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JP2009291008A - 電気駆動自動車の熱管理システム - Google Patents

電気駆動自動車の熱管理システム Download PDF

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JP2009291008A
JP2009291008A JP2008141432A JP2008141432A JP2009291008A JP 2009291008 A JP2009291008 A JP 2009291008A JP 2008141432 A JP2008141432 A JP 2008141432A JP 2008141432 A JP2008141432 A JP 2008141432A JP 2009291008 A JP2009291008 A JP 2009291008A
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英人 野山
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Abstract

【課題】冷却液循環サイクルと熱媒体循環サイクルとを有効に関連させ、全体のエネルギ効率を向上させえる電気駆動自動車の熱管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】バッテリ39で駆動される走行用モータ41を有するパワーエレクトロニクス機器3と、パワーエレクトロニクス機器3および冷却ラジエータ47の間で冷却液を循環させるパワーエレクトロニクス系冷却サイクル7と、ヒータコア29と電気ヒータ27との間に熱媒体を循環させる熱媒体循環サイクル11と、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7におけるパワーエレクトロニクス機器3を出てエンジン冷却ラジエータ47へ向けて流れる冷却液および熱媒体循環サイクル11を流れる熱媒体の間で熱交換を行う中間熱交換器55と、が備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド車、あるいは燃料電池車等の電気駆動自動車の熱管理システムに関するものである。
車両用の空気調和装置では、送風機、冷凍サイクルのエバポレータおよびヒータコアが順次直列に並べられたHVAC(Heating, Ventilating and Air−Conditioning)モジュールが広く用いられている。
この空気調和装置では、ヒータコアの上流側に設けられているエアミックスダンパの開度を調節することにより、送風機から送られエバポレータで冷却された冷風がヒータコア経由で流通される量と、ヒータコアをバイパスして流通される量との混合割合が調整されるので、車室内に吹き出す空気の温度が調整される。
内燃機関を駆動に用いている自動車では、ヒータコアの熱源として内燃機関の冷却水を利用することができるため、十分な熱量を用いることができる。
しかし、電気駆動自動車の場合には、内燃機関があったとしてもそれが常時用いられないので、内燃機関の冷却水をヒータコアの熱源として用いることができない。このため、ヒータコアの熱源として別途安定した熱源を設ける必要がある。
この熱源として、たとえば、特許文献1に示される圧縮機からのホットガスを用いるもの、あるいは、電熱によるヒータを用いるものが提案されている。
一方、電気駆動自動車では、走行用としてバッテリ、電動モータ等のパワーエレクトロニクス機器が用いられている。このパワーエレクトロニクス機器を冷却する冷却システムが用いられている。
この冷却システムは、パワーエレクトロニクス機器と放熱器の間で冷却液を循環させ、放熱器で冷却された冷却液によってパワーエレクトロニクス機器を冷却するものである。
このパワーエレクトロニクス機器の冷却システムおよび空気調和装置は、どちらも熱を扱うシステムであるが、これらはそれぞれ独立して運用されているのが実状である。
両者を結びつける試みとして、特許文献1に示されるものがある。これは、バッテリの充電(特に、急速充電)時におけるバッテリの温度を所定の範囲に納めようとするものである。
