JP2009290987A - 電源制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】新たな充電回路を追加せずに低下したサブ蓄電体の電圧を回復させる。
【解決手段】蓄電ユニット(電源電圧Vu)には、メイン蓄電体(電圧Vm)とサブ蓄電体(電圧Vs)とが設けられるとともに、これら蓄電体の接続状態を切り換えるリレースイッチS1,S2が設けられる。リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えると、メイン蓄電体からサブ蓄電体が切り離される一方、リレースイッチS1,S2を直列接続状態に切り換えると、メイン蓄電体にサブ蓄電体が直列接続される。この蓄電ユニットを充放電させる際には、電源電圧Vu(Vu=Vm)が下限電圧A1に達したときに(符号a)、リレースイッチS1,S2が直列接続状態に切り換えられ、電源電圧Vu(Vu=Vm+Vs)が上限電圧A2に達したときに(符号c)、リレースイッチS1,S2が直列解除状態に切り換えられる。これにより、サブ蓄電体の電圧Vsを引き上げることが可能となる。
【選択図】図3
【解決手段】蓄電ユニット(電源電圧Vu)には、メイン蓄電体(電圧Vm)とサブ蓄電体(電圧Vs)とが設けられるとともに、これら蓄電体の接続状態を切り換えるリレースイッチS1,S2が設けられる。リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えると、メイン蓄電体からサブ蓄電体が切り離される一方、リレースイッチS1,S2を直列接続状態に切り換えると、メイン蓄電体にサブ蓄電体が直列接続される。この蓄電ユニットを充放電させる際には、電源電圧Vu(Vu=Vm)が下限電圧A1に達したときに(符号a)、リレースイッチS1,S2が直列接続状態に切り換えられ、電源電圧Vu(Vu=Vm+Vs)が上限電圧A2に達したときに(符号c)、リレースイッチS1,S2が直列解除状態に切り換えられる。これにより、サブ蓄電体の電圧Vsを引き上げることが可能となる。
【選択図】図3
Description
本発明は、メイン蓄電体とサブ蓄電体とを備える蓄電ユニットが設けられる電源制御装置に関する。
近年、リチウムイオンバッテリ、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ等の出力特性の良好な蓄電デバイスが開発されている。これらの蓄電デバイスは、放電に伴って出力電圧が大きく低下する傾向を有しており、蓄電デバイスに蓄えられるエネルギーの利用効率向上を図ることが困難となっていた。すなわち、蓄電デバイスを電源として利用するシステムには、そのシステムが許容する電源電圧の範囲があるため、蓄電デバイスの放電に伴って電源電圧がシステムの下限電圧まで低下した後には、蓄電デバイスに残存するエネルギーを利用することが不可能となっていた。
このような問題を解消するため、蓄電デバイスをメイン蓄電体とサブ蓄電体とによって構成し、メイン蓄電体に対してサブ蓄電体を直列接続自在に設けるようにした電源装置が開発されている(たとえば、特許文献1参照)。この電源装置によれば、メイン蓄電体だけを用いて下限電圧まで放電させた後に、メイン蓄電体にサブ蓄電体を直列に接続することにより、電源電圧を回復させるようにしている。これにより、再びメイン蓄電体を放電させることができるため、メイン蓄電体に残存するエネルギーを有効に利用することができ、蓄電デバイスのエネルギー利用効率を向上させることが可能となる。
特開2000−152495号公報
ところで、メイン蓄電体に残存するエネルギーを有効に利用するためには、サブ蓄電体の電圧を高い状態に保持することにより、サブ蓄電体を接続したときに電源電圧を大きく回復させることが重要となっている。そこで、特許文献1に記載された電源装置にあっては、個々のサブ蓄電体に対して充電回路を設けることにより、メイン蓄電体から切り離されたサブ蓄電体に対して充電を施すようにしている。しかしながら、専用の充電回路を用いてサブ蓄電体に充電を施すことは、電源装置の複雑化や高コスト化を招く要因となっていた。また、サブ蓄電体の自己放電や、IRドロップ等による切換タイミング誤差の積算により、サブ蓄電体の電圧が設計値に対して徐々に低下する問題がある。
本発明の目的は、新たな充電回路を追加することなく、一旦低下したサブ蓄電体の電圧を着実に引き上げることにある。
本発明の電源制御装置は、メイン蓄電体と、前記メイン蓄電体よりも低電圧のサブ蓄電体とを備える蓄電ユニットと、前記蓄電ユニットに設けられ、前記メイン蓄電体に前記サブ蓄電体を直列に接続する直列接続状態と、前記メイン蓄電体から前記サブ蓄電体を切り離す直列解除状態とに切り換えられるスイッチ手段と、前記蓄電ユニットの出力電圧に基づいて、前記スイッチ手段を直列接続状態と直列解除状態とに切り換えるスイッチ制御手段とを有し、前記スイッチ制御手段は、前記出力電圧が第1所定値まで低下したときに、前記スイッチ手段を直列接続状態に切り換える一方、前記出力電圧が前記第1所定値よりも高い第2所定値まで上昇したときに、前記スイッチ手段を直列解除状態に切り換えることを特徴とする。
本発明の電源制御装置は、メイン蓄電体と、前記メイン蓄電体よりも低電圧のサブ蓄電体とを備える蓄電ユニットと、前記蓄電ユニットに設けられ、前記メイン蓄電体に前記サブ蓄電体を直列に接続する直列接続状態と、前記メイン蓄電体から前記サブ蓄電体を切り離す直列解除状態とに切り換えられるスイッチ手段と、車両状態に基づいて、前記スイッチ手段を直列接続状態と直列解除状態とに切り換えるスイッチ制御手段と、前記蓄電ユニットに接続される電気機器の起動状態と停止状態とを切り換える起動スイッチとを有し、前記電気機器を停止状態に切り換えるように前記起動スイッチが操作されたときに、前記スイッチ制御手段は前記スイッチ手段を直列解除状態に切り換え、停止状態の前記電気機器に対して前記メイン蓄電体から電力を供給することを特徴とする。
