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JP2009227400A - エレベータシステム - Google Patents

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JP2009227400A
JP2009227400A JP2008074349A JP2008074349A JP2009227400A JP 2009227400 A JP2009227400 A JP 2009227400A JP 2008074349 A JP2008074349 A JP 2008074349A JP 2008074349 A JP2008074349 A JP 2008074349A JP 2009227400 A JP2009227400 A JP 2009227400A
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Yoshihiko Nakada
好彦 中田
Junji Takeda
順二 竹田
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

【課題】昇降行程が長い建築物にも対応し、高セキュリティで、据付け調整及び保守を容易に行えるエレベータシステムを提供すること。
【解決手段】昇降路6上部に設けられた光無線通信によって無線通信を行う昇降路側上部送受信部20Aと、乗りかご3の側面に設けられた光無線通信によって昇降路側上部送受信部20Aと無線通信を行う乗りかご側上部送受信部21Aと、昇降路6下部に設けられた光無線通信によって無線通信を行う昇降路側下部送受信部20Bと、乗りかご3の側面に乗りかご側上部送受信部21Aと並んで設けられた光無線通信によって昇降路側下部送受信部20Bと無線通信を行う乗りかご側下部送受信部21Bとを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電磁波を用いて乗りかごに設けられた乗りかご制御部とエレベータ制御部との間で無線通信を行うエレベータシステムに関する。
一般に、エレベータシステムにおいては、テールコードを介して、エレベータ制御装置あるいは群管理制御装置と、乗りかご間で信号伝送並びに給電を行う方法が主流である。
近年、監視カメラの設置などによるセキュリティ強化や、乗りかご内への情報表示などのIT化要求に伴い、高速大容量データの伝送が必要になってきた。
このようなエレベータシステムとして、テールコード内に映像・音声用の同軸ケーブルや光ファイバなどの専用ケーブルを付加して伝送する方式が知られている。また、テールコードを介さず光や電波などの電磁波を利用して無線伝送する方式(例えば特許文献1及び特許文献2)が提案されている。
特開2001−278557号公報 特開2006−256783号公報
上述したエレベータシステムにおいては、テールコード内に専用ケーブルを付加する方式は、従来のテールコードに比し、著しくコストアップになる。
また、電波管理法で使用が制限されている電磁波を利用して無線伝送する方式は、昇降行程が高くなると伝送距離の延長手段が複雑になり、装置の据付け調整及び保守作業に、昇降機とは異なる専門知識が必要になるため、装置コストの他に据付け調整員及び保守員の育成コストアップが避けられない。また、汎用の無線LAN等を利用した場合、低コストに伝送システム構築が可能な反面、使用可能な周波数チャンネル数が制限されているため、昇降路内外との混信が発生しやすく、実効伝送速度の低下が避けられない。
更に監視カメラデータ等の情報傍受防止のために、特殊なセキュリティ対策が必要になる。また、光空間伝送方式は、情報傍受のための特殊なセキュリティ対策は不要であるが、伝送路として完全な見通し空間を確保する必要があり、昇降路内機器との干渉を回避すると、伝送機器の据付け位置に制約を受ける。更に乗りかご乗車者の偏在や昇降路内乗りかご位置等によって発生する、乗りかごの傾きや乗りかご位置変動の影響を受けるため、据付け調整時を含めて光軸合わせ作業が困難であるという課題があった。
本発明の目的は、昇降行程が長い建築物にも対応し、高セキュリティで、据付け調整及び保守を容易に行えるエレベータシステムを提供することである。
