JP2009234106A - 印刷装置、印刷実行方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】認証印刷システムにおいて、セキュリティを確保しつつ、ユーザの印刷実行に係る待ち時間を短縮する。
【解決手段】 印刷システム20は、クライアントであるコンピュータPCと、認証印刷装置であるプリンタPRTと、印刷ジョブを一時的に記憶するサーバSVとがローカルエリアネットワークLANで接続されて構成される。プリンタPRTのCPU30は、ユーザのプリンタPRTへの接近をユーザ検出機構57で検知し、ユーザを識別すると、識別したユーザに係る印刷ジョブがサーバSVに保持されているか否かを確認し、印刷ジョブが保持されているときには、ユーザの認証処理に先立って、印刷ジョブの取得、印刷機構53のウォームアップ、印刷ジョブの表示を行う。そして、認証処理の後に、印刷を実行する。
【選択図】図5
【解決手段】 印刷システム20は、クライアントであるコンピュータPCと、認証印刷装置であるプリンタPRTと、印刷ジョブを一時的に記憶するサーバSVとがローカルエリアネットワークLANで接続されて構成される。プリンタPRTのCPU30は、ユーザのプリンタPRTへの接近をユーザ検出機構57で検知し、ユーザを識別すると、識別したユーザに係る印刷ジョブがサーバSVに保持されているか否かを確認し、印刷ジョブが保持されているときには、ユーザの認証処理に先立って、印刷ジョブの取得、印刷機構53のウォームアップ、印刷ジョブの表示を行う。そして、認証処理の後に、印刷を実行する。
【選択図】図5
Description
本発明は、印刷データを保持する印刷データ保持装置から該印刷データを受け取って、印刷装置が印刷を実行する印刷実行技術に関する。
認証印刷システムにおいては、ユーザが、パーソナルコンピュータ等のクライアントで印刷命令を行うと、印刷ジョブが、当該クライアントとネットワークを介して接続されたサーバに一時的にスプールされる。そして、ユーザが、サーバとネットワークを介して接続されたプリンタの設置場所に移動して、プリンタに付属する認証装置で認証を行い、印刷実行操作を行うと、プリンタがサーバから印刷ジョブを受け取って、印刷が実行される。かかる認証印刷システムは、印刷実行指示を行ったユーザの目の前で、印刷が実行されるため、機密性の高い情報が記載された印刷物が他人の手に渡るといった問題がないが、ユーザが印刷実行操作を行ってから、プリンタが印刷ジョブを取得して印刷を実行するので、印刷実行操作が行われてから、印刷が開始されるまでに、ユーザの待ち時間が発生することなる。
下記特許文献1では、プリンタが備えるRFID(Radio Frequency Identification)リーダが、ユーザが携帯したメモリカードに対して電磁波信号を送信し、ユーザの識別情報を読み取り、その情報に基づいて、ユーザ認証を行い、ユーザの印刷ジョブが存在すれば、当該印刷ジョブの印刷を実行することで、ユーザの印刷実行に係る待ち時間を短縮する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1の技術では、ユーザは、プリンタに接近するだけで認証を行えるため、認証に係るユーザの操作量は減少するものの、ユーザが、認証後に印刷実行指示を行う場合と比べて、待ち時間の短縮効果は僅かであった。また、ユーザが印刷実行を希望しない場合でも、プリンタに接近するだけで、例えば、プリンタの側を通りかかっただけで、印刷が実行されてしまうため、セキュリティ上の問題があった。
上述の問題を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、認証印刷システムにおいて、セキュリティを確保しつつ、ユーザの印刷実行に係る待ち時間を短縮することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷データを保持する印刷データ保持装置から該印刷データを受け取って、印刷を実行する印刷装置であって、
前記印刷装置への直接的な操作によってユーザを認証する第1の認証処理を行う認証手段と、
前記ユーザの前記印刷装置への接近を検知し、該ユーザを識別するユーザ検知識別手段と、
前記印刷データ保持装置に、前記識別したユーザに係る印刷データが保持されているか否かを確認する確認手段と、
前記第1の認証処理に先立って、前記識別したユーザの印刷について、前記確認手段の確認結果に応じた所定の準備処理を行う準備処理手段と、
前記第1の認証処理の後に、前記準備処理を行った印刷を実行する印刷実行手段と
を備えた印刷装置。
前記印刷装置への直接的な操作によってユーザを認証する第1の認証処理を行う認証手段と、
前記ユーザの前記印刷装置への接近を検知し、該ユーザを識別するユーザ検知識別手段と、
前記印刷データ保持装置に、前記識別したユーザに係る印刷データが保持されているか否かを確認する確認手段と、
前記第1の認証処理に先立って、前記識別したユーザの印刷について、前記確認手段の確認結果に応じた所定の準備処理を行う準備処理手段と、
前記第1の認証処理の後に、前記準備処理を行った印刷を実行する印刷実行手段と
を備えた印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、ユーザの印刷装置への接近を検知し、ユーザを識別すると、識別したユーザに係る印刷データが印刷データ保持装置に保持されているか否かを確認し、第1の認証処理に先立って、識別したユーザの印刷について、確認結果に応じた所定の準備処理を行う。そして、第1の認証処理の後に、印刷準備を行った印刷を実行する。したがって、第1の認証処理の前に、印刷準備を行うので、その分、ユーザの印刷実行に係る待ち時間を短縮することができる。また、第1の認証処理の後に印刷を実行するので、セキュリティも確保することができる。
