JP2009243316A - 排気ガス浄化装置及びその排気ガス浄化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
SCR触媒に流入するNO濃度とNO2濃度の比率を高精度に制御することで、還元剤を大気中に放出させることなくNOxの浄化率を向上させることのできる排気ガス浄化装置及びその排気ガス浄化方法を提供する。
【解決手段】
内燃機関の排気流路中に設けられた排気ガス浄化装置は、酸素供給手段と、前記酸素供給手段の下流に配置された酸化触媒と、該酸化触媒の下流側に配置された還元剤添加手段と、該還元剤添加手段の下流側に配置されたSCR触媒と、を有する。
【選択図】 図1
SCR触媒に流入するNO濃度とNO2濃度の比率を高精度に制御することで、還元剤を大気中に放出させることなくNOxの浄化率を向上させることのできる排気ガス浄化装置及びその排気ガス浄化方法を提供する。
【解決手段】
内燃機関の排気流路中に設けられた排気ガス浄化装置は、酸素供給手段と、前記酸素供給手段の下流に配置された酸化触媒と、該酸化触媒の下流側に配置された還元剤添加手段と、該還元剤添加手段の下流側に配置されたSCR触媒と、を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関の排気ガス浄化装置及びその排気ガス浄化方法に関する。特に、酸化触媒及びSCR触媒を用いて、内燃機関から排出される排気ガス中のNOxを浄化する排気ガス浄化装置及びその排気ガス浄化方法に関する。
近年、環境汚染対策面から、ディーゼルエンジン等の内燃機関(以下、エンジンともいう)に対しては、低燃費に加えて、排出される排気ガス中に含まれる窒素酸化物(以下、NOxという)の低減が強く求められている。しかし、この両方の要求に応えるためにはエンジンそのものだけでの対応はすでに限界に近く、排気ガスの後処理装置(排気ガス浄化装置)が必要となる。特に燃費とNOxはトレードオフの関係にあるため、NOxを大幅に低減できる排気ガス浄化装置があれば燃費を向上することができる。
そこで、このNOxを低減する手段の一つとして、排気ガス中に尿素水を還元剤として添加し、尿素の加水分解により発生するアンモニア(NH3)により、NOxを窒素(N2)と水(H2O)に選択還元するNOx触媒、いわゆる尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒を用いた、NOx低減を行う排気ガス浄化装置が知られている。
そこで、このNOxを低減する手段の一つとして、排気ガス中に尿素水を還元剤として添加し、尿素の加水分解により発生するアンモニア(NH3)により、NOxを窒素(N2)と水(H2O)に選択還元するNOx触媒、いわゆる尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒を用いた、NOx低減を行う排気ガス浄化装置が知られている。
上記のような排気ガス浄化装置として、例えば特許文献1や非特許文献1に開示される、酸化触媒と、SCR触媒と、尿素水を還元剤として噴射する装置とを備える排気ガス浄化装置が知られている。
この排気ガス浄化装置は、SCR触媒によるNOxの浄化を効率的に行うため、排気ガス中のNO成分を酸化触媒にてNO2に酸化した後、排気ガス中に尿素水を噴射し、その後SCR触媒によりNOxをN2に還元し浄化するように構成されている。
ここで、SCR触媒での反応は、2NH3+NO+NO2→2N2+3H2Oに従うため、NOとNO2とのモル比が1:1で最も浄化効率が向上することが知られている。
また、通常エンジンから排出される排気ガス中のNOx濃度は、NO2よりNOの濃度の方が高いため、酸化触媒では、2NO+O2→2NO2の反応により、排気ガス中のNOの一部をNO2に変化させている。これにより、NOとNO2の濃度の比率を揃えた状態でSCR触媒に流入させることでNOxの浄化率向上を図っている。
特開2004−100699号公報
平田公信ら,「大型車ディーゼルの尿素選択還元システム」,自動車技術,VOL,60,No.9,2006,PP28−33
ここで、SCR触媒での反応は、2NH3+NO+NO2→2N2+3H2Oに従うため、NOとNO2とのモル比が1:1で最も浄化効率が向上することが知られている。
