[go: up one dir, main page]

JP2009299471A - マグネットカップリング機構を有するギアポンプ - Google Patents

マグネットカップリング機構を有するギアポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2009299471A
JP2009299471A JP2008114226A JP2008114226A JP2009299471A JP 2009299471 A JP2009299471 A JP 2009299471A JP 2008114226 A JP2008114226 A JP 2008114226A JP 2008114226 A JP2008114226 A JP 2008114226A JP 2009299471 A JP2009299471 A JP 2009299471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
magnet
gear
coupling mechanism
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008114226A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Kishi
修一 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Daito Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daito Kogyo Co Ltd filed Critical Daito Kogyo Co Ltd
Priority to JP2008114226A priority Critical patent/JP2009299471A/ja
Priority to US12/346,411 priority patent/US20090104057A1/en
Publication of JP2009299471A publication Critical patent/JP2009299471A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C15/00Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
    • F04C15/0057Driving elements, brakes, couplings, transmission specially adapted for machines or pumps
    • F04C15/0061Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
    • F04C15/0069Magnetic couplings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C15/00Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
    • F04C15/0057Driving elements, brakes, couplings, transmission specially adapted for machines or pumps
    • F04C15/0061Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2210/00Fluid
    • F04C2210/40Properties
    • F04C2210/44Viscosity

