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JP2009288674A - 液晶表示装置 - Google Patents

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JP2009288674A
JP2009288674A JP2008143104A JP2008143104A JP2009288674A JP 2009288674 A JP2009288674 A JP 2009288674A JP 2008143104 A JP2008143104 A JP 2008143104A JP 2008143104 A JP2008143104 A JP 2008143104A JP 2009288674 A JP2009288674 A JP 2009288674A
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JP2008143104A
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Masato Sakurai
櫻井  正人
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Japan Display Inc
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Hitachi Displays Ltd
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Abstract

【課題】コスト増や画質の劣化を伴うことなく開口率を向上した液晶表示装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る液晶表示装置のカラーフィルタ基板は、その一部分が第1の画素を基板上に構成する第1の色膜と、その一部分が第2の画素を前記基板上に構成する第2の色膜と、その一部分が第3の画素を前記基板上に構成する第3の色膜と、少なくともブラックマトリクスの一部分を前記基板上に構成する黒色膜と、を有し、前記第1の画素と前記第2の画素間に配置されたブラックマトリクスは、第1の色膜の周縁部が前記第2の色膜の周縁部と重なり合い構成された第1の部分を含み、前記第1の画素と前記第3の画素間及び前記第2の画素と前記第3の画素間に配置されたブラックマトリクスは前記黒色膜により構成された第2の部分を含み、前記第1の部分に隣接する画素間の距離は、前記第2の部分に隣接する画素間の距離よりも短い。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。
フルカラー液晶表示装置に用いられるカラーフィルタ基板は、赤、緑、青の画素間に黒色のブラックマトリクスを設けている。図12は、従来のカラーフィルタ基板の一部を拡大し模式的に示した部分拡大図である。同図(a)は、従来のカラーフィルタ基板の部分拡大平面図であり、ほぼ同形状、同寸法の赤色画素701R、緑色画素701G、青色画素701Bが規則的に配列されており、各画素間には黒色のブラックマトリクス702が配置されている。同図(b)は、同図(a)中X−X線における断面図である。図示するように、カラーフィルタ基板は、ガラス基板703上に赤色膜704R、緑色膜704G、青色膜704B及び黒色膜705が形成されることにより、各色画素701R,701G,701B、ブラックマトリクス702が構成されている。そして、各色膜704R,704G,704Bは、その周縁部が黒色膜705の周縁部の上に重なり合うように形成されているとともに、各色膜704R,704G,704B間には隙間706が設けられ、色膜同士は重なり合わない。
ここで、ブラックマトリクス702の幅は、各色膜704R、704G、704B及び黒色膜705の材料や、カラーフィルタ基板の製造プロセスにより定まるある一定の値2Lより大きく設定される。なぜならば、各色膜704R,704G,704B及び黒色膜705はフォトリソグラフィーの技術を用いて形成され、その周縁部の位置は、用いるフォトマスクのパターンの精度や製造時の位置合わせの精度、材料の物性のばらつきや製造時のプロセス条件により多少のばらつきを生じるためである。図13(a)は、そのような各色膜704R,704G,704B及び黒色膜705の周縁部の位置のばらつきを誇張して描いた図である。図中には赤色画素701Rと緑色画素701Gとがブラックマトリクス702に接している部分の拡大図が示されている。図中符号707は黒色膜705と赤色膜704Rとが重なり合っている積層部である。