[適用例2]準備処理は、確認手段が、識別したユーザに係る印刷データが保持されていることを確認したときに、印刷データの少なくとも一部を、印刷データ保持装置から取得する処理を含む適用例1記載の印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、認証処理に先立った準備処理として、印刷データの少なくとも一部を取得するので、ユーザの印刷実行に係る待ち時間について、認証処理の後に印刷データを取得する場合と比べて、印刷データ取得分の時間を短縮することができる。
[適用例3]準備処理は、確認手段が、識別したユーザに係る印刷データが保持されていることを確認したときに、保持されている印刷データに関する情報を表示する処理を含む適用例1または適用例2記載の印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、認証処理に先立った準備処理として、保持されている印刷データに関する情報を表示するので、ユーザは、認証処理の前に、印刷実行が可能であることを知ることができ、利便性が向上する。
[適用例4]準備処理は、確認手段が、識別したユーザに係る印刷データが保持されていることを確認したときに、印刷実行手段のウォームアップを行う処理を含む適用例1ないし適用例3のいずれか記載の印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、認証処理に先立った準備処理として、印刷実行手段のウォームアップを行うので、ユーザの印刷実行に係る待ち時間について、認証処理の後にウォームアップを行う場合と比べて、ウォームアップ分の時間を短縮することができる。
[適用例5]準備処理は、確認手段が、識別したユーザに係る印刷データが保持されていないことを確認したときに、その旨を報知する処理を含む適用例1ないし適用例4のいずれか記載の印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、認証処理に先立った準備処理として、印刷データが保持されていないことを表示するので、ユーザは、認証処理の前に、印刷実行ができないことを知ることができ、不要な認証処理を行わずに済むので、利便性が向上する。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれか記載の印刷装置であって、更に、識別したユーザに係る、印刷データ保持装置に保持された印刷データの印刷を実行可能な印刷リソースを、印刷装置が備えているか否かを確認するリソース確認手段を備え、準備処理手段は、印刷装置が、印刷リソースを備えているときにのみ、準備処理を行う印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、印刷リソースの不足により印刷ができないときには、印刷データ保持装置からの印刷データの取得などの印刷準備を行わないので、印刷装置に印刷データが保持されず、セキュリティを確保することができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれか記載の印刷装置であって、更に、識別したユーザに係る、印刷データ保持装置に保持された印刷データの印刷を実行可能な印刷リソースを、印刷装置が備えているか否かを確認するリソース確認手段を備え、準備処理は、印刷装置が、印刷リソースを備えていないときに、不足する印刷リソースの内容を報知する処理を含む印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、印刷リソースの不足により印刷ができないときには、準備処理として、その内容を報知するので、ユーザは、認証処理を行って印刷を実行する前に、印刷リソースの不足を知ることができる。したがって、印刷実行中に印刷リソースが不足して、ユーザが印刷リソースの補充のために、印刷装置を離れることがないので、セキュリティを確保することができる。
[適用例8]適用例1ないし適用例7のいずれか記載の印刷装置であって、ユーザ検知識別手段は、識別したユーザの第2の認証処理を行い、準備処理手段は、ユーザ検知識別手段が第2の認証処理に成功した場合に、準備処理を行う印刷装置。
かかる構成の印刷装置は、第2の認証処理に成功した場合に、準備処理を行うので、第1の認証処理に成功できない、すなわち、印刷を実行することができないユーザについて、印刷準備処理を行うことがないので、効率的に、印刷準備処理を行うことができる。また、セキュリティも確保できる。
また、本発明は、印刷装置としての構成のほか、印刷データ保持装置と印刷装置とを備えた印刷システム、印刷実行方法、コンピュータプログラム、記憶媒体等としても実現することができる。
本発明の実施例について説明する。
A.第1実施例:
A−1.印刷システムの概略構成:
本発明の実施例としての印刷システム20の構成を図1に示す。印刷システム20は、コンピュータPCと、サーバSVと、プリンタPRTとが、ローカルエリアネットワークLANに接続されて構成される。なお、本実施例においては、コンピュータPC、サーバSV及びプリンタPRTは、ローカルエリアネットワークLANで接続されているが、これらは、通信可能な通信手段により接続されていればよく、例えば、インターネットなどを介して接続されていてもよいし、サーバSVとプリンタPRTとが、USBケーブルなどによりローカル接続されていてもよい。また、説明の便のため、印刷システム20は、コンピュータPC、サーバSV及びプリンタPRTは、それぞれ1台の構成としているが、これらのうち、いずれか、または全てが複数台で構成されていてもよい。
A.第1実施例:
A−1.印刷システムの概略構成:
