[go: up one dir, main page]

JP2009284694A - 永久磁石形同期電動機の制御装置 - Google Patents

永久磁石形同期電動機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009284694A
JP2009284694A JP2008135302A JP2008135302A JP2009284694A JP 2009284694 A JP2009284694 A JP 2009284694A JP 2008135302 A JP2008135302 A JP 2008135302A JP 2008135302 A JP2008135302 A JP 2008135302A JP 2009284694 A JP2009284694 A JP 2009284694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
command value
motor
current
magnetic pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008135302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5277724B2 (ja
Inventor
Hisafumi Nomura
尚史 野村
Yasushi Matsumoto
康 松本
Takashi Kuroda
岳志 黒田
Nobuo Itoigawa
信夫 糸魚川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority to JP2008135302A priority Critical patent/JP5277724B2/ja
Publication of JP2009284694A publication Critical patent/JP2009284694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5277724B2 publication Critical patent/JP5277724B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】永久磁石形同期電動機の制御方式を切り換えるときのショックを低減する。
【解決手段】電動機の電流、端子電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、電流指令値の角速度を速度指令値に制御する第1運転モードと、電動機電流及び端子電圧から演算した回転子の磁極位置推定値及び速度推定値を用いて電動機速度を速度指令値に制御する第2運転モードと、を有し、第1→第2運転モードへの切換時に、電動機電流、端子電圧、電流指令値の角速度から拡張誘起電圧を演算する手段と、拡張誘起電圧の角度から磁極位置推定誤差を演算する手段と、磁極位置推定誤差を用いて磁極位置推定値を初期化する手段と、電流指令値の角速度を用いて速度推定値を初期化する手段と、磁極位置推定誤差を用いて端子電圧、電流が急変しないように端子電圧指令値、電流指令値を初期化する手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置に関し、詳しくは、電動機の速度範囲に応じて各種の制御方式を切り換える際のショックを低減して電動機をスムースに加減速運転するための制御装置に関するものである。
永久磁石形同期電動機の制御装置をコストダウンするため、回転子の磁極位置検出器を使用しないで運転する、いわゆるセンサレスベクトル制御が実用化されている。
センサレスベクトル制御は、電動機の端子電圧や電流の情報から回転子の磁極位置と速度とを演算し、これらに基づいて電流制御を行うことで高精度なトルク制御や速度制御を実現するものである。センサレスベクトル制御の例は、非特許文献1や特許文献1に開示されている。
しかしながら、センサレスベクトル制御は、低速時の安定性に課題がある。このため、低速域では、特許文献2に記載されているように、電流の振幅を一定、電流の角速度を速度指令値に制御することで、永久磁石形同期電動機の回転子を電流に引き込んで運転する技術が適用されることがある。このような運転方式を以下、「電流引き込み制御」と呼ぶ。
一方、突極性のない永久磁石形同期電動機を停止状態から加速して中高速域における安定した速度制御を行う際に、前記電流引き込み制御からセンサレスベクトル制御へショックレスで切り換える技術が、特許文献3に開示されている。
この従来技術では、電流引き込み制御からセンサレスベクトル制御へ切り換えるときに磁束ベクトルの位相を演算し、これを利用して磁極位置推定値を初期化してからセンサレスベクトル制御を開始している。
ところで、端子電圧の振幅を速度指令値にほぼ比例して制御し、端子電圧の角速度を速度指令値に制御する、いわゆる、V/f制御は、センサレスベクトル制御よりも演算が簡単であるため、最高速度を高くすることができる。
特許文献4に記載されている従来技術によると、速度に応じてV/f制御とセンサレスベクトル制御とを切り換えることで速度範囲を拡大し、制御方式を切り換えるときに、端子電圧及び電流が急変しないように電圧指令値と電流指令値とを補償することで切り換え時のショックを低減している。
特許第3411878号公報(段落[0112]〜[0159]、図1等) 特開2001−190093号公報(段落[0002]〜[0006]、図7等) 特開2005−110473号公報(段落[0008]〜[0011]、図1等) 特許第3786018号公報(段落[0052]〜[0070]、図4等) Takashi Aihara, Akio Toba, Takao Yanase, Akihide Mashimo, Kenji Endo, 「Sensorless Torque Control of Salient-Pole Synchronous Motor at Zero-Speed Operation」, IEEE TRANSACTIONS ON POWER ELECTRONICS, VOL. 14, NO.1, JANUARY 1999
特許文献3に記載された従来技術では、その[数式2]において、磁束の演算式に用いるインダクタンス値をd,q軸インダクタンスの平均値により近似しており、回転子に突極性のある埋込磁石構造永久磁石形同期電動機に適用する場合、磁束演算値に誤差が発生する。また、特許文献3では電流引き込み制御からセンサレスベクトル制御への切り換え方法については言及しているが、センサレスベクトル制御から電流引き込み制御への切り換え方法については言及していない。
更に、特許文献4の段落[0052]〜[0069]に記載されている、V/f制御からセンサレスベクトル制御へ切り換える際の演算は、トルクと負荷角との関係に着目したものであり、その処理内容は複雑である。
そこで、本発明の解決課題は、比較的簡単な演算処理により、各種の制御方式をショックレスにて切り換え可能として広い速度範囲における電動機のスムースな加減速運転を実現した永久磁石形同期電動機の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
前記電動機の電流、端子電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、
前記電動機の電流指令値の角速度を速度指令値に制御する第1の運転モードと、
前記電動機の電流及び端子電圧から演算した回転子の磁極位置推定値及び速度推定値を用いて前記電動機の速度を速度指令値に制御する第2の運転モードと、を有し、
