JP2009299955A - バーナ燃焼方法及び高速噴流型拡散燃焼式バーナ - Google Patents
バーナ燃焼方法及び高速噴流型拡散燃焼式バーナ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009299955A JP2009299955A JP2008153019A JP2008153019A JP2009299955A JP 2009299955 A JP2009299955 A JP 2009299955A JP 2008153019 A JP2008153019 A JP 2008153019A JP 2008153019 A JP2008153019 A JP 2008153019A JP 2009299955 A JP2009299955 A JP 2009299955A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- primary air
- supply pipe
- tip
- combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23D—BURNERS
- F23D14/00—Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
- F23D14/20—Non-premix gas burners, i.e. in which gaseous fuel is mixed with combustion air on arrival at the combustion zone
- F23D14/22—Non-premix gas burners, i.e. in which gaseous fuel is mixed with combustion air on arrival at the combustion zone with separate air and gas feed ducts, e.g. with ducts running parallel or crossing each other
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23D—BURNERS
- F23D14/00—Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
- F23D14/46—Details, e.g. noise reduction means
- F23D14/48—Nozzles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23D—BURNERS
- F23D14/00—Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
- F23D14/46—Details, e.g. noise reduction means
- F23D14/62—Mixing devices; Mixing tubes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23D—BURNERS
- F23D14/00—Burners for combustion of a gas, e.g. of a gas stored under pressure as a liquid
- F23D14/46—Details, e.g. noise reduction means
- F23D14/70—Baffles or like flow-disturbing devices
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23D—BURNERS
- F23D2203/00—Gaseous fuel burners
- F23D2203/007—Mixing tubes, air supply regulation
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
Abstract
【課題】低発熱量燃料を用いた場合の噴流の直進性を緩和し、火炎長さを調節して最適炉内温度分布を実現する。
【解決手段】一次空気を炉内に噴出する一次空気流路14と、二次空気を炉内に噴出する二次空気流路16と、一次空気流路14内に設けられ、燃料ガスを炉内に噴出する燃料供給管28と、燃料供給管28の先端部に設けられた保炎部材30とを備え、燃料供給管28の先端に燃料ガスを一次空気流路14から炉内に噴出する一次空気に向けて拡散さる拡散チップ29を設けた。
【選択図】図2