すなわち、ホットガスと熱交換する熱交換器およびヒータコアの間を循環する温液循環回路と、バッテリおよびラジエータの間を循環する冷却液循環回路と、が備えられ、冷却液循環回路は、ラジエータに替え、バッテリおよびヒータコアの間あるいはバッテリおよび熱交換器との間のいずれかを循環するように切り替えられるように構成されている。
充電時に、バッテリの温度が上昇したときは、冷却液をヒータコアに循環させ、冷風等を用いて冷却水の温度を低下させる。一方、バッテリの温度が低下したときは、冷却液を熱交換器に循環させ、ホットガスを用いて冷却液の温度を上昇させる。これによって、冷却液の温度を所定の範囲に収めるようにしている。
特開2002−352867号公報
ところで、パワーエレクトロニクス機器の冷却システムおよび空気調和装置がそれぞれ独立して運用されているものでは、それぞれのシステムでそれぞれ所要の性能を出すようにされるので、発生した熱量をムダに放熱したり、必要な熱量を確保するために余分な熱源を用いたりすることになり、全体として見た場合、エネルギ効率の低下を招いている。
また、特許文献1に記載のものは、通常運行中には空調フィーリングが変化するので、充電時のように車内に人がいない可能性が大きい場合にのみ用いられるものである。このように空調があまり必要でない場合でも、冷凍サイクルを可動させる必要があるので、余分なエネルギを必要とし、エネルギ効率の低下を招いている。
さらに、複数の回路の切換えが必要であるので、回路構成および制御が複雑となる。
本発明は、このような事情に鑑み、冷却液循環サイクルと熱媒体循環サイクルとを有効に関連させ、全体のエネルギ効率を向上させえる電気駆動自動車の熱管理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる電気駆動自動車の熱管理システムは、バッテリで駆動される走行用の電動モータを有する電気駆動部と、該電気駆動部および第一の放熱器の間で冷却液を循環させる冷却液循環サイクルと、車室内暖房用の暖房用熱交換器と熱源との間に熱媒体を循環させる熱媒体循環サイクルと、前記冷却液循環サイクルにおける前記電気駆動部を出て前記第一の放熱器へ向けて流れる冷却液および前記熱媒体循環サイクルを流れる熱媒体の間で熱交換を行う中間熱交換器と、が備えられていることを特徴とする。
電気駆動部は、発生する熱が冷却液循環サイクルを循環する冷却液を介して第一の放熱器より車外へ放熱されることによって冷却される。一方、暖房用熱交換器は熱源で加熱される熱媒体が熱媒体循環サイクルによって運ばれることによって、熱媒体の熱量を車室内の暖房に供する。
このとき、中間熱交換器が冷却液循環サイクルにおける電気駆動部から出る温められた冷却液と熱媒体循環サイクルを流れる熱媒体との間で熱交換を行うので、冷却液から熱媒体へ熱量を移動させることができる。
これにより、熱源での熱媒体への加熱量を低減させても暖房用熱交換器へ十分な熱量を持つ熱媒体を供給することができる。また、第一の放熱器での放熱量を低減させても電気駆動部に十分低い温度の冷却液を供給することができる。
したがって、熱源および第一の放熱部でのエネルギを低減させることができるので、全体のエネルギ効率を向上させることができる。
また、たとえば、暖機時等で電気駆動部が熱量を必要としている場合、熱媒体から冷却液へ熱量を移動させることによって冷却液が温められるので、電機駆動部はこの温められた冷却液によって温められ、暖機を速やかに行なうことができる。
また、本発明の電気駆動自動車の熱管理システムでは、選択的に用いられる走行用の内燃機関と、該内燃機関および第二の放熱器の間で前記熱媒体を循環させるエンジン冷却サイクルと、を備え、該エンジン冷却サイクルの内、前記内燃機関を含む部分が前記熱媒体循環サイクルの一部を構成するとともに所定温度以下では、前記熱媒体は前記第二の放熱器を流れないようにされていることを特徴とする。
本発明によれば、電気駆動自動車は、電動モータあるいは内燃機関によって選択的に駆動されて走行する。この内燃機関が稼働すると大きな熱量を発生し、それを冷却するエンジン冷却サイクルの熱媒体の温度が上昇する。
エンジン冷却サイクルの内、内燃機関を含む部分が熱媒体循環サイクルの一部を構成しているので、内燃機関によって加熱された熱媒体が熱媒体循環サイクルを流れることになる。これにより、熱源での熱媒体への加熱量を低減させ、あるいは停止させても暖房用熱交換器へ十分な熱量を持つ熱媒体を供給することができる。これによって、全体のエネルギ効率を向上させることができる。
このとき、内燃機関を出る熱媒体の温度が所定温度を超えると、熱媒体は第二の放熱器にも流れ、車外へ放熱されるので、熱媒体は冷却される。
