JP2009300222A - 角変位センサの異常検出装置 - Google Patents
角変位センサの異常検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009300222A JP2009300222A JP2008154217A JP2008154217A JP2009300222A JP 2009300222 A JP2009300222 A JP 2009300222A JP 2008154217 A JP2008154217 A JP 2008154217A JP 2008154217 A JP2008154217 A JP 2008154217A JP 2009300222 A JP2009300222 A JP 2009300222A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- sin
- signal
- cos
- angular displacement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 title abstract description 19
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 title abstract description 9
- 238000001514 detection method Methods 0.000 abstract description 19
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 29
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 13
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
【課題】精度良く異常検出を行うことができる角変位センサの異常検出装置を提供する。
【解決手段】本発明の角変位センサの異常検出装置としての制御回路2は、レゾルバ1から出力されるsin信号及びcos信号に基づいて、sin相位相及びcos相位相の相互の位相差を求め、これを閾値と比較してレゾルバ1の異常の有無を判定するものである。位相差をとることにより温度変化の影響が排除されるので、閾値に余裕をみる必要が無くなる。従って、位相差を、厳しい閾値と比較することにより、精度良くレゾルバ1の異常検出を行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の角変位センサの異常検出装置としての制御回路2は、レゾルバ1から出力されるsin信号及びcos信号に基づいて、sin相位相及びcos相位相の相互の位相差を求め、これを閾値と比較してレゾルバ1の異常の有無を判定するものである。位相差をとることにより温度変化の影響が排除されるので、閾値に余裕をみる必要が無くなる。従って、位相差を、厳しい閾値と比較することにより、精度良くレゾルバ1の異常検出を行うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、角変位センサの出力信号の異常を検出する装置に関する。
角変位センサの一つであるレゾルバは、例えば自動車のパワーステアリング装置用のトルクセンサとして使用されている(例えば、特許文献1参照。)。1相入力2相出力式のレゾルバからは、1相(sin)の励磁入力の下、sin信号及びcos信号の2相信号が出力される。これら2相信号の二乗和は、sin2θ+cos2θ=1の定理により、電気角に関係なく定数となるはずである。そこで、当該定数に許容誤差を勘案した範囲に二乗和が収まるかどうかを監視すれば、レゾルバの異常を検出することができる(例えば、特許文献2参照。)。
上記レゾルバは、温度によって出力信号の振幅が変化する温度特性を有する。従って、上記二乗和の値も温度によって変化する。自動車のように、使用温度範囲が広い場合、レゾルバの異常検出に際しては、使用温度範囲や温度特性を十分考慮して、正常と判断する値の範囲を広く設定する必要がある。しかしながら、このような余裕をみた設定をする結果、真の異常を、温度特性による変動と識別できない場合も生じ、異常検出の精度が悪くなるという問題点がある。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、精度良く異常検出を行うことができる角変位センサの異常検出装置を提供することを目的とする。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、精度良く異常検出を行うことができる角変位センサの異常検出装置を提供することを目的とする。
本発明の角変位センサの異常検出装置は、角変位センサから出力されるsin信号及びcos信号に基づいて、sin相位相及びcos相位相の相互の位相差を求め、これを閾値と比較して前記角変位センサの異常の有無を判定するものである。
上記のように構成された角変位センサの異常検出装置は、温度変化によってsin相位相及びcos相位相が変化するが、変化率が振幅に比べて小さく、しかも変化の方向が同じである。従って、位相差をとることにより、温度変化の影響は相殺される。温度変化の影響が排除されれば、閾値に余裕をみる必要が無くなるので、位相差を、厳しい閾値と比較することにより、精度良く角変位センサの異常検出を行うことができる。
また、上記異常検出装置においては、sin信号及びcos信号にそれぞれ少なくとも3個のサンプリングポイントを設定して、各信号のsin成分及びcos成分を求め、これらの成分に基づいてsin相位相及びcos相位相を求めるようにしてもよい。
この場合、3個のサンプリングポイントがあれば、角変位センサの異常を検出することができるので、異常検出装置における演算負担が軽い。
この場合、3個のサンプリングポイントがあれば、角変位センサの異常を検出することができるので、異常検出装置における演算負担が軽い。
本発明の角変位センサの異常検出装置によれば、位相差をとることにより温度変化の影響が排除されるので、閾値に余裕をみる必要が無くなる。従って、位相差を、厳しい閾値と比較することにより、精度良く角変位センサの異常検出を行うことができる。
図1は、角変位センサとしてのレゾルバ1の等価回路と、レゾルバ1に接続された回転角検出装置であると共に本発明の一実施形態に係る異常検出装置でもある制御回路2とを示す回路図である。制御回路2は、主としてマイクロコンピュータであり、A/Dコンバータも含んでいる。レゾルバ1は、回転角の検出対象物(図示せず。)と共に回転するロータ11と、励磁入力が供給される入力側のステータ12と、sin及びcosの2相信号が出力される出力側のステータ13とを備えている。制御回路2は、2相信号からtanθ(θは回転角)を求め、その逆正接により、回転角θを求める。
