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JP2009284811A - 乾燥装置およびこの乾燥装置を用いて乾燥した乾燥物 - Google Patents

乾燥装置およびこの乾燥装置を用いて乾燥した乾燥物 Download PDF

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JP2009284811A JP2008140293A JP2008140293A JP2009284811A JP 2009284811 A JP2009284811 A JP 2009284811A JP 2008140293 A JP2008140293 A JP 2008140293A JP 2008140293 A JP2008140293 A JP 2008140293A JP 2009284811 A JP2009284811 A JP 2009284811A
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Abstract

【課題】装置の小型化及び低コスト化を実現し、汎用性に優れた乾燥装置およびこの乾燥装置を用いて乾燥した乾燥物を提供することを目的とする。
【解決手段】空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することによってマイナスイオン風を発生させるマイナスイオン風発生手段10と、マイナスイオン風の導入口52および排出口53を有し、内部に被乾燥物57を保持した被乾燥物保持体56を着脱可能に保持する支持枠55が設けられた支持体54が配設された乾燥室51とより構成したものである。また、前記乾燥室51に配置された被乾燥物57にマイナスイオン風発生手段10からのマイナスイオン風を送風しながら乾燥物を乾燥した構成としたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、乾燥装置およびこの乾燥装置を用いて乾燥した乾燥物に関するものである。
近年、生活環境はテレビ、冷蔵庫、電子レンジ、携帯電話およびエアコン等の電気・電子機器が多数使用され、これらより大量の電磁波が発生すると同時にプラスイオンも増加している。これらは全て有害であり、体の中に入ると体液を酸化させ、抵抗力を弱めたりしてさまざまな心身の不調や自律神経の失調をきたす要因となっている。そのため生活環境を自然界の森林や滝の近辺状態と同様のマイナスイオン効果を得るためにマイナスイオンを多く発生させる努力がなされ、かつマイナスイオン発生技術が種々提案されている。
マイナスイオン発生技術の発生方式としては、電極間に印加した直流電圧が放電開始電圧以上になるとマイナス極よりプラス電極に向かって電子が放出され、周囲のガス分子に衝突してコロナ放電に移行する。この際に極間に残存した電子が空気中の酸素分子や水分と反応して水と酸素のマイナスイオンが形成されるコロナ放電方式、また針状に尖らせたマイナス電極にパルス性の高電圧を印加して空気中に直接電子を放出させ、周りの酸素や水分と結合させてマイナスイオンを形成するようにした電子放射方式、また水を噴出させて小さな水滴をマイナスに、大きな水滴をプラスに帯電させるようにした水破砕方式等が知られている。
さらにはこれら以外の技術として特許文献1に開示されているように、ケーシングの内部に送風ファンと超音波加湿器とUVLEDと変換器と吸入ファンと蛇腹管とを備え、送風ファンからの空気を加湿器の水蒸気をUVLEDを照射した変換器に通過させ、蛇腹管を経て送出される水素や酸素を含む気体をマイナスイオン化するマイナスイオン発生装置が提案されている。
また、フルーツや椎茸や魚介類等の食品を乾燥させる乾燥装置としては、暖風の送風と共に遠赤外線を照射したり、マイクロ波を用いたりする装置もあるが、特許文献2に開示されているような送風過程に乾燥剤を配設した装置も提案されている。
