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JP2009245847A - 蛍光ランプ駆動装置及び液晶表示装置 - Google Patents

蛍光ランプ駆動装置及び液晶表示装置 Download PDF

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JP2009245847A JP2008092844A JP2008092844A JP2009245847A JP 2009245847 A JP2009245847 A JP 2009245847A JP 2008092844 A JP2008092844 A JP 2008092844A JP 2008092844 A JP2008092844 A JP 2008092844A JP 2009245847 A JP2009245847 A JP 2009245847A
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Abstract

【課題】従来方式に比べて、駆動制御回路の制御負担を軽減できるようにすると共に、当該装置の小型化及びその製造コストを低減できるようにする。
【解決手段】スイッチ制御信号S11及び直流電源を入力し、当該直流電源を所定の動作周波数の交流電源に変換する駆動制御回路10と、一次側に電源用の巻線、二次側にヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線を有して、一次側の巻線が駆動制御回路10の交流電源に接続され、かつ、当該ヒータ駆動用及び放電維持用の巻線に蛍光ランプの高電位側のヒータが接続されるインバータトランス20とを備え、蛍光ランプの高電位側のヒータに電源が供給されると共に、駆動制御回路10は、蛍光ランプの起動時、スイッチ制御信号S11に基づく交流電源の周波数を当該蛍光ランプの放電開始電圧以下となる周波数に上昇させ、インバータトランス20の二次側の出力電圧を定常動作時よりも低く抑えるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数本の熱陰極蛍光ランプ(HCFL)を駆動するバックライト装置及び当該バックライト装置を備えた液晶表示ディスプレイに適用可能な蛍光ランプ駆動装置及び液晶表示装置に関するものである。
詳しくは、スイッチ制御信号、明るさ調整信号及び直流電源を入力し、当該直流電源を所定の周波数の交流電源に変換してHCFLを駆動する駆動制御回路を備え、当該装置の起動時、スイッチ制御信号等に基づく交流電源の周波数をその放電開始電圧以下となる周波数に上昇させ、インバータトランスの二次側の出力電圧を低く抑えて、当該装置の起動からHCFLの高電位側のヒータの予熱に至るヒータ予熱期間、HCFLが点灯しないようにすると共に、蛍光ランプ駆動装置の小型化及びその製造コストを低減できるようにしたものである。
近年、大型の液晶表示パネルを用いた液晶テレビや、液晶モニタには、バックライト装置が用いられている。バックライト装置の光源には、複数本のCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)やEEFL(External Electrode Fluorescent Lamp)等の蛍光管や、グリッドアレイ状のLED素子が使用される場合が多い。蛍光管にはCCFLや、EEFL等の他に、ヒータを有した熱陰極蛍光ランプ(Hot Cathode Fluorescent Lamp:HCFL)も使用することができる。
HCFLは、一般的な家電照明器具等に見られる蛍光灯と同じ構成を有しており、色再現性が良く、発光効率が高く、印加電圧が低く、CCFLより優れている特性を持っている。その反面、ランプ両端にヒータが必要なため回路が複雑でコスト高となり、HCFLがあまり液晶ディスプレイに使用されていなかった。一般に、蛍光管は、交流で駆動するため蛍光ランプ駆動装置が用いられる。蛍光ランプ駆動装置は、直流電圧の入力変動や蛍光ランプのインピーダンスの変化等が生じても、出力電流を一定に制御して輝度を一定に保つ機能を持っている場合が多い。
図8は、n本のHCFLを使用した従来例に係るバックライト装置1の構成例を示すブロック図である。図8に示すバックライト装置1は、駆動制御回路2、高圧側駆動回路3、低圧側駆動回路4、インバータトランス5、2個の高圧側ヒータトランスHT1,HT2、n個の低圧側ヒータトランスLTi(i=1〜n)及びn個のバランストランスBTi(i=1〜n)を有して構成される。
駆動制御回路2はインバータトランス5の一次側の巻線w1に接続される。インバータトランス5の二次側の巻線w3は、奇数番目の蛍光ランプL1,L3・・・Ln−1の高圧側ヒータHh1,Hh3・・・Hhn−1に並列に接続されると共に、二次側の巻線w2は偶数番目の蛍光ランプL2,L4・・・Lnの高圧側ヒータHh2,Hh4・・・Hhnに並列に接続される。インバータトランス5は、放電に必要な所定の動作周波数の交流電源を供給するようになされる。
高圧側駆動回路3は、n個の蛍光ランプL1〜Lnの輝度を均等化するために、奇数番目の蛍光ランプL1,L3・・・Ln−1と、偶数番目の蛍光ランプL2,L4・・・Lnの二系統に分け、ヒータ専用のトランスを介して駆動するようになされる。このため、高圧側駆動回路3は、高圧側ヒータトランスTH1及びTH2に接続される。高圧側ヒータトランスTH1は奇数番目の蛍光ランプL1,L3・・・Ln−1の高圧側ヒータHh1,Hh3・・・Hhn−1に並列に接続される。高圧側ヒータトランスTH1は蛍光ランプL1,L3・・・Ln−1の高圧側ヒータHh1,Hh3・・・Hhn−1にヒータ電力を供給する。
高圧側ヒータトランスTH2は偶数番目の蛍光ランプL2,L4・・・Lnの高圧側ヒータHh2,Hh4・・・Hhnに並列に接続される。高圧側ヒータトランスTH2は蛍光ランプL2,L4・・・Lnの高圧側ヒータHh2,Hh4・・・Hhnにヒータ電力を供給するようになされる。
低圧側駆動回路4は、n個の低圧側ヒータトランスLTi(i=1〜n)の一次側に並列に接続され、n個の蛍光ランプL1〜Lnの低圧側ヒータHl1〜Hlnにヒータ電力を供給するようになされる。低圧側ヒータトランスLT1の二次側は、蛍光ランプL1の低圧側ヒータHl1に接続され、低圧側ヒータトランスLT2の二次側は、蛍光ランプL2の低圧側ヒータHl2に接続される。同様にして、低圧側ヒータトランスLTnの二次側は、蛍光ランプLnの低圧側ヒータHl2nに接続される。
蛍光ランプL1の低圧側ヒータHl1の一端には、ランプ電流検知用のバランストランスBT1が接続され、蛍光ランプL2の低圧側ヒータHl2の一端にはバランストランスBT2が接続される。同様にして、蛍光ランプLnの低圧側ヒータHlnの一端にはバランストランスBTnが接続される。
バランストランスBT1の二次側の一端は、他のバランストランスBT2の二次側の一端と直列に接続される。バランストランスBT2の二次側の他端は、他のバランストランスBT3の二次側の一端と直列に接続される。同様にして、バランストランスBTnの二次側は、蛍光ランプLnの低圧側ヒータHlnの一端に接続される。n個のバランストランスBT1〜BTnは、n本の蛍光ランプL1〜Lnに各々流れるランプ負荷電流をシリアルに検知して、n本の蛍光ランプL1〜Lnのランプ負荷電流の総和を示すランプ電流検出信号S4を出力するようになされる。このようにバックライト装置1を構成すると、駆動制御回路2がランプ電流検出信号S4に基づいてn本の蛍光ランプL1〜Lnの輝度を一定に制御できるので、色再現性が良く、発光効率が高く、印加電圧が低く、CCFL等より優れた特性を有した液晶表示装置を構築できるというものである。