第1の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
前記電動機の電流、端子電圧、前記電流指令値の角速度から拡張誘起電圧を演算する手段と、
前記拡張誘起電圧の演算値の角度から磁極位置推定誤差を演算する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記磁極位置推定値を初期化する手段と、
前記電流指令値の角速度を用いて前記速度推定値を初期化する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、を備えたものである。
この発明によれば、第1の運転モードである電流引き込み制御から第2の運転モードであるセンサレスベクトル制御へ、ショックレスで切り換えることができる。
請求項2に係る発明は、上述した第1の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
前記電動機の電流、端子電圧、前記電流指令値の角速度から拡張磁束を演算する手段と、
前記拡張磁束の演算値の角度から磁極位置推定誤差を演算する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記磁極位置推定値を初期化する手段と、
前記電流指令値の角速度を用いて前記速度推定値を初期化する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、を備えたものである。
請求項1における拡張誘起電圧の大きさは回転子の角速度に比例するのに対し、請求項2における拡張磁束の大きさは角速度によらず一定であるため、低速時にも演算を高精度化でき、電流引き込み制御からセンサレスベクトル制御へショックレスで切り換えることができる。
請求項3に係る発明は、前記電動機の電圧指令値の振幅を速度指令値にほぼ比例して制御し、前記電圧指令値の角速度を前記速度指令値に制御する第3の運転モードと、
前記電動機の電流及び端子電圧から演算した回転子の磁極位置推定値及び速度推定値を用いて前記電動機の速度を速度指令値に制御する第2の運転モードと、を有し、
第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
前記電動機の電流、端子電圧、前記電圧指令値の角速度から拡張誘起電圧を演算する手段と、
前記拡張誘起電圧の演算値の角度から磁極位置推定誤差を演算する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記磁極位置推定値を初期化する手段と、
前記電圧指令値の角速度を用いて前記速度推定値を初期化する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
前記磁極位置推定誤差演算値を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、を備えたものである。
この発明によれば、第3の運転モードであるV/f制御から第2の運転モードであるセンサレスベクトル制御へ、ショックレスで切り換えることができる。
請求項4に係る発明は、上述した第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
前記電動機の電流、端子電圧、前記電圧指令値の角速度から拡張磁束を演算する手段と、
前記拡張磁束の演算値の角度から磁極位置推定誤差を演算する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記磁極位置推定値を初期化する手段と、
前記電圧指令値の角速度を用いて前記速度推定値を初期化する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、を備えたものである。
この発明によれば、請求項3に係る発明と比べると、低速時にも演算を高精度化でき、V/f制御からセンサレスベクトル制御へショックレスで切り換えることができる。
請求項5に係る発明は、請求項2または請求項4の第2の運転モードにおいて、
前記電動機の電流、端子電圧、前記速度推定値から前記拡張磁束を演算する手段と、
前記拡張磁束の演算値から前記速度推定値及び前記磁極位置推定値を演算する手段と、
を備え、
第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記拡張磁束の演算値が急変しないようにこの拡張磁束の演算値を初期化する手段を備えたものである。
この発明では、第2の運転モードとしてのセンサレスベクトル制御における位置・速度推定演算を、磁束オブザーバにより推定した拡張磁束推定値に基づいて実現した場合にも、ショックレスで切り換えることができる。
請求項6に係る発明は、請求項2または請求項4の第2の運転モードにおいて、
前記電動機の電流、端子電圧、前記速度推定値から第2の拡張磁束を演算する手段と、
第2の拡張磁束演算値から前記速度推定値及び前記磁極位置推定値を演算する手段と、を備え、
第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、請求項2または請求項4において求めた拡張磁束演算値を用いて第2の拡張磁束演算値を初期化する手段を備えたものである。
この発明によれば、請求項5に係る発明よりも運転モード切り換え時の演算処理を簡略化することができる。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載した制御装置において、
第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
少なくとも、前記電動機の電流及び端子電圧からトルクを演算する手段と、前記トルクの演算値を用いてトルク指令値を初期化する手段と、を備えたものである。
この発明によれば、請求項1〜6に係る発明に比べて運転モード切り換え時のショックを低減することができる。
請求項8に係る発明は、請求項7記載の制御装置におけるトルク演算を具体化したものである。
すなわち、請求項8に係る発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載した制御装置において、
第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
少なくとも、前記電動機の電流及び前記拡張誘起電圧の演算値からトルクを演算する手段と、前記トルクの演算値を用いてトルク指令値を初期化する手段と、を備えたものである。
請求項9に係る発明は、請求項7記載の制御装置におけるトルク演算を、請求項8記載の制御装置とは別の形態で具体化したものである。
すなわち、請求項9に係る発明は、請求項2,4,5または6の何れか1項に記載した制御装置において、
第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
少なくとも、前記電動機の電流、前記拡張磁束の演算値からトルクを演算する手段と、前記トルクの演算値を用いてトルク指令値を初期化する手段と、を備えたものである。
請求項10に係る発明は、前述した第2の運転モードから第1の運転モードへ切り換えるときに、
前記電動機のトルク指令値から前記電流指令値を演算する手段と、
前記電流指令値と前記磁極位置推定値との角度差を演算する手段と、
前記電流指令値と前記磁極位置推定値との角度差を用いて前記電流指令値の角度を初期化する手段と、
前記速度推定値を用いて前記電流指令値の角速度が急変しないように前記電流指令値の角速度を補正する手段と、
