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JP2009303097A - 圧電デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

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JP2009303097A JP2008157537A JP2008157537A JP2009303097A JP 2009303097 A JP2009303097 A JP 2009303097A JP 2008157537 A JP2008157537 A JP 2008157537A JP 2008157537 A JP2008157537 A JP 2008157537A JP 2009303097 A JP2009303097 A JP 2009303097A
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幸弘 利根川
Takeshi Usui
剛司 臼井
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Abstract

【課題】環境温度の変化の影響を抑えた周波数調整方法により周波数が精緻に調整された圧電振動片を備える圧電デバイス、およびその製造方法に関するものである。
【解決手段】周波数調整装置50の補正周波数データ生成部70は、記憶部71に予め記憶されているワーク20'近傍の温度の温度変化データと実際のイオンビーム照射時間データとにより、測定周波数データが得られた時のワーク20'近傍の温度を推定し、その温度と、記憶部71に予め記憶された圧電振動片の温度特性データとにより、常温時の周波数データを演算部72によって演算するとともに常温時における目標周波数と比較して周波数補正量を演算する。さらに、その周波数補正量に基づく周波数調整が終るときのワーク20'近傍の温度を上記温度変化データから推定して、その温度における周波数補正量である補正周波数データを生成し制御部120に送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、周波数が精緻に調整された圧電振動片を備える圧電デバイス、およびその製造方法に関するものである。
従来より、圧電振動片をパッケージ内に接合して封止した圧電デバイスが、各種電子機器の信号源として広く用いられている。圧電振動片は、水晶などの圧電基板を所定の角度および厚さに切り出した薄板が固有の共振周波数を有する特性を利用し、その薄板の表面に励振電極などの電極を形成して該電極に電圧を印加し、その電圧による圧電効果によって所定の振動モードで励振させるものである。
圧電振動片としては、例えば、圧電基板を所謂ATカットと呼ばれるカット角にて切り出した薄板を用いた厚み滑り振動をするATカット水晶振動片や、切り出された圧電基板の外形加工により、基部と、その基部の一端部から略平行に延出する二つの振動腕が形成された音叉状の音叉型圧電振動片などが利用される。
圧電振動片の主振動周波数は圧電基板の厚みに大きく依存するが、主振動周波数に影響を及ぼす圧電基板のカット角や電極の厚さは圧電振動片の製造において不可避的にばらつくので、圧電振動片の仕上がり周波数のばらつきも避けられない。そこで、圧電振動片の形成後には周波数の微調整を行なっている。
圧電振動片において、圧電基板の表面に形成された励振電極などの電極は付加質量となり、圧電振動片の周波数決定要因の一つとなるので、この電極の重みを調整することにより周波数の微調整を行うことが可能である。圧電振動片の仕上がり周波数が目標周波数に対して低い場合には、電極上の所定の位置に、蒸着などによって質量付加物質を局所的に形成する質量付加法により、周波数を低下させて目標周波数に一致させることができる。一方、仕上がり周波数が目標周波数に対して高い場合には、電極の一部を除去する質量減少法により、周波数を増加させて目標周波数に一致させることができる。
例えば、質量軽減法による周波数調整方法として、圧電デバイスの周波数をモニタリングしながら、圧電振動片の周波数が低めとなるように形成された電極上の所定の位置にイオンビームを照射することにより、電極の一部をエッチングして周波数を増加させて所望の周波数を得る周波数調整方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の圧電デバイス(水晶振動子)は、励振電極が形成された圧電振動片(圧電素子)を有し、その圧電振動片の励振電極は、電極形成時において目標周波数よりも低い周波数となるように厚めの厚みにて形成されている。圧電デバイスの製造方法において、圧電デバイスの周波数調整工程では、10-3Pa以下に排気された周波数調整室内に、周波数測定部における圧電デバイスとのコンタクト機構であるコンタクト部と、圧電振動片の電極の一部をエッチングすることにより周波数を調整するイオンビーム照射部(イオンガン)と、を備えた周波数調整装置が用いられる。そして、コンタクト部を圧電デバイスの圧電振動片の電極に接触させて周波数測定部により周波数を測定しながら、イオンビーム照射部から圧電振動片の電極にイオンビームを照射してエッチングを行う。すると、圧電デバイスの周波数は徐々に高くなっていくので、この周波数が所定の周波数となったところでエッチングを停止し所望の周波数を得る。
特開2000−323442号公報
ところで、特許文献1に記載のイオンビームによるエッチング(イオンミリング法)による周波数調整では、イオンビーム照射で発生する熱により、複数個の圧電デバイスに対して周波数調整を進めていくにつれて、圧電デバイスを保持する治工具類や周波数調整室内の圧電デバイスの周囲雰囲気の温度、すなわち環境温度が上昇する。このような環境温度の変化は、周波数調整対象の圧電デバイスの圧電振動片の周波数温度特性に影響を与える。周知のとおり、圧電振動片は周波数温度特性を有しており、例えば屈曲振動を用いる音叉型水晶振動片は常温付近を頂点とする2次曲線で示される温度特性(2次の温度特性)を有している。これにより、周波数調整により環境温度が高くなると負の周波数偏差が生じるので、調整後の周波数は常温においては高くなり、正確な周波数調整ができないという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