本発明の電源制御装置は、メイン蓄電体と、前記メイン蓄電体よりも低電圧のサブ蓄電体とを備える蓄電ユニットと、前記蓄電ユニットに設けられ、前記メイン蓄電体に前記サブ蓄電体を直列に接続する直列接続状態と、前記メイン蓄電体から前記サブ蓄電体を切り離す直列解除状態とに切り換えられるスイッチ手段と、車両状態に基づいて、前記スイッチ手段を直列接続状態と直列解除状態とに切り換えるスイッチ制御手段と、エンジンを始動するスタータモータの駆動状態と停止状態とを切り換えるスタータスイッチとを有し、前記スタータモータを駆動状態に切り換えるように前記スタータスイッチが操作されたときに、前記スイッチ制御手段は前記スイッチ手段を直列解除状態に切り換え、駆動される前記スタータモータに対して前記メイン蓄電体から電力を供給することを特徴とする。
本発明の電源制御装置は、エンジンを始動するスタータモータが駆動された状態のもとで、前記スイッチ制御手段は前記スイッチ手段の直列接続状態への切り換えを禁止することを特徴とする。
本発明の電源制御装置は、エンジンによって駆動されるオルタネータの発電電圧を車両制動時に引き上げる回生制御手段を有し、車両制動時に前記オルタネータの発電電圧が引き上げられた状態のもとで、前記スイッチ制御手段は前記スイッチ手段の直列解除状態への切り換えを許可することを特徴とする。
本発明によれば、蓄電ユニットの出力電圧が第1所定値まで低下したときに、スイッチ手段を直列接続状態に切り換える一方、出力電圧が第1所定値よりも高い第2所定値まで上昇したときに、スイッチ手段を直列解除状態に切り換えるようにしたので、サブ蓄電体の電圧を引き上げることが可能となる。これにより、新たな充電回路を追加することなく、サブ蓄電体の電圧を引き上げることができ、蓄電ユニットに蓄えられるエネルギーの利用効率を向上させることが可能となる。
本発明によれば、電気機器を停止状態に切り換えるように起動スイッチが操作されたときに、スイッチ制御手段はスイッチ手段を直列解除状態に切り換え、停止状態の電気機器に対してメイン蓄電体から電力を供給するようにしたので、サブ蓄電体の電圧を引き上げることが可能となる。これにより、新たな充電回路を追加することなく、サブ蓄電体の電圧を引き上げることができ、蓄電ユニットに蓄えられるエネルギーの利用効率を向上させることが可能となる。
本発明によれば、スタータモータを駆動状態に切り換えるようにスタータスイッチが操作されたときに、スイッチ制御手段はスイッチ手段を直列解除状態に切り換え、駆動されるスタータモータに対してメイン蓄電体から電力を供給するようにしたので、サブ蓄電体の電圧を引き上げることが可能となる。これにより、新たな充電回路を追加することなく、サブ蓄電体の電圧を引き上げることができ、蓄電ユニットに蓄えられるエネルギーの利用効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である電源制御装置10が搭載された車両11の一部を示す概略図である。図1に示すように、車両11にはパワーユニット12が搭載されており、このパワーユニット12はエンジン13とこれに連結される変速機14とによって構成されている。また、変速機14の出力軸15にはプロペラシャフト16が接続されており、プロペラシャフト16と駆動輪17との間にはデファレンシャル機構18が設けられている。そして、エンジン13から出力される動力は、変速機14、プロペラシャフト16、デファレンシャル機構18を介して左右の駆動輪17に伝達されることになる。
また、エンジン13にはスタータモータ20が組み付けられており、このスタータモータ20を駆動することでエンジン13のクランク軸を始動回転させることが可能となっている。さらに、エンジン13には駆動ベルト21を介してオルタネータ22が連結されており、エンジン動力によってオルタネータ22を発電駆動することが可能となっている。また、車両11には、リモコンキー等からの開閉信号に基づきドアの施錠状態を制御するドアロックシステムや、盗難時に警報を発するセキュリティシステム等の各種電気機器23が搭載されている。さらに、スタータモータ20や各種電気機器(電気機器)23等に対して電力を供給するとともに、オルタネータ22によって発電された電力を蓄えるため、車両11には蓄電ユニット24が搭載されている。
なお、オルタネータ22の発電電圧は、ローレベル(例えば12V)とハイレベル(例えば15V)とに切り換えることが可能となっている。そして、車両制動時にはオルタネータ22の発電電圧をハイレベルに切り換えることにより、車両11の運動エネルギーを積極的に電気エネルギーに変換して蓄電ユニット24に回収することが可能となっている。このハイレベルの発電電圧は、各種電気機器23の耐電圧を超えないレベルに設定されている。一方、車両制動時以外にはオルタネータ22の発電電圧をローレベルに切り換えることにより、各種電気機器23を正常に作動させるために必要な電圧レベルを確保しつつ、オルタネータ22を駆動するエンジン13の負荷を抑制するようにしている。