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

【課題】 比較的小さい伝達トルクを有するマグネットカップリングを用いて、ポンプ側が必要とする大きな伝達トルクを発生させることができるマグネットカップリング機構を有するポンプを提供する。
【解決手段】 マグネットカップリング機構を構成するインナーマグネット5とアウターマグネット6との磁気結合によって、ポンプの駆動体を駆動させるマグネットカップリング機構を有するポンプであって、前記ポンプの駆動体31,32と、外部駆動源によって駆動されるマグネットカップリング機構との間に減速機構4を介在させ、前記ポンプの駆動体31,32と、減速機構4と、前記マグネットカップリング機構を構成するインナーマグネット6とを、一つの密閉型のケーシング2内に配置してマグネットカップリング機構を有するポンプ1とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、低粘度から高粘度までの流体や高粘度・高圧流体の移送に際し、二つのマグネットの磁気作用によって、流体を外部に漏らすことなく、効率的に送液することが可能なポンプ、特に、マグネットカップリング機構(無軸封機構)を有するポンプに関するものである。
磁気作用によってギアなどの駆動体を駆動させる、マグネットカップリング機構を有するポンプの市場ニーズは、近年、さらに高まる傾向にある。
最近の動向としては、根幹技術である磁石業界において、ネオジム系磁石を始めとしたマグネットの高性能化により、数十年前に比べ、ハイパフォーマンスなポンプの提供が可能になりつつある。
このようなマグネットカップリング機構を有したポンプ業界において、殆どの機種は、遠心式ポンプである。
この遠心式ポンプは、他の様式のポンプに比べ低揚程、大容量、低粘度の流体を移送する目的に適し、マグネットカップリングに大きな伝達能力を要求されない。
そのため、ポンプのサイズに対し、マグネットカップリングの大きさを比較的小さく設計できる。このことは、コストの面でも大きく寄与している。
この遠心式ポンプに対し、ギアポンプにおいては、マグネットカップリングに使用される磁石の高性能化により、最近、漸く実用化され市場にも受け入れられつつある。
かかるマグネットカップリング機構を有するギアポンプとしては、例えば、特開2006− 52652号公報(特許文献1)に示されるギアポンプがある。
このギアポンプは、ギアへの回転力伝達機構や、収納体の外部への液漏れ防止構造を簡素化でき、かつ小型化を達成しようとするものである。
具体的には、連動する複数のギアと、外部と隔離した状態で該ギアを密閉収納する収納体と、この収納体内に流体を流入する流入経路と、前記収納体内から流体を吐出する吐出経路とを備えるギアポンプにおいて、前記複数のギアのうち少なくとも一つ以上が転位平歯車であって、前記ギアのうち少なくとも一つに磁性体が取り付けられ、前記外部に駆動源が配置され、前記駆動源の通電により、前記磁性体が取り付けられたギアに回転駆動力を与える構成としたものである。
また、特開2007−285270号公報(特許文献2)においては、低速回転時においても、駆動軸からポンプ駆動回転体(又は駆動ギア)への動力伝達ロスが、殆ど生じない可変容量ポンプが提案されている。
この可変容量ポンプは、ポンプハウジングと、外部駆動源によって回転駆動される駆動軸及び、前記ポンプハウジング内に回転可能に設けられたポンプ駆動回転体を備えたものであって、前記ポンプ駆動回転体の中央には、前記駆動軸を挿通するための軸孔が設けられ、前記ポンプ駆動回転体の軸孔を区画している内周壁部、及び前記軸孔の内周壁部に対向する前記駆動軸の、外周部のうちの一方が永久磁石で形成され、他方が磁性材料で形成されたものである。
また、特表2007−531844号公報(特許文献3)においては、磁気駆動型ギアポンプが提案されている。
この磁気駆動型ギアポンプは、ハウジングと、環状従動マグネット・ロータギアアセンブリに磁気結合されているが、それから間隔をおいて配置され、それらの間に配置された環状キャニスタが備わった回転可能な環状磁気駆動アセンブリとを有し、環状磁気駆動アセンブリが回転すると、環状従動マグネット・ロータギアアセンブリが、偏位状静止シャフトの第1シャフト部分において回転するとともに、ロータギアが、偏位状静止シャフトの第2シャフト部分において回転するアイドラーギアを駆動するというものである。
特開2006− 52652号公報(特許請求の範囲) 特開2007−285270号公報(特許請求の範囲) 特表2007−531844号公報(特許請求の範囲)
これらのギアポンプは様々な流体に採用されており、特に、高粘度流体の定量移送や計量移送や油圧動力伝達装置においては、高圧力発生器として様々な回転速度域において使用されている。
しかしながら、これら高粘度・高圧流体の移送等には、必然的に大きな伝達トルクを有する大型のマグネットカップリングが必要となる。
すなわち、ギアポンプで高粘度又は高圧流体を移送しようとする場合、ギアポンプに大きな負荷が作用するため、マグネットカップリング機構部において、いわゆるスリップ現象が発生し、外部駆動源のトルクがそのままギアポンプに反映されなくなって、定量移送や計量移送が望まれるギアポンプにおいては、致命的な問題が生じる。
そのため、マグネットカップリングに高いトルク伝達能力を要求する仕様のものについては、マグネットカップリングの性能を向上させるため、マグネット自体の表面積を大きくする必要があるので、装置を大型化せざるを得ない。
一方、マグネットカップリングの性能は、磁石の性能に大きく影響されるため、高性能なマグネットカップリングは、前記理由で装置自体を大型化せざるを得ないので、より効率の良いネオジウム磁石の利用が試みられている。
しかしながら、ネオジウム磁石のようなレアメタルは、きわめて高価であるとともに、近年入手が困難になりつつあるため、小さなマグネットカップリングで、大きな伝達トルクの得られるギアポンプの提供が求められている。
この発明はかかる現状に鑑み、ポンプの駆動部における流体漏出のおそれがなく、比較的小さい伝達トルクを有するマグネットカップリングを用いて、ポンプ側が必要とする大きな伝達トルクを発生させることができ、かつ機構が簡単で、レアメタルなどの高価な材料を必要としない、コストパフォーマンスの高いマグネットカップリング機構を有するポンプを提供せんとするものである。
前記目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の発明は、
マグネットカップリング機構を構成するインナーマグネットとアウターマグネットとの磁気結合によって、ポンプの駆動体を駆動させるマグネットカップリング機構を有するポンプであって、
前記ポンプの駆動体と、外部駆動源によって駆動されるマグネットカップリング機構との間に減速機構を介在させるとともに、
前記ポンプの駆動体と減速機構、および少なくとも前記マグネットカップリング機構を構成するインナーマグネットが、一つの密閉型のケーシング内に配置されていること
を特徴とするマグネットカップリング機構を有するポンプである。
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のマグネットカップリング機構を有するポンプにおいて、
前記マグネットカップリング機構は、
外周部に前記インナーマグネットが設けられ、中心部に減速機構を駆動させるための駆動シャフトの一端部が連結されたローターが内部に回転自在に配置された、前記密閉型のケーシングを構成する有底筒状のマグネット部と、内周部に前記インナーマグネットと相対するようアウターマグネットが設けられ、前記マグネット部の外周部との間に所要の間隔を存して配置され、かつ外部駆動源によって回転する円筒状の回転部材とからなること
を特徴とするものである。
また、この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載のマグネットカップリング機構を有するポンプにおいて、
前記ポンプは、
ギアポンプであること
を特徴とするものである。
この発明のマグネットカップリング機構を有するポンプは、ポンプを駆動させる駆動体の回転を、マグネットカップリング機構を使用して行なうに際し、前記ポンプの駆動体とマグネットカップリング機構との間に減速機構を介在させて行なうように構成されているので、小さな外部動力でも効率的に前記ポンプの駆動体を駆動させることができ、高粘度又は高圧力の流体であっても、マグネットカップリング機構部で、いわゆるスリップ現象を発生させることなく、ポンプを効率的に駆動させることができる。
また、ポンプの駆動体と減速機構およびマグネットカップリング機構を構成するインナーマグネットが、一つの密閉型のケーシング内に設けられているので、ポンプの駆動部における流体漏出のおそれがない。
また、このマグネットカップリング機構を有するポンプは、高粘度や高圧力の流体であっても、ケーシングに内蔵する減速機構の減速比を適宜選択することによって、マグネットカップリング機構を構成するマグネットを大型化させることなく、小型で制作が容易なポンプを得ることができる。
その結果、ポンプの汎用化、量産化、標準化がきわめて容易となる。
さらに、価格の高いレアメタル製のマグネットを使用する必要もないので、ポンプの省資源化になるとともに、安価に提供できるものである。
以下、この発明にかかるマグネットカップリング機構を有するポンプの好ましい実施の一形態を、ギアポンプの場合を例として、添付の図面に基づいて具体的に説明する。
なお、この発明は後述する実施例にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内において種々改良することが可能なものである。
