JP2009264779A - 電池状態検出回路、電池パック、及び充電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】通常使用において、あり得る検出値の範囲内で、温度検出部の故障を検出することができる電池状態検出回路、これを備えた電池パック、及び充電システムを提供する。
【解決手段】組電池14に流れる充放電電流Icを検出する電流検出抵抗16と、組電池14の温度を検出する電池用温度センサ17と、電池用温度センサ17によって検出された温度と電流検出抵抗16によって検出された充放電電流Icとの関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第1条件を満たす場合、電流検出抵抗16及び電池用温度センサ17の少なくとも一方が故障していると判定する第1故障判定部を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】組電池14に流れる充放電電流Icを検出する電流検出抵抗16と、組電池14の温度を検出する電池用温度センサ17と、電池用温度センサ17によって検出された温度と電流検出抵抗16によって検出された充放電電流Icとの関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第1条件を満たす場合、電流検出抵抗16及び電池用温度センサ17の少なくとも一方が故障していると判定する第1故障判定部を備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、二次電池の状態を検出する電池状態検出回路と、これを備えた電池パック、及び充電システムに関する。
例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池は、高温状態で充放電されると劣化が促進され、さらに高温になると、安全性が低下するおそれがある。そこで、二次電池の温度を検出する温度センサを備え、二次電池の温度が一定の温度を超えた場合に、充放電経路に設けられたスイッチング素子をオフして二次電池の充放電を禁止したり、さらに高温になった場合にヒューズを断線させて恒久的に二次電池の使用を禁止したりすることで、二次電池の劣化や安全性の低下を低減する技術が知られている。
また、温度センサにより検出された二次電池の温度に基づいて二次電池の充放電を制御したり(例えば、特許文献1参照。)、電圧検出回路により検出された二次電池の端子電圧に基づいて二次電池の充放電を制御したりすることにより、二次電池の劣化や安全性の低下を低減する技術が知られている。
さらに、二次電池は、過度の大電流で充放電された場合には、劣化が促進されたり、安全性が低下したりするおそれがある。そこで、二次電池に流れる電流を検出する電流センサを備えて、二次電池の充放電電流が一定の電流値を超えると、充放電経路に設けられたスイッチング素子をオフして二次電池の充放電を禁止することで、過電流による二次電池の劣化や安全性の低下を低減する技術が知られている。
このように、例えば温度センサ等の温度検出部、例えば電流センサ等の電流検出部、及び電圧検出回路等の各種センサが、二次電池の劣化低減や安全性の向上を目的として、広く用いられている。しかしながら、これらのセンサが故障すると、正しい温度、電流値、及び電圧値等の情報が得られない。そのため、これらのセンサが故障すると、誤った情報に基づいて二次電池の充放電を制御することになる結果、二次電池の劣化低減や安全性の向上が図れないのみならず、かえって二次電池を劣化させたり安全性を低下させたりするおそれがある。
そのため、このようなセンサの故障を検出したいというニーズがある。そこで、例えば組電池の各二次電池の端子電圧を検出するセル電圧検出回路と、組電池全体の端子電圧を測定する組電圧検出回路とを設け、セル電圧検出回路で検出された各二次電池の端子電圧の合計と、組電圧検出回路で検出された組電池全体の端子電圧とを比較し、両電圧値が一致しない場合、電圧検出回路の異常が生じているものと判断する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−15885号公報
特開平11−252809号公報
しかしながら、電圧検出回路の故障検出の場合には、上述のように組電池全体の端子電圧検出値と、各セルの端子電圧の合計値との不整合に基づいて故障を検出することが出来たが、温度の場合は、各セルの温度が加算されて組電池の温度になるわけではないので、上述のような故障検出方法を温度に適用することができず、温度検出部の故障を検出することが困難であるという、不都合があった。
そして、このような温度検出部の故障検出方法としては、例えば、これらの検出値が、実際にはあり得ないような温度や電流値を示す場合に、温度検出部が故障していると判定する方法が考えられる。しかし、このような方法では、実際にはあり得ないような温度を示す故障モードで故障した場合しか、温度検出部の故障を検出することができないという、不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、通常使用において、あり得る検出値の範囲内で、温度検出部の故障を検出することができる電池状態検出回路、これを備えた電池パック、及び充電システムを提供することを目的とする。
本発明に係る電池状態検出回路は、二次電池に流れる充放電電流を検出する電流検出部と、前記充放電電流に応じて上昇する関係を有する温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部によって検出された温度と前記電流検出部によって検出された充放電電流との関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第1条件を満たす場合、前記温度検出部及び前記電流検出部の少なくとも一方が故障していると判定する第1故障判定部とを備える。
従来、二次電池を流れる電流についても、各セルを流れる電流が加算されて組電池の充放電電流になるわけではなく、通常、電流検出部は一つしか設けられていないので、特許文献2に記載されているような故障検出方法を電流に適用することができず、電流検出部の故障を検出することが困難であるという、不都合があった。
しかしながらこの構成によれば、温度検出部及び電流検出部の少なくとも一方が故障した場合、温度検出部によって検出された温度と電流検出部によって検出された充放電電流とが、正常な関係を示さなくなって、予め設定された第1条件を満たすことになる。そうすると、第1故障判定部によって、温度検出部及び電流検出部の少なくとも一方が故障していると判定される。
これにより、温度検出部や電流検出部の検出値が、実際にはあり得ないような温度や電流値を示していなくても、通常使用において、あり得る検出値の範囲内で、温度検出部及び電流検出部の故障を検出することができる。
また、前記第1条件には、前記電流検出部により検出された充放電電流が、充電方向に予め設定された電流閾値を超えた場合において、前記温度検出部によって検出された温度が上昇しないこと、が含まれていることが好ましい。
この構成によれば、温度検出部によって、正常であれば充放電電流に応じて上昇する関係を有する温度が検出されている。従って、電流検出部により検出された充放電電流が、充電方向に予め設定された電流閾値を超えているにもかかわらず、温度検出部によって検出された温度が上昇しない場合、電流検出部による充放電電流の検出結果と温度検出部による温度の検出結果とが矛盾することから、第1故障判定部は、温度検出部及び電流検出部の少なくとも一方が故障していると判定することができる。