本発明の一例に係わるエレベータシステムは、昇降路内を上下方向に移動する乗りかごに設けられた監視カメラの画像、集音装置で採取された音声、前記監視カメラの制御信号、前記監視カメラの状態データの少なくとも一部を無線伝送するエレベータシステムであって、前記昇降路上部に設けられたミリ波またはミリ波より短波長の電磁波を用いて無線通信を行う昇降路側上部送受信装置と、前記乗りかごの側面に設けられたミリ波、またはミリ波より短波長の電磁波を用いて前記昇降路側上部送受信装置と無線通信を行う第1乗りかご側送受信装置と、前記昇降路下部に設けられたミリ波またはミリ波より短波長の電磁波を用いて無線通信を行う昇降路側下部送受信装置と、前記乗りかごの側面に前記第1乗りかご側送受信装置と並んで設けられたミリ波またはミリ波より短波長の電磁波を用いて前記昇降路側下部送受信装置と無線通信を行う第2乗りかご側送受信装置とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、昇降行程が長い建築物にも対応し、高セキュリティで、据付け調整及び保守を容易に行える。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係わるエレベータシステムについて図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、エレベータシステムは、エレベータ制御部1、巻上機2、乗りかご3、主索4、釣合い錘5、昇降路6、乗りかご呼び釦7A〜7D、信号変換部8、伝送ケーブル9A,9B、乗りかご制御部10、信号変換部11、機械室18、エレベータホール19A〜19D、昇降路側上部無線送受信部20A,昇降路側下部無線送受信部20B、乗りかご側上部無線送受信部21A,乗りかご側下部無線送受信部21B、無線送受信部取付ブラケット22、監視カメラ30等から構成されている。
建屋の各階のエレベータホール19A〜19Dを貫通する昇降路6の上側の機械室18に巻上機2が設置されている。この巻上機2に、一端にエレベータの乗りかご3が接続され、他端に釣合い錘5が接続された主索4が掛けられている。この巻上機2はコンピュータからなるエレベータ制御部1からの指令に基づいて回転して、乗りかご3を指定のエレベータホール19A〜19Dへ移動させる。各階のエレベータホール19A〜19Dにおいてドアの隣に小型コンピュータが組み込まれた乗りかご呼び釦7A〜7Dが取付けられており、ドアの上側に乗りかご3が該当階に接近していることを知らせるホールランタンが取付けられている。各階の乗りかご呼び釦7A〜7DはRS−485やLANの通信ケーブルにカスケード接続されている。この通信ケーブルにエレベータ制御部1が接続されている。また、ホールランタンは乗りかご呼び釦7A〜7Dからの指令で点灯する。したがって、乗りかご呼び釦7A〜7Dでエレベータホールの利用者によって登録された自己階を指定した乗場呼びは通信ケーブルを介してエレベータ制御部1へ送信される。
乗りかご3には、図示しないドア制御装置や図示しないインジケータや図示しない行先階登録釦等の機器を統括制御する乗りかご制御部10及び、監視カメラ30が搭載されている。乗りかご制御部10は、図示しない通信インターフェースを介して、監視カメラ30の映像信号と音声信号と監視カメラ30の制御信号や状態情報、あるいはエレベータ制御部1間の制御信号等をインターネットプロトコル(IP)などにプロトコル変換して、信号変換処理する信号変換部11に送信する。信号変換部11は、変換された信号を無線送受信部21A,21Bに送信する。乗りかご制御部10は、ドアの開閉制御、並びに乗りかご側上部無線送受信部21Aまたは乗りかご側下部無線送受信部21Bを用いてエレベータ制御部1との通信を実行する。
乗りかごの側面に無線送受信部取付ブラケット22を介して乗りかご側上部無線送受信部21Aおよび乗りかご側下部無線送受信部21Bが上下方向に並んで設けられている。乗りかご側上部無線送受信部21Aは昇降路6の上部に設けられた昇降路側上部無線送受信部20Aと通信を行い、乗りかご側下部無線送受信部21Bは昇降路6の下部に設けられた昇降路側下部無線送受信部20Bと通信を行う。
乗りかご側上部無線送受信部21Aと昇降路側上部無線送受信部20A、並びに乗りかご側下部無線送受信部21Bと昇降路側下部無線送受信部20Bとは、指向性が高いミリ波、またはミリ波より波長が短い電磁波を用いて無線通信を行う。本実施形態の場合、ミリ波より波長が短い電磁波、則ち赤外線から可視光線までの間の光線を用いた光無線通信で無線通信を行う。指向性が高いミリ波、またはミリ波より波長が短い電磁波を用いることによって、通信データの漏洩を防止することが出来る。