この種の蛍光ランプ駆動装置に関連して、特許文献1には放電ランプ点灯装置が開示されている。この放電ランプ点灯装置によれば、タイマー回路、インバータ回路、電流制限素子及び予熱回路を備えている。タイマー回路は電源に接続され、電源が投入されてから一定時間経過した後に制御信号を出力する。タイマー回路にはインバータ回路が接続され、インバータ回路には電流制限素子を介して放電ランプが接続される。インバータ回路は、1つ以上の予熱巻線を有しており、電源が投入されてから一定時間は、制御信号に基づいて、放電が開始しない程度の低い電圧を放電ランプに供給する。
電源が投入されてから一定時間を経過した後は、制御信号に基づいて、放電を開始させるための高い電圧を放電ランプに供給する。これを前提にして、予熱回路は、電圧検出手段を有してインバータ回路の予熱巻線に接続されており、予熱巻線の出力電圧が低いことを検出して放電ランプの電極を予熱するようになされる。このように装置を構成すると、タイマー回路(点灯回路)と予熱回路とを1つのパワー回路にまとめることができ、当該装置の小型化及び軽量化ができるというものである。
特許文献2には放電灯点灯装置が開示されている。この放電灯点灯装置によれば、共振回路及び出力トランスを有したトランジスタインバータと、フィラメント予熱手段とを備え、直流電源にはスイッチング用のトランジスタが接続され、このトランジスタがスイッチング動作をすることで、共振回路に発生する交流電圧が出力トランスに出力される。出力トランスには放電灯が接続される。これを前提にして、フィラメント予熱手段は、直流電源の投入時から一定時間が経過するまで、フィラメントを予熱するために、スイッチング用のトランジスタの動作周波数を、放電灯が始動できない程度の動作周波数に抑える。直流電源の投入時から一定時間を経過した後は、放電灯が始動できる程度の動作周波数に切り替えるようにした。このように装置を構成すると、放電灯のコールドスタートによる早期黒化や寿命劣化灯を防止できるというものである。
特許文献3には放電ランプ点灯装置及び照明装置が開示されている。この放電ランプ点灯装置によれば、直流電源、第1、第2のスイッチング手段、共振インダクタンス、共振静電容量、ドライブ共振回路、感温抵抗器及び帰還形のドライブ信号発生回路を備える。第1及び第2のスイッチング手段は直流電源間に直列的に接続されると共に、ドライブ信号発生回路に接続される。ドライブ信号発生回路には共振インダクタンスを介して共振インダクタンスが接続される。共振インダクタンスには放電ランプが接続される。放電ランプの電極間には第1の共振静電容量が接続され、放電ランプの電極は第2の共振静電容量を介在して直流電源に接続される。
この放電ランプ点灯装置によれば、第1及び第2のスイッチング手段の交互のスイッチング動作により発生した高周波交流によって、放電ランプを駆動するようになされる。ドライブ共振回路では、放電ランプに流れる電流を帰還する共振インダクタンスに生じた帰還電圧に共振する。これを前提にして、ドライブ共振回路には感温抵抗器が接続され、電源投入時にドライブ共振回路の共振周波数を連続的に変化させる。ドライブ信号発生回路は、ドライブ共振回路の共振電圧に基づいて第1および第2のスイッチング手段を交互にオン制御するようにした。
このように装置を構成すると、電源投入時にフィラメント電極を予熱してから放電ランプを始動できるようになるので、放電ランプの点滅特性が向上する。これと共に、ドライブ共振回路に接続された感温抵抗器が相対的に低い電圧で動作するようになるので、その信頼性を向上できるというものである。
特開昭 63−190297号公報(第3頁 第1図) 特開平 06−045079号公報(第2頁 図1) 特開2001−338790号公報(第3頁 図1)
ところで、従来例に係る蛍光ランプ駆動装置を応用してCCFL仕様とほぼ同様の構成で、複数本のHCFL仕様のバックライト装置を実現しようとした場合に、次のような問題がある。
i.特許文献1〜3及び、図8に示したバックライト装置1を含めてインバータトランス5は、蛍光ランプL1〜Lnの明るさ調整により、当該蛍光ランプL1〜Lnの動作時間と停止時間との比率が大きく変化する。例えば、動作期間が明るさ調整によって20〜95%程度に変化する。このため、各蛍光ランプL1〜Lnのヒータ電力の実効値も大きく変化してしまう。
ii.因みに、インバータトランス5にヒータ用巻線を追加して駆動制御をしようとした場合、蛍光ランプ本体の放電電流とヒータ電流とが混在し、放電電流とヒータ電流とを区別することが困難となって、ランプ負荷電流を正確に制御できなくなるおそれがある。
iii.インバータトランス5にヒータ用巻線を追加する構成を採った場合、ヒータ専用トランスを削除できそうであるが、バックライト装置1の起動時、特許文献1〜3に見られるように、蛍光ランプL1〜Lnのヒータを余熱する必要がある。従って、電源を投入してから0.5〜1秒間は、インバータトランス5のヒータ用電源のみを出力できるようにしなければならない。このようなHCFLの特有の放電開始機能を備えようとすると、当該駆動制御回路2の制御負担が大幅に増加するという問題がある。
そこで、本発明はこのような課題を解決したものであって、従来方式に比べて、駆動制御回路の制御負担を軽減できるようにすると共に、当該装置の小型化及びその製造コストを低減できるようにした蛍光ランプ駆動装置及び液晶表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題は、蛍光ランプを駆動制御するためのランプ制御信号及び直流電源を入力し、当該直流電源を所定の周波数の交流電源に変換する駆動制御回路と、一次側に電源用の巻線、二次側にヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線を有して、一次側の巻線が前記駆動制御回路の交流電源に接続され、かつ、当該ヒータ駆動用及び放電維持用の巻線に蛍光ランプの高電位側のヒータが接続される変圧器とを備え、前記変圧器に接続された蛍光ランプの高電位側のヒータに電源が供給されると共に、前記駆動制御回路は、蛍光ランプの起動時、前記ランプ制御信号に基づく前記交流電源の周波数を当該蛍光ランプの放電開始電圧以下となる周波数に上昇させ、前記変圧器の二次側の出力電圧を定常動作時よりも低く抑える蛍光ランプ駆動装置によって解決される。
本発明に係る蛍光ランプ駆動装置によれば、変圧器は、一次側に電源用の巻線、二次側にヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線を有しており、一次側の巻線が駆動制御回路の交流電源に接続され、かつ、当該ヒータ駆動用及び放電維持用の巻線に蛍光ランプが接続される。駆動制御回路は、ランプ制御信号及び直流電源を入力し、当該直流電源を所定の周波数の交流電源に変換する。変圧器に接続された蛍光ランプの高電位側のヒータには電源が供給される。これを前提にして、蛍光ランプを駆動制御する場合に、駆動制御回路は、当該装置の起動時、ランプ制御信号に基づく交流電源の周波数を蛍光ランプの放電開始電圧以下となる周波数に上昇させ、変圧器の二次側の出力電圧を定常動作時よりも低く抑えるようになされる。従って、当該装置の起動から蛍光ランプのヒータ予熱に至るヒータ予熱期間(例0.5〜1秒間)については、蛍光ランプを点灯しないように制御できるようになる。