また、スタータモータ20、オルタネータ22、各種電気機器23、蓄電ユニット24等を制御するため、電源制御装置10には制御ユニット25が設けられている。この制御ユニット25には、各種電気機器23を起動させる際やスタータモータ20を駆動する際に操作されるイグニッションスイッチ(起動スイッチ,スタータスイッチ)26、車速を検出する車速センサ27、ブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキペダルセンサ28等が接続されている。そして、制御ユニット25は、イグニッションスイッチ26や各種センサ27,28等からの入力信号に基づいて各種制御信号を演算し、スタータモータ20、オルタネータ22、各種電気機器23、蓄電ユニット24等に対して制御信号を出力することになる。なお、制御ユニット25は、制御信号等を演算するCPUを備えるとともに、制御プログラム、演算式、データ等を格納するROMや、一時的にデータを格納するRAMを備えている。
図2は電源制御装置10の構成を示す概略図である。なお、図2において図1に示す部材と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。図2に示すように、蓄電ユニット24は、4つのキャパシタセル30からなるメイン蓄電体31と、1つのキャパシタセル30からなるサブ蓄電体32とを有しており、サブ蓄電体32はメイン蓄電体31よりも低電圧となるように構成されている。また、それぞれのキャパシタセル30はリチウムイオンキャパシタとして構成されている。ここで、リチウムイオンキャパシタとは、リチウムイオンバッテリと電気二重層キャパシタとの蓄電原理を組み合わせた蓄電デバイスである。このリチウムイオンキャパシタは、正極に電気二重層キャパシタの活性炭を採用することにより、正極側では電気二重層を利用して電荷を蓄積する一方、負極にリチウムイオンバッテリの炭素系材料を採用することにより、負極側では炭素系材料にリチウムイオンを担持(ドーピング)させて電荷を蓄積している。また、負極の炭素系材料にはリチウムイオンが予めドーピングされており、負極電位を低下させてエネルギー密度が引き上げられている。
また、図示する個々のキャパシタセル30は、使用可能電圧幅が3.6V〜2.0V、電流容量が1Ah、電力容量が2.8Whとなっている。なお、4つのキャパシタセル30を備えるメイン蓄電体31の電圧利用範囲は14.4V〜9.6Vに設計されており、1つのキャパシタセル30を備えるサブ蓄電体32の電圧利用範囲は3.0V〜2.4Vに設計されている。なお、前述した使用可能電圧幅や電圧利用範囲等の諸条件は、車両側から要求される条件に応じて適宜設定されるものであり、他の使用可能電圧幅や電圧利用範囲等を採用しても良いことはいうまでもない。さらに、メイン蓄電体31やサブ蓄電体32をリチウムイオンキャパシタによって構成することなく、メイン蓄電体31やサブ蓄電体32をリチウムイオンバッテリや電気二重層キャパシタ等、他の形式のバッテリやキャパシタを用いて構成することも可能である。
図2に示すように、メイン蓄電体31の正極端子31aとサブ蓄電体32の負極端子32bとは接続されている。また、蓄電ユニット24の正極端子24aとメイン蓄電体31の正極端子31aとの間にはリレースイッチ(スイッチ手段)S1が設けられており、蓄電ユニット24の正極端子24aとサブ蓄電体32の正極端子32aとの間にはリレースイッチS2(スイッチ手段)が設けられている。すなわち、リレースイッチS1を閉じてリレースイッチS2を開くことにより、リレースイッチS1,S2は直列解除状態となるため、蓄電ユニット24内ではメイン蓄電体31からサブ蓄電体32が切り離される。これにより、蓄電ユニット24の電源電圧(出力電圧)Vuは、メイン蓄電体31の電圧Vmと等しい電圧値に設定されることになる。一方、リレースイッチS1を開いてリレースイッチS2を閉じることにより、リレースイッチS1,S2は直列接続状態となるため、蓄電ユニット24内ではメイン蓄電体31に対してサブ蓄電体32が直列に接続される。これにより、蓄電ユニット24の電源電圧Vuは、メイン蓄電体31の電圧Vmとサブ蓄電体32の電圧Vsとを合算した電圧値に設定されることになる。また、蓄電ユニット24には電源電圧Vuを検出する電圧センサ33が設けられており、電圧センサ33から制御ユニット25に向けて電源電圧Vuの値が出力されている。そして、スイッチ制御手段として機能する制御ユニット25は、蓄電ユニット24の電源電圧Vuに基づいてリレースイッチS1,S2を開閉制御することになる。続いて、制御ユニット25によるリレースイッチS1,S2の開閉制御について説明する。
図3は蓄電ユニット24を複数回に渡って充放電させたときの電圧Vu,Vm,Vsの変動状況を示す説明図である。図3において充電と記載した範囲では、オルタネータ22の発電電圧がハイレベルに切り換えられる充電状態となっている。車速の減速状況やブレーキペダルの踏み込み状況から車両制動時と判断された場合には、制御ユニット25によってオルタネータ22の発電電圧がハイレベルに引き上げられ、オルタネータ22から各種電気機器23だけでなく蓄電ユニット24に対しても電力が供給されることになる。また、図3において放電と記載した範囲では、オルタネータ22の発電電圧がローレベルに切り換えられる放電状態となっている。車速の減速状況やブレーキペダルの踏み込み状況から車両制動時以外と判断された場合には、制御ユニット25によってオルタネータ22の発電電圧がローレベルに引き下げられ、各種電気機器23には蓄電ユニット24から電力が供給されることになる。このように、制御ユニット25は回生制御手段としても機能するようになっている。