なお、所定温度は、たとえば、82℃〜88℃とされ、通常は85℃程度とされる。
電気駆動自動車では、駆動源がバッテリであるので、熱媒体を加熱する熱源は通常電気を用いるヒータ、たとえば、PTCヒータが用いられている。この熱源は、燃焼熱を用いるようにしてもよい。
すなわち、たとえば、バーナによってガソリン、灯油、バイオメタノール等の燃料を燃焼させ、その燃焼熱によって熱媒体を加熱する。
このようにすると、熱媒体は比較的早く加温されるので、たとえば、長く停車したあとで起動する場合、より速く熱媒体から冷えた冷却液へ熱量を移動させることができ、電機駆動部の暖機を速やかに行なうことができる。
また、本発明の電気駆動自動車の熱管理システムでは、前記冷却液循環サイクル、前記熱媒体循環サイクルおよび車室内吹き出し用の送風機は、外部電源によっても作動されるよう構成されていてもよい。
このようにすると、停車時で、かつ、外部電源が利用可能である場合、外部電源によって熱媒体循環サイクルおよび車室内吹き出し用の送風機を作動させれば、たとえば、乗車(出発)前に車室内の暖房を行うことができる。
また、併せて、冷却液循環サイクルを作動させると、中間熱交換器を介して熱媒体循環サイクルの熱媒体から冷却液循環サイクルの冷却液に熱量が移動されるので、電機駆動部の暖機を行なうことができる。
本発明によると、冷却液循環サイクルにおける電気駆動部を出て第一の放熱器へ向けて流れる冷却液および熱媒体循環サイクルを流れる熱媒体の間で熱交換を行う中間熱交換器が備えられているので、ムダな放熱や、余分な熱源を削減でき、全体のエネルギ効率を向上させることができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
本実施形態は、本発明を電動モータのみによって走行駆動される電気自動車(電気駆動自動車)の熱管理システム1に適用したものである。
図1は、本実施形態にかかる熱管理システム1の全体概略構成を示すブロック図である。
電気自動車には、車両を走行駆動するパワーエレクトロニクス機器(電気駆動部)3が備えられている。
熱管理システム1には、車室内の空調を行う車両用空気調和装置5と、パワーエレクトロニクス機器3の冷却を行うパワーエレクトロニクス系冷却サイクル7と、が備えられている。
車両用空気調和装置5には、冷房運転を行う冷媒サイクル9と、暖房運転を行う熱媒体循環サイクル11とが備えられている。
冷媒サイクル9には、冷媒を圧縮する電動圧縮機13と、電動圧縮機13からの高温高圧の冷媒(ホットガス)を凝縮する凝縮器15と、凝縮された冷媒を受け、液冷媒を貯留する受液器17と、液冷媒の圧力を下げる膨張弁19と、冷媒と室内空気とを熱交換させて室内の空調に供する蒸発器21と、これらを接続する冷凍配管23と、が備えられている。
電動圧縮機13は、主に車両のバッテリ39あるいは外部電源により駆動される。受液器17は、凝縮器15と一体化されている場合もある。膨張弁19は、自動温度式とされている。この膨張弁19に換えてオリフィスチューブを用いるようにしてもよい。
熱媒体循環サイクル11には、熱媒体を循環させる媒体電動ポンプ25と、循環する熱媒体を加熱する電気ヒータ27と、車室内へ放熱/暖房するためのヒータコア(暖房用熱交換器)29と、これらを接続する熱媒体配管31と、が備えられている。
電気ヒータ27は、たとえば、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータとされ、通電量をコントロールすることによって温度調整可能とされるものである。媒体電動ポンプ25および電気ヒータは、主として車両のバッテリ39あるいは外部電源により駆動される。
熱媒体としては、たとえば、エチレングリコール等の不凍液が用いられる。
蒸発器21およびヒータコア29は、HVAC(Heating, Ventilating and Air−Conditioning)モジュール33内に設けられている。HVACモジュール33は、車室内に供給される空気(外気または車室内空気)の温度調節を行うものであり、上流側から、ブロア(送風機)35、蒸発器21およびヒータコア29が順次、すなわち直列に設けられている。
ヒータコア29の上流側には、エアミックスダンパ37が設けられている。このエアミックスダンパ37の開度を調節することにより、蒸発器21を通過した冷風がヒータコア29を流れる流量を調節する。
