HDLおよびアポA−1レベルを上昇させる。適切なニコチン酸製品の例は、Kosより入手できるNiaspan(登録商標)(ナイアシン徐放錠剤)である。
別の代わりの実施形態において、本発明の治療方法は、上記の心血管剤およびステロール吸収阻害薬と同時投与または併用された、LDLおよびVLDLレベルを低下させうる1つ以上のアシルCoA:コレステロールO−アシルトランスフェラーゼ(「ACAT」)阻害薬を投与するステップをさらに含み得る。ACATは、過剰な細胞内コレステロールのエステル化を担う酵素であり、コレステロールエステル化の生成物であるVLDLの合成およびアポB−100含有リポタンパク質の過剰産生を低下させうる。
有用なACAT阻害薬の非制限的な例としては、アバシミベ([[2,4,6−トリス(1−メチルエチル)フェニル]アセチル]スルファミン酸、2,6−ビス(1−メチルエチル)フェニルエステル、以前にCI−1011として公知)、HL−004、レシミビド(DuP−128)およびCL−277082(N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−[[4−(2,2−ジメチルプロピル)フェニル]メチル]−N−ヘプチル尿素)が挙げられる。参考として本明細書に組み入れられている、Chong and Bachenheimer,“Current,new and future treatments in dyslipidaemia and atherosclerosis,”Drugs,60(1):55−93(2000)を参照。
別の代わりの実施形態において、本発明の治療方法は、上記の心血管剤およびステロール吸収阻害薬と同時投与または併用された、LDLレベルを低下させうるプロブコールまたはその誘導体(たとえば米国特許第6,121,319および6,147,250に開示されているAGI−1067および他の誘導体など)を投与するステップをさらに含み得る。
別の代わりの実施形態において、本発明の治療方法は、上記の心血管剤およびステロール吸収阻害薬と同時投与または併用された、オメガ3脂肪酸(3−PUFA)を含有し、VLDLおよびトリグリセリドレベルを低下させうる魚油を投与するステップをさらに含み得る。一般に、魚油またはオメガ3脂肪酸の全1日投薬量は、1回または2〜4回の分割投薬で1日当たり約1〜約30グラムの範囲であり得る。
別の実施形態において、本発明の治療方法は、上記の心血管剤およびステロール吸収阻害薬と同時投与または併用された、コレステロールレベルを低下させうる天然水溶性繊維、たとえばサイリウム、グアー、燕麦およびペクチンを投与するステップをさらに含み得る。一般に、水溶性繊維の全1日投薬量は、1回または2〜4回の分割投薬で1日当たり約0.1〜約10グラムの範囲であり得る。
別の実施形態において、本発明の治療方法は、上記の心血管剤およびステロール吸収阻害薬と同時投与または併用された、コレステロールレベルを低下させうる植物ステロール、植物スタノールおよび/または植物スタノールの脂肪酸エステル、たとえばBenecol(登録商標)マーガリンで使用されるシトスタノールエステルを投与するステップをさらに含み得る。一般に、植物ステロール、植物スタノールおよび/または植物スタノールの脂肪酸エステルの全1日投薬量は、1回または2〜4回の分割投薬で1日当たり約0.5〜約20グラムの範囲であり得る。
別の代わりの実施形態において、本発明の治療方法は、少なくとも1つのアルド−ケトレダクターゼ阻害薬および本発明による少なくとも1つのカテプシン阻害薬化合物と同時投与または併用された、抗酸化剤、たとえばプロブコール、トコフェロール、アスコルビン酸、β−カロテンおよびセレニウム、あるいはビタミン、たとえばビタミンBまたはビタミンB12を投与するステップをさらに含み得る。一般に、抗酸化剤またはビタミンの全1日投薬量は、1回または2〜4回の分割投薬で1日当たり約0.05〜約10グラムの範囲であり得る。
別の代わりの実施形態において、本発明の治療方法は、少なくとも1つのアルド−ケトレダクターゼ阻害薬および本発明による少なくとも1つのカテプシン阻害薬化合物と同時投与または併用された、1つ以上の胆汁酸封鎖剤(不溶性アニオン交換樹脂)を投与するステップをさらに含み得る。
胆汁酸封鎖剤は、腸内の胆汁を結合して、胆汁酸の腸肝循環を妨害して、ステロイドの糞便中排泄の増加を引き起こす。胆汁酸封鎖剤の使用は、その非全身性作用様式のために所望である。胆汁酸封鎖剤は、肝臓内コレステロールを低下させて、血漿からLDLを結合して血中のコレステロールレベルをさらに低下させるアポB/E(LDL)受容体の合成を促進しうる。
適切な胆汁酸封鎖剤の非制限的な例としては、コレスチラミン(胆汁酸を結合可能な4級アンモニウムカチオン性基を含有するスチレン−ジビニルベンゼンコポリマー、たとえばBristol−Myers Squibbより入手可能なQuestran(登録商標)またはQuestran Light(登録商標)コレスチラミン)、コレスチポール(ジエチレントリアミンおよび1−クロロ−2,3−エポキシプロパンのコポリマー、たとえばPharmaciaから入手可能なColestid(登録商標)錠剤)、塩酸コレセベラム(たとえばWelchol(登録商標)錠剤(Sankyoより入手可能なエピクロロヒドリンによって架橋され、1−ブロモデカンおよび(6−ブロモヘキシル)−トリメチルアンモニウムブロミドによってアルキル化された、ポリ(塩酸アリルアミン))、水溶性誘導体、たとえば3,3−イオエン、N−(シクロアルキル)アルキルアミンおよびポリグルサム、不溶性4級化ポリスチレン、サポニンおよびその2つ以上の混合物が挙げられる。他の有用な胆汁酸金属イオン封鎖剤は、参考として本明細書に組み入れられている、PCT出願第WO 97/11345およびWO 98/57652、ならびに米国特許第3,692,895および5,703,188に開示されている。適切な無機コレステロール金属イオン封鎖剤としては、モンモリロナイト粘土を加えたサリチル酸ビスマス、水酸化アルミニウムおよび炭酸カルシウム制酸薬が挙げられる。
本発明の方法では、少なくとも1つ(1つ以上)のペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)の活性化物質を投与するステップをさらに含み得る治療方法も有用である。これらの活性化物質は、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体のアゴニストとして作用する。PPARの3つのサブタイプは同定されており、これらはペルオキシソーム増殖剤活性化受容体アルファ(PPARα)、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体ガンマ(PPARγ)およびペルオキシソーム増殖剤活性化受容体デルタ(PPARδ)と呼ばれる。PPARδは文献ではPPARβおよびNUC1とも呼ばれることに注目すべきであり、これらの名称はそれぞれ同じ受容体を指す。
PPARαは、脂質の代謝を調節する。PPARαはフィブラートおよび多数の培地および長鎖脂肪酸によって活性化され、それは脂肪酸のβ酸化を刺激することに関与する。PPAPγ受容体サブタイプは、脂肪細胞の分化のプログラムを活性化することに関与しているが、肝臓におけるペルオキシソーム増殖を刺激することには関与していない。PPARδは、ヒトの高密度リポタンパク質(HDL)レベルを上昇させるのに有用であることが確認されている。たとえばWO97/28149を参照。
PPARα活性化化合物は、とりわけトリグリセリドの低下、LDLレベルの適度な低下、およびHDLレベルの上昇に有用である。PPARα活性化物質の有用な例は、上記のフィブラートを含む。
本発明の常法で有用なPPARα活性化物質の他の例としては、参考として本明細書に組み入れられているU.S.No.6,028,109に開示されているような適切なフルオロフェニル化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 00/75103に開示されているようなある置換フェニルプロピオン酸化合物;および参考として本明細書に組み入れられているWO 98/43081に開示されているようなPPARα活性化化合物が挙げられる。
PPARγ活性化物質の非制限的な例としては、グリタゾンまたはチアゾリジンジオンの適切な誘導体、たとえばトログリタゾン(たとえばParke−Davisより入手可能なRezulin(登録商標)トログリタゾン(−5−[[4−[3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン));ロシグリタゾン(たとえばSmithKline Beechamより入手可能なAvandia(登録商標)マレイン酸ロシグリタゾン(−5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン、(Z)−2−ブテンジオアート)(1:1))およびピオグリタゾン(たとえばTakeda Pharmaceuticalsより入手可能なActos(登録商標)塩酸ピオグリタゾン(5−[[4−[2−(5−エチル−2−ピリジニル)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−]チアジアゾリンジオンモノヒドロクロライド))が挙げられる。他の有用なチアゾリジンジオンとしては、参考として本明細書に組み入れられているWO 98/05331に開示されているようなシグリタゾン、エングリタゾン、ダルグリタゾンおよびBRL 49653;参考として本明細書に組み入れられているWO 00/76488に開示されているようなPPARγ活性化化合物;および参考として本明細書に組み入れられている米国特許第5,994,554に開示されているようなPPARγ活性化化合物が挙げられる。
PPARγ活性化化合物の他の有用なクラスとしては、参考として本明細書に組み入れられている米国特許第5,859,051に開示されているようなあるアセチルフェノール;参考として本明細書に組み入れられているWO 99/20275に開示されているようなあるキノリンフェニル化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 99/38845に開示されているようなアリール化合物;WO 00/63161に開示されているようなある1,4−ニ置換フェニル化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 01/00579に開示されているようなあるアリール化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 01/12612およびWO 01/12187に開示されているような安息香酸化合物;ならびに参考として本明細書に組み入れられているWO 97/31907に開示されているような置換4−ヒドロキシ−フェニルアルコン酸化合物が挙げられる。
PPARδ化合物は、とりわけトリグリセリドレベルの低下またはHDLレベルの上昇に有用である。PPARδ活性化物質の非制限的な例としては、参考として本明細書に組み入れられているWO 01/00603に開示されているようなC.A.S.Registry No.317318−32−4などの適切なチアゾールおよびオキサゾール誘導体);参考として本明細書に組み入れられているWO 97/28149に開示されているようなあるフルオロ、クロロまたはチオフェノキシフェニル酢酸;参考として本明細書に組み入れられている米国特許第5,093,365に開示されているような適切な非β酸化型脂肪酸類似体;および参考として本明細書に組み入れられているWO 99/04815に開示されているようなPPARδ化合物が挙げられる。
その上、PPARα、PPARγおよびPPARδの各種の併用を活性化する複数の機能を有する化合物も、本発明の実施で有用である。非制限的な例としては、米国特許第6,248,781;WO 00/23416;WO 00/23415;WO 00/23425;WO 00/23445;WO 00/23451;およびWO 00/63153に開示されているようなある置換アリール化合物が挙げられ、そのすべてが参考として本明細書に組み入れられ、有用なPPARαおよび/またはPPARγ活性化化合物として記載されている。有用なPPARαおよび/またはPPARγ活性化化合物の他の非制限的な例としては、参考として本明細書に組み入れられているWO 97/25042に開示されているような活性化化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 00/63190に開示されているような活性化化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 01/21181に開示されているような活性化化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 01/16120に開示されているようなビアリール−オキサ(チア)ゾール化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 00/63196およびWO 00/63209に開示されているような化合物;参考として本明細書に組み入れられている米国特許第6,008,237に開示されているような置換5−アリール−2,4−チアゾリジンジオン化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 00/78312およびWO 00/78313Gに開示されているようなアリールチアゾリジンジオンおよびアリールオキサゾリジンジオン化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 98/05331に開示されているようなGW2331または(2−(4−[ジフルオロフェニル]−1ヘプチルウレイド)エチル)フェノキシ)−2−メチル酪酸化合物;参考として本明細書に組み入れられている米国特許第6,166,049に開示されているようなアリール化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 01/17994に開示されているようなオキサゾール化合物;および参考として本明細書に組み入れられているWO 01/25225およびWO 01/25226に開示されているようなジチオラン化合物が挙げられる。
他の有用なPPAR活性化化合物としては、参考として本明細書に組み入れられているWO 01/14349、WO 01/14350およびWO/01/04351に開示されているような置換ベンジルチアゾリジン−2,4−ジオン化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 00/50392に開示されているようなメルカプトカルボン酸化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 00/53563に開示されているようなアスコフラノン化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 99/46232に開示されているようなカルボン酸化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 99/12534に開示されているような化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 99/15520に開示されているようなベンゼン化合物;参考として本明細書に組み入れられているWO 01/21578に開示されているようなo−アニサミド化合物;および参考として本明細書に組み入れられているWO 01/40192に開示されているようなPPAR活性化化合物が挙げられる。
本発明では、ホルモン補充剤および組成物を投与するステップをさらに含む治療方法も有用である。本発明のホルモン補充療法に有用なホルモン剤および組成物としては、アンドロゲン、エストロゲン、プロゲスチン、その薬学的に許容される塩および誘導体が挙げられる。これらの薬剤および組成物の併用も有用である。
本発明のカテプシン阻害薬は、うつ病などの中枢神経系疾患、認知機能疾患、パーキンソン病などの神経変性疾患、アルツハイマー病などの老年性認知症、および器質起源の精神病の治療に有用である。特に、本発明のカテプシン阻害薬は、パーキンソン病などの神経変性疾患による運動不全を改善できる。
本発明のカテプシン阻害薬と併用して投与されうるパーキンソン病の治療に有用であることが公知である他の薬剤としては、L−DOPA;ドーパミン作動性アゴニスト、たとえばキンピロール、ロピニロール、プラミペキソール、ペルゴリドおよびブロモクリプチン;MAO−B阻害薬、たとえばデプレニルおよびセレギリン;DOPAデカルボキシラーゼ阻害薬、たとえばカルビドーパおよびベンセラジド;ならびにCOMT阻害薬、たとえばトルカポンおよびエンタカポンが挙げられる。
本発明の組成物の投与に好ましい投薬量は、本発明の組成物あるいはその薬学的に許容される塩またはエステルの約0.001〜500mg/kg体重/日である。特に好ましい投薬量は、本発明の組成物あるいはその薬学的に許容される塩またはエステルの約0.01〜25mg/kg体重/日である。
「有効量」および「治療有効量」という句は、治療される状態または疾患の症状の軽減および1つ以上の本明細書で請求する疾患の進行の予防、緩徐化または停止を含む、投与者(たとえば研究者または医師)によって求められる組織、系、またはヒト対象の生物的および医学的応答を誘発するであろう、本発明の化合物/組成物、ならびに本明細書で記載する他の薬理学的薬剤および治療剤の量を意味する。本発明の製剤または組成物、併用および治療は、これらの化合物の、たとえば哺乳類またはヒトの体内での作用部位との接触を生じるいずれの適切な手段によっても投与されうる。
化合物の薬学的に許容される塩の投与では、上記の重量は、塩に由来する治療化合物の酸当量および塩基当量の重量を指す。
上述のように、本発明は、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVプロテアーゼまたはカテプシン阻害薬化合物あるいはその薬学的に許容される塩またはエステルの量と、上に挙げた1つ以上の追加の治療剤の量とを含む併用(共にまたは連続して投与される)を含み、ここで化合物/治療の量は所望の治療効果をもたらす。
併用療法をそのような投与を必要とする患者に投与するとき、併用の治療剤、あるいは治療剤を含む1つまたは複数の製薬組成物は、いずれかの順序で、たとえば連続して、同時に(concurrently)、共に、同時に(simultaneously)などで投与されうる。そのような併用療法の各種の活性剤の量は、異なる量(異なる投薬量)または同じ量(同じ投薬量)であり得る。それゆえ例証目的で、本発明の化合物および追加の治療剤は、1回投薬単位(たとえばカプセル、錠剤など)中に固定量(投薬量)で存在しうる。
固定用量として製剤される場合、そのような併用製品は、本明細書に記載する投薬量範囲内の本発明の化合物ならびにその投薬量範囲内の他の製薬的活性剤および治療を利用する。本発明の薬剤および製薬組成物は、併用調合物が不適切であるときには公知の治療剤と連続して投与することもできる。本発明は、投与順序が限定されない;本発明の化合物/組成物は、公知の治療剤の投与の前または後のいずれかに投与されうる。そのような技法は、担当医と同様に、当業者の技能の範囲内である。
本発明の組成物の薬理学的特性は、当業者に周知であるようなHCVウイルス活性またはカテプシン活性を測定する多数の薬理学的アッセイによって確認されうる。
活性成分を単独で投与することが可能であるが、活性成分を製薬組成物として与えることが好ましい。本発明の組成物は上で定義したように、その1つ以上の許容される担体、アジュバントまたはビヒクルおよび場合により他の治療剤と共に、少なくとも1つの活性成分を含む。各担体、アジュバントまたはビヒクルは、組成物の他の成分と適合性であり、治療の必要がある哺乳類に対して有害でないという意味で許容可能でなければならない。
したがって本発明は、本明細書で請求する方法で利用する少なくとも1つの化合物、あるいはその薬学的に許容される塩またはエステルおよび少なくとも1つの薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む製薬組成物にも関する。
なお別の実施形態において、本発明は、本化合物を活性成分として含む製薬組成物を調製する方法を開示する。本発明の製薬組成物および方法において、活性成分は通例、目的とする投与形、すなわち経口錠剤、カプセル(固体充填、半固体充填または液体充填)、構成用粉剤、経口ゲル、エリキシル剤、分散顆粒剤、シロップ剤、懸濁剤などに関して、そして在来の製薬的常法に一致して適切に選択された適切な担体物質と混合されて投与されるであろう。たとえば錠剤またはカプセル剤の形での経口投与では、活性薬成分は、ラクトース、デンプン、スクロース、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸ジカルシウム、硫酸カルシウム、タルク、マンニトール、エチルアルコール(液体形)などのいずれの経口非毒性の薬学的に許容される不活性担体とも併用されうる。その上、所望または要求されるとき、適切な結合剤、潤滑剤、崩壊剤および着色剤も混合物に包含されうる。粉剤および錠剤は、約5〜約95パーセントの本発明の組成物より成りうる。界面活性剤は、本発明の製薬調合物中に約0.1〜約10重量%または約1〜約5重量%の量で存在しうる。酸性化剤は、本発明の製薬調合物中に約0.1〜約10重量%または約1〜約5重量%の総量で存在しうる。
適切な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、天然糖、コーンシロップ、天然および合成ゴム、たとえばアラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールおよびワックスが挙げられる。潤滑剤のうち、これらの投薬形での使用のためにはホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。崩壊剤としては、デンプン、メチルセルロース、グアーガムなどが挙げられる。
甘味料および着香料ならびに保存料も適切な場合には含まれうる。上記の用語の一部、すなわち崩壊剤、希釈剤、潤滑剤、結合剤などは下でより詳細に議論する。
加えて本発明の組成物は、成分または活性成分のいずれか1つ以上の速度制御放出を供給して治療効果、すなわちHCV阻害活性またはカテプシン阻害活性などを最適化するために、持続放出形で製剤されうる。持続放出に適切な投薬形としては、活性成分に含浸された各種の崩壊速度の層または制御放出ポリマーマトリクスを含有し、錠剤形に成形された層状錠剤あるいはそのような含浸またはカプセル化多孔性ポリマーマトリクスを含有するカプセルが挙げられる。