特開2005−249224号 公報 特開平9−75048号 公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のマイナスイオン発生装置においては、超音波加湿器やUVLEDや変換器等が必要となり発生装置自体が大型で且つ高価であるため、装置の小型化や低コスト化を実現し、汎用性を向上させるという点で更なる改善の余地があった。また、上記した暖風の送風と共に遠赤外線を照射したりマイクロ波を用いたりするものはそれぞれの手段を必要とするし、特許文献2に記載の食品乾燥装置においては、乾燥室内の送風過程に乾燥剤を配設するスペースが余分に必要となるし、循環型の乾燥装置では食品からの蒸発水分が含まれるため室内温度が50〜60度位までしか上がらず乾燥に長時間を要することになる。また、いづれにおいても装置の大型化を招くという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、装置の小型化及び低コスト化を実現し、汎用性に優れた乾燥装置およびこの乾燥装置を用いて乾燥した乾燥物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の乾燥装置を用いて乾燥した乾燥物は、自ら発明したマイナスイオン風発生装置(特願2006−298315号参照)を用いて空気を圧縮することで発生させた熱風についてサーモグラフィ等により鋭意研究を重ねた結果、この熱風の発生条件を適宜変更することでマイナスイオン風が発生することを見出し、その応用発明をなすに至ったものであり、空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することによってマイナスイオン風を発生させるマイナスイオン風発生手段と、マイナスイオン風の導入口および排出口を有し内部に被乾燥物を保持した被乾燥物保持体を着脱可能に保持する支持枠が設けられた支持体が配設された乾燥室とよりなり、前記乾燥室に配置された被乾燥物にマイナスイオン風発生手段からのマイナスイオン風を送風しながら乾燥するようにしたものである。したがってコロナ放電方式、電子放射方式、水破砕方式等の電子放射技術や水破砕技術等を用いずに空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することでマイナスイオン風の暖風を発生させることができるため、小型装置を用いて低コストで効率よくマイナスイオン暖風で乾燥した乾燥物が得られると共に、マイナスイオン雰囲気中で被乾燥物表面を乾燥させるため酸化防止ができ腐敗の抑止や鮮度の維持が長時間可能となるといったような作用を有することとなる。
また本発明の第2の乾燥装置は、空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することによってマイナスイオン風を発生させるマイナスイオン風発生手段と、マイナスイオン風の導入口および排出口を有し内部に被乾燥物を保持した被乾燥物保持体を着脱可能に保持する支持枠が設けられた支持体が配設された乾燥室とよりなる構成としたものである。したがってマイナスイオンの暖風が乾燥室の導入口から排出口へと通過する過程で乾燥室に配置された被乾燥物が短時間で乾燥するという作用を有することとなる。
また本発明の第3の乾燥装置は、支持体に配設保持された被乾燥物保持体の下部に回転する羽根を設けた構成としたものである。したがって乾燥室に配置された被乾燥物全体にマイナスイオンの暖風を均一に当てることができるため、被乾燥物はむら無く均一に乾燥するという作用を有することとなる。
また本発明の第4の乾燥装置は、支持体を回転可能に構成したものである。したがって
乾燥室に配置された被乾燥物は回転しながら乾燥するためより均一に乾燥するという作用を有することとなる。
また本発明の第5の乾燥装置は、支持体の支持枠間にスリットを形成した構成としたものである。したがってマイナスイオンの暖風を被乾燥物保持体を着脱可能に保持する支持枠の外方からだけでなく支持体側の内方からも当てることができるため、被乾燥物はむら無く均一に乾燥するという作用を有することとなる。
また本発明の第6の乾燥装置は、空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することによってマイナスイオン風を発生させるマイナスイオン風発生手段と、マイナスイオン風の導入口および排出口を有し内部に被乾燥物を保持した被乾燥物保持体を着脱可能に保持する支持枠が設けられた支持体と羽根とを一体的に配設された乾燥室とよりなり、前記マイナスイオン風の導入口より導入されるマイナスイオン風を前記羽根に吹き付けることによって前記羽根と支持体とを回転させるように構成したものである。したがって乾燥室内に配設された支持体をモータ等の駆動源を使用することなく、導入されるマイナスイオン風で回転させることができ省エネにつながるという作用を有することとなる。