〔適用例1〕本適用例にかかる圧電デバイスの製造方法は、圧電基板上に電極を有する圧電振動片を有し、前記圧電振動片がパッケージ内に気密に封止された圧電デバイスの製造方法であって、前記圧電振動片を製造する工程と、前記圧電振動片をパッケージ内に接合する圧電振動片マウント工程と、前記圧電振動片マウント工程の後で、前記電極の質量を変化させる周波数調整手段により前記圧電振動片の周波数を調整する周波数調整工程と、前記周波数調整工程の後で前記圧電振動片をパッケージ内に封止する工程と、を有し、前記周波数調整工程は、前記圧電振動片の周波数を測定する周波数測定ステップと、予め取得された前記周波数調整手段による周波数調整時間に伴って変化する前記圧電振動片近傍の温度変化データと、前記周波数測定ステップで測定された測定周波数とに基づいて常温における周波数を演算して、前記常温における周波数と目標周波数との周波数差を算出することにより常温における補正周波数データを求めるとともに、該補正周波数データにより周波数調整したときの周波数調整終了直後の前記圧電振動片近傍の温度を予測し、その温度における前記圧電振動片の周波数調整後の周波数を前記圧電振動片の周波数温度特性データから予測して前記補正周波数データを生成する補正周波数生成ステップと、前記補正周波数データに基づき前記圧電振動片の周波数を前記目標周波数に調整する周波数調整ステップと、を含むことを特徴とする。
圧電振動片の電極の質量を変化させる周波数調整手段としては、大別すると、電極上に蒸着などによって質量付加物質を形成することにより周波数を低下させる質量付加法と、電極の一部をイオンビームなどによりエッチングして周波数を増加させる質量減少法とがある。いずれも、蒸着あるいはイオンビーム照射にともなう熱により圧電振動片近傍の雰囲気の温度が変化するので、圧電振動片の周波数温度特性により周波数偏差が生じることによって、正確な周波数の取得および周波数調整ができない。
上記適用例の圧電デバイスの製造方法によれば、予め取得された周波数調整時間に伴う圧電振動片近傍の温度変化データと、圧電振動片の周波数温度特性データとに基づいて、測定される周波数を常温における周波数に演算して目標周波数との周波数差を求め、さらに、周波数調整終了直後の圧電振動片近傍の温度における周波数を予測して補正周波数データを生成する。
また、周波数測定時における圧電振動片近傍の温度を測定するために温度測定手段を設けたり、その温度測定手段を用いて温度測定する必要がない。
これにより、製造コストの増大を抑えながら、周波数が精緻に調整された圧電デバイスを提供することができる。
〔適用例2〕上記適用例にかかる圧電デバイスの製造方法において、前記圧電振動片として音叉型水晶振動片が用いられていることを特徴とする。
この構成によれば、音叉型水晶振動片は温度変化に対する周波数の変動が比較的大きい2次の温度特性を有しているので、上記適用例の圧電デバイスの製造方法における周波数調整の高精度化に、より大きな効果を奏する。
〔適用例3〕上記適用例にかかる圧電デバイスの製造方法において、前記周波数調整手段として、イオンビームにより前記電極をエッチングするイオンビームエッチングが用いられていることを特徴とする。
この構成によれば、蒸着による質量付加法のように、電極上に新たな膜(質量付加物質)が形成されることによるCI値の増大やスプリアスの増大や、電極と新たな膜との密着性が確保できないことによるエージング特性への悪影響を回避できるので、高精度、高安定な周波数調整が可能である。
〔適用例4〕本適用例にかかる圧電デバイスの製造方法は、圧電基板上に電極を有する圧電振動片を有し、前記圧電振動片がパッケージ内に気密に封止された圧電デバイスの製造方法であって、前記圧電振動片を製造する工程と、前記圧電振動片をパッケージ内に接合する圧電振動片マウント工程と、前記圧電振動片マウント工程の後で、前記電極の質量を変化させる周波数調整手段により前記圧電振動片の周波数を調整する周波数調整工程と、前記周波数調整工程の後で前記圧電振動片をパッケージ内に封止する工程と、を有し、前記周波数調整工程は、温度測定手段により前記圧電振動片近傍の温度を測定する温度測定ステップと、前記温度測定ステップで測定された温度における前記圧電振動片の周波数を測定する周波数測定ステップと、前記圧電振動片の周波数温度特性データと、前記周波数測定ステップで測定された測定周波数とに基づいて常温における周波数を算出し、前記常温における周波数と目標周波数との周波数差を演算し常温における補正周波数データを求めるとともに、前記常温における前記補正周波数データにより周波数調整したときの周波数調整終了直後の前記圧電振動片近傍の温度を予測し、その温度における前記圧電振動片の周波数調整後の周波数を前記周波数温度特性データから予測して前記補正周波数データを生成する補正周波数生成ステップと、前記補正周波数データに基づき前記圧電振動片の周波数を前記目標周波数に調整する周波数調整ステップと、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、周波数測定時の圧電振動片近傍の温度を実測し、この温度の実測値と圧電振動片の周波数温度特性データとに基づいて、測定された周波数から常温における周波数を演算して目標周波数との周波数差を求め、さらに、予め取得された周波数調整時間に伴う圧電振動片近傍の温度変化データに基づいて、周波数調整終了直後の圧電振動片近傍の温度における周波数を予測して補正周波数データを生成する。したがって、周波数がより精緻に調整された圧電デバイスを提供することができる。
〔適用例5〕本適用例にかかる圧電デバイスは、上記適用例1〜4のいずれかに記載の圧電デバイスの製造方法により製造されていることを特徴とする。
この構成によれば、周波数調整による圧電振動片近傍の雰囲気温度、および圧電振動片の温度特性に基づいて周波数調整を行う上記適用例の圧電デバイスの製造方法により製造されているので、周波数が精緻に調整された圧電デバイスを提供することができる。
以下、圧電デバイスおよびその製造方法の一実施形態について図面を参照して説明する。
(圧電デバイス)
まず、本実施形態の圧電デバイスについて説明する。
図1は、本実施形態の圧電デバイスを説明するものであり、図1(a)は上側からみた模式平面図、(b)は、(a)のA−A線断面を示す模式断面図である。なお、図1(a)において、圧電デバイスの上部に配置されるリッドは、圧電デバイスの内部の構成を説明する便宜上一部を切り取って図示している。また、図2は、本実施形態の圧電デバイスに用いられる圧電振動片としての音叉型水晶振動片を説明する模式平面図である。なお、図2において施されたハッチングは、励振電極と外部接続電極の接続関係をわかりやすくするためのものであり、断面を示すものではない。
図1に示すように、圧電デバイス20は、パッケージ10と、そのパッケージ10の凹部の凹底部分に接合された音叉型水晶振動片1とを有している。パッケージ10上には、例えば金属からなるリッド19が接合され、パッケージ10内に接合された音叉型水晶振動片1が気密に封止されている。
〔パッケージ〕
パッケージ10は、略矩形の平板状の第1層基板11と、その第1層基板11上に順次積層された略矩形フレーム状の第2層基板12およびシールリング17と、を有している。このような構成により、パッケージ10には、第1層基板11の上面側を凹底部分として第2層基板12側が開口された凹部が形成されている。
