JP2009302701A - 恒温型の水晶デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】温度変化時における応力の発生を防止した上で、周波数偏差を高精度に維持した表面実装用とした恒温型の水晶デバイスを提供する。
【解決手段】底壁と枠壁からなる凹部を有する容器本体1に収容された振動子用水晶片2と、容器本体1に収容されて振動子用水晶片2を加熱する発熱抵抗体4及び振動子用水晶片2の動作温度を検出する温度感応抵抗体3と、容器本体1の開口端面に設けられたカバー5とを備え、振動子用水晶片2の動作温度を一定に維持する表面実装用とした恒温型の水晶デバイスにおいて、振動子用水晶片2は容器本体1の内底面に水平方向として固着される保持用水晶板10に面対向し、振動子用水晶片2の励振電極から引出電極の延出した外周部が保持用水晶板10に固着された構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】底壁と枠壁からなる凹部を有する容器本体1に収容された振動子用水晶片2と、容器本体1に収容されて振動子用水晶片2を加熱する発熱抵抗体4及び振動子用水晶片2の動作温度を検出する温度感応抵抗体3と、容器本体1の開口端面に設けられたカバー5とを備え、振動子用水晶片2の動作温度を一定に維持する表面実装用とした恒温型の水晶デバイスにおいて、振動子用水晶片2は容器本体1の内底面に水平方向として固着される保持用水晶板10に面対向し、振動子用水晶片2の励振電極から引出電極の延出した外周部が保持用水晶板10に固着された構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は表面実装用とした恒温型水晶デバイスを技術分野とし、特に、熱膨張係数差による振動子用水晶片の応力歪みを抑制して周波数安定度を高めた表面実装用の恒温型水晶デバイスに関する。
(発明の背景)
恒温型の水晶デバイス例えば水晶振動子は動作温度を一定に維持することから、これを用いた水晶発振器は周波数安定度が高く(例えば1〜0.5ppm以下)、光通信用とした基地局等の通信設備に使用される。近年では、これらの通信設備でも小型化が浸透し、その一貫として表面実装用とした恒温型の水晶デバイスが求められている。
恒温型の水晶デバイス例えば水晶振動子は動作温度を一定に維持することから、これを用いた水晶発振器は周波数安定度が高く(例えば1〜0.5ppm以下)、光通信用とした基地局等の通信設備に使用される。近年では、これらの通信設備でも小型化が浸透し、その一貫として表面実装用とした恒温型の水晶デバイスが求められている。
(従来技術の一例、特許文献1、2)
第11図は一従来例を説明する表面実装用とした恒温型の水晶振動子(以下、恒温型振動子とする)の図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は水晶片の平面図である。
第11図は一従来例を説明する表面実装用とした恒温型の水晶振動子(以下、恒温型振動子とする)の図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は水晶片の平面図である。
恒温型振動子は、容器本体1、振動子用水晶片2、温度感応抵抗体3、発熱抵抗体4、及び金属カバー5を備える。容器本体1は積層セラミックからなり、両主面に凹部を有する。そして、一主面の凹部には水晶保持端子6が設けられた内壁段部を有し、他主面の凹部端面には外部端子7を有する。
振動子用水晶片2は例えば二回回転YカットのSCカット(特許文献2参照)とし、両主面に励振電極8aを有して長さ方向の一端部両側に引出電極8bを延出する。引出電極8bの延出した水晶片の一端部両側は、内壁段部の水晶保持端子6に導電性接着剤9によって固着される。水晶保持端子6は外部端子7中の水晶端子に電気的に接続する。
温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4はいずれも膜抵抗からなり、温度感応抵抗体3は一主面の凹部底面に、発熱抵抗体4は他主面の凹部底面に形成される。そして、温度抵抗体用及び発熱抵抗体用の外部端子7に電気的に接続する。金属カバー5は例えばシーム溶接によって一主面の開口端面に接合し、振動子用水晶片2を密閉封入する。
このようなものでは、温度感応素子及び発熱抵抗体用の外部端子7と接続した図示しない比較器やパワートランジスタを有する温度制御回路によって、水晶振動子(振動子用水晶片2)の動作温度を一定に維持する。動作温度は周波数温度特性の常温(25℃)以上の高温側であって、通常では周波数変化が緩くなる極値温度T℃に設定される。SCカットでは周波数温度特性を変曲点が約95℃となる3次曲線とし、動作温度(極値温度T℃)は極大値となる概ね80℃とする(第12図)。
