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JP2009247904A - マルチフラッパー設計を有するアクセスアセンブリ - Google Patents

マルチフラッパー設計を有するアクセスアセンブリ Download PDF

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JP2009247904A
JP2009247904A JP2009090555A JP2009090555A JP2009247904A JP 2009247904 A JP2009247904 A JP 2009247904A JP 2009090555 A JP2009090555 A JP 2009090555A JP 2009090555 A JP2009090555 A JP 2009090555A JP 2009247904 A JP2009247904 A JP 2009247904A
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Abstract

【課題】組織部位へのアクセスを可能にする手術ポータル装置を提供すること。
【解決手段】組織部位へのアクセスを可能にする手術ポータル装置であって、身体組織内に配置するように寸法が決められた、長手軸を画定するポータル部材であって、組織部位へのアクセスを提供する長手方向の通路を有しており、長手方向の通路と連通する大開口部を画定する弁搭載部を有している、ポータル部材と、ポータル部材上に搭載された第1の弁であって、第1の弁は、弁搭載部の大開口部を実質的に密封する第1の位置と、大開口部を介して比較的幅の広い器具が通過することを可能にするように大開口部から変位した第2の位置との間で動くように適合されており、第1の弁は、比較的幅の狭い器具を受容するように寸法が決められた小開口部を画定する、第1の弁と、ポータル部材上に搭載された第2の弁とを含む、手術ポータル装置。
【選択図】図2

Description

(関連出願の引用)
本出願は、米国仮出願第61/043,814号(2008年4月10日出願)の優先権の利益を主張し、この米国仮出願の全体は、参照により本明細書中に援用される。
(技術分野)
本開示は、概して、手術ポータル装置(surgical portal apparatus)であって、手術器具に対する通路にわたって、流体密封性を維持するシステムを利用する、手術ポータル装置に関する。特に、本開示は、密封システムの一部分として多重フラップ弁機構を利用する手術ポータル装置に関する。
(関連技術の背景)
一般に、手術処置、例えば腹腔鏡処置、関節鏡処置、内視鏡処置は、必要とされる切開が比較的小さい(ことによると長さ1インチ未満である)ので、少なくとも部分的に最小限に非侵襲的であるといわれる。小さな切開は、周囲の身体組織に対する外傷が本来的に小さいので好まれる。また小さな切開は、外部の雰囲気における汚染物に対する内部の臓器の露出を制限する。したがって、小さな切開は、従来の手術に対して一般的に必要とされる大きな切開よりも痛みが少なく傷跡が小さい、短期の入院と早期の回復とを可能にする。
内視鏡手術は、この目的のために特別に設計された器具の利用可能性のおかげで、ある意味ふさわしい。例えばカニューレ(典型的には直径5mm〜13mmの細長いチューブである)は、小さな切開部を介して挿入される遠位端を有し、かつ、手術部位に隣接した内部の体腔に作業用の導管を提供するように構成され得る。体腔は、しばしば吸入ガス(例えば二酸化炭素)によって膨張され、体腔を重要臓器から分離する。このことは、臨床医が周囲の組織を損傷することなしに視認装置または操作ツール(maneuver tool)を所定の位置に導入することが可能なスペースを提供する。そして、作業スペースおよび手術部位にアクセスするために、カニューレを介することにより、様々な器具が挿入されたり、引き抜かれたりし得る。カニューレを通し(fit through)臨床医が切開部から組織を除去するように操作することを可能にするために、内視鏡手術に適合された器具は、典型的には、長く細い円筒形の軸を含む。しかしながら、器具の軸の正確なサイズおよび形状は、単一の処置に対して必要な多くの器具に対して変動し得る。
一般に、内視鏡処置は、患者の身体に挿入される任意の器具が密封されること、すなわち、吸入ガス、血液およびその他の流体がカニューレを介して逃げないことを保証する対策が講じられることを必要とする。さらに、密封は、外部の環境によって体腔が汚染されることを防ぐように機能する。そのような流体密封性がないと、最小限に侵襲的な手術に付随する多くの利点が失われる。
典型的な処置において、臨床医は、異なる直径を有する新しい器具が必要とされる度に、流体密封を維持するために、カニューレに変換器を取り付ける必要があり得る。このプロセスは臨床医にとっては面倒であり得、患者が手術を受けなければならない時間を増加させる。したがって、カニューレにわたる流体密封性を維持しながらも、様々なサイズの器具に適応することが可能なカニューレ密封アセンブリに対する必要性が存在する。
(概要)
本開示は、手術器具が組織部位にアクセスすることを可能にしながらも、器具の周囲の密封を維持することを可能にする手術ポータル装置を記載する。ポータル装置は、身体組織内での配置と長手軸の画定とのために寸法が決められたポータル部材を含む。ポータル部材にわたる通路は、器具に対して、組織部位へのアクセスを提供する。弁搭載部は、通路と連通する大開口部(major opening)を画定し、弁搭載部には第1の弁(primary valve)が搭載される。第1の弁は、大開口部を実質的に密封する第1の位置と、大開口部を介して比較的幅の広い手術器具が通過することを可能にするように該大開口部から変位した第2の位置との間で動くように適合されている。第1の弁は、比較的幅の狭い器具を受容するように寸法が決められた小開口部を画定する。ポータル部材上に搭載された第2の弁は、小開口部を実質的に密封する初期位置と、幅の狭い器具が通過することを可能にするように小開口部から変位した作動位置との間で動くように適合されている。
第1の弁と第2の弁とのうちの少なくとも一方は、長手軸を横断する軸のまわりで旋回運動をするように適合されている。ハウジングが、ポータル部材の近位端に結合され得、弁搭載部が、ハウジングに結合され得る。幅の狭い器具が導入されたときに大弁が開くことを防ぐように、ロック部材が導入され得る。ロック部材は、幅の広い器具と係合することにより大弁が開くことを可能にするときにロック部材を変位させるように適合された、係合解除表面を含み得る。
第1の弁は、複数のセグメントが大開口部の周囲に配置されるように、放射状に区分され得、各セグメントは、独立した軸のまわりで旋回するように搭載され得る。大弁は、2つのセグメントを含むように分岐され得るか、または3つのセグメントを含むように3分岐され得る。中隔密封が、器具と係合し、器具との間の密封を形成するように、大弁に対して近位に配置され得る。第1の弁および第2の弁は、器具がないときに通路にわたって流体密封性の密封が維持されるように、第1の位置および初期位置へと通常にバイアスされ得る。