本発明の実施例としての印刷システム20の構成を図1に示す。印刷システム20は、コンピュータPCと、サーバSVと、プリンタPRTとが、ローカルエリアネットワークLANに接続されて構成される。なお、本実施例においては、コンピュータPC、サーバSV及びプリンタPRTは、ローカルエリアネットワークLANで接続されているが、これらは、通信可能な通信手段により接続されていればよく、例えば、インターネットなどを介して接続されていてもよいし、サーバSVとプリンタPRTとが、USBケーブルなどによりローカル接続されていてもよい。また、説明の便のため、印刷システム20は、コンピュータPC、サーバSV及びプリンタPRTは、それぞれ1台の構成としているが、これらのうち、いずれか、または全てが複数台で構成されていてもよい。
印刷システム20は、認証印刷を行う認証印刷システムであり、その概要は、以下の通りである。コンピュータPCは、汎用のパーソナルコンピュータであり、サーバSVは、印刷ジョブをスプールする印刷サーバである。また、プリンタPRTは、認証機能付きのプリンタである。ユーザが、PCを用いて、印刷指示を出すと、PCは、印刷ジョブを、コンピュータPCのユーザと対応付けて、サーバSVに送信する。サーバSVは、コンピュータPCから印刷ジョブを受け取ると、当該印刷ジョブを、一旦、スプールする。そしてユーザが、プリンタPRTの設置現場まで移動して、プリンタPRTに対応付けられた認証装置で認証を行うと、プリンタPRTは、認証を行ったユーザと対応付けられた印刷ジョブをサーバSVから受け取り、当該データに基づき、印刷を実行する。
A−2.プリンタの構成:
プリンタPRTの概略構成を図2に示す。プリンタPRTは、図示するように、CPU30、EEPROM40、ROM51、RAM52、印刷機構53、入力機構54、認証機構56、ユーザ検出機構57、リソース確認機構58、インタフェース59を備えており、それぞれがバスで接続されている。
プリンタPRTの概略構成を図2に示す。プリンタPRTは、図示するように、CPU30、EEPROM40、ROM51、RAM52、印刷機構53、入力機構54、認証機構56、ユーザ検出機構57、リソース確認機構58、インタフェース59を備えており、それぞれがバスで接続されている。
CPU30は、EEPROM40やROM51に記憶されたファームウェアやOSをRAM52に展開して実行することで、プリンタPRT全体の制御を司る。また、CPU30は、EEPROM40に記憶されたプログラムを実行することで、認証部31,ユーザ検知識別部32、確認部33、準備処理部34、印刷実行部35、リソース確認部36として機能する。この機能部の詳細については、後述する。
EEPROM40は、書き込み可能な不揮発性のメモリであり、CPU30のワークエリアや、サーバSVから受信した印刷ジョブのバッファとして用いられる。印刷機構53は、本実施例においては、レーザ式の印刷機構である。入力機構54は、キーボードとUIを表示するモニタとからなる。
認証機構56は、ICカード式の認証装置である。ユーザは、ICチップの認証情報を認証機構56に読み込ませて、認証に成功すると、プリンタPRTにログインできる。なお、認証方式は、ICカード式に限らず、パスワード式やバイオメトリクス式など、他の方式であってもよい。
ユーザ検出機構57は、ユーザがプリンタPRTに接近したことを検知し、ユーザを識別するための機構である。ユーザ検出機構57は、本実施例では、RFIDリーダであり、プリンタPRTに接近したユーザが携帯するICカードに対して電磁波信号を送信し、ユーザの識別情報を読み取ることで、ユーザの接近を検知し、そのユーザを識別する。
リソース確認機構58は、プリンタPRTの印刷リソースを検知する機構であり、トナーの残量を検知するトナー残量検知機構と、印刷用紙の残量を検知する用紙残量検知機構とからなる。トナー検知装置は、透磁率検知式を用いたが、トナーの種類等に応じて、ピエゾ式、透過光式など、他の方式を用いてもよい。用紙残量検知機構は、用紙収納部に取り付けた反射型センサをアクチュエータにより上下に移動させ、反射光の波形によって、紙厚を読み取り、読み取った紙厚を、予め設定された用紙1枚当たりの厚みで除して、用紙残量を検出する方式としたが、他の方式であってもよい。なお、本実施例においては、リソース確認機構58が検知する印刷リソースは、トナー及び用紙の残量としたが、他の印刷リソースを検知する構成としてもよい。
インタフェース59は、プリンタPRTをローカルエリアネットワークLANに接続するためのインタフェースであり、プリンタPRTは、インタフェース59を介してローカルエリアネットワークLANに接続されている。
A−3.サーバの構成:
サーバSVの概略構成を図3に示す。サーバSVは、CPU60、ハードディスクドライブ70、ROM81、RAM82、インタフェース89を備えており、それぞれがバスで接続されている。
サーバSVの概略構成を図3に示す。サーバSVは、CPU60、ハードディスクドライブ70、ROM81、RAM82、インタフェース89を備えており、それぞれがバスで接続されている。
CPU60は、ハードディスクドライブ70やROM81に記憶されたファームウェアやOSをRAM82に展開して実行することで、サーバSV全体の制御を司る。また、CPU60は、ハードディスクドライブ70に記憶されたプログラムを実行することで、印刷ジョブ通信部61,印刷ジョブ検索部62、印刷リソース情報提供部63として機能する。この機能部の詳細については、後述する。
ハードディスクドライブ70には、上述のOSやプログラムが記憶されているほか、コンピュータPCから受け取った印刷ジョブを、ユーザ識別子と対応付けてスプールする印刷ジョブ保持領域71が確保されている。