なお、水晶振動子の動作温度を常温以上として周囲温度よりも高くするので、容器本体1内の槽内温度を制御できる。例えば動作温度を常温近傍とした場合は、周囲温度がこれより上昇したとき、発熱抵抗体4を用いた制御回路によっては、常温近傍に低下させることができないことによる。また、極小値よりも極大値の方が温度が低く、消費電力が小さいので極大値が選択される。
そして、温度感応抵抗体(例えばサーミスタ)3によって水晶振動子の動作温度を検出し、極値温度T℃との比較器による温度差信号に基づき、パワートランジスタの出力を制御する。そして、発熱抵抗体4に動作温度(極値温度T℃)とする電力を供給する。これにより、水晶振動子は動作温度を極値温度T℃に維持し、水晶端子に接続した図示しない発振回路の発振周波数を周囲温度の変化に拘わらずに高精度に維持する。
通常では、動作温度となる極値温度(T℃)での発振周波数を公称周波数f0とし、極値温度T℃から例えば±α°の槽内温度を許容し、周波数偏差規格をf0±βppmをとする。なお、温度制御回路や発振回路は容器本体1と別個に、あるいは振動子用水晶片2とともに容器本体1に一体的に収容される。これらにより、例えばヒータ線を用いた恒温型振動子に比較して小型化を促進する。
特開2004−343339号公報
特開2007−201858号公報
特開2008−11335号公報(第7図、SCカットの周波数温度特性)
特許第3017746号公報
特許第3017750号公報
FCS Vol.su-31 No.1 January 1984 p11〜 (Simplified Expressions for the stress-Frequency Coefficients of Quartz Plates)
(従来技術の問題点)
しかしながら、上記構成の恒温型振動子では、動作温度を一定にして恒温型とするものの、極値温度T℃に対して許容温度±α°内で槽内温度は変化する。その一方で、振動子用水晶片2は容器本体1の内壁段部に固着され、振動子用水晶片2と容器本体1とは温度に対する熱膨張係数を異にする。これにより、許容温度±α°内での容器本体1との熱膨張係数差に基づき、振動子用水晶片2には応力歪みを生じて、振動周波数が変化する。
しかしながら、上記構成の恒温型振動子では、動作温度を一定にして恒温型とするものの、極値温度T℃に対して許容温度±α°内で槽内温度は変化する。その一方で、振動子用水晶片2は容器本体1の内壁段部に固着され、振動子用水晶片2と容器本体1とは温度に対する熱膨張係数を異にする。これにより、許容温度±α°内での容器本体1との熱膨張係数差に基づき、振動子用水晶片2には応力歪みを生じて、振動周波数が変化する。
したがって、恒温型振動子の動作中における槽内温度の変化時には、水晶振動子自体の周波数温度特性と、熱膨張係数差に基づいた応力歪みとによる周波数変化を生ずる。この場合、SCカットでは、動作温度としての極値温度T℃を極大値(80℃)とする。したがって、動作温度が極値温度T℃から上昇又は下降すると、振動周波数はいずれの場合でも、極値温度時(T℃)の公称周波数f0から低下する。
そして、極値温度T℃から温度が上昇した場合と下降した場合とでは、温度変化時の応力歪みによる作用も逆になるので、周波数変化は互いに反対方向になる。例えば極値温度T℃からの温度上昇時に周波数が低下したとすると、極値温度T℃からの温度下降時には周波数が高くなる。
したがって、この場合には、水晶振動子(SCカット)の周波数温度特性によって、槽内温度が極値温度T(80℃)から上昇して例えば許容値の+α°上昇して、周波数偏差規格内の−βppmとなった場合でも、応力歪みによっての周波数低下分が加わる。したがって、周波数温度特性と応力歪みとによる周波数変化を考慮すると、周波数偏差規格を満足しなくなる。
但し、極値温度T(80℃)から許容値の−α°以下に下降して周波数偏差規格の−βppm外となった場合でも、応力歪みによっての周波数上昇分が加わるので、程度によっては周波数偏差規格を満足することができる。しかし、前述のように、温度上昇時の周波数偏差規格を満足することはできない。
これらにより、水晶振動子の動作温度を例えば極値温度t°±α℃として周波数温度特性による周波数偏差を1ppm以内としても、応力歪みによる周波数変化分が加算されるので、1ppmとした周波数偏差を超えてしまう問題があった。なお、熱膨張係数差による応力歪みによる周波数変化以外にも、例えば導電性接着剤9の状態変化等を含む保持系の変化によっても周波数は変化する。
このことから、応力歪みによる周波数変化分を見込んで、水晶振動子の動作温度を極値温度t°±α′(<α)として設計することが考えられる。しかし、この場合は、温度制御回路を含めた恒温構造の精度が求められ、設計を困難にする。特に、振動子用水晶片2を固着する導電性接着剤9を例えばポリイミド系として硬度が高い場合は、応力による周波数変化分も大きくなるので、問題が顕著になる。