また、前記第1条件には、前記電流検出部により検出された充放電電流が、放電方向に予め設定された電流閾値を超えた場合において、前記温度検出部によって検出された温度が上昇しないこと、が含まれていることが好ましい。
この構成によれば、温度検出部によって、正常であれば充放電電流に応じて上昇する関係を有する温度が検出されている。従って、電流検出部により検出された充放電電流が、放電方向に予め設定された電流閾値を超えているにもかかわらず、温度検出部によって検出された温度が上昇しない場合、電流検出部による充放電電流の検出結果と温度検出部による温度の検出結果とが矛盾することから、第1故障判定部は、温度検出部及び電流検出部の少なくとも一方が故障していると判定することができる。
また、前記第1条件における前記電流閾値を超えた場合とは、前記電流検出部により検出された充放電電流が、実質的にゼロの状態から前記電流閾値を超えるまで増大した場合であることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の充放電電流が実質的にゼロであり、従って二次電池の温度が安定していると考えられるときからの温度上昇に基づいて、故障の判定が行われるので、故障の判定精度が向上する。
また、前記電流検出部により検出される充放電電流値と、前記温度検出部により検出される温度の所定期間内における変化量との対応を示す第1対応関係情報を予め記憶する第1記憶部をさらに備え、前記第1条件には、前記第1記憶部に記憶された第1対応関係情報において前記電流検出部により検出された充放電電流値と対応付けられている温度の変化量と、前記温度検出部により検出される温度の前記期間内における変化量との差が、予め設定された第1判定閾値を超えること、が含まれていることが好ましい。
この構成によれば、第1記憶部に記憶された第1対応関係情報において電流検出部により検出された充放電電流値と対応付けられている温度の変化量と、温度検出部により検出される温度の前記期間内における変化量との差が、第1判定閾値を超えた場合、温度検出部により検出された温度の変化量が、電流検出部により検出された充放電電流値から予測される温度の変化量の範囲外になったことを意味するから、予測範囲外の結果が得られた原因として、第1故障判定部は、温度検出部及び電流検出部の少なくとも一方が故障していると判定することができる。
また、前記第1対応関係情報における前記温度の変化量は、前記充放電電流が実質的にゼロから前記電流検出部により検出された充放電電流値まで変化したときの、温度の変化量であり、前記温度の前記期間内における変化量は、前記電流検出部により検出される充放電電流値が実質的にゼロであったときからの変化量であることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の充放電電流が実質的にゼロであり、従って二次電池の温度が安定していると考えられるときからの温度変化に基づいて、故障の判定が行われるので、故障の判定精度が向上する。
また、前記温度検出部は、前記二次電池の温度を検出することが好ましい。
二次電池の温度は、充放電電流に応じて上昇する関係を有している。
また、前記二次電池に流れる電流の経路を開閉するスイッチング素子をさらに備え、前記温度検出部は、前記スイッチング素子の温度を検出することが好ましい。
二次電池に流れる電流の経路を開閉するスイッチング素子の温度は、充放電電流に応じて上昇する関係を有している。
また、前記二次電池に流れる電流の経路を開閉するスイッチング素子をさらに備え、前記温度検出部は、前記二次電池の温度を検出する電池温度検出部と、前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチ温度検出部とを含むものであり、前記電池温度検出部によって検出された温度と前記スイッチ温度検出部によって検出された温度との関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第2条件を満たす場合、前記電池温度検出部及び前記スイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障していると判定する第2故障判定部をさらに備えることが好ましい。
二次電池の温度及び二次電池に流れる電流の経路を開閉するスイッチング素子の温度は、共に充放電電流に応じて上昇する関係があり、互いに相関関係を有している。そして、この構成によれば、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障した場合、電池温度検出部によって検出された温度とスイッチ温度検出部によって検出された温度とが、正常な関係を示さなくなって、予め設定された第2条件を満たすことになる。そうすると、第2故障判定部によって、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障していると判定される。これにより、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の検出値が、実際にはあり得ないような温度を示していなくても、通常使用において、あり得る検出値の範囲内で、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の故障を検出することができる。
また、本発明に係る電池状態検出回路は、二次電池に流れる電流の経路を開閉するスイッチング素子と、前記二次電池の温度を検出する電池温度検出部と、前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチ温度検出部と、前記電池温度検出部によって検出された温度と前記スイッチ温度検出部によって検出された温度との関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第2条件を満たす場合、前記電池温度検出部及び前記スイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障していると判定する第2故障判定部とを備える。
この構成によれば、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障した場合、電池温度検出部によって検出された温度とスイッチ温度検出部によって検出された温度とが、正常な関係を示さなくなって、予め設定された第2条件を満たすことになる。そうすると、第2故障判定部によって、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障していると判定される。これにより、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の検出値が、実際にはあり得ないような温度を示していなくても、通常使用において、あり得る検出値の範囲内で、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の故障を検出することができる。
また、前記第2条件には、前記電池温度検出部によって検出された温度と前記スイッチ温度検出部によって検出された温度とのうち、いずれか一方が変化し、他方が変化しないこと、が含まれていることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の温度とスイッチング素子の温度とは、相関関係を有するから、電池温度検出部によって検出された温度とスイッチ温度検出部によって検出された温度とのうち、いずれか一方が変化し、他方が変化しない場合、電池温度検出部の検出結果とスイッチ温度検出部の検出結果とが矛盾することから、第2故障判定部は、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障していると判定することができる。