本開示の別の局面において、カニューレ密封は、長手軸を画定するカニューレを介する通路にわたってカニューレ密封を搭載する弁搭載部を含む。放射状に区分された第1の弁が、ボディを介する大開口部を密封するために含まれる。各セグメントは、第1の位置と第2の位置との間で第1の弁を動かすように動くことが可能なように、旋回可能なように搭載される。第1の弁は、第1の位置にあるときに、第1の弁を介する小開口部を画定する。第2の弁が、小開口部を選択的に密封するために含まれる。第2の弁は、第2の弁がセグメントに結合されている場合であって、第1の弁が第1の位置と第2の位置との間で動かされるときに、第2の弁が変位させれるように、セグメントのうちの少なくとも1つに結合される。
第2の弁は、結合されたセグメントが旋回する軸と同じ軸のまわりで旋回するように、旋回可能なように搭載され得る。第2の弁を初期位置にバイアスし、小開口部を密封するように、バイアス部材が含まれ得る。幅の狭い器具が導入されたときに複数のセグメントが旋回することを防ぐように、ロック部材が含まれ得る。ロック部材は、幅の広い器具と係合することにより複数のセグメントが旋回することを可能にするときに、ロック部材を変位させるように適合された係合解除表面を含み得る。中隔密封は、器具と係合して器具との密封を形成するように、第1の弁に対して近位に変位され得る。
本開示の別の実施形態において、組織部位へのアクセスを可能にする手術ポータル装置が提供され、該装置は、身体組織内に配置し、長手軸を画定する、ポータル部材を含む。ポータル部材は、組織部位へのアクセスを提供する長手方向の通路を有しており、長手方向の通路と連通する大開口部を画定する弁搭載部を含む。第1の弁は、ポータル部材上に搭載され、大開口部を実質的に密封する第1の位置と、大開口部から変位された第2の位置との間で動くように適合されている。第1の弁は、小開口部を画定しており、小開口部は、大開口部の対応する内部の寸法よりも小さい内部の寸法を有している。第2の弁は、ポータル部材上に搭載され、小開口部を実質的に密封する初期位置と、小開口部から変位された作動位置との間で、第1の弁に対して動くように適合されている。
本開示は、さらに以下の手段を提供する。
(項目1)
組織部位へのアクセスを可能にする手術ポータル装置であって、
身体組織内に配置するように寸法が決められた、長手軸を画定するポータル部材であって、該ポータル部材は、組織部位へのアクセスを提供する長手方向の通路を有しており、該ポータル部材は、該長手方向の通路と連通する大開口部を画定する弁搭載部を有している、ポータル部材と、
該ポータル部材上に搭載された第1の弁であって、該第1の弁は、該弁搭載部の該大開口部を実質的に密封する第1の位置と、該大開口部を介して比較的幅の広い器具が通過することを可能にするように該大開口部から変位した第2の位置との間で動くように適合されており、該第1の弁は、比較的幅の狭い器具を受容するように寸法が決められた小開口部を画定する、第1の弁と、
該ポータル部材上に搭載された第2の弁であって、該第2の弁は、該第1の弁の該小開口部を実質的に密封する初期位置と、該幅の狭い器具が通過することを可能にするように該小開口部から変位した作動位置との間で動くように適合されている、第2の弁と
を含む、手術ポータル装置。
(項目2)
上記第1の弁と上記第2の弁とのうちの少なくとも一方は、上記長手軸を横断する軸のまわりで旋回運動をするように適合されている、項目1に記載の手術ポータル装置。
(項目3)
上記ポータル部材の近位端に結合されたハウジングをさらに含み、上記弁搭載部は、該ハウジングに結合されている、項目1に記載の手術ポータル装置。
(項目4)
上記幅の狭い器具が導入されたときに上記大弁が開くことを防ぐように適合されたロック部材をさらに含む、項目1に記載の手術ポータル装置。
(項目5)
上記ロック部材は、上記大弁を開くことにより上記幅の広い器具が通過することを可能にするように該ロック部材が変位させられるように、該幅の広い器具と係合する係合解除表面を含む、項目4に記載の手術ポータル装置。
(項目6)
上記大弁は、複数のセグメントが上記大開口部の周囲に配置されるように、放射状に区分されており、各セグメントは、上記通路の長手軸を横断する独立した軸のまわりで旋回するように適合されている、項目2に記載の手術ポータル装置。
(項目7)
上記大弁は、2つの放射状のセグメントを含むように分岐されている、項目6に記載の手術ポータル装置。
(項目8)
上記大弁は、3つの放射状のセグメントを含むように3分岐されている、項目6に記載の手術ポータル装置。
(項目9)
上記第1の弁に対して近位に配置された中隔密封をさらに含み、該中隔密封は、器具と係合し、該器具との密封を形成するように適合されている、項目1に記載の手術ポータル装置。
(項目10)
上記第1の弁および第2の弁は、器具がないときに上記通路にわたって流体密封性の密封が維持されるように、該第1の弁および第2の弁のそれぞれの第1の位置および初期位置へと常態的にバイアスされる、項目1に記載の手術ポータル装置。
(項目11)
カニューレ密封であって、
カニューレを搭載する弁搭載部であって、長手軸を画定するカニューレを介する通路にわたって該カニューレ密封を搭載する弁搭載部と、
該弁搭載部を介する大開口部を選択的に密封する第1の弁であって、該第1の弁は、複数のセグメントを含むように放射状に区分されており、各セグメントは、該カニューレの該長手軸を横断する軸のまわりで旋回可能なように搭載され、該第1の弁を第1の位置と第2の位置との間で動かすように動くことが可能であり、該複数のセグメントは、該第1の位置にあるときに、該第1の弁を介する小開口部を画定するように配置される、第1の弁と、
該小開口部を選択的に密封する第2の弁であって、該第2の弁は、該第1の弁が該第1の位置と該第2の位置との間で動かされるときに、該第2の弁が変位させられるように、該セグメントのうちの少なくとも1つに結合されている、第2の弁と
を含む、カニューレ密封。
(項目12)
上記第2の弁は、上記セグメントのうちの少なくとも1つが旋回可能なように搭載される軸のまわりで旋回可能なように搭載される、項目11に記載のカニューレ密封。
(項目13)
上記第2の弁は、バイアス部材によって初期位置へとバイアスされ、上記小開口部を密封する、項目12に記載のカニューレ密封。
(項目14)
上記幅の狭い器具が導入されたときに上記複数のセグメントが旋回することを防ぐように適合されたロック部材をさらに含む、項目11に記載のカニューレ密封。
(項目15)
上記ロック部材は、上記大弁が旋回することにより上記幅の広い器具が通過することを可能にするように変位させられるように、該幅の広い器具と係合する係合解除表面を含む、項目14に記載のカニューレ密封。
(項目16)
上記第1の弁に対して近位に配置された中隔密封をさらに含み、該中隔密封は、器具と係合し、該器具との密封を形成するように適合されている、項目11に記載のカニューレ密封。
(項目17)
組織部位へのアクセスを可能にする手術ポータル装置であって、
身体組織内に配置するように寸法が決められた、長手軸を画定するポータル部材であって、該ポータル部材は、組織部位へのアクセスを提供する長手方向の通路を有しており、該ポータル部材は、該長手方向の通路と連通する大開口部を画定する弁搭載部を有している、ポータル部材と、
該ポータル部材上に搭載された第1の弁であって、該第1の弁は、該弁搭載部の該大開口部を実質的に密封する第1の位置と、該第開口部から変位した第2の位置との間で動くように適合されており、該第1の弁は小開口部を画定しており、該小開口部は、該弁搭載部の該大開口部の対応する内部の寸法よりも小さい内部の寸法を有している、第1の弁と、
該ポータル部材上に搭載された第2の弁であって、該第2の弁は、該第1の弁の該小開口部を実質的に密封する初期位置と、該小開口部から変位した作動位置との間で、該第1の弁に対して動くように適合されている、第2の弁と