例えば導電性接着剤9をポリイミド系に代えてシリコーン系として応力を緩和することも考えられる。しかし、この場合には、熱硬化温度も低くて硬化時の放出ガスが振動子用水晶片2に付着して振動特性を悪化させる。これに対して、ポリイミド系は熱硬化温度も高くて硬化時の放出ガスも殆どなく、振動子用水晶片2への付着がないことから振動特性を良好に維持する。
(発明の目的)
本発明は、温度変化時における応力の発生を防止した上で、周波数偏差を高精度に維持して設計を容易にする表面実装用とした恒温型の水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、温度変化時における応力の発生を防止した上で、周波数偏差を高精度に維持して設計を容易にする表面実装用とした恒温型の水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、特許請求の範囲(請求項1)に示したように、少なくとも一主面に底壁と枠壁からなる凹部を有して前記凹部内に振動子用水晶片を収容した容器本体と、前記容器本体に収容されて前記振動子用水晶片を加熱する発熱抵抗体及び前記振動子用水晶片の動作温度を検出する温度感応抵抗体と、前記容器本体の一主面の開口端面に設けられたカバーとを備え、前記振動子用水晶片の動作温度を一定に維持する表面実装用とした恒温型の水晶デバイスにおいて、前記振動子用水晶片は前記容器本体の内底面に水平方向として固着される保持用水晶板に面対向し、前記振動子用水晶片の励振電極から引出電極の延出した外周部が前記保持用水晶板に固着されるとともに、前記保持用水晶板の前記容器本体の内表面に対する固着位置と前記振動子用水晶片の前記保持用水晶板に対する固着位置とは異なる構成とする。
このような構成であれば、表面実装用の水晶デバイスを恒温型とした上で、振動子用水晶片を保持用水晶板に固着(保持)する。この場合、振動子用水晶片と保持用水晶板との温度に対する熱膨張係数は同じ水晶なので基本的に同一とする。そして、保持用水晶板の内表面に対する固着位置と、振動子用水晶片の保持用水晶板に対する固着位置とは異ならせる。したがって、保持用水晶板と容器本体との熱膨張係数差によって両者の固着部間に応力歪みが生じても、これとは固着位置の異なる保持用水晶板と振動子用水晶片との固着位置間での応力歪みは緩和される。したがって、容器本体の槽内温度が変化しても、応力歪みよっての振動子用水晶片の周波数変化を防止する。
このことから、容器本体の槽内温度の変化による周波数変化は、基本的に、水晶振動子の周波数温度特性に基づいた変化分のみとなる。したがって、振動子用水晶片の熱膨張係数差に基づいた応力歪みによる周波数変化分は考慮する必要がないので、恒温構造の設計を容易にして周波数偏差を高精度に維持する。
(実施態様項)
本発明の請求項2では、請求項1において、前記振動子用水晶片の動作温度は周波数温度特性の常温以上の極大値又は極小値となる極値温度とする。これにより、振動子用水晶片の周波数温度特性における動作温度を明確にする。そして、極値温度よりも槽内温度が上昇又は下降した際の応力歪みによっての互いに反対方向となる振動子用水晶片の周波数変化を排除できる。
本発明の請求項2では、請求項1において、前記振動子用水晶片の動作温度は周波数温度特性の常温以上の極大値又は極小値となる極値温度とする。これにより、振動子用水晶片の周波数温度特性における動作温度を明確にする。そして、極値温度よりも槽内温度が上昇又は下降した際の応力歪みによっての互いに反対方向となる振動子用水晶片の周波数変化を排除できる。
但し、振動子用水晶片の動作温度は例えばSCカットの場合のように、常温以上の極小値と極大値との間の温度であっても、前述したように応力歪みを考慮する必要がないので基本的には適用できる。この場合、例えば極大値と極小値との間の例えば0温度係数となる切断角度として変曲点温度を動作温度とすることにより、温度変化に対する周波数変化を小さくできる。
同請求項3では、請求項2において、前記振動子用水晶片は周波数温度特性の常温以上に極大値を有するSCカット、又は周波数温度特性の常温以上に極小値を有するATカットとする。これにより、請求項2での振動子用水晶片を具体的にし、通信用とした高安定な発振周波数を得られる。なお、SCカット以外でも例えばITカットとした常温以上に極大値を有する所謂二回回転Yカットであれば適用できることは勿論である。
同請求項4では、請求項1において、前記振動子用水晶片は前記保持用水晶板にポリイミド系の導電性接着剤によって固着される。これにより、例えば柔軟性としたシリコーン系等に比較し、有機ガスの発生を防止して振動特性を良好に維持した上で、ポリイミド系の接着剤の硬性による応力歪みを緩和して、請求項1での効果を顕著にする。