ブロア35およびエアミックスダンパ37は、主としてバッテリ39あるいは外部電源により駆動される。
パワーエレクトロニクス機器3には、バッテリ39と、車両を走行駆動する走行用モータ(電動モータ)41と、走行モータ41の動作を制御するインバータ43と、DC/DCコンバータ等のその他発熱機器45と、が備えられている。
パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7には、冷却ラジエータ(第一の放熱器)47と、冷却液を循環させる冷却液電動ポンプ49ならびにこれらの機器およびパワーエレクトロニクス機器3を接続する冷却液配管51と、が備えられている。
冷却ラジエータ47を通る冷却液および凝縮器15を通る冷媒はファン53によって供給される外気との間で熱交換される。
冷却液としては、たとえば、エチレングリコール等の不凍液が用いられる。
熱管理システム1には、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7を流れる冷却液と熱媒体循環サイクル11を流れる熱媒体との間で熱交換を行う中間熱交換器55が備えられている。
中間熱交換器55は、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7におけるパワーエレクトロニクス機器3と冷却液電動ポンプ49との間、言い換えると、パワーエレクトロニクス機器3の下流側で、冷却ラジエータ47の上流側に設置されている。
熱管理システム1には、その動作を制御する制御部57が備えられている。
上記構成の熱管理システム1は、次のように動作する。
まず、車両用空気調和装置5の動作について説明する。
冷凍サイクル9では、電動圧縮機13によって圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、冷凍配管23を通って凝縮器15に送られ、凝縮器15で外気との間で熱交換されて凝縮液化され、液冷媒とされる。
この液冷媒は、受液器17に一旦貯留されて循環量が調整される。受液器17からの液冷媒は、冷凍配管23を通って送られ、膨張弁19で断熱膨張され低圧冷媒となり蒸発器21へ送られる。
蒸発器21では、低圧冷媒は別途導入される外気または車室内空気との間で熱交換され蒸発する。この低圧冷媒の蒸発潜熱によって熱量を奪われて外気または車室内空気は冷却される。
蒸発器21で蒸発した冷媒は低圧ガス冷媒となり、冷媒配管23を通り電動圧縮機13の吸入側へと導かれる。
熱媒体循環サイクル11では、電気ヒータ27によって加熱された熱媒体が媒体電動ポンプ25によって熱媒体配管31を通ってヒータコア29へ送られる。
ヒータコア29では、熱媒体は別途導入される外気または車室内空気との間で熱交換され、外気または車室内空気を加熱する。
HVACモジュール33では、ブロワ35から導入される外気または車室内空気が蒸発器21によって冷却された後、ヒータコア29によって暖められ、温度が調整される。この調整された温度の空気が車室内へと導かれる。
このとき、ヒータコア21によって空気に与えられる加熱量は、エアミックスダンパ35の開度によって調整されるので、エアミックスダンパ35を調整することによって空気の温度は適宜設定することができる。
一方、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7では、冷却液循環ポンプ49によって冷却液配管51を通って循環される冷却液が、バッテリ39、インバータ43、走行用モータ41およびその他発熱機器45のパワーエレクトロニクス機器3の熱量を奪い、これらを冷却する。
パワーエレクトロニクス機器3によって加熱された冷却液は、冷却ラジエータ47で外気に放熱され、冷却される。
このとき、中間熱交換器55のところで、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7におけるパワーエレクトロニクス機器3から送られる温められた冷却液と熱媒体循環サイクル11を流れる熱媒体との間で熱交換を行う。
すなわち、冷却液および熱媒体の温度によって冷却液から熱媒体へ、あるいは、熱媒体から冷却液へ熱量を移動させることができる。
たとえば、冷却液が十分温められて十分な熱量を持っている場合、電気ヒータ27による熱媒体への加熱量を低減させても、中間熱交換器において冷却液から熱量を得ることができるので、ヒータコア29へ必要な熱量を持つ熱媒体を供給することができる。