好適な実施例としてのギアポンプ1は、一つの密閉型のケーシング2と、前記ケーシング2内に装着されるポンプ駆動体としてのギア機構3と、このギア機構3を駆動させるための減速機構4、および前記減速機構4を駆動させるためのマグネットカップリング機構を構成するインナーマグネット5と、アウターマグネット6で構成されるものである。
このギアポンプ1の一つの筐体となる密閉型のケーシング2は、少なくとも一つの吸入口1Aおよび吐出口(図示せず)を有するものである。
この実施例においては、密閉型のケーシング2は、ヘッド部21、駆動体保持部22、ベース部23およびマグネット部24の、4つの構成体から構成されている。
前記ヘッド部21は、ギアポンプ1の駆動体を構成する駆動ギア31の駆動シャフト32の一端部を支承するもので、有底円柱体の開口部に接続用のフランジが一体的に形成され、その内部には、前記駆動ギア31の一端部を支承する円筒状の軸受け部21aが軸方向に沿って偏倚させて形成されている。
前記駆動体保持部22は、内部に駆動ギア31と従動ギア33が配置可能な空隙部を有する円筒状部材から形成されたもので、一方の開口部には前記ヘッド部21が、他方の開口部には、後述するベース部23がボルトによって一体的に連設されるものである。
この駆動体保持部22内には、前記ギア機構3を構成する駆動ギア31と従動ギア33とが、互いに噛合った状態で保持されるものである。
その際、前記駆動シャフト32の一端部は、前記ヘッド部21に偏倚形成された前記軸受け部21aにリング状の軸受け部材Bを介して回転自在に保持されている。
前記ベース部材23は、異形の円柱体の所要部位に、軸と直交させて、減速機構4を装着するための所要の径と幅を有する空隙部Sが形成されたものである。
この空隙部Sに対し、駆動体保持部22側の端面からは、軸と平行に前記駆動シャフト32の他端部を挿通させるための挿通孔Hが、また、反対側の端面からは、前記減速機構4を構成する一方のギアgの駆動シャフト41を挿通させるための挿通孔Hが、いずれも前記空隙部Sと連通するように形成されている。
また、駆動体保持部22側の端面には、軸と平行に前記従動ギア33の駆動シャフト34を、リング状の軸受け部材Bを介して回転自在に支承するための軸受け部35が偏倚形成されている。
この空隙部S内に装置される減速機構4は、所望の変速比を有する径の異なる一対のギアg,Gとから構成されている。
他方のギアGの中心部には、前記駆動ギア31の駆動シャフト32の先端部が、キーとキー溝とによって一体的に回転できるよう設けられている。
なお、変速比は使用する液体によって異なるので、適宜設定することができるが、1:3〜40程度が実用的に好ましいものである。
なお、この減速機構4は、図示した実施例においては、一般的な平歯車を使用する歯車減速機を使用しているが、ポンプの用途に応じて適宜変更が可能なもので、歯車の種類に特段の限定はないものである。
また、例えば、内接式遊星歯車と円弧系歯車で構成されるサイクロ減速機(住友重機工業の登録商標)など、特殊な構成の減速機構を使用することもでき、その種類にも特段の制限はないものである。
前記マグネット部24は、開口部にフランジを有する有底円筒体からなるもので、内部には、前記ギアgの駆動シャフト41の他端部に設けられたローター51が回転自在に配置されたものである。
このローター51は、円柱状のローター主体の中心部に前記ギアgの駆動シャフト41を挿通させるための挿通孔を有し、外周部には所要の幅でリング状に凹状部が形成され、この凹状部内に前記マグネットカップリング機構を構成する一方のインナーマグネット5を固定したもので、前記挿通孔にはギアgの駆動シャフト41が、キーとキー溝によって固定されたものである。
前記マグネット部24の外周部には、所要間隔を存して有底円筒状の回転部材61が、前記マグネット部24の外周部を覆うようにして回転自在に配置されている。
この回転部材61の内周部の、前記マグネット部24に固定されたインナーマグネット5と相対する部位には、所要の幅でリング状に凹状部が形成され、この凹状部内に前記マグネットカップリング機構を構成する他方のアウターマグネット6が固定され、その底部の中心部には、先端部がモータなどの外部駆動源と連結する駆動シャフト26の基端部が固定されている。
なお、前記駆動シャフト26の基端部側は、前記ケーシング2を構成するベース部23に接して配置された、円筒状のカバー部材25に連設して設けられたベアリング部27のベアリングによって回転自在に支承されている。
これら記ヘッド部21,駆動体保持部22,ベース部23およびマグネット部24は、いずれも隣接する部材同士がOリングを介して相互に連結され、ギアポンプ1内を流出入する流体が外部に漏れ出すことを防止するよう構成されている。
かかる構成からなるギアポンプ1は、モータなどの外部駆動力を作動させると、駆動シャフト26が同時に回転し、この駆動シャフト26と一体の回転部材61も同時に回転することになる。
この回転部材61の内周面には、前記したリング状のアウターマグネット6が配置されているので、アウターマグネット6も同時に回転する。
このアウターマグネット6の回転によって、有底筒状のマグネット部24を介して相対配置されたインナーマグネット5が磁気結合作用によって作動すると、ローター51も回転し始め、その回転は、駆動シャフト41を介して減速機構4を構成するギアgに伝えられる。
このギヤgの回転によってギアGが回転すると、ギアGと連結するギア機構3の駆動シャフト32が回転するので、駆動ギア31と従動ギア33も同時に回転し、流体が吸入口1Aからギアポンプ1内に吸い込まれ、吐出口から定量排出されるものである。
したがって、ギアポンプ1内に流入する流体の抵抗によってギア機構3に大きな負荷が作用しても、あらかじめ設定された減速比で対応できる場合には、インナーマグネット5とアウターマグネット6との間でスリップ現象が発生することがなく、円滑に流体を処理することができるものである。
前記ギア機構3は、インナーマグネット5とアウターマグネット6との磁気結合作用で直接駆動されず、減速機構4を介して駆動されるよう構成されているので、外部動力としてのモータの小型化と、マグネットカップリングを構成するインナーマグネット5とアウターマグネット6の大型化をさせることなく、低粘度から高粘度の流体まで、ギアポンプの特性を最大限に利用しながら、効果的に処理することができる。
上記実施例では、ポンプとしてギアポンプを示したが、うずまきポンプ、ねじポンプ、ベーンポンプ、ロータリーポンプ、ピストンポンプなど各種のポンプにも利用可能なものである。
また、こられポンプは、「動力源→仕事」として利用するが基本的なメカニズムとなっているが、油圧モータのように仕事(エネルギー)→動力源としても利用可能である。
この発明のマグネットカップリング機構を有するポンプは、ポンプの駆動体を小さな外部動力によって効率的に駆動させることができ、マグネットカップリング機構の構成のためにネオジウム系磁石などの高価なものを使用する必要がないので、多くのポンプに利用することができる。
この発明のマグネットカップリング機構を有するポンプの実施例としての、ギアポンプの一例の一部切欠き断面図である。
符号の説明
1 ギアポンプ
2 ケーシング
21 ヘッド部
22 駆動体保持部
23 ベース部
24 マグネット部
25 カバー部材
26 駆動シャフト
27 ベアリング部
3 ギア機構
31 駆動ギア
32 駆動シャフト
33 従動ギア
34 駆動シャフト
B 軸受け部材
4 減速機構
41 駆動シャフト
S 空隙部
g,G ギア
5 インナーマグネット
51 ローター
6 アウターマグネット
61 回転部材
B 軸受け部材
H 挿通孔
この発明は、低粘度から高粘度までの流体や高粘度・高圧流体の移送に際し、二つのマグネットの磁気作用によって、流体を外部に漏らすことなく、効率的に送液することが可能なポンプ、特に、マグネットカップリング機構(無軸封機構)を有するポンプに関するものである。
磁気作用によってギアなどの駆動体を駆動させる、マグネットカップリング機構を有するポンプの市場ニーズは、近年、さらに高まる傾向にある。
最近の動向としては、根幹技術である磁石業界において、ネオジム系磁石を始めとしたマグネットの高性能化により、数十年前に比べ、ハイパフォーマンスなポンプの提供が可能になりつつある。
このようなマグネットカップリング機構を有したポンプ業界において、殆どの機種は、遠心式ポンプである。
この遠心式ポンプは、他の様式のポンプに比べ低揚程、大容量、低粘度の流体を移送する目的に適し、マグネットカップリングに大きな伝達能力を要求されない。
そのため、ポンプのサイズに対し、マグネットカップリングの大きさを比較的小さく設計できる。このことは、コストの面でも大きく寄与している。
この遠心式ポンプに対し、ギアポンプにおいては、マグネットカップリングに使用される磁石の高性能化により、最近、漸く実用化され、市場にも受け入れられつつある。
かかるマグネットカップリング機構を有するギアポンプとしては、例えば、特開2006− 52652号公報(特許文献1)に示されるギアポンプがある。
このギアポンプは、ギアへの回転力伝達機構や、収納体の外部への液漏れ防止構造を簡素化でき、かつ小型化を達成しようとするものである。
具体的には、連動する複数のギアと、外部と隔離した状態で該ギアを密閉収納する収納体と、この収納体内に流体を流入する流入経路と、前記収納体内から流体を吐出する吐出経路とを備えるギアポンプにおいて、前記複数のギアのうち少なくとも一つ以上が転位平歯車であって、前記ギアのうち少なくとも一つに磁性体が取り付けられ、前記外部に駆動源が配置され、前記駆動源の通電により、前記磁性体が取り付けられたギアに回転駆動力を与える構成としたものである。