パッケージ10の凹部の凹底部分となる第1層基板11上には、音叉型水晶振動片1が接合される複数の振動片接続端子15a,15bが設けられている。また、パッケージ10の外底面となる第1層基板11の下面(振動片接続端子15a,15bが設けられた面と異なる側の面)側には、外部実装基板と実装される複数の実装端子18a,18bが設けられている。これらの各振動片接続端子15a,15bや実装端子18a,18bは、パッケージ10に一つの回路配線を形成するように、第1層基板11に形成された図示しない引き回し配線またはスルーホールなどの層内配線により、それぞれ対応する端子どうしが接続されている。
なお、パッケージ10の第1層基板11および第2層基板12は、セラミックス絶縁材料などからなる。また、各基板に設けられた振動片接続端子15a,15bや実装端子18a,18b、あるいはそれらを接続する配線パターンまたは層内配線パターンなどは、一般に、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などの金属配線材料をセラミックス絶縁材料上にスクリーン印刷して焼成し、その上にニッケル(Ni)、金(Au)などのめっきを施すことにより形成される。
〔音叉型水晶振動片〕
次に、上記パッケージ10に接合される音叉型水晶振動片1について説明する。
図2に示すように、音叉型水晶振動片1は、水晶基板2を加工することにより形成された基部3と、この基部3の一端側(図2において下端側)から二股に別れて互いに平行に延出する一対の振動腕4,5とを有する、所謂音叉状の外形を有する水晶薄板からなる。このような水晶基板2の音叉状の外形は、後述するように、水晶ウェハをフッ酸溶液などでウエットエッチングしたり、ドライエッチングすることにより精密に形成することができる。
振動腕4,5の一方の面には、駆動用の電極である励振電極6a,6bがそれぞれ設けられている。また、基部3の各振動腕4,5が延出された一端側と異なる他端側近傍には、各励振電極6a,6bと引き回し配線によりそれぞれ接続された外部接続電極7a,7bが設けられている。本実施形態では、励振電極6aが外部接続電極7bに接続され、励振電極6bが外部接続電極7aに接続されている。これと同様に、図示はしないが、振動腕4,5の他方の面(裏側の面)には、励振電極6a,6bの対向電極となる励振電極が設けられ、基部3に設けられた対応する外部接続電極に引き回し配線によりそれぞれ接続されている。
このような電極や配線などの電極パターンは、水晶ウェハをエッチングして音叉型水晶振動片1の外形を形成した後で、蒸着またはスパッタリングにより、例えばニッケル(Ni)またはクロム(Cr)を下地層として、その上に例えば金(Au)による金属膜を成膜し、その後フォトリソグラフィを用いてパターニングすることにより形成できる。
〔圧電デバイス〕
上記した音叉型水晶振動片1は、図1に示すように、基部3に設けられた外部接続電極7a,7bと、パッケージ10の第1層基板11上に設けられた対応する振動片接続端子15a,15bとを位置合わせされた状態で導電性接着剤29により接合されている。これにより、音叉型水晶振動片1は、振動腕4,5側が第1層基板11と接触しないように隙間を空けた状態で片持ち支持されている。なお、導電性接着剤29としては、一般に、ポリイミド、シリコン系、またはエポキシ系などの樹脂に、銀(Ag)フィラメント、またはニッケル(Ni)粉を混入したものが使用される。また、音叉型水晶振動片1を接合する接合部材は導電性接着剤29に限らず、半田などの他の接合部材を用いて接合することもできる。
音叉型水晶振動片1が接合されたパッケージ10の第2層基板12上には、例えば金属製の蓋体としてのリッド19が、鉄−ニッケル(Fe−Ni)合金などをフレーム状に型抜きして形成されたシールリング17を介してシーム溶接されている。これにより、パッケージ10の凹部の凹底部分に接合された音叉型水晶振動片1が気密に封止されている。
(圧電デバイスの製造方法)
次に、圧電デバイスの製造方法について、特に、圧電デバイスの周波数調整方法を中心に図面を参照して説明する。
図3は、圧電デバイスの製造方法を説明するフローチャートである。また、図4は、本実施形態の圧電デバイスの周波数調整に用いる周波数調整装置の一例を説明するブロック図であり、図5は、周波数調整装置のコンタクト部を拡大して説明する模式側面図である。
〔音叉型水晶振動片製造〕
本実施形態の圧電デバイス20の製造においては、最初に、水晶ウェハから複数の音叉型水晶振動片1を製造する。
まず、図3のステップS1に示すように、音叉型水晶振動片1の材料である水晶Z板の基板を板状に加工して水晶ウェハを形成する。ここで、水晶Z板は、水晶の単結晶から切り出す際に、X軸、Y軸、およびZ軸からなる直交座標において、X軸回りに、X軸とY軸とからなるXY平面を反時計方向に1度乃至5度傾けて切り出されたものである。
次に、ステップS2に示すように、水晶ウェハの表面および裏面に、音叉型水晶振動片1の電極形成用金属からなる電極膜を蒸着またはスパッタリングにより形成する。電極膜としては、例えば、ニッケル(Ni)またはクロム(Cr)を下地層として、その上に金(Au)を積層させたものが適用される。
このとき、水晶ウェハ上に形成する金属膜の厚みは、後述する周波数調整ステップにおける周波数調整方法に応じて音叉型水晶振動片1の所望の周波数よりも低くまたは高くなるような厚みとする。本実施形態の周波数調整方法は、音叉型水晶振動片1の電極膜(電極パターン)の一部を除去する質量減少法によるので、電極膜の厚みは所望の周波数よりも低くなるような厚みにする。すなわち、所望の周波数が得られる電極パターンの厚さよりも膜厚が厚い電極膜を水晶ウェハ上に形成する。
次に、ステップS3に示すように、水晶ウェハ上に、励振電極6a,6bや外部接続電極7a,7bあるいは引き回し配線などの音叉型水晶振動片1の電極パターンを、縦横に等間隔にて複数並べて形成する。
電極パターンは、フォトリソグラフィにより形成する。まず、ステップS2で形成された電極膜上にスピンコート法などによりフォトレジスト層を形成し、そのフォトレジスト層に電極パターンを露光、現像することにより、電極パターンとして残したい電極上にフォトレジストパターンを残す。そして、フォトレジストパターンをマスクとして電極膜をエッチングしてから、フォトレジストパターンとして残ったフォトレジストを剥離することにより、水晶ウェハ上に複数の音叉型水晶振動片1の電極パターンが形成される。