インタフェース89は、ローカルエリアネットワークLANに接続するためのインタフェースであり、サーバSVは、インタフェース89を介してローカルエリアネットワークLANに接続されている。
A−4.印刷準備処理:
印刷システム20を構成するプリンタPRTにおける印刷処理の流れを図4に示す。まず、印刷処理の前提について説明する。ユーザが、コンピュータPCを操作して、印刷対象データを指定して印刷指示を行と、コンピュータPCの印刷ドライバは、印刷対象データをページ記述言語に変換した印刷ジョブを生成し、ユーザ識別子と対応付けてサーバSVに送信する。なお、このとき、印刷を実行するプリンタの機種等が指定されていれば、その情報についても、印刷ジョブと対応付けて送信する。
印刷システム20を構成するプリンタPRTにおける印刷処理の流れを図4に示す。まず、印刷処理の前提について説明する。ユーザが、コンピュータPCを操作して、印刷対象データを指定して印刷指示を行と、コンピュータPCの印刷ドライバは、印刷対象データをページ記述言語に変換した印刷ジョブを生成し、ユーザ識別子と対応付けてサーバSVに送信する。なお、このとき、印刷を実行するプリンタの機種等が指定されていれば、その情報についても、印刷ジョブと対応付けて送信する。
一方、サーバSVのCPU60は、コンピュータPCから印刷ジョブを受信すると、ユーザ識別子と対応付けて、印刷ジョブ保持領域71に記憶する。なお、本実施例においては、印刷ジョブと対応付けられるユーザ識別子は、コンピュータPCが備える読込装置において、ユーザのICカードから読み込んだユーザ識別子としたが、コンピュータPCに登録されたユーザ名や、ユーザが印刷指示時に、コンピュータPCが備える入力機構を用いて入力したものなどであってもよい。
かかる前提のもと、プリンタPRTで印刷処理が開始されると、CPU60は、まず、印刷を実行するための準備としての印刷準備処理を実行する(ステップS110)。
かかる印刷準備処理については、図5を用いて詳しく説明する。印刷準備処理が開始されると、CPU30は、ユーザ検知識別部32の処理として、ユーザ検出機構57が、プリンタPRTに接近したユーザが携帯するICカードからユーザ識別子を取得したか否かを判断している(ステップS310)。その結果、ユーザ識別子を取得していなければ(ステップS310:NO)、取得するまで待機する。
一方、ユーザ識別子を取得すれば(ステップS310:YES)、CPU30は、確認部33の処理として、識別子を取得したユーザの印刷ジョブがサーバSVに保持されているかを確認する(ステップS320)。具体的には、CPU30は、ユーザ識別子とプリンタPRTの機種名とをサーバSVに送信する。一方、サーバSVのCPU60は、これらの情報を受け取ると、印刷ジョブ検索部62の処理として、受け取ったユーザ識別子及び機種名に対応付けられた印刷ジョブについて、印刷ジョブ保持領域71を検索し、その結果をプリンタPRTに送信する。CPU30は、これを受信して、印刷ジョブの保持について確認するのである。
印刷ジョブの確認を行うと、CPU30は、サーバSVから受け取った検索結果を解釈して、サーバSVに印刷ジョブがあるか否かを判断する(ステップS330)。その結果、印刷ジョブがあれば(ステップS330:YES)、CPU30は、準備処理部34の処理として、ユーザの認証処理に先立って、印刷ジョブの取得を開始する(ステップS340)。具体的には、CPU30は、サーバSVに当該印刷ジョブの送信要求を行う。サーバSVのCPU60は、印刷ジョブ通信部61の処理として、送信要求のあった印刷ジョブを印刷ジョブ保持領域71から読み出してプリンタPRTに送信する。プリンタPRTのCPU30は、当該印刷ジョブを受け取って、EEPROM40に記憶するのである。
印刷ジョブの事前取得を開始すると、CPU30は、準備処理部34の処理として、トナー定着部を昇温させるなど、印刷機構53のウォームアップを開始する(ステップS350)。そして、CPU30は、準備処理部34の処理として、入力機構54のモニタに、印刷実行可能な印刷ジョブがある旨を表示させ(ステップS360)、処理を図4の印刷処理に戻す。ここでの表示内容の具体例を図6(a)に示す。この例では、ユーザ「AAA」について、印刷実行可能な3つの印刷ジョブ「aaaaa.doc」、「bbbbb.pdf」、「ccccc.jpg」があり、当該印刷ジョブのページ数がそれぞれ「3ページ」、「15ページ」、「1ページ」であることを表示している。ここで表示される印刷ジョブに関する情報は、サーバSVが、上記ステップS320において送信する検索結果に含まれるものである。なお、ステップS360で表示する印刷ジョブに関する情報は、図6(a)の例に限らず、サーバSVが印刷ジョブを受信した日時など、種々の情報とすることができる。
一方、上記ステップS330の判断において、印刷ジョブがなければ(ステップS330:NO)、CPU30は、準備処理部34の処理として、入力機構54のモニタに、印刷実行可能な印刷ジョブがない旨を表示させ(ステップS370)、処理を図4の印刷処理に戻す。ここでの表示内容の具体例を図6(b)に示す。この例では、ユーザ「AAA」について、印刷実行可能な印刷ジョブがないことを表示している。
ここで説明を図4の印刷処理に戻す。図5で説明した印刷準備処理を行うと、CPU30は、ユーザの認証を待機しており、ユーザがICカードを認証機構56に読み込ませて認証が行われると、認証が成功したか否かを判断する(ステップS120)。その結果、認証に失敗すれば(ステップS120:NO)、認証を行ったユーザは、プリンタPRTで印刷を実行する権限がないということであり、CPU30は、印刷処理を終了する。