【解決手段】一次空気を炉内に噴出する一次空気流路14と、二次空気を炉内に噴出する二次空気流路16と、一次空気流路14内に設けられ、燃料ガスを炉内に噴出する燃料供給管28と、燃料供給管28の先端部に設けられた保炎部材30とを備え、燃料供給管28の先端に燃料ガスを一次空気流路14から炉内に噴出する一次空気に向けて拡散さる拡散チップ29を設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、低発熱量燃料を用いる工業炉用バーナによる火炎長さを調整できる燃焼方法及び高速噴流型拡散燃焼式バーナに関するものである。
従来、NOxの抑制と炉内温度分布の均一化を図る技術として、例えば、図8に示すように、燃料供給管42と燃焼用空気流路43とを備えたバーナ部51と、蓄熱体52aを収納した蓄熱室52とからなる蓄熱式直火バーナ41を炉壁40に設け、前記燃料供給管42と燃焼用空気供給口44とから燃料46および燃焼用空気48を別々に炉内50に噴出することにより緩慢燃焼させる低NOx燃焼方法が特許文献1に開示されている。
この低NOx燃焼方法は、燃料46の噴出軸47を燃焼用空気噴出軸49に対して所定角度α(5〜45°)だけ外方に傾け、燃料46の噴出速度を60m/sec以上とし、700℃以上の高温の燃焼用空気48と燃料46との各主流部が互いに重ならないように炉内50に噴出し、燃料46と燃焼用空気48との混合を抑制しながら燃料46と燃焼用空気48のそれぞれの噴出流に炉内排ガスを自己再循環させることにより緩慢な燃焼状態を維持してNOxを抑制する燃焼方法である。
しかしながら、前記燃焼方法では、燃料46と燃焼用空気48とが直接混合する前に、それぞれの流体の噴出運動量によって炉内排ガスを自己再循環させて炉内空間で緩慢燃焼をする。つまり、炉内空間に介在する燃焼ガスは、未反応の燃料、燃焼に寄与する以前の燃焼用空気、燃焼反応途中の中間生成物および燃焼排ガスとからなる混合ガスであるので、燃焼が未反応の未燃ガスが図示しない吸引排気動作中の蓄熱式直火バーナ内部の蓄熱体をオーバーヒートさせるばかりか、熱効率が低下する。さらに、800℃以下(燃料の自己着火温度以下)の低炉温時には、補助バーナを設けない限り燃焼を継続することが不可能である。
そこで、本願出願人は、一次空気流路と二次空気流路とが所定距離をもって形成されたバーナタイルと、前記バーナタイルの後端部に取り付けられ、内部に二次空気供給管を備えた風箱と、前記風箱内に設けられ、先端部が前記一次空気流路内に突設した燃料供給管と、前記燃料供給管の先端部に設けられた保炎部材とを備え、前記燃料供給管からの燃料噴出方向が前記二次空気流路の中心軸に対して平行または内方に傾斜している高速噴流型拡散燃焼式バーナを出願している(特許文献2)。
このような高速噴流型拡散燃焼式バーナは、長炎が得られ、火炎からの輻射強度が増大し、炉内温度分布の均一化とNOx発生量を低減することができる。
しかし、この高速噴流型拡散燃焼式バーナでコークス炉ガスと高炉ガスの混合ガス等の低発熱量燃料(500〜4000kcal/m3N)が用いられる場合、低発熱燃料のため、必要な燃焼量を得るために大流量で噴射されるので、噴流の勢いが減衰しにくい。加えて、低発熱量燃料は一般的に燃えにくい。このため、火炎が必要以上に長くなり、炉内温度分布が均一にならないという問題が生じている。
特許第3052262号公報
特開2002−303406号公報
本発明は、低発熱量燃料を用いた場合の燃料噴流の直進性を緩和し、火炎長さを調節して最適炉内温度分布を実現することができるバーナ燃焼方法及び高速噴流型拡散燃焼式バーナを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明のバーナ燃焼方法は、
燃料供給管から燃料ガスを炉内に噴出し、
該燃料供給管の周囲の一次空気流路から一次空気を炉内に噴出し、前記燃料ガスと混合させて一次火炎を形成する一方、
一次空気流路の近傍の二次空気流路から二次空気を炉内に噴出し、前記一次火炎と接触させて二次火炎を形成するバーナ燃焼方法において、
前記燃料供給管から炉内に噴出する燃料ガスを前記一次空気流路から炉内に噴出する一次空気に向けて拡散させるものである。
燃料供給管から燃料ガスを炉内に噴出し、
該燃料供給管の周囲の一次空気流路から一次空気を炉内に噴出し、前記燃料ガスと混合させて一次火炎を形成する一方、
一次空気流路の近傍の二次空気流路から二次空気を炉内に噴出し、前記一次火炎と接触させて二次火炎を形成するバーナ燃焼方法において、
前記燃料供給管から炉内に噴出する燃料ガスを前記一次空気流路から炉内に噴出する一次空気に向けて拡散させるものである。
また、本発明の高速噴流型拡散燃焼式バーナは、
一次空気を炉内に噴出する一次空気流路と、
二次空気を炉内に噴出する二次空気流路と、
前記一次空気流路内に設けられ、燃料ガスを炉内に噴出する燃料供給管と、
前記燃料供給管の先端部に設けられた保炎部材とを備え、