前記電流指令値と前記磁極位置推定値との角度差を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
前記電流指令値と前記磁極位置推定値との角度差を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、を備えたものである。
この発明によれば、第2の運転モードであるセンサレスベクトル制御から第1の運転モードである電流引き込み制御へ、ショックレスで切り換えることができる。
本発明によれば、電動機の運転速度範囲に応じて各種の制御方式を切り換える際の端子電圧や電流の急変を防止してショックを低減することができる。これにより、速度範囲を拡大して永久磁石形同期電動機のスムースな加減速運転を実現することが可能である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。まず、図1は請求項1,8に相当する本発明の第1実施形態のブロック図である。
この第1実施形態は、特許文献2の電流引き込み制御から、非特許文献1の拡張誘起電圧を利用したセンサレスベクトル制御へショックレスで切り換えるためのものである。
なお、永久磁石形同期電動機は、回転子のd軸(回転子の磁極方向)と、このd軸から90度進んだq軸とに従って電流制御を行うことにより、高精度なトルク制御を実現可能である。しかし、磁極位置検出器を持たない場合にはd,q軸を直接検出できないので、d,q軸に対応して電気角速度ωで回転する直交回転座標系のγ,δ軸を制御装置側に推定して制御演算を行っている。
上記d,q軸及びγ,δ軸の定義を図7に示す。永久磁石形同期電動機の回転子のN極方向をd軸、このd軸から90°進み方向をq軸、前記d軸に対応する推定軸をγ軸、このγ軸から90°進み方向をδ軸と定義する。
ただし、図7において、
ω:d,q軸の電気角速度,ω:γ,δ軸の電気角速度(=速度推定値),θerr:d,q軸に対するγ,δ軸の角度(角度差または磁極位置推定誤差ともいう)
とする。
始めに、図1における主回路の構成は以下の通りである。
50は三相交流電源であり、整流回路60は電源50の三相交流電圧を整流して直流電圧に変換する。この直流電圧はPWMインバータからなる電力変換器70に供給され、電動機80を駆動するための所定の三相交流電圧に変換される。
次に、図1における電流引き込み制御時の動作を、制御装置の構成と共に説明する。
切換スイッチ23の入力を「S1」に設定し、γ,δ軸の角速度ωを速度指令値ωに制御する。電気角演算器24は、γ,δ軸の角速度ωを積分してγ,δ軸の角度θを演算する。
また、切換スイッチ21a,21bの入力を「S1」に設定し、第1の電流指令演算器41は、γ,δ軸電流指令値iγ ,iδ を数式1のように制御する。
Figure 2009284694
ローパスフィルタ22a,22bは、γ,δ軸電流指令値iγ ,iδ の低周波成分iγf ,iδf を演算する。
電流座標変換器14は、u相電流検出器11u、w相電流検出器11wによりそれぞれ検出した相電流検出値i,iを、γ,δ軸の角度θに基づいてγ,δ軸電流検出値iγ,iδに座標変換する。
γ軸電流指令値iγf とγ軸電流検出値iγとの偏差を減算器19aにより演算し、この偏差を電流調節器20により増幅してγ軸電圧指令値vγ を演算する。一方、δ軸電流指令値iδf とδ軸電流検出値iδとの偏差を減算器19bにより演算し、この偏差を電流調節器20により増幅してδ軸電圧指令値vδ を演算する。
これらの電圧指令値vγ ,vδ は、電圧座標変換器15によってγ,δ軸の角度θに基づき相電圧指令値v ,v ,v に変換される。
PWM回路13は、相電圧指令値v ,v ,v 、及び、電圧検出器12により検出した電力変換器70の入力電圧Edcからゲート信号を生成する。電力変換器70は、上記ゲート信号に基づいて内部の半導体スイッチング素子を制御することで、永久磁石形同期電動機80の端子電圧を相電圧指令値v ,v ,v に制御する。
これらの制御により、振幅がIγ 、角速度が速度指令値ωに等しい電流ベクトルが発生して回転子が電流ベクトルに引き込まれ、回転子の角速度ωは速度指令値ωに制御される。
次に、センサレスベクトル制御時の動作について説明する。なお、説明は電流引き込み制御と異なる部分を中心に行い、重複する箇所の説明は省略する。
速度指令値ωと速度推定値ωとの偏差を減算器16により演算し、この偏差を速度調節器17により増幅してトルク指令値τを演算する。
切換スイッチ21a,21bの入力を「S2」に設定し、γ,δ軸電流指令値iγ ,iδ に第2の電流指令演算器18の出力を設定する。電流指令演算器18は、トルク指令値τに基づいて、トルク/電流が最大になる条件でγ,δ軸電流指令値iγ ,iδ を演算する。
ローパスフィルタ22a,22b、減算器19a,19b、電流調節器20、電流座標変換器14、電圧座標変換器15の動作は、電流引き込み制御の場合と同じであり、これらによってγ,δ軸電流iγ,iδが指令値iγ ,iδ に一致するように相電圧指令値v ,v ,v が制御される。
一方、拡張誘起電圧演算器31には、γ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ 、γ,δ軸電流検出値iγ,iδ及び速度推定値ωが入力されており、拡張誘起電圧演算器31は数式2により拡張誘起電圧を演算する。
Figure 2009284694
図8は、拡張誘起電圧と角度差との関係を示すベクトル図である。拡張誘起電圧Eexは、回転子と直交方向であるq軸方向に発生する。図8から明らかなように、γ,δ軸で観測した拡張誘起電圧の角度δEexはd,q軸とγ,δ軸との角度差(=磁極位置推定誤差)θerrと等しい。これにより、拡張誘起電圧の角度δEexから角度差θerrを検出することができる。
すなわち、図1における角度演算器32は、拡張誘起電圧の角度δEexを数式3により演算し、この角度δEexを、数式4に示す如く磁極位置推定誤差演算値θerrestとする。
Figure 2009284694
Figure 2009284694
図1における切換スイッチ23は、入力を「S2」に設定し、速度推定器33は、磁極位置推定誤差演算値θerrestを入力とするPI調節器により速度推定値ω(γ,δ軸の角速度に等しい)を数式5により演算する。この速度推定値ωは、電気角演算器24及び拡張誘起電圧演算器31に入力される。
Figure 2009284694
電気角演算器24は、速度推定値ωを積分して磁極位置推定値θ(γ,δ軸の角度に等しい)を演算する。
上述した拡張誘起電圧演算器31、角度演算器32、速度推定器33及び電気角演算器24により、γ,δ軸とd,q軸との角度差θerrを零に収束させることができ、これによって磁極位置θ及び速度ωを正確に推定することが可能になる。これにより、電動機80のトルク及び速度を正確に制御することができる。
次に、第1の運転モードである電流引き込み制御から第2の運転モードであるセンサレスベクトル制御への切り換え処理の原理について、図9のベクトル図を使って説明する。
図9の左側に示す電流引き込み制御の場合、d,q軸とγ,δ軸との角度差θerrは負荷トルクの増加関数である。一方、図9の右側のセンサレスベクトル制御の場合、d,q軸とγ,δ軸との角度差θerrは、ほぼ零に制御される。
そこで、電流引き込み制御からセンサレスベクトル制御へ切り換える場合には、磁極位置推定値θをd軸の角度に初期化し、この時に電圧指令ベクトルvとローパスフィルタ22a,22bの出力の電流指令ベクトルi とが切り換え前後で連続するように(急変しないように)初期化する。更に、トルク指令値τは切り換え前のトルクによって初期化し、電流指令ベクトルiを、切り換え前のトルクを出力する値に演算する。