ここで、励磁信号をsinωt(ω:角周波数、t:時間)とすると、ステータ13から出力される2相信号は、
sin信号: sin(ωt+α)・sinθ ...(1)
cos信号: sin(ωt+β)・cosθ ...(2)
となる。ここで、αはsin位相(sin相位相)、βはcos位相(cos相位相)、θはロータ11の回転角である。sin位相及び、cos位相は、共に温度により同一の方向に同じように変化する。従って、両位相の位相差は温度に関わらず一定である、といえる。
sin信号: sin(ωt+α)・sinθ ...(1)
cos信号: sin(ωt+β)・cosθ ...(2)
となる。ここで、αはsin位相(sin相位相)、βはcos位相(cos相位相)、θはロータ11の回転角である。sin位相及び、cos位相は、共に温度により同一の方向に同じように変化する。従って、両位相の位相差は温度に関わらず一定である、といえる。
一方、典型的な異常原因として、ステータ内の線間短絡があり、図1の点線に示すように励磁信号の信号線とsin信号の信号線とが互いに抵抗を介して電気的に接続された故障の状態となった、とする。ここで、図2は、横軸を時間、縦軸を電圧としたときの、励磁信号(上)、並びに、励磁信号に基づくsin信号(中)及びcos信号(下)を、並べて表示するグラフである。sin信号に関しては、破線が正常な状態を、実線が故障の状態を、それぞれ示している。なお、ここではロータ11は停止しているものとする。
励磁信号に対して、sin信号、cos信号は、それぞれ位相がずれている。制御回路2は、sin信号のサンプリングポイントを、AD_s[0],AD_s[1],AD_s[2],AD_s[3]とし、cos信号のサンプリングポイントをAD_c[0],AD_c[1],AD_c[2],AD_c[3]とする。次に、制御回路2は、以下の演算を行う。
上記式(3)、(4)より、sin位相(sin相位相)θsinは、
θsin=tan-1(bsin/asin) ...(5)
となる。同様に、制御回路2は、以下の演算を行う。
θsin=tan-1(bsin/asin) ...(5)
となる。同様に、制御回路2は、以下の演算を行う。
上記式(6)、(7)より、cos位相(cos相位相)θcosは、
θcos=tan-1(bcos/acos) ...(8)
となる。従って、位相差θは、
θ=θsin−θcos ...(9)
として求めることができる。そこで、制御回路2は、この位相差θが所定の閾値θth以内にあれば、レゾルバは異常なし、当該閾値を超えればレゾルバは異常、と判定する。位相差θには温度変化の影響がほとんど出ないので、精度良く、異常検出を行うことができる。
θcos=tan-1(bcos/acos) ...(8)
となる。従って、位相差θは、
θ=θsin−θcos ...(9)
として求めることができる。そこで、制御回路2は、この位相差θが所定の閾値θth以内にあれば、レゾルバは異常なし、当該閾値を超えればレゾルバは異常、と判定する。位相差θには温度変化の影響がほとんど出ないので、精度良く、異常検出を行うことができる。
図3は、励磁信号の信号線とsin信号の信号線とが互いに抵抗を介して電気的に接続された状態における、位相及び位相差の一例を示すグラフである。図において、正常なcos位相は一定の位相(約150度)であるが、異常なsin位相は図示のような、電気角180度で反転する弓形になる。従って、位相差は、さらに大きく反った弓形となる。この位相差が、正常時の位相差を基準とした閾値以内にあれば、レゾルバは異常なし、当該閾値を超えればレゾルバは異常、となる。なお、0,90,180,270度においては演算の精度が低下したり値が不連続になったりするので、これらの角度及びその近傍は避けて、その他の角度領域で閾値との比較を行うことが必要である。
以上のように、本実施形態に係るレゾルバの異常検出装置としての制御回路2においては、温度変化によってsin相位相及びcos相位相が変化するが、変化率が振幅に比べて小さく、しかも変化の方向が同じである。従って、位相差をとることにより、温度変化の影響は相殺される。温度変化の影響が排除されれば、閾値に余裕をみる必要が無くなるので、位相差を、厳しい閾値と比較することにより、精度良くレゾルバ1の異常検出を行うことができる。パワーステアリング装置のトルクセンサとして使用されるレゾルバの場合、異常検出の精度が向上することにより、従来は困難であったセンサハーネスの抵抗を介した短絡の、検出能力が大幅に向上する。
また、上記実施形態では4個のサンプリングポイントを設けたが、少なくとも3個のサンプリングポイントがあれば位相の演算は可能である。すなわち、制御回路2は、sin信号及びcos信号にそれぞれ少なくとも3個のサンプリングポイントを設定して、各信号のsin成分及びcos成分を求め、これらの成分に基づいてsin相位相及びcos相位相を求めるようにしてもよい。このように、少なくとも3個のサンプリングポイントがあれば、レゾルバ1の異常を検出することができるので、制御回路2における演算負担が軽い。
なお、上記実施形態では、励磁信号の信号線とsin信号の信号線とが互いに抵抗を介して電気的に接続された状態について説明したが、励磁信号の信号線とcos信号の信号線とが互いに抵抗を介して電気的に接続された状態であっても、同様に、制御回路2による異常検出を行うことができる。
また、上記のようなレゾルバの異常検出装置(制御回路2)は、各種軸倍角のレゾルバに適用可能であり、さらに、レゾルバに限らず、角変位に応じてsinθ,cosθの信号を出力する各種角変位センサ(例えばMRセンサ)に適用可能である。
1 レゾルバ(角変位センサ)
2 制御回路(異常検出装置)
2 制御回路(異常検出装置)
Claims (2)
- 角変位センサから出力されるsin信号及びcos信号に基づいて、sin相位相及びcos相位相の相互の位相差を求め、これを閾値と比較して前記角変位センサの異常の有無を判定することを特徴とする角変位センサの異常検出装置。