また本発明の第7の乾燥装置は、隣り合う支持枠の間に多数の貫通口もしくはメッシュ状の穴が形成された棚を配設した構成としたものである。したがってこの棚にも被乾燥物を載置すれば支持枠に保持された被乾燥物保持体の被乾燥物と併せてより多くの乾燥物が得られるという作用を有することとなる。
また本発明の第8の乾燥装置は、乾燥室を複数設け、各乾燥室の排出口と導入口を接続した構成としたものである。したがって最上段の乾燥室の乾燥が終了したらマイナスイオン風発生手段を次段の乾燥室に接続すれば、この次段の乾燥室は最上段の乾燥室の乾燥中にある程度の乾燥ができているため短時間で乾燥が終了でき、この操作を順に下段へすすめることで効率よく大量に乾燥させることができるという作用を有することとなる。
本発明に係る乾燥装置およびこの乾燥装置を用いて乾燥した乾燥物によれば、小型装置を用いて、低コストで効率よくマイナスイオン暖風で乾燥した乾燥物が得られると共に、マイナスイオン雰囲気中で被乾燥物表面を乾燥させるため酸化防止ができ腐敗の抑止や鮮度の維持が長時間可能となる。また、マイナスイオンの暖風が乾燥室の導入口から排出口へと通過する過程で乾燥室に配置された被乾燥物が短時間で乾燥する。また、支持体に配設保持された被乾燥物保持体の下部に回転する羽根を設けた構成としているため、乾燥室に配置された被乾燥物全体にマイナスイオンの暖風を均一に当てることができ被乾燥物はむら無く均一に乾燥する。また、支持体の支持枠間にスリットを形成しているためマイナスイオンの暖風を被乾燥物保持体を着脱可能に保持する支持枠の外方からだけでなく支持体側の内方からも当てることができ被乾燥物はむら無く均一に乾燥する。さらに、乾燥室を複数設け、各乾燥室の排出口と導入口を接続した構成としたため、最上段の乾燥室の乾燥が終了したらマイナスイオン風発生手段を次段の乾燥室に接続すれば、この次段の乾燥室は最上段の乾燥室の乾燥中にある程度の乾燥ができているため短時間で乾燥が終了でき、この操作を順に下段へすすめることで効率よく大量に乾燥させることができるといったような多くの作用効果が得られる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係るマイナスイオン風発生装置の一例を示し、(a)は一部断面概略図、(b)は図1(a)の円板を示す平面図である。
このマイナスイオン風発生装置10は、図1(a)に示すように、公知の送風ブロア20から空気を取り込み、この空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することによって発生する熱衝撃波で水分子の固有振動数と共振する共鳴電磁波を発生させ、空気中の水分子の水素結合を分離させると共に水素原子から電子を放出することでマイナスイオン風を発生させるように構成されている。すなわち、マイナスイオン風発生装置10は、金属製の円筒体からなる容器1と、容器1の内部であって、長さ方向中央部に設けられた金属製の円板(吐出圧力及び吐出温度の調節手段)2と、容器1の外部に設けられ、円板2により容器1の内部に形成された二つの空間11,12を連結させる配管3とを備えている。
容器1をなす円筒体は、その長さ方向一端部に送風ブロア20から空気が送り込まれる入口1Aが設けられ、その長さ方向他端部に容器1の外部にマイナスイオン風を放出する出口1Bが設けられている。そして、入口1Aと送風ブロア20との間は配管30で接続されているとともに、出口1Bには、容器1の外部にマイナスイオン風を放出させるための配管40が接続されている。
ここで、各配管30,40には、それぞれ調節バルブ30A,40Aが設けられており、空気の流入量やマイナスイオン風の放出量が調節できるように構成されている。また、容器1の内部には、金属製の線状部材が巻きつけられてなるサイレンサー(防音手段)4が充填されている。さらに、容器1の長さ方向両端部には、容器1の外径よりも大きな円筒状で且つ金属製のフランジ部13が一体成形により設けられている。
円板2は、図1(c)に示すように、その厚さ方向に貫通する複数の貫通孔2Aを有し、その貫通孔2Aの貫通方向と空気の流出方向とが同一となるように、容器1内部の長さ方向中央部に立てて配置されている。なお、円板2に形成する貫通孔2Aの個数や孔径は、容器1の寸法や、空気の吐出圧力及び吐出温度の調節範囲に応じて、適宜変更可能である。 そして、この円板2の貫通孔2Aを通過する空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することで、マイナスイオン風を発生させるように構成されている。