このとき、ブラックマトリクス702の幅が不足していると、赤色膜704Rの周縁部が赤色画素701R側に偏り、黒色膜705の周縁部がブラックマトリクス702側に偏った場合に、色抜け部708が生じる。同図(b)は同図(a)中のY−Yで示した位置の断面図である。図示したように、色抜け部708においては、赤色膜704Rと黒色膜705のいずれも形成されておらず、ガラス基板703の表面が露出している。このようなカラーフィルタ基板を用いて液晶表示装置を製作すると、色抜け部708の位置からは、白色光が漏れ出すことになる。
また、同図(a)に戻り、赤色膜704R及び緑色膜704Gの双方の周縁部がブラックマトリクス702側に偏ると、過積層部709が生じる。同図(c)は同図(a)中のZ−Zで示した位置の断面図であり、図示したように、過積層部709においては、赤色膜704R,緑色膜704G,黒色膜705の3つの膜が重なり合うため、カラーフィルタ基板表面が大きく盛り上がる。このようなカラーフィルタ基板を用いて液晶表示装置を製作すると、過積層部709の位置においては液晶の配向が乱れ、意図したとおりの画像表示がなされない。
そこで、色抜け部708や過積層部709を発生させないためには、黒色膜705と各色膜704R,704G,704Bとを重ね合わせる部分の幅を、その周縁部の位置のばらつきを見越してある一定の幅Lより大きくしなければならない。ブラックマトリクス702では、黒色膜705の両側にそれぞれ色膜704R,704G,704Bが重ね合わされるため、ブラックマトリクス702の幅は、2Lより大きく設定することになる。
一方で、黒色膜を形成することなくブラックマトリクスを作成する技術の提案がなされている。特許文献1には、額縁部を赤色膜と青色膜を積層することで遮光層としたカラーフィルタ基板が開示されている。ブラックマトリクスに相当する部材は、オーバーコート上に設けられた高分子壁により作成されている。また、特許文献2には、各色膜をパターンを違えて2層積層し、異なる色の色膜が積層されている部分をブラックマトリクスとして利用するカラーフィルタ基板が開示されている。
特開2000−029014号公報 特開平2−287303号公報
近年液晶表示装置における高精細化・省エネ化の要求はますます強くなっている。しかし、前述したようにブラックマトリクスの幅はある一定の値2Lより大きいため、液晶表示装置の高精細化を進め画素を小さくすると、カラーフィルタ基板上においてブラックマトリクスの占める割合が相対的に増加し、開口率、すなわち、画面の面積に占める画素の面積の割合が低下する。そのため、高精細な液晶表示装置では光の利用効率が低く、エネルギー効率が悪くなる。
これに対し、特許文献1記載のカラーフィルタ基板では、前述したと同様の理由により、ブラックマトリクスに相当する高分子壁の幅をある一定の値より大きくしなければならないため、開口率を高めることは難しい。特許文献2記載のカラーフィルタ基板では、ブラックマトリクスの幅を狭くできる可能性はあるものの、カラーフィルタ基板製造に要するフォトリソグラフィーの工程を3色につきそれぞれ2回ずつ要するため、合計6回と工程数が増加し、コスト増を招くほか、緑色膜の一部をブラックマトリクスとして利用するために、ブラックマトリクスの光学濃度が低く、画像表示をした際に高いコントラストが得られない。
本発明はかかる観点に鑑みてなされたものであって、その目的は、コスト増や画質の劣化を伴うことなく開口率を向上した液晶表示装置を提供することである。
本出願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)カラーフィルタ基板を有する液晶表示装置であって、前記カラーフィルタ基板は、黒色でない色彩を有し、その一部分が第1の画素を基板上に構成する第1の色膜と、前記第1の色膜と異なる黒色でない色彩を有し、その一部分が第2の画素を前記基板上に構成する第2の色膜と、前記第1の色膜及び前記第2の色膜のいずれとも異なる黒色でない色彩を有し、その一部分が第3の画素を前記基板上に構成する第3の色膜と、少なくともブラックマトリクスの一部分を前記基板上に構成する黒色の黒色膜と、を有し、前記第1の画素と前記第2の画素との間に配置されたブラックマトリクスは、前記第1の色膜の周縁部の少なくとも一部分が前記第2の色膜の周縁部の少なくとも一部分と重なり合い構成された第1の部分を含み、前記第1の画素と前記第3の画素との間及び前記第2の画素と前記第3の画素との間に配置されたブラックマトリクスは、前記黒色膜により構成された第2の部分を含み、前記第1の部分に隣接する画素間の距離は、前記第2の部分に隣接する画素間の距離よりも短いことを特徴とする液晶表示装置。
(2)(1)において、前記第1の色膜の色彩は、赤色及び青色のいずれか一方であり、前記第2の色膜の色彩は赤色及び青色のいずれか他方であることを特徴とする液晶表示装置。