また、前記第2条件には、前記電池温度検出部によって検出された温度と前記スイッチ温度検出部によって検出された温度とのうち、いずれか一方が上昇し、他方が低下すること、が含まれていることが好ましい。
この構成によれば、二次電池とスイッチング素子とには、同じ電流が流れて共にこの電流に応じて発熱するから、いずれか一方の温度が上昇した場合、他方の温度も上昇する関係にある。従って、電池温度検出部によって検出された温度とスイッチ温度検出部によって検出された温度とのうち、いずれか一方が上昇し、他方が低下する場合、電池温度検出部の検出結果とスイッチ温度検出部の検出結果とが矛盾することから、第2故障判定部は、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障していると判定することができる。
また、前記電池温度検出部により検出される二次電池の温度と、前記スイッチ温度検出部により検出されるスイッチング素子の温度との対応を示す第2対応関係情報を予め記憶する第2記憶部をさらに備え、前記第2条件には、前記第2記憶部に記憶された第2対応関係情報において前記電池温度検出部により検出された二次電池の温度と対応付けられているスイッチング素子の温度と、前記スイッチ温度検出部により検出されたスイッチング素子の温度との差が、予め設定された第2判定閾値を超えること、が含まれていることが好ましい。
この構成によれば、第2記憶部に記憶された第2対応関係情報において電池温度検出部により検出された二次電池の温度と対応付けられているスイッチング素子の温度と、スイッチ温度検出部により検出されたスイッチング素子の温度との差が、第2判定閾値を超えた場合、スイッチ温度検出部により検出されたスイッチング素子の温度が、電池温度検出部により検出された二次電池の温度から予測される範囲外になったことを意味するから、予測範囲外の結果が得られた原因として、第2故障判定部は、電池温度検出部及びスイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障していると判定することができる。
また、本発明に係る電池パックは、上述の電池状態検出回路と、前記二次電池とを含む。この構成によれば、電池パックにおいて、通常使用において、あり得る検出値の範囲内で、温度検出部の故障を検出することができる。
また、本発明に係る充電システムは、上述の電池状態検出回路と、前記二次電池と、前記二次電池を充電する充電部と、前記電池温度検出部により検出される温度と前記電流検出部により検出される充放電電流とに基づいて、前記充電部の動作を制御する制御部とを備える。この構成によれば、充電システムにおいて、通常使用において、あり得る検出値の範囲内で、温度検出部の故障を検出することができる。
このような構成の電池状態検出回路、電池パック、及び充電システムは、温度検出部が故障した場合、温度検出部の検出値が、実際にはあり得ないような値を示していなくても、通常使用において、あり得る検出値の範囲内で、温度検出部の故障を検出することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る電池状態検出回路を備えた電池パック、及び充電システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示す充電システム1は、電池パック2と充電装置3(充電部)とが組み合わされて構成されている。
なお、この充電システム1は、電池パック2から給電が行われる図示しない負荷装置をさらに含めて、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両、等の電子機器システムとして構成されてもよい。その場合、電池パック2は、図1では充電装置3から充電が行われるけれども、該電池パック2が前記負荷装置に装着されて、負荷装置を通して充電が行われてもよい。
電池パック2は、接続端子11,12,13、組電池14、電池状態検出回路4、及び通信部203を備えている。また、電池状態検出回路4は、電圧検出回路15、電流検出抵抗16(電流検出部)、電池用温度センサ17(電池温度検出部)、スイッチ用温度センサ18(スイッチ温度検出部)、アナログデジタル(A/D)変換器201、制御部202、及びスイッチング素子Q1,Q2を備えている。
なお、充電システム1は、必ずしも電池パック2と充電装置3とに分離可能に構成されるものに限られず、充電システム1全体で一つの電池状態検出回路4が構成されていてもよい。また、電池状態検出回路4を、電池パック2と充電装置3とで分担して備えるようにしてもよい。
充電装置3は、接続端子31,32,33、制御IC34、及び充電電流供給部35を備えている。制御IC34は、通信部36と制御部37とを備えている。充電電流供給部35は、制御部37からの制御信号に応じた電流を、接続端子31,32を介して電池パック2へ供給する電源回路である。制御部37は、例えばマイクロコンピュータを用いて構成された制御回路である。
電池パック2及び充電装置3は、給電を行う直流ハイ側の接続端子11,31と、通信信号用の接続端子13,33と、給電および通信信号のための接続端子12,32とによって相互に接続される。通信部203,36は、接続端子13,33を介して互いにデータ送受信可能に構成された通信インターフェイス回路である。
電池パック2では、接続端子11は、充電用のスイッチング素子Q2と放電用のスイッチング素子Q1とを介して組電池14の正極に接続されている。スイッチング素子Q1,Q2としては、例えばpチャネルのFET(Field Effect Transistor)が用いられる。スイッチング素子Q1は、寄生ダイオードのカソードが組電池14の方向にされている。また、スイッチング素子Q2は、寄生ダイオードのカソードが接続端子11の方向にされている。
また、接続端子12は、電流検出抵抗16を介して組電池14の負極に接続されており、接続端子11からスイッチング素子Q2,Q1、組電池14、及び電流検出抵抗16を介して接続端子12に至る電流経路が構成されている。なお、スイッチング素子Q1,Q2としては、nチャネルのFETを用いてもむろんよい。
組電池14は、複数、例えば三個の二次電池141,142,143(セル)が直列に接続された組電池である。二次電池141,142,143は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池である。なお、組電池14は、例えば単電池であってもよく、例えば複数の二次電池が並列接続された組電池であってもよく、直列と並列とが組み合わされて接続された組電池であってもよい。
電流検出抵抗16は、組電池14の充放電電流Icの電流値を、電圧値に変換し、電池状態検出回路4内のアナログデジタル変換器201へ出力する。充放電電流Icの電流値は、例えば充電方向がプラス(+)、放電方向がマイナス(−)の電流値として得られるようになっている。以下、充放電電流Icの電流値を充放電電流値Icと称する。
電池用温度センサ17は、組電池14の温度Tbを検出し、当該温度に応じた電圧信号を電池状態検出回路4内のアナログデジタル変換器201へ出力する。スイッチ用温度センサ18は、スイッチング素子Q1,Q2の温度Tsを検出し、当該温度に応じた電圧信号を電池状態検出回路4内のアナログデジタル変換器201へ出力する。電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18は、例えばサーミスタと、このサーミスタに一定の電流を流す定電流回路と用いて構成されている。