液体形調製物としては、液剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。例として、非経口注射のための水または水−プロピレングリコール溶液および経口液剤、懸濁剤および乳剤用のための甘味料および乳白剤の添加が挙げられうる。液体形調製物は、鼻腔内投与用の溶液も含み得る。
吸入に適したエアゾール調製物としては、液剤および粉末形の固体が挙げられ、薬学的に許容される担体、たとえば不活性圧縮ガス、たとえば窒素と併用されうる。
坐剤を調製するには、ココアバターなどの脂肪酸グリセリドの混合物などの低融点ワックスが最初に溶融させて、撹拌または同様の混合によって活性成分をその中へ均一に分散させる。溶融した均質混合物を次に都合のよい大きさの型に注入して、冷却させて、それにより固化させる。
使用直前に経口または非経口投与のいずれかのために液体形調製物に変換される固体形調製物も含まれる。そのような液体形としては、液剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。
薬剤および製薬組成物は経皮的にも送達されうる。経皮組成物は、クリーム、ローション、エアゾールおよび/または乳剤の形を取ることができ、本目的のために当該分野で在来であるマトリクスまたはリザーバ型の経皮パッチに含まれうる。
好ましくは、化合物は経口的に、静脈内に、くも膜下腔内に、または皮下的に投与される。
好ましくは、製薬調製物は単位投薬形である。そのような形では、調製物は活性成分の適切な量、たとえば所望の目的を達成するための有効量を含有する適切にサイズ決定された単位用量に再分割される。
一部の有用な用語を下で説明する:
カプセル剤−活性成分を含む組成物を保持または含有するために、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、または変性ゼラチンまたはデンプンより成る特殊な容器または筐体を指す。ハードシェルカプセルは通例、比較的高いゲル強度の骨およびブタ皮ゼラチンのブレンドより成る。カプセル自体は、少量の染料、乳白剤、可塑剤および保存料を含有しうる。
錠剤−活性成分を適切な希釈剤と共に含有する圧縮または成形固体投薬形を指す。錠剤は、混合物または湿式造粒、乾式造粒によって得られた造粒の圧縮によって、あるいは締固めによって調製されうる。
経口ゲル−親水性半固体マトリクス中に分散または可溶化された活性成分を指す。
構成用粉剤は、水またはジュースに懸濁されうる活性成分および適切な希釈剤を含有する粉末ブレンドを指す。
希釈剤−通常、組成物または投薬形の大部分を構成する物質を指す。適切な希釈剤としては、ラクトース、スクロース、マンニトールおよびソルビトールなどの糖;コムギ、トウモロコシ、コメおよびジャガイモに由来するデンプン;ならびに微結晶性セルロースなどのセルロースが挙げられる。組成物中の希釈剤の量は、全組成物の約10〜約90重量%、好ましくは約25〜約75重量%、さらに好ましくは約30〜約60重量%、なおさらに好ましくは約12〜約60重量%の範囲であり得る。
崩壊剤−組成物が粉々になって(崩壊して)、薬剤を放出するのを補助するために添加される物質を指す。適切な崩壊剤としては、デンプン;ナトリウムカルボキシメチルデンプンなどの「冷水溶性」加工デンプン;ローカストビーン、カラヤ、グアー、トラガカントおよび寒天などの天然および合成ゴム;メチルセルロースおよびナトリウムカルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体;ナトリウムクロスカルメロースなどの微結晶性セルロースおよび架橋微結晶性セルロース;アルギン酸およびアルギン酸ナトリウムなどのアルギン酸塩;ベントナイトなどの粘土;および発泡混合物が挙げられる。組成物中の崩壊剤の量は、組成物の約2〜約15重量%、さらに好ましくは約4〜約10重量%の範囲であり得る。
結合剤−粉末を結合または「接着」して、微粒を形成することによってそれらを凝集性にし、それゆえ調合物中で「接着剤」として作用する物質を指す。結合剤は、希釈剤またはバルク剤にすでに利用可能な結合力を追加する。適切な結合剤としては、スクロースなどの糖;コムギ、トウモロコシ、コメおよびジャガイモに由来するデンプン;アラビアゴム、ゼラチンおよびトラガカントなどの天然ゴム;アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、およびアルギン酸アンモニウムカルシウムなどの海藻の誘導体;メチルセルロースおよびナトリウムカルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース材料;ポリビニルピロリドン;およびケイ酸マグネシウムアルミニウムなどの無機物が挙げられる。組成物中の結合剤の量は、組成物の約2〜約20重量%、さらに好ましくは3〜約10重量%、なおさらに好ましく約3〜約6重量%の範囲であり得る。
潤滑剤−錠剤、顆粒などを圧縮した後に摩擦または摩耗を減少させることによって型またはダイから放出できるようにするために投薬形に添加される物質を指す。適切な潤滑剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸カリウムなどの金属ステアリン酸塩;ステアリン酸;高融点ワックス;および塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ポリエチレングリコールおよびd’l−ロイシンなどの水溶性潤滑剤が挙げられる。潤滑剤は通常、顆粒剤の表面におよびそれらと錠剤プレス機の部品との間に存在する必要があるため、圧縮前の一番最後のステップに添加される。組成物中の結合剤の量は、組成物の約0.2〜約5重量%、好ましくは0.5〜約2重量%、さらに好ましく約0.3〜約1.5重量%の範囲であり得る。
流動促進剤−固化を防止して、流れがスムーズで均一になるように造粒の流れ特徴を改善する物質。適切な流動促進剤としては、二酸化ケイ素およびタルクが挙げられる。組成物中の流動促進剤の量は、全組成物の約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.5〜約2重量%の範囲であり得る。
着色料−組成物または投薬形に着色を与える賦形剤。このような賦形剤としては、食品グレード染料および粘土または酸化アルミニウムなどの適切な吸着剤に吸着された食品グレード染料が挙げられうる。着色料の量は、組成物の約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約1%の範囲であり得る。
生物学的利用能−標準または対照と比較した、活性薬物成分または治療部分が投与された投薬形から全身循環に吸収された割合および程度を指す。
錠剤を調製する在来の方法が公知である。このような方法としては、直接圧縮および締固めによって生成された造粒の圧縮などの乾式、または湿式または他の特殊な手順が挙げられる。たとえばカプセル、坐剤などの他の投与形を作製する在来の方法も周知である。
本発明に記載した併用から製薬組成物を調製するための、薬学的に許容される担体は固体または液体のいずれかであり得る。固体形調製物としては、粉剤、錠剤、分散型顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が挙げられる。粉剤および錠剤は、約5〜約95パーセントの活性成分より成りうる。適切な固体担体、たとえば炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖またはラクトースは当該分野で公知である。錠剤、粉剤、カシェ剤およびカプセル剤は経口投与に適切な固体投薬形として使用されうる。薬学的に許容される担体および各種の組成物の製造方法の例は、A.Gennaro(ed.),Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,(1990),Mack Publishing Co.,Easton,Pennsylvaniaに見出される。
製薬組成物という用語はまた、1つを超える(たとえば2つの)製薬活性剤より成るバルク組成物および個々の投薬単位を含むものである。バルク組成物および個々の投薬単位それぞれは、上記の「1つを超える製薬活性剤」の固定量を含有しうる。バルク組成物は、個々の投薬単位にまだ形成されていない物質である。例示的な投薬単位は、錠剤、丸剤などの経口投薬単位である。同様に、本発明の製薬組成物を投与することによってヒト対象を治療する本明細書に記載する方法も、上述のバルク組成物および個々の投薬単位の投与を含むものである。
加えて、本発明の組成物は、治療効果を最適化するためにいずれか1つ以上の構成成分または活性成分の速度制御放出を提供する持続放出形で調合されうる。持続放出の適切な投薬形としては、活性化合物を含浸させた各種の分解速度の層または制御放出ポリマーマトリクスの層を含有して、錠剤形に成形された層状錠剤あるいはこのような含浸またはカプセル化多孔性ポリマーマトリクスを含有するカプセルが挙げられる。
好ましくは、組成物は経口、静脈内または皮下投与される。
好ましくは、製薬調製物は単位投薬形である。このような形において、調製物は、適切な量の活性成分、たとえば所望の目的を達成するための有効量を含有する適切なサイズの単位用量に再分割される。
利用される実際の投薬形は、患者の要件および治療される状態の重症度に応じて変化しうる。特定の状況のための適正な投薬計画の決定は、当該分野の技術の範囲内である。便宜上、全1日投薬量は、必要に応じて1日の中で数回に分割されて投与されうる。
本発明の組成物および/またはその薬学的に許容される塩またはエステルの投薬の量および頻度は、患者の年齢、状態およびサイズなどの因子はもちろんのこと、治療される症状の重症度を考慮した担当臨床医の判断に従って調節されるであろう。経口投与での代表的な推奨1日投薬計画は、2〜4回に分割された用量で、その間の各量を含めて約1mg/日〜約3600mg/日、好ましくは約50mg/日〜約800mg/日の範囲で変化しうる。別の実施形態において、1日投薬量は約50〜約600mg/日の範囲であり得る。別の実施形態において、1日投薬量は約50〜約400mg/日の範囲であり得る。別の実施形態において、1日投薬量は約50〜約200mg/日の範囲であり得る。好ましくは、投薬量は400mg/TIDである。
本発明の組成物は、好ましくは血漿1ミリリットル当たりのHCV RNAの濃度を約29IU/mLのレベル未満まで低下させるのに有効な量で投与される。「血漿1ミリリットル当たりのHCV RNAの29国際単位(29IU/mL)未満の濃度」という用語は、本発明の文脈において、定量的なマルチサイクル逆転写酵素PCR方法によって測定されるような、患者の血漿1ml当たり100コピー未満のHCV−RNAに翻訳される、29IU/mlより少ないHCV RNAがあることを意味する。HCV−RNAは好ましくは、熟練した臨床医に周知である研究ベースのRT−PCR方法によって本明細書で測定される。本方法は、本明細書でHCV−RNA/qPCRと呼ばれる。HCV−RNAの検出下限は、29IU/mlまたは100コピー/mlである。血清HCV−RNA/qPCR検査およびHCV遺伝子型検査は、中央または他の研究所によって実施されうる。J.G.McHutchinsonら(N.Engl.J.Med.,1998,339:1485−1492)、およびG.L.Davisら(N.Engl.J.Med.339:1493−1499)も参照。
その作用の有効性および期間を向上させるために、HCV治療およびカテプシン阻害薬の薬物動態学的挙動を変更することも望ましい。
CYP3A4阻害薬
一実施形態において、少なくとも1つのCYP3A4阻害薬は、(参考として本明細書に組み入れられている)次の文書で言及されたCYP3A4阻害薬の群より選択される。
Figure 2009526070
Figure 2009526070
適切なCYP3A4阻害薬の非制限的な例としては、ケトコナゾール(ニゾラール(商標)Janssen Pharmaceuticaより市販)、イトラコナゾール(スポラノックス(登録商標)、Janssen−Cilagより市販)、リトナビル(ノルビル(登録商標)、Abbottより市販)、ネルフィナビル(ビラセプト(登録商標)、Pfizerより市販)、インジナビル(クリキシバン(登録商標)、Merck & Co.,Incより市販)、エリスロマイシン(Akne−Mycin(登録商標)、A/T/S(登録商標)、エンゲル(登録商標)、エリセット(登録商標)、エリダーム(登録商標)、エリゲル(登録商標)、エリマックス(登録商標)、エリ−ゾル(登録商標)、エリスラ−ダーム(登録商標)、ETS(登録商標)、スタチシン(登録商標)、テラマイシンZ(登録商標)、T−Stat(登録商標)、ERYC(登録商標)、エリ−タブ(登録商標)、エリスロマイシン系フィルムタブ(登録商標)、PCE(登録商標)、ディスパタブ(登録商標))、クラリスロマイシン(バイアキシン(登録商標))、トロレアンドマイシン(タオ(登録商標))、サキナビル、ネファゾドン、フルコナゾール、グレープフルーツジュース、フレオキセチン(EIi Lilly and Companyより市販されているプロザック(登録商標)、Pfizer Pharmaceuticalsより市販されているゾロフト(登録商標)、Mallinckrodt Inc.より市販されているアナフラニル(登録商標))、フルボキサミン(ルボックス(登録商標))、ジフロ(Abbott Laboratoriesより市販されているジロートン(登録商標))、クロトリマゾール(フンゴイド(登録商標)溶液、ギネ−ロトリミン(登録商標)、ギネロトリミン(登録商標)3、ギネロトリミン(登録商標)3コンビネーションパック、ギネロトリミン(登録商標)−3、ロトリミン(登録商標)AF Jock Itch Cream、ロトリミン(登録商標)、ロトリミン(登録商標)AF、マイセレックス(登録商標)トローチ、マイセレックス(登録商標)−7)、ミダゾラム(Apotex Corp.より入手)、ナリンゲニン、およびベルガモチンが挙げられる。好ましくは、CYP3A4阻害薬はリトナビル、ケトコナゾール(ニゾラール(商標))またはクラリスロマイシン(バイアキシン(登録商標))である。
好ましくは、CYP3A4阻害薬は少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量で投与される。好ましくは、クラリスロマイシンは、1日当たり約5mg〜約249mgの投薬量範囲で投与される。好ましくは、クラリスロマイシンは、
Figure 2009526070
または249mgの単位投薬量で投与される。
加えて、CYP3A4阻害薬としても同定されているHIVプロテアーゼを阻害する適切な化合物の非制限的な例は、参考として本明細書に組み入れられているUS 2005/0209301(3頁、[0025]段落〜5頁、[0071]段落および10頁、[0170]段落〜12頁、[0226]段落)、ならびにUS 2005/0267074(3頁、[0025]段落、[0028]段落〜7頁、[0114]段落、7頁、[0119]段落〜[0124]段落、および図1〜3)にも開示されている。以下はUS 2005/0209301に示した特定の化合物:{1−ベンジル−3−[(3−ジメチルアミノメチレン−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール-5−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−3−{[3−(1−ジメチルアミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−3−({3−[(エチル−メチル−アミノ)−メチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ-1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−3−({3−[1−(エチル−メチル−アミノ)−エチリデン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{3−[(メチル−プロピル−アミノ)−メチレン−]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{3−[1−(メチル−プロピル−アミノ)−エチリデン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−3−[(3−ジエチルアミノメチレン−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−3−{[3−(1−ジエチルアミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−3−[(3−ジプロピルアミノメチレン−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール-5−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−3−{[3−(1−ジプロピルアミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−オキソ−3−ピペリジン−1−イルメチレン−2,−3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[2−オキソ−3−(1−ピペリジン−1−イル−エチリデン)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−オキソ−3−ピペラジン−1−イルメチレン−2,−3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(3−モルホリン−4−イルメチレン−2−オキソ−2,−3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{3−[(3−アミノメチレン−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(3−{[3−(1−アミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(3−メチルアミノメチレン−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[3−(1−メチルアミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−3−[(3−エチルアミノメチレン−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−3−{[3−(1−エチルアミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−オキソ−3−[(2,2,2−トリフルオロ−エチルアミノ)−メチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−オキソ−3−[1−(2,2,2−トリフルオロ−エチルアミノ)−エチリデン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−({3−[(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−メチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−({3−[1−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−エチリデン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{3−[(2−メトキシ−エチルアミノ)−メチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{3−[1−(2−メトキシ−エチルアミノ)−エチリデン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン3−イルエステル;[1−ベンジル−3−({3−[(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−メチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−3−({3−[1−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−エチリデン]−2−オキソ−2−,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[3−(イソプロピルアミノ−メチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[3−(1−イソプロピルアミノ−エチリデン)−2-オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−オキソ−3−プロピルアミノメチレン−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[2−オキソ−3−(1−プロピルアミノ−エチリデン)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−オキソ−3−ピロリジン−2−イリデン−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−3−[(3−ブチルアミノメチレン−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−3−{[3−(1−ブチルアミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[3−(イソブチルアミノ−メチレン)−2−オキソ-2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[3−(1−イソブチルアミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−3−{[3−(tert−ブチルアミノ−メチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−3−{[3−(1−tert−ブチルアミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロ

キシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−3−({3−[(2,2−ジメチル−プロピルアミノ)−メチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−3−({3−[1−(2,2−ジメチル−プロピルアミノ)−エチリデン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{3−[(2−メチル−ブチルアミノ)−メチレン−]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{3−[(3−メチル−ブチルアミノ)−メチレン−]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−3−({3−[(3,3−ジメチル−ブチルアミノ)−メチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{3−[(1−イソプロピル−2−メチル−プロピルアミノ)−メチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−オキソ−3−フェニルアミノメチレン−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−3−{([3−(ベンジルアミノ−メチレン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−3−{[3−(1−ベンジルアミノ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−3−({3−[(シクロヘキシルメチル−アミノ)−メチレン]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−オキソ−3−{[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−メチレン}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[2−オキソ−3−(フェネチルアミノ−メチレン)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−3−({3−[(2−シクロヘキサ−1−エニル−エチルアミノ)−メチレン]−2−オキソ−2,−3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−オキソ−3−[(2−ピリジン−2−イル−エチルアミノ)−メチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−オキソ−3−[(2−フェニル−プロピルアミノ)−メチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−オキソ−3−[(4−フェニル−ブチルアミノ)−メチレン]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(3−ノニルアミノメチレン−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;および(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{[3−(1−ヒドロキシ−エチリデン)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ-1H−インドール−5−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル;およびその薬学的に許容される塩の、単一の立体異性体または立体異性体の混合物としてのリストである。同様に、US 2005/0267074に示した具体的な化合物のリストについては図1を参照。特にUS 2005/0267074は、ベンゾフラン部分を有する化合物がCYP3A4の強力な阻害薬であることを強調している。CYP3A4阻害薬として有用なHIV阻害薬は、参考として本明細書に組み入れられている、2006年3月23日に出願されたU.S.Serial No.60/785,761にも開示されている。
Pgp阻害薬
一実施形態において、少なくとも1つのPgp阻害薬は、(参考として本明細書に組み入れられている)次の文書で言及されたPgp阻害薬の群より選択される:
Figure 2009526070
Pgp阻害薬の非制限的な例としては、WK−X−34、ケトコナゾール(ニゾラール(商標)、Janssen Pharmaceuticaより市販)およびリトナビル(ノルビル(登録商標)、Abbottより市販)が挙げられる。好ましくは、Pgp阻害薬はケトコナゾールである。Pgp阻害薬のアッセイは、Jekerleら、Int J Cancer,119(2):414−422(2006)によって記載されている。
AKR競合物質
一実施形態において、少なくとも1つのAKR競合物質は、(参考として本明細書に組み入れられている)次の文書で言及されたAKR競合物質の群より選択される:
Figure 2009526070
適切なAKR競合物質の非制限的な例としては、AKR基質、AKR阻害薬、またはその2つ以上の混合物が挙げられる。適切なAKR基質の例としては、フィブラート、5α−ジヒドロキシテストステロン、ドラセトロン(たとえばAventis Pharmaceuticalsより市販されているANZEMETドラセトロンメシラート)、ドキソルビシン(たとえばドキシル、アドリマイシンまたはオンコジェット塩酸ドキソルビシン)、17β−エストラジオール、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)、ケトチフェン(Apotexより市販されているような)、ナルトレキソン(たとえばReVia塩酸ナルトレキソンオピオイドアンタゴニスト)、Z−10オキソノルトリプチリン(たとえばアベンチルまたはパメロールノルトリプチリン)、オステロン、S−1360 HIVインテグレーゼ阻害薬、プロゲステロン、プロスタグランジン、ソルビニル、テストステロン、チボロン、トルレスタット、ナリンゲニン(グレープフルーツジュースより、またはR&S Pharmchem,Hangzhou City,Chinaより入手可能)およびその2つ以上の混合物が挙げられる。
フィブラート(フィブリン酸誘導体)は、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)アルファ活性化物質である。適切なフィブリン酸誘導体の非制限的な例としては、クロフィブラート(たとえばエチル2−(p−クロロフェノキシ)−2−メチル−プロピオナート、たとえばWyeth−Ayerstより市販されているATROMID−Sカプセル);ゲムフィブロジル(たとえば5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタン酸、たとえばParke Davisより市販されているロピッド.RTM.錠剤);シプロフィブラート(C.A.S.Registry No.52214−84−3、参考として本明細書に組み入れられているU.S.Pat.No.3,948,973を参照);ベンザフィブラート、ベザフィブラート(C.A.S.Registry No.41859−67−0、参考として本明細書に組み入れられているU.S.Pat.No.3,781,328を参照);クリノフィブラート(C.A.S.Registry No.30299−08−2、参考として本明細書に組み入れられているU.S.Pat.No.3,716,583を参照);ビニフィブラート(C.A.S.Registry No.69047−39−8、参考として本明細書に組み入れられているBE 884722を参照);リフィブロール(C.A.S.Registry No.96609−16−4);フェノフィブラート(たとえばAbbott Laboratoriesより市販されているトリコール微粉化フェノフィブラート(2−[4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ]−2−メチル−プロパン酸、1−メチルエチルエステル)またはLabortoire Founier、Franceより市販されているリパンチル微粉化フェノフィブラート)およびその2つ以上の混合物が挙げられる。これらの化合物は、これに限定されるわけではないが、酸形、塩形、ラセミ化合物、エナンチオマー、両性イオンおよび互変異性体を含む各種の形で使用されうる。
適切なNSAIDとしては、NSAIDS剤(たとえばセレコキシブ(Celebrex(登録商標))などのシクロゲナーゼ−2−阻害薬)、ジクロフェナク(カタフラム(登録商標)、ボルタレン(登録商標)、アルトロテック(Arthrotec)(登録商標))、ジフルニサル(ドロビッド(登録商標)、Merck & Coより市販)、エトドラク(ロジン(登録商標))、フェノプロフェン(ナルフォン(登録商標))、フルルビロフェン(アンセッド(Ansaid)(登録商標))、イブプロフェン(モトリン(登録商標)、アドヴィル(登録商標)、ナプリン(登録商標)、タブ−プロフェン(登録商標)、ビコプロフェン(登録商標)、コンブノックス(登録商標))、インドメタシン(インドシン(登録商標)、インド−レモン(登録商標)、インドメタガン(登録商標))、ケトプロフェン(オルバイル(Oruvail)(登録商標))、ケトロラク(トラドール(登録商標))、メフェナム酸(ポンステル(登録商標)、First Horizon Pharmaceuticalより市販)、フルフェナム酸([N−(3−トリフルオロメチルフェニル)アントラニル酸])、メロキシカム(モビック(登録商標))、ナブメトン(リラフェン(登録商標))、ナプロキセン(ナプロシン(登録商標)、アリーブ(登録商標)、アナプロックス(登録商標)、ナプレラン(登録商標)、ナプラパク(Naprapac)(登録商標))、オキサプロジン(デイプロ(登録商標))、ピロキシカム(フェルデン(登録商標))、スリンダク(クリノリル(登録商標))およびトルメチン(トレクチン(登録商標)))およびその2つ以上の混合物が挙げられる。好ましくは、AKR競合物質は、フルフェナム酸([N−(3−トリフルオロメチルフェニル)アントラニル酸])、メフェナム酸(ポンステル(登録商標)、ジクロフェナク(カタフラム(登録商標)、ボルタレン(登録商標)、アルトロテック(Arthrotec)(登録商標))、ジフルニサル(ドロビッド(登録商標))、またはフェノールフタレインである。さらに好ましくは、AKR競合物質はジフルニサル(ドロビッド(登録商標))である。
一実施形態において、少なくとも1つのAKR競合物質は、AKR1C1 AKR阻害薬、AKR1C2 AKR阻害薬、AKR1C3 AKR阻害薬、またはAKR1C4 AKR阻害薬である。
適切なAKR阻害薬の例としては、ベンゾジアゼピン、シクロオキシゲナーゼ(COX)2阻害薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、テストステロン、およびその2つ以上の混合物が挙げられる。
適切なベンゾジアゼピンの例としては、クロキサゾラム、ジアゼパム、エスタゾラム、フルニトラゼパム、ニトラゼパム、メダゼパム、およびその2つ以上の混合物が挙げられる。
適切なシクロオキシゲナーゼ(COX)2阻害薬の例は、セレコキシブである。
好ましくは、AKR競合物質は、1日当たり約5〜約3200mgの投薬範囲(たとえば1日当たり
Figure 2009526070
)で投与される。好ましい一実施形態において、AKR競合物質は1日当たり約5mg〜約1500mgの投薬範囲で投与される。AKR競合物質の投薬量が単回用量として投与されうるか、または1日2〜4回の用量に分割されうる。好ましくは、AKR競合物質は経口または経皮投与される;さらに好ましくは経口投与される。
一実施形態において、AKR競合物質はジフルニサルであり、好ましくは1日当たり約5mg〜約3200mgの投薬範囲で投与される。一実施形態において、AKR競合物質はジフルニサルであり、好ましい投薬範囲は1日当たり約500mg〜約2000mgである。別の実施形態において、ジフルニサルの好ましい投薬範囲は、1日当たり約1000mg〜約1500mgである。好ましい一実施形態において、ジフルニサルは500mg B.I.D.または500mg T.I.D.で投与される。
好ましくは、投与されるジフルニサルの量は、アルド−ケトレダクターゼAKR(たとえばHCVプロテアーゼ阻害薬)によって代謝される薬物の生物学的利用能を向上させるのに十分である。薬物の生物学的利用能の上昇としては、これに限定されるわけではないが、次の1つ以上が挙げられる:薬物の半減期(t1/2)の延長、薬物のピーク血漿濃度(Cmax)までの時間の延長、薬物の血漿濃度−時間曲線(AUC)下面積の増大、薬物の血液レベルの上昇。
HCVプロテアーゼ阻害活性のためのアッセイ
分光光度アッセイ
HCVセリンプロテアーゼの分光光度アッセイは、その開示が参考として本明細書に組み入れられている、Zhangら、Analytical Biochemistry,270:268−275(1999)に記載された手順に従って、本発明の薬剤に実施されうる。色素産生性エステル基質のタンパク質分解に基づくアッセイは、HCV NS3プロテアーゼ活性の連続監視に適切である。基質は、C末端カルボキシ基が4つの異なる発色団アルコール(3−または4−ニトロフェノール、7−ヒドロキシ−4−メチル−クマリン、または4−フェニルアゾフェノール)の1つによってエステル化されたNS5A−NS5B結合配列(Ac−DTEDVVX(Nva)、ここでX=AまたはP)のP側に由来する。以下にこれらの新規分光光度エステル基質の合成、キャラクタリゼーションおよびその高スループットスクリーニングへの応用ならびにHCV NS3プロテアーゼ阻害薬の詳細な動力学的評価を例証する。
物質および方法
物質:アッセイ関連緩衝剤用の化学試薬は、Sigma Chemical Company(St.Louis,Missouri)より入手した。ペプチド合成用試薬は、Aldrich Chemicals,Novabiochem(San Diego,California)、Applied Biosystems(Foster City,California)およびPerseptive Biosystems(Framingham,Massachusetts)からであった。ペプチドは手動で、または自動ABIモデル431A合成装置(Applied Biosystemsより)で合成する。UV/VIS分光計モデルLAMBDA 12は、Perkin Elmer(Norwalk、Connecticut)より、96ウェルUVプレートはCorning(Corning,New York)より入手した。予熱ブロックはUSA Scientific(Ocala,Florida)から、96ウェルプレートボルテキサーはLabline Instruments(Melrose Park,Illinois)からであり得る。モノクロメータを備えたSpectramax Plusマイクロタイタープレートリーダは、Molecular Devices(Sunnyvale,California)より入手する。
組み換えミュータントプロテアーゼの発現および精製
発現および精製プロトコルは、Taremiら、Protein Sci,7(10):2143−2149(1998)に記載されていた。簡潔には、ミュータントプロテアーゼをコードするプラスミドDNAを、JM109細胞内へ形質転換させた。単一コロニーを使用して、37℃にて25μg/mlカナマイシン中で細菌培養を開始した。細胞密度がOD600〜1.5に達したとき、培養を0.4mM IPTGによって誘発させて、23℃にて4時間培養した。細胞ペレットを緩衝液A(25mM HEPES、pH7.3、300mM NaCl、0.1% β−オクチルグルコシド、10%グリセロール、2mM β−メルカプトエタノールまたは0.2mM DTT)に再懸濁させて、マイクロフルダイザ(Microfluids Corp)への通過によって細胞を溶解させた。溶解させた上清をNi−NTAビーズ(Qiagen)によって4℃にて2時間インキュベートして、次にカラムに装填した。20mMイミダゾールおよび1M NaClを添加した緩衝液AでNiカラムを洗浄した。250mMイミダゾールを添加した緩衝液Aによって、結合されたHis−taggedプロテーゼを溶離された。溶離させた画分をプールして、50mM HEPES、300mM NaCl、5mM DTT、0.1% β−オクチルグリコシドおよび10%グリセロールで4℃にて18時間透析した。精製したプロテアーゼを4〜12% Novex NuPAGEゲル(Invitrogen)で分析して、分割して−80℃にて貯蔵した。
基質の合成および精製
基質は、AnaSpec(San Jose,California)より入手した。
基質の合成は、R.Zhangら(同書)によって報告されているように実施でき、標準プロトコル(Barlosら、Int J Pept Protein Res,37 (6):513−520(1991))を使用して、Fmoc−Nva−OHの2−クロロトリチルクロライド樹脂に固定することによって開始する。次にペプチドを、Fmoc化学反応を使用して、手動または自動ABIモデル431ペプチド合成装置のいずれかで組み立てる。N−アセチル化および完全保護ペプチド断片を、ジクロロメタン(DCM)中10%酢酸(HOAc)および10%トリフルオロエタノール(TFE)で30分間、またはDCM中2%トリフルオロ酢酸(TFA)で10分間のいずれかによって樹脂から開裂させる。合せた濾液およびDCM洗浄液を共沸により蒸発させて(またはNaCO水溶液によって繰り返し抽出して)、開裂で使用した酸を除去する。DCM相をNaSOで乾燥させて、蒸発させる。
エステル基質は、標準酸−アルコールカップリング手順(K.Holmberら、Acta Chem.Scand.,B33(1979)410−412)を使用して組み立てる。ペプチド断片を無水ピリジン(30〜60mg/ml)に溶解させて、そこに発色団10モル当量および触媒量(0.1当量)のパラトルエンスルホン酸(pTSA)を添加した。ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、3当量)を添加して、カップリング反応を開始させる。生成物の生成はHPLCによって監視して、室温にて12〜72時間の反応後に完了することが確認されうる。ピリジン溶媒を真空下で蒸発させて、トルエンを用いた共沸蒸発によってさらに除去する。ペプチドエステルをDCM中の95% TFAによって2時間脱保護して、無水エチルエーテルによって3回抽出し、過剰な発色団を除去する。脱保護基質は、30%〜60%アセトニトリル勾配(6カラム分の量を使用する)を用いたC3またはC8カラムによる逆相HPLCによって精製する。HPLC精製後の全収率は、約20〜30%であり得る。分子量は、エレクトロスプレーイオン化質量分析によって確認できる。基質は、乾燥粉末形で乾燥させて貯蔵する。
基質および生成物のスペクトル
基質および対応する発色団生成物のスペクトルは、pH6.5アッセイ緩衝液中で得る。吸光係数は、複数の希釈液を使用して、1−cmキュベット(3−NpおよびHMCでは340nm、PAPでは370nmならびに4−Npでは400nm)にて、最適オフピーク波長にて決定する。最適オフピーク波長は、基質と生成物との間の吸収の最大吸収差率を生じる波長として定義される(生成物OD−基質OD)/基質OD)。
プロテアーゼ活性アッセイ
組み換えプロテアーゼは、Zhangら、Anal Biochem,270(2):268−275(1999)に記載されている色素産生性アッセイを使用して検査する。アッセイは30℃にて96ウェルマイクロタイタープレートで実施した。プロテアーゼ100μlを、p−ニトロフェノールに結合されたNS5Aカルボキシ末端をベースとする色素産生性基質Ac−DTEDVVP(Nva)−O−PAPを含有するアッセイ緩衝液100μl(25mM MOPS、pH6.5、20%グリセロール、0.3M NaCl、0.05%ラウリルマルトシド、5μM EDTA、5μM DTT)に添加した。反応物は、30秒間隔で1時間にわたって370nmにおける吸収の変化を、Spectromax Plusマイクロタイタープレートリーダ(Molecular Devices)を使用して監視した。アッセイで使用する酵素濃度を決定するために、プロテアーゼを検査して(1.6〜100nM)、アッセイの間に〜12%の基質消耗を達成した。組み換えプロテアーゼの動力学的パラメータを評価するために、一連の基質濃度(0.293〜150μM)を使用した。所期速度は線形回帰を使用して決定して、速度定数はMacCurveFit(Kevin Raner Software)を使用して、データをMichaelis−Menton式に適合させることによって得た。次に公称酵素濃度(2〜9nM)を使用して回転率を計算した。プロテアーゼ阻害薬の効力を評価するために、酵素(2〜9nM)および基質(40μM)の固定濃度にて阻害定数を決定した。データをMorrisonおよびWalshの2ステップ低速結合阻害モデル:P=vt+(v−v)(1−e−kt)/k(Morrison、1988 #82)に、SAS(SAS Institute Inc.)を使用して適合させた。全体の阻害定数Ki(v=VmaxS/(K(1+I/K )))を使用して、阻害効力を測定した。
阻害薬および不活性化物質の評価
競合阻害薬Ac−D−(D−GIa)−L−I−(Cha)−C−OH(27)、Ac−DTEDVVA(Nva)−OHおよびAc−DTEDVVP(Nva)−OHの阻害定数(Ki)は、競合阻害薬動力学について再構成したMichaelis−Menten式:v/v=1+[I]/(K(1+[S]/Km))(式中、vは、阻害されていない所期速度であり、viは、任意の所与の対阻害薬濃度([I])における阻害薬の存在下での初期速度であり、[S]は、使用した基質濃度である)に従って、v/vi対阻害薬濃度([I])をプロットすることによって、酵素および基質の固定濃度にて実験的に決定される。得られたデータは線形回帰を使用して適合させて、得られた傾き1/(K(1+[S]/K)を使用してK値を計算する。
ポリメラーゼアッセイ
上記のように、HCVポリメラーゼ阻害薬のアッセイは、Harperら、J Med Chem,48:1314−1317(2005)に記載されている。
次の非制限的な実施例は、本発明を例証する。
HCVプロテアーゼ阻害薬+HCVポリメラーゼ阻害薬の併用
単独の、またはHCVポリメラーゼ阻害薬と併用したHCVプロテアーゼ阻害薬式Iaを用いた治療後のHCVレプリコンRNAに対する効果を調査した。特にHCV NS5Bプロテアーゼ阻害薬の各種のクラスを調査した(すなわち2’−メチル−アデノシン、ベンゾチアジアジン、およびインドール−N−アセトアミド)。同様に、単独の、またはHCVポリメラーゼ阻害薬リバビリンと併用したHCVプロテアーゼ阻害薬式I、すなわちSCH446211(SCH6)を用いた治療後のHCVレプリコンRNAの効果を調査した。