このとき、冷却液は熱量を奪われて温度が低減されるので、冷却ラジエータ47による放熱量を低減させてもパワーエレクトロニクス機器3に十分低い温度の冷却液を供給することができる。
したがって、電気ヒータ27および冷却ラジエータ47でのエネルギを低減させることができるので、全体のエネルギ効率を向上させることができる。
制御部57は、外気の状況、乗員の要求、車両の動作状況等に対応して熱管理システム1の動作を制御する。
図2は、外気温度が高く冷房が必要な冷房期、外気温度が低く暖房が必要な暖房期およびこれらの中間期における制御部57による熱管理システム1の制御動作の一例を示している。
冷房期には、冷凍サイクル9は稼働(ON)され、熱媒体循環サイクル11は非稼働(OFF)とされている。
すなわち、冷凍サイクル9における電動圧縮機13は作動され、蒸発器21に冷たい冷媒ガスが存在している。
熱媒体循環サイクル11における電気ヒータ27および媒体伝導ポンプ25は停止(OFF)されている。これにより、熱媒体の循環および加熱は停止されているので、中間熱交換器55における熱媒体の温度は略維持される。
HVACモジュール33では、ブロワ35から導入される外気または車室内空気が蒸発器21によって冷却された後、車室内へと導かれ、車室内を冷房する。
車室内へ吹き出す冷風の温度は、たとえば、電動圧縮機13等の能力調整によって調整される。
外気温度が高いので、パワーエレクトロニクス機器3は高温になってくる。
このため、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7では、冷却液電動ポンプ49およびファン53は稼働(ON)される。
これにより、冷却液は冷却液配管51を循環し、パワーエレクトロニクス機器3から出る熱を回収し、冷却ラジエータ47で外気に放熱される。
このとき、中間熱交換器55においてパワーエレクトロニクス機器3から出る温められた冷却液と熱媒体との間で熱交換されるが、熱媒体が略不動であるので、熱交換量は限定した範囲に留まり、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7および熱媒体循環サイクル11に与える影響は少ない。
暖房期には、熱媒体循環サイクル11は稼働(ON)され、冷凍サイクル9は非稼働(OFF)とされている。
すなわち、冷凍サイクル9における電動圧縮機13は停止され、蒸発器21に存在する冷媒ガスは外気温程度となる。
熱媒体循環サイクル11における電気ヒータ27および媒体伝導ポンプ25は作動(ON)されている。これにより、電気ヒータ27によって加熱される熱媒体は、熱媒体配管31を循環するので、ヒータコア29には温められた熱媒体が存在する。
HVACモジュール33では、ブロワ35から導入される外気または車室内空気が略そのまま蒸発器21を通った後、ヒータコア29で加温され車室内へと導かれ、車室内を暖房する。
車室内へ吹き出す暖風の温度は、たとえば、電気ヒータ27および媒体電動ポンプ25の能力調整によって調整される。
この場合、外気温度が低いので、通常運転状態ではパワーエレクトロニクス機器3は十分に低温に保たれる。
このため、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7における冷却液電動ポンプ49およびファン53は不稼働(OFF)とされている。
このように、外気温度が低い場合、車両の起動時における暖機、すなわち、パワーエレクトロニクス機器3が効率よく稼働する状態になるまでに時間がかかることがある。
このような場合、冷却液電動ポンプ49を稼働(ON)し、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7の冷却液を冷却液配管51内に循環させる。
中間熱交換器55において暖かい熱媒体から冷たい冷却液へ熱量が移動するので、冷却液が温められる。この温まった冷却液がパワーエレクトロニクス機器3を循環し、パワーエレクトロニクス機器3を暖めるので、暖機を速やかに行なうことができる。
本実施形態では、熱媒体の加熱に電気ヒータ27を用いているが、ガソリン、灯油、バイオメタノール等の燃料を燃焼させる、たとえば、バーナ等の燃焼式ヒータを用い、その燃焼熱によって熱媒体を加熱するようにしてもよい。
このようにすると、熱媒体は比較的早く加温されるので、たとえば、長く停車したあとで起動する場合、より速く熱媒体から冷えた冷却液へ熱量を移動させることができ、パワーエレクトロニクス機器3の暖機を速やかに行なうことができる。