前記燃料供給管の先端に燃料ガスを前記一次空気流路から炉内に噴出する一次空気に向けて拡散させる拡散チップを設けたものである。
一次空気を炉内に噴出する一次空気流路と、
二次空気を炉内に噴出する二次空気流路と、
前記一次空気流路内に設けられ、燃料ガスを炉内に噴出する燃料供給管と、
前記燃料供給管の先端部に設けられた保炎部材とを備え、
前記燃料供給管の先端に燃料ガスを前記一次空気流路から炉内に噴出する一次空気に向けて拡散させる拡散チップを設けたものである。
前記拡散チップは、前記燃料供給管の先端から炉内に向かって径が拡がる円錐形状を有することが好ましい。
あるいは、前記拡散チップは、前記燃料供給管の先端を覆うキャップ形状を有し、燃料
ガスが一次空気に向かって噴出する複数の噴出孔を有することが好ましい。
ガスが一次空気に向かって噴出する複数の噴出孔を有することが好ましい。
前記拡散チップは、燃料ガスを一次空気に向けて拡散させる角度の異なるものに交換可能であることが好ましい。
前記手段からなる本発明の燃焼方法及び高速噴流型拡散燃焼式バーナによれば、燃料供給管から噴出する直進性の高い燃料ガスが拡散チップにより外側の一次空気に向けて拡散され、更に外側の二次空気と急速に混合してバーナ近傍で燃焼を開始するので、短炎にすることができる。
また、拡散チップを燃料ガスを一次空気に向けて拡散させる角度の異なるものに交換することで、設備に応じた最適火炎長さにすることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の高速噴流型拡散燃焼式バーナ10の概略構成図である。このバーナ10は、炉壁2に設置され、大略、一次空気流路(兼燃焼室)14と二次空気流路16とが所定距離をもって形成されたバーナタイル12と、前記バーナタイル12の後端部に取り付けられ、内部に二次空気供給管26を備えた風箱18と、前記風箱18内に設けられ、先端部が一次空気流路(兼燃焼室)14内に突設した燃料供給管28と、前記燃料供給管28の先端部に設けられた複数の保炎部材30とから構成されている。
前記風箱18の上部は、一次空気と二次空気との割合を調節する調整弁20(以下、調整弁20という)を介して燃焼用空気供給口22に連通している。調整弁20は、コントロールモータ24によって開度を調節され、これにより燃焼用空気を一次空気と二次空気に分配する分配比を制御する。例えば、燃料の自己着火温度(例えば800℃)以下の低炉温時には、前記分配比を50:50に調節し、燃料の自己着火温度以上の炉温時には前記分配比を20:80に調節する。
なお、図示しない炉内温度調節計から前記コントロールモータ24に開度信号を送信して前記分配比を自動調節してもよい。
なお、図示しない炉内温度調節計から前記コントロールモータ24に開度信号を送信して前記分配比を自動調節してもよい。
燃焼用空気供給口22と調整弁20との間から分岐した二次空気供給管26の先端部は、バーナタイル12の二次空気流路16に連結されている。
燃料供給管28は、先端部がバーナタイル12の一次空気流路(兼燃焼室)14内に突設されている。なお、燃料の噴出速度は燃料の種類毎に適宜設定されており、例えば、燃料の一例であるLPG系の燃料ガスでは50m/sec、LNG系の燃料ガスでは80m/sec、COG等の副生ガスでは120m/secに設定される。
燃料供給管28の一次空気流路14内に位置する先端部外周には、保炎部材30が固定されている。保炎部材30は、旋回羽根やスタビライザー等からなり、一次空気流路14から噴出する一次空気を渦流にする機能を有する。
燃料供給管28の先端には、図2に示すように、燃料を拡散するための拡散チップ29がねじ込みにより設けられている。この拡散チップ29は、燃料供給管28の先端から炉内に向かって拡がる円錐形状を有し、燃料供給管28の内部に挿通された支持棒31の先端に取り付けられている。拡散チップ29の円錐面は、燃料供給管28の中心軸に対して角度θをなしている。なお、燃料供給管28内にセンター空気供給管を有するものでは、支持棒31の代わりに、このセンター空気供給管の先端に拡散チップ29を取り付けることができる。この場合、拡散チップ29にセンター空気が通過する孔を設ける必要がある。また、拡散チップ29は、燃料供給管28の先端面、内壁、一次空気流路14の出口周囲のバーナタイル12の内壁にステーを用いて支持することもできる。
一次空気流路14と二次空気流路16との各中心軸14a,16a間の距離Lは、二次空気流路16の直径dの2.0〜3.0倍が好ましい。2.0倍未満になると燃料と燃焼用空気(一次空気および二次空気)とがバーナ近傍の炉内排ガスを巻き込む前に急速混合してしまうためNOx発生量が著しく増大することになり、逆に、3.0倍を超えると、前述した従来技術の低NOx燃焼方法における問題と同様に、炉内で燃料と燃焼用空気とが混合しにくくなるために燃焼が不安定になるとともに、CO等の未燃焼成分が増大することになるからである。