一方、認証に成功すれば(ステップS120:YES)、CPU30は、プリンタPRTを利用可能にするログイン処理を行い(ステップS130)、印刷の実行が可能な印刷ジョブのリストである印刷ジョブリストを入力機構54のモニタに表示させ、ユーザが所望の印刷ジョブを選択して行う印刷実行指示を受け付ける(ステップS140)。
印刷実行指示を受け付けると、CPU30は、ステップS140で選択された印刷ジョブが上記ステップS340により、サーバSVから取得した印刷ジョブに該当するか否かを判断する(ステップS150)。その結果、選択された印刷ジョブが、取得した印刷ジョブであれば(ステップS150:YES)、CPU30は、印刷実行部35の処理として、EEPROM40に記憶した印刷ジョブをイメージデータに変換し、印刷機構53を駆動させて、取得済みの印刷ジョブの印刷を実行する(ステップS160)。そして、CPU30は、サーバSVに印刷完了を通知し(ステップS170)、印刷処理を完了する。
一方、ステップS140で選択された印刷ジョブが、取得された印刷ジョブでなければ(ステップS150:NO)、CPU30は、認証を成功させたユーザの印刷ジョブがサーバSVに保持されているかを確認する(ステップS180)。具体的には、CPU30は、上記ステップS320と同様に、ユーザ識別子とプリンタPRTの機種名とをサーバSVに送信する。サーバSVのCPU60は、これらの情報を受け取り、受け取ったユーザ識別子及び機種名に対応付けられた印刷ジョブについて、印刷ジョブ保持領域71を検索し、その結果をプリンタPRTに送信する。CPU30は、これを受信して、印刷ジョブの保持について確認するのである。
印刷ジョブの確認を行うと、CPU30は、サーバSVから受け取った検索結果を解釈して、サーバSVに、ステップS140で選択された印刷ジョブがあるか否かを判断する(ステップS190)。その結果、印刷ジョブがなければ(ステップS190:NO)、CPU30は、印刷処理を完了する。一方、印刷ジョブがあれば(ステップS190:YES)、CPU30は、サーバSVに当該印刷ジョブの送信要求を行い、サーバSVから当該印刷ジョブを受け取って、EEPROM40に記憶する(ステップS200)。そして、CPU30は、上記ステップS160と同様に、取得した印刷ジョブの印刷を実行し(ステップS210)、上記ステップS170と同様に、サーバSVに印刷完了を通知して(ステップS220)、印刷処理を終了する。こうすれば、未取得の印刷ジョブがあっても、当該印刷ジョブの印刷を実行することができる。なお、上記ステップS170の後に、再度、未取得の印刷データがあるか否かをサーバSVに確認し、未取得の印刷データがある場合には、当該印刷データを取得して、印刷を実行する構成としてもよい。
なお、図示していないが、図5の印刷準備処理のステップS340において、印刷ジョブが取得されたにもかかわらず、ユーザが所定時間内に印刷を実行しなかった場合には、CPU30は、取得した印刷ジョブをEEPROM40から削除する構成としている。こうすることで、セキュリティを確保することができる。
かかる構成の印刷システム20において、プリンタPRTは、ユーザのプリンタPRTへの接近を検知し、ユーザを識別すると、識別したユーザに係る印刷ジョブがサーバSVに保持されているか否かを確認し、印刷ジョブが保持されているときには、認証処理に先立って、印刷ジョブの取得、印刷機構53のウォームアップ、印刷ジョブの表示を行う。したがって、認証処理の後に、印刷ジョブの取得やウォームアップを行う必要がないので、その分、ユーザの待ち時間を短縮できる。また、ユーザは、認証処理の前に、印刷実行が可能であることを知ることができ、利便性が向上する。また、印刷の実行は、認証処理が行われた後になされるので、セキュリティも確保することができる。
また、かかるプリンタPRTは、サーバSVに印刷ジョブが保持されていないときには、認証処理に先立って、その旨を表示するので、ユーザは、認証処理の前に、印刷実行ができないことを知ることができ、認証処理を行う手間が省けるので、利便性が向上する。
B.第2実施例:
第2実施例としての印刷準備処理の流れを図7に示す。なお、第1実施例と同様のステップについては、図4と同一の符号を付して、説明を省略する。第2実施例としての印刷準備処理においては、ステップS330においてサーバSVに印刷ジョブがあると判断すると(ステップS330:YES)、CPU30は、サーバSVから印刷リソース情報を取得する(ステップS410)。具体的には、CPU30は、サーバSVに対して、当該印刷ジョブに関する印刷リソース情報の送信要求を行う。これに対して、サーバSVのCPU60は、印刷リソース情報提供部63の処理として、当該印刷ジョブの印刷リソース情報を算出して、プリンタPRTに送信する。プリンタPRTのCPU30は、これを受信して印刷リソース情報を取得するのである。なお、ここでの印刷リソース情報は、印刷ジョブのページ数と、これらの印刷に必要なトナーの量である。トナーの量は、CPU60が、印刷ジョブのページ数に、予め想定した1ページ当たりのトナー使用量の原単位を乗じて、算出する。
第2実施例としての印刷準備処理の流れを図7に示す。なお、第1実施例と同様のステップについては、図4と同一の符号を付して、説明を省略する。第2実施例としての印刷準備処理においては、ステップS330においてサーバSVに印刷ジョブがあると判断すると(ステップS330:YES)、CPU30は、サーバSVから印刷リソース情報を取得する(ステップS410)。具体的には、CPU30は、サーバSVに対して、当該印刷ジョブに関する印刷リソース情報の送信要求を行う。これに対して、サーバSVのCPU60は、印刷リソース情報提供部63の処理として、当該印刷ジョブの印刷リソース情報を算出して、プリンタPRTに送信する。プリンタPRTのCPU30は、これを受信して印刷リソース情報を取得するのである。なお、ここでの印刷リソース情報は、印刷ジョブのページ数と、これらの印刷に必要なトナーの量である。トナーの量は、CPU60が、印刷ジョブのページ数に、予め想定した1ページ当たりのトナー使用量の原単位を乗じて、算出する。