また、通常エンジンから排出される排気ガス中のNOx濃度は、NO2よりNOの濃度の方が高いため、酸化触媒では、2NO+O2→2NO2の反応により、排気ガス中のNOの一部をNO2に変化させている。これにより、NOとNO2の濃度の比率を揃えた状態でSCR触媒に流入させることでNOxの浄化率向上を図っている。
しかしながら、上記特許文献1及び非特許文献1に開示されている酸化触媒によりNOを酸化するだけでは、上述した最適なNO濃度とNO2濃度の比率となるようにきめ細かく調整することが困難であった。すなわち、排気ガスの温度やエンジンの運転状況等によって、排気ガス中のNO濃度とNO2濃度の比率は変動するにも関わらず、それを考慮することなく、酸化触媒の排気下流にあるSCR触媒に流入させるものとなっていた。そのため、SCR触媒で効率的に還元することができず、NOxの浄化率を必ずしも高くすることができないという場合もあった。
また、NOxの浄化が十分に行われない場合には、還元剤として添加する尿素の一部が使用されず、アンモニアとして大気中に放出されるおそれがあり(アンモニアスリップ現象)、これを回避するためにSCR触媒の排気下流側にアンモニアを取り除くための酸化触媒がさらに必要となってしまうという問題もあった。
本発明は、SCR触媒に流入するNO濃度とNO2濃度の比率を高精度に制御することで、還元剤を大気中に放出させることなくNOxの浄化率を向上させることのできる排気ガス浄化装置及びその排気ガス浄化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明に係る排気ガス浄化装置は内燃機関の排気流路中に設けられており、酸素供給手段と、前記酸素供給手段の下流に配置された酸化触媒と、該酸化触媒の下流側に配置された還元剤添加手段と、該還元剤添加手段の下流側に配置されたSCR触媒と、を備えているものである。
この発明によれば、酸素供給手段から酸化触媒に酸素を供給することで、酸化触媒におけるNOからNO2への酸化反応を促進させることができる。すなわち、これまでエンジンの運転状況等によりNO濃度が高く酸素の供給律速により十分にNO2への酸化反応ができなかった場合でも、効率的に酸化することができ、SCR触媒における還元反応に最適なNOとNO2のモル比に積極的に近づけ、NOxの浄化率を向上させることができる。
なお、NOとNO2は、化学反応などで相互に変換したり、比較的同様の特性を示すことが多く、一緒に取り扱ったほうが便利であるため、ここでいうNOxとはNOとNO2という2種類の気体を指す。
また、第2発明に係る排気ガス浄化装置は、第1発明において、前記酸素供給手段は、固体電解質と、該固体電解質を挟むように設けられた多孔質の電極と、を有する酸素供給装置により構成されている。
この発明によれば、一方の電極を排気系の外部(外気側)に、他方の電極を排気系の内部(排気ガス側)に晒すように設置し、電圧を印加することで外気側から取り込んだ酸素イオンが固体電解質中を伝導し、排気ガス中に酸素として放出することで、酸素を積極的に供給することができ、NOxの浄化率を向上させることができる。また、電極を多孔質とすることにより、固体電解質外気及び排気ガスとの接触面積を増加させ、より効率的に酸素を供給することができ、さらにNOxの浄化率を向上させることができる。
また、第3発明に係る排気ガス浄化装置は、第2発明において、前記固体電解質は安定化ジルコニウムであり、前記電極はPtにより形成されている。これによって、エンジンから排出される高温の排気ガスに対して、耐熱性及び耐食性に優れ、安定して酸素の供給を行うことができ、NOxの高い浄化率を維持することができる。
また、第4発明に係る排気ガス浄化装置は、第1発明〜第3発明において、前記SCR触媒に流入する排気ガス中のNO濃度及びNO2濃度を測定するための測定手段をさらに有しており、前記測定手段は、前記SCR触媒の上流側に設置された少なくとも1つ以上のNOxセンサと、該NOxセンサによって測定されたNOx濃度の値から、前記SCR触媒に流入する排気ガス中のNO濃度及びNO2濃度を算出する演算手段と、を備えている。
これによって、排気ガス中のNOx濃度を直接的に、かつ、リアルタイムで測定することができ、NOxの浄化率をチェックするとともに、その結果をフィードバックすることで、よりNOxの浄化率を高めることができる。
また、第5発明に係る排気ガス浄化装置は、第4発明において、前記SCR触媒の上流側にさらに温度センサを備えている。