同請求項5(第1実施形態に相当)では、請求項1において、前記引出電極は前記振動子用水晶片の一端部両側に延出し、前記振動子用水晶片の一端部両側が前記保持用水晶板の一端部両側に固着し、前記保持用水晶板は長さ方向の両端部中央が前記容器本体の内表面に固着する。これにより、振動子用水晶片の一端部両側は保持用水晶板とともに自由端となるので応力歪みを生じない。
同請求項6では(第2実施形態に相当)、請求項1において、前記引出電極は前記振動子用水晶片の一端部両側に延出し、前記振動子用水晶片の一端部両側が前記保持用水晶板の一端部両側に固着し、前記保持用水晶板は前記一端部両側よりも中央寄りとした幅方向の両端側が前記容器本体の内表面に固着する。
これによれば、振動子用水晶片の保持用水晶板に対する固着位置と、保持用水晶板の内表面に対する固着位置とは、長さ方向で異ならせる。したがって、保持用水晶板の中央寄りでの幅方向に応力歪みを生じても、これから離間した一端部両側での応力歪みは軽減する。したがって、振動子用水晶片と保持用水晶板とが固着する一端部両側は自由端となるので応力歪みは生じない。
同請求項7(第4実施形態に相当)では、請求項1において、前記引出電極は前記振動子用水晶片の両端部に延出し、前記振動子用水晶片の両端部が前記保持用水晶板の両端部に固着し、前記保持用水晶板は両端部が前記容器本体の内表面に固着し、前記振動子用水晶片の両端部の前記保持用水晶板に対する固着位置と、前記保持用水晶板の両端部の前記内表面に対する固着位置とは幅方向で異なる。
この場合は、振動子用水晶片の保持用水晶板に対する固着位置と、保持用水晶板の内表面に対する固着位置とは、幅方向での固着位置を異ならせる。したがって、請求項6と同様に、振動子用水晶片と保持用水晶板とが固着する両端部は自由端となるので応力歪みは生じない。
請求項1において、前記容器本体には少なくとも温度制御回路素子又は発振回路素子を設ける。これにより、付加価値を高めた水晶デバイスを得られる。
(第1実施形態)
第1図は本発明の第1実施形態を説明する図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は容器本体の平面図、同図(c)は保持用基板の平面図である。なお、前従来例と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
第1図は本発明の第1実施形態を説明する図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は容器本体の平面図、同図(c)は保持用基板の平面図である。なお、前従来例と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
恒温型振動子は、前述したように、積層セラミックからなる容器本体1の一主面となる凹部底面に温度感応抵抗体3を設け、他主面の凹部底面に発熱抵抗体4を設ける。温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4はいずれも膜抵抗として印刷・焼成によって形成される。振動子用水晶片2はSCカットとし、周波数温度特性の極大値となる極値温度T(80℃)を動作温度とする。容器本体11における一主面の開口端面には金属カバー5を被せて、振動子用水晶片2を密閉封入する。
そして、この実施形態では、振動子用水晶片2は保持用水晶板10に面対向し、励振電極8aから引出電極8bの延出した一端部両側が導電性接着剤9によって固着される。保持用水晶板10は例えば振動子用水晶片2と同一切断角度のSCカットとする。そして、振動子用水晶片2が固着されて電気的に接続する水晶保持端子6を一主面の一端部両側に有する。水晶保持端子6は図示しない配線路によって外側面を経て他主面に延出し、両端部中央の導通端子11と電気的に接続する。例えば配線路上にはコーティング等による保護膜を設けて、例えば真空吸着による移送時での断線等を防止する。
導通端子11は、これに対応して容器本体1の内底面に設けられた両端部中央の回路端子12に図示しない導電性接着剤9によって固着され、電気的に接続する。要するに、保持用水晶板は両端部中央が容器本体1の内表面である内壁段部の両端部中央に固着され、振動子用水晶片2は保持用水晶板の一端部両側として固着される。
導電性接着剤9はいずれも有機系ガスの発生が少ないポリイミド系とする。そして、容器本体1の外底面に設けた振動子用水晶片2の外部端子(水晶端子)7を発振回路に、温度感応抵抗3及び発熱抵抗体4の外部端子7を温度制御回路に接続する。これにより、恒温型振動子の動作温度を前述したように極値温度T(80℃)±α°内に制御して、発振周波数の周波数偏差規格をf0±βppmとする。