配管3の一部には、容器1の内部に形成された二つの空間11,12に封入された空気の温度や圧力を調節し、円板2の貫通孔2Aを通過する空気の吐出圧力及び吐出温度を微調節するための調節バルブ(補助調節手段)3Aを備えている。
次に、このマイナスイオン風発生装置10を用いて、マイナスイオン風を発生させる方法について説明する。まず、送風ブロア20から、配管30及び入口1Aを経て、マイナスイオン風発生装置10をなす容器1の内部に送り込む。
次に、容器1の内部に封入された空気を、所定の吐出圧力(例えば、30Kpa以上150Kpa以下)及び吐出温度(40℃以上250℃以下)に調節しつつ、円板2の貫通孔2Aを通過させることで、マイナスイオン風を発生させる。つまり、円板2の貫通孔2Aを通過した後の空気が封入される空間12にはマイナスイオン風が存在する。これは加熱圧縮された高圧空気が円板2の貫通孔2Aを通過した際にジェット気流となって急激に拡散するため、空気中の水分子の固有振動数と共振すると推測される共鳴電磁波が発生し、
空気中の水分子を共振させて水素結合を分離させると共に水素原子から放出された電子を
窒素の外郭に取り込んでマイナスイオン化されるものと考えられる。そして、容器1の出口1Bから配管40を経て、適宜マイナスイオン風を放出させる。
放出されたマイナスイオン風をマイナスイオン測定器(アンデス電気株式会社製空気イオンカウンター(ITC−201A))で測定したところ、通常運転時の吐出し圧力が80KPaで装置の吹き出し口より5mの位置で1760個/ccのマイナスイオンが検出された。この測定器によれば、吹き出し口近辺での測定は数値が高すぎて測定不能なため少し離れた位置での測定になった。同様に調節バルブ3Aを開いた状態の吐出し圧力が20KPaの時は760個/ccのマイナスイオンが検出された。比較のため装置近辺の植栽近くで測定したところ160〜200個/ccのマイナスイオンが検出された。なお念のため事務所内を測定したところ0(ゼロ)に近い状態であった。
すなわち、本実施形態のマイナスイオン風発生方法によれば、コロナ放電方式、電子放射方式、水破砕方式等の電子放射技術や水破砕技術等を用いずに、空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することでマイナスイオン風を発生させることができるため、小型装置を用いて、低コストで効率よくマイナスイオン風を発生させることができる。
また、本実施形態のマイナスイオン風発生装置10によれば、装置の小型化及び低コスト化を実現でき、優れた汎用性が得られる。さらに、本実施形態のマイナスイオン風発生装置10によれば、空気の吐出圧力及び吐出温度の調節手段として、複数の貫通孔2Aを有する円板2を用いたことにより、装置の小型化及び低コスト化を実現しつつ、効率よくマイナスイオン風を発生させることができる。
さらに、本実施形態のマイナスイオン風発生装置10によれば、円板2を容器1の内部に設けて、容器1の内部に円板2で仕切られた二つの空間を形成するとともに、二つの空間を連結させる配管3を容器1の外部に設け、この配管3の一部に、空気の吐出圧力及び吐出温度を調節する調節バルブ3Aを設けたことにより、空気の吐出圧力及び吐出温度をより効率よく微調節することが可能となるため、より効率よくマイナスイオン風を発生させることができる。
さらに、本実施形態のマイナスイオン風発生装置10によれば、容器1の内部に金属製の線状部材からなるサイレンサー4を充填させたことにより、空気の送風による運転音を吸収できるため、より優れた汎用性が得られる。
なお、本実施形態においては、空気の吐出圧力及び吐出温度を調節するための調節手段として、複数の貫通孔2Aを有する円板2を容器1の長さ方向中央部に設けた場合について説明したが、円板2の設置場所はこれに限らず、適宜変更可能である。例えば、円板2を、容器1の入口1A近傍に設けてもよいし、容器1の出口1B近傍に設けてもよいし、或いは、容器1の外部に設けてもよい。
また、本実施形態においては、防音手段として、金属製の線状部材からなるサイレンサー4を容器1の内部に充填した場合について説明したが、防音手段はこれに限らず、適宜変更可能である。例えば、容器1の内部又は外部に、公知の発砲スチロール材等の吸音素材からなる防音壁を形成してもよい。