印刷リソース情報を取得すると、CPU30は、印刷ジョブを全て印刷するのに十分な印刷リソースがあるか否かを判断する(ステップS420)。この判断は、CPU30がリソース確認部36の処理として、プリンタPRTが現在備えている印刷リソース、すなわち、印刷用紙とトナーの量を、リソース確認機構58を用いて検出し、サーバSVから取得した印刷リソース情報と比較することにより行う。
その結果、印刷リソースが十分であれば(ステップS420:YES)、CPU30は、処理をS340に進め、第1実施例と同様に、ユーザの認証処理に先立って、印刷ジョブの取得を開始する。一方、印刷リソースが不足していれば(ステップS420:NO)、CPU30は、ユーザの認証処理に先立って、印刷ジョブの取得を開始すると共に(ステップS430)、印刷機構53のモニタに、印刷リソースの不足に関する情報と、印刷ジョブを表示させ(ステップS440)、処理を図4の印刷処理に戻す。
ここでの表示内容の具体例を図8に示す。図8(a)では、ユーザ「AAA」について、印刷実行可能な3つの印刷ジョブ「aaaaa.doc」、「bbbbb.pdf」、「ccccc.jpg」があり、当該印刷ジョブのページ数がそれぞれ「3ページ」、「15ページ」、「1ページ」であるが、これらの全てを印刷するためには、A4用紙が10枚不足していることを示している。また、図8(b)では、Yトナーが不足していることを示している。
なお、第2実施例では、印刷リソースが不足する場合には(ステップS420:NO)、印刷機構53のウォームアップを行わない構成としたが、ウォームアップも行う構成としてもよい。また、かかる場合に、印刷ジョブの取得を行う構成としたが(ステップS430)、印刷ジョブの取得は行わない構成としてもよい。ユーザは、印刷リソースが不足していることを知って、印刷の実行を取りやめることもあるからである。
かかる構成の印刷準備処理は、印刷リソースの不足により印刷ができないときには、不足する印刷リソースの内容を表示するので、ユーザは、認証処理を行って印刷を実行する前に、印刷リソースの不足を知ることができる。したがって、印刷実行中に印刷リソースが不足して、ユーザが印刷リソースの補充のために、印刷装置を離れることがないので、セキュリティを確保することができる。
C.変形例:
上述した実施例の変形例について説明する。
C−1.変形例1:
上述の実施例では、図5に示した印刷準備処理において、プリンタPRTのCPU30は、ユーザ検出機構57が、プリンタPRTに接近したユーザが携帯するICカードからユーザ識別子を取得したか否かを判断し(ステップS310)、ユーザ識別子を取得すれば(ステップS310:YES)、印刷ジョブの取得等の処理(ステップS340〜S370)を行う構成としたが、ユーザ識別子を取得し、当該ユーザの認証を行って、認証に成功した場合に、印刷ジョブの取得等の処理(ステップS340〜S370)を行う構成としてもよい。
上述した実施例の変形例について説明する。
C−1.変形例1:
上述の実施例では、図5に示した印刷準備処理において、プリンタPRTのCPU30は、ユーザ検出機構57が、プリンタPRTに接近したユーザが携帯するICカードからユーザ識別子を取得したか否かを判断し(ステップS310)、ユーザ識別子を取得すれば(ステップS310:YES)、印刷ジョブの取得等の処理(ステップS340〜S370)を行う構成としたが、ユーザ識別子を取得し、当該ユーザの認証を行って、認証に成功した場合に、印刷ジョブの取得等の処理(ステップS340〜S370)を行う構成としてもよい。
こうすれば、図4に示した印刷処理のステップS120において、認証に成功することがない、すなわち、印刷を実行することができないユーザについて、印刷ジョブの取得等の処理(ステップS340〜S370)を行うことがないので、効率的に、印刷実行の準備処理を行うことができる。また、セキュリティも確保できる。
なお、かかる場合であっても、印刷の実行は、図4に示した印刷処理のステップS120において、認証機構56を用いて、認証に成功した場合にのみ行う構成とすることができる。こうすれば、印刷を実行する意志を持たないユーザがプリンタPRTの側を通りかかっただけの場合に、印刷が実行されることが無く、セキュリティを確保できる。
C−2.変形例2:
上述の第2実施例においては、図7に示した印刷準備処理のステップS420において、印刷リソースが不足する場合にも(ステップS420:NO)、印刷ジョブの取得等の処理(S430,S440)を行うこととしたが、印刷リソースが不足する場合には、これらの処理は行わない構成としてもよい。ユーザは、印刷リソースが不足していることを知って、印刷の実行を取りやめることもあるので、セキュリティを確保するためである。
上述の第2実施例においては、図7に示した印刷準備処理のステップS420において、印刷リソースが不足する場合にも(ステップS420:NO)、印刷ジョブの取得等の処理(S430,S440)を行うこととしたが、印刷リソースが不足する場合には、これらの処理は行わない構成としてもよい。ユーザは、印刷リソースが不足していることを知って、印刷の実行を取りやめることもあるので、セキュリティを確保するためである。
C−3.変形例3:
実施例では、図5に示した印刷準備処理のステップS340において、識別子を取得したユーザの印刷ジョブの全てを取得する構成としたが、その一部を取得する構成としてもよい。例えば、識別子を取得したユーザの印刷ジョブが複数ある場合には、各々の印刷ジョブについて、先頭ページのデータのみを取得する構成としてもよい。かかる場合には、事前に取得した先頭ページの印刷を上記ステップS160で印刷している間に、2ページ目以降のデータを取得すればよい。