次に、上記原理に従って電流引き込み制御からセンサレスベクトル制御へ切り換えるときの演算処理について説明する。
電流引き込み制御を行った状態で、図1における拡張誘起電圧演算器31は、拡張誘起電圧演算値Eexγ,Eexδを求め、角度演算器32は拡張誘起電圧の角度δEexを求める。
ここで、トルク演算器111は、上記拡張誘起電圧演算値Eexγ,Eexδとγ,δ軸電流検出値iγ,iδ及び速度推定値ωを用いて、トルク演算値τcalcを数式6により求める。
Figure 2009284694
上記トルク演算値τcalcが入力される速度調節器17では、その出力であるトルク指令値τをトルク演算値τcalcに初期化する。
また、速度推定器33の積分器出力をγ,δ軸速度ωに初期化し、電気角演算器24の出力θを数式7により初期化する。
Figure 2009284694
数式7における電気角補正値δcompには、数式8により拡張誘起電圧の角度δEex(磁極位置推定誤差演算値θerrest)を用いる。
Figure 2009284694
数式7によってγ,δ軸の角度θをδcompだけ補正したことに伴い、ローパスフィルタ22a,22bの出力である電流指令値iγf ,iδf 、及び、電流調節器20の出力であるγ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ を、磁極位置推定誤差演算値θerrestと、センサレスベクトル制御へ切り換える前のγ,δ軸電流検出値の前回値iγ(n−1),iδ(n−1)、及び、γ,δ軸電圧指令値の前回値vγ(n−1) ,vδ(n−1) を用いて、それぞれ数式9,数式10により初期化する。
Figure 2009284694
Figure 2009284694
数式9、数式10により求めた電流指令値iγf ,iδf 及びγ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ に従って電力変換器70を制御することにより、センサレスベクトル制御に切り換える際の電動機80の電流及び端子電圧の急変を防止し、ショックをなくすことができる。
次に、請求項2,9に相当する本発明の第2実施形態を説明する。図2は、第2実施形態を示すブロック図である。
第2実施形態は、第1実施形態における電気角補正値δcompを、拡張磁束を用いて演算することで、低速時にも高精度に演算できるように改良したものであり、以下では、図2のブロック図について、図1と異なる箇所を中心に説明する。
まず、第1の運転モードである電流引き込み制御から第2の運転モードであるセンサレスベクトル制御に切り換えるときの動作を説明する。
図2において、拡張磁束演算器34は、γ,δ軸拡張誘起電圧演算値Eexγ,Eexδからγ,δ軸拡張磁束演算値Ψexγ,Ψexδを数式11により演算する。
Figure 2009284694
図10は、拡張磁束と磁極位置推定誤差との関係を示すベクトル図である。図10に示すように、拡張磁束ベクトルΨexと拡張誘起電圧ベクトルEexとは直交関係にあり、拡張磁束ベクトルΨexはd軸方向に発生する。従って、拡張磁束の角度δΨexからd,q軸とγ,δ軸との角度差θerrを演算することができる。
図2における角度演算器35はγ,δ軸拡張磁束演算値Ψexγ,Ψexδから拡張磁束の角度δΨexを数式12により演算し、この角度δΨexから数式13のように電気角補正値δcompを求める。
Figure 2009284694
Figure 2009284694
数式13に示す電気角補正値δcompを利用して、先の第1実施形態と同様に、電気角演算器24、ローパスフィルタ22a,22b及び電流調節器20を初期化する。
また、トルク演算器112は、γ,δ軸拡張磁束演算値Ψexγ,Ψexδとγ,δ軸電流検出値iγ,iδとを用いて、トルク演算値τcalcを数式14により求める。
Figure 2009284694
更に、速度調節器17は、その出力であるトルク指令値τを数式14により演算したトルク演算値τcalcに初期化する。
また、速度推定器33の積分器出力をγ,δ軸速度ωに初期化する。以後の動作は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、電動機80の電流及び端子電圧の急変を防止してセンサレスベクトル制御に切り換える際のショックをなくすことができる。
次に、請求項2,5,9に相当する本発明の第3実施形態を説明する。図3は、第3実施形態を示すブロック図であり、この第3実施形態は、第1実施形態における位置・速度推定演算を、磁束オブザーバにより推定した拡張磁束推定値に基づいて行うことで、低速時にも安定に運転できるようにしたものである。
以下、図3において、図1と異なる箇所を中心に説明する。
まず、センサレスベクトル制御時の位置・速度推定演算について説明する。
磁束オブザーバ36は、γ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ 、γ,δ軸電流検出値iγ,iδ及び速度推定値ωから、拡張磁束推定値Ψexγest,Ψexδestを演算する。
ここで、磁束オブザーバ36は、例えば本出願人による先願である特願2008−130791に記載されているように構成されている。
すなわち、拡張磁束を含むγ,δ軸電流iγ,iδの状態方程式は数式15、数式16によって表される。
Figure 2009284694
Figure 2009284694
数式15、数式16において、d,q軸電流微分値pi,piを零に近似すると共に、速度推定値ωが速度実際値ωに一致していると近似し、更に、γ,δ軸端子電圧vγ,vδがそれぞれγ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ に制御できていると近似することにより、磁束オブザーバを数式17、数式18により構成する。
Figure 2009284694
Figure 2009284694
なお、数式17の右辺1行目は、物理的にγ,δ軸電流微分値に相当し、このうち、括弧内の演算結果は過渡電圧に相当する。すなわち、数式17の右辺1行目は、具体的には、γ,δ軸電圧指令値(ここでは、γ,δ軸電圧検出値に等しい)から電機子抵抗電圧降下、電機子反作用電圧降下及び拡張誘起電圧を減算して過渡電圧を求め、求めた過渡電圧にd軸インダクタンスLの逆数を乗算してγ,δ軸電流微分値を演算している。
また、数式17の右辺2行目は、電流推定値iγδestと電流検出値iγδとの偏差を増幅して演算される電流補正値に相当しており、数式17の右辺1行目のγ,δ軸電流微分値と前記電流補正値との加算結果に基づいて電流推定値iγδestが演算されると共に、数式18により、電流推定値iγδestと電流検出値iγδとの偏差を増幅することで拡張磁束推定値Ψexγδestが演算されることを示している。
次に、図3における角度演算器37は、拡張磁束推定値Ψexγest,Ψexδestから拡張磁束推定値の角度δΨexestを数式19により演算する。
Figure 2009284694
速度推定器33の入力である磁極位置推定誤差演算値θerrestは、拡張磁束推定値の角度δΨexestから数式20により求める。
Figure 2009284694
速度推定器33は、磁極位置推定誤差演算値θerrestを入力とするPI調節器により速度推定値ωを演算し、電気角演算器24は速度推定値ωを積分して磁極位置推定値θを演算する。
次に、第1の運転モードである電流引き込み制御から第2の運転モードであるセンサレスベクトル制御へ切り換えるときの初期化処理について説明する。
