JP2009221537A - 装飾用Ti合金 - Google Patents
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Abstract
【課題】基材保護の目的で基材と有色被膜の間に設けるTi被膜からなる中間層は基材のTiまたはTi合金の色調と同一で、被膜除去の終点が判り難く、しばしば基材を侵食して肌荒れを起こしてしまう欠点を有していた。そこで、被膜除去の際に、基材が侵食されず肌荒れを起こさない優れた耐食性を有する装飾用耐食性Ti合金が望まれていた。
【解決手段】基材がV、Nb、Taの少なくとも1種類の金属を含むTi合金表面にV、Nb、またはTaのうち少なくとも1種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を付与することを特徴とし、フッ酸と硝酸の混酸等の剥離液を用いても侵食がなく、肌荒れ全く起こさない装飾用Ti合金を提供することが可能となった。
【選択図】図1
【解決手段】基材がV、Nb、Taの少なくとも1種類の金属を含むTi合金表面にV、Nb、またはTaのうち少なくとも1種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を付与することを特徴とし、フッ酸と硝酸の混酸等の剥離液を用いても侵食がなく、肌荒れ全く起こさない装飾用Ti合金を提供することが可能となった。
【選択図】図1
Description
本発明は表面に不動態被膜を有する装飾用Ti合金に関するものである。
時計ケース、時計バンド、ネックレス、イアリング、ピアス、指輪、メガネフレーム、ペンダント、ブローチ、ブレスレットなどの装飾部品には、近年耐アレルギー性が良好なTiおよびTi合金が採用され、さらに全面または部分的に有色被膜を施し多様なデザインの装飾部品とすることが多い。
装飾部品を製造する場合、湿式メッキまたはイオンプレーティング等の乾式メッキにより基材上に有色被膜を形成し、有色被膜を残したい部分にレジストを配置し、次に有色被膜を溶解除去し、最後にレジストを除去して2色の装飾部品とすることが一般に行われている。
有色被膜がTiの窒化物または炭化物の場合、これを除去するためにはフッ酸と硝酸の混酸等の剥離液を用いるが、基材のTiまたはTi合金は耐食性が劣るために侵食してしまい肌荒れが生じてしまう欠点を有していた。そのために、基材保護の目的で、基材と有色被膜の間にTi被膜かならなる中間層を設けることが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
しかしながら、基材保護の目的で基材と有色被膜の間に設けるTi被膜からなる中間層は基材のTiまたはTi合金の色調と同一で、被膜除去の終点が判り難く、しばしば基材を侵食して肌荒れを起こしてしまう欠点を有していた。そこで、被膜除去の際に、基材が侵食されず肌荒れを起こさない優れた耐食性を有する装飾用耐食性Ti合金が望まれていた。
本発明者らは、上記問題を解決するために種々検討を重ねた結果、基材がV、Nb、Taの少なくとも1種類の金属を含むTi合金であって、基材表面にV、Nb、またはTaのうち少なくとも1種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を有する装飾用Ti合金の場合、フッ酸と硝酸の混酸等の剥離液を用いても侵食がなく、肌荒れ全く起こさない優れた耐食性を示すことを見出した。
さらに、基材がV、NbまたはTaの少なくとも2種類の金属を含むTi合金であって、基材表面にV、NbまたはTaのうち少なくとも2種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を有することが好ましい。
さらに、基材がV、NbまたはTaの少なくとも2種類の金属を含むTi合金であって、基材表面にV、NbまたはTaのうち少なくとも2種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を有することが好ましい。
ここで、基材表面にV、Nb、またはTaのうち少なくとも1種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を形成する方法としては、大気中、または酸素を含むガス中で100℃〜300℃で加熱することが望ましく、または酸性液中へ浸漬してもよい。
また、本発明の装飾用Ti合金は、V、Nb、またはTaの少なくとも1種類の金属を含むTi合金であって、Ti合金が六方晶(α相)であることが望ましい。
本発明の装飾用Ti合金は、V、Nb、またはTaの少なくとも1種類の金属を含むTi合金であって、基材表面にV、Nb、またはTaのうち少なくとも1種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を有するものであり、フッ酸と硝酸の混酸等の剥離液を用いても侵食がなく、肌荒れ全く起こさない優れた耐食性を有している。
したがって、本発明による装飾用Ti合金を用いて2色の装飾部品を製造する場合、Tiの窒化物または炭化物からなる有色被膜を除去する剥離工程における基材表面の侵食による肌荒れを無くすことが可能となり、剥離条件が緩和され品質向上とともにコストの低減化も達成された。
また、有色被膜の品質仕様を満足しない場合、たとえば膜厚不良、色調不良等の場合、その有色被膜を剥離除去し再度有色被膜をつける再生工程が一般的である。この場合、剥離工程で基材表面に肌荒れが生じると再研磨等の工程を入れる必要があり、そのためにコストアップになる課題を有していた。本発明の装飾用Ti合金を用いると、剥離工程での基材表面の肌荒れを無くすことが可能となり、そのまま再生工程に入れることが可能となり、リサイクル性を向上させコストの低減化をもたらす効果がある。
さらに、本発明によるV、Nb、またはTaの少なくとも1種類の金属を含むTi合金であって、Ti合金が六方晶(α単相)である装飾用Ti合金は、熱間鍛造性に優れ、金型の長寿命化をもたらし、またより細かい形状の装飾部品の製造が可能となった。
以下、本発明による表面に不動態被膜を有する装飾用Ti合金の実施の形態について具体的に説明する。
本発明の一実施形態である装飾用Ti合金の断面模式図を図1に示す。このように、本発明による装飾用Ti合金は、V、Nb、またはTaの少なくとも1種類の金属を含むTi合金であって、Ti合金が六方晶(α単相)であるTi合金の基材表面に、V、Nb、またはTaのうち少なくとも1種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を有するものである。その不動態被膜は、100〜300℃の大気中で1〜3時間加熱して得られ、不動態被膜の膜厚は5〜10nmの膜厚になるが、これに限定されるものではなく、不動態被膜の膜厚は干渉色で色が付かない程度の膜厚であればよい。
本発明による不動態被膜は、TiO2、V2O5、Nb2O5、Ta2O5の標準生成自由エネルギーの大きさから生成のし易さが推定される。ここで、標準生成自由エネルギーの大きさは、Ta2O5>Nb2O5>V2O5>TiO2の順番である。すなわち、本発明によるTi装飾部品においては、V2O5、Nb2O5またはTa2O5のいずれかの不動態被膜が形成されることになる。