実施例では、図5に示した印刷準備処理のステップS340において、識別子を取得したユーザの印刷ジョブの全てを取得する構成としたが、その一部を取得する構成としてもよい。例えば、識別子を取得したユーザの印刷ジョブが複数ある場合には、各々の印刷ジョブについて、先頭ページのデータのみを取得する構成としてもよい。かかる場合には、事前に取得した先頭ページの印刷を上記ステップS160で印刷している間に、2ページ目以降のデータを取得すればよい。
C−4.変形例4:
実施例においては、認証機構56を用いた認証に先立った印刷準備処理として、印刷ジョブの取得や、印刷機構53のウォームアップ、印刷ジョブの表示等を行う構成を示したが、印刷準備処理の内容は、実施例の内容に限られるものではなく、印刷データの印刷を実行する前に行われる種々の処理として構成とすることができる。例えば、印刷準備処理として、印刷ジョブの形式をページ記述言語からイメージデータに変換する処理を含めてもよいし、プリンタPRTが暗号化された印刷ジョブを取得する場合には、当該印刷ジョブの復号化処理を含めてもよい。
実施例においては、認証機構56を用いた認証に先立った印刷準備処理として、印刷ジョブの取得や、印刷機構53のウォームアップ、印刷ジョブの表示等を行う構成を示したが、印刷準備処理の内容は、実施例の内容に限られるものではなく、印刷データの印刷を実行する前に行われる種々の処理として構成とすることができる。例えば、印刷準備処理として、印刷ジョブの形式をページ記述言語からイメージデータに変換する処理を含めてもよいし、プリンタPRTが暗号化された印刷ジョブを取得する場合には、当該印刷ジョブの復号化処理を含めてもよい。
C−5.変形例5:
実施例においては、図5に示した印刷準備処理のステップS370において、印刷データがないことを入力機構54のモニタに表示させる構成とした。同様に、図7に示した印刷準備処理のステップS440において、印刷リソースが不足することを入力機構54のモニタに表示させる構成とした。ただし、ユーザにこれらの報知を行う手段は、モニタに表示する態様に限らず、LED等の発光装置の点灯、音声ガイダンスによる報知など、種々の報知手段とすることができる。
実施例においては、図5に示した印刷準備処理のステップS370において、印刷データがないことを入力機構54のモニタに表示させる構成とした。同様に、図7に示した印刷準備処理のステップS440において、印刷リソースが不足することを入力機構54のモニタに表示させる構成とした。ただし、ユーザにこれらの報知を行う手段は、モニタに表示する態様に限らず、LED等の発光装置の点灯、音声ガイダンスによる報知など、種々の報知手段とすることができる。
C−6.変形例6:
実施例においては、図5の印刷準備処理のステップS340において事前取得した印刷ジョブは、セキュリティ確保の観点から、CPU30が、事前取得から所定時間経過した後にEEPROM40から削除する構成としたが、事前取得した印刷ジョブの削除タイミングは、ユーザが印刷を実行する可能性やEEPROM40の空き容量の状況を考慮するなどして、種々のタイミングとすることができる。例えば、プリンタPRTで印刷ジョブの印刷が完了した場合に、当該印刷ジョブを削除する構成としてもよい。あるいは、ユーザ検知識別部32でユーザが検出できなくなってから所定時間経過した後に、当該ユーザに係る印刷ジョブを削除する構成としてもよい。かかる構成としても、事前取得したものの、印刷実行可能性が低下した印刷ジョブをいつまでも記憶しておくことがないので、セキュリティを確保することができる。
実施例においては、図5の印刷準備処理のステップS340において事前取得した印刷ジョブは、セキュリティ確保の観点から、CPU30が、事前取得から所定時間経過した後にEEPROM40から削除する構成としたが、事前取得した印刷ジョブの削除タイミングは、ユーザが印刷を実行する可能性やEEPROM40の空き容量の状況を考慮するなどして、種々のタイミングとすることができる。例えば、プリンタPRTで印刷ジョブの印刷が完了した場合に、当該印刷ジョブを削除する構成としてもよい。あるいは、ユーザ検知識別部32でユーザが検出できなくなってから所定時間経過した後に、当該ユーザに係る印刷ジョブを削除する構成としてもよい。かかる構成としても、事前取得したものの、印刷実行可能性が低下した印刷ジョブをいつまでも記憶しておくことがないので、セキュリティを確保することができる。
あるいは、事前取得した印刷ジョブが、ローカルエリアネットワークLANに接続された、プリンタPRTとは別のプリンタで印刷された場合に、当該印刷ジョブを削除する構成としてもよい。なお、かかる構成は、例えば、ステップS170と同様に、印刷を完了した別のプリンタが、印刷完了の通知をサーバSVに送信し、これを受信したサーバSVが、当該印刷ジョブを事前取得したプリンタPRTに、受信完了の通知を転送する構成とすることで実現することができる。かかる構成としても、事前取得したものの、印刷実行可能性が低下した印刷ジョブをいつまでも記憶しておくことがないので、セキュリティを確保することができる。