抗ウイルス剤に対するレプリコンRNAの応答
抗ウイルス剤に対するレプリコンRNAの応答は、単独の、またはHCV NS5Bポリメラーゼ阻害薬2’−メチル−アデノシン、ベンゾチアジアジン、インドール−N−アセトアミド、またはNM107と併用したHCVプロテアーゼ阻害薬式Iaを用いて調査した。同様に、抗ウイルス剤に対するレプリコンRNAの応答は、単独の、またはHCVポリメラーゼ阻害薬リバビリンと併用したHCVプロテアーゼ阻害薬SCH446211(SCH6)を使用して調査した。
簡潔には、レプリコン細胞を4000細胞/ウェルにて96ウェルコラーゲンIでコーティングしたBiocoatプレート(Becton Dickinson)で播種した。播種24時間後に、レプリコン細胞を必要な抗ウイルス剤によって処理した。DMSOの最終濃度は0.5%であり、ウシ胎仔血清の最終濃度は5%であり、G418(選択的薬剤として使用されるアミノグリコシド)の最終濃度は500μg/mlであった。培地および抗ウイルス剤を3日間にわたって毎日交換して、その時点で細胞をPBSで洗浄し、1×細胞溶解緩衝液(Ambion cat#8721)に溶解させた。レプリコンRNAレベルは、リアルタイムPCR(Taqmanアッセイ)を使用して測定した。アムピコン(ampicon)をNS5B内に配置した。使用したPCRプライマーは:5B.2F,ATGGACAGGCGCCCTGA(配列番号:1);5B.2R,TTGATGGGCAGCTTGGTTTC(配列番号:2)であった;プローブ配列は、FAM標識CACGCCATGCGCTGCGG(配列番号:3)であった。GAPDH RNAを内在性対照として使用して、製造者(PE Applied Biosystem)によって推奨されるプライマーおよびVIC標識プローブを使用して、同じ反応でNS5B(多重PCR)として増幅した。リアルタイムRT−PCR反応をABI PRISM 7900HT配列検出システムで、次のプログラムを使用して実施した:48℃で30分間、95℃で10分間、95℃で15秒間を40サイクル、60℃で1分間。ΔCT値(CT5B−CTGAPDH)を薬物濃度に対してプロットして、SAS(SAS Institute Inc.)またはGraphpad PRISMソフトウェア(Graphpad Software Inc.)を使用してS字形用量応答モデルに適合させた。IC50は、予測ベースラインを超えたΔCT=1を達成するのに必要な薬物用量である。IC90は、ベースラインを超えたΔCT=3.2を達成するのに必要な薬物用量である。あるいは絶対量レプリコンRNAを定量するために、TaqmanアッセイにレプリコンRNAの連続希釈T7転写物を含めることによって標準曲線を確立した。すべてのTaqman試薬はPE Applied Biosystemからであった。参考として本明細書に組み入れられているMalcolmら、“SCH 50304,a mechanism based inhibitor of hepatitis C virus NS3 protease,suppresses polyprotein maturation and enhances the antiviral activity of alpha interferon in replicon cells,”Antimicrob Agents and Chemother,50(3):1013−1020(2006)も参照。
特に、レプリコンRNAの相対阻害を次の抗ウイルス剤を使用して調査した。
・2’−メチル−アデノシン(0、240、600、または1500nMの濃度にて)と併用した式1a(2.5μMの濃度にて)
・インドール−N−アセトアミド(0、2、5、または12.5μMの濃度にて)と併用した式1a(2.5μMの濃度にて)
・ベンゾチアジアジン(0、3.2、または8μMの濃度にて)と併用した式1a(2.5μMの濃度にて)
・リバビリン(0、8、31または500μMの濃度にて)と併用した式1(すなわちSCH446211(SCH6)、2.5μMの濃度にて)。
レプリコン突然変異の同定
式Iaおよびポリメラーゼ阻害薬に抵抗性を与えた突然変異を同定するために、全細胞RNAをプールしたコロニーから単離して、NS3プロテアーゼおよび NS5Bポリメラーゼ領域に対するRT−PCRによって増幅した。RT−PCR反応は、製造者の説明書(Titan One Tube RT−PCR,Boehringer Mannheim)に従って実施した。簡潔には、RNA0.5〜1μgを50℃にて30分間逆転写して、次いで94℃にて3分間、94℃にて30秒間、55℃にて30秒間、68℃にて2分間の35サイクル、そして68℃にて7分間の最終伸長を続けた。RT−PCR生成物は、QIAquick PCR精製キット(Qiagen)を使用して精製して、CEQ 2000サイクル配列決定キット(Beckman Coulter)を使用して配列決定した。あるいはRT−PCR生成物をTOPO TAベクター(Invitrogen)内にクローニングして、細菌コロニーからのプラスミドDNAを配列決定した。配列は、Lasergene software(DNASTAR)を使用して整列した。参考として本明細書に組み入れられている、Tongら、“Identification and Analysis of Fitness of Resistance Mutations against the HCV Protease Inhibitor SCH 503034,”Antiviral Res,70(2):28−38(2006)を参照。
式1aとヌクレオチド類似体(たとえば2’−メチル−アデノシン)またはアロステリック非ヌクレオシドポリメラーゼ阻害薬(たとえばベンゾチアジアジン、インドール−N−アセトアミド)との併用は、いずれかの薬剤単独よりもHCVRNA複製の阻害により有効である(図2、3、および4)。さらに1×IC90(すなわちそれぞれ0.5μMおよび2.5μM)の濃度における2’−メチル−アデノシンまたはインドール−N−アセトアミドと式Ia(5×IC90、すなわち2.5μMの濃度)との併用は、抵抗性レプリコンコロニーの出現頻度をそれぞれ3分の1および15分の1に低下させた(図5)。その上、ポリメラーゼ阻害薬の増加した用量(すなわち5×IC90)を使用してこの併用を利用するとき、抵抗性変異体の出現は検出可能なレベル未満に抑制された。
表1 併用処置によって選択されたレプリコン細胞の感受性
Figure 2009526070
Figure 2009526070
表1に示したレプリコン細胞のIC50値は、これらの細胞が式Iaおよび対応するポリメラーゼ阻害薬(すなわち2’−メチル−アデノシンまたはインドール−N−アセトアミド)の両方に抵抗性であるが、それらが他のHCVポリメラーゼ阻害薬(すなわちそれぞれインドール−N−アセトアミドまたは2’−メチル−アデノシン)と併用された式Iaによる処置に対して感受性を維持していることを反映している。同様に、レプリコン細胞は、IFNを用いた処置に対して感受性を維持している。
HCVプロテアーゼ阻害薬式Iaに対して抵抗性であるレプリコンでは、レプリコン部位T54、V170、およびA156にて突然変異が同定された。同様に、HCVポリメラーゼ阻害薬2’−メチル−アデノシンおよびインドール−N−アセトアミドに対して抵抗性であるレプリコンでは、レプリコン部位S282およびP495にてそれぞれ突然変異が同定された。
発明者らは、二重ミュータント(すなわちHCVプロテアーゼ領域およびHCVポリメラーゼ領域の両方に突然変異を持つ)は、HCVポリメラーゼ阻害薬2’−メチル−アデノシンまたはインドール−N−アセトアミドと併用されたHCVプロテアーゼ阻害薬式Iaに対して抵抗性であるレプリコンコロニーの出現のためであると考えている。それにもかかわらず表1に示すように、2’−メチル−アデノシンと併用した式Iaによる処置に対して抵抗性であるレプリコンコロニーは、インドール−N−アセトアミドと併用した式Iaによる処置に対してなお感受性である。同様に、インドール−N−アセトアミドと併用した式Iaによる処置に対して抵抗性であるレプリコンコロニーは、2’−メチル−アデノシンと併用した式Iaによる処置に対してなお感受性である。上記のいずれの処置に対する抵抗性にかかわらず、すべてのレプリコンコロニーは、インターフェロンに対してなお感受性である。
同様に、類似の研究において、式IのHCVプロテアーゼ阻害薬(すなわちSCH446211(SCH6))と、ヌクレオシド類似体であるHCVポリメラーゼ阻害薬リバビリンとの併用は、HCVプロテアーゼ阻害薬SCH446211(SCH6)単独よりも、レプリコン細胞におけるHCV RNA複製の阻害により有効であることが見出された(図6)。
上記の実施形態に、その広範な発明の概念から逸脱せずに変更を行えることが当業者によって認識されるであろう。したがって本発明は開示された特定の実施形態に限定されないが、添付請求項によって定義されるように、本発明の精神および範囲内である変更を含むものとすることが理解される。
各文書(登録特許、公開特許出願、および雑誌記事などの非特許刊行物を含むは、本出願で言及した優先権出願を除いて、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み入れられている。
上の概要は、次の詳細な説明と同様に、添付図面と併せて読んだときにより良好に理解される:
HIVプロテアーゼの阻害薬を、CYP3A4の阻害薬と同様に示す。 2’−メチル−アデノシンと併用した式1aによるレプリコンRNAの相対阻害のグラフである(濃度0、240、600、または1500nM)。 インドール−N−アセトアミドと併用した式1aによるレプリコンRNAの相対阻害のグラフである(濃度0、2、5、または12.5μM)。 ベンゾチアジアジンと併用した式1aによるレプリコンRNAの相対阻害のグラフである(濃度0、3.2、または8μM)。 式1a単独あるいは2’−メチル−アデノシンまたはインドール−N−アセトアミドと併用した式1aのいずれかによる処置後の%耐性レプリコンコロニーの棒グラフである。 リバビリンと併用した式1(すなわちSCH446211(SCH6))によるレプリコンRNAの相対阻害のグラフである(濃度0、8、31、または500μM)。

Claims (62)

  1. HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善する必要がある対象において、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善するための同時投与あるいは連続投与のための薬剤であって:
    (a)下の式I〜XXVIの化合物から成る群より選択される、少なくとも1つのC型肝炎ウイルス(HCV)プロテアーゼ阻害薬:
    i.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式Iにおいて:
    Yは、次の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノから成る群より選択され、但し、YはX11またはX12によって場合により置換され得;
    11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、但し、X11は加えてX12によって場合により置換され得;
    12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、但し、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、X12より独立して選択される部分によって場合により置換され得;
    はCORであり、RはCORであり、RはNHRであり、Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、
    Figure 2009526070
    から成る群より選択され、R’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、R13、およびR’は独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルから成る群より選択され;
    Zは、O、N、CHまたはCRより選択され;
    Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C=O、C=S、C(=N−CN)、またはSOより選択され;
    Qは存在するか、または存在しないことがあり、Qが存在するとき、Qは、CH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、NR、S、またはSOであり;Qが存在しないとき、Mは存在するか、または存在しないことがあり;QおよびMが存在しないとき、AはLに直接結合され;
    Aは、O、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、NR、S、SOまたは結合であり;
    Eは、CH、N、CR、あるいはA、LまたはGに対する二重結合であり;
    Gは存在するか、または存在しないことがあり、Gが存在するとき、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しないとき、Jは存在し、Eは、Gが結合されるように式Iの炭素原子に直接結合され;
    Jは存在するか、または存在しないことがあり、Jが存在するとき、Jは(CH、(CHR)、または(CRR’)、SO、NH、NRまたはOであり;Jが存在しないとき、Gは存在し、Eは、Jに結合されるように式Iに示されるNに直接結合され;
    Lは存在するか、または存在しないことがあり、Lが存在するとき、LはCH、CR、O、SまたはNRであり;Lが存在しないとき、次にMは存在するか、または存在せず;Mが存在して、Lが存在しない場合、MはEに直接、独立して結合され、JはEに直接、独立して結合され;
    Mは存在するか、または存在しないことがあり、Mが存在するとき、MはO、NR、S、SO、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
    pは0〜6の数であり;および
    R、R’、R、RおよびRは、H;C〜C10アルキル;C〜C10アルケニル;C〜Cシクロアルキル;C〜Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキルから成る群より独立して選択され、該シクロアルキルが3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、該アルキルが1〜6個の炭素原子;アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールより成り;
    該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は場合により化学的に適切に置換され、「置換される」という該用語が、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートから成る群より選択される1個以上の部分による任意の化学的に適切な置換を指し;
    さらに単位N−C−G−E−L−J−Nは、5員または6員環式環構造を表し、但し、該単位N−C−G−E−L−J−Nが5員環式環構造であるとき、またはN、C、G、E、L、J、N、A、Q、およびMを含む式Iにおける2環式構造が5員環式環構造を表すとき、該5員環式環構造には環式環の一部としてのカルボニル基を欠いている)
    ii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式IIにおいて:
    ZはNHであり;
    Xは、アルキルスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロシクリルアルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、またはヘテロアリールアミノカルボニル部分であり、但し、Xは加えて、R12またはR13によって場合により置換され得;
    はH;C〜C直鎖アルキル;C〜C分岐アルキルまたはCH−アリール(置換または非置換)であり;
    12は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキル部分であり、但し、R12は加えてR13によって場合により置換され得;
    13は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロ部分であり、但し、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、R13より独立して選択される部分によって場合により置換され得;
    P1a、P1b、P2、P3、P4、P5、およびP6は独立して:H;C〜C10直鎖または分岐鎖アルキル;C〜C10直鎖または分岐鎖アルケニル;C〜Cシクロアルキル、C〜C複素環;(シクロアルキル)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキル(該シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、そして該アルキルは、1〜6個の炭素原子より成る);アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキル(該アルキルは1〜6個の炭素原子より成り)より成り;
    該アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクリル)アルキル部分は、R13によって場合により置換され、さらに該P1aおよびP1bは、場合により相互に結合されてスピロ環式またはスピロ複素環式環を形成することができ、該スピロ環式またはスピロ複素環式環は、0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子を含有して、さらにR13によって場合により置換され得;そして
    P1’は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−アルキル、アリール、アリール−アルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール−アルキルであり、但し、該P1’は加えてR13によって場合により置換され得る)
    iii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式IIIにおいて:
    Gはカルボニルであり;
    JおよびYは、同じまたは異なることがあり、部分:H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノから成る群より独立して選択され、但し、Yは加えてX11またはX12によって場合により置換され得;
    11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキル部分から成る群より選択され、但し、X11は加えてX12によって場合により置換され得;
    12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、但し、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、X12より独立して選択される部分によって場合により置換され得;
    はCORまたはB(OR)であり、Rは、H、OH、OR、NR10、CF、C、C、CF、RおよびCORから成る群より選択され、Rは、H、OH、OR、CHR10、およびNR10から成る群より選択され、R、R、RおよびR10は同じまたは異なることがあり、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、
    Figure 2009526070
    から成る群より独立して選択され、R’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、R13、およびR’は同じまたは異なることがあり、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルから成る群より独立して選択され;
    Zは、O、N、またはCHより選択され;
    Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C=O、C=S、またはSOより選択され;
    R、R’、R、RおよびRは、H;C〜C10アルキル;C〜C10アルケニル;C〜Cシクロアルキル;C〜Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ;酸素、窒素、硫黄、またはリン原子(該酸素、窒素、硫黄、またはリン原子の数は0〜6個である);(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル(該シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、該アルキルは1〜6個の炭素原子より成る);アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールから成る群より独立して選択され;
    該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分が場合により置換されることがあり、「置換される」という該用語が、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートから成る群より選択される1個以上の部分による任意の化学的に適切な置換を指す)
    iv.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式IVにおいて:
    Yは、次の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノから成る群より選択され、但し、YがX11またはX12によって場合により置換され得;
    11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、但し、X11は加えてX12によって場合により置換され得;
    12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、但し、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、X12より独立して選択される部分によって場合により置換され得;