前述した如く、磁束オブザーバ36は、拡張磁束推定値Ψexγest,Ψexδestを演算し、角度演算器37は拡張磁束推定値の角度δΨexestを演算する。
電気角補正値δcompは、拡張磁束推定値の角度δΨexestから数式21により演算する。
Figure 2009284694
電気角演算器24、ローパスフィルタ22a,22b、及び、電流調節器20の初期化処理は、第2実施形態と同じである。
また、磁束オブザーバ36の出力は、数式22により初期化する。
Figure 2009284694
トルク演算器112は、γ,δ軸拡張磁束推定値Ψexγest,Ψexδest及びγ,δ軸電流検出値iγ,iδを用いて、数式14に準じた以下の数式によりトルク演算値τcalcを求める。
τcalc=Ψexγestδ−Ψexδestγ
そして、速度調節器17の出力であるトルク指令値τをトルク演算値τcalcに初期化する。また、速度推定器33の積分器出力をγ,δ軸速度ωに初期化する。以後の動作は、第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、電動機80の電流及び端子電圧の急変を防止して、センサレスベクトル制御に切り換える際のショックをなくすことができる。
次に、請求項2,6,9に相当する本発明の第4実施形態を説明する。図4は、第4実施形態を示すブロック図である。
この第4実施形態は、第3実施形態における各部の初期化処理を、磁束オブザーバを利用せずに、拡張誘起電圧から拡張磁束を直接演算して行うことにより演算量を低減したものである。以下では、図4において図3と異なる箇所を中心に説明する。
第1の運転モードである電流引き込み制御から第2の運転モードであるセンサレスベクトル制御への切り換え処理は、以下の通りである。
図4において、第2実施形態と同様に、拡張誘起電圧演算器31は拡張誘起電圧演算値Eexγ,Eexδを求め、拡張磁束演算器34は拡張磁束演算値Ψexγ,Ψexδを求め、角度演算器35は拡張磁束の角度δΨexを演算する。また、拡張磁束の角度δΨexから、数式13により電気角補正値δcompを演算する。
電流引き込み制御からセンサレスベクトル制御に切り換えるときの、トルク演算器112、電気角演算器24,ローパスフィルタ22a,22b及び電流調節器20の初期化処理は、第2実施形態と同じである。
磁束オブザーバ36の出力Ψexγest,Ψexδestは、第3実施形態と同様に数式22により初期化する。
次いで、請求項3,8に相当する本発明の第5実施形態を説明する。この第5実施形態は、第3の運転モードであるV/f制御から、第2の運転モードである拡張誘起電圧を利用したセンサレスベクトル制御へショックレスで切り換えるためのものである。
図5は第5実施形態を示すブロック図であり、始めにV/f制御時の動作について説明する。
図5において、切換スイッチ26の入力を「S3」に設定し、γ,δ軸の角速度ωを速度指令値ωに制御する。電気角演算器24は、γ,δ軸の角速度ωを積分してγ,δ軸の角度θを演算する。
また、切換スイッチ25a,25bの入力を「S3」に設定し、f/V変換器42は、γ軸電圧指令値vγ を零、δ軸電圧指令値vδ を速度指令値ωにほぼ比例して制御する。
一方、センサレスベクトル制御時には、切換スイッチ26の入力を「S2」に設定し、γ,δ軸の角速度ωを速度推定器33により演算し、切換スイッチ25a,25bの入力を「S2」に設定して、電流調節器20によりγ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ を制御する。詳細な動作は、図1に示した第1実施形態と同様である。
次に、V/f制御時からセンサレスベクトル制御への切り換え処理の原理について、図11のベクトル図を用いて説明する。
図11の左側に示すように、V/f制御の場合、電圧指令ベクトルvはδ軸方向に制御され、d,q軸とγ,δ軸との角度差θerrは負荷トルクの増加関数である。一方、図11の右側に示すセンサレスベクトル制御の場合、d,q軸とγ,δ軸との角度差θerrは、ほぼ零に制御される。
そこで、V/f制御からセンサレスベクトル制御へ切り換えるときに、磁極位置推定値θをd軸の角度に初期化し、このときに電圧指令ベクトルvが切り換え前後で連続するように初期化する。更に、トルク指令値τを切り換え前のトルクにより初期化し、電流指令ベクトルiを、切り換え前のトルクを出力する値に演算する。ローパスフィルタ22a,22bから出力される電流指令ベクトルi は、切り換え前の電流値によって初期化する。
次に、V/f制御からセンサレスベクトル制御へ切り換えるときの演算処理について説明する。
図5において、拡張誘起電圧演算器31は拡張誘起電圧演算値Eexγ,Eexδを求め、角度演算器32は、拡張誘起電圧の角度δEexを数式3により演算する。
第1実施形態と同様に、速度調節器17の出力は、トルク演算器111により求めたトルク演算値τcalcによって初期化し、電気角演算器24、ローパスフィルタ22a,22b及び電流調節器20は、拡張誘起電圧の角度δEexから演算した電気角補正値δcompを利用して初期化する。初期化方法は、第1実施形態と同じである。
この第5実施形態においても、電動機80の電流及び端子電圧の急変を防止してセンサレスベクトル制御に切り換える際のショックをなくすことができる。
なお、図5における拡張誘起電圧演算器31の代わりに、図3に示したように磁束オブザーバ36及び角度演算器37を用いて拡張磁束の角度δΨexest及び位置推定誤差演算値θerrestを求め、これを電気角補正値δcompとして用いて、センサレスベクトル制御への切り換え時に電気角演算器24、ローパスフィルタ22a,22b及び電流調節器20を初期化しても良い。
この着想は、請求項4に係る発明に相当する。
最後に、請求項10に相当する本発明の第6実施形態を説明する。図6は、第6実施形態のブロック図を示している。
この第6実施形態は、第2の運転モードである拡張誘起電圧を利用したセンサレスベクトル制御から第1の運転モードである電流引き込み制御へショックレスで切り換えるためのものである。
まず、センサレスベクトル制御から電流引き込み制御への切り換え処理の原理について、図12のベクトル図を使って説明する。
図12の左側に示すセンサレスベクトル制御の場合、トルク/電流が最大になるように電流指令ベクトルiを制御するが、図12の右側の電流引き込み制御の場合には、一般に、電流指令値を一定に制御し、電流指令ベクトルiの方向をγ軸と定義して制御演算を行う。
そこで、センサレスベクトル制御から電流引き込み制御へ切り換えるときに、切り換え前後でトルクが変化しないように電流指令値を演算し、d軸と電流指令ベクトルiとの角度差δを演算し、この角度差δを用いてγ,δ軸の角度θを初期化する。これと同時に、電圧指令ベクトルvとローパスフィルタ22a,22bから出力される電流指令ベクトルi とが切り換え前後で連続するように初期化する。
次に、センサレスベクトル制御から電流引き込み制御に切り換えるときの演算処理について説明する。
図6における電流指令初期値演算器121は、電流指令値を振幅Iγ に制御したときにトルクを指令値τに制御する。d,q軸におけるq軸電流指令値iq1 を、数式23により近似的に演算する。
Figure 2009284694
一方、d軸電流指令値id1 は、電流指令値振幅Iγ とq軸電流指令値iq1 とから、数式24により演算する。
Figure 2009284694
d軸と電流指令ベクトルiとの角度差δは、数式25により演算する。
Figure 2009284694
電気角補正値δcompは、角度差δを利用して数式26とする。
Figure 2009284694