を含む、手術ポータル装置。
(摘要)
手術ポータル装置を介して挿入された器具を受容する装置は、弁搭載部と、弁搭載部を介する大開口部と、大開口部を選択的に密封する第1の弁と、第1の弁を介する小開口部と、小開口部を選択的に密封する第2の弁とを含む。大弁と小弁との両方のコンポーネントは、幅の広い器具の通過を可能にするように動かされ得るが、第2の弁のコンポーネントのみが、幅の狭い器具の通過を可能にするように動かされ得る。
図1は、本開示にしたがう、手術ポータル装置の斜視図である。 図2は、本開示にしたがう、2重フラッパー構成を有する多重フラッパー密封アセンブリの第1の実施形態の遠位側の斜視図である。 図3は、図2の密封アセンブリの近位側の斜視図である。 図4は、図2の密封アセンブリの逆の角度の斜視図である。 図5は、図2の密封アセンブリの分離されたパーツの斜視図である。 図6Aは、図1の線6−6に沿って切り取られたポータル装置の断面図である。 図6Bは、図6Aの視野角に直交する視野角を有する図1のポータル装置の近位部分の断面図である。 図7Aは、ポータル装置の近位端の中に導入される幅の狭い器具を示す図6Aに類似した図である。 図7Bは、開いた構成における小弁を示す図2の密封アセンブリの遠位側の斜視図である。 図8Aは、ポータル装置の近位端の中に導入される幅の広い器具を示す図7Aに類似した図である。 図8Bは、開いた構成における大弁を示す図2の密封アセンブリの遠位側の斜視図である。 図9は、本開示にしたがう、分岐した大フラッパー構成を有する多重フラッパー密封アセンブリの第2の実施形態の近位側の斜視図である。 図10は、図9の密封アセンブリの遠位側の斜視図である。 図11は、図9の密封アセンブリの分離されたパーツの斜視図である。 図12は、ハウジングの中に挿入される図10の線12−12に沿って切り取られた密封アセンブリの断面図である。 図13は、直交方向から見た図12に類似した図である。 図14は、ポータル装置の近位端の中に導入される幅の狭い器具を示す図13に類似した図である。 図14Bは、開いた構成における小弁を示す図9の密封アセンブリの遠位側の斜視図である。 図15Aは、ポータル装置の近位端の中に導入される幅の広い器具を示す図14Aに類似した図である。 図15Bは、開いた構成における分岐した大弁を示す図9の密封アセンブリの遠位側の斜視図である。 図15Cは、開いた構成における分岐した大弁を示す図9の密封アセンブリの遠位側の斜視図である。 図16は、本開示にしたがう、放射状に区分された大フラッパーを有する多重フラッパー密封アセンブリの第3の実施形態の近位側の斜視図である。 図17は、図16の密封アセンブリの遠位側の斜視図である。 図18は、図16の密封アセンブリの分離されたパーツの斜視図である。 図19は、図18の分離された小フラッパーと大フラッパーの放射状の単一のセグメントとのパーツの斜視図である。 図20は、小フラッパーと大フラッパーの放射状の単一のセグメントとの組み立てられたパーツの斜視図である。 図21は、ハウジングの中に挿入された図16の線21−21に沿って切り取られた密封アセンブリの断面図である。 図22Aは、ポータル装置の近位端の中に導入される幅の狭い器具を示す図21に類似した図である。 図22Bは、開いた構成における小弁を示す図9の密封アセンブリの遠位側の斜視図である。 図23Aは、ポータル装置の近位端の中に導入される幅の広い器具を示す図22Aに類似した図である。 図23Bは、開いた構成における放射状に区分された大弁を示す図9の密封アセンブリの遠位側の斜視図である。
本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成する添付の図面は、以下にて提供される実施形態の詳細な記載と共に本開示の実施形態を図示し、本開示の原理を説明する役目を担っている。
(好適な実施形態の詳細な説明)
本開示は、クリップアプライヤ、グラスパ、ディセクタ、リトラクタ、ステープラ、レーザファイバ、撮像装置、内視鏡および腹腔鏡、チューブ等を含む任意のタイプの手術器具の、人間の身体の中への導入を想定する。そのような物体の全ては、本明細書中では、概して「器具(instrument)」と称される。図中および以下の記述において、用語「近位」は、通例通り、オペレータに向かう方向またはオペレータに近いデバイスまたは器具の相対的位置を意味し、その一方で、用語「遠位」は、オペレータから離れる方向またはオペレータから遠い器具の相対的位置を意味する。
まず図1〜図8Bを参照すると、本開示の第1の実施形態は、組み込み式のフラッパー密封システムを含んでいる。図1に見られるように、手術ポータル装置10は、カニューレ20のようなポータル部材を含み、これは手術部位に隣接して配置されるように適合されている。カニューレ20は、遠位端24と反対の近位端26との両方で開いた細長い中空のスリーブとして形成され、手術ポータル装置10に沿って延びる長手軸「A」(図5)を画定する。細長い通路28(図6A)が、カニューレ20の内部にわたって延びており、その通路を通って細長い物体が通過することを可能にする。カニューレ20は、ステンレス鋼、プラスチックまたはリジッドな材料等の医療等級の材料から形成され得る。
ハウジング30は、カニューレ20の近位端26にしっかりと結合される。ハウジング30の内部は開いており、比較的幅の狭い器具40(図7)および比較的幅の広い器具50(図8)のような細長い物体の導入を可能にする。ハウジング30はまた、その中での2重フラッパー密封アセンブリ100の搭載および操作を可能にする。2重フラッパーアセンブリ密封アセンブリ100が所定の位置に配置されると、手術部位において、そしてポータル装置10の全体にわたって、吸入圧が維持され得る。さらなる吸入ガスを体腔の中に導入するために、ポート(図示されず)がハウジングを介して提供され得る。
ここで図2〜図4を参照すると、2重フラッパー密封アセンブリ100は、概して、実質的に流体密封された態様でハウジング30とインターフェースする搭載表面108を有するボディ102を含む。ボディ102は、図2に示されているような別個のコンポーネントとして形成され得る弁搭載部を画定するか、あるいはハウジング30、カニューレ20または手術ポータル装置10の任意の適切なコンポーネントと一体的に形成され得る。第1の弁は、大フラッパー110を含み、これは、第1の位置にあるときに、ボディ102の一部分と接し、その一部分との流体密封性のインターフェースを形成する。第2の弁は小フラッパー112を含み、これは、初期位置にあるときに、大フラッパー110の一部分と接し、その一部分との流体密封性のインターフェースを形成する。大フラッパー110と小フラッパー112との両方は、カニューレ20の長手軸を横断する軸「P」に関して旋回可能なように搭載される。大フラッパー110および小フラッパー112は共に、器具がないときに通路28を密封するように機能する。以下により詳細に記載されるように、小フラッパー112は、軸「P」の周りで旋回し、幅の狭い器具40の通過を可能にする作動位置に動く一方で、大フラッパー110および小フラッパー112の両方は共に、軸「P」のまわりで旋回し、大フラッパー110を第2の位置に動かし、幅の広い器具50の通過を可能にする。