これによって、排気ガス中の温度を直接的に測定することでより精度よくNOx濃度を測定することができ、よりNOxの浄化率を高めることができる。また、温度に応じたNOx濃度のデータを予め用意しておき、これを用いて算出することで、1つのNOxセンサでNO濃度とNO2濃度を同時に測定することが可能となり、NOxセンサの数を減らすこともできる。
また、第6発明に係る排気ガス浄化装置は、第4発明または第5発明において、前記酸素供給手段は、前記NO濃度と前記NO2濃度の値に対応させて、前記酸素供給量を設定するための設定手段をさらに備えている。
これによって、排気ガス中の実際のNOx濃度の値に応じて、供給する酸素の量を精度よく調整し、SCR触媒に流入するNO濃度とNO2濃度を上述の理想の比率に近づけることができ、さらにNOxの浄化率を高めることができる。
また、第7発明に係る排気ガス浄化装置は、第4発明〜第6発明において、前記還元剤添加手段は、前記NO濃度と前記NO2濃度の値に対応させて、前記還元剤の添加量を設定するための設定手段をさらに備えている。
これによって、排気ガス中の実際のNOx濃度の値に応じて、還元剤の噴射量を精度よく調整することにより、高いNOxの浄化率を維持しつつ、還元剤(例えばアンモニア)が未反応のまま大気中に放出されることを防止することができる。また、未反応の還元剤を浄化するための触媒も不要となり、装置をさらに小型かつ低コストにすることが可能となる。
また、第8発明に係る排気ガス浄化方法は第1発明の排気ガス浄化装置を用いて、内燃機関から排出される排気ガスを浄化する内燃機関の排気ガス浄化方法であって、該SCR触媒に流入する排気ガス中のNO濃度とNO2濃度を測定し、該NO濃度と該NO2濃度の値に対応させて、前記酸素供給手段からの酸素供給量を設定する排気ガスの浄化方法である。
これによって、排気ガス中の実際のNOx濃度の値に応じて、供給する酸素の量を精度よく調整することで、SCR触媒に流入するNO濃度とNO2濃度を上述の理想のモル比率に近づけることができ、NOxの浄化率を高めることができる。
本発明によれば、SCR触媒に流入するNO濃度とNO2濃度の比率を高精度に制御することで、還元剤を大気中に放出させることなくNOxの浄化率を向上させることのできる排気ガス浄化装置及びその排気ガス浄化方法を提供することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における排気ガス浄化装置を模式的に説明するための図である。この排気ガス浄化装置30は、尿素を用いて排気中のNOxを窒素ガス等に還元し浄化する尿素選択還元触媒を用いた装置である。また、図1において、エンジン11は、例えばディーゼルエンジンである。
図1は、本発明の実施の形態1における排気ガス浄化装置を模式的に説明するための図である。この排気ガス浄化装置30は、尿素を用いて排気中のNOxを窒素ガス等に還元し浄化する尿素選択還元触媒を用いた装置である。また、図1において、エンジン11は、例えばディーゼルエンジンである。
同図に示すように、排気ガス浄化装置30は、エンジン11から排出される排気ガス中のNOをNO2に酸化する酸化触媒16と、その下流には排気ガス中のNOxをN2とH2Oに還元するSCR触媒21から構成されている。
ここで、酸化触媒16の入口近傍には酸素供給装置15が設けられている。これにより、所定の酸素を供給することで、酸化触媒16におけるNOからNO2への酸化反応を促進することができる。なお、酸素の供給量は制御装置(ECU)13によって電圧を調整することにより制御されている。
また、SCR触媒21の入口には、還元剤である尿素を添加するための尿素添加装置19が設けられており、SCR触媒でのNOx還元による浄化に必要となる尿素の噴霧量を制御装置(ECU)14により制御している。なお、尿素は尿素タンク20に貯留されている。
さらに、酸化触媒16とSCR触媒21の間には、NOxセンサ17aと17bとが配置されている。この2つのNOxセンサからの電流変化率は、酸素の供給量を制御する制御装置(ECU)13と尿素の噴霧量を制御する制御装置(ECU)14に読み出され、予め入力されている感度に基づいて、NO濃度とNO2濃度が算出される。このNO濃度及びNO2濃度に基づいて、酸素供給装置15が作動して最適な量の酸素を供給することで、酸化触媒16通過後の排気ガス中のNOとNO2のモル比が1:1になるように制御している。これにより、SCR触媒21でのNOxの還元反応が効率的に行われ、NOxの浄化率を向上させることができる。