なお、電流検出抵抗16も二次電池の充放電経路に設けられており、電流検出抵抗16の温度は充放電電流に応じて上昇する関係を有している。そこで、電池用温度センサ17やスイッチ用温度センサ18と同様の電流検出抵抗用温度センサを用いて、電流検出抵抗16の温度を検出するようにしてもよい。この場合、電流検出抵抗用温度センサは、請求項における温度検出部の一例に相当する。
また、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18のいずれか一方の代わりに電流検出抵抗用温度センサを用いてもよく、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18に加えて、さらに電流検出抵抗用温度センサを備えるようにしてもよい。
サーミスタとしては、例えばNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタが用いられる。NTCサーミスタは、温度が高くなるほど抵抗値が減少するので、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18の出力は、検出温度が低いほど電圧が高く、検出温度が高いほど電圧が低くなる。なお、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18は、サーミスタを用いた温度センサに限られず、例えば熱電対等、他の方式の温度センサであってもよい。
電圧検出回路15は、二次電池141,142,143の端子電圧V1,V2,V3や、組電池14の端子電圧Vtを、それぞれ検出してアナログデジタル変換器201へ出力する。アナログデジタル変換器201は、各入力値をデジタル値に変換して、制御部202へ出力する。この場合、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18とアナログデジタル変換器201とが温度検出部の一例に相当し、電流検出抵抗16とアナログデジタル変換器201とが電流検出部の一例に相当している。
制御部202は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、タイマ回路と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。そして、制御部202は、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、保護制御部211、充電制御部212(制御部)、第1故障判定部213、及び第2故障判定部214として機能する。
また、例えば、上述のROMには、電流検出抵抗16により検出される充放電電流値Icと、電池用温度センサ17やスイッチ用温度センサ18により検出される温度Tb、Tsの所定時間内、例えば単位時間内における変化量との対応関係を示す第1対応関係情報が、例えばデータテーブルとして、記憶されている。
さらに、上述のROMには、例えば、電池用温度センサ17により検出される温度Tbとスイッチ用温度センサ18により検出される温度Tsとの対応関係を示す第2対応関係情報が、例えばデータテーブルとして、記憶されている。これにより、ROMの一部が対応関係情報記憶部215(第1及び第2記憶部)として用いられる。
組電池14は、充放電電流値Icが大きいほど、単位時間内での温度の上昇が大きくなる。従って、電流検出抵抗16により検出される充放電電流値Icと、電池用温度センサ17により検出される単位時間内における温度Tbの変化量との間には、相関関係がある。また、スイッチング素子Q1,Q2がオンした場合、オン抵抗が生じるから、スイッチング素子Q1,Q2を流れる充放電電流Icの電流値と、スイッチング素子Q1,Q2の温度Tsの変化量との間には、相関関係がある。対応関係情報記憶部215には、このような相関関係が、例えば実験的に求められて予め第1対応関係情報として記憶されている。
また、組電池14とスイッチング素子Q1,Q2とは、いずれも電池パック2内に配設されているので、同一の環境温度下におかれている。また、組電池14とスイッチング素子Q1,Q2とには、同一の充放電電流Icが流れる。そして、組電池14の温度Tbとスイッチング素子Q1,Q2の温度Tsとは、いずれも充放電電流値Icと相関関係があるから、組電池14の温度Tbとスイッチング素子Q1,Q2の温度Tsとの間にも、相関関係がある。対応関係情報記憶部215には、このような相関関係が、例えば実験的に求められて予め第2対応関係情報として記憶されている。
保護制御部211は、アナログデジタル変換器201からの各入力値から、接続端子11,12間の短絡及び充電装置3からの異常電流などの電池パック2の外部における異常や、組電池14及びスイッチング素子Q1,Q2の異常な温度上昇等の異常を検出する。具体的には、例えば、電流検出抵抗16によって検出された電流値が、予め設定された異常電流判定閾値を超えると、接続端子11,12間の短絡や充電装置3からの異常電流に基づく異常が生じたと判定する。
また、保護制御部211は、例えば電池用温度センサ17によって検出された組電池14の温度Tbやスイッチ用温度センサ18によって検出されたスイッチング素子Q1,Q2の温度Tsが予め設定された異常温度判定閾値を超えると、組電池14やスイッチング素子Q1,Q2の異常が生じたと判定する。そして、保護制御部211は、このような異常を検出した場合、スイッチング素子Q1,Q2をオフさせたり、充電装置3に充電を停止させる指示を送信したりすることで、過電流や過熱等の異常から、組電池14を保護する保護動作を行う。
また、保護制御部211は、例えば電圧検出回路15により検出された二次電池141,142,143の端子電圧V1,V2,V3のいずれかが、二次電池の過放電を防止するために予め設定された放電禁止電圧Voff以下になった場合、スイッチング素子Q1をオフさせて、過放電による二次電池141,142,143の劣化を防止するようになっている。放電禁止電圧Voffは、例えば2.50Vに設定されている。
さらに、保護制御部211は、電圧検出回路15により検出された二次電池141,142,143の端子電圧V1,V2,V3のうちの最大値が、予め設定された過充電電圧Vovp以上になった場合、スイッチング素子Q2をオフさせて組電池14の充電を禁止する。
充電制御部212は、アナログデジタル変換器201からの各入力値に応答して、充電装置3に対して、出力を要求する充電電流の電圧値、電流値を演算し、通信部203から接続端子13,32を介して充電装置3へ送信することで、例えばCCCV(定電流定電圧)充電により組電池14を充電する。
具体的には、充電制御部212は、まず、予め設定された電流値Iccの充放電電流Icを、充電装置3から供給させることにより定電流充電を実行する。そして、充電制御部212は、電圧検出回路15により検出された組電池14の端子電圧Vtが、予め設定された充電終止電圧Vfに達すると、充電終止電圧Vfを充電電圧として印加することで組電池14を充電する定電圧充電に切り替える。そして、充電制御部212は、電流検出抵抗16によって検出された、組電池14に流れる充放電電流Icが、充電終止電流値Ia以下になると、組電池14が満充電になったものと判定して充電を終了する。
電流値Iccは、例えば、0.7It程度に設定されている。充電終止電流値Iaは、例えば、0.02It程度に設定されている。1It(電池容量(Ah)/1(h))は、二次電池141,142,143の公称容量値NCを定電流で放電して、1時間で二次電池141,142,143の残容量がゼロとなる電流値である。
なお、複数のセルが並列接続されて組電池14が構成されている場合、例えば、0.7Itに並列セル数PNを乗算した電流値が、電流値Iccとして用いられる。具体的には、電流値Iccは、例えば公称容量値NC=2600mAhで、2個並列であるとき、70%で3640mAに設定されている。