ここで図5を参照して、2重フラッパー密封アセンブリ100のアセンブリおよび構成が記載される。ボディ102は、一対のハンギングボディブラケット(hanging body bracket)114を含み、その各々は、旋回軸「P」に沿って延びているボア116を有する。ボディブラケット114は、大ブラケット120を介するホール122が軸「P」に沿ってボア116と位置合わせ(align)されるように、大フラッパー110から近位に延びている大ブラケット120を受容するように間隔が空けられている。同様に、大ブラケット120は、小ブラケット124を介するホール126が軸「P」に沿ってホール122と位置合わせされるように、小フラッパー112から近位に延びている小ブラケット124を受容するように間隔が空けられている。最後に、小ブラケット124は、トーションばね130が軸「P」と位置合わせされるように、小ブラケットの間でトーションばね130を受容するように間隔が空けられている。旋回ピン134が、ボア116、ホール122、126およびトーションばね130を介して挿入される。旋回ピン134は、ボア116内にプレス嵌めされて通されるか、あるいは、その他の手段によってボディに取り付けられることにより、大フラッパー110、小フラッパー112およびトーションばね130を固定する。しかしながら、ホール122、126は、大フラッパーおよび小フラッパーが、軸「P」のまわりで旋回することを可能にするようにサイズが決められている。
トーションばね130は、小フラッパー112上の表面136と、ボディ102上の表面138とに対して圧力を加え、大フラッパー110と小フラッパー112とを閉じた状態に維持するバイアス部材として機能する。トーションばね130によって加えられる圧力はまた、エラストマーのプラグ140とエラストマーのライナー152とを圧迫することにより、2つの別個のフラッパー密封を形成するようにも機能し得る。第1に、小フラッパー112がその初期位置にあるときに、小フラッパー密封がエラストマーのプラグ140によって形成される。エラストマーのプラグ140は、エラストマーのプラグ140における環状ノッチ154と小フラッパー112の内面上に提供された環状リム156とのインターフェースによって、小フラッパー112内に捕捉される。つまり、エラストマーのプラグ140は小フラッパー112と共に動き、小フラッパー112に加えられる閉鎖バイアスは、大フラッパー110における小開口部158の周囲でエラストマーのプラグを圧迫し、小開口部158の周囲の密封を形成する。第2に、エラストマーのライナー152は、圧迫されることにより、大フラッパー密封を形成し得る。エラストマーのライナー152は、ボディ102上に提供された環状の突出部160とエラストマーのライナー142の環状のチャネル162とのインターフェースによって、ボディ102内に捕捉され、そしてボディ102内に静止して留まる。大フラッパー110は、その第1の位置の通常にバイアスされた閉じた状態において、ボディ102を介する大開口部164の周囲に密封が形成されるように、エラストマーのライナー152と接する。このようにして、大フラッパー110と小フラッパー112との両方は、バイアスされることにより、ボディ102を介する開口部164を完全に閉じる対応する表面と接する密封を作る。
エラストマーのライナー152における低減された厚さのディンプル168は、ボディ102を介する横方向の開口部170と位置合わせされ得る。横方向の開口部170は、丸みの付いた係合解除ヘッド(disengagement head)174がディンプル168に対して突出するように、ロック部材172を滑動可能なように受容する。ロック部材172は、大フラッパー110におけるノッチ178(図8Bにおいて最も良く見られる)とインターフェースする歯止め(catch)176を含む。ロック部材172が半径方向の内側に向けてバイアスされるように、ロック部材172とハウジング30の内壁との間に圧迫ばね180が配置される(例えば、図6A参照)。
2重フラッパー密封アセンブリ100の近位端において、カバープレート182は、中央開口部184と、遠位面188から突出している環状のリッジ186とを含む。環状のリッジ186は、環状のリッジ186が中隔密封(septum seal)192に食い込み、中隔密封192を変形させ、遠位面188に対するその相対的位置を固定させるように、断面でとがっている。中隔密封192は、それを特に適合可能かつ変形可能にするような低デュロメータの重合体から形成された比較的平坦な部材である。中隔密封192の中央部分を通ってオリフィス194が延びており、オリフィス194は、様々なサイズの器具を収容するように拡張することが可能である。中隔密封192は、ボディ102から内側に突出しているフラップ198の放射状アレイ(図3において最も良く見られる)によって、ボディ102とカバープレート182との間の所定の位置に保持される。
ここで図6Aおよび図6Bを参照すると、通常にバイアスされた状態における、ハウジング30内の所定の位置に配置された、2重フラッパー密封アセンブリ100が示されている。ボディ102の搭載表面108とハウジング30との間の流体密封接続が、摩擦嵌め(friction fit)、超音波溶接、接着剤またはその他の適切な手段によってなされ得る。中隔密封192におけるオリフィス194は開いたままであるが、上述のように、通路28は、エラストマーのライナー152とエラストマーのプラグ140とによって形成された流体密封性のインターフェースによって密封される。
図7Aを参照して、幅の狭い器具40との2重フラッパー密封アセンブリ100の使用が記載される。幅の狭い器具40は、近位端から遠位方向に挿入され、まず中隔密封192に出会う。幅の狭い器具40の軸を収容するために、中隔密封192は、中央のオリフィス194を拡張させるように変形する。この変形は、器具40の軸の周囲での流体密封性のインターフェースを形成する。幅の狭い器具40は、中隔密封192を通過して遠位に動くと、次には、エラストマーのプラグ140と出会い、トーションばね130のバイアスに逆らって小フラッパー112を開き、小フラッパーをその作動位置に動かすように機能し得る。小フラッパー112がその作動位置に開くとき、トーションばね130によって提供されるバイアスは、大フラッパー110に伝達されない。しかしながら、ロック部材172の歯止め176と大フラッパー110上のノッチ178との係合のせいで、重力または狭い器具40と大フラッパー110の間の付随した接触は、大フラッパー110を開くことはないだろう。大フラッパー110は、その第1の位置において閉じたままなので、通路28内で幅の狭い器具40を中央に配置することを助け得る。
小フラッパー112がその作動位置へと開くとき、通路28にわたる密封は、幅の狭い器具40が使用されている間には、中隔密封192と器具40の軸との間のインターフェースに依存する。幅の狭い器具40の使用が完了すると、幅の狭い器具40は近位方向に引き抜かれ得る。小フラッパー112は、器具の軸の周囲の密封が損なわれる前に、トーションばね130のバイアスのもとで、その初期位置に戻され、通常の閉じた状態に戻される。このようにして、通路28にわたる密封が常に(すなわち、器具40の挿入、使用、引き抜きの前、最中、後に)維持され得る。図7Bは、小フラッパー112と共に2重フラッパーアセンブリ100を示しており、小フラッパー112をその作動位置に開き、大フラッパー110を介する小開口部158を露出させている。