また、特開2007−285270号公報(特許文献2)においては、低速回転時においても、駆動軸からポンプ駆動回転体(又は駆動ギア)への動力伝達ロスが、殆ど生じない可変容量ポンプが提案されている。
この可変容量ポンプは、ポンプハウジングと、外部駆動源によって回転駆動される駆動軸及び、前記ポンプハウジング内に回転可能に設けられたポンプ駆動回転体を備えたものであって、前記ポンプ駆動回転体の中央には、前記駆動軸を挿通するための軸孔が設けられ、前記ポンプ駆動回転体の軸孔を区画している内周壁部、及び前記軸孔の内周壁部に対向する前記駆動軸の、外周部のうちの一方が永久磁石で形成され、他方が磁性材料で形成されたものである。
また、特表2007−531844号公報(特許文献3)においては、磁気駆動型ギアポンプが提案されている。
この磁気駆動型ギアポンプは、ハウジングと、環状従動マグネット・ロータギアアセンブリに磁気結合されているが、それから間隔をおいて配置され、それらの間に配置された環状キャニスタが備わった回転可能な環状磁気駆動アセンブリとを有し、環状磁気駆動アセンブリが回転すると、環状従動マグネット・ロータギアアセンブリが、偏位状静止シャフトの第1シャフト部分において回転するとともに、ロータギアが、偏位状静止シャフトの第2シャフト部分において回転するアイドラーギアを駆動するというものである。
特開2006− 52652号公報(特許請求の範囲) 特開2007−285270号公報(特許請求の範囲) 特表2007−531844号公報(特許請求の範囲)
これらのギアポンプは様々な流体に採用されており、特に、高粘度流体の定量移送や計量移送や油圧動力伝達装置においては、高圧力発生器として様々な回転速度域において使用されている。
しかしながら、これら高粘度・高圧流体の移送等には、必然的に大きな伝達トルクを有する大型のマグネットカップリングが必要となる。
すなわち、ギアポンプで高粘度又は高圧流体を移送しようとする場合、ギアポンプに大きな負荷が作用するため、マグネットカップリング機構部において、いわゆるスリップ現象が発生し、外部駆動源のトルクがそのままギアポンプに反映されなくなって、定量移送や計量移送が望まれるギアポンプにおいては、致命的な問題が生じる。
そのため、マグネットカップリングに高いトルク伝達能力を要求する仕様のものについては、マグネットカップリングの性能を向上させるため、マグネット自体の表面積を大きくする必要があるので、装置を大型化せざるを得ない。
一方、マグネットカップリングの性能は、磁石の性能に大きく影響されるため、高性能なマグネットカップリングは、前記理由で装置自体を大型化せざるを得ないので、より効率の良いネオジウム磁石の利用が試みられている。
しかしながら、ネオジウム磁石のようなレアメタルは、きわめて高価であるとともに、近年入手が困難になりつつあるため、小さなマグネットカップリングで、大きな伝達トルクの得られるギアポンプの提供が求められている。
この発明はかかる現状に鑑み、ポンプの駆動部における流体漏出のおそれがなく、比較的小さい伝達トルクを有するマグネットカップリングを用いて、ポンプ側が必要とする大きな伝達トルクを発生させることができ、かつ機構が簡単で、レアメタルなどの高価な材料を必要としない、コストパフォーマンスの高いマグネットカップリング機構を有するポンプを提供せんとするものである。
前記目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の発明は、
少なくとも一つの吸入口および吐出口を有する一つの密閉型のケーシング内に、ポンプ駆動体としてのギア機構と、このギア機構を駆動させるための減速機構と、この減速機構を駆動させるマグネットカップリング機構を配置したものであって、
前記マグネットカップリング機構は、
外周部に円筒状のインナーマグネットが設けられ、中心部に減速機構を駆動させるための駆動シャフトの一端部が連結されたローターが内部に回転自在に配置された有底筒状のマグネット部と、内周部に前記インナーマグネットと相対する円筒状のアウターマグネットが設けられ、前記マグネット部の外周部との間に所要の間隔を存して配置され、かつ外部駆動源によって回転する円筒状の回転部材とからなること
を特徴とするマグネットカップリング機構を有するポンプである。
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のマグネットカップリング機構を有するポンプにおいて、
前記ポンプは、
ギアポンプであること
を特徴とするものである。
この発明のマグネットカップリング機構を有するポンプは、ポンプを駆動させる駆動体の回転を、マグネットカップリング機構を使用して行なうに際し、前記ポンプの駆動体とマグネットカップリング機構との間に減速機構を介在させて行なうように構成されているので、小さな外部動力でも効率的に前記ポンプの駆動体を駆動させることができ、高粘度又は高圧力の流体であっても、マグネットカップリング機構部で、いわゆるスリップ現象を発生させることなく、ポンプを効率的に駆動させることができる。
また、ポンプの駆動体と減速機構およびマグネットカップリング機構を構成するインナーマグネットが、一つの密閉型のケーシング内に設けられているので、ポンプの駆動部における流体漏出のおそれがない。
また、このマグネットカップリング機構を有するポンプは、高粘度や高圧力の流体であっても、ケーシングに内蔵する減速機構の減速比を適宜選択することによって、マグネットカップリング機構を構成するマグネットを大型化させることなく、小型で制作が容易なポンプを得ることができる。
その結果、ポンプの汎用化、量産化、標準化がきわめて容易となる。
さらに、価格の高いレアメタル製のマグネットを使用する必要もないので、ポンプの省資源化になるとともに、安価に提供できるものである。
以下、この発明にかかるマグネットカップリング機構を有するポンプの好ましい実施の一形態を、ギアポンプの場合を例として、添付の図面に基づいて具体的に説明する。
なお、この発明は後述する実施例にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内において種々改良することが可能なものである。
好適な実施例としてのギアポンプ1は、一つの密閉型のケーシング2と、前記ケーシング2内に装着されるポンプ駆動体としてのギア機構3と、このギア機構3を駆動させるための減速機構4、および前記減速機構4を駆動させるためのマグネットカップリング機構を構成するインナーマグネット5と、アウターマグネット6で構成されるものである。
このギアポンプ1の一つの筐体となる密閉型のケーシング2は、少なくとも一つの吸入口1Aおよび吐出口(図示せず)を有するものである。
この実施例においては、密閉型のケーシング2は、ヘッド部21、駆動体保持部22、ベース部23およびマグネット部24の、4つの構成体から構成されている。
前記ヘッド部21は、ギアポンプ1の駆動体を構成する駆動ギア31の駆動シャフト32の一端部を支承するもので、有底円柱体の開口部に接続用のフランジが一体的に形成され、その内部には、前記駆動ギア31の一端部を支承する円筒状の軸受け部21aが軸方向に沿って偏倚させて形成されている。
前記駆動体保持部22は、内部に駆動ギア31と従動ギア33が配置可能な空隙部を有する円筒状部材から形成されたもので、一方の開口部には前記ヘッド部21が、他方の開口部には、後述するベース部23がボルトによって一体的に連設されるものである。
この駆動体保持部22内には、前記ギア機構3を構成する駆動ギア31と従動ギア33とが、互いに噛合った状態で保持されるものである。
その際、前記駆動シャフト32の一端部は、前記ヘッド部21に偏倚形成された前記軸受け部21aにリング状の軸受け部材Bを介して回転自在に保持されている。
前記ベース部材23は、異形の円柱体の所要部位に、軸と直交させて、減速機構4を装着するための所要の径と幅を有する空隙部Sが形成されたものである。
この空隙部Sに対し、駆動体保持部22側の端面からは、軸と平行に前記駆動シャフト32の他端部を挿通させるための挿通孔Hが、また、反対側の端面からは、前記減速機構4を構成する一方のギアgの駆動シャフト41を挿通させるための挿通孔Hが、いずれも前記空隙部Sと連通するように形成されている。
また、駆動体保持部22側の端面には、軸と平行に前記従動ギア33の駆動シャフト34を、リング状の軸受け部材Bを介して回転自在に支承するための軸受け部35が偏倚形成されている。
この空隙部S内に装置される減速機構4は、所望の変速比を有する径の異なる一対のギアg,Gとから構成されている。
他方のギアGの中心部には、前記駆動ギア31の駆動シャフト32の先端部が、キーとキー溝とによって一体的に回転できるよう設けられている。
なお、変速比は使用する液体によって異なるので、適宜設定することができるが、1:3〜40程度が実用的に好ましいものである。
なお、この減速機構4は、図示した実施例においては、一般的な平歯車を使用する歯車減速機を使用しているが、ポンプの用途に応じて適宜変更が可能なもので、歯車の種類に特段の限定はないものである。
また、例えば、内接式遊星歯車と円弧系歯車で構成されるサイクロ減速機(住友重機工業の登録商標)など、特殊な構成の減速機構を使用することもでき、その種類にも特段の制限はないものである。
前記マグネット部24は、開口部にフランジを有する有底円筒体からなるもので、内部には、前記ギアgの駆動シャフト41の他端部に設けられたローター51が回転自在に配置されたものである。
このローター51は、円柱状のローター主体の中心部に前記ギアgの駆動シャフト41を挿通させるための挿通孔を有し、外周部には所要の幅でリング状に凹状部が形成され、この凹状部内に前記マグネットカップリング機構を構成する一方のインナーマグネット5を固定したもので、前記挿通孔にはギアgの駆動シャフト41が、キーとキー溝によって固定されたものである。