無線送受信部20A,20Bは受信した信号を電気信号に変換し、変換した信号を伝送ケーブル9A,9Bを介して信号変換部8に送信する。信号変換部8は、エレベータ制御部1に送信する。また、信号変換部8は、エレベータ制御部1が乗りかご制御部10に伝送するデータをインターネットプロトコル(IP)等に変換して無線送受信部21A,21Bに送信する。
信号変換部8と、光空間伝送装置などからなる無線送受信部20A,20Bは、イーサネット(登録商標)ケーブルや光ファイバケーブルを介して接続して構成されている。
また、エレベータ制御部1は、図示しない通信インターフェースを介して、エレベータホール19A,19B,19C,19Dに設けられた、図示しないインジケータや乗りかご呼び釦7A,7B,7C,7Dに接続し構成されている。
また、エレベータ制御部1は、伝送路を選択する制御信号を信号変換部8に出力し、信号変換部8から無線送受信部20Aと無線送受信部20Bへの出力を選択切り換え可能に構成されている。
乗りかご3や吊り合い錘5は、各々の両端に設けられたガイドレールに沿って昇降路6内を上下する。図2に示すように、ガイドレール40は、建屋梁44に接合されたレールブラケット41とレールクリップ42でボルト43によりボルト穴を通して固定し構成されている。また、無線送受信部20Aは、取付ブラケット23A,23Bを介して、ガイドレール40に固定されている。取付ブラケット23Aは、レールクリップ42でボルト43によりボルト穴45を通してガイドレール40に固定されている。
また、図3に示すように、無線送受信部20A(不図示)は取付けブラケット23Bの長穴26A,26Bや押し付けボルトなどにより図示しないボルトとナットでB方向に取付け位置及び角度を調整可能に取付け固定さる。また、取付けブラケット23Bは、取付けブラケット23Aの長穴24A、24Bとボルト穴25A、25Bを通して図示しないボルトとナットで、A方向に取付け位置及び角度を調整可能に取付け固定して構成されている。
図4に示すように、無線送受信部21A(不図示)は、無線送受信部取付けブラケット23Cの長穴26C,26Dや押し付けボルトなどにより図示しないボルトとナットでB方向に取付け位置及び角度を調整可能に取付け固定される。また、取付けブラケット23Cは、無線送受取付けブラケット22のボルト穴27Aと長穴28Aを通し、同様に無線送受信部取付けブラケット22のボルト穴27Bと長穴28Bを通し図示しないボルトとナットで、A方向に取付け位置及び角度を調整可能に取付け固定される。同様に、昇降路6の下方との伝送を行う無線送受信部21B(不図示)は、無線送受信部取付けブラケット23Dの長穴26E,26Fや押し付けボルトなどにより図示しないボルトとナットでB方向に取付け位置及び角度を調整可能に取付け固定される。また、無線送受信部取付けブラケット23Dは、取付けブラケット22のボルト穴27Cと長穴28Cを通し、同様に無線送受信部取付けブラケット22のボルト穴27Dと長穴28Dを通す図示しないボルトとナットで、A方向に取付け位置及び角度を調整可能に取付け固定される。また、無線送受信部取付けブラケット22は、乗りかご3の上方あるいは下方に固定される。尚、無線送受信部取付けブラケット22は、より安全に調整作業を行うために、乗りかご3の上方に固定することが望ましい。
エレベータ制御部1は、エレベータホールの乗りかご呼び釦7Aと7Bと7C及び7Dや乗りかご3からの図示しない行先階登録釦あるいは、図示しないセキュリティ装置と連携して生成されるエレベータ乗りかご呼びにより、巻上機2を駆動制御し、乗りかご3を所定の階に着床制御する。エレベータ制御部1は、乗りかごの昇降高さが予め決められた高さより高くなった場合、伝送路を選択する制御信号を信号変換部8に出力し、伝送路を信号変換部8により無線送受信部20Aと無線送受信部21A間に切り換えて、信号変換部8を介して接続された無線送受信部20Aと、乗りかご制御部10に接続された信号変換部11を介して接続された無線送受信部21Aとの間で無線データの送受信を双方向に行う。
同様に、エレベータ制御部1は、乗りかご3の昇降高さが予め決められた高さより低くなった場合は、伝送路を選択する制御信号を信号変換部8に出力し、伝送路を信号変換部8により昇降路側下部無線送受信部20Bと乗りかご側下部無線送受信部21B間に切り換えて、信号変換部8を介して接続された昇降路側下部無線送受信部20Bと、乗りかご制御部10に接続された信号変換部11を介して接続された乗りかご側下部無線送受信部21Bとの問で無線データの送受信を双方向に行う。