    は次の構造:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    kは、同じまたは異なりうる0〜5の数であり、R11は任意の置換基を示し、該置換基のそれぞれがアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、ヒドロキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、およびニトロから成る群より独立して選択され、但し、R11(R11≠Hのとき)は、X11またはX12によって場合により置換され得;
    Zは、O、N、CHまたはCRより選択され;
    Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C=O、C=S、C(=N−CN)、またはS(O)より選択され;
    Qは存在するか、または存在しないことがあり、Qが存在するとき、Qは、CH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、N(R)、S、またはS(O)であり;Qが存在しないとき、Mは存在するか、または存在せず;QおよびMが存在しないとき、AはLに直接結合され;
    Aは、O、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R)、S、S(O)または結合であり;
    Eは、CH、N、CR、あるいはA、LまたはGに対する二重結合であり;
    Gは存在するか、または存在しないことがあり、Gが存在するとき、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しないとき、Jは存在し、Eは、Gが結合されるように式Iの炭素原子に直接結合され;
    Jは存在するか、または存在しないことがあり、Jが存在するとき、Jは(CH、(CHR)、または(CRR’)、S(O)、NH、N(R)またはOであり;Jが存在しないとき、Gは存在し、Eは、Jに結合されるように式Iに示されるNに直接結合され;
    Lは存在するか、または存在しないことがあり、Lが存在するとき、LはCH、C(R)、O、SまたはN(R)であり;Lが存在しないとき、Mは存在するか、または存在せず;Mが存在して、Lが存在しない場合、MはEに直接、独立して結合され、JはEに直接、独立して結合され;
    Mは存在するか、または存在せず、Mが存在するとき、MはO、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
    pは0〜6の数であり;
    R、R’、R、RおよびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH;C〜C10アルキル;C〜C10アルケニル;C〜Cシクロアルキル;C〜Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル(該シクロアルキルは3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、該アルキルが1〜6個の炭素原子より成る);アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールから成る群より独立して選択され;該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は場合により置換され、「置換される」という該用語が、同じまたは異なることがある1個以上の部分による置換を指し、それぞれアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートから成る群より独立して選択され;
    さらに単位N−C−G−E−L−J−Nは、5員または6員環式環構造を表し、但し、該単位N−C−G−E−L−J−Nが5員環式環構造であるとき、またはN、C、G、E、L、J、N、A、Q、およびMを含む式Iにおける2環式環構造が5員環式環構造を表すとき、該5員環式環構造には該5員環式環の一部としてのカルボニル基を欠いている)
    v.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式Vにおいて:
    (1)Rは、−C(O)Rまたは−B(OR)であり;
    (2)Rは、H、−OH、−OR、−NR10、−C(O)OR、−C(O)NR10、−CF、−C、C、−CF、−R、−C(O)RまたはNRSOであり;
    (3)Rは、H、−OH、−OR、または−CHR10であり;
    (4)R、R、RおよびR10は、H:アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、
    Figure 2009526070
    から成る群より独立して選択され;
    ’、R’、R’、R’、R’、R11、R12およびR13は同じまたは異なることがあり、それぞれH、ハロゲン、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルケニル、アルキニル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルから成る群より独立して選択され;あるいは
    12およびR13は一緒になって結合され、その組合せはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
    14は、存在するか、または存在せず、存在する場合はH、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アリル、アルキル−ヘテロアリール、アルコキシ、アリール−アルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロアラルキルから成る群より選択され;
    (5)RおよびR’は存在するか、または存在せず、存在する場合は、同じまたは異なることがあり、それぞれH、OH、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、(アリール)アルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、(アルキル)アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキルから成る群より独立して選択され、該シクロアルキルは、3〜8個の炭素原子、および0〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子より成り、該アルキルは1〜6個の炭素原子より成り;
    (6)L’は、H、OH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり;
    (7)M’は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロシクリルまたはアミノ酸側鎖であり;
    あるいはL’およびM’は一緒になって結合されて環構造を形成し、構造式1の一部は:
    Figure 2009526070
    によって表され、構造式2は:
    Figure 2009526070
    によって表される:
    (式2において:
    Eは存在するか、または存在せず、存在する場合、C、CH、NまたはC(R)であり;
    Jは存在するか、または存在せず、存在する場合、Jは、(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、Gが存在するとき、Lは位置2と印をつけた窒素原子に直接結合され;
    pは0〜6の数であり;
    Lは存在するか、または存在しないことがあり、Lが存在するとき、LはC(H)またはC(R)であり;Lが存在しないとき、Mは存在するか、または存在せず;Mが存在して、Lが存在しない場合、MはEに直接、独立して結合され、JはEに直接、独立して結合され;
    Gは存在するか、または存在せず、Gが存在するとき、Gは(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)または(CRR’)であり;Gが存在しないとき、Jは存在し、Eは、位置1と印をつけた炭素原子に直接結合され;
    Qは存在するか、または存在しないことがあり、Qが存在するとき、Qは、NR、PR、(CR=CR)、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)、O、NR、S、SO、またはSOであり;Qが存在しないとき、Mは(i)Aに直接結合されるか、または(ii)Lにおける独立した置換基であり、該独立した置換基は、−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’より選択されるか、あるいは(iii)存在しないかのいずれかであり;QおよびMの両方が存在しないとき、AはLに直接結合されるか、またはAがEにおける独立した置換基であり、該独立した置換基が−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’より選択されるか、あるいはAは存在しないかのいずれかであり;
    Aは存在するか、または存在せず、存在する場合、Aは、O、O(R)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R)、NRR’、S、S(O)、−OR、CH(R)(R’)またはNRR’であり;あるいはAはMに結合されて脂環式、脂肪族、またはヘテロ脂環式架橋を形成し;
    Mは存在するか、または存在せず、Mが存在するとき、Mは、ハロゲン、O、OR、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;あるいはMはAに結合されて脂環式、脂肪族、またはヘテロ脂環式ブリッジを形成する)
    (8)Z’は、構造式3によって表される:
    Figure 2009526070
    (式3において:
    Yは、H、アリール、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキル−ヘテロアリール、ヘテロアルキル−ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノから成る群より選択され、Yは非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、X11またはX12より独立して選択される1または2個の置換基によって場合により置換され;
    11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、X11は非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、独立して選択されるX12部分の1個以上によって場合により置換され;
    12は、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、スルホニル尿素、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−スルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは、非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルより独立して選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換され;
    Zは、O、N、C(H)またはC(R)であり;
    31は、H、ヒドロキシル、アリール、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキル−ヘテロアリール、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノまたはヘテロシクロアルキルアミノであり、R31は非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、X13またはX14より独立して選択される1または2個の置換基によって場合により置換され;
    13は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、X13は非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、独立して選択されるX14部分の1個以上によって場合により置換され;
    14は、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは、非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルより独立して選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換され;
    Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C(=O)、C(=S)、C(=N−CN)、またはS(O)である)
    (9)Xは、構造式4によって表される:
    Figure 2009526070
    (式4において:
    aは、2、3、4、5、6、7、8または9であり;
    b、c、d、eおよびfは、0、1、2、3、4または5であり;
    Aは、C、N、SまたはOであり;
    29およびR29’は独立して存在するか、または存在せず、存在する場合、同じまたは異なることがあり、それぞれ、H、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシ、C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−から成る群より独立して選択され、YおよびYは同じまたは異なることがあり、水素、アルキル、アリール、およびアラルキルから成る群より独立して選択され;あるいは
    29およびR29’は、その組合せが0〜6個の炭素の脂肪族またはヘテロ脂肪族鎖であるように一緒になって結合され;
    30は存在するか、または存在せず、存在する場合、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキルから成る群より独立して選択される1または2個の置換基である)
    (10)Dは、構造式5によって表される:
    Figure 2009526070
    (式5において:
    32、R33およびR34は存在するか、または存在せず、存在する場合、独立してH、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、スピロアルキル、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシ、−C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−から成る群より独立して選択される1または2個の置換基であり、YおよびYは同じまたは異なることがあり、水素、アルキル、アリール、およびアラルキルから成る群より独立して選択され;あるいは
    32およびR34は、その組合せがシクロアルキル基の部分を形成するように一緒になって結合され;
    gは、1、2、3、4、5、6、7、8または9であり;
    h、i、j、k、lおよびmが、0、1、2、3、4または5であり、
    Aは、C、N、SまたはOである)
    (11)構造式2:
    Figure 2009526070

    Figure 2009526070
    であり、
    W’はCHまたはNであるという条件で、次の条件付除外(i)および(ii):
    条件付除外(i):Z’は−NH−R36でなく、R36は、H、CまたはC10アリール、ヘテロアリール、−C(O)−R37、−C(O)−OR37または−C(O)−NHR37であり、R37は、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;および
    条件付除外(ii):Rは、−C(O)OH、−C(O)OHの薬学的に許容される塩、−C(O)OHのエステル、−C(O)NHR38のいずれでもなく、R38は、C1〜8アルキル、C3〜6シクロアルキル、C6〜10アリールまたはC7〜16アラルキルから成る群より選択される;
    が適用される)
    vi.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル
    (式VIにおいて:
    キャップは、H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノであり、該アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノのそれぞれは非置換であるか、あるいは同じまたは異なることがあり、XおよびXより独立して選択される1または2個の置換基によって場合により独立して置換され;
    P’は−NHRであり;
    は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、Xは非置換であるか、あるいは同じまたは異なることがあり、独立して選択されるX部分の1個以上によって場合により独立して置換され;
    は、ヒドロキシ、アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、ケト、エステルまたはニトロであり、該アルキル、アルコキシ、およびアリールのそれぞれは、非置換であるか、あるいは同じまたは異なり、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルより独立して選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換され;
    Wは存在するか、または存在しないことがあり、Wが存在する場合、Wは、C(=O)、C(=S)、C(=NH)、C(=N−OH)、C(=N−CN)、S(O)またはS(O)であり;
    Qは存在するか、または存在しないことがあり、Qが存在するときは、Qは、N(R)、P(R)、CR=CR’、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)、O、S、S(O)またはS(O)であり;Qが存在しない場合、Mは(i)Aに直接結合されるか、または(ii)MはLにおける独立した置換基であり、AはEにおける独立した置換基であるかのいずれかであり、該独立した置換基は、−OR、−CH(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’より選択され;QおよびMの両方が存在しないとき、AはLに直接結合されるか、またはAは、−OR、CH(R)(R’)、−S(O)0−2Rまたは−NRR’より選択される、Eにおける独立した置換基であるかのいずれかであり;
    Aは存在するか、または存在せず、存在する場合、Aは、−O−、−O(R)CH−、−(CHR)−、−(CHR−CHR’)−、(CRR’)、N(R)、NRR’、S、またはS(O)であり、Qが存在しないとき、Aは、−OR、−CH(R)(R’)または−NRR’であり;Aが存在しないとき、QまたはEのいずれかが結合によって結合されるか、またはQはMにおける独立置換基であり;
    Eは存在するか、または存在せず、存在する場合、EはCH、N、C(R)であり;
    Gは存在するか、または存在しないことがあり、Gが存在するとき、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しないとき、Jは存在し、Eは、位置1と印をつけた炭素原子に直接結合され;
    Jは存在するか、または存在しないことがあり、Jが存在するとき、Jは、(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、Gが存在するとき、Lは位置2と印をつけた窒素原子に直接結合され;
    Lは存在するか、または存在しないことがあり、Lが存在するとき、LはCH、N、またはCRであり;Lが存在しないとき、Mは存在するか、または存在せず;Mが存在して、Lが存在しない場合、MはEに直接、独立して結合され、JはEに直接、独立して結合され;
    Mは存在するか、または存在せず、Mが存在するとき、MはO、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
    pは0〜6の数であり;
    R、R’およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、アルケニル、アルキニル、アリール−アルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクリル)アルキルから成る群より独立して選択され;
    (CRR’)におけるRおよびR’は、その組合せがシクロアルキルまたはヘテロシクリル部分を形成するように一緒になって結合され得;そして
    はカルボニルである)
    vii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式VIIにおいて:
    Mは、O、N(H)、またはCHであり;
    nは、0〜4であり;
    は、−OR、−NRまたは
    Figure 2009526070
    であり;
    およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれ水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノから成る群より独立して選択され;
    およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、アリールおよびシクロアルキルから成る群より独立して選択され;あるいはRおよびRは、部分
    Figure 2009526070
    が、kが0〜2である
    Figure 2009526070
    によって表されるように、環式5〜7員環の一部を共に形成し;
    Xは、
    Figure 2009526070
    から成る群より選択され;
    pは1〜2であり、qは1〜3であり、Pは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;