このような構成であれば、振動子用水晶片2の一端部両側はこれと同一切断角度として熱膨張係数を同一とする保持用水晶板10に固着される。したがって、振動子用水晶片2が容器本体1の熱膨張係数と異なっても、基本的に熱膨張係数差による応力歪みを抑止できる。
但し、保持用水晶板10は振動子用水晶片2と同一切断角度のSCカットとしたが、基本的には水晶であれば熱膨張係数がほぼ同一なので適用できる。特に、保持用水晶板10が振動子用水晶片2よりも耐応力性の小さい切断角度例えばATカットであれば、保持用水晶板10が応力歪みを吸収して振動子用水晶片2には伝達されないので好適である(非特許文献1)。
そして、この実施形態では、特に、保持用水晶板10は両端部中央を容器本体1の内表面である内壁段部に、振動子用水晶片2は保持用水晶板10の一端部両側として固着される。したがって、保持用水晶板10と容器本体1(セラミック)との熱膨張係数差によって、保持用水晶板10に長さ方向での応力歪み(例えば長さ方向での湾曲)を生じても、保持用水晶板10は両端部中央が保持されるので、幅方向での両端側は自由端となって応力歪みは生じない。そして、振動子用水晶片2は一端部両側が保持用水晶板10に固着されて熱膨張係数を同一とするので、振動子用水晶片2にも応力歪みを生じない。
この場合、恒温構造とした容器本体1の槽内温度は動作温度(極値温度80℃)を基準として±α°以内に制御される。したがって、槽内温度が極値温度T(80℃)から許容範囲の±α°変化しても、極値温度を中心とした温度変化に対して、応力歪みによっての互いに反対方向となる周波数変化を抑制する。
このことから、容器本体1の槽内温度に動作温度T(80℃)から許容範囲±α°内の変化があっても、SCカットの周波数温度特性による周波数変化のみを生じ、応力歪みによる周波数変化を無視できる。したがって、周波数偏差規格f0±βppmは周波数温度特性が支配的になるとともにこれに依存するので、恒温型振動子の設計を容易にする。
なお、本実施形態では、保持用水晶板10は両端部中央を内壁段部(内表面)に、振動子用水晶片2は保持用水晶板10の一端部両側として固着したが、基本的には、保持用水晶板10の内表面に対する固着位置と、振動子用水晶片2の保持用水晶板10に対する固着位置が異なっていれば、振動子用水晶片2に生ずる応力歪みは緩和される。
また、温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4をいずれも膜抵抗として表面に露出して形成したが、例えば発熱抵抗体4を底壁の積層面あるいは内底面(凹部底面)に形成してよい「第2図(ab)」。この場合、発熱抵抗体4は外気から遮断されるので加熱効果を高められる。
さらには、温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4のいずれをも容器本体1の外底面に形成してもよい(不図示)。そして、温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4はいずれか一方あるいはいずれをもチップ素子として形成しても同様である。第2図(c)では温度感応抵抗体3と複数の発熱抵抗体4とを凹部底面に形成した例を示している。
また、本実施形態では内壁段部を設けて保持用水晶板10の両端部中央を固着したが、例えば第3図に示したように、内壁段部を設けることなく導電性接着剤9の厚み等によって間隙を持たせて凹部底面に固着してもよい。但し、保持用水晶板10の対向面と接触しても格別の支障はない。これにより、高さ寸法を小さくできる。勿論、凹部底面にチップ素子を配設する場合は、内壁段部を要する。
そして、振動子用水晶片2は平板状として図示しているが、ベベルやコンベックス状であってもよい。この場合、励振電極8aの形成された振動領域の接触を防止する図示しない枕を保持用水晶板10の他端部に設けることも、あるいは振動子用水晶片2との対向面に凹部を設けることもできる。
(第2実施形態)
第4図は本発明の第2実施形態を説明する図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は容器本体の平面図、同図(c)は保持用基板の平面図である。なお、これ以降の実施形態では、前実施形態と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
第4図は本発明の第2実施形態を説明する図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は容器本体の平面図、同図(c)は保持用基板の平面図である。なお、これ以降の実施形態では、前実施形態と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