このようにして作製された本発明による装飾用Ti合金を、80℃の熱硝酸2時間浸漬し、表面状態の変化を観察したところ、全て浸漬前と同等の表面状態を示した。
〔第1の実施の形態〕
〔第1の実施の形態〕
本実施形態は、V、Nb、またはTaの少なくとも1種類の金属を含むTi合金を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し耐食性の良好な装飾用Ti合金を得るものである。
この基材にスパッタリング法によって、TiN被膜を0.5μm成膜し、その後80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiN被膜の剥離を行い、TiN被膜を成膜前の表面状態と
比較したところ、成膜前となんら変化のない表面状態を示すものである。
比較したところ、成膜前となんら変化のない表面状態を示すものである。
[実施例1]
図面および表を参照して本発明について説明する。以下、図1は本発明の基材2に不動態被膜1を有する装飾用Ti合金3の断面模式図である。また、図2は基材6に不動態被膜5を有する装飾用Ti合金7に有色被膜4を付けた2色の装飾部品8の断面模式図である。
図面および表を参照して本発明について説明する。以下、図1は本発明の基材2に不動態被膜1を有する装飾用Ti合金3の断面模式図である。また、図2は基材6に不動態被膜5を有する装飾用Ti合金7に有色被膜4を付けた2色の装飾部品8の断面模式図である。
Vを2wt%含むTi合金から構成される基材2を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し図1に示す装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表1に示すように6nmの膜厚のV2O5からなる被膜を有していることがわかった。すなわち、図1で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
上記装飾用Ti合金3に0.5μmのTiN被膜をスパッタリング法によって成膜し、その後、TiN被膜の剥離を行った。剥離性の評価として、80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiNを完全に剥離して、表面状態を評価する方法をとった。剥離後の表面状態により、表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表1にその結果を示すが、本実施例1の装飾用Ti合金3の剥離性は○で合格であった。
また、上記装飾用Ti合金7に0.5μmの有色被膜4であるTiN皮膜をスパッタリング法によって成膜し、TiN皮膜を残したい部分にレジストを配置し、次にTiN被膜を80℃熱硝酸で溶解除去し、最後にレジストを除去して図2に示すような2色の装飾部品8とすることも可能となった。
[比較例1]
比較例1として、Vを2wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例1と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例1で剥離性は×で不合格であった。なお、表1に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
比較例1として、Vを2wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例1と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例1で剥離性は×で不合格であった。なお、表1に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
[実施例2]
Vを2wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表2に示すように15nmの膜厚のV2O5およびTa2O5からなる不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図2で示すような不動態被膜5を有することを示すものである。
Vを2wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表2に示すように15nmの膜厚のV2O5およびTa2O5からなる不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図2で示すような不動態被膜5を有することを示すものである。
上記装飾用Ti合金3に0.5μmのTiNをスパッタリング法によって成膜し、その後、TiN被膜の剥離を行った。剥離性の評価として、80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiNを完全に剥離して、表面状態を評価する方法をとった。剥離後の表面状態により、表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表2にその結果を示すが、本実施例2の装飾用Ti合金3の剥離性は◎で合格であった。また、図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
[比較例2]
比較例2として、Vを2wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例2と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例2で剥離性は×で不合格であった。なお、表2に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
比較例2として、Vを2wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例2と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例2で剥離性は×で不合格であった。なお、表2に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
[実施例3]
Nbを2wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し図1に示す装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表3に示すように7nmの膜厚のNb2O5の不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図1で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