以上、マイナスイオン風発生装置について説明してきたが、このマイナスイオン風発生装置を用いて製造する乾燥物および乾燥装置について以下に詳述する。図2は本発明に係る乾燥装置を示す断面図で、図において、50は乾燥装置を示し、乾燥室51下部に図1に示すマイナスイオン風発生装置10の出口1Bと接続されるマイナスイオン風の導入口52と上部に排出口53が設けられている。54は乾燥室51の略中央に配設された支持体で支持枠55が一体的に形成され、この支持枠55の上下に設けられたコ字状の溝で金網56の上下を着脱可能に保持するように構成されている。金網56の詳細は図3に示すように、被乾燥物であるフルーツや椎茸や魚介類等の食品57を挟んで保持するよう開閉構成となっている。ただし金網に限らず類似の物であればよいことは言うまでもない。このように被乾燥物を保持した金網56を多数(図示では横方向に二列、縦方向に四段)支持枠55で保持し、効率よく乾燥物を製造するようにしている。すなわち、マイナスイオン風発生手段からのマイナスイオン暖風は下部の導入口52から乾燥室51内に導入されて上部の排出口53より排出される間に金網56で保持された食品57表面に当てられて乾燥する。
さらに乾燥効率を向上させるには、これら被乾燥物を保持した金網56の下方に導入されたマイナスイオン暖風を上方へ推しやる方向に回転する複数の羽根58を配設するとよい。このように構成することで被乾燥物にはより均一にマイナスイオン暖風を当てることができるため、むら無く短時間で乾燥させることができる。また、金網56を着脱可能に保持した支持枠55を一体的に形成した支持体54をモータ59等の駆動源で回転させるように構成すれば上述よりも更なる乾燥効率を向上させることができる。なお、上述した羽根58の回転にはモータ59等の駆動源を共用してもよいが、乾燥室51の下部の導入口52から導入するマイナスイオン暖風を吹き付けて回転するように構成してもよい。
上記では支持体54をモータ59等の駆動源で回転させる構成も記したが、金網56を着脱可能に保持した支持枠55を一体的に形成した支持体54と羽根58とを一体的に構成し、乾燥室51の下部の導入口52から導入するマイナスイオン暖風を羽根58に吹き付けて羽根58の回転と共に、支持体54をも回転するように構成してもよい。この場合、羽根58の取り付け角度を調節できるようにしておけば回転速度を可変することができるので種々の被乾燥物や状況に対応することができる。
また、被乾燥物を保持した金網56を多数(図示では横方向に二列、縦方向に四段)支持枠55で保持すると支持体54側と外側とで乾燥むらが生じる恐れがある場合、図4に示すごとく支持体54に放射状に一体的に設けられた支持枠55の間にスリット60を形成するとよい。こうすればマイナスイオン暖風は支持体54の中からも噴出するので金網56の支持体54側からもマイナスイオン暖風を当てることができる。なお、図4で示す61は乾燥室51の開閉可能な前扉で、食品57を挟んで保持した金網56の着脱を行うために設けてある。
上記した本発明の乾燥装置で被乾燥物のりんご・みかん・イチゴを乾燥したところ、りんごでは(3mmカット)約3時間で水分が2.1g/100g(従来の乾燥装置では同等水分量となるまで約10時間)、みかんでは(4mmカット)約4時間で水分が4.4g/100g(従来の乾燥装置では同等水分量となるまで約10時間)、イチゴでは(2分割カット)約4時間で水分が11.8g/100g(従来データ不明)、の乾燥結果が得られ従来の乾燥装置による乾燥時間よりも大幅に短縮することができた。このことは、従来の乾燥装置が空気循環型で除湿ができないため装置内の温度が50〜70度位しか上げられないことに起因して長時間を要することになり、本発明の乾燥装置ではマイナスイオン暖風が被乾燥物の水分を蒸発させた湿気を含み乾燥しながら排出口53より排出するので除湿ができ、乾燥室51内部の温度を80〜90度位まで高くすることができて短時間での乾燥が可能となっている。