前記マグネット部24の外周部には、所要間隔を存して有底円筒状の回転部材61が、前記マグネット部24の外周部を覆うようにして回転自在に配置されている。
この回転部材61の内周部の、前記マグネット部24に固定されたインナーマグネット5と相対する部位には、所要の幅でリング状に凹状部が形成され、この凹状部内に前記マグネットカップリング機構を構成する他方のアウターマグネット6が固定され、その底部の中心部には、先端部がモータなどの外部駆動源と連結する駆動シャフト26の基端部が固定されている。
なお、前記駆動シャフト26の基端部側は、前記ケーシング2を構成するベース部23に接して配置された、円筒状のカバー部材25に連設して設けられたベアリング部27のベアリングによって回転自在に支承されている。
これら記ヘッド部21,駆動体保持部22,ベース部23およびマグネット部24は、いずれも隣接する部材同士がOリングを介して相互に連結され、ギアポンプ1内を流出入する流体が外部に漏れ出すことを防止するよう構成されている。
かかる構成からなるギアポンプ1は、モータなどの外部駆動力を作動させると、駆動シャフト26が同時に回転し、この駆動シャフト26と一体の回転部材61も同時に回転することになる。
この回転部材61の内周面には、前記したリング状のアウターマグネット6が配置されているので、アウターマグネット6も同時に回転する。
このアウターマグネット6の回転によって、有底筒状のマグネット部24を介して相対配置されたインナーマグネット5が磁気結合作用によって作動すると、ローター51も回転し始め、その回転は、駆動シャフト41を介して減速機構4を構成するギアgに伝えられる。
このギヤgの回転によってギアGが回転すると、ギアGと連結するギア機構3の駆動シャフト32が回転するので、駆動ギア31と従動ギア33も同時に回転し、流体が吸入口1Aからギアポンプ1内に吸い込まれ、吐出口から定量排出されるものである。
したがって、ギアポンプ1内に流入する流体の抵抗によってギア機構3に大きな負荷が作用しても、あらかじめ設定された減速比で対応できる場合には、インナーマグネット5とアウターマグネット6との間でスリップ現象が発生することがなく、円滑に流体を処理することができるものである。
前記ギア機構3は、インナーマグネット5とアウターマグネット6との磁気結合作用で直接駆動されず、減速機構4を介して駆動されるよう構成されているので、外部動力としてのモータの小型化と、マグネットカップリングを構成するインナーマグネット5とアウターマグネット6の大型化をさせることなく、低粘度から高粘度の流体まで、ギアポンプの特性を最大限に利用しながら、効果的に処理することができる。
上記実施例では、ポンプとしてギアポンプを示したが、うずまきポンプ、ねじポンプ、ベーンポンプ、ロータリーポンプ、ピストンポンプなど各種のポンプにも利用可能なものである。
また、こられポンプは、「動力源→仕事」として利用するが基本的なメカニズムとなっているが、油圧モータのように仕事(エネルギー)→動力源としても利用可能である。
この発明のマグネットカップリング機構を有するポンプは、ポンプの駆動体を小さな外部動力によって効率的に駆動させることができ、マグネットカップリング機構の構成のためにネオジウム系磁石などの高価なものを使用する必要がないので、多くのポンプに利用することができる。
この発明のマグネットカップリング機構を有するポンプの実施例としての、ギアポンプの一例の一部切欠き断面図である。
1 ギアポンプ
2 ケーシング
21 ヘッド部
22 駆動体保持部
23 ベース部
24 マグネット部
25 カバー部材
26 駆動シャフト
27 ベアリング部
3 ギア機構
31 駆動ギア
32 駆動シャフト
33 従動ギア
34 駆動シャフト
B 軸受け部材
4 減速機構
41 駆動シャフト
S 空隙部
g,G ギア
5 インナーマグネット
51 ローター
6 アウターマグネット
61 回転部材
B 軸受け部材
H 挿通孔
この発明は、低粘度から高粘度までの流体や高粘度・高圧流体の移送に際し、二つのマグネットの磁気作用によって、流体を外部に漏らすことなく、効率的に送液することが可能な、マグネットカップリング機構(無軸封機構)を有するギアポンプに関するものである。
磁気作用によってギアなどの駆動体を駆動させる、マグネットカップリング機構を有するポンプの市場ニーズは、近年、さらに高まる傾向にある。
最近の動向としては、根幹技術である磁石業界において、ネオジム系磁石を始めとしたマグネットの高性能化により、数十年前に比べ、ハイパフォーマンスなポンプの提供が可能になりつつある。
このようなマグネットカップリング機構を有したポンプ業界において、殆どの機種は、遠心式ポンプである。
この遠心式ポンプは、他の様式のポンプに比べ低揚程、大容量、低粘度の流体を移送する目的に適し、マグネットカップリングに大きな伝達能力を要求されない。
そのため、ポンプのサイズに対し、マグネットカップリングの大きさを比較的小さく設計できる。このことは、コストの面でも大きく寄与している。
この遠心式ポンプに対し、ギアポンプにおいては、マグネットカップリングに使用される磁石の高性能化により、最近、漸く実用化され、市場にも受け入れられつつある。
かかるマグネットカップリング機構を有するギアポンプとしては、例えば、特開2006− 52652号公報(特許文献1)に示されるギアポンプがある。
このギアポンプは、ギアへの回転力伝達機構や、収納体の外部への液漏れ防止構造を簡素化でき、かつ小型化を達成しようとするものである。
具体的には、連動する複数のギアと、外部と隔離した状態で該ギアを密閉収納する収納体と、この収納体内に流体を流入する流入経路と、前記収納体内から流体を吐出する吐出経路とを備えるギアポンプにおいて、前記複数のギアのうち少なくとも一つ以上が転位平歯車であって、前記ギアのうち少なくとも一つに磁性体が取り付けられ、前記外部に駆動源が配置され、前記駆動源の通電により、前記磁性体が取り付けられたギアに回転駆動力を与える構成としたものである。
また、特開2007−285270号公報(特許文献2)においては、低速回転時においても、駆動軸からポンプ駆動回転体(又は駆動ギア)への動力伝達ロスが、殆ど生じない可変容量ポンプが提案されている。
この可変容量ポンプは、ポンプハウジングと、外部駆動源によって回転駆動される駆動軸及び、前記ポンプハウジング内に回転可能に設けられたポンプ駆動回転体を備えたものであって、前記ポンプ駆動回転体の中央には、前記駆動軸を挿通するための軸孔が設けられ、前記ポンプ駆動回転体の軸孔を区画している内周壁部、及び前記軸孔の内周壁部に対向する前記駆動軸の、外周部のうちの一方が永久磁石で形成され、他方が磁性材料で形成されたものである。
また、特表2007−531844号公報(特許文献3)においては、磁気駆動型ギアポンプが提案されている。
この磁気駆動型ギアポンプは、ハウジングと、環状従動マグネット・ロータギアアセンブリに磁気結合されているが、それから間隔をおいて配置され、それらの間に配置された環状キャニスタが備わった回転可能な環状磁気駆動アセンブリとを有し、環状磁気駆動アセンブリが回転すると、環状従動マグネット・ロータギアアセンブリが、偏位状静止シャフトの第1シャフト部分において回転するとともに、ロータギアが、偏位状静止シャフトの第2シャフト部分において回転するアイドラーギアを駆動するというものである。
特開2006− 52652号公報(特許請求の範囲) 特開2007−285270号公報(特許請求の範囲) 特表2007−531844号公報(特許請求の範囲)
これらのギアポンプは様々な流体に採用されており、特に、高粘度流体の定量移送や計量移送や油圧動力伝達装置においては、高圧力発生器として様々な回転速度域において使用されている。
しかしながら、これら高粘度・高圧流体の移送等には、必然的に大きな伝達トルクを有する大型のマグネットカップリングが必要となる。
すなわち、ギアポンプで高粘度又は高圧流体を移送しようとする場合、ギアポンプに大きな負荷が作用するため、マグネットカップリング機構部において、いわゆるスリップ現象が発生し、外部駆動源のトルクがそのままギアポンプに反映されなくなって、定量移送や計量移送が望まれるギアポンプにおいては、致命的な問題が生じる。
そのため、マグネットカップリングに高いトルク伝達能力を要求する仕様のものについては、マグネットカップリングの性能を向上させるため、マグネット自体の表面積を大きくする必要があるので、装置を大型化せざるを得ない。
一方、マグネットカップリングの性能は、磁石の性能に大きく影響されるため、高性能なマグネットカップリングは、前記理由で装置自体を大型化せざるを得ないので、より効率の良いネオジウム磁石の利用が試みられている。
しかしながら、ネオジウム磁石のようなレアメタルは、きわめて高価であるとともに、近年入手が困難になりつつあるため、小さなマグネットカップリングで、大きな伝達トルクの得られるギアポンプの提供が求められている。
この発明はかかる現状に鑑み、ポンプの駆動部における流体漏出のおそれがなく、比較的小さい伝達トルクを有するマグネットカップリングを用いて、ポンプ側が必要とする大きな伝達トルクを発生させることができ、かつ機構が簡単で、レアメタルなどの高価な材料を必要としない、コストパフォーマンスの高いマグネットカップリング機構を有するギアポンプを提供せんとするものである。
前記目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の発明は、
少なくとも一つの吸入口および吐出口を有する一つの密封型のケーシング内に、ポンプ駆動体としてのギア機構と、このギア機構を駆動させるための減速機構と、この減速機構を駆動させるマグネットカップリング機構を配置したものであって、
前記マグネットカップリング機構は、