本発明に係る液晶表示装置は、液晶表示部と、前記液晶表示部に光を照射する複数の蛍光ランプを有して当該蛍光ランプを駆動するバックライト装置とを備え、前記バックライト装置は、蛍光ランプを駆動制御するためのランプ制御信号及び直流電源を入力し、当該直流電源を所定の周波数の交流電源に変換する駆動制御回路と、一次側に電源用の巻線、二次側にヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線を有して、一次側の巻線が前記駆動制御回路の交流電源に接続され、かつ、当該ヒータ駆動用及び放電維持用の巻線に蛍光ランプの高電位側のヒータが接続される変圧器とを有し、前記変圧器に接続された蛍光ランプの高電位側のヒータに電源が供給されると共に、前記駆動制御回路は、蛍光ランプの起動時、前記ランプ制御信号に基づく前記交流電源の周波数を当該蛍光ランプの放電開始電圧以下となる周波数に上昇させ、前記変圧器の二次側の出力電圧を定常動作時よりも低く抑えるものである。
本発明に係る蛍光ランプ駆動装置によれば、ランプ制御信号及び直流電源を入力し当該直流電源を所定の周波数の交流電源に変換して蛍光ランプを駆動する駆動制御回路を備え、蛍光ランプの高電位側のヒータに電源が供給されると共に、駆動制御回路は、当該装置の起動時、ランプ制御信号に基づく交流電源の周波数を蛍光ランプの放電開始電圧以下となる周波数に上昇させ、変圧器の二次側の出力電圧を定常動作時よりも低く抑えるものである。
この構成によって、当該装置の起動から蛍光ランプのヒータ予熱に至るヒータ予熱期間(例0.5〜1秒間)については、蛍光ランプを点灯しないように制御できる。従って、ヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線を有した変圧器を使用した蛍光ランプ駆動装置を構築できるので、従来方式のようにインバータ用のトランスの他に、高電位側や、低電位側に個々にヒータトランスを設けたり、これらのヒータトランスを個別に制御しなくても済むようになる。これにより、個々にヒータトランスを設け、個々にヒータ制御をする場合に比べて、部材取り付けスペースを縮小できるばかりか、駆動制御回路の制御負担を軽減できるので、蛍光ランプ駆動装置の小型化及びその製造コストを低減できるようになった。
本発明に係る液晶表示装置によれば、本発明に係る蛍光ランプ駆動装置を備えたバックライト装置が設けられるので、当該液晶表示装置の起動から蛍光ランプのヒータ予熱に至るヒータ予熱期間については、蛍光ランプを点灯しないように制御できるようになる。
従って、ヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線を有した変圧器を使用したバックライト装置内蔵型の液晶表示装置を提供できるので、従来方式の液晶表示装置のようにインバータ用のトランスの他に、高電位側や、低電位側に個々にヒータトランスを設けたり、これらのヒータトランスを個別に制御しなくても済むようになる。これにより、個々にヒータトランスを設け、個々にヒータ制御をする場合に比べて、部材取り付けスペースを縮小できるばかりか、バックライト装置の駆動制御負担を軽減できるので、液晶表示装置の小型化、軽量化及びその製造コストを低減できるようになる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る蛍光ランプ駆動装置及び液晶表示装置について説明する。図1は、本発明に係る第1の実施形態としてのバックライト装置100の構成例を示すブロック図であり、図2〜図4は、各部の内部構成例を示す回路図である。
図1に示すバックライト装置100は本発明に係る蛍光ランプ駆動装置を備えたものであり、複数本の熱陰極蛍光ランプ(Hot Cathode Fluorescent Lamp:HCFL)を調光可能に駆動するものである。バックライト装置100は、液晶表示ディスプレイに実装可能なものであり、例えば、40インチの液晶テレビ用に構成した場合である。通常、このクラスでは12〜20本程度の蛍光ランプを使用するが説明を分かり易くするため、図1にはその一部となる4本の蛍光ランプL1〜L4の場合を示している。
バックライト装置100は、図1に示すように、駆動制御回路10、インバータトランス20、高電位側のヒータ制御部30、低電位側のヒータ制御部40及び蛍光ランプL1〜L4を有して構成される。駆動制御回路10は、蛍光ランプL1〜L4を駆動制御するためのランプ制御信号及び直流電源を入力し、当該直流電源を所定の周波数の交流電源に変換する。ランプ制御信号は、当該バックライト装置100をオン又はオフするためのスイッチ制御信号S11及び、蛍光ランプの明るさを調整するための明るさ調整信号S12(Dimmer)から構成される。
この例で、駆動制御回路10は蛍光ランプL1〜L4の起動時、スイッチ制御信号S11及び明るさ調整信号S12に基づき交流電源の周波数(以下動作周波数fという)を当該蛍光ランプL1〜L4の放電開始電圧以下となる動作周波数fに上昇させ、インバータトランス20の二次側の出力電圧を定常動作時よりも低く抑えるようになされる。例えば、蛍光ランプL1〜L4の起動時の交流電源の動作周波数fを当該蛍光ランプL1〜L4の定常動作時の動作周波数fの3倍乃至4倍に設定し、インバータトランス20の二次側の出力電圧が当該蛍光ランプL1〜L4の放電開始電圧以下となるように制御する。
駆動制御回路10は、図2に示すように、時限設定回路11、駆動制御IC装置12、プリドライブ回路13、ドライブトランス14、n型電界効果トランジスタ(FET:以下単にトランジスタQ3,Q4という)、コンデンサC11,C12及びインダクタ15を有して構成される。駆動制御IC装置12には、On/Off用、Dimmer用、動作周波数切替用、出力制御入力用、プロテクタ入力用、及び出力用の図示しない各端子が設けられる。
時限設定回路11は、第1の単安定マルチバイブレータ回路(M.M−1:以下タイマー回路101という)、第2の単安定マルチバイブレータ回路(M.M−2:以下タイマー回路102という)、発振器103(OSC)、npn型のバイポーラトランジスタ(以下単にトランジスタQ1という)、3個の抵抗r1〜r3、1個のコンデンサC1、2個の入力端子104,105を有して構成される。時限設定回路11は、交流電源の1周期のパルスにおけるオン期間の幅を通電時間としたとき、ヒータ予熱期間における蛍光ランプL1〜L4の高圧側ヒータをオンする通電時間を長く設定し、蛍光ランプL1〜L4の定常動作時における高圧側ヒータをオンする通電時間をヒータ予熱期間よりも短く設定するようになされる。
入力端子104には、駆動制御IC装置12のOn/Off用端子(図示せず)が接続され、当該バックライト装置100をオン又はオフするためのスイッチ制御信号S11が入力される。入力端子105には、駆動制御IC装置12のDimmer用端子(図示せず)が接続され、蛍光ランプL1〜L4等の明るさを調整するための明るさ調整信号S12が入力される。
入力端子104には、更に、タイマー回路101が接続され、入力端子104及び入力端子105には発振器103が接続される。発振器103は、スイッチ制御信号S11に基づく第1の駆動パルス信号S13を発生して低電位側のヒータ制御部40に出力する。発振器103は、明るさ調整信号S12に同期して出力される。