あるいは、EEPROM40の空き容量が所定値以下となった場合に、事前取得した印刷ジョブを削除する構成としてもよい。かかる場合には、全ての印刷ジョブを削除する構成としてもよいし、事前取得した印刷ジョブの一部を、所定の優先順位に基づいて、空き容量が所定値以上となるまで削除する構成としてもよい。なお、優先順位としては、例えば、印刷ジョブを事前取得してからの経過時間、印刷ジョブに対応するユーザの属性、印刷ジョブのデータサイズなどに基づいて、古い印刷ジョブから先に削除、所定のユーザの印刷ジョブから先に削除、データサイズの大きい印刷ジョブから先に削除といったように定めることができる。かかる構成とすれば、セキュリティの確保に加えて、有限であるEEPROM40の容量を有効に利用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、印刷システム20やプリンタPRTとしての構成のほか、印刷実行方法、プログラム、記憶媒体等の形態でも実現することができる。
20...印刷システム
30...CPU
31...認証部
32...ユーザ検知識別部
33...確認部
34...準備処理部
35...印刷実行部
36...リソース確認部
40...EEPROM
51...ROM
52...RAM
53...印刷機構
54...入力機構
56...認証機構
57...ユーザ検出機構
58...リソース確認機構
59...インタフェース
60...CPU
61...印刷ジョブ通信部
62...印刷ジョブ検索部
63...印刷リソース情報提供部
70...ハードディスクドライブ
71...印刷ジョブ保持領域
81...ROM
82...RAM
89...インタフェース
PC...コンピュータ
SV...サーバ
PRT...プリンタ
LAN...ローカルエリアネットワーク
30...CPU
31...認証部
32...ユーザ検知識別部
33...確認部
34...準備処理部
35...印刷実行部
36...リソース確認部
40...EEPROM
51...ROM
52...RAM
53...印刷機構
54...入力機構
56...認証機構
57...ユーザ検出機構
58...リソース確認機構
59...インタフェース
60...CPU
61...印刷ジョブ通信部
62...印刷ジョブ検索部
63...印刷リソース情報提供部
70...ハードディスクドライブ
71...印刷ジョブ保持領域
81...ROM
82...RAM
89...インタフェース
PC...コンピュータ
SV...サーバ
PRT...プリンタ
LAN...ローカルエリアネットワーク
Claims (9)
- 印刷データを保持する印刷データ保持装置から該印刷データを受け取って、印刷を実行する印刷装置であって、
前記印刷装置への直接的な操作によってユーザを認証する第1の認証処理を行う認証手段と、
前記ユーザの前記印刷装置への接近を検知し、該ユーザを識別するユーザ検知識別手段と、
前記印刷データ保持装置に、前記識別したユーザに係る印刷データが保持されているか否かを確認する確認手段と、
前記第1の認証処理に先立って、前記識別したユーザの印刷について、前記確認手段の確認結果に応じた所定の準備処理を行う準備処理手段と、
前記第1の認証処理の後に、前記準備処理を行った印刷を実行する印刷実行手段と
を備えた印刷装置。 - 前記準備処理は、前記確認手段が、前記識別したユーザに係る印刷データが保持されていることを確認したときに、該印刷データの少なくとも一部を、前記印刷データ保持装置から取得する処理を含む請求項1記載の印刷装置。
- 前記準備処理は、前記確認手段が、前記識別したユーザに係る印刷データが保持されていることを確認したときに、該保持されている印刷データに関する情報を表示する処理を含む請求項1または請求項2記載の印刷装置。
- 前記準備処理は、前記確認手段が、前記識別したユーザに係る印刷データが保持されていることを確認したときに、前記印刷実行手段のウォームアップを行う処理を含む請求項1ないし請求項3のいずれか記載の印刷装置。
- 前記準備処理は、前記確認手段が、前記識別したユーザに係る印刷データが保持されていないことを確認したときに、その旨を報知する処理を含む請求項1ないし請求項4のいずれか記載の印刷装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の印刷装置であって、
更に、前記識別したユーザに係る、前記印刷データ保持装置に保持された印刷データの印刷を実行可能な印刷リソースを、前記印刷装置が備えているか否かを確認するリソース確認手段を備え、
前記準備処理手段は、前記印刷装置が、前記印刷リソースを備えているときにのみ、前記準備処理を行う
印刷装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか記載の印刷装置であって、
更に、前記識別したユーザに係る、前記印刷データ保持装置に保持された印刷データの印刷を実行可能な印刷リソースを、前記印刷装置が備えているか否かを確認するリソース確認手段を備え、
前記準備処理は、前記印刷装置が、前記印刷リソースを備えていないときに、不足する印刷リソースの内容を報知する処理を含む
印刷装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか記載の印刷装置であって、
ユーザ検知識別手段は、前記識別したユーザの第2の認証処理を行い、
前記準備処理手段は、前記ユーザ検知識別手段が前記第2の認証処理に成功した場合に、前記準備処理を行う
印刷装置。 - 印刷データを保持する印刷データ保持装置から該印刷データを受け取って、印刷装置が印刷を実行する印刷実行方法であって、
前記ユーザの前記印刷装置への接近を検知し、該ユーザを識別し、
前記印刷装置のユーザを認証する認証処理に先立って、前記印刷データ保持装置に、前記識別したユーザに係る印刷データが保持されているか否かを確認し、
前記認証処理に先立って、前記識別したユーザの印刷について、所定の準備処理を行い、
前記認証処理の後に、前記印刷を実行する
印刷実行方法。
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