充電終止電圧Vfは、二次電池141,142,143がリチウムイオン二次電池の場合、例えば、二次電池141,142,143の負極電位が実質的に0Vになったときの正極電位と負極電位との電位差(二次電池141,142,143の端子電圧V1,V2,V3)を、基準電圧Veとしたとき、基準電圧Veに直列セル数SNを乗じた電圧が用いられる。
なお、「実質的に0V」、「実質的にゼロ」とは、測定誤差範囲や設計マージン等の範囲を、「0V」、「ゼロ」の範囲内として許容する意である。
基準電圧Veは、リチウムイオン二次電池の場合、正極活物質としてコバルト酸リチウムを用いたときに約4.2V、正極活物質としてマンガン酸リチウムを用いたときに約4.3Vとなる。例えば基準電圧Veが約4.2Vであれば、充電終止電圧Vfとして、例えば4.2V×3=12.6Vが予め設定されている。
また、保護制御部211及び充電制御部212は、第1故障判定部213や第2故障判定部214によって故障が検出された場合も、充放電を停止、及び禁止することで、電池用温度センサ17、スイッチ用温度センサ18、及び電流検出抵抗16による誤った温度、電流の検出値に基づき組電池14の充放電が制御されることで、組電池14が劣化したり安全性が低下したりするおそれを低減するようになっている。
第1故障判定部213及び第2故障判定部214は、例えば予め設定された一定の周期tcyc毎に、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18によって検出された温度Tb,Tsと、一つ前の検出タイミングで電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18によって検出された温度Tb,Tsとの差をそれぞれ算出する。
そして、温度Tbの上昇量が温度閾値Tthを超えた場合、第1故障判定部213は、当該周期tcyc内に、電池用温度センサ17によって検出された温度Tbが上昇したと判定し、温度Tbの低下量が温度閾値Tthを超えた場合、第1故障判定部213は、当該周期tcyc内に、電池用温度センサ17によって検出された温度Tbが低下したと判定し、差の絶対値が温度閾値Tth以下の場合、当該周期tcyc内に、電池用温度センサ17によって検出された温度Tbは変化しなかったと判定する。
また、温度Tsの上昇量が温度閾値Tthを超えた場合、第1故障判定部213は、当該周期tcyc内に、スイッチ用温度センサ18によって検出された温度Tsが上昇したと判定し、温度Tsの低下量が温度閾値Tthを超えた場合、第1故障判定部213は、当該周期tcyc内に、スイッチ用温度センサ18によって検出された温度Tsが低下したと判定し、差の絶対値が温度閾値Tth以下の場合、当該周期tcyc内に、スイッチ用温度センサ18によって検出された温度Tsは変化しなかったと判定する。
なお、温度閾値Tthは、例えば、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18によって検出できる温度の精度誤差に、多少の余裕を加えた程度の温度が設定される。また、周期tcycは、例えば二次電池が充放電することによる組電池14やスイッチング素子Q1,Q2の温度の変化が観測可能な程度の時間が設定され、例えば1分程度の時間が設定されている。
第1故障判定部213は、電池用温度センサ17やスイッチ用温度センサ18によって検出された温度と電流検出抵抗16によって検出された充放電電流Icとの関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第1条件を満たす場合、電池用温度センサ17、スイッチ用温度センサ18、電流検出抵抗16、及びアナログデジタル変換器201のいずれかが故障していると判定する。
具体的には、第1故障判定部213は、下記の第1条件(1)、(2)のいずれかが満たされた場合、故障が生じたと判定する。
条件(1):電流検出抵抗16によって検出される充放電電流値Icの絶対値が、周期tcycの期間中継続して予め設定された電流閾値Ithを超えた場合において、当該周期tcycの期間中に電池用温度センサ17により検出された温度Tb及びスイッチ用温度センサ18により検出された温度Tsのうち少なくとも一つが上昇しないこと。
条件(2):対応関係情報記憶部215に記憶された第1対応関係情報において電流検出抵抗16により検出された充放電電流値Icと対応付けられた周期tcycの期間における温度Tb,Tsの変化量と、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18により検出される温度Tb,Tsの当該周期tcyc内における変化量との差が、予め設定された第1判定閾値Tsth1を超えること。
なお、下記の条件(2)’を満たせば、結果的に条件(2)を満たすことになるので、条件(2)’は下記の条件(2)と実質的に同一であり、いずれを用いてもよい。
条件(2)’:対応関係情報記憶部215に記憶された第1対応関係情報において、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18により検出される温度Tb,Tsの当該周期tcyc内における変化量と対応付けられた充放電電流Icと、電流検出抵抗16により検出された当該周期tcycの期間における充放電電流Icとの差が、予め設定された第1判定閾値Isth1を超えること。
また、電流閾値Ithは、例えば、組電池14やスイッチング素子Q1,Q2を発熱させて温度変化を生じさせる程度の電流値に、電流検出抵抗16によって検出できる電流の精度誤差や多少の余裕を加えた程度の電流値が設定される。第1判定閾値Tsth1や第1判定閾値Isth1としては、電池用温度センサ17、スイッチ用温度センサ18、電流検出抵抗16等の検出精度誤差や、第1対応関係情報の精度誤差等の誤差要因を加算し、さらに多少の余裕を加えた値が用いられる。
第2故障判定部214は、電池用温度センサ17によって検出された温度Tbとスイッチ用温度センサ18によって検出された温度Tsとの関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第2条件を満たす場合、電池用温度センサ17、スイッチ用温度センサ18、及びアナログデジタル変換器201のいずれかが故障していると判定する。
具体的には、第2故障判定部214は、下記の第2条件(3)〜(5)のいずれかが満たされた場合、故障が生じたと判定する。
条件(3):電池用温度センサ17によって検出された温度Tbとスイッチ用温度センサ18によって検出された温度Tsとのうち、いずれか一方が変化(上昇又は低下)し、他方が変化しないこと。
条件(4):電池用温度センサ17によって検出された温度Tbとスイッチ用温度センサ18によって検出された温度Tsとのうち、いずれか一方が上昇し、他方が低下すること。
条件(5):対応関係情報記憶部215に記憶された第2対応関係情報において、電池用温度センサ17によって検出された温度Tbと対応付けられた温度Tsと、スイッチ用温度センサ18により検出された温度Tsとの差が、第2判定閾値Tsth2を超えること。
なお、下記の条件(5)’を満たせば、結果的に条件(5)を満たすことになるので、条件(5)’は下記の条件(5)と実質的に同一であり、いずれを用いてもよい。
条件(5)’:対応関係情報記憶部215に記憶された第2対応関係情報において、スイッチ用温度センサ18により検出された温度Tsと対応付けられた温度Tbと、電池用温度センサ17によって検出された温度Tbとの差が、第2判定閾値Tsth2を超えること。