駆動パルス信号S13は蛍光ランプL1等の低電位側のヒータ(以下低圧側ヒータという)を駆動するための制御信号であり、蛍光ランプL1〜L4等のヒータ電圧が目標値になるようにパルス幅を設定する。バックライト装置100の明るさ調整は、蛍光ランプL1〜L4に供給する電圧や電流等の大きさではなく、単位周期における通電(オン)期間のパルスの幅と停電(オフ)期間の幅との比で行われる。蛍光ランプL1〜L4には放電負荷電流(以下ランプ負荷電流ILという)が流れる。蛍光ランプL1〜L4の明るさピーク時のランプ負荷電流ILは一定に制御される(PWM制御)。
タイマー回路101は、スイッチ制御信号S11に基づいてタイマー信号S1を発生してタイマー回路102に出力する。タイマー回路101には抵抗r3を介してトランジスタQ1が接続され、Q1のベースには抵抗r3を介してタイマー信号S1が入力される。トランジスタQ1のエミッタは接地され、Q1のコレクタは抵抗r1を介して駆動制御IC装置12の動作周波数切替用端子(図示せず)に接続され、変圧器の一例を構成するインバータトランス20の動作周波数を切り替えるようになされる。
Q1のコレクタは、抵抗r2を介してコンデンサC1の一端と共に接地される。コンデンサC1の他端は駆動制御IC装置12の動作周波数切替用端子(図示せず)に接続される。コンデンサC1、抵抗r1、r2は、インバータトランス20の動作周波数を決める部品である。ここでインバータトランス20の動作周波数をfとし、駆動制御回路10等の使用ICにより決まる定数をkとしたとき、定常時は、トランジスタQ1がオフして、動作周波数fはf=k/C1×(r1+r2)となる。起動時は、トランジスタQ1がオンして、抵抗r2をショートするので、動作周波数fはf=k/C1×r1となる。
上述の発振器103にはタイマー回路102が接続され、タイマー信号S1及び駆動パルス信号S13に基づく第2の駆動パルス信号S14を発生して高電位側のヒータ制御部30に出力する。駆動パルス信号S14は蛍光ランプL1等の高電位側のヒータ(以下高圧側ヒータという)を駆動するための制御信号である。駆動制御IC装置12は、当該バックライト装置100が起動された後、動作周波数f=k/C1×r1に基づく出力制御信号S15を発生する。
出力制御信号S15は、例えば、インバータトランス20の1秒間のみの動作周波数fを約200kHzとするための制御信号である。なお、駆動制御IC装置12は、当該装置の起動から蛍光ランプL1〜L4のヒータ予熱に至るヒータ予熱期間の終了後に、起動時の交流電源の動作周波数fを当該蛍光ランプL1〜L4の定常動作時の動作周波数fに戻すようになされる。動作周波数fを元に戻すのは、蛍光ランプL1〜L4の明るさピーク時のランプ負荷電流ILを一定に制御できるようにするためである。
駆動制御IC装置12にはプリドライブ回路13が接続され、当該プリドライブ回路13にはゲート制御用のドライブトランス14が接続される。プリドライブ回路13は、ドライブトランス14の一次側の巻線に接続され、その二次側の巻線にはスイッチング用のトランジスタQ3,Q4が接続される。ドライブトランス14の二次側の巻線は、トランジスタQ3,Q4のゲートを個々に制御するために2つに分けて設けられる。
トランジスタQ3のドレインはインダクタ15(チョークコイル)を介して直流電源(例えば、DC390V)の高電位側端子106に接続される。トランジスタQ3のドレインと、直流電源の低電位側端子107との間にはコンデンサC11が接続される。上述のトランジスタQ3のソースとトランジスタQ4のドレインは直列に接続され、この接続点がこの駆動回路の出力端となり、インバータトランス20の一次巻線の一端に接続される。Q4のゲートは抵抗r5を介してドライブトランス14の他方のゲート制御用巻線の一端に接続される。このゲート制御用巻線の他端にはQ4のソースが接続される。
また、トランジスタQ3のゲートが抵抗r4を介してドライブトランス14の一方のゲート制御用巻線の一端に接続され、そのゲート制御用巻線の他端はインバータトランス20の一次側巻線の一端に接続される。上述の低電位側端子107には、更に、コンデンサC12の一端が接続され、当該コンデンサC12の他端がインバータトランス20の一次側巻線の他端に接続される。
このように構成された駆動制御回路10において、プリドライブ回路13は、出力制御信号S15に基づいてドライブトランス14を励振し、直流電源にインダクタ15を介して接続されたトランジスタQ3,Q4をオンオフする。トランジスタQ3,Q4がオンオフすると、インダクタ15に蓄えられたエネルギーがコンデンサC11及びC12を交互に充電したり、C11及びC12が交互に放電を繰り返すことにより交流電源を構成し、インバータトランス20の一次側に所定の動作周波数fの交流電力を供給するようになる。
図2において、駆動制御回路10に接続されたインバータトランス20は、蛍光ランプL1〜L4へランプ負荷電流ILを供給するように動作する。インバータトランス20は、一次側に電源用の巻線w1、二次側にヒータ駆動用の各々の巻線w11,w13,w21,w23を有し、かつ、放電維持用の各々の巻線w12,w22を有して、一次側の巻線w1が駆動制御回路10の交流電源に接続される。放電維持用の巻線w12,w22の巻数は、例えば、1000回以上である。ヒータ駆動用の巻線w11,w13や、w21,w23等は放電維持用の巻線の約1/100の10回巻き程度である。
上述した蛍光ランプL1〜L4の明るさ調整は、ユーザが行うものであり、常に一定ではない。従って、蛍光ランプL1〜L4の明るさ調整により、ヒータ駆動用の巻線w11,w13,w21,w23に誘起される交流電圧が変化する。そこで、インバータトランス20の二次側のヒータ駆動用の巻線w11,w13,w21,w23と、蛍光ランプL1〜L4の高圧側ヒータHh1〜Hh4との間にヒータ制御部30を接続し(設け)、ヒータ駆動用の交流電源を直流電源に変換して、当該ヒータHh1〜Hh4に流れる電流の通電期間を制御する。
この例で、起動時は、定常動作時より長い通電期間、当該蛍光ランプL1〜L4の高圧側ヒータHh1〜Hh4へ電力を供給し、定常動作時は、蛍光ランプL1〜L4が最小の明るさを維持する通電時間、又は、当該通電時間以下の通電期間だけ当該蛍光ランプL1〜L4の高圧側ヒータへ電力を供給するようになされる。これにより、起動時及び定常動作時におけるヒータ電力の変動を抑制できるようにすると共に、蛍光ランプL1〜L4のヒータ電圧規格を満足できるようにした。
この例では、図3Aに示すインバータトランス20のヒータ駆動用の巻線w11には、蛍光ランプL1の高電位側のヒータ制御部30を介在してその高圧側ヒータHh1の一端が接続され、放電維持用の巻線w12の一端には、その高圧側ヒータHh1の一端が接続される。放電維持用の巻線w12の他端には、蛍光ランプL2の高圧側ヒータHh2の一端が接続され、ヒータ駆動用の巻線w13には、同様にしてヒータ制御部30を介在してその高圧側ヒータHh2の他端が接続される。
また、インバータトランス20のヒータ駆動用の巻線w21には、蛍光ランプL3の高電位側のヒータ制御部30を介在してその高圧側ヒータHh3の一端が接続され、放電維持用の巻線w22の一端には、その高圧側ヒータHh3の一端が接続される。放電維持用の巻線w22の他端には、蛍光ランプL4の高圧側ヒータHh4の一端が接続され、ヒータ駆動用の巻線w23には、同様にしてヒータ制御部30を介在してその高圧側ヒータHh4の他端が接続される。