また、同様に、このNO濃度及びNO2濃度に基づいて、尿素添加装置19が作動して、最適な量の尿素を供給することで、SCR触媒21におけるNOxの還元反応に必要となる尿素量を適切に制御することができる。これにより、反応に使用されなかった尿素が、アンモニアとして大気中に放出されるいわゆるアンモニアスリップ現象を防止することができ、さらにスリップしたアンモニアを浄化するために設置されるSCR触媒後段の酸化触媒等も不要となり、装置をさらに小型かつ低コストにすることが可能となる。
ここでは、2つのNOxセンサを使用してNO濃度とNO2濃度の算出について説明したが、1つのNOxセンサと1つの温度センサ(図示せず)を用いて、NOxセンサから検出された電流変化率と温度センサからの温度データを基に、予め入力されている感度に基づいてNO濃度とNO2濃度を算出することも可能である。
なお、NOxセンサはいずれの方式のものを用いてもよく、公知のNOxセンサを流用することができる。
なお、NOxセンサはいずれの方式のものを用いてもよく、公知のNOxセンサを流用することができる。
また、このディーゼルエンジンは、排気ガス再循環装置(EGR)が設けられ(図示せず)、燃料噴射の制御のために制御装置(ECU)12が配置されている。従って、酸素供給量を制御する制御装置(ECU)13及び尿素の噴霧量を制御する制御装置(ECU)14は、この制御装置(ECU)12と共通化することもできる。
上記の通り、当該排気ガス浄化装置30を用いた排気ガス浄化方法によれば、エンジン11の運転条件により刻々と変化する排気ガス中のNOx濃度の状態にリアルタイムに追随して高精度で酸素供給量及び尿素噴霧量を制御することで、NOxの浄化率を向上させるとともに、アンモニアスリップ現象の発生を防止することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態1に係る酸素供給装置15の要部構成断面図である。同図に示すように、酸素供給装置15は、固体電解質31と、それを挟む2つの多孔質の電極32a及び32bと、電極32a及び32bに電圧を印加する配線33とにより構成されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る酸素供給装置15の要部構成断面図である。同図に示すように、酸素供給装置15は、固体電解質31と、それを挟む2つの多孔質の電極32a及び32bと、電極32a及び32bに電圧を印加する配線33とにより構成されている。
ここで、固体電解質31は安定化ジルコニウムにより形成されており、図に示すように、固体電解質31の一方の面を排気管内に、他方の面を大気側になるように設置されている。また、電極32a及び32bはPtにより形成されており、電極32aは排気管内、電極32bは大気側に設置されている。
また、電極32a及び32bは酸素の供給量を制御する制御装置(ECU)13に配線33によって接続されており、制御装置(ECU)13によって所定の電圧が印加される。電極32a及び32bに電圧が印加されると、固体電解質中を大気側から排気管内に向けて酸素イオンが伝導し、結果として大気側から排気管内に酸素が取り込まれ、排気ガス中に酸素が供給されることになる。
また、電極32a及び32bが多孔質であるため、固体電解質31が排気ガス及び大気と接触する表面積を大きくすることができ、酸素を効率的に供給する点で有利である。
また、上述の通り、制御装置(ECU)13はNOxセンサ17a及び17bから検出された電流変化率と温度センサからの温度データを基に、予め入力されている感度に基づいてNO濃度とNO2濃度を算出し、酸化触媒16通過後の排気ガス中のNOとNO2のモル比が1:1になるように電極32a及び32bに電圧を印加し、適当な酸素を供給するように制御されている。
以上の酸素供給装置15を用いることで、エンジン11の運転条件により刻々と変化する排気ガス中のNOx濃度の状態にリアルタイムに追随して適切な量の酸素を供給することで、NOxの浄化を行うことができる。また、耐熱性及び耐食性に優れているため、NOxの浄化率を長期間に亘って安定して維持することができる。
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態2に係る酸素供給装置の変形例を示す要部構成断面図である。なお、図2と同一符号のものは、同一又は相当物であり、以下の説明を省略する。図2では、酸素供給装置15が酸化触媒16と一体として構成されている点で異なっている。