(3)(1)において、前記第1の画素と隣接するとともに、前記第1の画素と前記第2の画素の配列方向に対し略直交する位置に設けられた画素は、前記第1の画素と同色であることを特徴とする液晶表示装置。
(4)(1)において、前記第1の画素と隣接するとともに、前記第1の画素と前記第2の画素の配列方向に対し略直交する位置に設けられた画素のうち少なくとも一つは、前記第2の画素と同色であることを特徴とする液晶表示装置。
(5)(1)において、前記第1の色膜及び前記第2の色膜の膜厚は、画素を構成する部分と前記第1の部分を構成する部分とで略等しいことを特徴とする液晶表示装置。
(6)(1)において、前記第1の色膜及び前記第2の色膜のうち少なくともいずれかの膜厚は、画素を構成する部分と前記第1の部分を構成する部分とで異なることを特徴とする液晶表示装置。
(7)(1)において、前記第1の画素及び前記第2の画素のうち少なくともいずれかの面積は、前記第3の画素の面積より大きいことを特徴とする液晶表示装置。
(8)(1)において、前記第1の画素、前記第2の画素及び前記第3の画素の面積は、それぞれ略等しいことを特徴とする液晶表示装置。
(9)(1)において、前記ブラックマトリクスの光学濃度が3.0以上であることを特徴とする液晶表示装置。
以上の本出願において開示される発明によれば、第1の画素と第2の画素とを隔てるブラックマトリクスの幅を狭くでき、コスト増や画質の劣化を伴うことなく開口率を向上した液晶表示装置を提供することができる。
以下本発明の好適な第1の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置100の断面模式図である。液晶表示装置100は、IPS(In Plane Switching)方式の液晶表示装置であり、カラーフィルタ基板110とTFT(Thin Film Transistor)基板120間に液晶130を充填した構造となっている。カラーフィルタ基板110及びTFT基板120の外側面にはそれぞれ偏光フィルム104,105が貼られており、偏光フィルム105の外側にはバックライト140が設けられている。また、図中符号101Gで示した領域は緑色画素、符号101Rで示した領域は赤色画素、符号101Bで示した領域は青色画素、そして、符号102及び103で示した領域はブラックマトリクスである。また、図中楕円は液晶分子の配向方向を示している。
カラーフィルタ基板110はガラス基板111上に黒色膜113、緑色膜112G、赤色膜112R及び青色膜112Bが形成されている。また、TFT基板120はガラス基板121上にTFT122、共通電極123及び画素電極124が形成されている。共通電極123には所定のコモン電位(基準電位)が印加されている。また、TFT122を介して画素電極124に映像信号を印加することで、共通電極123と画素電極124との間の電位差で電界を発生させ、液晶130の配向方向を変化させて液晶130を駆動することができる。共通電極123と画素電極124間には絶縁層125が形成されている。
なお、ここでは図示しないが、液晶表示装置100には配向膜やフォトスペーサーが形成されているほか、必要に応じてオーバーコート層や各種光学フィルムを設けることができる。
図2(a)は、カラーフィルタ基板110の部分拡大平面図である。本実施形態におけるカラーフィルタ基板110では、赤色画素101Rと青色画素101Bの間のブラックマトリクスの第1の部分103は、ブラックマトリクスのその他の部分である第2の部分102よりもその幅が狭くなっている。すなわち、第1の部分103に隣接する画素間の距離は、第2の部分102に隣接する画素間の距離よりも短い。同図(a)中A−A線における断面図を示す同図(b)を参照すると、第1の部分103においては、黒色膜113は形成されておらず、赤色膜112Rと青色膜112Bの周縁部の一部分が重なり合う積層部114が形成されていることが示されている。したがって、第1の部分103において重なり合う膜は赤色膜112Rと青色膜112Bの2つのみであるから、重ね合わせに必要な幅はLで済む。一方、第2の部分102は黒色膜113の両側に緑色膜112G及び赤色膜112Rをそれぞれ重ね合わせなければならないから、幅2Lが必要である。すなわち、第1の部分103は、第2の部分102の半分の幅とすることができ、その分赤色画素101R及び青色画素101Bの面積が増加するため、開口率が向上する。なお、ここでは赤色画素101Rと青色画素101Bの面積を等しくしているが、必ずしもその必要はなく、赤色画素101Rまたは青色画素101Bのいずれかのみの面積を増加させるようにしてもよい。
なお、このように各色画素101R,101G,101Bの面積が異なると、そのままでは画像表示の際のホワイトバランスが崩れることになるが、この点については、各色膜112R,112G,112Bの光透過特性を変更したり、液晶表示装置100を駆動するドライバによる補正を行うことで調整可能である。