昇降路側上部無線送受信部20Aと乗りかご側上部無線送受信部21A間の光軸合わせは、伝送距離の最短距離と最大距離とそのほぼ中間((最短距離+最大距離)÷2)で、各々受診状態が良好になるように無線送受信ブラケット23A,23B,23C,23Dを調整して固定することにより行う。
本実施の形態によれば、昇降行程が高くなると、伝送路を2系統設けて乗りかごの昇降高さにより伝送路を切り換えるため、1系統の伝送路の最大2倍、約200M程度までの昇降行程のエレベータシステムの無線伝送が可能になり、また、無線伝送を光空間伝送方式で行うことにより、汎用のインターネットプロトコルに対応した監視カメラなどを使用しても、伝送データ等の情報傍受の危険性が低くなる。また、乗りかごに設置する無線送受信部を同一のブラケット上に各々調整可能に固定するため、光軸合わせ等の据付け調整作業が比較的容易に行うことができる。すなわち、本エレベータシステムによれば、セキュリティが高く、安価に高速大容量伝送が可能なエレベータシステムをユーザに提供できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るエレベータシステムを図5〜図8を参照して説明する。なお第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態は、第1の実施形態の構成の乗りかご3に、図5に示すように、ジャイロセンサや傾斜角検出センサなどからなる乗りかごの変位検出手段50と、光軸補正部53を付加して構成されている。
なお、図5において、ガイドレール40を三方向からそれぞれ押さえるローラ12A〜12Cを有するローラガイド12、ローラ13A〜13Cを有するローラガイド13が設けられている。なお、ローラ12A,12B、およびローラ13A,13Cは、乗りかごの側面に対向する面に直交、且つガイドレール40の長手方向に平行なガイドレール40の側面に図示されないバネによって押しつけられつつ接触している。また、ローラ12C、およびローラ13Cは、乗りかごの側面に対向するガイドレール40の側面にバネによって押しつけられつつ接触している。
光軸補正部53は、図6に示すように、座標軸X方向に図示しないサーボモータなどで駆動するX軸駆動部53X、座標軸Y方向に図示しないサーボモータなどで駆動するY軸駆動部53Y、X軸駆動部53X及びY軸駆動部53Yを位置制御及び速度制御あるいはトルク制御する光軸補正機構制御部53A等で構成されている。
光軸補正機構制御部53Aは、乗りかご変位検出手段50などのセンサ入出力を制御するセンサ入出力制御部53B、乗りかご変位から光軸補正位置を算出してX軸駆動部53X及びY軸駆動部53Yの移動量を演算により求める光軸補正演算部53C、演算した移動量からX軸駆動部53X及びY軸駆動部53Yをサーボ制御する駆動機構制御部53D等で構成されている。
また、無線送受信部21Aは、取付けブラケット23Cを介して取付けブラケットに調整可能に固定されている。同様に無線送受信部21Bは、取付けブラケット23Dを介して取付けブラケット22Aに調整可能に固定されている。取付けブラケット22Aは、X軸駆動部53Xに係合されている。また、信号変換部11には、乗りかご制御部10と監視カメラ30及び無線送受信部21A,21Bが接続して構成されている。
乗りかご3の上部側面及び下部側面には、ローラガイド12A,12Bや図示しないガイドシューや非接触案内装置など乗りかご3がガイドレール40に沿って昇降動作をスムーズに行う手段が取りつけられ構成されている。
このように構成された本実施の形態において、乗りかご3内の乗車者の偏在や昇降路6内乗りかご3の昇降高さ等によって、乗りかご3の傾きや乗りかご3の位置変動が発生する。この変位を乗りかご変位検出手段50により検出し、センサ入出力制御部53Bに入力する。センサ入出力制御部53Bに入力された乗りかご3の変位から、光軸補正演算部53Cにより座標XY平面の光軸補正位置を算出してX軸駆動部53X及びY軸駆動部53Yの移動量(補正量)を演算により求める。光軸補正演算部53Cで演算した移動量から、駆動機構制御部53DによりX軸駆動部53X及びY軸駆動部53Yをサーボ制御して、取付けブラケット22Aを駆動する。取付けブラケット22Aを駆動することにより、無線送受信部取付けブラケット23A,23Bに固定されている無線送受信部21Aと無線送受信部21Bの位置が同時に変化し、無線送受信部21A及び21Bの光軸が補正される。