外周部に円筒状のインナーマグネットが設けられ、中心部に減速機構を駆動させるための駆動シャフトの一端部が連結されたローターが内部に回転自在に配置された有底筒状のマグネット部と、内周部に前記インナーマグネットと相対する円筒状のアウターマグネットが設けられ、前記マグネット部の外周部との間に所要の間隔を存して配置され、かつ外部駆動源によって回転する円筒状の回転部材とからなること
を特徴とするマグネットカップリング機構を有するギアポンプである。
この発明のマグネットカップリング機構を有するギアポンプは、ギアポンプを駆動させる駆動体の回転を、マグネットカップリング機構を使用して行なうに際し、前記ギアポンプの駆動体とマグネットカップリング機構との間に減速機構を介在させて行なうように構成されているので、小さな外部動力でも効率的に前記ギアポンプの駆動体を駆動させることができ、高粘度又は高圧力の流体であっても、マグネットカップリング機構部で、いわゆるスリップ現象を発生させることなく、ギアポンプを効率的に駆動させることができる。
また、ギアポンプの駆動体と減速機構およびマグネットカップリング機構を構成するインナーマグネットが、一つの密封型のケーシング内に設けられているので、ギアポンプの駆動部における流体漏出のおそれがない。
また、このマグネットカップリング機構を有するギアポンプは、高粘度や高圧力の流体であっても、ケーシングに内蔵する減速機構の減速比を適宜選択することによって、マグネットカップリング機構を構成するマグネットを大型化させることなく、小型で制作が容易なギアポンプを得ることができる。
その結果、ギアポンプの汎用化、量産化、標準化がきわめて容易となる。
さらに、価格の高いレアメタル製のマグネットを使用する必要もないので、ギアポンプの省資源化になるとともに、安価に提供できるものである。
以下、この発明にかかるマグネットカップリング機構を有するギアポンプの好ましい実施の一形態を、添付の図面に基づいて具体的に説明する。
なお、この発明は後述する実施例にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内において種々改良することが可能なものである。
好適な実施例としてのギアポンプ1は、一つの密封型のケーシング2と、前記ケーシング2内に装着されるポンプ駆動体としてのギア機構3と、このギア機構3を駆動させるための減速機構4、および前記減速機構4を駆動させるためのマグネットカップリング機構を構成するインナーマグネット5と、アウターマグネット6で構成されるものである。
このギアポンプ1の一つの筐体となる密封型のケーシング2は、少なくとも一つの吸入口1Aおよび吐出口(図示せず)を有するものである。
この実施例においては、密閉型のケーシング2は、ヘッド部21、駆動体保持部22、ベース部23およびマグネット部24の、4つの構成体から構成されている。
前記ヘッド部21は、ギアポンプ1の駆動体を構成する駆動ギア31の駆動シャフト32の一端部を支承するもので、有底円柱体の開口部に接続用のフランジが一体的に形成され、その内部には、前記駆動ギア31の一端部を支承する円筒状の軸受け部21aが軸方向に沿って偏倚させて形成されている。
前記駆動体保持部22は、内部に駆動ギア31と従動ギア33が配置可能な空隙部を有する円筒状部材から形成されたもので、一方の開口部には前記ヘッド部21が、他方の開口部には、後述するベース部23がボルトによって一体的に連設されるものである。
この駆動体保持部22内には、前記ギア機構3を構成する駆動ギア31と従動ギア33とが、互いに噛合った状態で保持されるものである。
その際、前記駆動シャフト32の一端部は、前記ヘッド部21に偏倚形成された前記軸受け部21aにリング状の軸受け部材Bを介して回転自在に保持されている。
前記ベース部材23は、異形の円柱体の所要部位に、軸と直交させて、減速機構4を装着するための所要の径と幅を有する空隙部Sが形成されたものである。
この空隙部Sに対し、駆動体保持部22側の端面からは、軸と平行に前記駆動シャフト32の他端部を挿通させるための挿通孔Hが、また、反対側の端面からは、前記減速機構4を構成する一方のギアgの駆動シャフト41を挿通させるための挿通孔Hが、いずれも前記空隙部Sと連通するように形成されている。
また、駆動体保持部22側の端面には、軸と平行に前記従動ギア33の駆動シャフト34を、リング状の軸受け部材Bを介して回転自在に支承するための軸受け部35が偏倚形成されている。
この空隙部S内に装置される減速機構4は、所望の変速比を有する径の異なる一対のギアg,Gとから構成されている。
他方のギアGの中心部には、前記駆動ギア31の駆動シャフト32の先端部が、キーとキー溝とによって一体的に回転できるよう設けられている。
なお、変速比は使用する液体によって異なるので、適宜設定することができるが、1:3〜40程度が実用的に好ましいものである。
なお、この減速機構4は、図示した実施例においては、一般的な平歯車を使用する歯車減速機を使用しているが、ポンプの用途に応じて適宜変更が可能なもので、歯車の種類に特段の限定はないものである。
また、例えば、内接式遊星歯車と円弧系歯車で構成されるサイクロ減速機(住友重機工業の登録商標)など、特殊な構成の減速機構を使用することもでき、その種類にも特段の制限はないものである。
前記マグネット部24は、開口部にフランジを有する有底円筒体からなるもので、内部には、前記ギアgの駆動シャフト41の他端部に設けられたローター51が回転自在に配置されたものである。
このローター51は、円柱状のローター主体の中心部に前記ギアgの駆動シャフト41を挿通させるための挿通孔を有し、外周部には所要の幅でリング状に凹状部が形成され、この凹状部内に前記マグネットカップリング機構を構成する一方のインナーマグネット5を固定したもので、前記挿通孔にはギアgの駆動シャフト41が、キーとキー溝によって固定されたものである。
前記マグネット部24の外周部には、所要間隔を存して有底円筒状の回転部材61が、前記マグネット部24の外周部を覆うようにして回転自在に配置されている。
この回転部材61の内周部の、前記マグネット部24に固定されたインナーマグネット5と相対する部位には、所要の幅でリング状に凹状部が形成され、この凹状部内に前記マグネットカップリング機構を構成する他方のアウターマグネット6が固定され、その底部の中心部には、先端部がモータなどの外部駆動源と連結する駆動シャフト26の基端部が固定されている。
なお、前記駆動シャフト26の基端部側は、前記ケーシング2を構成するベース部23に接して配置された、円筒状のカバー部材25に連設して設けられたベアリング部27のベアリングによって回転自在に支承されている。
これら記ヘッド部21,駆動体保持部22,ベース部23およびマグネット部24は、いずれも隣接する部材同士がOリングを介して相互に連結され、ギアポンプ1内を流出入する流体が外部に漏れ出すことを防止するよう構成されている。
かかる構成からなるギアポンプ1は、モータなどの外部駆動力を作動させると、駆動シャフト26が同時に回転し、この駆動シャフト26と一体の回転部材61も同時に回転することになる。
この回転部材61の内周面には、前記したリング状のアウターマグネット6が配置されているので、アウターマグネット6も同時に回転する。
このアウターマグネット6の回転によって、有底筒状のマグネット部24を介して相対配置されたインナーマグネット5が磁気結合作用によって作動すると、ローター51も回転し始め、その回転は、駆動シャフト41を介して減速機構4を構成するギアgに伝えられる。
このギヤgの回転によってギアGが回転すると、ギアGと連結するギア機構3の駆動シャフト32が回転するので、駆動ギア31と従動ギア33も同時に回転し、流体が吸入口1Aからギアポンプ1内に吸い込まれ、吐出口から定量排出されるものである。
したがって、ギアポンプ1内に流入する流体の抵抗によってギア機構3に大きな負荷が作用しても、あらかじめ設定された減速比で対応できる場合には、インナーマグネット5とアウターマグネット6との間でスリップ現象が発生することがなく、円滑に流体を処理することができるものである。
前記ギア機構3は、インナーマグネット5とアウターマグネット6との磁気結合作用で直接駆動されず、減速機構4を介して駆動されるよう構成されているので、外部動力としてのモータの小型化と、マグネットカップリングを構成するインナーマグネット5とアウターマグネット6の大型化をさせることなく、低粘度から高粘度の流体まで、ギアポンプの特性を最大限に利用しながら、効果的に処理することができる。
上記実施例では、ポンプとしてギアポンプを示したが、うずまきポンプ、ねじポンプ、ベーンポンプ、ロータリーポンプ、ピストンポンプなど各種のポンプにも利用可能なものである。
また、こられポンプは、「動力源→仕事」として利用するが基本的なメカニズムとなっているが、油圧モータのように仕事(エネルギー)→動力源としても利用可能である。
この発明のマグネットカップリング機構を有するギアポンプは、ポンプの駆動体を小さな外部動力によって効率的に駆動させることができ、マグネットカップリング機構の構成のためにネオジウム系磁石などの高価なものを使用する必要がないので、多くのポンプに利用することができる。
この発明のマグネットカップリング機構を有するギアポンプの一例を示す一部切欠き断面図である。
1 ギアポンプ
2 ケーシング
21 ヘッド部
22 駆動体保持部
23 ベース部
24 マグネット部
25 カバー部材
26 駆動シャフト
27 ベアリング部
3 ギア機構
31 駆動ギア
32 駆動シャフト
33 従動ギア
34 駆動シャフト
B 軸受け部材
4 減速機構
41 駆動シャフト
S 空隙部
g,G ギア
5 インナーマグネット
51 ローター
6 アウターマグネット
61 回転部材
B 軸受け部材
H 挿通孔