また、本実施形態に係るカラーフィルタ基板110では、各色画素101R、101G、101Bは直線状に配置される。すなわち、赤色画素101Rと青色画素101Bの配列方向(同図(a)中横方向)に対し垂直な方向(同図(a)中縦方向)には、同色の画素が隣接するようになっている。このようにすれば、各色膜112R,112G,112Bを形成する際に用いるフォトマスクのパターンを、単純なストライプ形状とすることができるため、フォトマスクの製造が容易である。
また、本実施形態に係るカラーフィルタ基板110では、赤色膜112R及び青色膜112Bの膜厚は、赤色画素101R及び青色画素101Bを構成する部分と第1の部分103を構成する部分とでそれぞれ略等しい。このようにすれば、赤色膜112R及び青色膜112Bを形成する際に用いるフォトマスクにハーフトーンのパターンが必要ないため、フォトマスクの製造が容易である。
図3は、本実施形態に係るカラーフィルタ基板110を制作する際に用いるフォトマスクのパターンを示す図である。同図(a)に示すフォトマスク150BMは黒色膜113作成に用いるもの、同図(b)に示すフォトマスク150Rは赤色膜112R作成に用いるもの、同図(c)に示すフォトマスク150Gは緑色膜112G作成に用いるもの、同図(d)に示すフォトマスク150Bは青色膜112B作成に用いるものを示している。図中ハッチングを施した部分は遮光部を、それ以外は透光部である。図示したとおり、本実施形態に係るカラーフィルタ基板110を制作するフォトマスク150BM,150R,150G,150Bはいずれも単純なパターンを有しており、製造が容易である。なお、ここでは黒色膜113、各色膜112R,112G,112Bの材料のいずれもネガ型感光性樹脂を用いるものとして図示しているが、ポジ型感光性樹脂を用いる場合には、フォトマスクの遮光部と透光部は互いに反転する。また、黒色膜113としてクロム薄膜を用いる場合には、フォトマスクの代わりにメタルマスクを用いる。
ところで、前述したとおり、本実施形態に係るカラーフィルタ基板110では、第1の部分103を赤色膜112Rと青色膜112Bの周縁部が重なり合う積層部114により形成している。ここで、例えば、緑色膜112Gと赤色膜112Rなど、他の色の組み合わせにより第1の部分103を形成することは、原理的には不可能ではない。しかし、本実施形態に係るカラーフィルタ基板110のように、赤、緑、青の三原色によるカラーフィルタ基板では、赤と青を積層するようにすると、良好な遮光性能が得られることから、この色の組み合わせが好ましい。この理由を図4を参照しながら以下説明する。
同図(a)は、カラーフィルタ基板における青色膜、赤色膜、緑色膜の光の透過率の一例を、光の波長に対して示したグラフである。グラフ中横軸は光の波長λを、縦軸は光の透過率Tを百分率で示したものである。そして、グラフ中実線で示した曲線Bは青色膜の、破線で示した曲線Gは緑色の、一点鎖線で示した曲線Rは赤色膜の透過率をそれぞれ表している。このグラフからは、各色膜はそれぞれの色に対応した波長の位置に透過率のピークを有していることがわかる。また同時に、青色膜と緑色膜との間には波長が500[nm]付近に双方の膜が光を透過する領域が、緑色膜と赤色膜との間には波長が600[nm]付近に双方の膜が光を透過する領域が存在することがわかる。一方、青色膜と赤色膜との間には、双方の膜が光を透過する領域はほとんど存在しない。
同図(b)は、赤色膜、青色膜、緑色膜のうちの2つの膜を積層した膜の光の透過率を示すグラフである。同グラフを参照すれば、グラフ中実線B+Rで示す青色膜と赤色膜を積層した膜は、ほぼ全波長領域にわたって光を良好に遮ることがわかる。一方、破線B+Gで示す青色膜と緑色膜を積層した膜は、波長500[nm]付近の光を透過してしまっている。同様に、一点鎖線G+Rで示す青色膜と緑色膜を積層した膜は、波長600[nm]付近の光を透過してしまっている。すなわち、緑色膜をブラックマトリクスに用いると、遮光性能が劣ることになり、十分な光学濃度を得ることが難しいのである。その結果、コントラストの高い画像表示を得ることが困難になってしまう。
これが、赤色膜と青色膜を積層してブラックマトリクスに用いる理由である。したがって、本実施形態に係るカラーフィルタ基板110では、赤色膜112Rと青色膜112Bの周縁部が重なり合う積層部114を第1の部分103に用い、その他の第2の部分102には黒色膜113を用いることで、ブラックマトリクスの全ての部分について充分な光学濃度を確保している。
なお、赤、緑、青の三原色によらない他のカラーフィルタ基板にあっては、同様の考え方により、最も遮光性能に優れる組み合わせによる色膜の重ね合わせを用いてブラックマトリクスを形成するようにするとよい。