また、光軸補正部53の状態情報と、無線送受信部21A,21Bの状態情報は、信号変換部11を介して相互に伝達され、異常発生時は、無線送受信部21Aあるいは21Bを介して、無線送受信部20Aあるいは20Bを経由して信号変換部8に伝送され、エレベータ制御部1に異常情報が伝送される。さらに、乗りかご制御部10の図示しない安全チェーンなどに接続して、従来の図示しないテールコードを介してエレベータ制御部1に異常情報が伝送される。
また、上記実施形態では、乗りかご変位検出手段50をジャイロセンサや傾斜角検出センサなど専用に設ける構成としているが、図7に示すような構成であっても良い。
図7に示すように、ローラ12,13の位置の変位を検出するためのローラガイド変位検出手段51X,51Y,52X,52Yが設けられている。図8にローラガイド13の構成の一例を示す。図8に示すように、ローラガイドは、揺動軸14を軸に回転するレバー16にローラ13A,13B,13Cが取り付けられている。ローラ13A,13B,13Cは、回転軸15を中心に回転しつつ、ばね17によってガイドレール40の側面に常に接するように構成されている。ローラガイド変位検出手段51X,51Y,52X,52Yは、ローラガイド12A及び12Bのバネ位置などの位置を検出して、ローラガイドの変位を検出する。
例えば、ローラガイド変位検出手段51Xの変位量とローラガイド変位検出手段51Yの変位量が、各々座標XYの基本補正量となり、(ローラガイド変位検出手段51Xの変位量−ローラガイド変位検出手段52Xの変位量)と、(ローラガイド変位検出手段51Yの変位量−ローラガイド変位検出手段52Yの変位量)とセンサの位置関係から角度成分を加味して座標XYの補正量を求め、X軸駆動部53XとY軸駆動部53Yの移動量を演算して光軸補正する。
本実施の形態によれば、乗りかご内の乗車者の偏在や、昇降路内乗りかごの昇降高さ等によって発生する、乗りかごの傾きや乗りかごの位置変動を検出して、光空間伝送装置間の光軸を自動補正し、また、乗りかごの無線送受信部を同一の光軸補正手段に固定するため、据付調整時の作業を軽減でき、安定した無線伝送が行うことが出来るエレベータシステムを提供できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係るエレベータシステムについて図9を参照して説明する。なお第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
無線送受信部21Aと無線送受信部20A間の伝送距離及び、無線送受信部21Aと無線送受信部20A間の伝送距離のある一定範囲あるいは閾値以下の範囲を各々光軸合わせ詳細エリア60A、60Bの昇降高さ範囲として設定し、エレベータ制御部1の図示しないEEPROMやフラッシュメモリ等の記憶装置1Aに調整パラメータとして記憶される。
このように構成された本実施の形態において、乗りかご3の昇降高さが、予め設定した光軸合わせ詳細エリア60A、60Bの範囲になった場合、エレベータ制御部1は、光軸補正部53への制御情報として信号変換部8に伝送し、無線送受信部21Aあるいは21Bを介して、無線送受信部20Aあるいは20Bを経由して信号変換部11に伝送され、光軸補正部53に光軸合わせ詳細エリア範囲内を通知する。
少なくとも光軸合わせ詳細エリア60A及び60Bを検出している範囲において、光軸補正部53による、光軸補正動作範囲が最大になるように、取付けブラケット22に固定する取付けブラケット23C及び23Dを据付け調整する。
また、乗りかご変位検出手段50あるいはローラガイド変位検出手段51X,51Y,52X,52Yによる乗りかご3の変位が、光軸補正部53による補正範囲を超える場合は、補正値を光軸補正部53の補正範囲内に制限して光軸補正を行い、光軸補正範囲を超える補正要求があったことを信号変換部11に記録し、第2の実施形態記載の手順でエレベータ制御部1に通知し、エレベータ制御部1は、図示しない集中監視盤や監視センターに対し調整が必要なことを警報あるいは異常として発報する。
本実施の形態によれば、特に無線送受信部間の伝送距離が短く、乗りかご位置の変位によって無線送受信部間の光軸ずれが顕著になる範囲を光軸合わせ詳細エリアとして設定することにより、光軸補正手段による光軸補正可能な範囲が明確になり、無線送受信部の据付け再調整の必要性を容易に判定できるようになるため、保守性の良いエレベータシステムを提供できる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