    は、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
    Figure 2009526070
    から成る群より選択され;
    Yは、O、SまたはNHであり、Zは、CHまたはNであり、R部分は同じまたは異なることがあり、各Rは、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシから成る群より独立して選択される)
    viii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式VIIIにおいて:
    Mは、O、N(H)、またはCHであり;
    は−C(O)NHRであり、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノまたはアルキルであり;
    は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ハロアルキルから成る群より選択され;
    は、アルキル、シクロアルキル、アリールおよびアリールと縮合されたシクロアルキルから成る群より選択され;
    およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、アリールおよびシクロアルキルから成る群より独立して選択され;あるいはRおよびRは一緒になって、部分
    Figure 2009526070
    が、kが0〜2である
    Figure 2009526070
    によって表されるように、環式5〜7員環の一部を形成し;
    Xは、
    Figure 2009526070
    から成る群より選択され、
    pは1〜2であり、qは1〜3であり、Pは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;
    は、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
    Figure 2009526070
    から成る群より選択され、
    Yは、O、SまたはNHであり、Zは、CHまたはNであり、R部分は同じまたは異なることがあり、各Rは、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルコキシから成る群より独立して選択される)
    ix.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル
    (式IXにおいて:
    Mは、O、N(H)、またはCHであり;
    nは、0〜4であり;
    は、−OR、−NRまたは
    Figure 2009526070
    であり;
    およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれ水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノから成る群より独立して選択され;
    およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、アリールおよびシクロアルキルから成る群より独立して選択され;あるいはRおよびRは、部分
    Figure 2009526070
    が、kが0〜2である
    Figure 2009526070
    によって表されるように、環式5〜7員環の一部を共に形成し;
    Xは、
    Figure 2009526070
    Figure 2009526070
    から成る群より選択され、
    pは1〜2であり、qは1〜3であり、Pは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;
    は、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
    Figure 2009526070
    から成る群より選択され、
    Yは、O、SまたはNHであり、Zは、CHまたはNであり、R部分は同じまたは異なることがあり、各Rは、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシから成る群より独立して選択される)
    x.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式Xにおいて:
    はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
    AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
    Figure 2009526070
    が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており;
    Eは、C(H)またはC=であり;
    Lは、C(H)、C=、CHC=、またはC=CHであり;
    R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
    Yは次の部分:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17およびR18は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいはR15およびR16は、相互に結合されて4〜8員シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル構造を形成し、同様に、独立してR17およびR18は相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xi.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XIにおいて:
    はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
    AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、NR10、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
    Figure 2009526070
    が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており(言い換えれば、A−E−L−Mは一緒になる);
    Eは、C(H)またはC=であり;
    Lは、C(H)、C=、CHC=、またはC=CHであり;
    R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NR10が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
    Yは次の部分:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    30およびY31は、
    Figure 2009526070
    より選択され、
    uは0〜6の数であり;
    Xは、O、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOより選択され;
    Gは、NHまたはOであり;
    15、R16、R17、R18、R19、T、T、TおよびTは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいはR17およびR18は、相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XIIにおいて:
    はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
    AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
    Figure 2009526070
    が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており;
    Eは、C(H)またはC=であり;
    Lは、C(H)、C=、CHC=、またはC=CHであり;
    R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
    Yは次の部分:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18およびR19は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R15およびR16は、相互に結合されて4〜8員環式構造を形成するか、またはR15およびR19は、相互に結合されて4〜8員環式構造を形成するかのいずれかであり、(ii)同様に、独立してR17およびR18は相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはスルホナム、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xiii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XIIIにおいて:
    はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
    AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
    Figure 2009526070
    が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており(言い換えれば、A−E−L−Mは一緒になる);
    Eは、C(H)またはC=であり;
    Lは、C(H)、C=、CHC=、またはC=CHであり;
    R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
    Yは次の部分:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19およびR20は同じまたは異なることがあり、それぞれH、C〜C10アルキル、C〜C10ヘテロアルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10ヘテロアルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C10ヘテロアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールから成る群より独立して選択され、あるいは:(i)R15およびR16は、相互に結合されて4〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成するか、またはR15およびR19は、相互に結合されて5〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成するか、またはR15およびR20は相互に結合されて5〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成するかのいずれかであり、(ii)同様に、独立してR17およびR18は相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xiv.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XIVにおいて:
    はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
    AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
    Figure 2009526070
    が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており;
    Eは、C(H)またはC=であり;
    Lは、C(H)、C=、CHC=、またはC=CHであり;
    R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
    Yは次の部分:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17およびR18は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R15およびR16は、相互に結合されて4〜8員環式構造を形成し、(ii)同様に、独立してR17およびR18は相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xv.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XVにおいて:
    はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、シクロアルキル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
    EおよびJは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR、SR、ハロ、およびS(O)Rから成る群より独立して選択され、EおよびJは相互に直接結合されて3〜8員シクロアルキル、または3〜8員ヘテロシクリル部分のいずれかを形成することができ;
    Zは、N(H)、N=、またはOであり、但し、ZがOであるとき、Gが存在するか、または存在せず、Gが存在してZがOであるとき、GはC(=O)であり;
    Gは存在するか、または存在しないことがあり、Gが存在する場合、GはC(=O)またはS(O)であり、Gが存在しないとき、ZはYに直接結合され;
    Yは、
    Figure 2009526070
    から成る群より選択され、
    R、R、R、R、RおよびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;該ヘテロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルのそれぞれは1〜6個の酸素、窒素、硫黄、またはリン原子を独立して有し;
    該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル部分のそれぞれは非置換であるか、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xvi.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XVIにおいて:
    はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
    およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され;
    Yは次の部分:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24およびR25は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R17およびR18は、相互に独立して結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)R15およびR19は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iii)R15およびR16は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iv)R15およびR20は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(v)R22およびR23は、同様に独立して、相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたは4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(vi)R24およびR25は、同様に独立して、相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたは4〜8員ヘテロシクリルを形成し;
    該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xvii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XVIIにおいて:
    はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
    AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
    Figure 2009526070
    が3、4、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており;
    Eは、C(H)またはC=であり;
    Lは、C(H)、C=、CHC=、またはC=CHであり;
    R、R’、R、およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはNRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
    Yは次の部分:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    30
    Figure 2009526070
    より選択され:
    uは0〜1の数であり;
    Xは、O、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOより選択され;
    Gは、NHまたはOであり;
    15、R16、R17、R18、R19、T、T、およびTは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいはR17およびR18は、相互に結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xviii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル:
    (式XVIIIにおいて:
    は、アルキル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、ヘテロアリールアルキル−、およびヘテロシクリルアルキルから成る群より選択され;
    は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびシクロアルキルから成る群より選択され;
    AおよびMは同じまたは異なることがあり、それぞれR、OR、N(H)R、N(RR’)、SR、S(O)R、およびハロより独立して選択され;あるいはAおよびMは、式Iで上に示した部分:
    Figure 2009526070
    が3、4、5、6、7または8員シクロアルキル、4〜8員ヘテロシクリル、6〜10員アリール、または5〜10員ヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に結合されており(言い換えれば、A−E−L−Mは一緒になる);
    Eは、C(H)またはC(R)であり;
    Lは、C(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
    RおよびR’は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−から成る群より独立して選択され;あるいはN(RR’)におけるRおよびR’は、N(RR’)が4〜8員ヘテロシクリルを形成するように相互に結合され;
    およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、スピロ結合シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され;
    Yは次の部分:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19、およびR20は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R17およびR18は、相互に独立して結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)R15およびR19は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iii)R15およびR16は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iv)R15およびR20は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;
    該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、スピロ結合シクロアルキル、およびヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xix.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XIXにおいて:
    Zは、ヘテロシクリル部分、N(H)(アルキル)、−N(アルキル)、−N(H)(シクロアルキル)、−N(シクロアルキル)、−N(H)(アリール、−N(アリール)、−N(H)(ヘテロシクリル)、−N(ヘテロシクリル)、−N(H)(ヘテロアリール)、および−N(ヘテロアリール)から成る群より選択され
    はNHRであり、Rは、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、またはヘテロアリールアルキルであり;
    およびRは同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され;
    Yは次の部分:
    Figure 2009526070