この例で、蛍光ランプL1〜L4の高圧側ヒータHh1〜Hh4の電源は、インバータトランス20(先願:特願2006−338912号)の放電維持用の巻線w12,w22のコイル巻き始め及びコイル巻き終わり部分から内側に10回巻き程度の部位にタップを設け、この巻線タップからヒータ駆動用の巻線w11,w13や、巻線w21,w23等を引き出して得るようにした。
ヒータ制御部30は蛍光ランプL1毎にスイッチ回路SW1を有しており、タイマー回路102からの駆動パルス信号S14(図3B参照)に基づいて高圧側ヒータHh1等への直流電源の通電期間を制御するようになされる。スイッチ回路SW1は、フォトカプラ部31、抵抗r6,r7、コンデンサC2及びC3、ダイオードD1及び、npn型のバイポーラトランジスタ(以下単にトランジスタQ2という)を有し、通電期間を制御可能な全波整流回路を構成する。ここでコンデンサC2、ダイオードD1及びトランジスタQ2による全波整流回路を採用したのは、コンデンサC2の容量を選定することにより、ヒータ電力を可変するようにした為である。
上述のインバータトランス20のヒータ駆動用の巻線w11の一端は、蛍光ランプL1の高圧側ヒータHh1の一端に接続される。当該巻線w11の他端は、コンデンサC2を介在してトランジスタQ2のコレクタに接続される。Q2のベースはフォトカプラ部31の受光素子側に接続される。抵抗r6はQ2のコレクタとフォトカプラ部31のコレクタとの間に接続される。抵抗r7は、Q2のエミッタとフォトカプラ部31のエミッタとの間に接続される。
コンデンサC3は高圧側ヒータHh1の一端と、Q2のエミッタと共に高圧側ヒータHh1の他端との間に接続され、全波整流後の脈流電圧を平滑する。ダイオードD1はトランジスタQ2のコレクタと高圧側ヒータHh1の一端との間に接続され、トランジスタQ2のオン動作の期間中、当該トランジスタQ2と共に交流電源を全波整流する。このように、スイッチ回路SW1では、ヒータ駆動用の巻線w11の誘起電圧をコンデンサC2、ダイオードD1及びトランジスタQ2による整流回路で直流電圧に変換し、コンデンサC3で平滑するようになされる。
この例で、定格実効電圧が高圧側ヒータHh1に供給できれば、平滑用のコンデンサC3は接続しなくても良い。しかし、高圧側ヒータHh1への直流電力の通電期間が20%のとき、ヒータ電圧のピーク値が定格値の√5倍になる。そこで、高圧側ヒータHh1の信頼性を確保するために、コンデンサC3を使用してピーク電圧を低くしている。
なお、フォトカプラ部31の発光素子側には、図2に示したタイマー回路102が接続され、タイマー回路102からの駆動パルス信号S14に基づいて、起動時及び定常動作時のそれぞれの高圧側ヒータHh1へ供給する直流電源の通電期間を設定するようになされる。駆動パルス信号S14は図3Bに示すようにハイ・レベルでフォトカプラ部31の発光素子をオンし、ロー・レベルでその発光素子をオフする。
他の蛍光ランプL2にはスイッチ回路SW2が設けられ、蛍光ランプL3にはスイッチ回路SW3が設けられ、蛍光ランプL4にはスイッチ回路SW4が設けられる。スイッチ回路SW2〜SW4の内部構成についてはスイッチ回路SW1と同様であるのでその説明を省略する。なお、スイッチ回路SW1のコンデンサC2の容量と、スイッチ回路SW2のコンデンサC2’の容量とは異なる値を設定している。スイッチ回路SW3のコンデンサC2の容量と、スイッチ回路SW4のコンデンサC2’の容量とも異なる値を設定している。
このように容量を異ならせたのは、起動時と定常動作時の各蛍光ランプL1及びL2とのヒータ電力や、その各蛍光ランプL3及びL4とのヒータ電力等に差が生じないようにするためである。スイッチ回路SW2〜SW4の各々の内部に設けられる3個のフォトカプラ部31の発光素子は、スイッチ回路SW1のフォトカプラ部31の発光素子と計4個が直列に接続される。
他のスイッチ回路SW2〜SW4は、タイマー回路102からの駆動パルス信号S14に基づくスイッチ回路SW1による蛍光ランプL1の高圧側ヒータHh1の通電制御と共に、当該駆動パルス信号S14に基づいて、蛍光ランプL2の高圧側ヒータHh2の通電制御、蛍光ランプL3の高圧側ヒータHh3の通電制御及び蛍光ランプL4の高圧側ヒータHh4の通電制御を実行する。
タイマー回路102は、起動時、ヒータ駆動用の巻線w11,w13,w21,w23の出力電圧が低いため、高圧側ヒータHh1への直流電源の通電期間を長く(100〜50%)設定するような駆動パルス信号S14を直列接続のフォトカプラ部31に供給する。定常動作時は、明るさ調整(Dimmer)の最小値(通常の20%程度)の動作期間以下となる期間のみ、蛍光ランプL1〜L4の高圧側ヒータHh1〜Hh4へヒータ電力を供給して、ヒータ電流の実効値が定格を満足するようになされる。
この例で、各々の蛍光ランプL1〜L4の高電位側及び低電位側のヒータ(電極)間には、各々の蛍光ランプL1〜L4間に流れるランプ負荷電流ILと、各々のヒータ電流とが混在した状態の電流が流れている。このため、蛍光ランプL1〜L4のランプ負荷電流ILのみを抜き出して、その値を定格値になるように制御する方法が採られる。
図4Aに示す蛍光ランプL1〜L4の低圧側ヒータHl1〜Hl4には、低電位側のヒータ制御部40が接続される。ヒータ制御部40は、ヒータ制御用のpnp型のバイポーラトランジスタ(以下単にトランジスタQ5という)、電流検知部41及び異常検出回路42を有して構成され、蛍光ランプL1〜L4の低圧側ヒータHl1〜Hl4へ直流電源を供給するようになされる。
蛍光ランプL1〜L4の低圧側ヒータHl1〜Hl4は、2本が直列に接続され、このヒータ直列回路が更に直流電源に対して並列に接続される。この例で、低圧側ヒータHl1の一端は異常検出回路42を介して低圧側ヒータHl2の一端に接続され、低圧側ヒータHl3の一端は電流検知部41を介して低圧側ヒータHl4の一端に接続される。低圧側ヒータHl1の他端及び低圧側ヒータHl3の他端に接続される。
低圧側ヒータHl2の他端及び低圧側ヒータHl4の他端は電流検知部41を介してトランジスタQ5のコレクタに接続される。Q5のエミッタには図示しない直流電源が接続され、例えば、DC12Vの直流電圧が供給される。Q5のべースには、図1に示した駆動制御回路10が接続され、時限設定回路11から出力される駆動パルス信号S13が供給される。トランジスタQ5は、時限設定回路11の発振器103から出力される駆動パルス信号S13で駆動される。駆動パルス信号S13は、一定のヒータ電力を得るため、図4Bに示すような固定された周期及びオン期間を有している。駆動パルス信号S13は図4Bに示すハイ・レベルでトランジスタQ5をオフし、ロー・レベルでQ5をオンする。
当該バックライト装置100によれば、スイッチング素子としてのトランジスタQ5のベースに供給される駆動パルス信号S13のパルス幅を変調することで、ヒータ電流の通電期間をオン/オフさせてヒータ電圧を調整する方法が採られる。この方法により低圧側ヒータHl1〜Hl4に定格実効電流を流すように制御できるようになる。なお、ヒータ制御部40において、トランジスタQ5を使用せず、適当な電圧を他の方法(抵抗器を挿入など)で供給しても良いが電力の損失が大きくなる。