第1の実施形態に係わるエレベータシステムの概略構成を示す図。 昇降路側の無線送受信部の固定方法の一例を示す図。 昇降路側の無線伝送装置取付けブラケット構成の一例を示す図。 乗りかご側無線伝送装置取付けブラケット構成の一例を示す図。 第2の実施形態に係わる光軸補正手段および乗りかご変位検出部の配置の一例を示す図。 第2の実施形態に係わる光軸補正部の構成の一例を示す図。 第2の実施形態に係わる光軸補正手段および乗りかご変位検出部の配置の一例を示す図。 ローラガイドの構成の一例を示す図。 第3の実施形態に係わる光軸合わせ詳細エリア設定の一例を示す図。
符号の説明
1…エレベータ制御部,2…巻上機,4…主索,5…錘,6…昇降路,7A〜7D…釦,8…信号変換部,8…信号変換部,9A.9B…伝送ケーブル,10…制御部,11…信号変換部,12,13…ローラガイド,12A〜12C…ローラ,13A〜13C…ローラ,14…揺動軸,15…回転軸,16…レバー,18…機械室,19A〜19D…エレベータホール,20A…昇降路側上部無線送受信部,20B…昇降路側下部無線送受信部,21A…乗りかご側上部無線送受信部,21B…乗りかご側下部無線送受信部,22…無線送受信部取付ブラケット,30…監視カメラ,40…ガイドレール,41…レールブラケット,51X.51Y…ローラガイド変位検出手段,51X…ローラガイド変位検出手段,51Y…ローラガイド変位検出手段,53…光軸補正部,60A.60B…光軸合わせ詳細エリア。

Claims (7)

  1. 昇降路内を上下方向に移動する乗りかごに設けられた乗りかご制御部と乗りかごの上下移動を制御するエレベータ制御部との間で無線通信を行うエレベータシステムであって、
    前記昇降路上部に設けられたミリ波またはミリ波より短波長の電磁波を用いて前記無線通信を行う昇降路側上部送受信装置と、
    前記乗りかごの側面に設けられたミリ波、またはミリ波より短波長の電磁波を用いて前記昇降路側上部送受信装置と前記無線通信を行う第1乗りかご側送受信装置と、
    前記昇降路下部に設けられたミリ波またはミリ波より短波長の電磁波を用いて前記無線通信を行う昇降路側下部送受信装置と、
    前記乗りかごの側面に前記第1乗りかご側送受信装置と並んで設けられたミリ波またはミリ波より短波長の電磁波を用いて前記昇降路側下部送受信装置と前記無線通信を行う第2乗りかご側送受信装置とを具備することを特徴とするエレベータシステム。
  2. 前記第1乗りかご側送受信装置と前記第2乗りかご側送受信装置とは、前記乗りかごの移動方向に対して直交する方向に並んで設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記乗りかごの変位を検出する検出部と、
    前記第1乗りかご側送受信装置および前記第2乗りかご側送受信装置の光軸を補正する補正部と、
    前記検出部が検出した前記乗りかごの変位に応じて、前記補正手段による補正量を制御する補正量制御部とを更に具備することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  4. 前記昇降路に設けられたガイドレールと、
    前記乗りかごの側面に設けられ、第1バネによって前記ガイドレールの前記乗りかごに対向する側面に接触する第1ローラと、第2バネによって前記乗りかごに対向する側面に接する側面に接触する第2のローラとを有するローラガイドとを更に有し、
    前記検出部は、前記第1バネの変位量および前記第2バネの変位量を用いて前記乗りかごの変位量を検出することを特徴とする請求項3に記載のエレベータシステム。
  5. 前記補正量制御部は、前記昇降路側上部送受信装置と前記第1乗りかご側送受信装置との距離が所定値未満の場合に前記補正部の補正量を制御し、前記昇降路側下部送受信装置と前記第2乗りかご側送受信装置との距離が所定値未満の場合に前記補正部の補正量を制御することを特徴とする請求項3に記載のエレベータシステム。
  6. 前記第1乗りかご側送受信装置と前記第2乗りかご側送受信装置とがブラケットを介して前記乗りかごに設置されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  7. 前記乗りかご内にマイクを有する監視カメラが設けられ、
    前記乗りかご制御部は、前記監視カメラによって取得された映像および音声、前記監視カメラの制御信号、前記監視カメラの状態データの少なくとも一部を前記エレベータ制御部に伝送することを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
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