Nbを2wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し図1に示す装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表3に示すように7nmの膜厚のNb2O5の不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図1で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
上記装飾用Ti合金3に0.5μmのTiNをスパッタリング法によって成膜し、その後、TiN被膜の剥離を行った。剥離性の評価として、80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiNを完全に剥離して、表面状態を評価する方法をとった。剥離後の表面状態により、表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表3にその結果を示すが、本実施例3の装飾用Ti合金3の剥離性は○で合格であった。また、図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
[比較例3]
比較例3として、Nbを2wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例3と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例3で剥離性は×で不合格であった。なお、表3に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
比較例3として、Nbを2wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例3と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例3で剥離性は×で不合格であった。なお、表3に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
[実施例4]
Nbを2wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表2に示すように15nmの膜厚のNb2O5およびTa2O5からなる不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図2で示すような不動態被膜5を有することを示すものである。
Nbを2wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表2に示すように15nmの膜厚のNb2O5およびTa2O5からなる不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図2で示すような不動態被膜5を有することを示すものである。
上記装飾用Ti合金3に0.5μmのTiNをスパッタリング法によって成膜し、その後、TiN被膜の剥離を行った。剥離性の評価として、80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiNを完全に剥離して、表面状態を評価する方法をとった。剥離後の表面状態により、表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表4にその結果を示すが、本実施例4の装飾用Ti合金3の剥離性は◎で合格であった。また、図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
[比較例4]
比較例4として、Nbを2wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例4と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例4で剥離性は×で不合格であった。なお、表4に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
比較例4として、Nbを2wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例4と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例4で剥離性は×で不合格であった。なお、表4に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
[実施例5]
Vを1wt%、Nbを1wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表2に示すように15nmの膜厚のV2O5およびNb2O5からなる不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図2で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
Vを1wt%、Nbを1wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表2に示すように15nmの膜厚のV2O5およびNb2O5からなる不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図2で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
上記装飾用Ti合金3に0.5μmのTiNをスパッタリング法によって成膜し、その後、TiN被膜の剥離を行った。剥離性の評価として、80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiNを完全に剥離して、表面状態を評価する方法をとった。剥離後の表面状態により
、表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表5にその結果を示すが、本実施例5の装飾用Ti合金3の剥離性は◎で合格であった。また、図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
、表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表5にその結果を示すが、本実施例5の装飾用Ti合金3の剥離性は◎で合格であった。また、図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
[比較例5]
比較例5として、Vを1wt%、Nbを1wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例5と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例5で剥離性は×で不合格であった。なお、表5に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