次に、ステップS4に示すように、水晶ウェハをエッチングして複数の音叉型水晶振動片1の外形を形成する外形エッチングを行う。まず、電極パターンが形成された水晶ウェハ上にフォトレジスト膜を形成し、そのフォトレジスト層に、図2に示す音叉型水晶振動片1の外形パターンを露光、現像することにより、水晶ウェハ上に音叉型水晶振動片1の外形パターンであるフォトレジストパターンを残す。そして、フォトレジストパターンをマスクとして水晶ウェハをエッチングする外形エッチングを行う。外形エッチングは、水晶ウェハをフッ酸溶液などでウエットエッチングする方法や、ドライエッチングする方法などにより行なうことができる。
そして、外形エッチング後に、フォトレジストパターンとして残ったフォトレジストを剥離する。
次に、ステップS5に示すように、ダイシングなどの方法により、水晶ウェハに形成された複数の音叉型水晶振動片1を個片化する。
〔音叉型水晶振動片接合〕
次に、上記のように製造された個片の音叉型水晶振動片1をパッケージ10の凹部の凹底部分に位置合わせして接合する水晶振動片マウントを行う(ステップS6)。まず、パッケージ10の振動片接続端子15a,15b上に適量の導電性接着剤29を塗布してから、各振動片接続端子15a,15bと、音叉型水晶振動片1の基部3に設けられた対応する外部接続電極7a,7bをそれぞれ位置合わせして押圧し仮固定する。このとき、各振動片接続端子15a,15bと対応する外部接続電極7a,7bとの接合に対して導電性接着剤29が不足である場合には、導電性接着剤29を補充する。そして、導電性接着剤29の硬化タイプに応じた硬化方法、例えば、紫外線硬化タイプの導電性接着剤29であれば紫外線を照射し、また、熱硬化タイプの導電性接着剤29であれば所定の温度にて加熱することにより導電性接着剤29を固化させて音叉型水晶振動片1を固定する。これにより、パッケージ10の凹部の凹底部分に、音叉型水晶振動片1が片持ち支持された状態で接合される(図1を参照)。
〔周波数調整〕
本実施形態では、上記のように、音叉型水晶振動片1をパッケージ10に接合した状態で、音叉型水晶振動片1の周波数調整を行う。なお、パッケージ10に音叉型水晶振動片1が接合された状態の周波数調整対象を、以下ワーク20'と呼ぶ。
ここで、本実施形態のワーク20'の周波数調整に用いる周波数調整装置50について図面に沿って説明する。図4において、周波数調整装置50は、内部を所定の真空度に減圧することが可能な周波数調整室51、初期および周波数調整後の周波数を測定する周波数測定部60、周波数測定部60からの測定周波数データおよび後述する周波数調整部80からの周波数調整時間データ(イオンビーム照射時間データ)などに基づいて補正周波数を算出する補正周波数データ生成部70、補正周波数データ生成部70からの補正周波数データに基づいて周波数制御データを生成し周波数調整の制御を行う制御部120、制御部120からの周波数制御データに基づいてワーク20'の周波数調整を行う周波数調整部80、を備えている。
周波数調整室51には、ゲートバルブD1,D2と、図示しない搬送機構と、周波数調整対象の単数または複数のワーク20'を搭載させて前記搬送機構上を走行するキャリア53と、が備えられている。ゲートバルブD1,D2は、その開閉により周波数調整室51内へのキャリアの搬入、または室外への搬出を行う。また、周波数調整室51内の搬送機構の略中央において、搬送機構の上方には周波数測定手段としてのコンタクト部55が配置され、搬送機構の下方には周波数調整手段としてのイオンビーム照射部56が配置されている。コンタクト部55は、図示しない昇降装置に取り付けられたプローブヘッド52を有し、プローブヘッド52の下面側(図中ワーク20'側の面)には複数のプローブ59が設けられている。これらのコンタクト部55は、周波数調整室51の外部に備えられた発振器61および周波数カウンタ62に接続されている。
周波数測定部60は、上記のコンタクト部55、発振器61、周波数カウンタ62などからなり、発振器61はワーク20'の音叉型水晶振動片1を発振させ、そのときの周波数を周波数カウンタ62により測定するようになっている。
コンタクト部55の周波数測定時の状態を示す図5において、キャリア53には、厚み方向の上側にワーク20'よりやや大きめの開口部が設けられ、下側に小さめの開口部53bが設けられた段差を有する貫通孔が形成されている。開口部53bは音叉型水晶振動片1の外形よりも大きく形成されていて、音叉型水晶振動片1を下向きにした状態のワーク20'を貫通孔の段差の棚部53aに載置することにより、キャリア53の下方に配置されたイオンビーム照射部56から音叉型水晶振動片1にイオンビームを照射できるようになっている。また、キャリア53の上方に配置されたプローブヘッド52を、図示しない昇降装置により下降させることにより、プローブ59がワーク20'の実装端子18a,18bに接触するようになっている。なお、本実施形態のワーク20'(圧電デバイス20)では、実装端子18a,18bが周波数調整端子(周波数測定端子)を兼ねている。
図4に戻り、上記のコンタクト部55により測定されたワーク20'の周波数データ(測定周波数データ)は補正周波数データ生成部70に送信される。
補正周波数データ生成部70は、例えばPC(Personal Computer)などの記憶部71および演算部72を有して構成される。記憶部71には、後述する周波数調整部80によるワーク20'の周波数調整において、周波数調整時間(イオンビーム照射時間)にともなって周波数調整手段であるイオンビーム照射により発生する熱によって変化するワーク20'近傍の環境温度の温度変化データと、音叉型水晶振動片1の任意の温度における振動周波数の関係を示す温度特性データ(温度特性曲線)とが予め記憶されている。また、記憶部71は、周波数測定部60から送信される測定周波数データ、および後述する周波数調整部80から送信される周波数調整時間データ(イオンビーム照射時間データ)の積算値を記憶する。
また、補正周波数データ生成部70は、記憶部71に予め記憶されたワーク20'近傍の温度変化データと、初期周波数測定時または調整後周波数測定時に記憶される測定周波数データおよび周波数調整時間データ(イオンビーム照射時間データ)に基づいて、常温時の周波数データを演算部72により演算するとともに、周波数調整が終るとき(調整後周波数を計測するとき)の温度を予測してその温度における補正周波数データを生成し、該補正周波数データを制御部120に送信(例えば、シリアルデータ送信、以下のデータ送信も同じ)する。
制御部120は、補正周波数データ生成部70から送信される補正周波数データに基づいて周波数調整部80を制御する周波数制御データを生成し、その周波数制御データを周波数調整部80に対して送信する。
周波数調整部80は、周波数調整室51内の上記イオンビーム照射部56と、周波数調整室51の外部に設けられイオンビーム照射部56のイオンビーム照射の電源であるイオンビーム電源82、イオンビーム制御部81、および周波数調整時のイオンビーム照射時間をカウントして補正周波数データ生成部70にイオンビーム照射時間データを送信するイオンビーム照射時間カウンタ83からなる。イオンビーム電源82およびイオンビーム制御部81は、制御部120から送信される上記周波数制御データに基づいて、イオンビーム照射部56からワーク20'の所定の位置に向けてイオンビームを照射し周波数調整を行う。