一次空気流量は、所要燃焼用空気流量の1/5〜1/2に調節可能であることが好ましい。NOxの抑制と炉内温度分布の均一化の観点から、炉の立ち上げ時と炉内温度が所定温度に達したときとで一次空気と二次空気の分配比が異なるからである。例えば、800℃以下(燃料ガスの自己着火温度以下)の低炉温時には一次空気流量を所要燃焼用空気流量の1/2に調節し、前記自己着火温度より高くなると一次空気流量を所要燃焼用空気流量の1/5に調節する。
なお、炉内温度分布を調節する際、バーナ近傍の温度を高くしたい場合は、例えば、前記分配比を40:60にして一次空気流量を増やしてバーナ近傍の燃焼を促進させればよいし、バーナから遠方の温度を高くしたい場合は、例えば、前記分配比を20:80にして一次空気流量を減らして二次空気の噴出運動量を高くして、すなわち、二次空気の流速を速くして、燃焼ガスを遠方に到達させればよい。
なお、炉内温度分布を調節する際、バーナ近傍の温度を高くしたい場合は、例えば、前記分配比を40:60にして一次空気流量を増やしてバーナ近傍の燃焼を促進させればよいし、バーナから遠方の温度を高くしたい場合は、例えば、前記分配比を20:80にして一次空気流量を減らして二次空気の噴出運動量を高くして、すなわち、二次空気の流速を速くして、燃焼ガスを遠方に到達させればよい。
次に、高速噴流型拡散燃焼式バーナ10の燃焼動作、すなわち、低炉温時から所定炉温に昇温するまでの運転方法について説明する。
例えば、燃料の一例である13A都市ガス(以下、燃料ガスという)は、燃料供給管28に供給され、その先端に設けた拡散チップ29により角度θだけ周囲に向かって拡散されて噴出される。
例えば、燃料の一例である13A都市ガス(以下、燃料ガスという)は、燃料供給管28に供給され、その先端に設けた拡散チップ29により角度θだけ周囲に向かって拡散されて噴出される。
燃焼用空気は、燃焼用空気供給口22から供給され、調整弁20により一次空気と二次空気との分配比を50:50に調節する。すなわち、所要燃焼用空気流量の1/2に調節された一次空気は、風箱18から一次空気流路14に流れ、保炎部材30により渦流となって、燃料供給管28から噴出された燃料ガスの周囲を覆うようにして流出し、図示しないパイロットバーナ等の点火手段にて着火したのち安定燃焼を継続する。このとき、一次空気は例えば、80m/secで噴出された燃料ガスに徐々に誘引されながら一次空気流路14から炉内に噴出することになるため、一次空気と燃料ガスの接触面における相互の拡散が極めて少ない。これにより、一次燃焼が局部的なものになる結果、一次空気流路14から炉内に噴出した一次燃焼火炎内には未燃焼部分が多く残留し、その中で熱分解された炭素成分が火炎の輝度を向上させることになる。
一次空気流路14から噴出した一次燃焼火炎は、二次空気流路16から噴出した二次空気と反応して二次燃焼する。炉温が所定温度、例えば、800℃に到達すると、前記調整弁20にて一次空気と二次空気との分配比を20:80に調節する。すなわち、一次空気は所要燃焼用空気流量の1/5に減少し、二次空気の割合が増加するから、二次空気の噴出速度は100m/sec以上となる。そして、二次空気は炉内雰囲気を攪拌しながら一次燃焼火炎と二次空気がそれぞれ炉内の排ガスを充分に巻き込んだのちに互いに接触して反応する。その結果、二次燃焼が緩慢になって火炎自体の体積が増大するとともに火炎からの輻射強度が増大し、これにより温度勾配および濃度勾配の小さい均一化された燃焼を形成でき、炉内温度分布の均一化とNOx発生量の顕著なる低減を図ることができる。なお、前記「濃度勾配の小さい」とは、酸素、排ガスおよび未反応燃料が火炎中に一定の分圧比で介在している状態をいう。
また、本実施形態の高速噴流型拡散燃焼式バーナ10では、燃料供給管28の先端に拡散チップ29を設けたので、燃料供給管28から噴出する直進性の高い燃料ガスが拡散チップ29の円錐面に沿って外側の一次空気に向けて拡散され、更に外側の二次空気と急速に混合してバーナ近傍で燃焼を開始するので、短炎にすることができる。
また、拡散チップ29は支持棒31にねじ込みにより取り付けられているので、この拡散チップ29を燃料ガスを一次空気に向けて拡散させる角度θの異なるものに交換することで、設備に応じた最適火炎長さにすることができる。
なお、図3に示すように、拡散チップ29の円錐面に母線gに対して傾斜したリブ32又は凹部を設けることで、拡散チップ29に沿って噴出する燃料ガスを旋回させてもよい。このようにすると、燃料と一次空気の混合がさらに促進され、より短い火炎を形成することができる。