- sin信号及びcos信号にそれぞれ少なくとも3個のサンプリングポイントを設定して、各信号のsin成分及びcos成分を求め、これらの成分に基づいてsin相位相及びcos相位相を求める請求項1記載の角変位センサの異常検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008154217A JP2009300222A (ja) | 2008-06-12 | 2008-06-12 | 角変位センサの異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008154217A JP2009300222A (ja) | 2008-06-12 | 2008-06-12 | 角変位センサの異常検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009300222A true JP2009300222A (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=41547283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008154217A Pending JP2009300222A (ja) | 2008-06-12 | 2008-06-12 | 角変位センサの異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009300222A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101338438B1 (ko) | 2011-12-08 | 2013-12-10 | 기아자동차주식회사 | 친환경 차량의 레졸버 오결선 검출장치 및 방법 |
JP2018112450A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | トヨタ自動車株式会社 | 回転角度検出装置 |
US10620400B2 (en) | 2015-09-30 | 2020-04-14 | Fujifilm Corporation | Position detection device for movable lens, lens device, imaging device, position detection method for movable lens, and non-transitory computer readable medium storing a position detection program for movable lens |
-
2008
- 2008-06-12 JP JP2008154217A patent/JP2009300222A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101338438B1 (ko) | 2011-12-08 | 2013-12-10 | 기아자동차주식회사 | 친환경 차량의 레졸버 오결선 검출장치 및 방법 |
US10620400B2 (en) | 2015-09-30 | 2020-04-14 | Fujifilm Corporation | Position detection device for movable lens, lens device, imaging device, position detection method for movable lens, and non-transitory computer readable medium storing a position detection program for movable lens |
JP2018112450A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | トヨタ自動車株式会社 | 回転角度検出装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8587296B2 (en) | Rotation angle detecting device | |
JP5011824B2 (ja) | 異常判定装置 | |
JP5189659B2 (ja) | レゾルバの異常検出装置 | |
CN103946673B (zh) | 旋转角检测装置以及具有旋转角检测装置的电动动力转向装置 | |
EP2466268B1 (en) | Rotation angle detection device | |
CN104457552B (zh) | 旋转角检测装置 | |
US8710831B2 (en) | Rotation angle detecting device | |
WO2011024730A1 (ja) | 回転角検出装置 | |
JP4155465B2 (ja) | レゾルバ/デジタル変換器 | |
US10184806B2 (en) | Rotation angle detection device | |
EP1850137B1 (en) | Rotational position measuring device | |
US10972032B2 (en) | Method and apparatus for detecting failure of current sensor of motor | |
JP2009300222A (ja) | 角変位センサの異常検出装置 | |
US9250068B2 (en) | Rotation angle detecting device | |
JP5082481B2 (ja) | 回転角度位置算出装置及びモータ | |
JP2006349561A (ja) | レゾルバ位置検出器、電気式動力舵取装置 | |
JP2018189619A (ja) | 回転角センサ情報の異常診断装置 | |
JP4930299B2 (ja) | 回転角検出装置 | |
US10644631B2 (en) | Method for estimating the position and speed of the rotor of an alternating current machine for a motor vehicle, and corresponding system | |
KR100824027B1 (ko) | 차량용 조향축의 조향각 측정장치 및 그 측정 방법 | |
KR20160022923A (ko) | 전기 모터의 부정확한 각도 위치를 검출하는 방법 | |
JP2004347612A (ja) | 異常検出装置 | |
KR101260552B1 (ko) | 인터락 기능 제공 방법 및 장치 | |
JP6848222B2 (ja) | 速度センサインタフェース回路 | |
JP6349934B2 (ja) | 位置検出装置及びサーボモータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20110221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Effective date: 20120703 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 |