    より選択され;
    Gは、NHまたはOであり;R15、R16、R17、R18、R19、R20、およびR21は同じまたは異なることがあり、それぞれH、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルから成る群より独立して選択され、あるいは(i)R17およびR18は、相互に独立して結合されて3〜8員シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)R15およびR19は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iii)R15およびR16は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;(iv)R15およびR20は、同様に独立して、相互に結合されて4〜8員ヘテロシクリルを形成し;
    該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルはそれぞれ非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロから成る群より選択される1個以上の部分によって場合により独立して置換することができる)
    xx.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XXにおいて:
    aは、0または1であり;bは、0または1であり;Yは、HまたはC1〜6アルキルであり;
    Bは、H、式R−C(O)−のアシル誘導体または式R−SOのスルホニルであり、
    は(i)カルボキシル、C1〜6アルカノイルオキシまたはC1〜6アルコキシによって場合により置換されたC1〜10アルキル;
    (ii)カルボキシル、(C1〜6アルコキシ)カルボニルまたはフェニルメトキシカルボニルによって場合により置換されたC3〜7シクロアルキル;
    (iii)C1〜6アルキル、ヒドロキシ、またはC1〜6アルキルによって場合により置換されたアミノによって場合により置換されたCまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキル;
    (iv)C1〜6アルキル、ヒドロキシ、C1〜6アルキルによって場合により置換されたアミノ、またはC1〜6アルキルによって場合により置換されたアミドによって場合により置換されたHet;であり;
    は存在するとき、カルボキシルによって置換されたC1〜6アルキルであり;
    は存在するとき、カルボキシルによって場合により置換されたC1〜6アルキルであり;
    は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキルまたはC4〜10(アルキルシクロアルキル)であり;
    は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキルまたはC4〜10(アルキルシクロアルキル)であり;
    は、CH−R20、NH−R20、O−R20またはS−R20であり、R20は、R21によって場合により一、二または三置換された飽和または不飽和C3〜7シクロアルキルまたはC4〜10(アルキルシクロアルキル)、あるいはR20は、R21によって場合により一、二または三置換されたCまたはC10アリールまたはC7〜16アラルキルであり;
    あるいはR20は、R21によって場合により一、二または三置換されたHetまたは(低級アルキル)−Hetであり、各R21は独立して、C1〜6アルキル;C1〜6アルコキシ;C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;C1〜6アルキル、CまたはC10アリール、C7〜16アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetによって場合により一置換されたアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CまたはC10アリール、C7〜16アラルキルまたはHetであり、該アリール、アラルキルまたはHetは、R22によって場合により置換され;
    22は、C1〜6アルキル;C1〜6アルコキシ;C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミドまたは(低級アルキル)アミドであり;
    は、ハロゲンによって場合により置換されたC1〜6アルキルまたはC2〜6アルケニルであり;
    Wは、ヒドロキシまたはN置換アミノであり、
    式XXの化合物の上に示した構造において、用語P6、P5、P4、P3、P2およびP1は、当業者に通常公知である各アミノ酸部分を示している)
    xxi.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XXIにおいて:
    Bは、H、CまたはC10アリール、C7〜16アラルキル;Hetまたは(低級アルキル)−Hetであり、そのすべてはC1〜6アルキル;C1〜6アルコキシ;C1〜6アルカノイル;ヒドロキシ;ヒドロキシアルキル;ハロ;ハロアルキル;ニトロ;シアノ;シアノアルキル;C1〜6アルキルによって場合により置換されたアミノ;アミド;または(低級アルキル)アミドによって場合により置換され;
    あるいはBは、式R−C(O)−のアシル誘導体;式R−O−C(O)−のカルボキシル;式R−N(R)−C(O)−のアミド;式R−N(R)−C(S)−のチオアミド;または式R−SOのスルホニルであり;
    は(i)カルボキシルによって場合により置換されたC1〜10アルキル、C1〜6アルカノイル、ヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ、アミド、または(低級アルキル)アミド;
    (ii)すべてヒドロキシ、カルボキシル、(C1〜6アルコキシ)カルボニル、C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ、アミド、または(低級アルキル)アミドによって場合により置換された、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルコキシ、またはC4〜10アルキルシクロアルキル;
    (iii)C1〜6アルキル;アミド;または(低級アルキル)アミドによって場合により一または二置換されたアミノ;
    (iv)すべてC1〜6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、あるいはC1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノによって場合により置換された、CまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキル;あるいは
    (v)いずれもC1〜6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、またはC1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノによって場合により置換された、Hetまたは(低級アルキル)−Het;
    であり;
    は、HまたはC1〜6アルキルであり;
    但し、Rがアミドまたはチオアミドであるときに、Rが(ii)シクロアルコキシではなく;
    Yは、HまたはC1〜6アルキルであり;
    は、すべてヒドロキシ、C1〜6アルコキシ、C1〜6チオアルキル、アミド、(低級アルキル)アミド、CまたはC10アリール、あるいはC7〜16アラルキルによって場合により置換された、C1〜8アルキル、C3〜7シクロアルキル、またはC4〜10アルキルシクロアルキルであり;
    は、CH−R20、NH−R20、O−R20またはS−R20であり、ここで、R20は、R21によって場合により一、二または三置換された飽和または不飽和C3〜7シクロアルキルまたはC4〜10(アルキルシクロアルキル)、あるいはR20は、R21によって場合により一、二または三置換されたCまたはC10アリールまたはC7〜14アラルキルであり;あるいは、R20は、Hetまたは(低級アルキル)−Hetであり、両方がR21によって場合により一、二または三置換され;
    各R21は独立して、C1〜6アルキル;C1〜6アルコキシ;低級チオアルキル;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;C1〜6アルキル、CまたはC10アリール、C7〜14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetによって場合により一または二置換されたアミノ;C1〜6アルキル、CまたはC10アリール、C7〜14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetによって場合により一置換されたアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CまたはC10アリール、C7〜14アラルキルあるいはHetであり、該アリール、アラルキルまたはHetは、R22によって場合により置換され;
    22は、C1〜6アルキル;C3〜7シクロアルキル;C1〜6アルコキシ;C1〜6アルキルによって場合により一または二置換されたアミノ;スルホニル;(低級アルキル)スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミド;(低級アルキル)アミド;またはC1〜6アルキルによって場合により置換されたHetであり;
    は、H;すべてがハロゲンによって場合により置換された、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜6アルケニル、またはC2〜6アルキニルである)
    xxii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XXIIにおいて:
    Wは、CHまたはNであり;
    21は、H、ハロ、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C3〜6シクロアルコキシ、ヒドロキシ、またはN(R23であり、各R23は独立して、H、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;
    22は、H、ハロ、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6チオアルキル、C1〜6アルコキシ、C3〜6シクロアルコキシ、C2〜7アルコキシアルキル、C3〜6シクロアルキル、Cまたは10アリールあるいはHetであり、Hetは、窒素、酸素および硫黄から成る群より選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5、6または7員飽和または不飽和複素環であり;
    該シクロアルキル、アリールまたはHetは、R24によって置換され、R24は、H、ハロ、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜6アルコキシ、C3〜6シクロアルコキシ、NO、N(R25、NH−C(O)−R25またはNH−C(O)−NH−R25であり、各R25は独立して:H、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;あるいはR24はNH−C(O)−OR26であり、R26は、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;
    は、ヒドロキシ、NH、または式−NH−R31の基であり、R31は、Cまたは10アリール、ヘテロアリール、−C(O)−R32、−C(O)−NHR32または−C(O)−OR32であり、R32は、C1〜6アルキルまたはC3〜6シクロアルキルであり;
    Dは、O、S、またはN−R41より独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を場合により含有する、5〜10原子の飽和または不飽和アルキレン鎖であり、R41は、H、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキルまたは−C(O)−R42であり、R42は、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキルあるいはCまたは10アリールであり;R42は、Hであるか、または上記鎖Dのいずれかの炭素原子における1〜3個の置換基であり、該置換基は、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、オキソ、チオおよびC1〜6チオアルキルから成る群より独立して選択され、Aは、式−C(O)−NH−Rのアミドであり、Rは、C1〜8アルキル、C3〜6シクロアルキル、Cまたは10アリールおよびC7〜16アラルキルから成る群より選択され;
    またはAは、カルボン酸である)
    xxiii.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XXIIIにおいて:
    は、結合またはジフルオロメチレンであり;
    は水素であり;
    およびRはそれぞれ独立して、場合により置換された脂肪族基、場合により置換された環式基、または場合により置換された芳香族基であり;
    、RおよびRはそれぞれ独立して:
    場合により置換された(1,1−または1,2−)シクロアルキレン;あるいは
    場合により置換された(1,1−または1,2−)ヘテロシクリレン;あるいは
    場合により置換された脂肪族基、場合により置換された環式基または場合により置換された芳香族基から成る群より選択された1個の置換基によって置換されたメチレンまたはエチレンであり、該メチレンまたはエチレンは、脂肪族基置換基によってさらに場合により置換され;あるいは
    、R、RおよびR10はそれぞれ独立して、水素または場合により置換された脂肪族基であり;
    Figure 2009526070
    は、置換された単環式アザヘテロシクリルまたは場合により置換された多環式アザヘテロシクリルまたは場合により置換された多環式アザヘテロシクレニルであり、不飽和は、R−L−(N(R)−R−C(O)−)N(R)−R−C(O)−N部分を持ち、−C(O)−N(R)−R−C(O)C(O)NR部分が結合されている環に対して遠位の環内にあり;
    Lは、−C(O)−、−OC(O)−、−NR10C(O)−、−S(O)−、または−NR10S(O)−であり;
    nは、0または1であり;
    ただし、
    Figure 2009526070
    が置換された
    Figure 2009526070
    であるときに、Lは、−OC(O)−であり、Rは、場合により置換された脂肪族であり;またはR、RおよびRのうちの少なくとも1つが、場合により置換された脂肪族基、場合により置換された環式基または場合により置換された芳香族基から成る群より選択された1個の置換基によって置換されたエチレンであり、該エチレンは脂肪族基置換基によってさらに場合により置換され;あるいはRは、場合により置換された脂肪族である)
    xxiv.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XXIVにおいて:
    Wは:
    Figure 2009526070
    であり;
    mは、0または1であり;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり;いずれのR炭素原子も、Jによって場合により置換され;
    Jは、アルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアルキル、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アラルカノイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、アシル、スルホニル、またはスルホンアミドであり、そして1〜3個のJ基によって場合により置換され;
    は、アルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、スルホニル、またはスルホンアミドであり;
    Lは、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、ここで任意の水素がハロゲンによって場合により置換され、任意の末端炭素原子に結合した任意の水素またはハロゲン原子がスルフヒドリルまたはヒドロキシによって場合により置換され;
    は結合であり;
    は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、そして1〜3個のJ基によって場合により置換され;
    およびRは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり、そして1〜3個のJ基によって場合により置換され;
    Xは、結合、−C(H)(R)−、−O−、−S−、または−N(R)−であり;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり、そして1〜3個のJ基によって場合により置換され;
    は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アラルカノイル、ヘテロシクラノイル、ヘテロアラルカノイル、−C(O)R14、−SO14、またはカルボキサミドであり、そして1〜3個のJ基によって場合により置換され;あるいはRおよびZは、それらが結合される原子と一緒になって、1〜3個のJ基によって場合により置換された窒素含有単環式または2環式系を形成し;
    14は、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり;
    Yは、結合、−CH−、−C(O)−、−C(O)C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)(NR)−であり、Rは上で定義した通りであり;
    Zは、アルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、−OR、または−N(Rであり、任意の炭素原子がJによって場合により置換され、Rは上で定義した通りであり;
    は、結合または
    Figure 2009526070
    であり;
    は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、そして1〜3個のJ基によって場合により置換され;
    Mは、1〜3個のJ基によって場合により置換された、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり、任意のアルキル炭素原子がヘテロ原子によって置換され得;
    Vは、結合、−CH−、−C(H)(R11)−、−O−、−S−、または−N(R11)−であり;
    11は、水素またはC1〜3アルキルであり;
    Kは、結合、−O−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)(NR11)−であり、R11は上で定義した通りであり;
    Tは、−R12、−アルキル−R12、−アルケニル−R12、−アルキニル−R12、−OR12、−N(R12、−C(O)R12、−C(=NOアルキル)R12、または
    Figure 2009526070
    であり;
    12は、水素、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキリデニル、またはヘテロシクロアルキリデニルであり、そして1〜3個のJ基によって場合により置換され、あるいは第1のR12および第2のR12が、それらが結合される窒素原子と一緒になって、1〜3個のJ基によって場合により置換される単環式または2環式環系を形成し;
    10は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、そして1〜3個の水素J基によって場合により置換され;
    15は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、そして1〜3個のJ基によって場合により置換され;
    16は、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルである)
    xxv.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    (式XXVにおいて:
    Eは、CHOまたはB(OH)を表し;
    は、低級アルキル、ハロ−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、ヘテロアリール−低級アルキル、低級アルケニルまたは低級アルキニルを表し;
    は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、アミノカルボニル−低級アルキルまたは低級シクロアルキル−低級アルキルを表し;
    は、水素または低級アルキルを表し;
    あるいはRおよびRは共に、ヒドロキシによって場合により置換されるジまたはトリメチレンを表し;
    は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、低級アルケニル、アリールまたは低級シクロアルキルを表し;
    は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表し;
    は、水素または低級アルキルを表し;
    は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表し;
    は、低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキルまたはアリール−低級アルキルを表し;
    は、低級アルキル−カルボニル、カルボキシ−低級アルキルカルボニル、アリールカルボニル、低級アルキル−スルホニル、アリールスルホニル、低級アルコキシ−カルボニルまたはアリール−低級アルコキシカルボニルを表す)
    xxvi.