本実施形態に係るカラーフィルタ基板110の実施例として、ブラックマトリクスの第2の部分102の幅が5μm、ブラックマトリクスの第1の部分103の幅が2.5μm、緑色画素101Gの寸法が縦54μm×横20μm、赤色画素101Rと青色画素101Bの寸法がそれぞれ縦54μm×横21.25μmのものを制作したところ、開口率は76.27%となった。
これに対し、比較例として、従来技術によるカラーフィルタ基板を、ブラックマトリクスの幅を5μm、各色画素の寸法を全て縦54μm×横20μmとして制作したところ、開口率は73.22%であり、本実施形態に係るカラーフィルタ基板110は従来技術によるカラーフィルタ基板に比して4.17%開口率を向上させることができた。また、ブラックマトリクスの全ての部分について、光学濃度を3.0以上とすることができ、良好なコントラストが得られた。
次に、本発明の好適な第2の実施形態を図5及び図6を参照しつつ説明する。
図5は本実施形態に係るカラーフィルタ基板210の部分拡大平面図である。カラーフィルタ基板210は、第1の実施形態におけるカラーフィルタ基板110とは画素の配置において異なっているものの、その他の点については同様である。また、液晶表示装置の構造は第1の実施形態にて既に説明したとおりであるから、共通する部分については説明を省略する。
カラーフィルタ基板210においては、ブラックマトリクスの第2の部分202及び緑色画素201Gについては第1の実施形態におけるカラーフィルタ基板110と同様であるが、赤色画素201Rと青色画素201Bが互い違いに配置されている点が異なる。すなわち、赤色画素201Rと青色画素201Bの配列方向(図中横方向)に対し垂直な方向(図中縦方向)には、異なる色の画素が隣接するようになっている。このようにすると、ほぼ矩形をしている青色画素201Bは、その3辺において赤色画素201Rと隣接することになり、その3辺のいずれにおいても赤色膜と青色膜とを重ね合わせた積層部を用いてブラックマトリクスの第1の部分203を形成することができるから、幅の狭い第1の部分203の割合が増大し、さらに開口率を上げることができる。
なお、最も開口率を上げることができるのは本実施形態のように赤色画素201Rと青色画素201Bのすべてを互い違いに配置した場合であるが、必ずしもこれに限定されるものでなく、たとえば、2つおき、3つおき等に赤色画素201Rと青色画素201Bの配置を入れ替えるようにしてもよい。いずれにせよ、赤色画素201Rのうちいずれか一つの画素においては、赤色画素201Rと青色画素201Bの配列方向(図中横方向)に対し垂直な方向(図中縦方向)に隣接して設けられた画素のうち少なくとも一つは、青色画素201Bであることになる。青色画素201Bについても同様である。
図6は、本実施形態に係るカラーフィルタ基板210を制作する際に用いるフォトマスクのパターンを示す図である。同図(a)に示すフォトマスク250BMは黒色膜作成に用いるもの、同図(b)に示すフォトマスク250Rは赤色膜作成に用いるもの、同図(c)に示すフォトマスク250Gは緑色膜作成に用いるもの、同図(d)に示すフォトマスク250Bは青色膜作成に用いるものを示している。図中ハッチングを施した部分は遮光部、それ以外は露光部である。
本実施形態に係るカラーフィルタ基板210の実施例として、ブラックマトリクスの第2の部分202の幅が5μm、ブラックマトリクスの第1の部分203の幅が2.5μm、緑色画素201Gの寸法が縦54μm×横20μm、赤色画素201Rと青色画素201Bの寸法がそれぞれ縦56.5μm×横21.25μmのものを制作したところ、開口率は78.67%となり、従来技術によるカラーフィルタ基板の開口率73.22%に比して7.44%開口率を向上させることができた。
図7は本発明の好適な第3の実施形態に係るカラーフィルタ基板310の部分拡大平面図である。カラーフィルタ基板310は、各色画素301R,301G,301Bの全てがほぼ同形状、同寸法である点において第1の実施形態におけるカラーフィルタ基板110と異なっており、その他の点及び液晶表示装置の構造については同様である。このようにしても開口率を向上でき、この場合にはホワイトバランスの調整は不要である。
本実施形態に係るカラーフィルタ基板310の実施例として、ブラックマトリクスの第2の部分302の幅が5μm、ブラックマトリクスの第1の部分303の幅が2.5μm、各色画素301R,301G,301Bの寸法が縦54μm×横20μmのものを制作したところ、開口率は75.75%となり、従来技術によるカラーフィルタ基板の開口率73.22%に比して3.46%開口率を向上させることができた。