図3に示すように、メイン蓄電体31の電圧Vmが下限電圧(第1所定値)A1である12Vを上回る状況での放電時には、制御ユニット25によってリレースイッチS1,S2が直列解除状態に切り換えられ、蓄電ユニット24内のメイン蓄電体31から各種電気機器23に対して電力が供給される。続いて、電源電圧Vu(Vu=Vm)が下限電圧A1まで低下すると(符号a)、制御ユニット25はリレースイッチS1,S2を直列接続状態に切り換え、蓄電ユニット24内のメイン蓄電体31およびサブ蓄電体32から各種電気機器23に対して電力を供給することになる。すなわち、リレースイッチS1,S2を直列接続状態に切り換えることにより、電源電圧Vuがサブ蓄電体32の電圧Vs分だけ引き上げられることになるため、蓄電ユニット24の放電を継続させることが可能となる。このような放電状態は、メイン蓄電体31とサブ蓄電体32とを直列接続した状態のもとで、電源電圧Vu(Vu=Vm+Vs)が下限電圧A1に達するまで継続させることが可能となる(符号b)。
次いで、放電された蓄電ユニット24を充電する際には、電源電圧Vuが下限電圧A1よりも高い上限電圧(第2所定値)A2に達するまでは、リレースイッチS1,S2が直列接続状態に保持され、メイン蓄電体31とサブ蓄電体32との双方に充電が施される。そして、電源電圧Vu(Vu=Vm+Vs)が上限電圧A2まで上昇すると(符号c)、制御ユニット25はリレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換え、メイン蓄電体31に対して充電が施されることになる。このような充電状態は、メイン蓄電体31とサブ蓄電体32とを切り離した状態のもとで、電源電圧Vu(Vu=Vm)がメイン蓄電体31の上限電圧14.4Vに達するまで継続させることが可能となる。
このように、制御ユニット25は、電源電圧Vuが下限電圧A1まで低下したときに(符号a)、リレースイッチS1,S2を直列接続状態に切り換える一方、電源電圧Vuが上限電圧A2まで上昇したときに(符号c)、リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えるようにしている。このように、リレースイッチS1,S2を切り換えることにより、サブ蓄電体32から電力が放出される放電時間T1よりも、サブ蓄電体32に電力が供給される充電時間T2を長くすることが可能となる。すなわち、サブ蓄電体32からの放電量に関わらず、サブ蓄電体32に対する充電量をフル充電時の設計電圧(例えば3V)に向けて確保することができるため、図3に矢印X1で示すように、サブ蓄電体32の電圧Vsをフル充電時の設計電圧に向けて引き上げることが可能となる。換言すれば、蓄電ユニット24の放電に伴ってメイン蓄電体31とサブ蓄電体32との電圧バランスが崩れた場合であっても、前述したタイミングでリレースイッチS1,S2を切り換えることにより、メイン蓄電体31とサブ蓄電体32との電圧バランスを設計値に修正することが可能となる。なお、図3に示すように、蓄電ユニット24の電源電圧Vuがメイン蓄電体31の上限電圧14.4Vを超えないように制御されるため、メイン蓄電体31の過充電を招くことはない。
これに対し、従来の電源制御装置にように、メイン蓄電体31の電圧Vmが所定の閾値A3を上回るか否かによって、リレースイッチS1,S2を切り換えるようにすると、サブ蓄電体32の電圧Vsを引き上げることが困難となる。ここで、図4は従来の電源制御装置を用いて蓄電ユニット24を充放電させたときの電圧Vu,Vm,Vsの変動状況を示す説明図である。図4に示すように、メイン蓄電体31の電圧Vmが閾値A3を上回る状況での放電時には、リレースイッチS1,S2が直列解除状態に切り換えられ、蓄電ユニット24内ではメイン蓄電体31からの放電が実行される。続いて、メイン蓄電体31の電圧Vmが閾値A3まで低下すると(符号d)、リレースイッチS1,S2が直列接続状態に切り換えられ、蓄電ユニット24内ではメイン蓄電体31およびサブ蓄電体32からの放電が実行される。
また、従来の電源制御装置によって蓄電ユニット24を充電する際には、メイン蓄電体31の電圧Vmが閾値A3を上回るまでは、リレースイッチS1,S2が直列接続状態に保持され、蓄電ユニット24内のメイン蓄電体31およびサブ蓄電体32に対して充電が施される。そして、メイン蓄電体31の電圧Vmが閾値A3に到達すると(符号e)、リレースイッチS1,S2が直列解除状態に切り換えられ、その後は蓄電ユニット24内のメイン蓄電体31だけに充電が施されることになる。このように、メイン蓄電体31の電圧Vmが閾値A3を上回るか否かによって、リレースイッチS1,S2を切り換えるようにすると、サブ蓄電体32から電力が放出される放電時間T3と、サブ蓄電体32に電力が供給される充電時間T4とがほぼ同じ長さとなる。すなわち、サブ蓄電体32からの放電量とサブ蓄電体32に対する充電量とがほぼ同じになるため、サブ蓄電体32の電圧Vsが一旦低下した場合には、図4に矢印X2で示すように、サブ蓄電体32の電圧Vsを引き上げることが不可能であった。
ここで、図5(A)はサブ蓄電体32の電圧Vsが低下した場合における蓄電ユニット24のエネルギー利用効率を示す説明図であり、(B)はサブ蓄電体32の電圧Vsを上昇させた場合における蓄電ユニット24のエネルギー利用効率を示す説明図である。図5(A)に示すように、メイン蓄電体31からサブ蓄電体32を切り離した状態で蓄電ユニット24の放電を開始し、電源電圧Vu(Vu=Vm)が下限電圧A1まで低下したときには(符号α)、リレースイッチS1,S2が直列接続状態に切り換えられ、低下したサブ蓄電体32の電圧Vs(例えば2V)分だけ電源電圧Vuが引き上げられる。そして、引き上げられた電源電圧Vu(Vu=Vm+Vs)が再び下限電圧A1に達するまで、蓄電ユニット24の放電が継続されることになる。