上述のトランジスタQ5のコレクタと、蛍光ランプL4の低圧側ヒータHl4の一端との間に接続された電流検知部41は、蛍光ランプL1〜L4に流れるランプ負荷電流ILを検知して電流検知信号S41を発生するようになされる。電流検知部41には電流検知用のトランスが使用され、このトランスは、2つの一次側の巻線w41,w42と、1つ以上の二次側の巻線w43とを有し、一次側の2つの巻線w41,w42は、蛍光ランプL3及びL4の低圧側ヒータHl3,Hl4に流れるヒータ電流により発生する磁界を打ち消すように結線される。巻線w43の一端は接地され、その他端は駆動制御IC装置12の出力制御入力用の端子(符号図示せず)に接続される。
このように電流検知部41を構成すると、ヒータ電流による電流検知部41のトランスの二次側の巻線w43へ誘導される出力電圧が相殺されて、ヒータ電流がランプ負荷電流ILに加算されることなく、電流検知部41のトランスの二次側の巻線w43から、蛍光ランプL1〜L4のランプ負荷電流ILによる検知電圧のみを電流検知信号S41として駆動制御IC装置12に出力できるようになる。
上述の低圧側ヒータHl1と低圧側ヒータHl2との間に接続された異常検出回路42は、コンデンサC41,C42,ダイオードD41,D42,抵抗r41及び、インダクタ45により構成され、ランプ負荷電流ILや、ヒータ電圧等に異常な状況が生じた場合に、その異常を検出して異常検出信号S42を発生する回路である。
低圧側ヒータHl1の他端は、低圧側ヒータHl3の他端と共に、並列回路を構成する抵抗r41及びコンデンサC41を介して接地される。低圧側ヒータHl2の一端にはコンデンサC42が接続され、当該コンデンサC42の他端はダイオードD41に直列に接続される。ダイオードD41の他端は、駆動制御IC装置12のプロテクタ入力用の端子(符号図示せず)に接続される。ダイオードD42は低圧側ヒータHl2の他端と、コンデンサC42及びダイオードD41の直列接続点に接続される。
この異常検出回路42によれば、ヒータ電流が変動すると抵抗r41による電圧降下が変動する。一方、インダクタ45にはランプ負荷電流ILが流れ、このランプ負荷電流ILによる交流電圧がダイオードD41,D42のよって直流電圧に変換される。この直流電圧と先の電圧降下とが加算された検出電圧が異常検出信号S42として駆動制御IC装置12に出力される。
駆動制御IC装置12では、基準設定値と異常検出信号S42に基づく検出電圧値とが比較される。検出電圧値が基準設定値を越えた場合、又は、検出電圧値が基準設定値以上となった場合に、駆動制御回路10の動作を停止するようになされる。
図5は、バックライト装置100におけるインバータトランス20の動作周波数特性例を示すグラフ図である。図5に示す縦軸は出力(電流・電圧)であり、ヒータ駆動用の巻線w11,w13の出力電流[mA]及び、放電維持用の巻線w12等の出力電圧[Vp−p]である。
出力電流は縦軸の目盛り値をそのままmAで示し、出力電圧は縦軸の目盛り値を×10(倍)にして示される。横軸は、駆動制御回路10の交流電源の動作周波数fを示している。図中、一点鎖線は出力電流Ihr−1特性であり、菱形ドットに実線は出力電流Ihr−2特性である。四角形ドットに実線は出力電圧HV特性を示している。出力電流Ihr−1特性、出力電流Ihr−2特性及び、出力電圧HV特性はインバータトランス20の動作周波数特性を構成する。
この例で、当該インバータトランス20の二次側の放電維持用の巻線w12,w22等に現れる出力電圧をHVとすると、出力電圧HVは蛍光ランプL1〜L4等にランプ負荷電流ILを供給する電位となる。図5に示すインバータトランス20の出力電圧HV特性例によれば、出力電圧HV=v2としたとき、動作周波数が55kHz<f<60kHzの範囲において、二次側の出力電圧HV=v2が略1850Vp−pを示す。
また、動作周波数が100kHz<f<200kHzの範囲においては、二次側の出力電圧HV=v2が100Vp−pを示す。動作周波数が60kHz<f<100kHzの範囲においては、二次側の出力電圧HV=v2が100Vp−p<v2<1850Vp−pを示すような動作周波数特性を有している。このように出力電圧HVは、通常の動作周波数fであるf=55KHz付近で大きく、f=150KHz以上では殆ど現れなくなっている。
この例では、インバータトランス20における回路ヒータ駆動用の巻線w11,w13のタップ引き出し位置によって、当該巻線w11,w13等の出力電流Ihr−1特性や、出力電流Ihr−2特性等の動作周波数特性曲線が異なってくる。例えば、ヒータ駆動用の巻線w11の出力電流Ihr−1特性は、動作周波数fに対する、図2に示した蛍光ランプL1の高圧側ヒータHh1を流れるヒータ電流の電流値を示している。
出力電流Ihr−1特性によれば、動作周波数f=150KHz以上でも、55KHzの時の1/3程度となるが、タイマー回路102を内蔵した時限設定回路11を付加したことで、動作周波数f=150KHz以上で、ヒータ電力のみを蛍光ランプL1に供給できるようになっている。
同様にして、ヒータ駆動用の巻線w13の出力電流Ihr−2特性は、蛍光ランプL2の高圧側ヒータHh2に流れるヒータ電流値を示している。出力電流Ihr−2特性によれば、動作周波数f=150KHz以上でも、55KHzの時の1/3程度となるが、同様にして動作周波数f=150KHz以上でヒータ電力のみを蛍光ランプL2に供給できるようになっている。蛍光ランプL3及びL4についても同様に供給できるようになっている。
この例では、二次側の放電維持用の巻線w12,w22の巻数は1000回以上で、その巻数が多く、蛍光ランプL1〜L4の容量を含めた共振動作周波数をf0としたとき、f0を55kHz付近に設定している。ヒータ駆動用の巻線w11,w13、w21,w23は、放電維持用の巻線w12,w22の1/100程度であり、f0=55KHz付近に共振点が無く、出力電圧HVの変化が少ない。このような共振点がずれたインバータトランス20の周波数特性機能を利用すると、バックライト装置100の起動時に、このような機能が蛍光ランプL1〜L4の高圧側ヒータHh1〜Hh4を余熱する目的に沿うようになる。この高圧側ヒータHh1〜Hh4を余熱する時間(以下ヒータ予熱時間という)は、通常、1秒以下の期間である。余熱処理は、熱陰極型の蛍光ランプL1〜L4の寿命を確保するために必須の条件である。
続いて、バックライト装置100の動作例について説明する。図6A〜Cは、バックライト装置100の動作例を示すタイムチャートである。この例で、当該バックライト装置100の起動時に、二次側の蛍光ランプ回路を含めたインバータトランス20の昇圧比が定常動作時の1/5以下となるように、インバータトランス20の一次側の巻線w1への交流電源(供給電力)の動作周波数fを定常動作時の動作周波数fよりも上昇させるようになされる。
これ動作条件にして、当該バックライト装置100の起動時、電源をONしてからヒータ予熱期間(0.5秒〜1.0秒)は、図6Cに示すようにインバータトランス20の動作周波数fが定格周波数の3倍以上に設定される。例えば、交流電源の動作周波数fを蛍光ランプL1〜L4の放電開始電圧以下となる動作周波数f=150kHz程度に上昇させる。ヒータ予熱期間は、放電を停止しているので、図6Aに示すランプ負荷電流ILが流れない。図6Bは高圧側ヒータHh1等への駆動パルス信号S14である。ヒータ予熱期間は、駆動パルス信号S14のハイ・レベルのパルス幅がロー・レベルの幅に比べて広く設定される。