この実施形態では、保持用水晶板10は前述同様に一主面の一端部両側に水晶保持端子6を有し、引出電極の延出した振動子用水晶片2の一端部両側が導電性接着剤9によって固着される。そして、ここでは、水晶保持端子6は、外側面を経て他主面の一端部両側よりも中央寄りとして幅方向の両端側に設けた導通端子11と電気的に接続する。
導通端子11はこれに対応して容器本体1の内底面に設けられた回路端子12に導電性接着剤9によって固着される。要するに、保持用水晶板10の内底面に対する長さ方向での固着位置と、振動子用水晶片2の保持用水晶板10に対する同方向での固着位置とを異ならせる。
ここでは、保持用水晶板10の他端部中央を導電性あるいは絶縁性の接着剤9aによって固着して3点保持として安定度を高める。導電性接着剤9及び接着剤9aはいずれも有機系ガスの発生が少ないポリイミド系とする。そして、容器本体1の内底面には温度感応抵抗体3が、外底面には発熱抵抗体4が前述同様に形成される。
そして、容器本体1の外底面に設けた振動子用水晶片2の外部端子7を発振回路に、温度感応抵抗3及び発熱抵抗体4の外部端子7を温度制御回路に接続する。水晶振動子の動作温度は前述したように極値温度T(80℃)±α°内に制御して、発振周波数の周波数偏差規格をf0±βppmとする。
このようなものでは、振動子用水晶片2の保持用水晶板10に対する固着位置は一端部両側とし、保持用水晶板10の内底面に対する固着位置はそれよりも中央寄りの一端部両端側して、長さ方向での固着位置を異ならせる。したがって、容器本体1との熱膨張係数差によって、保持用水晶板10の中央寄りでの固着位置間に幅方向に応力歪みを生じても、これから離間した一端部両側での応力歪みは軽減する。
これにより、振動子用水晶片2と保持用水晶板10とが接続する一端部両側はとともに同一の熱膨張係数に基づいて幅方向に伸縮するので、振動子用水晶片2は同方向での応力歪みを発生しない。また、振動子用水晶片2の長さ方向の他端部は自由端なので同方向にも応力歪みは生じない。
したがって、第1実施形態と同様に、槽内温度が極値温度T(80℃)から許容範囲の±α°変化しても、極値温度を中心とした温度変化に対して、応力歪みによっての互いに反対方向となる周波数変化を抑制する。これにより、周波数偏差規格f0±βppmは周波数温度特性が支配的になるとともにこれに依存するので、恒温型振動子の設計を容易にする。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4は容器本体1の任意の箇所に設けることができる。そして、例えば第5図に示したように、容器本体1に内壁段部を形成して回路端子12を設け、導通端子11と図示しない導電性接着剤によって接続し、例えば内底面にチップ素子とした温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4を設けることもできる。
(第3実施形態)
第6図は本発明の第3実施形態を説明する図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は容器本体の平面図、同図(c)は保持用基板の平面図である。
第6図は本発明の第3実施形態を説明する図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は容器本体の平面図、同図(c)は保持用基板の平面図である。
第3実施形態では、例えばいずれも膜抵抗とした温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4を保持用水晶板10に形成する。保持用水晶板10は前述同様に一主面の一端部両側に水晶保持端子6を有し、他主面の中央寄りの導通端子11aに電気的に接続する。水晶保持端子6には振動子用水晶片2の引出電極の延出した一端部両側が固着する。
そして、ここでは、振動子用水晶片2と対面する保持用水晶板10の一主面に温度感応抵抗体3が、他主面に発熱抵抗体4が形成される。これらは、いずれも保持用水晶板10の中央領域とする。温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4からは図示しない配線路が延出して、保持用水晶板10の他主面の他端側に設けた導通端子11(bc)と電気的に接続する。
そして、振動子用水晶片2、温度感応抵抗3及び発熱抵抗体4の導通端子11(abc)は、これらに対応して設けられた容器本体1の内底面の回路端子12(abc)に図示しない導電性接着剤によって固着される。これらの回路端子12(abc)は外底面の外部端子7に電気的に接続する。
このような構成であっても、振動子用水晶片2の保持用水晶板10に対する固着位置と、保持用水晶板10の内底面に対する固着位置とを長さ方向で異にする。したがって、第2実施形態と同様に、容器本体1との固着位置である中央寄りの幅方向での両端側との間の熱膨張係数差による応力歪みは、これとは離間した保持用水晶板10の一端部両側では軽減される。