図8Aを参照して、幅の広い器具50との2重フラッパーア密封アセンブリ100の使用が記載されている。幅の広い器具50は、まず中隔密封192に出会い、上述された幅の狭い器具40とほぼ同じ方法で、それとの流体密封性のインターフェースを形成する。しかしながら、幅の広い器具50が中隔密封192を通過して遠位に動くときに、幅の広い器具50は、次には、エラストマーのライナー152におけるディンプル168に出会う。ディンプル168は、丸みの付いた係合解除ヘッド174の湾曲形状に逆らって押圧される。幅の広い器具50が遠位に動くときに、ロック部材172は圧迫ばね180のバイアスに逆らうように促され、その結果、ノッチ178から歯止め176を係合解除する。この係合解除は、大フラッパー110が幅の広い器具50と出会うときに、トーションばね130のバイアス(小フラッパー112およびエラストマーのプラグ140を介して大フラッパー110へと伝達される)に逆らって大フラッパー110を解放し、大フラッパー110をその第1の位置から第2の位置へと旋回させる。小フラッパー112は、大フラッパー110と共に旋回させられる。大フラッパー110がその第2の位置へと開くとき、通路28を介する密封は、幅の広い器具50が使用されている間は、中隔密封192と器具50の軸との間のインターフェースに依存する。幅の広い器具50が近位方向に引き抜かれるとき、大フラッパー110は、器具の軸の周囲の密封が損なわれる前に、その第1の位置に戻され、通常の閉じた状態に戻される。このようにして、通路28にわたる密封が常に(すなわち、器具50の挿入、使用、引き抜きの前、最中、後に)維持され得る。図8Bは、大フラッパー110と共に2重フラッパーアセンブリ100を示しており、ボディ102を介する大開口部164を露出させている。
任意の標準的または非標準的な器具の軸のサイズが、そのような2重フラッパー密封アセンブリ100によって収容され得る。幅の狭い器具40は、例えば約5mm〜約18mmの直径の軸を有し得る。幅の広い器具50は、約10mm〜約18mmの直径の軸を有し得る。本明細書中において使用されるとき、幅の狭い器具とは、第2の弁の開口部によって収容され得る小開口部158よりも小さな直径を有する任意の器具のことであり、幅の広い器具とは、小開口部158よりも大きな直径を有する任意の器具のことである。
ここで図9〜図15Cを参照すると、本開示の第2の実施形態は、分岐した大フラッパーを有する組み込み式の弁システムを含む。分岐したフラッパー密封システム200は、概して、ハウジング(例えば、上述のハウジング30)との流体密封性のインターフェースを可能にする、搭載表面208を有するボディ202を含む。ボディ202はまた、弁搭載部を画定し、ボディ202はまた、上述のようなハウジング、ポータル部材、またはその他のコンポーネントと一体的に形成され得る。分岐したフラッパー密封システム200をハウジング30に搭載することは、上述のように、分岐したフラッパー密封システム200が、カニューレ20を介する通路を密封することを可能にする。ここで、第1の弁は、2つの大フラッパーの半分セグメント(half segment)210を含み、これらの半分セグメントの各々は、第1の弁が第1の位置にあるときに、これらの半分セグメントが共にボディ102と流体密封性のインターフェースを形成し得るように、表面で接する。大フラッパーの半分セグメント210は、対向し合うように向き付けられた同一のパーツである。第2の弁は、小フラッパー212を含み、この小フラッパーは、第2の弁がその初期位置にあるときに、大フラッパーの半分セグメント210の各々の一部分と接し、大フラッパーの半分セグメントの各々との流体密封性のインターフェースを形成する。小フラッパー212と大フラッパーの半分セグメント210のうちの1つとは、カニューレ20の長手軸を横断する「P1」上に旋回可能なように搭載される。他方の大フラッパーの半分セグメント210は、カニューレ20の長手軸を横断する軸「P2」上に旋回可能なように搭載される。第1の弁(大フラッパーの半分セグメント210の対を含む)と第2の弁(小フラッパー212を含む)とは共に、器具がないときに通路28を密封するように機能する。以下により詳細に記載されるように、第1の弁のコンポーネントは、第2の位置へと開くことにより、幅の広い器具の通過を可能にし得、第2の弁は、作動位置へと開くことにより、幅の狭い器具の通過を可能にし得る。
ここで図11を参照すると、分岐したフラッパー密封システム200は、ハンギングボディブラケット214の2つの対を有するボディ202を含む。ボディブラケットの各対は、旋回軸「P1」および「P2」のうちの1つを画定するボア216の対を含む。ボディブラケット214は、大ブラケットの半分セグメント210から近位に延びた大ブラケット220を受容するように間隔が空けられている。同様に、大ブラケット220は、小フラッパー212から近位に延びた小ブラケット224を受容するように間隔が空けられている。小ブラケット224は、トーションばね230を受容するように間隔が空けられている。旋回ピン234は、ボア216内にプレス嵌めされて通され、大フラッパーの半分セグメント210、小フラッパー212およびトーションばね230が軸「P1」のまわりで旋回することを可能にしながら、軸「P1」に沿って、大フラッパーの半分セグメント210、小フラッパー212およびトーションばね230をボディ202に固定し得る。追加的な旋回ピン234は、ボア216内に押圧されて通され、大フラッパーの半分セグメント210が軸「P2」のまわりで旋回することを可能にしながら、大フラッパーの半分セグメント210をボディ210に固定し得る。
トーションばね230は、小フラッパー212上の表面236と、大フラッパーの半分セグメント210上の表面238とに対して圧力を加える。この構成は、ボディ102に圧力を加えていた、密封アセンブリ100のトーションばね130(図5)の構成とは異なる。この実施形態において、トーションばね230は、大フラッパーの半分セクション210のうちの1つに圧力を加えるように配置されているので、バイアスはこのセクション210を介して伝達されない。むしろトーションばね230は、小フラッパー212にバイアスを加えるバイアス部材として機能し、軸「P1」のまわりで旋回可能なように搭載された大フラッパーの半分セグメント210に対して閉じた状態にする。大フラッパーの半分セクション210の両方が閉じた構成であるときに、トーションばね230は、両方の大フラッパーの半分セクション210に対してエラストマーのプラグ240を圧迫し、小フラッパー密封を形成し得る。ばねリング(spring ring)242によって、独立したバイアス部材が、大フラッパーの半分セクション210の各々に対して提供され得る。
ばねリング242は、ボディ202に対するばねリング242の取り付けを容易にするように、ボディ202上の位置合わせ突出部246のアレイと対応しているホール244のアレイを含んでいる。ばねリング242は、バイアスつめ(biasing finger)248の2つの対を含んでおり、バイアスつめ248の各対は、これらの対が大フラッパーの半分セグメント210の表面250と接触し得るように、対向し合うように配置されている。バイアスつめ248は、閉じた状態にするように大フラッパーの半分セグメント210にバイアスを加え、これらは閉じた状態において、エラストマーのライナー252の一部分を圧迫し、大フラッパー密封を形成し得る。