このとき、図3に示したスイッチ回路SW1では、スイッチング用のトランジスタQ2がフォトカプラ部31を通して高圧側ヒータHh1への直流電源の通電期間を制御する。例えば、フォトカプラ部31の発光素子は、タイマー回路102からの駆動パルス信号S14に基づいて、起動時の高圧側ヒータHh1へ供給する直流電源の通電期間を設定するようになされる。駆動パルス信号S14は図6Bに示すようにハイ・レベルでフォトカプラ部31の発光素子をオンし、ロー・レベルでその発光素子をオフする。スイッチ回路SW2〜SW4についても同様に動作する。
これにより、インバータトランス20のランプ電流供給用の二次側の巻線w12,w22のランプ負荷出電流を蛍光ランプL1〜L4の放電開始電圧以下に小さくし、ヒータ駆動用の巻線w11,w13等には動作周波数fを上昇させた状態で定格のヒータ電力を得られるようになる。
定常動作時は、図6Cに示す動作周波数fが定格周波数に設定されると共に、駆動パルス信号S14は、明るさmax及びmin調整に関係無く、図6Bに示すように、起動時に比べてハイ・レベルのパルス幅が狭く設定される。スイッチ回路SW1はハイ・レベルでフォトカプラ部31の発光素子をオンし、ロー・レベルでその発光素子をオフする。フォトカプラ部31の発光素子は、タイマー回路102から定常動作時のパルス幅の駆動パルス信号S14を入力し、この駆動パルス信号S14に基づいて、高圧側ヒータHh1へ供給する直流電源の通電期間を設定するようになされる。スイッチ回路SW2〜SW4についても同様に動作する。
これにより、図6Aに示すようなランプ負荷電流ILが蛍光ランプL1等の高電位側から低電位側に流れる。明るさmax調整時には、図4Bに示した駆動パルス信号S13に基づくPWM制御により、ランプ負荷電流ILのハイ・レベルのパルス幅がそのロー・レベルの幅に比べて数段広くなる。蛍光ランプL1〜L4が明るく輝くようになる。また、明るさmin調整時には、同図に示した駆動パルス信号S13に基づくPWM制御により、ハイ・レベルのパルス幅がロー・レベルの幅に比べて数段狭くなる。蛍光ランプL1〜L4が明るさmax時に比べてやや暗くなる感じで輝くようになる。
このように、第1の実施形態としてのバックライト装置100によれば、4本の蛍光ランプL1〜L4を駆動制御する場合に、駆動制御回路10は、当該バックライト装置100の起動時、スイッチ制御信号S11及び明るさ調整信号S12に基づく交流電源の動作周波数fを蛍光ランプL1〜L4の放電開始電圧以下となる動作周波数f=150kHz程度に上昇させ、インバータトランス20の二次側の出力電圧VHを定常動作時よりも低く抑えるようになされる。
従って、当該装置100の起動から蛍光ランプL1〜L4のヒータ予熱に至るヒータ予熱期間(例0.5〜1秒間)については、蛍光ランプL1〜L4を点灯しないように制御できるようになる。これにより、ヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線w11〜w13,w21〜w23等を有したインバータトランス20を使用したバックライト装置100を構築できるので、従来方式のようにインバータ用のトランスの他に、高電位側や、低電位側に個々にヒータトランスを設けたり、これらのヒータトランスを個別に制御しなくても済むようになる。従って、個々にヒータトランスを設け、個々にヒータ制御をする場合に比べて、部材取り付けスペースを縮小できるばかりか、駆動制御IC装置12の制御負担を軽減できるので、バックライト装置100の小型化及びその製造コストを低減できるようになる。
上述した実施例では、各蛍光ランプL1〜L4の高圧側ヒータHh1〜Hh4へ、同じ通電期間だけヒータ電力を供給する場合について説明したが、これに限られることはなく、インバータトランス20のヒータ駆動用の巻線w11,w13等のタップ引き出し位置により、異なる通電期間を設定してヒータ電力を供給し、ヒータ実効電圧が同じ値になるように構成してもよい。この場合は、各スイッチ回路SW1〜SW4の各々の整流回路は、もっと簡素になるがタイマー回路102が2系統以上必要になる。
図7は、第2の実施形態としての液晶表示装置200の構成例を示すブロック図である。図7に示す液晶表示装置200は、液晶ドライバ50、液晶表示部60、電源装置70及び本発明に係るバックライト装置100を備えて構成され、液晶表示部60に均等に光を照射するようになされる。
電源装置70は、商用電源、例えば、我が国ではAC100Vに接続される。電源装置70には、商用電源を低電圧及び高電圧の2種類の直流電源に変換する図示ない電源回路が実装される。この例で、商用電源を全波整流して低電圧用の直流電源回路はDC12Vを発生し、同様にして、高電圧用の直流電源回路は、例えば、DC390Vを発生する。電源装置70には駆動制御回路10、液晶ドライバ50及び液晶表示部60が接続される。
電源装置70は低圧側のヒータ制御部40、液晶ドライバ50及び液晶表示部60にDC12Vの直流電源を供給し、駆動制御回路10にDC390Vの直流電源を供給する。液晶ドライバ50は映像信号Sin及び、DC12Vの直流電源を入力して、液晶駆動信号S50を生成する。液晶駆動信号S50は液晶表示部60を構成する図示しないマトリクス電極に出力される。液晶ドライバ50には液晶表示部60が接続され、DC12Vの直流電源及び液晶駆動信号S50を入力して液晶を駆動するようになされる。
液晶表示部60の背面にはバックライト装置100が配設される。バックライト装置100は、第1の実施形態で説明したように4本の蛍光ランプL1〜L4と本発明に係る蛍光ランプ駆動装置とを組み合わせて構成され、当該蛍光ランプL1〜L4を駆動して液晶表示部60に均等に光を照射するようになされる。蛍光ランプL1〜L4には、HCFL管が使用される。
上述の電源装置70に接続されたバックライト装置100は、インバータトランス20に接続された4本の蛍光ランプL1〜L4の輝度が一定となるように当該蛍光ランプL1〜L4を駆動するようになされる。バックライト装置100は4本の蛍光ランプL1〜L4の他に駆動制御回路10、インバータトランス20、高圧側のヒータ制御部30及び低圧側にヒータ制御部40を有して構成される。
駆動制御回路10は、4本の蛍光ランプL1〜L4を駆動制御するためのスイッチ制御信号S11、明るさ調整信号S12及び、DC=390Vの直流電源を入力し、当該直流電源を所定の動作周波数fの交流電源に変換する。インバータトランス20は、一次側に電源用の巻線w1、二次側にヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線w11,w12,w13,w21,w22,w23を有して、一次側の巻線w1が駆動制御回路10の交流電源に接続される。ヒータ駆動用及び放電維持用の巻線w11,w12,w13には、蛍光ランプL1,L2の高圧側ヒータHh1,Hh2が接続され、ヒータ駆動用及び放電維持用の巻線w21,w22,w23には、蛍光ランプL3,L4の高圧側ヒータHh3,Hh4が接続される(図2参照)。
インバータトランス20に接続された蛍光ランプL1〜L4の低圧側ヒータhl1〜hl4にはDC12Vの直流電源が供給される(図4参照)。駆動制御回路10は、蛍光ランプL1〜L4の起動時、スイッチ制御信号S11及び明るさ調整信号S12に基づく交流電源の定常動作時の動作周波数f=55kHzを、当該蛍光ランプL1〜L4の放電開始電圧以下となる動作周波数f=200kHzに上昇させ、インバータトランス20の二次側の出力電圧を定常動作時よりも低く抑えるようになされる(図6参照)。これにより、バックライト装置100はDC390Vの直流電圧を交流電圧に変換して4本の蛍光ランプL1〜L4をAC駆動するようになる。