図4は、拡散チップ29の円錐面の拡がり角度θに対する火炎長さの関係を示す。拡がり角度が0°すなわち拡散チップ29が無い状態では火炎長さが5mであったものが、拡がり角度が60°の円錐面を有する拡散チップ29を用いると約半分くらいまで火炎を短縮することができることが分かる。図5(a)は、特許文献2に記載のバーナによる従来の火炎の形状を示し、図5(b)は、本発明による火炎の形状を示す。
図6は、他の実施形態の拡散チップ33を示す。この拡散チップ33は、燃料供給管28の先端を覆うキャップ形状を有し、燃料供給管28の先端面にねじ込まれている。拡散チップ33は、燃料ガスを一次空気に向かって噴出することで拡散させる複数の噴出孔34を有している。各噴出孔34の中心軸は、燃料供給管28の中心軸に対して角度θをなしている。
この拡散チップ33によっても、燃料供給管28から噴出する直進性の高い燃料ガスが、拡散チップ33の複数の噴出孔34を通って外側の一次空気に向けて拡散され、更に外側の二次空気と急速に混合してバーナ近傍で燃焼を開始するので、短炎にすることができる。
また、拡散チップ33は燃焼供給管28にねじ込みにより取り付けられているので、この拡散チップ33を燃料ガスを一次空気に向けて拡散させる角度θの異なるものに交換することで、設備に応じた最適火炎長さにすることができる。
なお、図7に示すように、拡散チップ33の各噴出孔34の中心軸を法線nに対して傾斜させることで、噴出孔34から噴出する燃料ガスを旋回させてもよい。このようにすると、燃料と一次空気の混合がさらに促進され、より短い火炎を形成することができる。
なお、本実施形態の高速噴流型拡散燃焼式バーナ10では、調整弁20を用いて燃焼用空気を一次空気と二次空気とに分配供給するようにしたが、一次空気流路14および二次空気流路16にそれぞれ流量制御弁を介して接続された一次空気供給管と二次空気供給管を設けて、前記各流量制御弁をそれぞれ調節することにより一次空気および二次空気の各流量を設定するようにしてもよい。
10…高速噴流型拡散燃焼式バーナ
12…バーナタイル
14…一次空気流路
16…二次空気流路
18…風箱
20…一次空気および二次空気の割合を調節する調整弁
22…燃焼用空気供給口
24…コントロールモータ
26…二次空気供給管
28…燃料供給管
29…拡散チップ
30…保炎部材
31…支持棒
32…リブ
33…拡散チップ
34…噴出孔
12…バーナタイル
14…一次空気流路
16…二次空気流路
18…風箱
20…一次空気および二次空気の割合を調節する調整弁
22…燃焼用空気供給口
24…コントロールモータ
26…二次空気供給管
28…燃料供給管
29…拡散チップ
30…保炎部材
31…支持棒
32…リブ
33…拡散チップ
34…噴出孔
Claims (5)
- 燃料供給管から燃料ガスを炉内に噴出し、
該燃料供給管の周囲の一次空気流路から一次空気を炉内に噴出し、前記燃料ガスと混合させて一次火炎を形成する一方、
一次空気流路の近傍の二次空気流路から二次空気を炉内に噴出し、前記一次火炎と接触させて二次火炎を形成するバーナ燃焼方法において、
前記燃料供給管から炉内に噴出する燃料ガスを前記一次空気流路から炉内に噴出する一次空気に向けて拡散させることを特徴とするバーナ燃焼方法。 - 一次空気を炉内に噴出する一次空気流路と、
二次空気を炉内に噴出する二次空気流路と、
前記一次空気流路内に設けられ、燃料ガスを炉内に噴出する燃料供給管と、
前記燃料供給管の先端部に設けられた保炎部材とを備え、
前記燃料供給管の先端に燃料ガスを前記一次空気流路から炉内に噴出する一次空気に向けて拡散させる拡散チップを設けたことを特徴とする高速噴流型拡散燃焼式バーナ。 - 前記拡散チップは、前記燃料供給管の先端から炉内に向かって拡がる円錐形状を有することを特徴とする請求項2に記載の高速噴流型拡散燃焼式バーナ。
- 前記拡散チップは、前記燃料供給管の先端を覆うキャップ形状を有し、燃料ガスが一次空気に向かって噴出する複数の噴出孔を有することを特徴とする請求項2に記載の高速噴流型拡散燃焼式バーナ。
- 前記拡散チップは、燃料ガスを一次空気に向けて拡散させる角度の異なるものに交換可能であることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の高速噴流型拡散燃焼式バーナ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008153019A JP2009299955A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | バーナ燃焼方法及び高速噴流型拡散燃焼式バーナ |
TW097126733A TWI363166B (en) | 2008-06-11 | 2008-07-15 | Burner combustion method and high-speed jet type diffuse combustion burner |