エラストマーのライナー252は、ボディ202内に捕捉され、ボディ202内に静止して留まる。エラストマーのライナー252は、一対の対向し合うように配置された低減された厚さのディンプル268を含み、これらのディンプルの各々は、ボディ202を介する横方向の開口部270と位置合わせされ得る。横方向の開口部270の各々は、丸みの付いた係合解除ヘッド274が対応するディンプル268に対して突出し得るように、ロック部材272を滑動可能なように受容する。各ロック部材272は、大フラッパーの半分セグメント210に形成されたノッチとインターフェースする歯止め276を含む。ロック部材272が半径方向の内側に向けてバイアスされるように(例えば、図6Aを参照)、バイアスタブ280が、ばねリング242上に配置される。
分岐したフラッパー密封システム200の近位端において、カバープレート282は、中隔密封292をボディ202に固定する。カバープレート282とオリフィス294を有する中隔密封292とは、図5を参照して上述された、カバープレート182と中隔密封192と同じく機能し得る。
ここで図12および図13を参照すると、通常にバイアスされた状態における、ハウジング30内の所定の位置に配置された、分岐したフラッパー密封アセンブリ200が示されている。図12において最も良く見ることができるように、ロック部材272は、バイアスタブ280によって、内側にバイアスされている。この構成において、各ロック部材272の歯止め276は、大フラッパーの半分セグメント210に形成されたノッチ278と係合することにより、大フラッパーの半分セグメントが、開いた第2の位置から動くことを防いでいる。図13に最も良く見ることができるように、大フラッパーの半分セグメント210は、バイアスつめ248によって閉じた第1の位置にバイアスされ、小フラッパー212は、トーションばね230によって閉じた初期位置にバイアスされる。この通常にバイアスされた構成にあるときに、通路28は、大フラッパーの半分セグメント21と小フラッパー212とに加えられた閉鎖バイアスによって形成される、流体密封性のインターフェースによって密封される。
図14Aを参照すると、幅の狭い器具40との分岐したフラッパー密封アセンブリ200の使用は、図7Aを参照して記載された、幅の狭い器具40との2重フラッパー密封アセンブリ100の使用と実質的に類似している。幅の狭い器具40は、近位側から密封アセンブリ200に入り、遠位方向に動くときに、まず中隔密封292と出会う。幅の狭い器具40の軸を収容するために、中隔密封292は、中央のオリフィス294を拡張させるように変形する。この変形は、器具40の軸の周囲での流体密封性のインターフェースを形成する。幅の狭い器具40は、中隔密封292を通過して遠位に動くと、次には、エラストマーのプラグ240と出会い、トーションばね230のバイアスに逆らって小フラッパー212を開き、小フラッパーをその作動位置に動かすように機能する。ロック部材272の歯止め276と大フラッパーの半分セグメント210上に形成されたノッチ278との係合のせいで、大フラッパーの半分セグメント210との任意の付随した接触は、大フラッパーの半分セグメント210を開くことがないであろう。大フラッパーの半分セグメント210は第1の位置において閉じたままなので、通路28内で幅の狭い器具40を中央に配置することを助け得る。
小フラッパー212がその作動位置へと開くとき、通路28を介する密封は、幅の狭い器具40が使用されている間には、中隔密封192と器具40の軸との間のインターフェースに依存する。幅の狭い器具40が近位方向に引き抜かれるとき、器具の軸の周囲の密封が損なわれる前に、小フラッパー212は、その初期位置に戻され、通常の閉じた状態に戻される。このようにして、通路28にわたる密封は常に(すなわち、器具40の挿入、使用、引き抜きの前、最中、後に)維持され得る。図14Bは、小フラッパー212と共に分岐したフラッパー密封アセンブリ200を示しており、小フラッパー212をその作動位置に開き、小開口部258を露出させている。
図15Aおよび図15Bを参照して、幅の広い器具50との分岐したフラッパー密封アセンブリ200の使用が記載される。幅の広い器具50は、まず中隔密封292に出会い、上述された幅の狭い器具40とほぼ同じ方法で、それとの流体密封性のインターフェースを形成する。図15Aに見られるように、幅の広い器具50が中隔密封292を通過して遠位に動くときに、幅の広い器具50は、次には、エラストマーのライナー252における一対のディンプル268に出会う。ディンプル268は、丸みの付いた係合解除ヘッド272に逆らって押圧され、ロック部材272は、バイアスタブ280のバイアスに逆らうように促され、その結果、歯止め276をノッチ278から係合解除する。図15Bに見られるように、この係合解除は、大フラッパーの半分セグメント210が幅の広い器具50と出会うときに、バイアスつめ230のバイアスに逆らって大フラッパーの半分セグメント210を解放し、大フラッパーの半分セグメント210を旋回させ、その結果、第1の弁をその第2の位置へと開く。小フラッパー212は、それが搭載される大フラッパーの半分セグメント210と共に旋回させられる。トーションばね230はボディ202ではなく大フラッパーの半分セクション210に搭載されるので、幅の広い器具50の軸に加えられる大フラッパーの半分セクション210の各々の閉鎖バイアスは、このバイアスが通路28内で幅の広い器具50を中心へと配置し得るように、平衡が取られ得る。
大フラッパーの半分セグメント210が開くとき、通路28を介する密封は、幅の広い器具50が使用されている間は、中隔密封292と器具50の軸との間のインターフェースに依存する。幅の広い器具50が近位方向に引き抜かれるとき、大フラッパーの半分セグメント210は、器具の軸の周囲の密封が損なわれる前に、それらの通常の閉じた状態に戻され、そして第1の弁を第1の位置に戻す。このようにして、通路28にわたる密封が常に(すなわち、器具50の挿入、使用、引き抜きの前、最中、後に)維持され得る。図15Cは、開いた大フラッパーの半分セグメント210と共に分岐したフラッパー密封アセンブリ200を示しており、大開口部264を露出させている。
ここで図16〜図23Bを参照すると、本開示の第3の実施形態は、3分岐(trifucate)した大フラッパーを有する組み込み式の弁アセンブリを含んでいる。3分岐したフラッパー密封システム300は、概して、ハウジング(例えば、上述のハウジング30)との流体密封性のインターフェースを可能にする、搭載表面308を有するボディ302を含む。ここでも、ボディ302はまた、弁搭載部を画定し、ボディ302はまた、上述のようなハウジング、ポータル部材、またはその他のコンポーネントと一体的に形成され得る。3分岐したフラッパー密封システム300をハウジング30に搭載することは、上述のように、3分岐したフラッパー密封システム300が、カニューレ20を介する通路28を密封することを可能にする。ここで、第1の弁は、3つの大フラッパーの三分の一セグメント(third segment)310を含み、これらの三分の一セグメントの各々が、これらが互いにボディ302と流体密封性のインターフェースを形成し得るように表面で接する第1の位置を有する。大フラッパーの三分の一セグメント310は、ボディ302の周囲で協同的に向き付けられた同一のパーツである。第2の弁は、小フラッパー312を含み、この小フラッパーは、大フラッパーの三分の一セグメント310の一部分と接し、大フラッパーの三分の一セグメントの各々との流体密封性のインターフェースを形成する。小フラッパー312と大フラッパーの三分の一セグメント310のうちの1つとは、カニューレ20の長手軸を横断する軸「P3」上に旋回可能なように搭載される。その他の大フラッパーの三分の一セグメント310は、カニューレ20の長手軸を横断する軸「P4」および「P5」上に旋回可能なように搭載される。第1の位置における第1の弁(大フラッパーの三分の一セグメント310のセットを含む)と、初期位置における第2の弁(小フラッパーを含む)とは共に、器具がないときに通路28を密封するように機能する。以下により詳細に記載されるように、第1の弁は、第2の位置へと開くことにより、幅の広い器具の通過を可能にし得、第2の弁は、作動位置へと開くことにより、幅の狭い器具の通過を可能にし得る。