比較例5として、Vを1wt%、Nbを1wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例5と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例5で剥離性は×で不合格であった。なお、表5に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
[実施例6]
Vを1wt%、Nbを1wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表2に示すように15nmの膜厚のV2O5、Nb2O5、およびTa2O5からなる不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図2で示すような不動態被膜5を有することを示すものである。
Vを1wt%、Nbを1wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表2に示すように15nmの膜厚のV2O5、Nb2O5、およびTa2O5からなる不動態被膜1を有していることがわかった。すなわち、図2で示すような不動態被膜5を有することを示すものである。
上記装飾用Ti合金3に0.5μmのTiNをスパッタリング法によって成膜し、その後、TiN被膜の剥離を行った。剥離性の評価として、80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiNを完全に剥離して、表面状態を評価する方法をとった。剥離後の表面状態により、表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表6にその結果を示すが、本実施例6の装飾用Ti合金3の剥離性は◎で合格であった。
また、上記装飾用Ti合金に0.5μmのTiNをスパッタリング法によって成膜し、TiNを残したい部分にレジストを配置し、次にTiN被膜を80℃熱硝酸で溶解除去し、最後にレジストを除去して図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
[比較例6]
比較例6として、Vを1wt%、Nbを1wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例6と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例6で剥離性は×で不合格であった。なお、表6に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
比較例6として、Vを1wt%、Nbを1wt%、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例6と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例6で剥離性は×で不合格であった。なお、表6に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
[実施例7]
Taを3wt%含むTi合金から構成される基材2を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し図1に示す装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表1に示すように6nmの膜厚のTa2O5からなる被膜を有していることがわかった。すなわち、図1で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
Taを3wt%含むTi合金から構成される基材2を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し図1に示す装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表1に示すように6nmの膜厚のTa2O5からなる被膜を有していることがわかった。すなわち、図1で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
上記装飾用Ti合金3に0.5μmのTiNをスパッタリング法によって成膜し、その後、TiN被膜の剥離を行った。剥離性の評価として、80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiNを完全に剥離して、表面状態を評価する方法をとった。剥離後の表面状態により、表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表7にその結果を示すが、本実施例7の装飾用Ti合金の剥離性は◎で合格であった。また、図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
[比較例7]
比較例7として、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例7と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例7で剥離性は×で不合格であった。なお、表7に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
比較例7として、Taを3wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例7と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例7で剥離性は×で不合格であった。なお、表7に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
[実施例8]
Taを4wt%含むTi合金から構成される基材2を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し図1に示す装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表1に示すように6nmの膜厚のTa2O5からなる被膜を有していることがわかった。すなわち、図1で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
Taを4wt%含むTi合金から構成される基材2を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し図1に示す装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表1に示すように6nmの膜厚のTa2O5からなる被膜を有していることがわかった。すなわち、図1で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
上記装飾用Ti合金に0.5μmのTiNをスパッタリング法によって成膜し、その後、TiN被膜の剥離を行った。剥離性の評価として、80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiNを完全に剥離して、表面状態を評価する方法をとった。剥離後の表面状態により、