これに対し、図5(B)に示すように、本発明の電源制御装置10を用いたときのように、蓄電ユニット24の充放電に伴ってサブ蓄電体32の電圧Vsを回復させた場合には、電源電圧Vu(Vu=Vm)が下限電圧A1まで低下し(符号β)、リレースイッチS1,S2が直列接続状態に切り換えられたときに、回復したサブ蓄電体32の電圧Vs(例えば3V)分だけ電源電圧Vuが引き上げられることになる。すなわち、メイン蓄電体31に対してサブ蓄電体32を直列接続したときに、電源電圧Vuを大きく引き上げることができるため、長時間に渡って蓄電ユニット24を放電させることが可能となる。これにより、図5(B)に範囲Eで示すように、メイン蓄電体31に蓄えられていたエネルギーを有効に利用することができるため、蓄電ユニット24のエネルギー利用効率を向上させることが可能となる。
しかも、本発明の電源制御装置10にあっては、電源電圧Vuが下限電圧A1まで低下したときに、リレースイッチS1,S2を直列接続状態に切り換える一方、電源電圧Vuが上限電圧A2まで上昇したときに、リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えることにより、サブ蓄電体32の電圧Vsを回復させるようにしている。したがって、サブ蓄電体32だけを充電するために新たな充電回路を設ける必要がなく、電源制御装置10の簡素化および低コスト化を達成することが可能となる。
また、蓄電ユニット24の充放電を繰り返すことでサブ蓄電体32の電圧Vsを所定の設計電圧まで回復させることができるため、サブ蓄電体32の電圧Vsにとらわれることのない様々な充放電制御を実行することが可能となる。例えば、サブ蓄電体32を設計電圧の3Vまで充電するためには、蓄電ユニット24の電源電圧Vu(Vu=Vm+Vs)が上限電圧A2の15Vに達するまで充電を行うとともに、所定時間に渡って電源電圧Vuを15Vに保持する定電圧充電を実行する必要がある。ところが、本発明の電源制御装置10を用いた場合には、蓄電ユニット24の電源電圧Vu(Vu=Vm+Vs)が15Vに達した時点で、直ちにリレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えたとしても、後の充放電によってサブ蓄電体32を3Vまで回復させることが可能である。したがって、車両制動時の回生発電によって蓄電ユニット24を充電する際には、電源電圧Vu(Vu=Vm+Vs)が15Vに達した時点で、メイン蓄電体31からサブ蓄電体32を切り離すようにしている。これにより、回生電流が一時的に低下してしまうのを防ぐことができ、車両制動時における回生電力取得量を大幅に向上させることが可能となる。
さらに、リレースイッチS1,S2を切換制御する際の下限電圧A1と上限電圧A2とを状況に応じて変化させることにより、サブ蓄電体32の放電量と充電量とを調整することが可能となり、サブ蓄電体32を任意の電圧に制御することが可能となる。これにより、蓄電ユニット24に対して大きな負荷がかかることのない走行状況等においては、サブ蓄電体32の電圧を低く調整することが可能であり、サブ蓄電体32の劣化を抑制することが可能となる。
続いて、本発明の他の実施の形態である電源制御装置40,50について説明する。図6は電源制御装置40,50によるリレースイッチS1,S2の作動状況を示す説明図である。また、図7および図8は電源制御装置40,50によってリレースイッチS1,S2を切り換えたときの電圧Vu,Vm,Vsの変動状況を示す説明図である。なお、図6において図2に示す部材と同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。まず、前述した電源制御装置10にあっては、電源電圧Vuが下限電圧A1まで低下したときに、リレースイッチS1,S2を直列接続状態に切り換える一方、電源電圧Vuが上限電圧A2まで上昇したときに、リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えるようにしているが、これに限られることはなく、様々な車両状態に基づいてリレースイッチS1,S2を制御することによっても前述した効果と同様の効果を得ることが可能である。
図6および図7に示すように、電源制御装置40の制御ユニット25は、運転手によってイグニッションスイッチ26が停止位置にオフ操作され、各種電気機器23が起動状態から停止状態に切り換えられる車両停止時(車両状態)には、リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えている。ここで、各種電気機器23が停止状態となる車両停止時であっても、各種電気機器23を構成するドアロックシステムやセキュリティシステム等においては、停止状態であっても再起動に備えて微弱電流を消費する構成となっている。そして、この車両停止時にリレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えることにより、蓄電ユニット24内のメイン蓄電体31から各種電気機器23に対して微弱電流が供給されるため、サブ蓄電体32の電圧Vsがほぼ一定に保たれたまま、メイン蓄電体31の電圧Vmだけが徐々に低下することになる。