図3に戻り、パッケージ10に音叉型水晶振動片1が接合されたワーク20'を周波数調整する手順を説明する。なお、周波数調整する手順の説明において、ワーク20'(圧電デバイス20)の構成については図1を、周波数調整装置50の動作については図4、図5を、それぞれ参照されたい。
まず、ステップS7に示すように、所定数のワーク20'をキャリア53にセットする。次に、周波数調整装置50の周波数調整室51のゲートバルブD1を開けて、ワーク20'がセットされたキャリア53を搬送機構上に載置してからゲートバルブD1を締め、図示しない排気装置により周波数調整室51内を例えば10-3Pa以下に排気する。そして、搬送機構上のキャリア53を走行させて、周波数調整対象のワーク20'を周波数測定部60のプローブヘッド52の直下である測定位置までスキャンさせる(ステップS8)。
次に、ステップS9に示すように、周波数調整対象のワーク20'の初期周波数を測定する。まず、プローブヘッド52を昇降装置により降下させてプローブ59をワーク20'の実装端子18a,18bに接触させてから、発振器61によりワーク20'の音叉型水晶振動片1を発振させて、周波数カウンタ62を用いて発振法により周波数を測定する。測定された初期周波数データ(測定周波数データ)は補正周波数データ生成部70に送信され、記憶部71に記憶される。
次に、記憶部71に記憶された初期周波数の周波数データを演算部72により演算して常温時の周波数に換算し、目標周波数と比較する。詳細には、まず、記憶部71に予め記憶されているワーク20'近傍の温度の温度変化データと周波数調整時間データ(イオンビーム照射時間データ)とにより、初期周波数の測定周波数データが得られた時(初期周波数測定が終った時)のワーク20'近傍の温度を推定する。そして、推定された温度と、記憶部71に予め記憶された音叉型水晶振動片1の温度特性データとにより、常温時の周波数データを演算部72によって演算するとともに常温時における目標周波数(周波数規格値)と比較する。
演算された常温時の初期周波数が周波数規格値の許容範囲内であった場合(ステップS10でYes)には周波数調整をする必要はなく、ステップS11に進む。
初期周波数が規格値の許容範囲外であった場合(ステップS10でNo)には、ワーク20'の音叉型水晶振動片1の周波数調整をおこなう。
周波数調整では、まず、ステップS13に示すように、補正周波数データ生成部70により補正周波数データ生成を行う。補正周波数データ生成においては、記憶部71に予め記憶されているワーク20'近傍の温度の温度変化データと周波数調整時間データ(イオンビーム照射時間データ)とにより、初期周波数の測定周波数データが得られた時(初期周波数測定が終った時)のワーク20'近傍の温度を推定する。そして、推定された温度と、記憶部71に予め記憶された音叉型水晶振動片1の温度特性データとにより、常温時の周波数データを演算部72によって演算するとともに常温時における目標周波数(周波数規格値)と比較して周波数補正量を演算する。さらに、その周波数補正量に基づく周波数調整が終るときのワーク20'近傍の温度を上記温度変化データから推定して、その温度における周波数補正量である補正周波数データを生成する。生成された補正周波数データは制御部120に送信する。
制御部120は、補正周波数データ生成部70から送信される補正周波数データに基づいて、周波数調整部80のイオンビーム電源82およびイオンビーム制御部81にイオンビーム照射部56からワーク20'に照射するイオンビーム照射量などを制御する周波数制御データを生成し、その周波数制御データを周波数調整部80に対して送信する。
次に、ステップS14に示すように、制御部120からの周波数制御データに基づいてイオンビーム照射部56からワーク20'の音叉型水晶振動片1にイオンビームを照射して、音叉型水晶振動片1の電極パターンの一部を所定量エッチングすることにより、周波数調整を行う。音叉型水晶振動片1は、その外形の音叉の先端側を軽くすることにより振動周波数が高くなることが知られており、例えば、図2に示す励振電極6a,6bとは異なる振動腕4,5の先端側の電極パターンをエッチングすることにより、励振電極6a,6bの形状を変化させることなく音叉型水晶振動片1の周波数を高く調整することができる。
なお、周波数調整のために要したイオンビームの照射時間は、イオンビーム照射時間データとして補正周波数データ生成部70にシリアル送信され記憶部71に積算値が記憶される。
次に、ステップS15に示すように、周波数調整されたワーク20'の調整後周波数測定をステップS9と同様な方法で行う。
記憶部71に記憶された調整後周波数データは、演算部72により演算して常温時の周波数に換算し、目標周波数と比較する。詳細には、まず、記憶部71に予め記憶されているワーク20'近傍の温度の温度変化データと周波数調整に要した時間である周波数調整時間データ(イオンビーム照射時間データ)とにより、初期周波数の測定周波数データが得られた時(初期周波数測定が終った時)のワーク20'近傍の温度を推定する。そして、推定された温度と、記憶部71に予め記憶された音叉型水晶振動片1の温度特性データとにより、常温時の周波数データを演算部72によって演算するとともに常温時における目標周波数(周波数規格値)と比較する。
調整後周波数が規格値の許容範囲外であった場合(ステップS16でNo)には、ステップS13に示す補正周波数データ生成に戻り、上記に説明した一連の周波数調整(ステップS13〜S16)を行う。
調整後周波数が規格値の許容範囲内であった場合(ステップS16でYes)は周波数調整を終了し、ステップS11に示すように、キャリア53上に周波数調整対象のワーク20'がもうないか否かを確認する。
キャリア53上に周波数調整対象のワーク20'がまだある場合(ステップS11でNo)にはステップS8に戻り、搬送機構上のキャリア53を走行させて次の周波数調整対象のワーク20'を周波数測定部60のプローブヘッド52の直下である測定位置までスキャンさせ、ステップS9に示す初期周波数測定からの一連の周波数調整を実施する。
キャリア53上に周波数調整対象のワーク20'がもうない場合(ステップS11でYes)には、搬送機構上のキャリア53をゲートバルブD2側に移動させてから、周波数調整室51内が大気圧となるように吸気し、ゲートバルブD1を開けて、周波数調整が終了したワーク20'がセットされたキャリア53を取り出す。
次に、ステップS12に示すように、周波数調整が終了した各ワーク20'の音叉型水晶振動片1が接合されたパッケージ10上に、例えば金属製のリッド19を接合して音叉型水晶振動片1を封止し、圧電デバイス20を得る。リッド19の接合は、パッケージ10の第2層基板12上に設けられた鉄−ニッケル(Fe−Ni)合金などからなるシールリング17を介してシーム溶接されることにより行われる。