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステル
    (式XXVIにおいて:
    Bは、式R11−C(O)−のアシル誘導体であり、R11は、カルボキシルによって場合により置換されるC1〜10アルキルであり;あるいはR11は、C1〜6アルキルによって場合により置換されるCまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキルであり;
    aは、0または1であり;
    は存在するとき、カルボキシ(低級)アルキルであり;
    bは、0または1であり;
    は存在するとき、C1〜6アルキル、またはカルボキシ(低級)アルキルであり;
    Yは、HまたはC1〜6アルキルであり;
    は、C1〜10アルキル;C3〜10シクロアルキルであり;
    は、C1〜10アルキル;C3〜10シクロアルキルであり;
    Wは、式:
    Figure 2009526070
    の基であり、
    が、カルボキシルによって場合により置換されたC1〜10アルキルまたはC3〜7シクロアルキル;CまたはC10アリール;あるいはC7〜16アラルキルであり;あるいは
    Wは、式:
    Figure 2009526070
    の基であり、
    Xは、CHまたはNであり;
    ’は、Xを結合して5または6員環を形成するC3〜4アルキレンであり、該環は、OH;SH;NH;カルボキシル;R12;OR12、SR12、NHR12またはNR1212’によって場合により置換され、R12およびR12’は独立して:
    環式C3〜16アルキルまたは非環式C1〜16アルキルまたは環式C3〜16アルケニルまたは非環式C2〜16アルケニルであり、該アルキルまたはアルケニルは、NH、OH、SH、ハロ、またはカルボキシルによって場合により置換され;該アルキルまたはアルケニルは、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;あるいは
    12およびR12’は独立して、C1〜6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルによって場合により置換されるCまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキルであり;該アリールまたはアラルキルは、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;
    該環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは、第2の5、6、または7員環と場合により縮合されて環式系または複素環を形成し、該第2の環は、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキル;CまたはC10アリール、あるいは複素環によって場合により置換され;該第2の環は、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;
    Qは、式:
    Figure 2009526070
    の基であり;
    ZはCHであり;
    Xは、OまたはSであり;
    は、H、いずれもチオまたはハロによって場合により置換されるC1〜6アルキルまたはC1〜6アルケニルであり;
    13はCO−NH−R14であり、R14は、水素、環式C3〜10アルキルまたは非環式C1〜10アルキルまたは環式C3〜10アルケニルまたは非環式C2〜10アルケニルであり、該アルキルまたはアルケニルは、NH、OH、SH、ハロ、またはカルボキシルによって場合により置換され;該アルキルまたはアルケニルは、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;あるいは
    14は、C1〜6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルによって場合により置換され、あるいはさらなるC3〜7シクロアルキル、CまたはC10アリール、あるいは複素環によって置換される、CまたはC10アリールあるいはC7〜16アラルキルであり;該アリールまたはアラルキルは、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;
    該環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは、第2の5、6、または7員環と場合により縮合されて環式系または複素環を形成し、該第2の環は、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルによって場合により置換され;あるいはさらなるC3〜7シクロアルキル、CまたはC10アリール、あるいは複素環によって置換され;該第2の環は、O、S、およびNから成る群より独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を場合により含有し;
    但し、ZがCHであるとき、R13はαアミノ酸またはそのエステルではなく;
    Qは、式:
    Figure 2009526070
    のホスホナート基であり、
    ここで、R15およびR16は独立して、C6〜20アリールオキシであり;Rは上で定義した通りである)
    と、
    (b)HCV−796ではない、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と;
    を個別にまたは共に含む、薬剤。
  2. 少なくとも1つの他の治療剤をさらに含む、請求項1に記載の薬剤。
  3. 少なくとも1つの他の治療剤がインターフェロンである、請求項2に記載の薬剤。
  4. リバビリンをさらに含む、請求項3に記載の薬剤。
  5. 少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬が
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、またはエステルから成る群より選択される、請求項1、2、3、または4に記載の薬剤。
  6. 少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬が2’メチル−アデノシン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである、請求項5に記載の薬剤。
  7. 少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬がインドール−N−アセトアミド、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである、請求項5に記載の薬剤。
  8. 少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬がベンゾチアジアジン、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである、請求項5に記載の薬剤。
  9. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が、1日当たり約100〜約3600mgの量の範囲で投与される、請求項1に記載の薬剤。
  10. 少なくとも1つのプロテアーゼ阻害薬が
    Figure 2009526070
    Figure 2009526070
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、またはエステルから成る群より選択される、請求項1、2、3、または4に記載の薬剤。
  11. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が式I、式XIVの化合物あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、またはエステルである、請求項1、2、3、または4に記載の薬剤。
  12. 前記インターフェロンがペグ化インターフェロンである、請求項3に記載の薬剤。
  13. 前記インターフェロンがインターフェロン−アルファ、PEG−インターフェロンアルファコンジュゲート、インターフェロンアルファ融合ポリペプチド、コンセンサスインターフェロン、またはその2つ以上から成る群より選択される、請求項3に記載の薬剤。
  14. 前記インターフェロンがRoferon(商標)、Pegasys(商標)、Intron(商標)、PEG−Intron(商標)、Berofor−Alpha(商標)、およびInfergen(商標)から成る群より選択される、請求項3に記載の薬剤。
  15. 前記インターフェロンが少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される、請求項3に記載の薬剤。
  16. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される少なくとも1つのアルド−ケトレダクターゼ(AKR)競合物質を、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量でさらに含む、請求項2に記載の薬剤。
  17. 少なくとも1つのAKR競合物質がジフルニサルである、請求項16に記載の薬剤。
  18. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される、少なくとも1つのシトクロムP450アイソエンザイム3A4(CYP3A4)阻害薬を、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量でさらに含む、請求項2に記載の薬剤。
  19. 少なくとも1つのCYP3A4阻害薬がリトナビル、ケトコナゾール、またはクラリスロマイシンである、請求項18に記載の薬剤。
  20. 請求項1に記載の薬剤の治療有効量と、薬学的に許容される担体とを含む、製薬組成物。
  21. 別個の単位投薬形での請求項1に記載の(a)および請求項1に記載の(b)と、(a)および(b)を投与するための説明書と含み、前記投薬単位形が有効量の(a)および(b)の投与に適切である、製薬キット。
  22. HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善する必要がある対象において、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善するための同時投与あるいは連続投与のための薬剤であって:
    (a)少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬であって、
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬と;
    (b)HCV−796ではない、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と;
    を個別にまたは共に含む、薬剤。
  23. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬が
    Figure 2009526070
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである、請求項22に記載の薬剤。
  24. 少なくとも1つの他の治療剤をさらに含む、請求項22に記載の薬剤。
  25. 少なくとも1つの他の治療剤がインターフェロンである、請求項24に記載の薬剤。
  26. リバビリンをさらに含む、請求項25に記載の薬剤。
  27. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される、少なくとも1つのアルド−ケトレダクターゼ(AKR)競合物質を、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量でさらに含む、請求項22に記載の薬剤。
  28. 少なくとも1つのAKR競合物質がジフルニサルである、請求項27に記載の薬剤。
  29. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される、少なくとも1つのシトクロムP450アイソエンザイム3A4(CYP3A4)阻害薬を、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量でさらに含む、請求項22に記載の薬剤。
  30. 少なくとも1つのCYP3A4阻害薬がリトナビル、ケトコナゾール、またはクラリスロマイシンである、請求項29に記載の薬剤。
  31. HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善する必要がある対象において、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善するための同時投与あるいは連続投与のための薬剤であって:
    (a)少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬であって、
    Figure 2009526070
    あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはエステルである、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬と;
    (b)HCV−796ではない、少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と;
    を個別にまたは共に含む、薬剤。
  32. 少なくとも1つの他の治療剤をさらに含む、請求項31に記載の薬剤。
  33. 少なくとも1つの他の治療剤がインターフェロンである、請求項32に記載の薬剤。
  34. リバビリンをさらに含む、請求項33に記載の薬剤。
  35. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される、少なくとも1つのアルド−ケトレダクターゼ(AKR)競合物質を、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量でさらに含む、請求項31に記載の薬剤。
  36. 少なくとも1つのAKR競合物質がジフルニサルである、請求項35に記載の薬剤。
  37. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬および少なくとも1つのHCVポリメラーゼ阻害薬と同時にまたは連続して投与される、少なくとも1つのシトクロムP450アイソエンザイム3A4(CYP3A4)阻害薬を、少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を上昇させるのに十分な量でさらに含む、請求項31に記載の薬剤。
  38. 少なくとも1つのCYP3A4阻害薬がリトナビル、ケトコナゾール、またはクラリスロマイシンである、請求項37に記載の薬剤。
  39. HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善する必要がある対象において、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害をその必要がある対象において治療または改善するための方法であって、該方法は、該対象に請求項1に記載の薬剤の有効量を投与するステップを含む、方法。
  40. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を向上させるために十分な量で少なくとも1つのAKR競合物質を対象に投与するステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
  41. 少なくとも1つのAKR競合物質がジフルニサルである、請求項40に記載の方法。
  42. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を向上させるために十分な量で少なくとも1つのシトクロムP450アイソエンザイム3A4(CYP3A4)阻害薬を対象に投与するステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
  43. 少なくとも1つのCYP3A4阻害薬がリトナビル、ケトコナゾール、またはクラリスロマイシンである、請求項42に記載の薬剤。
  44. 前記投与が経口投与、静脈内投与、髄腔内投与、または皮下投与である、請求項39に記載の方法。
  45. 対象が治療未経験である、請求項39に記載の方法。
  46. 対象が治療経験のある、請求項39に記載の方法。
  47. HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善する必要がある対象において、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害をその必要がある対象において治療または改善するための方法であって、該方法は、該対象に請求項22に記載の薬剤の有効量を投与するステップを含む、方法。
  48. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を向上させるために十分な量で少なくとも1つのAKR競合物質を対象に投与するステップをさらに含む、請求項47に記載の方法。
  49. 少なくとも1つのAKR競合物質がジフルニサルである、請求項48に記載の方法。
  50. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を向上させるために十分な量で少なくとも1つのシトクロムP450アイソエンザイム3A4(CYP3A4)阻害薬を対象に投与するステップをさらに含む、請求項47に記載の方法。
  51. 少なくとも1つのCYP3A4阻害薬がリトナビル、ケトコナゾール、またはクラリスロマイシンである、請求項50に記載の薬剤。
  52. 前記投与が経口投与、静脈内投与、髄腔内投与、または皮下投与である、請求項47に記載の方法。
  53. 対象が治療未経験である、請求項47に記載の方法。
  54. 対象が治療経験のある、請求項47に記載の方法。
  55. HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害を治療または改善する必要がある対象において、HCVの1つ以上の症状、またはHCVに関連する障害をその必要がある対象において治療または改善するための方法であって、該方法は、該対象に請求項31に記載の薬剤の有効量を投与するステップを含む、方法。
  56. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を向上させるために十分な量で少なくとも1つのAKR競合物質を対象に投与するステップをさらに含む、請求項55に記載の方法。
  57. 少なくとも1つのAKR競合物質がジフルニサルである、請求項56に記載の方法。
  58. 少なくとも1つのHCVプロテアーゼ阻害薬の生物学的利用能を向上させるために十分な量で少なくとも1つのシトクロムP450アイソエンザイム3A4(CYP3A4)阻害薬を対象に投与するステップをさらに含む、請求項55に記載の方法。
  59. 少なくとも1つのCYP3A4阻害薬がリトナビル、ケトコナゾール、またはクラリスロマイシンである、請求項58に記載の薬剤。
  60. 前記投与が経口投与、静脈内投与、髄腔内投与、または皮下投与である、請求項55に記載の方法。
  61. 対象が治療未経験である、請求項55に記載の方法。
  62. 対象が治療経験のある、請求項55に記載の方法。
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