JP2009231429A - シリコンウェーハの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ステップS1の工程において、アニールウェーハあるいはシリコンエピタキシャルウェーハを作製する。作製に使用される初期のシリコンウェーハは、例えばCZ法により引上げ育成した単結晶シリコニンゴットから製造されたものであり、結晶内の格子間酸素濃度[Oi]が例えば1.0〜1.8×1018atoms/cm3のものである。そして、次のステップS2の工程において、上記ウェーハを酸素含有ガス雰囲気中で等温熱処理しその後に急速降温を施すことによって、ウェーハのDZ層あるいはシリコンエピタキシャル層の表層部に固溶酸素の注入およびその濃度の調節を行う。
【選択図】 図1
Description
(第1の実施形態)
図1ないし図5を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。ここで、図1は本実施形態にかかるシリコンウェーハの製造方法を示す工程フロー図である。図2はアニールウェーハの作製における熱処理の温度プロセスの一例を示す図である。図3はアニールウェーハを用いたシリコンウェーハの製造工程別断面図であり、図4はIG処理付きエピタキシャルウェーハを用いたシリコンウェーハの製造工程別断面図である。そして、図5はシリコンウェーハ表層部に対する酸素注入/濃度制御における熱処理プロセスの一例を示す説明図である。
図8および図9を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。ここで、図8は本実施形態にかかるアニールウェーハの作製工程と固溶酸素の注入工程とを連続して行う熱処理プロセスの一例を示す説明図である。そして、図9は図8の熱処理プロセスの中で固溶酸素の注入工程に切換える温度と表層部の酸素濃度の関係を示したグラフである。なお、本実施形態で使用される初期のシリコンウェーハは、第1の実施形態の場合と同じであり、例えばCZ法により引上げ育成して製造され、その表裏面又は表面が鏡面に研磨加工され、結晶内の格子間酸素濃度[Oi]が1.0〜1.8×1018atoms/cm3のものである。
本実施例では、第1の実施形態で説明したような方法でアニールウェーハを作製し、その後の表層部への固溶酸素の注入および濃度制御を行った。アニールウェーハ作製のための熱処理では、雰囲気ガスは水素ガスであり、保持滞在プロセスの保持温度は1200℃、保持滞在時間を1時間とした。なお、昇温プロセスおよび降温プロセスにおける昇降温速度は標準的なものを用いた。そして、上記作製したアニールウェーハ(この実施例において水素アニールウェーハともいう)の表層部への固溶酸素の注入では、枚葉式のRTA装置を利用し、ドライO2ガス雰囲気において等温の熱処理温度T1=1100℃、保持時間t=0.5分、熱処理温度T1から所定の温度T0=700℃までの降温速度(ΔT/min)を100℃/minとした。
本実施例では、第2の実施形態で説明したような方法によりアニールウェーハ作製工程と表層部への固溶酸素の注入工程とを連続的に行った。アニールウェーハ作製工程の熱処理では、雰囲気ガスはアルゴンガスであり、保持滞在プロセスの保持温度は1200℃、保持滞在時間を0.5時間とした。ここで、昇温プロセスは標準的なものを用いた。その後、ガス切換え温度は1200℃のままにしてアルゴンガスをドライO2ガスに切換えて5分間保持した。その後の降温プロセスはドライO2ガス雰囲気において700℃まで降温速度を5℃/minとした。また、比較例2として上記ドライO2ガスへの切換えをしないでアルゴンガス雰囲気のままで実施例2と同じ熱処理プロセスを施したアニールウェーハ(この実施例においてアルゴンアニールウェーハともいう)を作製した。
12,12a,12b,22,22a,22b DZ層
13,24 ゲッタリングサイト
14 注入酸素
21 IG処理付きエピタキシャルウェーハ
23 シリコンエピタキシャル層
Claims (9)
- 引上げ育成した単結晶シリコンインゴットから形成したシリコンウェーハに対し、還元性ガス雰囲気中、希ガス雰囲気中あるいは還元性ガスと希ガスの混合ガス雰囲気中において少なくとも1100℃〜1300℃の温度範囲で熱処理し、前記シリコンウェーハの表面にDZ層を形成するとともに前記シリコンウェーハの前記DZ層より内部に所要量のBMDを形成する工程と、
前記DZ層および前記所要量のBMDを有する前記シリコンウェーハに対して、酸素含有ガス雰囲気中の所定温度で等温熱処理し、その後に急速降温して前記DZ層の少なくとも表層部に酸素注入する工程と、
を有し、
前記DZ層の固溶酸素の濃度を調節することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。 - 引上げ育成した単結晶シリコンインゴットから形成したシリコンウェーハ上にシリコンエピタキシャル層を成長させる工程と、
前記シリコンエピタキシャル層を有する前記シリコンウェーハに対して、酸素含有ガス雰囲気中の所定温度で等温熱処理し、その後に急速降温して前記シリコンエピタキシャル層の少なくとも表層部に酸素注入する工程と、
を有し、
前記シリコンエピタキシャル層の固溶酸素の濃度を調節することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。 - 前記等温熱処理の温度は1000℃以上であり、前記急速降温の速度が15℃/min以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコンウェーハの製造方法。
- 前記等温熱処理の温度は1100℃以上であり、前記急速降温の速度が10℃/min以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコンウェーハの製造方法。
- 前記急速降温は900℃以下まで行われることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの製造方法。
- 前記DZ層あるいはシリコンエピタキシャル層の表面から1μm深さまでの領域の固溶酸素の濃度を1×1017atoms/cm3以上に制御することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの製造方法。
- 引上げ育成した単結晶シリコンインゴットから形成したシリコンウェーハに対し、希ガス雰囲気中において1100℃〜1300℃の温度範囲で熱処理し、前記熱処理の後に酸素含有ガス雰囲気に切換えて前記シリコンウェーハの表面に形成されるDZ層の少なくとも表層部の固溶酸素の濃度を調節することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。
- 前記酸素含有ガス雰囲気に切換える際の温度は1100℃以上であって前記希ガス雰囲気中における熱処理の温度以下であり、前記酸素含有ガス雰囲気に切換える際の温度からの降温における降温速度は10℃/min以上であることを特徴とする請求項7に記載のシリコンウェーハの製造方法。
- 前記シリコンウェーハの前記DZ層あるいは前記シリコンエピタキシャル層より内部のBMD密度を5×108以上にし、前記シリコンウェーハの表面から2μm深さまでの領域のBMD密度を2.5×107atoms/cm3以下にすることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のシリコンウェーハの製造方法。
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