図3は本発明の実施の形態2に係る酸素供給装置の変形例を示す要部構成断面図である。なお、図2と同一符号のものは、同一又は相当物であり、以下の説明を省略する。図2では、酸素供給装置15が酸化触媒16と一体として構成されている点で異なっている。
酸素供給装置15は、酸化触媒16の触媒担持体22の上流側に配置され、固体電解質31の一方の面を酸化触媒内(排気ガス中)に、他方の面を大気側になるように設置されており、多孔質である電極32aは酸化触媒内(排気ガス中)、電極32bは大気側に設置されている。
このように酸化触媒16と一体化することにより、排気ガス浄化装置をより一層小型化することができる。また、酸化触媒16と酸素供給装置16が近づくことで、より効率よく酸化反応を促進することができ、全体としてよりNOxの浄化をさらに効率よく行うことができる。
このように酸化触媒16と一体化することにより、排気ガス浄化装置をより一層小型化することができる。また、酸化触媒16と酸素供給装置16が近づくことで、より効率よく酸化反応を促進することができ、全体としてよりNOxの浄化をさらに効率よく行うことができる。
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の排気ガス浄化装置は、車両や船舶等の内燃機関から発生するの排気ガス中のNOxを浄化することができる。
11 エンジン
12 制御装置(ECU)
13 制御装置(ECU)
14 制御装置(ECU)
15 酸素供給装置
16 酸化触媒
17a NOxセンサ
17b NOxセンサ
19 尿素噴霧装置
20 尿素タンク
21 SCR触媒
22 酸化触媒担持体
30 排気ガス浄化装置
31 固体電解質
32a 電極
32b 電極
33 配線
12 制御装置(ECU)
13 制御装置(ECU)
14 制御装置(ECU)
15 酸素供給装置
16 酸化触媒
17a NOxセンサ
17b NOxセンサ
19 尿素噴霧装置
20 尿素タンク
21 SCR触媒
22 酸化触媒担持体
30 排気ガス浄化装置
31 固体電解質
32a 電極
32b 電極
33 配線
Claims (8)
- 内燃機関の排気流路中に設けられた排気ガス浄化装置であって、
酸素供給手段と、前記酸素供給手段の下流に配置された酸化触媒と、該酸化触媒の下流側に配置された還元剤添加手段と、該還元剤添加手段の下流側に配置されたSCR触媒と、を有することを特徴とする排気ガス浄化装置。 - 前記酸素供給手段は、固体電解質と、該固体電解質を挟むように設けられた多孔質の電極と、を有する酸素供給装置である請求項1に記載の排気ガス浄化装置。
- 前記固体電解質は安定化ジルコニウムであり、前記電極はPtで形成されている請求項2に記載の排気ガス浄化装置。
- 前記SCR触媒に流入する排気ガス中のNO濃度及びNO2濃度を測定するための測定手段をさらに有しており、
前記測定手段は、
前記SCR触媒の上流側に設置された少なくとも1つ以上のNOxセンサと、
該NOxセンサによって測定されたNOx濃度の値から、前記SCR触媒に流入する排気ガス中のNO濃度及びNO2濃度を算出する演算手段と、
を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。 - 前記SCR触媒の上流側にさらに温度センサを備えている請求項4に記載の排気ガス浄化装置。
- 前記酸素供給手段は、前記NO濃度と前記NO2濃度の値に対応させて、前記酸素供給量を設定するための設定手段をさらに備えている請求項4または5に記載の排気ガス浄化装置。
- 前記還元剤添加手段は、前記NO濃度と前記NO2濃度の値に対応させて、前記還元剤の添加量を設定するための設定手段をさらに備えている請求項4〜6のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。
- 請求項1に記載の排気ガス浄化装置を用いて、内燃機関から排出される排気ガスを浄化する内燃機関の排気ガス浄化方法であって、
該SCR触媒に流入する排気ガス中のNO濃度とNO2濃度を測定し、該NO濃度と該NO2濃度の値に対応させて、前記酸素供給手段からの酸素供給量を設定することを特徴とする排気ガス浄化方法。
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2008
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