表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表8にその結果を示すが、本実施例8の装飾用Ti合金の剥離性は◎で合格であった。また、図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表8にその結果を示すが、本実施例8の装飾用Ti合金の剥離性は◎で合格であった。また、図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
[比較例8]
比較例8として、Taを4wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例8と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例8で剥離性は×で不合格であった。なお、表8に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
比較例8として、Taを4wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例8と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例8で剥離性は×で不合格であった。なお、表8に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
[実施例9]
Taを5wt%含むTi合金から構成される基材2を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し図1に示す装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表1に示すように6nmの膜厚のTa2O5からなる被膜を有していることがわかった。すなわち、図1で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
Taを5wt%含むTi合金から構成される基材2を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄したものを200℃1時間大気中で加熱し図1に示す装飾用Ti合金3または図2に示す装飾用Ti合金7とした。上記装飾用Ti合金表面をXPS(X線光電子分光法)で表面分析したところ、表1に示すように6nmの膜厚のTa2O5からなる被膜を有していることがわかった。すなわち、図1で示すような不動態被膜1を有することを示すものである。
上記装飾用Ti合金に0.5μmのTiNをスパッタリング法によって成膜し、その後、TiN被膜の剥離を行った。剥離性の評価として、80℃の熱硝酸液に2時間浸漬してTiNを完全に剥離して、表面状態を評価する方法をとった。剥離後の表面状態により、表面状態がTiN成膜前と変わらない場合は◎とし、若干くもりが見られるものの仕上バフ研磨で容易に再生可能な場合は○とし合格としたが、仕上バフ研磨でも再生不可能な場合を×とした。表9にその結果を示すが、本実施例9の装飾用Ti合金の剥離性は◎で合格であった。また、図2に示すような2色の装飾部品とすることも可能となった。
[比較例9]
比較例9として、Taを5wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例9で剥離性は×で不合格であった。なお、表9に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
比較例9として、Taを5wt%含むTi合金から構成される基材を機械加工して得られた腕時計用ケースの外表面を鏡面研磨し、有機溶剤等で脱脂、洗浄し、そのまま0.5μmのTiN被膜を成膜し、実施例と同様な剥離性の評価を行ったところ、比較例9で剥離性は×で不合格であった。なお、表9に示すように、XPSによる表面分析の結果、不動態被膜は無かった。
1 不動態被膜
2 基材
3 装飾用Ti合金
4 有色被膜
5 不動態被膜
6 基材
7 装飾用Ti合金
8 装飾部品
2 基材
3 装飾用Ti合金
4 有色被膜
5 不動態被膜
6 基材
7 装飾用Ti合金
8 装飾部品
Claims (2)
- 基材がV、NbまたはTaの少なくとも1種類の金属を含む装飾用Ti合金であって、前記基材表面にV、NbまたはTaのうち少なくとも1種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を有する装飾用Ti合金。
- 前記基材がV、NbまたはTaの少なくとも2種類の金属を含むTi合金であって、前記基材表面にV、NbまたはTaのうち少なくとも2種類の金属の酸化物からなる不動態被膜を有することを特徴とする請求項1に記載の装飾用Ti合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008067267A JP2009221537A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 装飾用Ti合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008067267A JP2009221537A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 装飾用Ti合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009221537A true JP2009221537A (ja) | 2009-10-01 |
Family
ID=41238613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008067267A Pending JP2009221537A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 装飾用Ti合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009221537A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115595467A (zh) * | 2022-10-17 | 2023-01-13 | 西安稀有金属材料研究院有限公司(Cn) | 一种耐硝酸腐蚀Ti-Ta-Nb合金及其制备方法 |
-
2008
- 2008-03-17 JP JP2008067267A patent/JP2009221537A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115595467A (zh) * | 2022-10-17 | 2023-01-13 | 西安稀有金属材料研究院有限公司(Cn) | 一种耐硝酸腐蚀Ti-Ta-Nb合金及其制备方法 |
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