このように、第2の実施形態としての液晶表示装置200によれば、本発明に係るバックライト装置100が備えられるので、当該液晶表示装置200の起動から蛍光ランプL1〜L4のヒータ予熱に至るヒータ予熱期間については、蛍光ランプL1〜L4を点灯しないように制御できるようになる。
従って、ヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線w11,w12,w13,w21,w22,w23を有したインバータトランス20を使用したバックライト装置内蔵型の液晶表示装置200を提供できるので、従来方式の液晶表示装置のようにインバータ用のトランスの他に、高電位側や、低電位側に個々にヒータトランスを設けたり、これらのヒータトランスを個別に制御しなくても済むようになる。
これにより、個々にヒータトランスを設け、個々にヒータ制御をする場合に比べて、トランス取り付けスペースを縮小できるばかりか、バックライト装置100の駆動制御負担を軽減できるようになった。従って、大型の液晶表示パネルを用いた液晶テレビや、液晶モニタ等の液晶表示装置200の小型化、軽量化及びその製造コストを低減できるようになった。
本発明は、複数本の熱陰極蛍光管を駆動するバックライト装置及び、当該バックライト装置を備えた液晶表示ディスプレイ等に適用して極めて好適である。
本発明に係る第1の実施形態としてのバックライト装置100の構成例を示すブロック図である。 駆動制御回路10及びインバータトランス20の内部構成例を示す回路図である。 高電位側のヒータ制御部30の内部構成例を示す回路図である。 低電位側のヒータ制御部40の内部構成例を示す回路図である。 インバータトランス20の動作周波数特性例を示すグラフ図である。 バックライト装置の動作例を示すタイムチャートである。 第2の実施形態としての液晶表示装置200の構成例を示すブロック図である。 従来例に係るバックライト装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10・・・駆動制御回路、11・・・時限設定回路、12・・・駆動制御IC装置、13・・・プリドライブ回路、14・・・ドライブトランス、15,45・・・インダクタ、20・・・インバータトランス、30・・・高圧側のヒータ制御部、31・・・フォトカプラ部、40・・・低圧側のヒータ制御部、41・・・電流検知回部、50・・・液晶ドライバ、60・・・液晶表示部、70・・・電源装置、100・・・バックライト装置、101,102・・・タイマー回路、103・・・発振器、200・・・液晶表示装置

Claims (9)

  1. 蛍光ランプを駆動制御するためのランプ制御信号及び直流電源を入力し、当該直流電源を所定の周波数の交流電源に変換する駆動制御回路と、
    一次側に電源用の巻線、二次側にヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線を有して、一次側の巻線が前記駆動制御回路の交流電源に接続され、かつ、当該ヒータ駆動用及び放電維持用の巻線に蛍光ランプの高電位側のヒータが接続される変圧器とを備え、
    前記変圧器に接続された蛍光ランプの高電位側のヒータに電源が供給されると共に、前記駆動制御回路は、
    蛍光ランプの起動時、前記ランプ制御信号に基づく前記交流電源の周波数を当該蛍光ランプの放電開始電圧以下となる周波数に上昇させ、前記変圧器の二次側の出力電圧を定常動作時よりも低く抑える蛍光ランプ駆動装置。
  2. 前記駆動制御回路は、
    前記蛍光ランプの起動時の前記交流電源の周波数を当該蛍光ランプの定常動作時の周波数の3倍乃至4倍に設定し、前記変圧器の二次側の出力電圧が当該蛍光ランプの放電開始電圧以下となるように制御する請求項1に記載の蛍光ランプ駆動装置。
  3. 前記駆動制御回路に接続された変圧器は、
    前記駆動制御回路の交流電源の周波数をfとし、当該変圧器の二次側の放電維持用の巻線の出力電圧をv2としたとき、
    前記周波数が55kHz<f<60kHzの範囲において、二次側の出力電圧v2が略1850Vp−pを示し、前記周波数が100kHz<f<200kHzの範囲において、二次側の出力電圧v2が100Vp−pを示し、前記周波数が60kHz<f<100kHzの範囲において、二次側の出力電圧v2が100Vp−p<v2<1850Vp−pを示す周波数特性を有する請求項2に記載の蛍光ランプ駆動装置。
  4. 前記駆動制御回路は、
    当該装置の起動から蛍光ランプの高電位側のヒータの予熱に至るヒータ予熱期間の終了後に、起動時の前記交流電源の周波数を当該蛍光ランプの定常動作時の周波数に戻す請求項3に記載の蛍光ランプ駆動装置。
  5. 前記駆動制御回路は、
    前記交流電源の1周期のパルスにおけるオン期間の幅を通電時間としたとき、
    前記ヒータ予熱期間における前記蛍光ランプの高電位側のヒータをオンする通電時間を長く設定し、
    前記蛍光ランプの定常動作時における高電位側のヒータをオンする通電時間を前記ヒータ予熱期間よりも短く設定する請求項4に記載の蛍光ランプ駆動装置。
  6. 前記変圧器の二次側のヒータ駆動用の巻線と前記蛍光ランプの高電位側のヒータとの間にヒータ制御部が接続され、
    前記ヒータ制御部は、
    起動時、前記定常動作時の通電期間よりも長い通電期間、当該蛍光ランプの高電位側のヒータへ電力を供給し、
    定常動作時、前記蛍光ランプが最小の明るさを維持する通電時間、又は、当該通電時間以下の通電期間だけ当該蛍光ランプの高電位側のヒータへ電力を供給する請求項5に記載の蛍光ランプ駆動装置。
  7. 前記蛍光ランプの低電位側のヒータへ電源を供給する回路に電流検知部が備えられ、
    前記電流検知部は、
    前記蛍光ランプに流れる放電負荷電流を検知する請求項1に記載の蛍光ランプ駆動装置。
  8. 前記電流検知部には電流検知用のトランスが設けられ、
    前記トランスは、2つの一次側の巻線と1つ以上の二次側の巻線とを有し、
    前記一次側の2つの巻線は、前記蛍光ランプの低電位側のヒータに流れる電流により発生する磁界を打ち消すように結線される請求項7に記載の蛍光ランプ駆動装置。
  9. 液晶表示部と、
    前記液晶表示部に光を照射する複数の蛍光ランプを有して当該蛍光ランプを駆動するバックライト装置とを備え、
    前記バックライト装置は、
    蛍光ランプを駆動制御するためのランプ制御信号及び直流電源を入力し、当該直流電源を所定の周波数の交流電源に変換する駆動制御回路と、
    一次側に電源用の巻線、二次側にヒータ駆動用及び放電維持用の各々の巻線を有して、一次側の巻線が前記駆動制御回路の交流電源に接続され、かつ、当該ヒータ駆動用及び放電維持用の巻線に蛍光ランプの高電位側のヒータが接続される変圧器とを有し、
    前記変圧器に接続された蛍光ランプの高電位側のヒータに電源が供給されると共に、前記駆動制御回路は、
    蛍光ランプの起動時、前記ランプ制御信号に基づき前記交流電源の周波数を当該蛍光ランプの放電開始電圧以下となる周波数に上昇させ、前記変圧器の二次側の出力電圧を定常動作時よりも低く抑える液晶表示装置。
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