ここで図18を参照すると、3分岐したフラッパー密封システム300は、ハンギングボディブラケット314の3つの対を有するボディ302を含む。ボディブラケット314の各対は、旋回軸「P3」、「P4」および「P5」のうちの1つを画定するボア316の対を含む。ボディブラケット314は、テーパ状のガイド表面を含み、大ブラケットの三分の一セグメント310から近位に延びた大ブラケット320を受容するように間隔が空けられている。同様に、大ブラケット320は、小フラッパー312から近位に延びた小ブラケット324を受容するように間隔が空けられている。小ブラケット324は、図5および図11を参照して上述された小ブラケット124および224のようには、トーションばねを収容するように間隔が空けられていない。この実施形態において、トーションばねは、板ばね330で置換される。旋回隆起部(pivot boss)334は、大ブラケット320の両側から横方向に延びている。外側の旋回隆起部334は、ボア316にスナップ嵌めされることにより、大フラッパーの三分の一セグメント310をボディ302に旋回可能なように固定し得る。図19および図20に最も良く見られるように、小フラッパー312は、大フラッパーの三分の一セグメント310のうちの1つの内側の旋回隆起部334にスナップ嵌めされることにより、小フラッパー312をそこに旋回可能なように固定し得る。小フラッパー312に取り付けられたフラッパーの三分の一セグメント310は、小フラッパー212に取り付けられていない大フラッパーの三分の一セグメント310と同じ方法で、ボディ302にスナップ嵌めされ得る。
板ばね330は、小フラッパー312上の表面336に対して圧力を加える。板ばね330は、小フラッパー312にバイアスを加えて閉じた状態にし、3つの大フラッパーの三分の一セグメント310の全てに対して、エラストマーのO−リング340を圧迫することにより、小フラッパー密封を形成し得る。そして、板ばね330は、小フラッパー312が閉じた状態にあるときに、大フラッパーの三分の一セグメント310の各々にバイアスを加える。小フラッパー312が開いた状態にあるときでさえも、ばねリング342によって、追加的なバイアスが三分の一セグメント310に加えられ得る。
ばねリング342は、ボディ302に対するばねリング342の取り付けを容易にするように、ボディ302上の突出物346のアレイの周囲に嵌る開いた中央部分344を含んでいる。ばねリング342は、摩擦嵌めまたは適切な接着剤によってボディ302に固定され得る。ばねリング342は、バイアスつめ348の三つ組みを含んでおり、バイアスつめ348の三つ組みは、これらの各々が大フラッパーの三分の一セグメント310上の表面350と接触し得るように、配置されている。バイアスつめ348は、閉じた状態にするように大フラッパーの三分の一セグメント310にバイアスを加え、これらはボディ302の一部分と接触することにより、大フラッパー密封を形成し得る。
この実施形態は、図5〜図11に関連したその他の実施形態に記載されているような、エラストマーのライナーまたはロック部材を含んでいない。3分岐されたフラッパー密封システム300の近位端において、カバープレート382は、中央の開口部384と、遠位面388から突出している環状のリッジ386とを含む。環状のリッジ386は、環状のリッジ386が中隔密封392に食い込み、中隔密封392の一部分を変形させ、遠位面388に対するその相対的位置を固定させるように、テーパ付けされるか、または断面にでとがっている。中隔密封392は、それを特に適合可能かつ変形可能にするような低デュロメータの重合体から形成された比較的平坦な部材である。中隔密封392の中央部分を介してオリフィス394が延びており、オリフィス394は、様々なサイズの器具を収容するように拡張することが可能である。中隔密封392は、ボディ302から内側に突出しているフラップ398の放射状のアレイ(図16において最も良く見られる)によって、ボディ302とカバープレート382との間の所定の位置に保持される。
ここで図21を参照すると、通常にバイアスされた状態における、ハウジング30内の所定の位置に配置された、3分岐フラッパー密封アセンブリ300が示されている。大フラッパーの三分の一セグメント310は、大弁がその第1の位置にくるように、バイアスつめ348によって、閉じた位置にバイアスされる。追加的なバイアスが小フラッパー312を介して提供され、小フラッパー312自身が、板ばね330によって閉じた初期位置にバイアスされる。3分岐されたフラッパー密封アセンブリ300が、この通常の閉じた状態にあるときに、通路28は、大フラッパーの三分の一セグメント310と小フラッパー312とのセットに加えられたバイアスによって形成された、流体密封性のインターフェースによって密封される。
図22Aを参照して、幅の狭い器具40との分岐したフラッパー密封アセンブリ300の使用が記載される。幅の狭い器具40は、近位側から密封アセンブリ300に入り、遠隔方向へと動くときに、まず中隔密封392に出会う。幅の狭い器具40の軸を収容するために、中隔密封392は、中央のオリフィス394を拡張させるように変形する。この変形は、器具40の軸の周囲での流体密封性のインターフェースを形成する。示されているように、幅の狭い器具40は、中隔密封392を通過して遠位に動くと、次には、小フラッパー312と出会い、板ばね330のバイアスに逆らって小フラッパー312を開き、第2の弁をその作動位置に動かすように機能し得る。大フラッパーの三分の一セグメント310との任意の付随した接触は、バイアスつめ348によって加えられるバイアスに逆らって大フラッパーの三分の一セグメント310を開くように機能し得る。しかしながら、器具40が開口部を通されるとき、大フラッパーの三分の一セグメント310のバイアスは、通路28内で器具40を中央に配置し得る。小フラッパー312が作動位置へと開くとき、通路28を介する密封は、幅の狭い器具40が使用されている間は、中隔密封392と器具40の軸との間のインターフェースに依存する。幅の狭い器具が近位方向に引き抜かれるとき、小フラッパー312は、器具の軸の周囲の密封が損なわれる前に、その初期位置に戻され、通常の閉じた状態に戻される。このようにして、通路28に渡る密封が常に(すなわち、器具40の挿入、使用、引き抜きの前、最中、後に)維持され得る。図22Bは、小フラッパー312と共に3分岐されたフラッパー密封アセンブリ300を示しており、小フラッパー312をその作動位置に開き、大フラッパー310の組み合わせによって形成される開口部358を露出させている。