以上説明した工程を経て、圧電デバイス20の一連の製造工程が終了する。
上記実施形態の圧電デバイス20およびその製造方法によれば、予め取得された周波数調整時間にともなうワーク20'(音叉型水晶振動片1)近傍の温度変化データと、音叉型水晶振動片1の周波数温度特性データとに基づいて、初期測定周波数または調整後測定周波数から算出される常温における周波数と目標周波数との周波数差を求め、さらに、周波数調整終了直後のワーク20'近傍の温度における周波数を予測して補正周波数データを生成している。これにより、イオンビーム照射による周波数調整によって変動するワーク20'近傍の雰囲気温度にともなって変動する音叉型水晶振動片1の周波数から常温における周波数を算出して目標周波数と比較することができるので、正確な周波数調整を行うことができる。
また、周波数測定時における音叉型水晶振動片1近傍の温度を測定するために温度測定手段を周波数調整装置50に増設したり、その温度測定手段を用いて温度測定するステップを追加する必要がないので、製造コストを増大させることがない。
また、上記実施形態の圧電デバイス20は圧電振動片として音叉型水晶振動片1を用いている。音叉型水晶振動片1は温度変化に対する周波数の変動が比較的大きい2次の温度特性を有しているので、上記実施形態の圧電デバイス20の製造方法における周波数調整の高精度化に、より大きな効果を奏する。
さらに、上記実施形態では、イオンビーム照射を用いたイオンエッチングによる質量減少法によりワーク20'の周波数調整を行う構成としている。これにより、例えば蒸着による質量付加法のように、電極上に新たな膜(質量付加物質)が形成されることによるCI値の増大やスプリアスの増大や、電極と新たな膜との密着性が確保できないことによるエージング特性への悪影響を回避できるので、高精度、高安定な周波数調整が可能である。
上記実施形態で説明した圧電デバイスの製造方法は、以下の変形例として実施することも可能である。
(変形例1)
上記実施形態では、記憶部71に予め記憶されたワーク20'近傍の温度の温度変化データと周波数調整時間データ(イオンビーム照射時間データ)とにより、初期周波数または調整後周波数の測定周波数データが得られた時のワーク20'近傍の温度を推定し、これに基づいて補正周波数データを生成した。これに限らず、ワーク20'近傍の温度を実測し、この温度測定データに基づいて補正周波数データを生成する構成としてもよい。
図6は、周波数調整においてワーク20'近傍の温度を実測し、その温度測定データに基づいて補正周波数データを生成する圧電デバイスの製造方法を説明するフローチャートである。また、図7は、本変形例の圧電デバイスの周波数調整に用いる周波数調整装置の一例を説明するブロック図である。なお、本変形例の圧電デバイスの製造方法および周波数調整装置の構成のうち、上記実施形態と同じ構成については同一符号を付して説明を省略する。
まず、本変形例の圧電デバイスの製造方法において、周波数調整ステップで用いる周波数調整装置について説明する。
図7に示すように、周波数調整装置150は、上記実施形態の周波数調整装置50に温度測定部90が付加された構成となっている。
温度測定部90は、周波数調整室51内の周波数調整対象のワーク20'の近傍に配置された例えばサーミスタなどの温度測定手段としての温度センサ91とこれに基づき温度を算出する制御部120の一部とからなる。温度センサ91で検出した温度変動に対する電圧変動データを制御部120に送信し、その制御部の一部にてAD変換処理および温度データへの変換処理を行い、周波数調整対象のワーク20'近傍の温度(環境温度)を測定する。制御部120で求められた温度データ(測定温度データ)は補正周波数データ生成部70に送信される。
周波数測定部60から送信されるワーク20'の周波数データ(測定周波数データ)は、補正周波数データ生成部70の記憶部71に記憶される。また、記憶部71には、ワーク20'の音叉型水晶振動片1の任意の温度における主振動周波数の関係を示す温度特性(温度特性曲線)データと、周波数調整部80によるワーク20'の周波数調整において、周波数手段であるイオンビーム照射で発生する熱によって周波数調整時間(イオンビーム照射時間)にともなって変化するワーク20'近傍の環境温度の温度変化データと、が予め記憶されている。また、記憶部71は、周波数測定部60から送信される測定周波数データ、および後述する周波数調整部80から送信される周波数調整時間データ(イオンビーム照射時間データ)を記憶する。
補正周波数データ生成部70は、記憶部71に予め記憶されたワーク20'近傍の温度変化データおよび音叉型水晶振動片1の温度特性データと、初期周波数測定時または調整後周波数測定時に記憶される測定周波数データおよび周波数調整時間データ(イオンビーム照射時間データ)と、制御部120から送信される測定温度データとに基づいて、常温時の周波数データを演算部72により演算するとともに、周波数調整が終るとき(調整後周波数を計測するとき)の温度を予測してその温度における補正周波数データを生成し、該補正周波数データを制御部120に送信する。
制御部120は、補正周波数データに基づいて周波数調整部80を制御する周波数制御データを生成し、その周波数制御データを周波数調整部80に対して送信する。
周波数調整部80は、周波数制御データに基づいて、イオンビーム照射部56からワーク20'の所定の位置に向けてイオンビームを照射し周波数調整を行う。
次に、上記周波数調整装置150を用いて行われる周波数調整ステップを中心に、本変形例の圧電デバイスの製造方法について図6に沿って説明する。なお、ワーク20'(圧電デバイス20)の構成については図1を、周波数調整装置150の動作については図7を、それぞれ参照されたい。
本変形例の圧電デバイスの製造方法において、音叉型水晶振動片1の製造工程と、パッケージ10への音叉型水晶振動片接合工程については、上記実施形態の圧電デバイス20の製造方法とまったく同じであるため説明を省略する。すなわち、図3に示す上記実施形態のステップS1〜S6と、図6に示す本変形例のステップS21〜S26とは同一の方法で製造が進められる。
ステップS26までの工程を経て、音叉型水晶振動片1をパッケージ10に接合した状態のワーク20'の音叉型水晶振動片1の周波数調整を行う。
まず、ステップS27に示すように、所定数のワーク20'をキャリア53にセットし、周波数調整装置150の周波数調整室51のゲートバルブD1を開けてキャリア53を搬送機構上に載置してからゲートバルブD1を締め、周波数調整室51内を例えば10-3Pa以下に排気する。
次に、ステップS28に示すように、搬送機構上のキャリア53を走行させて、周波数調整対象のワーク20'を周波数測定部60のプローブヘッド52の直下の測定位置までスキャンさせる。