電気角演算器24、ローパスフィルタ22a,22b及び電流調節器20は、電気角補正値δcompを利用して初期化する。この初期化方法は、第1実施形態と同様である。
角速度補償器123は、γ,δ軸の角速度ωが切り換え時に急変しないように、電流引き込み制御開始から角速度補償値ω1compを演算し、加算器124は速度指令値ωと角速度補償値ω1compとを加算してγ,δ軸の角速度ωを演算する。
図13は、角速度補償器123の動作原理を示している。角速度補償値ω1compの初期値は、速度推定値ωと、電流引き込み制御への切り換え直前に減算器122により演算した速度指令値ωとの偏差とし、その後、角速度補償値ω1compを所定の変化率で零に低減させる。
この第6実施形態によれば、電流引き込み制御に切り換える際の電動機80の電流及び端子電圧の急変を防止してショックをなくすことができる。
本発明の第1実施形態を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態を示すブロック図である。 γ,δ軸の定義を示す図である。 拡張誘起電圧と角度差(磁極位置推定誤差)との関係を示すベクトル図である。 電流引き込み制御からセンサレスベクトル制御への切り換え処理の原理を示すベクトル図である。 拡張磁束と磁極位置推定誤差との関係を示す図である。 V/f制御からセンサレスベクトル制御への切り換え処理の原理を示すベクトル図である。 センサレスベクトル制御から電流引き込み制御への切り換え処理の原理を示すベクトル図である。 角度補償器の動作原理を示す図である。
符号の説明
50 三相交流電源
60 整流回路
70 電力変換器
80 永久磁石形同期電動機
11u u相電流検出器
11w w相電流検出器
12 電圧検出器
13 PWM回路
14 電流座標変換器
15 電圧座標変換器
16 減算器
17 速度指令演算器
18 電流指令演算器
19a,19b 減算器
20 電流調節器
21a,21b 切換スイッチ
22a,22b ローパスフィルタ
23 切換スイッチ
24 電気角演算器
25a,25b 切換スイッチ
26 切換スイッチ
31 拡張誘起電圧演算器
32 角度演算器
33 速度推定器
34 拡張磁束演算器
35 角度演算器
36 磁束オブザーバ
37 角度演算器
41 電流指令演算器
42 f/V変換器
111,112 トルク演算器
121 電流指令初期値演算器
122 減算器
123 角速度補償器
124 加算器

Claims (10)

  1. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の電流、端子電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、
    前記電動機の電流指令値の角速度を速度指令値に制御する第1の運転モードと、
    前記電動機の電流及び端子電圧から演算した回転子の磁極位置推定値及び速度推定値を用いて前記電動機の速度を速度指令値に制御する第2の運転モードと、を有し、
    第1の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
    前記電動機の電流、端子電圧、前記電流指令値の角速度から拡張誘起電圧を演算する手段と、
    前記拡張誘起電圧の演算値の角度から磁極位置推定誤差を演算する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記磁極位置推定値を初期化する手段と、
    前記電流指令値の角速度を用いて前記速度推定値を初期化する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  2. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の電流、端子電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、
    前記電動機の電流指令値の角速度を速度指令値に制御する第1の運転モードと、
    前記電動機の電流及び端子電圧から演算した回転子の磁極位置推定値及び速度推定値を用いて前記電動機の速度を速度指令値に制御する第2の運転モードと、を有し、
    第1の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
    前記電動機の電流、端子電圧、前記電流指令値の角速度から拡張磁束を演算する手段と、
    前記拡張磁束の演算値の角度から磁極位置推定誤差を演算する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記磁極位置推定値を初期化する手段と、
    前記電流指令値の角速度を用いて前記速度推定値を初期化する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  3. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の電流、端子電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、
    前記電動機の電圧指令値の振幅を速度指令値にほぼ比例して制御し、前記電圧指令値の角速度を前記速度指令値に制御する第3の運転モードと、
    前記電動機の電流及び端子電圧から演算した回転子の磁極位置推定値及び速度推定値を用いて前記電動機の速度を速度指令値に制御する第2の運転モードと、を有し、
    第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
    前記電動機の電流、端子電圧、前記電圧指令値の角速度から拡張誘起電圧を演算する手段と、
    前記拡張誘起電圧の演算値の角度から磁極位置推定誤差を演算する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記磁極位置推定値を初期化する手段と、
    前記電圧指令値の角速度を用いて前記速度推定値を初期化する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
    前記磁極位置推定誤差演算値を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  4. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の電流、端子電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、
    前記電動機の電圧指令値の振幅を速度指令値にほぼ比例して制御し、前記電圧指令値の角速度を前記速度指令値に制御する第3の運転モードと、
    前記電動機の電流及び端子電圧から演算した回転子の磁極位置推定値及び速度推定値を用いて前記電動機の速度を速度指令値に制御する第2の運転モードと、を有し、
    第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
    前記電動機の電流、端子電圧、前記電圧指令値の角速度から拡張磁束を演算する手段と、
    前記拡張磁束の演算値の角度から磁極位置推定誤差を演算する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記磁極位置推定値を初期化する手段と、
    前記電圧指令値の角速度を用いて前記速度推定値を初期化する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