中間期には、冷凍サイクル9は基本的に不稼働(OFF)とされ、除湿運転時等で必要な場合に稼働(ON)される。一方、熱媒体循環サイクル11では、媒体電動ポンプ25は稼働(ON)され、熱媒体が常時循環されるようにされる。電気ヒータ27は、車内温度の状況によって必要な場合には稼働(ON)されるようにされる。
パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7では、冷却液電動ポンプ49は稼働(ON)され、冷却液が常時循環されるようにされる。ファン53は、冷却液の温度によって必要な場合には稼働(ON)される。
中間熱交換器においてパワーエレクトロニクス機器3によって温められた冷却液が電気ヒータ27で温められていない熱媒体に熱量を与え、熱媒体を加温する。
この加温された熱媒体はヒータコア29が導入されるので、ブロワ35から導入される外気または車室内空気は略そのまま蒸発器21を通った後、ヒータコア29で加温され車室内へと導かれ、車室内に吹き出される。
車室内へ吹き出す空気の温度は、冷却液が与える熱量に依存することになるが、この熱量が不足する場合は、電気ヒータ27を稼働させ、過剰な場合は、ファン53を稼働させ冷却液の温度を低下させる。また、非常に過剰な場合には、冷凍サイクル9を稼働させるようにしてもよい。
このように、中間熱交換器において冷却液から得た熱量によって車室内の空調を行うので、電気ヒータ27による熱媒体への加熱量を省略することができる。
また、冷却液は熱量を奪われて温度が低減され、かつ、ファン53は不必要なときには使用されないので、消費エネルギを小さくすることができる。
したがって、全体のエネルギ効率を向上させることができる。
さらに、停車時で、かつ、外部電源が利用可能である場合、外部電源によって熱媒体循環サイクル11およびブロワ35を作動させれば、たとえば、乗車(出発)前に車室内の暖房を行うことができる。また、冷凍サイクル9を作動させれば、たとえば、乗車(出発)前に車室内の冷房を含む空調を行うことができる。
さらに、併せて、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7を作動させると、中間熱交換器55を介して熱媒体循環サイクル11の熱媒体からパワーエレクトロニクス系冷却サイクル7の冷却液に熱量が移動されるので、パワーエレクトロニクス機器3の暖機を行なうことができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図3を用いて説明する。
本実施形態は、本発明を電動モータ41およびエンジン(内燃機関)61を選択的に用いられ走行駆動されるハイブリッド自動車(電気駆動自動車)の熱管理システム1に適用したものである。
したがって、本実施形態では、エンジン61に関連する部分の構成が前述した第一実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第一実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての重複した説明は省略する。
なお、前述した第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
図3は、本実施形態にかかる熱管理システム1の全体概略構成を示すブロック図である。
本実施形態では、走行用のエンジン61およびエンジン61を冷却するエンジン冷却サイクル63が備えられている。
エンジン冷却サイクル63には、エンジン冷却ラジエータ(第二の放熱器)65と、冷却液を循環させるエンジン冷却液電動ポンプ67と、サーモスタットバルブ69およびこれらを接続するエンジン冷却配管71と、が備えられている。
エンジン冷却ラジエータ65を通る熱媒体はファン73によって供給される外気との間で熱交換される。
熱媒体としては、たとえば、エチレングリコール等の不凍液が用いられる。
エンジン冷却配管71の内、エンジン61およびエンジン冷却液電動ポンプ67を含む部分は、熱媒体配管31の一部を構成するようにされている。媒体電動ポンプ25およびエンジン冷却液電動ポンプ67は同じ方向に熱媒体を吐出するようにされている。
サーモスタットバルブ69は、エンジン61とエンジン冷却ラジエータ65との間に設置され、入口側の熱媒体の温度が所定温度を超えると開くようにされている。言い換えると、所定温度以下では、エンジン61からの熱媒体がエンジン冷却ラジエータ65に流れないようにされている。