図8は本発明の好適な第4の実施形態に係るカラーフィルタ基板410の部分拡大断面図である。カラーフィルタ基板410は、赤色膜412R及び青色膜412Bの膜厚が部分的に異なる点において第1の実施形態におけるカラーフィルタ基板110と異なっており、その他の点及び液晶表示装置の構造については同様である。すなわち、赤色膜412Rにおける赤色画素401Rを構成する部分の膜厚tR1は、ブラックマトリクスの第1の部分403を構成する部分の膜厚tR2と異なっている。青色膜412Bについても同様に、青色画素401Bを構成する部分の膜厚tB1は、ブラックマトリクスの第1の部分403を構成する部分の膜厚tB2と異なっている。
この理由は、例えば、黒色膜413にクロム薄膜を採用すると、その膜厚は各色膜412R,412G,412Bの膜厚に比して極めて薄くなるためである。このような場合には、黒色膜413と各色膜412R,412G,412Bとの積層部415の膜厚と、赤色膜412Rと青色膜412Bとの積層部414の膜厚とが大きく異なってしまい、積層部414周辺部において液晶の配向むらが発生するおそれがある。したがって、積層部414における赤色膜412Rの膜厚tR2及び積層部414における青色膜412Bの膜厚tB2を薄くすることにより、積層部415と積層部414の膜厚の差を小さくし、液晶の配向方向の制御を容易にしているのである。
なお、積層部414における赤色膜412Rの膜厚tR2と積層部414における青色膜412Bの膜厚tB2を等しくする必要はなく、第1の部分403において必要な光学濃度が得られるよう、適宜膜厚を調整してよい。
また、かかる赤色膜412Rと青色膜412Bは、カラーフィルタ基板410の製造工程におけるフォトリソグラフィーのプロセスにおいて、ハーフトーンマスクを用いることで得ることができる。
図9は、本発明の好適な第5の実施形態に係る液晶表示装置500を示す図である。液晶表示装置500は、第1の実施形態におけるカラーフィルタ基板110を、マルチドメインによるVA(Vertical Alignment)方式の液晶表示装置に用いたものである。
液晶表示装置500は、第1の実施形態における液晶表示装置100とは、カラーフィルタ基板510上に共通電極515及びバンク516が設けられている点、液晶530の配向方向が異なる点、TFT基板520上に設けられた画素電極524の形状が異なるとともにバンク525が設けられている点において異なっており、その他の点は同様である。なお、バンク516、525は、液晶530の配向方向を画素内で分割することにより、広視野角を得る目的で設置されるものである。
このようにしても、開口率を向上した液晶表示装置を得ることができる。
図10は、本発明の好適な第6の実施形態に係る液晶表示装置600を示す図である。液晶表示装置600は、第1の実施形態におけるカラーフィルタ基板110を、TN(Twisted Nematic)方式の液晶表示装置に用いたものである。
液晶表示装置600は、第1の実施形態における液晶表示装置100とは、カラーフィルタ基板610上に共通電極615が設けられている点、液晶630の配向方向が異なる点、TFT基板620上に設けられた画素電極624の形状が異なる点において異なっており、その他の点は同様である。
このようにしても、開口率を向上した液晶表示装置を得ることができる。
図11は、第1の実施形態における液晶表示装置100を用いた電子機器の例を示す図である。図中(a)は携帯電話、(b)はパーソナルコンピューター、(c)は液晶テレビである。いずれの電子機器においても、開口率を向上した液晶表示装置100を用いているため、エネルギー効率が向上している。
以上説明した本発明によれば、コスト増や画質の劣化を伴うことなく開口率を向上した液晶表示装置を提供できる。
第1の実施形態に係る液晶表示装置の断面模式図である。 第1の実施形態に係るカラーフィルタ基板の部分拡大図である。 第1の実施形態に係るカラーフィルタ基板を制作する際に用いるフォトマスクのパターンを示す図である。 カラーフィルタ基板における各膜の光の透過率を、光の波長に対して示したグラフである。 第2の実施形態に係るカラーフィルタ基板の部分拡大平面図である。 第2の実施形態に係るカラーフィルタ基板を制作する際に用いるフォトマスクのパターンを示す図である。 第3の実施形態に係るカラーフィルタ基板の部分拡大平面図である。 第4の実施形態に係るカラーフィルタ基板の部分拡大断面図である。 第5の実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。 第6の実施形態に係る液晶表示装置を示す図である。 第1の実施形態における液晶表示装置を用いた電子機器の例を示す図である。 従来のカラーフィルタ基板の部分拡大図である。 各色膜及び黒色膜の周縁部の位置のばらつきを誇張して描いた図である。
符号の説明