これにより、一端部両側が固着される振動子用水晶片2は保持用水晶板10とともに伸縮するので応力歪みは抑制される。このことから、槽内温度が変化しても、応力歪みによっての互いに反対方向となる周波数変化を抑制するので、周波数精度を高精度に維持した恒温型振動子の設計を容易にする。
なお、第3実施形態では保持用水晶板10の両主面に温度感応抵抗体3及発熱抵抗体4を膜抵抗として形成したが、例えば保持用水晶板10に段差や凹部等を形成してチップ素子とすることもできる。そして、温度感応抵抗体3又は発熱抵抗体4のいずれか一方を保持用水晶板10に形成し、他方は容器本体の任意の箇所に形成することもできる。
(第4実施形態)
第7図は本発明の第4実施形態を説明する図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は水晶片の平面図、同図(c)は保持用基板の平面図、同図(d)は容器本体の平面図である。
第7図は本発明の第4実施形態を説明する図で、同図(a)は恒温型振動子の断面図、同図(b)は水晶片の平面図、同図(c)は保持用基板の平面図、同図(d)は容器本体の平面図である。
第4図実施形態では、振動子用水晶片2は両主面の励振電極8aから両端部に引出電極8bを延出する。保持用水晶板10は両端部中央に水晶保持端子6を有し、振動子用水晶板2の両端部中央が導電性接着剤9によって固着される。そして、水晶保持端子6は他主面の長さ方向の両端側に設けた導通端子11と電気的に接続する。
導通端子11はこれに対応して容器本体1の内底面に設けられた回路端子12に導電性接着剤9によって固着される。要するに、振動子用水晶片2の保持用水晶板10に対する幅方向での固着位置と、保持用水晶板10の内底面に対する同方向での固着位置とを異ならせる。
ここでは、導通端子11の形成された長辺とは反対側となる長辺の中央を導電性あるいは絶縁性の接着剤9aによって固着して3点保持として安定度を高める。この例でも、導電性接着剤9及び接着剤9aはいずれもポリイミド系とする。そして、容器本体1の内底面には温度感応抵抗体3が、外底面には発熱抵抗体4が前述同様に形成される。
このようなものでは、振動子用水晶片2の保持用水晶板10に対する固着位置と、保持用水晶板10の内底面に対する固着位置とを幅方向で異ならせる。したがって、容器本体1との熱膨張係数差によって、保持用水晶板10の一長辺側となる固着位置間に長さ方向の応力歪みを生じても、これから離間して振動子用水晶片2の固着される両端部中央間での応力歪みは軽減する。
これにより、振動子用水晶片2と保持用水晶板10とが接続する両端部中央はとともに同一の熱膨張係数に基づいて長さ方向に伸縮するので、振動子用水晶片2は同方向での応力歪みを発生しない。また、振動子用水晶片2の幅方向での両端部は自由端なので同方向にも応力歪みは生じない。
したがって、各実施形態と同様に、槽内温度が変化しても、応力歪みによっての互いに反対方向となる周波数変化を抑制するので、周波数精度を高精度に維持した恒温型振動子の設計を容易にする。なお、振動子用水晶片2の両端部中央を固着したが、保持用水晶板10の内底面に対する固着位置よりも離間した方が効果は高まるので、導通端子11の形成される長辺とは反対側となる他方の長辺の両端を保持してもよい。
そして、この実施形態でも、第3実施形態と同様にして、保持用水晶板10に温度感応抵抗体3や発熱抵抗体4を形成できるともに、温度感応抵抗体3や発熱抵抗体4を任意な位置やチップ素子として配置できる。
(他の事項)
上記実施形態では表面実装用とした恒温型の水晶デバイスを恒温型振動子として説明したが、例えば第8図(abc)、第9図及び第10図(ab)に示したようにICチップ13aを含む温度補償素子や発振回路素子等の回路素子13を一体的に収容して恒温型の水晶発振器を構成できる。なお、第8図(abc)はいずれも断面図であり、外部端子は電源、出力、アース等となる。
上記実施形態では表面実装用とした恒温型の水晶デバイスを恒温型振動子として説明したが、例えば第8図(abc)、第9図及び第10図(ab)に示したようにICチップ13aを含む温度補償素子や発振回路素子等の回路素子13を一体的に収容して恒温型の水晶発振器を構成できる。なお、第8図(abc)はいずれも断面図であり、外部端子は電源、出力、アース等となる。
第8図(abc)は一主面にのみ凹部を有する容器本体1を用いた例である。例えば第8図(a)では凹部底面に温度感応抵抗体3、発熱抵抗体4及び回路素子13を配置し、保持用水晶板10を内壁段部に接合する。第8図(b)では凹部底面に保持用水晶板10を配置し、温度感応抵抗体3、発熱抵抗体4及び回路素子13を有する回路基板14を内壁段部に設ける。第8図(c)では内壁段部を2段とし、一段目の中蓋15によって振動子用水晶片2を密閉封入し、2段面の基板14と独立分離する。