また、第2判定閾値Tsth2としては、電池用温度センサ17、スイッチ用温度センサ18等の検出精度誤差に、第2対応関係情報の精度誤差等の誤差要因を加算し、さらに多少の余裕を加えた値が用いられる。
充電装置3では、制御部202からの要求を、制御IC34において、通信部36で受信し、制御部37が充電電流供給部35を制御して、制御部202からの要求に応じた電圧値、及び電流値で、充電電流供給部35から充電電流を出力させる。充電電流供給部35は、例えばAC−DCコンバータやDC−DCコンバータ等のスイッチング電源回路を用いて構成され、例えば商用交流電源電圧から、制御部37で指示された充電電圧及び充電電流を生成し、接続端子31,11;32,12を介して電池パック2へ供給する。
次に、上述のように構成された充電システム1の動作について説明する。図2、図3、図4は、図1に示す充電システム1の動作の一例を示すフローチャートである。ここで、保護制御部211による保護動作や、充電制御部212による充放電制御は、図2、図3、図4に示すステップS1〜S33と並行して実行されている。
まず、電池用温度センサ17によって、組電池14の温度Tbが検出され、スイッチ用温度センサ18によって、スイッチング素子Q1,Q2の温度Tsが検出され、電流検出抵抗16によって、充放電電流値Icが検出される(ステップS1)。
次に、温度Tbが変数PTbに代入され、温度Tsが変数PTsに代入され、充放電電流値Icが変数PIcに代入されて、それぞれ記憶される(ステップS2)。そして、ステップS1から周期tcycが経過すると(ステップS3でYES)、新たに電池用温度センサ17によって、組電池14の温度Tbが検出され、スイッチ用温度センサ18によって、スイッチング素子Q1,Q2の温度Tsが検出され、電流検出抵抗16によって、充放電電流値Icが検出される(ステップS4)。
そして、第1故障判定部213によって、充放電電流Icの絶対値、及び変数PIcの絶対値が、それぞれ電流閾値Ithと比較され(ステップS5)、共に電流閾値Ithより大きい場合(ステップS5でYES)、すなわち充電方向、又は放電方向の充放電電流値Icが当該周期tcycの間において電流閾値Ithより大きい状態が継続した場合、ステップS6へ移行し、充放電電流Ic及び変数PIcのうち少なくとも一つの絶対値が電流閾値Ith以下の場合(ステップS5でNO)、ステップS8へ移行する。
ステップS6において、第1故障判定部213によって、温度Tbから温度PTbが減算され、その減算結果が温度閾値Tthと比較される(ステップS6)。そして、その減算結果が温度閾値Tth以下の場合(ステップS6でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中に充放電電流Icが流れているにもかかわらず組電池14の温度が上昇していないことを示す場合、条件(1)に該当し、故障判定部214によって、電池用温度センサ17、電流検出抵抗16、及びアナログデジタル変換器201のいずれかにおいて故障が生じていると判定される(ステップS11)。
一方、当該減算結果が温度閾値Tthを超える場合(ステップS6でYES)、第1故障判定部213によって、温度Tsから温度PTsが減算され、その減算結果が温度閾値Tthと比較される(ステップS7)。そして、その減算結果が温度閾値Tth以下の場合(ステップS7でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中に充放電電流Icが流れているにもかかわらずスイッチング素子Q1,Q2の温度が上昇していないことを示す場合、条件(1)に該当し、故障判定部214によって、スイッチ用温度センサ18、電流検出抵抗16、及びアナログデジタル変換器201のいずれかにおいて故障が生じていると判定される(ステップS12)。
他方、当該減算結果が温度閾値Tthを超える場合(ステップS7でYES)、矛盾は生じないからステップS8へ移行する。
次に、ステップS8において、第1故障判定部213によって、対応関係情報記憶部215に記憶された第1対応関係情報において充放電電流値Icと対応付けられた温度Tb,Tsの変化量DTb,DTsが取得される(ステップS8)。
次に、第1故障判定部213によって、電池用温度センサ17の検出値に基づく当該周期tcycの期間中での温度Tbの上昇値(Tb−PTb)から、変化量DTbが減算され、その減算結果の絶対値が第1判定閾値Tsth1と比較される(ステップS9)。
そして、その減算結果の絶対値が第1判定閾値Tsth1より大きい場合(ステップS9でYES)、条件(2)に該当し、電流検出抵抗16で検出された充放電電流値Icから予測される温度Tbの変化量DTbと、電池用温度センサ17で検出された温度Tbの変化量とが予測精度の範囲を超えて異なっているので、電池用温度センサ17、電流検出抵抗16、及びアナログデジタル変換器201のいずれかにおいて故障が生じていると判定される(ステップS11)。
一方、その減算結果の絶対値が第1判定閾値Tsth1以下の場合(ステップS9でNO)、電流検出抵抗16で検出された充放電電流値Icから予測される温度Tbの変化量DTbと、電池用温度センサ17で検出された温度Tbの変化量とが予測精度の範囲内に収まっているので、ステップS10へ移行する。
次に、ステップS10において、第1故障判定部213によって、スイッチ用温度センサ18の検出値に基づく当該周期tcycの期間中での温度Tsの上昇値(Ts−PTs)から、変化量DTsが減算され、その減算結果の絶対値が第1判定閾値Tsth1と比較される(ステップS10)。
そして、その減算結果の絶対値が第1判定閾値Tsth1より大きい場合(ステップS10でYES)、条件(2)に該当し、電流検出抵抗16で検出された充放電電流値Icから予測される温度Tsの変化量DTsと、スイッチ用温度センサ18で検出された温度Tsの変化量とが予測精度の範囲を超えて異なっているので、スイッチ用温度センサ18、電流検出抵抗16、及びアナログデジタル変換器201のいずれかにおいて故障が生じていると判定される(ステップS12)。
一方、その減算結果の絶対値が第1判定閾値Tsth1以下の場合(ステップS10でNO)、電流検出抵抗16で検出された充放電電流値Icから予測される温度Tsの変化量DTsと、スイッチ用温度センサ18で検出された温度Tsの変化量とが予測精度の範囲内に収まっているので、ステップS21へ移行する。
次に、ステップS21において、第2故障判定部214によって、温度Tbと温度PTbとの差の絶対値が、温度閾値Tthと比較される(ステップS21)。そして、当該差の絶対値が温度閾値Tthを超えており(ステップS21でYES)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tbが変化していればステップS22へ移行し、当該差の絶対値が温度閾値Tth以下であり(ステップS21でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中で温度Tbが変化していなければステップS23へ移行する。
次に、ステップS22において、第2故障判定部214によって、温度Tsと温度PTsとの差の絶対値が、温度閾値Tthと比較される(ステップS22)。そして、当該差の絶対値が温度閾値Tth以下であり(ステップS22でYES)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tsが変化していなければ、条件(3)に該当し、電池用温度センサ17により検出された温度Tbが変化しているのにスイッチ用温度センサ18により検出された温度Tsは変化していないことになって矛盾が生じるので、第2故障判定部214によって、電池用温度センサ17及び電池用温度センサ17のうち少なくとも一つが故障していると判定される(ステップS29)。