    前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  5. 請求項2または請求項4に記載した制御装置であって、
    第2の運転モードにおいて、
    前記電動機の電流、端子電圧、前記速度推定値から前記拡張磁束を演算する手段と、
    前記拡張磁束の演算値から前記速度推定値及び前記磁極位置推定値を演算する手段と、
    を備え、
    第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、前記磁極位置推定誤差の演算値を用いて前記拡張磁束の演算値が急変しないようにこの拡張磁束の演算値を初期化する手段を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  6. 請求項2または請求項4に記載した制御装置であって、
    第2の運転モードにおいて、
    前記電動機の電流、端子電圧、前記速度推定値から第2の拡張磁束を演算する手段と、
    第2の拡張磁束演算値から前記速度推定値及び前記磁極位置推定値を演算する手段と、を備え、
    第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、請求項2または請求項4において求めた拡張磁束演算値を用いて第2の拡張磁束演算値を初期化する手段を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載した制御装置において、
    第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
    少なくとも、前記電動機の電流及び端子電圧からトルクを演算する手段と、前記トルクの演算値を用いてトルク指令値を初期化する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載した制御装置において、
    第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
    少なくとも、前記電動機の電流及び前記拡張誘起電圧の演算値からトルクを演算する手段と、前記トルクの演算値を用いてトルク指令値を初期化する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  9. 請求項2,4,5または6の何れか1項に記載した制御装置において、
    第1または第3の運転モードから第2の運転モードへ切り換えるときに、
    少なくとも、前記電動機の電流、前記拡張磁束の演算値からトルクを演算する手段と、前記トルクの演算値を用いてトルク指令値を初期化する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  10. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の電流、端子電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、
    前記電動機の電流指令値の角速度を速度指令値に制御する第1の運転モードと、
    前記電動機の電流及び端子電圧から演算した回転子の磁極位置推定値及び速度推定値を用いて前記電動機の速度を速度指令値に制御する第2の運転モードと、を有し、
    第2の運転モードから第1の運転モードへ切り換えるときに、
    前記電動機のトルク指令値から前記電流指令値を演算する手段と、
    前記電流指令値と前記磁極位置推定値との角度差を演算する手段と、
    前記電流指令値と前記磁極位置推定値との角度差を用いて前記電流指令値の角度を初期化する手段と、
    前記速度推定値を用いて前記電流指令値の角速度が急変しないように前記電流指令値の角速度を補正する手段と、
    前記電流指令値と前記磁極位置推定値との角度差を用いて前記電動機の端子電圧が急変しないように端子電圧指令値を初期化する手段と、
    前記電流指令値と前記磁極位置推定値との角度差を用いて前記電動機の電流が急変しないように前記電流指令値を初期化する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
JP2008135302A 2008-05-23 2008-05-23 永久磁石形同期電動機の制御装置 Active JP5277724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008135302A JP5277724B2 (ja) 2008-05-23 2008-05-23 永久磁石形同期電動機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008135302A JP5277724B2 (ja) 2008-05-23 2008-05-23 永久磁石形同期電動機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009284694A true JP2009284694A (ja) 2009-12-03
JP5277724B2 JP5277724B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=41454536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008135302A Active JP5277724B2 (ja) 2008-05-23 2008-05-23 永久磁石形同期電動機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5277724B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011125197A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Toshiba Corp 電動機の制御装置および制御方法
JP2013078214A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Toshiba Schneider Inverter Corp 永久磁石同期電動機の制御装置
JP2017046397A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 富士電機株式会社 電力変換装置
JP2017099070A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 富士電機株式会社 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2018007492A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 富士電機株式会社 制御装置、制御方法および制御プログラム
JP2018007473A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 富士電機株式会社 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2018153060A (ja) * 2017-03-15 2018-09-27 株式会社リコー モータ制御装置、角度推定装置及び画像形成装置