このように、サブ蓄電体32の電圧Vsをほぼ一定に保ったまま、メイン蓄電体31の電圧Vmだけを徐々に低下させておくことにより、その後に蓄電ユニット24を充電する際には、サブ蓄電体32の放電時間T5よりも充電時間T6を長くすることができ、図7に符号ΔVで示すように、サブ蓄電体32の電圧Vsを車両停止前に比べて回復させることが可能となる。また、図7においては、前述した図4に示す充放電方法と同様に、メイン蓄電体31の電圧Vmが所定の閾値A3を上回るか否かによって、リレースイッチS1,S2を切り換えるようにしているが、このような充放電方法を採用した場合であっても、車両停止時にリレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えることにより、サブ蓄電体32の電圧Vsを回復させることが可能となる。
なお、車両停止時にリレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換える場合であっても、前述した図3に示す充放電方法と同様に、電源電圧Vuが下限電圧A1まで低下したときに、リレースイッチS1,S2を直列接続状態に切り換える一方、電源電圧Vuが上限電圧A2まで上昇したときに、リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えても良いことはいうまでもない。このように、車両停止時にメイン蓄電体31から放電させた上で、前述した図3に示す充放電方法を採用することにより、サブ蓄電体32の電圧Vsを早期に回復させることが可能となる。
続いて、図6および図8に示すように、電源制御装置50の制御ユニット25は、運転手によってイグニッションスイッチ26がエンジン始動位置にオン操作され、スタータモータ20が駆動されるエンジン始動時(車両状態)には、リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えている。このエンジン始動時にリレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えることにより、蓄電ユニット24内のメイン蓄電体31からスタータモータ20に対して駆動電流が供給されるため、サブ蓄電体32の電圧Vsがほぼ一定に保たれたまま、メイン蓄電体31の電圧Vmだけが低下することになる。
このように、サブ蓄電体32の電圧Vsをほぼ一定に保ったまま、メイン蓄電体31の電圧Vmだけを徐々に低下させておくことにより、その後に蓄電ユニット24を充電する際には、サブ蓄電体32の放電時間T7よりも充電時間T8を長くすることができ、図8に符号ΔVで示すように、サブ蓄電体32の電圧Vsをエンジン始動前に比べて回復させることが可能となる。また、図8においては、前述した図4に示す充放電方法と同様に、メイン蓄電体31の電圧Vmが所定の閾値A3を上回るか否かによって、リレースイッチS1,S2を切り換えるようにしているが、このような充放電方法を採用した場合であっても、エンジン始動時にリレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えることにより、サブ蓄電体32の電圧Vsを回復させることが可能となる。
なお、エンジン始動時にリレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換える場合であっても、前述した図3に示す充放電方法と同様に、電源電圧Vuが下限電圧A1まで低下したときに、リレースイッチS1,S2を直列接続状態に切り換える一方、電源電圧Vuが上限電圧A2まで上昇したときに、リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えても良いことはいうまでもない。このように、エンジン始動時にメイン蓄電体31から放電させた上で、前述した図3に示す充放電方法を採用することにより、サブ蓄電体32の電圧Vsを早期に回復させることが可能となる。
また、図8に示す場合には、車両停止時にリレースイッチS1,S2の直列接続状態を保持しているが、これに限られることはなく、前述した図7に示す放電方法と同様に、車両停止時にリレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えても良いことはいうまでもない。このように、エンジン始動時だけでなく車両停止時にもメイン蓄電体31の電圧低下を促すことにより、サブ蓄電体32の電圧Vsを早期に回復させることが可能となる。
これまで説明したように、電源制御装置10にあっては、電源電圧Vuが下限電圧A1や上限電圧A2に到達したときに、リレースイッチS1,S2の切換制御を実行している。また、電源制御装置40,50にあっては、電源電圧Vuが下限電圧A1や上限電圧A2に到達したときや、メイン蓄電体31の電圧Vmが閾値A3に到達したときに、リレースイッチS1,S2の切換制御を実行している。このリレースイッチS1,S2の切り換え動作が繰り返されるハンチングを防止するためには、下限電圧A1、上限電圧A2、閾値A3にヒステリシスを設けることが一般的であるが、下限電圧A1、上限電圧A2、閾値A3にヒステリシスを設定することはサブ蓄電体32の電圧Vsを低下させる要因となる。そこで、本発明の電源制御装置10,40,50においては、リレースイッチS1,S2の切換制御を実行する際の禁止条件および許可条件を設定し、下限電圧A1、上限電圧A2、閾値A3からヒステリシスを排除している。