KR1020080076572A KR100976028B1 (ko) | 2008-06-11 | 2008-08-05 | 버너 연소 방법 및 고속 분류형 확산 연소식 버너 |
CNA2008101454472A CN101603682A (zh) | 2008-06-11 | 2008-08-06 | 燃烧嘴的燃烧方法和高速喷流型扩散燃烧式燃烧嘴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008153019A JP2009299955A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | バーナ燃焼方法及び高速噴流型拡散燃焼式バーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009299955A true JP2009299955A (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=41469514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008153019A Pending JP2009299955A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | バーナ燃焼方法及び高速噴流型拡散燃焼式バーナ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009299955A (ja) |
KR (1) | KR100976028B1 (ja) |
CN (1) | CN101603682A (ja) |
TW (1) | TWI363166B (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013011418A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | ガス化溶融設備の溶融炉 |
JP2016536562A (ja) * | 2013-10-14 | 2016-11-24 | コージュバイオ | リーンガスバーナ |
CN115751317A (zh) * | 2022-11-29 | 2023-03-07 | 天华院(南京)智能制造有限公司 | 处理返炉膛烧焦气用侧壁气体燃烧器 |
CN116379426A (zh) * | 2023-06-06 | 2023-07-04 | 佛山仙湖实验室 | 一种逆向喷射氨燃烧器 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102261649A (zh) * | 2010-10-22 | 2011-11-30 | 魏伯卿 | 聚温式带富氧喷嘴的燃烧炉自预热富氧燃烧器 |
CN103528064B (zh) * | 2013-09-17 | 2017-09-22 | 鞍山市东盛能源设备有限公司 | 烧结机的节能燃烧器装置 |
CN103615722B (zh) * | 2013-12-19 | 2015-08-19 | 山东百川同创能源有限公司 | 高温粗制生物质气燃烧器 |
CN108004359B (zh) * | 2017-12-29 | 2023-10-20 | 大连新瑞晨环保科技有限公司 | 高炉煤气热风炉烘炉设备 |
TWI673457B (zh) * | 2018-11-16 | 2019-10-01 | 財團法人金屬工業研究發展中心 | 蓄熱式燃燒器及其焰速調變器 |
CN111520720A (zh) * | 2020-05-28 | 2020-08-11 | 深圳市龙瑞泰兴能源环境科技有限公司 | 一种防堵塞弥散式蓄热燃烧系统 |
CN112664931A (zh) * | 2021-01-19 | 2021-04-16 | 东北大学 | 一种低氮燃气烧嘴及其使用方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6029845B2 (ja) * | 1981-05-18 | 1985-07-12 | 川崎製鉄株式会社 | 燃焼性に優れる低NOxバ−ナ |
JPH0435693Y2 (ja) * | 1987-11-20 | 1992-08-24 | ||
JPH09296913A (ja) * | 1996-05-02 | 1997-11-18 | Osaka Gas Co Ltd | 低圧浸管バーナ |
JP2002303406A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-18 | Chugai Ro Co Ltd | 高速噴流型拡散燃焼式バーナ |
-