JP2018207733A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 キヤノン株式会社 モータ制御装置、シート搬送装置、原稿給送装置、原稿読取装置及び画像形成装置
JP2021040412A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 キヤノン株式会社 モータ制御装置および画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110473A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Toyo Electric Mfg Co Ltd 永久磁石同期電動機の制御装置
JP2006020454A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 永久磁石同期モータの制御装置
JP3786018B2 (ja) * 2002-01-23 2006-06-14 富士電機機器制御株式会社 同期機の制御装置
JP2008011616A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Sanyo Electric Co Ltd モータ制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3786018B2 (ja) * 2002-01-23 2006-06-14 富士電機機器制御株式会社 同期機の制御装置
JP2005110473A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Toyo Electric Mfg Co Ltd 永久磁石同期電動機の制御装置
JP2006020454A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 永久磁石同期モータの制御装置
JP2008011616A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Sanyo Electric Co Ltd モータ制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011125197A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Toshiba Corp 電動機の制御装置および制御方法
JP2013078214A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Toshiba Schneider Inverter Corp 永久磁石同期電動機の制御装置
JP2017046397A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 富士電機株式会社 電力変換装置
JP2017099070A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 富士電機株式会社 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2018007492A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 富士電機株式会社 制御装置、制御方法および制御プログラム
JP2018007473A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 富士電機株式会社 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2018153060A (ja) * 2017-03-15 2018-09-27 株式会社リコー モータ制御装置、角度推定装置及び画像形成装置
JP2018207733A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 キヤノン株式会社 モータ制御装置、シート搬送装置、原稿給送装置、原稿読取装置及び画像形成装置
JP2021040412A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 キヤノン株式会社 モータ制御装置および画像形成装置
JP7346174B2 (ja) 2019-09-03 2023-09-19 キヤノン株式会社 モータ制御装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5277724B2 (ja) 2013-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5277724B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP3860031B2 (ja) 同期電動機制御装置、同期電動機の制御方法
JP5324159B2 (ja) モータ制御装置
JP4674516B2 (ja) 同期モータの磁極位置推定方法
JP4205157B1 (ja) 電動機の制御装置
CN104052359B (zh) 马达控制系统和带宽补偿
WO2011145334A1 (ja) 回転センサレス制御装置
US20170264227A1 (en) Inverter control device and motor drive system
WO2017033508A1 (ja) ドライブシステムおよびインバータ装置
JP4263582B2 (ja) ブラシレスモータ制御装置
JPH1127999A (ja) 誘導電動機の誘導起電力推定方法、速度推定方法、軸ずれ補正方法及び誘導電動機制御装置
JP2003199389A (ja) モータの制御装置及びその制御方法
JP5428202B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP6726390B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JPH11299297A (ja) 永久磁石同期電動機の制御装置
JP5109790B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP5515885B2 (ja) 電気車制御装置
US11837982B2 (en) Rotary machine control device
JP2006158046A (ja) 交流電動機のセンサレス制御方法および装置
JP2009290962A (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
KR102409792B1 (ko) 영구 자석 동기 전동기의 제어 장치, 마이크로 컴퓨터, 전동기 시스템 및 영구 자석 동기 전동기의 운전 방법
JP2004120834A (ja) Dcブラシレスモータの制御装置
JP6565484B2 (ja) 電力変換装置
JP5332305B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP6573213B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20110315

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5277724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250