サーモスタットバルブ69が開くと、エンジン61からの熱媒体がエンジン冷却ラジエータ65に流れるようになる。
この設定された温度としては、たとえば、82℃〜88℃とされ、通常は85℃程度とされる。
このように構成された本実施形態にかかる熱管理システム1の動作については、エンジン61が作動していない場合は前記第一実施形態のものと同様であるので、ここでは重複した説明を省略する。エンジン61が作動する場合について説明する。
電気駆動自動車は、走行用モータ41あるいはエンジン61によって選択的に駆動されて走行する。
たとえば、暖房期に、走行あるいは発電のためにこのエンジン61が稼働すると大きな熱量を発生するので、そこを通る熱媒体は温度が大きく上昇される。
この熱媒体の温度が85℃以下であれば、サーモスタットバルブ69が開かないので、エンジン61を通る熱媒体は熱媒体配管31を循環する。
この熱量は大きなものであるので、たとえば、電気ヒータ27による加熱を止めてもヒータコア29へ十分な熱量を供給することができる。このように、エンジン排熱を活用でき、かつ、電気ヒータ27に要するエネルギを省略できるので、燃料および電力を節約でき、全体のエネルギ効率を向上させることができる。
エンジン61を出る熱媒体の温度が、85℃を超えると、サーモスタットバルブ69が開くので、熱媒体はエンジン冷却ラジエータ65にも流れ、熱媒体は、ファン73による空気流および走行風によって放熱され、冷却される。その後、エンジン61に戻る。
この時、パワーエレクトロニクス系冷却サイクル7の冷却液電動ポンプ49を稼動すれば、中間熱交換器55を介して熱媒体から冷却液へ熱が受け渡されるので、パワーエレクトロニクス機器3の暖機を行う事ができる。
なお、本発明は、上記した実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
本発明の第一実施形態にかかる熱管理システムの全体概略構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態にかかる熱管理システムの冷房期、暖房期およびこれらの中間期における制御部による熱管理システムの制御動作の一例を示す図表である。 本発明の第二実施形態にかかる熱管理システムの全体概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 熱管理システム
3 パワーエレクトロニクス機器
7 パワーエレクトロニクス系冷却サイクル
11 熱媒体循環サイクル
27 電気ヒータ
29 ヒータコア
35 ブロア
39 バッテリ
41 走行用モータ
47 冷却ラジエータ
55 中間熱交換器
61 エンジン
63 エンジン冷却サイクル
65 エンジン冷却ラジエータ

Claims (4)

  1. バッテリで駆動される走行用の電動モータを有する電気駆動部と、
    該電気駆動部および第一の放熱器の間で冷却液を循環させる冷却液循環サイクルと、
    車室内暖房用の暖房用熱交換器と熱源との間に熱媒体を循環させる熱媒体循環サイクルと、
    前記冷却液循環サイクルにおける前記電気駆動部を出て前記第一の放熱器へ向けて流れる冷却液および前記熱媒体循環サイクルを流れる熱媒体の間で熱交換を行う中間熱交換器と、
    が備えられていることを特徴とする電気駆動自動車の熱管理システム。
  2. 選択的に用いられる走行用の内燃機関と、
    該内燃機関および第二の放熱器の間で前記熱媒体を循環させるエンジン冷却サイクルと、を備え、
    該エンジン冷却サイクルの内、前記内燃機関を含む部分が前記熱媒体循環サイクルの一部を構成するとともに所定温度以下では、前記熱媒体は前記第二の放熱器を流れないようにされていることを特徴とする請求項1に記載の電気駆動自動車の熱管理システム。
  3. 前記熱源は、燃焼熱を用いていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気駆動自動車の熱管理システム。
  4. 前記冷却液循環サイクル、前記熱媒体循環サイクルおよび車室内吹き出し用の送風機は外部電源によっても作動されるよう構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気駆動自動車の熱管理システム。
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