次に、ステップS29に示すように、温度センサ91により周波数調整対象のワーク20'近傍の温度測定を行うとともに、ステップS30に示す初期周波数測定を行う。温度センサ91で検出した温度変動に対する電圧変動データは制御部120に送信され、その制御部の一部にてAD変換処理および温度データへの変換処理が行われ、ワーク20'近傍の温度が測定される。そして、制御部120で求められた温度データ(測定温度データ)は補正周波数データ生成部70に送信されて記憶部71に記憶される。また、周波数測定部60で測定された初期周波数データ(測定周波数データ)は補正周波数データ生成部70に送信され、記憶部71に記憶される。
記憶部71に記憶された初期周波数の周波数データは、記憶部71に記憶された初期周波数測定時のワーク20'近傍の測定温度データと、記憶部71に予め記憶されている音叉型水晶振動片1の温度特性データとにより、常温時の周波数データを演算部72によって演算するとともに常温時における目標周波数(周波数規格値)と比較される。
演算された常温時の初期周波数が周波数規格値の許容範囲内であった場合(ステップS31でYes)は周波数調整の必要はなく、ステップS32に進む。
初期周波数が規格値の許容範囲外であった場合(ステップS31でNo)には、ワーク20'の音叉型水晶振動片1の周波数調整をおこなう。
まず、ステップS34に示すように、補正周波数データ生成部70により補正周波数データ生成を行う。補正周波数データ生成においては、初期周波数測定時の上記測定温度データと、記憶部71に予め記憶された音叉型水晶振動片1の温度特性データとにより、常温時の周波数データを演算部72によって演算するとともに常温時における目標周波数(周波数規格値)との比較により周波数補正量を演算する。さらに、その周波数補正量に基づく周波数調整が終るときのワーク20'近傍の温度を上記温度変化データから推定して、その温度における周波数補正量である補正周波数データを生成する。生成された補正周波数データは制御部120に送信する。制御部120は、補正周波数データに基づいて周波数調整のためのイオンビーム照射量などを制御する周波数制御データを生成し、その周波数制御データを周波数調整部80に対して送信する。
次に、ステップS35に示すように、制御部120からの周波数制御データに基づいてイオンビーム照射部56からワーク20'の音叉型水晶振動片1にイオンビームを照射して、音叉型水晶振動片1の電極パターンの一部を所定量エッチングすることにより、周波数調整を行う。周波数調整のために要したイオンビームの照射時間は、イオンビーム照射時間データとして補正周波数データ生成部70にシリアル送信されて記憶部71に積算値が記憶される。
次に、ステップS36に示すように、温度測定部90によりワーク20'近傍の環境温度を測定するとともに、ステップS37に示すように、周波数調整されたワーク20'の調整後周波数測定を行う。調整後の測定周波数データおよび測定温度データは補正周波数データ生成部70に送信されて記憶部71に記憶される。
記憶部71に記憶された調整後の測定周波数データおよび調整後周波数測定時の測定温度データは、記憶部71に予め記憶された音叉型水晶振動片1の温度特性データに基づいて演算部72により演算して常温時の周波数に換算され、この常温時の調整後周波数の常温時の周波数と目標周波数とを比較する。
演算された常温時の調整後周波数が周波数規格値の許容範囲外であった場合(ステップS38でNo)には、ステップS34に示す補正周波数データ生成に戻り、上記に説明した一連の周波数調整(ステップS34〜S38)を行う。
演算された常温時の調整後周波数が規格値の許容範囲内であった場合(ステップS38でYes)は周波数調整を終了し、ステップS32に示すように、キャリア53上に周波数調整対象のワーク20'がもうないか否かを確認する。
キャリア53上に周波数調整対象のワーク20'がまだある場合(ステップS32でNo)にはステップS28に戻り、搬送機構上のキャリア53を走行させて次の周波数調整対象のワーク20'を周波数測定部60のプローブヘッド52の直下である測定位置までスキャンさせ、ステップS29に示す初期温度測定からの一連の周波数調整を実施する。
キャリア53上に周波数調整対象のワーク20'がもうない場合(ステップS32でYes)には、搬送機構上のキャリア53をゲートバルブD2側に移動させてから周波数調整室51内が大気圧に戻し、ゲートバルブD1を開けて、周波数調整が終了したワーク20'がセットされたキャリア53を取り出す。
次に、ステップS33に示すように、周波数調整が終了した各ワーク20'にリッド19を接合して音叉型水晶振動片1を封止し、圧電デバイス20を得る。
上記変形例1の圧電デバイスの製造方法によれば、初期周波数および調整後周波数測定時のワーク20'近傍の温度を温度センサ91を用いて実測し、この温度と音叉型水晶振動片1の周波数温度特性データとに基づいて、測定された周波数から常温における周波数を演算して目標周波数との周波数差を求め、さらに、予め取得された周波数調整時間にともなうワーク20'近傍の温度変化データに基づいて、周波数調整終了直後のワーク20'近傍の温度における周波数を予測して補正周波数データを生成している。したがって、周波数がより精緻に調整された圧電デバイスを提供することができる。
以上、発明者によってなされた本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記した実施の形態およびその変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態および変形例では、圧電振動片として音叉型水晶振動片1を使用する例を説明した。これに限らず、ATカット水晶振動片をはじめとして、BT、FC、IT、SCカットなどの他のカット角で切り出された厚み滑り圧電振動片や、SAW共振子などを使用しても、上記実施形態および変形例の圧電デバイス20およびその製造方法において説明した効果と同様な効果を奏する。
また、上記実施形態および変形例では、イオンビームを用いたイオンビームエッチング法により電極パターンの一部を除去する質量減少法による周波数調整方法を適用した例を説明した。これに限らず、蒸着などによる質量付加法によって周波数調整を行う構成としてもよい。
また、上記実施形態および変形例では、音叉型水晶振動片1を、パッケージ10の凹部の凹底部分に設けられた接続端子上に接合する構成を説明した。これに限らず、パッケージの凹部内に複数の段差を設け、この段差のうちのいずれかの段差上に接続端子を設けて、圧電振動片を接合する構成としてもよい。この場合、音叉型水晶振動片1の励振電極が設けられた自由端側を、接続端子が設けられた段差の高さ分だけ浮かすことができるので、振動や落下などの衝撃などにより各圧電振動片がパッケージに衝突して破損するなどの不具合を回避することができ、耐衝撃性を向上させることができる。