Claims (3)

  1. マグネットカップリング機構を構成するインナーマグネットとアウターマグネットとの磁気結合によって、ポンプの駆動体を駆動させるマグネットカップリング機構を有するポンプであって、
    前記ポンプの駆動体と、外部駆動源によって駆動されるマグネットカップリング機構との間に減速機構を介在させるとともに、
    前記ポンプの駆動体と減速機構、および少なくとも前記マグネットカップリング機構を構成するインナーマグネットが、一つの密閉型のケーシング内に配置されていること
    を特徴とするマグネットカップリング機構を有するポンプ。
  2. 前記マグネットカップリング機構は、
    外周部に前記インナーマグネットが設けられ、中心部に減速機構を駆動させるための駆動シャフトの一端部が連結されたローターが内部に回転自在に配置された、前記密閉型のケーシングを構成する有底筒状のマグネット部と、内周部に前記インナーマグネットと相対するようアウターマグネットが設けられ、前記マグネット部の外周部との間に所要の間隔を存して配置され、かつ外部駆動源によって回転する円筒状の回転部材とからなること
    を特徴とする請求項1に記載のマグネットカップリング機構を有するポンプ。
  3. 前記ポンプは、
    ギアポンプであること
    を特徴とする請求項1に記載のマグネットカップリング機構を有するポンプ。
JP2008114226A 2006-04-24 2008-04-24 マグネットカップリング機構を有するギアポンプ Pending JP2009299471A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008114226A JP2009299471A (ja) 2008-04-24 2008-04-24 マグネットカップリング機構を有するギアポンプ
US12/346,411 US20090104057A1 (en) 2006-04-24 2008-12-30 Pump having magnetic coupling mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008114226A JP2009299471A (ja) 2008-04-24 2008-04-24 マグネットカップリング機構を有するギアポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009299471A true JP2009299471A (ja) 2009-12-24