以下、リレースイッチS1,S2の切換制御を実行する際の禁止条件および許可条件について説明する。図9は蓄電ユニット24に大きな負荷変動が発生する際のリレースイッチS1,S2の切り換え状況を示すタイミングチャートである。なお、以下の説明においては、前述した図3に示す充放電方法と同様に、電源電圧Vuが下限電圧A1まで低下したときに、リレースイッチS1,S2が直列接続状態に切り換えられる一方、電源電圧Vuが上限電圧A2まで上昇したときに、リレースイッチS1,S2が直列解除状態に切り換えられるものとして説明する。
図9に符号αで示すように、エンジン始動時にはスタータモータ20に大電流が供給されるため、電源電圧Vuが下限電圧A1を下回るおそれがあるが、スタータモータ20を停止した後には電源電圧Vuが下限電圧A1を上回る状態に回復することになる。このため、電源制御装置10,40,50の制御ユニット25は、スタータモータ20が駆動された状態のもとでは、リレースイッチS1,S2の直列接続状態への切り換えを禁止している。これにより、エンジン始動時の負荷変動に伴うリレースイッチS1,S2のハンチング動作を回避することができ、サブ蓄電体32の電圧低下を招くヒステリシスを下限電圧A1や上限電圧A2から排除することが可能となる。
また、図9に符号βで示すように、オルタネータ22の発電電圧がローレベルに引き下げられている状態のもとで、電源電圧Vuが上限電圧A2を上回った場合には、各種電気機器23に負荷変動が発生した為の電圧変動と考えられ、負荷変動が解消した直後には、電源電圧Vuが上限電圧A2を下回る状態に回復することになる。このため、電源制御装置10,40,50の制御ユニット25は、オルタネータ22の発電電圧がローレベルに引き下げられた状態のもとでは、リレースイッチS1,S2の直列解除状態への切り換えを禁止している。一方、図9に符号γで示すように、オルタネータ22の発電電圧がハイレベルに引き上げられた状態のもとで、電源電圧Vuが上限電圧A2まで上昇した場合には、リレースイッチS1,S2の直列解除状態への切り換えを許可している。これにより、各種電気機器23の負荷変動に伴うリレースイッチS1,S2のハンチング動作を回避することができ、サブ蓄電体32の電圧低下を招くヒステリシスを下限電圧A1や上限電圧A2から排除することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、スイッチ手段を2つのリレースイッチS1,S2によって構成しているが、スイッチ手段を1つのリレースイッチによって構成しても良い。また、スイッチ手段としてはリレースイッチに限られることはなく、トランジスタ等のスイッチング素子によってスイッチ手段を構成しても良い。また、前述の説明では、起動スイッチとスタータスイッチとを兼ねるイグニッションスイッチ26を設けるようにしているが、各種電気機器23を起動状態と停止状態とに切り換える起動スイッチと、スタータモータ20の駆動状態と停止状態とを切り換えるスタータスイッチとを別個に設けるようにしても良い。
また、図示する場合には、メイン蓄電体31が4つのキャパシタセル30によって構成され、サブ蓄電体32が1つのキャパシタセル30によって構成されているが、メイン蓄電体31やサブ蓄電体32を構成するキャパシタセル30の個数を変更しても良い。さらに、蓄電ユニット24には1つのサブ蓄電体32が設けられているが、蓄電ユニット24に2つ以上のサブ蓄電体32を設けるようにしても良い。また、2つ以上のサブ蓄電体32を設ける場合には、サブ蓄電体32の数に対応した数のスイッチ手段が設けられることはいうまでもない。
また、前述の説明では、オルタネータ22の発電電圧をハイレベルとローレベルとの2段階に切り換えているが、発電電圧を3段階以上に切り換えるようにしても良い。また、制御ユニット25は、車速の減速状況やブレーキペダルの踏み込み状況から車両制動時であるか否かを判定しているが、加速度センサや車輪速センサ等から得られる車両情報を用いて車両制動時であるか否かを判定しても良い。
さらに、前述の説明では、イグニッションスイッチ26の操作によってスタータモータ20を駆動しているが、これに限られることはなく、いわゆるアイドリングストップ車両のように、車両状態に応じてスタータモータ20を駆動してエンジン13を自動的に再始動させるようにしても良い。このように、エンジン13を自動的に始動させる際にも、リレースイッチS1,S2を直列解除状態に切り換えることにより、メイン蓄電体31の電圧Vmを低下させるとともに、その後の充電に伴ってサブ蓄電体32の電圧Vsを回復させるようにしても良い。
なお、図示する車両11はエンジン13を備える車両であるが、エンジン13を持たない電気自動車に対して、本発明の電源制御装置10,40,50を適用することも可能である。また、前述の説明では、本発明の電源制御装置10,40,50を車両11に適用した形で説明したが、適用対象としては車両11に限られることはなく、他の用途に本発明の電源制御装置10,40,50を適用しても良いことはいうまでもない。
10 電源制御装置
20 スタータモータ
22 オルタネータ
23 各種電気機器(電気機器)
24 蓄電ユニット
25 制御ユニット(スイッチ制御手段,回生制御手段)
26 イグニッションスイッチ(起動スイッチ,スタータスイッチ)
31 メイン蓄電体
32 サブ蓄電体
40 電源制御装置
50 電源制御装置
A1 下限電圧(第1所定値)
A2 上限電圧(第2所定値)
S1 リレースイッチ(スイッチ手段)
S2 リレースイッチ(スイッチ手段)
Vu 電源電圧(出力電圧)
20 スタータモータ
22 オルタネータ
23 各種電気機器(電気機器)
24 蓄電ユニット