100,500,600 液晶表示装置、101R,201R,301R,401R,701R 赤色画素、101G,201G,301G,701G 緑色画素、101B,201B,301B,401B,701B 青色画素、102,202,302,702 第2の部分、103,203,303,403 第1の部分、104,105偏光フィルム、110,210,310,410,510,610 カラーフィルタ基板、111 ガラス基板、112R,412R 赤色膜、112G,412G 緑色膜、112B,412B 青色膜、113,413 黒色膜、114,414 積層部、120,520、620 TFT基板、121 ガラス基板、122 TFT、123 共通電極、124,524,624 画素電極、125 絶縁層、130,530,630 液晶、140 バックライト、150BM,250BM 黒色膜制作に用いるフォトマスク、150R,250R 赤色膜制作に用いるフォトマスク、150G,250G 緑色膜制作に用いるフォトマスク、150B,250B 青色膜制作に用いるフォトマスク、415 積層部、515,615 共通電極、516,525 バンク、703 ガラス基板、704R 赤色膜、704G 緑色膜、704B 青色膜、705 黒色膜、706 隙間、707 積層部、708 色抜け部、709 過積層部。

Claims (9)

  1. カラーフィルタ基板を有する液晶表示装置であって、前記カラーフィルタ基板は、
    黒色でない色彩を有し、その一部分が第1の画素を基板上に構成する第1の色膜と、
    前記第1の色膜と異なる黒色でない色彩を有し、その一部分が第2の画素を前記基板上に構成する第2の色膜と、
    前記第1の色膜及び前記第2の色膜のいずれとも異なる黒色でない色彩を有し、その一部分が第3の画素を前記基板上に構成する第3の色膜と、
    少なくともブラックマトリクスの一部分を前記基板上に構成する黒色の黒色膜と、
    を有し、
    前記第1の画素と前記第2の画素との間に配置されたブラックマトリクスは、前記第1の色膜の周縁部の少なくとも一部分が前記第2の色膜の周縁部の少なくとも一部分と重なり合い構成された第1の部分を含み、
    前記第1の画素と前記第3の画素との間及び前記第2の画素と前記第3の画素との間に配置されたブラックマトリクスは、前記黒色膜により構成された第2の部分を含み、
    前記第1の部分に隣接する画素間の距離は、前記第2の部分に隣接する画素間の距離よりも短い
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第1の色膜の色彩は、赤色及び青色のいずれか一方であり、前記第2の色膜の色彩は赤色及び青色のいずれか他方である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1の画素と隣接するとともに、前記第1の画素と前記第2の画素の配列方向に対し略直交する位置に設けられた画素は、前記第1の画素と同色である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1の画素と隣接するとともに、前記第1の画素と前記第2の画素の配列方向に対し略直交する位置に設けられた画素のうち少なくとも一つは、前記第2の画素と同色である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1の色膜及び前記第2の色膜の膜厚は、画素を構成する部分と前記第1の部分を構成する部分とで略等しい
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1の色膜及び前記第2の色膜のうち少なくともいずれかの膜厚は、画素を構成する部分と前記第1の部分を構成する部分とで異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1の画素及び前記第2の画素のうち少なくともいずれかの面積は、前記第3の画素の面積より大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第1の画素、前記第2の画素及び前記第3の画素の面積は、それぞれ略等しい
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  9. 前記ブラックマトリクスの光学濃度が3.0以上であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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JP2019045570A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 凸版印刷株式会社 カラーフィルタ

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