また、パッケージ10は、上記実施形態および変形例で説明した積層構造を有するものでなく、初めから一体化した形のものを成形するようにしてもよい。
また、上記実施形態および変形例で説明した圧電デバイス20は、圧電振動片として水晶からなる音叉型水晶振動片1について説明した。これに限らず、水晶以外に、窒化アルミニウム(AlN)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ほう酸リチウム(Li247)などの酸化物基板や、ガラス基板上に窒化アルミニウム、五酸化タンタル(Ta25)などの薄膜圧電材料を積層させて構成された圧電材料からなる圧電振動片を用いることもできる。
また、上記実施形態および変形例では、音叉型水晶振動片1の励振電極6a,6bなどの電極形成用の金属材料として、ニッケル(Ni)またはクロム(Cr)を下地層としてその上に蒸着またはスパッタリングにより、例えば金(Au)による電極層を成膜したものを用いる例を説明した。これに限定されず、例えば、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)などの金属材料を用いることもできる。また、マグネシウム(Mg)などを用いることも可能である。
また、上記実施形態および変形例では、圧電デバイス20の用途について特に説明していないが、信号の基準周波数を発振する発振器と時刻の基準信号を発振する発振器の両方に併用できるのは勿論であり、あるいは、基準周波数を発振する発振器として単独に用い、また、時刻の基準信号を発振する発振器として単独に用いることも自在にできる。
(a)は、実施形態の圧電デバイスを上側からみた模式平面図、(b)は、(a)のA−A線断面を示す模式断面図。 圧電振動片としての音叉型水晶振動片を説明する模式平面図。 圧電デバイスの製造方法の一実施形態を説明するフローチャート。 圧電デバイスの周波数調整に用いる周波数調整装置の一例を説明するブロック図。 周波数調整装置のコンタクト部を拡大して説明する模式側面図。 圧電デバイスの製造方法の変形例を説明するフローチャート。 変形例の圧電デバイスの周波数調整に用いる周波数調整装置の一例を説明するブロック図。
符号の説明
1…圧電振動片としての音叉型水晶振動片、3…基部、4,5…振動腕、6a,6b…励振電極、7a,7b…外部接続電極、10…パッケージ、11…第1層基板、12…第2層基板、15a,15b…振動片接続端子、17…シールリング、18a,18b…実装端子、19…蓋体としてのリッド、20…圧電デバイス、20'…周波数調整対象の圧電デバイスとしてのワーク、29…導電性接着剤、50,150…周波数調整装置、51…周波数調整室、55…周波数測定手段としてのコンタクト部、60…周波数測定部、70…補正周波数データ生成部、80…周波数調整部、90…温度測定部、120…制御部。

Claims (5)

  1. 圧電基板上に電極を有する圧電振動片を有し、前記圧電振動片がパッケージ内に気密に封止された圧電デバイスの製造方法であって、
    前記圧電振動片を製造する工程と、前記圧電振動片をパッケージ内に接合する圧電振動片マウント工程と、前記圧電振動片マウント工程の後で、前記電極の質量を変化させる周波数調整手段により前記圧電振動片の周波数を調整する周波数調整工程と、前記周波数調整工程の後で前記圧電振動片をパッケージ内に封止する工程と、を有し、
    前記周波数調整工程は、
    前記圧電振動片の周波数を測定する周波数測定ステップと、
    予め取得された前記周波数調整手段による周波数調整時間に伴って変化する前記圧電振動片近傍の温度変化データと、前記周波数測定ステップで測定された測定周波数とに基づいて常温における周波数を演算し、前記常温における周波数と目標周波数との周波数差を算出することにより常温における補正周波数データを求めるとともに、該補正周波数データにより周波数調整したときの周波数調整終了直後の前記圧電振動片近傍の温度を予測し、その温度における前記圧電振動片の周波数調整後の周波数を前記圧電振動片の周波数温度特性データから予測して前記補正周波数データを生成する補正周波数生成ステップと、
    前記補正周波数データに基づき前記圧電振動片の周波数を前記目標周波数に調整する周波数調整ステップと、を含むことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  2. 請求項1に記載の圧電デバイスの製造方法において、
    前記圧電振動片として音叉型水晶振動片が用いられていることを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の圧電デバイスの製造方法において、
    前記周波数調整手段として、イオンビームにより前記電極をエッチングするイオンビームエッチングが用いられていることを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  4. 圧電基板上に電極を有する圧電振動片を有し、前記圧電振動片がパッケージ内に気密に封止された圧電デバイスの製造方法であって、
    前記圧電振動片を製造する工程と、前記圧電振動片をパッケージ内に接合する圧電振動片マウント工程と、前記圧電振動片マウント工程の後で、前記電極の質量を変化させる周波数調整手段により前記圧電振動片の周波数を調整する周波数調整工程と、前記周波数調整工程の後で前記圧電振動片をパッケージ内に封止する工程と、を有し、
    前記周波数調整工程は、
    温度測定手段により前記圧電振動片近傍の温度を測定する温度測定ステップと、
    前記温度測定ステップで測定された温度における前記圧電振動片の周波数を測定する周波数測定ステップと、
    前記圧電振動片の周波数温度特性データと、前記周波数測定ステップで測定された測定周波数とに基づいて常温における周波数を算出し、前記常温における周波数と目標周波数との周波数差を演算し常温における補正周波数データを求めるとともに、前記常温における前記補正周波数データにより周波数調整したときの周波数調整終了直後の前記圧電振動片近傍の温度を予測し、その温度における前記圧電振動片の周波数調整後の周波数を前記周波数温度特性データから予測して前記補正周波数データを生成する補正周波数生成ステップと、
    前記補正周波数データに基づき前記圧電振動片の周波数を前記目標周波数に調整する周波数調整ステップと、を含むことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧電デバイスの製造方法により製造されていることを特徴とする圧電デバイス。
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