第9図は保持用水晶板10の下面に振動子用水晶片2及び温度感応抵抗体3及び発熱抵抗体4を設け、保持用水晶片10の上面に回路素子13を設ける。そして、保持用水晶板10の下面であって発振回路等の各端子が形成された両端部を内壁段部に固着する。この場合でも、保持用水晶板10の内壁段部に対する固着位置と、振動子用水晶片2の保持用水晶板10に対する固着位置は異なる。したがって、保持用水晶板10と内壁段部との間に応力歪み生じても、振動子用水晶片2の応力歪みは緩和される。
なお、第8図(bc)及び第9図での保持用水晶板10は内壁段部に固着されて、金属カバー5と振動子用水晶片2とを遮蔽する。したがって、保持用水晶板10と金属カバー5との間には断熱空間層が形成される。これにより、振動子用水晶片2が外気温度(周囲温度)の変化を受けにくい構造となって、急激な温度変化によるサーマルショックによる周波数変動を防止できる。
また、第10図(ab)は両主面に凹部を有する容器本体1を用いた例である。例えば第10図(a)では温度感応抵抗体3、発熱抵抗体4を設けた保持用水晶板10を一主面の凹部に、ICチップ13を含む回路素子13を他主面に設ける。そして、第10図(b)では回回路素子13を配置した回路基板14を他主面の凹部に接合した例である。なお、これらの配置構成に限らず、必要に応じて任意に構成できる。
さらに、水晶振動子はSCカットとしたが、例えば使用頻繁最も高くて周波数温度特性の極小値を80℃近傍に有するATカット等であってもよく、特には常温(25℃)近傍以上に極値を有する周波数温度特性とした水晶振動子(水晶片)であれば適用できる。そして、導電性接着剤は有機系ガスの発生を抑制するポリイミド系としたが、例えばAuSn等の共晶合金を用いた固着でもよく、要はガスの発生の少ない固着であればよい。
1 容器本体、2 水晶片、3 温度感応抵抗体、4 発熱抵抗体、5 金属カバー、
6 水晶保持端子、7 外部端子、8a 励振電極、8b 引出電極、9 導電性接着剤、10 保持用水晶板、11 導通端子、12 回路端子、13 回路素子。
6 水晶保持端子、7 外部端子、8a 励振電極、8b 引出電極、9 導電性接着剤、10 保持用水晶板、11 導通端子、12 回路端子、13 回路素子。
Claims (8)
- 少なくとも一主面に底壁と枠壁からなる凹部を有して前記凹部内に振動子用水晶片を収容した容器本体と、前記容器本体に収容されて前記振動子用水晶片を加熱する発熱抵抗体及び前記振動子用水晶片の動作温度を検出する温度感応抵抗体と、前記容器本体の一主面の開口端面に設けられたカバーとを備え、前記振動子用水晶片の動作温度を一定に維持する表面実装用とした恒温型の水晶デバイスにおいて、前記振動子用水晶片は前記容器本体の内底面に水平方向として固着される保持用水晶板に面対向し、前記振動子用水晶片の励振電極から引出電極の延出した外周部が前記保持用水晶板に固着されるとともに、前記保持用水晶板の前記容器本体の内表面に対する固着位置と前記振動子用水晶片の前記保持用水晶板に対する固着位置とは異なることを特徴とする恒温型の水晶デバイス。
- 請求項1において、前記振動子用水晶片の動作温度は周波数温度特性の常温以上となる極大値あるいは極小値となる極値温度とした恒温型の水晶デバイス。
- 請求項2において、前記振動子用水晶片は周波数温度特性の常温以上に極大値を有するSCカット、又は周波数温度特性の常温以上に極小値を有するATカットとした恒温型の水晶デバイス。
- 請求項1において、前記振動子用水晶片は前記保持用水晶板にポリイミド系の導電性接着剤によって固着された恒温型の水晶デバイス。
- 請求項1において、前記引出電極は前記振動子用水晶片の一端部両側に延出し、前記振動子用水晶片の一端部両側が前記保持用水晶板の一端部両側に固着し、前記保持用水晶板は長さ方向の両端部中央が前記容器本体の内表面に固着した恒温型の水晶デバイス。
- 請求項1において、前記引出電極は前記振動子用水晶片の一端部両側に延出し、前記振動子用水晶片の一端部両側が前記保持用水晶板の一端部両側に固着し、前記保持用水晶板は前記一端部両側よりも中央寄りとした幅方向の両端側が前記容器本体の内表面に固着した恒温型の水晶デバイス。
- 請求項1において、前記引出電極は前記振動子用水晶片の両端部に延出し、前記振動子用水晶片の両端部が前記保持用水晶板の両端部に固着し、前記保持用水晶板は両端部が前記容器本体の内表面に固着し、前記振動子用水晶片の両端部の前記保持用水晶板に対する固着位置と、前記保持用水晶板の両端部の前記内表面に対する固着位置とは幅方向で異なる恒温型の水晶デバイス。
- 請求項1において、前記容器本体には少なくとも温度制御回路素子又は発振回路素子を設けてなる恒温型の水晶デバイス。
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