詳述すると、本発明のマイナスイオン風発生装置からの加熱圧縮空気を物体に放射すると熱衝撃エネルギーでテラヘルツ波と思われる電磁共鳴波が発生し、空気中の水分子の水素結合を分離させる。この水素結合から分離された水素はテラヘルツに共鳴した電子を放出し、その電子を外殻に取り込んだ窒素が陰性になって活性窒素となることが推測されている。テラヘルツ波は人体や有機体中の水分子の固有振動数と近い周波数を有しており、本発明のマイナスイオン風発生装置から排出される空気を水に放射すれば水分子がテラヘルツ波に共振して共有結合より弱い水素結合は分離してしまうことが容易に推測できる。従って、マイナスイオン風発生装置から排出される空気を上記した被乾燥物に放射すると、野菜や果物等の水分の水素結合が分離され、乾燥装置での水分蒸発の必要エネルギーが軽減できて乾燥効率が大幅に良くなる。
つぎに本発明の乾燥装置によって被乾燥物をより多く効率的に乾燥させる構成について説明する。図4に示すごとく、支持体54に放射状に一体的に設けられた支持枠55の隣り合う支持枠55の間に多数の貫通口もしくはメッシュ状の穴62が形成された棚63を配設する。この棚は被乾燥物を保持した金網56の段に合わせて設けてもよいが間隔を狭くして多数段に設けてもよい。こうすれば乾燥時間が少し長くなるが効率的に大量に乾燥物を得ることができる。
上記構成ではマイナスイオン風発生手段を備えた乾燥室での乾燥装置について述べてきたが、本発明ではこの乾燥室51を多数備え、各乾燥室51の上部に開口している排出口53にパイプを接続して下方に延ばし、次段の乾燥室の導入口と接続する構成でも乾燥効率を向上することができる。すなわち最上段の乾燥室51の乾燥が終了したらマイナスイオン風発生手段を次段の乾燥室に接続すれば、この次段の乾燥室は最上段の乾燥室の乾燥中にある程度の乾燥ができているため短時間で乾燥が終了でき、この操作を順に下段へすすめることで効率よく大量に乾燥させることができることになる。
本発明に係るマイナスイオン風発生装置の一部断面概略図、 本発明に係る乾燥装置の断面図 本発明に係る金網の斜視図 本発明に係るマイナスイオン風発生装置の平面構成図
符号の説明
1 容器
2 円板(空気の吐出圧力及び吐出温度の調節手段)
3 配管
3A 調節バルブ(補助調節手段)
4 サイレンサー(防音手段)
10 マイナスイオン風発生装置
20 送風ブロア
50 乾燥装置
51 乾燥室
52 導入口
53 排出口
54 支持体
55 支持枠
56 金網
57 食品
58 羽根
59 モータ
60 スリット
61 前扉
62 穴
63 棚

Claims (8)

  1. 空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することによってマイナスイオン風を発生させるマイナスイオン風発生手段と、マイナスイオン風の導入口および排出口を有し、内部に被乾燥物を保持した被乾燥物保持体を着脱可能に保持する支持枠が設けられた支持体が配設された乾燥室とよりなり、前記乾燥室に配置された被乾燥物にマイナスイオン風発生手段からのマイナスイオン風を送風しながら乾燥したことを特徴とする乾燥物。
  2. 空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することによってマイナスイオン風を発生させるマイナスイオン風発生手段と、マイナスイオン風の導入口および排出口を有し内部に被乾燥物を保持した被乾燥物保持体を着脱可能に保持する支持枠が設けられた支持体が配設された乾燥室とよりなることを特徴とする乾燥装置。
  3. 支持体に配設保持された被乾燥物保持体の下部に回転する羽根を設けたことを特徴とする請求項2記載の乾燥装置。
  4. 支持体を回転可能にしたことを特徴とする請求項2記載の乾燥装置。
  5. 支持体の支持枠間にスリットを形成したことを特徴とする請求項2記載の乾燥装置。
  6. 空気の吐出圧力及び吐出温度を調節することによってマイナスイオン風を発生させるマイナスイオン風発生手段と、マイナスイオン風の導入口および排出口を有し内部に被乾燥物を保持した被乾燥物保持体を着脱可能に保持する支持枠が設けられた支持体と羽根とを一体的に配設された乾燥室とよりなり、前記マイナスイオン風の導入口より導入されるマイナスイオン風を前記羽根に吹き付けることによって前記羽根と支持体とを回転させるようにしたことを特徴とする乾燥装置。
  7. 隣り合う支持枠の間に多数の貫通口もしくはメッシュ状の穴が形成された棚を配設したことを特徴とする請求項2および請求項6記載の乾燥装置。
  8. 乾燥室を複数設け、各乾燥室の排出口と導入口を接続したことを特徴とする請求項2および請求項6記載の乾燥装置。
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