一方、当該差の絶対値が温度閾値Tthを超え(ステップS22でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tsが変化していれば、矛盾は生じないので、ステップS23へ移行する。
次に、ステップS23において、第2故障判定部214によって、温度Tsと温度PTsとの差の絶対値が、温度閾値Tthと比較される(ステップS23)。そして、当該差の絶対値が温度閾値Tthを超えており(ステップS23でYES)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tsが変化していればステップS24へ移行し、当該差の絶対値が温度閾値Tth以下であり(ステップS23でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中で温度Tsが変化していなければステップS25へ移行する。
次に、ステップS24において、第2故障判定部214によって、温度Tbと温度PTbとの差の絶対値が、温度閾値Tthと比較される(ステップS24)。そして、当該差の絶対値が温度閾値Tth以下であり(ステップS24でYES)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tbが変化していなければ、条件(3)に該当し、スイッチ用温度センサ18により検出された温度Tsが変化しているのに電池用温度センサ17により検出された温度Tbは変化していないことになって矛盾が生じるので、第2故障判定部214によって、電池用温度センサ17及び電池用温度センサ17のうち少なくとも一つが故障していると判定される(ステップS29)。
一方、当該差の絶対値が温度閾値Tthを超え(ステップS24でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tbが変化していれば、矛盾は生じないので、ステップS25へ移行する。
次に、ステップS25において、第2故障判定部214によって、温度Tbから温度PTbが減算された減算結果が、温度閾値Tthと比較される(ステップS25)。そして、当該減算結果が温度閾値Tthを超えており(ステップS25でYES)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tbが上昇していればステップS26へ移行し、当該減算結果が温度閾値Tth以下であり(ステップS25でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中で温度Tbが上昇していなければステップS27へ移行する。
次に、ステップS26において、第2故障判定部214によって、温度PTsから温度Tsが減算された減算結果が、温度閾値Tthと比較される(ステップS26)。そして、当該減算結果が温度閾値Tthを超えており(ステップS26でYES)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tsが低下していれば、条件(4)に該当し、電池用温度センサ17により検出された温度Tbが上昇しているのにスイッチ用温度センサ18により検出された温度Tsは低下していることになって矛盾が生じるので、第2故障判定部214によって、電池用温度センサ17及び電池用温度センサ17のうち少なくとも一つが故障していると判定される(ステップS29)。
一方、当該減算結果が温度閾値Tth以下であり(ステップS26でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tsが低下していなければ、矛盾は生じないので、ステップS27へ移行する。
次に、ステップS27において、第2故障判定部214によって、温度Tsから温度PTsが減算された減算結果が、温度閾値Tthと比較される(ステップS27)。そして、当該減算結果が温度閾値Tthを超えており(ステップS27でYES)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tsが上昇していればステップS28へ移行し、当該減算結果が温度閾値Tth以下であり(ステップS27でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中で温度Tsが上昇していなければステップS31へ移行する。
次に、ステップS28において、第2故障判定部214によって、温度PTbから温度Tbが減算された減算結果が、温度閾値Tthと比較される(ステップS28)。そして、当該減算結果が温度閾値Tthを超えており(ステップS28でYES)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tbが低下していれば、条件(4)に該当し、スイッチ用温度センサ18により検出された温度Tsが上昇しているのに電池用温度センサ17により検出された温度Tbは低下していることになって矛盾が生じるので、第2故障判定部214によって、電池用温度センサ17及び電池用温度センサ17のうち少なくとも一つが故障していると判定される(ステップS29)。
一方、当該減算結果が温度閾値Tth以下であり(ステップS28でNO)、すなわち当該周期tcycの期間中に温度Tbが低下していなければ、矛盾は生じないので、ステップS31へ移行する。
次に、ステップS31において、第2故障判定部214によって、対応関係情報記憶部215に記憶された第2対応関係情報において、電池用温度センサ17によって検出された温度Tbと対応付けられている温度Tsが、温度TTsとして取得される(ステップS31)。
次に、第2故障判定部214によって、温度TTsと温度Tsとの差の絶対値が、第2判定閾値Tsth2と比較される(ステップS32)。そして、その差の絶対値が第2判定閾値Tsth2より大きい場合(ステップS31でYES)、条件(5)に該当し、電池用温度センサ17で検出された温度Tbから予測される温度TTsと、スイッチ用温度センサ18で検出された温度Tsとが予測精度の範囲を超えて異なっているので、電池用温度センサ17及び電池用温度センサ17のうち少なくとも一つが故障していると判定される(ステップS33)。
一方、その差の絶対値が第2判定閾値Tsth2以下の場合(ステップS32でNO)、電池用温度センサ17で検出された温度Tbから予測される温度TTsと、スイッチ用温度センサ18で検出された温度Tsとが予測精度の範囲内に収まっているので、故障が検出されることなく再びステップS2へ移行し、以下、周期tcyc毎にステップS2〜S33の処理が繰り返される。
以上、ステップS1〜S33の処理により、電池用温度センサ17、スイッチ用温度センサ18、及び電流検出抵抗16の検出値が、実際にはあり得ないような温度や電流値を示していなくても、通常使用においてあり得る検出値の範囲内で、電池用温度センサ17、スイッチ用温度センサ18、及び電流検出抵抗16の故障を検出することができる。
なお、ステップS1の処理を、電流検出抵抗16により検出される充放電電流値Icが実質的にゼロになる都度実行するようにすれば、組電池14の充放電電流が実質的にゼロであり、従って組電池14の温度が安定していると考えられるときからの温度上昇に基づいて、ステップS4〜S33故障の判定が行われるので、さらに故障の判定精度を向上することができる。
また、電池用温度センサ17及びスイッチ用温度センサ18のいずれか一方の代わりに上述の電流検出抵抗用温度センサを用いた場合であっても、同様の効果が得られる。