25 制御ユニット(スイッチ制御手段,回生制御手段)
26 イグニッションスイッチ(起動スイッチ,スタータスイッチ)
31 メイン蓄電体
32 サブ蓄電体
40 電源制御装置
50 電源制御装置
A1 下限電圧(第1所定値)
A2 上限電圧(第2所定値)
S1 リレースイッチ(スイッチ手段)
S2 リレースイッチ(スイッチ手段)
Vu 電源電圧(出力電圧)
Claims (5)
- メイン蓄電体と、前記メイン蓄電体よりも低電圧のサブ蓄電体とを備える蓄電ユニットと、
前記蓄電ユニットに設けられ、前記メイン蓄電体に前記サブ蓄電体を直列に接続する直列接続状態と、前記メイン蓄電体から前記サブ蓄電体を切り離す直列解除状態とに切り換えられるスイッチ手段と、
前記蓄電ユニットの出力電圧に基づいて、前記スイッチ手段を直列接続状態と直列解除状態とに切り換えるスイッチ制御手段とを有し、
前記スイッチ制御手段は、前記出力電圧が第1所定値まで低下したときに、前記スイッチ手段を直列接続状態に切り換える一方、前記出力電圧が前記第1所定値よりも高い第2所定値まで上昇したときに、前記スイッチ手段を直列解除状態に切り換えることを特徴とする電源制御装置。 - メイン蓄電体と、前記メイン蓄電体よりも低電圧のサブ蓄電体とを備える蓄電ユニットと、
前記蓄電ユニットに設けられ、前記メイン蓄電体に前記サブ蓄電体を直列に接続する直列接続状態と、前記メイン蓄電体から前記サブ蓄電体を切り離す直列解除状態とに切り換えられるスイッチ手段と、
車両状態に基づいて、前記スイッチ手段を直列接続状態と直列解除状態とに切り換えるスイッチ制御手段と、
前記蓄電ユニットに接続される電気機器の起動状態と停止状態とを切り換える起動スイッチとを有し、
前記電気機器を停止状態に切り換えるように前記起動スイッチが操作されたときに、前記スイッチ制御手段は前記スイッチ手段を直列解除状態に切り換え、停止状態の前記電気機器に対して前記メイン蓄電体から電力を供給することを特徴とする電源制御装置。 - メイン蓄電体と、前記メイン蓄電体よりも低電圧のサブ蓄電体とを備える蓄電ユニットと、
前記蓄電ユニットに設けられ、前記メイン蓄電体に前記サブ蓄電体を直列に接続する直列接続状態と、前記メイン蓄電体から前記サブ蓄電体を切り離す直列解除状態とに切り換えられるスイッチ手段と、
車両状態に基づいて、前記スイッチ手段を直列接続状態と直列解除状態とに切り換えるスイッチ制御手段と、
エンジンを始動するスタータモータの駆動状態と停止状態とを切り換えるスタータスイッチとを有し、
前記スタータモータを駆動状態に切り換えるように前記スタータスイッチが操作されたときに、前記スイッチ制御手段は前記スイッチ手段を直列解除状態に切り換え、駆動される前記スタータモータに対して前記メイン蓄電体から電力を供給することを特徴とする電源制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源制御装置において、
エンジンを始動するスタータモータが駆動された状態のもとで、前記スイッチ制御手段は前記スイッチ手段の直列接続状態への切り換えを禁止することを特徴とする電源制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源制御装置において、
エンジンによって駆動されるオルタネータの発電電圧を車両制動時に引き上げる回生制御手段を有し、
車両制動時に前記オルタネータの発電電圧が引き上げられた状態のもとで、前記スイッチ制御手段は前記スイッチ手段の直列解除状態への切り換えを許可することを特徴とする電源制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008140638A JP2009290987A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 電源制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008140638A JP2009290987A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 電源制御装置 |
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Family Applications (1)
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JP2008140638A Pending JP2009290987A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | 電源制御装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011201441A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Ikuo Baba | 車両用双方向エネルギー変換装置 |
JP2012025201A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Autonetworks Technologies Ltd | 車両用電源装置 |
-
2008
- 2008-05-29 JP JP2008140638A patent/JP2009290987A/ja active Pending
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