Family

ID=40563676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008114226A Pending JP2009299471A (ja) 2006-04-24 2008-04-24 マグネットカップリング機構を有するギアポンプ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20090104057A1 (ja)
JP (1) JP2009299471A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017186943A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 大東工業株式会社 マグネットギヤポンプ
JP2018009476A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 大東工業株式会社 マグネットギヤポンプ
WO2018173531A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 大東工業株式会社 マグネットギアポンプおよびその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9920764B2 (en) * 2015-09-30 2018-03-20 Peopleflo Manufacturing, Inc. Pump devices

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0431690A (ja) * 1990-05-25 1992-02-03 Ebara Corp 真空ポンプ
JPH084664A (ja) * 1994-06-18 1996-01-09 Janke & Kunkel Gmbh & Co Kg Ika Labortechnik 液体のための実験室用ポンプ
JPH1198750A (ja) * 1997-09-16 1999-04-09 Hirose:Kk 液体中の回転物に対する駆動力伝達機構
JP2002155883A (ja) * 2000-11-22 2002-05-31 Ebara Corp マグネットポンプ及びモータ
JP2006052652A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Toshiba Home Technology Corp ギアポンプ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3716306A (en) * 1971-03-31 1973-02-13 Micropump Corp Gear pump construction
US4065235A (en) * 1976-06-01 1977-12-27 Tuthill Pump Company Gear pump
US4068740A (en) * 1976-06-23 1978-01-17 Philadelphia Gear Corporation Gear pump assembly
SE445245B (sv) * 1982-06-23 1986-06-09 Jerzy Janczak Hydraulpump eller hydraulmotor
DE3340748C2 (de) * 1983-11-10 1986-09-25 Fresenius AG, 6380 Bad Homburg Zahnradpumpe, insbesondere für medizinische Zwecke
EP0583003A1 (en) * 1992-08-13 1994-02-16 Perseptive Biosystems, Inc. Fluid metering, mixing and composition control system
US7137793B2 (en) * 2004-04-05 2006-11-21 Peopleflo Manufacturing, Inc. Magnetically driven gear pump
US8132480B2 (en) * 2009-05-06 2012-03-13 Hamilton Sundstrand Corporation Pump gear and pump assembly for a generator

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0431690A (ja) * 1990-05-25 1992-02-03 Ebara Corp 真空ポンプ
JPH084664A (ja) * 1994-06-18 1996-01-09 Janke & Kunkel Gmbh & Co Kg Ika Labortechnik 液体のための実験室用ポンプ
JPH1198750A (ja) * 1997-09-16 1999-04-09 Hirose:Kk 液体中の回転物に対する駆動力伝達機構
JP2002155883A (ja) * 2000-11-22 2002-05-31 Ebara Corp マグネットポンプ及びモータ
JP2006052652A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Toshiba Home Technology Corp ギアポンプ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017186943A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 大東工業株式会社 マグネットギヤポンプ
JP2018009476A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 大東工業株式会社 マグネットギヤポンプ
WO2018173531A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 大東工業株式会社 マグネットギアポンプおよびその製造方法
JP2018162681A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 大東工業株式会社 マグネットギアポンプおよびその製造方法
TWI670419B (zh) * 2017-03-24 2019-09-01 日商大東工業股份有限公司 磁力齒輪泵及其製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20090104057A1 (en) 2009-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100516514C (zh) 磁驱动齿轮泵
CA2940679C (en) Pump integrated with two independently driven prime movers
EP2113667B1 (en) Uniaxial eccentric screw pump
JP5563078B2 (ja) 歯車ポンプ
US8556608B2 (en) Rotor drive mechanism and pump apparatus including the same
US8622689B2 (en) Rotor drive mechanism and pump apparatus
JP2007292005A (ja) ポンプ装置およびパワーステアリング装置
JP5536885B2 (ja) 歯車ポンプ
EP2610493B1 (en) Stator seal structure for single-shaft eccentric screw pump
JP2009299471A (ja) マグネットカップリング機構を有するギアポンプ
JP2014001714A (ja) 一軸偏心ねじポンプ
JP2012041868A (ja) 電動ポンプ
JP5316876B2 (ja) ポンプ装置
EP2602428A1 (en) Rotary positive displacement pump with fixed shafts and rotating sleeves
JP2007231774A (ja) 電動ポンプ
JP2004232578A (ja) 電動トロコイドポンプ
JP4821401B2 (ja) 電動ギヤポンプ
JP2002247833A (ja) 遊星式伝動装置
CN219606716U (zh) 润滑系统用摆线泵
EP2447533A1 (en) Gear pump
JP6635694B2 (ja) ポンプ体、ポンプ装置、流量計及び発電機
CN103958929A (zh) 齿轮传动装置
JP2007270677A (ja) 電動ギヤポンプ
JP2002202070A (ja) ギヤポンプ
WO2024060503A1 (zh) 油泵装置和车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090127

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090127

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20090127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090512

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20090527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091110

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091113

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20100312