本発明は、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両、等の電池搭載装置として使用される充電システム、これら電池搭載装置の電源として用いられる電池パック、及びこのような電池パックや充電システムにおいて用いられる電池状態検出回路として好適に利用することができる。
1 充電システム
2 電池パック
3 充電装置
4 電池状態検出回路
14 組電池
15 電圧検出回路
16 電流検出抵抗
17 電池用温度センサ
18 スイッチ用温度センサ
141,142,143 二次電池
201 アナログデジタル変換器
202 制御部
211 保護制御部
212 充電制御部
213 第1故障判定部
214 第2故障判定部
215 対応関係情報記憶部
Q1,Q2 スイッチング素子
Tsth1 第1判定閾値
Tsth2 第2判定閾値
tcyc 周期
PTb,PTs 変数
2 電池パック
3 充電装置
4 電池状態検出回路
14 組電池
15 電圧検出回路
16 電流検出抵抗
17 電池用温度センサ
18 スイッチ用温度センサ
141,142,143 二次電池
201 アナログデジタル変換器
202 制御部
211 保護制御部
212 充電制御部
213 第1故障判定部
214 第2故障判定部
215 対応関係情報記憶部
Q1,Q2 スイッチング素子
Tsth1 第1判定閾値
Tsth2 第2判定閾値
tcyc 周期
PTb,PTs 変数
Claims (15)
- 二次電池に流れる充放電電流を検出する電流検出部と、
前記充放電電流に応じて上昇する関係を有する温度を検出する温度検出部と、
前記温度検出部によって検出された温度と前記電流検出部によって検出された充放電電流との関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第1条件を満たす場合、前記温度検出部及び前記電流検出部の少なくとも一方が故障していると判定する第1故障判定部と
を備えることを特徴とする電池状態検出回路。 - 前記第1条件には、
前記電流検出部により検出された充放電電流が、充電方向に予め設定された電流閾値を超えた場合において、前記温度検出部によって検出された温度が上昇しないこと、が含まれていること
を特徴とする請求項1記載の電池状態検出回路。 - 前記第1条件には、
前記電流検出部により検出された充放電電流が、放電方向に予め設定された電流閾値を超えた場合において、前記温度検出部によって検出された温度が上昇しないこと、が含まれていること
を特徴とする請求項1又は2記載の電池状態検出回路。 - 前記第1条件における前記電流閾値を超えた場合とは、前記電流検出部により検出された充放電電流が、実質的にゼロの状態から前記電流閾値を超えるまで増大した場合であること
を特徴とする請求項2又は3記載の電池状態検出回路。 - 前記電流検出部により検出される充放電電流値と、前記温度検出部により検出される温度の所定期間内における変化量との対応を示す第1対応関係情報を予め記憶する第1記憶部をさらに備え、
前記第1条件には、
前記第1記憶部に記憶された第1対応関係情報において前記電流検出部により検出された充放電電流値と対応付けられている温度の変化量と、前記温度検出部により検出される温度の前記期間内における変化量との差が、予め設定された第1判定閾値を超えること、が含まれていること
を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池状態検出回路。 - 前記第1対応関係情報における前記温度の変化量は、前記充放電電流が実質的にゼロから前記電流検出部により検出された充放電電流値まで変化したときの、温度の変化量であり、
前記温度の前記期間内における変化量は、前記電流検出部により検出される充放電電流値が実質的にゼロであったときからの変化量であること
を特徴とする請求項5に記載の電池状態検出回路。 - 前記温度検出部は、
前記二次電池の温度を検出すること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電池状態検出回路。 - 前記二次電池に流れる電流の経路を開閉するスイッチング素子をさらに備え、
前記温度検出部は、
前記スイッチング素子の温度を検出すること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電池状態検出回路。 - 前記二次電池に流れる電流の経路を開閉するスイッチング素子をさらに備え、
前記温度検出部は、
前記二次電池の温度を検出する電池温度検出部と、
前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチ温度検出部とを含むものであり、
前記電池温度検出部によって検出された温度と前記スイッチ温度検出部によって検出された温度との関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第2条件を満たす場合、前記電池温度検出部及び前記スイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障していると判定する第2故障判定部をさらに備えること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電池状態検出回路。 - 二次電池に流れる電流の経路を開閉するスイッチング素子と、
前記二次電池の温度を検出する電池温度検出部と、
前記スイッチング素子の温度を検出するスイッチ温度検出部と、
前記電池温度検出部によって検出された温度と前記スイッチ温度検出部によって検出された温度との関係が、正常な関係ではないことを示すべく予め設定された第2条件を満たす場合、前記電池温度検出部及び前記スイッチ温度検出部の少なくとも一方が故障していると判定する第2故障判定部とを備えること
を特徴とする電池状態検出回路。 - 前記第2条件には、
前記電池温度検出部によって検出された温度と前記スイッチ温度検出部によって検出された温度とのうち、いずれか一方が変化し、他方が変化しないこと、が含まれていること
を特徴とする請求項9又は10記載の電池状態検出回路。 - 前記第2条件には、
前記電池温度検出部によって検出された温度と前記スイッチ温度検出部によって検出された温度とのうち、いずれか一方が上昇し、他方が低下すること、が含まれていること
を特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の電池状態検出回路。 - 前記電池温度検出部により検出される二次電池の温度と、前記スイッチ温度検出部により検出されるスイッチング素子の温度との対応を示す第2対応関係情報を予め記憶する第2記憶部をさらに備え、
前記第2条件には、
前記第2記憶部に記憶された第2対応関係情報において前記電池温度検出部により検出された二次電池の温度と対応付けられているスイッチング素子の温度と、前記スイッチ温度検出部により検出されたスイッチング素子の温度との差が、予め設定された第2判定閾値を超えること、が含まれていること
を特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の電池状態検出回路。 - 請求項1〜13のいずれか1項に記載の電池状態検出回路と、
前記二次電池とを含むこと
を特徴とする電池パック。 - 請求項1〜13のいずれか1項に記載の電池状態検出回路と、
前記二次電池と、
前記二次電池を充電する充電部と、
前記電池温度検出部により検出される温度と前記電流検出部により検出される充放電電流とに基づいて、前記充電部の動作を制御する制御部と
を備えることを特徴とする充電システム。
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