2008
- 2008-06-11 JP JP2008153019A patent/JP2009299955A/ja active Pending
- 2008-07-15 TW TW097126733A patent/TWI363166B/zh active
- 2008-08-05 KR KR1020080076572A patent/KR100976028B1/ko active Active
- 2008-08-06 CN CNA2008101454472A patent/CN101603682A/zh active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013011418A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | ガス化溶融設備の溶融炉 |
JP2016536562A (ja) * | 2013-10-14 | 2016-11-24 | コージュバイオ | リーンガスバーナ |
CN115751317A (zh) * | 2022-11-29 | 2023-03-07 | 天华院(南京)智能制造有限公司 | 处理返炉膛烧焦气用侧壁气体燃烧器 |
CN116379426A (zh) * | 2023-06-06 | 2023-07-04 | 佛山仙湖实验室 | 一种逆向喷射氨燃烧器 |
CN116379426B (zh) * | 2023-06-06 | 2023-08-08 | 佛山仙湖实验室 | 一种逆向喷射氨燃烧器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN101603682A (zh) | 2009-12-16 |
TWI363166B (en) | 2012-05-01 |
KR100976028B1 (ko) | 2010-08-17 |
TW200951375A (en) | 2009-12-16 |
KR20090129297A (ko) | 2009-12-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009299955A (ja) | バーナ燃焼方法及び高速噴流型拡散燃焼式バーナ | |
CN111051776B (zh) | 低nox和co燃烧器方法及设备 | |
TWI519739B (zh) | 燃燒器及具備該燃燒器之鍋爐 | |
JP5486619B2 (ja) | ガスタービン燃焼器及びその運転方法 | |
CA2722874C (en) | Low nox burner | |
KR100770625B1 (ko) | 퍼니스 연소 시스템 및 퍼니스에서 연료를 연소시키는 방법 | |
KR101204457B1 (ko) | 저녹스형 버너 | |
JP2013145075A (ja) | 灯火形成装置 | |
JP3176004B2 (ja) | 低NOxガス焚バーナ | |
KR101328255B1 (ko) | 연소속도가 다른 복수의 가스를 사용하는 버너 | |
KR101726344B1 (ko) | 멀티연료 공급용 연소기 | |
CN211146484U (zh) | 超低氮燃烧装置 | |
JP3877440B2 (ja) | 加熱炉用バーナ設備 | |
WO2009110038A1 (ja) | 酸素燃焼ボイラの微粉炭バーナ | |
JP2002303406A (ja) | 高速噴流型拡散燃焼式バーナ | |
CN111386428B (zh) | 辐射壁燃烧器 | |
KR20130070873A (ko) | 버너장치 및 연소방법 | |
KR20120082647A (ko) | 저녹스형 버너 | |
KR101729201B1 (ko) | 순산소 연소 버너 | |
WO2020261286A1 (en) | A domestic cooking burner for piped natural gas | |
KR102829837B1 (ko) | 암모니아 연소용 노즐, 이를 포함하는 암모니아 연료용 파일럿 버너 및 이를 포함하는 암모니아 연소기 | |
US10429072B2 (en) | Regenerative burner for non-symmetrical combustion | |
JP6395364B2 (ja) | 燃焼方法及び燃焼装置 | |
JP2023154262A (ja) | バーナ | |
KR20250062474A (ko) | 암모니아 연소용 노즐, 이를 포함하는 암모니아 연료용 파일럿 버너 및 이를 포함하는 암모니아 연소기 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100105 |