図23Aを参照して、幅の広い器具50との3分岐したフラッパー密封アセンブリ300の使用が記載される。幅の広い器具50は、まず中隔密封392に出会い、上述された幅の狭い器具40とほぼ同じ方法で、それとの流体密封性のインターフェースを形成する。しかしながら、幅の広い器具50が中隔密封392を通過して遠位に動くときに、幅の広い器具50は、次には、大フラッパーの三分の一セグメント310のセットに出会う。示されているように、大フラッパーの三分の一セグメントの各々は、開いた状態へと動かされるときに、対応する軸の周りで旋回し、第1の弁をその第2の位置に動かす。小フラッパー312はまた、幅の広い器具50の導入の結果として、動かされる。大フラッパーの三分の一セグメント310が開くときに、通路28を介する密封は、幅の広い器具50が使用されている間は、中隔密封392と器具50の軸との間のインターフェースに依存する。幅の広い器具50が近位方向に引き抜かれるとき、大フラッパーの三分の一セグメント310は、器具の軸の周囲の密封が損なわれる前に、それらの通常の閉じた状態に戻され、そして第1の弁をその第1の位置に戻す。このようにして、通路28にわたる密封が常に(すなわち、器具50の挿入、使用、引き抜きの前、最中、後に)維持され得る。図23Bは、開いた大フラッパーの三分の一セグメント310と共に3分岐したフラッパー密封アセンブリ300を示しており、ボディ302を介する開口部364を露出させている。
上述の開示は、明確化または理解を目的として、図示および例示のために、一部の詳細に関して記載されてきたが、特定の変更または改変が、添付の特許請求の範囲の権利範囲内でなされ得ることは、明らかであろう。
10 手術ポータル装置
24 遠位端
26 近位端
30 ハウジング
100 2重フラッパー密封アセンブリ
102 ボディ
108 搭載表面
110 大フラッパー
112 小フラッパー

Claims (17)

  1. 組織部位へのアクセスを可能にする手術ポータル装置であって、
    身体組織内に配置するように寸法が決められた、長手軸を画定するポータル部材であって、該ポータル部材は、組織部位へのアクセスを提供する長手方向の通路を有しており、該ポータル部材は、該長手方向の通路と連通する大開口部を画定する弁搭載部を有している、ポータル部材と、
    該ポータル部材上に搭載された第1の弁であって、該第1の弁は、該弁搭載部の該大開口部を実質的に密封する第1の位置と、該大開口部を介して比較的幅の広い器具が通過することを可能にするように該大開口部から変位した第2の位置との間で動くように適合されており、該第1の弁は、比較的幅の狭い器具を受容するように寸法が決められた小開口部を画定する、第1の弁と、
    該ポータル部材上に搭載された第2の弁であって、該第2の弁は、該第1の弁の該小開口部を実質的に密封する初期位置と、該幅の狭い器具が通過することを可能にするように該小開口部から変位した作動位置との間で動くように適合されている、第2の弁と
    を含む、手術ポータル装置。
  2. 前記第1の弁と前記第2の弁とのうちの少なくとも一方は、前記長手軸を横断する軸のまわりで旋回運動をするように適合されている、請求項1に記載の手術ポータル装置。
  3. 前記ポータル部材の近位端に結合されたハウジングをさらに含み、前記弁搭載部は、該ハウジングに結合されている、請求項1に記載の手術ポータル装置。
  4. 前記幅の狭い器具が導入されたときに前記大弁が開くことを防ぐように適合されたロック部材をさらに含む、請求項1に記載の手術ポータル装置。
  5. 前記ロック部材は、前記大弁を開くことにより前記幅の広い器具が通過することを可能にするように該ロック部材が変位させられるように、該幅の広い器具と係合する係合解除表面を含む、請求項4に記載の手術ポータル装置。
  6. 前記大弁は、複数のセグメントが前記大開口部の周囲に配置されるように、放射状に区分されており、各セグメントは、前記通路の長手軸を横断する独立した軸のまわりで旋回するように適合されている、請求項2に記載の手術ポータル装置。
  7. 前記大弁は、2つの放射状のセグメントを含むように分岐されている、請求項6に記載の手術ポータル装置。
  8. 前記大弁は、3つの放射状のセグメントを含むように3分岐されている、請求項6に記載の手術ポータル装置。
  9. 前記第1の弁に対して近位に配置された中隔密封をさらに含み、該中隔密封は、器具と係合し、該器具との密封を形成するように適合されている、請求項1に記載の手術ポータル装置。
  10. 前記第1の弁および第2の弁は、器具がないときに前記通路にわたって流体密封性の密封が維持されるように、該第1の弁および第2の弁のそれぞれの第1の位置および初期位置へと常態的にバイアスされる、請求項1に記載の手術ポータル装置。
  11. カニューレ密封であって、
    カニューレを搭載する弁搭載部であって、長手軸を画定するカニューレを介する通路にわたって該カニューレ密封を搭載する弁搭載部と、
    該弁搭載部を介する大開口部を選択的に密封する第1の弁であって、該第1の弁は、複数のセグメントを含むように放射状に区分されており、各セグメントは、該カニューレの該長手軸を横断する軸のまわりで旋回可能なように搭載され、該第1の弁を第1の位置と第2の位置との間で動かすように動くことが可能であり、該複数のセグメントは、該第1の位置にあるときに、該第1の弁を介する小開口部を画定するように配置される、第1の弁と、
    該小開口部を選択的に密封する第2の弁であって、該第2の弁は、該第1の弁が該第1の位置と該第2の位置との間で動かされるときに、該第2の弁が変位させられるように、該セグメントのうちの少なくとも1つに結合されている、第2の弁と
    を含む、カニューレ密封。
  12. 前記第2の弁は、前記セグメントのうちの少なくとも1つが旋回可能なように搭載される軸のまわりで旋回可能なように搭載される、請求項11に記載のカニューレ密封。
  13. 前記第2の弁は、バイアス部材によって初期位置へとバイアスされ、前記小開口部を密封する、請求項12に記載のカニューレ密封。
  14. 前記幅の狭い器具が導入されたときに前記複数のセグメントが旋回することを防ぐように適合されたロック部材をさらに含む、請求項11に記載のカニューレ密封。
  15. 前記ロック部材は、前記大弁が旋回することにより前記幅の広い器具が通過することを可能にするように変位させられるように、該幅の広い器具と係合する係合解除表面を含む、請求項14に記載のカニューレ密封。
  16. 前記第1の弁に対して近位に配置された中隔密封をさらに含み、該中隔密封は、器具と係合し、該器具との密封を形成するように適合されている、請求項11に記載のカニューレ密封。
  17. 組織部位へのアクセスを可能にする手術ポータル装置であって、
    身体組織内に配置するように寸法が決められた、長手軸を画定するポータル部材であって、該ポータル部材は、組織部位へのアクセスを提供する長手方向の通路を有しており、該ポータル部材は、該長手方向の通路と連通する大開口部を画定する弁搭載部を有している、ポータル部材と、
    該ポータル部材上に搭載された第1の弁であって、該第1の弁は、該弁搭載部の該大開口部を実質的に密封する第1の位置と、該第開口部から変位した第2の位置との間で動くように適合されており、該第1の弁は小開口部を画定しており、該小開口部は、該弁搭載部の該大開口部の対応する内部の寸法よりも小さい内部の寸法を有している、第1の弁と、
    該ポータル部材上に搭載された第2の弁であって、該第2の弁は、該第1の弁の該小開口部を実質的に密封する初期位置と、該小開口部から変位した作動位置との間で、該第1の弁に対して動くように適合されている、第2の弁と
    を含む、手術ポータル装置。
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